JP7238897B2 - 突状構造体、発光素子用基板、その製造方法、及び発光素子 - Google Patents

突状構造体、発光素子用基板、その製造方法、及び発光素子 Download PDF

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Description

本発明は、突状構造体、基板、その製造方法、及び発光素子に関する。
本願は、2018年9月14日に、日本に出願された特願2018-172847号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
発光ダイオード等に利用される半導体発光素子は一般に、透明樹脂製の封止材(レンズ等)で封止される。封止材に、光の取出し効率を高める機能を持たせることがある。
半導体発光素子のうち、紫外線領域の光を発する発光素子は、紫外線の高い光エネルギーから、種々の分野で利用される。特に深紫外(DUV)領域の光は、強い殺菌作用を持ち、医療分野等でウィルスの殺菌等への利用が期待される。
しかし、発光素子は光の取出し効率が低いという問題がある。また、有機材料である封止材は紫外線によって劣化しやすいため、封止材によって光の取出し効率を高める手法を発光素子に適用することは望ましくない。
半導体発光素子における光の取出し効率を高めることが可能な半導体発光素子用基板として、以下のものが提案されている。
・半導体層を含む発光構造体が形成される発光構造体形成面を有し、前記発光構造体形成面は、平坦部と、前記平坦部から突き出た複数の大径突部と、複数の小径突部とを備え、前記複数の小径突部のうちの少なくとも一部は、前記大径突部の外表面から突き出ている半導体発光素子用基板(特許文献1)。
国際公開第2015/053363号
特許文献1の半導体発光素子用基板は、無機材料からなるため、紫外線領域の光によって劣化しにくい。しかし、特許文献1の半導体発光素子用基板と、半導体層とを備える発光素子は、紫外線領域の光の取出し角度が狭い問題がある。
なお、特許文献1では、大径突部及び複数の小径突部を基板の光取出し面に形成することは記載されていない。
本発明は、紫外線領域の光によって劣化しにくく、光の取り出し効率及び光の取出し角度に優れた発光素子が得られる突状構造体及び基板、前記基板の製造方法及び前記基板を用いた発光素子を提供することを目的とする。
本発明は、以下の態様を有する。
〔1〕無機材料からなる突状構造体であり、
ドーム部と、前記ドーム部の下に位置する土台部とに区分され、
前記ドーム部の表面は、100~1000nmの平均ピッチで複数の凸部が配列した微細凹凸構造を有し、
前記ドーム部の幅(nm)に対する前記ドーム部の高さ(nm)の比が0.25~0.6であり、
前記土台部の側面は、高さ方向に対する傾斜角が0度以上21度未満であり、前記突状構造体を高さ方向に16分割した際の1区画当たりの前記傾斜角の変化量が10度未満であり、
前記土台部の幅(nm)に対する前記土台部の高さ(nm)の比が0.1~0.25であり、
前記微細凹凸構造の平均ピッチ(nm)に対する前記土台部の幅(nm)の比が3~60である、突状構造体。
〔2〕前記突状構造体の高さ(nm)に対する前記土台部(nm)の高さの比が0.18~0.44である前記〔1〕の突状構造体。
〔3〕前記突状構造体の高さが400~3500nmである前記〔1〕又は〔2〕の突状構造体。
〔4〕前記無機材料がサファイアである前記〔1〕から〔3〕のいずれかの突状構造体。
〔5〕無機材料からなり、光取出し面を有する基板であり、
前記光取出し面は、平坦部と、前記平坦部から突き出た複数の突状構造体とを有し、
前記複数の突状構造体が、前記〔1〕から〔4〕のいずれかの突状構造体を含む、基板。
〔6〕無機材料からなる基材の上に、100~1000nmの平均ピッチで複数のエッチングマスクが配列した第1のエッチングマスクパターンを形成し、
前記第1のエッチングマスクパターンに対しドライエッチングを行い、前記基材に複数の凸部が配列した微細凹凸構造を形成し、
前記微細凹凸構造が形成された基材の上に、前記凸部の2個以上を覆う大きさの複数のエッチングマスクからなる第2のエッチングマスクパターンを形成し、
前記第2のエッチングマスクパターンに対し、バイアス電力Xにてドライエッチングを行い、次いでバイアス電力X(ただし、X×1/6≦X≦X×4/5である。
)にてドライエッチングを行って、前記基材に複数の突状構造体を形成する、基板の製造方法。
〔7〕前記第2のエッチングマスクパターンを形成する前に、前記微細凹凸構造の上に、熱硬化性塗布材料を塗布し、加熱処理により前記熱硬化性塗布材料を硬化させる、〔6〕の基板の製造方法。
〔8〕無機材料からなる基材の上に、100~1000nmの平均ピッチで複数のエッチングマスクが配列した第1のエッチングマスクパターンを形成し、
前記第1のエッチングマスクパターンの上に、熱硬化性塗布材料を塗布し、加熱処理により前記熱硬化性塗布材料を硬化させ、その硬化物の上に、前記エッチングマスクの2個以上を覆う大きさの複数のエッチングマスクからなる第2のエッチングマスクパターンを形成し、
前記第1のエッチングマスクパターン、前記熱硬化性塗布材料の硬化物、及び前記第2のエッチングマスクパターンに対し、バイアス電力Xにてドライエッチングを行い、次いでバイアス電力X(ただし、X×1/6≦X≦X×4/5である。)にてドライエッチングを行って、前記基材に、表面に複数の凸部が配列した微細凹凸構造を有する複数の突状構造体を形成する、基板の製造方法。
〔9〕前記第1のエッチングマスクパターン及び前記第2のエッチングマスクパターンをそれぞれ、塗布型のエッチングマスク材料を用いて形成する〔6〕~〔8〕のいずれかの基板の製造方法。
〔10〕前記〔5〕の基板と、半導体層と、を有する発光素子。
本発明によれば、紫外線領域の光によって劣化しにくく、光の取り出し効率及び光の取出し角度に優れた発光素子が得られる突状構造体及び基板、前記基板の製造方法及び前記基板を用いた発光素子を提供できる。
一実施形態に係る発光素子の模式断面図である。 一実施形態に係る基板の第2主面(光取出し面)の模式部分平面図である。 図2中の位置III-IIIにおける模式断面図である。 一実施形態に係る突状構造体の模式断面図である。 一実施形態に係る基板における突状構造体の平均ピッチ等の測定方法を説明する模式平面図である(三角格子の場合)。 一実施形態に係る基板における突状構造体の平均ピッチ等の測定方法を説明する模式平面図である(正方格子の場合)。 一実施形態に係る基板の製造方法を説明する図である。 一実施形態に係る突状構造体の作用を説明する図である。 実施例1で得た基板の走査型電子顕微鏡像であって、基板の第2主面を斜視方向から撮影した画像である。 実施例1にて傾斜角θの測定に用いた走査型電子顕微鏡像の1つである。
以下、本発明について、添付の図面を参照し、実施形態を示して説明する。
なお、図1~8における寸法比は、説明の便宜上のものであり、実際のものとは異なったものである。
「光取出し角度」とは、半導体層から基板の第1主面に任意の入射角で入射する光のうち、基板の第2主面(光取出し面)から取り出すことが可能な光の入射角を示す。
図1は、一実施形態に係る発光素子100の模式断面図である。図2は、図1に示す発光素子100が備える基板10の第2主面(光取出し面)の模式部分平面図である。図3は、図2中の位置III-IIIにおける模式断面図である。図4は、基板10の第2主面が有する突状構造体1の模式断面図である。図5~6は、突状構造体1の平均高さ及び平均ピッチの測定方法を説明する模式平面図である。
本実施形態に係る発光素子100は、基板10と、半導体層20とを備える。
半導体層20は、基板10の第1主面10aに積層されている。
半導体層20は、基板10側から、n型半導体層21と、半導体発光層23と、p型半導体層25とがこの順に積層して構成されている。
p型半導体層25にはp側電極31が積層されている。
n型半導体層21の一部は露出しており、n型半導体層21の露出面にn側電極33が積層されている。
発光素子100は、樹脂層110、120によってサブマウント130に接合されている。樹脂層110は、p側電極31とサブマウント130とを接合し、樹脂層120は、n側電極33とサブマウント130とを接合している。
(基板)
基板10は、無機材料からなる。このため、基板10は、紫外線領域の光(以下、UV光ともいう。)によって劣化しにくい。また、発光素子100の製造工程における熱的、機械的、化学的及び光学的な耐性にも優れる。
無機材料としては、UV光を透過可能であればよく、例えば、Al(サファイア)、SiC、Si、Ge、MgAl、LiTaO、LiNbO、ZrB、GaP、GaN、GaAs、InP、InSn、AlN、及びCrBからなる群から選択される1種類である。なかでも、無機材料は、UV光への耐性、UV光の透過性、発光素子100の製造工程における機械的、熱的、化学的及び光学的な耐性が相対的に高い点から、サファイアであることが好ましい。
基板10の厚さは、例えば0.1~1.5mmであってよい。
基板10は、第1主面10a及びその反対側の第2主面10bを有する。第1主面10aは、半導体層20が形成される面である。第2主面10bは、光取出し面である。
第1主面10aは、1つの結晶面に沿って広がる平面を有する。前記平面は、基板10の結晶系が六方晶系であるとき、例えば、c面、m面、a面、及び、r面からなる群から選択される1つが連続する平面であり、基板10の結晶系が立方晶系であるとき、例えば、(001)面、(111)面、及び、(110)面からなる群から選択される1つが連なる平面である。なお、前記平面が有する結晶面は、上記指数面よりも高指数面であってもよく、半導体層20に結晶性を与えることに適した1つの結晶面であればよい。
前記平面が有する結晶面は、第1主面10aの上で、半導体層20が結晶性を有することを促す。
第2主面10bは、図2~3に示すように、平坦部3と、平坦部3から突き出た複数の突状構造体1とを有する。したがって、第2主面10bは、平坦部3及び複数の突状構造体1から構成された凹凸構造を有する。
平坦部3とは、原子間力顕微鏡(AFM)の測定結果に基づき、その領域内の中点における表面高さと、その領域内における任意の点の表面高さとを結ぶ直線の、第2主面10bに対する傾きが±10度以下である領域である。
突状構造体1は、図4に示すように、ドーム部5と、ドーム部5の下に位置する土台部7とに区分される。
突状構造体1を顕微鏡観察すると、突状構造体1の側面に、傾斜角が急激に変化する高さ位置が、突状構造体1の全周に渡って観察される。これを傾斜角変更線と仮定して、傾斜角変更線の上下で突状構造体を土台部とドーム部に区分することができる。
ドーム部5は、概略、球欠形状に形成されており、平面視でドーム部5の外縁から中心に近づくにつれ、高さが高くなっている。
ドーム部5の表面は、微細凹凸構造を有する。微細凹凸構造は、複数の凸部5aから構成されている。複数の凸部5aはそれぞれ球欠形状に形成されている。複数の凸部5aは、ドーム部5の表面に沿って配列している。
複数の凸部5aは、平面視において、周期的に二次元に配列し、二次元格子構造を形成している。二次元に配列とは、複数の凸部5aの配列方向が、同一面内の少なくとも2方向であることを示す。隣り合う凸部5aの間に平坦面が存在していてもよいし、存在していなくてもよい。
二次元格子構造としては、配列方向が2方向で、その交差角度が90°である正方格子構造、配列方向が3方向で、その交差角度が60°である三角格子(六方格子ともいう。
)構造等が挙げられる。配列方向が多い方が光の取り出し効率が優れることから、三角格子構造が好ましい。
ただし、ドーム部5及び複数の凸部5aの形状はそれぞれ、図示するような略球欠形状に限定されない。ドーム部5及び複数の凸部5aの形状は、球欠形状(半球体形状、略半球体形状、楕円体形状等)、円錐形状、多角錘(例えば四角錐~六角錐)形状、正弦波形状、或いはそれらを基本とした派生形状等であってよい。
微細凹凸構造の平均ピッチPは、100~1000nmであり、150~800nmが好ましく、200~700nmがより好ましい。平均ピッチPが前記範囲内であれば、UV光の取り出し効率が優れる。
ドーム部5の幅W(nm)に対するドーム部5の高さL(nm)の比(L/W)は、0.25~0.6であり、0.35~0.58が好ましく、0.4~0.55がより好ましい。L/Wが前記範囲の下限値以上であれば、UV光の取り出し効率が優れる。L/Wが前記範囲の上限値以下であれば、L/Wを所望の範囲に留めるために要する加工に対し、それに採用される方法の範囲を広げることが可能となる。
ドーム部5の高さLは、240~2800nmが好ましく、300~2700nmがより好ましい。Lが前記範囲の下限値以上であれば、UV光の取り出し効率がより優れる。
土台部7は、概略、円錐台形状に形成されている。
ただし、土台部7の形状は、図示するような円錐台形状に限定されない。土台部7の形状は、円柱形状、円錐台形状、多角柱(例えば四角柱~六角柱)形状、角錐台(例えば四角錐台~六角錐台)形状、或いはそれらを基本とした派生形状等であってよい。例えば、平面視での外形が凹凸状に波打った形状であってよい。
なお、土台部7の最上部の平面視での外形は、ドーム部5の最下部の平面視での外形に等しい。
土台部7の側面7aは、ドーム部5の最下部の外縁から下方に伸び、平坦部3に接続している。
側面7aは、突状構造体1の高さ方向(第2主面10bの法線方向)に対する傾斜角θが0度以上21度未満であり、かつ突状構造体1を高さ方向に16分割した際の1区画当たりの傾斜角θの変化量が10度未満である。かかる側面7aを有する土台部7を有することにより、土台部7を有さない場合に比べて、半導体層20からのUV光の取出し角度を拡大でき、UV光の利用効率が高まる。
傾斜角θは、1度以上20度未満が好ましく、2度以上18度未満がより好ましい。
土台部7において、突状構造体1を高さ方向に16分割した際の1区画当たりの傾斜角θの変化量は、10度未満が好ましく、5度未満がより好ましい。
土台部7の幅W(nm)に対する土台部7の高さL(nm)の比(L/W)は、0.1~0.25であり、0.11~0.23が好ましく、0.12~0.2がより好ましい。L/Wが前記範囲の下限値以上であれば、UV光の利用効率が優れる。L/Wが前記範囲の上限値以下であれば、UV光の取り出し効率が優れる。
ドーム部5の微細凹凸構造の平均ピッチP(nm)に対する土台部7の幅W(nm)の比(W/P)は、3~60であり、4~30が好ましく、4.5~17がより好ましい。W/Pが前記範囲の下限値以上であれば、W/Pを所望の範囲に留めるために要する加工に対し、それに採用される方法の範囲を広げることが可能となる。W/Pが前記範囲の上限値以下であれば、UV光の取り出し効率が優れる。
土台部7の幅Wは、800~6350nmが好ましく、850~6000nmがより好ましい。土台部7の幅Wは、典型的には、突状構造体1の幅である。Wが前記範囲の下限値以上であれば、UV光の取り出し効率がより優れる。Wが前記範囲の上限値以下であれば、Wを所望の範囲に留めるために要する加工に対し、それに採用される方法の範囲を広げることが可能となる。
突状構造体1の高さL(nm)に対する土台部7の高さL(nm)の比(L/L)は、0.18~0.44が好ましく、0.2~0.4がより好ましい。L/Lが前記範囲の下限値以上であれば、UV光の利用効率が高まる。L/Lが前記範囲の上限値以下であれば、UV光の取り出し効率がより優れる。
突状構造体1の高さLは、400~3500nmが好ましく、500~3000nmがより好ましい。Lが前記範囲の下限値以上であれば、UV光の取り出し効率がより優れる。Lが前記範囲の上限値以下であれば、UV光の取り出し効率がより優れる。
基板10における複数の突状構造体1のL/W、L、θ、L/W、W/P、W、L/L、Lそれぞれの平均値の好ましい範囲は上記と同様である。例えばLの平均値である平均高さの好ましい範囲は、Lの好ましい範囲と同様である。Wの平均値である土台部7の平均幅の好ましい範囲は、Wの好ましい範囲と同様である。
第2主面10bにおいて複数の突状構造体1は、複数の凸部5aと同様、二次元格子構造を形成している。
なお、複数の突状構造体1は、必ずしも二次元格子構造を形成していなくてもよい。例えば、複数の突状構造体1は、ランダムに配列していてもよい。
複数の突状構造体1の平均ピッチは、1000~5500nmが好ましく、2000~4400nmがより好ましい。平均ピッチが前記範囲内であれば、UV光の取り出し効率がより優れる。
隣り合う突状構造体1間の平坦部3の平均幅は、50~1100nmが好ましく、100~1000nmがより好ましい。平坦部3の平均幅が前記範囲内であれば、UV光の取り出し効率がより優れる。また、平坦部3の平均幅を所望の範囲に留めるために要する加工が容易である。
<測定方法>
前記した特性の測定方法は以下のとおりである。
基板10の第2主面10bの複数の突状構造体1の平均ピッチは、突状構造体1の中心間距離の平均値であり、以下の測定方法により求める。
ミクロトームや集束イオンビーム装置(FIB)を用いて、基板10を、隣り合う2以上の突状構造体1を切断面が通るように、第2主面10bに対して垂直に切断し、切断面を有する1辺が10mm程度の略正方形の小片サンプルを得る。
複数の突状構造体1が格子状に配列している場合、小片サンプルを得るための切断方向は、格子方向と異なる方向であることが好ましい。格子方向と異なる方向とすることにより、複数の突状構造体1の断面形状を観察しやすくなる。
例えば、複数の突状構造体1bが三角格子状に配列している場合、小片サンプルを得るための切断方向は、図5にs1~s3として示す方向で切断することが好ましい。
複数の突状構造体1bが正方格子状に配列している場合、小片サンプルを得るための切断方向は、図6にs11~s12として示す方向で切断することが好ましい。
次いで、前記小片サンプルを上面から走査電子顕微鏡(SEM)で観察し、観察できる突状構造体1が1画像あたり20~30個測定できる倍率で第2主面10bの表面画像を得る。次いで、前記走査電子顕微鏡による第2主面10bの画像から、20対の隣り合う突状構造体1を選択し、各々の隣り合う突状構造体1の中心間の距離Pを求める。このようにして求めた20個の距離Pを平均した値を、平均ピッチとする。
複数の突状構造体1が格子状に配列している場合、隣り合う突状構造体1とは、格子方向に添って隣り合う突状構造体1である。
例えば、複数の突状構造体1bが三角格子状に配列している場合、隣り合う突状構造体1は、図5にt1~t3として示す方向に添って隣り合う突状構造体1である。
複数の突状構造体1bが正方格子状に配列している場合、隣り合う突状構造体1は、図6にt11~t12として示す方向に添って隣り合う突状構造体である。
ドーム部5の表面の微細凹凸構造の平均ピッチは、隣り合う凸部5aの中心間距離の平均値であり、前記突状構造体1の平均ピッチの測定方法と同様に、観察できる微細凹凸構造が1画像あたり20~30個測定できる倍率で得られた表面画像から、隣り合う凸部5aの頂点の間の距離を測定することにより求める。
突状構造体1の高さL、土台部7の幅W等は、以下の手順で求める。
まず、ミクロトームや集束イオンビーム装置(FIB)を用いて基板10を、1つの突状構造体1の平面視中央付近を切断面が通るように、第2主面10bに対して垂直に切断し、1辺が10mm程度の略正方形の小片サンプルを得る。
複数の突状構造体1が格子状に配列している場合、小片サンプルを得るための切断方向は、格子方向と異なる方向であることが好ましい。格子方向と異なる方向とすることにより、複数の突状構造体1の断面形状を観察しやすくなる。
例えば、複数の突状構造体1bが三角格子状に配列している場合、小片サンプルを得るための切断方向は、図5にs1~s3として示す方向で切断することが好ましい。
複数の突状構造体1bが正方格子状に配列している場合、小片サンプルを得るための切断方向は、図6にs11~s12として示す方向で切断することが好ましい。
次いで、得られた小片サンプルの切断面の走査電子顕微鏡(SEM)画像を得る。このとき、突状構造体1の最も高い点を切断面から観察できる突状構造体1が1個から3個得られる倍率とし、SEMによる断面画像を複数枚撮像する。そして、各断面画像から計20個の突状構造体1を選択し、これら各突状構造体1の高さを求める。ただし、切断面の位置が、突状構造体1の最も高い点を小片サンプル側に残さない位置である場合、最も高い点を観察できないため、そのような構造体は選択しない。また、他の構造体の陰に隠れた構造体は観察しにくいため選択しない。最も高い点を切断面から観察できる構造体のみを20個選択し、これら各突状構造体1の高さLを求める。
各突状構造体1の高さLは、当該突状構造体1の最下部を基準とする当該突状構造体1の最も高い点の高さである。切断面から観察できる突状構造体1の最下部は、両隣の突状構造体1間において各々把握できるので、それらの中間高さが、突状構造体1の最下部となる。すなわち、一方の隣の突状構造体1との間の最下部Aを基準とする、突状構造体1の最も高い点の高さをL、他方の隣の突状構造体1との間の最下部Bを基準とする、突状構造体1の最も高い点の高さをLとすると、突状構造体1の高さLは、L=(L+L)/2で求められる。
隣の突状構造体1間における最下部は、隣の突状構造体1との間に平坦面が存在する場合は、その平坦面と突状構造体1の境目が、その隣の突状構造体1間における最下部である。隣の突状構造体1に平坦面が存在しない場合は、隣の突状構造体1との間で最も低い点が、その隣の突状構造体1との間における最下部である。
このようにして求めた20個の突状構造体1の高さLの平均値が、平均高さである。
また、上記20個の突状構造体の最下部の幅が、土台部7の幅Wであり、20個の突状構造体の土台部7の幅Wの平均値が、土台部7の平均幅である。
上記で得たSEMによる断面画像から、計10個の突状構造体1の断面を抽出する。
各突状構造体1の断面について、画像計測ソフトウェアを使用して、突状構造体1の最下部を基準とする突状構造体1の最も高い点の高さLを求め、高さLを16分割し、最下部を基準とする高さがLの1/16から16/16までの間の16区間(0/16~1/16、1/16~2/16、2/16~3/16、…、15/16~16/16)それぞれについて、突状構造体1表面(側面)の接線を求め、平坦面を基準とした垂線と前記接線とがなす角度(傾斜角)を求める。
測定結果から、各区間の平均値を得ることで、高さ方向に16分割した1区間当たりの傾斜角を求める。
最下部から、傾斜角が0度以上21度未満であり、かつ突状構造体1を高さ方向に16分割した際の1区画当たりの傾斜角の変化量が10度以下という条件を満たす区間が連続している範囲を土台部7とし、傾斜角及びその変化量のいずれか一方又は両方が前記の条件を満たさない区間をドーム部5とし、それらの区間の境界の高さを傾斜角変更線の高さとする。
突状構造体1の一方の側面(最も高い点から幅方向の一方側の表面)と、他方の側面(最も高い点から幅方向の一方側の表面)それぞれについて上記測定を行う。傾斜角及びその変化量が前記の条件を満たす区間が一方の側面と他方の側面とで異なる場合、つまり傾斜角変更線の高さが異なる場合、それらの中間高さが傾斜角変更線の高さとなる。
また、突状構造体1の断面において、最下部を基準とする突状構造体1の最も高い点を突状構造体の高さLとみなし、傾斜角変更線の高さを土台部7の高さLとみなし、突状構造体1の高さLと土台部7の高さLとの差(L-L)をドーム部5の高さLとみなし、傾斜角変更線の高さにおける突状構造体1の幅をドーム部5の幅Wとみなす。
土台部7の幅Wは、突状構造体1の断面において、突状構造体1の最下部の幅である。
基板10が有する突状構造体1のドーム部5の高さL、ドーム部5の幅W、土台部7の高さL、土台部7の幅Wはそれぞれ、10個の突状構造体1それぞれにおける各測定値の平均値である。
なお、ソフトウェアを使用する代わりに、前記画像を印刷し、分度器で傾斜角を測定することも可能である。
<基板の製造方法>
基板10を製造する方法としては、例えば、以下の製造方法I又はIIが挙げられる。
製造方法I:
無機材料からなる基材の上に、100~1000nmの平均ピッチで複数のエッチングマスクが配列した第1のエッチングマスクパターンを形成し、
前記第1のエッチングマスクパターンに対しドライエッチングを行い、前記基材に複数の凸部が配列した微細凹凸構造を形成し、
前記微細凹凸構造が形成された基材の上に、前記凸部の2個以上を覆う大きさの複数のエッチングマスクからなる第2のエッチングマスクパターンを形成し、
前記第2のエッチングマスクパターンに対し、バイアス電力Xにてドライエッチングを行い、次いでバイアス電力X(ただし、X×1/6≦X≦X×4/5である。
)にてドライエッチングを行って、前記基材に複数の突状構造体を形成する、基板の製造方法。
製造方法II:
無機材料からなる基材の上に、100~1000nmの平均ピッチで複数のエッチングマスクが配列した第1のエッチングマスクパターンを形成し、
前記第1のエッチングマスクパターンの上に、熱硬化性塗布材料を塗布し、加熱処理により前記熱硬化性塗布材料を硬化させ、その硬化物の上に、前記エッチングマスクの2個以上を覆う大きさの複数のエッチングマスクからなる第2のエッチングマスクパターンを形成し、
前記第1のエッチングマスクパターン、前記熱硬化性塗布材料の硬化物、及び前記第2のエッチングマスクパターンに対し、バイアス電力Xにてドライエッチングを行い、次いでバイアス電力X(ただし、X×1/6≦X≦X×4/5である。)にてドライエッチングを行って、前記基材に、表面に複数の凸部が配列した微細凹凸構造を有する複数の突状構造体を形成する、基板の製造方法。
製造方法I、IIにおいて、バイアス電力Xでのドライエッチングは、バイアス電力を切り替えて2回以上行ってもよい。この場合、切り替えた後のバイアス電力は、切り替える前のバイアス電力よりも低いことが好ましい。
バイアス電力Xでのドライエッチングにおいて、バイアス電力の切り替え回数は、プロセスが簡便である点、プロセス時間を短くできる点では、少ない方が好ましい。バイアス電力の切り替え回数は、1回又は0回が好ましく、0回が特に好ましい。
以下、製造方法Iの一実施形態を示す。なお、製造方法Iは以下の一実施形態に限定されない。
本実施形態の製造方法は、図7に示すように、下記の工程を有する。図7は、製造方法Iの一実施形態における工程(a)~(g)を示す模式断面図である。
工程(a):無機材料からなる基材70Aの第2主面に第1のエッチングマスク材料を塗布し、第1のエッチングマスク81を形成する工程。
工程(b):第1のエッチングマスク81をパターニングし、複数のドット状のエッチングマスク82aが平均ピッチ100~1000nmで配列した第1のエッチングマスクパターン82を形成する工程。
工程(c):第1のエッチングマスクパターン82に対しドライエッチングを行い、基材70Aの第2主面に複数の凸部71aを形成し、複数の凸部71aから構成された微細凹凸構造71を第2主面に有する基材70Bを得る工程。
工程(d):基材70Bの微細凹凸構造71の上に、第2のエッチングマスク材料を塗布し、第2のエッチングマスク83を形成する工程。
工程(e):第2のエッチングマスク83をパターニングし、各々複数の凸部71aを覆う大きさの複数のドット状のエッチングマスク84aが配列した第2のエッチングマスクパターン84を形成する工程。
工程(f):第2のエッチングマスクパターン84に対し、バイアス電力Xにてドライエッチングを行う工程。
工程(g):工程(f)の後、バイアス電力X(ただし、X×1/6≦X≦X×4/5である。)にてドライエッチングを行う工程。
本実施形態の製造方法は、必要に応じて、下記の工程(h)をさらに有することができる。
工程(h):工程(c)の後、基材70Bの微細凹凸構造71の上に、熱硬化性塗布材料を塗布し、加熱処理により熱硬化性塗布材料を硬化させる工程。
工程(h)を行う場合、工程(d)では、微細凹凸構造71を構成する複数の凸部71aの間の隙間が熱硬化性塗布材料の硬化物で埋まった状態で、第2のエッチングマスク83が形成される。
第1のエッチングマスクパターン82に対するドライエッチングで形成される複数の凸部71aは、ドーム部5の表面の微細凹凸構造を構成する複数の凸部5aに対応する。
第2のエッチングマスクパターン84に対する高バイアス電力Xでのドライエッチングでは、主に異方性エッチングが進み、突状構造体1の土台部7が形成される。その後の低バイアス電力Xでのドライエッチングでは、主に等方性エッチングが進み、基材70Bのマスクで覆われていない部分が平坦化されて平坦部3が形成されるとともに、残留するエッチングマスク(工程(h)を行った場合はさらに熱硬化性塗布材料の硬化物)が消失し、基材70Bのマスクで覆われていた部分のエッチングが進んでドーム部5が形成される。また、低バイアス電力Xの効果によって、バイアス電力Xよりも基材のエッチングが進みにくくなるため、表面の微細凹凸構造がエッチングにより消失しづらくなる。
これにより、複数の突状構造体1及び平坦部3を第2主面に有する基板10が得られる。
製造方法IIは、例えば、前記した実施形態において、工程(c)の代わりに、下記の工程(i)を行うことにより実施できる。
工程(i):第1のエッチングマスクパターン82上に熱硬化性塗布材料を塗布し、加熱処理により熱硬化性塗布材料を硬化させる工程。
工程(i)を行うと、第1のエッチングマスクパターン82を構成する複数のエッチングマスク82aの間の隙間が熱硬化性塗布材料の硬化物で埋まった状態となる。
工程(i)を行う場合、工程(d)では、熱硬化性塗布材料の硬化物の上に、第2のエッチングマスク材料を塗布し、第2のエッチングマスク83を形成する。また、工程(f)では、第2のエッチングマスクパターン84のみならず、熱硬化性塗布材料の硬化物、第1のエッチングマスクパターンの全てに対してドライエッチングを行う。工程(f)では、土台部7が形成された後、ドーム部5が形成されるのと並行して複数の凸部71aが形成される。したがって、基板に突状構造体1を形成するためのドライエッチングを行うのが工程(f)のみでよい。
以下、各工程について詳しく説明する。
工程(a):
第1のエッチングマスク材料としては、公知のエッチングマスク材料のなかから、基材70Aとエッチングマスク82aとのエッチング選択比、エッチングマスクのパターニング方法等を考慮して適宜選定できる。
第1のエッチングマスク材料としては、塗布型エッチングマスク材料が好ましい。塗布型エッチングマスク材料は、塗布段階では粘性を有する液体状であり、塗布後に一般的に用いられる加熱処理、UV照射処理、オゾン処理、ゾルゲル法等の硬化方法により、固体形態になるものをいう。したがって、液体を基材70A上に塗布することが可能であり、基材70A上に均一な層を形成することができる。
塗布型エッチングマスク材料としては、例えばレジスト材料やスピンオングラス材料が挙げられる。
レジスト材料としては、一般に用いられているものを使用することができ、例えば、有機無機ハイブリッド材料からなるフォトレジストが挙げられる。公知の感光性機能性高分子材料等から、好適なパターニングが可能であるとともにエッチング工程におけるマスクとして適した材料が適宜選択され用いられる。レジスト材料は、例えば、ポリマー、感光剤、添加剤、及び溶剤を含む混合物である。
スピンオングラス材料としては、一般に用いられているものを使用することができ、例えば、シリケート系のスピンオングラス材料、シロキサン系のスピンオングラス材料等を用いることができる。
第1のエッチングマスク81の厚さは、例えば100~1000nmであってよい。
工程(b):
第1のエッチングマスク81のパターニングは、ナノインプリント法、フォトリソグラフィ法等の公知の方法により実施できる。
ナノインプリント法では、例えば、表面に所定のパターンを有するナノインプリントモールドの前記表面を第1のエッチングマスク81に押し込み、その状態で第1のエッチングマスク81を硬化させ、その後、ナノインプリントモールドを外すことにより第1のエッチングマスク81をパターニングする。第1のエッチングマスクが塗布型エッチングマスク材料からなる場合、硬化方法としては、一般に用いられる加熱処理、UV照射処理、オゾン処理、ゾルゲル法等を用いることができる。
フォトリソグラフィ法では、例えば、所定のパターンのフォトマスクを介して第1のエッチングマスク81を露光し、現像することにより第1のエッチングマスク81をパターニングする。
工程(c):
工程(c)でのドライエッチングは、例えば、エッチングマスク82aと基材70Aの双方がエッチングされる条件で行う。
第1のエッチングマスクパターン82にドライエッチングを行うと、基材70Aの第2主面のエッチングマスク82aで覆われていない部分とエッチングマスク82aのエッチングが進行し、基材70Aのエッチングマスク82aに対応する位置に凸部71aを有する基材70Bが得られる。
ドライエッチング条件、例えば圧力、プラズマ電力、バイアス電力、エッチングガス種、エッチングガス流量、エッチング時間等を調節することによって、凸部71aの高さや幅等を調節できる。
エッチングガスは、エッチングマスク82aと基材70Aの双方をエッチングできるように、それらの材質等に応じて公知のエッチングガスのなかから適宜選択できる。
例えば基材がサファイアからなり、エッチングマスク82aが塗布型エッチングマスク材料の硬化物からなる場合、エッチングガスとしては、BCl、Cl、HBr等を使用できる。また、エッチングすることの必要に応じて、Arなどの希ガスやO2、CF、SF、CHF、C、C、C、CH、NFなどのF系ガス等の添加ガスをエッチングガスに加えることが好ましい。エッチングガスは、1種を単独で用いてもよく2種以上を組み合わせて用いてもよい。2種以上のエッチングガスの混合比率等によってエッチング条件の調整が容易となる。エッチングガスは、エッチングガス以外のガスで希釈されてもよい。
工程(c)でのドライエッチングは、基材70Aの第2主面の水平方向よりも垂直方向のエッチング速度が大きくなる異方性エッチングで行うことが好ましい。
使用可能なエッチング装置としては、反応性イオンエッチング装置、イオンビームエッチング装置等の異方性エッチングが可能なものであって、最小で20W程度のバイアス電場を発生できるものであれば、プラズマ発生の方式、電極の構造、チャンバーの構造、高周波電源の周波数等の仕様には特に制限ない。
ドライエッチングにおけるエッチング選択比(基材70Aのエッチング速度/エッチングマスク82aのエッチング速度)は、特に制限されず、ドライエッチング条件により調整できる。
ドライエッチングは、エッチングマスク82aが消失したときに終了してもよく、エッチングマスク82aが消失する前に終了してもよい。
エッチングマスク82aが消失する前にドライエッチングを終了した場合、ドライエッチングの後、形成された基材70B上に残留するエッチングマスク82aを除去する。
工程(h):
工程(c)で形成した微細凹凸構造71の上に熱硬化性塗布材料を塗布し、加熱処理すると、微細凹凸構造71の凸部71a間の隙間が熱硬化性塗布材料の硬化物で埋まる。凸部71a間の隙間を熱硬化性塗布材料の硬化物で埋めておけば、工程(g)でのドライエッチングの際に凸部71aが残りやすい。
すなわち、第2のエッチングマスク材料の種類によっては、エッチングマスク84aが硬く、基材70Bとのエッチングレートの差が少なくなる(例えばエッチングマスク84aが塗布型エッチングマスク材料の硬化物からなる場合)。この場合、凸部71a間の隙間がエッチングマスク84aで埋まっていると、ドライエッチングによるエッチングマスク84aの除去が完了した時点で、凸部71aもある程度エッチングされて小さくなる。
工程(h)で用いる熱硬化性塗布材料h(以下、熱硬化性塗布材料hともいう。)としては、例えば、熱硬化性成分を含む塗布材料、樹脂成分と溶媒とを含む塗布材料等が挙げられる。熱硬化性成分を含む塗布材料を塗布し、加熱処理すると、熱硬化性成分が反応して(例えば重合して)硬化する。樹脂成分と溶媒とを含む塗布材料を塗布し、加熱処理すると、溶媒が除去されて硬化する。熱硬化性成分を含む塗布材料が溶媒を含んでもよい。
熱硬化性成分としては、無機系熱硬化性成分及び有機系熱硬化性成分から適宜選択して使用することができ、例えばシラン系アルコキシド、チタネート系アルコキシド、アルミネート系アルコキシド及びそれらの加水分解物等のアルコキシド系の化合物群、および、シリコーン樹脂系の化合物群が挙げられる。
樹脂成分としては、例えばビニル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリアセタール系樹脂、アクリル系樹脂、酢酸セルロース系樹脂、ポリカーボネイト系樹脂、ポリエチレンテレフタレート系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、及び、フッ素系樹脂が挙げられる。
熱硬化性塗布材料hとしては、その硬化物が、エッチングマスク84aよりも柔らかく、基材70Bとのエッチングレートの差が大きいものが好ましい。例えば、下記式(1)で表される選択比Aを、1より大きい値にできるものが好ましく、1.2以上10.0以下の値にできるものがより好ましい。熱硬化性塗布材料hの硬化物がこうした選択比を有していれば、工程(g)でドライエッチングを行っているときに、エッチングマスク84aの除去が完了した後、熱硬化性塗布材料hの硬化物の部分が凸部71aよりも早くエッチングされる。そのため、ドライエッチングによるエッチングマスク84a及び熱硬化性塗布材料hの硬化物の除去が完了した時点で、凸部71aが充分な大きさで残る。
選択比A=熱硬化性塗布材料hの硬化物のドライエッチングレート/エッチングマスク84aのドライエッチングレート ・・・(1)
工程(d):
第2のエッチングマスク材料としては、第1のエッチングマスク材料と同様に、公知のエッチングマスク材料のなかから、基材70Bとエッチングマスク84aとのエッチング選択比、エッチングマスクのパターニング方法等を考慮して適宜選定できる。第1のエッチングマスク材料と第2のエッチングマスク材料とは同じものであっても異なるものであってもよい。
第2のエッチングマスク83の厚さは、例えば1000~5500nmであってよい。
工程(e):
第2のエッチングマスク83のパターニングは、第1のエッチングマスク81のパターニングと同様に、公知の方法により実施できる。
第2のエッチングマスク83のパターニング方法は、第1のエッチングマスク81のパターニング方法と同じであっても異なってもよい。
工程(f)、(g):
工程(f)、(g)でのドライエッチングは、工程(c)でのドライエッチングと同様に実施できる。ただし、工程(g)でドライエッチングに用いるバイアス電力Xは、工程(f)でのバイアス電力Xよりも低くする。その範囲はX×1/6≦X≦X×4/5であり、X×1/5≦X≦X×2/3が好ましい。Xがその範囲内であれば、傾斜角θが0度以上21度未満であり、突状構造体1を高さ方向に16分割した際の1区画当たりの傾斜角θの変化量が10度未満である側面7aを有する土台部7を形成できる。また、バイアス電力Xが大きいほど、傾斜角θが小さくなる傾向がある。
工程(i):
工程(i)で用いる熱硬化性塗布材料(以下、熱硬化性塗布材料iともいう。)としては、熱硬化性塗布材料hと同様のものが挙げられる。
熱硬化性塗布材料iとしては、その硬化物のエッチングレートが、エッチングマスク82a、エッチングマスク84aそれぞれのエッチングレートよりも大きいものが好ましい。例えば、下記式(2)で表される選択比B、下記式(3)で表される選択比Cをそれぞれ、1より大きい値にできるものが好ましく、1.2以上10.0以下の値にできるものがより好ましい。熱硬化性塗布材料iの硬化物がこうした選択比を有していれば、工程(g)でドライエッチングを行っているときに、エッチングマスク84aがエッチングされ、熱硬化性塗布材料の硬化物の界面が露出した後に、エッチングマスク82aよりも熱硬化性塗布材料のエッチングが優先的に進行し、エッチングマスク82aのみが残存する状態で、基材70Bのエッチングを行うことが可能となる。
選択比B=熱硬化性塗布材料iの硬化物のエッチングレート/エッチングマスク82aのドライエッチングレート ・・・(2)
選択比C=熱硬化性塗布材料iの硬化物のエッチングレート/エッチングマスク84aのドライエッチングレート ・・・(3)
(半導体層)
半導体層20は、電流の供給によってキャリアを再結合させてUV光を発光する。UV光としては、深紫外線領域の光(DUV光)(波長200~350nm)が好ましい。
半導体層20の各層を形成する半導体としては、GaN、AlN、InGaN、AlGaN、InAlGaN等が挙げられる。
半導体層20は、図示しないバッファ層やキャップ層を含んでもよい。バッファ層は、基板10の第1主面10aに積層されて、第1主面10aの結晶性をバッファ層以外の半導体層に反映させる。
具体的な半導体層20の構成例としては、GaN、AlN等からなるバッファ層、n-GaN、n-AlGaN等からなるn型半導体層21(クラッド層)、InGaN、GaN等からなる半導体発光層23、アンドープGaN、p-GaN等からなるp型半導体層25(クラッド層)、MgドープAlGaN、MgドープGaNからなるキャップ層が順次積層されてなる多層膜が挙げられる。
(発光素子の製造方法)
発光素子100は、例えば、基板10の第1主面10aに半導体層20を形成する工程を有する製造方法により製造できる。
半導体層20の形成においては、基板10の第1主面10a上に、n型半導体層21、半導体発光層23、p型半導体層25を順次形成する。これらの半導体層を形成する方法は、エピタキシャル成長法や反応性スパッタ法等である。
エピタキシャル成長法は、気相エピタキシャル成長法、液相エピタキシャル成長法、分子線エピタキシャル成長法等である。気相エピタキシャル成長法では、原料ガスの流れる雰囲気が、半導体層の形成材料を生成して、半導体層の形成材料を第1主面10a上に結晶として成長させる。液相エピタキシャル成長法では、半導体層の形成材料を含む過飽和溶液が、固相と液相との平衡状態を保ちながら、半導体層の形成材料を第1主面10a上に結晶として成長させる。分子線エピタキシャル成長法では、半導体層の構成元素からなる分子又は原子のビームが、第1主面10a上を照射して、化合物半導体層の形成材料を第1主面10a上に結晶として成長させる。
反応性スパッタ法は、半導体層の構成元素からなるターゲットをスパッタし、ターゲットからスパッタされた粒子と気相中の不純物元素との反応によって半導体層の形成材料を生成する。
n型半導体層21を形成する方法は、n型不純物の添加されるエピタキシャル成長法や反応性スパッタ法であればよい。p型半導体層25を形成する方法は、p型不純物の添加されるエピタキシャル成長法や反応性スパッタ法であればよい。
<作用効果>
基板10は、無機材料からなるため、半導体層20からのUV光によって劣化しにくい。また、基板10は、光取出し面である第2主面10bに突状構造体1を有するため、基板10を用いた発光素子100は、UV光の取り出し効率及び光の取出し角度に優れる。
従来、半導体発光素子では、光取出し面と空気の界面において、半導体層から放射された光のうち、臨界角以上の角度で光取出し面に入射した光が基板内に戻って多重反射を繰り返す導波モードとなり、光取り出し効率が低下していた。特に、半導体の屈折率は基板を構成する無機材料(サファイア等)に比べて大きいため、臨界角が小さい。例えば基板10の第1主面10aに接する半導体がAlN、基板10がサファイア基板である場合、波長310nmの光の臨界角は53度であり、それよりも入射角の大きい光は取出せず、光の取出し効率が極めて低かった。
臨界角とは、屈折率が大きいところから小さいところに(例えば半導体層から基板に)光が向かうとき、全反射が起きる最も小さな入射角のことである。臨界角θは以下のように表される。
θ=arcsin(n/n
式中、nは、光の入射元の物質の屈折率を示し、nは光の進行先の物質の屈折率を示す。
発光素子100にあっては、光取出し面が突状構造体1を有するため、基板10の第1主面10a側から第2主面10bの平坦部3に入射する入射光の入射角が臨界角より大きくても、突状構造体1によって光取出し面に対する入射角は臨界角以下になる。そのため、突状構造体1を有さない場合に比べて、全反射が抑制される。また、突状構造体1のドーム部5の表面の微細凹凸構造が回折格子として機能し、導波モードの光を取り出すことができる。これらの効果によって、優れた光の取出し効率が得られる。
また、突状構造体1に入射した光は、突状構造体1の土台部7の側面7aと空気の界面で反射する。例えば第1主面10aに接する半導体がAlN、基板10がサファイア基板であり、土台部7の側面7aの傾斜角が4度である場合、図7に示すように、53度の入射角で基板10の第1主面に入射した光は、突状構造体1の側面7aに対して57度で入射し、反射される。反射光は、第2主面10bに対して平行な面に対し、臨界角よりも大きい61度の入射角で入射するため、第2主面10bから取り出すことができる。
したがって、UV光で劣化しやすい有機材料(封止材等)を用いなくても、基板10自体によって光の取出し角度を大きくできる。
以上、実施形態を示して本発明を説明したが、本発明は前記した実施形態に限定されるものではない。前記した実施形態における各構成及びそれらの組み合わせ等は一例であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換、及びその他の変更が可能である。
例えば本発明の発光素子が備える半導体層は、図1に示すものに限定されない。半導体層が有する機能は、n型の導電性と、p型の導電性と、キャリアを再結合させる活性とを含むことが好ましい。半導体層における積層構造は、n型の導電性を有するn型半導体層21と、p型の導電性を有するp型半導体層25との間に活性層が挟まれたダブルヘテロ構造であってもよいし、複数の量子井戸構造が重ねられた多重量子井戸構造であってもよい。
以下に実施例を用いて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
<実施例1>
直径が2インチ、厚さが0.43mmのサファイア基板の第2主面上に、第1のエッチングマスク材料として公知のフォトレジスト材料をスピンコートし、公知のナノインプリント法でパターニングし、UV照射して、前記フォトレジスト材料を硬化させた硬化物からなる第1のエッチングマスクパターンを形成した。第1のエッチングマスクパターンは、直径400nmの複数の円柱状のエッチングマスクが平均ピッチ430nmで配列し、三角格子構造を形成したものである。
次いで、第1のエッチングマスクパターンに対しドライエッチングを行うことで、平均ピッチが430nmの微細凹凸構造を形成した。具体的には、圧力が1Paであって、エッチングガスがBClガスである雰囲気において、アンテナ電力として1500W、バイアス電力として500Wを供給し、サファイア基板をドライエッチング加工し、これによって、複数の凸部が平均ピッチ430nmで配列した微細凹凸構造を有するサファイア基板を得た。
次いで、上記微細凹凸構造上に、第2のエッチングマスク材料として公知のフォトレジスト材料をスピンコートし、公知のナノインプリント法でパターニングし、UV照射して、前記フォトレジスト材料を硬化させた硬化物からなる第2のエッチングマスクパターンを形成した。第2のエッチングマスクパターンは、直径2.1μmの複数の円柱状のエッチングマスクが平均ピッチ3.0μmで配列し、三角格子構造を形成したものである。
次いで、第2のエッチングマスクパターンに対してドライエッチングを行って基板を得た。具体的には、まず、圧力が1Paであって、エッチングガスがBClガスである雰囲気において、アンテナ電力として1500W、バイアス電力として1000Wを供給した。続いて、第2のエッチングマスクパターンがなくなる前に、バイアス電力を300Wに切り替えて低バイアス電力でのドライエッチングを行って基板を得た。基板の第2主面には、複数の突状構造体が平均ピッチ3.0μmで配列していた。複数の突状構造体はそれぞれ、ドーム部と土台部とを有していた。
図8に、実施例1で得た基板の走査型電子顕微鏡像であって、基板の第2主面を斜視方向から撮影した画像を示す。
また、前記した手順で、基板10を切断した小片サンプルを得て、20個の突状構造体それぞれについてL、L、L、W、W、傾斜角等を測定し、L/W、L/W、L/Lを算出した。20個の突状構造体それぞれについて測定された値の平均値を表2に示す。
図9に、傾斜角θの測定に用いた走査型電子顕微鏡像の1つを示す。また、表1に、この像に示される突状構造体についての傾斜角の測定結果を示す。
得られた基板上(突状構造体面と反対面側)にMOCVD法によってAlN層を積層し、続いてn型半導体層、活性層、p型半導体層を順次積層し、さらにp電極、n型電極を形成して、発光素子を作製した。
発光素子の配光特性を以下の手順で評価した。結果を表3に示す。
配光特性の評価:得られた発光素子をダイシングによってチップ化し、実装基板に実装した。この実装基板を朝日分光社製配光測定装置IMS-5000にて照度測定(配光特性θ直交)し、一定の角度範囲での照度を積算した値(規格化)を確認した。
<実施例2>
第1のエッチングマスクパターンの平均ピッチを600nmとしたこと以外は実施例1と同様の操作を行い、基板及び発光素子を作製し、各種評価を行った。
<比較例1>
第2のエッチングマスクパターンに対するドライエッチングを、バイアス電力500Wにて行い、バイアス電力の切り替えを行わなかったこと以外は実施例1と同様の操作を行い、基板及び発光素子を作製し、各種評価を行った。
Figure 0007238897000001
Figure 0007238897000002
Figure 0007238897000003
実施例1~2及び比較例1で作製した発光素子の配光特性は、-90°≦θ<-60°と60°<θ≦90°の積算値を相対比較すると、比較例1に対し、実施例1では4%、実施例2では7%の上昇が認められた。結果として、土台部の傾斜角度を制御することで、低角度の光取り出し効率が向上することが可能であった。
本発明の発光素子は、紫外線が利用されている種々の分野に利用できる。特に発光するUV光がDUV光である場合、DUV光は太陽光の影響を受けない、細菌やウィルスに対する殺菌作用、光重合反応による樹脂硬化等を奏するため、光通信分野、医療分野、分析用途等に有用である。
1 突状構造体
3 平坦部
5 ドーム部
7 土台部
10 基板
10a 第1主面
10b 第2主面
20 半導体層
100 発光素子

Claims (10)

  1. 発光素子の光取出し面に設けられた突状構造体であり、
    無機材料からなり、
    ドーム部と、前記ドーム部の下に位置する土台部とに区分され、
    前記ドーム部の表面は、100~1000nmの平均ピッチで複数の凸部が配列した微細凹凸構造を有し、
    前記ドーム部の幅(nm)に対する前記ドーム部の高さ(nm)の比が0.25~0.6であり、
    前記土台部の側面は、高さ方向に対する傾斜角が0度以上21度未満であり、前記突状構造体を高さ方向に16分割した際の1区画当たりの前記傾斜角の変化量が10度未満であり、
    前記土台部の幅(nm)に対する前記土台部の高さ(nm)の比が0.1~0.25であり、
    前記微細凹凸構造の平均ピッチ(nm)に対する前記土台部の幅(nm)の比が3~60である、突状構造体。
  2. 前記突状構造体の高さ(nm)に対する前記土台部(nm)の高さの比が0.18~0.44である請求項1に記載の突状構造体。
  3. 前記突状構造体の高さが400~3500nmである請求項1又は2に記載の突状構造体。
  4. 前記無機材料がサファイアである請求項1~3のいずれか一項に記載の突状構造体。
  5. 無機材料からなり、光取出し面を有する発光素子用基板であり、
    前記光取出し面は、平坦部と、前記平坦部から突き出た複数の突状構造体とを有し、
    前記複数の突状構造体が、請求項1~4のいずれか一項に記載の突状構造体を含む、基板。
  6. 無機材料からなる基材の上に、100~1000nmの平均ピッチで複数のエッチングマスクが配列した第1のエッチングマスクパターンを形成し、
    前記第1のエッチングマスクパターンに対しドライエッチングを行い、前記基材に複数の凸部が配列した微細凹凸構造を形成し、
    前記微細凹凸構造が形成された基材の上に、前記凸部の2個以上を覆う大きさの複数のエッチングマスクからなる第2のエッチングマスクパターンを形成し、
    前記第2のエッチングマスクパターンに対し、バイアス電力Xにてドライエッチングを行い、次いでバイアス電力X(ただし、X×1/6≦X≦X×4/5である。
    )にてドライエッチングを行って、前記基材に複数の突状構造体を形成する、発光素子用基板の製造方法。
  7. 前記第2のエッチングマスクパターンを形成する前に、前記微細凹凸構造の上に、熱硬化性塗布材料を塗布し、加熱処理により前記熱硬化性塗布材料を硬化させる、請求項6に記載の発光素子用基板の製造方法。
  8. 無機材料からなる基材の上に、100~1000nmの平均ピッチで複数のエッチングマスクが配列した第1のエッチングマスクパターンを形成し、
    前記第1のエッチングマスクパターンの上に、熱硬化性塗布材料を塗布し、加熱処理により前記熱硬化性塗布材料を硬化させ、その硬化物の上に、前記エッチングマスクの2個以上を覆う大きさの複数のエッチングマスクからなる第2のエッチングマスクパターンを形成し、
    前記第1のエッチングマスクパターン、前記熱硬化性塗布材料の硬化物、及び前記第2のエッチングマスクパターンに対し、バイアス電力Xにてドライエッチングを行い、次いでバイアス電力X(ただし、X×1/6≦X≦X×4/5である。)にてドライエッチングを行って、前記基材に、表面に複数の凸部が配列した微細凹凸構造を有する複数の突状構造体を形成する、発光素子用基板の製造方法。
  9. 前記第1のエッチングマスクパターン及び前記第2のエッチングマスクパターンをそれぞれ、塗布型のエッチングマスク材料を用いて形成する請求項6~8のいずれか一項に記載の発光素子用基板の製造方法。
  10. 請求項5に記載の発光素子用基板と、半導体層と、を有する発光素子。
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