JP7238720B2 - 建設機械のキャブ - Google Patents

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開示する技術は、建設機械のキャブに関し、特に、その前窓の開閉技術に関する。
図1に、建設機械の一例として、油圧ショベル1を示す。油圧ショベル1は、下部走行体2と、その上に旋回自在な状態で搭載された上部旋回体3とを備える。下部走行体2は、その左右に一対のクローラ2a,2aを有している。これらクローラ2a,2aにより、油圧ショベル1は走行する。
上部旋回体3には、アタッチメント4、キャブ5、機械室6などが備えられている。アタッチメント4は、油圧で駆動するブーム4a、アーム4b、およびバケット4c等で構成されていて、これらを用いて掘削等の作業が行われる。機械室6の内部には、アタッチメント4等を駆動するエンジンや油圧ポンプなどが設置されている。
キャブ5は、矩形箱形の運転室であり、外部から運転室を区画している。キャブ5は、アタッチメント4の左方に配置されている。キャブ5の前面には、大きな前窓7が設けられている。油圧ショベル1には、その前窓7を、キャブ5の天面の内側に収容することによって開閉できる機種がある。
このような前窓7の開閉に関する従来技術に、特許文献1~3がある。
特許文献1には、前窓を支持誘導するガイドレールおよびガイドローラに、ラックおよびピニオンを設け、渦巻きバネを利用して前窓の開閉をアシストする技術が開示されている。
特許文献2には、ワイヤを介して前窓をバネ力で開き位置に引っ張る前窓の開閉機構が開示されている。その開閉機構では、前窓の上部に設けたリンクにワイヤが接続されていて、前窓を閉じたときには、リンクの作用により、ワイヤの引っ張り力で前窓が前方に傾動付勢されるように構成されている。
特許文献2の開閉機構の場合、引っ張り力に抗して前窓を開く必要があり、また、構造上、閉じ位置から開き位置への移動がスムーズにできないおそれがある。特許文献3には、これらの点を改良した開閉機構が開示されている。
特開2009-249811号公報 特許第4062331号公報 WO2018/012047 A1
しかしながら、特許文献3の開閉機構には改善の余地が有る。
すなわち、前窓を開く時、その上部を手前に引っ張って、その下端部を支点に回動させる操作が行われるが、その際に異音が発生し、乗員に不快感を与えるおそれがある。
図2に、特許文献3の開閉機構の要部を示す。その開閉機構は、上側ローラ25A、下側ローラ25B、ガイドレール31、分岐レール33、第1リンクプレート40、第2リンクプレート45、リンク側ガイドローラ41,41などで構成されていて、前窓22の両サイドに設けられている。リンク側ガイドローラ41,41は、ガイドレール31に収容されている。上側ローラ25Aは、前窓22の窓フレーム23の上部側面に設けられている。下側ローラ25B(図2では不図示)は、前窓22の窓フレーム23の下部側面に設けられている。
図2の上図は、前窓22が閉じた状態を示しており、図2の下図は、前窓22を手前に引っ張った状態を示している。前窓22を閉じた状態では、下側ローラ25Bは、ガイドレール31の下端部31eに三方から支持されている。上側ローラ25Aは、ガイドレール31から前方に張り出した分岐レール33に入り込んでいる。
前窓22の上部を手前に引っ張ることで、下側ローラ25Bを支点にして前窓22が回動する。上側ローラ25Aは、後方に変位し、ガイドレール31に入り込む。このとき、上側ローラ25Aはフリーな状態になるので、勢いよく引っ張ると、ガイドレール31に衝突して異音が発生する。
更に、前窓22を開けた時にも異音が発生し得る。
閉じ位置での前窓22は、シール部材29に密着した状態で、その左右の上部がロック機構によってロックされ、かつ、その左右の下部が、下端部31eに入り込んだ下側ローラ25Bによって支持されている。そのため、異音は発生しない。
対して、開き位置での前窓22は、その左右の上部はロック機構によってロックされるが、その左右の下部は、下側ローラ25Bを介して、ガイドレール31の上に受け止められただけの状態になっている。作業時のキャブは激しく揺れ動くため、前窓22を開けた状態で作業を行うと、前窓22の前側がばたついて異音が発生する。
また、組み付け作業に時間と手間を要する不利もある。
閉じ位置での前窓22の荷重は、その上部に位置するロック機構と、その下部に位置する下側ローラ25Bとによって支持される。前窓22の荷重を適切に分散して支持するため、ロック機構の組み付け時には、その位置調整が行われる。
ところが、これらの支持位置が上下に大きく離れているので、その位置調整は、これらの製造による寸法誤差の影響を受け易い。そのため、ロック機構の位置調整に時間と手間を要している。
そこで、開示する技術の目的は、このような不具合を解消し、高品質な前窓の開閉機構を備えたキャブを実現することにある。
開示する技術は、外部から運転室を区画するために建設機械に設置されるキャブに関する。
前記キャブは、前記キャブの前面に形成された窓開口を閉じる閉じ位置と前記キャブの天面の内側に収容される開き位置との間を移動することによって開閉される前窓と、前記前窓の移動をガイドするガイド機構と、開閉された前記前窓の上部をロックするロック機構と、を備える。
前記前窓は、窓板と、前記窓板の各側縁に沿って延び、前記窓板から下端部が下方に延出している側枠部と、前記側枠部の各々の上端部および下端部に左右対称状に設置された上部ローラおよび下部ローラと、を有している。前記ガイド機構は、前記キャブの各側面の内側に左右対向状に配置されて、前記上部ローラおよび前記下部ローラを収容する一対のガイドレールを有している。
前記ガイドレールの各々は、前記窓開口の各側縁に沿って延び、前記下部ローラが走行する縦レールと、前記縦レールの上端部から前記天面に沿って後方に延び、前記上部ローラが走行する横レールと、前記縦レールと前記横レールとの連結部位から分岐して前方に延び、前記上部ローラが走行する延出レールと、を有している。
前記ガイドレールに、前記縦レールと前記横レールとの間を仕切る仕切部材が設置されていて、前記仕切部材が、前記延出レールと前記横レールとの間の走行する前記上部ローラをガイドするローラガイドと、前記開き位置において前記下部ローラを受け止めることにより、前記ロック機構と協働して前記前窓を支持するローラストッパと、を兼用している。
すなわち、このキャブでは、前窓が開閉でき、その両側に設置された上部ローラおよび下部ローラがガイドレールを走行することによって、キャブの天面の内側に収容できるようになっている。下部ローラは、窓板よりも下方に配置されているので、下部ローラを、上部ローラが走行する横レールに入り込ませないで、前窓をキャブの天面の奥方に収容できる。
更に、縦レールと横レールとの間を仕切ることができるので、このキャブでは、縦レールと横レールとの連結部位に、特定の仕切部材が設置できる。そして、その仕切部材が、延出レールと横レールとの間の走行する上部ローラをガイドするローラガイドと、開き位置において下部ローラを受け止めることにより、ロック機構と協働して前窓を支持するローラストッパとを兼用するように構成されている。
開き位置から閉じ位置に前窓が移動する際、上部ローラは、横レールと延出レールとを走行する。仕切部材は、その間を走行する上部ローラをガイドするので、前窓の開閉時に上部ローラを円滑に誘導できる。従って、上部ローラがガイドレールに衝突して異音を発生するおそれがない。
閉じ位置から開き位置に前窓が移動する際、下部ローラは、仕切部材に向かって縦レールを走行する。そして、前窓が開き位置に位置した時には、仕切部材が下部ローラを受け止めて、ロック機構と協働して前窓を支持する。従って、開いた前窓を安定して支持できるので、前窓を開けた状態で作業を行っても、前窓の前側がばたついて異音を発生するのを抑制できる。
前記仕切部材は、前記延出レールの内下面と前記横レールの内下面とに円滑に連なる曲面を有している、としてもよい。
そうすれば、前窓の開閉時に、よりいっそう上部ローラを円滑に誘導できるので、更に高品質な開閉機構を実現できる。
前記キャブはまた、前記前窓の上部の幅方向における略中央部位が、前記ロック機構によって支持される、としてもよい。
左右の上部ローラまたは下部ローラと協働して、前窓を3点支持できるので、前窓を、効率的かつ安定的に支持できる。
前記キャブはまた、前記ロック機構と、前記延出レールの各々に接する2つの前記上部ローラとが、前記閉じ位置で前記前窓の自重を受け止める、としてもよい。
ロック機構と各上部ローラとで、前窓の自重をバランスよく受け止めるために、組み付け時にロック機構を適切な位置に調整する必要がある。上部ローラは、下部ローラと異なり、前窓が閉じ位置に位置している時では、ロック機構との高さの差は僅かなので、これらの製造に伴う寸法誤差の影響を受け難く、高い組み付け精度が得られる。従って、ロック機構の位置調整の作業負担を軽減できるし、作業時間を短縮できる。
前記下部ローラの各々は、前記窓板に対して、前記上部ローラの各々よりも後方に配置されている、としてもよい。
下部ローラを窓板よりも下方に配置したため、前窓を閉じた時に、前窓の下端と付き合わされるパネル等に下部ローラが接触するおそれがある。それに対し、この構成では、下部ローラが相対的に後方に配置されているので、そのような不具合を解消できる。
前記キャブはまた、前記前窓が前記閉じ位置に移動した時に前記下部ローラが位置する前記縦レールの下端部に、前記下部ローラが嵌まり込む支持補助部が設けられている、としてもよい。
そうすれば、前窓を閉じた時に、下部ローラが前後方向に揺れ動くのを抑制できる。シール材への圧着力を前窓の上下で均一にできる。
前記仕切部材は、所定の回動軸を中心に回動可能に軸支されるとともに、前記縦レールの上部に臨む凹部を有し、前記前窓が前記開き位置に移動した時に、前記凹部に前記下部ローラが嵌まり込んで、前記仕切部材が仕切位置から持ち上がる、ようにしてもよい。
そうすれば、開き位置での前窓を安定して支持できるうえに、その時の下部ローラの位置を高くできるので、下部ローラの窓板に対する下げ量を低減できる。
前記回動軸は、前記延出レールの後部の下方、かつ、前記縦レールの上部の前方に配置されている、としてもよい。
そうすれば、ガイドレールに簡単に仕切部材を組み付けることができる。
前記仕切部材の上方への回動は、前記ガイドレールの内面に、前記仕切部材の外周側の上端部位が衝突することによって規制される、としてもよいし、前記仕切部材の下方への回動は、前記ガイドレールの内面に、前記仕切部材の外周面が密接することによって規制される、としてもよい。
そうすれば、簡素な構造で効果的に仕切部材の回動を規制できる。
前記キャブはまた、前記仕切部材と前記ガイドレールとの間に、前記仕切部材の回動範囲に対応した円弧状のガイド孔と、ガイド孔に係合するガイド突起とが設けられていて、前記ガイド孔および前記ガイド突起により、前記仕切部材の回動が規制されている、としてもよい。
この場合も、仕切部材の回動を規制できる。
回動する上述した仕切部材とは異なり、前記仕切部材は、前記ガイドレールに固定される固定部と、前記ガイドレールをスライドする可動部と、前記固定部と前記可動部との間に介在するバネとを有し、前記前窓が前記開き位置に移動した時に、前記可動部に前記下部ローラが圧接する、としてもよい。
この仕切部材でも、上述した仕切部材と同様に、高品質な前窓の開閉機構を実現できる。
開示する技術によれば、高品質な前窓の開閉機構を備えたキャブを実現できる。
建設機械の一例を示す概略図である。 特許文献3の開閉機構を説明するための図である。特許文献3の図6および図7に相当する図である。 本実施形態のキャブを示す概略斜視図である。前窓を閉じた状態を示している。 前窓を閉じた状態において、その主な開閉機構を示す分解斜視図である。 本実施形態のキャブを示す概略斜視図である。前窓を開けた状態を示している。 前窓を開けた状態において、その主な開閉機構を示す分解斜視図である。 仕切部材とその取り付け部位を示す分解斜視図である。 仕切部材をキャブ内の側方から見た概略図である。 仕切部材の回動を規制する機構を示す概略図である。 上窓を開いた状態をキャブ内の側方から見た概略図である。 上窓を開いた状態をキャブ内の下方から見た概略図である。 上窓を閉じた状態をキャブ内の側方から見た概略図である。 仕切部材の変形例を示す概略図である。 仕切部材の他の変形例を示す概略図である。
以下、開示する技術の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。ただし、以下の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物あるいはその用途を制限するものではない。
図3Aに、開示する技術を適用した建設機械のキャブ50を示す。キャブ50は、キャブボディ51、ドア52、前窓60などで構成されている。
キャブボディ51は、金属製のパネルやフレームでボックス形状に形成されている。キャブボディ51の天面51aはパネルで覆われている。ドア52は、キャブボディ51の左側面に設けられた搭乗口に、開閉可能な状態でキャブボディ51に取り付けられている。
キャブボディ51の前面には、大きく矩形に開口する窓開口53が形成されている。窓開口53の縁には、ゴム等の弾性部材からなるシール材(第1シール材54)が取り付けられている。この第1シール材54に密着して窓開口53を塞ぐように、前窓60が、キャブボディ51に設置されている。
(前窓60)
前窓60は、上下に区画された上窓60Uと下窓60Dとで構成されている。下窓60Dよりも上窓60Uの方が縦に長く形成されている。このキャブ50の場合、上窓60Uの縦幅は、下窓60Dの縦幅の略2倍となっている。
下窓60Dは、キャブボディ51に固定されていて、開閉はできない。それに対し、上窓60Uは、開閉できるように構成されている。すなわち、上窓60Uは、図3Aに示す、窓開口53を閉じる閉じ位置と、図4Aに示す、キャブ50の天面51aの内側に収容される開き位置との間を移動できるように構成されている。上窓60Uを開き位置に移動させることにより、運転室の前方は大きく解放される。
図3B、図4Bに、前窓60を開閉するための機構(開閉機構)の要部を示す。開閉機構は、上窓60U、ロック機構70、ガイド機構80などで構成されている。図3Aは、上窓60Uを閉じた状態(閉じ位置でロックされた状態)の分解斜視図である。図4Bは、上窓60Uを開けた状態(開き位置でロックされた状態)の分解斜視図である。
上窓60Uは、窓板61、窓枠62、上部ローラ63、下部ローラ64などを有している。窓板61は、窓開口53よりも、ひとまわり大きい矩形板状の強化ガラスからなる。窓枠62は、窓板61の縁に取り付けられた支持部材からなる。窓枠62は、窓板61の各側縁に沿って延びる側枠部621と、両側枠部621,621の上端に架設されて窓板61の上縁に沿って延びる上枠部622とを有している。なお、窓枠62は、上窓60Uを開閉操作する時に用いる把手も有しているが、図示は省略する。
上枠部622の横幅方向における略中央部位には、ロック機構70を構成するラッチ装置71が設置されている。具体的には、上枠部622には、窓板61から後方に張り出す横長な支持ブラケット65が設けられている。その支持ブラケット65にラッチ装置71が取り付けられている。
各側枠部621の下端部は、窓板61から下方に延出されている(窓板61よりも下側の部分を延出部位621aともいう)。各延出部位621aは、窓板61に対して傾斜しており、窓板61の下端部から斜め後方に延びている。
上部ローラ63は、各側枠部621の上端部に一つずつ設置されている。上部ローラ63は、各側枠部621の側面から互いに逆向きに突出した軸に回転自在に軸支されていて、左右対称状に配置されている。下部ローラ64は、各延出部位621aの末端部分に1つずつ設置されている。下部ローラ64も、各延出部位621aの側面から互いに逆向きに突出した軸に回転自在に軸支されていて、左右対称状に配置されている。
それにより、各下部ローラ64は、上下方向では、窓板61よりも下方に位置するとともに、前後方向では、窓板61に対して各上部ローラ63よりも後方に位置している。窓板61の下縁には、シール材(第2シール材66)がその幅方向に沿って延びるように取り付けられている。下窓60Dの上縁にも、シール材(第3シール材67)がその幅方向に沿って延びるように取り付けられている。
上窓60Uを閉じた時には、上窓60Uの下縁に取り付けられた第2シール材66が、下窓60Dの上縁に取り付けられた第3シール材67に密着する。そして、窓板61が、窓開口53の縁に取り付けられた第1シール材54に後方から押し付けられて、その第1シール材54に密着する。その際、各側枠部621が窓板61よりも下方に延びていると、側枠部621が下窓60Dに接触するおそれがある。それに対して、各延出部位621aは斜め後方に延びているので、下窓60Dとの接触を回避できる。
(ロック機構70)
ロック機構70は、上述したラッチ装置71、閉じ側ストライカ72、開き側ストライカ73などで構成されている。閉じ側ストライカ72および開き側ストライカ73は、キャブボディ51の内側に設置されている。
閉じ側ストライカ72は、図3Bに示すように、閉じ位置に位置した上窓60Uのラッチ装置71と係合するように、天面51aの前端部に配置されている。具体的には、閉じ側ストライカ72は、U形状をした掛止部を有している。ラッチ装置71は、手動操作により、その掛止部に掛け止めたり取り外したりできる。
それにより、上窓60Uが閉じ位置に位置した時には、ラッチ装置71を開き側ストライカ73に掛け止めることより、上窓60Uの上部の横幅方向の略中央部がロックされる。このとき、詳細は後述するが、上窓60Uは、ロック機構70に吊り下げられた状態で支持される。
開き側ストライカ73は、天面51aの後端部に配置されている。図4Bに示すように、開き側ストライカ73は、開き位置に配置された上窓60Uのラッチ装置71と係合する。
具体的には、開き側ストライカ73は、U形状をした掛止部を有している。それにより、上窓60Uが開き位置に位置した時には、ラッチ装置71を開き側ストライカ73に掛け止めることより、上窓60Uの上部の横幅方向の略中央部がロックされる。このとき、詳細は後述するが、上窓60Uは、ロック機構70に引っ張られた状態で支持される。
(ガイド機構80)
ガイド機構80は、上窓60Uの移動をガイドする機構であり、一対のガイドレール81,81を有している。これらガイドレール81,81は、横断面がコ形状に形成されており、その開口を内方に向けた状態で、キャブボディ51の各側面の内側に設置されている。一対のガイドレール81,81は、左右対向状に配置されている。
各ガイドレール81の内幅は、上部ローラ63および下部ローラ64の外径よりも大きく形成されている。左右の上部ローラ63および下部ローラ64は、各ガイドレール81に収容されていて、各ガイドレール81に沿って走行する。
なお、ガイド機構80には、これらガイドレール81,81の他にも、第1リンク、第2リンク、アシストケーブル等、上述した特許文献2や特許文献3に開示されているようなリンク機構やアシスト機構も備えられているが、便宜上、これらの図示や説明は省略する。
各ガイドレール81は、縦レール811、横レール812、および延出レール813を有している。縦レール811は、窓開口53の側縁に沿って上下方向に延びている。横レール812は、縦レール811の上端部から天面51aに沿って後方に延びている。延出レール813は、縦レール811と横レール812との連結部位から分岐して前方に突出するように、小さく延びている。
延出レール813および横レール812は、閉じ位置と開き位置との間で、上部ローラ63の走行を誘導する。縦レール811は、閉じ位置と開き位置との間で、下部ローラ64の走行を誘導する。すなわち、上窓60Uを開閉操作することにより、下部ローラ64は縦レール811の内部を上下に走行し、上部ローラ63は、横レール812および延出レール813の内部を前後に走行する。
下部ローラ64は、横レール812を走行しない。すなわち、このキャブ50では、下部ローラ64を窓板61よりも下方に配置することにより、下部ローラ64が横レール812に入り込んで走行しないように構成されている。
換言すれば、上部ローラ63および下部ローラ64の各々の移動距離(ストローク)よりも、上部ローラ63と下部ローラ64との間の間隔(スパン)の方が大きくなるように設計されている。それにより、上窓60Uをキャブボディ51の天面51aの奥方に収容しても、下部ローラ64は、上部ローラ63が走行する横レール812にほとんど入り込むことがない。
従って、横レール812は上部ローラ63に合わせて形成し、縦レール811は下部ローラ64に合わせて形成できるので、各ローラ63,64の走行を円滑に誘導できる。各ローラ63,64の外径や各レール811,812の内幅も個別に設計できる。例えば、下部ローラ64の外径および縦レール811の内幅を、上部ローラ63の外径等よりも小さくすれば、搭乗口の横幅を拡大することが可能になる。
更に、縦レール811と横レール812との間を仕切ることができる。それにより、このキャブ50では、縦レール811と横レール812との連結部位に、特定の仕切部材90が設置されている(仕切部材90の詳細は後述)。
図3Bに示すように、上窓60Uを閉じた状態では、各上部ローラ63は、延出レール813の内部に位置しており、延出レール813の内下面813aに載った状態となっている。すなわち、閉じ位置に位置した上窓60Uは、第1シール材54に圧着された状態で、ロック機構70によって移動不能にロックされる。このとき、上窓60Uの荷重は、ロック機構70と、各延出レール813の上に載った左右の上部ローラ63とによって受け止められる。
上窓60Uの荷重をバランスよく分散して支持するためには、ロック機構70および上部ローラ63の各々の高さを適切に位置決めする必要がある。それに対し、このキャブ50では、ロック機構70と上部ローラ63の高さの差が僅かであるので、これらの製造に伴う寸法誤差の影響を受け難く、高い組み付け精度が得られる。
その結果、組み付け時に行われるロック機構70の位置調整作業で、調整量や調整回数が低減するので、作業負担が軽減し、作業時間が短縮する。
各縦レール811の下端部811aには、第1シール材54への適切な密着を補助する圧着補助部が設けられている。圧着補助部は、各縦レール811の下端部811aを前方に傾斜させることによって構成されている。下部ローラ64が圧着補助部に達するまでは、上窓60Uの下部は、窓開口53から後方に離れて位置し、下部ローラ64が圧着補助部に入り込むことで、前方に変位する。それにより、上窓60Uの下部を、後方から第1シール材54に圧着させることができるので、第1シール材54の擦れを抑制でき、適切にシールできる。
各縦レール811の下端部811aにはまた、上窓60Uの揺れ動きを抑制する支持補助部も設けられている(本実施形態では、各縦レール811の下端部811aに、圧着補助部および支持補助部の双方が設けられている)。支持補助部は、各縦レール811の下端部811aを先に向かうほど内幅を小さくし、その末端の内幅は下部ローラ64の外径よりも小さくすることによって構成されている。
下部ローラ64が支持補助部に達するまでは、下部ローラ64は、縦レール811に遊嵌されているため、抵抗なく走行できる。対して、上窓60Uが閉じ位置に移動して、下部ローラ64が支持補助部に入り込むことで、下部ローラ64は縦レール811に嵌まり込む。それにより、上窓60Uの下部が前後方向に揺れ動くのを抑制できる。第1シール材54への圧着力を上窓60Uの上下で均一にできる。
(仕切部材90)
図5A、図5Bに、各ガイドレール81の縦レール811と横レール812との連結部位に設置されている仕切部材90を示す。仕切部材90は、特定の形状を有しており、上部ローラ63の走行をガイドするローラガイドと、ロック機構70と協働して開き位置で上窓60Uを支持するローラストッパとを兼用している。
仕切部材90は、合成樹脂または金属の成形品からなり、塊状のブロック部91と、鍔状のフランジ部92とを有している。ブロック部91は、ローラガイド面911(曲面に相当)、内周面912、外周面913、および一対の側面914,914を有している。一対の側面914,914は間隔を隔てて平行しており、内周面912および外周面913は、これらの間で、ローラガイド面911の両端に連なって互いに対向している。
図5Bに示すように、ブロック部91は、そのローラガイド面911を上に向けた状態で、その自重により、縦レール811の上端部分に嵌まり込み、所定位置(仕切位置)で縦レール811に支持されるように形成されている。ローラガイド面911は、ブロック部91が支持位置に位置した時に、延出レール813の内下面813aと横レール812の内下面812aとが円滑に連なる曲面で形成されている。
縦レール811の上端部分のうち、延出レール813に連なる前側の内側面は、上方に向かうほど次第に前方に湾曲している。対して、横レール812に連なる後側の内側面は、直線状に延びている。内周面912は、湾曲した縦レール811の前側の内側面に沿う曲面で形成されている。外周面913は、縦レール811の後側の内側面に沿うとともに、ブロック部91の回動を可能にする曲面で形成されている。
仕切位置に位置した時に縦レール811の上部に臨むブロック部91の下部には、側面視が円弧状の凹部93が形成されている。凹部93は、下部ローラ64の外径よりも僅かに大きな内径に形成されている。
フランジ部92は、一方の側面の内周面912側の縁から張り出すように、ブロック部91と一体に設けられている。ガイドレール81の連結部位には、ボス部82が設けられている。ボス部82は、延出レール813と縦レール811の境界部位に設けられていて、延出レール813の後部の下方、かつ、縦レール811の上部の前方に位置している。
このボス部82に、フランジ部92がピンなどで軸支されている。それにより、仕切部材90は、回動軸Jを中心に回動自在な状態でガイドレール81に取り付けられている。仕切部材90は、上窓60Uの開閉操作に伴って、図5Bに実線で示す仕切位置と、図5Bに二点鎖線で示す支持位置との間で回動する。
すなわち、仕切部材90が上方に回動すると、ブロック部91の外周側の上端部に位置しているローラガイド面911と外周面913との間の鋭角な角部が、ガイドレール81の内面に衝突する。それにより、仕切部材90の上方への回動が規制される。仕切部材90が下方に回動すると、ブロック部91の外周面913が、ガイドレール81の内面に密接する。それにより、仕切部材90の下方への回動が規制される。
図5Cに示すように、仕切部材90とガイドレール81との間に、仕切部材90の回動範囲に対応した円弧状のガイド孔95と、ガイド孔95に係合するガイド突起96とを設け、これらガイド孔95およびガイド突起96により、仕切部材90の回動を規制してもよい。
(ローラストッパとしての機能)
図6A、図6Bに、上窓60Uを開けた時の状態を示す。図6Aは、上窓60Uの開き位置での支持状態をキャブ50内の側方から見た概略図であり、図6Bは、上窓60Uの開き位置での支持状態をキャブ50内の下方から見た概略図である。
開き位置での上窓60Uは、その上部を後方に向けた状態で天面51aの内側に沿うように配置されている。そして、上窓60Uの上部に設置されているラッチ装置71が、開き側ストライカ73に掛け止められることにより、上窓60Uはロックされている。
このとき、下部ローラ64は、縦レール811の上端部よりも僅かに上方に位置するように、開き側ストライカ73の位置が調整されている。それにより、上窓60Uが開き位置に移動した時には、図6Aに拡大して示すように、各下部ローラ64が仕切部材90の凹部93に嵌まり込み、仕切位置から仕切部材90が持ち上がる。そうして、上窓60Uを引っ張って、ラッチ装置71を開き側ストライカ73に掛け止める。各下部ローラ64は、各仕切部材90に受け止められた状態で後方に引っ張られるので、各仕切部材90は、その張力の作用で支持位置に保持される。
その結果、上窓60Uは、図6Bに矢印fで示すように、ロック機構70と左右の仕切部材90との間に張力を加えた状態で、上窓60Uを支持することができる。従って、上窓60Uをバランスよく3点支持できるので、キャブ50が激しく揺れ動いても、上窓60Uがばたつき難くなるので、異音の発生を効果的に抑制できる。
(ローラガイドとしての機能)
図7に、上窓60Uを閉じた時の状態を示す。上窓60Uを閉じるために、開き位置でロックを解除すると、上窓60Uは、その自重と張力の作用で、下斜め前方に付勢される。それにより、下部ローラ64は下方に移動し、仕切部材90は、その自重で下部ローラ64とともに回動する。そうして、下部ローラ64が仕切部材90から離れると、仕切部材90は、仕切位置に復帰する。
続いて、上窓60Uを前方に引き出すと、上部ローラ63は横レール812を前方に走行し、下部ローラ64は縦レール811を下方に走行し、上窓60Uは前傾しながら前方へと移動する。それに伴い、上部ローラ63に加わる上窓60Uの荷重も増加していく。そして、上部ローラ63が横レール812の前端に達すると、上部ローラ63は、そのまま仕切部材90のローラガイド面911に乗り移る。
図7に拡大して示すように、仕切位置での仕切部材90は、ガイドレール81の内面に面接触した状態で支持されており、ローラガイド面911は、円滑な曲面となっているので、上窓60Uの荷重が加わっても、上部ローラ63は、過度な衝撃を受けることなく走行し、延出レール813へ乗り移ることができる。その後は、上窓60Uを第1シール材54に押し付けて、ラッチ装置71を閉じ側ストライカ72に掛け止めてロックすればよい。
上窓60Uを開く時には、ロックを解除し、上窓60Uの上部を手前に引き出す。そうすれば、上部ローラ63は、延出レール813を後方に移動し、そのまま仕切部材90のローラガイド面911を介して横レール812に乗り移る。従って、上部ローラ63がガイドレール81に衝突して異音を発生するおそれはない。その後は、上窓60Uを後方に引っ張り上げればよい。このキャブ50によれば、円滑に上窓60Uの開閉操作が行える。
<変形例1>
上述した実施形態では、回動する仕切部材90を例示したが、仕切部材90の形態はこれに限るものではない。図8に、仕切部材90の変形例1を示す。なお、ガイドレール81等、その他の構成は、上述した実施形態と同じである。そのため、同じ部材には同じ符号を用いて、その説明は省略する(変形例2も同様)。
本変形例の仕切部材90は、固定部100、コイルバネ101、可動部102などで構成されている。固定部100および可動部102は、合成樹脂または金属の成形部品からなる。固定部100は、縦レール811と、延出レール813および横レール812との間を仕切るように、ガイドレール81の連結部位に固定されている。延出レール813および横レール812に臨む固定部100の上面には、ローラガイド面911が形成されている。
可動部102は、縦レール811の上部にスライド可能な状態で配置されている。縦レール811の上部には、可動部102のスライド範囲に対応した線状のガイド孔103が形成されている。可動部102には、ガイド孔103に係合するガイド凸部104が形成されている。可動部102は、ガイド孔103にガイド凸部104を挿入した状態で、縦レール811の上部に配置されている。
可動部102の下部には、凹部93が形成されている。固定部100と可動部102との間に、コイルバネ101が装着されている。コイルバネ101は、可動部102を下方に向けて付勢する。本変形例の仕切部材90の場合、上窓60Uが開き位置に移動した時には、下部ローラ64は、凹部93に入り込んで可動部102に圧接する。それにより、下部ローラ64および可動部102は、コイルバネ101の弾性に抗して上方にスライドする。その状態でロックすることにより、上窓60Uは開き位置に支持される。
本変形例の仕切部材90も、ローラガイドとして機能するローラガイド面911と、ローラストッパとして機能する、コイルバネ101および可動部102を有しているので、高品質な開閉機構を実現できる。
<変形例2>
図9に、仕切部材90の変形例2を示す。本変形例の仕切部材90は、固定部110、弾性部111などで構成されている。
固定部110は、変形例1と同様に、ガイドレール81の連結部位に固定されていて、その上面にはローラガイド面911が形成されている。弾性部111は、例えば、発泡樹脂やゴムなど、弾性を有する素材で形成された塊状の部品からなる。弾性部111は、固定部110の下部に一体的に取り付けられていて、縦レール811の上部に配置されている。
本変形例の仕切部材90の場合、上窓60Uが開き位置に移動した時には、下部ローラ64は、弾性部111に圧接する。それにより、弾性部111が圧縮変形し、二点鎖線で示すように、下部ローラ64は上方に変位する。その状態で、ロックすることにより、上窓60Uは開き位置に支持される。
本変形例の仕切部材90も、ローラガイドとして機能するローラガイド面911と、ローラストッパとして機能する弾性部111を有しているので、高品質な開閉機構を実現できる。
すなわち、これら変形例の仕切部材90によれば、弾性力を作用させた状態で、上窓60Uを開き位置に支持できる。従って、弾性力の作用は得られない上述した実施形態と比べると、優れた衝撃吸収や騒音抑制効果が期待できる。
なお、開示する技術にかかる建設機械のキャブは、上述した実施形態に限定されず、それ以外の種々の構成をも包含する。例えば、建設機械は、油圧ショベルに限らない。クレーンであってもよい。凹部93の形状は、下部ローラ64を受け止めることができれば、円弧状に限らない。断面V形状や断面コ形状の凹みであってもよい。上窓60Uと下窓60Dとで構成された前窓60を例示したが、下窓60Dはパネルであってもよい。
50 キャブ
51 キャブボディ
51a 天面
53 窓開口
54 第1シール材
60 前窓
60U 上窓
60D 下窓
61 窓板
62 窓枠
621 側枠部
621a 延出部位
63 上部ローラ
64 下部ローラ
70 ロック機構
71 ラッチ装置
72 閉じ側ストライカ
73 開き側ストライカ
80 ガイド機構
81 ガイドレール
811 縦レール
812 横レール
813 延出レール
90 仕切部材
91 ブロック部
911 ローラガイド面
93 凹部
J 回動軸

Claims (12)

  1. 外部から運転室を区画するために建設機械に設置されるキャブであって、
    前記キャブの前面に形成された窓開口を閉じる閉じ位置と前記キャブの天面の内側に収容される開き位置との間を移動することによって開閉される前窓と、
    前記前窓の移動をガイドするガイド機構と、
    開閉された前記前窓の上部をロックするロック機構と、
    を備え、
    前記前窓は、
    窓板と、
    前記窓板の各側縁に沿って延び、前記窓板から下端部が下方に延出している側枠部と、
    前記側枠部の各々の上端部および下端部に左右対称状に設置された上部ローラおよび下部ローラと、
    を有し、
    前記ガイド機構は、前記キャブの各側面の内側に左右対向状に配置されて、前記上部ローラおよび前記下部ローラを収容する一対のガイドレールを有し、
    前記ガイドレールの各々は、
    前記窓開口の各側縁に沿って延び、前記下部ローラが走行する縦レールと、
    前記縦レールの上端部から前記天面に沿って後方に延び、前記上部ローラが走行する横レールと、
    前記縦レールと前記横レールとの連結部位から分岐して前方に延び、前記上部ローラが走行する延出レールと、
    を有し、
    前記ガイドレールに、前記縦レールと前記横レールとの間を仕切る仕切部材が設置されていて、
    前記仕切部材が、前記延出レールと前記横レールとの間の走行する前記上部ローラをガイドするローラガイドと、前記開き位置において前記下部ローラを受け止めることにより、前記ロック機構と協働して前記前窓を支持するローラストッパと、を兼用している、建設機械のキャブ。
  2. 請求項1に記載の建設機械のキャブにおいて、
    前記仕切部材が、前記延出レールの内下面と前記横レールの内下面とに円滑に連なる曲面を有している、建設機械のキャブ。
  3. 請求項1または請求項2に記載の建設機械のキャブにおいて、
    前記前窓の上部の幅方向における略中央部位が、前記ロック機構によって支持される、建設機械のキャブ。
  4. 請求項1~3のいずれか1つに記載の建設機械のキャブにおいて、
    前記ロック機構と、前記延出レールの各々に接する2つの前記上部ローラとが、前記閉じ位置で前記前窓の自重を受け止める、建設機械のキャブ。
  5. 請求項1~4のいずれか1つに記載の建設機械のキャブにおいて、
    前記下部ローラの各々が、前記窓板に対して、前記上部ローラの各々よりも後方に配置されている、建設機械のキャブ。
  6. 請求項1~5のいずれか1つに記載の建設機械のキャブにおいて、
    前記前窓が前記閉じ位置に移動した時に前記下部ローラが位置する前記縦レールの下端部に、前記下部ローラが嵌まり込む支持補助部が設けられている、建設機械のキャブ。
  7. 請求項1~6のいずれか1つに記載の建設機械のキャブにおいて、
    前記仕切部材が、所定の回動軸を中心に回動可能に軸支されるとともに、前記縦レールの上部に臨む凹部を有し、
    前記前窓が前記開き位置に移動した時に、前記凹部に前記下部ローラが嵌まり込んで、前記仕切部材が仕切位置から持ち上がる、建設機械のキャブ。
  8. 請求項7に記載の建設機械のキャブにおいて、
    前記回動軸が、前記延出レールの後部の下方、かつ、前記縦レールの上部の前方に配置されている、建設機械のキャブ。
  9. 請求項7または請求項8に記載の建設機械のキャブにおいて、
    前記仕切部材の上方への回動が、前記ガイドレールの内面に、前記仕切部材の外周側の上端部位が衝突することによって規制される、建設機械のキャブ。
  10. 請求項7~9のいずれか1つに記載の建設機械のキャブにおいて、
    前記仕切部材の下方への回動が、前記ガイドレールの内面に、前記仕切部材の外周面が密接することによって規制される、建設機械のキャブ。
  11. 請求項7~10のいずれか1つに記載の建設機械のキャブにおいて、
    前記仕切部材と前記ガイドレールとの間に、前記仕切部材の回動範囲に対応した円弧状のガイド孔と、ガイド孔に係合するガイド突起とが設けられていて、
    前記ガイド孔および前記ガイド突起により、前記仕切部材の回動が規制されている、建設機械のキャブ。
  12. 請求項1~6のいずれか1つに記載の建設機械のキャブにおいて、
    前記仕切部材が、前記ガイドレールに固定される固定部と、前記ガイドレールをスライドする可動部と、前記固定部と前記可動部との間に介在するバネとを有し、
    前記前窓が前記開き位置に移動した時に、前記可動部に前記下部ローラが圧接する、建設機械のキャブ。
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