JP7238693B2 - 放射線撮影装置、放射線撮影システム及びプログラム - Google Patents
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こうした手間を省くため、例えば特許文献1に記載されたような、電力の供給を受けることが可能な状態から受けることができない状態に切り替わったときに、外部コネクターとコネクターとが接続されている場合には電源をオフにし、外部コネクターとコネクターとが接続されていない場合には電源をオンのままにする放射線画像撮影装置が提案されている。
例えば特許文献2には、接続端子に接続された他の機器が充電装置であった場合には電源をオフにし、接続端子に接続された他の機器がケーブルであった場合には自機の電源をオンにする放射線画像撮影装置について記載されている。
また、特許文献3には、コネクターが外部コネクターと接続されたときに電源がオンである場合には電源をオフにし、コネクターと外部コネクターとの接続が解除されたときに電源がオフである場合には電源をオンにする放射線画像撮影装置について記載されている。
一方、コスト等の面からも、放射線画像撮影装置を一か所に常時備え付けておくのではなく、ある場所で使用した後に他の場所へ移動させて使用する(例えば撮影室で長尺撮影を行った後に救急現場で救急撮影を行う等)ことが求められるようになってきている。
その結果、放射線画像撮影装置が現在どこに置かれ、どのような機器と接続されているのかをユーザーが把握することが困難となる状況が生まれるようになってきている。
また、特許文献2,3に記載された放射線画像撮影装置は、コネクターへケーブル等が接続されたときだけ電源のオン/オフを切り替えるものであるため、周辺機器の電源オン/オフと連動して電源のオン/オフを切り替えるといった継続的な電源制御を行うことはできない。
受けた放射線に応じた放射線画像を生成することが可能であるとともに、周辺機器と組み合わせて用いることが可能に構成され、
組み合わされた前記周辺機器に応じて電源制御方式を切り替える切替手段と、
前記切替手段によって切り替えられた前記電源制御方式にて、電源のオン/オフを制御する電源制御手段と、を備え、
前記電源制御方式には、前記周辺機器と連動して、且つ予め設定されたパラメーターに基づいて電源のオン/オフを切り替える電源連動機能を有効にした連動方式が含まれており、
前記切替手段は、組み合わされた前記周辺機器に応じて、前記パラメーターを変更する。
また、本発明に係る放射線撮影装置は、
受けた放射線に応じた放射線画像を生成することが可能であるとともに、周辺機器と組み合わせて用いることが可能に構成され、
組み合わされた前記周辺機器に応じて電源制御方式を切り替える切替手段と、
前記切替手段によって切り替えられた前記電源制御方式にて、電源のオン/オフを制御する電源制御手段と、
自身と前記周辺機器とを接続するためのケーブル又は接続機器を差し込むためのコネクターと、
前記コネクターに差し込まれたケーブル又は接続機器に付与された識別情報を取得する取得手段と、
複数の前記識別情報と複数の前記電源制御方式との対応関係を記憶する記憶部と、
前記対応関係を入力することが可能な入力機器から前記対応関係を取得する第二取得手段と、
前記第二取得手段が取得した前記対応関係を前記記憶部に記憶させる、又は前記記憶部に記憶されていた前記対応関係に前記第二取得手段が取得した前記対応関係を上書きする書込手段と、を備え、
前記切替手段は、前記記憶部に記憶された前記対応関係を参照し、前記取得手段が取得した前記識別情報に対応する電源制御方式に切り替える。
また、本発明に係る放射線撮影装置は、
受けた放射線に応じた放射線画像を生成することが可能であるとともに、周辺機器と組み合わせて用いることが可能に構成され、
組み合わされた前記周辺機器に応じて電源制御方式を切り替える切替手段と、
前記切替手段によって切り替えられた前記電源制御方式にて、電源のオン/オフを制御する電源制御手段と、
自身と前記周辺機器とを接続するためのケーブル又は接続機器を差し込むためのコネクターと、
前記コネクターに差し込まれたケーブル又は接続機器に付与された識別情報を取得する取得手段と、
複数の前記識別情報と複数の前記電源制御方式との対応関係を記憶する記憶部と、
前記対応関係の入力を受け付けることが可能な入力手段と、
前記入力手段が受け付けた前記対応関係を前記記憶部に記憶させる、又は前記記憶部に記憶されていた前記対応関係に前記入力手段が受け付けた前記対応関係を上書きする書込手段と、を備え、
前記切替手段は、前記記憶部に記憶された前記対応関係を参照し、前記取得手段が取得した前記識別情報に対応する電源制御方式に切り替える。
まず、本実施形態に係る放射線撮影システム(以下、システム100)の概略構成について説明する。図1~3は、システム100を示すネットワーク図である。
システム100は、図1~3に示すように、一又は複数の放射線撮影装置(以下撮影装置100a)と、複数種類の周辺システム100b~100dのうちの少なくともいずれかと、を備えている。
撮影装置100aは、受けた放射線の線量に応じた放射線画像の画像データを生成することが可能であるとともに、周辺システム100b~100dと接続することが可能に構成されている。
この撮影装置100aの詳細については後述する。
周辺システム100b~100dは、周辺機器を備えている。
周辺機器には、コンソールC、放射線発生装置R及び撮影台S,Tのうちの少なくともいずれかが含まれている。
周辺システム100bは、撮影装置100aを撮影台に装填しなくても撮影を行うことができるように構成されている。
周辺システム100bは、図1に示すように、コンソールCと、放射線発生装置Rと、接続装置Aと、第一ケーブルC1と、を備えている。
なお、周辺システム100bは、コンソールC及び放射線発生装置Rが移動手段(例えば車輪)を有する筐体に搭載された、回診車であってもよい。
コンソールCは、放射線発生装置R及び撮影装置100aのうちの少なくとも一方に各種撮影条件(管電圧や管電流、照射時間(mAs値)、フレームレート等)を設定する機能を有している。
また、コンソールCは、撮影装置100aから放射線画像の画像データを有線又は無線で受信することが可能となっている。
また、コンソールCは、受信した画像データに基づく放射線画像を表示することが可能となっている。
そして、放射線発生装置Rは、撮影する放射線画像(静止画・動画)に応じた態様で放射線(例えばX線)を発生させるようになっている。
なお、接続装置Aを介さずに、コンソールC、放射線発生装置R及び撮影装置100aをネットワークで直接接続するようにしてもよい。
第一ケーブルC1は、接続装置Aと撮影装置100aとの間の信号の送受信、接続装置Aから撮影装置100aへの電力の供給の少なくともいずれかを行うことが可能に構成されていればよい。
なお、接続装置Aを用いない場合には、ケーブルの一端をコンソールCや放射線発生装置Rに接続してもよい。
また、第一ケーブルC1には、撮影装置100aが読込可能な固有の識別情報(ID)が付与されている。
この識別情報の詳細については後述する。
周辺システム100cは、撮影装置100aを撮影台に装填した撮影と撮影台に装填しない撮影の両方を行うことができるように構成されている。
周辺システム100cは、図2に示すように、コンソールCと、放射線発生装置Rと、撮影台S,Tと、第一ケーブルC1と、第二ケーブルC2と、第三ケーブルC3と、を備えている。
コンソールC及び放射線発生装置Rは、上記周辺システム100bのものと同様に構成されている。
立位撮影台Sは、鉛直方向に延びる支柱Saと、支柱Saに支持され撮影装置100aを装填可能なブッキーSbと、を有している。
なお、立位撮影台Sは、長尺撮影を行うためのもの(複数の撮影装置100aを装填可能、又は一つの撮影装置100aを支柱の延長方向もしくは延長方向と直交する方向に沿って移動させることが可能なもの)であってもよい。
臥位撮影台Tは、本体Taと、本体Taの上に支持され水平に広がる天板Tbと、本体Taと天板Tbとの間に介在し撮影装置100aを装填可能なブッキーTcと、を有している。
なお、図2には、立位撮影台Sと臥位撮影台Tの両方を備えた周辺システム100cを例示したが、周辺システム100cには、立位撮影台Sと臥位撮影台Tのうちの一方が備えられていればよい。
第二ケーブルC2及び第三ケーブルC3は、付与されている識別情報がそれぞれ第一ケーブルC1と異なっている点を除き、第一ケーブルC1と同様に構成されている。
周辺システム100dは、撮影装置100aを撮影台に装填した撮影を行うことができるように構成されている。
周辺システム100dは、図3に示すように、コンソールCと、撮影台S,Tと、ケーブルC2,C3と、を備えたものとなっている。
コンソールC及び放射線発生装置Rは、上記周辺システム100bのものと同様に構成されている。
撮影台は、立位撮影台S及び臥位撮影台Tのうちの少なくとも一方となっている(図3には臥位撮影台Tのみを例示した)。
次に、上記システム100が備える撮影装置100aの詳細について説明する。図4は撮影装置100aの斜視図、図5は撮影装置100aを表すブロック図、図6は撮影装置100aが実行する電源制御処理の流れを表すフローチャート、図7,8は電源制御処理で用いられるテーブルの一例、図9は電源制御処理における電源切替処理の流れを表すフローチャートである。
撮影装置100aは、図4,5に示すように、筐体1の他、この筐体1に収納される、シンチレーター2と、制御部3と、画像生成部4と、通信部5と、記憶部6と、電源部7と、を備えている。
各部3~7は、電気的に接続されている。
また、筐体1における放射線入射面と隣接する側面には、図4に示したように、電源スイッチ12や各種操作スイッチ13、インジケーター14、コネクター15等が設けられている。
コネクター15は、撮影装置100a自身と周辺システム100b~100dが備えるいずれかの周辺機器とを接続するためのケーブルC1~C3又は接続機器の端子を差し込むことが可能となっている。
接続機器には、例えばドングル式の無線通信モジュールや、ケーブルC1~C3を差し込むことが可能に構成されるとともに撮影装置100aを装填することが可能に構成され、撮影装置100aが装填されるとケーブルC1~C3と撮影装置100aとを間接的に接続することが可能な間接接続機器(例えばクレードル)等が含まれる。
そして、シンチレーター2は、放射線を受けることで、放射線よりも波長の長い電磁波(例えば可視光等)を、受けた放射線の線量に応じた強度で発するようになっている。
また、シンチレーター2は、筐体1内に、放射線入射面11と平行に広がるよう配置されている。
そして、CPUが、記憶部6に記憶されている各種処理プログラムを読み出してRAMに展開し、当該処理プログラムに従って各種処理を実行することで、撮影装置100a各部の動作を統括的に制御するようになっている。
センサー部は、シンチレーター2の放射線入射面11が存在する側とは反対側に、放射線入射面11やシンチレーター2と平行に広がるよう配置されている。
また、センサー部は、シンチレーター2が発生させた電磁波の強度に応じた量の電荷を生成する検出素子及び各検出素子と配線との間に設けられたスイッチ素子を有する画素が二次元状に複数配列された基板を有している。
なお、検出素子は、放射線を直接電荷に変換するものであってもよい。その場合、シンチレーター2は不要となる。
走査駆動部は、各スイッチ素子のオン/オフを切り替えるようになっている。
読み出し部は、各画素に蓄積された電荷の量を信号値として読み出し、各信号値に基づいて放射線画像の画像データを生成するようになっている。
そして、通信部5は、他の装置(例えばコンソールC)とデータや信号の送受信を有線(コネクター15に差し込まれたケーブル)又は無線(図示しないアンテナ又はコネクター15に差し込まれた無線通信モジュール)で行うようになっている。
また、記憶部6は、複数の識別情報と複数の電源制御方式との対応関係(テーブル)を記憶している。この対応関係の詳細については後述する。
なお、記憶部6を、生成した放射線画像の画像データを記憶できるように構成してもよい。
そして、電源部7は、電源回路を介して、システム100を構成する他の装置や、システム100が設置された施設(例えば病院の建物)から供給された電力を、撮影装置100aの各部へ供給することが可能となっている。
また、電源部7は、電源回路を介して、バッテリーに蓄積された電力を、撮影装置100aの各部へ供給することが可能となっている。
また、電源部7は、他の装置や施設から供給された電力を用いて、バッテリーを充電することが可能となっている。
上述したように構成された撮影装置100aの制御部3は、コネクター15にケーブルC1~C3のプラグが差し込まれたこと、所定の開始操作がなされたこと、又は他の装置から所定の制御信号を受信したことを契機として、例えば図6に示すような電源制御処理を実行するようになっている。
この取得処理で、制御部3は、コネクター15に差し込まれたケーブルC1~C3に付与された識別情報(ID)を取得する。
識別情報は、各ケーブルC1~C3に固有のものとなっている。
本実施形態に係る識別情報は、各周辺機器の通し番号(例えば0001,0002・・)と、行おうとする撮影の撮影形態を示す識別子(A,B,C・・)と、で構成されている。
本実施形態においては、第一ケーブルC1(撮影台に装填せずに撮影を行うこと)を示す識別子を「A」、第二ケーブルC2(立位撮影台Sに装填して撮影を行うこと)を示す識別子を「B」、第三ケーブルC3(臥位撮影台Tに装填して撮影を行うこと)を示す識別子を「C」としている。
制御部3は、この識別情報を取得することによって、組み合わされた周辺機器を判別することになる。
制御部3は、この取得処理を実行することにより取得手段をなす。
また、識別情報を、ケーブルC1~C3に付与されたものとするのではなく、各周辺機器に付与されたものとし、ケーブルC1~C3を接続後、ケーブルC1~C3を介して受信する信号によって識別情報を取得するようにしてもよい。
また、識別情報を、ケーブルC1~C3や周辺機器に付与されたものとするのではなく、上述した間接接続機器(例えばクレードル)に付与されたものとし、撮影装置100aが装填された後、当該間接接続機器から識別情報を取得するようにしてもよい。
この切替処理で、制御部3は、組み合わされた周辺機器に応じて電源制御方式を切り替える。
この「組み合わされた周辺機器」には、ケーブルC1~C3によって撮影装置100a自身と接続された周辺機器や、自身を装填している周辺機器等が含まれる。
すなわち、本実施形態に係る制御部3は、周辺機器が、ケーブルC1~C3によって自身と接続されているか、又は撮影装置100a自身を装填しているか、に応じて電源制御方式を切り替えるようになっている。
「連動方式」は、周辺機器と連動して電源のオン/オフを切り替える電源連動機能を有効にする方式である。
一方、「非連動方式」は、上記電源連動機能を無効にする方式である。
すなわち、本実施形態に係る制御部3は、組み合わされた周辺機器に応じて、電源制御方式を、連動方式又は非連動方式に切り替える。
なお、電源制御方式に、連動方式及び非連動方式以外の方式を含めてもよい。
対応関係は、例えば図7に示すようなテーブルの形で記憶されている。
この対応関係を用いる場合、取得した識別情報が識別子「A」を含むものであれば電源制御方式を非連動方式に切り替え、識別情報が識別子「B」,「C」を含むものであれば連動方式に切り替えることになる。
制御部3は、以上説明してきたような切替処理を実行することにより切替手段をなす。
この「パラメーター」には、例えば、チャタリング防止用の待機時間、周辺機器の電源オン/オフを検知してから電源オン/オフの切り替えを確定させるまでの時間、及び電力の供給が開始された/停止されたと判定するための電力の閾値のうちの少なくともいずれかが含まれる。
その場合、対応関係は、例えば図8に示すような形となる。
すなわち、この場合の電源制御方式には、パラメーターの種類又は複数のパラメーターの組み合わせに応じた複数の連動方式が含まれる。このようにすることで、電源制御方式を様々な撮影形態に対応したものとすることができる。例えば、立位撮影を行うときと臥位撮影を行うときとで電源制御方式を変えることもできる。
なお、種類が同じで数値が異なる複数のパラメーターを用意してもよい。このようにすれば、様々な撮影形態によりきめ細かく対応することができる。
例えば、使用時に主に撮影台S,Tに装填される(一般撮影や長尺撮影に使用される)撮影装置100aは、持ち出された後に放置されるとバッテリーの蓄電量の減少が見込まれる。このため、撮影台S,Tに装填されている(ケーブルC2,C3が差し込まれている)場合は、周辺機器の電源がオフにされたときに撮影装置100aの電源も連動して即時オフにするようにし、撮影台S,Tから外されている(ケーブルC2,C3が抜かれている、撮影装置100a単独となっている)場合は、非連動方式とし、且つ一定時間の撮影が可能となる(バッテリーからの電力供給が一定時間持続する)動作を行い、一定時間経過後は電源をオフにするようにする。
一方、回診に持ち出す可能性が高い撮影装置100aは、ケーブルC1が差し込まれている場合は、周辺機器の電源がオフにされたときに撮影装置100aの電源も連動して即時オフにするが、ケーブルC1が抜かれている場合は非連動方式とする。
この通知処理で、制御部3は、電源のオン/オフを制御する際に必要となる情報を通知する。
この「電源のオン/オフを制御する際に必要となる情報」には、例えば、バッテリーの残量に関する情報、無線接続の状態(接続の有無や電波の強弱)に関する情報、及び撮影装置100aになされている設定に関する情報のうちの少なくともいずれかが含まれる。
制御部3は、これらの中から切り替え後の電源制御方式に対応するものを選択して通知する。
また、「通知」には、情報を周辺機器へ送信しその周辺機器を用いて通知する場合と、撮影装置100a自身が、例えばインジケーター14等を用いて通知する場合と、が含まれる。
制御部3は、この通知処理を実行することにより通知手段をなす。
なお、この通知処理は実行しなくてもよい(ステップS2の後、直ちにステップS4に進むようにしてもよい)。
この電源切替処理で、制御部3は、切替処理(ステップS2)において切り替えられた電源制御方式にて、電源のオン/オフを継続的に制御する。
具体的には、例えば図9に示すように、まず、接続されている周辺機器の電源がオフにされたか否かの判断を、オフにされたと判断するまで繰り返し行う(ステップS41)。
周辺機器の電源がオフにされたか否かの判断は、例えば周辺機器から所定の信号を受信したか否かを判断したり、周辺機器から供給される電力が所定値以下となったか否かを判断したりすることにより行う。
ここで、連動方式であると判断した場合、制御部3は(ステップS42:Yes)、電源をオフにする(ステップS43)。
一方、連動方式ではない(非連動方式である)と判断した場合、制御部3は(ステップS42:No)、電源をオンのまま維持する(ステップS44)。
制御部3は、以上説明してきたような電源制御処理を実行することにより電源制御手段をなす。
そして、周辺機器の電源がオンにされたと判断した場合に、電源を再びオンにするようにしてもよい。
また、ステップS4の処理において、ステップS41,S42の処理を実行することなく直ちに待機状態に移行し、接続されている周辺機器の電源がオンにされたか否かの判断を繰り返す動作を行うようにしてもよい。
例えば、差し込まれたケーブルが第二,第三ケーブルC2,C3(組み合わされた周辺機器が撮影台S,T)である場合、撮影装置100aは、電源制御方式を連動方式に切り替える。こうすることで、撮影装置100aをブッキーSb,Tcから取り出すことなく、周辺機器の電源オン/オフの切り替えを行うだけで、撮影装置100aの電源オン/オフを切り替えることができる。
一方、差し込まれたケーブルが第一ケーブルC1である(組み合わされた周辺機器が撮影台S,Tではない)場合、撮影装置100aは、電源制御方式を非連動方式に切り替える。
また、周辺システム100cにおける複数の撮影装置100aのうちの一の電源制御方式は連動方式となり、他の電源制御方式は非連動方式となる。すなわち、同一システム100内に電源制御方式の異なる撮影装置100aを混在させることができる。
また、撮影装置100aはバッテリーを備えているため、ケーブルC1~C3が電力を供給するためだけのものである場合には、撮影装置100aの電源制御方式が非連動方式に切り替えられた後、撮影装置100aをケーブルC1~C3から外して使用することもできる。
また、撮影装置100aによれば、ユーザーが電源制御方式を設定したり、電源のオン/オフを切り替えたりする手間を省くことができる。
以上、本発明を実施形態に基づいて説明してきたが、本発明は上記の実施形態等に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることは言うまでもない。
このようにすれば、ユーザーが撮影装置100aを新たに購入した後、施設内での運用ケースに合わせて設定を後付けする場合や、ユーザーが新たな撮影装置100aを実際に導入する前に、ユーザーの使用環境に設定して試験的に使用する場合等に、撮影装置100aの保守管理等を行うサービスマンがこうした設定を簡易に行うことができる。
制御部3は、この第二取得処理を実行することにより第二取得手段をなすこととなる。
制御部3は、この書込処理を実行することにより書込手段をなす。
また、一度設定を行った後は、上記実施形態と同様にユーザーによる電源制御方式の設定や、電源のオン/オフの手間を省くことができる。
なお、撮影装置100aに設けられている操作スイッチ13を用いて、対応関係を撮影装置100aに直接入力するようにしてもよい。その場合、操作スイッチ13は、対応関係の入力を受け付けることが可能な入力手段となり、制御部3は、入力された対応関係を記憶部6に記憶させる、又は記憶部6に記憶されていた対応関係に入力された対応関係を上書きすることになる。そして、この場合、上記入力機器や、第二取得処理の実行は不要となる。
また、この場合、操作スイッチ13の押下時間や押下順番とコネクター15へのケーブルC1~C3の接続の組み合わせにより、個々のケーブルC1~C3に対する対応関係の設定を行ったり、操作スイッチ13への押下手順によって全ての撮影装置100aに対する対応関係を一括設定したりすることも可能である。
例えば、差し込まれたケーブルが第一ケーブルC1(電源制御方式を非連動方式に切り替えるもの)の場合であっても、バッテリーの残量が所定値以下である場合には、非連動方式に切り替えず、周辺システム100b~100dの電源がオフにされた場合には、撮影装置100aの電源もオフにするようにしてもよい。
100a 放射線撮影装置
1 筐体
11 放射線入射面
12 電源スイッチ
13 操作スイッチ
14 インジケーター
15 コネクター
2 シンチレーター
3 制御部(切替手段、電源制御手段)
4 画像生成部
5 通信部
6 記憶部
7 電源部
100b~100d 周辺システム
A 接続装置(周辺機器)
R 放射線発生装置(周辺機器)
Ra ジェネレーター
Rb 放射線源
C コンソール(周辺機器)
S 立位撮影台(周辺機器)
Sa 支柱
Sb ブッキー
T 臥位撮影台(周辺機器)
Ta 本体
Tb 天板
Tc ブッキー
C1~C3 ケーブル
Claims (11)
- 受けた放射線に応じた放射線画像を生成することが可能であるとともに、周辺機器と組み合わせて用いることが可能に構成され、
組み合わされた前記周辺機器に応じて電源制御方式を切り替える切替手段と、
前記切替手段によって切り替えられた前記電源制御方式にて、電源のオン/オフを制御する電源制御手段と、を備え、
前記電源制御方式には、前記周辺機器と連動して、且つ予め設定されたパラメーターに基づいて電源のオン/オフを切り替える電源連動機能を有効にした連動方式が含まれており、
前記切替手段は、組み合わされた前記周辺機器に応じて、前記パラメーターを変更する放射線撮影装置。 - 前記切替手段は、前記周辺機器が、ケーブルによって自身と接続されているか、又は自身を装填しているか、に応じて前記電源制御方式を切り替える請求項1に記載の放射線撮影装置。
- 前記切替手段は、前記電源制御方式の切り替えを指示する指示機器からの切替指示があった場合には、当該切替指示に応じて前記電源制御方式を切り替えることが可能である請求項2に記載の放射線撮影装置。
- 自身と前記周辺機器とを接続するためのケーブル又は接続機器を差し込むためのコネクターと、
前記コネクターに差し込まれたケーブル又は接続機器に付与された識別情報を取得する取得手段と、
複数の前記識別情報と複数の前記電源制御方式との対応関係を記憶する記憶部と、を備え、
前記切替手段は、前記記憶部に記憶された前記対応関係を参照し、前記取得手段が取得した前記識別情報に対応する電源制御方式に切り替える請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の放射線撮影装置。 - 受けた放射線に応じた放射線画像を生成することが可能であるとともに、周辺機器と組み合わせて用いることが可能に構成され、
組み合わされた前記周辺機器に応じて電源制御方式を切り替える切替手段と、
前記切替手段によって切り替えられた前記電源制御方式にて、電源のオン/オフを制御する電源制御手段と、
自身と前記周辺機器とを接続するためのケーブル又は接続機器を差し込むためのコネクターと、
前記コネクターに差し込まれたケーブル又は接続機器に付与された識別情報を取得する取得手段と、
複数の前記識別情報と複数の前記電源制御方式との対応関係を記憶する記憶部と、
前記対応関係を入力することが可能な入力機器から前記対応関係を取得する第二取得手段と、
前記第二取得手段が取得した前記対応関係を前記記憶部に記憶させる、又は前記記憶部に記憶されていた前記対応関係に前記第二取得手段が取得した前記対応関係を上書きする書込手段と、を備え、
前記切替手段は、前記記憶部に記憶された前記対応関係を参照し、前記取得手段が取得した前記識別情報に対応する電源制御方式に切り替える放射線撮影装置。 - 受けた放射線に応じた放射線画像を生成することが可能であるとともに、周辺機器と組み合わせて用いることが可能に構成され、
組み合わされた前記周辺機器に応じて電源制御方式を切り替える切替手段と、
前記切替手段によって切り替えられた前記電源制御方式にて、電源のオン/オフを制御する電源制御手段と、
自身と前記周辺機器とを接続するためのケーブル又は接続機器を差し込むためのコネクターと、
前記コネクターに差し込まれたケーブル又は接続機器に付与された識別情報を取得する取得手段と、
複数の前記識別情報と複数の前記電源制御方式との対応関係を記憶する記憶部と、
前記対応関係の入力を受け付けることが可能な入力手段と、
前記入力手段が受け付けた前記対応関係を前記記憶部に記憶させる、又は前記記憶部に記憶されていた前記対応関係に前記入力手段が受け付けた前記対応関係を上書きする書込手段と、を備え、
前記切替手段は、前記記憶部に記憶された前記対応関係を参照し、前記取得手段が取得した前記識別情報に対応する電源制御方式に切り替える放射線撮影装置。 - 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の放射線撮影装置と、
前記放射線撮影装置に組み合わされた周辺機器と、を備える放射線撮影システム。 - 前記周辺機器には、前記放射線撮影装置に撮影条件を設定するコンソール、放射線を発生させる放射線発生装置、及び前記放射線撮影装置を装填可能なブッキーを有する撮影台のうちの少なくともいずれかが含まれる請求項7に記載の放射線撮影システム。
- 受けた放射線に応じた放射線画像を生成することが可能であるとともに、周辺機器と接続することが可能に構成された放射線撮影装置に、
組み合わされた前記周辺機器に応じて電源制御方式を切り替える切替処理と、
前記切替処理において切り替えられた前記電源制御方式にて、電源のオン/オフを制御する電源制御処理と、を実行させ、
前記電源制御方式には、前記周辺機器と連動して、且つ予め設定されたパラメーターに基づいて電源のオン/オフを切り替える電源連動機能を有効にした連動方式が含まれており、
前記切替処理は、組み合わされた前記周辺機器に応じて、前記パラメーターを変更するプログラム。 - 受けた放射線に応じた放射線画像を生成することが可能であるとともに、自身と周辺機器とを接続するためのケーブル又は接続機器を差し込むためのコネクターを備える放射線撮影装置に、
組み合わされた前記周辺機器に応じて電源制御方式を切り替える切替処理と、
前記切替処理において切り替えられた前記電源制御方式にて、電源のオン/オフを制御する電源制御処理と、
前記コネクターに差し込まれたケーブル又は接続機器に付与された識別情報を取得する取得処理と、
複数の前記識別情報と複数の前記電源制御方式との対応関係を記憶部に記憶する記憶処理と、
前記対応関係を入力することが可能な入力機器から前記対応関係を取得する第二取得処理と、
前記第二取得処理で取得した前記対応関係を前記記憶部に記憶させる、又は前記記憶部に記憶されていた前記対応関係に前記第二取得処理で取得した前記対応関係を上書きする書込処理と、を実行させ、
前記切替処理においては、前記記憶部に記憶された前記対応関係を参照し、前記取得処理で取得した前記識別情報に対応する電源制御方式に切り替えるプログラム。 - 受けた放射線に応じた放射線画像を生成することが可能であるとともに、自身と周辺機器とを接続するためのケーブル又は接続機器を差し込むためのコネクターを備える放射線撮影装置に、
組み合わされた前記周辺機器に応じて電源制御方式を切り替える切替処理と、
前記切替処理において切り替えられた前記電源制御方式にて、電源のオン/オフを制御する電源制御処理と、
前記コネクターに差し込まれたケーブル又は接続機器に付与された識別情報を取得する取得処理と、
複数の前記識別情報と複数の前記電源制御方式との対応関係を記憶部に記憶する記憶処理と、
前記対応関係の入力を受け付ける入力処理と、
前記入力処理で受け付けた前記対応関係を前記記憶部に記憶させる、又は前記記憶部に記憶されていた前記対応関係に前記入力処理で受け付けた前記対応関係を上書きする書込処理と、を実行させ、
前記切替処理においては、前記記憶部に記憶された前記対応関係を参照し、前記取得処理で取得した前記識別情報に対応する電源制御方式に切り替えるプログラム。
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