JP7236076B2 - 超電導マグネット装置 - Google Patents

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Description

本発明は、超電導マグネット装置に関する。
超電導コイル(超電導線材の巻線部)から引き出した端末線(引き出し線)の引き回し技術として、下記非特許文献1に開示のものがある。非特許文献1では、超電導コイルから引き出した上記端末線をエッジワイズ曲げすることで上方に引き回し、その上方空間において接続している。
柳澤 吉紀、外4名、「高温超電導線材の超電導接合を持つ永久電流NMR」、[online]、2018年11月2日、報道発表資料、[平成31年2月4日検索]、インターネット(URL:http://www.riken.jp/pr/press/2018/20181102_1/)
超電導コイルから引き出した端末線の上記引き回し技術では、端末線の接続部を配置可能なスペースが少なく、接続部が多くなった場合にその配置が難しい。また、テープ形状の超電導線材では、引き回し作業が煩雑になることが問題であった。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、超電導線材の接続部が多くても、その配置を容易に行うことができ、且つ超電導線材の引き回し作業を容易に行うことができる構造の超電導マグネット装置を提供することである。
本発明は、超電導コイルと、前記超電導コイルの軸方向へ向かって前記超電導コイルの巻枠から延在する配線第一保持部と、前記軸方向において前記配線第一保持部と同じ側に配置された複数の配線第二保持部であって、前記軸方向に対して交差する方向に延在するとともに、前記巻枠および前記配線第一保持部よりも大径の複数の配線第二保持部と、を備える超電導マグネット装置である。前記配線第二保持部には、前記超電導コイルから延びるとともに相互に接続される超電導線材の配置経路の長さを調節するための調節機構、および当該超電導線材の接続部を格納するための箱状体が設けられている。前記超電導線材が、前記配線第一保持部に螺旋状に巻かれているとともに、前記調節機構により配置経路の長さが調節され且つ前記箱状体に前記接続部が格納された状態で前記配線第二保持部に固定されている。
本発明によれば、超電導線材の複数の接続部を、上記配線第二保持部に集約することが可能となる。そのため、超電導線材の接続部が多くても、その配置を容易に行うことができる。また、配線第一保持部に超電導線材を螺旋状に巻くことで引き回し作業を行うことができるので、当該作業が容易である。
本発明の一実施形態に係る超電導マグネット装置を構成する超電導コイルの断面図である。 図1に示す複数の超電導コイルのうちの最内層の超電導コイルから延びる超電導線材(引き出し線)の保持構造を示す模式図である。 図1に示す複数の超電導コイルのうちの最内層の超電導コイルの永久電流ループ部分を示す回路図である。 図2に示す保持構造の一部を具体的に示す斜視図である。 図4に示す配線第二保持部としてのジョイントプレートの下面を示す平面図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しつつ説明する。
図1から図5は、本発明の一実施形態に係る超電導マグネット装置を説明するための図である。なお、図1から図5において、対応する部材、部品には同一の符号を付している。
図1に示すように、上記超電導マグネット装置は、内側から順に、第1超電導コイル1、第2超電導コイル2、第3超電導コイル3、第4超電導コイル4、および軸方向に沿って配置された複数の第5超電導コイル5を備える。複数の第5超電導コイル5は、発生する磁場を補正するための補正コイルである。これら超電導コイル1~5は、クライオスタットと呼ばれる低温容器(不図示)の中に収容され、液体ヘリウムなどで冷却される。
第1超電導コイル1を構成する超電導線材は、テープ形状の線材であり、例えば、高温超電導線材の一つであるY系超電導線材である。この第1超電導コイル1は、図2に示すように、巻枠6の胴部6aに上記超電導線材が巻線されてなるものであり、図3に示すように、複数の超電導線材7~15が接続されてなる。また、複数の超電導線材7~15のうちの両端の超電導線材7、15は、永久電流スイッチ20からの引き出し線21、22(=永久電流スイッチ20から延びる超電導線材)と、それぞれ接続される。引き出し線21、22も、例えば、Y系超電導線材である。超電導線材7~15、21、22の各接続部に、符号J1~J10を付している。なお、第1超電導コイル1(超電導コイル)は、本実施形態のように9本の超電導線材7~15が接続されてなるもの限られることはなく、第1超電導コイル1(超電導コイル)を構成する超電導線材の本数は様々である。
ここで、Y系超電導線材などの超電導線材7~15、21、22同士を、10-11Ω以下といった低抵抗で接続する方法として、超電導線材同士を焼結などの熱処理によって接続する方法がある。超電導線材同士の熱処理にはたとえば800℃程度の温度を要するため、接続する2本の超電導線材を加熱炉に引き込む必要がある。この場合、第1超電導コイル1全体を加熱炉に入れることはできないので、第1超電導コイル1からの引き出し線7a~15a(=超電導コイルから延びる超電導線材)を加熱炉に入れ、接続する箇所を熱処理接続することになる。また、超電導線材同士を熱処理接続した後に要求される性能が出なかった場合には、熱処理接続部を切断してその近傍部位を再度熱処理接続したり、熱処理接続部を切断せずにその近傍部位を再度熱処理接続したりすることになる。そのため、超電導線材7~15、21、22同士を低抵抗で接続するにあたっては、やり直しの可能性を考慮して十分な余長を確保する必要がある。
超電導マグネット装置の一部構造を、図2に模式化して示している。また、図4は、図2に示す構造のさらに一部を具体的に示す図である。
本実施形態の超電導マグネット装置は、第1超電導コイル1の軸方向へ向かって上記巻枠6から延在する配線第一保持部としての2つの筒状体16、18を備える。これら筒状体16、18の、巻枠6とは反対側の端部には、配線第二保持部としてのジョイントプレート17、19がそれぞれ連結される。円板形状のジョイントプレート17、19は、巻枠6および筒状体12よりも大径とされ、第1超電導コイル1の軸方向に対して交差する方向に筒状体16、18から延在される。2枚のジョイントプレート17、19は、第1超電導コイル1の軸方向において所定の間隔をあけて配置される。
上記筒状体16、18、およびジョイントプレート17、19は、引き出し線7a~15a、21、22(超電導線材)が超電導状態を維持するように液体ヘリウムなどの冷媒で冷却される。
本実施形態では、ジョイントプレート17、19は、筒状体16、18に対して直交しているが、直交している必要は必ずしもない。また、巻枠6と筒状体16とは別部品であって相互に連結されてもよいし、一の素材から形成された一体品であってもよい。また、ジョイントプレート19は、巻枠6から延在する筒状体18に連結されているが、筒状体18を設けずに、ボルトなどの固定手段を用いて、所定の間隔をあけてジョイントプレート17にジョイントプレート19が連結されてもよい。この場合、複数の引き出し線7a~15aは全て筒状体16に巻き線される。また、ジョイントプレートの枚数は、2枚に限定さるものではなく、超電導コイルの軸方向において筒状体(配線第一保持部)と同じ側に3枚以上のジョイントプレートが配置されてもよい。
図5は、図4に示すジョイントプレート17の下面を示す平面図である。なお、図5には、第1超電導コイル1からの引き出し線7a~11a、15a、および永久電流スイッチ20からの引き出し線21、22を図示しているが、図4に示すジョイントプレート17の下面には、表示が煩雑となるのでこれら引き出し線の図示を省略している。
図4、5に示すように、ジョイントプレート17の下面には、第1超電導コイル1から延びるとともに相互に接続される引き出し線7a~11a、15a、および永久電流スイッチ20からの引き出し線21、22の配置経路の長さを調節するための複数の調節機構23が設けられる。また、ジョイントプレート17の下面には、引き出し線7a~11a、15a、21、22の各接続部J1~J5、J10を格納するための複数の箱状体26が設けられる。なお、引き出し線12aなど上記以外の引き出し線は、ジョイントプレート19の下面に配置され、接続部J6など上記以外の接続部は、ジョイントプレート19の下面に設けられた箱状体に格納される。
ジョイントプレート17の下面の構成と、ジョイントプレート19の下面の構成とは、類似の構成であるので、代表して、ジョイントプレート17の下面の構成について図4、5を参照しつつ説明する。なお、上記調節機構23、箱状体26などが、ジョイントプレート17、19の上面に設けられてもよい。
引き出し線7a~11a、15aのガイドとなる棒状の複数のガイド部材25が、2本を1組にして、ジョイントプレート17に放射状に取り付けられる。線材曲げによる超電導線材の劣化を抑制するためガイド部材25の端部は湾曲面25aとされる。
調節機構23は、引き出し線(超電導線材)が掛け回される円板形状の複数の板状体23a~23cを有する。板状体23a~23cは、互い違いにジョイントプレート17に取り付けられる。板状体23a~23cのうちの板状体23bは、ジョイントプレート17に対してスライド移動可能とされる。ジョイントプレート17には、板状体23bをスライド移動させるためのガイドとなる長溝24が設けられており、板状体23bの中心に設けられた係止部材30が上記長溝24内をスライド移動する。永久電流スイッチ20からの引き出し線21、22の引き回しには、上記板状体23a~23cに加えて、これら板状体23a~23cと同様にジョイントプレート17に取り付けられた板状体27も用いられる。
箱状体26は、図4に示すように例えば断面がコ字形状の棒状部材である。
ジョイントプレート17には、永久電流スイッチ20を埋め込むための埋め込み部28(埋め込み孔)が設けられている。埋め込み部28(埋め込み孔)に永久電流スイッチ20を埋め込むという永久電流スイッチ20の保持構造によると、ジョイントプレート17の下面からの永久電流スイッチ20の突出高さが調整可能となり、永久電流スイッチ20からの引き出し線21、22のジョイントプレート17下面からの突出高さを調整することができる。また、永久電流スイッチ20の厚さも変更しやすい。永久電流スイッチ20は、係止部材29によりジョイントプレート17に固定される。
第1超電導コイル1からの引き出し線7a~11a、15a、および永久電流スイッチ20からの引き出し線21、22の引き回し、格納手順は例えば次のとおりである。
上記引き出し線7a~11a、15aを、巻枠6からジョイントプレート17の下面高さレベルまで、筒状体16の外周面に螺旋状に巻線する。そして、引き出し線7aの端部と引き出し線8aの端部、引き出し線7aの端部と引き出し線21の端部、というように、余長部分の引き出し線7a~11a、15aおよび永久電流スイッチ20からの引き出し線21、22を加熱炉に適宜入れて熱処理接続する。そして、熱処理接続した接続部J1~J5、J10の特性を評価し、要求される性能が出なかった場合は、要求される性能が出るまで熱処理接続をやり直す。この場合、熱処理接続部を切断してその近傍部位を再度熱処理接続してもよいし、熱処理接続部を切断せずにその近傍部位を再度熱処理接続してもよい。
熱処理接続した接続部J1~J5、J10の特性が満足できるものであれば、熱処理接続した2本で1組の各引き出し線を、次のようにして、ジョイントプレート17の下面側で引き回すとともにジョイントプレート17に格納する。
いずれも第1超電導コイル1から延びる引き出し線7a、8aの場合、まず、1組のガイド部材25の間に引き出し線7a、8aをまとめて通す。そして、基本的には、板状体23a、23b、23cの順で、板状体23a~23cに引き出し線7a、8aを掛け回す。その後、引き出し線7a、8aの接続部J2を箱状体26に格納する。
ここで、引き出し線7aの端部と引き出し線8aの端部との熱処理接続を1回目(初回)の作業で完了できた場合(接続部J2の特性が満足できるものである場合)、図5に実線で示す板状体23bの配置が適用される。もし、1回目が失敗して、熱処理接続部を切断し、その近傍部位を再度熱処理接続する2回目の作業で熱処理接続を完了できた場合、板状体23bを板状体23a、23c側へスライド移動させて、引き出し線7a、8aの配置経路の長さを短くする。スライド移動した板状体23b、およびこのときの引き出し線7a、8aの配線を二点鎖線で図5に示している。2回も失敗して、熱処理接続部を再度切断し、3回目の作業で熱処理接続を完了した場合、引き出し線7a、8aの配線を点線で図5に示すように、板状体23a、23cの順で、板状体23bをとばして、引き出し線7a、8aを掛け回す。板状体23bをとばすことで、引き出し線7a、8aの配置経路の長さをさらに短くすることができ、再三の切断で引き出し線7a、8aが短くなってもそれに対応することができる。
一方が、第1超電導コイル1から延びる引き出し線7aで、他方が、永久電流スイッチ20から延びる引き出し線21の場合、板状体23a~23cに加えて、板状体27も用いられる。永久電流スイッチ20から延びる引き出し線21を、板状体27に掛け回すとともに、第1超電導コイル1から延びる引き出し線7aを1組のガイド部材25の間に通す。その後の、引き出し線7a、21の引き回しは、引き出し線7a、8aの前記引き回しと同じである。
なお、引き出し線12aなど上記以外の引き出し線の引き回し、および接続部J6~J9の格納は、ジョイントプレート19にて上記と同様に行われる。引き出し線12a~14は、筒状体18の外周面に螺旋状に巻かれる。
また、接着剤、パテ、テープ、ワックス、または粘土などを用いて、引き出し線の固定が補強されてもよいし、金属板で挟むことで、引き出し線の固定が補強されてもよい。
本実施形態では、引き出し線の接続部J1~J5、J10をジョイントプレート17に配置し、残りの接続部J6~J9をジョイントプレート19に配置することとしているが、引き出し線の接続部J1~J10の配置はこれに限られるものではない。
また、第1超電導コイル1よりも外層の例えば第2超電導コイル2からの引き出し線(=超超電導線材)を、ジョイントプレート19にて引き回し、当該引き出し線との接続部をジョイントプレート19に格納してもよい。第2超電導コイル2を構成する超電導線材は、例えば、低温超電導線材である。
上記構成によると、超電導線材7~15の複数の接続部J1~J10を、ジョイントプレート17、19に集約することが可能となる。そのため、超電導線材の接続部が多くても、その配置を容易に行うことができる。また、筒状体16、18に引き出し線7a~15a(超電導線材)を螺旋状に巻くことで引き回し作業を行うことができるので、超電導線材7~15のエッジワイズ曲げは不要であり、当該作業が容易である。
また、複数のジョイントプレート17、19が配置されることで、超電導線材の接続部を多く配置することが可能となるので、第2超電導コイル2など、第1超電導コイル1よりも外層の超電導コイルからの引き出し線との接続部をジョイントプレート19に格納することも可能となる。
また、ジョイントプレート17、19に調節機構23が設けられることで、引き出し線(超電導線材)の接続失敗により、引き出し線が短くなった場合でも、引き出し線の引き回しを適切に行うことができる。
また、ジョイントプレート17、19に箱状体26が設けられ、この箱状体26に引き出し線(超電導線材)の接続部が格納されることで、磁場中におけるローレンツ力に対する接続部の耐性が向上する。
上記実施形態では、調節機構23は、超電導線材が掛け回される複数の板状体23a~23cを有し、板状体23a~23cのうちの少なくとも1枚の板状体23bが、ジョイントプレート17に対してスライド移動可能に取り付けられている。この構成によると、調節機構23を簡易に形成することができる。
また、上記実施形態では、配線第一保持部としての筒状体16の外径は、巻枠6の胴部6aの外径と同じにされ、同じく配線第一保持部としての筒状体18の外径は、巻枠6の胴部6aの外径よりも大きくされている。この構成によると、筒状体16、18の外径が巻枠6の胴部6aの外径よりも小さい場合に比べて、筒状体16、18に螺旋状に巻かれた引き出し線7a~15aの曲率が小さくなり、引き出し線7a~15aの折損を抑制することができる。この観点から、筒状体16、18は、巻枠6の胴部6aの外径以上の外径を有することが好ましい。
ここで、例えば図1から図5に示す超電導マグネット装置において、超電導線材7~15(引き出し線7a~15aを含む)、および永久電流スイッチ20の超電導線材(引き出し線21、22)を全て高温超電導線材とすることに代えて、超電導線材7~15(引き出し線7a~15aを含む)を高温超電導線材とし、永久電流スイッチ20の超電導線材(引き出し線21、22)をNbTi線材(低温超電導線材)としてもよい。この場合、永久電流スイッチ20は、ジョイントプレート17、19とは異なる箇所(ジョイントプレート17、19外の適切な場所)に配置される。
なお、永久電流スイッチ20が、ジョイントプレート17、19とは異なる箇所に配置されるとは、超電導マグネット装置を構成する、ジョイントプレート17、19とは異なる部材であって、永久電流スイッチ20を構成する超電導線材が超電導状態を維持するように当該永久電流スイッチ20の冷却が可能となる部材に、永久電流スイッチ20が取り付けられることをいう。
上記の実施形態はさらに次のように変更可能である。
超電導線材の形状は、テープ形状でなくてもよく、円柱形状などであってもよい。また、超電導線材は、高温超電導線材ではなく、低温超電導線材であってもよい。
超電導線材の接続部J1~J10は、超電導線材の端部とされる必要は必ずしもなく、当該端部から少し離れた位置で超電導線材が接続されてもよい。
板状体23a~23cは、線材曲げによる超電導線材の劣化を抑制できる形状であればよく、真円に代えて、楕円、長円などの形状であってもよい。
上記実施形態では、最内層の第1超電導コイル1から延びる複数の超電導線材(引き出し線)を、巻枠6から延在する筒状体16などを介してジョイントプレート17、19に格納する例を示した。最内層の超電導コイルに加えて、最内層ではない超電導コイル、すなわち、第2超電導コイル2や第3超電導コイル3から延びる複数の超電導線材(引き出し線)を、第1超電導コイル1の場合と同様に、各巻枠から延在する筒状体(配線第一保持部)を介してジョイントプレート(配線第二保持部)に格納してもよい。
なお、図4に示す第1超電導コイル1は、第1超電導コイル1から筒状体16側へ超電導線材を引き出すために、層内非絶縁方式などの層巻方式で巻枠6に巻線されることが好適である。ここで、層内非絶縁方式とは、絶縁の施されていない超電導線材を用い、コイルの層間に、片面が絶縁された金属シートを挿入したり、絶縁シートおよび金属シートを挿入したりすることで、層内の超電導線材同士を電気的に接触させてコイルの熱的安定性を高める巻線方式のことである。
以上、本発明の実施形態および変形例について説明した。なお、その他に、当業者が想定できる範囲で種々の変更を行うことは可能である。
1:第1超電導コイル(超電導コイル)
6:巻枠
6a:胴部
7~15:超電導線材
7a~15a:引き出し線(超電導線材)
16、18:筒状体(配線第一保持部)
17、19:ジョイントプレート(配線第二保持部)
20:永久電流スイッチ
23:調節機構
23a~23c:板状体(掛け回し体)
26:箱状体(格納体)
28:埋め込み部
J1~J10:接続部

Claims (10)

  1. 超電導コイルと、
    前記超電導コイルの軸方向へ向かって前記超電導コイルの巻枠から延在する配線第一保持部と、
    前記軸方向において前記配線第一保持部と同じ側に配置された配線第二保持部であって、前記軸方向に対して交差する方向に前記配線第一保持部から延在するとともに、前記巻枠および前記配線第一保持部よりも大径の配線第二保持部と、
    を備え、
    前記配線第二保持部には、前記超電導コイルから延びるとともに相互に接続される超電導線材の配置経路の長さを調節するための調節機構、および当該超電導線材の接続部を格納するための格納体が設けられており、
    前記調節機構は、前記超電導線材が掛け回される複数の掛け回し体を有し、
    前記掛け回し体のうちの少なくとも1つが、前記配線第二保持部に対してスライド移動可能に取り付けられており、
    前記超電導線材が、前記配線第一保持部に螺旋状に巻かれているとともに、前記調節機構により配置経路の長さが調節され且つ前記格納体に前記接続部が格納された状態で前記配線第二保持部に固定されている、
    超電導マグネット装置。
  2. 請求項1に記載の超電導マグネット装置において、
    前記配線第二保持部は、複数設けられ、
    前記格納体は、箱状体であり、
    前記掛け回し体は、板状体である、
    超電導マグネット装置。
  3. 請求項1または2に記載の超電導マグネット装置において、
    前記巻枠と前記配線第一保持部とが、同軸に配置されている、
    超電導マグネット装置。
  4. 請求項1~3のいずれかに記載の超電導マグネット装置において、
    前記配線第一保持部と前記配線第二保持部とが、同軸に配置されている、
    超電導マグネット装置。
  5. 請求項1~4のいずれかに記載の超電導マグネット装置において、
    1つの前記配線第二保持部に、複数の前記接続部が格納されている、
    超電導マグネット装置。
  6. 請求項1~5のいずれかに記載の超電導マグネット装置において、
    前記配線第一保持部は、前記巻枠の胴部の外径以上の外径を有している、
    超電導マグネット装置。
  7. 請求項1~のいずれかに記載の超電導マグネット装置において、
    前記超電導線材が、テープ形状の線材である、
    超電導マグネット装置。
  8. 請求項1~のいずれかに記載の超電導マグネット装置において、
    永久電流スイッチを備え、
    前記配線第二保持部に、前記永久電流スイッチを埋め込むための埋め込み部が設けられている、
    超電導マグネット装置。
  9. 請求項1~のいずれかに記載の超電導マグネット装置において、
    永久電流スイッチを備え、
    前記永久電流スイッチが、前記配線第二保持部とは異なる箇所に配置されている、
    超電導マグネット装置。
  10. 請求項1~のいずれかに記載の超電導マグネット装置において、
    前記超電導コイルが、層内非絶縁方式で巻線されている、
    超電導マグネット装置。
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