JP6470268B2 - ジョイントを形成するhtslテープ伝導体およびltsワイヤを含むマグネットコイルシステム - Google Patents

ジョイントを形成するhtslテープ伝導体およびltsワイヤを含むマグネットコイルシステム Download PDF

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Description

本発明は、
−高温超伝導(=HTSL)テープ伝導体が巻き付けられた少なくとも1つのコイルセクション、
−および低温超伝導(=LTS)ワイヤ
を含むマグネットコイルシステムに関し、このHTSLテープ伝導体およびLTSワイヤは、直列に電気的に接続されている。
このようなマグネットコイルシステムは、例えばDE102004007340A1(=米国特許第7,157,999号)から既知である。
超伝導体は、実質的に抵抗損なしで電流を運ぶことができる。特に、超伝導体は、高い電流強度が必要とされる場合はどこでも、例えばマグネットコイルに使用される。
一般に、マグネットコイルは、2つのタイプの超伝導体を利用する。NbTiまたはNbSnのような金属性低温超伝導体(LTS)は、通常、LTS材料のフィラメントを含有するワイヤである。例えばReBCOタイプのセラミック高温超伝導体(HTSまたはHTSL)は、通常、テープ様基材、例えばスチールテープ上にHTS層を含む。BSCCOタイプのHTSL超伝導体はまた、通常テープの形状を有する。しかし、それらは、通常銀マトリックス中に埋め込まれたLTS伝導体フィラメントと同等のものを含む。
DE102004007340A1(=米国特許第7,157,999号)には、半径方向に並べられた部分コイル、LTS部分コイルおよびHTS部分コイルを有する磁場システムが提案されており、これらのコイルはLTS−HTSジョイントを介して直列に電気的に接続されている。ジョイント設計に関する詳細は開示されていない。
ジョイントは、2つの超伝導体部分間の電流移動を行う。したがって、真に超伝導である超伝導体部分間での電流移動を達成することは技術的に厳しい要求である。多くの場合、ジョイントにおいては実際には極めて小さいが、相当なオーム抵抗が許容されなければならない。公社はLTSとHTS材料との間のジョイントに関しては特にあてはまる。このようなオーム抵抗は、特に、マグネットコイルシステムの持続モード操作の間に破壊的なドリフトを導き得る。
本発明の基本となる目的は、上述の種類のようなマグネットコイルにおいて、許容可能な小さい残留オーム抵抗を容易な方法で達成することである。特に、マグネットコイルシステムは、持続モードにおける操作の間に十分小さいドリフトを可能にすべきである。
この目的は、HTSLテープ伝導体およびLTSワイヤがジョイントを形成し、HTSLテープ伝導体の第1端部の前に位置するHTSLテープ伝導体の第1の端部セクションおよびLTSワイヤの第1の端部の前に位置するLTSワイヤの第1の端部セクションが、接続セクションにおいて電気的に接続され、
当該接続セクション(17)が少なくとも0.5mの長さを示すことを特徴とする、上述のマグネットコイルシステムによって達成される。
本発明によれば、HTSLテープ伝導体およびLTSワイヤは、実質的な長さに沿って、すなわち関与する伝導体の幅の倍数よりも長い(通常少なくとも10倍または少なくとも100倍)接続セクションに沿って、電気伝導方法で接続される。接続セクションにおいて、HTSLテープ伝導体およびLTSワイヤは、オーバーラップし、且つ互いに平行に導かれる。HTSLテープ伝導体およびLTSワイヤは、通常、1つ以上の金属層(例えば銅層)、および/またはハンダによって、オーム接触(すなわち通常は超伝導でない)を有する。
少なくとも0.5m、通常は5m以上、好ましくは10m以上、またはさらには20m以上の接続セクションの実質的な長さにより、または横方向電流転移が行われ得るそれぞれの大きな領域により、横方向のオーム抵抗は非常に小さく、典型的なマグネットコイル用途にとってはほぼ無視でき、結果として擬超伝導接続が得られる。特に、ジョイントは、本発明に係るマグネットコイルの持続モード操作の場合に、非常に小さいドリフトのみを生じるが、これは、必要となるまたは所望されるとわかった場合には現状技術の補償方法によって容易に補償され得る。
巻き上げ接続セクションを用いた実施形態
本発明に係るマグネットコイルシステムの特に好ましい実施形態において、接続セクションは巻き上げられる。このように、接続セクションは、空間を節約する方法で配置でき、さらにマグネットコイルシステムによって生じた磁場に対して、接続セクションおよびそこに含有されたHTSLテープ伝導体をそれぞれ意図的に配向させることが単純な方法で可能となる。特に、接続セクション全体において生じた局所的な磁場が局所的なテープ面に対して実質的に平行に延びるような配向および/または配置を達成することができる。特に、接続セクションのための支持体構造は、その局所的なテープ面が、いかなる場所においても、マグネットコイルシステムによって生じた局所的な磁場の方向に対して平行になるように、HTSLテープ伝導体を導くHTSLテープ伝導体のためのガイド手段を含むように提供されてもよい(LTSワイヤについては、例えば支持体構造にミル加工される)。マグネットコイルシステムの磁場分布は、予め計算され得る。このように、接続セクションにおけるHTSLテープ伝導体の電流保持容量は最適化され得る。あるいは、例えばクリュー(clew)の形態で接続セクションを成形すること、および容器にそれを導入することも可能である。
この実施形態の好ましい改善において、接続セクションの範囲では、HTSLテープ伝導体のそれぞれの局所的なテープ面は、実質的に巻軸に沿って延び、接続セクションは、マグネットコイルシステムの操作中に、接続セクションの範囲においてマグネットコイルシステムによって生じた磁場が、巻線に対して実質的に平行に指向されるように位置付けされる。同じくこのように、静磁場に対するHTSLテープ伝導体の配向は、良好な電流保持容量に対して好適に達成することができる。局所的なテープ面は、テープ伝導体の局所的な接線面によって決定される。この変形例によれば、接続セクション内のいかなる場所においても、局所的なテープ面は巻軸に対して実質的に平行に延びる。通常、テープ伝導体は、巻線によって巻軸の周りに巻き付けられる。同様に、テープ伝導体は、(1つ以上の層における)層毎にいくつかの巻線を用いて巻軸の周りに巻き付けられ得る。最も容易な場合において、巻線は円筒形の巻線フォーム上にある。この改善によれば、磁場における接続セクションまたは巻軸それぞれの位置付けおよび配列によって、磁場が、局所的には、テープ伝導体中の超伝導HTSL層に対して実質的に平行に延びることが自動的に確実になる。このように、HTSLテープ伝導体における最大限可能な臨界電流が確立される。本発明の範囲内において、「配列」は、20°未満、好ましくは10°未満、特に好ましい変形例においては5°未満である厳密な平行配列からの変動については、「実質的に平行」であると考えられる。
この実施形態において、巻軸は、好ましくはマグネットコイルシステムのコイル軸に対して、特に20°〜70°、好ましくは30°〜60°の傾斜角度だけ傾斜している。コイル軸(マグネットコイルシステムの長手方向軸)に対して巻軸を傾斜させることによって、局所的な磁力線の分布に対して適合され、HTSLテープ伝導体に作用する磁場の横方向成分が最小化される。接続セクションは、拡張された空間領域に配置できる。
さらに好ましい実施形態において、接続セクションは、パンケーキコイルの様式で巻き付けられる。この場合、各層は、1つの巻線(HTSLテープ伝導体の巻線およびLTSワイヤの巻線)のみを含み、当該巻線は層の転移に関与する曲げを回避して特に容易に巻き付けられ得る。この実施形態の接続セクションは、実質的にディスク形状であってもよく、局所的な磁場分布へ適合させるため、且つ所望により電流保持容量を最大化するために、わずかに曲げられてもよい。局所的なディスク面は、局所的な磁力線に対して本質的に垂直に延びる。
代替実施形態において、接続セクションは、ソレノイドコイルの様式で巻き付けられる。この場合、軸方向に隣接するいくつかの巻線が層に巻き付けられる。ソレノイドコイルは、1つまたはそれ以上の半径方向に並べられた層を含み得る。この実施形態において、接続セクションの相当な長さ、特に10m以上が、空間的に圧縮された方法で配置されることができる。巻き付けられた接続セクションの半径方向の広がりは、(パンケーキコイルと比較して)小さ維持され得、局所的な磁場と局所的なテープ面との間の角度を小さく維持するのが相当容易になる。
この実施形態において、接続セクションは、好ましくは屈曲するソレノイドコイル軸の周りに巻き付けられ、特にソレノイドコイル軸の曲率は、マグネットコイルシステムの操作中に生じた局所的な磁場の磁力線に従う。このように、接続セクションにおけるHTSLテープ伝導体上に作用する磁場の横方向成分は最小化でき、それによって電流保持容量が最適化される。この実施形態は、巻き付けられた接続セクションが相当大きな軸方向の伸長を有する場合に特に有用である。
好ましい実施形態において、接続セクションは、円形の外側断面を有する巻線フォーム上に巻き付けられる。このように、その長縁部によるHTSLテープ伝導体の曲率は、常に小さく維持されることができ、それによって、特にテープ伝導体のHTSL層における欠陥が回避される。
代替実施形態において、接続セクションは、向い合った端部において切り捨てられる細長い外側断面を有する巻線フォーム上に巻き付けられる。細長い外側断面によって、横方向に沿って巻き付けられた接続セクションの空間要件が小さく維持され、これにより、特定の場合、低温保持装置の内側における巻き付けられた接続セクションの配置を簡便にし得る。特に巻線フォームの角度に関する位置付け、すなわち局所的な磁場に対する長いおよび短い横軸の配列によって、HTSLテープ伝導体に作用する磁場の横方向成分を最小化することもでき、それによって電流保持容量を最適化することもできる。
特に好ましい改善において、HTSLテープ伝導体およびLTSワイヤの第1の端部は、接続セクションの同じサイドに位置し、接続セクションは、HTSLテープ伝導体およびLTSワイヤの第1の端部が半径方向内側の位置を有するように巻き付けられる。このように、接続セクションの範囲においては、反対の電流フロー方向が、HTSLテープ伝導体およびLTSワイヤそれぞれにおいて達成され、接続セクションにおける電流フローによって生じた磁場が最小化される。さらに、接続セクションの巻き付けは非常に容易になる。
マグネットコイルシステムの一般的な実施形態
好ましい実施形態において、接続セクションは少なくとも10mの長さを有する。接続セクションがより多きい場合、HTSLテープ伝導体とLTSワイヤとの間のオーム抵抗が特に広範囲に確実に低減される。実際には、同様に接続セクションの長さとして20m以上が選択され得る。伝導体の伸長(または電流方向もしくはその逆方向それぞれへの伸長)に沿った接続セクションの長さは、巻き付けられていない状態で最も容易に決定され得る。
有利な実施形態において、少なくとも接続セクションの範囲では、LTSワイヤは平坦な形状を有し、特に平坦なLTSワイヤの幅は、HTSLテープ伝導体の幅に対応する。結果として、平坦なLTSワイヤは、HTSLテープ伝導体と一方のサイドで非常によく結合されることができ、同じ幅のため、横方向の電流交換のために利用可能な領域が最適化される。通常、LTSワイヤは、接続セクションにおいて平坦ロール加工される。これとは別に、概して、LTSワイヤは、円形または長方形断面を有する。
さらに好ましい実施形態において、接続セクションの範囲では、LTSワイヤのLTSフィラメントのカバーは、部分的にまたは完全に取り除かれ、特に切り取られまたは分解される。このように、HTSLテープ伝導体に対する電流転移のオーム抵抗が最小化される。LTSワイヤが絶縁体を含む限り、もちろん、絶縁体も平坦な電気的接触を確立するために、接続セクションの範囲において全体としてまたは部分的に取り除かれる。同様に、LTSワイヤのカバー部分、例えば銅カバーは、完全にまたは部分的に取り除かれてもよい。
別の有利な実施形態において、接続セクションの範囲では、HTSLテープ伝導体のHTSL層上における1つ以上の保護コーティングおよび/またはシャント層は、取り除かれ、特に切り取られまたは分解される。このように、LTSワイヤへの電流移動におけるオーム抵抗が最小化される。HTSLテープ伝導体が絶縁体を含む限り、この絶縁体も、もちろん、二次元の電気的接触を確立するために、接続セクションの範囲において完全にまたは部分的に取り除かれる。
特に好ましい実施形態において、接続セクションのHTSLテープ伝導体およびLTSワイヤは、ハンダを用いて互いにハンダ付けされる。ハンダにより、HTSLテープ伝導体(またはそのHTSL層それぞれ)とLTSワイヤ(またはそのLTSフィラメントそれぞれ)との間の電気的に良好に伝導性の二次元接触が確立され得る。通常、ハンダは、接続セクションの全長に沿って、HTSLテープ伝導体の全幅にわたって連続的に適用される。
有利な変形例において、ハンダはスズを含む。スズを含有するハンダは、特に容易に取り扱われることができ、比較的低温で液体になるので、ハンダ付けプロセスの間のHTSL材料の損傷を回避または少なくとも最小限にする。
さらに有利な実施形態において、接続セクションは、HTSLテープ伝導体と共に巻き付けられるコイルセクションから軸方向に離れている。このように、接続セクションにおける磁場強度を低減することができ、それによってジョイントの電流保持容量が改善される。一般に、接続セクションの範囲の磁場は、(磁性中心の)マグネットコイルシステムの最大磁場の約1/10以下に低減される。
好ましい実施形態において、LTSワイヤは、NbTiを含有するフィラメントを含む。実際、LTS材料としてNbTiを用いることは、本発明に係るHTSLテープ伝導体に対する、特にReBCOタイプの伝導体に対するジョイントを非常に信頼性高く製造するために、良好な選択肢となることが分かっている。
同じく好ましい実施形態において、HTSLテープ伝導体は、ReBCOを含有する、特にRe:レアアース群の元素と共にYBCOを含有するHTSL層を含む。実際には、HTSL材料としてReBCOを用いることは本発明に係るLTSワイヤ、特にNbTiを含むLTSワイヤに対するジョイントを非常に信頼性高く製造するために、良好な選択肢となることが分かっている。
さらなるまたは追加のジョイントを有する実施形態
本発明に係るマグネットコイルシステムの同様に好ましい実施形態は追加のLTSワイヤを含み、LTSワイヤおよび追加のLTSワイヤは、異なる超伝導LTS材料を含有し、特に追加のLTSワイヤは、Nb3Snを含有し、LTSワイヤは、HTSLテープ伝導体から間隔をあけた第2端部の前の第2端部セクションにおいて追加のジョイントを示し、この追加のジョイントは、LTSワイヤと追加のLTSワイヤの端部セクションとを接続する。追加のジョイント(通常はNbTiとNb3Snとの間)は、既知の現状技術に従って設計されてもよい。追加のLTSワイヤは、例えばマグネットコイルシステムのさらなるコイルセクションの一部であってもよい。LTSワイヤ(通常はNbTiに基づく)は、HTSLテープ伝導体と追加のLTSワイヤを直接ジョイントすることが、技術的に困難であることが分かっている(例えば、Nb3Snに基づく追加のLTSワイヤの必要な熱処理/アニーリングが原因であり、これはHTSLの隣で生じると、HTSLを損傷し得る)場合には、この接続において、HTSLテープ伝導体と追加のLTSワイヤ(通常はNb3Snに基づく)との間のリンクとして作用することができる。
同様に好ましい実施形態において、マグネットコイルシステムは、さらなるLTSワイヤを含み、HTSLテープ伝導体は、その第1の端部の前にある第1の端部セクションにおいてLTSワイヤに対するジョイントを、およびHTSLテープ伝導体の第2の端部の前にある第2の端部セクションにおいてさらなるLTSワイヤに対するさらなるジョイントを形成し、特にLTSワイヤおよびさらなるLTSワイヤは同じ超伝導LTS材料を含有する。この実施形態において、HTSLテープ伝導体は、マグネットコイルシステムの持続モード操作に容易に一体化され得る。HTSLテープ伝導体は、LTSワイヤおよびさらなるLTSを介して低オーム抵抗で両サイドで接続されてもよい。この実施形態において、さらなるジョイントは、上述のジョイント(HTSLテープ伝導体およびLTSワイヤ間)に従って設計される。
本発明はまた、上述の本発明に係るマグネットコイルシステムを含むNMR分光計(NMR=核磁気共鳴)を包含する。
本発明のさらなる利点は、明細書および図面から誘導され得る。さらに、本発明の範囲内において、上述された特徴および以下でさらに示される特徴はそれぞれ、それ自体またはいずれかの組み合わせにおいて使用されてもよい。示され、記載された実施形態は、最終的なリストとして理解されるべきではなく、本発明を示すための例示的な特徴を有する。
本発明は、図面に示され、特定の実施形態によってさらに説明される。図は以下を示す。
本発明に係るマグネットコイルシステムの実施形態の部分的な長手方向の断面概略図であり、接続セクションは、HTSLテープ伝導体とLTSワイヤとの間でパンケーキコイルに巻き付けられている。 図1および図3の断面IIの範囲における接続セクションにわたる概略断面図である。 巻き付けられた接続セクションの範囲における図1の部分図である。 本発明に係るマグネットコイルシステムのさらなる実施形態における概略上面図であり、接続セクションはソレノイドコイルに巻き付けられている。 図5のマグネットコイルシステムの半分にわたる長手方向の概略断面である(コメント:図4を参照すべき)。 本発明に係るマグネットコイルシステムを含む本発明に係るNMR分光計の概略図である。 断面において細長く伸びた巻線フォームを有するパンケーキコイルに巻き上げられた接続セクションにわたる概略断面図である。 本発明に係るマグネットコイルシステムのさらなる実施形態の電気回路の概略図である。 本発明の接続セクションの概略図であり、当該接続セクションは、屈曲したソレノイドコイルを用いてソレノイドコイルの様式で巻き付けられている。
図1は、例えばNMR分光計、特に高解像度NMR分光計の一部として使用されてもよい本発明に係るマグネットコイルシステム1の実施形態を示す。図1に示されるマグネットコイルシステム1は、半径方向に並べられた2つのコイルセクション2、3を含み、これらは直列に電気的に接続されている。
内側の第1のコイルセクション2には、少なくとも1つのHTSLテープ伝導体4が巻き付けられ、この実施形態においては、コイル軸Aの周りにソレノイド方式で巻き付けられている。HTSLテープ伝導体4は、第1の端部がジョイント6に導かれており、HTSLテープ伝導体4と、図1の例においてはNbTiのフィラメントを含有するLTSワイヤ7との間の低抵抗接続を形成する。ジョイント6内において、HTSLテープ伝導体4およびLTSワイヤ7は、この例では10mの長さを介して互いに平行な接続セクション17に沿って延び、特にハンダ付け接続によってこの長さに沿って連続的に電気的に接続され、この接続セクション17は巻き上げられる(この文脈においては図3も参照)。ジョイント6は、ジョイント6の範囲において、マグネットコイルシステム1によって生じた磁場強度がマグネットコイルシステム1の中心領域においてサンプル体積8に存在する磁場強度の約1/10以下に低下するように、第1のコイルセクション2から軸方向に離れて位置する。
マグネットコイルシステム1の第2の外側コイルセクション3には、図1に示されるように、Nb3Snのフィラメントを含有するさらなるLTSワイヤ5が巻き付けられる。NbTiのフィラメントを含有するLTSワイヤ7は、Nb3Snフィラメントを含有するさらなるLTSワイヤ5にさらなるジョイント9(これ自体は現状技術において既知である)によって接続される。さらなるジョイント9の範囲においてはまた、さらなるLTSワイヤ5のためのクランピングデバイスが一体化される。
図2は、概略断面において図1のジョイント6の接続セクションを示す(HTSLテープ伝導体4の伸張方向およびLTSワイヤ7の伸長方向に垂直な断面を有する、すなわち図2の断面は、電流フロー方向に対して垂直に配向される)。
HTSLテープ伝導体4は基材10を含み、その上にHTSL層11(ここではYBCO材料製)が堆積している。HTSLテープ伝導体4は、巻き上げられるように十分可撓性がある(この文脈において図1、図3を参照)。特に基材10は、スチールテープの形態で実現されてもよい。HTSLテープ伝導体4の典型的な幅は2mm〜60mmである。基材10とHTSL層11との間には、通常、例えばCeO製の1つ以上のバッファ層が配置される(詳細には示さない)。ここで、HTSLテープ伝導体4は、すべてのサイドでHTSLテープ伝導体4を囲むシャント層12(この実施形態においてはCu)を含む。しかし、接続セクションにおいてこのエンケーシングは、LTSワイヤ7に対向するサイドではエッチング除去されている。
LTSワイヤ7は、多数のNbTiフィラメント13を含み、本実施形態においては、それぞれNbのエンベロープ14によって囲まれている(「Nbバリア」)。NbTiフィラメント13は、例えばCuMnからなるマトリックス15内に配置されている。接続セクションにおいて、LTSワイヤ7は、平坦にミル加工されており、マトリックス15の一部は、NbTiフィラメント13の一部がHTSLテープ伝導体4に対向するサイドに露呈するようにエッチング除去されている。フィラメント13の表面付近部分についてもまた、エンケーシング14は、HTSLテープ伝導体4に対向するサイドにおいてエッチング除去されている。
HTSL層11および表面付近部分のNbTiフィラメント13は、通常スズおよび/または貴金属、特に金および/または銀を含有する、良好な電気伝導性を有するハンダ16と直接接触する。このように、フィラメント13とHTSL層11との間の良好な電気伝導率を伴う接触が確立される。良好な電気伝導率を有するこの接触は、本例において10mの接続セクション長さ(ここでは投影面に垂直な方向において)に沿って延び、その結果、この接触のオーム抵抗が非常に小さくなることに注目すべきである。ハンダ16の典型的な厚さは1μm〜20μmである。
最適な電流移動のために、LTSワイヤ7の幅BL(例えば適切なミル加工プロセスによる)は、HTSLテープ伝導体4の幅BHに対応すべきであり、ハンダ16は、総幅BLおよびBHそれぞれを実質的にカバーすべきであることに留意すべきである。
図3は、図1のジョイント6を詳細に示す。加えて、図2の断面IIが標識される。
示される実施形態において、ジョイント6において、HTSLテープ伝導体4およびLTSワイヤ7は、HTSLテープ伝導体4とLTSワイヤ7との間に適用されたハンダ16を介して二次元的に連続した方法で、スパイラル様に巻き付けられた接続セクション17において互いに電気的に接続される。接続セクション17は、HTSLテープ伝導体4の第1の端部19から離れて延びるHTSLテープ伝導体4の第1の端部セクション19aを、LTSワイヤの第1の端部20から離れて延びるLTSワイヤ7の第1の端部セクション20aとオーバーラップさせることによって形成される。
示される実施形態において、接続セクション17は、円形断面を示す巻線フォーム18上の巻軸WAの周りに層あたり1つだけの巻線でパンケーキコイルの様式で巻き付けられ、巻軸WAは、投影面に対して垂直である。接続セクション17の巻線は結果として、−本例においては10mの、HTSLテープ伝導体4の伸長方向およびLTSワイヤ7それぞれの伸長方向に沿ったその長さにかかわらず−、通常20cm以下の巻線スパイラル直径で圧縮様式において配置され得る。
第1の端部セクション19a、20aは、HTSLワイヤ4およびLTSワイヤ7の第1の端部19、20から出発し、接続セクション17のスパイラル巻線(端部サイド)17aの半径方向内側サイドである同じサイドに配置される。スパイラル巻線に対して半径方向外側サイドである接続セクション17の他方のサイド(端部サイド)17bにおいて、HTSLテープ伝導体4およびLTSワイヤ7は分裂する。
巻線フォーム18および巻軸WAは、マグネットコイルシステムによって生じる局所的な磁場21が、実質的に、HTSLテープ伝導体4のそれぞれの局所的なテープ面BEに対して平行(またはHTSLテープ伝導体4のHTSL層の局所表面に平行)に延びるように、位置付けされ、配向される。これは、外側に位置付けされた巻線に関して図3に例示される。配置ORにおいてHTSLテープ伝導体4の局所的テープ面BEは、HTSLテープ伝導体4と同一平面で(「接線として」)、投影面に対して垂直に延びる。位置ORに近い磁場21の局所的な磁力線はさらに、投影面に対して垂直に延びる。これに対応して、テープ面BEおよび磁力線は互いに平行に配列される。このように、HTSLテープ伝導体4の電流保持容量は最適化されてもよい。図2ではテープ面BEも示される。巻き付けられたHTSLテープ伝導体において、テープ面BEは、テープ伝導体(「局所的テープ面」)に沿って変化することに留意すべきである。
最も容易には、磁場21に対するHTSLテープ伝導体4の適切な配向が達成され、接続セクション17のいかなる場所においても、局所的テープ面BEは、巻軸WAに対して少なくとも実質的に平行に延び、そのターンにおいて巻軸WAは、接続セクション17の範囲において磁場21に対して少なくとも実質的に平行に延びる。概して、巻軸WAは、接続セクション17の中心において磁場に対して平行に配向される(巻線フォーム18の中心)。原理上、磁場は常に閉じた磁力線を有し、故に屈曲するので、磁場21は、局所的に、接続セクション17/ジョイント6の全体の範囲にわたって変動することに留意すべきである。結果として、現実のマグネットコイルシステムにおいては、接続セクションの実質的な空間的広がりに関して、局所的な磁場に対する配向は、一定の許容範囲内でのみ特定できる。2つのパラメータの配向が実質的に平行であるべきであることが本明細書に特定されている限り、この条件は、正確な平行配列からの(最大)変動が20°未満、好ましくは10°未満、特に好ましくは5°未満である場合に満たされる。
示される実施形態において、追加のジョイント9におけるLTSワイヤ7の第2の端部24の前にある第2の端部セクション24aは、追加のLTSワイヤ5の端部セクションに接続される(図1を参照のこと;図3には詳述されない)。
マグネットコイルシステム1の超伝導持続モード操作に関して、通常、特にジョイント6に対応する第2のジョイントまたは同様に第2のジョイント配置、特にジョイント6および追加のジョイント9に対応する配置が使用されてもよいことに留意すべきである。
図4および図5は、本発明に係るマグネットコイルシステム1のさらなる実施形態を示し、上面図においては図4を参照して、マグネットコイルシステム1の半分を介した長手方向の断面は図5を参照のこと。
マグネットコイルシステム1は、この実施形態において、通常、少なくとも1cm、好ましくは10cmを有する円筒形サンプル体積8において、シム調整手順の前に、すなわち独立シム電流および/または強磁性シムプレートレットによって駆動される独立シムコイルによってさらに均質化されることなく、通常100ppmまたはより高い、好ましくは10ppmまたはより高い、特に好ましくは2ppmまたはより高い均一性を有する静磁場Bを発生させる。マグネットコイルシステム1は、HTSLテープ伝導体4が巻き付けられた第1のコイルセクション2、LTSワイヤ7が巻き付けられた第2のコイルセクション3を含む。この実施形態において、LTSワイヤ7は、NbTiフィラメントを含む。示される実施形態において、LTSワイヤ7は、第2のコイルセクション3においてLTSワイヤ7の最適な位置付けを達成するために、クランピングデバイス22によってクランプされる。
本発明によれば、HTSLテープ伝導体4およびLTSワイヤ7は、ジョイント6において電気伝導方法において互いに接続される。本実施形態において、ジョイント6は、ソレノイド形状で巻き上げられた接続セクション17を含み、最上層の個々の隣接ターンを参照のこと。HTSLテープ伝導体4およびLTSワイヤ7は互いに平行であり、二次元的に互いに接続されて、層あたりいくつかの巻線により巻軸WAの周りに巻き付けられる。HTSLテープ伝導体4の局所的なテープ面は、あらゆる場所において、巻軸WAに対して少なくとも本質的に平行に配向さている。
示される実施形態において、巻軸WAは、それぞれ接続セクション17においてまたはジョイント6の体積において、本質的に局所的な磁場21に対して平行に巻軸WAを配列させるために、マグネットコイルシステム1の軸Aに対して約35°の角度αだけ傾斜している。
この実施形態のジョイント6の小さい深さT(「ジョイントコイル」のコイル長さ)により、長手方向の断面(図5)においては、巻軸WAと局所的な磁場21との間の平行が、深さTに沿って実質的に変動しないことを示す。しかし、ジョイント6が実質的な直径Dを有することが上面図(図4)から分かる。結果として、ジョイント6の境界領域における局所的な磁場21の磁力線23は、すでに巻軸WAに対して約7°の角度βを示す。しかしながら、このように平行な状態から少し変動させても、ジョイント6の電流保持容量を小さく、なお依然として許容可能に低減させるだけである。
図6は、本発明に係るマグネットコイルシステム1を使用できる、本発明に係るNMR分光計31を例示的な概略方法で示す。
NMR分光計31は、低温保持装置(詳細には示さず)中に通常収納される、例えば図1に示されるような本発明に係るマグネットコイルシステム(NMRマグネットコイル)1を含む。マグネットコイルシステム1の磁性中心において、サンプル32(例えば、調査されるべき物質で満たされたサンプル管)がサンプル体積中に配置される。サンプル32は、RF伝送コイル33およびRF検出コイル34によって囲まれる(他の設計においてまた、組み合わせたRF送信および検出コイルが可能であることに留意すべきである)。RF発生器35および伝送コイル33によって、RFパルスがサンプル32に照射される。RF検出器36およびRF検出コイル34によって、サンプル応答32が測定される。測定結果は、評価ユニット37によって評価され、例えばNMRスペクトルに変換される。
図7は、図3の表示および記述と同様に、HTSLテープ伝導体4(破線)およびLTSワイヤ7(実線)のそれぞれのさらなるジョイント6または接続セクション17を、概略断面において示す。単純化のために、以下では、異なるもののみ詳細に説明し、HTSLワイヤ4とLTSワイヤ7とを接続するハンダは詳細には示さない。
示される実施形態において、接続セクション17は、細長い断面を有する巻線フォーム40上に巻軸WAの周りに巻き付けられる。長手方向において互いに対向する端部41、42は、HTSLテープ伝導体4またはLTSワイヤ7のフィッティングが長いサイドから短いサイドに移行する際に鋭角に曲がることがないように、丸まった形状を有する。ジョイント6は、左から右(図7において)の方向に特に圧縮されるように設計され、これによって低温保持装置内の配置を単純化することができる。
図8は、本発明に係るマグネットコイルシステム1のさらなる実施形態の電気回路50を概略的に図示する。ここで、第1のコイルセクション2は、HTSLテープ伝導体4が巻き付けられる。HTSLテープ伝導体4の第1の端部19の前にある第1の端部セクション19aは、ジョイント6においてまたは接続セクション17に沿ってそれぞれ、LTSワイヤ7(ここではNbTiフィラメント)の第1の端部20の前方にある端部セクション20aに伝導接続され、接続セクション17は巻き上げられる。
LTSワイヤ7は第2のコイルセクション3を形成する。LTSワイヤ7は、超伝導スイッチ53においてその第2の端部52で終止する。超伝導スイッチ53の範囲において、マグネットコイルシステム1を充電するための電流インプットも提供されてもよい。
HTSLテープ伝導体4の第2の端部51の前にある第2の端部セクション51aは、さらなるLTSワイヤ56(ここではまたNbTiフィラメント)の第1の端部55の前にある第1の端部セクション55aに接続されるさらなるジョイント54またはさらなる接続セクションそれぞれにある。さらなるジョイント54またはさらなる接続セクションはそれぞれ、ジョイント6または接続セクション17それぞれに対応する方法で設計され、特にさらなる接続セクションも巻き上げられる。さらなるLTSワイヤ56は、超伝導スイッチ53の他方サイドにその第2の端部57を導く。
持続電流モードにおいて、超伝導で閉じた超伝導スイッチ53を用いて、マグネットコイルシステム1は、非常に小さいドリフトとは別に閉じたサイクルにおいて一定の電流を用いて操作されてもよい。これにより、コイルセクション2、3は、サンプルにおいて一時的に一定の静磁場Bを生じる。ジョイント6、54によって生じるドリフトは、適宜無視され得るか、またはそうでなければドリフト補償のそれ自体既知の手段によって補償され得る。
図9は、ソレノイドコイルの様式において巻き付けられている接続セクション17を示す。しかしながら、鎖曲線によって図9に表される関連したソレノイドコイル軸SOAは曲がり、HTSLテープ伝導体およびLTSワイヤはこの屈曲した軸の周りに巻き付けられる。これにより、曲率は、接続セクション17の半径方向の中心において局所的磁場21の分布に対応する。このように、磁場の横方向の成分は(HTSLテープ伝導体の局所的テープ面に対して垂直に延びる)、接続セクション17の電流保持容量が最大限になるように最小限化され得る。

Claims (22)

  1. −高温超伝導(=HTSL)テープ伝導体(4)が巻き付けられた少なくとも1つのコイルセクション(2)、
    −および低温超伝導(=LTS)ワイヤ(7)
    を含み、
    前記HTSLテープ伝導体(4)および前記LTSワイヤ(7)が直列に電気的に接続されており、
    前記HTSLテープ伝導体(4)および前記LTSワイヤ(7)がジョイント(6)を形成するマグネットコイルシステム(1)であって、
    前記HTSLテープ伝導体(4)の第1の端部(19)の前に位置する前記HTSLテープ伝導体(4)の第1の端部セクション(19a)および前記LTSワイヤ(7)の第1の端部(20)の前に位置する前記LTSワイヤ(7)の第1の端部セクション(20a)が電気的に接続されるが、接続セクション(17)において前記接続セクションの長さに沿って超伝導方法では接続されず、
    前記LTSワイヤ(7)は、少なくとも前記接続セクション(17)内において平坦な形状を有し、前記平坦なLTSワイヤ(7)の一方のサイドが前記HTSLテープ伝導体(4)に隣接し、前記接続セクション(17)が少なくとも5mの長さを示すことを特徴とするマグネットコイルシステム(1)。
  2. 前記接続セクション(17)は巻き上げられることを特徴とする請求項1記載のマグネットコイルシステム(1)。
  3. 前記接続セクション(17)内において、前記HTSLテープ伝導体(4)のそれぞれの局所的テープ面(BE)は、実質的に巻軸(WA)に沿って延び、
    および前記接続セクション(17)が、前記マグネットコイルシステムの操作中に、前記接続セクション(17)の範囲において前記マグネットコイルシステム(1)によって生じた磁場(21)が、前記巻軸(WA)に平行に実質的に指向されるように位置付けられることを特徴とする請求項2記載のマグネットコイルシステム(1)。
  4. 前記巻軸(WA)が、前記マグネットコイルシステム(1)のコイル軸(A)に対して、20°〜70°の傾斜角度(α)で傾斜していることを特徴とする請求項3に記載のマグネットコイルシステム(1)。
  5. 前記接続セクション(17)はパンケーキコイルの様式で巻き付けられることを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載のマグネットコイルシステム(1)。
  6. 前記接続セクション(17)はソレノイドコイルの様式で巻き付けられることを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載のマグネットコイルシステム(1)。
  7. 前記接続セクション(17)が、屈曲するソレノイドコイル軸(SOA)の周りに巻き付けられ、特に前記ソレノイドコイル軸(SOA)の曲率は、前記マグネットコイルシステム(1)の操作中に生じた局所的な磁場(21)の磁力線に従うことを特徴とする請求項6記載のマグネットコイルシステム(1)。
  8. 前記接続セクション(17)は、円形外側断面を有する巻線フォーム(18)上に巻き付けられることを特徴とする請求項2から7のいずれか1項に記載のマグネットコイルシステム(1)。
  9. 前記接続セクション(17)は、向い合った端部(41、42)において丸められた細長い外側断面を有する巻線フォーム(40)上に巻き付けられることを特徴とする請求項2から7のいずれか1項に記載のマグネットコイルシステム(1)。
  10. 前記HTSLテープ伝導体(4)および前記LTSワイヤ(7)の前記第1の端部(19、20)は、前記接続セクション(17)の同じサイド(17a)に位置し、前記接続セクション(17)は、前記HTSLテープ伝導体(4)およびLTSワイヤ(7)の前記第1の端部(19、20)が半径方向内側位置を有するように巻き付けられることを特徴とする請求項2から9のいずれか1項に記載のマグネットコイルシステム(1)。
  11. 前記接続セクション(17)は少なくとも10mの長さを有することを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載のマグネットコイルシステム(1)。
  12. 前記平坦なLTSワイヤ(7)が、前記HTSLテープ伝導体(4)の幅(BH)に対応する幅(BL)を有することを特徴とする、請求項1から11のいずれか項に記載のマグネットコイルシステム(1)。
  13. 前記接続セクション(17)の範囲において、前記LTSワイヤ(7)のLTSフィラメント(13)のカバー(14)が、部分的にまたは完全に取り除かれ、特に切り取られまたは分解されることを特徴とする請求項1から12のいずれか1項に記載のマグネットコイルシステム(1)。
  14. 前記接続セクション(17)の範囲において、前記HTSLテープ伝導体(4)のHTSL層(11)上の1つ以上の保護コーティングおよび/またはシャント層(12)が取り除かれ、特に切り取られまたは分解されることを特徴とする請求項1から13のいずれか1項に記載のマグネットコイルシステム(1)。
  15. 前記接続セクション(17)において、前記HTSLテープ伝導体(4)および前記LTSワイヤ(7)が、ハンダ(16)を用いて互いにハンダ付けされることを特徴とする請求項1から14のいずれか1項に記載のマグネットコイルシステム(1)。
  16. 前記ハンダ(16)がスズを含有することを特徴とする請求項15記載のマグネットコイルシステム(1)。
  17. 前記接続セクション(17)は、前記HTSLテープ伝導体(4)が巻き付けられた前記コイルセクション(2)から軸方向に離れていることを特徴とする請求項1から16のいずれか1項に記載のマグネットコイルシステム(1)。
  18. 前記LTSワイヤ(7)は、NbTiを含有するフィラメント(13)を含むことを特徴とする請求項1から17のいずれか1項に記載のマグネットコイルシステム(1)。
  19. 前記HTSLテープ伝導体(4)はReBCO、特にRe:レアアース群の元素と共にYBCOを含有するHTSL層(11)を含むことを特徴とする請求項1から18のいずれか1項に記載のマグネットコイルシステム(1)。
  20. 前記マグネットコイルシステム(1)は、追加のLTSワイヤ(5)を含み、前記LTSワイヤ(7)および前記追加のLTSワイヤ(5)は、異なる超伝導LTS材料を含有し、特に前記追加のLTSワイヤはNb3Snを含有し、
    前記LTSワイヤ(7)が、前記HTSLテープ伝導体(4)から間隔をあけた第2端部(24)の前の第2端部セクション(24a)において追加のジョイント(9)を示し、前記追加のジョイント(9)は、前記LTSワイヤ(7)と前記追加のLTSワイヤ(5)の端部セクションとを接続することを特徴とする請求項1から19のいずれか1項に記載のマグネットコイルシステム(1)。
  21. 前記マグネットコイルシステム(1)は、さらなるLTSワイヤ(56)を含み、前記HTSLテープ伝導体(4)は、前記LTSワイヤ(7)に対するジョイント(6)をその第1の端部(19)の前にある第1の端部セクション(19a)において、および前記さらなるLTSワイヤ(56)に対するさらなるジョイント(54)を前記HTSLテープ伝導体(4)の第2の端部(51)の前にある第2の端部セクション(51a)において形成し、特に前記LTSワイヤ(7)および前記さらなるLTSワイヤ(56)は同じ超伝導LTS材料を含有することを特徴とする請求項1から20のいずれか1項に記載のマグネットコイルシステム(1)。
  22. 前記請求項1から21のいずれか1項に記載のマグネットコイルシステム(1)を有するNMR分光計(31)。
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