JP7233697B2 - 活性酸素発生装置 - Google Patents
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Description
本発明の目的は、酸化能力の高い活性酸素を簡便に生成できる活性酸素発生装置を提供することである。
電子放射式マイナスイオン発生ユニットから流出するイオン化気体又はこのイオン化気体と第二気体との混合気体に磁場を印加させるための磁界チャンバーと、
磁界チャンバーからイオン化気体又は活性酸素を流出させるための流出口と、
電子放射式マイナスイオン発生ユニットと磁界チャンバーとの間又は磁界チャンバーの流出口と活性酸素排出口との間に第二気体を流入させるための第二気体流入口と、
磁界チャンバーの流出口に接続された活性酸素排出口とを有し、
第一気体に酸素分子を含み、第二気体にオゾン分子を含み、
第二気体のオゾン濃度が3~105g/m 3 (N)であって、
第一気体の流量(q1)と第二気体の流量(q2)との体積比(q1/q2)が2/2~16/2であり、
電子放射式マイナスイオン発生ユニットがコロナ放電現象を利用せず第一気体にニードル状の陰極針から電子を放射してイオン化気体を発生させるものである点を要旨とする。
・O2 - + O3 = O2 + ・O3 -
・O3 - + H2O = ・OH + O2 + OH-
イオン密度は、JIS B9929:2006「空気中のイオン密度測定法」に準拠して測定される(並行平板式イオン密度測定器)。
オゾン濃度は、紫外線吸収法にて測定される。
これらの有機廃棄物は、乾燥後又は未乾燥のまま焼却処分されているが、本発明の有機廃棄物の処理方法によると、容易に分解処理できる。接触時間を調整して分解処理を停止することにより、完全分解(水、二酸化炭素、無機残渣)することなく、乾燥燃料又は乾燥肥料等を得ることができる。
電子放射式マイナスイオン発生ユニットとして、マイナスイオン発生ユニットMION(日新電機株式会社、印加電圧-8000V)を用い、磁界チャンバーとして、コイル中心部の磁束密度が30mTである電磁コイルを内蔵する磁界チャンバーを用い、電子放射式マイナスイオン発生ユニットと磁界チャンバーとの間に第二気体を流入させるための第二気体流入口を設け、第一気体流入口に酸素ガスボンベの排気口を接続し、第二気体流入口にオゾン発生器(PSAオゾナイザSGA-01-PSA2、住友精密工業株式会社)の排気口を接続して、本発明の活性酸素発生装置1を構成した。
I-+・X=X-+・I
・I+I-=・I2 -
2・I2 -=I2+2I-
I2 -+I-=I3 -
また、第二気体を供給しなかったこと以外上記と同様に計測したところ、21600秒(6時間)経過しても水溶液は赤褐色透明液体にはならなかった(淡黄色透明液体、3回の平均値)。
第一気体流入口に接続した「酸素ガスボンベの排気口」を「コンプレッサー(圧縮空気)の排気口」に変更したこと以外、実施例1と同様にして、本発明の活性酸素発生装置2を構成した。
一方、第一気体(コンプレッサー)を供給しなかったこと以外上記と同様に計測したところ、水溶液が赤褐色透明液体になるまでの時間は1415秒であった(3回の平均値)。
また、第二気体を供給しなかったこと以外上記と同様に計測したところ、21600秒(6時間)経過しても水溶液は赤褐色透明液体にはならなかった(淡黄色透明液体、3回の平均値)。
実施例2と同じ活性酸素発生装置2を用いて、第一気体(コンプレッサー)4L/分(イオン密度1.7×103個/ml)、第二気体1L/分を供給して、発生する活性酸素を0.1mol/Lヨウ化カリウム水溶液(無色透明液体)1000mLにバブリングして、水溶液が赤褐色透明液体になるまでの時間を計測したところ、114秒であった(3回の平均値)。
一方、第一気体(コンプレッサー)を供給しなかったこと以外上記と同様に計測したところ、水溶液が赤褐色透明液体になるまでの時間は1415秒であった(3回の平均値)。
また、第二気体を供給しなかったこと以外上記と同様に計測したところ、21600秒(6時間)経過しても水溶液は赤褐色透明液体にはならなかった(淡黄色透明液体、3回の平均値)。
実施例1の活性酸素発生装置1を用いて、第一気体(酸素ガスボンベ)2L/分(イオン密度3.1×103個/ml)、第二気体2L/分を供給して、発生する活性酸素を0.025g/Lメチレンブルー水溶液(濃紺不透明液体)1000mLにバブリングして、水溶液が淡青色透明液体になるまでの時間を計測したところ、254秒であった(3回の平均値)。
一方、第一気体(酸素ガスボンベ)を供給しなかったこと以外上記と同様に計測したところ、水溶液が淡青色透明液体になるまでの時間は506秒であった(3回の平均値)。
また、第二気体を供給しなかったこと以外上記と同様に計測したところ、3600秒(1時間)経過しても水溶液は濃紺不透明液体のままであった(3回の平均値)。
実施例2の活性酸素発生装置2を用いて、第一気体(コンプレッサー)5L/分(イオン密度6.2×103個/ml)、第二気体2L/分を供給して、発生する活性酸素を0.025g/Lメチレンブルー水溶液(濃紺不透明液体)1000mLにバブリングして、水溶液が淡青色透明液体になるまでの時間を計測したところ、262秒であった(3回の平均値)。
一方、第一気体(コンプレッサー)を供給しなかったこと以外上記と同様に計測したところ、水溶液が淡青色透明液体になるまでの時間は506秒であった(3回の平均値)。
また、第二気体を供給しなかったこと以外上記と同様に計測したところ、3600秒(1時間)経過しても水溶液は濃紺不透明液体のままであった(3回の平均値)。
「マイナスイオン発生ユニットMION(日新電機株式会社、印加電圧-8000V)」を「マイナスイオン発生ユニットMION(日新電機株式会社、印加電圧-10000V)」に変更したこと及び第一気体流入口に接続した「酸素ガスボンベの排気口」を「コンプレッサー(圧縮空気)の排気口」に変更したこと以外、実施例1と同様にして、本発明の活性酸素発生装置3を構成した。
また、第二気体を供給しなかったこと以外上記と同様に計測したところ、21600秒(6時間)経過しても水溶液は赤褐色透明液体にはならなかった(淡黄色透明液体、3回の平均値)。
実施例1の活性酸素発生装置を用いて、第一気体(酸素ガスボンベ)1L/分(イオン密度1.5×103個/ml)、第二気体1L/分を供給して、発生する活性酸素を滋賀県内の染色廃水(不透明黒褐色液体、COD130mg/L)1000mLにバブリングした結果、約2.5時間で淡黄色透明液体になった。
一方、第一気体(酸素ガスボンベ)を供給しなかったこと以外上記と同様に約3時間バブリングしても、不透明黒褐色液体のままだった。
また、第二気体を供給しなかったこと以外上記と同様に約3時間バブリングしても、不透明褐色液体(僅かに脱色)のままだった。
また、電子放射式マイナスイオン発生ユニットから流出するイオン化気体{スーパーオキシドアニオン(・O2 -)を含む}(第二気体の供給がない場合)や、第二気体の供給だけの場合に比べて、三ヨウ化物イオン(I3 -)が早く生成しており(実施例1~3及び6)、またメチレンブルー水溶液を早く脱色しており(実施例4及び5)、廃水処理(実施例7)の結果から、スーパーオキシドアニオン(・O2 -)やオゾンガスなどよりも高い酸化力を持つと考えられているヒドロキシラジカル(・OH)やオゾン化物イオン(オゾニドイオン、・O3 -)が生成していると考えられる。
2 第二気体流入口
3 電子放射式マイナスイオン発生ユニット
4 磁界チャンバー
5 活性酸素を流出させるための流出口
6 活性酸素排出口
Claims (7)
- 第一気体流入口から流入する第一気体に電子を放射してイオン化気体を流出するための電子放射式マイナスイオン発生ユニットと、
電子放射式マイナスイオン発生ユニットから流出するイオン化気体又はこのイオン化気体と第二気体との混合気体に磁場を印加させるための磁界チャンバーと、
磁界チャンバーからイオン化気体又は活性酸素を流出させるための流出口と、
電子放射式マイナスイオン発生ユニットと磁界チャンバーとの間又は磁界チャンバーの流出口と活性酸素排出口との間に第二気体を流入させるための第二気体流入口と、
磁界チャンバーの流出口に接続された活性酸素排出口とを有し、
第一気体に酸素分子を含み、第二気体にオゾン分子を含み、
第二気体のオゾン濃度が3~105g/m 3 (N)であって、
第一気体の流量(q1)と第二気体の流量(q2)との体積比(q1/q2)が2/2~16/2であり、
電子放射式マイナスイオン発生ユニットがコロナ放電現象を利用せず第一気体にニードル状の陰極針から電子を放射してイオン化気体を発生させるものであることを特徴とする活性酸素発生装置。 - 空気を吸気し高濃度酸素を含む第一気体を排気する酸素濃縮器の排気口が第一気体流入口に接続されている請求項1に記載の活性酸素発生装置。
- 空気を吸気しオゾンを含む第二気体を排気するオゾン発生器の排気口が第二気体流入口に接続されている請求項1又は2に記載の活性酸素発生装置。
- 磁場が、永久磁石によって発生する磁場又は電磁コイルに定電流を流すことによって発生する磁場である請求項1~3のいずれかに記載の活性酸素発生装置。
- 請求項1~4のいずれかに記載された活性酸素発生装置を用いて、イオン化気体と、オゾン分子を含む第二気体とを接触させることによって活性酸素を発生させることを特徴とする活性酸素の製造方法。
- 請求項1~4のいずれかに記載された活性酸素発生装置を用いて、イオン化気体と、オゾン分子を含む第二気体とを接触させることによって活性酸素を発生させ、この活性酸素と廃水とを接触させて廃水浄化することを特徴とする廃水浄化方法。
- 請求項1~4のいずれかに記載された活性酸素発生装置を用いて、イオン化気体と、オゾン分子を含む第二気体とを接触させることによって活性酸素を発生させ、この活性酸素と有機廃棄物とを接触させることを特徴とする有機廃棄物の分解処理方法。
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