JP7233362B2 - 植物の生育を改変し、且つ植物による水消費を低減するための方法及び組成物 - Google Patents

植物の生育を改変し、且つ植物による水消費を低減するための方法及び組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP7233362B2
JP7233362B2 JP2019517821A JP2019517821A JP7233362B2 JP 7233362 B2 JP7233362 B2 JP 7233362B2 JP 2019517821 A JP2019517821 A JP 2019517821A JP 2019517821 A JP2019517821 A JP 2019517821A JP 7233362 B2 JP7233362 B2 JP 7233362B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
oil
plant
peg
bioactive solution
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019517821A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019536747A (ja
JP2019536747A5 (ja
Inventor
エル. ジョーダン,フレデリック
エス. ジョーダン,クリストファー
Original Assignee
ジェイアールエックス バイオテクノロジー,インコーポレイテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ジェイアールエックス バイオテクノロジー,インコーポレイテッド filed Critical ジェイアールエックス バイオテクノロジー,インコーポレイテッド
Publication of JP2019536747A publication Critical patent/JP2019536747A/ja
Publication of JP2019536747A5 publication Critical patent/JP2019536747A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7233362B2 publication Critical patent/JP7233362B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N25/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators, characterised by their forms, or by their non-active ingredients or by their methods of application, e.g. seed treatment or sequential application; Substances for reducing the noxious effect of the active ingredients to organisms other than pests
    • A01N25/02Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators, characterised by their forms, or by their non-active ingredients or by their methods of application, e.g. seed treatment or sequential application; Substances for reducing the noxious effect of the active ingredients to organisms other than pests containing liquids as carriers, diluents or solvents
    • A01N25/04Dispersions, emulsions, suspoemulsions, suspension concentrates or gels
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N25/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators, characterised by their forms, or by their non-active ingredients or by their methods of application, e.g. seed treatment or sequential application; Substances for reducing the noxious effect of the active ingredients to organisms other than pests
    • A01N25/30Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators, characterised by their forms, or by their non-active ingredients or by their methods of application, e.g. seed treatment or sequential application; Substances for reducing the noxious effect of the active ingredients to organisms other than pests characterised by the surfactants
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N37/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing organic compounds containing a carbon atom having three bonds to hetero atoms with at the most two bonds to halogen, e.g. carboxylic acids
    • A01N37/02Saturated carboxylic acids or thio analogues thereof; Derivatives thereof
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N65/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing material from algae, lichens, bryophyta, multi-cellular fungi or plants, or extracts thereof
    • A01N65/08Magnoliopsida [dicotyledons]

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Environmental Sciences (AREA)
  • Plant Pathology (AREA)
  • Dentistry (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Agronomy & Crop Science (AREA)
  • Pest Control & Pesticides (AREA)
  • Toxicology (AREA)
  • Dispersion Chemistry (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Mycology (AREA)
  • Natural Medicines & Medicinal Plants (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
  • Fertilizers (AREA)
  • Soil Conditioners And Soil-Stabilizing Materials (AREA)

Description

(関連出願の相互参照)
本出願は、2016年9月29日に出願された米国出願第62/401,642号の優先権を主張する。この先行出願の開示は、本出願の開示の一部とみなされ、その全体が本出願に組み込まれる。
本発明は、最適以下のレベルの利用可能水を有する環境における目的の農業植物及び他の植物の生産に関する。
植物は、それらの生育及び発達にマイナスに作用する可能性を有する様々な生物的及び非生物的ストレスにより影響を受ける。生物的ストレスは、植物を餌とし、植物に感染し、植物にコロニー形成し得るか、あるいは植物の生育及び発達に悪影響を及ぼし得る多数の異なる生物によって引き起こされる。このような生物としては、昆虫、ダニ、線虫、ウイルス、真菌、細菌、さらに、偏性植物寄生生物であるヤドリギ(ビャクダン目(order Santalales))及びウィッチウィード(witchweed)(ストリガ属種(Striga spp.))などの植物も挙げられる。生物的ストレスと異なり、非生物的ストレスは、別の生存生物によっては引き起こされず、むしろ植物自体又は植物の生育環境にマイナスの影響を及ぼす幾つかの物理的薬剤又は物理的因子によって引き起こされる。このような物理的薬剤又は物理的因子としては、例えば、過剰に温かい温度又は過剰に冷たい温度、土壌又は他の生育培地中の最適以下の又は最適以上のレベルの栄養素及び/又は微量栄養素、不十分な又は過剰な土壌水分レベル、過剰な土壌及び/又は水の塩分レベル、雷、過剰な風、雹(hail)、及び火などが挙げられる。他の物理的薬剤又は物理的因子としては、ヒトの活動によって引き起こされるもの、例えば、限定するものではないが、植物に毒性の合成化学物質、重金属、又は他の化学物質による大気汚染及び水質汚染並びに土壌のコンタミネーションなどが挙げられる。
農業植物について、生物的ストレス及び非生物的ストレスは収量損失を生じさせ、及び/又は植物及び/又は収穫可能部分の品質にマイナスの影響を及ぼす可能性があり、農業者又はブドウ栽培業者に著しい経済的損失をもたらし得る。農業植物に影響を及ぼす多くのストレスの中でも、一般的に乾燥ストレスと呼ばれる、最適な植物の生育及び発達を支えるには不十分な土壌中の水分レベル又は濃度によって引き起こされる植物ストレスは、常に農業者及びブドウ栽培業者にとって最も重要な問題の1つである。灌漑されていない圃場において生育している農業植物について、乾燥ストレスは、土壌水分を最適な植物の生育及び発達を支えることができるレベル又は濃度に維持するための降雨が不十分であるときはいつでも起こり得る。十分な土壌水分レベルを維持するため、農業者及びブドウ栽培業者は、彼らの圃場を頻繁に灌漑する。しかしながら、農業生産において使用するために利用可能な淡水の量は、世界の人口が増加し続けるにつれてより不足するようになると予想される。
地球はかなりの水資源を有するが、地球の水の大部分は塩水であり、農作物生産を支えるために直接使用することができない。地球の水のわずか2.5%が淡水であり、この淡水の約70%は、南極大陸及びグリーンランドの氷冠中で凍結している(Confalonieri et al. (2007) “Human health. Climate Change 2007: Impacts, Adaptation and Vulnerability,” Contribution of Working Group II to the Fourth Assessment Report of the Intergovernmental Panel on Climate Change, Parry et al.(編), Cambridge University Press, Cambridge, UK, 391-431)。従って、淡水の約30%、すなわち地球の総水資源の約0.7%のみが、ヒトによる消費及び使用に利用可能である(同上文献)。
最近の推定は、世界中で利用可能な淡水のおよそ87%が農業目的に割り当てられていることを示す。しかしながら、農業に割り当てられる水の量は、世界人口が増加するにつれて減少すると予想されている。これは、世界の成長している人口を支えるための農業生産の増大に対する必要性にも関わらずである。国連食糧農業機関(FAO)は、さらに23億人を養うために2050年までに食糧生産を70%まで増加させる必要があるだろうと推定する(FAO (2009) “2050: A third more mouths to feed,” FAO News Article, 23 September 2009, Rome)。地球の成長している人口のニーズを満たすため、イノベーターらは、食糧生産を増加させ得るだけでなく、水利用を低減し得る新しく且つ効率的な農業及び植物生産戦略を開発する必要性がある。
Confalonieri et al. (2007) "Human health. Climate Change 2007: Impacts, Adaptation and Vulnerability," Contribution of Working Group II to the Fourth Assessment Report of the Intergovernmental Panel on Climate Change, Parry et al.(編), Cambridge University Press, Cambridge, UK, 391-431 FAO (2009) "2050: A third more mouths to feed," FAO News Article, 23 September 2009, Rome
本発明の態様は、植物の生育を改変し、且つ植物による水消費を低減するための方法及び組成物に関する。例示的方法は、植物に、有効濃度の水及び水溶性油又は水混和性油を含む生理活性溶液を接触させることを含む。一部の実施形態において、生理活性溶液を植物の近傍の土壌、又は他の生育培地に施用することにより、植物に生理活性溶液を接触させる。他の実施形態において、生理活性溶液を植物の地上部分(例えば茎、葉、又は花)に噴霧することにより、植物に生理活性溶液を接触させる。一部の実施形態において、水溶性油又は水混和性油は、1分子当たり16エトキシル化を有するエトキシル化マカダミアナッツ油などのエトキシル化油である。一部の例において、本明細書中に記載されるエトキシル化油は、1分子当たり約10~19の平均エトキシル化数を有し得る。一部の例において、本明細書中に記載される方法による生理活性溶液を接触させた植物は、水を含むが水溶性油又は水混和性油(例えば、1分子当たり16エトキシル化を有するエトキシル化マカダミアナッツ油などのエトキシル化油)は含まない溶液を接触させた対照植物と同レベルの水和状態を維持するために、より少ない水を必要とし得る。本明細書中に記載されるとおり、本発明の方法及び組成物は、少なくとも1つの生育パラメータ又は特性を所望のレベルに維持するために植物、植物部分又は種子トリートメントに施用するため必要とされる水の体積を、少なくとも1つの生育パラメータ又は特性を所望のレベルに維持するために対照植物、対照植物部分又は対照種子トリートメントに施用される水の体積と比較して低減するために使用し得る。
本発明の態様は、乾燥ストレスが植物に与えるマイナス作用を低減するための方法及び組成物にも関する。例示的方法は、植物に有効濃度の水溶性油又は水混和性油及び水を含む生理活性溶液を接触させることを含む。一部の実施形態において、生理活性溶液を植物の近傍の土壌、又は他の生育培地に施用することにより、植物に生理活性溶液を接触させる。他の実施形態において、生理活性溶液を植物の地上部分(例えば茎、葉、又は花)に噴霧することにより、植物に生理活性溶液を接触させる。一部の実施形態において、水溶性油又は水混和性油は、1分子当たり16エトキシル化を有するエトキシル化マカダミアナッツ油などのエトキシル化油である。一部の例において、本明細書中に記載されるエトキシル化油は、1分子当たり約10~19の平均エトキシル化数を有し得る。一部の例において、植物を乾燥ストレスに曝露すると、生理活性溶液を接触させた植物における乾燥ストレスの1つ以上のマイナス作用が、生理活性溶液を接触させていない対照植物における同じマイナス作用のレベル又は影響と比較して低減される。
さらに、本発明の態様は、水溶性油又は水混和性油及び水を含むマイクロエマルション又はナノエマルションを作製する方法に関する。一態様において、本方法は、1分子当たり16エトキシル化を有するエトキシル化マカダミアナッツ油などのエトキシル化油を、結果として得られるブレンドが混合されるか又は均一になるまで水と混合することを含む。別の態様において、本方法は、非エトキシル化油と水を合わせることを含む。かかる非エトキシル化油及び水について、本方法は、マカダミアナッツ油などの非エトキシル化油を含む第1流体ジェット流、及び水を含む第2流体ジェット流を超音波処理することを含む。この超音波処理は、超音波処理プローブの先端を、第1流体ジェット流を噴射する第1流体噴射口と第2流体ジェット流を噴射する第2流体噴射口との間に規定される間隙中に配置することにより実施することが可能であり、上記第1流体噴射口と第2流体噴射口とは、第1流体噴射口及び第2流体噴射口に由来する流体ジェット流が間隙中で衝突して流体ジェット流の衝撃点において高乱流点を作り出すように位置し、流体ジェット流のそれぞれは非エトキシル化油と水の高強度混合を達成するために十分な線速度を有する。超音波プローブは、衝突している流体ジェット流の直ぐ近傍に超音波エネルギーを与え、これにより非エトキシル化油及び水を含むマイクロエマルション又はナノエマルションを生成する。
別の態様において、非エトキシル化油及び水を含むマイクロエマルション又はナノエマルションを作製する方法は、マカダミアナッツ油などの非エトキシル化油を含む第1流体ジェット流及び水を含む第2流体ジェット流を提供することを含み、上記流体ジェット流は、第1流体ジェット流を噴射する第1流体噴射口及び第2流体ジェット流を噴射する第2流体噴射口により提供される。第1流体噴射口と第2流体噴射口とは、第1流体噴射口及び第2流体噴射口に由来する流体ジェット流が衝突して流体ジェット流の衝撃点において高乱流点を作り出すように位置する。流体ジェット流のそれぞれは、非エトキシル化油と水の高強度マイクロ混合を達成するために、例えば100、200、300、400、500、600、700、800、又は900メートル/秒(m/s)などの十分な線速度、又は前述の線速度のいずれか2つにより定義される範囲内の線速度を含み得、第1流体ジェット流と第2流体ジェット流を、1平方インチ当たり(psi)25,000~50,000ポンド、又は25,000~50,000psiの範囲内のいずれか2つの数により定義される範囲内の圧力下で接触させ、第1流体ジェット流と第2流体ジェット流を上記圧力下で接触させた後、得られた非エトキシル化油及び水を含むマイクロエマルション又はナノエマルションを大気圧とする。
さらに、マカダミアナッツ油などの非エトキシル化油及び水を含む生理活性溶液の作製方法が提供される。かかる方法は、エトキシル化油を生成するための、水の存在下における非エトキシル化油のエステル交換又は鹸化を含む。この方法は、エトキシル化油を水と混合して生理活性溶液を生成することをさらに含む。
さらに、本明細書中に記載される方法における用途が見出される組成物が提供される。一態様において、本明細書中に提供される組成物は、水溶性油又は水混和性油及び水を含む生理活性溶液である。一部の実施形態において、生理活性溶液は、1分子当たり16エトキシル化を有するエトキシル化マカダミアナッツ油などのエトキシル化油及び水を含む。他の実施形態において、生理活性溶液は、非エトキシル化油及び水に由来するマイクロエマルション又はナノエマルションを含む。
一部の例において、本明細書中に提供される組成物の唯一の活性成分は、又は本明細書中に提供される方法を実施する場合、本明細書中に記載される生理活性溶液(例えば、エトキシル化マカダミアナッツ油又はエトキシル化ヒマシ油などのエトキシル化油を含有する生理活性溶液)であり得る。
図1は、本明細書中に提供される組成物及び方法の幾つかの形態による、植物による水消費を低減し及び/又は植物の生育を改変するための多数の非限定的なアプローチを示すフロー図である。 図2A-2Bは、エトキシル化マカダミアナッツ油(EMNO)用量が、5日間(図2A)及び11日間(図2B)の水ストレス下のパンジー植物体に与える効果の写真図である。 図3A-3Bは、EMNO用量が4日間(図3A)及び5日間(図3B)の水ストレス下のペチュニア植物体に与える効果の写真図である。 図4A-4Bは、EMNO用量が5日間(図4A)及び6日間(図4B)の水ストレス下のトールフェスク植物体に与える効果の写真図である。 図5A-5Fは、パンジーに対して2016年[EMNOロットNo.1](A)及び2017年[EMNOロットNo.2](B)に、ペチュニアに対して2016年[EMNOロットNo.1](C)及び2017年[EMNOロットNo.2](D)に、及びトールフェスクに対して2016年[EMNOロットNo.1](E)及び2017年[EMNOロットNo.2](F)に添加された累積水をプロットするグラフである。 図6A-6Dは、2016年に試験した(A及びB、EMNOロットNo.1)、及び2017年に試験した(C及びD、EMNOロットNo.2)、水ストレス(意味:全く水が与えられないこと)後5日目(A及びC)及び11日目(C及びD)のパンジーの写真である。 図7A-7Dは、2016年に試験した(A及びB、EMNOロットNo.1)、及び2017年に試験した(C及びD、EMNOロットNo.2)、水ストレス(意味:全く水が与えられないこと)後4日目(A及びC)及び5日目(B及びD)のペチュニアの写真である。 図7A-7Dは、2016年に試験した(A及びB、EMNOロットNo.1)、及び2017年に試験した(C及びD、EMNOロットNo.2)、水ストレス(意味:全く水が与えられないこと)後4日目(A及びC)及び5日目(B及びD)のペチュニアの写真である。 図8A-8Bは、2016年に試験した(A及びB、EMNOロットNo.1)、水ストレス(意味:全く水が与えられないこと)後5日目(A)及び6日目(B)のトールフェスクの写真である。 図9は、EMNO(ロットNo.2)で処理されたトールフェスクに添加された累積水をプロットするグラフである。 図10は、EMNO(ロットNo.2)で処理されたバミューダグラスに添加された累積水をプロットするグラフである。 図11は、エトキシル化ヒマシ油(ECO)で処理されたバミューダグラスに添加された累積水をプロットするグラフである。 図12A-12Eは、2017年に試験した(A~E、EMNOロットNo.2)、水ストレス(意味:全く水が与えられないこと)後11日目(A~E)のバミューダグラスの写真である。 図12A-12Eは、2017年に試験した(A~E、EMNOロットNo.2)、水ストレス(意味:全く水が与えられないこと)後11日目(A~E)のバミューダグラスの写真である。
発明の詳細な説明
本発明はここで、添付の図面に関して本明細書中以降にさらに十分に説明され、この中で、本発明の全てではないが一部の実施形態が示される。実際、これらの発明は多くの異なる形態で具体化することが可能であり、本明細書中に示される実施形態に限定されるものと解釈すべきではなく;むしろこれらの実施形態は、この開示が適用可能な法的要件を満たすように提供される。本明細書全体を通して言及される数、要素も同様である。
これらの発明が関連する分野の当業者には、前述の説明中に提供される教示及び添付の図面を利用すれば、本明細書中に示される本発明の多くの改変及び他の実施形態が思い浮かぶであろう。従って、本発明は開示される特定の実施形態に限定されず、添付の特許請求の範囲内に改変及び他の実施形態が包含されることが意図されることが理解される。本明細書中では特定の用語が用いられるが、これらは、一般的且つ説明的な意味でのみ使用され、限定の目的のためには使用されない。
概説
本発明の態様は、部分的には、特定の水溶性油又は水混和性油、特に1分子当たり16エトキシル化を有するエトキシル化マカダミアナッツ油などのエトキシル化マカダミアナッツ油が、この水溶性油又は水混和性油を水と混合して生理活性溶液を作製し(例えば生理活性溶液を作製するエマルション又は混合物中で混合する)、これらの生理活性溶液を植物の周囲の土壌に施用するか又は植物(例えば茎、葉又は花)に直接施用する場合、植物の水消費を低減し及び/又は植物の生育を改変するという、本発明者らによる発見に基づく。一部の例において、エトキシル化油は、1分子当たり10~19の平均エトキシル化数を有し得る。
本明細書中に記載される組成物および方法は、植物の生育を改変するため、特に植物が乾燥ストレスに曝された場合に生じることが知られている1つ以上のマイナス作用あるいは有害な作用が影響を受ける(例えば最小化されるか又は低減される)ような方法で植物の生育を改変するために使用することができる。このようなマイナス作用あるいは有害な作用としては、限定するものではないが、凋萎、黄化、倒伏、膨張の変化、バイオマスの変化(例えばバイオマスの低下)、農学的収量の変化(例えば農学的収量の低下)、光合成の変化、生育速度の変化(例えば生育速度の低下)、根重量又は根長の変化(例えば根重量又は根長の低下)、苗条重量又は苗条長の変化(例えば苗条重量又は苗条長の低下)、葉重量又は葉長の変化(例えば葉重量又は葉長の低下)、花生成又は花弁生成の変化(例えば花生成又は花弁生成の低下)、種子生成の変化(例えば種子生成の低下)、球根生成の変化(例えば球根生成の低下)、果実生成の変化(例えば果実生成の低下)、耐塩性の変化(例えば耐塩性の低下)、及び/又は消費又は施用される水の変化(全て対照植物と比較した場合)が挙げられる。例えば、本明細書中に記載される組成物および方法を使用して、対照植物と比較して乾燥耐性を増加させ、対照植物と比較して凋萎を低下又は遅延させ、対照植物と比較して黄化を低下又は遅延させ、対照植物と比較して倒伏を低下又は遅延させ、対照植物と比較して膨張を増加、延長又は維持し、対照植物と比較してバイオマスを増加させ、対照植物と比較して農学的収量を増加させ、対照植物と比較して光合成を減少又は増加させ、対照植物と比較して植物体又は葉の緑色を増加又は減少させ、対照植物と比較してクロロフィル含有量を増加、維持又は減少させ、対照植物と比較してクロロフィル含有量の喪失を低下又は遅延させ、対照植物と比較して生育速度を増加又は減少させ、対照植物と比較して根重量を増加又は減少させ、対照植物と比較して根長を増加又は減少させ、対照植物と比較して苗条重量を増加又は減少させ、対照植物と比較して苗条長を増加又は減少させ、対照植物と比較して葉重量を増加又は減少させ、対照植物と比較して葉長を増加又は減少させ、対照植物と比較して花生成又は花弁生成を増加させ、対照植物と比較して1つ以上の花又は花弁の喪失を低下又は遅延させ、対照植物に由来する対照種子と比較して種子生成を増加又は減少させ、対照植物に由来する対照球根と比較して球根生成を増加又は減少させ、対照植物と比較して果実生成を増加又は減少させ、対照植物と比較して耐塩性を増加させ、対照植物と比較して消費される水を低減し及び/又は対照植物と比較して施用される水を低減することができる。
本明細書中に記載される組成物および方法はまた、植物を刺激して特定の所望の方法で生育させるために使用することもできる。このような生育刺激としては、例えば、限定するものではないが、芝草の場合には対照植物と比較した土壌表面被覆率の増加、及び/又は本明細書中に記載される生理活性溶液を接触させていない対照植物と比較した場合、ダークグリーンカラーインデックスの増加などが挙げられる。
定義
本開示の文脈において、多数の用語が使用される。本明細書中直下に、以下の定義が提供される。本開示全体を通して他の定義を見出すことができる。本明細書中に示される定義は、本明細書中に別段に記載されるか又は用法の文脈から明らかでない限り、本発明を説明する目的のために好ましい定義であることが理解される。
本明細書中で用いられる「農業植物」又は「植物」という用語は、ヒトにより生育、栽培、及び/又は管理される任意の全植物又は品種(cultivar)、例えば、限定するものではないが、ヒト、ペット、飼育動物、家畜、養殖される塩水魚及び淡水魚、小エビ(shrimp)、及びクルマエビ(prawn)により消費される植物の植物体、球根、変種(variety)、系統(strain)又は連携群(race)、繊維、医薬品、化粧品、栄養補助食品、ワイン、及びエッセンシャルオイル、タバコ、マリファナ、森林樹を生産するため又はこれらの供給源として用いられる植物、並びに、室内用植物、花、切花、観賞用植物、一年生植物、多年生植物、キク(mum)、シオン(aster)、クリスマスツリー、花壇用植物、芝草、グランドカバー、牧草、低木、又は緑陰樹などの美的目的のために人によって生育される植物、などを意味することが意図される。
本明細書中で用いられる「品種(cultivar)」という用語は、園芸技術又は農学的技術により作出され、且つ野生集団においては通常は見られない植物の変種、系統又は連携群を指す。
「農薬」は、化学組成物中で用いられる任意の天然若しくは合成化学物質又はそれらの任意の成分であり、例えば、限定するものではないが、肥料、殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、殺真菌剤、殺細菌剤、除草剤、植物生育調節剤、生物刺激剤、生物農薬、栄養素、ドリフト低減剤、多目的アジュバント、水調整剤、浸透剤、pH緩衝剤、活性化剤、界面活性剤、安定剤、保存剤、接着剤、展着剤、湿潤剤、アジュバント、希釈剤、洗浄剤、粘着剤、抗ケーキ化剤、染料、分散剤、乳化剤、消泡剤、抗菌剤、凍結防止剤、顔料、着色料、担体、又はD. A. Knowles編、1998年著、Kluwer Academic Publishersにより発行された「Chemistry and Technology of Agrochemical Formulations」(参照により本明細書中に組み込まれる)中に見出される農薬の任意の実施形態などが挙げられる。
本明細書中で用いられる「水溶性油の有効濃度」は、本明細書中に開示される方法及び組成物を用いて植物に対する乾燥ストレスの少なくとも1つのマイナス作用の低下を誘導し及び/又は植物の生育を改変することができる、本明細書中に開示される水溶性油(例えば1分子当たり16エトキシル化を有するエトキシル化マカダミアナッツ油などのエトキシル化油)の濃度を意味することが意図される。一部の文脈において、水溶性油及び水混和性油は、互換的に使用される用語である。水溶性油又は水混和性油の有効濃度は、例えば、限定するものではないが、植物の種又は亜種(subspecies)、それらの品種、変種、連携群又は遺伝子型、温度、光レベル、日長、相対湿度、土壌又は生育培地の種類、植物密度、土壌肥沃レベル、土壌pH、又は生理活性溶液のpH、並びに施用レジメン(例えば、単回用量若しくは一定間隔の複数回用量)又は、生理活性溶液中のエトキシル化油及び水に加えた他の成分(例えば農薬、アジュバント又は希釈剤など)などの多数の因子によって影響を受けることが認識されている。本明細書中に示される開示及び方法に従うことにより、任意の植物に適した、本開示組成物及び施用のための水溶性油又は水混和性油の有効濃度を迅速に決定することができる。
用語「乾燥ストレス」及び「水ストレス」は、意味及び範囲において等価の用語であり、本明細書中で用いられる場合は、植物の最適な生育及び発達のために必要とされる水分含有量より少ない水分含有量を有する土壌又は他の生育培地によって引き起こされるか又はこれらに起因し、植物に1つ以上のマイナス作用、例えば、限定するものではないが、凋萎、黄化、倒伏、膨張の変化、バイオマスの変化、農学的収量の変化、光合成の変化、生育速度の変化、根重量又は根長の変化、苗条重量又は苗条長の変化、葉重量又は葉長の変化、花生成又は花弁生成の変化、種子生成の変化、球根生成の変化、果実生成の変化、耐塩性の変化、植物体又は葉の緑色の変化、クロロフィル含有量の変化、呼吸の変化、花粉生成の変化、タンパク質含有量の変化、デオキシリボ核酸(DNA)及び/又はリボ核酸(RNA)合成の変化、及び/又は細胞分裂の変化などを引き起こす、植物に対するストレスを意味することが意図される。
本明細書中で用いられる「植物部分」という用語は、全植物又は品種の任意の部分(1つ又は複数)、例えば、限定するものではないが、葉、花、苗条、茎、枝、果実、野菜、鞘、核、種子、堅果、豆、塊茎、穂、穂軸、殻、柄、根、根端、葯、植物細胞、植物プロトプラスト、植物を再生し得る植物細胞組織培養、植物カルス、植物塊及び/又は、植物若しくは植物部分(1つ又は複数)(例えば胚、花粉、胚珠、種子、堅果、葉、花、苗条、茎、枝、果実、野菜、鞘、核、豆、塊茎、穂、穂軸、殻、柄、根又は根端など)中のインタクトな植物細胞などを包含する。
「対照」、「対照植物」又は「対照植物部分」は、対象植物又は対象植物部分(例えば、本発明の生理活性溶液で処理された植物)における変化を測定するための基準点を提供する。典型的には、対照植物は対象植物と同一の種であり、好ましくは対象植物と遺伝学的に同一である。対照植物は、対象植物と同一又は類似の条件で生育され、対象植物と同一の方法又は実質的に同じ方法で処理されるが、特定の処理については対象植物に適用される。例えば、対照植物が曝露される溶液には対象植物が曝露される生理活性溶液中に存在する水溶性油又は水混和性油が含まれていないことを除いて上記生理活性溶液と同一であるか又は本質的に同一の溶液に、対照植物を曝露することができる。対照植物は、対象植物が生理活性溶液に曝露される方法と同じか又は本質的に同じ方法(例えば、同じ施用法、タイミング、期間、及び/又は施用される溶液の体積)で、かかる溶液に曝露される。典型的には、対照植物には灌漑水のみが給水され、本明細書中で「未処理植物」「未処理植物部分」又は「未処理対照植物」と呼ぶこともできる;これらは全て、本明細書中で用いられる意味及び範囲と同等の意味及び範囲を有する。
本明細書中で用いられる「エマルション」という用語は、一方の液相が「分散相」であり他方の液相が「連続相」である2つの非混和性液体の分散液を指す。一般的に、この用語は、油性中心(すなわち水中油)又は水性中心(すなわち油中水)のいずれかを有する粒子又はミセルを含む液体系を表すために用いられる。本明細書中に記載されるこれらのミセル又は粒子は、好ましくは直径5ミクロン未満であるが直径0ミクロン超である。「マイクロエマルション」という用語は、1ミクロン~5ミクロン(例えば1.0ミクロン、1.5ミクロン、2.0ミクロン、2.5ミクロン、3.0ミクロン、3.5ミクロン、4.0ミクロン、4.5ミクロン、5.0ミクロン)、又は前述の直径のいずれか2つにより定義される範囲内の数の平均(mean)又は平均(average)ミセル直径を有するマイクロサイズのミセル又は粒子を含むエマルションを指す。「ナノエマルション」という用語は、好ましくは直径ゼロミクロン超であるが0.5ミクロン以下(例えば直径0.04ミクロン以下、又は直径0.01ミクロン以下)の平均(mean)又は平均(average)ミセル直径を有するナノサイズのミセル又は粒子を含むエマルションを指す。本明細書中に記載される方法により調製されるマイクロエマルション及びナノエマルションのミセル径又は粒径は、多数の好適な技術及び系により決定することができる。ミセル又は粒子のサイズ/直径を決定するための特定の好適な方法は、例えば、Malvern Instruments(マルバーン、英国)及びホリバ・インターナショナル(京都、日本)により製造される装置によるレーザー回折又は動的光散乱である。これに関するさらなる情報は、例えばNarang et al.(Int. J Pharmaceutics 345 (2007) 9-25)中に見出し得る。
本明細書中で用いられる「生理活性溶液」は、(a) 水溶性油又は水混和性油及び水、又は(b)エマルション及び水、のいずれかの組み合わせを包含することが意味される。水溶性油の一例は、1分子当たり16エトキシル化を有するエトキシル化マカダミアナッツ油などのエトキシル化油である。エトキシル化油は、例えば、限定するものではないが、既存製品を供給業者から直接入手するか、又はエステル交換若しくは鹸化によりこれを作製するなどの幾つかの方法で得ることができる。エマルションは、例えば、限定するものではないが、超音波処理による水と油のマイクロ混合物の作製、及び高速且つ高圧の混合による水と油のマイクロ混合物の作製などの幾つかの方法で得ることができる。
本明細書中で用いられる「水溶性油」という用語は、(i) 全体的に又は部分的に水に可溶であり、水混和性油であり得る油、例えば、エトキシル化法、エステル交換法、又は鹸化法により生成され、植物、植物部分、木、海、動物、又は合成源に由来するエトキシル化油など、あるいは(ii) いかなる方法によってもエトキシル化又は化学修飾若しくは化学反応されていないが、その代わりに例えば本明細書中に記載されるようなマイクロ混合法により水に可溶化される非水溶性油、のいずれかの油である。
本明細書中で用いられる「種子トリートメント」という用語は、一般的に、種子が植えられる時の前又は最中の、種子に対する生理活性溶液の施用を指す。本開示の生理活性溶液及び農薬による種子トリートメントは、種子の発芽及び実生の出芽の少し前に、種子が植えられる場所に生理活性溶液を送達するという利点を有する。上記の種子トリートメントは、未処理の「ネーキッド」種子に直接適用される種子コーティングであり得る。しかしながら、種子トリートメントは、「1種以上の前の種子コーティング又は種子トリートメント」で既にコーティングされている種子に適用される種子保護膜(overcoat)であってもよい。「1種以上の前の種子コーティング又は種子トリートメント」は、1種以上の農薬を含み得る。
説明
植物の生育を改変し及び/又は植物による水消費を低減するための組成物
本明細書には、植物の生育を改変し及び/又は植物による水消費を低減するための組成物及び方法が開示される。本方法は、植物に、水溶性油(例えば、1分子当たり16エトキシル化を有するエトキシル化マカダミアナッツ油などのエトキシル化油)及び水を含むか又はこれらからなる生理活性溶液を接触させることを含み;場合により、本明細書中に開示される方法あるいは当技術分野で公知の方法による生理活性溶液の投与後に、植物により消費される水を決定又は測定し、植物に施用される水を決定又は測定し及び/又は植物における目視による脱水を決定又は測定することを含む。一部の例において、エトキシル化油は、1分子当たり約10~19の平均エトキシル化数を有し得る。一部の例において、生理活性溶液中のエトキシル化油の量は、重量又は体積で0.1%、0.25%、0.5%、0.75%、1%、1.5%、2%、2.5%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%、21%、22%、23%、24%又は25%、又は前述のパーセントのいずれか2つにより定義される範囲内のパーセントであり得る。例えば、本明細書中に提供される生理活性溶液中のエトキシル化油の量は、重量又は体積で約0.1%~約25%(例えば約0.1%~約1%、又は約0.1%~約2%、又は約0.1%~約4%)であり得る。
一部の例において、水溶性油、例えば、1分子当たり16エトキシル化を有するエトキシル化マカダミアナッツ油などのエトキシル化油は、エトキシル化油を容器、混合容器、混合タンク、混合ケトル、水軟化システム、水精製システム、水濾過システム、貯蔵タンク、表面水源、積雪、小川、川、湖、貯水池、井戸、池、運河、自治体の水源に含まれるような水のリザーバーに添加するか、又はエトキシル化油をインラインでリアルタイムに、例えば葉面噴霧器又はオーバーヘッド噴霧器、灌注灌漑システム、及び/又は点滴灌漑システム中に見出されるような流水へ計量することにより、並びに/あるいはエトキシル化油を水と混合して生理活性溶液を作製し、植物又は植物の周囲の近傍に生理活性溶液を接触させることによって、植物に投与される。一部の例において、エトキシル化油は、1分子当たり約10~19の平均エトキシル化数を有し得る。一部の例において、生理活性溶液中のエトキシル化油の量は、重量又は体積で0.1%、0.25%、0.5%、0.75%、1%、1.5%、2%、2.5%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%、21%、22%、23%、24%又は25%、又は前述のパーセントのいずれか2つにより定義される範囲内のパーセントであり得る。例えば、本明細書中に提供される生理活性溶液中のエトキシル化油の量は、重量又は体積で約0.1%~約25%(例えば約0.1%~約1%、又は約0.1%~約2%、又は約0.1%~約4%)であり得る。
一部の例において、水溶性油(例えば1分子当たり16エトキシル化を有するエトキシル化マカダミアナッツ油などのエトキシル化油)及び水を含むか又はこれらからなる生理活性溶液は、場合により1種以上の農薬と共に製剤化され、任意の適切な方法、例えば限定するものではないが、例えば、自走式噴霧車又はトラクター若しくは他の農業用作業車の後ろで牽引される噴霧器を用いた植物上及び/又は植物の近傍の土壌上への生理活性溶液の噴霧、又は灌漑システムを介した施用などにより、植物又は植物の周囲の近傍に施用される。一部の例において、エトキシル化油は、1分子当たり約10~19の平均エトキシル化数を有し得る。一部の例において、生理活性溶液中のエトキシル化油の量は、重量又は体積で0.1%、0.25%、0.5%、0.75%、1%、1.5%、2%、2.5%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%、21%、22%、23%、24%又は25%、又は前述のパーセントのいずれか2つにより定義される範囲内のパーセントである。例えば、本明細書中に提供される生理活性溶液中のエトキシル化油の量は、重量又は体積で約0.1%~約25%(例えば約0.1%~約1%、又は約0.1%~約2%、又は約0.1%~約4%)であり得る。
一部の例において、本明細書中に提供される生理活性溶液は、本明細書中に記載される所望の方法における植物の生育の改変及び/又は植物により使用される水の低減において使用するための容器、混合容器、混合タンク、混合ケトル、水軟化システム、水精製システム、水濾過システム、又は貯蔵タンクを調製するために使用することができる。容器を調製する方法は、場合により、例えば、農場で生育している植物、果樹園で生育している木、ブドウ園で生育している植物、温室中の1つ以上のポット(pot)又は他の容器中で生育している植物、あるいはゴルフコース、又は商業施設、公共施設若しくは住宅で生育している芝草などの植物又は植物群を選択することを含み得、さらに、水を含む容器、混合容器、混合タンク、混合ケトル、水軟化システム、水精製システム、水濾過システム、又は貯蔵タンクを提供すること;及び容器、混合容器、混合タンク、混合ケトル、水軟化システム、水精製システム、水濾過システム、又は貯蔵タンク中の水にエトキシル化油などの水溶性油を添加すること、又は前記水溶性油をインラインでリアルタイムに流水へ計量し、これにより水溶性油を水と混合して生理活性溶液を形成することを含む。一部の例において、エトキシル化油は、1分子当たり16エトキシル化を有するマカダミアナッツ油であり得る。一部の例において、エトキシル化油は、1分子当たり約10~19の平均エトキシル化数を有し得る。一部の例において、水に添加されるエトキシル化油の量は、重量又は体積で0.1%、0.25%、0.5%、0.75%、1%、1.5%、2%、2.5%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%、21%、22%、23%、24%又は25%、又は前述のパーセントのいずれか2つにより定義される範囲内のパーセントである。例えば、本明細書中の水に添加されるエトキシル化油の量は、重量又は体積で約0.1%~約25%(例えば約0.1%~約1%、又は約0.1%~約2%、又は約0.1%~約4%)であり得る。
幾つかの実施形態は、水溶性油又は水混和性油の特定の種類に依存しない。特定の実施形態において、水溶性油又は水混和性油は、PEG-16マカダミアグリセリド(市販名:Florasolvs(登録商標)マカダミア-16)、PEG-16マカダミアグリセリド(バイオベース、100%再生可能源、サトウキビを原料とする)、マカダミア種子油ポリグリセリル-6エステル、マカダミア種子油グリセレス-8エステル、PEG-16ダイズステロール、PEG-7グリセロールココエート、PEG-10ダイズステロール、PEG-18グリセリルオレエート、PEG-18グリセリルオレエート/ココエート、PEG-24水添ラノリン、PEG-75ラノリン、PEG-25水添ヒマシ油、PEG-200水添ヒマシ油、PEG-12グリセリルジオレエート、PEG-12グリセリルジミリステート、PEG-23グリセリルパルミテート、PEG-12グリセリルジステアレート、PEG-23グリセリルジステアレート、PEG-5イソノナノエート、PEG-20アーモンドグリセリド、PEG-60アーモンドグリセリド、PEG-192アンズ核グリセリド、PEG-6カプリル酸/カプリン酸グリセリド、PEG-7カプリル酸/カプリン酸グリセリド、PEG-8カプリル酸/カプリン酸グリセリド、PEG-75ココアバターグリセリド、PEG-3グリセリルココエート、PEG-7グリセリルココエート、PEG-30グリセリルココエート、PEG-40グリセリルココエート、PEG-80グリセリルココエート、PEG-18ヤシグリセリド、PEG-20水添ヤシグリセリド、PEG-70マンゴーグリセリド、PEG-10オリーブグリセリド、PEG-45ヤシ核グリセリド、PEG-60シアバターグリセリド、PEG-75シアバターグリセリド、PEG-35ダイズグリセリド、PEG-10ヒマワリグリセリド、PEG-80ホホバ、PEG-120ホホバ、PEG-150ホホバ、PEG-12ジメチコン、PEG-20、PEG-240、PEG-32/マクロゴール1500、PEG-40、PEG-6/マクロゴール300、PEG-6/マクロゴール400、PEG-75、PEG-80、PEG-150、PEG-6、PEG-8、PEG-12、PEG-200、PEG-300、PEG-400、PEG-600、ジメチコンPEG-8メドウフォーメート、PEG-75メドウフォーム油、PEG-13ヒマワリグリセリド、PEG-7ココグリセリド、ソルベス-20、PPG-15ステアリルエーテル、PEG-5ヒマシ油、PEG-10ヒマシ油、PEG-15ヒマシ油、PEG-29ヒマシ油、PEG-30ヒマシ油、PEG-32ヒマシ油、PEG-35ヒマシ油、PEG-40ヒマシ油、PEG-7水添ヒマシ油、PEG-16水添ヒマシ油、PEG-40水添ヒマシ油、PEG-60水添ヒマシ油、セテアレス-12、セテアレス-20、セテアレス-25、セテアレス-30、オレス-5、オレス-10、ベヘネス-10、ステアレス-21、C12-C13パレス9、ヘプチルグルコシド、ペンチレングリコール、ジメチルイソソルビド、又はエトキシジグリコール、PEG-10ラウレート、PEG-10メチルエーテルカプレート、PEG-10メチルエーテルカプリレート、PEG-10メチルエーテルカプリレート/カプレート、PEG-10メチルエーテルココエート、PEG-10メチルエーテルイソステアレート、PEG-10メチルエーテルラウレート、PEG-10メチルエーテルミリステート、PEG-10メチルエーテルオレエート、PEG-10メチルエーテルパルミテート、PEG-10メチルエーテルステアレート、PEG-10プロピレングリコールエステル、PEG-10ソルビタンラウレート、PEG-10ステアレート、PEG-100メチルエーテルカプレート、PEG-100メチルエーテルカプリレート、PEG-100メチルエーテルカプリレート/カプレート、PEG-100メチルエーテルココエート、PEG-100メチルエーテルイソステアレート、PEG-100メチルエーテルラウレート、PEG-100メチルエーテルミリステート、PEG-100メチルエーテルオレエート、PEG-100メチルエーテルパルミテート、PEG-100メチルエーテルステアレート、PEG-100ステアレート、PEG-12ジラウレート、PEG-12ジステアレート、PEG-12ラウレート、PEG-12ステアレート、PEG-12メチルエーテルカプレート、PEG-12メチルエーテルカプリレート、PEG-12メチルエーテルカプリレート/カプレート、PEG-12メチルエーテルココエート、PEG-12メチルエーテルイソステアレート、PEG-12メチルエーテルラウレート、PEG-12メチルエーテルミリステート、PEG-12メチルエーテルオレエート、PEG-12メチルエーテルパルミテート、PEG-12メチルエーテルステアレート、PEG-120ジステアレート、PEG-120メチルグルコースジオレエート、PEG-120メチルグルコーストリオレエート、PEG-120プロピレングリコールステアレート、PEG-14ラウレート、PEG-150ジラウレート、PEG-150ジステアレート、PEG-150ラウレート、PEG-150ペンタエリスリチルテトラステアレート、PEG-16メチルエーテルカプレート、PEG-16メチルエーテルカプリレート、PEG-16メチルエーテルカプリレート/カプレート、PEG-16メチルエーテルココエート、PEG-16メチルエーテルイソステアレート、PEG-16メチルエーテルラウレート、PEG-16メチルエーテルミリステート、PEG-16メチルエーテルオレエート、PEG-16メチルエーテルパルミテート、PEG-16メチルエーテルステアレート、PEG-160ソルビタントリイソステアレート、PEG-175ジステアレート、PEG-18ソルビタントリオレエート、PEG-2ジラウレート、PEG-2ジステアレート、PEG-2ラウレート、PEG-2ソルビタンイソステアレート、PEG-2ステアレート、PEG-20ジラウレート、PEG-20ジステアレート、PEG-20グリセリド、PEG-20ラウレート、PEG-20メチルエーテルカプレート、PEG-20メチルエーテルカプリレート、PEG-20メチルエーテルカプリレート/カプレート、PEG-20メチルエーテルココエート、PEG-20メチルエーテルイソステアレート、PEG-20メチルエーテルラウレート、PEG-20メチルエーテルミリステート、PEG-20メチルエーテルオレエート、PEG-20メチルエーテルパルミテート、PEG-20メチルエーテルステアレート、PEG-20オレエート、PEG-20ソルビタンココエート、PEG-20ソルビタンイソステアレート、PEG-20ソルビタンテトラオレエート、PEG-20ソルビタントリイソステアレート、PEG-20ステアレート、PEG-200グリセリルステアレート、PEG-200水添グリセリド、PEG-200水添グリセリルパルメート、PEG-200ラウレート、PEG-21ステアレート、PEG-23ラウレート、PEG-25水添ヒマシ油、PEG-25プロピレングリコールステアレート、PEG-3カプレート、PEG-3 カプリレート、PEG-3カプリレート/カプレート、PEG-3 ジ(カプリレート/カプレート)、PEG-3ジカプレート、PEG-3ジカプリレート、PEG-3ジラウレート、PEG-3ジステアレート、C5~C9酸のPEG-3エステル、PEG-3ラウレート、PEG-3ソルビタンオレエート、PEG-3ソルビタンステアレート、PEG-30ジポリヒドロキシステアレート、PEG-30グリセリルココエート、PEG-30グリセリルステアレート、PEG-30ソルビタンテトラオレエート、PEG-30ソルビトールテトラオレエートラウレート、PEG-30ステアレート、PEG-32ジラウレート、PEG-32ジステアレート、PEG-32ラウレート、PEG-32ステアレート、PEG-35ヒマシ油、PEG-4カプレート、PEG-4カプリレート、PEG-4カプリレート/カプレート、PEG-4ジ(カプリレート/カプレート)、PEG-4ジカプレート、PEG-4ジカプリレート、PEG-4ジエルケート、PEG-4ジヘプタノエート、PEG-4ジラウレート、PEG-4ジオレエート、PEG-4ジステアレート、PEG-4ラウレート、PEG-4オリベート、PEG-40ヒマシ油、PEG-40ジステアレート、PEG-40グリセリルココエート、PEG-40水添ヒマシ油、PEG-40メチルエーテルカプレート、PEG-40メチルエーテルカプリレート、PEG-40メチルエーテルカプリレート/カプレート、PEG-40メチルエーテルココエート、PEG-40メチルエーテルイソステアレート、PEG-40メチルエーテルラウレート、PEG-40メチルエーテルミリステート、PEG-40メチルエーテルオレエート、PEG-40メチルエーテルパルミテート、PEG-40メチルエーテルステアレート、PEG-40ソルビタンジイソステアレート、PEG-40ソルビタンヘキサオレエート、PEG-40ソルビタンラウレート、PEG-40ソルビタンペルイソステアレート、PEG-40ソルビタンペルオレエート、PEG-40ソルビタンステアレート、PEG-40ソルビタンテトラオレエート、PEG-40ステアレート、PEG-44ソルビタンラウレート、PEG-45ヤシ核グリセリド、PEG-5エチルヘキサノエート、PEG-5グリセリルステアレート、PEG-5ソルビタンイソステアレート、PEG-50ジステアレート、PEG-50水添ヤシアミド、PEG-50ソルビタンヘキサオレエート、PEG-50ステアレート、PEG-55プロピレングリコールオレエート、PEG-6カプレート、PEG-6カプリレート、PEG-6カプリレート/カプレート、PEG-6カプリル酸/カプリン酸グリセリド、PEG-6コカミド、PEG-6ジ(カプリレート/カプレート)、PEG-6ジカプレート、PEG-6ジカプリレート、PEG-6ジラウレート、PEG-6ジステアレート、PEG-6イソステアレート、PEG-6ラウレート、PEG-6メチルエーテルカプレート、PEG-6メチルエーテルカプリレート、PEG-6メチルエーテルカプリレート/カプレート、PEG-6メチルエーテルココエート、PEG-6メチルエーテルイソステアレート、PEG-6メチルエーテルラウレート、PEG-6メチルエーテルミリステート、PEG-6メチルエーテルオレエート、PEG-6メチルエーテルパルミテート、PEG-6メチルエーテルステアレート、PEG-6ソルビタンオレエート、PEG-6ソルビタンステアレート、PEG-6ステアレート、PEG-60アーモンドグリセリド、PEG-60グリセリルイソステアレート、PEG-60水添ヒマシ油、PEG-60メチルエーテルカプレート、PEG-60メチルエーテルカプリレート、PEG-60メチルエーテルカプリレート/カプレート、PEG-60メチルエーテルココエート、PEG-60メチルエーテルイソステアレート、PEG-60メチルエーテルラウレート、PEG-60メチルエーテルミリステート、PEG-60メチルエーテルオレエート、PEG-60メチルエーテルパルミテート、PEG-60メチルエーテルステアレート、PEG-60ソルビタンステアレート、PEG-60ソルビタンテトラオレエート、PEG-60ソルビタンテトラステアレート、PEG-60ソルビトールテトラステアレート、PEG-7カプリル酸/カプリン酸グリセリド、PEG-7グリセリルココエート、PEG-7水添ヒマシ油、PEG-7オリベート、PEG-70マンゴーグリセリド、PEG-75ジラウレート、PEG-75ジステアレート、PEG-75ラウレート、PEG-75プロピレングリコールステアレート、PEG-75シアバターグリセリド、PEG-75ソルビタンラウレート、PEG-75ステアレート、PEG-78グリセリルココエート、PEG-8ジココエート、PEG-8ジラウレート、PEG-8ジオレエート、PEG-8ジステアレート、PEG-8イソステアレート、PEG-8ラウレート、PEG-8オレエート、PEG-8オリーブ油エステル、PEG-8プロピレングリコールココエート、PEG-8リシノレエート、PEG-8ステアレート、PEG-80グリセリルココエート、PEG-80ソルビタンラウレート、PEG-80ソルビタンパルミテート、PEG-9ジステアレート、PEG-9ラウレート、PEG-90グリセリルイソステアレート、ポリソルベート-20、ポリソルベート-60、及びポリソルベート-80、又は前述の水溶性油又は水混和性油のいずれか2つ以上の混合物であり得る。本明細書中の方法及び組成物の特定の実施形態において、水溶性油又は水混和性油は、PEG-16マカダミアグリセリドである。
一部の例において、非水溶性油及び水を含むマイクロエマルション又はナノエマルションは、本明細書中に記載されるとおりに作製及び使用することができる。例えば、非水溶性油及び水を含むマイクロエマルション又はナノエマルションは、非水溶性油を含む第1流体ジェット流及び水を含む第2流体ジェット流を超音波処理することにより作製することが可能であり、上記超音波処理は、超音波処理プローブの先端を、第1流体ジェット流を噴射する第1流体噴射口と第2流体ジェット流を噴射する第2流体噴射口との間に規定される間隙中に配置することにより実施され(第1流体噴射口と第2流体噴射口とは、第1流体噴射口及び第2流体噴射口に由来する流体ジェット流が間隙中で衝突して流体ジェット流の衝撃点において高乱流点を作り出すように位置し、流体ジェット流のそれぞれは、非水溶性油と水との高強度マイクロ混合を達成するために十分な線速度を有する)、上記超音波処理プローブが、上記衝突している流体ジェット流の直ぐ近傍に超音波エネルギーを与え、これにより非水溶性油及び水を含むマイクロエマルション又はナノエマルションを生成する。一部の例において、非水溶性油はマカダミアナッツ油であり得る。本明細書中に記載される方法において使用し得る他の非水溶性油又は脂肪酸としては、例えば、限定するものではないが、脂肪アルコール、オレイン酸、パルミトレイン酸、アンズ核油、アボカド油、月見草油、ブドウ種子油、ヘーゼルナッツ油、パンプキン種子油、ローズヒップ油、ベニバナ油、ヒマワリ油、クルミ油、コムギ胚芽油、ニーム油、ミンク油、ラノリン、アルガン油、アビシニアン油、サルビアヒスパニカ油(チア種子油)、カロフィルムタカマハカ種子油(タマヌ油)、スクアラン、シーバックソーン油、メドウフォーム油、ヒマシ油、ホホバ油、オリーブ油、トウモロコシ油、ゴマ油、オエノカルプス・バタウア(oenocarpus bataua)油、ペンタクレトラ・マクロロバ(pentaclethra macroloba)油、又はエミュー油などが挙げられる。
植物による水消費を低減し且つ植物の生育を改変するための方法
本発明はまた、植物による水消費を低減し且つ植物、特に農業植物の生育に影響を与える方法も提供する。作物生産のため、及び美的目的のための植物を生育させるための淡水の利用可能性は減少していることが知られている。さらに、植物の生育を管理することは、農業者、ブドウ栽培業者、又は栽培業者にとって有益であり得る。本明細書中に記載される方法及び組成物は、植物による水消費を低減し及び/又は所望の方法で植物、特に農業植物及び美的目的のために生育される植物(例えば芝草及び観賞植物など(例えば、花、一年生植物、キク、及び多年生植物など))の生育に影響を与えるために使用し得る。植物は、最適な生育及び発達に利用可能な十分なレベルの水を必要とするため、乾燥ストレス(又は十分な水の欠如)は、植物の生育及び発達並びに植物の生育及び発達のために必要とされる様々な根底にある生理学的プロセスのあらゆる態様にマイナスの影響を与えるかあるいは悪影響を与え得る。乾燥ストレスのマイナス作用としては、限定するものではないが、凋萎、黄化、倒伏、膨張の変化、バイオマスの変化、農学的収量の変化、光合成の変化、生育速度の変化、根重量又は根長の変化、苗条重量又は苗条長の変化、葉重量又は葉長の変化、耐塩性の変化、植物体又は葉の緑色の変化、クロロフィル含有量の変化、呼吸の変化、花粉生成の変化、タンパク質含有量の変化、デオキシリボ核酸(DNA)及び/又はリボ核酸(RNA)合成の変化、細胞分裂の変化、花生成又は花弁生成の変化(例えば1植物体当たりの花若しくは花弁の数及び/又は花若しくは花弁の大きさの減少)、種子生成の変化(例えば1植物体当たりの種子数及び/又は種子の大きさ若しくは重量の減少)、球根生成の変化(例えば球根の大きさ又は重量の減少)、果実生成の変化(例えば1植物体当たりの果実数及び/又は果実の大きさ若しくは重量の減少)、植物の品質及び/又は外観の変化、果実の品質の変化、及び花の品質及び/又は外観の変化が挙げられる。
本明細書中に記載される水消費を低減するための方法及び植物の生育を改変するための方法は、植物に、水溶性油(例えば1分子当たり16エトキシル化を有するエトキシル化マカダミアナッツ油などのエトキシル化油)及び水を含む生理活性溶液を接触させることを含み得る。一部の例において、エトキシル化油は、1分子当たり約10~19の平均エトキシル化数を有し得る。灌漑水及び/又は農薬を植物、植物部分、種子トリートメント、又は植物、植物部分又は種子トリートメントの周囲の近傍に施用するための任意の適切な方法を用いて、植物に生理活性溶液を接触させることができる。一部の実施形態において、本明細書中に提供される生理活性溶液は、圃場において戸外で生育している植物の近傍の土壌に施用され、これにより植物の根に、上記生理活性溶液が、土壌に入りこれを通して移動するときに接触する。かかる実施形態において、生理活性溶液は、土壌表面に施用するか、又は土壌中の植物の根が存在すると予想される深さに注入することができる。
一部の実施形態において、本明細書中に提供される生理活性溶液は、植物、植物部分又は種子トリートメントの近傍の土壌又は他の生育培地のいずれか、さらにまた植物、植物部分又は種子トリートメントの地上部分にも施用される。他の実施形態において、本明細書中に提供される生理活性溶液は、手持ち噴霧器、背負い式噴霧器器、トラクターの後ろで牽引される噴霧器、自走式噴霧器、農薬散布用飛行機又は灌漑システム自体(例えば、噴霧灌漑、点滴灌漑、又は湛水灌漑)を用いて、植物の地上部分に噴霧される。本明細書中に提供される生理活性溶液がこのような施用法のいずれかにより施用される場合、生理活性溶液の一部は、典型的には、植物の近傍の土壌又は生育培地の表面に施用されるであろうことが認識される。
本発明の方法及び組成物の例示的実施形態において、水消費の低減は、所望のレベル又は量の少なくとも1つの生育パラメータ又は特性を維持するために必要とされる対照植物、対照植物部分、又は対照種子トリートメントに施用される対照体積の水と比較して、所望のレベル又は量の少なくとも1つの生育パラメータ又は特性を維持するために生理活性溶液を接触させた植物、植物部分又は種子トリートメントへのより少ない体積の水の施用を含む。このような生育パラメータ又は特性としては、例えば、限定するものではないが、膨張、植物体の色、葉の色、バイオマス、農学的収量、光合成、生育速度、根重量、根長、苗条重量、苗条長、葉重量、葉長、花生成、種子生成、球根生成、果実生成、野菜生成、土壌表面被覆率、及びダークグリーンカラーインデックスなどが挙げられる。さらなる生育パラメータ又は特性は本明細書中に記載される。
一部の例において、本発明の方法は、水のみならず、本明細書中に提供される生理活性溶液を接触させていない植物、植物部分又は種子トリートメントに必要とされ得るさらなる水を購入するかあるいは入手して植物、植物部分又は種子トリートメントに対して施用するための費用をも節約するために使用することができる。一部の例において、生理活性溶液を接触させた植物、植物部分又は種子トリートメントに施用される水の体積(すなわち「より少ない体積」)は、対照植物、対照植物部分又は対照種子トリートメントに施用される水の体積より少なくとも約1%、2%、5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%又は40%少ない。一部の例において、上記のより少ない体積は、対照植物、対照植物部分又は対照種子トリートメントにおいて同じ結果を得るために必要とされる対照体積より少なくとも約45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、90%又は95%少ない。
他の実施形態において、本明細書中に記載されるように処理される植物は、種苗店の戸外のポット中で、又は温室若しくは他の環境制御された植物生育施設中で生育している植物であり得る。一部の実施形態において、本明細書中に提供される生理活性溶液は、植物が生育しているポットの生育培地に施用される。本明細書中に記載される方法は、特定の生育培地には依存しない。本明細書中に開示される方法において使用し得る任意の適切な生育培地としては、例えば、限定するものではないが、土壌、土壌及び他の非土壌成分を含む生育培地、並びに非土壌成分は含むが土壌は含まない無土壌生育培地などが挙げられる。このような非土壌成分としては、例えば、限定するものではないが、細断された樹皮、樹皮のチップ、粒子又は微粒子、ピートモス、バーミキュライト、パーライト、膨張スレート軽量集合体、寒天、及び砂などが挙げられる。
一部の実施形態において、本明細書中に記載されるように処理される植物は水耕法で生育される植物であってよく、本明細書中に記載される生理活性溶液は、栄養溶液と同じ方法で植物に施用される。一部の例において、生理活性溶液は、水溶性油、水、及び植物を水耕法で生育させるために用いられる栄養溶液中の栄養素及び他の成分の全て又は一部を含む。生理活性溶液は、植物が水耕条件下で生育する期間中、又は特定の期間に時々、若しくは何度も、それぞれ特定の期間、例えば栄養溶液を全体的に又は部分的に完全に置換し得る。
本明細書中に記載される方法は、植物に本明細書中に記載される生理活性溶液を接触させることを含み得る。本明細書中で用いられる「接触」という用語は、本方法を、植物又は植物の近傍の土壌若しくは他の生育培地への生理活性溶液の単回施用に限定することを意図するものではない。「接触」は、例えば、単回施用若しくは複数回施用、又は水耕培養液中で生育される植物の場合のような連続施用を含み得る。従って、生理活性溶液を、植物、植物部分又は種子トリートメントに対して、生育シーズン中、植物の生活環中、又は前述の時間のいずれか2つにより定義される範囲内に、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10回又はそれ以上の回数施用することができる。例えば、生理活性溶液は、植物、植物部分又は種子トリートメントに対して、生育シーズン中に約1~約1,000回施用することができる。
一態様において、生理活性溶液を用いて水消費を低減するための方法及び植物の生育を改変するための方法は、水溶性油及び水、又はマイクロエマルション若しくはナノエマルション及び水を使用することを含む(図1)。一部の例において、マイクロエマルション又はナノエマルションは、非水溶性油及び水を含む。一部の例において、マイクロエマルション又はナノエマルションは、水溶性油及び水を含む。一部の例において、本明細書中に記載される方法において使用される水溶性油は、エトキシル化された植物油、植物部分の油、木の油、魚油、動物油若しくは合成油、又は脂肪酸、脂肪アルコール若しくは脂肪アミン(例えば1分子当たり16エトキシル化を有するエトキシル化マカダミアナッツ油)である。一部の例において、エトキシル化油は、1分子当たり約10~19の平均エトキシル化数を有し得る。一部の例において、エトキシル化油は、不飽和脂肪酸を含むか又はこれらからなる。一部の例において、エトキシル化油は、例えば、脂肪アルコール、オレイン酸、パルミトレイン酸、アンズ核油、アボカド油、月見草油、ブドウ種子油、ヘーゼルナッツ油、パンプキン種子油、ローズヒップ油、ベニバナ油、ヒマワリ油、クルミ油、コムギ胚芽油、ニーム油、ミンク油、ラノリン、アルガン油、アビシニアン油、サルビアヒスパニカ油(チア種子油)、カロフィルムタカマハカ種子油(タマヌ油)、スクアラン、シーバックソーン油、ヒマシ油、オリーブ油、トウモロコシ油、ゴマ油、又はエミュー油から得られるか又は作製することができる。一部の例において、本明細書中で用いられる油は、マカダミアナッツ油、ホホバ油、オエノカルプス・バタウア油、ペンタクレトラ・マクロロバ油、又はメドウフォーム油、又はそれらの任意の組み合わせであり得る。一部の例において、本明細書中に記載される方法において用いられるエトキシル化油は、マカダミアナッツ油から得られるか又は作製される。一形態において、エトキシル化油は、1分子当たり平均16エトキシル化を有するマカダミアナッツ油から得ることができる。このような本明細書中に記載される方法及び組成物において用いられる1分子当たり平均16エトキシル化を有するマカダミアナッツ油の例は、PEG-16マカダミアグリセリド(The HallStar Company、シカゴ、イリノイ州、米国)である。一部の例において、生理活性溶液中の非エトキシル化マカダミアナッツ油又はエトキシル化マカダミアナッツ油の量は、重量又は体積で0.1%、0.25%、0.5%、0.75%、1%、1.5%、2%、2.5%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%、21%、22%、23%、24%又は25%、又は前述の量のいずれか2つにより定義される範囲内の量である。例えば、生理活性溶液中の非エトキシル化マカダミアナッツ油又はエトキシル化マカダミアナッツ油の量は、重量又は体積で約0.1%~約25%(例えば約0.1%~約1%、又は約0.1%~約2%、又は約0.1%~約4%)であり得る。
意図される施用に応じて、本明細書中に記載される方法に適した生理活性溶液又はマイクロエマルション若しくはナノエマルション中の水溶性油(1種又は複数種)の量は異なる。例えば、一部の例において、植物の生育を改変するための方法は、重量又は体積で約0.01%~約50%の水溶性油(1種又は複数種)を含む生理活性溶液又はマイクロエマルション若しくはナノエマルションを利用する。すなわち、本明細書中に記載される方法の幾つかの形態は、植物又は植物の近傍の領域に、重量又は体積で0.01%、0.025%、0.05%、0.075%、0.1%、0.15%、0.2%、0.25%、0.3%、0.35%、0.4%、0.45%、0.5%、0.55%、0.6%、0.65%、0.7%、0.75%、0.8%、0.85%、0.9%、0.95%、1.0%、1.25%、1.5%、1.75%、2.0%、2.25%、2.5%、2.75%、3.0%、3.25%、3.5%、3.75%、4.0%、4.25%、4.5%、4.75%、5.0%、5.25%、5.5%、5.75%、6.0%、6.25%、6.5%、6.75%、7.0%、7.25%、7.5%、7.75%、8.0%、8.25%、8.5%、8.75%、9.0%、9.25%、9.5%、9.75%、10.0%、10.25%、10.5%、10.75%、11.0%、11.25%、11.5%、11.75%、12.0%、12.25%、12.5%、12.75%、13.0%、13.25%、13.5%、13.75%、14.0%、14.25%、14.5%、14.75%、15.0%、15.5%、16.0%、16.5%、17.0%、17.5%、18.0%、18.5%、19.0%、19.5%、20.0%、20.5%、21.0%、21.5%、22.0%、22.5%、23.0%、23.5%、24.0%、24.5%、25.0%、25.5%、26.0%、26.5%、27.0%、27.5%、28.0%、28.5%、29.0%、29.5%、30.0%、30.5%、31.0%、31.5%、32.0%、32.5%、33.0%、33.5%、34.0%、34.5%、35.0%、35.5%、36.0%、36.5%、37.0%、37.5%、38.0%、38.5%、39.0%、39.5%、40.0%、40.5%又は50.0%以下(しかしゼロではない)、又は前述の量のいずれか2つにより定義される範囲内の量の水溶性油(1種又は複数種)を含有する生理活性溶液又はマイクロエマルション若しくはナノエマルションを接触させることを含む。例えば、生理活性溶液又はマイクロエマルション若しくはナノエマルション中の水溶性油(1種又は複数種)の量は、重量又は体積で約0.01%~約50%(例えば約0.01%~約1%、又は約0.01%~約2%、又は約0.01%~約4%)であり得る。一部の例において、生理活性溶液又はマイクロエマルション若しくはナノエマルション中の水溶性油の量は、重量又は体積で0.1%、0.25%、0.5%、0.75%、1%、1.5%、2%、2.5%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%、21%、22%、23%、24%又は25%、又は前述の量のいずれか2つにより定義される範囲内の量である。例えば、生理活性溶液又はマイクロエマルション若しくはナノエマルション中の水溶性油の量は、重量又は体積で約0.1%~約25%(例えば約0.1%~約1%、又は約0.1%~約2%、又は約0.1%~約4%)であり得る。一部の例において、生理活性溶液中の水溶性油の量は約4%であり、生理活性溶液中の水溶性油の量は約2%であり、又は生理活性溶液中の水溶性油の量は約1%である。
一部の実施形態において、水溶性油自体又は生理活性溶液は、1種以上の農薬と共に、又は1種以上の農薬へとさらに製剤化される。かかる農薬は、本明細書中に記載されるように植物の生育を改変し且つ植物による水消費を低減するために、水溶性油又は生理活性溶液を、植物、植物部分若しくは種子トリートメント又は植物、植物部分又は種子トリートメントの近傍に好都合に施用するための担体として作用し得る。「農薬」としては、化学組成物中で用いられる任意の天然若しくは合成化学物質又はそれらの任意の成分、例えば、限定するものではないが、肥料、殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、殺真菌剤、殺細菌剤、除草剤、植物生育調節剤、生物刺激剤、生物農薬、栄養素、ドリフト低減剤、多目的アジュバント、水調整剤、浸透剤、pH緩衝剤、活性化剤、界面活性剤、安定剤、保存剤、接着剤、展着剤、湿潤剤、アジュバント、希釈剤、洗浄剤、粘着剤、抗ケーキ化剤、染料、分散剤、乳化剤、消泡剤、抗菌剤、凍結防止剤、顔料、着色料、担体、又はD. A. Knowles編、1998年著、Kluwer Academic Publishersにより発行された“Chemistry and Technology of Agrochemical Formulations”(参照により本明細書中に組み込まれる)中に見出される農薬の任意の実施形態などが挙げられる。
一部の実施形態において、水消費を低減するための方法は、本明細書中に記載される生理活性溶液を接触させた植物(1つ又は複数)により消費されるか又はこれらに施用される水の量を、生理活性溶液を接触させた植物(1つ又は複数)と同じ水和レベルに維持されている対照植物(1つ又は複数)と比較して決定又は測定することを含む。これらの方法において、水消費または水施用を決定又は測定するための任意の適切な方法を使用することができる。特定の実施形態において、水消費は、本質的に本明細書中の実施例2に記載されるとおりに決定又は測定される。
一部の実施形態において、所望の方法で植物の生育を改変するか、あるいはこれに影響を与えるための方法は、本明細書中に記載される生理活性溶液を接触させた植物(1つ又は複数)において目的の1つ以上の生育パラメータ又は特性を決定又は測定し、さらに場合により対照植物(1つ又は複数)において同じ1つ以上の生育パラメータ又は特性を決定又は測定することを含む。植物において目的の1つ以上の生育パラメータ又は特性を決定又は測定することは、例えば、植物、植物部分又は種子トリートメントの生重量及び/又は乾燥重量を決定すること、植物、植物部分又は種子トリートメントの水分含有量を決定すること、草丈を測定すること、農学的収量を決定すること、バイオマスを決定すること、根長を決定すること、根の生重量を決定すること、根の乾燥重量を決定すること、及び光合成を測定することを含み得る。このような植物生育パラメータ又は特性を決定又は測定するための方法は、本明細書に開示されているか、あるいは当技術分野で公知である。
本明細書中に記載される植物による水消費を低減する方法及び/又は植物の生育を改変する方法は、任意の適切な目的植物、特に任意の適切な目的農業植物に有用である。本方法は、任意の適切な植物種、例えば、限定するものではないが、単子葉植物、双子葉植物、裸子植物、又はシダ類に用いることができる。本明細書中に記載される方法を適用し得る植物種の例としては、限定するものではないが、トウモロコシ(maize又はcorn)(ゼア・メイズ(Zea mays))、ブラシカ種(Brassica sp.)(例えばB. ナプス(B. napus)、B. ラパ(B. rapa)、又はB. ジュンセア(B. juncea))、特に種子油源として有用なブラシカ種、アルファルファ(メディカゴ・サティバ(Medicago sativa))、イネ(オリザ・サティバ(Oryza sativa))、ライムギ(セカレ・セレアレ(Secale cereale))、ソルガム(ソルガム・ビコロル(Sorghum bicolor)、ソルガム・ブルガレ(Sorghum vulgare))、スーダングラス(ソルガム・ビコロル亜種ドルモンディ(drummondii))、ミレット(millet)(例えばパールミレット(ペンニセツム・グラウクム(Pennisetum glaucum))、キビ(proso millet)(パニクム・ミラセウム(Panicum miliaceum))、アワ(foxtail millet)(セタリア・イタリカ(Setaria italica))、シコクビエ(finger millet)(エレウシン・コラカナ(Eleusine coracana))、ヒマワリ(ヘリアンサス・アヌウス(Helianthus annuus))、ベニバナ(カルタムス・チンクトリウス(Carthamus tinctorius))、コムギ(トリティクム・アエスティブム(Triticum aestivum))、ダイズ(グリシン・マックス(Glycine max))、タバコ(ニコチアナ・タバクム(Nicotiana tabacum))、ジャガイモ(ソラヌム・ツベロスム(Solanum tuberosum))、ラッカセイ(アラキス・ヒポガエア(Arachis hypogaea))、ワタ(ゴシピウム・バルバデンス(Gossypium barbadense)、ゴシピウム・ヒルスツム(Gossypium hirsutum))、サツマイモ(イポモエア・バタタス(Ipomoea batatus))、キャッサバ(マニホット・エスクレンタ(Manihot esculenta))、コーヒー(コフィア属種(Coffea spp.))、ココナッツ(ココス・ヌシフェラ(Cocos nucifera))、パイナップル(アナナス・コモスス(Ananas comosus))、柑橘類の木(シトラス属種(Citrus spp.))、ココア(テオブロマ・カカオ(Theobroma cacao))、茶(カメリア・シネンシス(Camellia sinensis))、バナナ(ムサ属種(Musa spp.).)、アボカド(ペルセア・アメリカナ(Persea americana))、イチジク(フィクス・カシカ(Ficus casica))、グアバ(シジウム・グアバ(Psidium guajava))、マンゴー(マンギフェラ・インディカ(Mangifera indica))、オリーブ(オレア・エウロパ(Olea europaea))、パパイヤ(カリカ・パパイヤ(Carica papaya))、カシュー(アナカルジウム・オクシデンタレ(Anacardium occidentale))、マカダミア(マカダミア・インテグリフォリア(Macadamia integrifolia))、アーモンド(プルヌス・アミグダルス(Prunus amygdalus))、テンサイ(ベータ・ブルガリス(Beta vulgaris))、サトウキビ(サッカルム属種(Saccharum spp.))、ホップ(フムルス・ルプルス(Humulus lupulus))、オートムギ、スパイス類、ハーブ類、食用花、藻類、菜種、ライコムギ、ソバ、フォニオ、キノア、若しくはオオムギ、又は他の果実、野菜、あるいは観賞用植物、又は美的目的のために生育される植物、多年生植物、針葉樹、又はマリファナなどが挙げられる。
本明細書中に記載される方法を適用し得る他の目的植物としては、例えば、限定するものではないが、野菜植物、果樹植物、並びに液果の灌木及びブドウの木など、例えば、限定するものではないが、トマト(リコペルシコン・エスクレンツム(Lycopersicon esculentum))、レタス(例えばラクツカ・サティバ(Lactuca sativa))、インゲンマメ(green beans)(ファセオルス・ブルガリス(Phaseolus vulgaris))、ライマメ(ファセオルス・リメンシス(Phaseolus limensis))、バタービーン(butter bean)、キドニービーン(kidney bean)(ファセオルス・ブルガリス(Phaseolus vulgaris))、ヤム・ビーン、ヒカマ、エンドウマメ(ラチルス属種(Lathyrus spp.))、ササゲ(ヴィグナ・ウングイクラタ(Vigna unguiculata))、ククミス(Cucumis)属のメンバー(例えば、キュウリ(C. サティブス(C. sativus))、カンタループ(C. カンタルペンシス(C. cantalupensis))、マスクメロン(C. メロ(C. melo))、又はスイカなど)、マメ類、ケール、ホウレンソウ、ペッパー、アーティチョーク、ダイコン、ジャガイモ、オレンジ、レモン、グレープフルーツ、ライム、果樹、果実灌木(例えば、ブルーベリー、ラズベリー、ブラックベリー、イチゴ、又は他の液果類など)、及びブドウ類(例えばヴィティス・ヴィニフェラ(Vitus vinifera)、V. ラブルスカ(V. labrusca)、V. リパリア(V. riparia)、V. ロツンディフォリア(V. rotundifolia)、V. ルペストリス(V. rupestris)、V. エスティバリス(V. aestivalis)、又はヴィティス(Vitus)の種間雑種)などが挙げられる。
本明細書中に記載される方法を適用し得る観賞用植物としては、例えば、限定するものではないが、ツツジ(ロードデンドロン属種(Rhododendron spp.))、アジサイ(マクロフィラ・ハイドレンジア(Macrophylla hydrangea))、ハイビスカス(ハイビスカス・ロササネンシス(Hibiscus rosasanensis))、バラ(ロサ属種(Rosa spp.))、チューリップ(チューリップ属種(Tulipa spp.))、ラッパズイセン(ナルキッソス属種(Narcissus spp.))、ペチュニア(ペチュニア(Petunia)×アトキンシアナ(atkinsiana)、同義語:ペチュニア×交配種;ペチュニア・ナナ(Petunia nana);ペチュニア属種(Petunia spp.))、パンジー(ビオラ・トリコロール(Viola tricolor);ビオラ(Viola)×ウィットロッキアナ(wittrockiana);ビオラ属種(Viola spp.))、カーネーション(ディアンスス・カリオフィルス(Dianthus caryophyllus))、ポインセチア(ユーフォルビア・プルシェリマ(Euphorbia pulcherrima))、又はキクなどが挙げられる。
本明細書中に記載される方法を適用し得る多年生植物としては、例えば、限定するものではないが、キキョウ(プラティコドン・グランディフロラス(Platycodon grandiflorus))、アラゲハンゴンソウ((ルドベキア・フルギダ(Rudbeckia fulgida))変種スリバンティ(sullivantii))、ケマンソウ(ディセントラ・スペクタビリス(Dicentra spectabilis))、ヤナギトウワタ(アスクレピアス・ツベロサ(Asclepias tuberosa))、オオバギボウシ(ヘメロカリス属種(Hemerocallis spp.))、アイリス(アイリス属種(Iris spp.))、ユリ(リリー属種(Lilly spp.))、ラベンダー(ラベンデュラ・アンガスティフォリア(Lavendula angustifolia))、スズラン(コンバラリア・マジャリス(Convallaria majalis))、シャクヤク(パエオニア・ラクティフローラ(Paeonia lactiflora))、コーンフラワー(エキナセア属種(Echinacea spp.))、又はシャスタ・デイジー(レウカンテムム(Leucanthemum)×スペルダム(superdum))などが挙げられる。
本明細書中に記載される方法を適用し得る針葉樹としては、例えば、限定するものではないが、テーダマツ(ピヌス・テーダ(Pinus taeda))、スラッシュマツ(ピヌス・エリオッティ(Pinus elliotii))、ポンデローサマツ(ピヌス・ポンデローザ(Pinus ponderosa))、ロッジポールマツ(ピヌス・コントルタ(Pinus contorta))、バージニアマツ(ピヌス・バージニアナ(Pinus virginiana))、ストローブマツ(ピヌス・ストロブス(Pinus strobus))、又はモントレーマツ(ピヌス・ラディアタ(Pinus radiata))などのマツ;ダグラスファー(シュードツガ・メンジエシ(Pseudotsuga menziesii));ウェスタンヘムロック(ツガ・カナデンシス(Tsuga canadensis));シトカスプルース(ピセア・グラウカ(Picea glauca));又はセコイア(セコイア・セムペルビレンス(Sequoia sempervirens));ヨーロッパモミ(アビエス・アマビリス(Abies amabilis))、バルサムモミ(アビエス・バルサメア(Abies balsamea))、又はフラセリーモミ(アビエス・フラセリ(Abies fraseri))などの純種のモミ;又はベイスギ(ツヤ・プリカタ(Thuja plicata))又はアラスカイエローシダー(チャマエシパリス・ノートカテンシス(Chamaecyparis nootkatensis))などのヒマラヤスギ、などが挙げられる。
本明細書中に記載される方法を適用し得るマリファナとしては、限定するものではないが、サティバ(sativa)系統、インディカ(indica)系統、ルデラリス(ruderalis)系統、又は交雑系統であるか否かに関わらず、大麻品種が挙げられる。
本明細書中に記載される方法は、例えば、限定するものではないが、放牧地、牧草地、農場、芝生、公園、レクリエーション地域、ゴルフコース、ゴルフ練習場、競馬場、テニスコート、墓地、又は、例えばアメリカンフットボール、サッカー、野球、ソフトボール、クリケット、ラグビー若しくはポロなどのスポーツ用に用いられる運動場に使用される芝草などのイネ科植物の種に実施することもできる。芝草は、典型的には寒地型芝草又は暖地型芝草として特徴づけられる。実例として、本明細書中に記載される方法において使用し得る寒地型芝草の例は、限定するものではないが、ブルーグラス類(ポア属種(Poa spp.))、例えばケンタッキーブルーグラス(ポア・プラテンシス(Poa pratensis))、ラフブルーグラス(ポア・トリビアリス(Poa trivialis))、カナダブルーグラス(ポア・コンプレッサ(Poa compressa))、アニュアルブルーグラス(ポア・アニュア(Poa annua))、アップランドブルーグラス(ポア・グラウカンサ(Poa glaucantha))、ウッドブルーグラス(ポア・ネモラリス(Poa nemoralis))、又はバルボスブルーグラス(ポア・バルボサ(Poa bulbosa));ベントグラス類又はレッドトップ(アグロスティス属種(Agrostis spp.))、例えばクリーピングベントグラス(アグロスティス・パルストリス(Agrostis palustris))、コロニアルベントグラス(アグロスティス・テニウス(Agrostis tenuis))、ベルベットベントグラス(アグロスティス・カニナ(Agrostis canina))、南ドイツ混合ベントグラス(アグロスティス属種(Agrostis spp.)、例えばアグロスティス・テニウス(Agrostis tenuis)、アグロスティス・カニナ(Agrostis canina)、又はアグロスティス・パルストリス(Agrostis palustris)など)、又はレッドトップ(アグロスティス・アルバ(Agrostis alba));フェスク類(フェスツカ属種(Festuca spp.))、例えばレッドフェスク(フェスツカ・ルブラ(Festuca rubra);フェスツカ・ルブラ変種ルブラ(rubra))、チューイングスフェスク(フェスツカ・ルブラ・コムタタ(Festuca rubra commutata)、シープフェスク(フェスツカ・オビナ(Festuca ovina))、ハードフェスク(フェスツカ・ロンギフォリア(Festuca longifolia))、ヘアフェスク(フェスツカ・カピラタ(Festuca capillata))、トールフェスク(フェスツカ・アルンディナセア(Festuca arundinacea))、又はメドウフェスク(フェスツカ・エレノア(Festuca elanor));ライグラス類(ロリウム属種(Lolium spp.))、例えばアニュアルライグラス(ロリウム・マルチフロルム(Lolium multiflorum))、ペレニアルライグラス(ロリウム・ペレネ(Lolium perenne))、又はイタリアンライグラス(ロリウム・マルチフロルム(Lolium multiflorum));又はウィートグラス類(アグロピロン属種(Agropyron spp.))、例えばフェアウェイウィートグラス(アグロピロン・クリスタツム(Agropyron Cristatum))、クレステッドウィートグラス(アグロピロン・デセルトルム(Agropyron desertorum))、又はウエスタンウィートグラス(アグロピロン・スミシー(Agropyron smithii))である。本明細書中に記載される方法を適用し得る他の寒地型芝草としては、限定するものではないが、ビーチグラス(アモフィラ・ブレビリグラタ(Ammophila breviligulata))、スムースブロメグラス(ブロムス・イネルミス(Bromus inermis))、ガマ類、例えばオオアワガエリ(フレウム・プラテンセ(Phleum pratense))、サンドキャットテイル(フレウム・スブラツム(Phleum subulatum))、オーチャードグラス(ダクティリス・グロメラタ(Dactylis glomerata))、ウィーピングアルカリグラス(プッチネリア・ディスタンス(Puccinellia distans))又はクレステッドドックズテイル(シノスルス・クリスタツス(Cynosurus cristatus))などが挙げられる。本明細書中に記載される方法を適用し得る暖地型芝草の例としては、限定するものではないが、バミューダグラス(シノドン属種(Cynodon spp.))、ゾイシアグラス(ゾイシア属種(Zoysia spp.))、セントオーガスチングラス(ステノタフルム・セクンダツム(Stenotaphrum secundatum))、センチペデグラス(エレモクロア・オフィウロイデス(Eremochloa ophiuroides))、カーペットグラス(アクソノプス・アフィニス(Axonopus affinis))、バヒアグラス(パスパルム・ノタツム(Paspalum notatum))、キクユグラス(ペニンセツム・クランデスチヌム(Pennisetum clandestinum))、バッファローグラス(ブフロー・ダクチロイズ(Buchloe dactyloids))、ブルーグラマ(ボウテロウア・グラシリス(Bouteloua gracilis))、シーショアパスパラム(パスパルム・バギナツム(Paspalum vaginatum))又はサイドオーツグラマ(ボウテロウア・カーティペンデュラ(Bouteloua curtipendula))などが挙げられる。本発明の方法は、芝草、芝生、スタンド(stand)、ソッド(sod)、あるいは、単一芝草種又は2種、3種、4種若しくはそれ以上の芝草種の混合(例えば、限定するものではないが、2種、3種、4種又はそれ以上の前述の芝草種の混合など)を含む他の植栽に用いることができる。
一部の例において、本明細書中に記載される方法を適用し得る植物としては、作物が挙げられる。本明細書中に記載される方法を適用し得る作物の例としては、限定するものではないが、穀物植物(例えば、トウモロコシ、コムギ、イネ、オートムギ、オオムギ、ライムギ、又はミレット(millet))又は油種子植物(例えば油ヤシ、ココナッツ、オリーブ、ダイズ、カノーラ、ヒマワリ、ベニバナ、ワタ、ピーナッツ、胡麻、又は亜麻)、飼料植物(例えば、アルファルファ)、繊維植物(例えば、ワタ、亜麻)、果樹(例えば、リンゴ、セイヨウナシ、モモ、プラム、サクランボ、オレンジ、グレープフルーツ、レモン、ライム、又はアボカド)、堅果樹(例えば、アーモンド、カシュー、ペルシャグルミ、ピーカン、ピスタチオ、又はヘーゼルナッツ)、液果類(例えば、イチゴ、ラズべリー、ブラックべリー、ブルーベリー、クランベリー、ブドウ、又はコケモモ)、サトウキビ、テンサイ、又は野菜植物(例えば、レタス、ジャガイモ、トマト、ペッパー、ナス、サツマイモ、キャッサバ、カボチャ、パンプキン、タマネギ、ニンジン、セロリ、キャベツ、カリフラワー、ブロッコリー、又はガーデンビート(garden beet))などが挙げられる。本明細書中に記載されるかかる方法を適用し得る非ナス科作物としては、例えば、限定するものではないが、ワタ、ダイズ、トウモロコシ、コムギ、イネ、オートムギ、オオムギ、ソルガム、キャベツ、カリフラワー、ブロッコリー、サツマイモ、レタス、リンゴ、柑橘類、イチゴ、バナナ、サトウキビ、又はヤシなどが挙げられる。本明細書中に記載される方法を適用し得る他の植物は、飼料植物、果樹、堅果樹、芝草、室内用植物、花壇用植物、又は景観植物である。
特定の実施形態において、本明細書中に記載される方法を適用し得る植物は、植物の部分(1つ又は複数)が市販されているもの、例えば、限定するものではないが、クリスマスツリー、球根又は花(例えばバラ、カーネーション、ポインセチア、デイジー、ラッパズイセン、チューリップ、又はキク)などを包含する。このような植物について、本生理活性溶液を、所望の部分(1つ又は複数)が収穫される前にインタクトな植物又はその植物の周囲の土壌に接触させ得ることが認識される。あるいは又はさらに、所望の部分(1つ又は複数)に、本明細書中に記載される接触法のいずれかにより収穫後に本明細書中に提供される生理活性溶液を接触させることができる。特定の実施形態において、クリスマスツリーの切り口、又は切花がついている花茎又は花柄の切り口を、本明細書中に提供される生理活性溶液中に浸漬することができる。
生理活性溶液を作製するための水のリザーバーの調製法
本明細書中に開示される幾つかの形態は、植物の水消費を低減し及び/又は植物の生育を改変しあるいは植物の生育に影響を与えるための記載される方法において使用するための水のリザーバーの調製法に関する。水のリザーバーの調製法は、リザーバーの水に水溶性油若しくは水混和性油又はマイクロエマルション若しくはナノエマルションを添加して、生理活性溶液を形成することを含む(図1)。任意の適切に構成される水のリザーバーは、本明細書中に記載される方法を実施するために十分であろう。これに関して、本明細書中で用いられる「リザーバー」という用語は、植物の水消費を低減し及び/又は植物の生育を改変する方法と組み合わせて使用し得る任意の適切な水塊又は水源を指す。かかるリザーバ―は、例えば、限定するものではないが、表面水源、積雪、小川、川、湖、貯水池、井戸、池、運河又は自治体の水源において見出だされる適切な水塊又は水源であってもよく、又は植物又は植物の近傍の土壌に施用されるための適切な構成を有するタンク又は容器中に保持される水であってもよい。
一部の例において、水のリザーバーは、容器、混合容器、混合タンク、又は混合ケトルである。幾つかの形態において、水のリザーバーは、水軟化システム、水精製システム、水濾過システム、又は灌漑システムである。幾つかの形態において、水のリザーバーは、貯蔵タンク又はじょうろである。一部の実施形態において、リザーバーは、水溶性油又は水混和性油(例えば、1分子当たり10~19エトキシル化を有するエトキシル化油、例えば1分子当たり16エトキシル化を有するマカダミアナッツ油など)が、植物の生育の改善及び/又は植物による水消費の低減を促す割合でホースからの流水に計量導入されるように、当該ホースに取り付ける容器である。
一部の例において、本明細書中に記載される方法は、本明細書中に記載される生理活性溶液を接触させる植物を選択すること、水のリザーバーを提供すること、及びリザーバーの水に、水溶性油又はマイクロエマルション若しくはナノエマルションを添加し、生理活性溶液(例えば、1分子当たり10~19エトキシル化を有するエトキシル化油、例えば、1分子当たり16エトキシル化を有するマカダミアナッツ油)を形成することを含む。一部の例において、水溶性油又はマイクロエマルション若しくはナノエマルションを、停滞水、噴霧水又は流水に添加することができる。従って、本明細書中に記載される方法の幾つかの形態においては、水溶性油又はマイクロエマルション若しくはナノエマルション(例えば、1分子当たり10~19エトキシル化を有するエトキシル化油、例えば、1分子当たり16エトキシル化を有するマカダミアナッツ油)を停滞した水塊に添加し、その後混合又は撹拌して生理活性溶液を形成する。幾つかの形態において、水溶性油を添加することは、水溶性油をインラインでリアルタイムに噴霧水又は流水へ計量し、水溶性油(例えば、1分子当たり10~19エトキシル化を有するエトキシル化油、例えば、1分子当たり16エトキシル化を有するマカダミアナッツ油)を水と混合又は撹拌し、これにより噴霧可能な又は流れる生理活性溶液を形成することを含む。幾つかの形態において、マイクロエマルション又はナノエマルションを添加することは、マイクロエマルション又はナノエマルションをインラインでリアルタイムに噴霧水又は流水へ計量し、マイクロエマルション又はナノエマルションを水と混合又は撹拌し、これにより噴霧可能な又は流れる生理活性溶液を形成することを含む。
本明細書中に記載される方法の幾つかの形態において、水溶性油は、植物、植物部分、木、海、動物、又は合成源に由来するものであってもよく、又は脂肪酸、脂肪アルコール又は脂肪アミンに由来するものであってもよい。幾つかの形態において、脂肪酸は不飽和脂肪酸である。幾つかの形態において、本明細書中に記載される方法において使用される水溶性油は、エトキシル化マカダミアナッツ油から得られるか又は作製される。一部の例において、エトキシル化油は、1分子当たり10、11、12、13、14、15、16、17、18、又は19の平均エトキシル化数、又は前述の値のいずれか2つにより定義される範囲内の1分子当たり平均エトキシル化数を有する。例えば、エトキシル化油は、1分子当たり約10~約19(例えば約10~約12、又は約10~約14、又は約10~約16)の平均エトキシル化数を有する。一部の例において、エトキシル化油は、1分子当たり16エトキシル化を有するマカダミアナッツ油から得ることができる。
意図される施用に応じて、本明細書中に記載される方法に適したエトキシル化油(1種又は複数種)の量は変動し得る。例えば、幾つかの形態において、本明細書中に記載される水のリザーバーの調製法は、重量又は体積で約0.01%~約50%のエトキシル化油(1種又は複数種)及び水を含む、本明細書中に記載される生理活性溶液を含み得る。すなわち、本明細書中に記載される方法の幾つかの形態は、重量又は体積で0.01%、0.025%、0.05%、0.075%、0.1%、0.15%、0.2%、0.25%、0.3%、0.35%、0.4%、0.45%、0.5%、0.55%、0.6%、0.65%、0.7%、0.75%、0.8%、0.85%、0.9%、0.95%、1.0%、1.25%、1.5%、1.75%、2.0%、2.25%、2.5%、2.75%、3.0%、3.25%、3.5%、3.75%、4.0%、4.25%、4.5%、4.75%、5.0%、5.25%、5.5%、5.75%、6.0%、6.25%、6.5%、6.75%、7.0%、7.25%、7.5%、7.75%、8.0%、8.25%、8.5%、8.75%、9.0%、9.25%、9.5%、9.75%、10.0%、10.25%、10.5%、10.75%、11.0%、11.25%、11.5%、11.75%、12.0%、12.25%、12.5%、12.75%、13.0%、13.25%、13.5%、13.75%、14.0%、14.25%、14.5%、14.75%、15.0%、15.5%、16.0%、16.5%、17.0%、17.5%、18.0%、18.5%、19.0%、19.5%、20.0%、20.5%、21.0%、21.5%、22.0%、22.5%、23.0%、23.5%、24.0%、24.5%、25.0%、25.5%、26.0%、26.5%、27.0%、27.5%、28.0%、28.5%、29.0%、29.5%、30.0%、30.5%、31.0%、31.5%、32.0%、32.5%、33.0%、33.5%、34.0%、34.5%、35.0%、35.5%、36.0%、36.5%、37.0%、37.5%、38.0%、38.5%、39.0%、39.5%、40.0%、40.5%又は50.0%以下(しかしゼロではない)、又は前述の量のいずれか2つにより定義される範囲内の量のエトキシル化油(1種又は複数種)を含有する生理活性溶液を含み得る。例えば、生理活性溶液中のエトキシル化油(1種又は複数種)の量は、重量又は体積で約0.01%~約50%(例えば約0.01%~約1%、又は約0.01%~約2%、又は約0.01%~約4%)であり得る。一部の例において、生理活性溶液中のエトキシル化油の量は、重量又は体積で0.1%、0.25%、0.5%、0.75%、1%、1.5%、2%、2.5%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%、21%、22%、23%、24%又は25%、又は前述の量のいずれか2つにより定義される範囲内の量であり得る。例えば、生理活性溶液中のエトキシル化油の量は、重量又は体積で約0.1%~約25%(例えば約0.1%~約1%、又は約0.1%~約2%、又は約0.1%~約4%)であり得る。一部の例において、生理活性溶液中のエトキシル化油の量は約1%であるか、生理活性溶液中のエトキシル化油の量は約2%であるか、又は生理活性溶液中のエトキシル化油の量は約4%である。
一部の例において、本明細書中に記載される水のリザーバーにさらなる薬剤を添加することができる。例えば、添加し得る薬剤としては、限定するものではないが、保湿剤、例えばグリセリン、グリコール又はソルビトール;合成油、例えば鉱油又はワセリン;天然油、例えばホホバ油、ヒマワリ油、又はベニバナ油;シリコーン、例えばジメチコン又はシクロメチコン;エステル、例えばイソプロピルパルミテートあるいはカプリル酸又はカプリン酸トリグリセリド;バター類、例えばコーヒーバター、ココアバター、又はシアバター;皮膚バリア成分、例えばセラミド類、又は不飽和脂肪酸を含む脂肪酸、脂肪アルコール又はワックスなどが挙げられる。幾つかの形態において、デキストラン、シクロデキストリン、ヒアルロン酸及び/又は尿素もまた、水溶性油(例えば、1分子当たり10~19エトキシル化を有するエトキシル化油、例えば、1分子当たり16エトキシル化を有するマカダミアナッツ油)に加えて、水のリザーバーに添加される。
幾つかの形態において、生理活性溶液は、本明細書中に記載される1種以上の農薬又はそれらの任意の成分と共にさらに製剤化されるか、又はこれらへと製剤化されるか、あるいはこれらを含む。このような農薬は、本明細書中に記載されるように植物の生育を改変し及び/又は植物による水消費を低減するために、生理活性溶液を、植物、植物部分又は種子トリートメントに、あるいは植物、植物部分又は種子トリートメントの近傍に好都合に施用するための担体として作用し得る。
幾つかの形態において、生理活性溶液は、生理活性溶液中で用いられる油又はエマルションのより長い送達期間、安定性、及び/又は酸化の低減を提供するため、異なる溶解速度を有する溶解可能なビーズにさらに製剤化される。次いで、かかるビーズは、水のリザーバーに適用され、これがその後植物への施用用に調製されるか、又は植物の生育を改変しあるいは植物の生育に影響を与え及び/又は植物の水消費を低減するために、土壌改良剤として土壌に直接混合される。このようなビーズは、水溶性油(例えば、1分子当たり10~19エトキシル化を有するエトキシル化油、例えば、1分子当たり16エトキシル化を有するマカダミアナッツ油)又はマイクロエマルション若しくはナノエマルションがビーズのシェル中にカプセル化されているようなカプセル化ビーズであってよく、前記シェルは、例えば、糖、デキストラン、シクロデキストリン、又はワックスを含む。
別の態様において、図1にも示されるとおり、本開示の幾つかの形態は、非水溶性油及び水を含む生理活性溶液の作製方法であって、非水溶性油を水の存在下でエステル交換又は鹸化してエトキシル化油を生成すること;及び得られたエトキシル化油を水と混合して生理活性溶液を作製することを含む、上記方法に関する。
非水溶性油及び水を含むマイクロエマルション又はナノエマルションを作製するための方法
一態様において、本開示の幾つかの形態は、非水溶性油及び水を含むマイクロエマルション又はナノエマルションの作製方法に関する(図1)。本明細書中で用いられる「マイクロエマルション又はナノエマルション」という用語は」、一方の液相が「分散相」であり他方の液相が「連続相」である2つの非混和性液体の分散液を指す。一般的に、マイクロエマルション又はナノエマルション中のミクロンサイズ又はナノサイズのミセルは、農薬の極めて望ましい品質、すなわち、より大きな溶解性及び安定性、より高いバイオアベイラビリティ及びより高い溶解速度、及びより小さな粒径を提供する。本明細書中に開示される方法により調製されるマイクロエマルション又はナノエマルションは、水中油又は油中水のいずれの形態であってもよく、これは、施用及び目的に応じて適宜選択することができる。
従って、幾つかの形態において、本明細書中に記載される方法により調製され且つ本明細書中に記載される方法において利用されるマイクロエマルションは、直径約1ミクロン~約5ミクロン、例えば、1.0ミクロン、1.5ミクロン、2.0ミクロン、2.5ミクロン、3.0ミクロン、3.5ミクロン、4.0ミクロン、4.5ミクロン、5.0ミクロンの、又は前述の直径のいずれか2つにより定義される範囲内の数の平均(mean)又は平均(average)ミセル直径を有するマイクロサイズのミセルを含む。
幾つかの形態において、本明細書中に記載される方法により作製され且つ本明細書中に記載される方法において利用されるナノエマルションは、直径ゼロミクロン超であるが、直径約0.95ミクロン以下、直径約0.5ミクロン以下、直径約0.05ミクロン以下、又は直径約0.01ミクロン以下の平均(mean)又は平均(average)ミセル直径を有するナノサイズのミセルを含む。
幾つかの形態において、本明細書中に記載される方法により調製され且つ本明細書中に記載される方法において利用されるマイクロエマルション及びナノエマルションの平均ミセル直径は、多数の好適な技術及びシステム、例えば、限定するものではないが、光子相関分光法(PCS)、全強度光散乱(TILS)、静的光散乱(SLS)、動的光散乱(DLS)、レーザー回折(LD)、小角度中性子散乱(SANS)、透過型電子顕微鏡(TEM)、核磁気共鳴(NMR)、分光光度測定、及び小角度X線散乱などにより決定することができる。ミセル又は粒子のサイズ/直径を決定するための特定の好適な方法は、例えばMalvern Instruments(マルバーン、英国)により製造される装置(例えばMalvern Zetasizer)、又はホリバ・インターナショナル(京都、日本)により製造される装置(例えばParticle Size Analyzer)によるレーザー回折又は動的光散乱である。
幾つかの形態において、本明細書中に開示される方法の一部において使用し得る、本明細書中に開示されるマイクロエマルション又はナノエマルションの作製方法は、2つ以上の衝突ジェット流を用いて流体の高強度混合を達成し、これにより実質的に均一なマイクロミセル又はナノミセルを形成する衝突流体ジェット流技術を包含する。ジェット流を衝突させて非水溶性油と水の高強度混合を達成する方法に有用な装置及び工程は、例えば、米国特許第5,314,506号及び第6,302,958号(これらはいずれも本明細書中に組み込まれる)中にさらに詳細に見出し得る。典型的には、これらのマイクロミセル又はナノミセルが製造される工程は、高強度混合を達成するために十分に撹拌されたフラスコ内に配置される2つ以上の衝突液体ジェット流を包含する。2つ以上のジェット流が互いにぶつかる点においては、極めて高いレベルの過飽和が存在する。この高過飽和の結果、2つ以上の液体の衝突点における小さな混合体積内で極めて急速に結晶化が起こる。この衝突点において新たな結晶が常に核生成しているため、極めて多数の結晶、すなわちマイクロミセル又はナノミセルが生成される。
本明細書中に開示される幾つかの形態は、油及び水を含むマイクロエマルション又はナノエマルションの作製方法であって、油を含む第1流体ジェット流及び水を含む第2流体ジェット流を超音波処理することを含み、この超音波処理は、超音波処理プローブの先端を、第1流体ジェット流を噴射する第1流体噴射口と第2流体ジェット流を噴射する第2流体噴射口との間に規定される間隙中に配置することにより実施される、上記作製方法に関する。第1流体噴射口と第2流体噴射口は、第1流体噴射口及び第2流体噴射口に由来する流体ジェット流がジェット流間の間隙中で衝突し、これにより流体ジェット流の衝撃点において高乱流点を作り出すように位置する。この方法では、流体ジェット流のそれぞれは、油と水(好ましくは非エトキシル化油又はエトキシル化油と水)の高強度混合を達成するために十分な線速度を有し、超音波処理プローブが、衝突している流体ジェット流の直ぐ近傍に超音波エネルギーを与え、これにより油及び水を含むマイクロエマルション又はナノエマルションを生成する。
本明細書中に記載される方法の幾つかの形態において、第1流体ジェット流は、少なくとも100、200、300、400、500、600、700、800、又は900m/sの線速度、又は前述の線速度のいずれか2つにより定義される範囲内の線速度を有する。例えば、第1流体ジェット流は、約100m/s~約900m/sの線速度を有し得る。幾つかの形態において、第2流体ジェット流は、少なくとも100、200、300、400、500、600、700、800、又は900m/sの線速度、又は前述の線速度のいずれか2つにより定義される範囲内の線速度を有する。例えば、第2流体ジェット流は、約100m/s~約900m/sの線速度を有し得る。幾つかの形態において、第1ジェット流と第2ジェット流は同じ線速度を有する。幾つかの形態において、第1ジェット流と第2ジェット流とは異なる線速度を有する。
本明細書中に記載される方法の幾つかの形態において、第1流体ジェット流と第2流体ジェット流を、25,000~50,000psiの圧力下で、又は25,000~50,000psiの範囲内のいずれか2つの数により定義される範囲内の圧力で接触させる。例えば、第1流体ジェット流と第2流体ジェット流とを、約25,000psi~約50,000psiの圧力下で接触させることができる。さらに、第1流体ジェット流と第2流体ジェット流とを上記の圧力下で接触させた後、得られた油(好ましくは非エトキシル化油又はエトキシル化油)及び水を含むマイクロエマルション又はナノエマルションを大気圧とする。
幾つかの形態において、超音波処理は、水の凝固点を上回るが周囲温度以下で、例えば、摂氏1度、2度、3度、4度、5度、6度、7度、8度、9度、10度、11度、12度、13度、14度、15度、16度、17度、18度、19度、20度、21度、22度、23度、24度若しくは25度、又は前述の温度のいずれか2つにより定義される範囲内の温度で行われる。例えば、超音波処理は、摂氏約1度~摂氏約25度で行うことができる。
幾つかの形態において、第1流体ジェット流の温度は、水の凝固点を上回るが周囲温度以下、例えば、摂氏1度、2度、3度、4度、5度、6度、7度、8度、9度、10度、11度、12度、13度、14度、15度、16度、17度、18度、19度、20度、21度、22度、23度、24度若しくは25度、又は前述の温度のいずれか2つにより定義される範囲内の温度である。例えば、第1流体ジェット流の温度は、摂氏約1度~摂氏約25度であり得る。
幾つかの形態において、第2流体ジェット流の温度は、水の凝固点を上回るが周囲温度以下、例えば、摂氏1度、2度、3度、4度、5度、6度、7度、8度、9度、10度、11度、12度、13度、14度、15度、16度、17度、18度、19度、20度、21度、22度、23度、24度若しくは25度、又は前述の温度のいずれか2つにより定義される範囲内の温度である。例えば、第2流体ジェット流の温度は、摂氏約1度~摂氏約25度であり得る。
幾つかの形態において、第1流体ジェット流の温度と第2流体ジェット流の温度は同じである。幾つかの形態において、第1流体ジェット流の温度と第2流体ジェット流の温度は異なる。
本発明のこの態様及び他の態様の幾つかの形態において、本明細書中に開示される方法により調製されるマイクロエマルション又はナノエマルションは、非エトキシル化マカダミアナッツ油及び水を含む。幾つかの形態において、マカダミアナッツ油はエトキシル化されている。
幾つかの形態において、本明細書中に開示される方法により調製される生理活性溶液は、水溶性油と水からなる。幾つかの形態において、水溶性油はエトキシル化油である。このようなエトキシル化油は、例えば、1分子当たり少なくとも10、11、12、13、14、15、16、17、18、19又はそれ以上のエトキシル化を有するか、又は前述の1分子当たりエトキシル化のいずれか2つにより定義される範囲内の値を有する、植物、植物部分、木、海、動物又は合成源に由来し得るか、又は脂肪酸、不飽和脂肪酸、脂肪アルコール又は脂肪アミンに由来し得る。例えば、植物、植物部分、木、海、動物又は合成源に由来するか、又は脂肪酸、不飽和脂肪酸、脂肪アルコール又は脂肪アミンに由来するエトキシル化油は、1分子当たり約10~約19のエトキシル化又は値を有し得る。一部の例において、エトキシル化油は、例えば、限定するものではないが、脂肪アルコール、オレイン酸、パルミトレイン酸、アンズ核油、アボカド油、月見草油、ブドウ種子油、ヘーゼルナッツ油、パンプキン種子油、ローズヒップ油、ベニバナ油、ヒマワリ油、クルミ油、コムギ胚芽油、ニーム油、ミンク油、ラノリン、アルガン油、アビシニアン油、サルビアヒスパニカ油(チア種子油)、カロフィルムタカマハカ種子油(タマヌ油)、スクアラン、シーバックソーン油、ヒマシ油、オリーブ油、トウモロコシ油、ゴマ油、又はエミュー油から得られるか又は作製される。幾つかの形態において、好ましい油は、マカダミアナッツ油、ホホバ油若しくはメドウフォーム油、又はそれらの任意の組み合わせである。幾つかの形態において、本明細書中に記載される方法において使用されるエトキシル化油は、マカダミアナッツ油から得られるか又は作製される。一部の例において、エトキシル化油は、1分子当たり10、11、12、13、14、15、16、17、18、又は19の平均エトキシル化数、又は前述の値のいずれか2つにより定義される範囲内の1分子当たり平均エトキシル化数を有し得る。例えば、エトキシル化油は、1分子当たり約10~約19の平均エトキシル化数を有し得る。一形態において、エトキシル化油は、1分子当たり16エトキシル化を有するマカダミアナッツ油から得られる。
意図される施用に応じて、本明細書中に記載される方法に適した油(1種又は複数種)の量は異なり得る。例えば、幾つかの形態において、マイクロエマルション若しくはナノエマルション又は生理活性溶液中の非エトキシル化油又はエトキシル化油の量は、約0.01%~約50%である。すなわち、本明細書中に記載される方法の幾つかの形態は、非エトキシル化油又はエトキシル化油の重量又は体積で0.01%、0.025%、0.05%、0.075%、0.15%、0.2%、0.25%、0.3%、0.35%、0.4%、0.45%、0.5%、0.55%、0.6%、0.65%、0.7%、0.75%、0.8%、0.85%、0.9%、0.95%、1.0%、1.25%、1.5%、1.75%、2.0%、2.25%、2.5%、2.75%、3.0%、3.25%、3.5%、3.75%、4.0%、4.25%、4.5%、4.75%、5.0%、5.25%、5.5%、5.75%、6.0%、6.25%、6.5%、6.75%、7.0%、7.25%、7.5%、7.75%、8.0%、8.25%、8.5%、8.75%、9.0%、9.25%、9.5%、9.75%、10.0%、10.25%、10.5%、10.75%、11.0%、11.25%、11.5%、11.75%、12.0%、12.25%、12.5%、12.75%、13.0%、13.25%、13.5%、13.75%、14.0%、14.25%、14.5%、14.75%、15.0%、15.5%、16.0%、16.5%、17.0%、17.5%、18.0%、18.5%、19.0%、19.5%、20.0%、20.5%、21.0%、21.5%、22.0%、22.5%、23.0%、23.5%、24.0%、24.5%、25.0%、25.5%、26.0%、26.5%、27.0%、27.5%、28.0%、28.5%、29.0%、29.5%、30.0%、30.5%、31.0%、31.5%、32.0%、32.5%、33.0%、33.5%、34.0%、34.5%、35.0%、35.5%、36.0%、36.5%、37.0%、37.5%、38.0%、38.5%、39.0%、39.5%、40.0%、40.5%又は50.0%以下、又は前述の量のいずれか2つにより定義される範囲内の量の油(1種又は複数種)を含有するマイクロエマルション若しくはナノエマルション又は生理活性溶液を含み得る。例えば、マイクロエマルション若しくはナノエマルション又は生理活性溶液中の非エトキシル化油又はエトキシル化油の量は、重量又は体積で約0.01%~約50%(例えば約0.01%~約1%、又は約0.01%~約2%、又は約0.01%~約4%)であり得る。一部の例において、マイクロエマルション若しくはナノエマルション又は生理活性溶液中の油の量は、重量又は体積で0.1%、0.25%、0.5%、0.75%、1%、1.5%、2%、2.5%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%、21%、22%、23%、24%又は25%、又は前述の量のいずれか2つにより定義される範囲内の量である。例えば、マイクロエマルション若しくはナノエマルション又は生理活性溶液中の油の量は、重量又は体積で約0.1%~約25%(例えば、約0.1%~約1%、又は約0.1%~約2%、又は約0.1%~約4%)であり得る。一部の例において、生理活性溶液中の油の量が約1%であるか、生理活性溶液中の油の量が約2%であるか、又は生理活性溶液中の油の量が約4%である。
幾つかの形態において、生理活性溶液中に含まれるのは、例えば、限定するものではないが、農業、ブドウ栽培、ゴルフコース、苗床業、園芸業、又は栽培業において有用な添加剤であり、例えば、限定するものではないが、化学組成物中で用いられる任意の天然化学物質若しくは合成化学物質又はそれらの任意の成分など、例えば、限定するものではないが、肥料、殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、殺真菌剤、殺細菌剤、除草剤、植物生育調節剤、生物刺激剤、生物農薬、栄養素、ドリフト低減剤、多目的アジュバント、水調整剤、浸透剤、pH緩衝剤、活性化剤、界面活性剤、安定剤、保存剤、接着剤、展着剤、湿潤剤、アジュバント、希釈剤、洗浄剤、粘着剤、抗ケーキ化剤、染料、分散剤、乳化剤、消泡剤、抗菌剤、凍結防止剤、顔料、着色料、担体、又はD. A. Knowles編、1998年著、Kluwer Academic Publishersにより発行された“Chemistry and Technology of Agrochemical Formulations”(参照により本明細書中に組み込まれる)中に見出される農薬又は添加剤の任意の実施形態などが挙げられる。このような添加剤は、本明細書中に記載されるように植物の生育を改変し且つ植物による水消費を低減するために、生理活性溶液を植物、植物部分又は種子トリートメントあるいは植物、植物部分又は種子トリートメントの近傍に好都合に施用するための担体として作用し得る。
幾つかの形態において、本明細書中に記載されるマイクロエマルション又はナノエマルションの作製方法は、マイクロエマルション又はナノエマルションを水のリザーバーに添加し、これにより植物に、マイクロエマルション又はナノエマルション及び水の混合物である生理活性溶液を接触させることをさらに含む。マイクロエマルション又はナノエマルションは、停滞水、噴霧水又は流水に添加することができる。例えば、本明細書中に記載される方法の幾つかの形態において、マイクロエマルション又はナノエマルションを停滞した水塊に添加し、混合又は撹拌して停滞した生理活性溶液のリザーバーを形成する。幾つかの形態において、本明細書中に記載される方法は、植物に停滞した生理活性溶液のリザーバーを接触させることをさらに含む。好適な水のリザーバーとしては、限定するものではないが、容器、混合容器、混合タンク、混合ケトル、水軟化システム、水精製システム、水濾過システム、灌漑システム、貯蔵タンクに含まれる水、及び表面水源、積雪、小川、川、湖、貯水池、井戸、池、運河若しくは自治体の水源から供給される水などが挙げられる。幾つかの形態において、マイクロエマルション又はナノエマルションが、インラインでリアルタイムに噴霧水又は流水へ計量することにより添加され、このマイクロエマルション又はナノエマルションを噴霧水又は流水と混合又は撹拌して噴霧可能な又は流動性の生理活性溶液を作製し、植物にこのような噴霧可能又は流動性の生理活性溶液を接触させる。
幾つかの形態において、本明細書中に記載される生理活性溶液の作製方法は、生理活性溶液を、少なくとも1種の農薬又はそれらの成分を含む溶液、液体、混合物、懸濁液、濃縮液又は製剤中に導入することをさらに含む。
幾つかの形態において、生理活性溶液は、生理活性溶液中で用いられる油又はエマルションのより長い送達期間、安定性、及び/又は酸化の低減を提供するために異なる溶解速度を有する溶解可能なビーズにさらに製剤化される。次いで、このようなビーズを、水のリザーバーに適用し、これをその後植物に施用されるように調製するか、又は、植物の生育を改変し及び/又は植物の水消費を低減するための土壌改良剤として土壌に直接混合し得る。
以下の例は、例示のために示されるものであり、限定のために示されるものではない。
実施例1:乾燥ストレス前のエトキシル化油と水の混合物による植物の前処理
エトキシル化油と水の混合物による植物の前処理が、乾燥ストレス又は水ストレスが植物に与え得るマイナス作用のいずれかを低減あるいは改善し得るか否かを決定するために実験を行った。
材料及び方法
上記の処理は、灌漑水に添加され、EMNOと水の組み合わせが均一になるまで撹拌ロッドを用いて手動で混合された4種類の用量(0%(v/v)、1%(v/v)、2%(v/v)、及び4%(v/v))のエトキシル化マカダミアナッツ油(EMNO)(供給元:The HallStar Company、シカゴ、イリノイ州、米国)を含んでいた。上記の4種類の処理をそれぞれ5回反復した。3種類の植物を試験した:スーダングラス(ソルガム・ビコロル(Sorghum bicolor)亜種ドルモンディ(drummondii))、ササゲ(ヴィグナ・ウングイクラタ(Vigna unguiculata))、及びアルファルファ(メディカゴ・サティバ(Medicago sativa))。このような植物の種子のそれぞれを、標準的なポッティングミックス(調製土壌及び有機物)を含む1ガロンポットに植えた。出芽後、各ポットを、1ポット当たり10植物体に間引いた。
乾燥ストレスの開始前に、各ポットに、1%(v/v)、2%(v/v)、又は4%(v/v)のエトキシル化マカダミアナッツ油を含有する水、又は水のみのいずれかを、飽和状態まで3日毎に給水した。出芽後17日目(DAE)に、給水を中断して全植物に8日間ストレスを与えた。次いで、以下の特性を評価した:目視による葉の脱水(例えば、葉が完全にしおれている植物を0とスコア化し、完全にストレスがないか又は十分に水分を含んだ植物を10とスコア化した)、及び草丈。その後給水を再開し、実験の終了まで全ポットを圃場容水量に戻した。出芽後39日目に実験を終了し、以下の特性を測定した:
根、茎+葉の生重量;
根、茎+葉の乾燥重量;及び
分析した器官の生重量と乾燥重量間の差により得られる、茎+葉における水分含有量。
処理平均は、5%確率水準のダネットt検定を用いて比較した。
結果
実験の結果は、表1~4に示される。表1における目視による葉の脱水評点により証明されるとおり、1%用量のエトキシル化マカダミアナッツ油及び水は、試験した3つの植物種について、乾燥ストレスのマイナス作用を低減するのに十分であった。1%用量のエトキシル化マカダミアナッツ油及び水で処理された植物と同様に、2%用量及び4%用量のエトキシル化マカダミアナッツ油及び水で処理された3種のそれぞれの植物もまた、未処理対照植物より有意に高い目視による葉の脱水評点を有していた。しかしながら、2%用量及び4%用量で処理された3つの植物種のそれぞれについて、根の生重量及び乾燥重量、茎及び葉の生重量及び乾燥重量、並びに水分含有量は、未処理対照植物と比較して低かった。
Figure 0007233362000001
Figure 0007233362000002
Figure 0007233362000003
Figure 0007233362000004
実施例2:エトキシル化油と水の混合物が、乾燥ストレスを受けたパンジー植物体、ペチュニア植物体、及びトールフェスク植物体に与える水節約及び植物生育効果
3種の植物:パンジー、ペチュニア、及びトールフェスクについて、エトキシル化マカダミアナッツ油(EMNO)及び水の混合物の施用後の、水節約及び植物の生育に与える効果を測定するために実験を行った。パンジー及びペチュニアはいずれも、北米及び欧州において、住居、公共施設及び商業施設の景観における観賞植物として広く用いられる花壇用植物である。トールフェスクは、米国の温暖な地域、並びにケンタッキーブルーグラスがよく育たない他の地域において一般的な寒地型芝草である。
材料及び方法
実験は、環境制御された(加温及び冷却された)温室中で行われた。
実験設計:5つのレベルのEMNO(供給元:The HallStar Company、シカゴ、イリノイ州、米国)を用いた3つの実験(各種につき1実験)、ランダム化完全ブロック設計でそれぞれ4回反復した。上記の処理は、灌漑水に添加された5種のレベル又は用量のEMNO(0%(v/v)、0.1%(v/v)、0.25%(v/v)、0.5%(v/v)及び1%(v/v))(それぞれ4反復)を含んでいた。3つの植物種は、パンジー(ビオラ×ウィットロッキアナ(Viola × wittrockiana);スイスジャイアンツ、混合色;Ferry-Morse Seed Company、ノートン、マサチューセッツ州、米国)、ペチュニア(ペチュニア・ナナ(Petunia nana)-多花種;ドワーフベッディング(Dwarf Bedding)、混合色;Ferry-Morse Seed Company、ノートン、マサチューセッツ州、米国)、及びトールフェスク(フェスツカ・アルンディナセア(Festuca arundinacea)「Titan RX」;Athens Seed Company、ワトキンスビル、ジョージア州、米国)であった。種子を、2部のプラスターサンド、1部の樹皮及び1部のピートモスを含むポッティング培地を含有する1ガロン円形テーパー型ポット(上面直径16cm、底面直径13cm、高さ17cm)に播種した。パンジーとペチュニアについては、1ポット当たり2植物体を使用した;各ポットに8個の種子を入れ、次いで、出芽後に1ポット当たり2個の種子に間引いた。トールフェスクは、1ポット当たり種子1グラムの割合で播種した。
各ポットにwatermarkセンサーを配置し、土壌水分ポテンシャルを測定した。土壌水分ポテンシャルが15センチバール(cbar)に低下した場合、ポットに栄養溶液(「Hoagland’s Solution」、Hoagland and Arnon (1950) Calif. Agr. Expt. Sta. Circ. 347.)、及び0.00%、0.10%、0.25%、0.50%、又は1.00%のEMNOを含有する水を補充し、水ポテンシャルを圃場容水量に回復させた。各種が十分に定着したら、毎日読み取りを行った:パンジーについては38日間(出芽後64~101日目(DAE))、ペチュニアについては37日間、及びトールフェスクについては38日間(出芽後43~79日目(DAE))。
植物の処理の前に、2L容器中でEMNOを手動で栄養溶液と予混合し、パンジー及びペチュニアについては出芽後8日目(DAE)に、またトールフェスクについては出芽後9日目(DAE)に施用を始めた。
パンジーについては出芽後104日目(DAE)、ペチュニアについては出芽後82日目(DAE)、及びトールフェスクについては出芽後83日目(DAE)に、灌漑水と栄養溶液のみ(対照)、又は灌漑水、EMNO及び栄養溶液を含む混合物のいずれかの施用を中断することにより、水(乾燥)ストレスを開始した。この水ストレスは、11日後(パンジーについては出芽後115日目(DAE)、ペチュニアについては出芽後93日目(DAE)、及びトールフェスクについては出芽後94日目(DAE)に相当する)に終了させた。
以下のパラメータを測定した:水消費(WC)、水節約(WS)、水節約パーセント(PWS)、目視による葉の脱水(VLD)、根乾燥質量(DMR)、茎乾燥質量(DMS)、葉乾燥質量(DML)、花乾燥質量(DMF)、及び全体乾燥質量(TDM)。
生重の生成は、生重が植物中に見出される水量の状態に依存するため、かなりばらつきが大きい。このため、生育のより安定した尺度として乾燥重量を使用した。
以下の式を用いてWS及びPWSを計算した:
Figure 0007233362000005
全ての種について、給水の停止の7日後に、目視による葉の脱水の評価を実施した。
目視による葉の脱水の測定は、植物における水分ストレスを確認するための主観的な方法であるが、総体症状は植物種により極めて異なる。実際には、灌漑管理は目視による葉の脱水に基づいて実施される。本明細書中で用いられる0~10のスケールは、目視による葉の脱水を決定するために用いられ、「0」は完全にしおれているか、又は本質的に完全に脱水した葉を有する植物であり、「10」は、ストレスがないか又は十分に水分を含んでいるように見える葉を有する植物である。
トールフェスクについては、さらなるパラメータを測定した:水ストレス前の週及び水ストレス中の週の、デジタル画像分析(DIA-「ライトボックス(light box)」)によるグリーンターフ被覆率パーセント(PC)、及びダークグリーンカラーインデックス(DGCI)。同一光条件下でデジタル画像を収集した。次いで、これらの画像をSigmaScan Proソフトウェアを用いて分析した。このプログラムは画像中の緑色ピクセルの数を計算し、ターフ被覆率の定量的測定値を提供する。さらに、このソフトウェアは、色相レベル、彩度レベル、及び明度レベルを比較することにより、ターフの全体的健康及び美的品質を示し得るDGCI値を戻す。
デジタル画像分析は、これらが主観的評価ではなく客観的測定値を提供するため、芝草の色の評価に関する目視による評点の形態として提案されている。適切なソフトウェアによるデジタル画像上の目的のパラメータの定量化は、幾つかの農業分野にわたる研究手段として用いられている(B. Horgan et al.編, Turfgrass: Biology, use and management, Agron. Monogr. 56. ASA, CSSA, and SSSA, Madison, WI, pp. 1133-1149中のKarcher and Richardson (2013) “Digital image analysis in turfgrass research,”)。特にDIAは、このような分析が芝草の色(DGCIとして表される)及びグリーン被覆パーセント(PCov)の正確な推定を提供することが実証されたため、研究者により両パラメータを評価するために首尾よく用いられている(Karcher and Richardson (2003) Crop Sci. 43:943-951; Richardson et al. (2001) Crop Sci. 41:1884-1888)。さらに、DIAは、芝草の定着(Shaver et al. (2006) Crop Sci. 46:1787-1792; Schiavon et al. (2012) Agron. J. 104:706-714)、及び通行(Sorochan et al. (2006) Appl. Turfgrass Sci. doi:10.1094/ATS-2006-0727-01-RS)又は乾燥(Carrow and Duncan, 2003)によって引き起こされる生理学的ストレスを正確に定量することが示されている。Bunderson et al. ((2009) HortTechnolgy 19:626-632)は、DIA及び品質評点を用いて、天然の及び十分に適応した芝草の、20の異なる種及び種の混合を評価した。芝草研究におけるDIAの使用の詳細な概要は、Karcher及びRichardsonにより刊行された(B. Horgan et al.編, Turfgrass: Biology, use and management, Agron. Monogr. 56. ASA, CSSA, and SSSA, Madison, WI. pp. 1133-1149中の、(2013) “Digital image analysis in turfgrass research,”)。
統計分析
処理平均を、5%確率のTukey検定及び平均比較検定を用いて比較した。グリーンターフ被覆率%及びダークグリーンカラーインデックスデータを分割プロットとして分析した。
結果
パンジー、ペチュニア、及びトールフェスクについて、特に水節約に関してEMNO用量による効果が観察された(表5)。
EMNOは、DMR(ペチュニア)、DMF(ペチュニア)、TDM(パンジー及びトールフェスク)、及びDGCI(ストレス前、トールフェスク)を除いて、全ての特性に影響を与えた(表5~7)。
水消費(WC)
パンジー、ペチュニア、及びトールフェスクについて、水消費は、一般的にはEMNOのレベルが増加すると減少し、各種について、最も高いレベルのEMNO(1.00%)で最も低い水消費が観察された(表5)。3種全てについて、対照処理(0.00%EMNO)は最も高い水消費を有し(表5)、全ての種について、水消費は、全レベル(0.10%、0.25%、0.50%、1.00%)のEMNOで対照より低かった。
対照と比較した水節約(WS)
パンジー、ペチュニア、及びトールフェスクについて、水節約は、一般的にはEMNOのレベルが増加すると増加し、3種のそれぞれについて、最も高いレベルのEMNO(1.00%)で水節約が最も高かった(表5)。
水節約パーセント(PWS)
パンジー、ペチュニア、及びトールフェスクについて、水節約パーセント(PWS)は、一般的にはEMNOのレベルが増加すると増加し、3種のそれぞれについて、最も高いレベルのEMNO(1.00%)でPWSが最も高かった(表5)。
目視による葉の脱水(VLD)
パンジーについて、処理5(1.00%EMNO)は、処理2(0.1%EMNO)及び対照より優れていた。ペチュニアについて、処理5(1.00%EMNO)は、他の処理全て及び対照より優れていた。トールフェスクについて、処理5及び4(それぞれ1.00%EMNO及び0.50%EMNO)は、他の処理全て及び対照より優れていた(表5)。
Figure 0007233362000006
EMNO用量が増加すると、研究した3つの種において水消費は減少した(表5)。対照と比較して、水節約の量は、EMNO用量が増加すると増加する(表5)。
パンジーについては、1%EMNO用量で52%の水節約が観察され、ペチュニアについては、1%EMNO用量で55%の水節約が観察された。トールフェスクについては、1%EMNO用量で44%の水節約が観察された(表5)。
EMNO用量は、目視による葉の脱水にも影響を与えた(表5)。パンジーに関して、5日間の水ストレス後、0.5%EMNO用量及び1%EMNO用量の観察可能な目視による影響があった(図2A)。同様にパンジーに関して、1%EMNO用量については、灌漑水の停止の11日後まで脱水は観察されなかった(図2B)。
ペチュニアは、4日間の水ストレス後に脱水の兆候を示し、最も大きなEMNO処理間の差を示した(図3A及び3B)。
トールフェスクは、5日間の水ストレス後に脱水の兆候を示し、EMNO処理間の差を示した(図4A及び4B)。
根乾物重(DMR)
パンジー及びトールフェスクについて、EMNO用量は、根乾物重に有意な影響を与えた(表6)。処理5(1.00%EMNO)は、パンジー及びトールフェスクの両方について、他の処理全て及び対照より優れていた(すなわち、より高い根乾物重)。ペチュニアについて、0.1%EMNO、0.25%EMNO、0.50%EMNO又は1.00%EMNOで処理された植物の平均根乾物重は、対照植物と又は相互に、有意に異なるものではなかった。
茎乾物重(DMS)
パンジー及びペチュニアについて、EMNO用量は、茎乾物重に有意な影響を与えた(表6)。パンジーについて、対照(0.00%EMNO)植物は、処理された植物より高い茎乾物重を有していた。ペチュニアについて、対照(0.00%EMNO)は、1.00%EMNOで処理された植物より有意に高い茎乾物重を有していた。
葉乾物重(DML)
パンジー、ペチュニア、及びトールフェスクについて、EMNO用量は、葉乾物重に有意な影響を与えた(表6)。パンジー及びトールフェスクについて、1.00%EMNOで処理された植物のみが、それらのそれぞれの対照植物より有意に低い葉乾物重を有していた。ペチュニアについて、0.50%EMNO及び1.00%EMNOで処理された植物は、対照植物並びに0.10%EMNO及び0.25%EMNOで処理された植物より有意に低い葉乾物重を有していた。
花乾物重(DMF)
パンジーについて、EMNO用量は、花乾物重に有意な影響を与えた(表6)。対照パンジー植物(0.00%EMNO)は、処理されたパンジー植物のいずれかより有意に高い花乾物重を有していた。ペチュニアについて、0.1%EMNO、0.25%EMNO、0.50%EMNO又は1.00%EMNOで処理された植物の平均花乾物重は、対照植物と又は互いに、有意に異なるものではなかった。
総乾物重(TDM)
ペチュニアについて、EMNO用量は、総乾物重に有意な影響を与えた(表6)。対照ペチュニア植物(0.00%EMNO)は、0.50%EMNO又は1.00%EMNOで処理されたペチュニア植物より有意に高い平均総乾物重を有していた。パンジー及びトールフェスクの両方について、0.1%EMNO、0.25%EMNO、0.50%EMNO又は1.00%EMNOで処理された植物の平均総乾物重は、対照植物と又は互いに、有意に異なるものではなかった。
Figure 0007233362000007
研究した3つの種について、EMNOで処理された場合は、根乾物重を除いて乾物重累積量が減少した(表6)。しかしながら、EMNOは、一般的には、根乾物重の地上乾物重(茎、葉、花)に対する比の増加を引き起こすように見える。
EMNOの施用は、ストレス条件下と非ストレス条件下の両方において、トールフェスクの特性に影響を与え得る。グリーンターフ被覆率%(PC)は、非ストレス(又はストレス前)条件下では1.00%EMNO用量により、またストレス(又はストレス中)条件下では0.5%EMNO用量及び1.00%EMNO用量により、対照と比較して低下した。ストレス前の値を対応するストレス中の値と比較すると、対照ポット及び0.1%EMNO用量を受けたポットのみが、実際にPCを増加させた(表7)。
Figure 0007233362000008
EMNO処理は、非ストレス(又はストレス前)条件下では対照と比較してダークグリーンカラーインデックス(DGCI)に有意な影響を与えなかったが、水ストレスをかけた(又はストレス中の)場合、0.50%EMNO用量及び1.00%EMNO用量は対照より優れていた。ストレス前の値をそれらの対応するストレス中の値と比較すると、DGCIが変化しなかった0.50%EMNO又は1.00%EMNOのいずれかで処理された植物を除いて、全ての処理及び対照はストレス下でDGCIが低下した(表7)。
これらの結果は、EMNOがトールフェスクの生育に幾らかの阻害作用を与えることを示し得るが、ストレス条件下で、トールフェスクは非ストレス条件と比較してダークグリーンカラー(暗緑色)を維持することが可能であり、0.50%EMNO処理又は1.00%EMNO処理についてはターフの性能が改善したことを示している。
まとめると、これらの結果は、EMNO(例えば1%EMNO)を用いて水節約が達成され得ることを実証する。
1%EMNO用量で、パンジー、ペチュニア、及びトールフェスクは、およそ50%の水節約を示した。
EMNOが研究した3つの植物種の生育に幾らかの阻害作用を与えることの示唆がある。しかしながら、パンジー及びトールフェスクの両方についての根乾物重値は、1%EMNO用量により対照値と比較して増加した。
花観賞植物にとって重要なことに、EMNOで処理されたパンジー植物及びペチュニア植物は、花の生成を休止しなかった。
実施例3:エトキシル化油と水との混合物がパンジー、ペチュニア、及びトールフェスクに与える水節約効果及び植物生育効果
灌漑水を介したEMNOの施用を、3つの種における水節約について評価した。これは本明細書中の実施例2に記載される実験の反復であった。実験は、環境制御された(加温及び冷却された)温室中で行われた。この処理は、灌漑水に添加された5種類の用量のEMNO(0、0.1%(v/v)、0.25%(v/v)、0.5%(v/v)及び1%(v/v))を含み、それぞれ4回反復した。以下の特性を測定した:水消費、節約された水の量、節約された水のパーセント、及び目視による品質。1%EMNO用量を用いた場合に、相当な水節約が観察された。水ストレス(全ての水が欠乏した後を意味する)に対して印象的な目視による応答を示した種は、パンジーであった。1%EMNO用量で、パンジー、ペチュニア、及びトールフェスクは、平均で、それらのそれぞれの未処理対照より63%少ない水を必要とした。EMNOの添加により、パンジー種及びペチュニア種は花の生成を休止しなかった。図5~8を参照のこと。
実験設計:
5つのレベルのEMNOを用いた3つの実験(各種について1実験、ランダム化完全ブロック設計でそれぞれ4回反復した)を実施した。この処理は、灌漑水に添加された5種類の用量のEMNO(0%(v/v)、0.1%(v/v)、0.25%(v/v)、0.5%(v/v)及び1%(v/v))を含み、それぞれ4回反復した。試験した3つの種は、パンジー、ペチュニア、及びトールフェスクであった。パンジー及びペチュニアについては1ポット当たり2植物体を使用した。これらは、1ポット当たり平均8個の種子(バフ研磨(buffing)を実施した後に発芽させた)が播種され、1ポット当たり2植物体を残した。トールフェスクは、1ポット当たり1グラムの種子の割合で播種された。3つの種全てに使用したポット(1ガロン)は全て、以下の寸法:16cm(上面直径)×13cm(底面直径)×17cm(高さ)を有していた。
パンジー及びペチュニア研究については、出芽後8日目(DAE)にEMNOを添加した。トールフェスク研究については、出芽後9日目(DAE)にEMNOを添加した。
各ポット中にwatermarkセンサーを配置し、土壌水分ポテンシャルを測定した。土壌水分ポテンシャルが15センチバール(cbar)に低下した場合、ポットに標準量の水及びさらなる栄養溶液(Hoagland)を補充し、水ポテンシャルを圃場容水量に回復させた。各種が十分に定着した後、毎日読み取りを行った:パンジーについては38日間(出芽後64~101日目(DAE))、ペチュニア及びトールフェスクについては37日間(出芽後43~79日目(DAE))。
2L容器中で、ビーター/混合プロング(beater/mixing prong)が連結された24Vコードレスブラシレスドリルを用いてEMNOを手動で栄養溶液と予混合した。
パンジー、ペチュニア及びトールフェスクについて、出芽後100日目(DAE)に、水ストレス(意味:水の施用が停止されること)を開始した。
パンジー、ペチュニア及びトールフェスクについて、以下のパラメータをそれそれ測定した:添加された総水量(TWC)、総水節約量(TWS)、水節約パーセント(PWS)、及び目視による品質(Q)。
以下の式を用いて、TWS及びPWSを計算した:
Figure 0007233362000009
3つの種全てについて、給水の停止の7日後に目視による品質(Q)の評価を実施した。
統計分析
データを、分散分析及び回帰分析に供した。生物学的ロジック及び適合度に基づいてモデルを選択した。処理平均は、5%確率のTukey検定を用いて比較した。
結果
パンジー、ペチュニア及びトールフェスクの全ての評価特性について、有効EMNO用量が同定された(表8)。
Figure 0007233362000010
添加された総水量(TWA)
パンジー及びペチュニアについては、対照処理(0.00%EMNO)が最も高い値を示した。トールフェスクについては、対照処理(0.00%EMNO)は、処理3、4、及び5(0.25%EMNO、0.50%EMNO、及び1.00%EMNO)より高い値を示した(表8)。
対照と比較した総水節約量(TWS)
パンジーについて、処理5(1.00%EMNO)は、対照より優れていた。ペチュニアについて、処理5は、その他全てより優れていた。トールフェスクについて、処理5及び4(1.00%EMNO及び0.50%EMNO)は、対照より優れていた(表8)。
水節約パーセント(PWS)
パンジー、ペチュニア及びトールフェスクについて、処理5(1.00%EMNO)は、それらのそれぞれの対照より優れていた(表8)。
目視による品質(Q)
パンジー、ペチュニア及びトールフェスクについて、処理5(1.00%EMNO)は、それらのそれぞれの対照より優れていた(表8)。
これらの結果は、1%EMNOが、相当な水節約をもたらすことを実証する。1%EMNO用量で、パンジー、ペチュニア、及びトールフェスクは、2016年の実験期間中に約47%の水節約を示し、2017年の実験期間中に約63%の水節約を示した。これらの結果は、パンジー植物が、水ストレスに対して相当な目視による応答を示し得ることも実証する。EMNOの添加は、パンジー種及びペチュニア種の花の生成を休止させなかった。
実施例4:エトキシル化油と水の混合物が芝草の水利用に与える効果
灌漑水を介したエトキシル化マカダミアナッツ油(EMNO)又はエトキシル化ヒマシ油(ECO)の施用を、2つの種(トールフェスク及びバミューダグラス)における水節約について評価した。実験は、環境制御された(加温及び冷却された)温室中で行われた。
実験設計
トールフェスク及びバミューダグラスのEMNO実験について8種類の処理を使用し、それぞれ4回反復した:
a) 1、未処理対照、水のみ;
b) 2 (トールフェスク及びバミューダグラス)、0.5%EMNOを水と混合し、必要なときに施用した;
c) 3 (トールフェスク及びバミューダグラス)、0.5%EMNOを水と混合し、14日毎に施用した;
d) 4 (トールフェスク及びバミューダグラス)、0.5%EMNOを水と混合し、28日毎に施用した;
e) 5 (トールフェスク及びバミューダグラス)、1.0%EMNOを水と混合し、必要なときに施用した;
f) 6 (トールフェスク及びバミューダグラス)、1.0%EMNOを水と混合し、14日毎に施用した;
g) 7 (トールフェスク及びバミューダグラス)、1.0%EMNOを水と混合し、28日毎に施用した;及び
h) 8 (トールフェスク及びバミューダグラス)、25.0%EMNOを水と混合し、1回施用した。
バミューダグラスのECO実験については6種類の処理を使用し、それぞれ4回反復した:
a) 1、未処理対照、水のみ;
b) 2、0.25%ECOを水と混合し、必要なときに施用した
c) 3、0.5%ECOを水と混合し、必要なときに施用した
d) 4、0.75%ECOを水と混合し、必要なときに施用した
e) 5、1.00%ECOを水と混合し、必要なときに施用した、及び
f) 6、25.0%ECOを水と混合し、必要なときに施用した。
これらの種を、1ポット当たり2グラムの種子の割合で播種した。使用したポット(3L)は全て、以下の寸法を有していた:16cm(上面直径)x13cm(底面直径)x17cm(高さ)。
EMNO及びECOは、出芽後8日目(DAE)に添加された。各ポット中にwatermarkセンサーを配置し、土壌水分ポテンシャルを測定した。土壌水分ポテンシャルが15 cbar(センチバール)に低下した場合、ポットに標準体積の水及び/又は処理並びにさらなる栄養溶液(Hoagland及びMiracle-gro)を補充し、水ポテンシャルを圃場容水量に回復させた。各種が十分に定着した後、毎日読み取りを行った。この読み取りは、EMNO実験のトールフェスクについては約85日間(出芽後31日目~115日目(DAE))、EMNO実験のバミューダグラスについては87日間(出芽後31日目~117日目(DAE))、及びECO実験のバミューダグラスについては85日間(出芽後56日目~140日目(DAE))を要した。
2L容器中で、ビーター/混合プロング(beater/mixing prong)が連結された24Vコードレスブラシレスドリルを用いて、EMNO及びECOを、水及び栄養溶液中に予混合した。
水ストレスは、EMNO実験のトールフェスクについては出芽後117日目(DAE)に、EMNO実験のバミューダグラスについては出芽後119日目(DAE)に、ECO実験のバミューダグラスについては出芽後142日目(DAE)に開始した。
以下のパラメータを測定した:添加された累積水、添加された総水量(TWA)、総水節約量(TWS)、及び水節約パーセント(PWS)。
統計分析
データを分散分析に供した。処理平均は、5%確率のフィッシャーのLSD検定を用いて比較した。
結果
トールフェスクについては、1%EMNOによる処理において、水消費がより低かった(表9)。バミューダグラスについては、1%EMNO及び25%EMNOによる処理において、水消費がより低かった(表9)。
各実験について、EMNO処理又はECO処理後に、各評価特性についての有効な結果が得られた(表9及び表10)。
Figure 0007233362000011
Figure 0007233362000012
添加された総水量(TWA)
トールフェスク(EMNO実験)及びバミューダグラス(EMNO実験及びECO実験)については、1.00%処理がより低い水消費をもたらした。バミューダグラス(EMNO実験)については、25%処理がより低い水消費をもたらした(表10及び11)。
対照と比較した水節約(WS)
トールフェスク(EMNO実験)及びバミューダグラス(EMNO実験及びECO実験)については、1.00%処理が、相当の水節約をもたらした。バミューダグラス(EMNO実験)については、25%処理が、相当の水節約をもたらした(表10及び11)。
水節約パーセント(PWS)
トールフェスク(EMNO実験)及びバミューダグラス(EMNO実験及びECO実験)については、1.00%処理が、有意な水節約パーセントをもたらした。バミューダグラス(EMNO実験)については、25%処理が、有意な水節約パーセントをもたらした(表10及び11)。
1%用量において、トールフェスクをEMNOで処理し、バミューダグラスをECOで処理した場合、これらの草は、それぞれ、それらの未処理対照より55%少ない水及び67%少ない水を必要とした。25%EMNO量において、バミューダグラスは、その未処理対照より75%少ない水を必要とした。さらなる結果は、図9~12に提供される。
冠詞「a」及び「an」は、本明細書中で1つ、又は2つ以上の(すなわち少なくとも1つの)、その冠詞の文法的目的語を指すために用いられる。例として、「(an)構成要素」は、1つ以上の構成要素を意味する。
本明細書全体を通して、「含む(comprising)」という単語、又は「含む(comprises)」若しくは「含んでなる(comprising)」などの変形は、記載される構成要素、整数若しくはステップ、又は構成要素、整数若しくはステップの群の包含を意味するが、任意の他の構成要素、整数若しくはステップ、又は構成要素、整数若しくはステップの群の除外は意味しないと理解される。
本明細書中で言及される全ての刊行物、特許及び特許出願は、本発明が関連する当業者のレベルを示す。全ての刊行物、特許及び特許出願は、各個別の刊行物、特許又は特許出願が具体的且つ個別に示されて参照により組み込まれたかのような程度で、参照により本明細書に組み込まれる。
前述の発明は、理解の明確さを目的として図及び実施例によりある程度詳細に記載されているが、添付の特許請求の範囲の範囲内で特定の変更及び改変を実施し得ることは明らかであろう。
当業者に理解されるであろうとおり、任意の及び全ての目的のため、(例えば、書面による説明を提供することに関して)、本明細書中に開示される全ての範囲は、任意の及び全ての可能なサブ範囲及びそれらのサブ範囲の組み合わせも包含する。列挙される任意の範囲は、同範囲を十分に説明しており、同範囲が少なくとも半分、3分の1、4分の1、5分の1、10分の1に分割し得ることを十分に説明し且つ可能にすると容易に認識され得る。非限定的な例として、本明細書中で論じられる各範囲は、下部3分の1、中部3分の1、及び上部3分の1に容易に分割することができる。また同様に当業者に理解されるであろうとおり、例えば「~以下(up to)」、「少なくとも~(at least)」、「~超(greater than)」、「~未満(less than)」などの全ての語は、言及される数字を包含し、後で本明細書中上記に論じられるサブ範囲に分割し得る範囲を指す。最後に、当業者に理解されるであろうとおり、ある範囲は各個別のメンバーを包含する。従って、例えば項目1~3を有する群は、項目1、2、又は3を有する群を指す。同様に、項目1~5を有する群は、項目1、2、3、4、又は5等を有する群を指す。
(付記)
(付記1)
植物による水消費を低減する方法であって、該方法が、植物に、水溶性油又は水混和性油及び水を含むか、本質的にこれらからなるか、又はこれらからなる生理活性溶液を接触させることを含み、該水溶性油又は水混和性油は、エトキシル化法、エステル交換法、鹸化法、又はマイクロ混合法の生成物であり、該植物による水消費が、該生理活性溶液を接触させていない対照植物と比較して低減される、前記方法。
(付記2)
水消費の低減が、所望のレベル又は量の少なくとも1つの生育パラメータ又は特性を維持するために必要とされる対照植物に施用される対照体積の水と比較して、所望のレベル又は量の少なくとも1つの生育パラメータ又は特性を維持するために生理活性溶液を接触させた植物へのより少ない体積の水の施用を含む、付記1に記載の方法。
(付記3)
より少ない体積の水が、対照体積の水より少なくとも5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、又は95%少ない水である、付記2に記載の方法。
(付記4)
生育パラメータ又は特性が、凋萎、黄化、倒伏、膨張、バイオマス、農学的収量、光合成、生育速度、根重量、根長、苗条重量、苗条長、葉重量、葉長、花生成、花弁生成、種子生成、球根生成、果実生成、野菜生成、耐塩性、植物体の緑色、葉の緑色、クロロフィル含有量、呼吸、花粉生成、タンパク質含有量、デオキシリボ核酸(DNA)合成、リボ核酸(RNA)合成、及び細胞分裂からなる群から選択される、付記1~3のいずれか1項に記載の方法。
(付記5)
生理活性溶液を植物の近傍の土壌又は生育培地に施用することにより植物に生理活性溶液を接触させる、付記1~4のいずれか1項に記載の方法。
(付記6)
生理活性溶液が生育培地に施用され、該生育培地が、水耕栽培用生育培地又は無土壌生育培地である、付記5に記載の方法。
(付記7)
噴霧灌漑、灌注灌漑、湛水灌漑、又は点滴灌漑により植物に生理活性溶液を接触させる、付記1~6のいずれか1項に記載の方法。
(付記8)
水溶性油又は水混和性油がエトキシル化油である、付記1~7のいずれか1項に記載の方法
(付記9)
エトキシル化油が1分子当たり16エトキシル化を有するマカダミアナッツ油であるか、又はエトキシル化油がヒマシ油である、付記8に記載の方法。
(付記10)
生理活性溶液中の水溶性油又は水混和性油の量が、重量又は体積で約0.01%~約5%である、付記1~9のいずれか1項に記載の方法。
(付記11)
生理活性溶液が、水溶性油又は水混和性油を水のリザーバーに添加することにより調製される、付記1~10のいずれか1項に記載の方法。
(付記12)
前記リザーバーが、容器、混合容器、混合タンク、混合ケトル、水軟化システム、水精製システム、水濾過システム、灌漑システム、貯蔵タンク、又は積雪、井戸、池、小川、川、湖、貯水池、運河若しくは自治体の水源から供給される水である、付記11に記載の方法。
(付記13)
生理活性溶液が、水溶性油又は水混和性油をインラインでリアルタイムに流水又は噴霧水へ計量することにより調製される、付記11に記載の方法。
(付記14)
生理活性溶液が少なくとも1種の農薬を含む、付記1~13のいずれか1項に記載の方法。
(付記15)
農薬が、肥料、殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、殺真菌剤、殺細菌剤、除草剤、植物生育調節剤、生物刺激剤、生物農薬、栄養剤、ドリフト低減剤、多目的アジュバント、水調整剤、浸透剤、pH緩衝剤、活性化剤、界面活性剤、安定剤、保存剤、接着剤、展着剤、湿潤剤、アジュバント、希釈剤、洗浄剤、粘着剤、抗ケーキ化剤、染料、分散剤、乳化剤、消泡剤、抗菌剤、抗凍結剤、顔料、着色剤、担体、若しくは任意の成分、又はそれらの組み合わせからなる群から選択される、付記14に記載の方法。
(付記16)
植物が、作物、食用作物、飼料植物、果樹、堅果樹、芝草、観賞用植物、多年生植物、一年生植物、室内用植物、花壇用植物及び景観植物からなる群から選択される、付記1~15のいずれか1項に記載の方法。
(付記17)
植物が、トウモロコシ、コムギ、イネ、オートムギ、オオムギ、ソルガム、ササゲ、サトウキビ、ダイズ、カノーラ、ヒマワリ、ベニバナ、ワタ、ホップ、アルファルファ、リンゴ、セイヨウナシ、モモ、プラム、サクランボ、オレンジ、グレープフルーツ、レモン、ライム、アボカド、アーモンド、カシュー、ペルシャグルミ、ピーカン、ピスタチオ、ヘーゼルナッツ、イチゴ、ラズべリー、ブルーベリー、クランベリー、ブドウ、レタス、ジャガイモ、トマト、ペッパー、ナス、サツマイモ、キャッサバ、カボチャ、パンプキン、タマネギ、ニンジン、セロリ、キャベツ、カリフラワー、ブロッコリー、タバコ、ビート、バナナ、パンジー、ペチュニア、ベゴニア、及びトールフェスクからなる群から選択される、付記1~16のいずれか1項に記載の方法。
(付記18)
植物の生育を改変する方法であって、該方法が、植物に、水溶性油又は水混和性油及び水を含むか、本質的にこれらからなるか、又はこれらからなる生理活性溶液を接触させることを含み、該水溶性油又は水混和性油は、エトキシル化法、エステル交換法、鹸化法、又はマイクロ混合法の生成物であり、該植物を乾燥ストレスに曝露すると、生理活性溶液を接触させていない対照植物と比較して少なくとも1つの生育パラメータ又は特性が改変される、前記方法。
(付記19)
生理活性溶液を植物の近傍の土壌又は生育培地に施用することにより植物に生理活性溶液を接触させる、付記18に記載の方法。
(付記20)
生育培地が、水耕栽培用生育培地又は無土壌生育培地である、付記19に記載の方法。
(付記21)
噴霧灌漑、灌注灌漑、湛水灌漑、又は点滴灌漑により植物に生理活性溶液を接触させる、付記18~20のいずれか1項に記載の方法。
(付記22)
水溶性油又は水混和性油がエトキシル化油である、付記18~21のいずれか1項に記載の方法。
(付記23)
エトキシル化油が1分子当たり16エトキシル化を有するマカダミアナッツ油であるか、又はエトキシル化油がヒマシ油である、付記22に記載の方法。
(付記24)
生育パラメータ又は特性が、凋萎、黄化、倒伏、膨張、バイオマス、農学的収量、光合成、生育速度、根重量、根長、苗条重量、苗条長、葉重量、葉長、花生成、花弁生成、種子生成、球根生成、果実生成、野菜生成、耐塩性、植物体の緑色、葉の緑色、クロロフィル含有量、呼吸、花粉生成、タンパク質含有量、デオキシリボ核酸(DNA)合成、リボ核酸(RNA)合成、及び細胞分裂からなる群から選択される、付記18~23のいずれか1項に記載の方法。
(付記25)
生育パラメータ又は特性の改変が、根長の増加、根重量の増加、土壌表面被覆率の増加、又はダークグリーンカラーインデックスの増加を含む、付記18~24のいずれか1項に記載の方法。
(付記26)
生理活性溶液中の水溶性油又は水混和性油の量が、重量又は体積で約0.01%~約5%である、付記18~25のいずれか1項に記載の方法。
(付記27)
生理活性溶液が、水溶性油又は水混和性油を水のリザーバーに添加することにより調製される、付記18~26のいずれか1項に記載の方法。
(付記28)
前記リザーバーが、容器、混合容器、混合タンク、混合ケトル、水軟化システム、水精製システム、水濾過システム、灌漑システム、貯蔵タンクであるか、又は積雪、井戸、池、小川、川、湖、貯水池、運河若しくは自治体の水源から供給される水である、付記27に記載の方法。
(付記29)
生理活性溶液が、水溶性油又は水混和性油をインラインでリアルタイムに流水又は噴霧水へ計量することにより調製される、付記27に記載の方法。
(付記30)
生理活性溶液が少なくとも1種の農薬を含む、付記18~29のいずれか1項に記載の方法。
(付記31)
農薬が、肥料、殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、殺真菌剤、殺細菌剤、除草剤、植物生育調節剤、生物刺激剤、生物農薬、栄養剤、ドリフト低減剤、多目的アジュバント、水調整剤、浸透剤、pH緩衝剤、活性化剤、界面活性剤、安定剤、保存剤、接着剤、展着剤、湿潤剤、アジュバント、希釈剤、洗浄剤、粘着剤、抗ケーキ化剤、染料、分散剤、乳化剤、消泡剤、抗菌剤、抗凍結剤、顔料、着色剤、担体、若しくは任意の成分、又はそれらの組み合わせからなる群から選択される、付記30に記載の方法。
(付記32)
植物が、作物、食用作物、飼料植物、果樹、堅果樹、芝草、観賞用植物、多年生植物、一年生植物、室内用植物、花壇用植物及び景観植物からなる群から選択される、付記18~31のいずれか1項に記載の方法。
(付記33)
植物が、トウモロコシ、コムギ、イネ、オートムギ、オオムギ、ソルガム、ササゲ、サトウキビ、ダイズ、カノーラ、ヒマワリ、ベニバナ、ワタ、ホップ、アルファルファ、リンゴ、セイヨウナシ、モモ、プラム、サクランボ、オレンジ、グレープフルーツ、レモン、ライム、アボカド、アーモンド、カシュー、ペルシャグルミ、ピーカン、ピスタチオ、ヘーゼルナッツ、イチゴ、ラズべリー、ブルーベリー、クランベリー、ブドウ、レタス、ジャガイモ、トマト、ペッパー、ナス、サツマイモ、キャッサバ、カボチャ、パンプキン、タマネギ、ニンジン、セロリ、キャベツ、カリフラワー、ブロッコリー、タバコ、ビート、及びバナナ、パンジー、ペチュニア、ベゴニア、及びトールフェスクからなる群から選択される、付記18~32のいずれか1項に記載の方法。
(付記34)
植物の生育を改変するため又は植物による水消費を低減するため、容器、混合容器、混合タンク、混合ケトル、水軟化システム、水精製システム、水濾過システム、灌漑システム又は貯蔵タンクを調製する方法であって、該方法が、
(a) 水を含む容器、混合容器、混合タンク、混合ケトル、水軟化システム、水精製システム、水濾過システム、灌漑システム又は貯蔵タンクを提供すること;及び
(b) 前記水に水溶性油又は水混和性油を添加して生理活性溶液を形成すること
を含む、前記方法。
(付記35)
水溶性油又は水混和性油がエトキシル化油である、付記34に記載の方法。
(付記36)
エトキシル化油が1分子当たり16エトキシル化を有するマカダミアナッツ油であるか、又はエトキシル化油がエトキシル化ヒマシ油である、付記35に記載の方法。
(付記37)
水中の水溶性油又は水混和性油の量が、重量又は体積で約0.01%~約25%である、付記34~36のいずれか1項に記載の方法。
(付記38)
ステップ(b)において、少なくとも1種の農薬が水に添加される、付記34~37のいずれか1項に記載の方法。
(付記39)
農薬が、肥料、殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、殺真菌剤、殺細菌剤、除草剤、植物生育調節剤、生物刺激剤、生物農薬、栄養剤、ドリフト低減剤、多目的アジュバント、水調整剤、浸透剤、pH緩衝剤、活性化剤、界面活性剤、安定剤、保存剤、接着剤、展着剤、湿潤剤、アジュバント、希釈剤、洗浄剤、粘着剤、抗ケーキ化剤、染料、分散剤、乳化剤、消泡剤、抗菌剤、抗凍結剤、顔料、着色剤、担体、若しくは任意の成分、又はそれらの組み合わせからなる群から選択される、付記38に記載の方法。
(付記40)
油及び水を含むマイクロエマルション又はナノエマルションを植物に施用する方法であって、該方法が、油を含む第1流体ジェット流及び水を含む第2流体ジェット流を超音波処理し、前記超音波処理は、超音波処理プローブの先端を、前記第1流体ジェット流を噴射する第1流体噴射口と前記第2流体ジェット流を噴射する第2流体噴射口との間に規定される間隙中に配置することにより実施され(前記第1流体噴射口と前記第2流体噴射口は、該第1流体噴射口及び該第2流体噴射口に由来する流体ジェット流が前記間隙中で衝突して前記流体ジェット流の衝撃点において高乱流点を作り出すように位置し、前記流体ジェット流のそれぞれは該油と水の高強度混合を達成するために十分な線速度を有する)、前記超音波処理プローブが、前記衝突している流体ジェット流の直ぐ近傍に超音波エネルギーを与え、これにより油及び水を含む前記マイクロエマルション又はナノエマルションを生成すること;前記マイクロエマルション又はナノエマルションを水と混合して生理活性溶液を形成すること;及び前記生理活性溶液を植物又は植物の近傍に施用することを含む、前記方法。
(付記41)
前記油が、脂肪アルコール、オレイン酸、パルミトレイン酸、アンズ核油、アボカド油、月見草油、ブドウ種子油、ヘーゼルナッツ油、パンプキン種子油、ローズヒップ油、ベニバナ油、ヒマワリ油、クルミ油、コムギ胚芽油、ニーム油、ミンク油、ラノリン、アルガン油、アビシニアン油、サルビアヒスパニカ油(チア種子油)、カロフィルムタカマハカ種子油(タマヌ油)、スクアラン、シーバックソーン油、ヒマシ油、オリーブ油、トウモロコシ油、ゴマ油、エミュー油、マカダミアナッツ油、ホホバ油、メドウフォーム油、又はそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される、付記40に記載の方法。
(付記42)
油が非エトキシル化油である、付記40~41のいずれか1項に記載の方法。
(付記43)
油がエトキシル化油である、付記40~41のいずれか1項に記載の方法。
(付記44)
エトキシル化油がエトキシル化マカダミアナッツ油であるか、又はエトキシル化油がエトキシル化ヒマシ油である、付記43に記載の方法。
(付記45)
エトキシル化マカダミアナッツ油が、1分子当たり10~19エトキシル化、好ましくは1分子当たり16エトキシル化を有する、付記44に記載の方法。
(付記46)
前記マイクロエマルション又はナノエマルション中の油の量が、重量又は体積で約0.01%~約25%である、付記40~45のいずれか1項に記載の方法。
(付記47)
前記超音波処理が、水の凝固点を上回るが周囲温度以下で行われる、付記40~46のいずれか1項に記載の方法。
(付記48)
前記超音波処理が、摂氏約1度~摂氏約25度で行われる、付記47に記載の方法。
(付記49)
前記第1流体ジェット流又は前記第2流体ジェット流の温度が、水の凝固点を上回るが周囲温度以下である、付記40~48のいずれか1項に記載の方法。
(付記50)
前記第1流体ジェット流又は前記第2流体ジェット流が、摂氏約1度~摂氏約25度である、付記49に記載の方法。
(付記51)
前記マイクロエマルション又はナノエマルションを水のリザーバーに添加すること、又は前記マイクロエマルション又はナノエマルションをインラインでリアルタイムに流水又は噴霧水へ計量すること、
マイクロエマルション又はナノエマルションを水と混合して生理活性溶液を作製すること、及び
植物又は植物の近傍に前記生理活性溶液を接触させること
をさらに含む、付記40~50のいずれか1項に記載の方法。
(付記52)
前記水のリザーバーが、容器、混合容器、混合タンク、混合ケトル、水軟化システム、水精製システム、水濾過システム、灌漑システム、貯蔵タンクであるか、又は積雪、井戸、池、小川、川、湖、貯水池、運河若しくは自治体の水源から供給される水である、付記51に記載の方法。
(付記53)
生理活性溶液が少なくとも1種の農薬を含む、付記40~52のいずれか1項に記載の方法。
(付記54)
農薬が、肥料、殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、殺真菌剤、殺細菌剤、除草剤、植物生育調節剤、生物刺激剤、生物農薬、栄養剤、ドリフト低減剤、多目的アジュバント、水調整剤、浸透剤、pH緩衝剤、活性化剤、界面活性剤、安定剤、保存剤、接着剤、展着剤、湿潤剤、アジュバント、希釈剤、洗浄剤、粘着剤、抗ケーキ化剤、染料、分散剤、乳化剤、消泡剤、抗菌剤、抗凍結剤、顔料、着色剤、担体、若しくは任意の成分、又はそれらの組み合わせからなる群から選択される、付記53に記載の方法。
(付記55)
植物が、作物、食用作物、飼料植物、果樹、堅果樹、芝草、観賞用植物、多年生植物、一年生植物、室内用植物、花壇用植物及び景観植物からなる群から選択される、付記40~54のいずれか1項に記載の方法。
(付記56)
植物が、トウモロコシ、コムギ、イネ、オートムギ、オオムギ、ソルガム、ササゲ、サトウキビ、ダイズ、カノーラ、ヒマワリ、ベニバナ、ワタ、ホップ、アルファルファ、リンゴ、セイヨウナシ、モモ、プラム、サクランボ、オレンジ、グレープフルーツ、レモン、ライム、アボカド、アーモンド、カシュー、ペルシャグルミ、ピーカン、ピスタチオ、ヘーゼルナッツ、イチゴ、ラズべリー、ブルーベリー、クランベリー、ブドウ、レタス、ジャガイモ、トマト、ペッパー、ナス、サツマイモ、キャッサバ、カボチャ、パンプキン、タマネギ、ニンジン、セロリ、キャベツ、カリフラワー、ブロッコリー、タバコ、ビート、及びバナナ、パンジー、ペチュニア、ベゴニア、及びトールフェスクから選択される、付記40~55のいずれか1項に記載の方法。
(付記57)
油及び水を含む生理活性溶液を作製する方法であって、該方法が、
(a) 水の存在下で油をエステル交換又は鹸化してエトキシル化油を生成すること;
(b) 前記エトキシル化油を水と混合して生理活性溶液を得ること;及び
(c) 植物に前記生理活性溶液を接触させること
を含む、前記方法。
(付記58)
前記油が、脂肪アルコール、オレイン酸、パルミトレイン酸、アンズ核油、アボカド油、月見草油、ブドウ種子油、ヘーゼルナッツ油、パンプキン種子油、ローズヒップ油、ベニバナ油、ヒマワリ油、クルミ油、コムギ胚芽油、ニーム油、ミンク油、ラノリン、アルガン油、アビシニアン油、サルビアヒスパニカ油(チア種子油)、カロフィルムタカマハカ種子油(タマヌ油)、スクアラン、シーバックソーン油、ヒマシ油、オリーブ油、トウモロコシ油、ゴマ油、エミュー油、マカダミアナッツ油、ホホバ油、メドウフォーム油、又はそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される、付記57に記載の方法。
(付記59)
油が非エトキシル化油である、付記57~58のいずれか1項に記載の方法。
(付記60)
油がエトキシル化油である、付記57~58のいずれか1項に記載の方法。
(付記61)
エトキシル化油がエトキシル化マカダミアナッツ油であるか、又はエトキシル化油がエトキシル化ヒマシ油である、付記60に記載の方法。
(付記62)
エトキシル化マカダミアナッツ油が、1分子当たり10~19エトキシル化、好ましくは1分子当たり16エトキシル化を有する、付記61に記載の方法。
(付記63)
前記生理活性溶液中の油の量が、重量又は体積で約0.01%~約25%である、付記57~62のいずれか1項に記載の方法。
(付記64)
前記エトキシル化油を水のリザーバーに添加することをさらに含む、付記57~63のいずれか1項に記載の方法。
(付記65)
前記リザーバーが、容器、混合容器、混合タンク、混合ケトル、水軟化システム、水精製システム、水濾過システム、灌漑システム、貯蔵タンクであるか、又は積雪、井戸、池、小川、川、湖、貯水池、運河若しくは自治体の水源から供給される水である、付記64に記載の方法。
(付記66)
前記エトキシル化油が、該エトキシル化油をインラインでリアルタイムに流水又は噴霧水へ計量することにより添加される、付記64に記載の方法。
(付記67)
前記エトキシル化油を水と混合して生理活性溶液を作製し、前記生理活性溶液を、植物、植物部分又は種子トリートメントに接触させるか、又は植物、植物部分又は種子トリートメントの近傍の土壌に接触させる、付記64に記載の方法。
(付記68)
生理活性溶液が少なくとも1種の農薬を含む、付記57~67のいずれか1項に記載の方法。
(付記69)
農薬が、肥料、殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、殺真菌剤、殺細菌剤、除草剤、植物生育調節剤、生物刺激剤、生物農薬、栄養剤、ドリフト低減剤、多目的アジュバント、水調整剤、浸透剤、pH緩衝剤、活性化剤、界面活性剤、安定剤、保存剤、接着剤、展着剤、湿潤剤、アジュバント、希釈剤、洗浄剤、粘着剤、抗ケーキ化剤、染料、分散剤、乳化剤、消泡剤、抗菌剤、抗凍結剤、顔料、着色剤、担体、若しくは任意の成分、又はそれらの組み合わせからなる群から選択される、付記68に記載の方法。
(付記70)
植物が、作物、食用作物、飼料植物、果樹、堅果樹、芝草、観賞用植物、多年生植物、一年生植物、室内用植物、花壇用植物及び景観植物からなる群から選択される、付記57~69のいずれか1項に記載の方法。
(付記71)
植物が、トウモロコシ、コムギ、イネ、オートムギ、オオムギ、ソルガム、ササゲ、サトウキビ、ダイズ、カノーラ、ヒマワリ、ベニバナ、ワタ、ホップ、アルファルファ、リンゴ、セイヨウナシ、モモ、プラム、サクランボ、オレンジ、グレープフルーツ、レモン、ライム、アボカド、アーモンド、カシュー、ペルシャグルミ、ピーカン、ピスタチオ、ヘーゼルナッツ、イチゴ、ラズべリー、ブルーベリー、クランベリー、ブドウ、レタス、ジャガイモ、トマト、ペッパー、ナス、サツマイモ、キャッサバ、カボチャ、パンプキン、タマネギ、ニンジン、セロリ、キャベツ、カリフラワー、ブロッコリー、タバコ、ビート、及びバナナ、パンジー、ペチュニア、ベゴニア、及びトールフェスクからなる群から選択される、付記57~70のいずれか1項に記載の方法。
(付記72)
油及び水を含むマイクロエマルション又はナノエマルションを植物に施用する方法であって、該方法が、油を含む第1流体ジェット流及び水を含む第2流体ジェット流を提供し、前記流体ジェット流は、前記第1流体ジェット流を噴射する第1流体噴射口及び前記第2流体ジェット流を噴射する第2流体噴射口により提供され(前記第1流体噴射口と前記第2流体噴射口は、該第1流体噴射口及び該第2流体噴射口に由来する流体ジェット流が衝突して前記流体ジェット流の衝撃点において高乱流点を作り出すように位置し、前記流体ジェット流のそれぞれは、該油と水の高強度マイクロ混合を達成するために十分な線速度を有する)、前記第1流体ジェット流と第2流体ジェット流を圧力下で接触させ、前記第1流体ジェット流と第2流体ジェット流を前記圧力下で接触させた後、得られた油及び水を含むマイクロエマルション又はナノエマルションを大気圧とすること;前記マイクロエマルション又はナノエマルションを水と混合して生理活性溶液を形成すること;及び前記生理活性溶液を植物又は植物の近傍に施用することを含む、前記方法。
(付記73)
前記流体ジェット流のそれぞれが、1秒当たり約100メートル(m/s)~約900m/sの十分な線速度を有する、付記72に記載の方法。
(付記74)
前記第1流体ジェット流と第2流体ジェット流を、1平方インチ当たり約25,000ポンド(psi)~約50,000psiの圧力下で接触させる、付記72に記載の方法。
(付記75)
前記油が、脂肪アルコール、オレイン酸、パルミトレイン酸、アンズ核油、アボカド油、月見草油、ブドウ種子油、ヘーゼルナッツ油、パンプキン種子油、ローズヒップ油、ベニバナ油、ヒマワリ油、クルミ油、コムギ胚芽油、ニーム油、ミンク油、ラノリン、アルガン油、アビシニアン油、サルビアヒスパニカ油(チア種子油)、カロフィルムタカマハカ種子油(タマヌ油)、スクアラン、シーバックソーン油、ヒマシ油、オリーブ油、トウモロコシ油、ゴマ油、エミュー油、マカダミアナッツ油、ホホバ油、メドウフォーム油、又はそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される、付記72に記載の方法。
(付記76)
油が非エトキシル化油である、付記72~75のいずれか1項に記載の方法。
(付記77)
油がエトキシル化油である、付記72~75のいずれか1項に記載の方法。
(付記78)
エトキシル化油がエトキシル化マカダミアナッツ油であるか、又はエトキシル化油がエトキシル化ヒマシ油である、付記77に記載の方法。
(付記79)
エトキシル化マカダミアナッツ油が、1分子当たり10~19エトキシル化、好ましくは1分子当たり16エトキシル化を有する、付記78に記載の方法。
(付記80)
前記マイクロエマルション又はナノエマルション中の油の量が、重量又は体積で約0.01%~約25%である、付記72~79のいずれか1項に記載の方法。
(付記81)
第1流体ジェット流と第2流体ジェット流との接触が、水の凝固点を上回るが周囲温度以下で行われる、付記72~80のいずれか1項に記載の方法。
(付記82)
前記第1流体ジェット流と第2流体ジェット流との接触が、摂氏約1度~摂氏約25度で行われる、付記81に記載の方法。
(付記83)
前記第1流体ジェット流及び/又は前記第2流体ジェット流の温度が、水の凝固点を上回るが周囲温度以下である、付記72~82のいずれか1項に記載の方法。
(付記84)
前記第1流体ジェット流及び/又は前記第2流体ジェット流の温度が、摂氏約1度~摂氏約25度で行われる、付記83に記載の方法。
(付記85)
前記マイクロエマルション又はナノエマルションを水のリザーバーに添加することをさらに含む、付記72~84のいずれか1項に記載の方法。
(付記86)
前記水のリザーバーが、容器、混合容器、混合タンク、混合ケトル、水軟化システム、水精製システム、水濾過システム、灌漑システム、貯蔵タンクであるか、又は積雪、井戸、池、小川、川、湖、貯水池、運河若しくは自治体の水源から供給される水である、付記85に記載の方法。
(付記87)
前記マイクロエマルション又はナノエマルションが、前記マイクロエマルション又はナノエマルションをインラインでリアルタイムに流水又は噴霧水へ計量することにより添加される、付記85に記載の方法。
(付記88)
前記マイクロエマルション又はナノエマルションを水と混合して生理活性溶液を作製し、前記生理活性溶液を、植物、植物部分、又は種子トリートメントに接触させるか、又は植物、植物部分、又は種子トリートメントの近傍に接触させる、付記85に記載の方法。
(付記89)
生理活性溶液が少なくとも1種の農薬を含む、付記72~88のいずれか1項に記載の方法。
(付記90)
農薬が、肥料、殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、殺真菌剤、殺細菌剤、除草剤、植物生育調節剤、生物刺激剤、生物農薬、栄養剤、ドリフト低減剤、多目的アジュバント、水調整剤、浸透剤、pH緩衝剤、活性化剤、界面活性剤、安定剤、保存剤、接着剤、展着剤、湿潤剤、アジュバント、希釈剤、洗浄剤、粘着剤、抗ケーキ化剤、染料、分散剤、乳化剤、消泡剤、抗菌剤、抗凍結剤、顔料、着色剤、担体、若しくは任意の成分、又はそれらの組み合わせからなる群から選択される、付記89に記載の方法。
(付記91)
植物が、作物、食用作物、飼料植物、果樹、堅果樹、芝草、観賞用植物、多年生植物、一年生植物、室内用植物、花壇用植物及び景観植物からなる群から選択される、付記72~90のいずれか1項に記載の方法。
(付記92)
植物が、トウモロコシ、コムギ、イネ、オートムギ、オオムギ、ソルガム、ササゲ、サトウキビ、ダイズ、カノーラ、ヒマワリ、ベニバナ、ワタ、ホップ、アルファルファ、リンゴ、セイヨウナシ、モモ、プラム、サクランボ、オレンジ、グレープフルーツ、レモン、ライム、アボカド、アーモンド、カシュー、ペルシャグルミ、ピーカン、ピスタチオ、ヘーゼルナッツ、イチゴ、ラズべリー、ブルーベリー、クランベリー、ブドウ、レタス、ジャガイモ、トマト、ペッパー、ナス、サツマイモ、キャッサバ、カボチャ、パンプキン、タマネギ、ニンジン、セロリ、キャベツ、カリフラワー、ブロッコリー、タバコ、ビート、及びバナナ、パンジー、ペチュニア、ベゴニア、及びトールフェスクからなる群から選択される、付記72~91のいずれか1項に記載の方法。
(付記93)
より少ない水の施用で少なくとも1つの生育パラメータ又は特性を有するように植物の生育を改変する方法であって、前記方法が、水溶性油又は水混和性油及び水を含むか、本質的にこれらからなるか、又はこれらからなる生理活性溶液を含み、ある体積の前記生理活性溶液を植物に接触させ、前記体積は、該生理活性溶液を接触させていない対照植物における前記生育パラメータ又は特性を得るために必要とされる水の対照体積より少ない、前記方法。
(付記94)
生理活性溶液を含むより少ない水の施用が、対照体積の水より少なくとも5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、又は95%少ない水である、付記93に記載の方法。
(付記95)
生育パラメータ又は特性が、凋萎、黄化、倒伏、膨張、バイオマス、農学的収量、光合成、生育速度、根重量、根長、苗条重量、苗条長、葉重量、葉長、花生成、花弁生成、種子生成、球根生成、果実生成、野菜生成、耐塩性、植物体の緑色、葉の緑色、クロロフィル含有量、呼吸、花粉生成、タンパク質含有量、デオキシリボ核酸(DNA)合成、リボ核酸(RNA)合成、及び細胞分裂からなる群から選択される、付記93又は94に記載の方法。
(付記96)
生理活性溶液を植物の近傍の土壌又は生育培地に施用することにより植物に生理活性溶液を接触させる、付記93~95のいずれか1項に記載の方法。
(付記97)
前記生理活性溶液が前記生育培地に施用され、該生育培地が、水耕栽培用生育培地又は無土壌生育培地である、付記96に記載の方法。
(付記98)
噴霧灌漑、灌注灌漑、湛水灌漑、又は点滴灌漑により植物に生理活性溶液を接触させる、付記93~97のいずれか1項に記載の方法。
(付記99)
水溶性油又は水混和性油がエトキシル化油である、付記93~98のいずれか1項に記載の方法。
(付記100)
エトキシル化油が1分子当たり16エトキシル化を有するマカダミアナッツ油であるか、又はエトキシル化油がエトキシル化ヒマシ油である、付記99に記載の方法。
(付記101)
生理活性溶液中の水溶性油又は水混和性油の量が、重量又は体積で約0.01%~約5%である、付記93~100のいずれか1項に記載の方法。
(付記102)
生理活性溶液が、水溶性油又は水混和性油を水のリザーバーに添加することにより調製される、付記93~101のいずれか1項に記載の方法。
(付記103)
前記リザーバーが、容器、混合容器、混合タンク、混合ケトル、水軟化システム、水精製システム、水濾過システム、灌漑システム、貯蔵タンク、又は積雪、井戸、池、小川、川、湖、貯水池、運河若しくは自治体の水源から供給される水である、付記102に記載の方法。
(付記104)
生理活性溶液が、水溶性油又は水混和性油をインラインでリアルタイムに流水又は噴霧水へ計量することにより調製される、付記102に記載の方法。
(付記105)
生理活性溶液が少なくとも1種の農薬を含む、付記93~104のいずれか1項に記載の方法。
(付記106)
農薬が、肥料、殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、殺真菌剤、殺細菌剤、除草剤、植物生育調節剤、生物刺激剤、生物農薬、栄養剤、ドリフト低減剤、多目的アジュバント、水調整剤、浸透剤、pH緩衝剤、活性化剤、界面活性剤、安定剤、保存剤、接着剤、展着剤、湿潤剤、アジュバント、希釈剤、洗浄剤、粘着剤、抗ケーキ化剤、染料、分散剤、乳化剤、消泡剤、抗菌剤、抗凍結剤、顔料、着色剤、担体、若しくは任意の成分、又はそれらの組み合わせからなる群から選択される、付記105に記載の方法。
(付記107)
植物が、作物、食用作物、飼料植物、果樹、堅果樹、芝草、観賞用植物、多年生植物、一年生植物、室内用植物、花壇用植物及び景観植物からなる群から選択される、付記93~106のいずれか1項に記載の方法。
(付記108)
植物が、トウモロコシ、コムギ、イネ、オートムギ、オオムギ、ソルガム、ササゲ、サトウキビ、ダイズ、カノーラ、ヒマワリ、ベニバナ、ワタ、ホップ、アルファルファ、リンゴ、セイヨウナシ、モモ、プラム、サクランボ、オレンジ、グレープフルーツ、レモン、ライム、アボカド、アーモンド、カシュー、ペルシャグルミ、ピーカン、ピスタチオ、ヘーゼルナッツ、イチゴ、ラズべリー、ブルーベリー、クランベリー、ブドウ、レタス、ジャガイモ、トマト、ペッパー、ナス、サツマイモ、キャッサバ、カボチャ、パンプキン、タマネギ、ニンジン、セロリ、キャベツ、カリフラワー、ブロッコリー、タバコ、ビート、バナナ、パンジー、ペチュニア、ベゴニア、及びトールフェスクからなる群から選択される、付記93~107のいずれか1項に記載の方法。
(付記109)
水溶性油又は水混和性油及び水を含む生理活性溶液であって、該水溶性油又は水混和性油が、エトキシル化法、エステル交換法、鹸化法、又はマイクロ混合法の生成物であり、かかる生理活性溶液が、植物、植物部分又は種子トリートメントへの送達用に製剤化されるか、又は植物、植物部分又は種子トリートメントの近傍への送達用に製剤化される、前記生理活性溶液。
(付記110)
水溶性油又は水混和性油がエトキシル化油である、付記109に記載の生理活性溶液。
(付記111)
水溶性油又は水混和性油が、PEG-16マカダミアグリセリド(市販名:Florasolvs(登録商標)Macadamia-16)及びPEG-16マカダミアグリセリド(バイオベース、100%再生可能源、サトウキビを原料とする)、又は2種の前述の水溶性油又は水混和性油のいずれかの混合物からなる群から選択される、付記109又は110に記載の生理活性溶液。
(付記112)
エトキシル化油が1分子当たり16エトキシル化を有するマカダミアナッツ油であるか、又はエトキシル化油がエトキシル化ヒマシ油である、付記109~111のいずれか1項に記載の生理活性溶液。
(付記113)
生理活性溶液中の水溶性油又は水混和性油の量が、重量又は体積で約0.01%~約25%である、付記109~112のいずれか1項に記載の生理活性溶液。
(付記114)
生理活性溶液が少なくとも1種の農薬を含む、付記109~113のいずれか1項に記載の生理活性溶液。
(付記115)
農薬が、肥料、殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、殺真菌剤、殺細菌剤、除草剤、植物生育調節剤、生物刺激剤、生物農薬、栄養剤、ドリフト低減剤、多目的アジュバント、水調整剤、浸透剤、pH緩衝剤、活性化剤、界面活性剤、安定剤、保存剤、接着剤、展着剤、湿潤剤、アジュバント、希釈剤、洗浄剤、粘着剤、抗ケーキ化剤、染料、分散剤、乳化剤、消泡剤、抗菌剤、抗凍結剤、顔料、着色剤、担体、それらの成分、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される、付記114に記載の組成物。
(付記116)
マイクロエマルション又はナノエマルション及び水を含む生理活性溶液であって、該マイクロエマルション又はナノエマルションが非水溶性油及び水を含み、かかる生理活性溶液が、植物、植物部分又は種子トリートメントへの送達用に製剤化されるか、又は、植物、植物部分又は種子トリートメントの近傍への送達用に製剤化される、前記生理活性溶液。
(付記117)
非水溶性油が、脂肪アルコール、オレイン酸、パルミトレイン酸、アンズ核油、アボカド油、月見草油、ブドウ種子油、ヘーゼルナッツ油、パンプキン種子油、ローズヒップ油、ベニバナ油、ヒマワリ油、クルミ油、コムギ胚芽油、ニーム油、ミンク油、ラノリン、アルガン油、アビシニアン油、サルビアヒスパニカ油(チア種子油)、カロフィルムタカマハカ種子油(タマヌ油)、スクアラン、シーバックソーン油、ヒマシ油、オリーブ油、トウモロコシ油、ゴマ油、エミュー油、マカダミアナッツ油、ホホバ油及びメドウフォーム油、並びに前述の非水溶性油のいずれか2種以上の混合物からなる群から選択される、付記116に記載の生理活性溶液。
(付記118)
マイクロエマルション又はナノエマルション中の非水溶性油の量が、重量又は体積で約0.01%~約25%である、付記116~117のいずれか1項に記載の生理活性溶液。
(付記119)
生理活性溶液が少なくとも1種の農薬を含む、付記116~118のいずれか1項に記載の生理活性溶液。
(付記120)
農薬が、肥料、殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、殺真菌剤、殺細菌剤、除草剤、植物生育調節剤、生物刺激剤、生物農薬、栄養剤、ドリフト低減剤、多目的アジュバント、水調整剤、浸透剤、pH緩衝剤、活性化剤、界面活性剤、安定剤、保存剤、接着剤、展着剤、湿潤剤、アジュバント、希釈剤、洗浄剤、粘着剤、抗ケーキ化剤、染料、分散剤、乳化剤、消泡剤、抗菌剤、抗凍結剤、顔料、着色剤、担体、若しくは任意の成分、又はそれらの組み合わせからなる群から選択される、付記119に記載の組成物。

Claims (16)

  1. 植物による水消費を低減する方法であって、該方法が、植物に、水溶性油又は水混和性油及び水を含むか、又はこれらからなる生理活性溶液を接触させることを含み、該水溶性油又は水混和性油は、エトキシル化法、エステル交換法、鹸化法、又はマイクロ混合法の生成物であり、該水溶性油又は水混和性油が、エトキシル化マカダミアナッツ油、エトキシル化ヒマシ油、エトキシル化オレイン酸油、エトキシル化パルミトレイン酸油、又はそれらの任意の組み合わせであり、
    該生理活性溶液中の該水溶性油又は水混和性油の量が、重量又は体積で0.01%~5%であり、
    該植物による水消費が、該生理活性溶液を接触させていない対照植物と比較して低減される、前記方法。
  2. 水消費の低減が、所望のレベル又は量の少なくとも1つの生育パラメータ又は特性を維持するために必要とされる対照植物に施用される対照体積の水と比較して、所望のレベル又は量の少なくとも1つの生育パラメータ又は特性を維持するために生理活性溶液を接触させた植物へのより少ない体積の水の施用を含み、より少ない体積の水が、対照体積の水より少なくとも5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、又は95%少ない水であり、生育パラメータ又は特性が、凋萎、黄化、倒伏、膨張、バイオマス、農学的収量、光合成、生育速度、根重量、根長、苗条重量、苗条長、葉重量、葉長、花生成、花弁生成、種子生成、球根生成、果実生成、野菜生成、耐塩性、植物体の緑色、葉の緑色、クロロフィル含有量、呼吸、花粉生成、タンパク質含有量、デオキシリボ核酸(DNA)合成、リボ核酸(RNA)合成、及び細胞分裂からなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
  3. 生理活性溶液を植物の近傍の土壌又は生育培地に施用することにより植物に生理活性溶液を接触させる請求項1に記載の方法であって、生理活性溶液が生育培地に施用され、該生育培地が、水耕栽培用生育培地又は無土壌生育培地であり、及び/又は、噴霧灌漑、灌注灌漑、湛水灌漑、又は点滴灌漑により植物に生理活性溶液を接触させる、方法。
  4. 生理活性溶液が、水溶性油又は水混和性油を水のリザーバーに添加することにより調製され、前記リザーバーが、容器、混合容器、混合タンク、混合ケトル、水軟化システム、水精製システム、水濾過システム、灌漑システム、貯蔵タンク、又は積雪、井戸、池、小川、川、湖、貯水池、運河若しくは自治体の水源から供給される水であり、及び/又は、生理活性溶液が、水溶性油又は水混和性油をインラインでリアルタイムに流水又は噴霧水へ計量することにより調製され、生理活性溶液が少なくとも1種の農薬を含む、請求項1に記載の方法。
  5. 植物の生育を改変する方法であって、該方法が、植物に、水溶性油又は水混和性油及び水を含むか、又はこれらからなる生理活性溶液を接触させることを含み、該水溶性油又は水混和性油は、エトキシル化法、エステル交換法、鹸化法、又はマイクロ混合法の生成物であり、該水溶性油又は水混和性油が、エトキシル化マカダミアナッツ油、エトキシル化ヒマシ油、エトキシル化オレイン酸油、エトキシル化パルミトレイン酸油、又はそれらの任意の組み合わせであり、
    生理活性溶液中の該水溶性油又は水混和性油の量が、重量又は体積で0.01%~5%であり、
    該植物を乾燥ストレスに曝露すると、生理活性溶液を接触させていない対照植物と比較して少なくとも1つの生育パラメータ又は特性が改変され、
    生育パラメータ又は特性が、凋萎、黄化、倒伏、膨張、バイオマス、農学的収量、光合成、生育速度、根重量、根長、苗条重量、苗条長、葉重量、葉長、花生成、花弁生成、種子生成、球根生成、果実生成、野菜生成、耐塩性、植物体の緑色、葉の緑色、クロロフィル含有量、呼吸、花粉生成、タンパク質含有量、デオキシリボ核酸(DNA)合成、リボ核酸(RNA)合成、及び細胞分裂からなる群から選択され、及び/又は生育パラメータ又は特性における改変が、根長の増加、根重量の増加、土壌表面被覆率の増加、又はダークグリーンカラーインデックスの増加を含む、前記方法。
  6. 生理活性溶液を植物の近傍の土壌又は生育培地に施用することにより植物に生理活性溶液を接触させる請求項5に記載の方法であって、生育培地が、水耕栽培用生育培地又は無土壌生育培地であり、及び/又は、噴霧灌漑、灌注灌漑、湛水灌漑、又は点滴灌漑により植物に生理活性溶液を接触させる、方法。
  7. 生理活性溶液が、水溶性油又は水混和性油を水のリザーバーに添加することにより調製され、前記リザーバーが、容器、混合容器、混合タンク、混合ケトル、水軟化システム、水精製システム、水濾過システム、灌漑システム、貯蔵タンクであるか、又は積雪、井戸、池、小川、川、湖、貯水池、運河若しくは自治体の水源から供給される水であり、及び/又は、生理活性溶液が、水溶性油又は水混和性油をインラインでリアルタイムに流水又は噴霧水へ計量することにより調製され、生理活性溶液が少なくとも1種の農薬を含む、請求項に記載の方法。
  8. 油及び水を含む生理活性溶液を作製する方法であって、該方法が、
    (a) 水の存在下で油をエステル交換、マイクロ混合又は鹸化してエトキシル化油を生成すること、ここで、前記油が、オレイン酸、パルミトレイン酸、ヒマシ油、マカダミアナッツ油、又はそれらの任意の組み合わせであり
    (b) 前記エトキシル化油を水と混合して生理活性溶液を得ること;ここで、生理活性溶液中のエトキシル化油の量が、重量又は体積で0.01%~5%であり、及び
    (c) 植物に前記生理活性溶液を接触させること
    を含む、前記方法。
  9. 前記エトキシル化油を水のリザーバーに添加することをさらに含み、前記リザーバーが、容器、混合容器、混合タンク、混合ケトル、水軟化システム、水精製システム、水濾過システム、灌漑システム、貯蔵タンクであるか、又は積雪、井戸、池、小川、川、湖、貯水池、運河若しくは自治体の水源から供給される水である、請求項に記載の方法。
  10. 前記エトキシル化油を水と混合して生理活性溶液を作製し、前記生理活性溶液を、植物、植物部分又は種子トリートメントに接触させるか、又は植物、植物部分又は種子トリートメントの近傍の土壌に接触させる、請求項に記載の方法。
  11. 生理活性溶液が少なくとも1種の農薬を含み、農薬が、肥料、殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、殺真菌剤、殺細菌剤、除草剤、植物生育調節剤、生物刺激剤、生物農薬、栄養剤、ドリフト低減剤、多目的アジュバント、水調整剤、浸透剤、pH緩衝剤、活性化剤、界面活性剤、安定剤、保存剤、接着剤、展着剤、湿潤剤、アジュバント、希釈剤、洗浄剤、粘着剤、抗ケーキ化剤、染料、分散剤、乳化剤、消泡剤、抗菌剤、抗凍結剤、顔料、着色剤、担体、若しくは任意の成分、又はそれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項に記載の方法。
  12. 水溶性油又は水混和性油及び水を含む生理活性溶液であって、該水溶性油又は水混和性油が、エトキシル化法、エステル交換法、鹸化法、又はマイクロ混合法の生成物であり、該水溶性油又は水混和性油が、エトキシル化マカダミアナッツ油、エトキシル化ヒマシ油、エトキシル化オレイン酸油、エトキシル化パルミトレイン酸油、又はそれらの任意の組み合わせであり、
    生理活性溶液中の該水溶性油又は水混和性油の量が、重量又は体積で0.01%~5%であり、
    かかる生理活性溶液が、植物、植物部分又は種子トリートメントへの送達用に製剤化されるか、又は植物、植物部分又は種子トリートメントの近傍への送達用に製剤化される、前記生理活性溶液。
  13. 溶性油又は水混和性油が、PEG-16マカダミアグリセリドからなる群から選択される、請求項12に記載の生理活性溶液。
  14. 生理活性溶液が少なくとも1種の農薬を含み、農薬が、肥料、殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、殺真菌剤、殺細菌剤、除草剤、植物生育調節剤、生物刺激剤、生物農薬、栄養剤、ドリフト低減剤、多目的アジュバント、水調整剤、浸透剤、pH緩衝剤、活性化剤、界面活性剤、安定剤、保存剤、接着剤、展着剤、湿潤剤、アジュバント、希釈剤、洗浄剤、粘着剤、抗ケーキ化剤、染料、分散剤、乳化剤、消泡剤、抗菌剤、抗凍結剤、顔料、着色剤、担体、それらの成分、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項12に記載の生理活性溶液。
  15. マイクロエマルション又はナノエマルション及び水を含む生理活性溶液であって、該マイクロエマルション又はナノエマルションが非水溶性油及び水を含み、非水溶性油が、オレイン酸、パルミトレイン酸、ヒマシ油、マカダミアナッツ油、又は前述の非水溶性油のいずれか2種以上の混合物であり
    マイクロエマルション又はナノエマルション中の非水溶性油の量が、重量又は体積で0.01%~25%であり、
    かかる生理活性溶液が、植物、植物部分又は種子トリートメントへの送達用に製剤化されるか、又は、植物、植物部分又は種子トリートメントの近傍への送達用に製剤化される、前記生理活性溶液。
  16. 生理活性溶液が少なくとも1種の農薬を含み、農薬が、肥料、殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、殺真菌剤、殺細菌剤、除草剤、植物生育調節剤、生物刺激剤、生物農薬、栄養剤、ドリフト低減剤、多目的アジュバント、水調整剤、浸透剤、pH緩衝剤、活性化剤、界面活性剤、安定剤、保存剤、接着剤、展着剤、湿潤剤、アジュバント、希釈剤、洗浄剤、粘着剤、抗ケーキ化剤、染料、分散剤、乳化剤、消泡剤、抗菌剤、抗凍結剤、顔料、着色剤、担体、若しくは任意の成分、又はそれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項15に記載の生理活性溶液。
JP2019517821A 2016-09-29 2017-09-15 植物の生育を改変し、且つ植物による水消費を低減するための方法及び組成物 Active JP7233362B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201662401642P 2016-09-29 2016-09-29
US62/401,642 2016-09-29
PCT/US2017/051844 WO2018063828A1 (en) 2016-09-29 2017-09-15 Methods and compositions for modifying plant growth and reducing water consumption by plants

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2019536747A JP2019536747A (ja) 2019-12-19
JP2019536747A5 JP2019536747A5 (ja) 2020-11-05
JP7233362B2 true JP7233362B2 (ja) 2023-03-06

Family

ID=61760131

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019517821A Active JP7233362B2 (ja) 2016-09-29 2017-09-15 植物の生育を改変し、且つ植物による水消費を低減するための方法及び組成物

Country Status (7)

Country Link
US (1) US20200022364A1 (ja)
EP (1) EP3518672A4 (ja)
JP (1) JP7233362B2 (ja)
CN (1) CN110087461A (ja)
AU (2) AU2017334547A1 (ja)
CA (1) CA3038817A1 (ja)
WO (1) WO2018063828A1 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
BR112020019592A2 (pt) 2018-03-28 2021-01-05 Jrx Biotechnology, Inc. Composições agrícolas
CN112739213A (zh) * 2018-07-18 2021-04-30 瓦拉格罗股份公司 组合物及其在农业中的用途
CN108849991A (zh) * 2018-08-10 2018-11-23 芜湖响民生态农业有限公司 一种蔬菜防冻液及其制备方法和使用
WO2021178581A1 (en) * 2020-03-03 2021-09-10 Apeel Technology, Inc. Methods and compositions for improving the properties and productivity of plants
US20220348826A1 (en) * 2021-04-22 2022-11-03 Ethox Chemicals, Llc Composition for Wetting of Hydrophobic Soils
CN114041475B (zh) * 2021-10-15 2023-02-21 清远海贝生物技术有限公司 一种用于降低水体半管藻黏附毒力的复合植物提取物及其制备方法和应用

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010075089A (ja) 2008-09-25 2010-04-08 Kao Corp 植物ストレス耐性付与剤組成物
WO2012167091A1 (en) 2011-06-03 2012-12-06 Syngenta Participations Ag Method of cultivation in water deficit conditions
JP2014510742A (ja) 2011-03-31 2014-05-01 シンジェンタ リミテッド 植物成長調節組成物

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1173265B1 (en) * 1999-01-29 2005-12-21 Bristol-Myers Squibb Company Sonic impinging jet crystallization apparatus and process
CA2475808A1 (en) * 2003-07-29 2005-01-29 Thomas M. Thorsteinson Pcr timing control in variable bit rate (vbr) transport streams
PT1765310E (pt) * 2004-05-28 2016-03-01 Oryxe Uma mistura para entrega transdérmica de compostos de baixo e alto peso molecular
US7815807B2 (en) * 2006-06-26 2010-10-19 Bassett Brian D Surfactant-based water treatment for irrigated soils
WO2008037379A1 (de) * 2006-09-30 2008-04-03 Bayer Cropscience Aktiengesellschaft Suspensionskonzentrate zur verbesserung der wurzelaufnahme von agrochemischen wirkstoffen
US20110224076A1 (en) * 2008-11-07 2011-09-15 Christian Sowa Agrochemical Formulations Comprising Three Solvents
US20120315308A1 (en) * 2010-02-24 2012-12-13 Travers William A Methods and devices for controlling particle size and particle size distribution
JP5897542B2 (ja) * 2010-03-12 2016-03-30 ブルックヘヴン サイエンス アソシエイツ リミテッド ライアビリティカンパニー エンテロバクター種638およびその使用方法
JP5810098B2 (ja) * 2010-12-28 2015-11-11 ロート製薬株式会社 水性眼科組成物
US20160366882A1 (en) * 2012-12-14 2016-12-22 Vib Vzw Agrochemical compositions for inducing abiotic stress tolerance

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010075089A (ja) 2008-09-25 2010-04-08 Kao Corp 植物ストレス耐性付与剤組成物
JP2014510742A (ja) 2011-03-31 2014-05-01 シンジェンタ リミテッド 植物成長調節組成物
WO2012167091A1 (en) 2011-06-03 2012-12-06 Syngenta Participations Ag Method of cultivation in water deficit conditions

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
Crop Science,2015年,Vol.55,No.1,p386-393,doi:10.2135/cropsci2013.10.0706

Also Published As

Publication number Publication date
EP3518672A4 (en) 2020-05-06
AU2022215238A1 (en) 2022-09-01
JP2019536747A (ja) 2019-12-19
EP3518672A1 (en) 2019-08-07
WO2018063828A1 (en) 2018-04-05
AU2017334547A1 (en) 2019-04-18
CA3038817A1 (en) 2018-04-05
CN110087461A (zh) 2019-08-02
US20200022364A1 (en) 2020-01-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7233362B2 (ja) 植物の生育を改変し、且つ植物による水消費を低減するための方法及び組成物
KR101343245B1 (ko) 식물의 생육 촉진 및 품질 개량 방법, 및 동 방법에 사용하는 생육 촉진제 및 품질 개량제
Meland et al. Ethephon as a Blossom and Fruitlet Thinner Affects Crop Load, Fruit Weight, Fruit Quality, and Return Bloom of ‘Summerred’Apple (Malus× domestica) Borkh.
US20240067581A1 (en) Agricultural compositions
BR112019008953B1 (pt) Composições de pré-mistura adjuvantes, formulação química de tratamento de planta compreendendo as referidas composições e método para tratar plantas ou sementes de plantas
CN104068050A (zh) 一种植物生长调节组合物及其应用
BR112020015547A2 (pt) composições de benzoxaborol que têm um efeito aprimorador de crescimento
Frank Influence of horsenettle (Solanum carolinense) on snapbean (Phaseolus vulgaris)
Smith et al. The prairie garden: 70 native plants you can grow in town or country
Shock et al. Irrigation to enhance native seed production for Great Basin restoration
Jankauskienė et al. Influence of growth regulators on seed germination energy and biometrical parameters of vegetables
Ferraj et al. Effects of different soil management practices on production and quality of olive groves in Southern Albania
Dixon et al. Weed control increases growth, cumulative yield, and economic returns of machine-harvested organic trailing blackberry
Rolbiecki et al. Effects of micro-irrigation systems on lettuce and radish production
Zawadzińska et al. Ornamental swiss chard (Beta vulgaris var. cicla) response to daminozide and flurprimidol
NAIK et al. Fundamentals of horticulture & production technology of fruit crops
WO2021172594A1 (ja) 植物の耐熱性あるいは耐乾燥性向上剤、耐塩性向上剤、活性向上剤
Gawn et al. Susceptibility of great bindweed (Calystegia silvatica) to herbicides
Singh et al. Adoption of agro-horti system for the sustainable development of dryland agriculture-an overview
M Bataga et al. The Effects of Aerobic Bokashi in the Production of Sweet 16-F1 Watermelon (Citrullus lunatus)
CN115885993A (zh) 植物生长调节组合物、制剂、应用和施用方法
Khan et al. Evaluation of bitter gourd varieties on different methods of cultivation. Pure and Applied Biology. Vol. 11, Issue 1, pp58-71
TW202002790A (zh) 行軍蟲的防治方法
Singh et al. Pre-plant weed control for a palmarosa (Cymbopogon martinii) nursery
TW202015532A (zh) 生薑的栽培方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200915

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200915

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210428

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210518

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20210812

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211118

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20220329

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220729

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20220729

C11 Written invitation by the commissioner to file amendments

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C11

Effective date: 20220809

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20221129

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20221206

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230124

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230221

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7233362

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150