JP7232684B2 - ステッピングモータ制御装置、時計およびステッピングモータ制御方法 - Google Patents
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Description
上述した課題に鑑み、本発明の実施形態は、ステッピングモータの回転制御において、ロータを回転させる外力を受けた場合のロータの回転位置の補正の精度を向上させることができるステッピングモータ制御装置、時計およびステッピングモータ制御方法を提供することを目的とする。
図1は、実施形態に係る時計の構成の一例を示す図である。
時計1は、ステッピングモータ制御装置100と、ステッピングモータ151と、時計ケース152と、アナログ表示部153と、ムーブメント154と、指針155とを備える。
以下の説明において、指針155を時計周りに回転させる場合のロータ202の回転方向を正転方向ともいう。また、指針155を反時計周りに回転させる場合のロータ202の回転方向を逆転方向ともいう。
図2は、実施形態に係るモータ駆動回路及びステッピングモータの一例を示す図である。モータ駆動回路106は、トランジスタTP1と、トランジスタTP2と、トランジスタTP3と、トランジスタTP4と、トランジスタTN1と、トランジスタTN2と、検出抵抗Rs1と、検出抵抗Rs2と、端子ОUT1と、端子ОUT2とを備える。
ステッピングモータ151は、ステータ201と、ロータ202と、ロータ収納用貫通孔203と、内ノッチ204と、内ノッチ205と、外ノッチ206と、外ノッチ207と、磁心208と、コイル209とを備える。
ロータ202は、正転方向に回転することにより輪列を介して指針155を時計周りに回転させ、逆転方向に回転することにより輪列を介して指針155を反時計周りに回転させる。すなわち、ロータ202は、指針155を時計回りに回転させる正転方向及び指針155を正転方向とは反対の方向である逆転方向に回転させる。
図3は、実施形態に係るロータを回転させる場合にコイルの二つの端子それぞれに発生する信号及びこれらの信号を発生させるためにトランジスタのゲートに入力されるゲート信号の一例を示す図である。
また、ロータ202が図2の状態から略180度回転した状態にある場合に、モータ駆動回路106が図3の時刻t3~時刻t4に示す駆動パルス(つまり、時刻t1~時刻t2の駆動パルスとは逆極性の駆動パルス)をコイル209の第1端子OUT1と第2端子OUT2との間に供給すると、ステータ201には、時刻t1~時刻t2において発生した磁束とは逆向きの磁束が発生する。これにより、可飽和部210、211が先ず飽和し、その後、ステータ201に生じる磁極とロータ202の磁極との相互作用によって、ロータ202は、図2の反時計回りに180度回転し、安定的に停止する。
このように、コイル209に対して極性の異なる信号(交番信号)を供給することによって、ロータ202は、図2の反時計回りに略180度ずつ連続的に回転する。
次に、回転検出回路113によるロータ202の回転検出の仕組みについて図4及び図5を参照して説明する。
図4は、実施形態に係るロータが図2に示した状態から正転方向に1ステップ回転し、自由振動している状態の一例を示す図である。
図5は、図4に示した場合における駆動パルス、誘起電圧及び補正駆動パルスと、これら三つの信号を発生させるためにトランジスタのゲートに入力されるゲート信号の一例である。以下の説明では、図4に示したX方向とY方向により区切られた第I象限、第II象限、第III象限及び第IV象限を使用する。また、図4に示すように、第I象限及び第II象限によって構成される領域と第III象限及び第IV象限によって構成される領域との境界(図中のX軸)には、水平磁極が位置している。
なお、ここで言う基準電圧Vcompは、例えば、図5に示すように、0V又は基準電圧であるVSSと等しい電位である。
図6は、図2に示した状態からロータを正転方向に1ステップ回転させた後、ロータを正転方向に1ステップ回転させる衝撃が実施形態に係る時計に加えられた場合の一例を示す図である。
図7は、図6に示した場合においてトランジスタのゲートに入力されるゲート信号及びコイルの二つの端子それぞれに発生する誘起電圧の一例を示す図である。
以下の説明において、時計1に加えられた外力(例えば、落下による衝撃力)によってロータ202が回転することを、針飛びとも称する。針飛び検出回路121は、時計1に加えられた外力によるロータ202の回転を検出する。
図9は、図8に示した場合においてコイルの二つの端子それぞれに発生する誘起電圧の一例を示す図である。
誘起電圧の出現パターンは、ロータ202の回転位置(つまり、磁極軸Aの方向)と、外力によるロータ202の回転方向との相対関係により変化する。図10(A)~(D)に誘起電圧の出現パターンの一例を示す。
図10(A)には、磁極軸Aが第I象限から第III象限の方向である場合に、外力により正転方向にロータ202が回転した場合の誘起電圧の出現パターンを示す。
図10(B)には、磁極軸Aが第I象限から第III象限の方向である場合に、外力により逆転方向にロータ202が回転した場合の誘起電圧の出現パターンを示す。
図10(C)には、磁極軸Aが第III象限から第I象限の方向である場合に、外力により正転方向にロータ202が回転した場合の誘起電圧の出現パターンを示す。
図10(D)には、磁極軸Aが第III象限から第I象限の方向である場合に、外力により逆転方向にロータ202が回転した場合の誘起電圧の出現パターンを示す。
針飛び回転方向検出回路122(回転方向検出部)は、コイル209の両端のいずれかに誘起される電圧の出現順序に基づいて、外力によるロータ202の回転方向が正転方向であるか逆転方向であるかを検出する。
図10(A)に示す一例の場合、範囲r21において、端子ОUT1に負の大きな誘起電圧が生じ、端子ОUT2に正の誘起電圧が生じる。範囲r22において、端子ОUT1に正の誘起電圧が生じ、端子ОUT2に負の大きな誘起電圧が生じる。範囲r23において、端子ОUT1に負の大きな誘起電圧が生じ、端子ОUT2に正の誘起電圧が生じる。
針飛び回転方向検出回路122は、図10(A)に示す誘起電圧の出現順序を検出した場合には、ロータ202の回転方向が正転方向であると検出する。
また、図10(B)に示す一例の場合、範囲r21において、端子ОUT1に正の誘起電圧が生じ、端子ОUT2に負の大きな誘起電圧が生じる。範囲r22において、端子ОUT1に負の大きな誘起電圧が生じ、端子ОUT2に正の誘起電圧が生じる。
針飛び回転方向検出回路122は、図10(B)に示す誘起電圧の出現順序を検出した場合には、ロータ202の回転方向が逆転方向であると検出する。
針飛び回転方向検出回路122(回転方向検出部)は、コイル209に誘起される電圧の出現時間幅に基づいて、外力によるロータ202の回転方向が正転方向であるか逆転方向であるかを検出する。
例えば、針飛び回転方向検出回路122は、範囲r21(つまり、端子ОUT1に負の大きな誘起電圧が生じ、端子ОUT2に正の誘起電圧が生じる範囲)の時間幅が比較的長時間であるか又は比較的短時間であるかによって、ロータ202の回転方向を算出する。
図10(A)に示す一例の場合、範囲r21の時間幅が比較的長時間である。この場合、針飛び回転方向検出回路122は、ロータ202の回転方向が正転方向であると検出する。
図10(B)に示す一例の場合、範囲r21の時間幅が比較的短時間である。この場合、針飛び回転方向検出回路122は、ロータ202の回転方向が逆転方向であると検出する。
針飛び補正駆動パルス発生回路117(駆動制御部)は、ロータ202に外力が加わったことを針飛び検出回路121(外力検出部)が検出した場合に、ロータ202を回転させる駆動電流Idrvをコイル209に供給する。
ロータ202が外力によって正転方向に回転した場合を一例にして説明する。この一例の場合、針飛び補正駆動パルス発生回路117は、ロータ202を正転方向に回転させる駆動電流Idrvをコイル209に供給する。つまり、針飛び補正駆動パルス発生回路117は、外力によるロータ202の回転方向と一致する方向にロータ202を回転させる駆動電流Idrvを供給する。
このように構成された針飛び補正駆動パルス発生回路117によれば、外力によるロータ202の回転方向が正転方向と逆転方向とのいずれであっても、ロータ202の回転方向に一致する方向にロータ202を回転させる駆動電流Idrvを供給することができる。
なお、上述では針飛びが検出された場合、外力によるロータ202の回転方向と同一方向にロータ202を回転させる駆動電流Idrvをコイル209に供給するとして説明したが、これに限られない。
例えば、針飛び抑制パルス発生回路118は、針飛びが検出された場合、外力によるロータ202の回転方向に一致しない方向(つまり、逆方向)にロータ202を回転させる制動電流Ibrkをコイル209に供給してもよい。
以下では、針飛び補正駆動パルス発生回路117は、針飛び回転方向検出回路122が検出したロータ202の回転方向と一致する方向にロータ202を回転させる駆動電流Idrvを供給するものとして説明する。
また、以下の説明では、針飛び回転方向検出回路122が検出したロータ202の回転方向(すなわち、外力によるロータ202の回転方向)が正転方向である場合を「正転衝撃」と、逆転方向である場合を「逆転衝撃」とも記載する。
正転方向の駆動電流Idrvが供給されると、ロータ202は、外力による回転力と、駆動電流Idrvによる回転力との相対関係により、1ステップぶん正転方向に回転する(図11(B1))か、反動によってロータ202が駆動電流Idrvの供給前の位置に戻り、ロータ202の回転位置が駆動電流Idrvの供給前の位置から変化しない(図11(B2))かのいずれかの状態となる。
逆転方向の駆動電流Idrvが供給されると、ロータ202は、外力による回転力と、駆動電流Idrvによる回転力との相対関係により、1ステップぶん逆転方向に回転する(図12(B1))か、反動によってロータ202が駆動電流Idrvの供給前の位置に戻り、ロータ202の回転位置が駆動電流Idrvの供給前の位置から変化しない(図12(B2))か、のいずれかの状態となる。
図11に戻り、駆動電流Idrvによってロータ202が1ステップぶん正転方向に回転した(図11(B1))か、ロータ202の回転位置が変化しなかった(図11(B2))かの検出について説明する。針飛び回転方向検出回路122は、針飛び発生後のロータ202の磁極軸Aの方向を検出する。
例えば、極性検出回路120は、正転衝撃の場合において、図11(D1)に示す誘起電圧を検出した場合には、ロータ202が1ステップぶん正転方向に回転したと検出する。また、極性検出回路120は、正転衝撃の場合において、図11(D2)に示す誘起電圧を検出した場合には、ロータ202の回転位置が変化しなかったと検出する。
また、極性検出回路120は、逆転衝撃の場合において、図12(D1)に示す誘起電圧を検出した場合には、ロータ202が1ステップぶん逆転方向に回転したと検出する。また、極性検出回路120は、逆転衝撃の場合において、図12(D2)に示す誘起電圧を検出した場合には、ロータ202の回転位置が変化しなかったと検出する。
回転補正回路116は、針飛びの発生状況に応じて、コイル209に供給する駆動電流Idrvの状態を制御することにより、針飛び発生後の指針155の回転位置を補正する。回転補正回路116による指針155の回転位置の補正方式の一例を次に示す。
(2)回転補正回路116は、コイル209に正転方向の駆動電流Idrvを供給する処理を停止させて、指針155の回転位置を保持する。
(3)回転補正回路116は、コイル209に正転方向の駆動電流Idrvを供給する処理を停止させない。つまり、回転補正回路116は、針飛びが生じなかった場合と同様の制御により、駆動電流Idrvを供給する。
図11(C1)に示すように、正転方向に1ステップの針飛びが発生した場合、指針155の位置には1ステップぶんの進みが生じる。この場合、回転補正回路116は、上述の(1)~(3)のいずれかの補正方式によって、指針155の回転位置を補正する。
なお、正転方向に1ステップの針飛びが発生した場合には、針飛びが発生していないことを前提にした駆動電流Idrvがコイル209に供給されたとしても、ロータ202の磁極軸Aと、コイル209の磁束による磁界の方向とが略一致しているため、ロータ202が回転しない。したがって、回転補正回路116が、コイル209に駆動電流Idrvを供給する処理を停止させずに、駆動電流Idrvを供給したとしても、ロータ202が回転しない。この結果として、指針155の針飛びが解消される。
図12(C1)に示すように、逆転方向に1ステップの針飛びが発生した場合、指針155の位置には1ステップぶんの遅れが生じる。この場合、回転補正回路116は、正転方向の駆動電流Idrvを供給して、指針155の回転位置を補正する。
図11(C2)又は図12(C2)に示すように、ロータ202の回転位置が駆動電流Idrvの供給前の位置に戻り、結果として針飛びが発生しなかった場合には、指針155の位置は外力によって変化していない。この場合、回転補正回路116は、上述の(3)の補正方式によって、指針155の回転位置を補正する。
図13は、本実施形態のステッピングモータ制御装置100の動作の一例を示す図である。
(ステップS10)針飛び検出回路121は、ロータ202に外力が加わったこと(例えば、落下による衝撃)を検出する。
(ステップS20)制御回路103は、針飛び検出回路121がロータ202に外力が加わったことを検出していない場合(ステップS20;NO)には、処理をステップS30に進める。制御回路103は、針飛び検出回路121がロータ202に外力が加わったことを検出した場合(ステップS20;YES)には、処理をステップS40に進める。
(ステップS30)ステッピングモータ制御装置100は、衝撃がない場合の通常制御を行う。
図14は、本実施形態のロータ202に正転方向の外力が加わった状態の一例を示す図である。図15は、本実施形態のロータ202に正転方向の外力が加わった場合の波形の一例を示す図である。ロータ202に外力が加わり正転方向に回転する(図14の軌跡r10)と、第1端子OUT1には正転衝撃を示す誘起電圧が生じる(図15の電圧V10)。
(ステップS70)極性チェックパルス発生回路119は、極性チェックパルスを供給する(図15の検査電流Ichk)。極性検出回路120は、コイル209に生じる誘起電圧の発生パターンに基づいてロータ202の磁極の回転位置を検出する。
(ステップS80)制御回路103は、極性検出回路120が1ステップの正転をしたと検出した場合(ステップS80;YES)には、処理をステップS100に進める。制御回路103は、極性検出回路120が1ステップの正転をしていない(つまり、ロータ202の回転位置が変化していない)と検出した場合(ステップS80;NO)には、処理をステップS90に進める。
(ステップS90)回転補正回路116は、ロータ202の回転位置が変化していない場合の制御を行う。
(ステップS100)回転補正回路116は、1ステップ正転時の制御を行う。
図16は、本実施形態のロータ202に逆転方向の外力が加わった状態の一例を示す図である。図17は、本実施形態のロータ202に逆転方向の外力が加わった場合の波形の一例を示す図である。ロータ202に外力が加わり逆転方向に回転した場合(図16の軌跡r11)、第2端子OUT2には逆転衝撃を示す誘起電圧が生じる(図17の電圧V11)。
(ステップS110)針飛び補正駆動パルス発生回路117は、逆転方向の駆動電流Idrvをコイル209に供給する(図17の駆動電流Idrv)。
(ステップS120)極性チェックパルス発生回路119は、極性チェックパルスを供給する(図17の検査電流Ichk)。極性検出回路120は、コイル209に生じる誘起電圧の発生パターンに基づいてロータ202の磁極の回転位置を検出する。
(ステップS130)制御回路103は、極性検出回路120が1ステップの逆転をしたと検出した場合(ステップS130;YES)には、処理をステップS140に進める。制御回路103は、極性検出回路120が1ステップの逆転をしていない(つまり、ロータ202の回転位置が変化していない)と検出した場合(ステップS130;NO)には、処理を上述したステップS90に進める。
(ステップS140)回転補正回路116は、1ステップ逆転時の制御を行う。
すなわち、本実施形態の時計1は、ロータ202が衝撃で回転してしまった方向及び当該方向へ回転したステップの数を精度よく把握し、衝撃で正転方向に回転してしまった場合及び衝撃で逆転方向に回転してしまった場合のいずれについても高い精度で適切な時刻の補正を実行することができる。
Claims (7)
- 指針を時計回りに回転させる正転方向及び前記指針を前記正転方向とは反対の方向である逆転方向に回転させるロータと、駆動電流が流されることにより磁束を発生させるコイルと、前記コイルが発生させる磁束を前記ロータに与えるステータと、を備えるステッピングモータを制御するためのステッピングモータ制御装置であって、
前記コイルに誘起される電圧の状態に基づいて、前記磁束による力以外の外力が前記ロータに加わったことを検出する外力検出部と、
前記コイルに誘起される電圧の状態に基づいて、前記外力による前記ロータの回転方向が前記正転方向であるか前記逆転方向であるかを検出する回転方向検出部と、
前記ロータに前記外力が加わったことを前記外力検出部が検出した場合に、前記正転方向に駆動する駆動電流と前記逆転方向に駆動する駆動電流とのうち、前記回転方向検出部が検出する回転方向に一致する方向に前記ロータを回転させる駆動電流を前記コイルに供給する駆動制御部と、
を備えるステッピングモータ制御装置。 - 前記回転方向検出部は、
前記コイルの両端のいずれかに誘起される電圧の出現順序に基づいて、前記外力による前記ロータの回転方向が前記正転方向であるか前記逆転方向であるかを検出する
請求項1に記載のステッピングモータ制御装置。 - 前記回転方向検出部は、
前記コイルに誘起される電圧の出現時間幅に基づいて、前記外力による前記ロータの回転方向が前記正転方向であるか前記逆転方向であるかを検出する
請求項2に記載のステッピングモータ制御装置。 - 前記ロータは、少なくともN極とS極との2極に着磁され、
前記ステータの基準方向と前記ロータの磁極の方向との相対位置関係にさらに基づいて、前記外力によって回転した前記ロータの磁極の方向を検出する回転位置検出部
をさらに備え、
前記駆動制御部は、
前記回転位置検出部によって検出された前記ロータの磁極の方向に基づいて、前記コイルに供給する駆動電流の状態を制御する
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のステッピングモータ制御装置。 - 前記駆動制御部が前記駆動電流を前記コイルに供給した後に、前記ロータを回転させる検査電流を前記コイルに供給する検査電流供給部
をさらに備え、
前記回転位置検出部は、前記検査電流供給部によって前記検査電流が前記コイルに供給された後に、前記コイルに誘起される電圧の状態に基づいて前記ロータの磁極の回転位置検出する
を備える請求項4に記載のステッピングモータ制御装置。 - 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のステッピングモータ制御装置と、
前記ステッピングモータと、
前記指針と
を備える時計。 - 指針を時計回りに回転させる正転方向及び前記指針を前記正転方向とは反対の方向である逆転方向に回転させるロータと、駆動電流が流されることにより磁束を発生させるコイルと、前記コイルが発生させる磁束を前記ロータに与えるステータと、を備えるステッピングモータの制御方法であって、
前記コイルに誘起される電圧の状態に基づいて、前記磁束による力以外の外力が前記ロータに加わったことを検出する外力検出工程と、
前記コイルに誘起される電圧の状態に基づいて、前記外力による前記ロータの回転方向が前記正転方向であるか前記逆転方向であるかを検出する回転方向検出工程と、
前記ロータに前記外力が加わったことが前記外力検出工程において検出された場合に、前記正転方向に駆動する駆動電流と前記逆転方向に駆動する駆動電流とのうち、前記回転方向検出工程において検出される回転方向に一致する方向に前記ロータを回転させる駆動電流を前記コイルに供給する駆動制御工程と、
を有するステッピングモータ制御方法。
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