JP7232066B2 - 計測システム、サーバおよび計測装置 - Google Patents

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Description

本発明は、計測システム、サーバおよび計測装置に関する。
特許文献1は、計測対象の状態、具体的には劣化状態を検出する計測システムを開示する。特許文献1によれば、外部ネットワークを介して取得した情報によって、計測対象の状態を計測するプログラム又はパラメータを書き換えることができる。このため、計測対象に合わせたプログラム又はパラメータに書き換えることで、計測対象に合わせて計測装置を調整または変更できる。
WO2016-136670
特許文献1の計測システムでは、名板の画像あるいは位置情報に基づいて、機械ひいては機械に使われている潤滑油を特定する。したがって、このシステムでは、名板を撮影する装置や位置情報を取得する装置が別途必要であり、コストがかさむ。
本発明はこうした状況においてなされたものであり、そのある態様の例示的な目的のひとつは、比較的低コストな計測システムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の計測システムは、診断対象装置の特定の構成要素の状態情報を検出する計測装置と、特定の構成要素の種類ごとに、状態情報に関する情報と、診断プログラムおよび診断閾値と、を対応づけて保持するサーバと、を備える。計測装置は、検出した状態情報をサーバに送信し、サーバは、計測装置から送信された状態情報に対応する診断プログラムおよび診断閾値を特定し、サーバによって特定された診断プログラムおよび診断閾値により診断対象装置を診断する診断部をさらに備える。
本発明の別の態様は、サーバである。このサーバは、診断対象装置の特定の構成要素の種類ごとに、特定の構成要素の状態情報に関する情報と、診断プログラムおよび診断閾値と、を対応づけて保持するサーバであって、診断対象装置の特定の構成要素の状態情報を検出する計測装置が検出した状態情報を受信し、受信した状態情報に対応する診断プログラムおよび診断閾値を特定し、特定した診断プログラムおよび診断閾値により診断対象装置の診断を行うか、特定した診断プログラムおよび診断閾値を診断対象装置の診断を行う診断部に送信する。
本発明のさらに別の態様は、計測装置である。この装置は、診断対象装置の特定の構成要素の状態情報を検出する計測装置であって、特定の構成要素の種類ごとに、状態情報に関する情報と、診断プログラムおよび診断閾値と、を対応づけて保持するサーバに対して、検出した状態情報を送信し、状態情報の送信に応じてサーバから送信されてきた診断プログラムおよび診断閾値により診断対象装置を診断する。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや、本発明の構成要素や表現を方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、比較的低コストな計測システムを提供できる。
第1の実施の形態に係る計測システムの構成を示す模式図である。 図1の潤滑剤情報保持部のデータ構造を示す図である。 図1のプログラム保持部のデータ構造を示す図である。 第2の実施の形態に係る潤滑剤情報保持部のデータ構造を示す図である。 変形例に係る計測システムの構成を示す模式図である。 別の変形例に係る計測システムの構成を示す模式図である。 図6の残存寿命情報保持部のデータ構造を示す図である。 潤滑剤の状態情報と減速機の性能データとの相関関係の一例を示す。 さらに別の変形例に係る計測システムの構成を示す模式図である。 図9の性能データ保持部のデータ構造を示す図である。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態に係る計測システムの概要は以下の通りである。
実施の形態に係る計測システムは、計測装置と、計測装置とネットワークで接続されたサーバと、を備える。計測装置は、例えば所定の周期で定期的に、また例えばユーザからの指示に基づいて不定期に、減速機(診断対象装置)の潤滑剤(特定構成要素)が劣化しているかどうかあるいは劣化の程度を診断する劣化診断を実行する。具体的に計測装置は、まず、減速機内の潤滑剤の状態情報をセンサにより検出する。潤滑剤の状態情報は、潤滑剤の状態を示す情報であり、例えば潤滑剤に対して照射された光の反射光や透過光の光強度についての情報、潤滑剤の色についての情報、または潤滑剤の吸収スペクトルについての情報である。そして計測装置は、検出した状態情報に基づいて、診断プログラムおよび診断閾値(以下、これらをまとめて診断プログラム等ともいう)によって潤滑剤の劣化診断を実行する。
計測装置が劣化診断に用いる診断プログラム等は、サーバから提供される。実施の形態に係る計測システムでは、減速機の使用が開始される前に、例えば減速機(あるいは減速機が組み込まれた親機械、例えば産業用ロボット)が設置された直後にユーザから所定の入力を受け付けた場合に、減速機内の潤滑剤の状態情報をセンサにより検出し、検出した状態情報を含む送信要求であって減速機内の潤滑剤用の診断プログラム等の送信要求(以下、プログラム等送信要求という)をサーバに送信する。サーバは、プログラム等送信要求を受信すると、プログラム等送信要求に含まれる状態情報に基づいて減速機内の潤滑剤ひいてはその潤滑剤用の診断プログラム等を特定し、特定した診断プログラム等を計測装置に提供する。
実施の形態に係る計測装置によれば、潤滑剤の状態情報に基づいて減速機内の潤滑剤ひいてはその潤滑剤用の診断プログラム等が特定される。つまり、実施の形態に係る計測装置によれば、従来の計測システムでは必要であった名板を撮影するための装置や位置情報を取得するための装置が不要になり、計測システムのコストが低減される。
以下、計測システムについて具体的に説明する。
図1は、実施の形態に係る計測システム1の構成を示す模式図である。計測システム1は、計測装置100と、計測装置100とネットワークを介して接続されたサーバ200と、を備える。
計測装置100は、センサ110と、センサ110に接続された制御部120と、通信部130と、を備える。通信部130は、種々の通信プロトコルにしたがってサーバ200との通信処理を実行する。
センサ110は、減速機内の潤滑剤の状態情報を検出し、検出した状態情報を制御部120に出力する。センサ110は、例えば、光強度、色、または吸収スペクトルを測定するセンサであり、検出した光強度、色、または吸収スペクトルについての情報を出力する。
制御部120は、送信部122と、受信部124と、診断部126と、出力部127と、プログラム保持部128と、を含む。送信部122は、ユーザから所定の入力を受け付けると、センサ110が検出した潤滑剤の状態情報を含むプログラム等送信要求をサーバ200に送信する。
受信部124は、プログラム等送信要求に応じてサーバ200から送信された診断プログラム等を受信する。受信部124は、受信した診断プログラム等をプログラム保持部128に格納する。
診断部126は、所定の周期で定期的に、あるいはユーザからの指示に基づいて不定期に、減速機内の潤滑剤の劣化診断を実行する。具体的には診断部126は、センサ110が検出した潤滑剤の状態情報に基づいて、プログラム保持部128に記憶されている診断プログラム等によって潤滑剤の劣化診断を実行する。
出力部127は、診断部126による診断結果を例えばディスプレイに出力する。
サーバ200は、制御部210と、通信部240と、を含む。制御部210は、受信部212と、プログラム特定部214と、送信部216と、潤滑剤情報保持部218と、プログラム情報保持部220と、を含む。通信部240は、種々の通信プロトコルにしたがって計測装置100との通信処理を実行する。
潤滑剤情報保持部218は、各潤滑剤について、未使用時における潤滑剤の状態情報を保持する。図2は、潤滑剤情報保持部218のデータ構造を示す図である。潤滑剤の種類欄218aには、減速機に使用されうる潤滑剤の種類が保持される。状態情報欄218bには、未使用時における潤滑剤の状態情報に関する情報が保持される。したがって、潤滑剤情報保持部218を参照すれば、未使用時における潤滑剤の状態情報に基づいて当該潤滑剤の種類を特定できる。なお、潤滑剤の状態情報に関する情報とは、状態情報そのものであってもよいし、状態情報を特定しうる何らかの情報であってもよい。図1に戻る。
プログラム情報保持部220は、各潤滑剤について、劣化診断をするための診断プログラム等を保持する。図3は、プログラム情報保持部220のデータ構造を示す図である。潤滑剤の種類欄220aには、減速機に使用されうる潤滑剤の種類が保持される。診断プログラム欄220b、診断閾値欄220cにはそれぞれ、潤滑剤の劣化診断を実行するための診断プログラム、診断閾値が保持される。したがって、プログラム情報保持部220を参照すれば、潤滑剤の種類に基づいて当該潤滑剤の劣化診断を実行するための診断プログラム等を特定できる。図1に戻る。
受信部212は、計測装置100から送信されたプログラム等送信要求を受信する。
プログラム特定部214は、減速機内の潤滑剤の劣化診断を実行するための診断プログラム等を特定する。具体的にはプログラム特定部214は、受信部212がプログラム等送信要求を受信すると、潤滑剤情報保持部218を参照し、当該プログラム等送信要求に含まれる潤滑剤の状態情報に対応する潤滑剤の種類、すなわち減速機内の潤滑剤の種類を特定する。続いてプログラム特定部214は、プログラム情報保持部220を参照し、特定された潤滑剤の種類に対応する診断プログラム等を、すなわち減速機内の潤滑剤用の診断プログラム等を特定する。つまり、プログラム特定部214は、潤滑剤の状態情報に基づいて潤滑剤の診断プログラム等を特定する。
送信部216は、プログラム特定部214により特定された、減速機内の潤滑剤用の診断プログラム等を計測装置100に送信する。
以上の構成による計測システム1の動作を説明する。
計測装置100は、減速機の使用が開始される前に、具体的には例えば減速機が設置された直後にユーザから所定の入力を受け付けた場合に、センサ110により減速機内の潤滑剤の状態情報を検出し、検出した状態情報を含むプログラム等送信要求をサーバ200に送信する。サーバ200は、プログラム等送信要求を受信すると、当該プログラム等送信要求に含まれる潤滑剤の状態情報に基づいて、減速機内の潤滑剤の劣化診断を実行するための診断プログラム等を特定し、特定した診断プログラム等を計測装置100に送信する。計測装置100は、サーバ200から送信された診断プログラム等を保持する。
計測装置100は、減速機の使用が開始された後は、所定の周期で定期的に、あるいはユーザからの指示に基づいて不定期に、減速機内の潤滑剤の劣化診断を実行する。計測装置100は、劣化診断では、センサ110により潤滑剤の状態情報を検出し、状態情報に基づいて、診断プログラム等によって潤滑剤を診断する。つまり、劣化診断では、上述のようにしてサーバ200において特定され、送信された診断プログラム等が使用される。計測装置100は、診断結果を例えばディスプレイに出力する。ユーザは、これを確認することで潤滑剤の状態を把握できる。
以上説明した第1の実施の形態によれば、センサ110が検出した潤滑剤の状態情報に基づいて、減速機内の潤滑剤用の診断プログラム等が特定される。つまり、従来の計測システムでは必要であった名板を撮影するための装置や位置情報を取得するための装置が不要になり、計測システムのコストを低減できる。
(第2の実施の形態)
複数の潤滑剤の未使用状態での潤滑剤の状態情報が似通っている場合、プログラム特定部214が潤滑剤ひいては診断プログラム等を誤って特定する場合がある。このような潤滑剤であっても、使用時間の経過と共に潤滑剤の状態情報に差異が生じることがある。そこで第2の実施の形態では、減速機の使用が開始されてから或る程度の時間が経過してから潤滑剤用の診断プログラム等を再度特定する。以下、第1の実施の形態との違いに焦点を当てて説明する。
計測装置100の送信部122は、減速機の使用が開始される前に加えて、減速機の使用が開始された後にも、具体的には例えば減速機の使用が開示されてから予め定められた時間が経過したときに、また例えばユーザから指示を受け付けたときに、また例えば定期的に、プログラム等送信要求をサーバ200に送信する。送信部122は特に、潤滑剤の状態情報および潤滑剤の使用時間を含むプログラム等送信要求をサーバ200に送信する。減速機の使用が開始される前は、潤滑剤の使用時間にはゼロを設定すればよい。
サーバ200の潤滑剤情報保持部218は、本実施の形態は、各潤滑剤について、潤滑剤の使用時間ごとの状態情報を保持する。図4は、第2の実施の形態に係る潤滑剤情報保持部218のデータ構造を示す図である。潤滑剤の種類欄218aには、減速機に使用されうる潤滑剤の種類が保持される。状態情報欄218bには、各使用時間における潤滑剤の状態情報に関する情報が保持される。
プログラム特定部214は、受信部212がプログラム等送信要求を受信すると、潤滑剤情報保持部218を参照し、当該プログラム等送信要求に含まれる潤滑剤の状態情報および潤滑剤の使用時間に対応する潤滑剤の種類を特定する。
潤滑剤の種類が特定された後の処理は、前回のプログラム等送信要求のときと異なる潤滑剤の種類が特定された場合にのみ実行されてもよい。すなわち、前回のプログラム等送信要求のときと同じ潤滑剤の種類が特定された場合は、診断プログラム等は計測装置100に送信されなくてもよい。
以上説明した第2の実施の形態によれば、当初は潤滑剤ひいては診断プログラム等の特定を誤っていた場合に、正しい診断プログラム等を特定し直すことが可能となる。
以上、実施の形態に係る計測システムについて説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。以下変形例を示す。
(変形例1)
実施の形態では、計測装置100が1のみセンサを備え、当該1つのセンサが検出した潤滑剤の状態情報に基づいて減速機内の潤滑剤用の診断プログラム等を特定し、また当該1つのセンサが検出した潤滑剤の状態情報に基づいて劣化診断を実行する場合について説明したが、これには限定されない。例えば計測装置100が2つのセンサを備え、一方のセンサが検出した第1の状態情報に基づいて減速機内の潤滑剤用の診断プログラム等を特定し、他方のセンサが検出した第2の状態情報であって第1の状態情報とは異なる状態情報に基づいて劣化診断を実行してもよい。
(変形例2)
実施の形態では特に言及しなかったが、計測システム1は、減速機の潤滑剤として、減速機が使用されている環境や使用されている条件を考慮したより適切な潤滑剤を提案可能に構成されてもよい。具体的には例えば、潤滑剤の状態情報としての吸収スペクトルが所定の添加剤の消費が多いことを示す場合、当該添加剤の添加量が多いあるいは当該添加剤が優秀な潤滑剤を減速機の潤滑剤として提案可能に構成されてもよい。
図5は、変形例に係る計測システム1の構成を示す模式図である。図5は図1に対応する。
計測装置100の送信部122は、ユーザから所定の入力を受け付けると、センサ110が検出した潤滑剤の状態情報を含む潤滑剤提案要求をサーバ200に送信する。
サーバ200の制御部210は、潤滑剤提案部222をさらに含む。潤滑剤提案部222は、潤滑剤提案要求に含まれる潤滑剤の状態情報に基づいて、減速機の潤滑剤として使用すべき潤滑剤を特定する。例えば潤滑剤提案部222は、学習済みの学習器(ニューラルネットワーク)を用いて使用すべき潤滑剤を特定してもよい。この場合、学習器は、減速機内の潤滑剤の状態情報を入力すると、当該減速機の潤滑剤として使用すべき潤滑剤の種類を出力するように学習されたものであってもよい。
送信部216は、潤滑剤提案部222により特定された潤滑剤の種類を計測装置100に送信する。
計測装置100の受信部124は、潤滑剤提案要求に応じてサーバ200から送信された潤滑剤の種類を受信する。出力部127は、受信部124が受信した潤滑剤の種類を、減速機に使用すべき潤滑剤としてディスプレイに表示してユーザに提案する。
本変形例によれば、減速機の使用環境や使用条件を考慮した適切な潤滑剤を提案できる。
(変形例3)
実施の形態では特に言及しなかったが、計測システム1は、減速機内の潤滑剤の残存寿命を診断(推定)可能に構成されてもよい。
図6は、別の変形例に係る計測システム1の構成を示す模式図である。図6は図1に対応する。
計測装置100の送信部122は、ユーザから所定の入力を受け付けると、減速機内の潤滑剤の種類およびセンサ110が検出した潤滑剤の状態情報を含む残存寿命診断要求をサーバ200に送信する。なお、減速機内の潤滑剤の種類は、プログラム等送信要求を送信したときに、プログラム等と共にサーバ200から受信しておけばよい。
サーバ200の制御部210は、残存寿命診断部224と、残存寿命情報保持部226と、をさらに含む。
残存寿命情報保持部226は、各潤滑剤について、残存寿命と潤滑剤の状態情報との対応関係を保持する。図7は、残存寿命情報保持部226のデータ構造を示す図である。滑剤の種類欄226aには、減速機に使用されうる潤滑剤の種類が保持される。残存寿命欄226bには、満寿命に対する残存寿命の割合(%)が保持される。状態情報欄226cには、各残存寿命に対応づけられる状態情報が潤滑剤ごとに保持される。したがって、残存寿命情報保持部226を参照すれば、潤滑剤の状態情報に基づいて当該潤滑剤の残存寿命の割合を特定できる。
残存寿命診断部224は、減速機内の潤滑剤の残存寿命を診断する。具体的には残存寿命診断部224は、受信部212が残存寿命診断要求を受診すると、残存寿命情報保持部226を参照し、当該残存寿命診断要求に含まれる潤滑剤の種類および状態情報に対応する残存寿命の割合を特定する。
送信部216は、残存寿命診断部224により特定された、減速機内の潤滑剤の残存寿命の割合情報を計測装置100に送信する。
計測装置100の受信部124は、残存寿命診断要求に応じてサーバ200から送信された残存寿命の割合情報を受信する。出力部127は、受信部124が受信した残存寿命の割合情報をディスプレイに表示する。
なお、計測装置100は、減速機の累計の稼働時間(潤滑剤を交換している場合は直近に潤滑剤を交換してからの累計の稼働時間)も含む残存寿命診断要求をサーバ200に送信してもよい。この場合、サーバ200の残存寿命診断部224は、特定した残存寿命の割合と累計の稼動時間に基づいて、残存寿命の時間を推定してもよい。
本変形例によれば、潤滑剤の残存寿命を把握できるため、潤滑剤の寿命が切れる前に前もって潤滑剤を交換する等の対応を取ることが可能となる。
(変形例4)
減速機内の潤滑剤は使用されるほど劣化する。また、減速機の性能は、使用されるほど、例えば構成部品に変形が生じるなどした結果、劣化する。つまり、潤滑剤の状態情報と減速機の性能データとの間には、相関関係がある。図8は、潤滑剤の状態情報と減速機の性能データとの相関関係の一例を示す。図8では、状態情報が潤滑剤の色であり、性能データがロストモーションである場合を示している。図8に示すように、潤滑剤が濃色になるほど、言い換えると潤滑剤の使用時間が長くなるほど、ロストモーションは大きくなる、すなわち性能は劣化する。
本実施の形態では、このような、減速機内の潤滑剤の状態情報と減速機の性能データとの相関関係を利用して、潤滑剤の状態情報に基づいて減速機の性能データを特定する。
図9は、さらに別の変形例に係る計測システム1の構成を示す模式図である。図9は図1に対応する。
計測装置100の送信部122は、ユーザから所定の入力を受け付けると、減速機内の潤滑剤の種類およびセンサ110が検出した潤滑剤の状態情報を含む性能データ送信要求をサーバ200に送信する。なお、減速機内の潤滑剤の種類は、プログラム等送信要求を送信したときに、プログラム等と共にサーバ200から受信しておけばよい。
サーバ200の制御部210は、性能データ特定部228と、性能データ保持部230と、をさらに含む。
性能データ保持部230は、各潤滑剤について、性能データと潤滑剤の状態情報との対応関係を保持する。図10は、性能データ保持部230のデータ構造を示す図である。滑剤の種類欄230aには、減速機に使用されうる潤滑剤の種類が保持される。状態情報欄230bには、状態情報が保持される。性能データ欄230cには、各状態情報に対応づけられる性能データが(例えばロストモーション)が潤滑剤ごとに保持される。なお、状態情報と性能データとの対応関係は、実験等により予め特定しておけばよい。
性能データ特定部228は、減速機の性能データを特定する。具体的には性能データ特定部228は、受信部212が性能データ送信要求を受信すると、性能データ保持部230を参照し、当該性能データ送信要求に含まれる潤滑剤の種類および状態情報に対応する性能データを特定する。
送信部216は、性能データ特定部228により特定された減速機の性能データを計測装置100に送信する。
計測装置100の受信部124は、性能データ送信要求に応じてサーバ200から送信された性能データを受信する。出力部127は、受信部124が受信した性能データをディスプレイに表示する。
本変形例によれば、減速機の性能を把握できるため、減速機の性能が所望の性能を下回る前に構成部品を交換したり、減速機自体を交換したりする等、性能劣化に対する予防対策を取ることが可能となる。
(変形例5)
計測装置100およびサーバ200が備える各部材は、計測システムとして有していればよく、各部材が設けられる装置は限定されない。例えば、計測装置100の診断部126が、サーバ200または他の外部装置に設けられてもよい。
(変形例6)
実施の形態および上述の変形例では、減速機が診断対象装置であり、潤滑剤が特定構成要素である場合について説明したが、診断対象装置とその特定構成要素は特には限定されず、例えば特定構成要素は減速機の他の構成部材、例えば軸受であってもよく、また例えば、診断対象装置は減速機以外の装置、例えば射出成形機、冷凍機であってもよく、この場合特定構成要素はそれぞれ樹脂、蓄冷材であってもよい。
上述した実施の形態および変形例の任意の組み合わせもまた本発明の実施の形態として有用である。組み合わせによって生じる新たな実施の形態は、組み合わされる実施の形態および変形例それぞれの効果をあわせもつ。また、請求項に記載の各構成要件が果たすべき機能は、実施の形態および変形例において示された各構成要素の単体もしくはそれらの連携によって実現されることも当業者には理解されるところである。
1 計測システム、 100 計測装置、 126 診断部、 128 プログラム保持部、 200 サーバ、 214 プログラム特定部、 218 潤滑剤情報保持部、 220 プログラム情報保持部。

Claims (9)

  1. 診断対象装置の特定の構成要素の状態情報を検出する計測装置と、
    特定の構成要素の種類ごとに、状態情報に関する情報と、診断プログラムおよび診断閾値と、を対応づけて保持するサーバと、を備え、
    前記計測装置は、検出した状態情報を前記サーバに送信し、
    前記サーバは、前記計測装置から送信された状態情報に基づいて診断プログラムおよび診断閾値を特定し、
    前記サーバによって特定された診断プログラムおよび診断閾値により前記診断対象装置を診断する診断部をさらに備える計測システム。
  2. 前記診断対象装置は減速機であり、前記特定の構成要素は前記減速機に封入された潤滑剤である請求項1に記載の計測システム。
  3. 前記計測装置は、前記状態情報を前記サーバに送信した後に、前記状態情報を再度検出して前記サーバに送信し、
    前記サーバは、再度送信された状態情報に対応する診断プログラムおよび診断閾値を改めて特定し、
    改めて特定された診断プログラムおよび診断閾値が、前回特定された診断プログラムおよび診断閾値と異なる場合、前記診断部は、改めて特定された診断プログラムおよび診断閾値により前記診断対象装置を診断する請求項1または2に記載の計測システム。
  4. 前記サーバは、前記診断対象装置の使用開始後に前記計測装置によって検出された前記特定の構成要素の状態情報に基づいて、前記診断対象装置に最適な前記特定の構成要素の種類を提案する請求項1から3のいずれかに記載の計測システム。
  5. 前記サーバは、
    前記特定の構成要素の種類ごとに、残存寿命と状態情報との対応関係を保持し、
    前記対応関係を参照して、前記計測装置から送信された状態情報に基づいて前記特定の構成要素の残存寿命を診断する請求項1からのいずれかに記載の計測システム。
  6. 前記サーバは、
    前記特定の構成要素の種類ごとに、状態情報と診断対象装置の性能データとの対応関係を保持し、
    前記対応関係を参照して、前記計測装置から送信された状態情報に基づいて前記診断対象装置の性能データを特定する請求項1からのいずれかに記載の計測システム。
  7. 前記計測装置が、前記診断部を備える請求項1からのいずれかに記載の計測システム。
  8. 診断対象装置の特定の構成要素の種類ごとに、前記特定の構成要素の状態情報に関する情報と、診断プログラムおよび診断閾値と、を対応づけて保持するサーバであって、
    前記診断対象装置の特定の構成要素の状態情報を検出する計測装置が検出した状態情報を受信し、
    受信した状態情報に基づいて診断プログラムおよび診断閾値を特定し、
    特定した診断プログラムおよび診断閾値により前記診断対象装置の診断を行うか、特定した診断プログラムおよび診断閾値を前記診断対象装置の診断を行う診断部に送信するサーバ。
  9. 診断対象装置の特定の構成要素の状態情報を検出する計測装置であって、
    特定の構成要素の種類ごとに、状態情報に関する情報と、診断プログラムおよび診断閾値と、を対応づけて保持するサーバに対して、検出した状態情報を送信し、
    前記状態情報の送信に応じて前記サーバから送信されてきた診断プログラムおよび診断閾値であって、送信した前記状態情報に基づいて前記サーバにおいて特定された診断プログラムおよび診断閾値により前記診断対象装置を診断する計測装置。
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