JP7231755B2 - Ｌｅｄ照明電球及び製造方法 - Google Patents

Description

本発明は、ＬＥＤ照明電球及び製造方法に関し、特に、照明ドライバを内蔵する電球に関する。

特に商用電源によって駆動できる、ＬＥＤ照明電球は、電球に内蔵される照明ドライバ回路を必要とする。照明ドライバは、例えば、スイッチモード電力変換器又は他のタイプのドライバ回路であり得る。

ＬＥＤ照明電球は典型的に、ガラス外囲体と、ガラス外囲体の開口部を閉鎖し、電球の外部端子接点を形成するエンドキャップとを備える。エンドキャップは、エジソン型ねじ取付具（例えば、Ｅ１７又はＥ２７）、バヨネットキャップ（例えば、Ｂ１５又はＢ２２）、又はピンコネクタ（例えば、ＭＲ１６）であってもよい。エンドキャップは、外囲体の外側に配置される、例えば、外囲体の開口部を封止する、ステムを有する（又はステムに取り付けられる）。

既知の手法は、照明ドライバをエンドキャップ内に配置することである。エンドキャップのステムは、照明ドライバが接続される前にガラス外囲体に封止され得る。次いで、エンドキャップの組み立ては、照明ドライバを接続し、エンドキャップの端子を照明ドライバに接続することを伴う。

しかし、このことは、照明ドライバの可能なサイズに制限を課す。照明ドライバがエンドキャップ内に取り付けるには大きすぎる場合、エンドキャップは、照明ドライバのための追加の内部空間を提供するために意図的に拡大され得る。このことは、電球の審美的外観を損ない、望ましくない場合がある、電球の全体サイズの増加をもたらす。

このエンドキャップのサイズの増加は、照明ドライバを収容するために外囲体の内容積部が使用され得る場合に回避され得る。しかし、このことは、エンドキャップと外囲体の間の接続が照明ドライバを損傷させ得るという問題を課す。特に、ガラス外囲体では、接続は、高温焼結プロセスであり得る。関係する温度は、照明ドライバを損傷させるであろう。

したがって、照明ドライバに対する損傷のリスクを犯すことなく、外囲体の内側の空間の使用を可能にすることが必要とされる。

国際公開第２０１６／１４５９２３Ａ１号、中国特許第１０３２２５７５７Ｂ号、米国特許出願公開第２０１３／０２７１９８９Ａ１号、及び同第２０１００２５３２２１Ａ１号は、異なる構造のＬＥＤ電球を開示している。しかし、上記の問題は、言及又は解決されていない。

本発明は、請求項によって定義される。

本発明の態様による実施例によれば、ＬＥＤ照明電球であって、
開口部を有する外囲体と、
外囲体内に密封されているＬＥＤ構成と、
開口部にあるエンドキャップであって、第１の端子、第２の端子、及び開口部を閉鎖するステム部分を含む、エンドキャップと、
ステム部分から外囲体内に延びる第１のワイヤ及び第２のワイヤと、
ステム部分の外囲体の側にある照明ドライバであって、組み立て中に照明ドライバが第１のワイヤ及び第２のワイヤに対して摺動することを可能にするための形状特徴部を含み、第１のワイヤ及び第２のワイヤに電気的に接続されている、照明ドライバと、
外囲体とは反対側でステム部分から延びる第１のチューブと、
外囲体とは反対側でステム部分から延びる第２のチューブと、
第１のチューブを通り、ステム部分を通って、第１の端子と照明ドライバとの間を電気的に接続している、第１の供給ワイヤと、
第２のチューブを通り、ステム部分を通って、第２の端子と照明ドライバとの間を電気的に接続している、第２の供給ワイヤと、を備えるＬＥＤ照明電球が提供される。

この電球は、エンドキャップのステム部分の外囲体の側、すなわち、電球の外囲体内に照明ドライバを有する。組み立て中に、例えば、（外囲体を封止するように）外囲体をステム部分に焼結する間に、照明ドライバを保護するために、照明ドライバは、第１及び第２のワイヤに沿って摺動可能である。このことは、組み立てが、照明ドライバをステム部分から離して行われ得、組み立て後に、第１及び第２の供給ワイヤを使用して、照明ドライバがステム部分に引き戻され得ることを意味する。それゆえ、組み立て中に、照明ドライバは、第１のワイヤ及び第２のワイヤに沿って（又はそれらの上又は間で）摺動することができる。照明ドライバは、外囲体の内容積部内に位置決めされ得、エンドキャップの内容積部に限定される必要がない。

ドライバをステム部分に引き戻すことにより、ドライバは、外囲体の主容積部から可能な限り外に移動され、それにより、外囲体の外観が、すっきりした内容積部を有する従来の白熱ランプに近づく。すっきりした内容積部は、ドライバが光源（例えば、ＬＥＤフィラメント）の近くで外囲体内に配置され、それによってＬＥＤ光の一部を遮断する場合に生じ得、出力光の陰影を作り出す、陰影も回避する。それは、光源の位置決めが、異なるサイズのドライバであっても、自由に選択され得ることも意味する。

第１の供給ワイヤは、好ましくは第１のチューブ内に封止され、第２の供給ワイヤは、好ましくは第２のチューブ内に封止される。このことは、チューブ内でのワイヤの堅固な固定をもたらす。例えば、以下で説明されるように、チューブは、堅固な固定をもたらすようにワイヤの周りで焼結されてもよい。このことは、堅牢な電気的接続部を作ることを可能にする。

それゆえ、チューブは、対応する供給ワイヤの周りでシールを形成するために使用される。チューブは、例えば、外囲体とステム部分が接続された後に、外囲体を排気するために、又は外囲体をガスで充填するために使用することができる。

一実施例では、形状特徴部は、第１のワイヤの周りの第１の貫通孔と、第２のワイヤの周りの第２の貫通孔とを含む。別の実施例では、形状特徴部は、第１のワイヤの周りの第１のスロットと、第２のワイヤの周りの第２のスロットとを含む。

これらの孔又はスロットは、照明ドライバが第１及び第２のワイヤの上を摺動することを可能にし、このことは、この摺動動作中に照明ドライバの位置決めをもたらす。これらは、照明ドライバが（摺動方向と垂直な平面内で）ステム部分のサイズとなることを可能にする。照明ドライバが第１のワイヤと第２のワイヤとの間で摺動することが代替案であるが、このことは、照明ドライバの可能なサイズを更に制限するであろう。第１及び第２のワイヤは、（すなわち、第１のワイヤと第２のワイヤとの間で）ドライバの位置がほぼ規定されるセンタリング機能を依然として実行し得つつ、ドライバは、ステム部分の方に引き戻される。ドライバがステム部分に引き戻された後、ステム部分とドライバとの間の相対的な位置決めが固定される。これは、ステム部分に対する供給ワイヤの位置が、特に、ステム部分を通る開口部の位置で、固定されるためである。

（引き戻す前の）離れた位置と、ステム部分に対して引き戻された位置との間の照明ドライバの経路を規定するために、任意の他の好適なガイド構成が使用されてもよい。

一構成では、照明ドライバは、第１のワイヤ及び第２のワイヤにそれぞれはんだ付けされる、アノード出力ワイヤ及びカソード出力ワイヤを含む。このはんだ付け接続は、第１のワイヤと第２のワイヤとの間にＬＥＤ構成も接続するプロセスの一部として行われてもよい。

あるいは、孔又はスロットは、照明ドライバの出力端子に電気的に接続されてもよい。例えば、それらは、例えば導電性ビアを含む、プリント回路基板内に形成されてもよい。次いで、照明ドライバの出力端子は、第１及び第２のワイヤと孔又はスロットとの間の電気的接触により、第１及び第２のワイヤに接続される。

全ての場合で、ステム部分が外囲体に接続された（例えば、焼結された）後に、外囲体の内容積部へのアクセスは必要とされない。ドライバにはんだ付けされた電気的接続部が設けられてもよく、または、照明ドライバを定位置に位置決めすることにより、例えば、ステム部分に当接させることにより、照明ドライバの出力端子に対する第１のワイヤと第２のワイヤとの間の電気的接続部が、自動的に確保されてもよい。

外囲体は、好ましくはガラスであり、ステム部分は、外囲体に焼結される。この焼結中に、照明ドライバは、ステムから更に外囲体内の離れた位置に位置決めすることができる。

第１及び第２のチューブもまた、例えば、ガラスであり、対応する供給ワイヤの周りでそれぞれ焼結される。このことは、外囲体の熱封止をもたらす。照明ドライバは、高温にもかかわらず、このプロセス中にステムの隣の定位置に配置することができる。これは、チューブが照明ドライバに対してステム部分の反対側にあることで、照明ドライバがステム部分によって保護されるためである。ステム部分も、例えば、ガラスで形成される。

エンドキャップは、例えば、第１及び第２の端子を形成する端子部分を更に含む。ステム部分に対する端子部分の組み立ては、最終組み立て段階である。

上述されたように、ＬＥＤ構成は、好ましくは、第１のワイヤと第２のワイヤとの間に接続される。この接続は、照明ドライバが第１及び第２のワイヤの上に取り付けられた後であるが、ステム部分が外囲体に取り付けられる前に行われる。

本発明は、ＬＥＤ照明電球を製造する方法であって、
開口部を有する外囲体を提供するステップと、
エンドキャップのステム部分であって、ステム部分から延びる第１のワイヤ及び第２のワイヤを有するステム部分を提供するステップと、
第１のワイヤ及び第２のワイヤに沿って照明ドライバを取り付けるステップであって、照明ドライバが、ステム部分を通り、ステム部分から後方に延びる対応するチューブをそれぞれ通って延びる、第１及び第２の供給ワイヤを含む、ステップと、
外囲体内にＬＥＤ構成を提供するステップと、
照明ドライバがステム部分から離れて外囲体内にある状態で、ステム部分を外囲体の開口部に気密接続するステップと、
第１及び第２の供給ワイヤを使用して、照明ドライバを第１及び第２のワイヤに沿ってステム部分の方に引くステップと、
照明ドライバを第１及び第２のワイヤに接続するステップと、
チューブを第１及び第２の供給ワイヤの周りで封止するステップと、
第１及び第２の供給ワイヤをエンドキャップの端子部分の第１及び第２の端子に接続し、端子部分をステム部分に接続することにより、エンドキャップを組み立てるステップと、を含む方法も提供する。

この方法は、照明ドライバが、ステム部分が外囲体に取り付けられたときに、電球の外囲体の内側にステム部分から安全な距離で位置決めされることを可能にする。次いで、照明ドライバは、供給ワイヤを使用して定位置に引き込まれ得る。照明ドライバは、例えば、ステム部分に対して引かれることで、ステム部分に当接するが、ステム部分の外囲体の側で、すなわち、エンドキャップ内ではなく、電球の外囲体内で、特定の位置を占めてもよい。

照明ドライバを第１及び第２のワイヤに接続するステップは、照明ドライバを定位置に引き込むことによって自動的に行われてもよいことに留意されたい。

外囲体及びチューブは、例えば、ガラスであり、気密接続するステップ及び封止するステップは焼結を含む。焼結は高温プロセスであり、方法は、焼結が行われるときに既に設置されている照明ドライバに対する熱損傷を回避する。これは、それが外囲体の内側に取り付けられるためである。

方法は、第１及び第２の供給ワイヤの周りでチューブを封止するステップの前に、外囲体を排気するか、又は外囲体をガスで充填するステップを更に含んでもよい。

第１及び第２の供給ワイヤを使用して照明ドライバをステム部分の方に引くステップは、例えば、照明ドライバを引いて、第１のワイヤ及び第２のワイヤに対して照明ドライバの形状特徴部に沿って摺動させることを含む。

方法は、ステム部分を外囲体の開口部に気密接続するステップの前の（実際には、引くステップの前の）半田付けにより、照明ドライバを第１及び第２のワイヤに接続するステップを更に含んでもよい。

代替的な構成では、形状特徴部は、例えば、第１のワイヤの周りの第１の貫通孔又はスロット、及び第２のワイヤの周りの第２の貫通孔又はスロットを含み、方法は、引くステップの間に孔又はスロットを照明ドライバの出力端子に電気的に接続することにより、照明ドライバを第１及び第２のワイヤに接続するステップを含む。孔又はスロットは、例えば、第１又は第２のワイヤと電気的に接触する導電性の内面を有する。

方法は、ステム部分を外囲体の開口部に気密接続するステップの前に、第１のワイヤと第２のワイヤとの間にＬＥＤ構成を接続するステップを更に含んでもよい。

本発明のこれらの態様及び他の態様は、以降で説明される実施形態から明らかとなり、当該の実施形態を参照して解明されるであろう。

本発明のより良好な理解のために、及び、どのようにして本発明が遂行され得るかをより明確に示すために、次に、例としてのみ、添付図面が参照される。
既知のＬＥＤ電球を示す。 本発明の実施例による電球を示す。 ステム部分及び接続されたワイヤ及びチューブを示す。 第１のワイヤの上に取り付けられた照明ドライバを示す。 第１のワイヤ及び第２のワイヤの両方の上に更に下方で取り付けられた照明ドライバを示す。 電球の外囲体に挿入された図５の組立体を示す。 照明ドライバをステム部分の方に移動させるために、供給ワイヤがどのように引かれるかを示す。 電気的接続部をより詳細に示す。 電気的接続部の代替的な設計を示す。 ＬＥＤ照明電球を製造する方法を示す。

本発明が、図を参照して説明される。

詳細な説明及び具体例は、装置、システム、及び方法の例示的実施形態を示すものであるが、単に例示目的に過ぎず、本発明の範囲を限定することを意図するものではない点を理解されたい。本発明の装置、システム、及び方法の、これら及び他の特徴、態様、及び利点は、以下の説明、添付の請求項、及び添付の図面から、より良好に理解されるであろう。これらの図は、概略的なものに過ぎず、縮尺通りに描かれていない点を理解されたい。また、同じ参照番号は、これらの図の全体を通して、同じ部分又は同様の部分を示すために使用されている点も理解されたい。

本発明は、照明ドライバが電球の外囲体内に配置されるＬＥＤ照明電球を提供する。組み立て中、照明ドライバは、外囲体の開口部に対するエンドキャップのステム部分の高温封止が起こり得るように、外囲体の開口部から離れて位置決めされ得る。次いで、照明ドライバは、ステム部分に対して定位置に引き込まれることができ、次いで、エンドキャップの組み立てを完成させることができる。

図１は、開口部１４を有する外囲体１２を備える既知のＬＥＤ電球１０を示す。エンドキャップ１６が、開口部にある。エンドキャップは、電球ホルダに接続するための外部電気コネクタを形成する。

エンドキャップ１６の容積部内には、照明ドライバがある。電球の外囲体１２の外側でエンドキャップの容積部内に照明ドライバのための空間を作るために、エンドキャップは、標準的なコネクタ部品１６ａ（図示されるようなねじ取付具など）を含み、追加の容積部１６ｂも含む。

この追加の容積部１６ｂは、通常、金属／プラスチックオーバーモールド筐体などの非透明材料によって密封されるため、電球部の外観を変化させ、望ましくない場合がある。コネクタを可能な限り小さくでき、照明ドライバを外囲体内に収容できることが好ましい。

図２は、本発明の実施例による電球を示す。ＬＥＤ電球１０は、開口部１４及び開口部にあるエンドキャップ１６を有する、例えば、ガラス製などの球形状の外囲体１２を再び備える。

エンドキャップ１６は、電球ホルダと電気的に接続するための第１の端子１８及び第２の端子２０を有する電気コネクタ部品４０を有する。

エンドキャップは、外囲体の開口部を閉鎖するステム部分２２を更に含む。第１のワイヤ２４及び第２のワイヤ２６が、ステム部分２２から外囲体内に延びる。ステム部分は、外囲体の容積部を閉鎖し、したがって封止する部分である。ステム部分は、ガラス部品でもある。この説明の目的では、ステム部分がエンドキャップの一部と見なされることに留意されたい。ステム部分は同様に、エンドキャップが接続する別個の部品とみなされ得る。

照明ドライバ２８は、ステム部分２２の外囲体の側、すなわち、外囲体の容積部内に位置決めされる。照明ドライバ２８は、照明ドライバが第１のワイヤ２４及び第２のワイヤ２６に対して摺動することを可能にするための形状特徴部（以下で更に説明される）を含み、照明ドライバ２８は、第１のワイヤ及び第２のワイヤに電気的に接続される。

この形状特徴部は、ステム部分２２が外囲体に接続されているときに、照明ドライバが外囲体の容積部の更に中心の方に配置されることを可能にする。次いで、照明ドライバは、ステム部分に引き戻され得る。

ＬＥＤフィラメント４２が、第１のワイヤと第２のワイヤとの間に設けられる。ＬＥＤフィラメントは、１つ以上の発光ストリップの形態をとる。

それゆえ、電球は、エンドキャップのステム部分の外囲体の側、すなわち、電球の外囲体内に照明ドライバを有する。組み立て中に、例えば、（外囲体を封止するように）外囲体をステム部分に焼結する間に、照明ドライバを保護するために、照明ドライバは、第１及び第２のワイヤに沿って摺動可能である。

図２の設計の部品、及び組み立てが行われる方法については、図３～図９を参照して説明される。

図３は、第１のワイヤ２４及び第２のワイヤ２６が第１の側から、特に外囲体の側（すなわち、電球が組み立てられたときに外囲体の容積部に面するステム部分２２の側又は端部）から突出した状態での、ステム部分２２を示す。ステム部分の反対側は、エンドキャップの側とみなされてもよい。

エンドキャップの側から延びるのは、第１のガラスチューブ３４ａ及び第２のガラスチューブ３４ｂを有するチューブ構成３４である。

図４は、第１のワイヤ２４の上に取り付けられた照明ドライバ２８を示す。図４では、照明ドライバが、最初に第１のワイヤ２４の上に取り付けられている状態が示されているが、その後に第２のワイヤ２６の上も通過するまで下方に摺動される。

照明ドライバは、回路基板２８ａと、回路基板２８ａに取り付けられた構成要素２８ｂとを含む。ドライバ出力アノードケーブル２７ａ及びドライバ出力カソードケーブル２７ｂが、ドライバからの電気出力接続部をもたらすように、第１のワイヤ２４及び第２のワイヤ２６と、それぞれはんだ付けするために、回路基板２８ａから延びる。

照明ドライバが第１のワイヤ２４及び第２のワイヤ２６に対して摺動することを可能にするために形状特徴部が設けられる。この形状特徴部は、例えば、一対の開口部を有し、図４に見られ得る一方の開口部３０は、照明ドライバ２８がステム部分２２の方に更に下げられるときに第２のワイヤ２６の上を摺動する。

開口部（開口部３０など）は、代わりに半径方向の開口スロットであってもよいことに留意されたい。

第１の供給ワイヤ３６が、照明ドライバ２８から、ステム部分２２の第１の開口部２３ａを通り、第１のチューブ３４ａを通って延びる。第２の供給ワイヤ３８が、照明ドライバ２８から、ステム部分２２の第２の開口部２３ｂを通り、第２のチューブ３４ｂを通って延びる。第１及び第２の供給ワイヤは、照明ドライバの入力端子と電気的に接触する。

第１の供給ワイヤ３６は、第１のチューブ３４ａを通り、ステム部分２２を通って、第１の端子１８と照明ドライバの第１の入力端子との間を電気的に接続するためのものであり、第２の供給ワイヤ３８は、第２のチューブ３４ｂを通り、ステム部分を通って、第２の端子２０と照明ドライバ２８の第２の入力端子との間を電気的に接続するためのものである。

図５は、第１のワイヤ２４及び第２のワイヤ２６の両方の上に取り付けられた照明ドライバ２８を示す。次いで、ＬＥＤストリング４２は、第１のワイヤと第２のワイヤとの間に接続され得る。

さらに、ドライバ出力アノードケーブル２７ａは、位置２９ａで第１のワイヤに接続し、ドライバ出力カソードケーブル２７ｂは、位置２９ｂで第２のワイヤに接続する。接続は、例えば、はんだ付けによる。図５に示されるように、ドライバ２８がステム部分の方に自由に摺動し、ケーブル２７ａ、２７ｂの直線化がもたらされるようにケーブル２７ａ、２７ｂにたるみが存在する。

図６は、次いで、図５の組立体が電球の外囲体１２に挿入されることを示す。ステム部分は、外囲体の開口部を閉鎖する。次いで、ステム部分を外囲体に封止するために、焼結プロセスが使用される。

この焼結プロセスの間、照明ドライバ２８は、図示されるように、ステム部分から離間して位置決めされる。それゆえ、照明ドライバはステム部分と接触しておらず、それらの間に空隙が存在する。このことは、照明ドライバ２８への直接的な熱伝導を防止し、照明ドライバを焼結温度から保護する。間隔は、例えば、５ｍｍ超、例えば、１ｃｍ超である。

図７は、好ましくはステム部分２２と接触するまで、照明ドライバ２８をステム部分２２の方に移動させるために、次いで供給ワイヤ３６、３８がどのように引かれるかを示す。ドライバ出力アノードケーブル２７ａ及びドライバ出力カソードケーブル２７ｂは、このプロセス中に直線化される。

図８に最も明確に示されるように、次いで、第１の供給ワイヤ３６は、第１のチューブ３４ａ内に封止され、第２の供給ワイヤ３８は、第２のチューブ３４ｂ内に封止される。これは、更なる焼結プロセスである。

このプロセスは、外囲体の内容積部に対する気密シールを提供する（及びステム部分２２と開口部との間のシールも気密である）。チューブは、外囲体容積部を排気するために、又は高い熱伝導率及び低い粘性を有するガスなどのガスを提供するために、使用されてもよい。ヘリウム若しくは水素又はこれらの混合物が使用されてもよく、このことは、ヒートシンクの必要性を低減させることができる。

図８は、電気的接続部をより明確に示し、ドライバ入力３６及び３８がエンドキャップと接触することを示し、一方、ドライバ出力ケーブル２７ａ及び２７ｂが、はんだ付け箇所２９ａ及び２９ｂで第１のワイヤ２４及び第２のワイヤ２６に、はんだ付けされることを示す。

次いで、エンドキャップ１６が組み立てられる。このことは、図示されるように、第１の供給ワイヤ３６を第１の端子１８に接続し、第２の供給ワイヤ３８を第２の端子２０に接続することを伴う。これにより、ステム部分２２と端子部分４０とを連結することで、エンドキャップが組み立てられる。

図９は、代替的な電気的接続部の構成を示す。第１及び第２のワイヤ２４、２６はそれぞれ、対応する拡大された足部分２４ａ、２６ａを含む。照明ドライバ２８のＰＣＢ２８ａが、開口部３０としての導電性ビアを含む。照明ドライバ２８が、ステム部分２２に当接するように完全に後退されると、拡大された足部分２４ａ、２６ａは、導電性ビアと電気的に接触し、摩擦係合する。それゆえ、照明ドライバの出力は、追加のはんだ付けワイヤを必要とせずに自動的に、ＬＥＤフィラメントを駆動するための第１のワイヤ及び第２のワイヤに接続される。他の特徴は、図８と同じである。

照明ドライバ２８の最終位置への移動が、照明ドライバ出力端子と第１及び第２のワイヤとの間に電気的接続部が作られるように、任意の他の電気的接点の設計が使用されてもよい。また、はんだ付けされた接続ワイヤの代わりに、電気コネクタを使用するなど、他のタイプの電気的接続部が作られてもよい。

図１０は、ＬＥＤ照明電球を製造する方法を示す。

ステップ５０にて、開口部を有する外囲体が提供される。

ステップ５２にて、エンドキャップのステム部分であって、ステム部分から延びる第１のワイヤ及び第２のワイヤを有するステム部分（図３に示される）が提供される。一対のチューブも、第１及び第２のワイヤとは反対側にステム部分から後方に延びる。

ステップ５４にて、照明ドライバが、第１のワイヤ及び第２のワイヤに沿って取り付けられる（図４に示される）。照明ドライバは、ステム部分を通り、対応するチューブをそれぞれ通って延びる第１及び第２の供給ワイヤを含む。

ステップ５６にて、ＬＥＤ構成が、第１のワイヤと第２のワイヤとの間に接続され、図８の設計では、第１のワイヤ及び第２のワイヤとドライバ出力ケーブルとの間にはんだ付けされた電気的接続部が作られる。

ステップ５８にて、ステム部分は、照明ドライバがステム部分から離れて外囲体内にある状態で、好ましくは焼結により、外囲体の開口部に気密接続される（図６に示される）。

ステップ６０にて、照明ドライバは、第１及び第２の供給ワイヤを使用して、第１及び第２のワイヤに沿ってステム部分の方に引かれる（図７に示される）。図９の設計では、このステップ６０は、第１のワイヤ及び第２のワイヤとドライバ出力部との間の電気的接続部を作り出す。

ステップ６２にて、外囲体は任意選択的に、排気又はガスで充填される。

ステップ６４にて、チューブは、好ましくは焼結により、第１及び第２の供給ワイヤの周りで封止される。

ステップ６６にて、エンドキャップは、第１及び第２の供給ワイヤをエンドキャップの端子部分の第１及び第２の端子に接続し、端子部分をステム部分に接続することにより、組み立てられる。

上記の実施例は、外囲体の一形状及びエンドキャップの一設計に基づく。本発明は、勿論、他の設計に適用されてもよい。ＬＥＤ構成は、単一の色又は制御可能な色を有する任意の所望の形態をとってもよく、本発明は、任意のタイプのドライバに適用することができる。遠隔無線制御を可能にするために、エンドキャップ内に又は照明ドライバの一部として、センサ又はＲＦ通信回路などの追加の回路構成要素が存在してもよい。それゆえ、本発明は、様々な電球タイプに適用され得る。

図面、本開示、及び添付の請求項の検討によって、開示される実施形態に対する変形形態が、当業者により理解されることができ、また、特許請求される発明を実施する際に実行されることができる。請求項では、単語「備える（comprising）」は、他の要素又はステップを排除するものではなく、不定冠詞「１つの（a）」又は「１つの（an）」は、複数を排除するものではない。請求項中のいかなる参照符号も、範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。

Claims (15)

1. ＬＥＤ照明電球であって、
   開口部を有する外囲体と、
   前記外囲体内に密封されているＬＥＤ構成と、
   第１の端子、第２の端子、及び前記開口部を閉鎖するステム部分を含む、前記開口部にあるエンドキャップと、
   前記ステム部分から前記外囲体内に延びる第１のワイヤ及び第２のワイヤと、
   前記ステム部分の前記外囲体の側にある照明ドライバであって、組み立て中に前記照明ドライバが前記第１のワイヤ及び前記第２のワイヤに対して摺動することを可能にするための形状特徴部を含み、前記第１のワイヤ及び前記第２のワイヤに電気的に接続されている、照明ドライバと、
   前記外囲体とは反対側で前記ステム部分から延びる第１のチューブと、
   前記外囲体とは反対側で前記ステム部分から延びる第２のチューブと、
   前記第１のチューブを通り、前記ステム部分を通って、前記第１の端子と前記照明ドライバとの間を電気的に接続している、第１の供給ワイヤと、
   前記第２のチューブを通り、前記ステム部分を通って、前記第２の端子と前記照明ドライバとの間を電気的に接続している、第２の供給ワイヤと、
   を備えるＬＥＤ照明電球。
2. 前記第１の供給ワイヤが、前記第１のチューブ内に封止されており、前記第２の供給ワイヤが、前記第２のチューブ内に封止されている、請求項１に記載のＬＥＤ照明電球。
3. 前記形状特徴部が、前記第１のワイヤの周りの第１の貫通孔又はスロット、及び前記第２のワイヤの周りの第２の貫通孔又はスロットを含む、請求項１又は２に記載のＬＥＤ照明電球。
4. 前記照明ドライバが、前記第１のワイヤ及び前記第２のワイヤにそれぞれはんだ付けされた、アノード出力ワイヤ及びカソード出力ワイヤを含む、請求項１乃至３のいずれか一項に記載のＬＥＤ照明電球。
5. 前記貫通孔又は前記スロットが、前記照明ドライバの出力端子に電気的に接続されており、前記照明ドライバの前記出力端子が、前記第１及び第２のワイヤと前記貫通孔又はスロットとの間を電気的に接触させることにより、前記第１及び第２のワイヤに接続されている、請求項３に記載のＬＥＤ照明電球。
6. 前記外囲体がガラスであり、前記ステム部分が前記外囲体に焼結されている、請求項１乃至５のいずれか一項に記載のＬＥＤ照明電球。
7. 前記第１及び第２のチューブが、ガラスであり、対応する供給ワイヤの周りでそれぞれ焼結されている、請求項１乃至６のいずれか一項に記載のＬＥＤ照明電球。
8. 前記エンドキャップが、前記第１及び第２の端子を形成する端子部分を更に含む、請求項１乃至７のいずれか一項に記載のＬＥＤ照明電球。
9. 前記ＬＥＤ構成が、前記第１のワイヤと前記第２のワイヤとの間に接続されている、請求項１乃至８のいずれか一項に記載のＬＥＤ照明電球。
10. ＬＥＤ照明電球を製造する方法であって、
    開口部を有する外囲体を提供するステップと、
    エンドキャップのステム部分であって、前記ステム部分から延びる第１のワイヤ及び第２のワイヤを有するステム部分を提供するステップと、
    前記第１のワイヤ及び前記第２のワイヤに沿って照明ドライバを取り付けるステップであって、前記照明ドライバが、前記ステム部分を通り、前記ステム部分から後方に延びる対応するチューブをそれぞれ通って延びる、第１及び第２の供給ワイヤを含む、ステップと、
    前記外囲体内にＬＥＤ構成を提供するステップと、
    前記照明ドライバが前記ステム部分から離れて前記外囲体内にある状態で、前記ステム部分を前記外囲体の前記開口部に気密接続するステップと、
    前記第１及び第２の供給ワイヤを使用して、前記照明ドライバを前記第１及び第２のワイヤに沿って前記ステム部分の方に引くステップと、
    前記第１及び第２の供給ワイヤの周りで前記チューブを封止するステップと、
    前記第１及び第２の供給ワイヤを前記エンドキャップの端子部分の第１及び第２の端子に接続し、前記端子部分を前記ステム部分に接続することにより、前記エンドキャップを組み立てるステップと、
    を含む方法。
11. 前記外囲体及び前記チューブがガラスであり、前記気密接続するステップ及び前記封止するステップが焼結を含む、請求項１０に記載の方法。
12. 前記第１及び第２の供給ワイヤの周りで前記チューブを封止するステップの前に、前記外囲体を排気するか、又は前記外囲体をガスで充填するステップを更に含む、請求項１０又は１１に記載の方法。
13. 前記第１及び第２の供給ワイヤを使用して前記照明ドライバを前記ステム部分の方に引くステップが、前記照明ドライバを引いて、前記第１のワイヤ及び第２のワイヤに対して前記照明ドライバの形状特徴部に沿って摺動させることを含む、請求項１０乃至１２のいずれか一項に記載の方法。
14. 前記ステム部分を前記外囲体の前記開口部に気密接続するステップの前のはんだ付けにより、前記照明ドライバを前記第１及び第２のワイヤに接続することを更に含む、請求項１０乃至１３のいずれか一項に記載の方法。
15. 前記ステム部分を前記外囲体の前記開口部に気密接続するステップの前に、前記第１のワイヤと前記第２のワイヤとの間に前記ＬＥＤ構成を接続するステップを更に含む、請求項１１乃至１４のいずれか一項に記載の方法。

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