JP7231695B1 - 薬剤発注管理装置、薬剤発注管理方法、および、薬剤発注管理プログラム - Google Patents

薬剤発注管理装置、薬剤発注管理方法、および、薬剤発注管理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】同じ処方パターンでの再来局率に基づいて、通常発注管理方式と直前発注管理方式とのいずれかを判定することで、過去の実績に基づいた適切な発注管理方式を実施することを目的とする。【解決手段】薬剤発注管理装置100は、処方パターンと、処方パターンで薬剤が処方された処方回数と、処方パターンの処方せんを受領した患者の再来局数とが対応付けられた処方パターンデータベース151を備える。算出部120は、対象処方せん21の組合せパターンに基づいて処方パターンデータベース151から処方パターンを抽出する。また、算出部120は、抽出した処方パターンに対応する処方回数と再来局数とに基づいて、対象処方せん21が発行された患者の再来局率31を算出する。そして、設定部130が、再来局率31に基づいて、対象処方せん21に対し、特別発注管理方式とするか否かを設定する。【選択図】図1

Description

本開示は、薬剤発注管理装置、薬剤発注管理方法、および、薬剤発注管理プログラムに関する。
薬局で処方される薬剤には、一度に大量に処方される薬剤、あるいは、処方日数が長期となる薬剤等がある。このような薬剤は、長期にわたり大量に薬局で保管する必要があり、在庫管理の観点から薬局の負担となっている。
特許文献1には、薬品の常習性あるいは時期性の有無から、患者に同じ薬品を出荷するリピートパラメータを設定し、このリピートパラメータに基づき処方後の在庫下限数の設定を行う技術が開示されている。
特開2018-097557号公報
特許文献1では、薬品の常習性あるいは時期性に着眼して在庫の適正化を図ろうとしている。しかし、薬品について常習性あるいは時期性があったとしても、薬品の処方日数が短く通常通りに発注しても問題がないものもある。また、薬品によっては価格が低く大量に保管しても薬局の負担にならないものもある。
また、処方日数あるいは処方金額に基づいて一定の条件に合致した医薬品を長期処方とみなし、次回に同じ患者が来局する直前に発注および納品を行う直前発注を実施する方法が考えられる。しかし、処方日数あるいは処方金額の閾値を薬局で任意に設定できるようにする場合、閾値の設定値によっては、次回の来局が見込めないにも関わらず、長期処方とみなして、直前発注としてしまう可能性がある。これにより、結果的に過剰在庫を抱える原因になってしまうという課題がある。
本開示では、同じ処方パターンでの再来局率に基づいて、特別発注管理方式とするか否かを判定することで、過去の実績に基づいた適切な発注管理方式を実施することを目的とする。
本開示に係る薬剤発注管理装置は、薬剤の組合せである処方パターンと、前記処方パターンで薬剤が処方された回数を示す処方回数と、前記処方パターンの処方せんを受領した患者が薬局に再来局した回数を示す再来局数とが対応付けられた処方パターンデータベースと、
処方せんを対象処方せんとして受け付け、前記対象処方せんに含まれる薬剤の組合せである組合せパターンに基づいて前記処方パターンデータベースから処方パターンを抽出し、抽出した処方パターンに対応する処方回数と再来局数とに基づいて、前記対象処方せんが発行された患者の再来局率を算出する算出部と、
前記再来局率に基づいて、前記対象処方せんに対し、通常発注管理方式以外の発注管理方式である特別発注管理方式とするか否かを設定する設定部とを備える。
前記算出部は、
前記組合せパターンと同一の処方パターンが前記処方パターンデータベースに設定されていれば、前記組合せパターンと同一の処方パターンに対応する処方回数をインクリメントするとともに、前記対象処方せんが発行された患者が再来局か否かを示す情報に基づいて再来局数を設定し、前記再来局率を算出する。
前記算出部は、
前記組合せパターンと同一の処方パターンが前記処方パターンデータベースに設定されていなければ、前記組合せパターンを処方パターンとして前記処方パターンデータベースに追加し、追加した処方パターンに対応する処方回数を1と設定するとともに再来局数を0と設定し、前記再来局率を算出する。
前記薬剤発注管理装置は、
処方せんを識別する処方せん識別子と、患者を識別する患者識別子と、前記処方せんに含まれる薬剤の各薬剤の出荷金額とを含む情報を管理する処方管理データベースを備え、
前記設定部は、
前記処方管理データベースに管理されている前記対象処方せんに対し、前記特別発注管理方式とするか否かを設定する。
前記薬剤発注管理装置は、
前記再来局率に対して適切な発注管理方式を設定する条件である第1閾値を含む基本条件データベースを備え、
前記設定部は、
前記再来局率が前記第1閾値以上の場合に、前記処方管理データベースに設定されている前記対象処方せんに、前記特別発注管理方式を設定する。
前記基本条件データベースは、
処方せんに含まれる薬剤の合計金額に対して適切な発注管理方式を設定する条件である第2閾値を含み、
前記設定部は、
前記処方管理データベースを用いて前記対象処方せんに含まれる薬剤の出荷金額の和を算出し、前記出荷金額の和が前記第2閾値以上の場合に、前記処方管理データベースに設定されている前記対象処方せんに、前記特別発注管理方式を設定する。
前記算出部は、
前記処方パターンデータベースから、前記組合せパターンと同一の処方パターンを抽出し、抽出した処方パターンに対応する処方回数と再来局数とに基づいて、前記再来局率を算出する。
前記算出部は、
前記処方パターンデータベースから、前記組合せパターンと部分的に一致する処方パターンを抽出し、抽出した処方パターンに対応する処方回数と再来局数とに基づいて、前記再来局率を算出する。
本開示に係る薬剤発注管理方法は、プロセッサを備え、薬剤の発注を管理する薬剤発注管理装置に用いられる薬剤発注管理方法において、
前記薬剤発注管理装置は、
薬剤の組合せである処方パターンと、前記処方パターンで薬剤が処方された回数を示す処方回数と、前記処方パターンの処方せんを受領した患者が薬局に再来局した回数を示す再来局数とが対応付けられた処方パターンデータベースを備え、
プロセッサが、処方せんを対象処方せんとして受け付け、前記対象処方せんに含まれる薬剤の組合せである組合せパターンに基づいて前記処方パターンデータベースから処方パターンを抽出し、抽出した処方パターンに対応する処方回数と再来局数とに基づいて、前記対象処方せんが発行された患者の再来局率を算出し、
プロセッサが、前記再来局率に基づいて、前記対象処方せんに対し、通常発注管理方式以外の発注管理方式である特別発注管理方式とするか否かを設定する。
本開示に係る薬剤発注管理プログラムは、薬剤の発注を管理する薬剤発注管理装置に用いられる薬剤発注管理プログラムにおいて、
前記薬剤発注管理装置は、
薬剤の組合せである処方パターンと、前記処方パターンで薬剤が処方された回数を示す処方回数と、前記処方パターンの処方せんを受領した患者が薬局に再来局した回数を示す再来局数とが対応付けられた処方パターンデータベースを備え、
処方せんを対象処方せんとして受け付け、前記対象処方せんに含まれる薬剤の組合せである組合せパターンに基づいて前記処方パターンデータベースから処方パターンを抽出し、抽出した処方パターンに対応する処方回数と再来局数とに基づいて、前記対象処方せんが発行された患者の再来局率を算出する算出処理と、
前記再来局率に基づいて、前記対象処方せんに対し、通常発注管理方式以外の発注管理方式である特別発注管理方式とするか否かを設定する設定処理と
をコンピュータである前記薬剤発注管理装置に実行させる。
本開示に係る薬剤発注管理装置は、処方パターンと、処方パターンで薬剤が処方された処方回数と、処方パターンの処方せんを受領した患者の再来局数とが対応付けられた処方パターンデータベースを備える。算出部は、対象処方せんの組合せパターンに基づいて処方パターンデータベースから処方パターンを抽出する。また、算出部は、抽出した処方パターンに対応する処方回数と再来局数とに基づいて、対象処方せんが発行された患者の再来局率を算出する。そして、設定部が、再来局率に基づいて、対象処方せんに対し、通常発注管理方式と特別発注管理方式とのいずれかを設定する。よって、本開示に係る薬剤発注管理装置によれば、同じ処方パターンでの再来局率に基づいて、特別発注管理方式とするか否かを判定するので、過去の実績に基づいた適切な発注管理方式を実施することができるという効果を奏する。
実施の形態1に係る薬剤発注管理装置の構成例を示す図。 実施の形態1に係る薬剤発注管理処理を示すフロー図。 実施の形態1に係る処方パターンデータベースの構成例を示す図。 実施の形態1に係る処方管理データベースの構成例を示す図。 実施の形態に係る基本条件データベースの構成例を示す図。 実施の形態1の算出処理において組合せパターンと同一の処方パターンが処方パターンデータベースに設定されている場合の処理を示すフロー図。 実施の形態1の算出処理において組合せパターンと同一の処方パターンが処方パターンデータベースに設定されていない場合の処理を示すフロー図。 実施の形態1の算出処理において対象処方せんが発行された患者の再来局率を算出する処理を示すフロー図。 実施の形態1に係る再来局率の算出方法の例を示す図。 実施の形態1の変形例2に係る薬剤発注管理装置の構成例を示す図。
以下、本開示の実施の形態について、図を用いて説明する。なお、各図中、同一または相当する部分には、同一符号を付している。実施の形態の説明において、同一または相当する部分については、説明を適宜省略または簡略化する。
実施の形態1.
***構成の説明***
図1は、本実施の形態に係る薬剤発注管理装置100の構成例を示す図である。
薬剤発注管理装置100は、薬局等において薬剤師が用いるレセプトコンピュータといった店舗端末装置に搭載されている。あるいは、薬剤発注管理装置100は、店舗端末装置とネットワークを介して通信する構成でもよい。
本実施の形態に係る薬剤発注管理装置100は、処方せんから得られる薬剤の組合せに基づいて、適切な発注管理方式を判定する装置である。
薬剤の発注管理方式には、通常の発注管理方式である通常発注管理方式と、通常発注管理方式以外の発注管理方式である特別発注管理方式がある。
通常発注管理方式は、薬局等における通常の発注管理に基づく発注方式であり、例えば、出荷したら出荷数を即座に補うように発注を行う方式である。
特別発注管理方式は、通常発注管理方式とは異なる発注方式であり、例えば患者の次回来店予測日から特定日数遡った日を薬剤の発注日とする直前発注管理方式である。直前発注管理方式では、患者の次回来店予測日に基づいて、その来店予測日の直前に発注を行うことになる。具体的には、患者の来店予測日の1週間前に発注を行うといった方式である。直前発注管理方式によれば、薬剤の在庫を約1週間で出荷することができるので、在庫管理にかかる薬局の負担が軽減される。
また特別発注管理方式の別の例として、予約発注方式がある。この発注方式は、出荷後発注を予約という形式で行うものであり、この方式によっても薬剤が在庫として存在する期間を短くすることができ、在庫管理にかかる薬局の負担が軽減される。
薬剤発注管理装置100は、コンピュータである。薬剤発注管理装置100は、プロセッサ910を備えるとともに、メモリ921、補助記憶装置922、入力インタフェース930、出力インタフェース940、および通信装置950といった他のハードウェアを備える。プロセッサ910は、信号線を介して他のハードウェアと接続され、これら他のハードウェアを制御する。
薬剤発注管理装置100は、機能要素として、受付部110と算出部120と設定部130と発注部140と記憶部150を備える。記憶部150には、処方パターンデータベース151と処方管理データベース152と基本条件データベース153が記憶される。
受付部110と算出部120と設定部130と発注部140の機能は、ソフトウェアにより実現される。
記憶部150は、メモリ921に備えられる。なお、記憶部150は、補助記憶装置922に備えられていてもよいし、メモリ921と補助記憶装置922に分散して備えられていてもよい。
プロセッサ910は、薬剤発注管理プログラムを実行する装置である。薬剤発注管理プログラムは、受付部110と算出部120と設定部130と発注部140の機能を実現するプログラムである。
プロセッサ910は、演算処理を行うICである。プロセッサ910の具体例は、CPU、DSP、GPUである。ICは、Integrated Circuitの略語である。CPUは、Central Processing Unitの略語である。DSPは、Digital Signal Processorの略語である。GPUは、Graphics Processing Unitの略語である。
メモリ921は、データを一時的に記憶する記憶装置である。メモリ921の具体例は、SRAM、あるいは、DRAMである。SRAMは、Static Random Access Memoryの略語である。DRAMは、Dynamic Random Access Memoryの略語である。
補助記憶装置922は、データを保管する記憶装置である。補助記憶装置922の具体例は、HDDである。また、補助記憶装置922は、SD(登録商標)メモリカード、CF、NANDフラッシュ、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ブルーレイ(登録商標)ディスク、DVDといった可搬の記憶媒体であってもよい。なお、HDDは、Hard Disk Driveの略語である。SD(登録商標)は、Secure Digitalの略語である。CFは、CompactFlash(登録商標)の略語である。DVDは、Digital Versatile Diskの略語である。
入力インタフェース930は、マウス、キーボード、あるいはタッチパネルといった入力装置と接続されるポートである。入力インタフェース930は、具体的には、USB端子である。なお、入力インタフェース930は、LANと接続されるポートであってもよい。USBは、Universal Serial Busの略語である。LANは、Local Area Networkの略語である。
出力インタフェース940は、ディスプレイといった表示機器941のケーブルが接続されるポートである。出力インタフェース940は、具体的には、USB端子またはHDMI(登録商標)端子である。ディスプレイは、具体的には、LCDである。HDMI(登録商標)は、High Definition Multimedia Interfaceの略語である。LCDは、Liquid Crystal Displayの略語である。
通信装置950は、ネットワークを介して他の装置と通信する。通信装置950は、レシーバとトランスミッタを有する。通信装置950は、有線または無線で、LAN、インターネット、あるいは電話回線といった通信網に接続している。通信装置950は、具体的には、通信チップまたはNICである。NICは、Network Interface Cardの略語である。
薬剤発注管理プログラムは、プロセッサ910に読み込まれ、プロセッサ910によって実行される。メモリ921には、薬剤発注管理プログラムだけでなく、OSも記憶されている。OSは、Operating Systemの略語である。プロセッサ910は、OSを実行しながら、薬剤発注管理プログラムを実行する。薬剤発注管理プログラムおよびOSは、補助記憶装置922に記憶されていてもよい。補助記憶装置922に記憶されている薬剤発注管理プログラムおよびOSは、メモリ921にロードされ、プロセッサ910によって実行される。なお、薬剤発注管理プログラムの一部または全部がOSに組み込まれていてもよい。
薬剤発注管理装置100は、プロセッサ910を代替する複数のプロセッサを備えていてもよい。これら複数のプロセッサは、薬剤発注管理プログラムの実行を分担する。それぞれのプロセッサは、プロセッサ910と同じように、薬剤発注管理プログラムを実行する装置である。
薬剤発注管理プログラムにより利用、処理または出力されるデータ、情報、信号値および変数値は、メモリ921、補助記憶装置922、または、プロセッサ910内のレジスタあるいはキャッシュメモリに記憶される。
受付部110と算出部120と設定部130と発注部140の各部の「部」を「処理」、「手順」あるいは「工程」に読み替えてもよい。薬剤発注管理プログラムは、受付処理と算出処理と設定処理と発注処理といった薬剤発注管理処理を、コンピュータに実行させる。また、薬剤発注管理方法は、薬剤発注管理装置100が薬剤発注管理プログラムを実行することにより行われる方法である。
薬剤発注管理プログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体または記憶媒体に格納されて提供されてもよい。また、薬剤発注管理プログラムは、プログラムプロダクトとして提供されてもよい。
***動作の説明***
図2から図6を用いて、本実施の形態に係る薬剤発注管理装置100の動作について説明する。
薬剤発注管理装置100の動作手順は、薬剤発注管理方法および薬剤発注管理処理に相当する。また、薬剤発注管理装置100の動作を実現するプログラムは、薬剤発注管理プログラムに相当する。
図2は、本実施の形態に係る薬剤発注管理処理を示すフロー図である。
本実施の形態に係る薬剤発注管理処理では、処方せん単位で発注管理方式を判定する。発注管理方式を判定する対象の処方せんを対象処方せん21とする。
患者が処方せんを持って薬局に来店する。薬局において薬剤師により調剤および服薬指導が行われる際、処方せんに含まれる薬剤の情報(以下、処方情報ともいう)が薬剤発注管理装置100に入力される。
<受付処理>
受付処理において、受付部110は、患者に薬剤を処方する処方せんを対象処方せん21として受け付ける。
具体的には、以下の通りである。
ステップS101において、受付部110は、対象処方せん21を受け付け、対象処方せん21から薬剤の処方に関する情報を抽出し、処方管理データベース152に設定する。処方管理データベース152に情報を設定する処理については後述する。
ここで、記憶部150に記憶されている各データベースについて説明する。
図3は、本実施の形態に係る処方パターンデータベース151の構成例を示す図である。
処方パターンデータベース151には、処方パターン識別子511、処方パターン512、処方回数513、および、再来局数514が設定されている。
処方パターン識別子511は、処方パターン512を識別する識別子である。
処方パターン512は、薬剤の組合せを表す。図2の処方パターンデータベース151の1レコード目では、処方パターン「A,B,C,D」は、薬剤A,薬剤B,薬剤C,薬剤Dの組合せを表しており、その処方パターンの処方パターン識別子は「P001」である。また、2レコード目では、処方パターン「A」は、薬剤Aのみであることを表し、処方パターン識別子は「P002」である。このように、薬剤Aのみの処方パターンも薬剤の組合せの1つであるものとする。
処方回数513は、処方パターン512で薬剤が処方された回数を示す。処方パターン512で薬剤が処方されるとは、処方パターン512の処方せんにより薬剤が処方されることである。処方パターン512の処方せんとは、処方パターン512で表された薬剤の組合せを処方する処方せんを意味する。1レコード目では、「A,B,C,D」の薬剤の組合せを処方する処方せんが、過去に80回処方されたことを示している。
再来局数514は、処方パターン512の処方せんを受領した患者が薬局に再来局した回数を示す。つまり、処方パターン512の処方せんを病院等において受領した患者が、同じ処方パターン512の処方せんを持って再び当該薬局を来局した回数である。1レコード目では、「A,B,C,D」の薬剤の組合せを処方する処方せんを持って薬局に来局した患者が、同じ薬剤の組合せの処方せんを持って過去に62回来局したことを示している。
図4は、本実施の形態に係る処方管理データベース152の構成例を示す図である。
処方管理データベース152には、処方せん識別子521、日にち522、患者識別子523、薬剤識別子524、処方日数525、出荷数526、出荷金額527、処方パターン識別子528、および、特別発注フラグ529が設定される。
処方せん識別子521は、処方せんを識別する識別子である。
日にち522は、処方せんを受け付けた日にちである。
患者識別子523は、患者を識別する識別子である。
薬剤識別子524は、薬剤を識別する識別子である。
処方日数525は、薬剤識別子524により識別される薬剤が処方された日数である。
出荷数526は、薬剤識別子524により識別される薬剤が出荷された数である。
出荷金額527は、薬剤識別子524により識別される薬剤の金額である。
処方パターン識別子528は、当該処方せんで処方される薬剤の組合せを表す処方パターンを識別する識別子である。
特別発注フラグ529は、当該処方せんに含まれる薬剤を通常発注管理方式とするか否かを設定するフラグである。特別発注フラグ529が「1」の場合は、当該処方せんに含まれる薬剤をすべて特別発注管理方式で発注する。特別発注フラグ529が「1」以外の場合(「0」等、図4では「0」と表記)は、特別発注管理方式で発注しない通常発注管理方式で発注することを示す。
なお、出荷とは薬剤師の調剤に基づき、薬局から患者に薬剤を渡すことを示し、出荷数とは薬剤師が調剤した薬剤の数を示す。
また、図示は無いが、薬剤発注管理装置100は、薬剤ごとの薬価が設定された薬剤データベースを備えている。出荷金額は、薬剤ごとに、薬価に出荷数526を乗じて算出される。
ここで、処方管理データベース152に情報を設定する処理について説明する。
受付部110は、対象処方せん21から複数の処方情報を取得し、処方管理データベース152に設定する。受付部110は、対象処方せん21から、日にち522、患者識別子523、薬剤識別子524、処方日数525、および、出荷数526を取得する。また、受付部110は、薬剤識別子524に対応する薬剤の薬価を薬剤データベースより取得する。そして、受付部110は、薬価に出荷数526を乗じて出荷金額527を算出し、処方管理データベース152に設定する。
図4の具体例では、7月20日に「K100(患者識別子)」さんが、薬剤「A、B、C、およびD(薬剤識別子)」を処方する対象処方せん21を持って来店したものとする。なお、以下の説明において、患者識別子「K100」を患者の呼び名として用いる場合もある。また、薬剤識別子として、A、Bといった薬剤の名称を用いている。
受付部110は、対象処方せん21を読み込み、薬剤Aについて、日にち「7/20」、患者識別子「K100」、薬剤識別子「A錠」、処方日数「90日」、および、出荷数「270錠」を処方管理データベース152に設定する。そして、受付部110は、薬剤識別子「A錠」に対応する薬剤の薬価(例えば「10円」とする)を薬剤データベースより取得する。そして、薬価「10円」に出荷数「270錠」を乗じて出荷金額「2700円」を算出し、処方管理データベース152の出荷金額527に設定する。
B、C、およびDの各薬剤についても、同様に処方管理データベース152の処方情報が設定される。
図5は、本実施の形態に係る基本条件データベース153の構成例を示す図である。
基本条件データベース153には、第1閾値531と第2閾値532が設定されている。
第1閾値531は、適切な発注管理方式を設定するための再来局率の条件である。再来局率については後述する。
第2閾値532は、適切な発注管理方式を設定するための、処方せんに含まれる薬剤の合計金額の条件である。
第1閾値531あるいは第2閾値532を用いて、適切な発注管理方式を設定する方法については後述する。
<算出処理>
算出処理では、算出部120は、対象処方せん21に含まれる薬剤の組合せである組合せパターンに基づいて、処方パターンデータベース151から処方パターン512を抽出する。そして、算出部120は、抽出した処方パターン512に対応する処方回数513と再来局数514とに基づいて、対象処方せん21が発行された患者の再来局率31を算出する。
具体的には、以下の通りである。
<<処方回数と再来局数の設定>>
ステップS102において、算出部120は、対象処方せん21に含まれる薬剤の組合せである組合せパターンと同一の処方パターンが処方パターンデータベース151に設定されているかを判定する。
具体的には、算出部120は、対象処方せん21から薬剤の組合せを組合せパターンとして取得する。そして、算出部120は、取得した組合せパターンをキーとして処方パターンデータベース151を検索する。組合せパターンがヒットすれば、算出部120は、対象処方せん21の組合せパターンが処方パターンデータベース151に設定されていると判定する。組合せパターンがヒットしなければ、算出部120は、対象処方せん21の組合せパターンが処方パターンデータベース151に設定されていないと判定する。
以下において、図4の処方せん識別子「S010」の処方せんが対象処方せん21であるものとする。このとき、組合せパターンは「A,B,C,D」である。算出部120は、組合せパターン「A,B,C,D」をキーとして処方パターンデータベース151を検索する。図3の処方パターンデータベース151では、処方パターン識別子「P001」の処方パターンが「A,B,C,D」であるため、組合せパターン「A,B,C,D」がヒットする。よって、算出部120は、対象処方せん21の組合せパターンが処方パターンデータベース151に設定されていると判定する。
組合せパターンと同一の処方パターンが処方パターンデータベース151に設定されている場合(ステップS102でYES)、ステップS103に進む。
組合せパターンと同一の処方パターンが処方パターンデータベース151に設定されていない場合(ステップS102でNO)、ステップS104に進む。
図6は、本実施の形態の算出処理において組合せパターンと同一の処方パターンが処方パターンデータベース151に設定されている場合の処理を示すフロー図である。
図6のフロー図は、ステップS103の詳細フローである。
ステップS301において、算出部120は、組合せパターンと同一の処方パターンに対応する処方パターン識別子511を処方パターンデータベース151から取得する。そして、算出部120は、取得した処方パターン識別子511を、処方管理データベース152における対象処方せん21に対応する処方パターン識別子528の欄に設定する。
ステップS302において、算出部120は、処方パターンデータベース151において、組合せパターンと同一の処方パターンに対応する処方回数513をインクリメントする。
次に、ステップS303およびステップS304において、算出部120は、処方パターンデータベース151において、対象処方せん21が発行された患者が再来局か否かを示す情報に基づいて、再来局数514を設定する。
対象処方せん21が発行された患者が再来局か否かを示す情報は、以下のように取得する。
ステップS303において、算出部120は、対象処方せん21が発行された患者が再来局か否かを判定する。
算出部120は、処方管理データベース152を用いて、対象処方せん21が発行された患者が再来局か否かを示す情報を取得する。算出部120は、対象処方せん21を持って来局した患者が、過去一定期間内に、対象処方せん21と同一の組合せパターンの処方せんを持って来局しているかを判定する。具体的には、算出部120は、対象処方せん21を持って来局した患者の患者識別子と対象処方せん21に対応する処方パターン識別子を用いて、処方管理データベース152を検索し、日にち522が処方日数525以内で患者の患者識別子523と処方パターン識別子528が一致するレコードがあるかどうかを判定する。一致するレコードがあれば、対象処方せん21が発行された患者が再来局であると判定する。
対象処方せん21が発行された患者が再来局であれば、ステップS304に進む。
対象処方せん21が発行された患者が再来局でなければ、ステップS103の処理を終了する。
ステップS304において、算出部120は、処方パターンデータベース151において、組合せパターンと同一の処方パターンに対応する再来局数514をインクリメントする。
このように、算出部120は、同じ患者が同じ組合せパターンの対象処方せん21を持って再度来局した場合は処方回数と再来局数をインクリメントし、そうでない場合は、処方回数のみをインクリメントし、再来局数はそのままとする。
なおステップS303において再来局か否かを判定するとき、日にち522が処方日数525以内であるレコードのみを抽出するのは、処方日数より超えた過去の処方については再来局と見なさないためである。例えば同じ季節に対象処方せん21を1回程度持参する患者の場合、1年前の処方については再来局とみなすことを除外したいためである。
日にち522に基づくレコードの抽出については、処方日数525以内とするだけでなく、処方日数525に所定日数を加算した日数にするなど任意に設計可能である。
図3および図4の具体例で説明する。
処方せん識別子「S010」の対象処方せん21の組合せパターン「A,B,C,D」が、処方パターンデータベース151の処方パターン「A,B,C,D」にヒットした場合、算出部120は、処方パターン「A,B,C,D」の処方パターン識別子「P001」を、処方管理データベース152の処方せん識別子「S010」の処方パターン識別子528の欄に設定する。
また、算出部120は、処方パターン「A,B,C,D」に対応する処方回数「80」をインクリメントして「81」とする。
また、算出部120は、対象処方せん21を持って来局した患者の患者識別子「K100」と、対象処方せん21に対応する処方パターン識別子「P001」を用いて、処方管理データベース152を検索する。例えば、処方パターン識別子「P001」の処方せんを持って来局した患者「K100」の情報が処方管理データベース152にある場合、処方パターン識別子「P001」の再来局であることを意味する。よって、算出部120は、処方パターン識別子「P001」の処方せんを持ってきた患者「K100」を再来局と判定する。算出部120は、再来局数「62」を「63」にする。なお、処方パターン識別子「P001」の処方せんを持ってきた患者「K100」が初めての来局である場合は、算出部120は、再来局数については何もしない。
図7は、本実施の形態の算出処理において組合せパターンと同一の処方パターンが処方パターンデータベース151に設定されていない場合の処理を示すフロー図である。
図7のフロー図は、ステップS104の詳細フローである。
ステップS401において、算出部120は、対象処方せん21の組合せパターンを処方パターン512として、処方パターンデータベース151に新たにレコードを追加する。そして、算出部120は、新たに追加した処方パターン512を識別する処方パターン識別子511を設定する。また、算出部120は、新たに追加した処方パターン512に対応する処方回数513を「1」と設定するとともに再来局数514を「0」と設定する。
ステップS402において、算出部120は、新たに追加したレコードの処方パターン識別子511を、処方管理データベース152における対象処方せん21の処方パターン識別子528の欄に設定する。
<<再来局率31の算出>>
次に、ステップS105において、算出部120は、対象処方せん21に含まれる組合せパターンに基づいて処方パターンデータベース151から処方パターンを抽出する。そして、算出部120は、抽出した処方パターンに対応する処方回数と再来局数とに基づいて、対象処方せん21が発行された患者の再来局率31を算出する。
図8は、本実施の形態の算出処理において対象処方せんが発行された患者の再来局率を算出する処理を示すフロー図である。
図8のフロー図は、ステップS105の詳細フローである。
ステップS501において、算出部120は、対象処方せん21に含まれる組合せパターンに基づいて、処方パターンデータベース151から処方パターンを抽出する。
例えば、算出部120は、処方パターンデータベース151から、組合せパターンと同一の処方パターンが設定されているレコードを抽出する。
あるいは、算出部120は、処方パターンデータベース151から、組合せパターンと部分的に一致する処方パターンを抽出してもよい。
ステップS502において、算出部120は、抽出した処方パターンに対応する処方回数513と再来局数514とに基づいて、対象処方せん21が発行された患者の再来局率31を算出する。
具体的には、算出部120は、抽出した処方パターン512のレコードに設定されている処方回数513の和と再来局数514の和とを算出する。
そして以下の式により、再来局率31を算出する。
(再来局率の算出式)再来局率(%)=(再来局数の和/処方回数の和)×100
図9は、本実施の形態に係る再来局率の算出方法の例を示す図である。
図9の上段は、処方パターンデータベース151から、対象処方せん21の組合せパターンと完全に同一(完全一致)の処方パターン512のレコードを抽出し、抽出したレコードの処方回数513と再来局数514とに基づいて、再来局率31を算出する例を示している。
例えば、対象処方せん21が図3の処方せん識別子「S010」である場合を例に説明する。なお、ここでの図3の処方パターンデータベース151では、対象処方せん21を受け付けた後における処方パターンデータベース151の更新処理は終了済みであるものとする。
算出部120は、組合せパターン「A,B,C,D」と完全一致の処方パターンのレコードとして、図3の処方パターンデータベース151の1レコード目のみを抽出する。
このとき、図9の上段の(4)に示すように、再来局率31は、62/80×100=約78%と算出される。
また、図9の下段は、処方パターンデータベース151から、対象処方せん21の組合せパターンと部分的に同一(部分一致)の処方パターン512のレコードを抽出し、抽出したレコードの処方回数513と再来局数514とに基づいて、再来局率31を算出する例を示している。
部分一致のレコードを抽出する方法としては以下の方式が考えられる。
・組合せパターンのすべてが処方パターンに含まれているレコードを抽出する。
・組合せパターンと処方パターンとが所定の割合以上が一致するレコードを抽出する。
・組合せパターンのすべてが処方パターンに含まれており、所定の割合以上が一致するレコードを抽出する。
部分一致のレコードを抽出することができれば、その他の方式でもよい。
例えば、対象処方せん21の組合せパターンが「A,B」である場合を例に説明する。また、部分一致のレコードを抽出する方法は、「組合せパターンのすべてが処方パターンに含まれているレコードを抽出する。」方式であるものとする。
算出部120は、組合せパターン「A,B」と部分一致の処方パターンのレコードとして、図3の処方パターンデータベース151の1レコード目と4レコード目を抽出する。
このとき、図9の下段の(2)に示すように、再来局率31は、(62+10)/(80+70)×100=48%と算出される。
<設定処理>
次に、設定処理において、設定部130は、再来局率31に基づいて、対象処方せん21に対し、再来局率に基づいて、所定の対象処方せんに発注管理方式を設定する。
ステップS106において、設定部130は、再来局率31に基づいて、対象処方せん21で処方された薬剤を特別発注管理方式とするか否かを判定し、判定結果を対象処方せん21に対して設定する。
設定部130は、対象処方せん21に対し、特別発注管理方式を設定する場合は、処方管理データベース152の特別発注フラグ529を「1」とする。また、設定部130は、対象処方せん21に対し、特別発注管理方式を設定しない場合は、処方管理データベース152の特別発注フラグ529を「0」とする。対象処方せん21に対し、特別発注管理方式とするか否かを設定することができれば、その他の方式で発注管理方式を設定してもよい。
なお前述したとおり、特別発注管理方式を設定しない(特別発注フラグ529が「0」の状態)場合は、通常発注管理方式となる。
設定部130が、対象処方せん21に対し、発注管理方式を設定する方法は以下の通りである。
<<判定方法の例1>>
判定方法の例1では、設定部130は、再来局率31が第1閾値531以上の場合に、処方管理データベース152に設定されている対象処方せん21に、特別発注管理方式を設定する。
例えば、図4の処方せん識別子「S010」の処方せんが対象処方せん21の場合について説明する。第1閾値は「75%」であり、対象処方せん21([A,B,C,D])の再来局率31は「78%」である。よって、設定部130は、再来局率31が第1閾値以上であるため、処方せん識別子「S010」の対象処方せん21は特別発注管理方式と判定する。設定部130は、処方管理データベース152において、処方せん識別子「S010」の対象処方せん21に対応する特別発注フラグ529に「1」を設定する。
また、例えば、図4の処方せん識別子「S014」の処方せんが対象処方せん21の場合について説明する。このとき、対象処方せん21(「A」)の再来局率31は「8%」である。よって、設定部130は、再来局率31が第1閾値より小さいため、処方せん識別子「S014」の対象処方せん21は特別発注管理方式にはしないと判定する。設定部130は、処方管理データベース152において、処方せん識別子「S014」の対象処方せん21に対応する特別発注フラグ529に「0」を設定する。
<<判定方法例2>>
判定方法の例2では、設定部130は、処方管理データベース152を用いて対象処方せん21に含まれる薬剤の出荷金額の和を算出する。そして、設定部130は、出荷金額の和が第2閾値532以上の場合に、処方管理データベース152に設定されている対象処方せん21に、特別発注管理方式を設定する。
一方、出荷金額の和が第2閾値532より小さい場合は、設定部130は、判定方法の例1を用いて、対象処方せん21に対し、発注管理方式を判定する。
<発注処理>
ステップS107において、発注部140は、対象処方せん21について設定された発注管理方式を判定する。具体的には、発注部140は、対象処方せん21について設定された特別発注フラグ529を判定する。
特別発注フラグ529が「1(特別発注管理方式)」であれば、ステップS108に進む。
特別発注フラグが「0(通常発注管理方式)」であれば、ステップS109に進む。
ステップS108において、発注部140は、対象処方せん21で処方された薬剤を特別発注管理方式により発注する。
例えば、発注部140は、各薬剤について、日にち522から処方日数525を加算した日にちを次回来店予測日とする。そして、発注部140は、次回来店予測日から所定期間前(例えば、1週間前)を発注日、出荷数526を発注数とする発注データを生成し、発注データベースに記憶する。
図4の例における処方管理データベース152の患者「K100」に処方された薬剤Aについて説明する。
発注部140は、日にち「7/20」から処方日数「90日」を加算した日にち「10/17」を、患者「K100」が薬剤「A錠」の処方のために来店すると予測される次回来店予測日とする。そして、発注部140は、次回来店予測日「10/17」から所定期間前(例えば、1週間前)の「10/10」を発注日、出荷数「270錠」を発注数とする発注データを生成する。
また、発注部140は、発注日が月の最終日の前日から特定期間内(例えば、1週間以内)にあり、かつ、次回来店予測日が月の最終日より後である場合、納品日を次の月の初日以降とするように発注日を変更する。例えば、発注部140は、納品日を次の月の初日以降とするように、発注日を月の最終日に変更してもよい。
具体的には、図4の例における処方管理データベース152の薬剤Aにおいて、日にちが「7/6」であったとする。このとき、日にち「所定期間前(例えば、1週間前)の「9/26」を発注日とする。このとき、「9/26」は「7/6」から処方日数「90日」を加算した日にち「10/3」が、患者「K100」の次回来店予測日となる。発注部140は、次回来店予測日「10/3」から、9月の最終日の前日から1週間以内にあり、かつ、次回来店予測日「10/3」が9月の最終日より後である。よって、発注部140は、発注日を月の最終日である「9/30」に変更し、「9/30」を発注日、出荷数「270錠」を発注数とする発注データを生成する。これにより、10/1以降に薬剤が届くことになり、9月の在庫量が増大することを防ぐことができる。
発注日が月の最終日より前の月末近くになると、その月の月末に薬剤が届いてしまうため、その月の在庫量が増大してしまう。よって、発注日が月の最終日より前の月末近くとなり、次回来店予測日が月の最終日より後である場合には、あえて発注日を月の最終日に変更する。これにより、次の月の初日に薬剤が届くことになり、その月の在庫量が増大することを防ぐことができる。なお即日納品される可能性がある薬剤については、発注日を次の月の初日としてもよく、つまり納品日を次の月の初日以降とするように発注日を設定する。
発注部140は、上記のような発注処理を対象処方せん21で処方された全ての薬剤について実施する。
処方せん識別子「S010」の処方せんが対象処方せん21の場合は、発注部140は、薬剤A,B,C,Dのすべてについて発注処理を実施する。
ステップS109において、発注部140は、薬剤を通常発注管理方式により発注する発注データを生成し、発注データベースに記憶する。
薬剤の発注は、発注データベースにしたがって行われる。
***他の構成***
<変形例1>
対象処方せん21に対し、特別発注管理方式とするか否かを判定する方法には、上述した判定方法の例1および判定方法の例2以外でもよい。
例えば、以下のように再来局率と出荷金額の和とを組み合わせて判定してもよい。
再来局率が「60%」であり第1閾値より小さい値であったとしても、出荷金額の和が「10000円」のように高額となる場合は特別発注管理方式とする、と判定してもよい。
あるいは、再来局率が「80%」であり第1閾値以上であったとしても、出荷金額の和が「1000円」のように低額の場合は特別発注管理方式としない、と判定してもよい。
<変形例2>
処方パターンデータベース131に何回目の処方であるかを設定する通算処方回数項目を設けてもよい。ステップS303で算出部120は患者が再来局か否かを判定しているが、そのときに過去何回再来局しているかの情報が取得できるため、今回の処方が何回目の処方かも判別できる。ステップS304の変形として、処方パターンデータベース131の該当する通算処方回数のレコードに、処方回数513と再来局数514をインクリメントするように構成してもよい。そのように構成することにより、通算処方回数ごとの再来局率を算出することができ、特別発注管理方式とするか否かの判定精度の向上が見込まれる。
<変形例3>
図2から図6を用いて説明した動作では、ステップS103とステップS104で対象処方せん21の情報をインクリメントしてからステップS105で再来局率31を算出した。変形例として、対象処方せん21の情報を加味せずに、再来局率31を算出してもよい。その場合は、ステップS105~ステップS106の処理を先に行ってから、ステップS103とステップS104の処理を実行する。
<変形例4>
図10は、本実施の形態の変形例2に係る薬剤発注管理装置100の構成例を示す図である。
本実施の形態では、薬剤発注管理装置100における受付部110と算出部120と設定部130と発注部140の機能がソフトウェアで実現される。しかし、変形例として、受付部110と算出部120と設定部130と発注部140の機能がハードウェアで実現されてもよい。
すなわち、図10に示すように、図1におけるプロセッサ910を電子回路909に置き換えてもよい。
電子回路909は、受付部110と算出部120と設定部130と発注部140の機能を実現する専用の電子回路である。電子回路909は、具体的には、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ロジックIC、GA、ASIC、または、FPGAである。GAは、Gate Arrayの略語である。ASICは、Application Specific Integrated
Circuitの略語である。FPGAは、Field-Programmable Gate Arrayの略語である。
別の変形例として、受付部110と算出部120と設定部130と発注部140の一部の機能が専用のハードウェアで実現され、残りの機能がソフトウェアで実現されてもよい。
プロセッサ910と、メモリ921と、電子回路909とを、総称して「プロセッシングサーキットリ」という。つまり、受付部110と算出部120と設定部130と発注部140の機能はプロセッシングサーキットリにより実現される。
***本実施の形態の効果の説明***
本実施の形態に係る薬剤発注管理装置100では、過去の実績から同じ処方パターンの再来局率を算出し、再来局率に基づいて特別発注とするか否かを判定する。よって、本実施の形態に係る薬剤発注管理装置100によれば、過去の実績に基づき条件に合致した処方せんについては特別な発注管理方式を選択することができ、効果的に在庫保持期間の短縮および在庫金額の削減を図ることができる。
また、本実施の形態に係る薬剤発注管理装置100では、対象処方せんの組合せパターンと同一の処方パターンが処方パターンデータベースに設定されているか否かを判定し、処方パターンデータベースの処方回数と再来局数を更新していく。よって、本実施の形態に係る薬剤発注管理装置100によれば、より高精度に、過去の実績に基づいた適切な発注管理方式を選択することができる。また、処方パターンデータベースに設定されるサンプルが多くなるほどより高精度に適切な発注管理方式を選択することができるようになる。
以上の実施の形態1では、薬剤発注管理装置の各部を独立した機能ブロックとして説明した。しかし、薬剤発注管理装置の構成は、上述した実施の形態のような構成でなくてもよい。薬剤発注管理装置の機能ブロックは、上述した実施の形態で説明した機能を実現することができれば、どのような構成でもよい。また、薬剤発注管理装置は、1つの装置でなく、複数の装置から構成されたシステムでもよい。
また、実施の形態1のうち、複数の部分を組み合わせて実施しても構わない。あるいは、この実施の形態のうち、1つの部分を実施しても構わない。その他、この実施の形態を、全体としてあるいは部分的に、どのように組み合わせて実施しても構わない。
すなわち、実施の形態1では、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
なお、上述した実施の形態は、本質的に好ましい例示であって、本開示の範囲、本開示の適用物の範囲、および本開示の用途の範囲を制限することを意図するものではない。上述した実施の形態は、必要に応じて種々の変更が可能である。
21 対象処方せん、31 再来局率、100 薬剤発注管理装置、110 受付部、120 算出部、130 設定部、140 発注部、150 記憶部、151 処方パターンデータベース、152 処方管理データベース、153 基本条件データベース、511,528 処方パターン識別子、512 処方パターン、513 処方回数、514 再来局数、521 処方せん識別子、522 日にち、523 患者識別子、524 薬剤識別子、525 処方日数、526 出荷数、527 出荷金額、529 特別発注フラグ、531 第1閾値、532 第2閾値、909 電子回路、910 プロセッサ、921 メモリ、922 補助記憶装置、930 入力インタフェース、940 出力インタフェース、941 表示機器、950 通信装置。

Claims (10)

  1. 薬剤の組合せである処方パターンと、前記処方パターンで薬剤が処方された回数を示す処方回数と、前記処方パターンの処方せんを受領した患者が薬局に再来局した回数を示す再来局数とが対応付けられた処方パターンデータベースと、
    処方せんを対象処方せんとして受け付け、前記対象処方せんに含まれる薬剤の組合せである組合せパターンに基づいて前記処方パターンデータベースから処方パターンを抽出し、抽出した処方パターンに対応する処方回数と再来局数とに基づいて、前記対象処方せんが発行された患者の再来局率を算出する算出部と、
    前記再来局率に基づいて、前記対象処方せんに対し、出荷した薬剤の出荷数を補うように発注処理を行う通常発注管理方式以外の発注管理方式であって、前記対象処方せんが発行された患者の次回来店予測日より特定日数遡った日に発注処理を行う発注管理方式である特別発注管理方式とするか否かを設定する設定部と
    を備える薬剤発注管理装置。
  2. 前記算出部は、
    前記組合せパターンと同一の処方パターンが前記処方パターンデータベースに設定されていれば、前記組合せパターンと同一の処方パターンに対応する処方回数をインクリメントするとともに、前記対象処方せんが発行された患者が再来局か否かを示す情報に基づいて再来局数を設定し、前記再来局率を算出する請求項1に記載の薬剤発注管理装置。
  3. 前記算出部は、
    前記組合せパターンと同一の処方パターンが前記処方パターンデータベースに設定されていなければ、前記組合せパターンを処方パターンとして前記処方パターンデータベースに追加し、追加した処方パターンに対応する処方回数を1と設定するとともに再来局数を0と設定し、前記再来局率を算出する請求項1または請求項2に記載の薬剤発注管理装置。
  4. 前記薬剤発注管理装置は、
    処方せんを識別する処方せん識別子と、患者を識別する患者識別子と、前記処方せんに含まれる薬剤の各薬剤の出荷金額とを含む情報を管理する処方管理データベースを備え、
    前記設定部は、
    前記処方管理データベースに管理されている前記対象処方せんに対し、前記特別発注管理方式か否かを設定する請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の薬剤発注管理装置。
  5. 前記薬剤発注管理装置は、
    前記再来局率に対して適切な発注管理方式を設定する条件である第1閾値を含む基本条件データベースを備え、
    前記設定部は、
    前記再来局率が前記第1閾値以上の場合に、前記処方管理データベースに設定されている前記対象処方せんに、前記特別発注管理方式を設定する請求項4に記載の薬剤発注管理装置。
  6. 前記基本条件データベースは、
    処方せんに含まれる薬剤の合計金額に対して適切な発注管理方式を設定する条件である第2閾値を含み、
    前記設定部は、
    前記処方管理データベースを用いて前記対象処方せんに含まれる薬剤の出荷金額の和を算出し、前記出荷金額の和が前記第2閾値以上の場合に、前記処方管理データベースに設定されている前記対象処方せんに、前記特別発注管理方式を設定する請求項5に記載の薬剤発注管理装置。
  7. 前記算出部は、
    前記処方パターンデータベースから、前記組合せパターンと同一の処方パターンを抽出し、抽出した処方パターンに対応する処方回数と再来局数とに基づいて、前記再来局率を算出する請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の薬剤発注管理装置。
  8. 前記算出部は、
    前記処方パターンデータベースから、前記組合せパターンと部分的に一致する処方パターンを抽出し、抽出した処方パターンに対応する処方回数と再来局数とに基づいて、前記再来局率を算出する請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の薬剤発注管理装置。
  9. プロセッサを備え、薬剤の発注を管理する薬剤発注管理装置に用いられる薬剤発注管理方法において、
    前記薬剤発注管理装置は、
    薬剤の組合せである処方パターンと、前記処方パターンで薬剤が処方された回数を示す処方回数と、前記処方パターンの処方せんを受領した患者が薬局に再来局した回数を示す再来局数とが対応付けられた処方パターンデータベースを備え、
    プロセッサが、処方せんを対象処方せんとして受け付け、前記対象処方せんに含まれる薬剤の組合せである組合せパターンに基づいて前記処方パターンデータベースから処方パターンを抽出し、抽出した処方パターンに対応する処方回数と再来局数とに基づいて、前記対象処方せんが発行された患者の再来局率を算出し、
    プロセッサが、前記再来局率に基づいて、前記対象処方せんに対し、出荷した薬剤の出荷数を補うように発注処理を行う通常発注管理方式以外の発注管理方式であって、前記対象処方せんが発行された患者の次回来店予測日より特定日数遡った日に発注処理を行う発注管理方式である特別発注管理方式とするか否かを設定する薬剤発注管理方法。
  10. 薬剤の発注を管理する薬剤発注管理装置に用いられる薬剤発注管理プログラムにおいて、
    前記薬剤発注管理装置は、
    薬剤の組合せである処方パターンと、前記処方パターンで薬剤が処方された回数を示す処方回数と、前記処方パターンの処方せんを受領した患者が薬局に再来局した回数を示す再来局数とが対応付けられた処方パターンデータベースを備え、
    処方せんを対象処方せんとして受け付け、前記対象処方せんに含まれる薬剤の組合せである組合せパターンに基づいて前記処方パターンデータベースから処方パターンを抽出し、抽出した処方パターンに対応する処方回数と再来局数とに基づいて、前記対象処方せんが発行された患者の再来局率を算出する算出処理と、
    前記再来局率に基づいて、前記対象処方せんに対し、出荷した薬剤の出荷数を補うように発注処理を行う通常発注管理方式以外の発注管理方式であって、前記対象処方せんが発行された患者の次回来店予測日より特定日数遡った日に発注処理を行う発注管理方式である特別発注管理方式とするか否かを設定する設定処理と
    をコンピュータである前記薬剤発注管理装置に実行させる薬剤発注管理プログラム。
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