JP7055182B1 - 薬剤発注管理装置、薬剤発注管理方法、および、薬剤発注管理プログラム - Google Patents

薬剤発注管理装置、薬剤発注管理方法、および、薬剤発注管理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】薬剤の処方日数および価格を考慮することで、適切に在庫保持期間の短縮および在庫金額の削減を図ることを目的とする。【解決手段】患者に薬剤を処方する処方せん21から、薬剤が処方された処方日数と薬剤の出荷金額との各々を処方情報として含む複数の処方情報が得られる。設定部110は、複数の処方情報の各処方情報に対して、通常の発注管理方式である通常発注管理方式と、通常発注管理方式以外の発注管理方式である特別発注管理方式とのいずれかを設定する。判定部120は、複数の処方情報の各処方情報における設定結果を用いて、薬剤の発注を通常発注管理方式とするか特別発注管理方式とするかを判定する。【選択図】図1

Description

本開示は、薬剤発注管理装置、薬剤発注管理方法、および、薬剤発注管理プログラムに関する。
薬局で処方される薬剤には、一度に大量に処方される薬剤、あるいは、処方日数が長期となる薬剤などがある。このような薬剤は、長期にわたり大量に薬局で保管する必要があり、在庫管理の観点から薬局の負担となっている。
特許文献1には、薬品の常習性あるいは時期性の有無から、患者に同じ薬品を出荷するリピートパラメータを設定し、このリピートパラメータに基づき処方後の在庫下限数の設定を行う技術が開示されている。
特開2018-097557号公報
特許文献1では、薬品の常習性あるいは時期性に着眼して在庫の適正化を図ろうとしている。しかし、薬品について常習性あるいは時期性があったとしても、薬品の処方日数が短く通常通りに発注しても問題がないものもある。また、薬品によっては価格が低く大量に保管しても薬局の負担にならないものもある。このように、特許文献1の技術では、薬品に応じてきめ細かく在庫管理をすることはできないという課題がある。
本開示では、薬剤の処方日数および在庫金額を考慮することで、適切に在庫保持期間の短縮および在庫金額の削減を図ることを目的とする。
本開示に係る薬剤発注管理装置は、
患者に薬剤を処方する処方せんから得られる複数の処方情報であって、前記薬剤が処方された処方日数と前記薬剤の出荷金額との各々を処方情報として含む複数の処方情報の各処方情報に対して、通常の発注管理方式である通常発注管理方式と、前記通常発注管理方式以外の発注管理方式である特別発注管理方式とのいずれかを設定する設定部と、
前記複数の処方情報の各処方情報における設定結果を用いて、前記薬剤の発注を前記通常発注管理方式とするか前記特別発注管理方式とするかを判定する判定部と
を備えた。
前記薬剤発注管理装置は、
前記処方日数に対して適切な発注管理方式を設定する条件である基本日数と、前記出荷金額に対して適切な発注管理方式を設定する条件である基本金額とを含む基本条件データベースを備え、
前記設定部は、
前記基本条件データベースに基づいて、前記処方日数と前記出荷金額との各処方情報に対して、前記通常発注管理方式と前記特別発注管理方式とのいずれかを設定する。
前記複数の処方情報は、
前記患者を識別する患者識別子と前記薬剤を識別する薬剤識別子とを前記処方情報として含み、
前記薬剤発注管理装置は、
前記患者識別子と、前記患者の累積処方回数に基づいて予め定められた発注管理方式と、を含む患者データベースと、
前記薬剤識別子と、前記薬剤の特性に基づいて予め定められた発注管理方式と、を含む薬剤データベースと
を備え、
前記設定部は、
前記患者データベースと前記薬剤データベースとに基づいて、前記患者識別子と前記薬剤識別子との各処方情報に対して、前記通常発注管理方式と前記特別発注管理方式とのいずれかを設定する。
前記判定部は、
前記複数の処方情報のうち閾値以上の数の処方情報に対して前記特別発注管理方式が設定されている場合に、前記薬剤の発注を前記特別発注管理方式とすると判定する。
前記判定部は、
前記複数の処方情報の全ての処方情報に対して前記特別発注管理方式が設定されている場合に、前記薬剤の発注を前記特別発注管理方式とする。
前記特別発注管理方式は、前記患者の次回来店予測日から特定日数遡った日を前記薬剤の発注日とする発注管理方式である。
前記薬剤発注管理装置は、
前記薬剤を前記特別発注管理方式により発注する発注部を備え、
前記発注部は、
前記発注日が月の最終日の前日から特定期間内にあり、かつ、前記患者の次回来店予測日が前記最終日より後である場合、納品日を次の月の初日以降とするように前記発注日を変更する。
本開示に係る薬剤発注管理方法は、
設定部が、患者に薬剤を処方する処方せんから得られる複数の処方情報であって、前記薬剤が処方された処方日数と前記薬剤の出荷金額との各々を処方情報として含む複数の処方情報の各処方情報に対して、通常の発注管理方式である通常発注管理方式と、前記通常発注管理方式以外の発注管理方式である特別発注管理方式とのいずれかを設定し、
判定部が、前記複数の処方情報の各処方情報における設定結果を用いて、前記薬剤の発注を前記通常発注管理方式とするか前記特別発注管理方式とするかを判定する。
本開示に係る薬剤発注管理プログラムは、
患者に薬剤を処方する処方せんから得られる複数の処方情報であって、前記薬剤が処方された処方日数と前記薬剤の出荷金額との各々を処方情報として含む複数の処方情報の各処方情報に対して、通常の発注管理方式である通常発注管理方式と、前記通常発注管理方式以外の発注管理方式である特別発注管理方式とのいずれかを設定する設定処理と、
前記複数の処方情報の各処方情報における設定結果を用いて、前記薬剤の発注を前記通常発注管理方式とするか前記特別発注管理方式とするかを判定する判定処理と
をコンピュータに実行させる。
本開示に係る薬剤発注管理装置では、設定部が、処方日数と薬剤の出荷金額との各々を含む各処方情報に対して、適切な発注管理方式を設定する。判定部が、各処方情報における判定結果を用いて、薬剤の発注を通常発注管理方式とするか特別発注管理方式とするかを判定する。よって、本開示に係る薬剤発注管理装置によれば、薬剤の処方日数および出荷金額を考慮した適切な在庫保持期間の短縮および在庫金額の削減を図ることができるという効果を奏する。
実施の形態1に係る薬剤発注管理装置の構成例。 実施の形態1に係る処方情報蓄積処理を示すフロー図。 実施の形態1に係る基本条件データベース、患者データベース、および薬剤データベースの構成例。 実施の形態1に係る処方管理データベースの構成例。 実施の形態1に係る設定処理および判定処理を示すフロー図。 実施の形態1に係る展開情報の構成例。 実施の形態1の変形例3に係る薬剤発注管理装置の構成例。
以下、本開示の実施の形態について、図を用いて説明する。なお、各図中、同一または相当する部分には、同一符号を付している。実施の形態の説明において、同一または相当する部分については、説明を適宜省略または簡略化する。
実施の形態1.
***構成の説明***
図1を用いて、本実施の形態に係る薬剤発注管理装置100の構成例について説明する。
薬剤発注管理装置100は、薬局等において薬剤師が用いるレセプトコンピュータといった店舗端末装置に搭載されている。あるいは、薬剤発注管理装置100は、店舗端末装置とネットワークを介して通信する構成でもよい。
本実施の形態に係る薬剤発注管理装置100は、処方せんから得られる処方情報に基づいて、薬剤における適切な発注管理方式を判定する装置である。
薬剤の発注管理方式34には、通常の発注管理方式である通常発注管理方式341と、通常発注管理方式以外の発注管理方式である特別発注管理方式342がある(後述する図3参照)。
通常発注管理方式341は、例えば、出荷したら出荷数を即座に補うように発注を行う方式である。
特別発注管理方式342は、患者の次回来店予測日から特定日数遡った日を薬剤の発注日とする発注管理方式である。特別発注管理方式342では、患者の次回来店予測日に基づいて、その来店予測日の直前に発注を行うことになる。具体的には、患者の来店予測日の1週間前に発注を行うといった方式である。特別発注管理方式342によれば、薬剤の在庫を約1週間で出荷することができるので、在庫管理にかかる薬局の負担が軽減される。
薬剤発注管理装置100は、コンピュータである。薬剤発注管理装置100は、プロセッサ910を備えるとともに、メモリ921、補助記憶装置922、入力インタフェース930、出力インタフェース940、および通信装置950といった他のハードウェアを備える。プロセッサ910は、信号線を介して他のハードウェアと接続され、これら他のハードウェアを制御する。
薬剤発注管理装置100は、機能要素として、設定部110と判定部120と発注部130と記憶部150を備える。記憶部150には、基本条件データベース151と患者データベース152と薬剤データベース153と処方管理データベース154と展開情報155が記憶される。
設定部110と判定部120と発注部130の機能は、ソフトウェアにより実現される。
記憶部150は、メモリ921に備えられる。なお、記憶部150は、補助記憶装置922に備えられていてもよいし、メモリ921と補助記憶装置922に分散して備えられていてもよい。
プロセッサ910は、薬剤発注管理プログラムを実行する装置である。薬剤発注管理プログラムは、設定部110と判定部120と発注部130の機能を実現するプログラムである。
プロセッサ910は、演算処理を行うIC(Integrated Circuit)である。プロセッサ910の具体例は、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、GPU(Graphics Processing Unit)である。
メモリ921は、データを一時的に記憶する記憶装置である。メモリ921の具体例は、SRAM(Static Random Access Memory)、あるいはDRAM(Dynamic Random Access Memory)である。
補助記憶装置922は、データを保管する記憶装置である。補助記憶装置922の具体例は、HDDである。また、補助記憶装置922は、SD(登録商標)メモリカード、CF、NANDフラッシュ、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ブルーレイ(登録商標)ディスク、DVDといった可搬の記憶媒体であってもよい。なお、HDDは、Hard Disk Driveの略語である。SD(登録商標)は、Secure Digitalの略語である。CFは、CompactFlash(登録商標)の略語である。DVDは、Digital Versatile Diskの略語である。
入力インタフェース930は、マウス、キーボード、あるいはタッチパネルといった入力装置と接続されるポートである。入力インタフェース930は、具体的には、USB(Universal Serial Bus)端子である。なお、入力インタフェース930は、LAN(Local Area Network)と接続されるポートであってもよい。
出力インタフェース940は、ディスプレイといった表示機器941のケーブルが接続されるポートである。出力インタフェース940は、具体的には、USB端子またはHDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)端子である。ディスプレイは、具体的には、LCD(Liquid Crystal Display)である。
通信装置950は、ネットワークを介して他の装置と通信する。通信装置950は、レシーバとトランスミッタを有する。通信装置950は、有線または無線で、LAN、インターネット、あるいは電話回線といった通信網に接続している。通信装置950は、具体的には、通信チップまたはNIC(Network Interface Card)である。
薬剤発注管理プログラムは、プロセッサ910に読み込まれ、プロセッサ910によって実行される。メモリ921には、薬剤発注管理プログラムだけでなく、OS(Operating System)も記憶されている。プロセッサ910は、OSを実行しながら、薬剤発注管理プログラムを実行する。薬剤発注管理プログラムおよびOSは、補助記憶装置922に記憶されていてもよい。補助記憶装置922に記憶されている薬剤発注管理プログラムおよびOSは、メモリ921にロードされ、プロセッサ910によって実行される。なお、薬剤発注管理プログラムの一部または全部がOSに組み込まれていてもよい。
薬剤発注管理装置100は、プロセッサ910を代替する複数のプロセッサを備えていてもよい。これら複数のプロセッサは、薬剤発注管理プログラムの実行を分担する。それぞれのプロセッサは、プロセッサ910と同じように、薬剤発注管理プログラムを実行する装置である。
薬剤発注管理プログラムにより利用、処理または出力されるデータ、情報、信号値および変数値は、メモリ921、補助記憶装置922、または、プロセッサ910内のレジスタあるいはキャッシュメモリに記憶される。
設定部110と判定部120と発注部130の各部の「部」を「処理」、「手順」あるいは「工程」に読み替えてもよい。薬剤発注管理プログラムは、受付処理、取得処理、抽出処理、および表示処理といった薬剤発注管理処理を、コンピュータに実行させる。また、薬剤発注管理方法は、薬剤発注管理装置100が薬剤発注管理プログラムを実行することにより行われる方法である。
薬剤発注管理プログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体または記憶媒体に格納されて提供されてもよい。また、薬剤発注管理プログラムは、プログラムプロダクトとして提供されてもよい。
***動作の説明***
図2から図6を用いて、本実施の形態に係る薬剤発注管理装置100の動作について説明する。
薬剤発注管理装置100の動作手順は、薬剤発注管理方法および薬剤発注管理処理に相当する。また、薬剤発注管理装置100の動作を実現するプログラムは、薬剤発注管理プログラムに相当する。
図2は、本実施の形態に係る処方情報蓄積処理を示すフロー図である。
まず、患者が処方せん21を持って薬局に来店する。薬剤師により調剤および服薬指導が行われる際、処方せん21に含まれる処方情報が薬剤発注管理装置100に入力される。
<処方情報蓄積処理:ステップS101>
ステップS101において、設定部110は、患者に薬剤を処方する処方せん21を受け付ける。設定部110は、処方せん21から複数の処方情報22を抽出し、処方管理データベース154に設定する。
ここで、記憶部150に記憶されている各データベースについて説明する。
図3は、本実施の形態に係る基本条件データベース151、患者データベース152、および薬剤データベース153の構成例である。
図4は、本実施の形態に係る処方管理データベース154の構成例である。
基本条件データベース151には、処方日数に対して適切な発注管理方式を設定する条件である基本日数31と、出荷金額に対して適切な発注管理方式を設定する条件である基本金額32とを含む。
基本日数31は、薬剤の処方日数に基づいて適切な発注管理方式を選択するための日数である。例えば、長期の処方日数となる薬剤の場合、通常発注管理方式にしてしまうと、在庫を長期にわたって保管しなければならない事態が生じる。よって、長期の処方日数となる薬剤の場合は、特別発注管理方式とした方が好ましい。
図3の例では、基本日数31は80日である。処方日数が80日より少ない場合は通常発注管理方式が適切であるとされ、処方日数が80日以上の場合は特別発注管理方式が適切であるとされる。
基本金額32は、薬剤の出荷金額に基づいて適切な発注管理方式を選択するための金額である。例えば、高額な出荷金額となる薬剤の場合、通常発注管理方式にしてしまうと、高額な在庫を抱えることとなる。よって、高額な出荷金額となる薬剤の場合は、特別発注管理方式とした方が好ましい。
図3の例では、基本金額32は2000円である。出荷金額が2000円より少ない場合は通常発注管理方式が適切であるとされ、出荷金額が2000円以上の場合は特別発注管理方式が適切であるとされる。
患者データベース152は、患者を識別する患者識別子36と、患者の累積処方回数37と、累積処方回数37に基づいて予め定められた発注管理方式34とを含む。
累積処方回数37は、患者が本薬局において現在までに薬剤を処方した累積回数である。
発注管理方式34には、通常発注管理方式341あるいは特別発注管理方式342のいずれかが設定される。例えば、次回来店が見込まれる患者に処方する薬剤には、次回来店予測日に基づいて発注日を定める特別発注管理方式342が望ましい。例えば、累積処方回数37が3回以上の患者には、発注管理方式34に特別発注管理方式342を設定する。ここでは、通常発注管理方式341の場合「0」を設定し、特別発注管理方式342の場合は「1」を設定する。
なお、発注管理方式34には、所定の回数以上の患者に自動的に特別発注管理方式342を設定してもよいし、管理者からの入力により特定の患者に特別発注管理方式342を設定できる構成としてもよい。
薬剤データベース153は、薬剤を識別する薬剤識別子33と、薬剤の特性に基づいて予め定められた発注管理方式34と、薬剤の薬価35を含む。薬剤の薬価35は、薬品情報を管理する外部のデータベースから取得する。
発注管理方式34には、通常発注管理方式341あるいは特別発注管理方式342のいずれかが設定される。
発注管理方式34は、有効期限、保管方法、長期処方になりがちか否か、あるいは薬価といった薬剤の特性に基づいて、薬局において予め定められる。有効期限が短い薬剤、取り扱いが要注意な薬剤、あるいは管理にコストがかかる薬剤といった、薬局に長期間保管しておきたくない薬剤には、特別発注管理方式342が望ましい。また長期処方になりがちな薬剤や、薬価が高額な薬剤も特別発注管理方式342が望ましい。よって、このような薬剤には、発注管理方式34に特別発注管理方式342を設定する。ここでは、通常発注管理方式341の場合「0」を設定し、特別発注管理方式342の場合は「1」を設定する。
このように、薬剤ごとに、通常管理とするか、特別(直前)発注管理とするかは、薬剤の特性から、予めデフォルト値を設定しておいてもよい。また、薬局の希望を取り入れ、デフォルト値を変更可能に構成してもよい。
なお、基本条件データベース151、患者データベース152、および薬剤データベース153の各々の構成例については、図3に記載された情報以外の情報を含んでいても構わない。
基本条件データベース151、患者データベース152、および薬剤データベース153の各々は、薬局ごとに設定が可能とする。また、基本条件データベース151、患者データベース152、および薬剤データベース153の各々は、薬局ごとの希望に応じて任意に設定が可能とする。
また、薬局は、基本条件データベース151、患者データベース152、および薬剤データベース153の各々を更新可能とする。
図4は、本実施の形態に係る処方管理データベース154の構成例である。
処方管理データベース154には、日にち39、患者識別子36、薬剤識別子33、薬剤が処方された処方日数41、薬剤の出荷数42、および出荷金額43が含まれる。なお出荷とは薬剤師の調剤に基づき、薬局から患者に薬剤を渡すことを示し、出荷数とは薬剤師が調剤した薬剤の数を示す。
設定部110は、処方せん21から複数の処方情報22を取得し、処方管理データベース154に設定する。処方情報22は、薬剤の発注管理方式の判定に用いられる情報である。具体的には、患者識別子36、薬剤識別子33、処方日数41、および、出荷金額43の各々が、処方情報22である。
設定部110は、処方せん21から、日にち39、患者識別子36、薬剤識別子33、処方日数41、および、出荷数42を取得する。また、設定部110は、薬剤識別子33に対応する薬剤の薬価35を薬剤データベース153より取得する。そして、設定部110は、薬価35に出荷数42を乗じて出荷金額43を算出し、処方管理データベース154に設定する。
図3および図4の具体例では、7月20日に「K100(患者識別子)」さんが、薬剤「A錠、B錠、C錠、およびD錠(薬剤識別子)」を処方する処方せん21を持って来店したものとする。なお、以下の説明において、患者識別子「K100」を患者の呼び名として用いる場合もある。また、薬剤識別子として、A錠、B錠といった薬剤の名称を用いている。
設定部110は、処方せん21を読み込み、A錠について、日にち「7/20」、患者識別子「K100」、薬剤識別子「A錠」、処方日数「90日」、および、出荷数「270錠」を処方管理データベース154に設定する。そして、設定部110は、薬剤識別子「A錠」に対応する薬剤の薬価「10円」を薬剤データベース153より取得する。そして、薬価「10円」に出荷数「270錠」を乗じて出荷金額「2700円」を算出し、処方管理データベース154の出荷金額43に設定する。
B錠、C錠、およびD錠の各々についても、同様に処方管理データベース154の各処方情報22が設定される。
<患者データベース更新処理:ステップS102>
ステップS102において、設定部110は、患者データベース152を更新する。設定部110は、処方せん21から得られる患者識別子36をキーとして、患者データベース152を検索する。設定部110は、患者データベース152における患者識別子36の累積処方回数37をカウントアップする。さらに、設定部110は、カウントアップされた累積処方回数37に基づいて、発注管理方式34を更新する。
図3および図4の具体例では、設定部110は、処方せん21から得られる患者識別子「K100」をキーとして、患者データベース152を検索する。設定部110は、患者データベース152における患者識別子「K100」の累積処方回数「3」をカウントアップし「4」とする。さらに、設定部110は、カウントアップされた累積処方回数「4」に基づいて、発注管理方式34を更新する。ここでは、累積処方回数「3」から「4」になったため、発注管理方式34は特別発注管理方式342のままである。例えば、累積処方回数37が「2」から「3」になった場合には、発注管理方式34は通常発注管理方式341から特別発注管理方式342に更新される。
図5は、本実施の形態に係る設定処理および判定処理を示すフロー図である。
設定処理では、設定部110は、各処方情報22に対して、通常発注管理方式と特別発注管理方式とのいずれかを設定する。
また、判定処理では、判定部120は、各処方情報22における設定結果を用いて、薬剤の発注を通常発注管理方式とするか特別発注管理方式とするかを判定する。
設定処理および判定処理は、薬剤発注管理装置100が処方せん21を受け付けた段階で毎回実行される。あるいは、設定処理および判定処理は、1日のうちの決められた時間に実行されるとしてもよい。
<設定処理:ステップS201からステップS205>
ステップS201において、設定部110は、処方管理データベース154から、所定期間の処方情報22を取得し、メモリ921に展開する。メモリに展開される情報を展開情報155とする。
図6は、本実施の形態に係る展開情報155の構成例である。
設定部110は、処方管理データベース154から、日にち39が「7/20」における、患者識別子36、薬剤識別子33、処方日数41、出荷数42、および出荷金額43の情報を取得し、展開情報155として展開する。
図4および図6の例では、設定部110は、処方管理データベース154の1レコード目から、日にち「7/20」、患者識別子「K100」、薬剤識別子「A錠」、処方日数「90日」、出荷数「270錠」、および、出荷金額「2700円」といった情報を取得する。そして、設定部110は、取得した各情報を展開情報155に展開する。
処方管理データベース154の1レコード目では、患者識別子「K100」、薬剤識別子「A錠」、処方日数「90日」、出荷金額「2700円」の各々が、処方情報22である。
次に設定部110は、患者識別子36(患者)、薬剤識別子33(薬剤)、処方日数41、および、出荷金額43の各処方情報22に対し、各処方情報22に基づく適切な発注管理方式を対応付ける。
設定部110は、基本条件データベース151に基づいて、処方日数41と出荷金額43との各処方情報22に対して、通常発注管理方式と特別発注管理方式とのいずれかを設定する。
また、設定部110は、患者データベース152と薬剤データベース153とに基づいて、患者識別子36(患者)と薬剤識別子33(薬剤)との各処方情報22に対して、通常発注管理方式と特別発注管理方式とのいずれかを設定する。
展開情報155の発注管理判定551には、各処方情報22(患者識別子、薬剤識別子、処方日数、出荷金額の各々)に対して、通常発注管理方式と特別発注管理方式とのいずれかを設定する欄が設けられている。また、最終的な発注管理方式の判定結果を設定する結果の欄が設けられている。最終的な発注管理方式の判定結果は、各処方情報22に対する発注管理方式の設定結果から得られる。
図6の例では、発注管理判定551には、各処方情報22として、患者識別子、薬剤識別子、処方日数、出荷金額の欄が設けられ、さらに、結果の欄が設けられている。
具体的には、以下の通りである。
ステップS202において、設定部110は、展開情報155の患者識別子36をキーに、患者データベース152を検索する。そして、設定部110は、患者データベース152から患者識別子36に対応する発注管理方式34を取得し、展開情報155の発注管理判定551の患者の欄に、取得した発注管理方式34を設定する。
図3および図6の例における展開情報155の1レコード目について説明する。設定部110は、患者識別子「K100」をキーに、患者データベース152を検索する。そして、設定部110は、患者識別子「K100」に対応する発注管理方式「1(特別発注管理方式)」を患者データベース152から取得し、展開情報155の発注管理判定551の患者の欄に、「1」を設定する。
ステップS203において、設定部110は、展開情報155の薬剤識別子33をキーに、薬剤データベース153を検索する。そして、設定部110は、薬剤識別子33に対応する発注管理方式34を薬剤データベース153から取得し、展開情報155の発注管理判定551の薬剤の欄に、取得した発注管理方式34を設定する。
図3および図6の例における展開情報155の1レコード目について説明する。設定部110は、薬剤識別子「A錠」をキーに、薬剤データベース153を検索する。そして、設定部110は、薬剤識別子「A錠」に対応する発注管理方式「1(特別発注管理方式)」を薬剤データベース153から取得し、展開情報155の発注管理判定551の薬剤の欄に、「1」を設定する。
ステップS204において、設定部110は、基本条件データベース151の基本日数31を取得する。そして、設定部110は、展開情報155の処方日数41と基本日数31とを比較する。設定部110は、処方日数41が基本日数31より少なければ通常発注管理方式を発注管理判定551の処方日数の欄に設定する。設定部110は、処方日数41が基本日数31以上であれば特別発注管理方式を発注管理判定551の処方日数の欄に設定する。
図3および図6の例における展開情報155の1レコード目について説明する。設定部110は、基本条件データベース151の基本日数「80日」を取得する。そして、設定部110は、展開情報155の処方日数「90日」と基本日数「80日」とを比較する。設定部110は、処方日数「90日」が基本日数「80日」以上であるため、「1(特別発注管理方式)」を発注管理判定551の処方日数の欄に設定する。
ステップS205において、設定部110は、基本条件データベース151の基本金額32を取得する。そして、設定部110は、展開情報155の出荷金額43と基本金額32とを比較する。設定部110は、出荷金額43が基本金額32より少なければ通常発注管理方式を発注管理判定551の出荷金額の欄に設定する。設定部110は、出荷金額43が基本金額32以上であれば特別発注管理方式を発注管理判定551の出荷金額の欄に設定する。
図3および図6の例における展開情報155の1レコード目について説明する。設定部110は、基本条件データベース151の基本金額「2000円」を取得する。そして、設定部110は、展開情報155の出荷金額「2700円」と基本金額「2000円」とを比較する。設定部110は、出荷金額「2700円」が基本金額「2000円」以上であるため、「1(特別発注管理方式)」を発注管理判定551の出荷金額の欄に設定する。
<判定処理:ステップS206>
ステップS206において、判定部120は、各処方情報22における設定結果を用いて、薬剤の発注を通常発注管理方式とするか特別発注管理方式とするかを判定する。判定部120は、複数の処方情報22のうち閾値以上の数の処方情報22に対して特別発注管理方式が設定されている場合に、薬剤の発注を特別発注管理方式とすると判定する。
例えば、閾値は、処方情報の全ての数に対する、特別発注管理方式が設定された処方情報の数の割合でもよい。また、閾値は、特別発注管理方式が設定された処方情報の数でもよい。
例えば、閾値が100%を表す「1」であれば、判定部120は、複数の処方情報22の全ての処方情報に対して特別発注管理方式が設定されている場合にのみ、薬剤の発注を特別発注管理方式とすると判定する。あるいは、閾値が80%を表す「0.8」であれば、判定部120は、全ての処方情報のうち5分の4以上の処方情報に対して特別発注管理方式が設定されている場合に、薬剤の発注を特別発注管理方式とすると判定する。
図6の例における展開情報155の1レコード目について説明する。ここでは、閾値は「1」であるものとする。
展開情報155の1レコード目では、展開情報155の発注管理判定551の全ての処方情報22に「1」が設定されている。よって、判定部120は、薬剤「A錠」の発注は特別発注管理方式であると判定し、発注管理判定551の結果の欄に「1(特別発注管理方式)」を設定する。
展開情報155の発注管理判定551の結果が「1(特別発注管理方式)」であれば、ステップS207に進む。
展開情報155の発注管理判定551の結果が「0(通常発注管理方式)」であれば、ステップS208に進む。
<発注処理:ステップS207、ステップS208>
ステップS207において、発注部130は、薬剤を特別発注管理方式により発注する。
例えば、発注部130は、日にち39から処方日数41を加算した日にちを次回来店予測日とする。そして、発注部130は、次回来店予測日から所定期間前(例えば、1週間前)を発注日、出荷数42を発注数とする発注データを生成し、発注データベースに記憶する。
図6の例における展開情報155の1レコード目について説明する。
発注部130は、日にち「7/20」から処方日数「90日」を加算した日にち「10/17」を、患者「K100」が薬剤「A錠」の処方のために来店すると予測される次回来店予測日とする。そして、発注部130は、次回来店予測日「10/17」から所定期間前(例えば、1週間前)の「10/10」を発注日、出荷数「270錠」を発注数とする発注データを生成する。
また、発注部130は、発注日が月の最終日の前日から特定期間内(例えば、1週間以内)にあり、かつ、次回来店予測日が月の最終日より後である場合、納品日を次の月の初日以降とするように発注日を変更する。例えば、発注部130は、納品日を次の月の初日以降とするように、発注日を月の最終日に変更してもよい。
具体的には、図6の例における展開情報155の1レコード目において、日にちが「7/6」であったとする。このとき、日にち「7/6」から処方日数「90日」を加算した日にち「10/3」が、患者「K100」の次回来店予測日となる。発注部130は、次回来店予測日「10/3」から所定期間前(例えば、1週間前)の「9/26」を発注日とする。このとき、「9/26」は、9月の最終日の前日から1週間以内にあり、かつ、次回来店予測日「10/3」が9月の最終日より後である。よって、発注部130は、発注日を月の最終日である「9/30」に変更し、「9/30」を発注日、出荷数「270錠」を発注数とする発注データを生成する。これにより、10/1以降に薬剤が届くことになり、9月の在庫量が増大することを防ぐことができる。
発注日が月の最終日より前の月末近くになると、その月の月末に薬剤が届いてしまうため、その月の在庫量が増大してしまう。よって、発注日が月の最終日より前の月末近くとなり、次回来店予測日が月の最終日より後である場合には、あえて発注日を月の最終日に変更する。これにより、次の月の初日に薬剤が届くことになり、その月の在庫量が増大することを防ぐことができる。なお即日納品される可能性がある薬剤については、発注日を次の月の初日としてもよく、つまり納品日を次の月の初日以降とするように発注日を設定する。
ステップS208において、発注部130は、薬剤を通常発注管理方式により発注する発注データを生成し、発注データベースに記憶する。
上記ステップS202からステップS208の処理を、処方管理データベース154から所定期間を条件に取り出したレコード分実行する。
また、薬剤の発注は、発注データベースにしたがって行われる。
***他の構成***
<変形例1>
本実施の形態では、閾値に割合を設定し、閾値以上の割合で処方情報に「1」が設定されていれば、薬剤の発注を「1(特別発注管理方式)」と判定している。具体的には、「患者」、「薬剤」、「処方日数」、および「出荷金額」の4項目のうち、4分の3以上が1であれば、「1(特別発注管理方式)」とするといった判定処理を行っている。その他、以下のような判定手法を採用してもよい。
・必須項目(例えば、出荷金額)が「1」であり、もう1つ以上の項目が「1」であれば、「1(特別発注管理方式)」とする。
・「患者」、「薬剤」、「処方日数」、および「出荷金額」の4項目のうち、任意の項目だけで判定する。
・「患者」、「薬剤」、「処方日数」、および「出荷金額」の4項目に、他の項目を追加して判定する。
・上記の判定手法の任意の組み合わせで判定する。
<変形例2>
本実施の形態では、患者識別子、薬剤識別子、処方日数、および出荷金額の各々を処方情報として、その設定結果を用いて発注管理方式の判定処理を行っている。しかし、処方日数と出荷金額とから判定処理を行ってもよいし、患者識別子と薬剤識別子と処方日数とから判定処理を行ってもよい。発注管理方式の判定処理に用いる処方情報の組み合わせは任意である。処方情報の組み合わせによっては、基本条件データベースの設定は、基本日数と基本金額のいずれか一方だけでもよい。
<変形例3>
図7は、本実施の形態の変形例3に係る薬剤発注管理装置100の構成例である。
本実施の形態では、薬剤発注管理装置100における設定部110と判定部120と発注部130の機能がソフトウェアで実現される。しかし、変形例として、設定部110と判定部120と発注部130の機能がハードウェアで実現されてもよい。
すなわち、図7に示すように、図1におけるプロセッサ910を電子回路909に置き換えてもよい。
電子回路909は、設定部110と判定部120と発注部130の機能を実現する専用の電子回路である。電子回路909は、具体的には、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ロジックIC、GA、ASIC、または、FPGAである。GAは、Gate Arrayの略語である。ASICは、Application Specific Integrated
Circuitの略語である。FPGAは、Field-Programmable Gate Arrayの略語である。
別の変形例として、設定部110と判定部120と発注部130の一部の機能が専用のハードウェアで実現され、残りの機能がソフトウェアで実現されてもよい。
プロセッサ910と、メモリ921と、電子回路909とを、総称して「プロセッシングサーキットリ」という。つまり、設定部110と判定部120と発注部130の機能はプロセッシングサーキットリにより実現される。
***本実施の形態の効果の説明***
本実施の形態に係る薬剤発注管理装置では、長期処方等に関して一定の条件に合致した薬剤に対して、次回同じ患者が来店する直前に発注を行う特別発注管理方式を採用する。
具体的には、薬剤の種別、患者の種別、処方日数および処方薬剤の総金額により、通常発注とするか、直前発注とするか、薬剤の発注を2パターンに分ける判定を行う。これにより、高額で大量の薬剤を長期にわたり保管する必要がなくなり、必要なときに必要な数を確保できる在庫管理が実現できる。よって、在庫保持期間を短縮するとともに在庫金額の削減が期待できる。
このように、本実施の形態に係る薬剤発注管理装置によれば、薬剤の処方日数および出荷金額を考慮した適切な在庫保持期間の短縮および在庫金額の削減を図ることができるという効果を奏する。
また、本実施の形態に係る薬剤発注管理装置では、発注日が月の最終日より前の月末近くとなり、かつ、次回来店予測日が月の最終日より後である場合には、あえて発注日を月の最終日に変更する。これにより、次の月の初日に薬剤が届くことになり、その月の在庫量が増大することを防ぐことができる。
以上の実施の形態1では、薬剤発注管理装置の各部を独立した機能ブロックとして説明した。しかし、薬剤発注管理装置の構成は、上述した実施の形態のような構成でなくてもよい。薬剤発注管理装置の機能ブロックは、上述した実施の形態で説明した機能を実現することができれば、どのような構成でもよい。また、薬剤発注管理装置は、1つの装置でなく、複数の装置から構成されたシステムでもよい。
また、実施の形態1のうち、複数の部分を組み合わせて実施しても構わない。あるいは、この実施の形態のうち、1つの部分を実施しても構わない。その他、この実施の形態を、全体としてあるいは部分的に、どのように組み合わせて実施しても構わない。
すなわち、実施の形態1では、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
なお、上述した実施の形態は、本質的に好ましい例示であって、本開示の範囲、本開示の適用物の範囲、および本開示の用途の範囲を制限することを意図するものではない。上述した実施の形態は、必要に応じて種々の変更が可能である。
21 処方せん、22 処方情報、31 基本日数、32 基本金額、33 薬剤識別子、34 発注管理方式、341 通常発注管理方式、342 特別発注管理方式、35 薬価、36 患者識別子、37 累積処方回数、39 日にち、41 処方日数、42 出荷数、43 出荷金額、100 薬剤発注管理装置、110 設定部、120 判定部、130 発注部、150 記憶部、151 基本条件データベース、152 患者データベース、153 薬剤データベース、154 処方管理データベース、155 展開情報、551 発注管理判定、909 電子回路、910 プロセッサ、921 メモリ、922 補助記憶装置、930 入力インタフェース、940 出力インタフェース、941 表示機器、950 通信装置。

Claims (8)

  1. 患者に薬剤を処方する処方せんから得られる複数の処方情報であって、前記薬剤が処方された処方日数と前記薬剤の出荷金額との各々を処方情報として含む複数の処方情報の各処方情報に対して、前記薬剤を出荷したら出荷数を直ちに補う通常発注管理方式と、前記患者の次回来店予測日から特定日数遡った日を薬剤の発注日とする特別発注管理方式とのいずれかを設定する設定部と、
    前記複数の処方情報の各処方情報における設定結果を用いて、前記薬剤の発注を前記通常発注管理方式とするか前記特別発注管理方式とするかを判定する判定部と
    を備え
    前記設定部は、
    前記薬剤が処方された処方日数と、前記処方日数に対して適切な発注管理方式を設定する条件である基本日数との比較結果に基づいて、前記処方情報のうちの処方日数に前記通常発注管理方式と前記特別発注管理方式とのいずれかを設定するとともに、前記薬剤の出荷金額と、前記出荷金額に対して適切な発注管理方式を設定する条件である基本金額との比較結果に基づいて、前記処方情報のうちの出荷金額に前記通常発注管理方式と前記特別発注管理方式とのいずれかを設定し、
    前記判定部は、
    前記複数の処方情報のうち閾値以上の数の処方情報に対して前記特別発注管理方式が設定されている場合に、前記薬剤の発注を前記特別発注管理方式とすると判定する薬剤発注管理装置。
  2. 前記薬剤発注管理装置は、
    記基本日数と、前記基本金額とを含む基本条件データベースを備え、
    前記設定部は、
    前記基本条件データベースに基づいて、前記処方日数と前記出荷金額との各処方情報に対して、前記通常発注管理方式と前記特別発注管理方式とのいずれかを設定する請求項1に記載の薬剤発注管理装置。
  3. 前記複数の処方情報は、
    前記患者を識別する患者識別子と前記薬剤を識別する薬剤識別子とを前記処方情報として含み、
    前記薬剤発注管理装置は、
    前記患者識別子と、前記患者の累積処方回数に基づいて予め定められた発注管理方式と、を含む患者データベースと、
    前記薬剤識別子と、前記薬剤の特性に基づいて予め定められた発注管理方式と、を含む薬剤データベースと
    を備え、
    前記設定部は、
    前記患者データベースと前記薬剤データベースとに基づいて、前記患者識別子と前記薬剤識別子との各処方情報に対して、前記通常発注管理方式と前記特別発注管理方式とのいずれかを設定する請求項1または請求項2に記載の薬剤発注管理装置。
  4. 前記判定部は、
    前記複数の処方情報の全ての処方情報に対して前記特別発注管理方式が設定されている場合に、前記薬剤の発注を前記特別発注管理方式とすると判定する請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の薬剤発注管理装置。
  5. 前記特別発注管理方式は、前記患者の次回来店予測日から特定日数遡った日を前記薬剤の発注日とする発注管理方式である請求項1から請求項のいずれか1項に記載の薬剤発注管理装置。
  6. 前記薬剤発注管理装置は、
    前記薬剤を前記特別発注管理方式により発注する発注部を備え、
    前記発注部は、
    前記発注日が月の最終日の前日から特定期間内にあり、かつ、前記患者の次回来店予測日が前記最終日より後である場合、納品日を次の月の初日以降とするように前記発注日を変更する請求項に記載の薬剤発注管理装置。
  7. 設定部が、患者に薬剤を処方する処方せんから得られる複数の処方情報であって、前記薬剤が処方された処方日数と前記薬剤の出荷金額との各々を処方情報として含む複数の処方情報の各処方情報に対して、前記薬剤を出荷したら出荷数を直ちに補う通常発注管理方式と、前記患者の次回来店予測日から特定日数遡った日を薬剤の発注日とする発注管理方式である特別発注管理方式とのいずれかを設定し、
    判定部が、前記複数の処方情報の各処方情報における設定結果を用いて、前記薬剤の発注を前記通常発注管理方式とするか前記特別発注管理方式とするかを判定する薬剤発注管理方法であって、
    前記設定部は、
    前記薬剤が処方された処方日数と、前記処方日数に対して適切な発注管理方式を設定する条件である基本日数との比較結果に基づいて、前記処方情報のうちの処方日数に前記通常発注管理方式と前記特別発注管理方式とのいずれかを設定するとともに、前記薬剤の出荷金額と、前記出荷金額に対して適切な発注管理方式を設定する条件である基本金額との比較結果に基づいて、前記処方情報のうちの出荷金額に前記通常発注管理方式と前記特別発注管理方式とのいずれかを設定し、
    前記判定部は、
    前記複数の処方情報のうち閾値以上の数の処方情報に対して前記特別発注管理方式が設定されている場合に、前記薬剤の発注を前記特別発注管理方式とすると判定する薬剤発注管理方法
  8. 患者に薬剤を処方する処方せんから得られる複数の処方情報であって、前記薬剤が処方された処方日数と前記薬剤の出荷金額との各々を処方情報として含む複数の処方情報の各処方情報に対して、前記薬剤を出荷したら出荷数を直ちに補う通常発注管理方式と、前記患者の次回来店予測日から特定日数遡った日を薬剤の発注日とする特別発注管理方式とのいずれかを設定する設定処理と、
    前記複数の処方情報の各処方情報における設定結果を用いて、前記薬剤の発注を前記通常発注管理方式とするか前記特別発注管理方式とするかを判定する判定処理と
    をコンピュータに実行させる薬剤発注管理プログラムであって、
    前記設定処理は、
    前記薬剤が処方された処方日数と、前記処方日数に対して適切な発注管理方式を設定する条件である基本日数との比較結果に基づいて、前記処方情報のうちの処方日数に前記通常発注管理方式と前記特別発注管理方式とのいずれかを設定するとともに、前記薬剤の出荷金額と、前記出荷金額に対して適切な発注管理方式を設定する条件である基本金額との比較結果に基づいて、前記処方情報のうちの出荷金額に前記通常発注管理方式と前記特別発注管理方式とのいずれかを設定し、
    前記判定処理は、
    前記複数の処方情報のうち閾値以上の数の処方情報に対して前記特別発注管理方式が設定されている場合に、前記薬剤の発注を前記特別発注管理方式とすると判定する薬剤発注管理プログラム
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