JP7231465B2 - モルタル - Google Patents
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Description
(1)セメント、結晶性層状珪酸ナトリウムおよび消石灰を含有することを特徴とするモルタル。
(2)石灰石粉末、珪砂および分散剤よりなる群から選ばれる少なくとも一種をさらに含有する上記(1)に記載のモルタル。
(3)セメント100重量部、石灰石粉末178~240重量部、6号珪砂300~400重量部、結晶性層状珪酸ナトリウム9~24重量部、消石灰9~36重量部および分散剤0.1~1.0重量部を含有する上記(1)~(2)のいずれかに記載のモルタル。
(4)セメント、結晶性層状珪酸ナトリウム、消石灰、石灰石粉末および珪砂の合計100重量部に対し水を19~21重量部含有する上記(2)に記載のモルタル。
(5)JIS R 5201に従うテーブルフロー値が150~180mmを示す上記(1)~(4)のいずれかに記載のモルタル。
(6)施工後24時間時および28日時の圧縮強度が、それぞれ、5N/mm2超えおよび23N/mm2を超えない値を示す上記(1)~(3)のいずれかに記載のモルタル。
(7)施工後24時間時の静弾性係数が2KN/mm2以上を示す上記(1)~(6)のいずれかに記載のモルタル。
(8)地山の変形を支えるための変形制御型ボルトを定着させるための上記(1)~(4)のいずれかに記載のモルタル。
本発明のモルタルに用いるセメントには、ポルトランドセメントが好適である。中でも早強セメント超早強セメントなどの早期強度発現性に富むものが好ましい。早強性を示すセメントには、アルミナセメントやジェットセメントと呼ばれる超速硬セメントを用いることも可能であるが、練り混ぜ後の流動性を確保するため遅延剤を用いる必要があり、施工温度によって添加量を細かく調整する必要がある。
本発明において用いる結晶性層状珪酸ナトリウムとは、斜方晶または単斜晶を呈し、層状の構造を有する珪酸ナトリウムである。
このような結晶性層状珪酸ナトリウムは、具体的には、Na2Si2O5・xH2Oで示されるケニヤイト、Na2Si14O29・xH2Oで示されるマガディアイトNa2Si8O17・xH2Oで示されるアイラアイト、Na2Si2O5等の組成式を持つものが挙げられる。これらの中でも水との反応によって層間距離の増加効果が高く、アルカリ捕捉能が高いという点で、NaxH(2-x)ySi2yO5・zH2O(ここでxは0~2、yは1±0.1、zは0~5の数)の組成式で示される結晶性層状珪酸ナトリウムが好適に用いられる。なお、上記組成式の結晶性層状珪酸ナトリウムにおいて、本発明の効果に影響しない範囲で、Na、K、Mg、Ca、Al等の元素が含まれていても良い。これら元素の混入量としては、Na1モルに対し、0.005モル以下が好ましい。
このような結晶性層状珪酸ナトリウムは、工業的に入手可能であり、具体的には、株式会社トクヤマシルテック製 製品名「プリフィード」(Na2Si2O5)などが挙げられる。
本発明のモルタルには、上記結晶性層状珪酸ナトリウムと共に、ゲル化時間や早期強度発現の調節の目的で消石灰すなわち水酸化カルシウムが用いられる。
本発明のモルタルには、好ましくはフィラーとして石灰石粉末が用いられる。一般に、セメントに用いる混合材料としては、フライアッシュや高炉スラグ粉末、シリカフューム等が知られているがこれらはセメントの水和反応に影響を与え、長期的には強度増進効果があるため好ましくない。水和に影響しない微粉末であれば良いが岩石粉末でも粘土鉱物ように吸水性の大きいものは練り混ぜ後に吸水による影響でモルタル粘性に変化が生じ易くポンプ圧送性に悪影響を及ぼす懸念があるのでやはり好ましくない。
本発明のモルタルには、好ましくは、水と混練する前のプレミックス粉体の流動性を確保しさらに性能向上のために珪砂好ましくは6号珪砂が用いられる。
分散剤はモルタル調整時に一定量の水の添加量で所定のモルタル軟度を得るために用いられる。ナフタレンスルホン酸系、メラミン系、ポリカルボン酸系等の粉末分散剤を挙げることができるが、ナフタレンスルホン酸系分散剤が好ましく用いられる。分散剤は、セメント100質量部に対し0.15~0.5質量部となる量で好ましく用いられる。
使用量が0.15重量部未満の場合、モルタルの軟度が低下するため、ポンプ圧送性や地山内への充填性、ロックボルトを挿入する際の作業性低下となる。他方、0.5重量部を超えると地山内充填したモルタルがダレを生じたりする。
前記したとおり、本発明のモルタルは、比較的水含量を大きくして長期材齢下での強度発現を抑制している。そのため、若材齢下での強度発現は著しく阻害されるので強度促進効果のある促進剤を用いている。一般には、塩化物、炭酸塩、硫酸塩、アルミン酸塩、珪酸塩、カルシウムサルフォアルミネート等を適宜混合するが、鉄筋を腐食させたり、劇物で安全性に懸念が生じたり、効果が不十分であったりする。本発明では、上記のとおり、結晶性層状珪酸ナトリウムと消石灰との組み合わせにより、施工に必要な流動性を確保しつつ、要求強度を満足できるモルタルの提供に至ったものである。
これは、定着材に求められる好ましい性能を満足するものである。
本発明のモルタルの施工は、特に定着材として施工する際には、紛体(定着材モルタル組成物)を定量で切り出しながら配管中に設けた混合部に一定量の水を練り混ぜた後、配管中に設けたポンプ部により練り混ぜたモルタルが地山中に送り出される連続混合圧送装置(MAIポンプ)が用いられる。すなわち、MAIポンプは、粉体を挿入するホッパーを備え、ミキサー部で一定量の水と混練した後、装置下部に設けられた配管下流中のポンプ部からモルタルが連続的に所定の圧力で導出される機能を有している。
セメント :早強セメント (株)トクヤマ製
石灰石粉末:K400 旭鉱末(株)社製
結晶性層状珪酸ナトリウム:プリフィード (株)トクヤマ社製
消石灰 :工業用特号 吉澤石灰工業(株)社製
減水剤:マイティ100 (株)花王社製
シリカフューム:SKWイーストアジア(株)社製
ベントナイト :榛名 (株)ホージュン社製
硫酸バン土 :試薬 富士フィルム和光純薬(株)社製
CSH系促進剤:(株)BASFジャパン社製
(1)紛体の調製
表1に示す割合で使用材料を秤取り混合した。
(2)モルタルの調製
表2に示す割合で紛体と水とを練り混ぜた。練り混ぜは、連続混合を想定してJSCE D 102に準拠して行った。ホバートミキサーを用い、練り混ぜ容器に紛体2kgを秤取り、低速で空練りを10秒間行った後水を10秒間で加えた。一旦、ミキサーを止め速度を高速に切り替え、続けて15秒間練り混ぜた。
(3)フロー値の測定
練り混ぜたモルタルを、JIS R 5201 セメントの物理試験方法12. フロー試験に準拠してフロー値を計測した。結果を表2に示した。
(4)圧縮強度、静弾性係数の測定
5φ×10cmのモールドにモルタルを充填所定材齢まで20±3℃、60±5%RHにて養生した。
養生後、脱型し上端部を研磨して平滑にした後、JIS A 1108 コンクリートの圧縮強度試験方法及びJIS A 1149 コンクリートの弾性係数試験方法に準拠してモルタルの圧縮強度および静弾性係数を計測した。結果を表2に示した。
Claims (5)
- セメント100重量部、石灰石粉末178~240重量部、6号珪砂300~400重
量部、結晶性層状珪酸ナトリウム9~24重量部、消石灰9~36重量部および分散剤0
.1~1.0重量部を含有するモルタルであって、セメント、結晶性層状珪酸ナトリウム、消石灰、石灰石粉末および珪砂の合計100重量部に対し水を19~21重量部含有することを特徴とするモルタル。 - JIS R 5201に従うテーブルフロー値が150~180mmを示す請求項1
に記載のモルタル。 - 施工後24時間時および28日時の圧縮強度が、それぞれ、5N/mm2超えおよび2
3N/mm2を超えない値を示す請求項1~2のいずれかに記載のモルタル。 - 施工後24時間時の静弾性係数が2KN/mm2以上を示す請求項1~3のいずれかに
記載のモルタル。 - 地山の変形と荷重を制御するための変形制御型ロックボルトを定着させるための請求項
1~4のいずれかに記載のモルタル。
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