JP7230529B2 - 保持機構及び搬送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、保持機構及び搬送装置に関し、特に、物品を保持して搬送するために用いる保持機構及び搬送装置に関する。
従来、種々の物品を搬送するため、例えば、特許文献1に開示されるロボットハンドが提案されている。特許文献1のロボットハンドは、ロボットアームの先端に取り付けられるものであり、吸着パッドと、吸着パッドの外側に配置された固定ロッドとを備えている。特許文献1では、吸着パッドで保持したワークの傾きに応じて固定ロッドが小型一軸サーボモータによって上下に動き、ワークの一定以上の傾きを防止して搬送可能となっている。
特開平9-262785号公報
特許文献1においては、固定ロッドを上下移動させるためにサーボモータが不可欠になる上、かかるサーボモータが固定ロッドと同数設置されるので、ロボットハンドの構造が複雑化する、という問題がある。また、サーボモータで固定ロッドを移動する場合、吸着パッドで吸着したワークに固定ロッドが接触する位置まで固定ロッドを移動してから該移動を停止する必要がある。そのため、ワークの位置をセンサやカメラで検出、画像認識したり、力覚センサで固定ロッドに加わる力を検出したりする必要があり、これによっても、構造の複雑化を招く他、検出後の固定ロッドの位置修正が長時間化し、搬送効率が低下する、という問題がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、構造の簡略化を図ることができ、振れ止め機構での押さえ部材の移動に要する時間を短縮することができる保持機構及び搬送装置を提供することを目的の一つとする。
本発明における一態様の保持機構は、上面側から物品を吸着保持し、移動機構により水平方向及び上下方向に移動する保持機構であって、物品の上面を吸着する吸着部と、前記保持機構の水平方向移動時に、前記吸着部で保持された物品の該移動による振れを規制する振れ止め機構とを備え、前記振れ止め機構は、前記吸着部で吸着した物品に当接して少なくとも自重による押さえ力を作用させる押さえ部材と、前記押さえ部材を上下方向に相対移動可能に支持するガイド部材と、前記ガイド部材を変位させることにより前記押さえ部材の移動を規制する固定部と、前記固定部による前記押さえ部材の移動規制状態及び移動可能状態を切り替える切替部とを備え、前記押さえ部材は複数設けられ、前記切替部は、単一の駆動源による駆動で全ての前記押さえ部材における移動規制状態及び移動可能状態を切り替え可能に設けられ、前記駆動源はエアシリンダとされ、前記吸着部による吸着と前記エアシリンダの駆動とは同一の圧縮空気供給源を介して実施され、前記吸着部での物品の吸着の有無を検知する真空スイッチと、前記圧縮空気供給源から前記エアシリンダへの圧縮空気を供給する第1供給路及び第2供給路と、前記エアシリンダへの圧縮空気の供給先として前記第1供給路及び前記第2供給路を切り替える電磁弁とを備え、前記真空スイッチが前記吸着部での物品の吸着を検知することで、前記電磁弁での圧縮空気の供給先を前記第1供給路に切り替え、前記固定部が前記押さえ部材を移動規制状態とする方向に前記エアシリンダを駆動し、前記真空スイッチが前記吸着部での物品の吸着していないと検知することで、前記電磁弁での圧縮空気の供給先を前記第2供給路に切り替え、前記固定部が前記押さえ部材を移動可能状態とする方向に前記エアシリンダを駆動することを特徴とする。本発明における一態様の保持機構は、上面側から物品を吸着保持し、移動機構により水平方向及び上下方向に移動する保持機構であって、物品の上面を吸着する吸着部と、前記保持機構の水平方向移動時に、前記吸着部で保持された物品の該移動による振れを規制する振れ止め機構とを備え、前記振れ止め機構は、前記吸着部で吸着した物品に当接して少なくとも自重による押さえ力を作用させる押さえ部材と、前記押さえ部材を上下方向に相対移動可能に支持するガイド部材と、前記ガイド部材を変位させることにより前記押さえ部材の移動を規制する固定部と、前記固定部による前記押さえ部材の移動規制状態及び移動可能状態を切り替える切替部とを備え、前記押さえ部材は複数設けられ、前記切替部は、単一の駆動源による駆動で全ての前記押さえ部材における移動規制状態及び移動可能状態を切り替え可能に設けられ、前記駆動源はエアシリンダとされ、前記吸着部による吸着と前記エアシリンダの駆動とは同一の圧縮空気供給源を介して実施されることを特徴とする。
本発明における一態様の搬送装置は、前記保持機構と、該保持機構を水平方向及び上下方向に移動させることで前記吸着保持した物品を搬送可能とする移動機構とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、吸着部で吸着した物品に対して押さえ部材が自重により押さえ力を加えた状態にでき、この状態で切替部の切り替えによって固定部で押さえ部材の移動を規制して押さえ部材が物品に接触した状態を維持することができる。これにより、従来のようなロッドを上下方向に移動させるサーボモータを省略できる上、物品の位置を検出せずに保持機構を上方から近付けることで押さえ部材を物品の上面に接触可能としてセンサ等を省略でき、構造の簡略化を図ることができる。しかも、物品の位置検出等を不要にできるので、該位置検出及びその検出結果に基づく押さえ部材の位置修正をなくして振れ止め機構による振れ規制時に押さえ部材の移動に要する時間を短縮できる。この結果、保持機構で保持される物品の搬送時間の短縮化を図ることができる。
実施の形態に係る保持機構の概略斜視図である。 実施の形態に係る保持機構の概略正面図である。 実施の形態に係る保持機構の底面図である。 図4Aは実施の形態に係る保持機構の部分正面断面図であり、図4Bは図4Aの固定部の動作説明図である。 図5Aは、固定部の第1リングの概略斜視図であり、図5Bは、固定部の第2リングの概略斜視図であり、図5Cは、固定部の分解正面断面図であり、図5Dは、固定部の正面断面図である。 実施の形態における保持機構の圧縮空気の制御の説明図である。 吸着工程の説明図である。 吸着工程の説明図である。 移送工程の説明図である。 移送工程の説明図である。 移送工程の説明図である。 移送工程の説明図である。
以下に、本発明の実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。なお、本発明は、下記の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲内で適宜変形して実施することができるものである。以下の図においては、説明の便宜上、一部の構成を省略することがある。また、以下の説明において、特に明示しない限り、「上」、「下」、「左」、「右」、「前」、「後」は、各図において矢印で示した方向を基準として用いる。但し、各構成の向きは、一例にすぎず、任意の向きに変更することができる。
図1は、実施の形態に係る保持機構の概略斜視図である。図2は、実施の形態に係る保持機構の概略正面図である。図1及び図2に示すように、保持機構1は、概略円形の板状をなして水平方向に向けられるベースプレート2と、ベースプレート2の下面側における面内中央領域に設けられた吸着部3(図1では不図示)とを備えている。ベースプレート2の上面側には、水平方向に向けられた板状のロボット接続部5が複数の支持棒6を介して連結されている。ロボット接続部5は、搬送装置における不図示の多関節アーム等のロボットアームや2軸或いは3軸の移動装置、レール等の移動機構に接続される部分であり、物品Wを保持して搬送するために用いられる。従って、本実施の形態の保持機構1と、上記移動機構と備えて搬送装置を構成することができる。
ここで、本実施の形態の保持機構1で保持する物品Wは、一例として、上面視概略円形の弁当容器とする。本実施の形態の物品Wは、下部の収容部Waと、収容部Waの上方を閉塞する蓋部Wbとを備えている。物品Wの側面であって蓋部Wbの外周側には、つば部Wcが外方に突出するように形成される。蓋部Wbの側面は、上端から下方に向かうに従って拡がるテーパ状の傾斜面によって形成されている。
吸着部3は、ベースプレート2の下方に設けられて吸盤状若しくは蛇腹状をなす複数の吸着パッド3aを備えている。図3は、実施の形態に係る保持機構の底面図である。図3に示すように、本実施の形態の吸着部3では、吸着パッド3aが前後及び左右の4箇所に並んで設けられている。各吸着パッド3aには、後述するエジェクタ等(吸引源)に連通するホース(不図示)が接続され、これらを通じた吸引によって吸着パッド3aの下面となる吸着面に負圧を生じさせて物品Wを上面側から吸着保持できるようになる。
図1及び図2に戻り、保持機構1にあっては、吸着部3で吸着保持された物品Wに対する振れ止め機構8を更に備えている。振れ止め機構8は、複数設けられた押さえ部材10と、複数の押さえ部材10それぞれに設けられて複数となるガイド部材20とを備えている。具体的には、押さえ部材10は、ベースプレート2における前後の二箇所と左右の二箇所との計四箇所に設けられ、各ガイド部材20は対応する押さえ部材10を上下方向に相対移動可能に支持している。従って、複数(4体)のガイド部材20によって、複数(4体)の押さえ部材10を独立して個別に上下方向へ相対移動可能としている。ここで、前後及び左右の押さえ部材10及びガイド部材20は、同一となる構造が採用され、図1では後方のガイド部材20が不図示とされ、図2では前方の押さえ部材10及びガイド部材20が不図示とされる。
押さえ部材10は、上下方向に延びる軸状部11と、軸状部11の下端に取り付けられて物品Wに接触する部分を形成する接触体12とを備えている。接触体12は、概略球体状に形成され、上端側から内部に軸状部11の下端が挿入されて連結される。接触体12においては、物品Wに接触するときに、球体状の表面が概略点状に接触するようになる。接触体12は、特に限定されるものでないが、ゴムや合成樹脂等の弾性変形可能な素材によって形成される。なお、接触体12にあっては、少なくとも下半部が下方に膨出する半球状に形成されていれば、上述したように物品Wに点状に接触するようになる。
軸状部11の上部には、軸状部11の外径より大きい直径寸法に形成されたフランジ部11aが形成されており、後述のように下方への抜け止めとして機能する。
図4Aは、実施の形態に係る保持機構の部分正面断面図である。図4Aに示すように、ガイド部材20は、内部に押さえ部材10の軸状部11が挿通されるリニアブッシュによって構成される。ガイド部材20は、ベースプレート2に形成された孔に貫通された状態で固定されている。ガイド部材20では、軸状部11(押さえ部材10)との上下方向の相対移動が案内(ガイド)されるよう支持される。また、ガイド部材20では、軸状部11の上下移動を直線的に案内し、押さえ部材10が揺動することを規制している。
振れ止め機構8にあっては、四箇所のガイド部材20それぞれに設けられた固定部30を更に備えている。固定部30は、ガイド部材20の上部に固定された第1リング31と、第1リング31の上方に設けられた第2リング32とを備えている。
図5Aは、固定部の第1リングの概略斜視図である。図5Bは、固定部の第2リングの概略斜視図である。図5Cは、固定部の分解正面断面図である。図5Dは、固定部の正面断面図である。図5A及び図5Cに示すように、第1リング31は、中央部に上下方向に貫通する孔31aを備え、ガイド部材20と同様に、内部に押さえ部材10の軸状部11(図4A参照)が挿通される。第1リング31の孔31aの上部には、上方に向かって開口径が大きくなるテーパ面31bが形成されている。
図5B及び図5Cに示すように、第2リング32は、中央を円形の開口としてドーナツ状をなす円板部32aと、円板部32aにおける開口側から下方に突出する変位部32bとを備えている。変位部32bの中央先端部には孔32cが形成されてガイド部材20と同様に内部に押さえ部材10の軸状部11(何れも図4A参照)が挿通される。第2リング32は、孔32cに軸状部11が挿通されることで押さえ部材10を上下方向に相対移動可能に支持するようになり、ガイド部材の一部として構成されるようになる。
変位部32bは、漏斗状に形成されており、第1リング31のテーパ面31bに接触して嵌まり合うように形成されている。変位部32bは、その周方向所定角度毎に割り溝32dが形成されている。従って、変位部32bは、周方向に複数分割した構造とされ、分割された各部の先端側が揺動して相互に離間接近するよう弾性変形可能とされる。
変位部32bは、第1リング31のテーパ面31bに入り込むに従ってテーパ面31bから内側に押し込まれるようになる(図5D参照)。この押し込みによって、孔32cを縮径するように変位部32bが変形し、孔32c内の軸状部11を変位部32bにて径方向から締め付け、軸状部11の上下方向の相対移動を規制可能となっている。
図4Aに戻り、振れ止め機構8にあっては、固定部30による押さえ部材10の移動規制状態と移動可能状態とを切り替える切替部40を更に備えている。切替部40は、ベースプレート2の上方にて前後及び左右方向の十字状に延在する支持プレート41と、支持プレート41を下方から支持する単一のエアシリンダ(駆動源)42とを備えている。
支持プレート41の前後及び左右の端部には、押さえ部材10の軸状部11が挿通される孔が形成され、この孔の内径は、フランジ部11aの外径より小さく設定される。従って、押さえ部材10に外力が加わらずに自重で下降することで、フランジ部11aが支持プレート41の上面に載置され、フランジ部11aを含む押さえ部材10の下方移動が規制される。
支持プレート41の各孔の形成位置における下面側には、第2リング32の円板部32aが面接触した状態で固定されている。従って、図4Aの状態から図4Bに示すように支持プレート41を上昇した場合、第2リング32も上昇し、第1リング31から抜け出るように離間することとなり、変位部32bによる軸状部11の締め付けを解除することができる。
エアシリンダ42は、ベースプレート2の上面中央部に固定されたシリンダ本体42aと、シリンダ本体42aの上端から上下方向に進退動作するロッド42bとを備えている。ロッド42bの上端は、支持プレート41の下面中央部に固定され、ロッド42bの上下駆動を介して支持プレート41及び第2リング32を上下方向に移動可能となっている。
図6は、実施の形態における保持機構の圧縮空気の制御の説明図である。図6に示すように、保持機構1におけるエアシリンダ42にあっては、圧縮空気供給源50から電磁弁51を介して圧縮空気(正圧のエア)が供給される。電磁弁51では、圧縮空気の供給先を第1供給路53及び第2供給路54に切り替え可能に設けられる。電磁弁51において、圧縮空気の供給先が第1供給路53とされると、エアシリンダ42のロッド42b(図4A参照)が下方に駆動し、圧縮空気の供給先が第2供給路54とされると、エアシリンダ42のロッド42bが上方に駆動する。
また、保持機構1では、圧縮空気供給源50からエジェクタ55を介して吸着部3にて空気を吸引しており、該吸引によって吸着部3に負圧を生じさせている。エジェクタ55と吸着部3との間には、真空スイッチ56が設けられている。真空スイッチ56は、その空気圧に応じ吸着部3での物品Wの吸着の有無を検知する。真空スイッチ56は、電磁弁51に接続されている。
真空スイッチ56にて吸着部3での物品Wの吸着を検知すると、電磁弁51での圧縮空気の供給先が第1供給路53となり、エアシリンダ42のロッド42bが下降する。この下降で、固定部30の第2リング32も下降する方向に変位して第1リング31に嵌り合い、第2リング32による軸状部11の締め付けによって押さえ部材10の移動を規制する(移動規制状態)。一方、真空スイッチ56にて吸着部3で物品Wを吸着していないと検知すると、電磁弁51での圧縮空気の供給先が第2供給路54となり、エアシリンダ42のロッド42bが上昇する。この上昇で、固定部30の第2リング32も上昇する方向に変位して第1リング31との嵌り合いが解除され、第2リング32により軸状部11を締め付けなくなって固定部30による押さえ部材10の移動規制を解除する(移動可能状態)。
続いて、本実施の形態の保持機構1が物品を保持する際の動作及び保持機構1を用いた搬送方法について、図2、図4及び図7から図12を参照して説明する。図7及び図8は、吸着工程の説明図であり、図9ないし図12は、移送工程の説明図である。
本実施の形態の搬送方法では、先ず、吸着工程が実施される。図7に示すように、吸着工程を実施する前においては、切替部40における支持プレート41が上昇して固定部30の第2リング32が第1リング31と嵌り合っていない状態とされる。従って、固定部30で押さえ部材10の上下方向の移動が規制されず、フランジ部11aが支持プレート41の上面に載置されて押さえ部材10の下方移動が規制される。このとき、押さえ部材10の接触体12は、吸着部3の吸着パッド3aより下方に配置される。
吸着工程では、予め、搬送元のケースC1内に配置された物品Wの前後及び左右方向の座標値を画像認識等で取得しておき、この座標値に基づき、不図示のロボットアーム等によって保持機構1が物品Wの上方に移動されてから位置決めされる。この位置決めによって、物品Wの上面中央領域から上方に離れた位置に吸着部3が配置される。その後、ロボットアーム等によって保持機構1全体が下降される。かかる下降の中途段階で押さえ部材10の接触体12が物品Wの上面に当接して載置される。この接触後に更に保持機構1の下降を進行しても、ガイド部材20にて軸状部11が摺動されて案内されつつ押さえ部材10は下降せずに物品Wに載った状態となり、押さえ部材10の自重が物品Wに作用することとなる。この押さえ部材10の自重が物品Wを下方に押さえる押さえ力となる。
そして、図8に示すように、吸着部3の吸着パッド3aが物品Wの上面に接触する高さ位置まで下降すると、該下降が停止される。吸着パッド3aが物品Wの上面に接触されると、吸着部3の吸着パッド3aにて負圧を生じさせて物品Wの上面が吸着保持される。吸着部3で物品Wが吸着保持された状態においても、押さえ部材10の接触体12が物品Wの上面に当接しており、押さえ部材10の自重で物品Wを押さえた状態となる。
物品Wが吸着保持された後又は吸着保持と略同時に、図4Aに示すように、エアシリンダ42が駆動される。かかる駆動によってロッド42bが下降され、この下降に応じて支持プレート41及び前後及び左右四箇所全ての固定部30における第2リング32も下降される。すると、該四箇所全ての第1リング31に第2リング32が嵌り込み、第2リング32の変位部32bが変形して軸状部11を径方向から締め付け、四体全ての押さえ部材10における上下方向の相対移動の規制が同時に実施される。
吸着工程が実施された後に、ロボットアームの駆動によって保持機構1を移動して物品Wを移送させる移送工程が実施される。移送工程では、先ず、図9に示すように保持機構1を上昇させる。そして、搬送元となるケースC1の上方に物品Wを取り出した位置まで移動させる。次いで、搬送先(仕分先)となるケースC2(図11参照)に向かい、図10に示すように、保持機構1を水平方向に移動させる。この水平移動時に、物品Wの慣性によって物品Wが矢印R方向に揺動しようとする。しかしながら、吸着部3で吸着した物品Wの上面における前後及び左右の四箇所位置において、押さえ部材10が押さえ力を作用させた状態となるので、物品Wの水平移動による矢印R方向への振れが規制される。
本実施の形態では、図11に示すように、移送工程による物品Wの搬送先はケースC2とされ、該ケースC2は、ロボットアームの可動範囲内にて搬送元のケースC1から水平方向に所定距離離れたものとされる。ロボットアーム等によって保持機構1及び保持機構1で保持される物品WはケースC2の上方位置へと水平方向に移動されて位置決めされる。その後、ロボットアーム等によって保持機構1が下降され、図12に示すように、ケースC2の底部上に保持機構1で保持された物品Wが載置される。
次いで、吸着パッド3aへの負圧供給が解除されて物品Wの吸着保持が解除される。吸着保持が解除された後又は吸着保持解除と略同時に、エアシリンダ42が駆動される。かかる駆動によってロッド42bが上昇され、この上昇に応じて支持プレート41及び前後及び左右四箇所全ての固定部30における第2リング32も上昇される。すると、該四箇所全ての第1リング31から第2リング32が抜け出し、それらの嵌り込みが解除されて第2リング32による軸状部11の締め付けが停止され、四体全ての押さえ部材10における上下方向の相対移動規制の解除が同時に実施される。
以上のように、本実施の形態においては、物品Wを吸着するときに押さえ部材10を物品Wに当接した状態にでき、この状態で切替部40を介して固定部30で押さえ部材10の移動を規制して押さえ部材10が物品Wに当接した状態を維持することができる。これにより、押さえ部材10を上下に駆動させる機構を省略できる上、物品Wの位置を検出しなくても押さえ部材10が物品Wの上面に接触する位置に固定でき、センサ等の検出手段も省略して構成の簡略化を図ることができる。しかも、センサ等での物品Wを検出しないことで、検出時間や検出結果に基づいて押さえ部材10を位置修正する時間をなくすことができる。これにより、振れ止め機構8により振れ規制するために押さえ部材10を移動する時間を短縮でき、ひいては、物品Wの搬送時間の短縮化を図ることができる。
また、複数の押さえ部材10それぞれにガイド部材20を設けて、複数の押さえ部材10が独立して個別に上下動するので、それぞれの押さえ部材10を任意の上下位置に簡単に配置して物品Wに接触させることができる。これにより、物品Wの上面高さ位置の全部或いは一部が変更になった場合でも、物品Wの上面形状や高さに応じ、電気的な制御を行うことなく全ての押さえ部材10が物品Wに接触する高さに設定でき、これによっても、構成の簡略化を図ることができる。
また、単一のエアシリンダ42を駆動することで、四箇所全ての固定部30における押さえ部材10の移動規制及びその解除を実施でき、四箇所の押さえ部材10それぞれに駆動源を設置する場合に比べて構成の簡略化、軽量化を図ることができる。
また、本発明の実施の形態は上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の趣旨を逸脱しない範囲において様々に変更、置換、変形されてもよい。さらには、技術の進歩又は派生する別技術によって、本発明の技術的思想を別の仕方で実現することができれば、その方法を用いて実施されてもよい。したがって、特許請求の範囲は、本発明の技術的思想の範囲内に含まれ得る全ての実施態様をカバーしている。
上記実施の形態では、保持する物品Wを弁当容器としたが、保持機構1によって吸着保持できる物品であれば何ら限定されるものでない。例えば、サンドイッチやパン、弁当等の他の食品、各種の電気機器、装置、それらの部品としたり、弁当容器以外の箱やトレイによって梱包されたものとしたりしてもよい。更に、押さえ部材10が物品Wを押さえる箇所は、上記のようなつば部Wcに限られず、蓋部Wbの傾斜する側面や上面としてもよい。
また、押さえ部材10の接触体12の形状は、物品Wとの接触箇所に応じて傾斜面や水平面としてもよい。但し、下半部を球状面とすることによって、物品Wの接触箇所における向きが変わっても略点接触できる点で有利となる。
また、ガイド部材20は、上記と同様に押さえ部材10を支持し得る限りにおいて、リニアブッシュ以外の構成としてもよい。
また、固定部30は、押さえ部材10の移動を規制できる適宜な係合構造を備えた他の構成に変更してもよい。
また、切替部40における駆動源をエアシリンダ42としたが、上記と同様に固定部30の第2リング32を上下動できる限りにおいて、直動モータ等の構成に変更してもよい。
また、押さえ部材10、ガイド部材20及び固定部30の設置数及び設置箇所は、前後及び左右の四箇所に限定されるものでなく、物品Wの形状や吸着部3での吸着位置等に応じ、設置数を増減したり、設置箇所を変更したりしてもよい。
1 保持機構
3 吸着部
8 振れ止め機構
10 押さえ部材
20 ガイド部材
30 固定部
32 第2リング(ガイド部材)
40 切替部
42 エアシリンダ(駆動源)
50 圧縮空気供給源
51 電磁弁
53 第1供給路
54 第2供給路
56 真空スイッチ
W 物品

Claims (4)

  1. 上面側から物品を吸着保持し、移動機構により水平方向及び上下方向に移動する保持機構であって、
    物品の上面を吸着する吸着部と、
    前記保持機構の水平方向移動時に、前記吸着部で保持された物品の該移動による振れを規制する振れ止め機構とを備え、
    前記振れ止め機構は、前記吸着部で吸着した物品に当接して少なくとも自重による押さえ力を作用させる押さえ部材と、
    前記押さえ部材を上下方向に相対移動可能に支持するガイド部材と、
    前記ガイド部材を変位させることにより前記押さえ部材の移動を規制する固定部と、
    前記固定部による前記押さえ部材の移動規制状態及び移動可能状態を切り替える切替部とを備え
    前記押さえ部材は複数設けられ、前記切替部は、単一の駆動源による駆動で全ての前記押さえ部材における移動規制状態及び移動可能状態を切り替え可能に設けられ、
    前記駆動源はエアシリンダとされ、
    前記吸着部による吸着と前記エアシリンダの駆動とは同一の圧縮空気供給源を介して実施され、
    前記吸着部での物品の吸着の有無を検知する真空スイッチと、前記圧縮空気供給源から前記エアシリンダへの圧縮空気を供給する第1供給路及び第2供給路と、前記エアシリンダへの圧縮空気の供給先として前記第1供給路及び前記第2供給路を切り替える電磁弁とを備え、
    前記真空スイッチが前記吸着部での物品の吸着を検知することで、前記電磁弁での圧縮空気の供給先を前記第1供給路に切り替え、前記固定部が前記押さえ部材を移動規制状態とする方向に前記エアシリンダを駆動し、前記真空スイッチが前記吸着部での物品の吸着していないと検知することで、前記電磁弁での圧縮空気の供給先を前記第2供給路に切り替え、前記固定部が前記押さえ部材を移動可能状態とする方向に前記エアシリンダを駆動することを特徴とする保持機構。
  2. 上面側から物品を吸着保持し、移動機構により水平方向及び上下方向に移動する保持機構であって、
    物品の上面を吸着する吸着部と、
    前記保持機構の水平方向移動時に、前記吸着部で保持された物品の該移動による振れを規制する振れ止め機構とを備え、
    前記振れ止め機構は、前記吸着部で吸着した物品に当接して少なくとも自重による押さえ力を作用させる押さえ部材と、
    前記押さえ部材を上下方向に相対移動可能に支持するガイド部材と、
    前記ガイド部材を変位させることにより前記押さえ部材の移動を規制する固定部と、
    前記固定部による前記押さえ部材の移動規制状態及び移動可能状態を切り替える切替部とを備え
    前記押さえ部材は複数設けられ、前記切替部は、単一の駆動源による駆動で全ての前記押さえ部材における移動規制状態及び移動可能状態を切り替え可能に設けられ、
    前記駆動源はエアシリンダとされ、
    前記吸着部による吸着と前記エアシリンダの駆動とは同一の圧縮空気供給源を介して実施されることを特徴とする保持機構。
  3. 前記複数の押さえ部材は、前記移動可能状態時に独立して個別に上下方向へ相対移動可能となることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の保持機構。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の保持機構と、
    前記保持機構を水平方向及び上下方向に移動させることで前記吸着保持した物品を搬送可能とする移動機構とを備えることを特徴とする搬送装置。
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