JP7229763B2 - カートリッジの誤装着防止システム、画像形成装置 - Google Patents

カートリッジの誤装着防止システム、画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、現像剤を担持する像担持体上を清掃するクリーニング装置、及びこのクリーニング装置を備え、電子写真画像形成装置に用いられるカートリッジ、並びに電子写真画像形成装置に関するものである。
電子写真画像形成装置とは電子写真画像形成方式を用いて記録媒体に画像を形成するものであり、例としては、電子写真複写機、電子写真プリンタ(LEDプリンタ、レーザービームプリンタ等)、ファクシミリ装置及びワードプロセッサ等が含まれる。
いわゆるプロセスカートリッジ方式の画像形成装置において、カートリッジが装着される画像形成装置の装置本体に適合するカートリッジだけでなく、適合しないカートリッジも画像形成装置の装置本体のカートリッジ装着部に装着されてしまう場合がある。これがカートリッジの誤装着である。画像形成装置の装置本体に適合するカートリッジとは、例えば製品機種が一致するカートリッジである。以下、画像形成装置の装置本体に適合するカートリッジを適合カートリッジ、適合しないカートリッジを不適合カートリッジと記す。
特許文献1には、上記のようなカートリッジの適合と不適合の識別をする方法が提案されている。これは、カートリッジを装置本体に挿入する際、カートリッジの第1当接部が、装置本体の可動部材の突出方向を通過した後、第2当接部が可動部材の被当接部と当接したときに、第1当接部と装置本体の回転部材とが離間した状態となるものである。さらに、第2当接部が可動部材と離間したときに、第1当接部が回転部材の突出方向を通過可能であり、カートリッジを装置本体に挿入可能とする構成となっている。
特開2014-66797号公報
本発明の目的は、上記従来例をさらに発展させたものであり、画像形成装置に対するカートリッジの適合と不適合をより確実に判断することができる技術を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明のカートリッジの誤装着防止システムは、
装置本体を備える画像形成装置において、前記装置本体に適合する適合カートリッジの前記装置本体への装着を許容し、前記装置本体に適合しない第1乃至第4の不適合カートリッジの前記装置本体への装着を防ぐように構成されたカートリッジの誤装着防止システムであって、
前記適合カートリッジは、
前記装置本体に対する前記カートリッジの装着方向に直交する第一方向の一端側に設けられた第一被識別部および第三被識別部と、
前記第一方向の他端側に設けられた第二被識別部および第四被識別部と、
を有し、
前記装置本体は、
前記一端側に設けられた第一識別部であって、前記適合カートリッジが前記装置本体に装着される際に前記第一被識別部の通過を許容するように構成された第一識別部と、
前記一端側に設けられた第一可動部であって、前記第一識別部を通過した前記第一被識別部に押されることで、前記第三被識別部が案内される経路を塞ぐ第一閉塞位置から、前記第三被識別部が案内される経路を開放する第一開放位置へ移動可能な第一可動部と、
前記他端側に設けられた第二識別部であって、前記適合カートリッジが前記装置本体に装着される際に前記第二被識別部の通過を許容するように構成された第二識別部と、
前記他端側に設けられた第二可動部であって、前記第二識別部を通過した前記第二被識別部に押されることで、前記第四被識別部が案内される経路を塞ぐ第二閉塞位置から、前記第四被識別部が案内される経路を開放する第二開放位置へ移動可能な第二可動部と、
を有し、
(i)前記第1の不適合カートリッジは、前記第一被識別部に対応する部分を備えておらず、前記第一方向の一端側に設けられた第五被識別部であって前記第一方向において前記第一被識別部とは異なる位置に設けられている第五被識別部を有しており、
前記装置本体は、前記第一識別部が前記第五被識別部の通過を妨げることで、前記第1の不適合カートリッジが前記装置本体の装着完了位置に到達することを防止し、
(ii)前記第2の不適合カートリッジは、前記第一被識別部に対応する構成を備えておらず、前記第一識別部によって前記装着完了位置に向けた移動が妨げられないように構成され、前記第三被識別部に対応するように前記第一方向の一端側に設けられた第七被識別
部を有しており、
前記装置本体は、前記第一可動部が前記第一閉塞位置に位置する状態で前記第七被識別部と当接することで、前記第2の不適合カートリッジが前記装着完了位置に到達することを防止し、
(iii)前記第3の不適合カートリッジは、前記第二被識別部に対応する部分を備えておらず、前記第一方向の他端側に設けられた第六被識別部であって前記第一方向と前記装着方向とに交差する第二方向において前記第二被識別部とは異なる位置に設けられている第六被識別部を有しており、
前記装置本体は、前記第二識別部が前記第六被識別部の通過を妨げることで、前記第3の不適合カートリッジが前記装着完了位置に到達することを防止し、
(iv)前記第4の不適合カートリッジは、前記第二被識別部に対応する構成を備えておらず、前記第二識別部によって前記装着完了位置に向けた移動が妨げられないように構成され、前記第四被識別部に対応するように前記第一方向の他端側に設けられた第八被識別部を有しており、
前記装置本体は、前記第二可動部が前記第二閉塞位置に位置する状態で前記第八被識別部と当接することで、前記第4の不適合カートリッジが前記装着完了位置に到達することを防止することを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明の画像形成装置は、
装置本体と、前記装置本体に着脱可能なカートリッジと、を備える画像形成装置において、
前記装置本体に適合する適合カートリッジの前記装置本体への装着を許容し、前記装置本体に適合しない第1乃至第4の不適合カートリッジの前記装置本体への装着を防ぐための誤装着防止機構として、
前記適合カートリッジは、
前記装置本体に対する前記カートリッジの装着方向に直交する第一方向の一端側に設けられた第一被識別部および第三被識別部と、
前記第一方向の他端側に設けられた第二被識別部および第四被識別部と、
を有し、
前記装置本体は、
前記一端側に設けられた第一識別部であって、前記適合カートリッジが前記装置本体に装着される際に前記第一被識別部の通過を許容するように構成された第一識別部と、
前記一端側に設けられた第一可動部であって、前記第一識別部を通過した前記第一被識別部に押されることで、前記第三被識別部が案内される経路を塞ぐ第一閉塞位置から、前記第三被識別部が案内される経路を開放する第一開放位置へ移動可能な第一可動部と、
前記他端側に設けられた第二識別部であって、前記適合カートリッジが前記装置本体に装着される際に前記第二被識別部の通過を許容するように構成された第二識別部と、
前記他端側に設けられた第二可動部であって、前記第二識別部を通過した前記第二被識別部に押されることで、前記第四被識別部が案内される経路を塞ぐ第二閉塞位置から、前記第四被識別部が案内される経路を開放する第二開放位置へ移動可能な第二可動部と、
を有し、
(i)前記第1の不適合カートリッジは、前記第一被識別部に対応する部分を備えておらず、前記第一方向の一端側に設けられた第五被識別部であって前記第一方向において前記第一被識別部とは異なる位置に設けられている第五被識別部を有しており、
前記装置本体は、前記第一識別部が前記第五被識別部の通過を妨げることで、前記第1の不適合カートリッジが前記装置本体の装着完了位置に到達することを防止し、
(ii)前記第2の不適合カートリッジは、前記第一被識別部に対応する構成を備えておらず、前記第一識別部によって前記装着完了位置に向けた移動が妨げられないように構成され、前記第三被識別部に対応するように前記第一方向の一端側に設けられた第七被識別部を有しており、
前記装置本体は、前記第一可動部が前記第一閉塞位置に位置する状態で前記第七被識別
部と当接することで、前記第2の不適合カートリッジが前記装着完了位置に到達することを防止し、
(iii)前記第3の不適合カートリッジは、前記第二被識別部に対応する部分を備えておらず、前記第一方向の他端側に設けられた第六被識別部であって前記第一方向と前記装着方向とに交差する第二方向において前記第二被識別部とは異なる位置に設けられている第六被識別部を有しており、
前記装置本体は、前記第二識別部が前記第六被識別部の通過を妨げることで、前記第3の不適合カートリッジが前記装着完了位置に到達することを防止し、
(iv)前記第4の不適合カートリッジは、前記第二被識別部に対応する構成を備えておらず、前記第二識別部によって前記装着完了位置に向けた移動が妨げられないように構成され、前記第四被識別部に対応するように前記第一方向の他端側に設けられた第八被識別部を有しており、
前記装置本体は、前記第二可動部が前記第二閉塞位置に位置する状態で前記第八被識別部と当接することで、前記第4の不適合カートリッジが前記装着完了位置に到達することを防止することを特徴とする。
本発明によれば、画像形成装置に対するカートリッジの適合と不適合をより確実に判断することができる。
実施例におけるカートリッジ及び画像形成装置の構成説明図 実施例における画像形成装置の概略断面図 実施例におけるカートリッジの概略断面図 実施例におけるカートリッジの分解図 実施例におけるカートリッジの分解図 実施例における画像形成装置の概略断面図 実施例における画像形成装置の概略断面図 実施例における画像形成装置へのカートリッジの装着の様子を示す図 実施例における適合カートリッジ挿入時の第一誤装着防止構成の説明図 実施例における適合カートリッジ挿入時の第一誤装着防止構成の説明図 実施例における適合カートリッジ挿入時の第一誤装着防止構成の説明図 実施例における適合カートリッジ挿入時の第一誤装着防止構成の説明図 実施例における適合カートリッジ挿入時の第一誤装着防止構成の説明図 実施例における不適合カートリッジ挿入時の第一誤装着防止構成の説明図 実施例における適合カートリッジ取出時の誤装着防止構成の動作説明図 実施例における第二誤装着防止機構の説明図 実施例における第二誤装着防止機構の説明図 実施例における適合カートリッジ挿入時の第二誤装着防止構成の説明図 実施例における適合カートリッジ挿入時の第二誤装着防止構成の説明図 実施例における不適合カートリッジ挿入時の第二誤装着防止構成の説明図 実施例における不適合カートリッジ挿入時の第二誤装着防止構成の説明図
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状それらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものである。すなわち、この発明の範囲を以下の実施の形態に限定する趣旨のものではない。
本発明の実施例に係るカートリッジ及び画像形成装置に関して、図面を用いて説明する。以下、画像形成装置の一例として、レーザービームプリンタを例に挙げ、カートリッジとして、レーザービームプリンタに用いられるカートリッジを例に挙げて説明する。
なお、以下の説明において、第一方向としての長手方向Yとは像担持体である感光体ドラムの回転軸線方向と一致しているものとする。また、長手方向Yにおいて、画像形成装置の装置本体から感光体ドラムに駆動が伝達される側を駆動側、その反対側を非駆動側とする。
また、説明文中の符号は、図面を参照するためのものであって、構成を限定するものではない。
また、カートリッジとして一体化される部材構成は、装置構成等に応じて適宜設計されるものであり、ここで示したカートリッジの部材構成に限定されるものではない。
<実施例1>
[画像形成装置の全体構成]
図2は、本発明の実施例1に係る電子写真画像形成装置(以下、画像形成装置)における画像形成装置本体A(以下、「装置本体A」とする。)、及び第一カートリッジとしてのカートリッジBの断面図である。図3は、カートリッジBの断面図である。
ここで、装置本体Aとは、画像形成装置の構成のうちカートリッジBを除いた部分である。
図2に示す画像形成装置は、カートリッジBを装置本体Aに着脱可能とした電子写真技術を利用したレーザービームプリンタである。
カートリッジBの下側に画像形成対象となる記録媒体(記録材)(以下「シートP」とする)を積載するシートトレイ4が配置されている。
更に、装置本体Aには、シートPの搬送方向Dに沿って、ピックアップローラ5a、給送ローラ対5b、転写ガイド6、転写ローラ7、搬送ガイド8、定着装置9、排出ローラ対10、排出トレイ11等が順次配置されている。なお、定着装置9は、加熱ローラ9a及び加圧ローラ9bにより構成されている。
[画像形成プロセス]
次に、画像形成プロセスの概略を説明する。プリントスタート信号に基づいて、電子写真感光体ドラム(以下、感光体ドラム62あるいは、単にドラム62と記載する)は、図2及び図3中の矢印R方向に所定の周速度(プロセススピード)をもって回転駆動される。
バイアス電圧が印加された帯電ローラ(帯電部材)66は、ドラム62の外周面に接触し、ドラム62の外周面を一様均一に帯電する。
露光装置3は、画像情報に応じたレーザー光Lを出力する。そのレーザー光Lは、カートリッジBのクリーニング枠体71に設けられたレーザー開口71hを通り、ドラム62の外周面を走査露光する。これにより、ドラム62の外周面には画像情報に対応した静電潜像が形成される。
一方、図3に示すように、現像装置としての現像ユニット20において、トナー室29内のトナーTは、搬送部材(撹拌部材)43の回転によって撹拌、搬送され、トナー供給室28に送り出される。
トナーTは、マグネットローラ34(固定磁石)の磁力により、現像ローラ(現像スリーブ)32の表面に担持される。現像ローラ32は、ドラム62に形成された潜像を現像するために、現像剤(トナーT)をその表面に担持する現像剤担持体である。
トナーTは、現像ブレード42によって摩擦帯電されつつ、現像剤担持体としての現像ローラ32周面上での層厚が規制される。
そのトナーTは、静電潜像に応じてドラム62へ供給され、潜像を現像する。これにより、潜像はトナー像(現像剤像)として可視像化される。ドラム62は、その表面に潜像や、トナーで形成される像(トナー像、現像剤像)を担持する像担持体である。また、図2に示すように、レーザー光Lの出力タイミングとあわせて、ピックアップローラ5a、給送ローラ対5bによって、装置本体Aの下部に収納されたシート材Pがシートトレイ4から送り出される。そして、そのシート材Pが転写ガイド6を経由して、ドラム62と転写ローラ7との間の転写位置へ搬送される。この転写位置において、トナー像はドラム62からシート材Pに順次転写されていく。
トナー像が転写されたシート材Pは、ドラム62から分離されて搬送ガイド8に沿って定着装置9に搬送される。そしてシート材Pは、定着装置9を構成する加熱ローラ9aと加圧ローラ9bとのニップ部を通過する。このニップ部で加圧、加熱定着処理が行われてトナー像はシート材Pに定着される。トナー像の定着処理を受けたシート材Pは、排出ローラ対10まで搬送され、排出トレイ11に排出される。
一方、図3に示すように、転写後のドラム62は、クリーニングブレード77により外周面上の残留トナーが除去されて、再び、画像形成プロセスに使用される。ドラム62から除去されたトナークリーニングユニット60の廃トナー室71bに貯蔵される。クリーニングユニット60は、感光体ドラム62を有するユニットである。
上記において、帯電ローラ66、現像ローラ32、転写ローラ7、クリーニングブレード77がドラム62に作用するプロセス手段である。
[カートリッジ全体の構成]
次にカートリッジBの全体構成について図3、図4、図5を用いて説明する。図3は、カートリッジBの模式的断面図、図4、図5は、カートリッジBの構成を説明する分解斜視図である。なお、本実施例においては、各部品を結合する際のビスに関しては省略して説明する。
カートリッジBは、クリーニングユニット(感光体保持ユニット、ドラム保持ユニット、像担持体保持ユニット、第1ユニット)60と、現像ユニット(現像剤担持体保持ユニット、第2ユニット)20を有する。
なお、一般的には、プロセスカートリッジとは、電子写真感光体と、これに作用するプロセス手段の少なくとも一つを一体的にカートリッジ化して、電子写真画像形成装置の本体(装置本体)に対して着脱可能としたものである。プロセス手段の例としては、帯電手段、現像手段及びクリーニング手段がある。
図3に示すように、クリーニングユニット60は、ドラム62と、帯電ローラ66と、クリーニング部材77と、これらを支持するクリーニング枠体71を有する。
図4に示すように、ドラム62は、他端側としての駆動側において、ドラム62の駆動側端部に設けられた駆動側ドラムフランジ63がドラム軸受73の穴部73aにより回転可能に支持される。広義には、ドラム軸受73とクリーニング枠体71を総称してクリーニング枠体と呼ぶこともできる。
図5に示すように、一端側としての非駆動側において、クリーニング枠体71に設けられた穴部71cに圧入されたドラム軸78によって、非駆動側ドラムフランジの穴部(不図示)を回転可能に支持される構成となっている。
各ドラムフランジは軸受部によって回転可能に支持される被軸受部である。
クリーニングユニット60において、帯電ローラ66、クリーニング部材77は、それぞれドラム62の外周面に接触して配置される。
クリーニング部材77は、弾性材料としてのゴムで形成されたブレード状の弾性部材であるゴムブレード77aと、ゴムブレードを支持する支持部材77bと、を有する。ゴムブレード77aは、ドラム62の回転方向に対してカウンター方向にドラム62に当接している。即ち、ゴムブレード77aは、その先端部がドラム62の回転方向の上流側を向くようにドラム62に当接している。
図3に示すように、クリーニング部材77によってドラム62の表面から除去された廃トナーは、クリーニング枠体71とクリーニング部材77によって形成された廃トナー室71bに溜められる。
また、図3に示すように、クリーニング枠体71から廃トナーが漏れることを防止する
ためのシート部材65が、ドラム62に当接するようにクリーニング枠体71の縁部に設けられている。
帯電ローラ66は、クリーニング枠体71の長手方向Yにおける両端部において、帯電ローラ軸受67を介し、クリーニングユニット60に回転可能に取り付けられている。
帯電ローラ66は、帯電ローラ軸受67が付勢部材68によりドラム62に向けて加圧されることでドラム62に圧接されている。帯電ローラ66は、ドラム62の回転に従動回転する。
図3に示すように、現像ユニット20は、現像ローラ32と、現像ローラ32を支持する現像容器23と、現像ブレード42等を有する。現像ローラ32は、両端に設けられた軸受部材26(図4)、27(図5)により回転可能に現像容器23に取り付けられている。
また、現像ローラ32内にはマグネットローラ34が設けられている。現像ユニット20において、現像ローラ32上のトナー層を規制するための現像ブレード42が配置されている。図4、図5に示すように、現像ローラ32には間隔保持部材38が現像ローラ32の両端部に取り付けられており、間隔保持部材38とドラム62が当接することで、現像ローラ32はドラム62と微少隙間をもって保持される。
また、図3に示すように、現像ユニット20からトナーが漏れることを防止するための現像シート部材33が、現像ローラ32に当接するように底部材22の縁部に設けられている。更に、現像容器23と底部材22によって形成されたトナー室29には、搬送部材43が設けられている。搬送部材43は、トナー室29に収容されたトナーを撹拌すると共に、トナー供給室28へトナーを搬送する。
図4、図5に示すように、カートリッジBはクリーニングユニット60と現像ユニット20を合体して構成される。
現像ユニットとクリーニングユニットの結合の際には、まずクリーニング枠体71の駆動側の第1吊り穴71iに対する軸受部材26の現像第1支持ボス26aの中心と、非駆動側の第2吊り穴71jに対する軸受部材27の現像第2支持ボス27aの中心と、を合わせる。具体的には、現像ユニット20を矢印G方向に移動させることで、第1吊り穴71i、第2吊り穴71jに現像第1支持ボス26a、現像第2支持ボス27aが嵌合する。これにより、クリーニングユニット60に対して現像ユニット20が移動可能に連結される。より詳細にいうと、クリーニングユニット60に対して現像ユニット20が回転移動可能(回動可能)に連結される。即ち、ドラム62に対して現像ローラ32が接離可能な状態で連結される。この後、ドラム軸受73をクリーニングユニット60に組み付けることによってカートリッジBを構成する。
本実施例においては駆動側付勢部材46L(図5)、非駆動側付勢部材46R(図4)は圧縮バネで形成されている。これらバネの付勢力により、駆動側付勢部材46Lと非駆動側付勢部材46Rが、現像ユニット20をクリーニングユニット60に付勢させることで現像ローラ32をドラム62の方向へ確実に押し付けるよう構成する。さらに、現像ローラ32の両端部に取り付けられた間隔保持部材38を備えている。即ち、ドラム62と現像ローラ32が間隔保持部材38を介して所定の接触圧で接触することで、現像ローラ32はドラム62から所定の間隔をもって保持され、それぞれの相対位置が決まる。
ここで、現像ローラ32周面上に担持されたトナーTで、ドラム62上の静電潜像を安定して現像するためには、ドラム62と現像ローラ32の間隔は一定で精度良く保たれる
ことが望ましい。言い換えると、ドラム62と現像ローラ32が間隔保持部材38を介して接触するときの接触圧が安定していることが求められる。
[カートリッジの装着]
次にカートリッジBの装置本体Aへの装着について、図6(a)、図6(b)、図7(a)、図7(b)、図1を用いて具体的に説明する。
図6、図7は、装置本体Aの、カートリッジBの装着部を表す説明図(模式的断面図)で、図6(a)、図7(a)は非駆動側、図6(b)、図7(b)は駆動側を表している。図1は、カートリッジBを装置本体Aに装着する際の図で、カートリッジBの装着方向Cの上流側より下流側を見た図である。
図6に示すように、装置本体AにはカートリッジBの装着部Sを露出および遮蔽するための開閉扉13が設けられている。カートリッジBの装着時には、開閉扉13を矢印R1方向に回動させ、カートリッジBの装着部Sと、装着部Sに設けられ、カートリッジBを装着する際の入口である挿入口17を、露出させる。これにより、カートリッジBを装置本体Aに対し、長手方向Yに直交する方向(装着方向C)に装着可能な状態になる。
図6(a)および図1(a)、図1(b)に示すように、装着部Sの非駆動側には、非駆動側ガイド16が設けられている。非駆動側ガイド16は、装着方向Cに沿って切り欠かれた非駆動側上ガイド16d、非駆動側下ガイド16e、および装着部Sに対向する(面する)非駆動側内側面16kを有する。
一方、図6(b)および図1(a)、図1(c)に示すように、装着部Sの駆動側には、駆動側ガイド15および第二識別部としての第二ガイドレール18(第2のガイド部)が設けられている。駆動側ガイド15および第二ガイドレール18には、装着方向Cに沿って切り欠かれた駆動側ガイド部15d、第二ガイド部18aをそれぞれ有している。また、第二ガイドレール18は、装着部Sに対向する(面する)駆動側内側面18cをさらに有している。
一方、カートリッジBには装置本体Aへの装着を案内される被案内部が設けられている。
図1、図5に示すように、カートリッジBの非駆動側において、クリーニング枠体71に、長手方向Yと直交する端面71k、端面71kから長手方向Yの外側に突出する、第三被識別部としての被位置決め部71d(第三突起部)、被回転止め部71gが設けられている。
図1、図4に示すように、カートリッジBの駆動側において、ドラム軸受73に、長手方向Yと直交する端面73h、および端面73hから長手方向Yの外側に突出する被回転止め部73c、第二被識別部としての被識別ボス73g(第二突起部)が設けられている。
図1に示すように、カートリッジBを装置本体Aのカートリッジ挿入口17から装着すると、非駆動側内側面16kと駆動側内側面18cに対し、カートリッジBの非駆動側端面71k、駆動側端面73hがそれぞれ近接して対向する。これにより、カートリッジBの装着時において、長手方向Yの位置(軌跡)が決まる。
また、カートリッジBの非駆動側において、被位置決め部71dが非駆動側上ガイド16dに、被回転止め部71gが非駆動側下ガイド16eにそれぞれガイドされる。
反対に、カートリッジBの駆動側では、被識別ボス73gが第二ガイド部18aに、被回転止め部73cが駆動側ガイド部15dにそれぞれガイドされる。
これによって、カートリッジBの装着時において、カートリッジBの、装着方向Cおよ
び長手方向Yに直交した方向(上下方向Zとする)の位置(軌跡)が決まる。
以上のようにして、カートリッジBは装置本体Aに対し、決められた装着軌跡(装着方向C)にしたがって装着される。
次に、開閉扉13を閉じる状態を説明する。図6(a)、図6(b)、図7(a)、図7(b)に示すように、駆動側ガイド15は、位置決めとしての位置決め部上15aと位置決め部下15bと回転止め部15cを有している。また、非駆動側ガイド16は、位置決め部16aと回転止め部16cを有している。ドラム軸受73は、被位置決め部上73dと被位置決め部下73fとを有している。
また、カートリッジ押圧部材1、2は、開閉扉13の軸方向両端に回転可能に取り付けられている。カートリッジ押圧バネ19、21は、それぞれ画像形成装置Aに設けられた前板の長手方向Yにおいて両端に取り付けられている。ドラム軸受73は、付勢力受け部としての被押圧部73eを有し、クリーニング枠体71は、非駆動側にて被押圧部71oを有す(図3、図5、図6、図7参照)。開閉扉13を閉じることにより、カートリッジBの被押圧部73e、71oが、装置本体Aのカートリッジ押圧バネ19、21によって付勢されたカートリッジ押圧部材1、2によって押圧される(図7参照)。
これによって、駆動側においては、カートリッジBの被位置決め部上73dと被位置決め部下73fと回転止め部73cとがそれぞれ装置本体Aの位置決め部上15aと位置決め部下15bと回転止め部15cとに当接する。この結果、カートリッジBやドラム62が駆動側で位置決めされる。また、非駆動側において、カートリッジBの被位置決め部71dと被回転止め部71gとがそれぞれ装置本体Aの位置決め部16aと回転止め部16cとに当接する。これによって非駆動側にてカートリッジBやドラム62が位置決めされる。
これまで、装置本体Aに対してカートリッジBの位置を決める構成の一例として、上記構成を記載したが、位置決めとしての手段の構成を上記構成に限定する趣旨の記載ではない。カートリッジBの非駆動側の被位置決め部71d,被回転止め部71g、及び、駆動側の被位置決め部73d、被回転止め部73fに直接作用して、位置決め部それぞれを固定する構成でも良い。
(カートリッジの誤装着防止システム)
本実施例のカートリッジの誤装着防止システムについて、図1および図8乃至図11を用いて説明する。
図1を用いて、カートリッジの誤装着防止システムの概要について説明する。図1に示すように、カートリッジの誤装着防止システムは、長手方向Yの一端側(非駆動側)に設けられる第一の誤装着防止機構と、他端側(駆動側)に設けられる第二の誤装着防止機構からなる。第一の誤装着防止機構と第二の誤装着防止機構は、それぞれ独立して機能し、この両方において適合するカートリッジのみが、装置本体Aに装着することができるようになっている(詳細は後述する)。
(カートリッジの第一の誤装着防止機構)
カートリッジの第一の誤装着防止機構について、図8を用いて構成について説明する。図8(a)は、第一の誤装着防止機構に係る装置本体AとカートリッジBの説明図で、図8(b)は、装置本体AとカートリッジBの説明図である。
図8(a)に示すように、クリーニング枠体71の非駆動側端には、長手方向Yおよび装着方向Cの両方と直交した方向(上下方向Z)に伸びた、第一被識別部としてのリブ71p(第一突起部)が設けられている。そして、リブ71pのカートリッジ装着方向Cの下流側には第一当接部71p1が設けられている。一方、図8(b)に示すように、装置本体Aには第一識別部としての非駆動側識別レール16fが設けられている。非駆動側識別レール16fには、カートリッジBの長手方向Yにおいてリブ71pと一致する位置に、切り欠き部16f1(第一ガイド部)が設けられている。
また、図1(b)に示すように、非駆動側ガイド16には、第一可動部材としての可動レバー16gが設けられている。可動レバー16gは、軸中心H周りに揺動可能な構成となっており、付勢部材(不図示)によって矢印N1方向に付勢されている。そして、可動レバー16gは、非駆動側板16に設けられた規制面16bに可動レバー16gの被規制面16g1が接触することで位置が決まっている(第一規制位置)。このとき、可動レバー16gは、非駆動側上ガイド16d(第3のガイド部)によるカートリッジBの被位置決め部71dの装着経路(ガイド経路)G1を塞いだ状態となっている。また、可動レバー16gは、切り欠き部16f1よりもカートリッジBの装着方向Cの下流側において、当接面16g3が設けられている。第一規制位置において、当接面16g3は、カートリッジBの装着方向Cおよび矢印N1方向(軸中心Hを中心とした円の接線方向)と交差し、矢印N1方向を向いた面である。加えて、可動レバー16gの被規制面16g1の近傍には、第一可動部としてのレバー規制部16g2が設けられている。第一規制位置において、レバー規制部16g2は、カートリッジBの装着方向Cと交差し、矢印N3方向を向いた面である。
<適合カートリッジBが装置本体Aに装着される過程>
図9A~図9Eを用いて、非駆動側の第一の誤装着防止機構について、装置本体Aに適合するカートリッジBが装着される過程を説明する。図9A~図9Eは、装置本体AへカートリッジBを装着する過程を示した側断面図である。なお、便宜上、非駆動側ガイド16とクリーニングユニット60のみを示している。また、図9Aでは部品形状識別のため、クリーニングユニット60と可動レバー16gのみハッチングを行っているが、図9B~図9Eでは説明の便宜上ハッチングを行っていない。
図9Bに示すように、カートリッジBが装置本体Aへ挿入されると、リブ71pが切欠き部16fを通過して装置本体Aに進入する。続いてカートリッジBが装置本体A内に進入すると、被位置決め部71dがレバー規制部16g2と当接するよりも先に、リブ71pの第一当接部71p1が可動レバー16gの当接面16g3に当接する。
このままカートリッジBをC方向に沿って挿入していくと、図9Cに示すように、第一当接部71p1が当接面16g3に、カートリッジBの装着力(ユーザーの操作力)に由来する力F1を与える。この力F1によって可動レバー16gが矢印N2方向に回動し、カートリッジBがさらに装置本体A内に進入することができる。またこのとき、可動レバー16gの回動に伴って、レバー規制部16g2も矢印N2方向に、カートリッジBの被位置決め部71dの装着経路G1(図1(b)参照)を解放した第一許可位置(非規制位置)まで移動する。
さらに、カートリッジBを挿入していくと、図9Dに示すように、リブ71pと当接面16g3が接触したまま、被位置決め部71dがレバー規制部16g2を通過する。そして、リブ71pが当接面16g3を通過し、ついにはカートリッジBを装置本体Aに対し、先に述べたように図7(a)に示す、被位置決め部71dと被回転止め部71gとがそれぞれ装置本体Aの位置決め部16aと回転止め部16cとに当接した、装着完了位置まで到達することができる。
このとき、リブ71pと当接面16g3が当接しなくなるため、図9Eに示すように、可動レバー16gが付勢力によって第一規制位置に再び移動する。
このように、装置本体Aに適合するカートリッジBを挿入する場合、リブ71pが切り欠き部16f1を通過し、可動レバー16gを回動させる。これにより、被位置決め部71dがレバー規制部16g2と当接することなく、カートリッジBが装置本体Aに進入することができる。
<不適合カートリッジD1の誤装着を防止する過程(第一の不適合ケース)>
図8を用いて、第一の誤装着防止機構について、装置本体Aに不適合なカートリッジD1(第1の不適合カートリッジ)の誤装着を防止する過程を、説明する。図8(c)に示すように、カートリッジD1は、カートリッジBのリブ71pとは長手方向Yで異なる位置にリブ71qを有する。このカートリッジD1を挿入しようとした場合には、リブ71qが非駆動側識別レール16fの切り欠き部16f1と長手位置が異なるため、非駆動側識別レール16fを通過することが出来ない。これにより、不適合なカートリッジD1の装着を規制することができる。
すなわち、非駆動側識別レール16fの切り欠き部16f1は、カートリッジの装置本体Aへの装着方向に見たときに、適合カートリッジBのリブ71pの外形に対応した入口形状を有している。そして、該入口の周囲に不適合カートリッジDのリブ71qに当接する規制壁面が形成されている。この第一識別部としての非駆動側識別レール16fと、カートリッジB、D1に設けられた第一被識別部としてのリブ71p、リブ71qと、により、装置本体Aに装着されようとしているカートリッジの適合、不適合についての第一の識別がなされる。
<不適合カートリッジD2の誤装着を防止する過程(第二の不適合ケース)>
図10を用いて、さらに別の不適合なカートリッジD2(第2の不適合カートリッジ)の誤装着を防止する過程について説明する。図10は、装置本体AへカートリッジD2を装着した場合の状態を示す側断面図である。なお、図9A~図9Eと同様に非駆動側ガイド16とクリーニングユニット60のみを示している。
図10に示すように、カートリッジD2は、カートリッジBにおけるリブ71pを有していない。このため、カートリッジD2は、クリーニング枠体71が非駆動側識別レール16fと干渉することなく装着方向Cへ進むことが出来る。しかしながら、カートリッジD2をこのまま挿入すると、クリーニング枠体71が当接面16g3に当接することなくカートリッジD2が進入していく。すると、可動レバー16gが第一規制位置にある状態で、カートリッジD2の第三被識別部としての被位置決め部71d2がレバー規制部16g2と接触する。これにより、レバー規制部16g2には被位置決め部71d2から、カートリッジD2の装着力に由来する力F2が加わる。
レバー規制部16g2は、矢印N3方向を向いているため、力F2は、可動レバー16gを矢印N1方向に回動させるように働く。すると、可動レバー16gはこれ以上動くことができず、装着経路G1が塞がれたままの状態になる。こうして、不適合なカートリッジD2の装着を規制することができる。
すなわち、第三識別部としての可動レバー16gのレバー規制部16g2と、第三被識別部としての不適合カートリッジD2の被位置決め部71d2と、により、装置本体Aに装着されようとしているカートリッジの適合、不適合についての第三の識別がなされる。
より詳細には、レバー規制部16g2の矢印N1方向における先端部に突部16g4が設けられており、レバー規制部16g2は、主として、この突部16g4において不適合
カートリッジD2の被位置決め部71d2と接触する。突部16g4は、被位置決め部71d2から受ける力F2から、可動レバー16gに働いている付勢力に抗する方向に作用する力が発生しない(そのような分力をF2が含まない)ように、被位置決め部71d2と当接する構成となっている。少なくとも、突起16g4が被位置決め部71d2から受ける力F2が、可動レバー16gのレバー規制部16g2の可動方向(矢印N1、N2方向)に対して直交する方向に作用する構成であればよい。好ましくは、付勢力による可動レバー16gの回動方向に沿った方向(非規制位置へ向かう方向とは逆方向)に作用する力が発生するような角度で、突起16g4が被位置決め部71d2から押される構成であるとよい。
ここで、非駆動側ガイド16には、可動レバー16gにおいて被位置決め部71d2から押されるレバー規制部16g2とは反対側(挿入方向(矢印C方向)下流側)において、可動レバー16gを支持する支持部としての規制面16lが設けられている。これにより、例えば、カートリッジD2を無理やり挿入しようとして、可動レバー16gが被位置決め部71dから力F2を受け、可動レバー16gが変形しようとしても、規制面16lで可動レバー16gの力F2方向の変形を規制することが可能である。このため可動レバー16gの変形や破損を防止することができ、より確実に不適合なカートリッジの挿入(装着完了位置への到達)を規制することが可能となる。
以上示したように、カートリッジの一端側(非駆動側)に設けられた第一の誤装着防止機構によって、適合カートリッジの装着を許可し、不適合カートリッジ(第1の不適合ケカートリッジまたは第2の不適合カートリッジ)の装着を規制することができる。
[カートリッジの取り出し]
図11を参照して、適合カートリッジBを取り出す際の動作について説明する。
前述したとおり、適合カートリッジBが本体装着完了状態にあるとき、可動レバー16gは第一規制位置にある。
カートリッジBのリブ71pの挿入方向(矢印方向C)上流側には第二当接部71p2が設けられている。カートリッジBを矢印C方向と逆に移動させると、被位置決め部71dが可動レバー16gに接触するよりも先に、第二当接部71p2が当接面16g3と接触する。そして、カートリッジBの取り出し力によって第二当接部71p2を介して可動レバー16gに力F3を与える。これにより可動レバー16gは軸中心H周りにN2方向に回転し、第一規制位置から第一許可位置へ移動する。なお、その後の取り出し動作については先述したカートリッジBの装着動作と逆の動作になるため、説明は省略する。
(カートリッジの第二の誤装着防止機構)
図12、図13を用いて、装置本体Aの駆動側に設けられたカートリッジの第二の誤装着防止機構について説明する。図12(a)は、カートリッジBの第二の誤装着防止機構の説明図、図12(b)は、装置本体Aの第二の誤装着防止機構の説明図である。図13は、装置本体Aの第二の誤装着防止機構の説明図で、部分的な機構を取り出して説明してものである。
図12(a)に示すように、カートリッジBの長手方向Yにおいて駆動側では、前述の被識別ボス73g(第二被識別部)、被回転止め部73c、に加え、第四被識別部としての被当接部73fが設けられている。被当接部73fは、ドラム軸受73の側面73hの、装着方向Cにおける下流側端部に一体的に設けられた部位で、装着方向Cに対して垂直な面を有している。被当接部73fは、カートリッジBの装着時に、駆動側端面73hと同様に、図12(b)に示す駆動側内側面18cに近接した場所を通過する。ここで、図12(a)に示すように、被識別ボス73gと被回転止め部73cの、上下方向Zにおけ
る距離を距離73rと定義し、被当接部73fが通過する経路を装着軌跡G2(第4のガイド部)と定義する(図12(b)参照)。
一方、図12(b)に示すように、装置本体Aの駆動側には、前述の駆動側ガイド15や第二ガイドレール18(第二識別部)に加え、第二可動部材としての可動スライダ40および可動カム41が設けられている。前述したように、駆動側ガイド15には駆動側ガイド部15dが、第二ガイドレール18には第二ガイド部18aがそれぞれ設けられており、上下方向Zにおけるこれらの間隔を距離15rとする。
可動スライダ40は、第二ガイドレール18に支持され、カートリッジBの上下方向Zに移動可能に設けられている。この可動スライダ40は、圧縮バネであるスライダバネ42によって、第二ガイド部18aを塞ぐように、矢印M1方向に付勢されている。また、可動スライダ40は、カートリッジBの装着方向Cの上流側に、装着方向Cおよび矢印M1方向に対して交差し、装着方向Cの上流側を向いた当接面40aを有する。さらに、図13に示すように、可動スライダ40は、カートリッジBの装着方向Cの下流側に、可動カム41を動作させる連結部40bを有する。
可動カム41は、カートリッジBの装着方向Cにおいて、可動スライダ40よりも下流側に、第二ガイドレール18(図12(a)参照)に支持されている。図13に示すように、可動カム41は、第二可動部(第四識別部)としてのカム規制部41aや第二ガイドレール18(図12(a)参照)に支持される被支持部41c、および可動スライダ40から動作力を受ける被連結部41bを有する。この可動カム41は、被支持部41cを中心として、装着方向Cと平行な方向軸周りに回動可能に支持され、第二規制位置(図13(a))と第二許可位置(図13(b))との間を移動可能になっている。ここで、可動カム41が第二規制位置にあるとき、図13(a)に示すように、カム規制部41aが駆動側内側面18cより突出し、被当接部73fの装着経路G2を塞ぐようになっている。反対に、図13(b)に示すように、可動カム41が第二許可位置(非規制位置)にあるとき、カム規制部41aは駆動側内側面18cよりも突出せず、被当接部73fの装着経路G2を解放するようになっている。加えて、可動カム41は、ねじりコイルばねであるカムバネ43によって、矢印Q2方向、すなわち第二許可位置にあるように付勢されている。
図13(a)に示すように、外力が加わらない自然状態においては、スライダバネ42の付勢力によって、可動スライダ40が矢印M1方向に移動する。すると、連結部40bが非連結部41bを矢印M1方向に押し、これによって可動カム41が、カムバネ43の付勢力に抗して矢印Q1方向に回動する。可動スライダ40のM1方向の移動は、駆動側ガイド15に設けられたボス15eが、可動スライダ40に設けられたガイド40cに嵌っており、ガイド上面40c1に当接することにより規制される。そして、連結部40bと非連結部41bが連動して、可動カム41およびカム規制部41aの位置が決まる(第二規制位置)。
反対に、図13(b)に示すように、外力によって可動スライダ40を矢印M1と反対方向(矢印M2方向)に移動させると、連結部40bが可動カム41の非連結部41bから離れる。すると、カムバネ43の付勢力によって、可動カム41は矢印Q1と反対方向(矢印Q2方向)に、被連結部41bが連結部40bに当接するまで回動する。
更に、可動カム41が外力によって矢印Q2方向に回動すれば、可動スライダ40がスライダバネ42の付勢力に抗して、矢印M2方向に移動する。このように、動作の方向や主従関係が逆転しても同様に連動するようになっている。
なお、可動スライダ40および可動カム41の両方にバネ(付勢手段)を設けたが、付勢手段をいずれか一方にして、可動スライダ40と可動カム41をリンク機構で連結しても良い。
<カートリッジBが装置本体Aに装着される過程>
図14、図15を用いて、適合するカートリッジBが装置本体Aに装着される過程について説明する。図14、図15は、カートリッジBの装着過程を説明した断面図と、矢視図VCである。駆動側ガイド15およびドラム軸受73を簡略化して表示している。また矢視図VCは、可動スライダ40および可動カム41の状態に関して、断面図におけるカートリッジBの装着方向Cの上流側より下流側を見た図である。
まず、図14(a)に示すように、カートリッジBは、距離73rが装置本体Aの距離15rと一致している。このため、カートリッジBを装置本体Aに装着すると、被識別ボス73gが第二ガイド部18aに、被回転止め部73cが駆動側ガイド部15dに案内されながら、カートリッジBが装着方向Cに進入していく。
すると、図14(b)に示すように、被識別ボス73gが、スライダ40の当接面40aに当接する。このままカートリッジBを装着方向Cに移動させると、被識別ボス73gが当接面40aに、カートリッジBの装着力に由来したF4を与える。
この力F4によって、図15(a)に示すように、可動スライダ40がスライダバネ42の付勢力に抗して矢印M2方向に移動し、カートリッジBがさらに装置本体A内に進入することができる。またこのとき、可動スライダ40の移動に伴って、可動カム41も矢印Q2方向に回動し、カートリッジBの被当接部73fの装着経路G2を解放した第二許可位置まで移動する。
更にカートリッジBを挿入していくと、図15(b)に示すように、可動スライダ40を矢印M2方向に移動させたまま、被識別ボス73gが可動スライダ40を通過する。このとき、可動スライダ40と被識別ボス73gの接触はなくなるため、可動カム41はスライダバネ42の付勢力によって矢印Q1方向に回動しようとする。そして、カム当接部41dがドラム軸受73の駆動側端面73hと当接することで、可動カム41の回動が停止する。
更にカートリッジBを挿入していくと、ついにはカートリッジBを装置本体Aに対し、先に述べたように、図7(b)に示す装着完了位置まで到達する。すなわち、カートリッジBの被位置決め部上73dと被位置決め部下73fと回転止め部73cとが、それぞれ装置本体Aの位置決め部上15aと位置決め部下15bと回転止め部15cとに当接し、装着が完了する。
以上まとめると、装置本体Aに適合するカートリッジBを挿入する場合、被識別ボス73gが第二ガイド部18aを通過する。そして、可動スライダ40を介してカム規制部41a(可動カム41)を第二許可位置に移動させることで、被当接部73fがカム規制部41aと当接することなく、カートリッジBが装置本体Aに進入することができる。
<不適合カートリッジD3の誤装着を防止する過程(第一の不適合ケース)>
図16を用いて、駆動側の第二の誤装着防止機構について、装置本体Aに不適合なカートリッジD3(第3の不適合カートリッジ)の誤装着を防止する過程を説明する。図16は、カートリッジD3の装着過程を説明した断面図で、装置本体Aの駆動側ガイド15およびカートリッジD3のドラム軸受74を簡略化して表示している。
図16(a)に示すように、カートリッジD3は、識別ボス74gと被回転止め部74cとの距離74rが、前述したカートリッジBの距離73rと異なり、狭く設定されている。このカートリッジD3を装着方向C方向に挿入しようとした場合には、距離74rが装置本体の距離15rと異なる。そのため、図16(b)に示すように、ドラム軸受74と駆動側ガイド15あるいは第二ガイドレール18が干渉し、カートリッジD3が装着部Sに進入することができない。これにより、不適合なカートリッジD3の装着を規制することができる。
すなわち、第二ガイドレール18の第二ガイド部18aは、カートリッジの装置本体Aへの装着方向に見たときに、適合カートリッジBの被識別ボス73gの外形に対応した入口形状を有している。そして、該入口の周囲に不適合カートリッジD3の識別ボス74gに当接する規制壁面が形成されている。この第二識別部としての第二ガイドレール18と、カートリッジB、D4に設けられた第二被識別部としての被識別ボス73g、被識別ボス74g、により、装置本体Aに装着されようとしているカートリッジの適合、不適合についての第二の識別がなされる。
<不適合カートリッジD4の誤装着を防止する過程(第二の不適合ケース)>
図17を用いて、さらに別の不適合なカートリッジD4(第4の不適合カートリッジ)の誤装着を防止する過程について説明する。図17は、カートリッジD4の装着過程を説明した断面図と、矢視図VCである。装置本体Aの駆動側ガイド15およびカートリッジD4のドラム軸受75を簡略化して表示している。また、矢視図VCは、可動スライダ40および可動カム41の状態に関して、断面図におけるカートリッジD4の装着方向Cの上流側より下流側を見た図である。
図17(a)に示すように、カートリッジD4は、カートリッジBにおける被識別ボス73gを有していないドラム軸受75(被回転止め部75cのみ有する)で構成されている。このため、このカートリッジD4を装着方向C方向に挿入しようとした場合には、図17(b)に示すように、カートリッジD4は、ドラム軸受75が駆動側ガイド15や第二ガイドレール18と干渉することなく装着方向Cへ進むことができる。しかしながら、カートリッジD4をこのまま挿入すると、ドラム軸受75が可動スライダ40の当接面40aに当接することなくカートリッジD4が進入していく。すると、カム規制部41aが第二規制位置にある状態で、カートリッジD4の被当接部75fがカム規制部41aと接触する。これにより、カム規制部41aには被当接部75fから、カートリッジD4の装着力に由来する力F5が加わる。すると、可動カム41は第二規制位置から移動することができず、装着経路G2が塞がれたままの状態になる。力F5は可動カム41の可動方向に対して直交する方向に作用し、また、可動スライダ40によって移動が規制されているため、可動カム41は装着経路G2を塞いだ状態で動くことがない。こうして、不適合なカートリッジD4の装着を規制することができる。
すなわち、第四識別部としてのカム規制部41aと、第四被識別部としての不適合カートリッジD4の被当接部73fと、により、装置本体Aに装着されようとしているカートリッジの適合、不適合についての第四の識別がなされる。
以上示したように、カートリッジの他端側(駆動側)に設けられた第二の誤装着防止機構によって、適合カートリッジの装着を許可し、不適合カートリッジ(第3の不適合カートリッジまたは第4の不適合カートリッジ)の装着を規制することができる。
そして、前述の第一の誤装着防止機構と合わせ、第一の誤装着防止機構および第二の誤装着機構の両方に適合するカートリッジBのみが、装置本体Aへの装着が許可される。反対に、第一の誤装着防止機構と第二の誤装着防止機構にいずれかによって不適合だと判断
されたカートリッジ(カートリッD1乃至D4)は、装置本体Aへの装着を規制される。
さらに詳細に言えば、不適合なカートリッジD1乃至D4は、いずれかの誤装着防止機構によって、(i)第一の不適合ケースおよび(ii)第二の不適合ケースのいずれかに該当し、装置本体Aへの装着を規制される。第一の不適合ケースは、装着経路において最も上流の第1の装着位置で装着が規制されるケースである。また、第二の不適合ケースは、第1の装着位置は通過することができても、装着完了位置よりも上流の第2の装着位置で装着が規制され、装着完了位置まで到達することができないケースである。したがって、長手方向両端において個別に識別を行うことで、適合不適合の識別パターン数を増やすことができる。
なお、本実施例では非駆動側の識別パターン(第一識別部および第一被識別部の組み合わせ)を、カートリッジの長手方向Yにおいて位置が一致するか否か識別する配列構成とした。また、駆動側の識別パターン(第二識別部および第二被識別部の組み合わせ)をカートリッジの上下方向Zにおいて位置が一致するか否かを識別する配列構成とした。しかしながら、かかる構成に限定されるものではなく、誤装着防止機構の配置可能スペースに合わせて、識別パターンの配列方向は任意に選択することができる。結果、装置本体Aのスペース効率を向上すべく、複数の誤装着防止機構を配置することが可能である。
A…装置本体、B…適合カートリッジ、C…装着方向、D1、D2、D3、D4…不適合カートリッジ、Y…長手方向、Z…上下方向、15…駆動側ガイド、16…非駆動側ガイド、16f…非駆動側識別レール、16g…可動レバー、18…第二ガイドレール、40…可動スライダ、41…可動カム、71…クリーニング枠体、71p…リブ、73…ドラム軸受、73g…被識別ボス、73c…被回転止め部、X…被位置決め部71d2とレバー規制部16g2の接触点

Claims (16)

  1. 装置本体を備える画像形成装置において、前記装置本体に適合する適合カートリッジの前記装置本体への装着を許容し、前記装置本体に適合しない第1乃至第4の不適合カートリッジの前記装置本体への装着を防ぐように構成されたカートリッジの誤装着防止システムであって、
    前記適合カートリッジは、
    前記装置本体に対する前記カートリッジの装着方向に直交する第一方向の一端側に設けられた第一被識別部および第三被識別部と、
    前記第一方向の他端側に設けられた第二被識別部および第四被識別部と、
    を有し、
    前記装置本体は、
    前記一端側に設けられた第一識別部であって、前記適合カートリッジが前記装置本体に装着される際に前記第一被識別部の通過を許容するように構成された第一識別部と、
    前記一端側に設けられた第一可動部であって、前記第一識別部を通過した前記第一被識別部に押されることで、前記第三被識別部が案内される経路を塞ぐ第一閉塞位置から、前記第三被識別部が案内される経路を開放する第一開放位置へ移動可能な第一可動部と、
    前記他端側に設けられた第二識別部であって、前記適合カートリッジが前記装置本体に装着される際に前記第二被識別部の通過を許容するように構成された第二識別部と、
    前記他端側に設けられた第二可動部であって、前記第二識別部を通過した前記第二被識別部に押されることで、前記第四被識別部が案内される経路を塞ぐ第二閉塞位置から、前記第四被識別部が案内される経路を開放する第二開放位置へ移動可能な第二可動部と、
    を有し、
    (i)前記第1の不適合カートリッジは、前記第一被識別部に対応する部分を備えておらず、前記第一方向の一端側に設けられた第五被識別部であって前記第一方向において前記第一被識別部とは異なる位置に設けられている第五被識別部を有しており、
    前記装置本体は、前記第一識別部が前記第五被識別部の通過を妨げることで、前記第1の不適合カートリッジが前記装置本体の装着完了位置に到達することを防止し、
    (ii)前記第2の不適合カートリッジは、前記第一被識別部に対応する構成を備えておらず、前記第一識別部によって前記装着完了位置に向けた移動が妨げられないように構成
    され、前記第三被識別部に対応するように前記第一方向の一端側に設けられた第七被識別部を有しており、
    前記装置本体は、前記第一可動部が前記第一閉塞位置に位置する状態で前記第七被識別部と当接することで、前記第2の不適合カートリッジが前記装着完了位置に到達することを防止し、
    (iii)前記第3の不適合カートリッジは、前記第二被識別部に対応する部分を備えておらず、前記第一方向の他端側に設けられた第六被識別部であって前記第一方向と前記装着方向とに交差する第二方向において前記第二被識別部とは異なる位置に設けられている第六被識別部を有しており、
    前記装置本体は、前記第二識別部が前記第六被識別部の通過を妨げることで、前記第3の不適合カートリッジが前記装着完了位置に到達することを防止し、
    (iv)前記第4の不適合カートリッジは、前記第二被識別部に対応する構成を備えておらず、前記第二識別部によって前記装着完了位置に向けた移動が妨げられないように構成され、前記第四被識別部に対応するように前記第一方向の他端側に設けられた第八被識別部を有しており、
    前記装置本体は、前記第二可動部が前記第二閉塞位置に位置する状態で前記第八被識別部と当接することで、前記第4の不適合カートリッジが前記装着完了位置に到達することを防止することを特徴とするカートリッジの誤装着防止システム。
  2. 前記適合カートリッジは、
    前記第一被識別部として、前記装置本体への着脱を案内される突起部であって、前記第一方向の一端側に設けられ、前記第二方向に突出する第一突起部と、
    前記第二被識別部として、前記装置本体への着脱を案内される突起部であって、前記第一方向の他端側に設けられ、前記第一方向に突出する第二突起部と、
    前記第三被識別部として、前記装置本体への着脱を案内される突起部であって、前記第一方向の一端側に設けられ、前記第一方向に突出する第三突起部と、
    をさらに有する
    ことを特徴とする請求項1に記載のカートリッジの誤装着防止システム。
  3. 前記第一識別部は、
    記装着方向に見たときに前記第一被識別部の外形に対応した入口形状を有する第一ガイド部を有し、
    前記第1の不適合カートリッジが前記装着完了位置に到達することを防止し、
    前記第一可動部は、
    前記第一閉塞位置にあるときに、前記第2の不適合カートリッジに設けられた前記第被識別部に押されても前記第一閉塞位置から動かないように構成されており、前記第2の不適合カートリッジが前記装着完了位置に到達することを防止することを特徴とする請求項1または2に記載のカートリッジの誤装着防止システム。
  4. 前記第一可動部には、前記第一可動部を前記第一開放位置から前記第一閉塞位置へ移動せしめる付勢力が作用しており、
    前記第一可動部は、前記第2の不適合カートリッジに設けられた前記第被識別部から受ける力から前記付勢力に抗する方向に作用する力が発生しないように、前記第被識別部から押される規制部を有することを特徴とする請求項3に記載のカートリッジの誤装着防止システム。
  5. 前記規制部の前記第被識別部から押される側とは反対側において、前記規制部を支持する、前記装置本体に設けられた支持部をさらに備えることを特徴とする請求項4に記載のカートリッジの誤装着防止システム。
  6. 前記第一識別部は、前記第1の不適合カートリッジの前記第被識別部に当接することで、前記第1の不適合カートリッジの前記装着方向への移動を規制する規制面を有することを特徴とする請求項3~5のいずれか1項に記載のカートリッジの誤装着防止システム。
  7. 前記第二識別部は、
    記装着方向に見たときに前記第二被識別部の外形に対応した入口形状を有する第二ガイド部を有し、
    前記第3の不適合カートリッジが前記装着完了位置に到達することを防止し、
    前記第二可動部は、
    前記第二閉塞位置にあるときに、前記第4の不適合カートリッジに設けられた前記第被識別部に押されても前記第二閉塞位置から動かないように構成されており、前記第4の不適合カートリッジが前記装着完了位置に到達することを防止することを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載のカートリッジの誤装着防止システム。
  8. 前記第三被識別部と前記第四被識別部は、前記装着方向における前記装置本体に対する前記カートリッジの位置を決める位置決め部であることを特徴とする請求項1~7のいずれか1項に記載のカートリッジの誤装着防止システム。
  9. 装置本体と、前記装置本体に着脱可能なカートリッジと、を備える画像形成装置において、
    前記装置本体に適合する適合カートリッジの前記装置本体への装着を許容し、前記装置本体に適合しない第1乃至第4の不適合カートリッジの前記装置本体への装着を防ぐための誤装着防止機構として、
    前記適合カートリッジは、
    前記装置本体に対する前記カートリッジの装着方向に直交する第一方向の一端側に設けられた第一被識別部および第三被識別部と、
    前記第一方向の他端側に設けられた第二被識別部および第四被識別部と、
    を有し、
    前記装置本体は、
    前記一端側に設けられた第一識別部であって、前記適合カートリッジが前記装置本体に装着される際に前記第一被識別部の通過を許容するように構成された第一識別部と、
    前記一端側に設けられた第一可動部であって、前記第一識別部を通過した前記第一被識別部に押されることで、前記第三被識別部が案内される経路を塞ぐ第一閉塞位置から、前記第三被識別部が案内される経路を開放する第一開放位置へ移動可能な第一可動部と、
    前記他端側に設けられた第二識別部であって、前記適合カートリッジが前記装置本体に装着される際に前記第二被識別部の通過を許容するように構成された第二識別部と、
    前記他端側に設けられた第二可動部であって、前記第二識別部を通過した前記第二被識別部に押されることで、前記第四被識別部が案内される経路を塞ぐ第二閉塞位置から、前記第四被識別部が案内される経路を開放する第二開放位置へ移動可能な第二可動部と、
    を有し、
    (i)前記第1の不適合カートリッジは、前記第一被識別部に対応する部分を備えておらず、前記第一方向の一端側に設けられた第五被識別部であって前記第一方向において前記第一被識別部とは異なる位置に設けられている第五被識別部を有しており、
    前記装置本体は、前記第一識別部が前記第五被識別部の通過を妨げることで、前記第1の不適合カートリッジが前記装置本体の装着完了位置に到達することを防止し、
    (ii)前記第2の不適合カートリッジは、前記第一被識別部に対応する構成を備えておらず、前記第一識別部によって前記装着完了位置に向けた移動が妨げられないように構成され、前記第三被識別部に対応するように前記第一方向の一端側に設けられた第七被識別部を有しており、
    前記装置本体は、前記第一可動部が前記第一閉塞位置に位置する状態で前記第七被識別部と当接することで、前記第2の不適合カートリッジが前記装着完了位置に到達することを防止し、
    (iii)前記第3の不適合カートリッジは、前記第二被識別部に対応する部分を備えておらず、前記第一方向の他端側に設けられた第六被識別部であって前記第一方向と前記装着方向とに交差する第二方向において前記第二被識別部とは異なる位置に設けられている第六被識別部を有しており、
    前記装置本体は、前記第二識別部が前記第六被識別部の通過を妨げることで、前記第3の不適合カートリッジが前記装着完了位置に到達することを防止し、
    (iv)前記第4の不適合カートリッジは、前記第二被識別部に対応する構成を備えておらず、前記第二識別部によって前記装着完了位置に向けた移動が妨げられないように構成され、前記第四被識別部に対応するように前記第一方向の他端側に設けられた第八被識別部を有しており、
    前記装置本体は、前記第二可動部が前記第二閉塞位置に位置する状態で前記第八被識別部と当接することで、前記第4の不適合カートリッジが前記装着完了位置に到達することを防止することを特徴とする画像形成装置。
  10. 前記適合カートリッジは、
    前記第一被識別部として、前記装置本体への着脱を案内される突起部であって、前記第一方向の一端側に設けられ、前記第二方向に突出する第一突起部と、
    前記第二被識別部として、前記装置本体への着脱を案内される突起部であって、前記第一方向の他端側に設けられ、前記第一方向に突出する第二突起部と、
    前記第三被識別部として、前記装置本体への着脱を案内される突起部であって、前記第一方向の一端側に設けられ、前記第一方向に突出する第三突起部と、
    をさらに有することを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  11. 前記第一識別部は、
    記装着方向に見たときに前記第一被識別部の外形に対応した入口形状を有する第一ガイド部を有し、
    前記第1の不適合カートリッジが前記装着完了位置に到達することを防止し、
    前記第一可動部は、
    前記第一閉塞位置にあるときに、前記第2の不適合カートリッジに設けられた前記第被識別部に押されても前記第一閉塞位置から動かないように構成されており、前記第2の不適合カートリッジが前記装着完了位置に到達することを防止することを特徴とする請求項または10に記載の画像形成装置。
  12. 前記第一可動部には、前記第一可動部を前記第一開放位置から前記第一閉塞位置へ移動せしめる付勢力が作用しており、
    前記第一可動部は、前記第2の不適合カートリッジに設けられた前記第被識別部から受ける力から前記付勢力に抗する方向に作用する力が発生しないように、前記第被識別部から押される規制部を有することを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。
  13. 前記規制部の前記第被識別部から押される側とは反対側において、前記規制部を支持する、前記装置本体に設けられた支持部をさらに備えることを特徴とする請求項12に記載の画像形成装置。
  14. 前記第一識別部は、前記第1の不適合カートリッジの前記第被識別部に当接することで、前記第1の不適合カートリッジの前記装着方向への移動を規制する規制面を有することを特徴とする請求項12のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  15. 前記第二識別部は、
    記装着方向に見たときに前記第二被識別部の外形に対応した入口形状を有する第二ガイド部を有し、
    前記第3の不適合カートリッジが前記装着完了位置に到達することを防止し、
    前記第二可動部は、
    前記第二閉塞位置にあるときに、前記第4の不適合カートリッジに設けられた前記第被識別部に押されても前記第二閉塞位置から動かないように構成されており、前記第4の不適合カートリッジが前記装着完了位置に到達することを防止することを特徴とする請求項9~14のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  16. 前記第三被識別部と前記第四被識別部は、前記装着方向における前記装置本体に対する前記カートリッジの位置を決める位置決め部であることを特徴とする請求項9~15のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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