JP7229025B2 - 建具 - Google Patents

建具 Download PDF

Info

Publication number
JP7229025B2
JP7229025B2 JP2019011363A JP2019011363A JP7229025B2 JP 7229025 B2 JP7229025 B2 JP 7229025B2 JP 2019011363 A JP2019011363 A JP 2019011363A JP 2019011363 A JP2019011363 A JP 2019011363A JP 7229025 B2 JP7229025 B2 JP 7229025B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
opening
door
entrance
passage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019011363A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020117970A (ja
Inventor
一也 水原
正博 渡邉
俊章 本庄
剛史 田中
嵩博 野末
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bunka Shutter Co Ltd
Original Assignee
Bunka Shutter Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bunka Shutter Co Ltd filed Critical Bunka Shutter Co Ltd
Priority to JP2019011363A priority Critical patent/JP7229025B2/ja
Publication of JP2020117970A publication Critical patent/JP2020117970A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7229025B2 publication Critical patent/JP7229025B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Special Wing (AREA)
  • Supports Or Holders For Household Use (AREA)

Description

本発明は、防火防煙機能付きの建具に関する。
中空構造の扉(玄関ドア)であって、室外側の板面に設けられた入口としての例えばポスト口(郵便受口)と、室内側の板面に設けられた出口と、入口と出口とを繋ぐ通路と、入口を開閉する開閉板(開口蓋)と、火災時において温度ヒューズが溶断した場合にばねにより付勢されて開閉板を閉鎖状態に維持する防火ダンパーとを備えた建具としての扉が知られている(特許文献1等参照)。
特開平6-319826号公報
しかしながら、特許文献1に開示された扉のように、火災時に温度ヒューズが溶断した場合に入口を開閉する開閉板を閉鎖状態に維持する防火機能付きの建具においては、温度ヒューズ、ばね、防火ダンパー等の多数の部品を関連付けた装置構成が必要となるため、構造が複雑になるとともに、部品コストや製造コストが嵩むといった課題があった。
また、特許文献1に開示された扉によれば、火災時において、開閉板を閉鎖状態に維持する防火ダンパーがばねにより付勢された状態となっても、熱によって開閉板や防火ダンパーが変形して、入口と開閉板との間に隙間が生じ、火炎や煙が当該隙間を通過する可能性があるため、防火防煙機能に改善の余地があるという課題があった。
本発明は、上記課題を解消すべく、防火防煙機能に優れるとともに構造が簡単でかつ安価な建具を提供するものである。
本発明に係る建具は、一方空間と他方空間との間に位置される開口部を開閉する建具において、扉の一方の面板に設けられた入口と、扉の他方の面板に設けられた出口と、入口と出口とを繋ぐ通路構成体とを備え、通路構成体が、入口と出口とを繋ぐ通路を形成する通路部材と、回転中心軸と、当該回転中心軸を回転中心として回転して入口を開閉する開閉扉とを備え、熱を受けた場合に膨張する熱膨張材料が回転中心軸に巻き付けられたことを特徴とする
発明によれば、火災時において熱を受けて膨張する熱膨張材料が回転中心軸に巻き付けられたので、火災時において熱膨張材料が熱を受けて膨張することにより、入口と開閉扉との間の隙間を塞ぐことができるようになる。また、熱膨張材料を回転中心軸に巻き付けるだけであるので、構造が簡単でかつ安価な建具となる。
即ち、本発明によれば、防火防煙機能に優れるとともに構造が簡単でかつ安価な建具を提供できるようになる。
扉を室外側から見た斜視図。 扉を室内側から見た斜視図。 扉の横断面図。 扉の縦断面図。 通路構成体を示す分解斜視図。 入口開閉機構を裏側から見た斜視図。 扉の通路構成体の部分を拡大して示す縦断面図。 複数の貫通孔を塞ぐように熱膨張材料を備えた通路部材を示す斜視図。 扉の通路構成体の部分を拡大して示す縦断面図。
実施形態1
図1,図2に示すように、実施形態1に係る扉(ドア)1は、一方空間としての室外2と他方空間としての室内3との間に位置される開口部4を開閉する扉1であって、室外2側の表面板(扉1の一方の面板)11に設けられた入口5と、室内3側の裏面板(扉1の他方の面板)12に設けられた出口6と、入口5と出口6とを繋ぐ通路構成体7と、通路構成体7に設けられて熱を受けた場合に膨張する熱膨張材料10とを備えた、例えば、玄関扉である。
尚、本明細書においては、扉1の上、下、左、右、表(前)、裏(後)は、図1,図2に示した方向と定義して説明する。
図1,図2に示すように、扉1は、例えば、板面同士が互いに所定間隔を隔てて平行に対向するように配置された室外2側の面板となる表面板11及び室内3側の面板となる裏面板12と、表面板11の上端縁と裏面板12の上端縁との間を塞ぐように設けられた上端面板13と、表面板11の左端縁と裏面板12の左端縁との間を塞ぐように設けられた左端面板14と、表面板11の右端縁と裏面板12の右端縁との間を塞ぐように設けられた右端面板15と、表面板11の下端縁と裏面板12の下端縁との間を塞ぐように設けられた下端面板16とを備えて構成された、中空構造の矩形状扉である。
尚、表面板11及び裏面板12は、例えば鋼板等の金属板により形成されている。
また、上端面板13、左端面板14、右端面板15、下端面板16は、例えば鋼板等の金属板により断面凹形状に形成された長尺材(力骨)により構成される。
また、ドアハンドル17が設置されている部分の近傍において表面板11と裏面板12との間には、例えば鋼板等の金属板により断面凹形状に形成された補強用の長尺材18が、上下方向に延在するように設けられている。
尚、図2において、17aは主錠シリンダ、17bは補助錠シリンダである。
また、図3に示すように、建物の壁8に設けられた開口8Aに扉枠4Aが設置され、扉枠4Aの内側の開口部4を開閉する扉1の右側縁側、あるいは、左側縁側がヒンジ4Bを介して扉枠4Aに取付けられていることにより、扉1が開口部4を開閉可能なように扉枠4Aに取付けられている。
また、例えば、戸先となる左端面板14には、煙返し19(図1,図3参照)が取付けられている。
表面板11には、図5に示すように、入口側開口11Aと、ボス貫通孔11B,11Bとが形成されている。
入口側開口11Aは、表面板11の上下間の中央位置よりやや下方でかつ左右間の中央位置に形成された、左右方向に長い矩形状の貫通孔により構成される。
ボス貫通孔11Bは、後述する円柱状のボス23を貫通させる貫通孔であり、表面板11における入口側開口11Aの左開口縁の近傍位置と表面板11における入口側開口11Aの右開口縁の近傍位置とにそれぞれ形成されている。
裏面板12には、図5に示すように、出口側開口12Aと、後述する固定ねじ55を貫通させる図外のねじ貫通孔とが形成されている。当該ねじ貫通孔は、出口側開口12Aの左開口縁の近傍位置と出口側開口12Aの右開口縁の近傍位置とにそれぞれ形成されている。
出口側開口12Aは、裏面板12の上下間の中央位置よりやや下方でかつ左右間の中央位置に形成された、左右方向に長い矩形状の貫通孔により構成される。
出口側開口12Aは、上開口縁が入口側開口11Aの上開口縁と同じ高さ位置に設けられて、下開口縁が入口側開口11Aの下縁よりも下方位置に設けられる。
即ち、出口側開口12Aは、左右方向の開口幅寸法が入口側開口11Aの左右方向の開口幅寸法とほぼ同じ寸法に形成され、かつ、上下方向の開口幅寸法が入口側開口11Aの上下方向の開口幅寸法よりも大きい開口に形成される。
図5に示すように、例えば金属によりに形成された通路構成体7は、入口枠板20と、入口開閉機構構成部材30と、通路部材40と、出口枠板50とを備える。
入口枠板20は、左右方向に長い矩形状に形成された平板の内側に貫通孔により形成された入口5となる左右方向に長い矩形状の開口21を備えた構成、換言すれば、開口21と開口21の周囲を囲む枠部22とを備えた構成である。
また、表面板11に形成された入口側開口11Aの寸法は、入口5の寸法よりも大きく、かつ、入口枠板20の外形寸法よりも小さい寸法に形成されている。そして、入口側開口11Aの開口縁が室外2から目視されないようにするため、入口枠板20の枠部22の裏側に入口側開口11Aの開口縁が位置された状態となるように、入口枠板20が表面板11の表面に設置される。
入口枠板20の枠部22の裏面における左右側には、それぞれ、固定ねじ55が締結されるねじ穴56が形成されたボス23,23を備える。
また、入口枠板20の枠部22の裏面における上側の左右側には、後述する開閉扉31の回転中心軸38を固定するための軸固定部24,24を備える。
入口開閉機構構成部材30は、開閉扉31と、回転支持構造部32とを備える。
開閉扉31は、扉部33と、回転中心軸38への取付部34とを備える。
扉部33は、横幅寸法が入口5の横幅寸法に対応した寸法に形成されて、上下幅寸法が入口5の上下幅寸法よりも大きい寸法に形成された左右方向に長い矩形状の板により構成される。
扉部33は、入口枠板20の裏面側から入口5の内側に入り込めるように入口5よりも若干小さい寸法に形成された塞板35と、塞板35の下端縁から塞板35よりも後方に突出した後に下方に延長する規制板36とを備えた構成である。
規制板36は、塞板35が入口5の内側に入り込んで入口5が閉状態となった場合に、入口枠板20の枠部22の下側の裏面と面接触して塞板35が入口5より室外2に突出しないように規制する板である。
回転中心軸38への取付部34は、塞板35の上端縁における左右両側に設けられる。
当該取付部34は、例えば塞板35の上端縁より上方に突出した後に後側下方に折返されるように形成された引掛部37を備えた構成である。
回転支持構造部32は、両端側が入口枠板20の軸固定部24,24に固定された回転中心軸38と、回転中心軸38の左右両側にそれぞれ巻装されたトーションコイルばね39,39とを備えて構成される。
通路部材40は、上板41と下板42と左板43と右板44とで囲まれて形成された通路45と、通路45の前端縁に設けられた前鍔部46と、通路45の後端縁に設けられた後鍔部47とを備える。
通路45の下面(下板42の上面)は、入口5側から出口6側に向けて傾斜して下る傾斜面に形成される。
前鍔部46は、上板41の前端縁より上板41の板面と直交する上方向に延長する上鍔部46aと、下板42の前端縁より上板41の板面と直交する下方向に延長する下鍔部46bと、左板43の前端縁より左板43の板面と直交する左方向に延長する左鍔部46cと、右板44の前端縁より右板44の板面と直交する右方向に延長する右鍔部46dとを備える。
同様に、後鍔部47は、上板41の後端縁より上板41の板面と直交する上方向に延長する上鍔部47aと、下板42の後端縁より上板41の板面と直交する下方向に延長する下鍔部47bと、左板43の後端縁より左板43の板面と直交する左方向に延長する左鍔部47cと、右板44の後端縁より右板44の板面と直交する右方向に延長する右鍔部47dとを備える。
前後の左鍔部46c,47cには、それぞれ、左の固定ねじ55を貫通させるねじ貫通孔49,49が形成され、前後の右鍔部46d,47dには、それぞれ、右の固定ねじ55を貫通させるねじ貫通孔49,49が形成されている。
出口枠板50は、左右方向に長い矩形状に形成された平板の内側に貫通孔により形成された出口6となる左右方向に長い矩形状の開口51を備えた構成、換言すれば、開口51と開口51の周囲を囲む枠部52とを備えた構成である。
出口枠板50の枠部52の左右側には、それぞれ、固定ねじ55を貫通させる貫通孔53,53が形成されている。
また、出口6の寸法と、裏面板12に形成された出口側開口12Aの寸法と、通路45の出口側開口45Aの寸法とがほぼ同じ寸法に形成されている。
そして、これら出口枠板50の出口6の開口縁と裏面板12に形成された出口側開口12Aの開口縁と通路45の出口側開口45Aの開口縁とが一致するように組み立てられる。
熱膨張材料10としては、例えば、耐火性能を有した熱膨張ゴムや熱膨張スポンジ等により板状に形成されたもの、例として、「セキスイ熱膨張耐火材フィブロック(登録商標)」、積水化学工業株式会社製等を用いる。
熱膨張材料10は、回転中心軸38における左右のトーションコイルばね39,39間において当該回転中心軸38に巻き付けるようにして設けられている。
回転中心軸38を回転中心として開閉扉31を回転可能に支持して、入口5を開閉可能に構成された入口開閉機構60は、例えば、以下のように組み立てられる。
回転中心軸38の右端側を左側から左の軸固定部24の貫通孔25に貫通させた後、この回転中心軸38を右端側から左右のトーションコイルばね39:39の中空部に通し、その後、回転中心軸38の右端側を右の軸固定部24の貫通孔25に貫通させて、当該回転中心軸38を左右の軸固定部24,24に接着剤などで固定する。
また、左右の軸固定部24,24より左右側に突出する回転中心軸38の左右の端部側に、開閉扉31の左右の引掛部37,37を引っ掛ける。
そして、左右の各トーションコイルばね39,39の一端を、それぞれ、回転中心軸38に固定し、左右の各トーションコイルばね39,39の他端がトーションコイルばね39の弾性によって塞板35の裏面に接触した状態、即ち、左右の各トーションコイルばね39,39の弾性による付勢力によって、開閉扉31が入口5を塞ぐ閉鎖状態に設定されるように構成される。
また、室外2側から入口5を介して当該開閉扉31に左右の各トーションコイルばね39,39の弾性による付勢力よりも強い力が加わった場合に、当該開閉扉31が回転中心軸38を回転中心として回転して、入口5が開く開状態に設定される。
また、左右のトーションコイルばね39,39間の回転中心軸38の周囲に、熱を受けた場合に膨張する熱膨張材料10を巻き付けるようにして設置する。
以上により、図6に示すような、入口枠板20の裏側に開閉扉31が回転可能に取付けられた入口開閉機構60が構成される。
通路構成体7は、例えば、以下のように組み立てられる。
入口開閉機構60の裏側に表面板11の入口側開口11Aを位置させ、入口開閉機構60の裏側に設けられたボス23,23をボス貫通孔11B,11Bに貫通させるとともに、軸固定部24,24及び回転中心軸38を入口側開口11Aを介して表面板11の後方に突出させた状態に設定する。
次に、前鍔部46の左右の鍔部46c,46dに形成されたねじ貫通孔49,49とボス23,23の貫通孔25,25とが一致するように、通路部材40を設置する。
そして、通路部材40の後鍔部47を構成する上下左右の鍔部47a~47dで囲まれた通路45の出口側開口45Aと裏面板12に形成された出口側開口12Aとが対応するように、通路部材40の後方に裏面板12を設置する。
そして、裏面板12の表面(室内3側の面)に出口枠板50を設置する。
そして、左の固定ねじ55の先端を、出口枠板50の左の貫通孔53、裏面板12の出口側開口12Aに形成された図外の貫通孔、通路部材40の前後の左鍔部46c,47cに形成されたねじ貫通孔49,49に通して、左のボス23のねじ穴56に締結する。
同様に、右の固定ねじ55の先端を、出口枠板50の右の貫通孔53、裏面板12の出口側開口12Aに形成された図外の貫通孔、通路部材40の前後の右鍔部46d,47dに形成されたねじ貫通孔49,49に通して、右のボス23のねじ穴56に締結する。
以上により、図7に示すように、通路構成体7が、表面板11及び裏面板12に組付けられた構成となる。
そして、ドアハンドル17が設置される部分の近傍において上下方向に延在するように補強用の長尺材18を設けて当該長尺材18を溶接などで表面板11と裏面板12とに固定し、さらに、表面板11の上端と裏面板12の上端との間に上端面板13を取付け、表面板11の左端と裏面板12の左端との間に左端面板14を取付け、表面板11の右端と裏面板12の右端との間に右端面板15を取付け、表面板11の下端と裏面板12の下端との間に下端面板16を取付けることによって扉1を形成する。
また、裏面板12の表面(室内3側の面)に、出口6を介して室内側に落下する郵便物などを受ける受箱70(図2参照)が取付けられた構成としてもよい。
この受箱70の左右の側壁には、取出口71,71が形成されている。
尚、受箱70が取付けられる場合には、上述した出口枠板50を取付けないようにしてもよい。
出口枠板50を取付けない場合は、例えば、図4に示すように、出口枠板50の代わりにブラケット72を裏面板12の表面に設置して、このブラケット72を固定ねじ55で固定し、受箱70の左右上方の側面をねじ73を用いて当該ブラケット72にねじ止めするともに、受箱70の上側前端縁より下方に延長するように設けられた上側取付片、及び、受箱70の下側前端縁より上方に延長するように設けられた下側取付片を、それぞれ、ねじ74,75を用いて扉1の裏面板12に固定することで、受箱70を裏面板12の表面に取付けた構成とすればよい。
この場合、入口5を介して投函された郵便物等が通路45、出口6となる出口側開口45A及び出口側開口12Aを通過して受箱70内に落下するので、室内3側から受箱70内の郵便物等を取出口71,71を介して取り出すことができる。
実施形態1によれば、扉1の表面板(一方の面板)11に取付けられた入口枠板20に形成された入口5と、扉1の裏面板(他方の面板)12に設けられた出口6と、入口5と出口6とを繋ぐ通路構成体7とを備え、通路構成体7が、入口5と出口6とを繋ぐ通路45を形成する通路部材40と、入口枠板20の裏面に固定された回転中心軸38と、当該回転中心軸38を回転中心として回転して入口5を開閉する開閉扉31とを備えた構成において、回転中心軸38における左右のトーションコイルばね39,39間に熱膨張材料10を設けた構成としたので、火災時において当該熱膨張材料10が熱を受けた場合に当該熱膨張材料10が約10倍程度に体積膨張することにより、開閉扉31を室外2側に押圧して、開閉扉31の規制板36の前面と入口枠板20の裏面との間の隙間が拡がってしまうことを抑制できる。
また、当該熱膨張材料10が約10倍程度に体積膨張することにより、開閉扉31の塞板35の上端面と入口5の上開口縁との間の隙間、開閉扉31の塞板35の左右の端面と入口5の左右の開口縁との間の隙間、及び、開閉扉31の規制板36の前面と入口枠板20の裏面との間の隙間が塞がれる。
即ち、実施形態1に係る扉1によれば、火災時において熱膨張材料10が熱を受けて膨張することにより、入口5と開閉扉31との間の隙間を塞ぐことができるようになる。
つまり、防火防煙機能に優れた扉1を提供できる。
また、熱膨張材料10を設けるだけであり、特許文献1に開示された扉のような、多数の部品を関連付けた装置構成を不要とできるので、構造が簡単でかつ安価な建具を提供できる。
即ち、実施形態1によれば、防火防煙機能に優れるとともに構造が簡単でかつ安価な建具を提供できるようになる。
また、ドアハンドル17が設置されている部分の近傍において、表面板11と裏面板12との間に、上下方向に延在するように、補強用の長尺材18を設けた構成としたので、表面板11及び裏面板12に熱が加わることによる表面板11及び裏面板12の熱反り現象を抑制できるようになり、上端面板13と左端面板14と右端面板15と下端面板16とで構成された扉四方枠構造と表面板11及び裏面板12との間に、防火防煙性能上不利となる隙間が発生してしまうことを抑制できるようになるので、防火防煙性能に優れた扉1を提供できる。
実施形態2
図8,図9に示すように、通路45の下面42aを形成する下板42に貫通孔65を形成し、熱を受けた場合に膨張して当該貫通孔65を塞ぐように、下板42の下面42aの裏側の面42uに熱膨張材料10を取付けた構成としてもよい。
例えば、図8に示すように、通路部材40の下板42の左右方向に沿って所定間隔を隔てて並ぶように複数の貫通孔65,65…を形成し、熱を受けた場合に膨張してこれら複数の貫通孔65,65…を塞ぐように、下板42の下面42aの裏側の面42uに左右方向に長い長尺矩形板状の熱膨張材料10を取付けた構成とする。
また、図示しないが、通路45の上面を形成する上板41、通路45の左面を形成する左板43、通路45の右面を形成する右板44に、貫通孔を形成し、熱を受けた場合に膨張して当該貫通孔を塞ぐように、上板41、左板43、右板44における通路45の裏側の面に熱膨張材料10を取付けた構成としてもよい。
即ち、通路部材40が通路45を形成する板41乃至44を備え、通路45を形成する板41乃至44のうちの1つ以上の板に貫通孔が形成され、熱膨張材料10が熱を受けた場合に膨張して当該貫通孔を塞ぐように通路45の裏側の面に取付けられた構成とすればよい。
実施形態2に係る扉1によれば、実施形態1と同様に、火災時において熱膨張材料10が熱を受けて膨張することにより、入口5と開閉扉31との間の隙間を塞ぐことができるようになるので、防火防煙機能に優れるとともに構造が簡単でかつ安価な扉1を提供できるようになる。
尚、熱膨張材料10は、入口5を介して通路45内に入る郵便物等が衝突する可能性のある通路45の下面、左面、右面以外の位置であって、熱を受けた場合に膨張して入口5と開閉扉31との間の隙間を塞ぐことができる位置であれば、通路構成体7のどこに設けられていてもかまわない。
例えば、開閉扉31の裏面、あるいは、通路45の上面(上板41の下面)に、熱膨張材料10を取付けた構成としてもよい。
本発明においては、熱膨張材料10を、上述した、回転中心軸38の周囲、通路45の下板42の裏側の面(下板42の下面)、通路45の上板41の裏側の面(上板41の上面)、通路45の左板43の裏側の面、通路45の右板44の裏側の面、開閉扉31の裏面、通路45の上面(上板41の下面)のうちの、いずれか1か所、又は、複数個所に設けた構成とすればよい。
即ち、熱を受けた場合に膨張する熱膨張材料10が通路構成体7に設けられた構成であればよい。
また、上記では、建具としての玄関扉1を例示したが、本発明は、建物内の一方空間と他方空間との間に位置される開口部を開閉する扉にも適用可能である。
また、本発明は、建具としての引き戸、窓等にも適用可能である。例えば、引き戸の一部や窓の一部に上述した入口、出口、通路構成体を備えた構成とすればよい。
即ち、建物の開口部に設けられる開閉機能を持つ建具であって、建具の一方の面板に設けられた入口と、建具の他方の面板に設けられた出口と、入口と出口とを繋ぐ通路構成体とを備え、通路構成体が、入口と出口とを繋ぐ通路を形成する通路部材と、回転中心軸と、当該回転中心軸を回転中心として回転して入口を開閉する開閉扉とを備え、熱を受けた場合に膨張する熱膨張材料が通路構成体に設けられた構成の建具であればよい。
1 扉(建具)、2 室外(一方空間)、3 室内(他方空間)、4 開口部、
5 入口、6 出口、7 通路構成体、10 熱膨張材料、
11 表面板(一方の面板)、12 裏面板(他方の面板)、31 開閉扉、
38 回転中心軸、40 通路部材、45 通路、65 貫通孔。

Claims (1)

  1. 一方空間と他方空間との間に位置される開口部を開閉する建具において、
    扉の一方の面板に設けられた入口と、扉の他方の面板に設けられた出口と、入口と出口とを繋ぐ通路構成体とを備え、
    通路構成体が、入口と出口とを繋ぐ通路を形成する通路部材と、回転中心軸と、当該回転中心軸を回転中心として回転して入口を開閉する開閉扉とを備え、
    熱を受けた場合に膨張する熱膨張材料が回転中心軸に巻き付けられたことを特徴とする建具。
JP2019011363A 2019-01-25 2019-01-25 建具 Active JP7229025B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019011363A JP7229025B2 (ja) 2019-01-25 2019-01-25 建具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019011363A JP7229025B2 (ja) 2019-01-25 2019-01-25 建具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020117970A JP2020117970A (ja) 2020-08-06
JP7229025B2 true JP7229025B2 (ja) 2023-02-27

Family

ID=71890265

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019011363A Active JP7229025B2 (ja) 2019-01-25 2019-01-25 建具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7229025B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004108082A (ja) 2002-09-20 2004-04-08 Yoichiro Kuroiwa 木製防火扉
JP2015113640A (ja) 2013-12-12 2015-06-22 株式会社竹中工務店 防火戸構造
JP2015178716A (ja) 2014-03-19 2015-10-08 株式会社Lixil ドア

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6001953B2 (ja) * 2012-08-10 2016-10-05 三協立山株式会社

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004108082A (ja) 2002-09-20 2004-04-08 Yoichiro Kuroiwa 木製防火扉
JP2015113640A (ja) 2013-12-12 2015-06-22 株式会社竹中工務店 防火戸構造
JP2015178716A (ja) 2014-03-19 2015-10-08 株式会社Lixil ドア

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020117970A (ja) 2020-08-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5960977B2 (ja) 防火ドア
US5121950A (en) Heat activated spring loaded locking bolt for hinged doors and door assemblies employing same
JP6244237B2 (ja) ドア
KR20200079859A (ko) 방화문 장치
JP7229025B2 (ja) 建具
JP7416662B2 (ja) 目隠しユニットの取付構造
US4000590A (en) Security grille
JP6674310B2 (ja) 建具
JP7240964B2 (ja) 防火建具
JP7439217B2 (ja) 防火ドア
JP7075277B2 (ja) 改装ドア枠及び改装ドア
JP6431139B2 (ja) ガラス付建具
KR100754921B1 (ko) 방화셔터용 비상탈출문 브래킷
KR100722289B1 (ko) 방화셔터용 비상탈출문 경첩
JP7134824B2 (ja) 防火建具
KR100748276B1 (ko) 방화셔터용 경첩
JP6923483B2 (ja) 防火建具
JP2017002639A (ja) 建具
JP2017115337A (ja) ドア
JP7197403B2 (ja) 防火ドア
JP7446958B2 (ja) 建具
JP7390242B2 (ja) 保持金具及び建具
JP2020117971A (ja) 建具
KR100770211B1 (ko) 방화셔터용 앤드브래킷
KR200142650Y1 (ko) 비상문이 설치된 방화셔터 구조

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211208

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220812

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220830

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221017

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230207

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230214

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7229025

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150