JP7228139B2 - 白色革の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、白色を基調とする皮革製品の原材料となる白色革の製造方法に関するものである。
天然皮革製の靴、カバン、および衣類などは、動物の皮をなめした「革」を用いて製造される。動物の皮は、そのままでは固くなったり、腐敗したりする。このため、なめし加工では、腐敗の原因となる脂や汚れなどを皮から取り除き、なめし剤を用いてタンパク質を変性させて腐敗を防止している。その後、革に各種処理を施して、柔軟性、耐久性、および可塑性などが付与された革を得る。なめし加工としては、クロムなめしとタンニンなめしが知られている。
クロムなめしでは、伸縮性と弾力性がある革が得られる。しかし、クロムなめしでは、革が青灰色などに着色される。このため、クロムなめしは白色革の製造に適用できない。また、クロムなめしでは、重金属であるクロムが排出されるので、環境負荷が大きい。一方、植物性のタンニンを用いるタンニンなめしでは、人体および環境への負荷が小さい。しかし、タンニンなめしでは、硬くてハリがある革が得られる。このため、タンニンなめしで得られた革は、柔らかい皮革製品の原材料として使用できない。また、タンニンなめしでは、革が茶褐色などに着色される。このため、タンニンなめしは白色革の製造に適用できない。
特開昭64-11200号公報
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、白色を基調とする皮革製品の原材料となる白色革を提供することを目的とする。
本発明のある態様の白色革の製造方法は、獣の皮を脱毛する脱毛工程と、脱毛工程を経た獣の皮の表面を次亜塩素酸水で処理する白色度向上工程とを有する。本発明の他の態様の白色革の製造方法は、獣の皮を脱毛する脱毛工程と、脱毛工程を経た獣の皮の表面から毛根、細毛、脂、および汚れの一つ以上を手作業で削り取る垢出工程とを有する。
本発明のある態様の白色革の製造方法では、獣の皮の表面を次亜塩素酸水で処理して白色度を向上している。このため、獣の皮が本来備えている淡い白色(以下「淡白色」と記載することがある)を活かした白色度の高い白色革が得られる。本発明の他の態様の白色革の製造方法では、獣の皮の表面から毛根、細毛、脂、および汚れの一つ以上を手作業で削り取っている。このため、獣の皮の表面の汚れなどが除去されて、獣の皮が本来備えている淡白色を活かした白色度の高い白色革が得られる。
以下、本発明の白色革の製造方法について、実施形態および実施例に基づいて説明する。本発明の実施形態に係る白色革の製造方法は、準備段階と、なめし段階と、仕上段階とを備えている。準備段階は、脱塩工程と、脱毛工程と、裏打工程と、垢出工程と、石灰漬工程と、脱灰・酵素分解工程と、白色度向上工程と、浸酸工程とを備えている。
脱塩工程では、水、界面活性剤、および炭酸ナトリウムなどの弱アルカリ性薬品を含む液体と、塩蔵処理されている獣の皮を、ドラム内に入れてドラムを回転する。必要に応じて、ドラム内から液体を排出し、新しい液体をドラム内に入れて、再度ドラムを回転してもよい。ドラムは木製であっても、ステンレスなどの金属製であってもよい。脱塩工程によって、皮内外に付着している血液や汚れなどを取り除くとともに、塩蔵で脱水された皮に水分を与えて、生皮の状態に戻す。獣の皮としては、牛皮、馬皮、豚皮、鹿皮、熊皮、猪皮、および羊皮などが挙げられる。
脱塩工程後の脱毛工程では獣の皮を脱毛する。具体的には、脱塩工程完了後にドラム内から液体を排出し、獣の皮が残っているドラム内に、水、硫化水素ナトリウム、および水酸化カルシウムなどの強アルカリ性薬品を含む液体を入れてドラムを回転する。脱毛工程によって、皮の表面に存在する脂および汚れ、ならびに皮に付いている毛を除去する。また、この脱毛工程は、強アルカリによって皮を膨潤させて、皮中のコラーゲン繊維の絡みをほぐし、皮を柔らかくする石灰漬過程も兼ねている。
脱毛工程後の裏打工程では、皮の裏面、すなわち獣の肉側となっていた皮の面に付着している肉片、皮下結合組織、および脂などの不要物を削って除去する。裏打工程は、鋭利な刃が付いた刃ローラーを備える裏打機を用いて行う。すなわち、回転している刃ローラーに皮の裏面が接触するように皮を裏打機に入れて、皮の裏面の不要物を削る。
裏打工程後の垢出工程では、脱毛工程を経た獣の皮の表面から、脱毛工程で除去できなかった毛根、細毛、脂、および汚れの一つ以上を削り取る。なお、脱毛工程の後であれば、裏打工程の前に、または裏打工程を省略して、垢出工程を行ってもよい。垢出工程は、垢出機ではなく、銓刀を用いて手作業で行う。皮が本来備えている淡白色を活かした白色革を得るために、すなわち、淡白色の真皮から白色革を製造するために、皮の表面に残っている毛根、細毛、脂、および汚れを確実に除去できるからである。手作業で行う垢出工程では、例えば、皮の表面が露出するように基台上に皮を置き、銓刀で皮の表面の毛根、細毛、脂、および汚れを深めに削り取る。
なお、垢出工程では、皮革製品の白さを損なわなければ、毛根、細毛、脂、および汚れの一つ以上または一部以上を残してもよい。クロムなめしとタンニンなめしの場合、皮が着色されるので、原材料の毛根や脂などは、皮革製品になるとほとんどわからない。このため、皮の表面から毛根や汚れなどを手作業で確実に削り取る必要がない。すなわち、クロムなめしとタンニンなめしでは、効率化のために、垢出機を用いて、皮の表面の毛根や汚れなどを削り取るのが一般的である。これに対して、本実施形態の垢出工程では、皮革製品の白さを損なわないように、皮の表面から毛根や汚れなどを確実に削り取る必要がある。このため、手作業で垢出工程を行う。
垢出工程後の石灰漬工程では、水、界面活性剤、および水酸化カルシウムなどの強アルカリ性薬品を含む液体と、垢出工程を経た皮を、ドラム内に入れてドラムを回転する。必要に応じて、ドラム内から液体の排出、ドラム内に新しい液体を投入、およびドラムの回転を繰り返してもよい。石灰漬工程では、強アルカリによって皮のコラーゲン繊維の絡みをほぐし、皮を柔らかくする。
石灰漬工程後の脱灰・酵素分解工程では、脱毛工程および石灰漬工程を経た皮に残存している石灰分を取り除く(脱灰)とともに、皮に付着している不要なタンパク質を分解除去して(酵素分解)、皮の表面をなめらかにする。具体的には、水、アンモニウム塩などの脱灰剤、およびタンパク質分解酵素を含む液体と、石灰漬工程を経た皮を、ドラム内に入れてドラムを回転する。脱灰・酵素分解工程によって、皮から石灰が取り除かれ、皮の表面がなめらかになる。また、脱灰・酵素分解工程によって、pH12程度の石灰漬皮が中和されてpH8程度の皮になり、皮と、後のなめし段階で用いる酸性のなめし剤とのpHの差が少なくなる。
脱灰・酵素分解工程後の白色度向上工程では、脱灰・酵素分解工程を経た獣の皮の表面を次亜塩素酸水で処理する。具体的には、脱灰・酵素分解工程を経た皮と次亜塩素酸水をドラム内に入れてドラムを回転する。なお、白色度向上工程は、脱灰・酵素分解工程直後でなくても、脱毛工程の後に行えば、すなわち、脱毛工程を経た獣の皮に対して行えばよい。白色度向上工程で次亜塩素酸水を用いたことによって、淡白色である皮の表面の白色度が増す。例えば明度Lが75以上、好ましくは80以上の白色度が高い皮が得られる。このため、白色度向上工程を行った皮から、無染色および無塗装で白色革が得られる。
このように、皮が本来備えている淡白色を活かした明度75以上の白色度が高い白色革は、淡色で染色でき、染色時の発色が良い。このため、デザイン性に優れる皮革製品が得られる。また、この白色革は、表面のキズが目立たないので、畜産の獣よりキズが多い野生の獣の皮が利用できる。このため、獣害対策で捕獲した野生の獣の利用が促進され、その収益を獣害対策費用に充当する好循環をもたらす。さらに、なめし段階を経た皮の白色を維持したまま、皮の表面に撥水剤が付着できる。このため、白い鹿革の表面を漆で装飾した白革印伝が製造できる。なお、従来、白革印伝の製品はなかったが、本発明によって白革印伝の製品化が可能となる。
次亜塩素酸水は、次亜塩素酸(HClO)を主成分として含有する水溶液で、例えば塩化ナトリウム水溶液を電気分解して得られる。次亜塩素酸水の次亜塩素酸濃度は、50ppm以上250ppm以下であることが好ましい。皮の表面の白色度を上げられるとともに、人体に悪影響を及ぼすことなく、皮革なめし現場のカビの発生および臭気を抑えられるからである。さらに、次亜塩素酸水は特殊な排水処理が不要である。
また、次亜塩素酸水のpHは、6.0以上6.5以下であることが好ましい。白色革の製造作業者の弱酸性である皮膚のpHとの差があまりなく、皮膚などに悪影響を及ぼすおそれがほとんどないからである。また、pH6.0以上6.5以下の次亜塩素酸水で皮の表面を処理すれば、後のなめし段階で用いる酸性のなめし剤のpHと、白色度向上工程を経た皮のpHの差が少ない。このため、酸性のなめし剤が皮に吸収・浸透しやすくなる。
一方、過酸化水素水を用いて皮の表面の白色度を上げる場合、過酸化水素水の過酸化水素の濃度は10%程度である(特許文献1)。この濃度の過酸化水素水は、白色革の製造作業者の皮膚などに悪影響を及ぼすおそれがある。また、次亜塩素酸ナトリウムはアルカリ性であるため、次亜塩素酸ナトリウムを用いて皮の表面の白色度を上げる場合も、白色革の製造作業者の皮膚などに悪影響を及ぼすおそれがある。本実施形態の白色度向上工程によれば、過酸化水素水および次亜塩素酸ナトリウムのような白色革の製造作業者の皮膚などに悪影響を及ぼすおそれがある漂白剤を用いずに、白色度が高い白色革が得られる。
白色度向上工程後の浸酸工程では、白色度向上工程を経た獣の皮を酸性溶液に浸して、後のなめし段階で用いる酸性のなめし剤が皮に吸収・浸透しやすいようにする。
なめし段階は、主なめし工程と、防腐工程と、再なめし工程と、染色工程と、加脂工程とを備えている。主なめし工程では、準備段階を経た獣の皮をなめし剤でなめて獣の革を得る。具体的には、白色度向上工程を経た皮となめし剤をドラム内に入れてドラムを回転する。主なめし工程によって、なめし剤が皮に浸透し、なめし剤とコラーゲン繊維が結合して安定化し、耐熱性と耐久性が皮に与えられる。主なめし工程を経て「皮」が「革」に変化する。
主なめし工程では、リン酸塩を含有するなめし剤を用いることが好ましい。リン酸塩を含有するなめし剤を用いてなめした革の液中熱収縮温度は、タンニンなめしした革の液中熱収縮温度より高いからである。リン酸塩としては、第四級リン酸塩、オクトリン酸塩、および重合リン酸塩などが挙げられる。また、リン酸塩を含有するなめし剤を含有する廃液は、土壌で生分解するので、特別な廃液設備が不要である。さらに、リン酸塩を含有するなめし剤を用いれば、準備段階を経た皮の高い白色度を維持した主なめし工程が行える。
主なめし工程後の防腐工程では、主なめし工程を経た獣の革に防腐剤または防カビ剤を浸透させる。具体的には、主なめし工程を経た獣の革と防腐剤または防カビ剤をドラム内に入れてドラムを回転する。なお、革が腐りにくい時季では、防腐工程を省略してもよい。
防腐工程後の再なめし工程では、靴、カバン、および衣類などの用途に応じた革を得るために、防腐工程を経た獣の革に各種なめし剤を浸透させる。具体的には、防腐工程を経た獣の革となめし剤をドラム内に入れてドラムを回転する。
再なめし工程後の染色工程では、再なめし工程を経た獣の革にチタンパウダーを付着させる。具体的には、再なめし工程を経た獣の革とチタンパウダーをドラム内に入れてドラムを回転する。革にチタンパウダーを付着させることで、革の白色度がさらに向上する。チタンパウダーは、例えば、平均粒径50μm~200μm、チタン含有率99質量%以上の高純度チタン粉末である。
染色工程後の加脂工程では、染色工程を経た獣の革に天然油脂と合成油脂の少なくとも一方を浸透させる。具体的には、染色工程を経た獣の革と天然油脂と合成油脂の少なくとも一方をドラム内に入れてドラムを回転する。その後、革を乾燥させて、革の状態を安定させる。
仕上段階は、研削工程と、撥水処理工程と、装飾工程とを備えている。研削工程では、ロール状のサンドペーパーが回転する研削機械を用い、獣の革の表面を薄く削り取って、革の表面を起毛させて、後の撥水処理工程で撥水剤が革の表面に付着しやすいようにする。
研削工程後の撥水処理工程では、研削工程を経た獣の革の表面に撥水剤を付着させる。具体的には、研削工程を経た獣の革とフロロカーボンなどの撥水剤をドラム内に入れてドラムを回転する。なお、撥水処理工程は、染色工程を経た獣の革を用いて行えばよく、必ずしも研削工程を経た獣の革を用いて行わなくてもよい。撥水処理工程後、必要に応じて、革をもみほぐしたり、乾燥させたりしてもよい。
撥水処理工程後の装飾工程では、撥水処理工程を経た獣の革の表面を漆で装飾する。革の表面を撥水処理したので、漆の装飾模様が革の表面にきれいに付着しやすい。この革は鹿革であることが好ましい。従来なかった白革印伝材料が得られるからである。この白革印伝材料を加工して製造した白革印伝製品は、白色を基調とした落ち着いたデザインであり、柔らかく手になじみ、滑らかで軽い。なお、撥水処理工程を経た革の表面に他の装飾を施してもよい。以上の各工程は、必要に応じて、順番を入れ替えたり、繰り返したり、省略したりしてもよい。
1.準備段階
(脱塩工程)
まず、塩蔵処理した後に冷凍保存していた鹿の皮(以下「塩蔵原皮」と記載することがある)の質量を測定した。つぎに、塩蔵原皮と、約100%の次亜塩素酸水をドラム内に入れ、7rpmでドラムを30分間回転し、ドラム内から液体を排出した。なお、特に断らない限り、脱塩工程から脱毛工程までに記載された百分率の数値は、塩蔵原皮に対する質量比である。また、特に断らない限り、各工程は常温で実施した。
つぎに、約100%の水道水をドラム内に入れ、7rpmでドラムを30分間回転し、ドラム内から液体を排出するサイクルを2回繰り返した。そして、約1%の炭酸ナトリウム、約1%の脱脂剤(泰光油脂化学工業社、FD-100)、および約100%の水道水をドラム内に入れ、7rpmで30分間回転した。つぎに、7rpmでドラムを1分間回転し、ドラムの回転を1時間停止するサイクルを夕方から翌朝まで繰り返した後、ドラム内から液体を排出した。
(脱毛工程)
まず、脱塩工程を経た鹿の皮が入っているドラム内に約100%の水道水を入れて、7rpmでドラムを30分間回転した。つぎに、約2%の水硫化ナトリウム、約1%の硫化ナトリウム、および約2%の水酸化カルシウムをドラム内にさらに順次入れた。そして、7rpmでドラムを30分間回転した。つぎに、7rpmでドラムを1分間回転し、ドラムの回転を1時間停止するサイクルを夕方から翌朝まで繰り返した。そして、約50%の水道水をドラム内にさらに入れて、5rpmでドラムを1分間回転し、ドラムの回転を2時間停止するサイクルを夕方から翌朝まで繰り返した後、ドラム内から液体を排出した。
(裏打工程)
裏打機を用いて、脱毛工程を経た鹿の皮の裏面に付着している肉片および脂などの不要物を削って除去した。
(垢出工程)
銓刀を用いて、裏打工程を経た鹿の皮の表面から、毛根および汚れなどを手作業で削り取った。
(石灰漬工程)
まず、垢出工程を経た鹿の皮(以下「裸皮」と記載することがある)の質量を測定した。つぎに、裸皮と、約200%の水道水をドラム内に入れて、10rpmでドラムを30分間回転した。なお、石灰漬工程から防腐工程までで記載された百分率の数値は、特に断らない限り、裸皮に対する質量比である。そして、約1%の水酸化カルシウムと、約1%の脱脂剤(泰光油脂化学工業社、FD-100)をドラム内にさらに入れて、10rpmでドラムを1分間回転し、ドラムの回転を1時間停止するサイクルを夕方から翌朝まで繰り返した後、ドラム内から液体を排出した。裸皮のpHは10.5~11.0となった。
(脱灰・酵素分解工程)
まず、石灰漬工程を経た裸皮が入っているドラム内に、約400%の水道水を入れて、10rpmでドラムを30分間回転し、ドラム内から液体を排出した。つぎに、約1%の脱灰剤(Stahl社、DECALTAR A-N)をドラム内に入れて、温度約30℃、15rpmでドラムを30分間回転した。そして、約2%の脱灰剤(Stahl社、DECALTAR A-N)をドラム内にさらに入れて、温度約30℃、15rpmでドラムを1時間回転した。
つぎに、約1%のタンパク質分解酵素(Stahl社、BASOZYM B-10)をドラム内にさらに入れて、温度約30℃、15rpmでドラムを1時間回転した後、ドラム内から液体を排出した。そして、約300%の水道水をドラム内に入れて、10rpmでドラムを30分間回転した後、ドラム内から液体を排出した。裸皮のpHは8.0~8.5となった。
(白色度向上工程)
まず、脱灰・酵素分解工程を経た裸皮が入っているドラム内に、約100%の次亜塩素酸水(濃度約200ppm、pH6.0~6.5)を入れて、7rpmでドラムを30分間回転した。つぎに、7rpmでドラムを1分間回転し、ドラムの回転を1時間停止するサイクルを夕方から翌朝まで繰り返した後、ドラム内から液体を排出した。裸皮のpHは7.5~8.0となった。pH6.0~6.5の次亜塩素酸水で裸皮を処理したからである。このため、後のなめし段階で用いる酸性のなめし剤と裸皮のpHの差が少なくなり、なめし剤が裸皮に吸収・浸透しやすくなった。
(浸酸工程)
まず、白色度向上工程を経た裸皮が入っているドラム内に、約100%の水道水を入れて、15rpmでドラムを30分間回転した後、ドラム内から液体を排出した。つぎに、約8%の食塩をドラム内にさらに入れて、15rpmでドラムを20分間回転した。そして、約1%のギ酸(濃度76%)を水道水で10倍希釈した溶液を、ドラム内にさらに入れて、15rpmでドラムを20分間回転した。つぎに、約1%の濃硫酸(濃度98%)を水道水で20倍希釈した溶液を、ドラム内にさらに入れて、15rpmでドラムを60分間回転した。その後、15rpmでドラムを1分間回転し、ドラムの回転を1時間停止するサイクルを夕方から翌朝まで繰り返した。
2.なめし段階
(主なめし工程)
まず、浸酸工程を経た裸皮と液体が入っているドラムを、15rpmで10分間回転した。つぎに、約2%のリン酸塩系なめし剤(Stahl社、Granofin F-60)をドラム内にさらに入れて、15rpmでドラムを60分間回転した。そして、約5%の塩基性酸化アルミニウム系補助なめし剤(泰光油脂化学工業社、Tartan ASL)をドラム内にさらに入れて、15rpmでドラムを2時間回転した。つぎに、約2%のポリリン酸塩系塩基性アルカリ緩衝材(BK社、Coriagen CRII)をドラム内にさらに入れて、15rpmでドラムを30分間回転した。
そして、約2%のギ酸ナトリウムをドラム内にさらに入れて、15rpmでドラムを30分間回転した。つぎに、約1%の重炭酸ナトリウムをドラム内にさらに入れて、温度30~40℃、15rpmでドラムを30分間回転した。この重炭酸ナトリウムの投入とドラム回転を4回行った後、ドラム内から液体を排出した。そして、約150%の水道水と約2%のフェノール置換タンニン系補助なめし剤(Stahl社、TANICOR CRF)をドラム内に入れて、温度約40℃、15rpmでドラムを30分間回転した。
(防腐工程)
まず、液体と、主なめし工程を経た裸皮、すなわち革が入っているドラム内に約0.03%の防腐剤(Lanksses社、PREVENTOR WB)を入れて、15rpmでドラムを30分間回転した後、ドラム内から液体を排出した。つぎに、約100%の次亜塩素酸水(濃度約200ppm、pH6.0~6.5)をドラム内に入れて、15rpmでドラムを1時間回転した。その後、5rpmでドラムを1分間回転し、ドラムの回転を1時間停止するサイクルを夕方から翌朝まで繰り返した後、ドラム内から液体を排出した。そして、ドラム内に約100%の水道水を入れて、5rpmでドラムを10分間回転し、ドラム内から液体を排出した。つぎに、ドラム内から取り出した革を基台に載せて、約一週間エージングした。
(再なめし工程)
まず、防腐工程を経た革の質量を測定した。つぎに、この革と約200%の40℃の水をドラム内に入れ、22rpmでドラムを10分間回転した後、ドラム内から液体を排出した。なお、特に断らない限り、再なめし工程から加脂工程までに記載された百分率の数値は、防腐工程を経た革に対する質量比である。そして、約100%の40℃の水をドラム内に入れ、22rpmでドラムを回転させながら、約0.2%のシュウ酸(菱江化学、ACIDE OXALIQUE)および約0.2%の脱脂剤(泰光油脂化学工業社、FD-100)の水溶液をドラムの給水口から入れて20分間回転した後、ドラム内から液体を排出した。
つぎに、約100%の40℃の水をドラム内に入れ、22rpmでドラムを回転させながら、約2.0%の加脂剤(スタール社、デルミノールリッカーCFS)をドラムの給水口から入れ20分間回転した。つぎに、約6.0%の樹脂タンニン剤(スタール社、RENEKTAN XWN)をドラム内に入れ、さらに20分間回転した。
(染色工程)
再なめし工程を経た革と液体が入っているドラム内に、約12.0%の合成タンニン剤(スタール社、TANICOR CRF)、約0.3%の金属封鎖剤(BK Giulini Gmbh社、UTANIT AF)、および約3.0%のチタンパウダー(チタン工業株式会社、クロノス酸化チタンKA-10)の各粉体を入れ、22rpmでドラムを60分間回転した。
(加脂工程)
まず、染色工程を経た革、液体、およびチタンパウダーなどの粉体が入っているドラム内に、約7.0%の高級アルコール系油脂剤(泰光油脂化学工業社、加脂剤#375)、約7.0%の界面活性剤(泰光油脂化学工業社、BS469)、および約5.0%の(泰光油脂化学工業社、ソフタノールHG)を含む水溶液を入れ、ドラム内の温度をゆるやかに上昇させながら90分間回転した。つぎに、約3.0%の加脂定着剤(スタール社、DERMAGEN PC)の水溶液をドラム内に入れ、ドラムを30分間回転した。
そして、約3.0%のギ酸(朝日化学工業所、濃度76%)を3回に分けて10分間隔でドラム内に入れ、さらにドラムを30分回転し、ドラム内から液体を排出した。つぎに、約100%の水道水と約100%の次亜塩素酸水(濃度約200ppm、pH6.0~6.5)をドラム内にさらに入れて、15rpmでドラムを30分間回転した後、ドラム内から液体を排出した。そして、ドラム内から取り出した革を吊り干しして乾燥させた。
3.仕上段階
(研削工程)
研削機械を用いて、革の表面を薄く削り取った。
(撥水処理工程)
まず、研削工程を経た革の質量を測定した。つぎに、この革と約200%の50℃の水をドラム内に入れ、22rpmでドラムを10分間回転した後、ドラム内から液体を排出した。なお、特に断らない限り、撥水処理工程で記載された百分率の数値は、研削工程を経た革に対する質量比である。つぎに、約100%の50℃の水をドラム内に入れ、22rpmでドラムを回転した。そして、約5.0%のフロロカーボン系撥水剤(3M社、Scotchgard-PM4700)をドラム内に入れ、さらにドラムを30分間回転した。
つぎに、約5.0%の塩基性酸化アルミニウム系補助なめし剤(泰光油脂化学工業社、Tartan ASL)をドラム内に入れて、ドラム内の温度を55℃までゆるやかに上昇させながらドラムを30分間回転した。そして、約1.0%のギ酸(朝日化学工業所、濃度76%)をドラム内に入れ、さらに20分間回転した後、ドラム内から液体を排出した。つぎに、約100%の55℃の水をドラム内に入れて22rpmで回転した後、約3.0%のフロロカーボン系撥水剤(3M社、Scotchgard-PM4700)をドラムの給水口から入れた。
つぎに、ドラムを20分間回転した後、約3.0%の塩基性酸化アルミニウム系補助なめし剤(泰光油脂化学工業社、Tartan ASL)をドラムの給水口入れて、ドラム内の設定温度を60℃にゆるやかに上昇させながら更にドラムを20分間回転した。そして、約0.5%のギ酸(朝日化学工業所、濃度76%)をドラム内に入れ、さらに10分間回転した後、ドラム内から液体を排出した。
つぎに、ドラム内の温度を15℃に維持しながら、約100%の水道水と約100%の次亜塩素酸水(濃度約200ppm、pH6.0~6.5)をドラム内にさらに入れて、15rpmでドラムを30分間回転した後、ドラム内から液体を排出した。そして、ドラム内から取り出した革を吊り干しして乾燥させた。こうして白色度が高い白色革が得られた。
実験例1:垢出工程あり・白色度向上工程あり
・実験例1-1
上記実施例の脱塩工程、脱毛工程、裏打工程、垢出工程、石灰漬工程、脱灰・酵素分解工程、白色度向上工程、および浸酸工程を経た鹿の皮の10サンプルの表面の明度Lと、色度aおよびbを、分光測色計(コニカミノルタ社、CM-2600D、D65光源)を用いてそれぞれ測定して数平均値を算出した。結果を下記に示す。
平均値:83.61、 a平均値:-1.84、 b平均値:7.32
・実験例1-2
実験例1-1の浸酸工程を経た鹿の皮に、上記実施例の主なめし工程を施した鹿の革の10サンプルについて、実験例1-1と同様にして明度Lと、色度aおよびbの数平均値を算出した。結果を下記に示す。
平均値:87.35、 a平均値:-0.59、 b平均値:8.14
実験例2:垢出工程なし・白色度向上工程あり
・実験例2-1
実験例1-1の垢出工程を行わなかった鹿の皮の10サンプルついて、実験例1-1と同様にして明度Lと、色度aおよびbの数平均値を算出した。結果を下記に示す。
平均値:79.35、 a平均値:-0.55、 b平均値:4.99
・実験例2-2
実験例2-1の浸酸工程を経た鹿の皮に、上記実施例の主なめし工程を施した鹿の革の10サンプルについて、実験例1-1と同様にして明度Lと、色度aおよびbの数平均値を算出した。結果を下記に示す。
平均値:83.41、 a平均値:-0.03、 b平均値:10.46
実験例3:垢出工程あり・白色度向上工程なし
・実験例3-1
実験例1-1の白色度向上工程で、次亜塩素酸水の代わりに水道水を用いて得た鹿の皮、すなわち白色度向上工程を行わずに得た鹿の皮の10サンプルについて、実験例1-1と同様にして明度Lと、色度aおよびbの数平均値を算出した。結果を下記に示す。
平均値:77.76、 a平均値:1.02、 b平均値:6.52
・実験例3-2
実験例3-1の浸酸工程を経た鹿の皮に、上記実施例の主なめし工程を施した鹿の革の10サンプルについて、実験例1-1と同様にして明度Lと、色度aおよびbの数平均値を算出した。結果を下記に示す。
平均値:83.32、 a平均値:1.28、 b平均値:8.65
実験例4:垢出工程なし・白色度向上工程なし
・実験例4-1
実験例1-1の垢出工程を行なわず、さらに白色度向上工程で、次亜塩素酸水の代わりに水道水を用いて得た鹿の皮、すなわち垢出工程と白色度向上工程を行わずに得た鹿の皮の10サンプルについて、実験例1-1と同様にして明度Lと、色度aおよびbの数平均値を算出した。結果を下記に示す。
平均値:68.99、 a平均値:-0.87、 b平均値:3.80
・実験例4-2
実験例4-1の浸酸工程を経た鹿の皮に、上記実施例の主なめし工程を施した鹿の革の10サンプルについて、実験例1-1と同様にして明度Lと、色度aおよびbの数平均値を算出した。結果を下記に示す。
平均値:79.99、 a平均値:1.33、 b平均値:8.55
評価
実験例1-1のLの平均値83.61と、実験例2-1のLの平均値79.35の明度差は、4.26であった。この結果から、垢出工程を行うことによって、得られる皮の白色度が上昇することがわかった。また、実験例1-2のLの平均値87.35と、実験例2-2のLの平均値83.41の明度差は、3.94であった。この結果から、主なめし工程を経ても、垢出工程の有無による革の白色度の差がある程度反映されることがわかった。
実験例1-1のLの平均値83.61と、実験例3-1のLの平均値77.76の明度差は、5.85であった。この結果から、次亜塩素酸水を用いた白色度向上工程を行うことによって、得られる皮の白色度が上昇することがわかった。また、実験例1-2のLの平均値87.35と、実験例2-2のLの平均値83.32の明度差は、3.94であった。この結果から、主なめし工程を経ても、次亜塩素酸水を用いた白色度向上工程の有無による革の白色度の差がある程度反映されることがわかった。
実験例2-1のLの平均値79.35と、実験例4-1のLの平均値68.99の明度差は、10.36であった。この結果からも、次亜塩素酸水を用いた白色度向上工程を行うことによって、得られる皮の白色度が上昇することがわかった。また、実験例2-2のLの平均値83.41と、実験例4-2のLの平均値79.99の明度差は、4.42であった。この結果から、主なめし工程を経ても、次亜塩素酸水を用いた白色度向上工程の有無による革の白色度の差がある程度反映されることがわかった。
実験例3-1のLの平均値77.76と、実験例4-1のLの平均値68.99の明度差は、8.77であった。この結果からも、垢出工程を行うことによって、得られる皮の白色度が上昇することがわかった。また、実験例3-2のLの平均値83.32と、実験例4-2のLの平均値79.99の明度差は、3.33であった。この結果から、主なめし工程を経ても、垢出工程の有無による革の白色度の差がある程度反映されることがわかった。
実験例1-1のLの平均値83.61と、実験例4-1のLの平均値68.99の明度差は、14.62であった。この結果から、垢出工程と次亜塩素酸水を用いた白色度向上工程を行うことによって、得られる皮の白色度が大きく上昇することがわかった。すなわち、垢出工程と次亜塩素酸水を用いる白色度向上工程が、より白い白色革の製造に寄与していることがわかった。また、実験例1-2のLの平均値87.35と、実験例4-2のLの平均値79.99の明度差は、7.36であった。この結果から、主なめし工程を経ても、垢出工程および次亜塩素酸水を用いた白色度向上工程の有無による革の白色度の差がある程度反映されることがわかった。

Claims (10)

  1. かびの発生を抑えた獣の皮を脱毛する脱毛工程と、
    前記脱毛工程を経た獣の皮の表面を次亜塩素酸水で処理する白色度向上工程と、
    前記白色度向上工程を経た獣の革の表面に、酸化チタンであるチタンパウダーを付着させる染色工程をさらに有する白色革の製造方法。
  2. 請求項1において、
    記脱毛工程を経た獣の皮の表面から毛根、細毛、脂、および汚れの一つ以上を手作業で削り取る垢出工程と、
    を有する白色革の製造方法。
  3. 請求項2において、
    前記白色度向上工程は、前記垢出工程を経た獣の皮の表面を次亜塩素酸水で処理する工程である白色革の製造方法。
  4. 請求項1または3において、
    前記次亜塩素酸水は、次亜塩素酸濃度が50ppm以上250ppm以下、pHが6.0以上6.5以下である白色革の製造方法。
  5. 請求項1、3または4において、
    リン酸塩を含有するなめし剤で、前記白色度向上工程を経た獣の皮をなめして獣の革を得る主なめし工程をさらに有する白色革の製造方法。
  6. 請求項1、3または4において、
    前記白色度向上工程を経た獣の皮は、明度L が75以上の白色度を有する白色革の製造方法。
  7. 請求項5において、
    前記染色工程は、前記主なめし工程を経た獣の革の表面に前記チタンパウダーを付着させる工程である白色革の製造方法。
  8. 請求項7において、
    前記染色工程を経た獣の革の表面に撥水剤を付着させる撥水処理工程をさらに有する白色革の製造方法。
  9. 請求項8において、
    前記撥水処理工程を経た獣の革の表面を漆で装飾する装飾工程をさらに有する白色革の製造方法。
  10. 請求項1から9のいずれかにおいて、
    前記獣が鹿である白色革の製造方法。

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