JP7227588B2 - 生産管理システム及び生産管理方法 - Google Patents
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Description
この形態によれば、生産管理装置は、要求と識別情報とを用いて、情報提供装置が取得可能な稼働情報の範囲を決定するので、情報提供装置として非接触による操作が可能な装置を用いる場合であっても、情報入力装置から入力される識別情報を用いて情報へのアクセス権限の制限が可能である。
(2)上記形態の生産管理システムにおいて、前記識別情報は、前記利用者の権限に応じて定められてもよい。この形態の生産管理システムによれば、識別情報が利用者の権限に応じて稼働情報へのアクセス制限を行うことができる。
(3)上記形態の生産管理システムは、複数の前記情報提供装置を備え、前記情報提供装置は、前記要求をする際に、自己が前記複数の情報提供装置のうちいずれの情報提供装置かを示す装置固有情報を前記生産管理装置に入力し、前記生産管理装置は、前記要求と前記識別情報と前記装置固有情報とを用いて、前記情報提供装置が取得可能な前記稼働情報の範囲を決定してもよい。この形態の生産管理システムによれば、情報提供装置に応じて稼働情報へのアクセス制限を行うことができる。
(4)上記形態の生産管理システムにおいて、前記装置固有情報は、前記情報提供装置が配置されている場所に応じて定められていてもよい。この形態の生産管理システムによれば、情報提供装置が配置されている場所に応じて稼働情報へのアクセス制限を行うことができる。
(5)上記形態の生産管理システムにおいて、前記生産管理装置は、前記識別情報が入力されていない場合には、前記装置固有情報を用いて、前記情報提供装置が取得可能な前記稼働情報の範囲を決定してもよい。この形態の生産管理システムによれば、識別情報が入力されていない場合であっても情報提供装置が取得可能な稼働情報の範囲を決定できる。
(6)上記形態の生産管理システムにおいて、前記情報提供装置は、複数の前記稼働情報を前記利用者に提供可能であり、前記利用者による非接触の操作に応じて、前記複数の稼働情報から前記利用者に提供する稼働情報を選択してもよい。この形態の生産管理システムによれば、利用者は、非接触の操作によって、複数の稼働情報から提供される稼働情報を選択できる。
(7)上記形態の生産管理システムにおいて、前記情報提供装置は、前記利用者の音声によって操作され、音声を用いて前記稼働情報を提供してもよい。この形態の生産管理システムによれば、利用者は、音声による情報提供装置の操作と、音声による稼働情報の提供を受けることが可能である。
(8)上記形態の生産管理システムにおいて、前記生産管理装置は、さらに、前記稼働情報の内容を用いて、前記情報提供装置が取得可能な前記稼働情報の範囲を決定してもよい。この形態の生産管理システムによれば、利用者は、生産設備の稼働状態に応じた稼働情報の提供を受けることができる。
(9)上記形態の生産管理システムにおいて、前記生産管理装置は、前記稼働情報を前記利用者に提供する際に、前記稼働情報に応じて、前記利用者以外の予め定められた前記生産管理システムの利用者である被報告者に対して、前記稼働情報と、前記被報告者への指示を示す情報と、の少なくともいずれか1つを提供してもよい。この形態の生産管理システムによれば、利用者は、被報告者への稼働状態の報告又は被報告者への指示を行う手間が低減される。
(10)上記形態の生産管理システムは、さらに、前記被報告者による前記提供に対する応答を前記生産管理装置に送信するための応答装置を、備え、前記生産管理装置は、前記応答がない場合に、前記被報告者とは別の被報告者に前記提供を行ってもよい。この形態の生産管理システムによれば、利用者は、被報告者から応答がない場合における、別の被報告者への稼働状態の報告又は被報告者への指示を行う手間が低減される。
(11)上記形態の生産管理システムにおいて、前記情報入力装置は、無線通信を用いて前記生産管理装置に前記識別情報を入力する可搬型の装置であり、前記利用者による押下可能な押下部を有し、前記押下部が押下された場合に、前記識別情報を前記情報提供装置に入力してもよい。この形態の生産管理システムによれば、利用者は、押下部を押下することによって、情報入力装置を操作することができる。
(12)上記形態の生産管理システムにおいて、前記情報入力装置は、前記情報提供装置と無線通信を用いて接続され、前記情報提供装置を介して前記識別情報を前記生産管理装置に入力してもよい。この形態の生産管理システムによれば、有線による通信を用いる場合に比べて、情報入力装置と情報提供装置との位置関係の変更が容易である。
(13)上記形態の生産管理システムにおいて、前記情報入力装置は、接続可能な前記情報提供装置が複数ある場合には、前記複数の接続可能な情報提供装置のうち前記情報入力装置との距離が最も小さい情報提供装置を介して前記識別情報を前記生産管理装置に入力し、前記識別情報の入力に用いられた前記情報提供装置によって、前記利用者に前記稼働情報が提供されてもよい。この形態の生産管理システムによれば、複数の情報提供装置が利用可能な場合における、情報提供装置を選択する利用者の手間を低減できる。
(14)上記形態の生産管理システムにおいて、前記生産管理装置と前記情報提供装置との間の情報伝達には、インターネットが介在していてもよい。この形態の生産管理システムによれば、インターネットを利用した生産管理が可能である。
本開示は、生産管理装置および生産管理システム以外の種々の形態で実現することが可能である。例えば、生産管理システムを備えた製造ラインや、生産管理プログラム等の形態で実現することができる。
図1は、第1実施形態に係る生産管理システム100を備える製造ラインL1、L2の概略図である。図2は、第1実施形態に係る生産管理システム100における情報伝達を示すブロック図である。生産管理システム100は、インターネットINTを利用するInternet of Things(IoT)技術によって生産管理を行なうシステムである。図1及び図2におけるエリアAr1~Ar3は、それぞれが異なる場所であることを示している。
第2実施形態に係る生産管理システム100において、生産管理装置20は、情報提供装置601~606を操作した利用者U1~U4に稼働情報を提供する際の処理内容において第1実施形態に係る生産管理システム100と異なる。また、本実施形態において、生産管理装置20は、操作が行われた際における生産設備30a~30dの稼働状態に応じて、操作を行った利用者U1~U4以外の利用者である被報告者にも稼働情報を提供する。また生産管理装置20は、稼働情報を提供された被報告者が稼働情報の提供に対する応答を行う為の装置である応答装置を備える。本実施形態において、操作が行われた際における生産設備30a~30dの稼働状態は、稼働情報に応じて判断される。被報告者は、生産管理装置20の管理部40に予め記憶されている利用者である。被報告者は、稼働状態や生産設備30a~30dに応じて設定されている。例えば、長時間の停止が発生している場合には、第2の利用者U2や第3の利用者U3に対して停止を示す稼働情報を提供してもよい。また、生産設備30a~30d毎に保守や修理の担当者が異なる場合には、生産設備30a~30dに応じて、被報告者が設定されていてもよい。以下において、第1実施形態と同様の構成を説明する場合には、同様の符号を付し、詳細な説明を省略する。
C1.第1の他の実施形態
上記実施形態において情報入力装置90は、IoTボタンであるが、これに限定されない。情報入力装置90は、接触式の操作に応じて識別情報を情報提供装置60に入力する装置であればよい。例えば、情報入力装置90は、物理ボタンである押下部92を有さない装置、例えばスマートフォンやタブレット型PC、であってもよい。また、識別情報を記憶したICカードとその読み取り機器であってもよい。この場合には、情報入力装置90と情報提供装置60との接続は、無線接続に限らず、有線接続されていてもよい。
上記実施形態において、情報提供装置60は、AIスピーカであるが、これに限定されない。例えば、情報提供装置60は、ジェスチャーを読み取る撮像部を有し、ジェスチャーに応じて要求を生成する装置であってもよい。具体的には、情報提供装置60は、撮像部としてのカメラを有するパーソナルコンピュータやタブレット型PCであってもよい。また、情報提供装置60の処理部66は、サーバ上に形成されているが、これに限定されない。例えば、処理部66は、情報提供装置60の筐体内に格納されたCPUとメモリであってもよい。また、情報提供装置60は2以上の装置によって構成されていても良い。例えば、操作のための装置(例えばAIスピーカ)と情報を提供するための装置(例えばタブレット型PC)の協働によって情報提供装置として機能を発揮する。
上記実施形態において、情報入力装置90は、通信装置70を介してインターネットINT上の管理部40に接続されているが、これに限定されない。例えば、情報入力装置90は、情報提供装置60を介して管理部40に識別情報を入力してもよい。情報入力装置90と情報提供装置60との接続には、例えば、Bluetooth(登録商標)等の無線通信を用いてもよい。この場合において、情報入力装置90が複数の情報提供装置601~606と接続可能な場合には、情報入力装置90は、複数の接続可能な情報提供装置601~606のうち情報入力装置90との距離が最も小さい情報提供装置を介して識別情報を生産管理装置20に入力してもよい。この場合には、識別情報の入力に用いられた情報提供装置601~606によって、利用者U1~U4に稼働情報が提供されてもよい。この場合には、複数の情報提供装置601~606が利用可能な場合における、情報提供装置601~606を選択する利用者U2~U4の手間が低減される。
上記実施形態において、識別情報は、利用者U2~U4の権限に応じて設定されているが、これに限定されない。例えば、利用者U2~U4の権限とは無関係に、同一の情報であってもよい。この場合であっても、識別情報の有無に応じて、提供可能な稼働情報の範囲を設定することが可能である。
上記実施形態において、生産管理装置20は、情報提供装置60の提供可能な稼働情報の範囲を定める際に、装置固有情報を用いているが、これに限定されない。情報提供装置601~606それぞれにおいて提供される稼働情報の範囲は同一の範囲に設定されていても良い。
上記実施形態において、生産管理装置20は、識別情報が入力されていない場合には、パブリック情報である稼働情報を利用者U1~U4に提供するが、これに限定されない。例えば、生産管理装置20は、稼働情報を提供するための必須の条件として、識別情報の入力を設定し、識別情報が入力されていない場合には、稼働情報の提供を行わなくても良い。
上記実施形態において、情報入力装置90は、識別情報の入力にのみ用いられているが、これに限定されない。例えば、情報入力装置90は、情報提供装置60の操作に用いられても良い。具体的には、例えば押下部92の長押し等によって識別情報以外の情報を情報提供装置60に送信してもよい。この場合には、情報提供装置60は、設定された情報に応じて、予め定められた処理を行うように設定されていてもよい。
上記実施形態に係る生産管理システム100は、製造ラインL1、L2が配置された工場の敷地外、例えば第2及び第3エリアAr2、Ar3から接続可能なインターネットINTを用いて情報を共有している。しかし、生産管理システム100は、これに限定されない。例えば、生産管理システム100は、インターネットINTに代えて、企業内ネットワーク、いわゆるイントラネットを用いて情報の共有を行なってもよい。この場合には、生産管理装置20の管理部40は、企業内ネットワークに接続されたサーバに設けられている。通信装置70は、例えば、企業内ネットワークに接続された無線LAN通信装置である。
上記実施形態に係る生産管理システム100において、情報入力装置90は、識別情報の生産管理装置20への入力以外の機能を有していてもよい。例えば、情報入力装置90は、予め定められた処理を指示するための情報を生産管理装置20に入力してもよい。予め定められた処理は、例えば、利用者U1~U4以外の利用者の呼び出しであってもよい。具体的には、生産設備30a~30dの停止等が発生した場合に、上司や修理の担当者を呼び出すための処理を指示するために用いられてもよい。この場合には、情報入力装置90は、識別情報を入力するための操作とは異なる操作に応じて、呼び出しのための情報を入力することが好ましい。例えば、識別情報を入力するための操作が押下部92を1回押下することである場合には、呼び出しのための情報を入力するための操作は、押下部92を2回押下することや長押しすることであってもよい。
Claims (14)
- 複数の生産設備を備える製造ラインの生産状況を管理する生産管理システムであって、
前記生産設備の稼働状態を示す情報である稼働情報を管理する生産管理装置と、
前記生産管理システムの利用者による音声を用いた非接触の操作に応じて前記生産管理装置に対して前記稼働情報の送信を要求し、取得した前記稼働情報を前記利用者に提供する複数の情報提供装置であって、自己が前記複数の情報提供装置のうちいずれの情報提供装置かを示す装置固有情報を前記生産管理装置に入力する情報提供装置と、
識別情報を前記生産管理装置に入力するための情報入力装置と、を備え、
前記生産管理装置は、前記要求と前記要求の入力後に入力される前記識別情報および前記装置固有情報とを用いて、前記情報提供装置が取得可能な前記稼働情報の範囲を決定する、
生産管理システム。 - 請求項1に記載の生産管理システムであって、
前記識別情報は、前記利用者の権限に応じて定められている、生産管理システム。 - 請求項1に記載の生産管理システムであって、
前記装置固有情報は、前記情報提供装置が配置されている場所に応じて定められている、生産管理システム。 - 請求項1または請求項3に記載の生産管理システムであって、
前記生産管理装置は、前記識別情報が入力されていない場合には、前記装置固有情報を用いて、前記情報提供装置が取得可能な前記稼働情報の範囲を決定する、生産管理システム。 - 請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の生産管理システムであって、
前記情報提供装置は、複数の前記稼働情報を前記利用者に提供可能であり、
前記利用者による非接触の操作に応じて、前記複数の稼働情報から前記利用者に提供する稼働情報を選択する、生産管理システム。 - 請求項5に記載の生産管理システムであって、
前記情報提供装置は、前記利用者の音声によって操作され、音声を用いて前記稼働情報を提供する、生産管理システム。 - 請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載の生産管理システムであって、
前記生産管理装置は、さらに、前記稼働情報の内容を用いて、前記情報提供装置が取得可能な前記稼働情報の範囲を決定する、生産管理システム。 - 請求項1から請求項7までのいずれか一項に記載の生産管理システムであって、
前記生産管理装置は、前記稼働情報を前記利用者に提供する際に、前記稼働情報に応じて、前記利用者以外の予め定められた前記生産管理システムの利用者である被報告者に対して、前記稼働情報と、前記被報告者への指示を示す情報と、の少なくともいずれか1つを提供する、生産管理システム。 - 請求項8に記載の生産管理システムであって、さらに、
前記被報告者による前記提供に対する応答を前記生産管理装置に送信するための応答装置を、備え、
前記生産管理装置は、前記応答がない場合に、前記被報告者とは別の被報告者に前記提供を行う、生産管理システム。 - 請求項1から請求項9までのいずれか一項に記載の生産管理システムであって、
前記情報入力装置は、無線通信を用いて前記生産管理装置に前記識別情報を入力する可搬型の装置であり、
前記利用者による押下可能な押下部を有し、
前記押下部が押下された場合に、前記識別情報を前記情報提供装置に入力する、生産管理システム。 - 請求項10に記載の生産管理システムであって、
前記情報入力装置は、前記情報提供装置と無線通信を用いて接続され、
前記情報提供装置を介して前記識別情報を前記生産管理装置に入力する、生産管理システム。 - 請求項11に記載の生産管理システムであって、
前記情報入力装置は、接続可能な前記情報提供装置が複数ある場合には、前記複数の接続可能な情報提供装置のうち前記情報入力装置との距離が最も小さい情報提供装置を介して前記識別情報を前記生産管理装置に入力し、
前記識別情報の入力に用いられた前記情報提供装置によって、前記利用者に前記稼働情報が提供される、生産管理システム。 - 請求項1から請求項12までのいずれ一項に記載の生産管理システムであって、
前記生産管理装置と前記情報提供装置との間の情報伝達には、インターネットが介在している、生産管理システム。 - 製造ラインに備えられた複数の生産設備それぞれの稼働状態を示す稼働情報を管理する生産管理装置を用いて、前記製造ラインの生産状況を管理する生産管理方法であって、
前記生産管理装置の利用者による音声を用いた非接触の操作が可能な装置を用いて、前記生産管理装置に前記稼働情報を要求し、取得した前記稼働情報を複数の情報提供装置を介して提供する第1の手段と、前記情報提供装置は、自己が前記複数の情報提供装置のうちいずれの情報提供装置かを示す装置固有情報を前記生産管理装置に入力し、
識別情報を前記生産管理装置に入力する第2の手段と、
前記要求と前記要求の入力後に入力される前記識別情報および前記装置固有情報とを用いて、前記第1の手段によって取得可能な前記稼働情報の範囲を決定する第3の手段と、を備える、
生産管理方法。
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