JP7226253B2 - 台車 - Google Patents

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Description

本発明は、荷物を載せる荷台を備える台車本体部と、前記台車本体部の周縁に設けられる柵とを備える台車に関する。
柵を備える台車に関する技術が特許文献1に記載されている。特許文献1に記載の台車は手押し台車であり、荷台を備える台車本体部の周縁に左柵、右柵、前柵、及び後柵が設けられている。このため、台車の移動時に荷台上の荷物の落下を防止できる。台車本体部の左柵、右柵、前柵、及び後柵は、起立位置から倒伏位置まで折り畳み可能な状態で台車本体部の周縁に取付けられている。このため、台車を使用していないときには、これらの柵を折り畳むことで、台車の収納が容易になる。
特開2012-144207号公報
上記台車の使用時には、左柵、右柵、前柵、及び後柵が起立位置に保持されている。このため、台車に荷物を載せる際、荷物を持ち上げてこれらの柵の上から荷物を荷台上に積み込む必要がある。したがって、荷物が重い場合には、荷物の積み込みを行なう作業者に負担が掛かる。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、柵を備える台車の荷台上に荷物を載せ易くすることである。
上記した課題は、各発明によって解決される。第1の発明は、荷物を載せる荷台を備える台車本体部と、前記台車本体部の周縁に設けられた柵とを備える台車であって、前記柵は、下端位置が前記台車本体部の周縁に連結されて、高さ寸法を変えられるように構成された可動柵であり、前記台車本体部には、前記可動柵の高さ寸法を変える高さ可変機構が設けられており、前記高さ可変機構は、前記可動柵の高さ寸法を最小にする際、前記台車本体部の移動を禁止する移動ロック機構をロック動作させ、前記可動柵の高さ寸法を最小の状態から大きくするときに、前記移動ロック機構のロック動作を解除する構成であり、前記高さ可変機構は、中央部が前記台車本体部に上下回動可能な状態で連結された高さ可変リンクを備えており、前記高さ可変リンクは、回動中心に対する一端側が前記可動柵と前記移動ロック機構とに連結されており、前記高さ可変リンクの回動中心に対する他端側が上限位置から押し下げられることで、一端側が上昇して前記可動柵の高さ寸法を最小の状態から大きくし、さらに前記移動ロック機構のロック動作を解除する
本発明によると、可動柵は、下端位置が台車本体部の周縁に連結されて、高さ寸法を変えられるように構成されている。このため、高さ可変機構により可動柵の高さ寸法を最小にすることで、台車本体部の荷台上に荷物を載せ易くなる。また、高さ可変機構により可動柵の高さ寸法を最大にすることで、台車本体部の移動時に荷台上の荷物の落下を防止できる。
さらに、台車本体部の荷台上に荷物を載せる際、台車本体部を停止状態に保持でき、安全を確保できる。なお、可動柵の高さ寸法を大きくして台車本体部を移動させる際は、移動ロック機構のロック動作を解除できる。
第2の発明によると、可動柵は、その可動柵の上端位置に設けられた手摺状の枠部と、前記枠部と前記台車本体部の端縁とをつなぐリンク機構とを備えており、前記リンク機構は、交差した状態で相対回動可能に連結された第1リンクと第2リンクとを備えており、前記第1リンクと第2リンクとの下端側が前記台車本体部の端縁に上下回動可能な状態で連結されており、前記第1リンクと第2リンクとの上端側が枠部に上下回動可能な状態で連結されている。このため、第1リンクと第2リンクとを柵の一部として利用できる。
第3の発明によると、台車本体部には、高さ可変リンクの他端側が下限位置まで押し下げられたときに、前記高さ可変リンクの他端側を下限位置に保持する下限ロック機構が設けられている。このため、下限ロック機構の働きにより、可動柵の高さ寸法を最大値に保持できる。
第4の発明によると、移動ロック機構は、高さ可変リンクの回動中心に対する一端側に連結された押し上げピンを備えており、前記押し上げピンは、前記高さ可変リンクの一端側が下限位置にあるときに床面に当接して起立し、前記台車本体部を押し上げてその台車本体部の車輪を床面から離すことで移動を禁止し、また、押し上げピンは、前記高さ可変リンクの一端側が下限位置から上昇するときに床面から離れ、前記台車本体部を相対的に下降させることで、前記車輪を接地させてロック動作を解除する。
第5の発明によると、枠部とリンク機構とからなる複数段の可動柵を備えており、第1の可動柵のリンク機構が前記台車本体部の端縁に連結されており、第2の可動柵のリンク機構が前記第1の可動柵の枠部に連結されている。
本発明によると、柵を備える台車の荷台上に荷物を載せ易くなる。
本発明の実施形態1に係る台車において可動柵の高さ寸法を最大にしたときの斜視図(台車を左後上方から見た斜視図)である。 前記台車において可動柵の高さ寸法を最小にしたときの斜視図(台車を左後上方から見た斜視図)である。 前記台車の可動柵と高さ可変機構と移動ロック機構とを表す斜視図(右後方から見た斜視図)である。 前記高さ可変機構と移動ロック機構との関係を表す斜視図(右後下方から見た斜視図)である。 前記移動ロック機構を右後下方から見た斜視図である。 高さ可変機構の高さ可変リンクの後端部を下限位置に保持する下限ロック機構を左上後方から見た斜視図である。 前記下限ロック機構を左下方から見た斜視図である。 前記下限ロック機構を後右上方から見た斜視図である。 前記台車の動作を表す模式側面図である。 前記台車の動作を表す模式側面図である。
[実施形態1]
以下、図1~図10に基づいて、本発明の実施形態1に係る台車10について説明する。本実施形態に係る台車10は、手押し式の台車である。ここで、図中に示す前後左右、及び上下は、前記台車10の前後左右、及び上下に対応している。
<台車10の概要について>
台車10は、図1、図2に示すように、荷台22を備える台車本体部20と、前記台車本体部20の後端縁に立設された手押し用のハンドル14とを備えている。台車本体部20は、略長方形の板状台車であり、図3に示すように、台車本体部20の下面の前部左右と後部左右とにそれぞれ前輪23fと後輪23bとが設けられている。そして、前輪23fが前後方向に沿うように位置決めされて台車本体部20の下面に固定されており、後輪23bが水平方向に角度変更自在な状態で台車本体部20の下面に固定されている。これにより、台車10を進退させる際に手押し用のハンドル14に対して左右方向に力を加えることで、台車10の向きを調整できる。
台車10における台車本体部20の左側面と右側面とには、図1~図4に示すように、前後に長い帯板状の支持架台25が、例えば、ボルト等により縦向きに固定されている。そして、台車本体部20の左右の支持架台25には、台車本体部20の周縁に設けられた可動柵30の左右の第1リンク31と第2リンク32との下端部31d,32dがそれぞれ上下回動可能な状態で連結されている。
<可動柵30について>
可動柵30は、図1、図2に示すように、高さ寸法を変えられるように構成された柵である。可動柵30は、上端位置に設けられた手摺状の枠部34と、荷台22の左右に設けられた第1リンク31と第2リンク32とから構成されている。枠部34は、台車本体部20の荷台22を前側と左右両側の三方から囲むコ字形に形成されている。左右の第1リンク31と第2リンク32とは、枠部34を上昇、あるいは下降させるためのリンク機構であり、柵の左側部分と右側部分とを構成している。第1リンク31と第2リンク32とは、互いの中央部が交差している。そして、第1リンク31と第2リンク32との交差部30xが上下方向に相対回動可能な状態で互いに連結されている。
左右の第1リンク31の下端部31dは、図1、図3に示すように、高さ可変機構40の左右の高さ可変リンク43(後記する)と共に上下回動可能な状態で台車本体部20の左右の支持架台25の後端部に連結されている。また、左右の第1リンク31の上端部31uは、図1に示すように、上下回動可能、かつ一定寸法だけ前後移動可能な状態で枠部34の前部左右にそれぞれ連結されている。さらに、左右の第2リンク32の下端部32dは、上下回動可能、かつ一定寸法だけ前後移動可能な状態で台車本体部20の左右の支持架台25の前端部に連結されている。また、左右の第2リンク32の上端部32uは、上下回動可能な状態で枠部34の後部の左右にそれぞれ連結されている。
上記構成により、可動柵30の第1リンク31と第2リンク32との交差部30xが、後記するように、高さ可変機構40の高さ可変リンク43により押し上げられることで、図1に示すように、第1リンク31と第2リンク32とが起立する方向に回動する。これにより、可動柵30の枠部34が上昇し、可動柵30の高さ寸法が大きくなる。また、高さ可変リンク43の押し上げ力が解除されると、図2に示すように、第1リンク31と第2リンク32とが自重で倒伏する方向に回動する。これにより、可動柵30の枠部34が下限位置まで下降し、可動柵30の高さ寸法が最小となる。
<高さ可変機構40について>
高さ可変機構40は、可動柵30の高さ寸法を変える機構である。高さ可変機構40は、上記したように、台車本体部20の左右の支持架台25に上下回動可能な状態で連結された左右の高さ可変リンク43を備えている。また、高さ可変機構40は、図1、図3に示すように、左右の高さ可変リンク43の後端部43bをつなぐ第1連結バー45、第2連結バー46と、左右の高さ可変リンク43の中央部43m(図4参照)をつなぐ第3連結バー47、第4連結バー48とを備えている。第3連結バー47は、図4、図5に示すように、左右の高さ可変リンク43と可動柵30の左右の第1リンク31の下端部31dとの回動中心となる軸体であり、台車本体部20の左右の支持架台25に水平な状態で挿通されている。
また、左右の高さ可変リンク43における中央部43mの上部には、図3、図4に示すように、第3連結バー47の軸心を中心とする円弧状の貫通長穴43xが形成されている。そして、左右の高さ可変リンク43の貫通長穴43xに左右の支持架台25に設けられた回動規制突起25tが挿入されている。これにより、左右の高さ可変リンク43は、台車本体部20の左右の支持架台25に対して貫通長穴43xの長さ分だけ第3連結バー47を中心に上下回動が可能になる。
左右の高さ可変リンク43の前端部43fは、図1、及び図3に示すように、可動柵30の左右の第1リンク31と第2リンク32との交差部30xにそれぞれ上下回動可能な状態で連結されている。また、左右の高さ可変リンク43の後端部43bをつなぐ第1連結バー45は、左右の高さ可変リンク43の後端部43bを押し下げる際、作業者が足踏み操作できるように構成されている。このため、第1連結バー45を足踏みして左右の高さ可変リンク43の後端部43bを押し下げ、左右の高さ可変リンク43を第3連結バー47の回りに回動(図1において右回動)させることで、第3連結バー47より前側に位置する左右の高さ可変リンク43の前半部を押し上げることができる。これにより、左右の高さ可変リンク43の前端部43fで可動柵30の左右の第1リンク31と第2リンク32との交差部30xを押し上げることができる。
第2連結バー46は、図1に示すように、第1連結バー45と共に左右の高さ可変リンク43の後端部43bをつなぐ棒状部材であり、第1連結バー45と平行な状態でその第1連結バー45の前側に設けられている。第2連結バー46は、左右の高さ可変リンク43の後端部43bが下限位置まで押し下げられた状態で、図1等に示すように、台車本体部20の後端中央部に設けられた下限ロック機構50と係合するように構成されている。
第4連結バー48は、図4に示すように、第3連結バー47と共に左右の高さ可変リンク43の中央部43mをつなぐ棒状部材であり、第3連結バー47と平行な状態でその第3連結バー47の前側に設けられている。ここで、台車本体部20の左右の支持架台25には、図5に示すように、左右の高さ可変リンク43が第3連結バー47を中心に回動する際、第4連結バー48と支持架台25との干渉を避けるための切欠25cが形成されている。また、第4連結バー48の中央左側と中央右側とには、図4に示すように、台車本体部20の移動を禁止する移動ロック機構60が設けられている。
<移動ロック機構60について>
移動ロック機構60は、図2、図3に示すように、左右の高さ可変リンク43の前端部43fが下限位置(後端部43bが上限位置)まで戻されて、可動柵30の高さ寸法が最小となったときに、台車本体部20の移動を禁止する。また、移動ロック機構60は、左右の高さ可変リンク43の前端部43fが押し上げられて、可動柵30の高さ寸法が大きくなると、台車本体部20の移動ロックを解除する。移動ロック機構60は、図4、図5に示すように、第4連結バー48に相対回転不能な状態で固定された固定具63と、固定具63に連結された押し上げピン66とを備えている。
固定具63は、図5に示すように、第4連結バー48に固定される角部63kと、角部63kから第4連結バー48に対して直角横方向に突出する平板部63fとから構成されている。固定具63の平板部63fには、貫通雌ネジ部(図番省略)が形成されており、その貫通雌ネジ部に押し上げピン66の雄ネジ部66jが螺合されている。そして、押し上げピン66の雄ネジ部66jに対して固定具63の平板部63fの上下からナット(図番省略)が締付けられることで、押し上げピン66が平板部63fに対して直角に固定されている。また、押し上げピン66の下端位置には半球状の接地具66wが固定されている。なお、前記ナットを緩めた状態で押し上げピン66の雄ネジ部66jと平板部63fの貫通雌ネジ部とを螺合させることで、平板部63fの下側に位置する押し上げピン66の長さ調整が可能になる。
左右の高さ可変リンク43の前端部43fが下限位置(後端部43bが上限位置)にあって可動柵30の高さ寸法が最小なときには、移動ロック機構60の押し上げピン66はほぼ直立している。そして、押し上げピン66の長さ寸法は、接地具66wが前輪23f、後輪23bの下端位置よりも下側に若干突出する寸法になる。これにより、左右の高さ可変リンク43の前端部43fが下限位置にある状態では、台車本体部20が移動ロック機構60の押し上げピン66によって持ち上げられる。
ここで、第4連結バー48、及び押し上げピン66は、図4に示すように、台車本体部20の中央後側に設けられている。このため、台車本体部20が押し上げピン66によって持ち上げられると、後輪23bが床面から離れるようになる。これにより、台車本体部20の移動が禁止される。また、左右の高さ可変リンク43の前端部43fが上昇(後端部43bが下降)すると、回動中心軸である第3連結バー47の前側にある第4連結バー48と押し上げピン66とが上昇し、接地具66wが床面から離れるようになる。これにより、台車本体部20が下降して後輪23bが接地し、台車本体部20の移動ロックが解除される。
<下限ロック機構50について>
下限ロック機構50は、左右の高さ可変リンク43の後端部43bが下限位置まで押し下げられたときに、左右の高さ可変リンク43の後端部43bに設けられた第2連結バー46をロックする機構である。下限ロック機構50は、図6~図8に示すように、箱状に形成されたハウジング52と、第2連結バー46と係合可能なフック部55と、第2連結バー46とフック部55とを係合状態に保持し、さらに前記係合状態(ロック状態)を解除可能なロックレバー57とを備えている。
ハウジング52は、フック部55とロックレバー57とを左右両側と下側の三方から囲んだ状態で、フック部55とロックレバー57とをそれぞれ上下回動可能な状態で支持できるように構成されている。また、ハウジング52の上端の左右両側には、図7に示すように、そのハウジング52を台車本体部20の下面にボルト止めするためのフランジ部52fが設けられている。
フック部55は、図6~図8に示すように、水平な後部連結ピン54によってそのフック部55の中心部分がハウジング52の後端の高さ方向中央凸部に上下回動可能な状態で連結されている。フック部55には、半径方向に延びる略U字形の切欠部55kが形成されており、その切欠部55kの上側に第2連結バー46に対して上方から掛けられる係合爪55uが形成されている。また、フック部55の切欠部55kの下側には、下降する第2連結バー46が当接する受け爪55dが形成されている。
フック部55は、図7、図8に示すように、係合爪55uと受け爪55dとが斜め後上方を指向する待機位置と、係合爪55uと受け爪55dとがほぼ水平な状態で後方を指向するロック位置間で略45°回動できるように構成されている。そして、フック部55が待機位置にある状態では、係合爪55uが第2連結バー46に対して前側に位置し、受け爪55dの先端部が係合爪55uに対して後方に突出した状態で、第2連結バー46の真下に位置決めされている。
フック部55には、係合爪55u等と回動中心を挟んで反対側にある下側部分55zに、ロックレバー57の係合溝(後記する)と係合可能な突起部(図示省略)が形成されている。そして、フック部55の突起部がロックレバー57の係合溝と係合した状態で、フック部55はロック位置に保持される。また、フック部55の係合爪55uの近傍には、フック部55を待機位置に保持するコイルバネ58の一端が連結されている。そして、コイルバネ58の他端(図示省略)がハウジング52に連結されている。
ロックレバー57は、水平な前部連結ピン56によってそのロックレバー57の前端部分がハウジング52の中央部に上下回動可能な状態で連結されている。そして、ロックレバー57は、水平なロック位置でそのロックレバー57の係合溝(図示省略)がフック部55の下側部分55zの突起部と係合することで、フック部55をコイルバネ58のバネ力に抗してロック位置に保持する。ロックレバー57は、図6、図7に示すように、側面視略L字形に形成されて、後端部が上方に突出している。そして、ロックレバー57の後端部の上面がロック解除時に作業者が踏み操作する足踏み面57fとなっている。
ロックレバー57とハウジング52間には、ロックレバー57を水平なロック位置に保持するバネ材(図示省略)が設けられている。そして、作業者がロックレバー57の足踏み面57fを踏むことで、ロックレバー57がバネ材のバネ力に抗して前部連結ピン56を中心に下回動し、そのロックレバー57の係合溝とフック部55の突起部との係合が解除される。これにより、ロック位置にあるフック部55がコイルバネ58のバネ力で待機位置まで戻されるようになる。
上記構成により、作業者が高さ可変リンク43の後端部43bの第1連結バー45を足踏みして押し下げると、その第1連結バー45と共に下降する第2連結バー46が下限ロック機構50のフック部55の受け爪55dの先端に当接する。これにより、待機位置にあるフック部55の受け爪55dが第2連結バー46によって押し下げられ、フック部55はコイルバネ58のバネ力に抗して後部連結ピン54を中心に下回動する。この結果、図6に示すように、フック部55の係合爪55uが第2連結バー46に対して上方から掛けられる。そして、フック部55がロック位置まで下回動した状態で、フック部55の突起部がロックレバー57の係合溝と係合し、フック部55はロック位置に保持される。これにより、高さ可変リンク43の後端部43bは、第2連結バー46を介して下限位置に保持される。
次に、作業者がロックレバー57の足踏み面57fを踏み操作すると、ロックレバー57がバネ材のバネ力に抗して前部連結ピン56を中心に下回動し、そのロックレバー57の係合溝とフック部55の突起部との係合が解除される。この結果、フック部55がコイルバネ58のバネ力で待機位置の方向に上回動し、フック部55の係合爪55uと第2連結バー46との係合が解除される。
<台車10の動作について>
先ず、図1に示すように、可動柵30の高さ寸法が最大の状態で台車10(台車本体部20)の荷台22に荷物を載せる場合について説明する。この状態では、図10の模式図に示すように、台車本体部20に設けられた左右の高さ可変リンク43の後端部43bは下限位置にあって第2連結バー46が下限ロック機構50のフック部55と係合している。また、移動ロック機構60の押し上げピン66が第4連結バー48と共に上限位置にあって、その押し上げピン66の接地具66wが床面から離れている。即ち、移動ロック機構60は、ロック状態が解除された状態にある。
この状態で、先ず、下限ロック機構50のロックレバー57の足踏み面57f(図6参照)を踏み操作する。これにより、ロックレバー57がバネ材のバネ力に抗して前部連結ピン56を中心に下回動し、そのロックレバー57の係合溝とフック部55の突起部との係合が解除される。この結果、図7~図9に示すように、フック部55がコイルバネ58のバネ力で待機位置の方向に上回動し、フック部55の係合爪55uと第2連結バー46との係合が解除される。これにより、可動柵30の重量で左右の高さ可変リンク43の前端部43fが押し下げられ、左右の高さ可変リンク43は、図9に示すように、第3連結バー47を中心に左回動する。
そして、左右の高さ可変リンク43の前端部43fが押し下げられることで、図9に示すように、可動柵30の左右の第1リンク31と第2リンク32との交差部30xが下降し、第1リンク31と第2リンク32とが倒伏方向に回動して枠部34が下降する。即ち、可動柵30の高さ寸法が最小になる。さらに、左右の高さ可変リンク43が第3連結バー47を中心に左回動することで、移動ロック機構60の押し上げピン66が下降して接地具66wが床面に接地し、台車本体部20を押し上げる。これにより、台車本体部20の後輪23bが床面から離れ、台車本体部20の移動が禁止される。この状態で、台車本体部20の荷台22に荷物を積むことができる。
荷物の積み込み後、台車10を移動させる場合には、左右の高さ可変リンク43の後端部43bをつなぐ第1連結バー45を踏んで、左右の高さ可変リンク43の後端部43bを押し下げる。これにより、左右の高さ可変リンク43は、図10に示すように、第3連結バー47を中心に右回動する。この結果、左右の高さ可変リンク43の前端部43fが上昇し、可動柵30の左右の第1リンク31と第2リンク32との交差部30xが押し上げられる。これにより、可動柵30の左右の第1リンク31と第2リンク32とが起立方向に回動して枠部34が上昇する。
また、左右の高さ可変リンク43の後端部43bが押し下げられることで、第2連結バー46が下降して下限ロック機構50のフック部55の受け爪55dに当接する。これにより、フック部55がコイルバネ58のバネ力に抗して後部連結ピン54を中心に下回動し、図6に示すように、フック部55の係合爪55uが第2連結バー46に対して上方から掛けられる。そして、フック部55がロック位置まで下回動した状態で、フック部55の突起部がロックレバー57の係合溝と係合し、フック部55はコイルバネ58のバネ力に抗してロック位置に保持される。これにより、高さ可変リンク43の後端部43bは、第2連結バー46を介して下限位置に保持される。また、可動柵30の高さ寸法が最大値に保持される。
さらに、左右の高さ可変リンク43が、図10に示すように、第3連結バー47を中心に右回動することで、第4連結バー48と移動ロック機構60の押し上げピン66とが上昇して接地具66wが床面から離れる。これにより、台車本体部20が下降して後輪23bが接地し、台車本体部20の移動ロックが解除される。この状態で、手押し用のハンドル14を押して台車10を移動させることができる。
<本実施形態において使用した用語と本発明における用語との対応>
本実施形態における第1リンク31と第2リンク32とが本発明のリンク機構に相当する。また、台車本体部20の前輪23fと後輪23bとが本発明の台車本体部の車輪に相当する。また、高さ可変リンク43の前端部43f、及び第3連結バー47(回動中心)より前側が本発明の高さ可変リンクの一端側に相当し、高さ可変リンク43の後端部43bが本発明の高さ可変リンクの他端側に相当する。
<本実施形態に係る台車10の長所について>
本実施形態に係る台車10によると、可動柵30は、下端位置が台車本体部20の周縁に連結されて、高さ寸法を変えられるように構成されている。このため、高さ可変機構40により可動柵30の高さ寸法を最小にすることで、台車本体部20の荷台22上に荷物を載せ易くなる。また、高さ可変機構40により可動柵30の高さ寸法を最大にすることで、台車本体部20の移動時に荷台22上の荷物の落下を防止できる。また、高さ可変機構40は、可動柵30の高さ寸法を最小にする際、移動ロック機構をロック動作させる。このため、台車本体部20の荷台22上に荷物を載せる際、台車本体部20を停止状態に保持でき、安全を確保できる。
<変更例>
ここで、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、本実施形態では、枠部34と左右の第1リンク31、第2リンク32とから構成された可動柵30を台車本体部20の端縁に設ける例を示した。しかし、可動柵30を高さ方向に複数段重ねる構成でも可能である。即ち、下段の可動柵30の左右の第1リンク31、第2リンク32の下端部を台車本体部20の端縁に連結し、下段の可動柵30の枠部34に上段の可動柵30の左右の第1リンク31、第2リンク32の下端部を連結する構成でも可能である。これにより、台車10の柵の高さ寸法をさらに大きくすることが可能になる。また、本実施形態では、高さ可変機構40の高さ可変リンク43に連動する移動ロック機構60を備える台車10を例示したが、移動ロック機構60の代わりに車輪に回転ロックを設ける構成でも可能である。また、本実施形態では、手押し式の台車10を例示したが、駆動源を利用して走行する台車に本発明を適用することも可能である。
10・・・・台車
20・・・・台車本体部
22・・・・荷台
23f・・・前輪(車輪)
23b・・・後輪(車輪)
30・・・・可動柵(柵)
31・・・・第1リンク(リンク機構)
32・・・・第2リンク(リンク機構)
34・・・・枠部
40・・・・高さ可変機構
43・・・・高さ可変リンク
43b・・・後端部(他端側)
43f・・・前端部(一端側)
50・・・・下限ロック機構
60・・・・移動ロック機構
66・・・・押し上げピン

Claims (5)

  1. 荷物を載せる荷台を備える台車本体部と、前記台車本体部の周縁に設けられた柵とを備える台車であって、
    前記柵は、下端位置が前記台車本体部の周縁に連結されて、高さ寸法を変えられるように構成された可動柵であり、
    前記台車本体部には、前記可動柵の高さ寸法を変える高さ可変機構が設けられており、
    前記高さ可変機構は、前記可動柵の高さ寸法を最小にする際、前記台車本体部の移動を禁止する移動ロック機構をロック動作させ、前記可動柵の高さ寸法を最小の状態から大きくするときに、前記移動ロック機構のロック動作を解除する構成であり、
    前記高さ可変機構は、中央部が前記台車本体部に上下回動可能な状態で連結された高さ可変リンクを備えており、
    前記高さ可変リンクは、回動中心に対する一端側が前記可動柵と前記移動ロック機構とに連結されており、
    前記高さ可変リンクの回動中心に対する他端側が上限位置から押し下げられることで、一端側が上昇して前記可動柵の高さ寸法を最小の状態から大きくし、さらに前記移動ロック機構のロック動作を解除する台車。
  2. 請求項1に記載の台車であって、
    前記可動柵は、その可動柵の上端位置に設けられた手摺状の枠部と、前記枠部と前記台車本体部の端縁とをつなぐリンク機構とを備えており、
    前記リンク機構は、交差した状態で相対回動可能に連結された第1リンクと第2リンクとを備えており、前記第1リンクと第2リンクとの下端側が前記台車本体部の端縁に上下回動可能な状態で連結されており、前記第1リンクと第2リンクとの上端側が枠部に上下回動可能な状態で連結されている台車。
  3. 請求項1に記載の台車であって、
    前記台車本体部には、前記高さ可変リンクの他端側が下限位置まで押し下げられたときに、前記高さ可変リンクの他端側を下限位置に保持する下限ロック機構が設けられている台車。
  4. 請求項1又は請求項3のいずれかに記載の台車であって、
    前記移動ロック機構は、前記高さ可変リンクの回動中心に対する一端側に連結された押し上げピンを備えており、
    前記押し上げピンは、前記高さ可変リンクの一端側が下限位置にあるときに床面に当接して起立し、前記台車本体部を押し上げてその台車本体部の車輪を床面から離すことで移動を禁止し、
    また、押し上げピンは、前記高さ可変リンクの一端側が下限位置から上昇するときに床面から離れ、前記台車本体部を相対的に下降させることで、前記車輪を接地させてロック動作を解除する台車。
  5. 請求項2に記載の台車であって、
    前記枠部とリンク機構とからなる複数段の可動柵を備えており、
    第1の可動柵のリンク機構が前記台車本体部の端縁に連結されており、
    第2の可動柵のリンク機構が前記第1の可動柵の枠部に連結されている台車。
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