JP7226077B2 - クロマトグラフィー分析システム - Google Patents

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本発明は、液体クロマトグラフィー分析システム、超臨界流体クロマトグラフィー分析システムなどのクロマトグラフィー分析システム(以下、単に分析システムともいう)に関する。
液体クロマトグラフィーや超臨界流体クロマトグラフィーでは、送液ポンプ、オートサンプラ、カラムオーブン、検出器といった個別のモジュールを組み合わせて分析システムが構成されることがある(特許文献1参照)。そのような分析システムでは、予めプログラムされた分析が終了した際に、分析システムを構成する各モジュールを休止状態にするシャットダウンが自動的に実行されるように設定できるものが存在する。
分析システムのシャットダウンを実行する際、カラムオーブン内の温度が高温の状態で送液ポンプの動作を停止させると、カラムオーブン内に収容されている分離カラムの熱容量が急に小さくなるために分離カラムの温度が急上昇し、分離カラム内の充填剤が過熱によって劣化する虞がある。また、移動相として使用される有機溶媒の中には沸点が低いものがある。カラムオーブン内の温度が高温の状態で送液ポンプの動作を停止させると、分離カラムの内部で有機溶媒が気泡化し、分離カラム内の充填剤にダメージを与えることも考えられる。
上記のような分離カラムへのダメージを軽減するために、これまでは、カラムオーブン内の温度が十分に低下した後の適当なタイミングでユーザが送液ポンプの動作を停止させるか、又は、定型の分析においてカラムオーブン内の温度が十分に低下するまでに要する時間を予め計測しておき、計測した時間に基づいて、カラムオーブンの温調機能を停止させてから送液ポンプの動作を停止させるまでの時間(クールダウン時間)を分析システムに設定するという方法が採られていた。
WO2016/157517
適当なタイミングでユーザが送液ポンプの動作を停止させる方法では、カラムオーブン内の温度が十分に低下するまでユーザが待機しなければならないという問題がある。また、クールダウン時間を分析システムに設定する方法では、定型ではない分析を実施する際に、分析条件に応じたクールダウン時間を計測する必要があり、分析開始前に余計な手間がかかってしまうという問題がある。
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、ユーザが煩雑な作業を行なわなくても、分析システムのシャットダウンを適切に実行できるようにすることを目的とするものである。
本発明に係るクロマトグラフィー分析システムは、移動相を送液する送液ポンプと、前記送液ポンプの下流に流体的に接続され、前記送液ポンプによって送液される移動相中に試料を注入するためのオートサンプラと、前記オートサンプラの下流に流体的に接続されて試料を成分ごとに分離するための分離カラムを収容する内部空間、前記内部空間内を加熱するためのヒータ、及び前記内部空間の温度を検出するための温度センサを有し、前記分離カラムの温度を室温よりも高い温度で温調する温調機能を有するカラムオーブンと、前記分離カラムからの溶出液中の試料成分を検出するための検出器と、前記送液ポンプ及び前記カラムオーブンの動作を制御し、所定状況となったときに、前記送液ポンプの駆動及び前記カラムオーブンの温調動作を最終的に停止させるシャットダウンを開始するように構成されたシャットダウン実行部と、過熱による前記分離カラムの劣化を防止するためのカラム保護温度を設定するように構成されたカラム保護温度設定部と、を備え、前記シャットダウン実行部は、前記シャットダウンを開始すると、前記送液ポンプを駆動した状態で前記カラムオーブンの前記ヒータの駆動を停止させ、その後、前記温度センサにより検出される前記内部空間の温度が前記カラム保護温度以下になってから前記送液ポンプの駆動を停止させるように構成されている。
本発明に係るクロマトグラフィー分析システムでは、シャットダウンが開始されたときに、前記送液ポンプを駆動した状態で前記カラムオーブンの前記ヒータの駆動を停止させ、その後、前記カラムオーブンの前記内部空間の温度が前記カラム保護温度以下になってから前記送液ポンプの駆動を停止させるように構成されているので、前記カラムオーブン内の温度が高温の状態で前記送液ポンプによる送液が停止されることがなく、過熱による前記分離カラムの劣化を防止することができる。
クロマトグラフィー分析システムの一実施例を示す概略構成図である。 同実施例における分析開始前から分析終了後の動作の一例を示すフローチャートである。 同実施例におけるシャットダウン時の動作の一例を示すフローチャートである。 同実施例のシャットダウン時の送液流量の時間変化の一例を示すグラフである。
以下、本発明に係る分析システムの一実施例について図面を参照しながら説明する。
図1に示されているように、この実施例の分析システムは、送液ポンプ2、オートサンプラ4、カラムオーブン6、検出器8及び制御装置10を備えている。
送液ポンプ2は移動相を送液するためのものである。図1では、送液ポンプ2は、1種類の溶液を移動相として送液するように描かれているが、2種類以上の溶液を移動相として送液できるように構成されているものも含む。
オートサンプラ4は、送液ポンプ2の下流に流体的に接続されており、送液ポンプ2により送液される移動相中に試料を注入する。
カラムオーブン6は、オートサンプラ4の下流に流体的に接続された分離カラム12を収容する内部空間を有する。カラムオーブン6の内部空間には、ヒータ14、ペルチェ素子16及び温度センサ18が設けられている。ヒータ14及びペルチェ素子16の出力は、温度センサ18によって検出される内部空間内の温度が予め設定された温度に調整されるように制御される。すなわち、カラムオーブン6は、内部空間に収容された分離カラム12の温度を予め設定された温度に調整する温調動作を行なうものである。
分離カラム12にはICタグ20(カラム情報保持部)が付属している。ICタグ20には分離カラム12に関する情報(カラム情報)が保持される。ICタグ20はカラムオーブン6に搭載された電子回路基板(図示は省略)と電気的に接続されており、当該電子回路基板を介してICタグ20からのカラム情報の読出しとICタグ20へのカラム情報の書込みが行われる。ICタグ20に保持されるカラム情報には、少なくとも分離カラム12の仕様温度が含まれる。仕様温度とは、分離カラム12を適正に(充填剤にダメージを与えないように)使用するための上限温度を意味する。このほか、ICタグ20には、分離カラム12のID情報や分析回数などの情報がカラム情報として保持されるようになっていてもよい。
検出器8は、分離カラム12からの溶出液中の試料成分を検出する。
制御装置10は、送液装置2、オートサンプラ4、カラムオーブン6及び検出器8との間で情報通信を行なうことによって、送液装置2、オートサンプラ4、カラムオーブン6及び検出器8の動作制御を行なうものである。制御装置10は、中央演算装置(CPU)及び記憶装置を備えた専用のコンピュータ又は汎用のコンピュータによって実現することができる。
制御装置10は、シャットダウン実行部22、カラム保護温度設定部24、カラム保護流量設定部26及び流量低下時間設定部28を備えている。シャットダウン実行部22、カラム保護温度設定部24、カラム保護流量設定部26及び流量低下時間設定部28は、制御装置10のCPUがプログラムを実行することによって得られる機能である。
シャットダウン実行部22は、所定の状況となったときに、所定の手順で当該分析システムのシャットダウンを実行するように構成されている。所定の状況とは、例えば、予めプログラムされた分析のすべてが終了した状況が挙げられる。分析システムのシャットダウンには、少なくとも、送液ポンプ2の駆動を停止させること、及び、カラムオーブン6の温調動作を停止させることが含まれる。このほか、シャットダウンには、検出器6に設けられている光源(図示は省略)を消灯させることなどが含まれていてもよい。シャットダウンの詳細な手順については後述する。
カラム保護温度設定部24は、シャットダウンの際に送液ポンプ2の動作を停止させるための目安となるカラムオーブン6内の温度(カラム保護温度)を設定するように構成されている。カラム保護温度とは、送液ポンプ2の動作を停止させて分離カラム12内を移動相が流れない状態にしても分離カラム12の温度が仕様温度を超えないような温度であり、過熱によって分離カラム12が劣化することを防止するための温度である。
カラム保護温度設定部24は、カラムオーブン6の電子回路基板を通じてICタグ20に保持されている分離カラム12の仕様温度を読み取り、その使用温度を用いてカラム保護温度を設定するように構成されている。また、カラム保護温度設定部24は、ユーザによって入力された任意の温度をカラム保護温度として設定すること、又は、ユーザによって入力された分離カラム12の仕様温度を用いてカラム保護温度を設定することもできるように構成されていてもよい。また、カラム保護温度設定部24は、分離カラム12の仕様温度を用いてカラム保護温度を設定する場合、カラム保護温度を仕様温度の一定の割合(例えば、1/2)の温度(仕様温度が60℃であればカラム保護温度は30℃)とすることができる。
また、別の実施例として、カラム保護温度設定部24は、ICタグ20に保持されている分離カラム12の仕様温度に代えて、又は仕様温度に加えて、制御装置10に予め登録された移動相に関する情報に基づいて移動相の沸点を求め、分離カラム12の温度がその沸点を超えないようなカラム保護温度を設定するように構成されていてもよい。
なお、カラム保護温度設定部24は、分離カラム12の仕様温度及び/又は移動相溶媒の沸点を用いてカラム保護温度を設定するだけでなく、カラム保護温度としてデフォルト値を設定するように構成されていてもよい。すなわち、ユーザは、分離カラム12の仕様温度及び/又は移動相溶媒の沸点を用いてカラム保護温度が自動的に設定されるモードのほかに、カラム保護温度としてデフォルト値が設定されるモードを選択することができるようになっていてもよい。デフォルト値としては、分析システムが配置されている空間の温度(室温)を用いることができる。
シャットダウン実行部22は、シャットダウンの際に、温度センサ18によって検出されるカラムオーブン6の内部空間の温度がカラム保護温度設定部24によって設定されたカラム保護温度以下になるまで送液ポンプ2の駆動を停止させないように構成されている。
上記のように、シャットダウンの際、カラムオーブン6の内部空間の温度がカラム保護温度以下になるまで送液ポンプ2は動作し続ける。一方で、カラムオーブン6の内部空間の温度がカラム保護温度以下になるまで分離カラム12を流れる移動相の流量が分析時と同じであると、分離カラム12に高い圧力がかかり、充填剤の劣化が進行する虞がある。
そこで、この実施例では、圧力付加による分離カラム12の劣化を防止するための送液ポンプ2の送液流量(カラム保護流量)を設定するように構成されたカラム保護流量設定部26が設けられている。カラム保護流量設定部は、シャットダウンが開始される時点における移動相の流量、すなわち、シャットダウンが開始される直前に実施されていた分析の移動相の流量の一定の割合(例えば、1/2)をカラム保護流量として設定するように構成されている。なお、カラム保護流量設定部26は、ユーザによって入力された任意の流量をカラム保護流量として設定するように構成されていてもよい。
シャットダウン実行部22は、カラムオーブン6の内部空間の温度がカラム保護温度以下になるまでに、送液ポンプ2の送液流量がカラム保護流量設定部26により設定されたカラム保護流量となるように、送液ポンプ2の動作速度を低下させる。その際、分離カラム12を流れる移動相の流量が急激に変化すると充填剤に損傷を与える虞がある。そのため、この実施例において、シャットダウン実行部22は、分離カラム12を流れる移動相の流量が所定時間でカラム保護流量になるように、送液ポンプ2の動作速度を徐々に低下させるように構成されている。
流量低下時間設定部28は、シャットダウンの際に、送液ポンプ2の送液流量をカラム保護流量まで低下させるのに要する時間(流量低下時間)を設定するように構成されている。流量低下時間設定部28は、ユーザにより入力された任意の時間を流量低下時間として設定することができる。
シャットダウン実行部22は、シャットダウンを開始した後、設定された流量低下時間で送液ポンプ2の送液流量をカラム保護流量まで低下させるように構成されている。
カラム保護流量設定部26がシャットダウン開始直前の移動相の流量の1/2の流量をカラム保護流量として設定するように構成されている場合、シャットダウン実行部22は、カラムオーブン6の内部空間の温度がカラム保護温度になった後、設定された流量低下時間で移動相の流量がゼロになるように、送液ポンプ2の動作速度を徐々に低下させるように構成されていてもよい。
この実施例における分析開始前から分析終了後までの一連の動作について、図2のフローチャートを図1とともに用いて説明する。
分析を開始する前に、分析及びシャットダウンについての条件設定が行われる(ステップ101)。この条件設定では、すべての分析が終了した後に分析システムのシャットダウンを実行するか否かの設定が行われ、分析終了後にシャットダウンを実行するように設定された場合は、カラム保護温度設定部24によるカラム保護温度の設定、流量低下時間設定部28による流量低下時間の設定が行われる。条件設定が終了した後、プログラムされた分析が実行される(ステップ102)。
予めプログラムされたすべての分析が終了すると(ステップ103)、分析終了後のシャットダウンが設定されている場合には、シャットダウン実行部22が所定の手順でシャットダウンを実行する(ステップ104、105)。分析終了後のシャットダウンが設定されていない場合は、予めプログラムされたすべての分析が終了した後も分析システムは稼働状態で待機する(ステップ104)。
次に、この実施例におけるシャットダウン時の動作について、図3のフローチャート及び図4のグラフを図1とともに用いて説明する。
シャットダウン実行部22は、シャットダウンを開始した際に、最初にカラムオーブン6のヒータ14の駆動を停止させる(ステップ201)。ヒータ14の駆動を停止させた後、カラムオーブン6の内部空間の温度を素早く低下させるために、ペルチェ素子16を駆動してカラムオーブン6の内部空間を冷却してもよい。シャットダウン実行部22は、送液ポンプ2の送液流量が予め設定されたカラム流量低下時間ΔT1でカラム保護流量設定部24により設定されたカラム保護流量となるように、送液ポンプ2の動作速度を徐々に低下させる(ステップ202)。そして、カラムオーブン6の内部空間の温度がカラム保護温度に低下する時刻T2よりも前に送液ポンプ2の送液流量がカラム保護流量にまで低下したときは、カラムオーブン6の内部空間の温度がカラム保護温度に低下する時刻T2まで送液ポンプ2の送液流量をカラム保護流量で維持する(ステップ203)。
カラムオーブン6の内部空間の温度がカラム保護温度以下になると(ステップ203)、シャットダウン実行部22は、送液ポンプ2の送液流量が流量低下時間ΔT1でゼロになるように、送液ポンプ2の動作速度を徐々に低下させる(ステップ204)。ペルチェ素子16を駆動していた場合は、所定のタイミングでペルチェ素子16の駆動を停止させる。ペルチェ素子16の駆動を停止させるタイミングとしては、カラムオーブン6の内部空間の温度がカラム保護温度に達したタイミング(T2)、及び、送液ポンプ2の送液流量がゼロになったタイミング(T2+ΔT1)などが挙げられる。
上記実施例は、分析システムの一例として液体クロマトグラフィー分析システムを例に挙げて説明しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、超臨界流体クロマトグラフィー分析システムにおいても同様に適用することができる。本発明に係る分析システムの実施形態は以下のとおりである。
本発明に係る分析システムの実施形態は、移動相を送液する送液ポンプと、前記送液ポンプの下流に流体的に接続され、前記送液ポンプによって送液される移動相中に試料を注入するためのオートサンプラと、前記オートサンプラの下流に流体的に接続されて試料を成分ごとに分離するための分離カラムを収容する内部空間、前記内部空間内を加熱するためのヒータ、及び前記内部空間の温度を検出するための温度センサを有し、前記分離カラムの温度を室温よりも高い温度で温調する温調機能を有するカラムオーブンと、前記分離カラムからの溶出液中の試料成分を検出するための検出器と、前記送液ポンプ及び前記カラムオーブンの動作を制御し、所定状況となったときに、前記送液ポンプの駆動及び前記カラムオーブンの温調動作を最終的に停止させるシャットダウンを開始するように構成されたシャットダウン実行部と、過熱による前記分離カラムの劣化を防止するためのカラム保護温度を設定するように構成されたカラム保護温度設定部と、を備え、前記シャットダウン実行部は、前記シャットダウンを開始すると、前記送液ポンプを駆動した状態で前記カラムオーブンの前記ヒータの駆動を停止させ、その後、前記温度センサにより検出される前記内部空間の温度が前記カラム保護温度以下になってから前記送液ポンプの駆動を停止させるように構成されている。
本発明に係る分析システムの実施形態の第1態様では、前記分離カラムに関する情報として少なくとも前記分離カラムの仕様温度を保持するカラム情報保持部をさらに備え、前記カラム保護温度設定部は、前記カラム情報保持部に保持されている前記仕様温度を用いて前記カラム保護温度を設定するように構成されている。このような態様により、ユーザが前記カラム保護温度の設定に必要な情報を入力しなくても自動的に前記カラム保護温度が設定され、ユーザによる情報入力の手間を省略することができる。
上記第1態様において、前記カラム情報保持部は、前記分離カラムに付属するICタグであってもよい。
本発明に係る分析システムの実施形態の第2態様では、前記カラム保護温度設定部は、ユーザによって入力された温度を前記カラム保護温度として設定するように構成されている。このような態様により、ユーザは任意の温度を前記カラム保護温度として設定することが可能になる。
本発明に係る分析システムの実施形態の第3態様では、圧力付加による前記分離カラムの劣化を防止するためのカラム保護流量を設定するように構成されたカラム保護流量設定部をさらに備え、前記シャットダウン実行部は、前記シャットダウンを開始し、前記温度センサにより検出される前記内部空間の温度が前記カラム保護温度になるまでの間に、前記送液ポンプの送液流量を前記カラム保護流量まで徐々に低下させるように構成されている。このような態様により、前記分離カラムの温度の低下とともに前記分離カラムを流れる移動相の流量も低下するので、前記分離カラムにかかる圧力が緩和され、圧力付加による前記分離カラムの劣化を防止することができる。
上記第3態様において、前記シャットダウン実行部は、前記温度センサにより検出される前記内部空間の温度が前記カラム保護温度になった後で、前記送液ポンプの送液流量をゼロにまで徐々に低下させるように構成されていてもよい。このように、前記内部空間の温度が前記カラム保護温度になった後、前記送液ポンプの駆動を急に停止させるのではなく、前記送液ポンプの送液流量を徐々にゼロにまで低下させるようにすることで、移動相流量の急激な変化によって前記分離カラムの充填剤が損傷することを防止できる。
また、上記第3態様において、ユーザに所望の時間を入力させ、ユーザにより入力された時間を流量低下時間として設定するように構成された流量低下時間設定部をさらに備え、前記シャットダウン実行部は、前記温度センサにより検出される前記内部空間の温度が前記カラム保護温度になるまでの間に、前記流量低下時間をかけて前記送液ポンプの送液流量を前記カラム保護流量まで徐々に低下させるように構成されていてもよい。これにより、シャットダウンの際に前記送液ポンプの送液流量を低下させる速度をユーザが自由に設定できるようになる。
上記の場合において、前記カラム保護流量設定部は、前記シャットダウンを開始した時点における前記送液ポンプの送液流量の1/2の流量を前記カラム保護流量として設定するように構成されており、前記シャットダウン実行部は、前記温度センサにより検出される前記内部空間の温度が前記カラム保護温度になった後で、前記流量低下時間をかけて前記送液ポンプの送液流量をゼロにまで徐々に低下させるように構成されていてもよい。そうすれば、ユーザが1つの前記流量低下時間を設定するだけで前記内部空間の温度が前記カラム保護温度にまで低下する前と低下した後の前記送液ポンプの流量の低下速度が決定されるようになり、シャットダウン条件の設定作業が容易になる。
本発明に係る分析システムの実施形態の第4態様では、前記カラムオーブンは前記内部空間内を冷却するためのペルチェ素子を備え、前記シャットダウン実行部は、前記シャットダウンを開始した後、少なくとも前記温度センサにより検出される前記内部空間の温度が前記カラム保護温度になるまでの間は、前記ペルチェ素子を駆動して前記内部空間内を冷却するように構成されている。このような態様により、シャットダウンを開始してから前記内部空間の温度を素早く低下させることができるので、シャットダウンが完了するまでに要する時間を短縮させることができる。
本発明の分析システムの実施形態に係る上記第1態様から第4態様は互いに自由に組み合わせることができる。
2 送液ポンプ
4 オートサンプラ
6 カラムオーブン
8 検出器
10 制御装置
12 分離カラム
14 ヒータ
16 ペルチェ素子
18 温度センサ
20 ICタグ
22 シャットダウン実行部
24 カラム保護温度設定部
26 カラム保護流量設定部
28 流量低下時間設定部

Claims (9)

  1. 移動相を送液する送液ポンプと、
    前記送液ポンプの下流に流体的に接続され、前記送液ポンプによって送液される移動相中に試料を注入するためのオートサンプラと、
    前記オートサンプラの下流に流体的に接続されて試料を成分ごとに分離するための分離カラムを収容する内部空間、前記内部空間内を加熱するためのヒータ、及び前記内部空間の温度を検出するための温度センサを有し、前記分離カラムの温度を室温よりも高い温度で温調する温調機能を有するカラムオーブンと、
    前記分離カラムからの溶出液中の試料成分を検出するための検出器と、
    前記送液ポンプ及び前記カラムオーブンの動作を制御し、所定状況となったときに、前記送液ポンプの駆動及び前記カラムオーブンの温調動作を最終的に停止させるシャットダウンを開始するように構成されたシャットダウン実行部と、
    過熱による前記分離カラムの劣化を防止するためのカラム保護温度を設定するように構成されたカラム保護温度設定部と、を備え、
    前記シャットダウン実行部は、前記シャットダウンを開始すると、前記送液ポンプを駆動した状態で前記カラムオーブンの前記ヒータの駆動を停止させ、その後、前記温度センサにより検出される前記内部空間の温度を監視して前記内部空間の温度が前記カラム保護温度以下になっているか否かを判定し、前記内部空間の温度が前記カラム保護温度以下になった後で前記送液ポンプの駆動を停止させるように構成されている、クロマトグラフィー分析システム。
  2. 前記分離カラムに関する情報として少なくとも前記分離カラムの仕様温度を保持するカラム情報保持部をさらに備え、
    前記カラム保護温度設定部は、前記カラム情報保持部に保持されている前記仕様温度を用いて前記カラム保護温度を設定するように構成されている、請求項1に記載のクロマトグラフィー分析システム。
  3. 前記カラム情報保持部は、前記分離カラムに付属するICタグである、請求項2に記載のクロマトグラフィー分析システム。
  4. 前記カラム保護温度設定部は、ユーザによって入力された温度を前記カラム保護温度として設定するように構成されている、請求項1に記載のクロマトグラフィー分析システム。
  5. 圧力付加による前記分離カラムの劣化を防止するためのカラム保護流量を設定するように構成されたカラム保護流量設定部をさらに備え、
    前記シャットダウン実行部は、前記シャットダウンを開始し、前記温度センサにより検出される前記内部空間の温度が前記カラム保護温度になるまでの間に、前記送液ポンプの送液流量を前記カラム保護流量まで徐々に低下させるように構成されている、請求項1から4のいずれか一項に記載のクロマトグラフィー分析システム。
  6. 前記シャットダウン実行部は、前記温度センサにより検出される前記内部空間の温度が前記カラム保護温度になった後で、前記送液ポンプの送液流量をゼロにまで徐々に低下させるように構成されている、請求項5に記載のクロマトグラフィー分析システム。
  7. ユーザに所望の時間を入力させ、ユーザにより入力された時間を流量低下時間として設定するように構成された流量低下時間設定部をさらに備え、
    前記シャットダウン実行部は、前記温度センサにより検出される前記内部空間の温度が前記カラム保護温度になるまでの間に、前記流量低下時間をかけて前記送液ポンプの送液流量を前記カラム保護流量まで徐々に低下させるように構成されている、請求項5又は6に記載のクロマトグラフィー分析システム。
  8. 前記カラム保護流量設定部は、前記シャットダウンを開始した時点における前記送液ポンプの送液流量の1/2の流量を前記カラム保護流量として設定するように構成されており、
    前記シャットダウン実行部は、前記温度センサにより検出される前記内部空間の温度が前記カラム保護温度になった後で、前記流量低下時間をかけて前記送液ポンプの送液流量をゼロにまで徐々に低下させるように構成されている、請求項7に記載のクロマトグラフィー分析システム。
  9. 前記カラムオーブンは前記内部空間内を冷却するためのペルチェ素子を備え、
    前記シャットダウン実行部は、前記シャットダウンを開始した後、少なくとも前記温度センサにより検出される前記内部空間の温度が前記カラム保護温度になるまでの間は、前記ペルチェ素子を駆動して前記内部空間内を冷却するように構成されている、請求項1から8のいずれか一項に記載のクロマトグラフィー分析システム。
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