JP7225529B2 - 光源モジュールおよび照明器具 - Google Patents
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Description
(1)電位差および電極の間隔
短絡が問題となるまでの時間(以下、「マイグレーション劣化時間」という)は、電界強度、即ち(陽極と陰極との間の電位差)を(陽極と陰極との間の距離)で除したものと相関がある。
縦軸に時間の対数をとり、横軸に電界強度の対数をとり実験データをプロットすると、ほぼ直線的な関係が得られる。基板の基材がガラスエポキシの場合、マイグレーション劣化時間t(×10^2[h])と電界強度E[V/mm]の回帰式は数式(1)となる(非特許文献1 図2・2 電界強度とマイグレーション劣化時間)。
t=137.21E^(-0.418) (1)
(2)湿度
湿度が高いほど、短絡するまでの時間が加速される。また、基板の吸湿性が高いほど、短絡するまでの時間が加速される。
本発明は、複数の発光素子を高密度に配置するとともに耐マイグレーション性を向上させた光源モジュールおよび照明器具を提供することを目的とする。
該複数の第1の発光素子および複数の第2の発光素子と接続されるとともに、第1の列の複数の第1の発光素子と第2の列の複数の第2の発光素子とが同極どうしで対向するように基板上に設けられた複数の接続導体と、第1の列内の複数の第1の発光素子を直列に接続するように複数の第1の発光素子間を結ぶ直線と鈍角をなすように基板上に設けられた第1の斜め配線部と、第2の列内の複数の第2発光素子を直列に接続するように複数の第2の発光素子間を結ぶ直線と鈍角をなすように基板上に設けられた第2の斜め配線部とを備え、第1の列を形成する方向において隣り合う第1の発光素子が同極どうしで対向するように配置されたものである。
本実施の形態では、本発明に係る光源モジュールについて説明する。
・光源モジュール
まず、図1を用いて、本実施の形態の光源モジュール10の全体構成を説明する。図1に示すように、光源モジュール10は、基板11と、発光素子であるLED(Light Emitting Diode)12と、配線13と、コネクタ14と、接続導体であるパッド15とを備える。複数のLED12は全て、配線13によって基板11上に直列接続されている。正極側コネクタ14-1が電源30の正極に接続され、負極側コネクタ14-2が電源30の負極に接続されることによって、光源モジュール10が点灯する。
後で詳細に述べるように、LED12は基板11上に高密度に配置され、パッド15は耐マイグレーション性を向上させるように配置されている。
本実施の形態では、LED12としてCSP(Chip Scale Package)を用いる。CSPとは、発光部を収納するパッケージを簡素化したLEDである。図2に示すように、LED12は、底面に陽極であるアノード12-1と陰極であるカソード12-2を備える。図2(b)は、LED12の回路記号である。アノード12-1とカソード12-2とは、識別のためそれぞれの電極の形状を変えている。図3に示すように、LED12は、蛍光体層12-3とパッケージ12-4を有する。(日亜化学工業株式会社が作成したCSP製品のデータシート(標準仕様書)に基づき図2、3、5、11を作成した。)
2列目の一端と3列目の一端および4列目の一端と5列目の一端は、それぞれコネクタ14側で接続され、1列目の他端と2列目の他端、3列目の他端と4列目の他端および5列目の他端と6列目の他端は、それぞれコネクタ14の反対側で接続されている。
このように本実施の形態では、複数のLED12からなる列が、1列目から6列目まで全体として蛇行するように配線13により直列接続されている。配線13は、絶縁膜で覆われている。
基板11上には、LED12の電圧降下による電位差が生じる。本実施の形態で用いるLED12は、LED12の1個当たり約3[V]の電圧降下が生じる。
本実施の形態のようにLED12を配置した場合、図1に示す基板11上では、正極側コネクタ14-1から7番目のLED12である「L7」のアノード12-1と18番目のLED12である「L18」のカソード12-2間で約33[V]の電位差が生じ、電界強度が高くなる。
この電界強度が高くなる箇所に位置するLED12のパッド15の耐マイグレーション性を向上させるように対策を講ずることが、光源モジュール10の設計上、重要である。
図10が図1と異なるのは、配線13が、直線配線部13-2と列間配線部13-4からなり、斜め配線部13-3がない点である。
このとき、第1の列と第2の列とが平行である必要はなく、第1の列と第2の列とが角度をなしている場合も「高密度」に配置されているものとする。また、第1の列の複数のLED12と第2の列の複数のLED12が上述の距離条件を満たしている必要はない。第1の列の1つのLED12と第2の列の別の1つのLED12が上述の距離条件を満たしていれば、複数のLED12は「高密度」に配置されているものとする。
そこで、上述のJIS規格に規定の試験条件を最悪の条件とみなし、当該JIS規格に規定された試験条件に安全率を乗じたもので「隣接」を規定することとする。
電極間隔を用いて判断する場合は、電圧を固定し(例えば50[V])電極間の最短距離で判断する。
また、電界強度で判断する場合は、電極間の長さを固定した(例えば0.318[mm])場合、第1の列の複数のLED12と第2の列の複数のLED12の内、電位差の大きいLED12間で判断する。
本実施の形態では、設計値と測定値のいずれかの数値を表1と比較して判断する。
なお、表1を規定する際に用いた安全率は1つの例であり、基板11の材質、光源モジュール10の使用環境などの条件によって、変えるべきものである。
一方、マイグレーションは、特に銀、銅を含む金属において起こりやすいとされる。前述したように、配線13は、絶縁膜で覆われているため金属イオンの移動が起きることがなく、マイグレーションは発生しない。したがって、本実施の形態における発明の課題を解決するためには、はんだ合金に覆われたパッド15に発生するマイグレーションを抑制すればよい。
同様に、電位が高いD点から電位が低いC点に向かう向きに電界が生じているため、金属イオンはD点からC点に移動し、逆方向である図11の点線方向への金属イオンの移動は起こりにくい。しかし、C点とD点との間に水滴を滴下して実験した結果では、カソード12-2であるD点からアノード12-1のC点に向かってデンドライトが成長した。これは、どこからかD点付近に移動してきた金属イオンにカソード12-2から電子が供給された結果、金属が析出したと考えられる。
実験結果から、カソード12-2がアノード12-1より電位が低い場合であっても高い場合であっても、マイグレーションによるデンドライトは、カソード12-2からアノード12-1に向かって成長すると考えられる。
また図12の構成では、図10の構成よりもLED12の配置間隔が大きくなることにより、LED12が発する光が離散した光となり、光源の粒々感を使用者が感じるなど、照射面から光のむらが見えやすくなる。光のむらを低減させるためには、レンズにシボを入れる拡散加工またはLED12の照射面への拡散シートの追加が必要となる。更に拡散加工や拡散シートを追加しLED12が発する光を拡散させたことにより、図10の構成よりもLED12が発する光の光束が減衰する。この光束が減衰した分を補償するためには、LED12に供給する電流を大きくする必要がある。これにより、消費電力が増えるのみならず、コストをかけた消費電力の増加に伴う放熱対策も必要となる。
加えて、図12の構成では、LED12間の距離を長くしたことにより、コネクタ14を基板11bの端に近い位置に配置しなければならない点も、設計の自由度の確保の点から不利となる。
また、2列目の複数のLED12と3列目のLED12は、同極どうしであるカソード12-2が対向するように配置される。同様に4列目と5列目も同極どうしであるカソード12-2が対向するように配置される。
ここで、「「L7」のアノード12-1のA点から「L18」のカソード12-2のB点間のAB間の電界は、AB間の電界はA点とB点を結ぶ直線とはならず、折れ線のようになる。なぜなら、AB間の電界は、A点を含むアノード12-1およびB点を含むカソード12-2との間に位置する「L18」のアノード12-1の正の電荷を迂回するからである。したがってAB間の電界強度は、迂回した距離の分小さくなる。
同様に、CD点間の電界も、C点とD点を結ぶ直線とはならず、図5の点線の折れ線で示すように、「L7」のアノード12-1を迂回する。したがって、CD間の電界強度も迂回した距離の分小さくなる。
図6において、正極側コネクタ14-1から3番目のLED12である「L3」のE点を含むアノード12-1と12番目のLED12である「L12」のF点を含むカソード12-2との間に30[V]の電位差が生じる。E点とF点の電極間距離の設計値は、2.10[mm]であるため、E点とF点間の電界強度は、約14.3[V/mm]である。基板11の基材がガラスエポキシと同等の場合、マイグレーション劣化時間t5は、数式(1)を用い45.1×10^2[h]となる。
t5は、後述する比較例のマイグレーション劣化時間であるt6よりも短いが、電界が最も高い「L7」のアノード12-1と「L18」のカソード12-2間のマイグレーション時間であるt3およびt4よりは長い。したがって、t5と対応する「L3」のアノード12-1と「L12」のカソード12-2間も、マイグレーション対策上の距離が確保されていることがわかる。
したがって、本実施の形態の光源モジュール10の方が比較例の光源モジュール10aよりも計算上のマイグレーション劣化時間が長くなっている。
第1の列を形成するように配置された複数のLED12と第1の列に隣接する第2の列を形成するように配置された複数のLED12とが同極どうしで対向するように配置することにより、LED12を高密度に配置した光源モジュール10の耐マイグレーション性を向上させることができる。
また、同じ列の中のLED12間を直線配線部13-2で直列接続した比較例から、仮想円16で示される複数のLED12で形成される発光径やコネクタ14の位置を変えることなく、電位差を有するLED12間のアノード12-1とカソード12-2間の距離を広げ、耐マイグレーション性を向上させることができる。
また、本実施の形態では、第1の列を形成するように配置された複数の第1のLED12と、第1の列に隣接する第2の列を形成するように配置された複数の第2のLED12とが、格子状に配置される構成について説明したが、複数の第1のLED12と複数の第2のLED12とが千鳥状に配置されるなど、格子状とは別の形に配置されていてもよい。更に複数の第1のLED12の配置間隔と複数の第2のLED12の配置間隔が異なっていてもよい。更に第1の列内または第2の列内でLED12の間隔が不均一に配置されていてもよい。
本実施の形態では、実施の形態1で説明した光源モジュール10を用いた照明器具100の構成を説明する。本実施の形態において、実施の形態1と同一または相当する構成については同一の符号を付す。
図7、8を用いて、器具本体20を説明する。器具本体20は、本体枠23と、レンズ24と、ソケット25と、光源モジュール10と、放熱ユニット26とを備える。光源モジュール10は、ソケット25によって放熱ユニット26に固定される。
図9を用いて、照明器具100を説明する。照明器具100は、器具本体20と、取付枠21と、取付ばね22と、点灯回路である電源30と、電源取付ばね31と、端子台32と、電源カバー33とを備える。電源30は、光源モジュール10に直流電力を給電ケーブル27を介して供給し、光源モジュール10を点灯させる。電源30は、電源取付ばね31で弾性力を持つように器具本体20に保持されている。端子台32には、外部から商用電源線が接続される。
なお、本実施の形態では、照明器具100が天井埋め込み型のダウンライトである構成を示したが、照明器具100を天井に固定するスポットライトとする構成としてもよい。
Claims (4)
- 基板と、
前記基板上に第1の列を形成するように配置された複数の第1の発光素子と、
前記基板上に前記第1の列に隣接する第2の列を形成するように配置された複数の第2の発光素子と、
前記複数の第1の発光素子および前記複数の第2の発光素子と接続されるとともに、前記第1の列の前記複数の第1の発光素子と前記第2の列の前記複数の第2の発光素子とが同極どうしで対向するように前記基板上に設けられた複数の接続導体と、
前記第1の列内の前記複数の第1の発光素子を直列に接続するように、前記複数の第1の発光素子間を結ぶ直線と鈍角をなすように前記基板上に設けられた第1の斜め配線部と、
前記第2の列内の前記複数の第2の発光素子を直列に接続するように、前記複数の第2の発光素子間を結ぶ直線と鈍角をなすように前記基板上に設けられた第2の斜め配線部と、を備え、
前記複数の第1の発光素子は、前記第1の列を形成する方向において隣り合う前記第1の発光素子が同極どうしで対向するように配置されている光源モジュール。 - 前記複数の第1の発光素子および前記複数の第2の発光素子は、それぞれ陽極と陰極とを有し、
前記複数の接続導体は、前記第1の列の前記第1の発光素子の陽極と前記第2の列の前記第2の発光素子の陰極とを結ぶ線分上に、前記第1の列の前記第1の発光素子の陰極または前記第2の列の前記第2の発光素子の陽極のいずれか一方が存在するように配置されることを特徴とする請求項1に記載の光源モジュール。 - 前記第1の列の前記第1の発光素子は、前記第2の列の列方向に配置された前記複数の第2の発光素子のうち距離が最も近い前記第2の発光素子と行方向において同極どうしで対向するように配置されたことを特徴とする請求項1および2のいずれか1項に記載の光源モジュール。
- 請求項1から3のいずれか1項に記載の光源モジュールと、
前記光源モジュールを点灯させる点灯回路と、
前記光源モジュールが取り付けられる器具本体と、
を備えた照明器具。
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|---|---|---|---|---|
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| JP2009059883A (ja) | 2007-08-31 | 2009-03-19 | Toyoda Gosei Co Ltd | 発光装置 |
| US20110062482A1 (en) | 2010-01-20 | 2011-03-17 | Bridgelux, Inc. | Apparatus And Method For Enhancing Connectability In LED Array Using Metal Traces |
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2017
- 2017-10-30 JP JP2017209142A patent/JP7225529B2/ja active Active
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