JP7223507B2 - エッチング方法 - Google Patents

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Description

本開示は、エッチング方法に関する。
特許文献1には、一種の基板処理方法が記載されている。この基板処理方法では、絶縁層が下部磁性層及び上部磁性層により挟まれた磁気トンネル接合(MTJ:Magnetic Tunnel Junction)を含むMTJ素子をエッチングする。MTJ素子は、TaやTiなどからなる非有機系材料のマスクを用いてメタノールガスのプラズマによりエッチングされる。
特開2011-14881号公報
MTJ素子のエッチングガスとしてメタノールガスを用いた場合、メタノールガスのプラズマによって磁気トンネル接合を含む金属多層膜にダメージが与えられ、電気磁気特性が低下する。本開示は、磁気トンネル接合を含む金属多層膜をエッチングする際に、金属多層膜の電気磁気特性の低下を抑制することができる技術を提供する。
本開示の一側面に係るエッチング方法は、磁気トンネル接合を含む金属多層膜と金属多層膜上に非有機材料で形成されたマスクとを含む被加工物を準備する工程と、エチレンガス及び酸素ガスの混合ガスのプラズマによりマスクを用いて金属多層膜をエッチングする工程とを含む。
メタノールのプラズマに含まれる水素及び酸素のイオン及び/又はラジカルは、磁気トンネル接合を含む金属多層膜のプラズマエッチングに影響を与える。例えば、水素ガスのプラズマにより金属多層膜がエッチングされた場合、金属多層膜の電気磁気特性は劣化する。劣化の理由は、水素のイオン及び/又はラジカルが金属多層膜を変質させるからと推測される。また、エッチングガスが酸素を含まない場合、金属多層膜と非有機性材料で形成されたマスクとの選択比が十分に得られない。一側面に係るエッチング方法においては、エッチングガスはエチレンガス及び酸素ガスの混合ガスである。エチレンガスは、メタノールガスと比べて水素含有量が少ない。このため、一側面に係るエッチング方法によれば、メタノールをエッチングガスとして採用した場合と比べて、磁気トンネル接合を含む金属多層膜の電気磁気特性の低下を抑制することができる。また、一側面に係るエッチング方法によれば、エッチングガスは酸素を含むため、金属多層膜と非有機性材料で形成されたマスクとの選択比を十分に得ることができる。
一実施形態では、エチレンガスは、エチレンガス及び酸素ガスの総量に対して50%~63%の比率となるように混合ガスに含まれてもよい。このエッチング方法によれば、エッチングストップを発生させることなく、磁気トンネル接合を含む金属多層膜をエッチングすることができる。
以上説明したように、磁気トンネル接合を含む金属多層膜の電気磁気特性の低下を抑制することができるエッチング方法が提供される。
図1は、一実施形態に係るエッチング方法を示すフローチャートである。 図2は、図1に示されるエッチング方法が適用され得る一例の被加工物の断面図である。 図3は、図1に示されるエッチング方法の実行に用いることが可能なプラズマ処理装置を例示する図である。 図4は、一実施形態のプラズマ源を示す図である。 図5は、一実施形態のプラズマ源を示す図である。 図6は、実施例及び比較例における電気的な直径とMR比との関係を示すグラフである。 図7は、実施例及び比較例における電気的な直径と保磁力との関係を示すグラフである。 図8は、エチレン及び酸素の流量比とエッチング可否との関係を示す表である。
以下、図面を参照して種々の実施形態について詳細に説明する。各図面において同一又は相当の部分に対しては同一の符号を附す。
図1は、一実施形態に係るエッチング方法を示すフローチャートである。図1に示されるエッチング方法、すなわち方法MTは、磁気トンネル接合を含む金属多層膜をエッチングするために実行される。磁気トンネル接合とは、電圧の印加によってトンネル電流が流れる程度の極薄絶縁層を、下部磁性層及び上部磁性層で挟み込んだ積層構造である。金属多層膜は、金属磁性材料で形成された複数の層を含む積層構造体である。
図2は、図1に示されるエッチング方法が適用され得る一例の被加工物の断面図である。図2に示される被加工物、すなわちウエハWは、基板SB、下部電極層BE、金属多層膜ML及びマスクMKを含む。ウエハWは、一例としてMTJ素子の一種であるMRAM(Magnetic Random Access Memory)素子を製造する過程で得られる。
下部電極層BEは、電気導電性を有する膜であり、MRAM素子の下部電極である。下部電極層BEは、基板SB上に形成される。下部電極層BEは、例えば金属材料で形成される。金属材料の一例は、Ta、Ruである。下部電極層BEは、複数の層を備えていてもよい。下部電極層BEは、一例として、第1層L1、第2層L2、第3層L3、及び第4層L4を含む。第1層L1は、最下層、つまり基板SBの最も近くに設けられた層であり、Taで形成される。第2層L2は、第1層L1上に設けられ、Ruで形成される。第3層L3は、第2層L2上に設けられ、Taで形成される。第4層L4は、第3層L3上に設けられ、Ruで形成される。下部電極層BEの上層、例えば第3層L3及び第4層L4は、さらに上層に膜を成長させるためのシード層として形成されてもよい。
金属多層膜MLは、下部電極層BE上に形成される。金属多層膜MLは、複数の層を有しており、金属磁性材料で形成された層を含む。一例として、金属多層膜MLは、第5層L5~第14層L14の10個の層を有している。第5層L5~第14層L14の各々は、金属で形成された層である。第5層L5は、下部電極層BEの最も近くに設けられた層であり、Ptで形成される。第6層L6は、第5層L5上に設けられ、Pt及びCoで形成される。第7層L7は、第6層L6上に設けられ、Ruで形成される。第8層L8は、第7層L7上に設けられ、CoFeBで形成される。第9層L9は、第8層L8上に設けられ、MgOで形成される。第10層L10は、第9層L9上に設けられ、CoFeBで形成される。第11層L11は、第10層L10上に設けられ、MgOで形成される。第12層L12は、第11層L11上に設けられ、CoFeBで形成される。第13層L13は、第12層L12上に設けられ、Taで形成される。第14層L14は第13層L13上に設けられ、Ruから形成される。
金属多層膜MLの第5層L5は、さらに上層に膜を成長するためのシード層である。第6層L6は、Pt薄膜とCo薄膜とが交互に積層された構造を有する。第6層L6は、反強磁性層である。第7層L7は、反強磁性層と上層の磁化固定層との間のスペーサ層である。第8層L8~第12層L12は、磁気トンネル接合を構成するMTJ多層膜TLである。第8層L8、第9層L9及び第10層L10は磁化固定層を構成する。第11層L11はトンネルバリア層である。第12層L12は磁化自由層である。第13層L13及び第14層L14は、上部電極を構成する。第12層L12は、所望の特性を得るために複数の磁性層および非磁性層から形成される積層構造であってもよい。
以下、各層の厚さを例示する。第1層L1の厚さは3nm、第2層L2の厚さは50nm、第3層L3の厚さは3nm、第4層L4の厚さは50nm、金属多層膜MLの厚さは、15nmである。
金属多層膜ML上にはマスクMKが設けられる。マスクMKは、非有機材料で形成される。非有機材料は、一例として、タンタル(Ta)、チタン(Ti)、タングステン(W、又は、これらの酸化物、窒化物もしくは炭化物である。マスクMKは多層膜で形成されてもよい。マスクMKのパターンは、プラズマエッチングによって形成され得る。
図2に示したウエハWの構成、材料、及び上述の各層の厚さは一例であり、方法MTの適用対象は図2に示したウエハWに限定されない。
方法MTの実行には、プラズマ処理装置が用いられる。図3は、方法MTの実行に用いることが可能な一例のプラズマ処理装置を概略的に示す図である。図3においては、鉛直方向に延びる軸線PXを含む一平面において処理容器を破断して、当該プラズマ処理装置を示している。
図3に示されるプラズマ処理装置10は、処理容器12、ガス供給系14、プラズマ源16、支持構造体18、排気系20、バイアス電力供給部22、及び制御部Cntを備える。処理容器12は、略円筒形状を有する。一実施形態では、処理容器12の中心軸線は、軸線PXと一致する。この処理容器12は、ウエハWに対してプラズマ処理を行うための空間Sを提供する。
一実施形態では、処理容器12は、その高さ方向の中間部分12a、即ち支持構造体18を収容する部分において略一定の幅を有する。処理容器12は、当該中間部分の下端から底部に向かうにつれて徐々に幅が狭くなるテーパー状をなす。処理容器12の底部は、排気口12eを提供しており、当該排気口12eは軸線PXに対して軸対称に形成される。
ガス供給系14は、処理容器12内にガスを供給するように構成される。ガス供給系14は、第1のガス供給部14a、及び第2のガス供給部14bを有する。第1のガス供給部14aは、第1の処理ガスを処理容器12内に供給するように構成される。第2のガス供給部14bは、第2の処理ガスを処理容器12内に供給するように構成される。
第1のガス供給部14aは、一以上のガス吐出孔14eを介して処理容器12内の第1の処理ガスを供給する。また、第2のガス供給部14bは、一以上のガス吐出孔14fを介して処理容器12内の第2の処理ガスを供給する。ガス吐出孔14eは、ガス吐出孔14fよりも、プラズマ源16に近い位置に設けられる。したがって、第1の処理ガスは第2の処理ガスよりもプラズマ源16に近い位置に供給される。図3においては、ガス吐出孔14e及びガス吐出孔14fそれぞれの個数は、「1」であるが、複数のガス吐出孔14e、及び複数のガス吐出孔14fが設けられてもよい。複数のガス吐出孔14eは、軸線PXに対して周方向に均等に配列されてもよい。複数のガス吐出孔14fも、軸線PXに対して周方向に均等に配列されてもよい。
第1のガス供給部14aは、一以上のガスソース、一以上の流量制御器、一以上のバルブを有し得る。したがって、第1のガス供給部14aの一以上のガスソースからの第1の処理ガスの流量は調整可能である。第1のガス供給部14aの一以上のガスソースは、エチレンガスのソース及び酸素ガスのソースを含み得る。エチレンガスとは、エチレン(C)を含むガスである。酸素ガスとは、酸素(O)を含むガスである。第1の処理ガスは、エチレンガス及び酸素ガスの混合ガスであってもよい。例えば、エチレンガスは、エチレンガス及び酸素ガスの総量に対して50%~63%の比率となるように混合される。第1のガス供給部14aの一以上のガスソースは、希ガスのソースを含んでもよい。希ガスとしては、アルゴンガス、ヘリウムガスといった任意の希ガスが用いられ得る。
また、第2のガス供給部14bは、一以上のガスソース、一以上の流量制御器、一以上のバルブを有し得る。したがって、第2のガス供給部14bの一以上のガスソースからの第2の処理ガスの流量は調整可能となっている。第2のガス供給部14bの一以上のガスソースは、希ガスのソースを含んでもよい。
第1のガス供給部14aからの第1の処理ガスの流量及び当該第1の処理ガスの供給のタイミング、並びに、第2のガス供給部14bからの第2の処理ガスの流量及び当該第2の処理ガスの供給のタイミングは、制御部Cntによって個別に調整される。第2のガス供給部14bは、設けられてなくてもよい。この場合、制御部Cntは、第1の処理ガスの供給タイミングのみを調整すればよい。
プラズマ源16は、処理容器12内に供給されたガスを励起させるように構成される。一実施形態では、プラズマ源16は、処理容器12の天部に設けられる。一実施形態では、プラズマ源16の中心軸線は、軸線PXと一致する。
図4は、一実施形態のプラズマ源を示す図であり、図3のY方向から視たプラズマ源を示す図である。図5は、一実施形態のプラズマ源を示す図であり、鉛直方向から視たプラズマ源を示す。図3及び図4に示されるように、処理容器12の天部には開口が設けられており、当該開口は、誘電体板194によって閉じられる。誘電体板194は、板状体であり、石英ガラス、又はセラミックから構成される。プラズマ源16は、この誘電体板194上に設けられる。
より具体的には、図4及び図5に示されるように、プラズマ源16は、高周波アンテナ140、及びシールド部材160を有する。高周波アンテナ140は、シールド部材160によって覆われる。一実施形態では、高周波アンテナ140は、内側アンテナ素子142A、及び外側アンテナ素子142Bを含む。内側アンテナ素子142Aは、外側アンテナ素子142Bよりも軸線PXの近くに設けられる。換言すると、外側アンテナ素子142Bは、内側アンテナ素子142Aを囲むように、当該内側アンテナ素子142Aの外側に設けられる。内側アンテナ素子142A及び外側アンテナ素子142Bの各々は、例えば銅、アルミニウム、ステンレス等の導体から構成されており、軸線PXを中心に螺旋状に延在する。
内側アンテナ素子142A及び外側アンテナ素子142Bは共に、複数の挟持体144に挟持されて一体となる。複数の挟持体144は、例えば、棒状の部材であり、軸線PXに対して放射状に配置される。
シールド部材160は、内側シールド壁162A及び外側シールド壁162Bを有する。内側シールド壁162Aは、鉛直方向に延在する筒形状を有しており、内側アンテナ素子142Aと外側アンテナ素子142Bの間に設けられる。この内側シールド壁162Aは、内側アンテナ素子142Aを囲む。また、外側シールド壁162Bは、鉛直方向に延在する筒形状を有しており、外側アンテナ素子142Bを囲むように設けられる。
内側アンテナ素子142A上には、内側シールド板164Aが設けられる。内側シールド板164Aは、円盤形状を有しており、内側シールド壁162Aの開口を塞ぐように設けられる。また、外側アンテナ素子142B上には、外側シールド板164Bが設けられる。外側シールド板164Bは、環状板であり、内側シールド壁162Aと外側シールド壁162Bとの間の開口を塞ぐように設けられる。
内側アンテナ素子142A、外側アンテナ素子142Bにはそれぞれ、高周波電源150A、高周波電源150Bが接続される。高周波電源150A及び高周波電源150Bは、プラズマ生成用の高周波電源である。高周波電源150A及び高周波電源150Bは、内側アンテナ素子142A及び外側アンテナ素子142Bのそれぞれに、同じ周波数又は異なる周波数の高周波電力を供給する。例えば、高周波電源150A及び高周波電源150Bから出力される高周波電力の周波数は、13.56MHz、27MHz、40MHz、60MHzといった様々な周波数であってもよい。
図3に戻り、支持構造体18は、処理容器12内においてウエハWを保持するように構成される。この支持構造体18は、軸線PXに直交する第1軸線AX1中心に回転可能であるように構成される。支持構造体18は、第1軸線AX1中心の回転により、軸線PXに対して傾斜することが可能である。支持構造体18を傾斜させるために、プラズマ処理装置10は、駆動装置24を有する。駆動装置24は、処理容器12の外部に設けられており、第1軸線AX1中心の支持構造体18の回転のための駆動力を発生する。また、支持構造体18は、第1軸線AX1に直交する第2軸線AX2中心にウエハWを回転させるように構成される。支持構造体18が傾斜していない状態では、図3に示すように、第2軸線AX2は軸線PXに一致する。一方、支持構造体18が傾斜している状態では、第2軸線AX2は軸線PXに対して傾斜する。第2軸線AX2と軸線PXとのなす角を支持構造体18の傾斜角度ともいう。
支持構造体18は、静電チャックを有する。静電チャックは、スリップリングといったロータリーコネクタを介して電源62(図1参照)に接続される。支持構造体18の内部には、伝熱ガス供給用のガスラインが形成される。このガスラインは、スイベルジョイントといった回転継手を介して伝熱ガスのソース68に接続される。支持構造体18の内部には、冷媒流路が形成される。冷媒流路は、スイベルジョイントといった回転継手を介してチラーユニット76に接続される。
排気系20は、処理容器12内の空間を減圧するように構成される。一実施形態では、排気系20は、自動圧力制御器20a、ターボ分子ポンプ20b、及び、ドライポンプ20cを有する。ターボ分子ポンプ20bは、自動圧力制御器20aの下流に設けられる。ドライポンプ20cは、バルブ20dを介して処理容器12内の空間に直結される。また、ドライポンプ20cは、バルブ20eを介してターボ分子ポンプ20bの下流に設けられる。
自動圧力制御器20a及びターボ分子ポンプ20bを含む排気系は、処理容器12の底部に取り付けられる。また、自動圧力制御器20a及びターボ分子ポンプ20bを含む排気系は、支持構造体18の直下に設けられる。したがって、このプラズマ処理装置10では、支持構造体18の周囲から排気系20までの均一な排気の流れを形成することができる。これにより、効率の良い排気が達成され得る。また、処理容器12内で生成されるプラズマを均一に拡散させることが可能である。
一実施形態において、処理容器12内には、整流部材26が設けられてもよい。整流部材26は、下端において閉じられた略筒形状を有する。この整流部材26は、支持構造体18を側方及び下方から囲むように、処理容器12の内壁面に沿って延在する。一例において、整流部材26は、上部26a及び下部26bを有する。上部26aは、一定の幅の円筒形状を有しており、処理容器12の中間部分12aの内壁面に沿って延在する。また、下部26bは、上部26aの下方において当該上部26aに連続する。下部26bは、処理容器12の内壁面に沿って徐々に幅が狭くなるテーパー形状を有しており、その下端において平板状をなす。この下部26bには、多数の開口(貫通孔)が形成される。この整流部材26によれば、当該整流部材26の内側、即ちウエハWが収容される空間と、当該整流部材26の外側、即ち排気側の空間との間に圧力差を形成することができ、ウエハWが収容される空間におけるガスの滞留時間を調整することが可能となる。また、均等な排気が実現され得る。
バイアス電力供給部22は、ウエハWにイオンを引き込むためのバイアス電圧及び高周波バイアス電力を選択的に支持構造体18に印加するように構成される。一実施形態では、バイアス電力供給部22は、第1電源22a及び第2電源22bを有している。第1電源22aは、支持構造体18に印加するバイアス電圧として、パルス変調された直流電圧(以下、「変調直流電圧」という)を発生する。変調直流電圧は、電圧値が高レベルをとる期間と低レベルをとる期間が交互に繰り返す電圧である。変調直流電圧は、例えば、0V~1200Vの範囲内の電圧値に設定され得る。パルス変調の周波数は、任意に設定され得るが、イオンの加速を可能とするシースを形成することが可能な周波数であり、例えば、400kHzである。また、オン・デューティ比は、10%~90%の範囲内の比率である。
第2電源22bは、ウエハWにイオンを引き込むための高周波バイアス電力を支持構造体18に供給するように構成される。この高周波バイアス電力の周波数は、イオンをウエハWに引き込むのに適した任意の周波数であり、例えば、400kHzである。プラズマ処理装置10では、第1電源22aからの変調直流電圧と第2電源22bからの高周波バイアス電力を選択的に支持構造体18に供給することができる。変調直流電圧と高周波バイアス電力の選択的な供給は、制御部Cntによって制御され得る。
制御部Cntは、例えば、プロセッサ、記憶部、入力装置、表示装置等を備えるコンピュータである。制御部Cntの記憶部には、方法MTを実行するためのコンピュータプログラム、及び、方法MTの実行に用いられる各種のデータが、読出し自在に格納されている。制御部Cntは、入力されたレシピに基づくプログラムに従って動作し、制御信号を送出する。プラズマ処理装置10の各部は、制御部Cntからの制御信号により制御される。方法MTの各工程は、制御部Cntによる制御によってプラズマ処理装置10の各部を動作させることによって実行され得る。
プラズマ処理装置10を用いたプラズマ処理の実行の際には、ガス供給系14の複数のガスソースのうち選択されたガスソースからのガスが、空間Sに供給される。また、排気系20によって空間Sが減圧される。そして、空間Sに供給されたガスが、高周波電源150A及び高周波電源150Bから出力される高周波電力によって発生する高周波電界によって励起される。その結果、空間Sでプラズマが生成される。また、支持構造体18に高周波バイアス電力が供給される。その結果、プラズマ中のイオンがウエハWに向けて加速される。このように加速されたイオン、及び/又は、ラジカルが被加工物に照射されることにより、ウエハWがエッチングされる。
以下、再び図1を参照して方法MTについて詳細に説明する。ここでは、図2に示されるウエハWが、図3に示されるプラズマ処理装置10を用いてエッチングされる例について説明する。図1に示されるように、方法MTは、準備工程S10及びエッチング工程S12を含む。
準備工程S10において、制御部Cntは、ウエハWを準備する。制御部Cntは、プラズマ処理装置10の処理容器12内、即ち、空間SにウエハWを配置する。空間Sでは、ウエハWは、支持構造体18上に載置される。
エッチング工程S12において、制御部Cntは、エチレンガス及び酸素ガスの混合ガスのプラズマによりマスクMKを用いて金属多層膜MLをエッチングする。エッチング工程S12では、エチレンガス及び酸素ガスがガス供給系14から空間Sに供給される。エチレンガス及び酸素ガスは、混合ガスとして空間Sに供給される。エチレンガスは、エチレンガス及び酸素ガスの総量に対して50%~63%の比率となるように混合ガスに含まれる。
空間Sの圧力は、指定された圧力に排気装置50によって設定される。プラズマの生成のために、高周波電力が高周波電源150A及び高周波電源150Bから供給される。空間Sの中で、高周波電力に基づく高周波電界によりエチレンガス及び酸素ガスの混合ガスが励起され、エチレンガス及び酸素ガスの混合ガスのプラズマが生成される。イオンの引込みのために、バイアス電力供給部22から高周波バイアス電力が支持構造体18に供給される。高周波バイアス電力が支持構造体18に供給されることにより、プラズマ中のイオン(水素及び酸素のイオン)がウエハWに引き込まれて、ウエハWに照射される。これにより、マスクMKから露出されている部分において金属多層膜MLがエッチングされる。その結果、マスクMKのパターンが金属多層膜MLに転写される。
メタノールなどのアルコール系のガスのプラズマに含まれる水素及び酸素のイオン及び/又はラジカルは、磁気トンネル接合を含む金属多層膜MLのプラズマエッチングに影響を与える。例えば、水素ガスのプラズマにより金属多層膜MLがエッチングされた場合、金属多層膜MLの電気磁気特性は劣化する。劣化の理由は、水素のイオン及び/又はラジカルが金属多層膜を変質させるからと推測される。また、エッチングガスが酸素を含まない場合、金属多層膜MLと非有機性材料で形成されたマスクMKとの選択比が十分に得られない。方法MTにおいては、エッチングガスはエチレンガス及び酸素ガスの混合ガスである。エチレンガスは、メタノールガスと比べて水素含有量が少ない。このため、方法MTによれば、アルコール系のガスをエッチングガスとして採用した場合と比べて、磁気トンネル接合を含む金属多層膜MLの電気磁気特性の低下を抑制することができる。また、方法MTによれば、エッチングガスは酸素を含むため、金属多層膜MLと非有機性材料で形成されたマスクMKとの選択比を十分に得ることができる。
方法MTによれば、エチレンガスがエチレンガス及び酸素ガスの総量に対して50%~63%の比率となるように混合ガスに含まれることにより、エッチングストップを発生させることなく、磁気トンネル接合を含む金属多層膜MLをエッチングすることができる。
メタノールは、常温で液体である。このため、メタノールガスを空間Sへ供給するためには気化させる必要がある。つまり、メタノールガスの供給には、液体圧送設備、アルコール気化器、ヒータ配管といった製造装置付帯システムが必要になる。一方、エチレンガス及び酸素ガスは常温で気体であるため、汎用ガスと同様に空間Sへ供給することができる。このため、エチレンガス及び酸素ガスを用いた場合、メタノールガスを用いた場合と比べて設備を簡素化することができる。よって、方法MTは、設備投資を抑えつつ、運用コストを低下させることができる。
本開示の内容は、上述した実施形態に限定されることなく種々の変形態様を構成可能である。例えば、方法MTは、容量結合型のプラズマ処理装置といった任意のタイプのプラズマ処理装置を用いて実行されてもよい。
以下、方法MTの評価のために実施した種々の実験について説明する。なお、本開示は以下の実験に限定されるものではない。
方法MTを適用したMTJ素子の電気磁気特性と、比較例の方法を適用したMTJ素子の電気磁気特性を比較すべく、下記のエッチング条件で評価サンプルを作成した。
(実施例1)
エッチング対象 :金属多層膜ML(図2参照)
エッチングガス :エチレン(C)、酸素(O
ガス流量 :C:25sccm、O:25sccm
空間Sの圧力 :0.4Pa(3mTorr)
プラズマ生成用の高周波 :27MHz、1400W
高周波バイアス電力 :400kHz、500W
支持構造体18の傾斜角度:30°
基板温度 :65℃
処理時間 :650秒
(比較例1)
エッチングガス :メタノール(CHOH)
ガス流量 :110sccm
その他の条件は、実施例1と同一である。
(比較例2)
エッチングガス :エチレン(C)、酸素(O)、水素(H
ガス流量 :C:25sccm、O:25sccm、H:50sccm
その他の条件は、実施例1と同一である。
(比較例3)
エッチングガス :一酸化炭素(CO)
ガス流量 :CO:100sccm
高周波バイアス電力 :400kHz、450W
処理時間 :1000秒
その他の条件は、実施例1と同一である。
エッチングによってマスクMKの形状を転写させたピラー形状の金属多層膜MLを得た。実施例1、比較例1、比較例2及び比較例3それぞれにおいて、マスクMKの面積を変更して8つの評価サンプルを作成した。つまり、各エッチング条件においてMTJ素子の大きさが異なる評価サンプルを8つずつ作成した。
(MTJ素子の大きさの評価)
CIPT(Current In-Plane Tunneling)法によって、エッチング前の平坦な金属多層膜MLの単位面積当たりの抵抗値RA(Ωμm)を測定した。続いて、ピラー形状にエッチングされた金属多層膜MLに対して正負の範囲で磁場H(Oe)を掃引しながら抵抗測定を行った。抵抗測定では、金属多層膜MLの積層方向に電圧を印加し、積層方向に流れる電流を検出することで、抵抗値R(Ω)を測定した。これにより、磁場と抵抗値との関係であるR-H曲線を得た。R-H曲線に基づいて抵抗値RMINを得た。抵抗値RMINは、磁化自由層の磁化反転中において測定された抵抗値のうち最も小さい抵抗値である。抵抗値RMINは、概して、磁化自由層の向きと磁化固定層の磁化の向きとが同一となったときの抵抗値である。ピラー形状の金属多層膜MLの断面は円であると仮定した場合、断面の直径ED(nm)は下記の数式1から導出することができる。
(ED/2)=RA/RMIN×1/π×10 …(1)
ここで、直径EDは、電気抵抗を用いて評価された直径であるため、電気的な直径(Electrical Diameter)ともいう。実施例1、比較例1、比較例2及び比較例3の全ての評価サンプルについて、電気的な直径を測定した。
(電気磁気抵抗比)
上述したR-H曲線に基づいて電気磁気抵抗比(MR比)を以下の数式2で算出した。
MR(%)=(RMAX-RMIN)×100/RMIN …(2)
MAXは、磁化自由層の磁化反転中において測定された抵抗値のうち最も大きい抵抗値である。抵抗値RMAXは、概して、磁化自由層の向きと磁化固定層の磁化の向きとが真逆となったときの抵抗値である。MR比は、その値が大きいほど金属多層膜MLの電気磁気特性が良好であることを示す。
(保磁力)
上述したR-H曲線に基づいて保磁力Hcを算出した。具体的には、以下の数式(3)を用いて算出した。
Hc(Oe)=||H|-|H||/2 …(3)
ここで、|H|は、抵抗値がRMINからRMAXへ切り替わる磁場の絶対値である。|H|は、抵抗値がRMAXからRMINへ切り替わる磁場の絶対値である。保磁力は、その値が大きいほど金属多層膜MLの電気磁気特性が良好であることを示す。
(電気磁気抵抗比の評価結果)
図6は、実施例及び比較例における電気的な直径とMR比との関係を示すグラフである。横軸は電気的な直径であり、縦軸はMR比である。記号「△」は実施例1(C、O)、記号「×」は比較例1(CHOH)、記号「○」は比較例2(C、O、H)、記号「*」は比較例3(CO)である。図6に示されるように、比較例1(CHOH)の評価サンプルは、素子の大きさが小さくなるにつれてMR比が低下した。つまり、MTJ素子の微細化が進んだ場合、メタノールガスのプラズマエッチングでは十分なMR比を得ることができないおそれがあることが確認された。一方、実施例1(C、O)の評価サンプルは、素子の大きさが小さくなってもMR比はほぼ一定であった。この結果から、エチレン及び酸素の混合ガスのプラズマエッチングは、メタノールガスのプラズマエッチングと比較してMTJ素子のMR比の低下を抑制できることが確認された。この結果は、エチレン及び酸素の混合ガスのプラズマエッチングは、メタノールガスのプラズマエッチングと比較してMTJ素子へのダメージが少ないことを示唆している。
比較例2(C、O、H)のエッチングガス中の水素含有量は、比較例1(CHOH)と同一である。比較例2(C、O、H)の評価サンプルは、比較例1(CHOH)とほぼ同様であり、素子の大きさが小さくなるにつれて電気磁気特性が低下した。実施例1(C、O)は比較例1(CHOH)よりも水素含有量が少ない。この結果から、エッチングガスに含まれる水素含有量を低減させることで、MR比の低下を抑制できることが確認された。比較例3(CO)は、比較例1(CHOH)よりもMR比の低下が顕著に表れた。このことから、エッチングガスに水素が含まれている必要があることが確認された。
(保磁力の評価結果)
図7は、実施例及び比較例における電気的な直径と保磁力との関係を示すグラフである。横軸は電気的な直径であり、縦軸は保磁力である。記号「△」は実施例1(C、O)、記号「×」は比較例1(CHOH)、記号「○」は比較例2(C、O、H)、記号「*」は比較例3(CO)である。図7に示されるように、測定結果はMR比と同一の傾向が見られた。実施例1(C、O)の評価サンプルは、比較例1~3と比べて高い保磁力を有することが確認された。この結果から、エチレン及び酸素の混合ガスのプラズマエッチングは、メタノールガスのプラズマエッチングと比較してMTJ素子の保磁力の低下を抑制できることが確認された。この結果は、エチレン及び酸素の混合ガスのプラズマエッチングは、メタノールガスのプラズマエッチングと比較してMTJ素子へのダメージが少ないことを示唆している。
以上、図6及び図7の結果から、エチレン及び酸素の混合ガスのプラズマによって、磁気トンネル接合を含む金属多層膜MLの電気磁気特性(MR比及び保磁力)の低下を抑制することができることが確認された。
(エチレンと酸素との混合比)
エチレンと酸素との流量比を変更してMTJ素子を作成した。流量比及びエチレンの混合比は以下の通りである。エチレンの混合比は、エチレンの流量と酸素の流量との合計でエチレンの流量を除した値に100をかけた値である。
条件1:C/O=50sccm/ 0sccm エチレンの混合比100%
条件2:C/O=50sccm/30sccm エチレンの混合比 63%
条件3:C/O=50sccm/50sccm エチレンの混合比 50%
条件4:C/O=50sccm/60sccm エチレンの混合比 45%
作成したMTJ素子のSEM画像を用いてエッチング量を確認し、エッチング可否を評価した。結果を図8に示す。
図8は、エチレン及び酸素の流量比とエッチング可否との関係を示す表である。図8に示されるように、条件1、つまり、酸素を含有しないエチレンガスのみのプラズマエッチングの場合、エッチングよりも反応生成物のデポジッションが支配的となり、エッチングストップが発生した。このため、エッチング可否判定は、不可を示す符号「×」とした。条件1は、炭素含有比が大きいためであると考えられる。
条件2及び条件3は、目標エッチング量を達成しており、十分にエッチングできることが確認された。このため、エッチング可否判定は、可を示す符号「○」とした。条件4は、エッチング量が目標エッチング量に到達せず、十分にエッチングできているとはいえなかった。このため、エッチング可否判定は、やや不可を示す符号「△」とした。
図8に示されるように、条件2及び条件3の範囲、つまりエチレンの混合比を50%~63%の範囲で設定することにより、エッチングストップを発生させることなく、磁気トンネル接合を含む金属多層膜MLをエッチングすることができることが確認された。
10…プラズマ処理装置、12…処理容器、14…ガス供給系、16…プラズマ源、18…支持構造体、20…排気系、22…バイアス電力供給部、S…空間、W…ウエハ、ML…金属多層膜、MK…マスク。

Claims (2)

  1. 磁気トンネル接合を構成する多層膜とTa及びRuを含む上部電極とを有する金属多層膜と、前記金属多層膜上に非有機材料で形成されたマスクとを含む被加工物を準備する工程と、
    エチレンガス及び酸素ガスの混合ガスのプラズマにより前記マスクを用いて前記金属多層膜をエッチングする工程と
    を含む、エッチング方法。
  2. 前記エチレンガスは、エチレンガス及び酸素ガスの総量に対して50%~63%の比率となるように前記混合ガスに含まれる、請求項1に記載のエッチング方法。
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