JP7222781B2 - 秘匿原料管理装置、秘匿原料管理方法および秘匿原料管理プログラム - Google Patents

秘匿原料管理装置、秘匿原料管理方法および秘匿原料管理プログラム Download PDF

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Description

本発明は、秘匿原料管理装置、秘匿原料管理方法および秘匿原料管理プログラムに関する。
特許文献1には、「原料の秤量作業が正確に行われ、秤量ミスが防止されて、原料の取り違えや、原料の量り間違いや、原料混合順の間違いが無く、不要物の混入を防止でき、よって信頼性が高く、不良品を発生させないシステムであって、しかも現状の作業環境で容易に採用でき、かつ現状の作業環境になじみ得る秤量システム」が開示されており(特許文献1の0009段落参照)、また、「管理サーバー001は、原則として管理事務所に設置し、製品処方情報を含む作業指示書は秤量端末003のモニタ08にのみ表示し、また秤量作業完了時に発行する秤量記録の印字も管理サーバー001で行うように設定され、このため、製品処方等の重要情報は現場に紙ででることが防止でき、よって外部への企業秘密漏れの危険を大幅に減少できる。」と開示されている(特許文献1の0071段落参照)。
特開2003-004518号公報
このように、製品について、その処方や原料の秘匿性を管理する際には、従来、以下のような課題があった。すなわち、例えば化粧品業界や食品業界等においては、製品の使用原料名が知られてしまうと、他社に類似製品を製造されてしまう可能性がある。このため、このような使用原料については、秘匿原料(社内においてもごく一部の限られたもの以外にはその正式名称を秘匿とする原料)として扱い、システムに投入することができなかった。
しかしながら、前記秘匿原料をシステムに投入しないようにすることでその秘匿性は保たれるものの、システム外での管理が必要となり、運用が煩雑となってしまうという問題があった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、所定のジョブを行う際に所定の項目についてのみ秘匿原料の正式名称を表示可能とすることで、前記秘匿原料の秘匿性を保ちつつ、かつ、前記秘匿原料をシステムに投入して管理することを可能とする秘匿原料管理装置、秘匿原料管理方法および秘匿原料管理プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る秘匿原料管理装置は、制御部および記憶部を備える秘匿原料管理装置であって、前記記憶部には、商品の原料であって特定の者以外にはその正式名称を秘匿とするものである秘匿原料のダミー名称を識別するためのダミー名称識別データと、前記秘匿原料の正式名称を識別するための正式名称識別データと、を紐付けて含む秘匿原料管理マスタと、所定のジョブを識別するためのジョブ識別データおよび当該ジョブ内における所定の項目を識別するためのジョブ項目識別データの組合せを含み、当該組合せについては前記正式名称の表示を許可する旨の設定を行うための許可マスタと、が格納されており、前記制御部は、前記秘匿原料管理マスタから、入力されたダミー名称識別データと紐付く正式名称識別データを取得する取得手段と、前記許可マスタにおいて設定されたジョブ識別データで特定されるジョブを行う場合であって、かつ、前記許可マスタにおいて設定されたジョブ項目識別データで特定される項目の表示を行う場合、前記取得手段で取得した前記正式名称識別データを表示する表示手段と、を備えること、を特徴とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る秘匿原料管理装置は、前記記憶部には、前記秘匿原料管理マスタおよび前記許可マスタにおける内容の登録、変更および閲覧の権限を有するユーザを設定するためのセキュリティマスタが更に格納されていること、を特徴とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る秘匿原料管理装置は、前記ダミー名称識別データが、前記秘匿原料の発注入力を行う際に入力されるものであり、前記ジョブが、注文書の表示であり、前記項目が、前記注文書内における、発注先に対して発注品を伝えるための項目であること、を特徴とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る秘匿原料管理装置は、前記商品が、化粧品であること、を特徴とする。
また、本発明に係る秘匿原料管理方法は、制御部および記憶部を備える情報処理装置で実行される秘匿原料管理方法であって、前記記憶部には、商品の原料であって特定の者以外にはその正式名称を秘匿とするものである秘匿原料のダミー名称を識別するためのダミー名称識別データと、前記秘匿原料の正式名称を識別するための正式名称識別データと、を紐付けて含む秘匿原料管理マスタと、所定のジョブを識別するためのジョブ識別データおよび当該ジョブ内における所定の項目を識別するためのジョブ項目識別データの組合せを含み、当該組合せについては前記正式名称の表示を許可する旨の設定を行うための許可マスタと、が格納されており、前記制御部で実行される、前記秘匿原料管理マスタから、入力されたダミー名称識別データと紐付く正式名称識別データを取得する取得ステップと、前記許可マスタにおいて設定されたジョブ識別データで特定されるジョブを行う場合であって、かつ、前記許可マスタにおいて設定されたジョブ項目識別データで特定される項目の表示を行う場合、前記取得ステップで取得した前記正式名称識別データを表示する表示ステップと、を含むこと、を特徴とする。
また、本発明に係る秘匿原料管理プログラムは、制御部および記憶部を備える情報処理装置に実行させるための秘匿原料管理プログラムであって、前記記憶部には、商品の原料であって特定の者以外にはその正式名称を秘匿とするものである秘匿原料のダミー名称を識別するためのダミー名称識別データと、前記秘匿原料の正式名称を識別するための正式名称識別データと、を紐付けて含む秘匿原料管理マスタと、所定のジョブを識別するためのジョブ識別データおよび当該ジョブ内における所定の項目を識別するためのジョブ項目識別データの組合せを含み、当該組合せについては前記正式名称の表示を許可する旨の設定を行うための許可マスタと、が格納されており、前記制御部に実行させるための、前記秘匿原料管理マスタから、入力されたダミー名称識別データと紐付く正式名称識別データを取得する取得ステップと、前記許可マスタにおいて設定されたジョブ識別データで特定されるジョブを行う場合であって、かつ、前記許可マスタにおいて設定されたジョブ項目識別データで特定される項目の表示を行う場合、前記取得ステップで取得した前記正式名称識別データを表示する表示ステップと、を含むこと、を特徴とする。
本発明によれば、所定のジョブを行う際に所定の項目についてのみ秘匿原料の正式名称を表示可能とすることで、前記秘匿原料の秘匿性を保ちつつ、かつ、前記秘匿原料をシステムに投入して管理することを可能とするという効果を奏する。
図1は、秘匿原料管理装置の構成の一例を示すブロック図である。 図2は、ダミー名称の表示および正式名称の表示の一例を示す図である。 図3は、発注から仕入に至るまでの運用フローの一例を示す図である。 図4は、商品マスタ、秘匿品番マスタおよび秘匿品JOBマスタの一例を示す図である。 図5は、本実施形態に係る処理の具体例を示す図である。 図6は、マスタ設定と実行結果のパターンの一例を示す図である。
以下に、本発明に係る秘匿原料管理装置、秘匿原料管理方法および秘匿原料管理プログラムの実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施形態により本発明が限定されるものではない。以下、具体的な構成および動作について説明する。
[1.構成]
本実施形態に係る秘匿原料管理装置100の構成の一例について、図1を参照して説明する。図1は、秘匿原料管理装置100の構成の一例を示すブロック図である。
秘匿原料管理装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、秘匿原料管理装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
秘匿原料管理装置100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。秘匿原料管理装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、秘匿原料管理装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、秘匿原料管理装置100とサーバ200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。なお、後述する各種マスタ等のデータは、例えばサーバ200に格納されてもよい。
入出力インターフェース部108には、入力装置112および出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、及びマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。
記憶部106には、各種のデータベース、テーブルおよびファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。
記憶部106は、例えば、商品マスタ106aと、秘匿原料管理マスタとしての秘匿品番マスタ106bと、許可マスタとしての秘匿品JOBマスタ106cと、セキュリティマスタとしてのJOB/ユーザセキュリティマスタ106d(以下、単に「セキュリティマスタ106d」という。)と、を備えている。
商品マスタ106aは、図4に示すように、例えば、商品を識別するための商品識別データ(商品コードおよび商品名)等を含む。商品マスタ106aには、最終的な製品を前記商品として登録することもできるし、当該製品の原料を前記商品として登録することもできる。ただし、商品マスタ106aは、閲覧等をできる者が制限されているマスタではない。このため、当該原料が、特定の者以外にはその正式名称を秘匿とするものである秘匿原料である場合には、当該秘匿原料のダミー名称を識別するためのダミー名称識別データを登録することとなる。図4の商品マスタ106aにおいては、商品コード「A0005」および商品名「ダミー原料○○」ならびに商品コード「A0006」および商品名「ダミー原料××」が、前記ダミー名称識別データである。
秘匿品番マスタ106bは、図4に示すように、例えば、前記ダミー名称識別データ(商品コードおよび商品名)と、前記秘匿原料の正式名称を識別するための正式名称識別データ(正式CDおよび正式名)と、等を紐付けて含む。図4の秘匿品番マスタ106bにおいては、商品コード「A0005」および商品名「ダミー原料○○」に対応する前記正式名称識別データとして、正式CD「B0001」および正式名「原料C」が設定され、商品コード「A0006」および商品名「ダミー原料××」に対応する前記正式名称識別データとして、正式CD「B0002」および正式名「原料D」が設定されている。
秘匿品JOBマスタ106cは、図4に示すように、例えば、所定のジョブを識別するためのジョブ識別データ(JOBID)および当該ジョブ内における所定の項目を識別するためのジョブ項目識別データ(JOB項目ID)の組合せを含み、当該組合せについては前記正式名称の表示を許可する旨の設定を行うためのマスタである。図4の秘匿品JOBマスタ106cにおいては、前記ジョブとして、注文書の表示が設定されており、前記項目として、前記注文書内における、発注先に対して発注品を伝えるための項目(発注品コードおよび発注品名)が設定されている。
セキュリティマスタ106dは、図示しないが、秘匿品番マスタ106bおよび秘匿品JOBマスタ106cにおける内容の登録、変更および閲覧の権限を有するユーザを設定するためのマスタである。前記閲覧の権限を有するユーザは、特に制限されないが、例えば、前記秘匿原料を含む商品の研究や開発に携わった者や、前記注文書の発行を担当する者等である。セキュリティマスタ106dの設定を行うことにより、自社内において前記秘匿原料の情報を知ることができる者を、前記閲覧の権限を有するユーザのみに限定することができるため、前記秘匿原料について高い秘匿性が保たれる。
制御部102は、秘匿原料管理装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。
制御部102は、機能概念的に、例えば、(1)前記秘匿原料管理マスタから、入力されたダミー名称識別データと紐付く正式名称識別データを取得する取得手段としての取得部102aと、(2)前記許可マスタにおいて設定されたジョブ識別データで特定されるジョブを行う場合であって、かつ、前記許可マスタにおいて設定されたジョブ項目識別データで特定される項目の表示を行う場合、前記取得手段で取得した前記正式名称識別データを表示する表示手段としての表示部102bと、を備えている。
取得部102aは、秘匿原料のダミー名称識別データと秘匿原料の正式名称識別データとを紐付けて含む秘匿品番マスタ106bから、入力されたダミー名称識別データと紐付く正式名称識別データを取得する。
表示部102bは、秘匿品JOBマスタ106cにおいて設定されたJOBIDで特定されるジョブを行う場合であって、かつ、秘匿品JOBマスタ106cにおいて設定されたJOB項目IDで特定される項目の表示を行う場合、取得部102aで取得した正式名称識別データを表示する。
[2.処理の概要と運用フロー]
本項目においては、本発明の概要および運用フローを説明する。
[2-1.概要]
本実施形態においては、図2のレシピ情報配合情報に示すように、正式名表示を許可していないJOBを行う際には、秘匿品をダミー品名で表示することができる。図2のレシピ情報配合情報においては、原料Cをダミー品名「ダミー原料○○」で表示している。
これに対して、本実施形態においては、図2の注文書に示すように、正式名表示を許可しているJOBを行う際には、秘匿品を正式品名で表示することができる。図2の注文書においては、原料Cを正式品名「原料C」で表示している。
[2-2.運用フロー]
本項目においては、発注から仕入に至るまでの運用フローを、図3を用いて説明するが、当該運用フローは飽くまで一例であって、本発明の実施の形態は当該運用フローに限定されない。
まず、図3の発注入力に示すように、発注入力画面には、商品名としてダミー品名「ダミー原料○○」が表示される。
続いて、図3の注文書に示すように、秘匿品番マスタ106bおよび秘匿品JOBマスタ106cを参照して、注文書における発注品名の項目には正式品名「原料C」が印字される。これは、仕入先には正式品名を伝える必要があるためである。これに対して、図3の注文書に示すように、注文書における入荷品名の項目にはダミー品名「ダミー原料○○」が印字される。これにより、納品伝票には、ダミー品名「ダミー原料○○」が印字される。以上、本段落で説明したように、同じプログラム内でも(注文書の中において)、項目ごとに、正式品名を表示するかダミー品名を表示するかを変えることが可能である。なお、発注書(注文書)を使用できる権限は、ユーザごとに設定することが可能である。
続いて、前記注文書を基に注文が行われ納品が行われる際には、図3の納品書に示すように、納品伝票の納入品名としてはダミー品名「ダミー原料○○」が印字される。これは、前段落で述べたように、注文書における入荷品名の項目にダミー品名「ダミー原料○○」が印字されていたためである。
最後に、図3の仕入入力に示すように、仕入入力画面には、商品名としてダミー品名「ダミー原料○○」が表示される。
[3.処理の具体例]
本項目では、本実施形態に係る処理の具体例を説明する。本項目においては、ある化粧品の秘匿原料である原料Cについて、発注入力においては、ダミーの原料コード「A0005」およびダミーの原料名「ダミー原料○○」で表示され、これに対して、注文書の表示においては、正式な原料コード「B0001」および正式な原料名「原料C」で表示されるという例について説明する。
(前提条件)
本項目においては、商品マスタ106a、秘匿品番マスタ106bおよび秘匿品JOBマスタ106cが、図4に示す内容で設定されているという前提で説明を進める。秘匿品JOBマスタ106cにおいては、図4に示すように、秘匿原料の正式名称の表示を許可するジョブとして、注文書の表示を意味する「注文書」が設定されており、秘匿原料の正式名称の表示を許可するジョブ項目として、発注先に対して発注品を伝えるための「発注品コード」および「発注品名」が設定されている。
[3-1.取得処理]
まず、図5の(A)に示す発注入力画面から、ダミー名称識別データとして、ダミーの原料コード「A0005」およびダミーの原料名「ダミー原料○○」が入力される。発注入力は、秘匿品JOBマスタ106cに登録のないJOBであるため、図5の(A)に示すように、原料名はダミー名で表示される。
取得部102aは、図4の秘匿品番マスタ106bから、前記入力されたダミーの原料コード「A0005」およびダミーの原料名「ダミー原料○○」と紐付く情報として、正式な原料コード「B0001」および正式な原料名「原料C」を取得する。
続いて、前記発注入力画面で入力された情報に基づいて、図5の(B)に示す発注データが生成される。
[3-2.表示処理]
次に、注文書のジョブが起動される。注文書のジョブは、セキュリティマスタ106dにおいて登録されたユーザのみがプログラム起動可能である。
ここで、(前提条件)で説明したとおり、秘匿品JOBマスタ106cにおいて、「注文書の表示」というジョブは、秘匿原料の正式名称の表示を許可するジョブとして設定されており、また、「発注品コード」および「発注品名」という項目は、秘匿原料の正式名称の表示を許可するジョブ項目として設定されている。このため、表示部102bは、図5の(C)にXの枠で囲んで示すように、注文書内における発注品コードとして、取得部102aで取得した正式な原料コード「B0001」を表示し、注文書内における発注品名として、取得部102aで取得した正式な原料名「原料C」を表示する。このように、秘匿品JOBマスタ106cに登録されたジョブおよび項目については、正式名が表示される。
これに対して、図5の(C)に示す注文書内における「発送依頼名」という項目は、秘匿品JOBマスタ106cにおいて、秘匿原料の正式名称の表示を許可するジョブ項目として設定されていない。このため、表示部102bは、図5の(C)にYの枠で囲んで示すように、注文書内における発送依頼名として、ダミーの原料名「ダミー原料○○」を表示する。このように、秘匿品JOBマスタ106cに登録されたジョブであっても、ジョブ項目は登録されていない場合、ダミー名が表示される。「発送依頼名」の項目に表示された名称は、商品の納品書に印字されることとなるため、納品書には、正式な原料名「原料C」は印字されず、ダミーの原料名「ダミー原料○○」が印字されることとなる。このため、納品される商品の受取を担当する者やその後に仕入入力を行う者は、正式な原料名「原料C」を見ることができない。
[3-3.まとめ]
以上、本項目[3-1]および[3-2]で説明してきたように、発注入力、注文書の発行、納品される商品の受取および仕入入力という社内における一連の業務の流れの中で、正式な原料コードおよび正式な原料名を見ることができる社内担当者は、注文書の発行を行う者のみである。
最後に、マスタ設定と実行結果のパターンを、図6に示す。本例で説明した、注文書内における正式な原料コード「B0001」および正式な原料名「原料C」の表示は、図6の(A)のパターンに該当する。これに対して、本例で説明した、注文書内におけるダミーの原料名「ダミー原料○○」の表示は、図6の(B)のパターンに該当する。
[4.本実施形態のまとめ]
このように、本実施形態に係る秘匿原料管理装置100によれば、所定のジョブを行う際に所定の項目についてのみ秘匿原料の正式名称を表示可能とすることで、前記秘匿原料の秘匿性を保ちつつ、かつ、前記秘匿原料をシステムに投入して管理することを可能とする。
ここで、化粧品業界や食品業界等においては、使用原料名のみで製造製品の特定が行われる可能性があり、そのような使用原料が外部に漏れることで、他社に類似製品を製造される可能性がある。このため、従来においては、社内でも開示できない使用原料(秘匿原料)についてはシステムに登録しないという対応をとっていた。しかしながら、当該対応により機密性は保たれるものの、システム(ERPおよび生産管理等)による運用ができなくなり、結果として、システム外管理が必要となり運用が煩雑になってしまうという問題があった。
そこで、本実施形態においては、例えば、システム上で表示および出力される商品名称をダミー名称で表示し、一方で、特定管理者のみ設定可能なマスタに設定した特定プログラムの特定項目についてのみ、商品名称を正式名称で表示できるようにした。これにより、例えば、今まで登録できなかった使用原料(秘匿原料)をシステムに登録して運用することが可能となった。
[5.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、秘匿原料管理装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
例えば、秘匿原料管理装置100が備える処理機能、特に制御部にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて秘匿原料管理装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
また、このコンピュータプログラムは、秘匿原料管理装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
記憶部に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
また、秘匿原料管理装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、秘匿原料管理装置100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
本発明は、例えば、レシピ情報の機密度が高い業界において有用であり、具体的には、化粧品業界や食品業界等において極めて有用である。
100 秘匿原料管理装置
102 制御部
102a 取得部
102b 表示部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a 商品マスタ
106b 秘匿品番マスタ
106c 秘匿品JOBマスタ
106d JOB/ユーザセキュリティマスタ
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
200 サーバ
300 ネットワーク

Claims (6)

  1. 制御部および記憶部を備える秘匿原料管理装置であって、
    前記記憶部には、
    商品の原料であって特定の者以外にはその正式名称を秘匿とするものである秘匿原料のダミー名称を識別するためのダミー名称識別データと、前記秘匿原料の正式名称を識別するための正式名称識別データと、を紐付けて含む秘匿原料管理マスタと、
    所定のジョブを識別するためのジョブ識別データおよび当該ジョブ内における所定の項目を識別するためのジョブ項目識別データの組合せを含み、当該組合せについては前記正式名称の表示を許可する旨の設定を行うための許可マスタと、
    が格納されており、
    前記制御部は、
    前記秘匿原料管理マスタから、入力されたダミー名称識別データと紐付く正式名称識別データを取得する取得手段と、
    前記許可マスタにおいて設定されたジョブ識別データで特定されるジョブを行う場合であって、かつ、前記許可マスタにおいて設定されたジョブ項目識別データで特定される項目の表示を行う場合、前記取得手段で取得した前記正式名称識別データを表示する表示手段と、
    を備えること、
    を特徴とする秘匿原料管理装置。
  2. 前記記憶部には、
    前記秘匿原料管理マスタおよび前記許可マスタにおける内容の登録、変更および閲覧の権限を有するユーザを設定するためのセキュリティマスタ
    が更に格納されていること、
    を特徴とする請求項1に記載の秘匿原料管理装置。
  3. 前記ダミー名称識別データが、前記秘匿原料の発注入力を行う際に入力されるものであり、
    前記ジョブが、注文書の表示であり、
    前記項目が、前記注文書内における、発注先に対して発注品を伝えるための項目であること、
    を特徴とする請求項1または2に記載の秘匿原料管理装置。
  4. 前記商品が、化粧品であること、
    を特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の秘匿原料管理装置。
  5. 制御部および記憶部を備える情報処理装置で実行される秘匿原料管理方法であって、
    前記記憶部には、
    商品の原料であって特定の者以外にはその正式名称を秘匿とするものである秘匿原料のダミー名称を識別するためのダミー名称識別データと、前記秘匿原料の正式名称を識別するための正式名称識別データと、を紐付けて含む秘匿原料管理マスタと、
    所定のジョブを識別するためのジョブ識別データおよび当該ジョブ内における所定の項目を識別するためのジョブ項目識別データの組合せを含み、当該組合せについては前記正式名称の表示を許可する旨の設定を行うための許可マスタと、
    が格納されており、
    前記制御部で実行される、
    前記秘匿原料管理マスタから、入力されたダミー名称識別データと紐付く正式名称識別データを取得する取得ステップと、
    前記許可マスタにおいて設定されたジョブ識別データで特定されるジョブを行う場合であって、かつ、前記許可マスタにおいて設定されたジョブ項目識別データで特定される項目の表示を行う場合、前記取得ステップで取得した前記正式名称識別データを表示する表示ステップと、
    を含むこと、
    を特徴とする秘匿原料管理方法。
  6. 制御部および記憶部を備える情報処理装置に実行させるための秘匿原料管理プログラムであって、
    前記記憶部には、
    商品の原料であって特定の者以外にはその正式名称を秘匿とするものである秘匿原料のダミー名称を識別するためのダミー名称識別データと、前記秘匿原料の正式名称を識別するための正式名称識別データと、を紐付けて含む秘匿原料管理マスタと、
    所定のジョブを識別するためのジョブ識別データおよび当該ジョブ内における所定の項目を識別するためのジョブ項目識別データの組合せを含み、当該組合せについては前記正式名称の表示を許可する旨の設定を行うための許可マスタと、
    が格納されており、
    前記制御部に実行させるための、
    前記秘匿原料管理マスタから、入力されたダミー名称識別データと紐付く正式名称識別データを取得する取得ステップと、
    前記許可マスタにおいて設定されたジョブ識別データで特定されるジョブを行う場合であって、かつ、前記許可マスタにおいて設定されたジョブ項目識別データで特定される項目の表示を行う場合、前記取得ステップで取得した前記正式名称識別データを表示する表示ステップと、
    を含むこと、
    を特徴とする秘匿原料管理プログラム。
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