JP7222372B2 - レールの冷却装置、冷却方法及び製造方法 - Google Patents

レールの冷却装置、冷却方法及び製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、レールの冷却装置、冷却方法及び製造方法に関する。
熱間圧延で製造されるレールには、オーステナイト温度域以上の所定温度で圧延が終了した直後、あるいは圧延・放冷後にオーステナイト温度域以上の所定温度まで再加熱した後に、硬度や靱性等の品質を向上させる目的で強制冷却を施すものがある。特に、天然資源採掘現場での輸送用鉄道は一般的な旅客用鉄道と比べて積載量が重く過酷な環境で使用されるため、レールの摩耗が激しく、頻繁にレールの交換が必要となる。レールの交換頻度を抑制するために、より高硬度で耐摩耗性の高いレールが求められている。このような高硬度レールの内部の結晶組織については、ベイナイト組織では耐摩耗性が低く、マルテンサイト組織では延性や靱性が低くなってしまうため、パーライト組織とすることが望ましい。また、パーライトは、ラメラー間隔が微細なほど耐摩耗性や靱性が向上するためラメラー間隔の微細化も重要となる。このような微細パーライト組織を得るためには高い冷却速度で平衡変態温度よりも十分低い温度まで冷却した過冷却状態で変態を進行させなければならない。一方で冷却速度が過大な場合にはベイナイト変態やマルテンサイト変態を生じるため、上記のように特性が悪化してしまう。従って、高硬度レールの熱処理では高い精度で冷却制御を行う必要がある。
上述のように熱間圧延直後あるいは再加熱後の高温のレールを熱処理する際には、レールを搬送中連続的に冷却する通過型の熱処理装置や、レールを拘束して長手方向に前後させながら冷却するオシレーション型の熱処理装置が用いられる。いずれの場合も、レールの冷却中においてレールは正立姿勢(頭部を上方、足裏部を下方とした姿勢)を取ることが一般的で、レールの頭部を中心に冷却媒体を噴射して熱処理を行っている。冷却媒体には圧縮空気や水、ミストなどが使用され、レールの頭部の周囲方向の冷却能力(熱伝達係数)のばらつきを緩和するために、従来、例えば、特許文献1に示す圧延鋼材の冷却方法が提案されている。
特許文献1に示す圧延鋼材の冷却方法は、熱間圧延された長尺の圧延鋼材(レール)を冷却する冷却方法であって、複数のノズル孔を有するノズルプレートを吹出口に配置し、冷却水を噴射する冷却水供給ノズルを内部に有するチャンバーを、チャンバーの吹出口が圧延鋼材に対峙するように配置する。そして、冷却水供給ノズルから冷却水を噴射するとともに、冷却水を背後から押すように、チャンバーに設けた気体導入口から冷却水加圧気体を供給し、冷却用加圧気体と冷却水との混合体からなる冷却媒体をノズルプレートから噴射して圧延鋼材の均一冷却を行うものである。
また、従来のレールの熱処理方法として、例えば、特許文献2に示すレールの熱処理方法も提案されている。
特許文献2に示すレールの熱処理方法は、レールの頭部温度がオーステナイト域以上である温度域から、レールの断面の頭部を囲繞する如く配設したノズルから気体冷却媒体をレール頭部ゲージコーナー部(頭角部)及び付根から排気させるように排気間隙を設けて冷却を行うものである。
更に、従来のレールの冷却方法として、例えば、特許文献3に示すレールの冷却方法も提案されている。
特許文献3に示すレールの冷却方法は、熱間圧延されたオーステナイト域温度以上のレールの少なくとも頭部の頭頂面(頭部の上面)及び頭側面(頭部の側面)に冷却媒体を噴射することで、レールを強制冷却する際に、レールの頭頂面端部へ冷却媒体を一方向のみから直接噴射するものである。
特開2009-202197号公報 特開昭61-279626号公報 特開2016-49569号公報
しかしながら、これら従来の特許文献1に示す圧延鋼材の冷却方法、特許文献2に示すレールの熱処理方法、及び特許文献3に示すレールの冷却方法にあっては、以下の問題点があった。
即ち、特許文献1に示す圧延鋼材の冷却方法の場合、圧延鋼材の頭部の頭頂面及び頭側面のそれぞれに設置したノズルプレートから冷却用加圧気体と冷却水との混合体からなる冷却媒体を噴射して圧延鋼材の均一冷却を行うようにしている。しかし、圧延鋼材の頭部の頭頂面と頭側面との間にある頭角部については、頭頂面及び頭側面の両面への冷却によって、たとえ熱伝達係数の分布が均一であったとしても冷却量は大きくなる。その結果、頭頂面及び頭側面では理想的な冷却速度が実現されても頭角部(頭頂面と頭側面とが曲線形状で繋がる角の部分)では冷却速度が過大になってしまうおそれがある。一方、前述のような天然資源運搬用の鉄道などの過酷な環境で使用されるレールは非常に高い硬度が求められるため、冷却に際してはパーライト変態を生じる下限付近の温度まで冷却する必要がある。このような場合には冷却速度のばらつきによってベイナイト変態やマルテンサイト変態が生じてしまい、頭角部の耐磨耗性が低下するという問題があった。
これに対して、特許文献2に示すレールの熱処理方法では、頭角部には直接冷媒(空気、窒素)を噴射せずに、頭頂面及び頭側面に噴射された気体の排気流によって冷却することで頭角部の過剰な冷却を制御できるとしている。しかし、この技術では、レールの種類によって頭頂面や頭角部の曲率が異なることの影響が考慮されていない。
また、特許文献3に示すレールの冷却方法では、頭頂面及び頭側面に対向するヘッダのうち、どちらか一方または両方から頭角部に噴射される冷媒(空気)を制限することで頭角部の冷却速度が過剰になるのを抑制するようにしている。しかし、頭頂面もしくは頭側面のどちらか一方でも頭角部に向けて冷媒を直接噴射した場合には頭角部の冷却速度が過剰になってしまう可能性がある。一方、特許文献2に示すレールの熱処理方法と異なり、特許文献3に示すレールの冷却方法は、レールの種類による断面形状を考慮している。即ち、特許文献3においては、二種類のレールを同一のノズル配置で冷却した例を示しており、どちらの場合でも頭角部の冷却速度を頭頂面の冷却速度と等しくすることができたとしている。しかし、特許文献3においても、冷却ノズルの配置は固定となるため、多様なレールの種類や規格に応じてレールの断面形状が大きく変化した場合に対する冷却制御の自由度は十分とは言えず、条件によっては頭角部における冷却速度にばらつきを生じてしまう可能性がある。
従って、本発明は、この従来の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、レールの種類や規格に応じてレールの断面形状が大きく変化した場合でもその変化に応じて適切に頭角部の冷却速度を制御し過剰な冷却を抑制することができるレールの冷却装置、冷却方法及び製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係るレールの冷却装置は、オーステナイト温度域以上の所定温度となり、左右の幅方向、高さ方向及び長手方向に延びるレールの頭部の頭頂面に冷却媒体を噴射する頭頂ノズルと、前記レールの頭部の左側及び右側のそれぞれの頭側面に冷却媒体を噴射する左側及び右側の頭側ノズルとを有するレールの冷却装置であって、前記頭頂面と前記頭頂ノズルとの間に設けられ、前記頭頂ノズルから噴射される冷却媒体の前記幅方向及び長手方向の通過範囲を画定する第1開口部を形成した第1遮蔽部材と、前記左側及び右側の頭側面のそれぞれと前記左側及び右側の頭側ノズルのそれぞれとの間に設けられ、前記左側及び右側の頭側ノズルのそれぞれから噴射される冷却媒体の前記高さ方向及び長手方向の通過範囲を画定する左側及び右側の第2開口部を形成した左側及び右側の第2遮蔽部材とを有する遮蔽機構を備え、前記第1開口部の前記幅方向の前記頭部の左側及び右側の頭角部側の端位置及び前記左側及び右側の第2開口部のそれぞれの前記高さ方向の前記頭部の左側及び右側のそれぞれの頭角部側の端位置の少なくとも一方が前記長手方向の位置で異なることで、頭頂面側の頭角部遮蔽長さ及び左側及び右側のそれぞれの頭側面側の頭角部遮蔽長さの少なくとも一方が前記長手方向の位置で異なっていることを要旨とする。
また、本発明の別の態様に係るレールの冷却方法は、前述のレールの冷却装置によってレールを強制冷却することを要旨とする。
更に、本発明の別の態様に係るレールの製造方法は、前述のレールの冷却方法によってレールを強制冷却する冷却工程を含むことを要旨とする。
本発明に係るレールの冷却装置、冷却方法及び製造方法によれば、レールの種類や規格に応じてレールの断面形状が大きく変化した場合でもその変化に応じて適切に頭角部の冷却速度を制御し過剰な冷却を抑制することができるレールの冷却装置、冷却方法及び製造方法を提供できる。
本発明の一実施形態に係るレールの冷却装置を含むレールの製造装置の全体構成を示す模式図である。 図1における冷却装置を示す模式図である。 レールの各部位を説明するための断面図である。 図2に示す冷却装置を構成する頭頂冷却ヘッダ及び頭側冷却ヘッダを示し、(a)は頭頂冷却ヘッダの概略構成図、(b)は左側の頭側ヘッダの概略構成図である。 図2に示す冷却装置を構成する遮蔽機構を示し、(a)は遮蔽機構を構成する第1遮蔽部材の概略構成図、(b)は遮蔽機構を構成する左側の第2遮蔽部材の概略構成図である。 遮蔽機構の第1変形例を示し、(a)は第1変形例の遮蔽機構を構成する第1遮蔽部材の概略構成図、(b)は第1変形例の遮蔽機構を構成する左側の第2遮蔽部材の概略構成図である。 遮蔽機構の第2変形例を示し、(a)は第2変形例の遮蔽機構を構成する第1遮蔽部材の概略構成図、(b)は第2変形例の遮蔽機構を構成する左側の第2遮蔽部材の概略構成図である。 遮蔽機構の第3変形例を示し、(a)は第3変形例の遮蔽機構を構成する第1遮蔽部材の概略構成図、(b)は第3変形例の遮蔽機構を構成する左側の第2遮蔽部材の概略構成図である。 頭頂冷却ヘッダに形成された頭頂ノズル及び左側の頭側冷却ヘッドに形成された左側の頭側ノズルの変形例を示し、(a)は頭頂ノズルの変形例の概略構成図、(b)は左側の頭側ノズルの変形例の概略構成図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。以下に示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記の実施形態に特定するものではない。また、図面は模式的なものである。そのため、厚みと平面寸法との関係、比率等は現実のものとは異なることに留意すべきであり、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている。
図1には、本発明の一実施形態に係るレールの冷却装置を含むレールの製造装置の全体構成が示されている。図1に示すレールの製造装置1は、レール10を熱間圧延する圧延機2と、圧延機2で熱間圧延されたレール10を所定長さに切断する切断機3と、切断機3で所定長さ(例えば、25m程度)に切断され、オーステナイト温度域以上の所定温度となっているレール10を強制冷却する冷却装置4とを備えている。また、レールの製造装置1は、冷却装置4で強制冷却されたレール10を自然冷却させる冷却床5を備えている。
ここで、先ず、冷却装置4で冷却の対象となるレール10について、図3の断面図を参照して説明する。レール10は、左右の幅方向(図3におけるx方向)、高さ方向(図3におけるz方向)及び長手方向(図3において紙面に対して直交する方向、図4におけるy方向)に延び、頭部11と、腹部12と、足部13とを備えている。足部13は、左右の幅方向に細長く延びている。また、腹部12は、足部13の幅方向中央部の上面から高さ方向の上方に向けて細長く延びている。更に、頭部11は、腹部12の上部に設けられ、左右の幅方向に直線状に延びる頭頂面11aと、高さ方向に延びる左側の頭側面11bと、高さ方向に延びる右側の頭側面11cと、左側の頭角部11dと、右側の頭角部11eと、左側の顎下面11fと、右側の顎下面11gとを備えている。左側の頭角部11dは、頭頂面11aと左側の頭側面11bとが曲線形状で繋がる角の部分であり、右側の頭角部11eは、頭頂面11aと右側の頭側面11cとが曲線形状で繋がる角の部分である。また、左側の顎下面11fは、左側の頭側面11bと腹部12の左側面とが曲線形状で繋がる部分であり、右側の顎下面11gは、右側の頭側面11cと腹部12の右側面とが曲線形状で繋がる部分である。
冷却装置4は、レール10の頭部11を冷却するための頭頂冷却ヘッダ41、左側の頭側冷却ヘッダ42、及び右側の頭側冷却ヘッダ43と、レール10の足部13を冷却するための足裏冷却ヘッダ44とを備えている。冷却装置4は、必要に応じてレール10の腹部12を冷却するための冷却ヘッダを更に備えていてもよい。
頭頂冷却ヘッダ41、左側の頭側冷却ヘッダ42、右側の頭側冷却ヘッダ43及び足裏冷却ヘッダ44は、それぞれ配管を介して冷却媒体源(図示せず)に接続され、複数のノズル(頭頂冷却ヘッダ41にあっては後述の頭頂ノズル41a、頭側冷却ヘッダ42にあっては後述の頭側ノズル42a、足裏冷却ヘッダ44にあっっては足裏ノズル(図示せず))から冷却媒体を噴射する。冷却媒体は、本発明における冷却速度域に適し、レール10の表面温度に対する冷却能力の観点から圧縮空気とすることが望ましい。このような冷却を衝風冷却と称する。なお、冷却媒体は水であってもよい。
頭頂冷却ヘッダ41は、図4(a)に示されている。図4(a)の上側には頭頂冷却ヘッダ41を正面から見た図が示され、下側には頭頂冷却ヘッダ41を下側から見た図が示されている。頭頂冷却ヘッダ41は、正面から見て外形が矩形状に形成され、矢印yで示すレール10の長手方向と同一の方向に延びている。頭頂冷却ヘッダ41は、図2に示すように、処理位置のレール10の頭部11の上方に配置され、その下面に、図4(a)の下側に示すように、複数の頭頂ノズル41aがレール10の長手方向に沿って設置間隔Lで設けられている。各頭頂ノズル41aは、矢印xで示すレール10の幅方向と同一方向に細長く延びる矩形状のスリットノズルで形成され、レール10の幅方向の幅がWt、レール10の長手方向の隙間がDとなっている。各頭頂ノズル41aからレール10の頭部11の頭頂面11aに向けて前述した冷却媒体が噴射される。
なお、各頭頂ノズル41aの幅Wtは、レール10の頭部11の頭頂面11a側の冷却範囲に相当し、製造するレール10の内で最大の断面を有するもの(例えば、JIS規格の普通レールであれば60kgレール、ARERA規格であれば141lbレールなど)を基準に設定される。
また、頭頂冷却ヘッダ41は、冷却媒体の流量や噴射の有無の制御を行うために頭頂ノズル41aからの冷却媒体の噴射圧力が制御可能な構成となっている。また、レール10の規格によって頭部11の断面形状が異なるため、頭頂冷却ヘッダ41の位置が固定されていると、頭頂冷却ヘッダ41の頭頂ノズル41aとレール10の頭頂面11aとの距離が変化して必要な冷却能力が確保できなくなってしまう。そこで頭頂冷却ヘッダ41は不図示の移動機構によってレール10の高さ方向に移動することでレール10の高さ寸法に合わせて、頭頂ノズル41aとレール10の頭頂面11aとの距離が調整可能な構造になっている。
また、左側の頭側冷却ヘッダ42及び右側の頭側冷却ヘッダ43は、左右対称の構造及び配置のため、左側の頭側冷却ヘッダ42の構造及び配置を主に説明する。
左側の頭側冷却ヘッダ42は、図4(b)に示されている。図4(b)の左側には頭側冷却ヘッダ42を正面から見た図が示され、右側には頭側冷却ヘッダ42を右側から見た図が示されている。頭側冷却ヘッダ42は、正面から見て外形が矩形状に形成され、矢印yで示すレール10の長手方向と同一の方向に延びている。左側の頭側冷却ヘッダ42は、図2に示すように、処理位置のレール10の頭部11の左方に配置され、その右側面に、図4(b)の右側に示すように、複数の頭側ノズル42aがレール10の長手方向に沿って設置間隔Lで設けられている。右側の頭側冷却ヘッダ43は、図2に示すように、処理位置のレール10の頭部11の右方に配置され、その左側面に、頭側ノズル(図示せず)がレール10の長手方向に沿って設置間隔Lで設けられている。
左側の頭側冷却ヘッダ42の各頭側ノズル42aは、矢印zで示すレール10の高さ方向と同一方向に細長く延びる矩形状のスリットノズルで形成され、レール10の高さ方向の幅がWs、レール10の長手方向の隙間がDとなっている。各頭側ノズル42aからレール10の頭部11の左側の頭側面11bに向けて前述した冷却媒体が噴射される。右側の頭側冷却ヘッダ43の各頭側ノズル43aも同様にzで示すレール10の高さ方向と同一方向に細長く延びる矩形状のスリットノズルで形成され、レール10の高さ方向の幅がWs、レール10の長手方向の隙間がDとなっている。そして、右側の頭側冷却ヘッダ43の各頭側ノズル43aからレール10の頭部11の右側の頭側面11cに向けて前述した冷却媒体が噴射される。
なお、左側の頭側冷却ヘッダ42の各頭側ノズル42a及び右側の頭側冷却ヘッダ43の各頭側ノズル43aの幅Wsは、レール10の頭部11の頭側面12b、12c側の冷却範囲に相当し、製造するレール10の内で最大の断面を有するもの(例えば、JIS規格の普通レールであれば60kgレール、AREMA規格であれば141 lbレールなど)を基準に設定される。
また、左側の頭頂冷却ヘッダ41及び右側の頭側冷却ヘッダ43は、冷却媒体の流量や噴射の有無の制御を行うために左側の頭側ノズル42a及び右側の頭側ノズル43aのそれぞれからの冷却媒体の噴射圧力が制御可能な構成となっている。また、レール10の規格によって頭部11の断面形状が異なるため、左側の頭側冷却ヘッダ42の位置が固定されていると、頭側ノズル42aとレール10の頭側面11bとの距離または高さ位置が変化して必要な冷却能力が確保できなくなってしまう。そこで左側の頭側冷却ヘッダ42は不図示の移動機構によってレール10の幅方向および高さ方向に移動することでレール10の頭部11の幅寸法に合わせて、頭側ノズル42aとレール10の頭側面11bとの距離および高さが調整可能な構造になっている。右側の頭側冷却ヘッダ43についても同様である。
また、足裏冷却ヘッダ44は、図2に示すように、正面から見て外形が矩形状に形成され、レール10の長手方向と同一の方向に延びている。足裏冷却ヘッダ44は、図2に示すように、処理位置のレール10の足部13の下方に配置され、その上面に、図示しない複数の足裏ノズルが長手方向に沿って所定間隔で設置されている。各足裏ノズルaからレール10の足部13の足裏面13aに向けて前述した冷却媒体が噴射される。
また、冷却装置4は、レール10の頭部11の上方に設置され、頭部11の表面温度(例えば、頭頂面11a内の1箇所の温度)を測定する頭部温度計46と、レール10の足部13の下方に設置され、足部13の表面温度(例えば、足裏面13a内の1箇所の温度)を測定する足部温度計47とを備えている。これらの頭部温度計46及び足部温度計47の測定結果からパーライト変態の進行を推定し各時刻の噴射圧力や噴射距離などの冷却条件の調整を行うことができる。
また、冷却装置4には、冷却中の熱収縮でレール10が変形して頭頂冷却ヘッダ41、左側の頭側冷却ヘッダ42、右側の頭側冷却ヘッダ43、及び足裏冷却ヘッダ44との距離が変化しないように、レール10の足部13を挟持し、高さ方向及び左右幅方向の変形を拘束する支持拘束部45を備えている。
また、冷却装置4は、不図示のオシレーション機構を有する。オシレーション機構は、支持拘束部45に設けられ、支持拘束部45をレール10の長手方向にオシレーション(往復動作)させる。このため、支持拘束部45にレール10が拘束された状態で、オシレーション機構が作動することで、頭頂冷却ヘッダ41、左側の頭側冷却ヘッダ42、右側の頭側冷却ヘッダ43、及び足裏冷却ヘッダ44に対してレール10が往復移動する。
このような冷却装置4において、頭頂冷却ヘッダ41と左側及び右側の頭側冷却ヘッダ42,43とから噴射された冷却媒体が衝突するレール10の頭部11の左側及び右側の頭角部11d,11eの過剰冷却を防止するために、冷却装置4は、遮蔽機構50を備えている。
この遮蔽機構50は、図2に示すように、レール10の頭部11の頭頂面11aと頭頂冷却ヘッダ41の頭頂ノズル41aとの間に設けられた第1遮蔽部材51と、レール10の頭部11の左側の頭側面11bと左側の頭側冷却ヘッダ42の頭側ノズル42aとの間に設けられた左側の第2遮蔽部材52と、レール10の頭部11の右側の頭側面11cと右側の頭側冷却ヘッダ43の頭側ノズル43aとの間に設けられた右側の第2遮蔽部材53とを備えている。
第1遮蔽部材51は、図2及び図5(a)に示すように、頭頂冷却ヘッダ41の下方側に設置され、頭頂冷却ヘッダ41に固定された駆動装置51bによって頭頂冷却ヘッダ41の長手方向、即ちレール10の長手方向に移動可能となっている。第1遮蔽部材51は駆動装置51bに連結部材51cによって連結されている。駆動装置51bとしては、電動アクチュエータ、空気シリンダ、油圧シリンダなどがあるが、位置決め精度の観点から電動アクチュエータが好適である。
第1遮蔽部材51には、図2及び図5(a)に示すように、頭頂冷却ヘッダ41の各頭頂ノズル41aから噴射される冷却媒体のレール10の幅方向及び長手方向の通過範囲を画定する複数の第1開口部51aが形成されている。第1開口部51aは、頭頂冷却ヘッダ41に形成された頭頂ノズル41aに合わせてレール10の長手方向に沿って設置間隔Lで形成されている。
各第1開口部51aは、図5(a)に示すように、レール10の幅方向の左側及び右側の頭角部11d、11e側の端位置Ptがレール10の長手方向の位置で異なっており、レール10の幅方向の中心線(対称面)から最も遠い端位置Pt1から当該中心線から最も近い端位置Pt2まで連続的に変化している。これにより、各第1開口部51aは、レール10の幅方向の幅寸法Vtがレール10の長手方向において最大at(at≦Wt)から最小btまで連続的に変化する等脚台形になっている。また、各第1開口部51aのレール10の幅方向の左側及び右側の頭角部11d、11e側の端位置Ptがレール10の長手方向の位置で異なることにより、頭頂面11a側の頭角部遮蔽長さltがレール10の長手方向の位置で異なり、当該頭頂面11a側の頭角部遮蔽長さltが最小lt1から最大lt2まで連続的に変化している。
各第1開口部51aの幅寸法Vtの最大値及び最小値は、生産しているレール10のサイズに応じて決定される。また、各第1開口部51aの長手方向寸法cは、頭頂ノズル41aのスリット間隔D<c≦頭頂ノズル41aの設置間隔Lの範囲で設定でき、駆動装置51bによる長手方向の移動量は最大で各第1開口部51aの長手方向寸法cと等しくなる。
このように、第1遮蔽部材51には、頭頂冷却ヘッダ41の各頭頂ノズル41aから噴射される冷却媒体のレール10の幅方向及び長手方向の通過範囲を画定する複数の第1開口部51aが形成されている。これにより、頭頂冷却ヘッダ41の各頭頂ノズル41aから噴射される冷却媒体は、第1開口部51aの幅方向及び長手方向の範囲のみを通過して、レール10の頭部11の頭頂面11aの中央部寄りのみに噴射され、頭角部11d,11eへの噴射は遮蔽される。
そして、各第1開口部51aは、図5(a)に示すように、レール10の幅方向の左側及び右側の頭角部11d、11e側の端位置Ptがレール10の長手方向の位置で異なっており、レール10の幅方向の中心線(対称面)から最も遠い端位置Pt1から当該中心線から最も近い端位置Pt2まで連続的に変化している。これにより、第1遮蔽部材51による頭頂面11a側の頭角部遮蔽長さltがレール10の長手方向の位置で異なり、当該頭頂面11a側の頭角部遮蔽長さltが最小lt1から最大lt2まで連続的に変化している。このため、第1遮蔽部材51をレール10の長手方向に移動すると、各頭頂ノズル41aの各第1開口部51aに対する長手方向の位置が変わり、各頭頂ノズル41aの頭角部11d、11e側に対する遮蔽長さが変わる。このため、各頭頂ノズル41aによる頭角部11d,11eへの噴射遮蔽長を制御することができ、各頭頂ノズル41aからの頭角部11d,11eの過剰な冷却を抑制することができる。
そして、各第1開口部51aは、図5(a)に示すように、レール10の幅方向の左側及び右側の頭角部11d、11e側の端位置Ptがレール10の長手方向の位置で異なっていて、レール10の幅方向の中心線(対称面)から最も遠い端位置Pt1から当該中心線から最も近い端位置Pt2まで連続的に変化している。このため、各第1開口部51aは、レール10の幅方向の幅寸法Vtがレール10の長手方向で連続的に変化している。このため、第1遮蔽部材51をレール10の長手方向に移動すると、各頭頂ノズル41aの幅寸法に対する第1開口部51aの幅寸法の割合(開口率)が連続的に変化し、頭部11の頭頂幅W(図3参照)に対する噴流の直射範囲(直射率)が連続的に変化する。このため、頭部11の頭頂幅W(図3参照)に対する噴流の直射範囲(直射率)を制御することができる。ここで、頭頂幅Wは、レール10の頭部11の幅寸法であり、頭部11において幅方向(水平方向)に最も離れた二点を結んだ距離を意味する。頭部11の頭頂の場合は、この直射率が小さすぎる場合には、頭頂面11aにおける幅方向中央部以外が冷却不十分となり、頭頂面11aの幅方向の硬度差が大きくなってしまう。一方、直射率が大きすぎる場合には、左側及び右側の頭角部11d、11eが過剰に冷却されてしまう。本発明者らが適切な直射率について検討した結果、頭部11の頭頂では、レール10の頭部11の頭頂面11aにおける頭頂ノズル41aによって冷却媒体が直接噴射される領域が、頭頂幅Wの55%以上65%以下が好適であることが分かった。
また、左側の第2遮蔽部材52は、図2及び図5(b)に示すように、左側の頭側冷却ヘッダ42の右方側に設置され、頭側冷却ヘッダ42に固定された駆動装置52bによって頭側冷却ヘッダ42の長手方向、即ちレール10の長手方向に移動可能となっている。第2遮蔽部材52は駆動装置52bに連結部材52cによって連結されている。駆動装置52bとしては、前述と同様に、電動アクチュエータ、空気シリンダ、油圧シリンダなどがあるが、位置決め精度の観点から電動アクチュエータが好適である。
左側の第2遮蔽部材52には、図2及び図5(b)に示すように、頭側冷却ヘッダ42の各頭側ノズル42aから噴射される冷却媒体のレール10の高さ方向及び長手方向の通過範囲を画定する複数の左側の第2開口部52aが形成されている。第2開口部52aは、頭側冷却ヘッダ42に形成された頭側ノズル42aに合わせてレール10の長手方向に沿って設置間隔Lで形成されている。
各第2開口部52aは、図5(b)に示すように、レール10の高さ方向の頭角部11d側の端位置Psがレール10の長手方向の位置で異なっており、レール10の高さ方向で最も高い端位置Ps1から当該高さ方向で最も低い端位置Ps2まで連続的に変化している。これにより、各第2開口部52aは、レール10の高さ方向の高さ寸法Vsがレール10の長手方向において最大as(as≦Ws)から最小bsまで連続的に変化する台形になっている。また、各第2開口部52aのレール10の高さ方向の頭角部11d側の端位置Psがレール10の長手方向の位置で異なることにより、左側の頭側面11b側の頭角部遮蔽長さlsがレール10の長手方向の位置で異なり、当該頭側面11b側の頭角部遮蔽長さlsが最小ls1から最大ls2まで連続的に変化している。
各第2開口部52aの高さ寸法Vsの最大値及び最小値は、生産しているレール10のサイズに応じて決定される。また、各第2開口部52aの長手方向寸法cは、左側の頭側ノズル42aのスリット間隔D<c≦左側の頭側ノズル42aの設置間隔Lの範囲で設定でき、駆動装置52bによる長手方向の移動量は最大で各第2開口部52aの長手方向寸法cと等しくなる。
このように、左側の第2遮蔽部材52には、左側の頭側冷却ヘッダ42の各頭側ノズル42aから噴射される冷却媒体のレール10の高さ方向及び長手方向の通過範囲を画定する複数の左側の第2開口部52aが形成されている。これにより、頭頂冷却ヘッダ41の各頭頂ノズル41aから噴射される冷却媒体は、第2開口部52aの高さ方向及び長手方向の範囲のみを通過して、レール10の頭部11の頭側面11bの中央部寄りのみに噴射されて、頭角部11dへの噴射は遮蔽される。
そして、各第2開口部52aは、図5(b)に示すように、レール10の高さ方向の頭角部11d側の端位置Psがレール10の長手方向の位置で異なっており、レール10の高さ方向で最も高い端位置Ps1から当該高さ方向で最も低い端位置Ps2まで連続的に変化している。これにより、左側の第2遮蔽部材52による頭側面11b側の頭角部遮蔽長さlsがレール10の長手方向の位置で異なり、当該頭側面11b側の頭角部遮蔽長さlsが最小ls1から最大ls2まで連続的に変化している。このため、左側の第2遮蔽部材52をレール10の長手方向に移動すると、各頭側ノズル42aの各第2開口部52aに対する長手方向の位置が変わり、各頭側ノズル42aの頭角部11d側に対する遮蔽長さが変わる。このため、各頭側ノズル42aによる頭角部11dへの噴射遮蔽長を制御することができ、各頭側ノズル42aからの頭角部11dの過剰な冷却を抑制することができる。
そして、各第2開口部52aは、図5(b)に示すように、レール10の高さ方向の頭角部11d側の端位置Psがレール10の長手方向の位置で異なっているので、各第2開口部52aは、レール10の高さ方向の高さ寸法Vsがレール10の長手方向で異なっている。このため、第2遮蔽部材52をレール10の長手方向に移動すると、各頭側ノズル42aの高さ寸法に対する第2開口部52aの高さ寸法の割合(開口率)が変化し、頭部11の頭部高さH(図3参照)に対する噴流の直射範囲(直射率)が変化する。このため、頭部11の頭部高さHに対する噴流の直射範囲(直射率)を制御することができる。ここで、頭部高さHは、レール10の頭部11の高さ寸法であり、両顎下面11f、11gの接線の交点と頭頂最高点を結んだ距離を表している。頭部11の頭側の場合は、頭側冷却ヘッダ42の高さ方向の移動機構を備えていれば頭角部11dへの噴流の衝突を回避できるが、前述の開口率を固定とすると、サイズの小さなレール10の場合には高さ方向の直射率が過大になる。その結果、顎下面11gから腹部12にかけて冷却媒体が噴射されて過剰に冷却されてしまい、冷却完了後の残留応力によるレール10の長手形状の悪化や、肉厚の薄い腹部12で過剰冷却による異常組織の生成などのリスクが高まる。従って、頭側の場合も頭頂の場合と同様に、レール10にサイズに合わせて開口率を変化させて頭部11の高さ方向の直射率を適切な範囲に収める必要がある。本発明者らの検討の結果、頭部11の左側の頭側では、レール10の頭部11の左側の頭側面11bにおける頭側ノズル42aによって冷却媒体が直接噴射される領域が、頭部高さHの30%以上40%以下が好適であることが分かった。
また、右側の第2遮蔽部材53は、図2に示すように、右側の頭側冷却ヘッダ43の左方側に設置され、頭側冷却ヘッダ43に固定された駆動装置53bによって頭側冷却ヘッダ43の長手方向、即ちレール10の長手方向に移動可能となっている。第2遮蔽部材53は駆動装置53bに連結部材53cによって連結されている。駆動装置53bとしては、前述と同様に、電動アクチュエータ、空気シリンダ、油圧シリンダなどがあるが、位置決め精度の観点から電動アクチュエータが好適である。
なお、右側の第2遮蔽部材53にも、左側の第2遮蔽部材52と同様に、頭側冷却ヘッダ43の各頭側ノズル43aから噴射される冷却媒体のレール10の高さ方向及び長手方向の通過範囲を画定する複数の右側の第2開口部53aが形成されているが、この右側の第2開口部53aの配置や形状は左側の第2開口部52aと左右対称なだけで同じであり、その作用も同じであるから、その説明は省略する。
このように、本実施形態に係るレールの冷却装置4によれば、第1遮蔽部材51、左側の第2遮蔽部材52及び右側の第2遮蔽部材53とを有する遮蔽機構50を備えている。そして、レール10の頭部11の頭頂面11aと頭頂ノズル41aとの間に設けられ、頭頂ノズル41aから噴射される冷却媒体のレール10の幅方向及び長手方向の通過範囲を画定する第1開口部51aを形成している。また、左側の第2遮蔽部材52は、左側の頭側面11bと左側の頭側ノズル42aとの間に設けられ、左側の頭側ノズル42aから噴射される冷却媒体のレール10の高さ方向及び長手方向の通過範囲を画定する左側の第2開口部52aを形成している。また、右側の第2遮蔽部材53は、右側の頭側面11cと右側の頭側ノズル43aとの間に設けられ、右側の頭側ノズル43aから噴射される冷却媒体のレール10の高さ方向及び長手方向の通過範囲を画定する右側の第2開口部53aを形成している。
また、冷却装置4において、第1開口部51aのレール10の幅方向の頭部11の頭角部11d,11e側の端位置Ptがレール10の長手方向の位置で異なることで頭頂面11a側の頭角部遮蔽長さltがレール10の長手方向の位置で異なっている。また、左側の第2開口部52aのレール10の高さ方向の頭部11の頭角部11d側の端位置Psがレール10の長手方向の位置で異なることで左側の頭側面11b側の頭角部遮蔽長さlsがレール10の長手方向の位置で異なっている。更に、右側の第2開口部53aのレール10の高さ方向の頭部11の頭角部11e側の端位置Psがレール10の長手方向の位置で異なることで右側の頭側面11c側の頭角部遮蔽長さlsがレール10の長手方向の位置で異なっている。
これにより、レール10の種類や規格に応じてレール10の断面形状が大きく変化した場合でもその変化に応じて適切に頭角部11d,11eの冷却速度を制御し過剰な冷却を抑制することができる。
次に、遮蔽機構50の変形例について、図6乃至図8を参照して説明する。図6は遮蔽機構50の第1変形例を示し、図7は遮蔽機構50の第2変形例を示し、図8は遮蔽機構50の第3変形例を示している。
先ず、遮蔽機構50の第1変形例について説明すると、図6(a)に示すように、第1遮蔽部材51に形成された第1開口部51aの配置構成が図5(a)に示す第1遮蔽部材51に形成された第1開口部51aの配置構成と相違している。
具体的には、等脚台形の複数の第1開口部51aを、第1遮蔽部材51において、レール10の長手方向に沿って隣り合う第1開口部51aが互いに連通するように形成し、全体で鋸刃状の開口としている。つまり、各第1開口部51aの長手方向寸法cを第1開口部51aの長手方向の設置間隔Lと等しくしたものである。
また、遮蔽機構50の第1変形例においては、図6(b)に示すように、左側の第2遮蔽部材52に形成された左側の第2開口部52aの配置構成が図5(b)に示す第2遮蔽部材52に形成された左側の第2開口部52aの配置構成と相違している。
具体的には、複数の左側の第2開口部52aを、第2遮蔽部材52において、レール10の長手方向に沿って隣り合う第2開口部52aが互いに連通するように形成し、全体で鋸刃状の開口としている。つまり、各第2開口部52aの長手方向寸法cを第2開口部52aの長手方向の設置間隔Lと等しくしたものである。
なお、右側の第2遮蔽部材53に形成された右側の第2開口部53aの配置構成についても、左側の第2遮蔽部材52に形成された左側の第2開口部52aの配置構成と同様としている。
これによっても、レール10の種類や規格に応じてレール10の断面形状が大きく変化した場合でもその変化に応じて適切に頭角部11d,11eの冷却速度を制御し過剰な冷却を抑制することができる。
また、遮蔽機構50の第2変形例について説明すると、図7(a)に示すように、第1遮蔽部材51に形成された第1開口部51aの形状が図5(a)に示す第1遮蔽部材51に形成された第1開口部51aの形状と相違している。
具体的には、各第1開口部51aは、幅寸法atの大幅部51aaと、幅寸法btの小幅部abとの階段状に形成されている。
つまり、各第1開口部51aは、レール10の幅方向の左側及び右側の頭角部11d、11e側の端位置Ptがレール10の長手方向の位置で異なっており、レール10の幅方向の中心線(対称面)から最も遠い端位置Pt1と、当該中心線から最も近い端位置Pt2との階段状の2段階で変化している。これにより、第1遮蔽部材51をレール10の長手方向に移動すると、各頭頂ノズル41aの幅寸法に対する第1開口部51aの幅寸法の割合(開口率)が2段階で変化し、頭部11の頭頂幅W(図3参照)に対する噴流の直射範囲(直射率)が2段階で変化する
また、遮蔽機構50の第2変形例においては、図7(b)に示すように、左側の第2遮蔽部材52に形成された左側の第2開口部52aの形状が図5(b)に示す左側の第2遮蔽部材52に形成された左側の第2開口部52aの形状と相違している。
具体的には、各第2開口部52aは、レール10の高さ方向の頭角部11d側の端位置Psがレール10の長手方向の位置で異なっており、レール10の高さ方向で最も高い端位置Ps1と、当該高さ方向で最も低い端位置Ps2との階段状の2段階で変化している。つまり、各第2開口部52aは、高さ寸法asの大高部52aaと、高さ寸法bsの小高部52abとの階段状に形成されている。
なお、右側の第2遮蔽部材53に形成された右側の第2開口部53aの形状についても、左側の第2遮蔽部材52に形成された左側の第2開口部52aの形状と同様としている。
これによっても、レール10の種類や規格に応じてレール10の断面形状が大きく変化した場合でもその変化に応じて適切に頭角部11d,11eの冷却速度を制御し過剰な冷却を抑制することができる。
また、遮蔽機構50の第2変形例は、生産するレール10の頭部11の断面形状が2種類に限定されている場合に有効である。
また、遮蔽機構50の第3変形例について説明すると、図8(a)に示すように、第1遮蔽部材51に形成された第1開口部51aの形状が図5(a)に示す第1遮蔽部材51に形成された第1開口部51aの形状と相違している。
具体的には、各第1開口部51aは、幅寸法atで長手方向隙間の小さい大幅部51acと、幅寸法btで長手方向隙間の狭い小幅部51adとの階段状に形成され、大幅部51acと、幅寸法btの小幅部51adとが互いに連通しないように離れて形成されている。
つまり、各第1開口部51aは、レール10の幅方向の左側及び右側の頭角部11d、11e側の端位置Ptがレール10の長手方向の位置で異なっており、レール10の幅方向の中心線(対称面)から最も遠い端位置Pt1と、当該中心線から最も近い端位置Pt2との階段状の2段階で、開口がないところを挟んで変化している。
また、遮蔽機構50の第3変形例においては、図8(b)に示すように、左側の第2遮蔽部材52に形成された左側の第2開口部52aの形状が図5(b)に示す左側の第2遮蔽部材52に形成された左側の第2開口部52aの形状と相違している。
具体的には、各第2開口部52aは、レール10の高さ方向の頭角部11d側の端位置Psがレール10の長手方向の位置で異なっており、レール10の高さ方向で最も高い端位置Ps1と、当該高さ方向で最も低い端位置Ps2との階段状の2段階で、開口がないところを挟んで変化している。つまり、各第2開口部52aは、高さ寸法asで長手方向隙間の小さい大高部52acと、高さ寸法bsで長手方向隙間の小さい小高部52adとの階段状に形成され、大高部52acと小高部52adとが互いに連通しないように離れて形成されている。
なお、右側の第2遮蔽部材53に形成された右側の第2開口部53aの形状についても、左側の第2遮蔽部材52に形成された左側の第2開口部52aの形状と同様としている。
これによっても、レール10の種類や規格に応じてレール10の断面形状が大きく変化した場合でもその変化に応じて適切に頭角部11d,11eの冷却速度を制御し過剰な冷却を抑制することができる。
また、遮蔽機構50の第3変形例は、生産するレール10の頭部11の断面形状が2種類に限定されている場合に有効である。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明はこれに限定されずに種々の変更、改良を行うことができる。
例えば、第1開口部51aの幅方向の頭部11の左側及び右側の頭角部11d,11e側の端位置Pt及び左側及び右側の第2開口部52a,53aのそれぞれの高さ方向の頭部11の左側及び右側のそれぞれの頭角部11d,11e側の端位置Psの少なくとも一方が長手方向の位置で異なることで、頭頂面11a側の頭角部遮蔽長さlt及び左側及び右側のそれぞれの頭側面11b,11c側の頭角部遮蔽長さlsの少なくとも一方が長手方向の位置で異なっていればよい。
また、第1遮蔽部材51、左側の第2遮蔽部材52、及び右側の第2遮蔽部材53は、レール10の長手方向に移動可能となっているが、それぞれ独立に移動可能としてもよいし、あるいは全てが同期して移動するようにしてもよい。第1遮蔽部材51、左側の第2遮蔽部材52、及び右側の第2遮蔽部材53をそれぞれ独立してレール10の長手方向に移動可能とすることで、何らかの理由で左側の頭角部11dと右側の頭角部11eとで冷却能力を意図的に不均一にする必要が生じた場合でも制御可能となる。
また、第1遮蔽部材51が、レール10の幅方向において2分割された2つの遮蔽部材分割体で構成され、各遮蔽部材分割体がレール10の長手方向に独立して移動可能となっていてもよい。これによっても、何らかの理由で左側の頭角部11dと右側の頭角部11eとで冷却能力を意図的に不均一にする必要が生じた場合でも制御可能となる。
更に、各頭頂ノズル41aはスリットノズルで形成する必要はなく、図9(a)に示すような頭頂冷却ヘッダ41の幅方向に沿って一列状に配置された複数の円管ノズルとしてもよい。また、各左側の頭側ノズル42a及び各右側の頭側ノズル43aはスリットノズルで形成する必要はなく、図9(b)に示すような左側の頭側冷却ヘッダ42及び右側の頭側冷却ヘッダ43の高さ方向に沿って一列状に配置された複数の円管ノズルとしてもよい。これらの場合であっても、図5乃至図8に示した遮蔽機構50を用いることで、頭部11の頭頂幅Wに対する噴流の直射範囲(直射率)及び頭部高さHに対する噴流の直射範囲(直射率)を制御することができる。
図1に示すレールの製造装置1によってレール10を製造した。頭頂冷却ヘッダ41の頭頂ノズル41a、左側の頭側冷却ヘッダ42の頭側ノズル42a及び右側の頭側冷却ヘッダ43の頭側ノズル43aは、図4に示すようなスリットノズル(スリット幅Wt=50mm、Ws=20mm、スリット隙間D=2mm、設置間隔L=25mm)としたものを使用し、冷却媒体には圧縮空気のみを使用した。第1遮蔽部材51、左側の第2遮蔽部材52及び右側の第2遮蔽部材53は、図5に示した開口率が連続的に変化するもの(形式1)、図7に示した開口率が2種類で2段階で変化するもの(形式2)、及び図示はしないが開口幅が一定で開口率が1種類のみのもの(形式3)を使用した。
また、製造したレール10はAREMA規格の141 lbレール(頭部幅77.79mm、頭部高さ54.8mm)、115 lbレール(頭部幅69.06mm、頭部高さ42.8mm)およびJIS規格の60kgレール(頭部幅65mm、頭部高さ49mm)、37kgレール(頭部幅62.71mm、頭部高さ36.12mm)である。冷却装置4による強制冷却時の条件(空気噴射圧、噴射時間、噴射距離など)は各レールの形状および目標硬度レベルに応じて調整を行った。レールの種類、遮蔽部材の形式、開口率を変化させて実際にレールの強制冷却を行い、室温まで空冷した後で頭角部の組織および表面の硬度を評価した。表1に各種条件および頭頂、頭角硬度と異常組織(ベイナイトおよびマルテンサイト)の発生有無、そしてそれらを総合して評価した製品の出荷可否を整理して示す。
Figure 0007222372000001
比較例1は、JIS規格の37kgのレールを、遮蔽部材を使用せずに製造した例である。比較例1においては、遮蔽部材を用いずノズルの噴射幅が不変であるため頭側の直射率が40%を超過し、頭角部での冷却開始から終了までの平均冷却速度は4℃/秒であった。その結果、頭角部の冷速が頭頂に比べて過大となってベイナイト組織が生成し,頭角硬度も大きく低下したため出荷不可(評価×)となった。
比較例2及び3は、それぞれJIS規格の60kgのレール、JIS規格の37kgのレールを、開口幅が一定の形式3の遮蔽部材を使用して製造した例である。比較例2及び3の遮蔽部材では開口幅が一定であるため開口率が変化せず、レールのサイズによって直射率を調整することができない。そのため、比較例2は頭頂直射率が65%を超過し、比較例3は頭頂、頭側の直射率が65%と40%を超過しした結果、頭角部での冷却開始から終了までの平均冷却速度が4℃/秒であった。その結果、頭角部の冷速が頭頂に比べて過大となってベイナイト組織が生成し、頭角硬度も大きく低下したため出荷不可(評価×)となった。
一方、実施例1及び実施例2は、それぞれAREMA規格の141 lbレールおよび115 lbレールを、開口率が連続的に変化する形式1の遮蔽部材を使用して製造した例である。実施例1においては、AREMA141 1bレールで、遮蔽部材によって頭頂及び頭側とも開口率が適切に選択され、頭頂及び頭側の直射率はそれぞれ55%以上65%以下と30%以上40以下を満たし、頭角部での冷却速度はそれぞれ2.5℃/秒であった。その結果、頭頂硬度と頭角硬度のばらつきは小さく,全断面でパーライト組織となっていたため出荷可(評価〇)となった。実施例2においては、実施例1と同じ形式1の遮蔽部材を使用してAREMA115 lbレールを製造した例である。この時,遮蔽部材を長手方向に移動させて比較例2よりも頭頂及び頭側とも開口率を下げることでAREMA115 lbレールに対して適切な直射率で冷却を実施することができた。その結果,頭頂硬度と頭角硬度のばらつきは小さく,全断面でパーライト組織となっていたため評価〇となった。
また、実施例3~4は、それぞれJIS規格の60kgのレール、JIS規格の37kgのレールを、開口率が連続的に変化する形式1の遮蔽部材を用いて製造した例である。遮蔽部材を長手方向に移動させて開口率を制御することで各種レールに対して適切な直射率及び頭角部の冷却速度で冷却を実施することができた。その結果,頭頂硬度と頭角硬度のばらつきは小さく,全断面でパーライト組織となっていたため全条件で評価〇となった。
実施例5~8は、それぞれAREMA規格の141 lbレール、115 lbレール、JIS規格の60kgレール、JIS規格の37kgレールを、開口率が2種類で2段階で変化する形式2の遮蔽部材を用いて製造した例である。製造した4種類のレールは頭部幅寸法の近いもの(141 lbレールと115 lbレール、60kgレールと37kgレール)、頭部高さ寸法の近いもの(141 lbレールと60kgレール、115 lbレールと37kgレール)で分類でき,開口率は2種類のみであるが遮蔽部材を頭頂・頭側で独立に開口率を選択することでいずれのレールでも適切な直射率及び頭角部の冷却速度を得ることができる。その結果、製造したレールは硬度ばらつきが小さく全断面でパーライト組織になり評価〇となった。
1 レールの製造装置
2 圧延機
3 切断機
4 冷却装置
5 冷却床
10 レール
11 頭部
11a 頭頂面
11b 左側の頭側面
11c 右側の頭側面
11d 左側の頭角部
11e 右側の頭角部
11f 左側の顎下面
11g 右側の顎下面
12 腹部
13 足部
13a 足裏面
41 頭頂冷却ヘッダ
41a 頭頂ノズル
42 左側の頭側冷却ヘッダ
42a 左側の頭側ノズル
43 右側の頭側冷却ヘッダ
43a 右側の頭側ノズル
44 足裏冷却ヘッダ
45 支持拘束部
46 頭部温度計
47 足部温度計
50 遮蔽機構
51 第1遮蔽部材
51a 第1開口部
51aa 大幅部
51ab 小幅部
51ac 大幅部
51ad 小幅部
51b 駆動装置
51c 連結部材
52 左側の第2遮蔽部材
52a 左側の第2開口部
52aa 大高部
52ab 小高部
52ac 大高部
52ad 小高部
52b 駆動装置
52c 連結部材
53 右側の第2遮蔽部材
53a 右側の第2開口部
53b 駆動装置
53c 連結部材
ls 左側及び右側の頭側面側の頭角部遮蔽長さ
lt 頭頂面側の頭角部遮蔽長さ
Ps 左側及び右側の第2開口部の左及び右側の頭角部側の端位置
Pt 第1開口部の側及び右側の頭角部側の端位置
Vs 第2開口部の高さ寸法
Vt 第1開口部の幅寸法
H 頭部高さ
W 頭頂幅

Claims (5)

  1. オーステナイト温度域以上の所定温度となり、左右の幅方向、高さ方向及び長手方向に延びるレールの頭部の頭頂面に冷却媒体を噴射する頭頂ノズルと、前記レールの頭部の左側及び右側のそれぞれの頭側面に冷却媒体を噴射する左側及び右側の頭側ノズルとを有するレールの冷却装置であって、
    前記頭頂面と前記頭頂ノズルとの間に設けられ、前記頭頂ノズルから噴射される冷却媒体の前記幅方向及び長手方向の通過範囲を画定する第1開口部を形成した第1遮蔽部材と、前記左側及び右側の頭側面のそれぞれと前記左側及び右側の頭側ノズルのそれぞれとの間に設けられ、前記左側及び右側の頭側ノズルのそれぞれから噴射される冷却媒体の前記高さ方向及び長手方向の通過範囲を画定する左側及び右側の第2開口部を形成した左側及び右側の第2遮蔽部材とを有する遮蔽機構を備え、
    前記第1開口部の前記幅方向の前記頭部の左側及び右側の頭角部側の端位置及び前記左側及び右側の第2開口部のそれぞれの前記高さ方向の前記頭部の左側及び右側のそれぞれの頭角部側の端位置の少なくとも一方が前記長手方向の位置で異なることで、頭頂面側の頭角部遮蔽長さ及び左側及び右側のそれぞれの頭側面側の頭角部遮蔽長さの少なくとも一方が前記長手方向の位置で異なっており、
    前記第1遮蔽部材、及び前記左側及び右側のそれぞれの第2遮蔽部材の各々が前記レールの長手方向に移動可能となっていることを特徴とするレールの冷却装置。
  2. 前記第1遮蔽部材が、前記レールの幅方向において2分割された2つの遮蔽部材分割体で構成され、各遮蔽部材分割体が前記レールの長手方向に独立して移動可能となっていることを特徴とする請求項に記載のレールの冷却装置。
  3. 請求項1又は2に記載のレールの冷却装置によってレールを強制冷却することを特徴とするレールの冷却方法。
  4. 前記レールの頭部の頭頂面における前記頭頂ノズルによって前記冷却媒体が直接噴射される領域が、前記レールの頭部の幅寸法の55%以上65%以下であり、前記レールの頭部の左側及び右側のそれぞれの頭側面における前記左側及び右側のそれぞれの頭側ノズルによって前記冷却媒体が直接噴射される領域が、前記レールの頭部の高さ寸法の30%以上40%以下であることを特徴とする請求項に記載のレールの冷却方法。
  5. 請求項3又は4に記載のレールの冷却方法によってレールを強制冷却する冷却工程を含むことを特徴とするレールの製造方法。
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