JP7221700B2 - Rfid読取システム - Google Patents
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Description
本開示の一態様では、調整部は、ゲート読取設定として、搬送装置による搬送速度およびゲート型リーダが有するアンテナの送信電力のうち、少なくとも一方を用いてもよい。
本開示の一態様では、設定変更部は、搬送装置による搬送速度を低下させてもよい。
本開示の一態様では、照合部は、調整部により調整されたゲート読取設定による1回目の読み取り結果と、設定変更部により変更されたゲート読取設定による再度の読み取り結果とをマージしてもよい。
本開示の一態様では、搬送装置は、メイン経路(12)と、再読取経路(13)と、を備えてもよい。また、RFID読取システムは、再読取制御部(50:S370)を更に備えてもよい。メイン経路には、ゲート型リーダが設けられる。再読取経路は、メイン経路においてゲート型リーダの下流で分岐し、ゲート型リーダの上流で合流する。再読取制御部は、照合部での照合の結果、物品リスト中に未確認の物品識別情報が存在する場合、外装箱を再読取経路に流すことで、ゲート型リーダによる読み取りを繰り返し実行させる。
本開示の一態様では、搬送装置は、再読取経路中に設けられ、ゲート型リーダ内での外装箱の水平面内での向きが前回とは異なるように外装箱を回転させる回転機構(18)を更に備えてもよい。
この場合、1回の読取中に、ゲート型リーダのアンテナとRFタグとの位置関係が変化するため、ゲート型リーダを1回通過したときの読み取りの成功率を向上させることができる。
[1.構成]
本実施形態のRFID読取システム1は、外装箱に収納された複数の物品を、外装箱単位で検品するシステムである。外装箱には、外装ラベルが取り付けられ、個々の物品にはそれぞれ物品ラベルが取り付けられる。外装ラベルは、バーコード、QRコード(登録商標)、またはUHF帯RFタグによって構成される。外装ラベルには、当該外装ラベルが取り付けられた外装箱を一意に識別するための情報(以下、外装識別情報)が少なくとも記録される。物品ラベルは、RFタグによって構成される。物品ラベルには、当該物品ラベルが取り付けられた物品を一意に識別するための情報(以下、物品識別情報)と、物品ラベルの製造メーカおよび型式等、物品ラベルの性能を特定するために必要な情報(以下、IC情報)とが少なくとも含まれる。以下では、物品ラベルをRFタグという。
搬送機構部10aは、図2に示すように、導入経路11と、メイン経路12と、再読取経路13と、NGゾーン14と、排出経路15と、経路切替機構16,17と、回転機構18と、投入阻止機構19とを備える。
メイン経路12は、ゲート型リーダ20が設置される直線状の経路である。メイン経路12は、搬送速度を個別に制御可能な4つの部位121~124を有する。
排出経路15は、メイン経路12の下流端に設けられ、検品に合格した検品対象が排出される経路である。
経路切替機構16は、メイン経路12の下流端付近に設けられ、分岐経路131および排出経路15のいずれかに、検品対象の搬送先を切り替えるための機構である。
回転機構18は、再読取経路13中(例えば、合流経路133)に設けられ、検品対象の向きを、水平面内で90°回転させるための機構である。
経路切替機構16,17および回転機構18は、例えば、コンベアを搬送方向に沿って分割された複数のベルトの速度を変化させることで実現してもよい。また、経路切替機構16,17および投入阻止機構19は、例えば、搬送されてくる検品対象をガイドバーに接触させることで実現してもよい。なお、再読取経路13が、該再読取経路13を通過した検品対象の向きが、メイン経路12から排出された時点と、メイン経路12に戻された時点とで自動的変化するような構造を有している場合、回転機構18は省略されてもよい。
台座ユニット20cは、メイン経路12の両側に配置され、メイン経路12の搬送面に対するゲート本体20aの高さを調整する機能を有する。
アンテナ21は、ゲート本体20aの一対の側壁の少なくとも一方および天壁に設けられ、ゲート本体20aの内部空間に向けてRFタグの情報を読み取るための電波を放射する。アンテナ21は、ゲート本体20a内での取付高さを調整可能に構成されている。これに伴い、ゲート本体20aの側壁にはアンテナ21の取付高さを外部から確認できるようにするための複数の調整用孔が設けられる。
ゲート本体20aの側壁外面には、更に、端子台24が取り付けられる。端子台24は、リーダライタ22が有するGPIOのための端子を備える。GPIOは、General Purpose Input/Outputの略であり、物体検知センサや警告灯等のオプション品を接続するために用意された汎用入出力である。
[2-1.検品処理]
制御端末50が実行する検品処理を、図6のフローチャートを用いて説明する。
検品処理が開始されると、S110にて、制御端末50は、搬送機構部10aの動作を、予め設定された初期設定にて開始させる。コンベア速度の設定が高速、中速、低速の3段階ある場合、例えば、メイン経路12を中速に設定し、再読取経路13および導入経路11を低速に設定し、排出経路15を高速に設定する。また、経路切替機構16は排出経路15側を選択する状態、経路切替機構17は合流経路133側を選択する状態、回転機構18および投入阻止機構19は非作動状態に設定する。
S200では、制御端末50は、予め設定された所定値に、コンベア速度を設定する指令をコンベア制御装置に出力する。コンベア速度の設定対象は、S180での説明と同様である。
S220では、制御端末50は、ゲート読取処理を実行する。このゲート読取処理の詳細は後述する。
続くS240では、制御端末50は、入力機器を介して当該RFID読取システム1の動作を終了する指令が入力されたか否かを判断し、終了する指令が入力されていなければ、処理をS120に戻し、終了する指令が入力されていれば、処理をS250に移行する。
なお、本処理において、S140がリスト取得部に相当し、S180~S190が調整部に相当する。
制御端末50が、先のS220で実行するゲート読取処理の詳細を、図7のフローチャートを用いて説明する。
続くS320では、制御端末50は、ゲート型リーダ20に対して物品タグの読み取りを開始する指令を出力する。
続くS340では、制御端末50は、物品リストに示された全ての物品について照合が行われることで、検品が完了したか否かを判断し、完了していれば処理をS410に移行し、完了していなければ処理をS350に移行する。
続くS360では、制御端末50は、繰返回数が予め設定された上限繰返回数に到達したか否かを判断し、到達していれば処理をS400に移行し、到達していなければ処理をS370に移行する。
S410では、制御端末50は、照合結果を、所定の出力先に出力して、処理を終了する。出力先は、管理サーバ60であってもよいし、管理サーバ60以外の外部装置であってもよい。また、このとき、照合結果を作業者が認識できるように表示機器に表示させてもよい。
[3.動作]
ゲート読取処理では、対象箱に収納された全ての対象物品について照合が完了している場合は、対象箱を排出経路15に排出する。照合できていない対象物品が一つでも存在する場合は、対象箱を再読取経路13に流すことで、照合を繰り返し実行する。
以上説明した本実施形態では、以下の効果を奏する。
(1)RFID読取システム1では、対象箱がゲート型リーダ20に投入される前に、RFタグからIC情報を読み取ることで、検品の対象である対象物品に取り付けられたRFタグの性能(特に感度)を確認し、確認された性能に応じたゲート読取設定にて、ゲート型リーダ20による読取を行わせる。
(2)RFID読取システム1では、対象物品の読み漏らしがあり、照合が完了していない場合は、ゲート型リーダ20による読み取りを繰り返し実行させる。しかも、読み取りを繰り返す毎に、コンベア速度およびアンテナ出力をより確実な読み取りが可能となるように変更し、しかも、対象箱の向きも変化させて、アンテナ21とRFタグとの位置関係を変化させている。
(3)RFID読取システム1では、ゲート型リーダ20での読み取りを繰り返した場合、照合結果を毎回リセットするのではなく、前回までの照合結果を利用し、これにマージする形で今回の照合結果を記録する。従って、照合に成功するまでに要する繰返回数を減少させることができ、検品作業に要する作業時間をより短縮できる。
以上、本開示の一実施形態について説明したが、本開示は、上記実施形態に限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲内にて種々の態様をとることができる。
Claims (9)
- RFタグが添付された一つ以上の物品が収納された外装箱を搬送するように構成された搬送装置と、
前記搬送装置による搬送経路に設けられ、前記RFタグから該RFタグを一意に識別する物品識別情報を読み取るように構成されたゲート型リーダと、
前記搬送経路において前記ゲート型リーダより上流に設けられ、前記RFタグから、該RFタグの性能の特定に必要な情報であるIC情報を読み取るように構成されたIC情報リーダと、
前記IC情報リーダで読み取った情報に従って、前記外装箱が前記ゲート型リーダを通過する際に用いる前記搬送装置および前記ゲート型リーダのうち少なくとも一方の設定であるゲート読取設定を調整するように構成された調整部と、
を備えるRFID読取システム。 - 請求項1に記載のRFID読取システムであって、
前記調整部は、前記ゲート読取設定として、前記搬送装置による搬送速度および前記ゲート型リーダが有するアンテナの送信電力のうち、少なくとも一方を用いる
RFID読取システム。 - 請求項1または請求項2に記載のRFID読取システムであって、
前記外装箱には、該外装箱を一意に識別する外装識別情報を有した外装ラベルが取り付けられ、
前記外装ラベルから前記外装識別情報を読み取るように構成された外装ラベルリーダと、
前記外装ラベルリーダにて読み取られた前記外装識別情報から、前記外装箱に収納される物品に対応づけられた前記物品識別情報のリストである物品リストを取得するように構成されたリスト取得部と、
前記リスト取得部が取得した前記物品リストと、前記ゲート型リーダが読み取った前記物品識別情報とを照合するように構成された照合部と、
前記照合部での照合の結果、前記物品リスト中に未確認の前記物品識別情報が存在する場合、前記ゲート読取設定を、より感度の低い前記RFタグからの読み取りに適合するように変更するように構成された設定変更部と、
を更に備える、RFID読取システム。 - 請求項3に記載のRFID読取システムであって、
前記設定変更部は、前記搬送装置による搬送速度を低下させる
RFID読取システム。 - 請求項3または請求項4に記載のRFID読取システムであって、
前記設定変更部は、前記ゲート型リーダが有するアンテナの送信電力を増加させる
RFID読取システム。 - 請求項3から請求項5までのいずれか1項に記載のRFID読取システムであって、
前記照合部は、前記調整部により調整された前記ゲート読取設定による1回目の読み取り結果と、前記設定変更部により変更された前記ゲート読取設定による再度の読み取り結果とをマージする
RFID読取システム。 - 請求項3から請求項6までのいずれか1項に記載のRFID読取システムであって、
前記搬送装置は、
前記ゲート型リーダが設けられたメイン経路と、
前記メイン経路において前記ゲート型リーダの下流で分岐し、前記ゲート型リーダの上流で合流する再読取経路と、
を備え、
前記照合部での照合の結果、前記物品リスト中に未確認の前記物品識別情報が存在する場合、前記外装箱を前記再読取経路に流すことで、前記ゲート型リーダによる読み取りを繰り返し実行させるように構成された再読取制御部を更に備える、
RFID読取システム。 - 請求項7に記載のRFID読取システムであって、
前記搬送装置は、
前記再読取経路中に設けられ、前記ゲート型リーダ内での前記外装箱の水平面内での向きが前回とは異なるように前記外装箱を回転させるように構成された回転機構を更に備える、
RFID読取システム。 - 請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載のRFID読取システムであって、
前記搬送装置は、
前記外装箱の水平面内での向きが変化するように、前記ゲート型リーダ内にて前記外装箱を回転させるように構成された回転機構を更に備える、
RFID読取システム。
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