JP7221119B2 - チューブ式ポンプ装置、インクジェット印刷装置 - Google Patents

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Description

本発明は、環状の弾性チューブを加圧圧縮することで弾性チューブ内の液体を移動させるチューブ式ポンプ装置、及び、チューブ式ポンプ装置を有するインクジェット印刷装置に関する。
液体を移送、吸引する方法として、一般にポンプが用いられる。その中でも外部の部材、例えばピストン等が液体に直接触れることのない方法として、チューブ式ポンプ装置が知られている。チューブ式ポンプ装置は、可撓性のある弾性チューブの中に対象となる液体等を入れた状態で、弾性チューブを外から加圧圧縮してしごくことで、液体等を移送(移動)させる。特にインクジェット印刷装置においては、貯留タンクからインクジェットヘッド近傍に用意された小型のバッファタンクへインクを移送させる用途や、インクジェットヘッドのノズル面に付着した廃棄すべき余剰なインク滴の吸引等に使用される。
図6(A)は、従来のチューブ式ポンプ装置101の構造を示す説明図である。チュービングポンプ101は、内部に流路を有する弾性チューブ105と、弾性チューブ105を加圧圧縮してしごくローラ110Aおよびローラ110Bを有する。ローラ110はローラ支持軸113に支持され、ローラ支持体125に設けられた誘導部115を移動し得る。ローラ支持体125はローラ支持体軸部120を軸として回転運動をし、その回転に伴って、ローラ110が移動する。このときローラ110の外周が弾性チューブ105に略垂直に当接している間、ローラ110は弾性チューブ105を加圧圧縮し、図6(A)で言えばローラ110Aとローラ110Bの間に挟まれた弾性チューブ105内の対象液体を、ローラ支持体125の回転方向に移送する。
図6(B)は、チューブ式ポンプ装置101において弾性チューブ5を加圧圧縮しない位置に移動したローラが、弾性チューブ105から弾かれてローラ110Bを誘導する誘導部115Bの端面135に強く衝突することで衝突音を出す態様を示す説明図である。弾性チューブ5の弾性によりローラ110Cが弾かれることにより、ローラ110Dの位置まで誘導部115Bを急速に移動することが原因である。従ってこのような構造のチューブ式ポンプ装置は、ポンプ動作をする際に、定期的に衝突音を生じることになる。
このような衝突音を生じさせないために様々な技術が公知になっている。
図7(A)では、例えば弾性を持つ多数のガイド部材140を配設することで、弾性チューブ105から弾かれたローラ110Aが誘導部の端面135に衝突しないようにした構造を示す(特許文献1および特許文献2を参照)。すなわちチューブ式ポンプ装置101は、例えばローラ110の急速移動を緩衝するゴム製のガイド部材140を複数備える。
図7(B)では、一つのガイド部材140Aから、隣接するガイド部材140Bにローラ110を受け渡すことでローラ110が誘導部の端面135に急激に衝突しないようにした態様の説明図である。具体的には一つ目のガイド部材140Aから、隣接するガイド部材140B、続けてガイド部材140Cにローラ110を受け渡すことで、ローラ110が誘導部端面135に強く衝突することを防いでいる
特開2002-86761号公報 特開2002-36602号公報
しかし静音化対策のために、上記のように多数のゴム製のガイド部材を配設しようとすると、組み立ての作業性が悪化するという問題がある。またガイド部材の数を少なくして同様な効果を得るためには、ガイド部材を長尺化することが考えられるが、ガイド部材同士の干渉を避けるためには、チューブ式ポンプ装置101全体の構造の大型化が必要となるという課題が生じる。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、ローラの衝突音が生じ難く組み立ての作業性も良好なチューブ式ポンプ装置と、そのようなチューブ式ポンプ装置を備えるインクジェット印刷装置の提供を目的とする。
ローラの衝突を回避するためにガイド部材の先端に屈曲部を設けて、例えばかぎ爪形状にすることでローラを保持し易くし、弾性チューブの反発力、弾性によってローラがローラ支持体へ衝突することを緩衝する。またガイド部材の先端に屈曲部を設けることで、ローラ支持体においてローラを誘導する誘導部内でのローラの自由移動を防ぐガイド部材の短小化が可能になる。
(1)本発明は、壁面と、当該壁面に沿って配置され、内部が流路とされる弾性チューブと、前記壁面との間に前記弾性チューブを挟むように配置されたローラとを有し、前記ローラが前記弾性チューブをしごきながら前記壁面に沿って移動することにより前記弾性チューブ内の液体を移送するチューブ式ポンプ装置において、前記ローラを前記壁面に接近するしごき位置と当当該壁面から離間する退避位置との間で変位可能な誘導部を有するローラ支持体と、前記ローラ支持体を前記壁面に沿って駆動させる駆動機構と、を有し、前記駆動機構によって、前記ローラが前記壁面との間に前記弾性チューブを挟むことで前記弾性チューブをしごきながら前記壁面に沿って移動するしごき領域と、前記ローラが前記壁面との間に前記弾性チューブを挟むことなく前記ローラが移動する非しごき領域とを有し、前記しごき領域では、前記ローラが前記ローラ支持体の一方側から他方側への移動に伴い、当該ローラが前記誘導部に沿って前記退避位置から前記しごき位置に変位されるとともに、前記ローラが前記ローラ支持体の他方側から一方側への移動に伴い、当該ローラが前記誘導部に沿って前記しごき位置から前記退避位置に変位され、前記非しごき領域では、前記ローラに接触されることで当該ローラの移動を制限するガイド部材を有し、前記ガイド部材が、長手方向に延設された長尺部を有し、当該長尺部の一端は固定されるとともに当該長尺部の他端から前記長手方向と交差する方向へ折れ曲がる屈曲部を有し、当該屈曲部が前記ローラに接触した状態で、当該長尺部が前記ローラの移動方向に弾性変形することを特徴とするチューブ式ポンプ装置を提供する。
上記(1)に記載する発明によれば、屈曲部が設けられるガイド部材によって、ローラがローラを支持するローラ支持体に設けられたローラの誘導部内でローラ支持体に衝突し難くなるので、弾性チューブをしごいて弾性チューブの中に保持される液体等を移動させる際に、弾性チューブが非加圧、非圧縮状態になるときに、弾性チューブの反発力でローラが弾かれて衝突音を生ずることを回避できるという優れた効果を奏する。またローラが非しごき領域にあるときにガイド部材に保持され易くなるために、ローラが誘導部内で勝手に移動することが無くなり、結果としてチューブ式ポンプ装置の配置方向が自在になるという効果を奏する。
(2)本発明は、前記屈曲部は、前記ガイド部材における前記誘導部側の先端に設けられることを特徴とする上記(1)に記載のチューブ式ポンプ装置を提供する。
上記(2)に記載する発明によれば、ローラがガイド部材の先端部に保持され易くなるので、ガイド部材が短くてもローラの誘導部内における自由移動を抑えることができ、少ないガイド部材で十分衝突音の発生を抑えることができるという優れた効果を奏する。
(3)本発明は、少なくとも2つの前記ガイド部材を有し、前記ローラは前記非しごき領域において移動される際に、それぞれの前記ガイド部材の前記屈曲部の間で受け渡されることを特徴とする上記(1)または上記(2)に記載のチューブ式ポンプ装置を提供する。
上記(3)に記載する発明によれば、複数のガイド部材にそれぞれ設けられた屈曲部間で、ローラを受け渡していくので、確実にローラの急速移動を押さえることが可能になり、結果としてローラが誘導部内で衝突音を発生し難くなるという優れた効果を奏する。
(4)本発明は、上記(1)乃至上記(3)のうちのいずれかに記載のチューブ式ポンプ装置を備えたインクジェット印刷装置を提供する。
インクジェット印刷装置内では、例えばインクタンクから、インクジェットヘッド近傍のバッファタンクへのインクの移送や、ヘッドのノズル面をクリーニングするキャッピング部における残余インクの吸引において液体に直接触れないで圧力をかけられるチューブ式ポンプ装置が用いられる。上記(4)に記載する発明によれば、ポンプ動作の際に衝突音が発生しないので静音性に優れたインクジェット印刷装置が実現されるという優れた効果を奏する。
本発明の請求項1~4記載のチューブ式ポンプ装置およびインクジェット印刷装置によれば、ポンプ動作中に衝突音がし難く、静音性に優れたチューブ式ポンプ装置およびインクジェット印刷装置が実現できるという優れた効果を奏し得る。
(A)本発明の第一実施形態に係るチューブ式ポンプ装置の上面図であり、ローラが非しごき領域において第一のガイド部材に受け渡されて保持されている態様を示す説明図である。(B)ローラがローラ支持体の移動に伴って、回転移動する際に、第一のガイド部材から第二のガイド部材に受け渡される態様を示す説明図である。 (A)本発明の第二実施形態に係るチューブ式ポンプ装置の上面図であり、ローラが非しごき領域において第一のガイド部材に受け渡されて保持されている態様を示す説明図である。(B)ローラがローラ支持体の移動に伴って、回転移動する際に、第一のガイド部材から第二のガイド部材に受け渡される態様を示す説明図である。 (A)本発明の第三実施形態に係るチューブ式ポンプ装置の上面図であり、ローラが非しごき領域において第一のガイド部材に受け渡されて保持されている態様を示す説明図である。(B)ローラがローラ支持体の移動に伴って、回転移動する際に、第一のガイド部材から第二のガイド部材に受け渡される態様を示す説明図である。 (A)本発明の第四実施形態に係るチューブ式ポンプ装置の上面図であり、ローラが非しごき領域において第一のガイド部材に受け渡されて保持されている態様を示す説明図である。(B)ローラがローラ支持体の移動に伴って、回転移動する際に、第一のガイド部材から第二のガイド部材に受け渡される態様を示す説明図である。 本発明の第一実施形態から第四実施形態に係るチューブ式ポンプ装置を備えるインクジェット印刷装置の説明図である。 (A)従来のチューブ式ポンプ装置の構造を示す説明図である。(B)チューブ式ポンプ装置において弾性チューブを加圧圧縮するローラが、非しごき領域においてローラを誘導する誘導部の端面に衝突して音を出す際の態様を示す説明図である。 (A)多数のガイド部材を配設することで、弾性チューブから弾かれたローラが誘導部の端面に衝突しないようにした構造の説明図である。(B)一つのガイド部材から、隣接するガイド部材にローラを受け渡すことでローラが誘導部の端面に衝突しないようにした態様の説明図である。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
図1~図5は発明を実施する形態の一例であって、図中、同一の符号を付した部分は同一物を表わす。なお、各図において一部の構成を適宜省略して、図面を簡略化する。そして、部材の大きさ、形状、厚みなどを適宜誇張して表現する。
図1(A)は、本発明の第一実施形態に係るチューブ式ポンプ装置1の上面図であり、ローラ10が非しごき領域において第一のガイド部材40Aに受け渡されて保持されている態様を示す説明図である。
チューブ式ポンプ装置1は、全体の構造を支持する筐体7と、内部に吸引されて押し出される液体、例えばインクの流路を内部に有する弾性チューブ5と、筐体7に備えられて弾性チューブ5を弧状に支持する壁面30と、弾性チューブ5を加圧圧縮してしごく複数のローラ10とを備える。具体的には、弾性チューブ5は壁面30に沿って配置され、壁面30との間に弾性チューブ5を挟むようにローラ10は配置される。そしてローラ10が弾性チューブ5をしごきながら壁面30に沿って移動することにより、弾性チューブ5内の液体を移送する。
それぞれのローラ10は、壁面30に周囲を囲まれるローラ支持体25に支持され、ローラ10の軸であるローラ支持軸13は、ローラ支持体25に設けられてローラ10の移動を誘導する誘導部15に沿って移動する。誘導部15はローラ支持体25に設けられる開口部や溝構造であってよい。
チューブ式ポンプ装置1は、ローラ10を壁面30に接近するしごき位置(図示省略)と壁面30から離間する退避位置37との間で変位可能な誘導部を有するローラ支持体25と、ローラ支持体25を壁面30に沿って、ローラ支持体軸部20を中心として駆動させる駆動機構(図示省略)とを有する。例えば図1(A)のローラ10Aは上記しごき位置にローラ10がある状態を示す。
チューブ式ポンプ装置1は、駆動機構によって、ローラ10が壁面30との間に弾性チューブ5を挟むことで弾性チューブ5をしごきながら壁面30に沿って移動するしごき領域と、前記ローラが前記壁面との間に前記弾性チューブを挟むことなく前記ローラが移動する非しごき領域とを有する。しごき領域では、ローラ10がローラ支持体25の一方側(図1(A)において下側)から他方側(図1(A)において上側)へ移動することに伴い、ローラ10が誘導部15に沿って退避位置37からしごき位置に変位されるとともに、ローラ10がローラ支持体25の他方側(図1(A)において上側)から一方側(図1(A)において下側)への移動することに伴い、ローラ10が誘導部15に沿ってしごき位置から退避位置37に変位される。
チューブ式ポンプ装置1は、非しごき領域では、ローラ10に接触されることでローラ10の移動を制限するガイド部材40を有し、ガイド部材40が、長手方向に延設された長尺部41を有し、長尺部41の一端は筐体7に固定されるとともに長尺部41の他端から長手方向と交差する方向へ折れ曲がる屈曲部45を有し、屈曲部45がローラ10に接触した状態で、長尺部41がローラ10の移動方向に弾性変形することを特徴とする。
屈曲部45は、ガイド部材40における誘導部15側の先端に設けられることが望ましい。
次にガイド部材40の具体的な動作を説明する。
図1(A)においては、待避位置37にローラ10Bが移動されたときに、ガイド部材40Aの屈曲部45Aと爪部43にローラ支持軸13Bが保持され、ローラ10Bが移動されるとともに、ガイド部材40Aの長尺部41Aが弾性変形していく。このような構造にすることで、弾性チューブ5に弾かれたローラ10Bが誘導部15Bの端面35に衝突することを防ぎ、衝突音が発生し難くなる効果を奏する。
図1(B)は、ローラ10Bがローラ支持体25の移動に伴って、回転移動する際に、第一のガイド部材40Aから第二のガイド部材に40B受け渡される態様を示す。
ローラ10Bのローラ支持軸13Bは、第一のガイド部材40Aにおいては、屈曲部45Aのローラ保持面50Aに保持されて移動され、ローラ支持体25の回転に伴って、第一のガイド部材40Aが弾性変形されていく。そして、ローラ支持体25のローラ支持体軸部20を中心とした矢印方向への回転移動に伴って、第二のガイド部材40Bのローラ保持面50Bにローラ10Bを受け渡す。そして今度は第二のガイド部材40Bが弾性変形をしてローラ10Bの誘導部15Bにおける自由移動を妨げることで、ローラ支持軸13Bが端面35に衝突して衝突音が発生することを回避する。すなわちチューブ式ポンプ装置1は、少なくとも2つのガイド部材40を有し、ローラ10は非しごき領域において移動される際に、それぞれのガイド部材40の屈曲部45の間で受け渡されることを特徴とする。
図2(A)は、本発明の第二実施形態に係るチューブ式ポンプ装置1の上面図であり、ローラ10が非しごき領域において第一のガイド部材40Aに受け渡されて保持されている態様を示す説明図である。図1におけるガイド部材40とは、ガイド部材40の先端部形状が異なる。このような形状でもローラ支持体25の回転移動に伴うローラ10のしごき領域から、非しごき領域への移動で生じる弾性チューブ5によるローラ10の弾き出しに起因する衝突音発生を回避することができる。
具体的には、ローラ10を支持するローラ支持軸13の誘導部15における自由移動を第一のガイド部材40Aが妨げる。このとき屈曲部45Bと爪部43がローラ10を保持する。
図2(B)は、ローラ10がローラ支持体25の移動に伴って、回転移動する際に、第一のガイド部材40Aから第二のガイド部材40Bに受け渡される態様を示す説明図である。ローラ支持体25の回転移動に伴って移動するローラ10に押されて第一のガイド部材40Aは弾性変形をするが、ローラ10は、第一のガイド部材40Aから第二のガイド部材40Bへと受け渡されるので、ローラ10のローラ支持軸13が誘導部15の端面35に衝突して衝突音を発生させることを回避することができる。
図3(A)は、本発明の第三実施形態に係るチューブ式ポンプ装置1の上面図であり、ローラ10が非しごき領域において第一のガイド部材40Aに受け渡されて保持されている態様を示す説明図である。図1および図2におけるガイド部材40とは、ガイド部材40の先端部形状が異なる。すなわちガイド部材40は第一凸部47と第二凸部49を有し、ローラ10のローラ支持軸13は第一凸部47と第二凸部49が形成する窪みに保持される。
このような形状でもローラ支持体25の回転移動に伴うローラ10のしごき領域から、非しごき領域への移動で生じる弾性チューブ5によるローラ10の弾き出しに起因する衝突音発生を回避することができる。
具体的には、ローラ10を支持するローラ支持軸13の誘導部15における自由移動を第一のガイド部材40Aが妨げる。このとき第一凸部47と第二凸部49の形成する窪みがローラ10を保持する。
図3(B)はローラ10がローラ支持体25の移動に伴って、回転移動する際に、第一のガイド部材40Aから第二のガイド部材40Bに受け渡される態様を示す説明図である。ローラ支持体25の回転移動に伴って移動するローラ10に押されて第一のガイド部材40Aは弾性変形をするが、ローラ10は、第一のガイド部材40Aから第二のガイド部材40Bへと受け渡されるので、ローラ10のローラ支持軸13が誘導部15の端面35に衝突して衝突音を発生させることを回避することができる。
図4(A)は、本発明の第四実施形態に係るチューブ式ポンプ装置1の上面図であり、ローラ10が非しごき領域において第一のガイド部材40Aに受け渡されて保持されている態様を示す説明図である。ガイド部材40の先端の形状は、図1で示した第一実施形態と同様であるが、ローラ10のローラ支持軸13が保持される場所が爪部43の屈曲部45から見て外側のローラ保持面50であることに特徴がある。本実施形態においては、図4(A)とは逆向きに爪部43が屈曲していても良い。
図4(B)は、ローラ10がローラ支持体25の移動に伴って、回転移動する際に、第一のガイド部材40Aから第二のガイド部材40Bに受け渡される態様を示す説明図である。ローラ支持体25の回転移動に伴って移動するローラ10に押されて第一のガイド部材40Aは弾性変形をするが、ローラ10は、第一のガイド部材40Aから第二のガイド部材40Bへと受け渡されるので、ローラ10のローラ支持軸13が誘導部15の端面35に衝突して衝突音を発生させることを回避することができる。
図5は、本発明の第一実施形態から第四実施形態に係るチューブ式ポンプ装置1を有するインクジェット印刷装置60の説明図である。インクジェット印刷装置60は、インクを吐出して被印刷媒体79に印刷をおこなうインクジェットヘッド75を複数有するヘッド部65と、ヘッド部65に対向して図1中XY平面内に配設され、被印刷媒体79を載置する載置台77を備える。ヘッド部65は、インクジェット印刷装置60全体の制御を行う制御装置80によって移動やインク吐出のタイミング等を制御され、Y方向ガイドレール67に沿って移動される。
インクジェット印刷装置60には、印刷を行う領域とは別にメンテナンスステーション71が備えられ、ヘッド部65においてインクを吐出するインクジェットヘッド75のノズル孔が設けられるノズル面を清浄にする。メンテナンスステーション71には、ノズル孔等やノズル孔周辺の残余インクを吸引するキャッピング部73が設けられる。
ヘッド部65には、少量のインクを常時貯留するバッファタンク87が設けられ、バッファタンク87へは、インク供給用流路63を介してインクタンク90からインクが移送される。具体的には、インクはインクタンク90からチューブ式ポンプ装置1Aによってインク供給用流路63Aを通じて吸引され、インク供給用流路63B側へ押し出されてバッファタンク87に移送される。
またキャッピング部73においては、吸引されて廃棄すべき残余インクがチューブ式ポンプ装置1Bによって廃液用流路83Aを介して吸引されて、廃液用流路83B側に押し出されて廃液貯留槽85に貯留される。
なお制御装置80はCPU、RAMおよびROMなどから構成され、インク吐出やヘッド部の移動、ポンプの動作等各種制御を実行する。CPUはいわゆる中央演算処理装置であり、各種プログラムが実行されて様々な機能を実現する。RAMはCPUの作業領域、記憶領域として使用され、ROMはCPUで実行されるオペレーティングシステムやプログラムを記憶する。
本発明の実施形態に係るチューブ式ポンプ装置1によれば、屈曲部45が設けられるガイド部材40によって、ローラ10がローラを支持するローラ支持体25に設けられたローラの誘導部15内でローラ支持体に衝突し難くなるので、弾性チューブ5をしごいて弾性チューブの中に保持される液体等を移動させる際に、弾性チューブ5が非加圧、非圧縮状態になるときに、弾性チューブ5の反発力でローラ10が弾かれて衝突音を生ずることを回避できるという優れた効果を奏する。またローラ10が非しごき領域にあるときにガイド部材40に保持され易くなるために、ローラ10が誘導部15内で勝手に移動することが無くなり、結果としてチューブ式ポンプ装置1の配置方向が自在になるという効果を奏する。
本発明の実施形態に係るチューブ式ポンプ装置1によれば、ローラ10がガイド部材40の先端部に保持され易くなるので、ガイド部材40が短くてもローラ10の誘導部15内における自由移動を抑えることができ、少ないガイド部材40で十分衝突音の発生を抑えることができるという優れた効果を奏する。
本発明の実施形態に係るチューブ式ポンプ装置1によれば、複数のガイド部材40にそれぞれ設けられた屈曲部45間で、ローラ10を受け渡していくので、確実にローラ10の急速移動を押さえることが可能になり、結果としてローラ10が誘導部15内で衝突音を発生し難くなるという優れた効果を奏する。
インクジェット印刷装置60内では、例えばインクタンク90から、インクジェットヘッド65近傍のバッファタンク87へのインクの移送や、ヘッドのノズル面をクリーニングするキャッピング部における残余インクの吸引において液体に直接触れないで圧力をかけられるチューブ式ポンプ装置が用いられる。本発明の実施形態に係るチューブ式ポンプ装置1を有するインクジェット印刷装置60によれば、ポンプ動作の際に衝突音が発生しないので静音性に優れたインクジェット印刷装置60が実現されるという優れた効果を奏する。
尚、本発明に係るチューブ式ポンプ装置やインクジェット印刷装置は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
1 チューブ式ポンプ装置
5 弾性チューブ
7 筐体
10 ローラ
13 ローラ支持軸
15 誘導部
20 ローラ支持体軸部
25 ローラ支持体
30 壁面
35 端面
37 待避位置
40 ガイド部材
41 長尺部
43 爪部
45 屈曲部
47 第一凸部
49 第二凸部
50 ローラ保持面
60 インクジェット印刷装置
63 インク供給用流路
65 ヘッド部
67 Y方向ガイドレール
71 メンテナンスステーション
73 キャッピング部
75 インクジェットヘッド
77 載置台
79 被印刷媒体
80 制御装置
83 廃液用流路
85 廃液貯留槽
87 バッファタンク
90 インクタンク
101 チューブ式ポンプ装置
105 弾性チューブ
110 ローラ
113 ローラ支持軸
115 誘導部
120 ローラ支持体軸部
125 ローラ支持体
130 壁面
135 誘導部端面
140 ガイド部材

Claims (4)

  1. 壁面と、当該壁面に沿って配置され、内部が流路とされる弾性チューブと、
    前記壁面との間に前記弾性チューブを挟むように配置されたローラと
    を有し、
    前記ローラが前記弾性チューブをしごきながら前記壁面に沿って移動することにより前記弾性チューブ内の液体を移送するチューブ式ポンプ装置において、
    前記ローラを前記壁面に接近するしごき位置と当該壁面から離間する退避位置との間で変位可能な誘導部を有するローラ支持体と、
    前記ローラ支持体を前記壁面に沿って駆動させる駆動機構と、
    を有し、
    前記駆動機構によって、前記ローラが前記壁面との間に前記弾性チューブを挟むことで前記弾性チューブをしごきながら前記壁面に沿って移動するしごき領域と、
    前記ローラが前記壁面との間に前記弾性チューブを挟むことなく前記ローラが移動する非しごき領域と
    を有し、
    前記ローラは、ローラ支持軸を中心に回動しながら前記弾性チューブにしごきを与えるものであり、
    前記しごき領域では前記ローラ支持体移動に伴い、当該ローラが前記誘導部に沿って前記退避位置から前記しごき位置に変位されて前記弾性チューブをしごくようになっており
    前記非しごき領域では、前記ローラ支持体の移動に伴い前記ローラが前記誘導部に沿って前記しごき位置から前記退避位置に変位する際の前記ローラ支持軸に接触されることで当該ローラの移動を制限するガイド部材を有し、
    前記ガイド部材が、長手方向に延設された長尺部を有し、当該長尺部の一端は固定されるとともに当該長尺部の他端から前記長手方向と交差する方向へ折れ曲がる屈曲部を有し、
    当該屈曲部が前記ローラ支持軸に接触した状態で、当該長尺部が前記ローラの移動方向に弾性変形することで、当該屈曲部及び前記ローラ支持軸が、前記ローラ支持体の移動方向に一緒に移動することを特徴とするチューブ式ポンプ装置。
  2. 前記屈曲部は、前記ガイド部材における前記誘導部側の先端に設けられることを特徴とする請求項1に記載のチューブ式ポンプ装置。
  3. 少なくとも2つの前記ガイド部材を有し、前記ローラは前記非しごき領域において移動される際に、それぞれの前記ガイド部材の前記屈曲部の間で前記ローラ支持軸が受け渡されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のチューブ式ポンプ装置。
  4. 請求項1から請求項3のうちのいずれか一項に記載のチューブ式ポンプ装置を備えたインクジェット印刷装置。
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