JP7220586B2 - 動作補助装置 - Google Patents

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Description

本発明は、動作補助装置に関する。
特許文献1には、腰部アームと大腿部アームとが大腿部アームの面に沿って相互に回動可能に連結され、腰部第1アームと大腿部第2アームとに設けられた索状体が弾性部材により延設方向に沿って引っ張られると、索状体及び弾性部材が腰部アームと大腿部アームとを伸ばし、腰部第1アームと腰部第1アームの下側に設けられた腰部第2アームとは、腰部第1アーム及び腰部第2アームの端面に沿って設けられた腰部ヒンジにより連結され、大腿部第1アームと大腿部第1アームの下側に設けられた大腿部第2アームとは、腰部ヒンジと略平行な第1方向に略沿って設けられた大腿部ヒンジにより連結される動作補助装置が開示されている。
特開2019-000963号公報
しかしながら、特許文献1に記載の歩行支援機においては、トルクを発生する動力源が使用者の腰側に固定されている。したがって、腰を曲げている状態から腰を伸ばす状態へと身体を起こす動作を行う際に、弾性部材で発生したトルクを大腿部に伝達しなければならず、装置が大型化したり、重くなったりするという問題がある。また、トルクを発生する動力源が使用者の腰側に固定されているため、動力源が使用者の上体の動作の妨げとなるおそれがある。
本発明はこのような事情を鑑みてなされたもので、軽量で、使用者の上体の動作を妨げずに使用者の上体を起こす補助力を発生させることができる動作補助装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る動作補助装置は、例えば、使用者の側面に固定される補助ユニットと、前記使用者の腰に装着される腰部装着部材と、を備えた動作補助装置であって、前記補助ユニットは、前記腰部装着部材に連結された腰部アームと、前記使用者の大腿部に装着された大腿部アームと、前記腰部アームと前記大腿部アームとを連結し、前記腰部アームに対して前記大腿部アームを回動可能にする回転軸と、前記大腿部アームに設けられたプーリと、前記大腿部アームに設けられた弾性体と、一端が前記腰部アームに連結され、他端が前記弾性体に連結され、前記プーリに巻き掛けられた索状体と、を有し、前記使用者の直立状態において、前記索状体の前記腰部アームへの固定位置は、前記回転軸より下方に配置されていることを特徴とする。
本発明に係る動作補助装置によれば、使用者の腰に装着される腰部装着部材により、補助ユニットが使用者の側面に固定される。補助ユニットは、腰部アームと、使用者の大腿部に装着された大腿部アームと、回転軸と、を有し、回転軸は、腰部アームと大腿部アームとを連結し、腰部アームに対して大腿部アームを回動可能にする。また、補助ユニットは、大腿部アームに設けられたプーリと、大腿部アームに設けられた弾性体と、一端が腰部アームに連結され、他端が弾性体に連結された索状体と、を有し、索状体はプーリに巻き掛けられている。このように、弾性体を大腿部アームに設けることにより、腰付近の構成を簡素にし、動作補助装置を軽量化することができる。また、使用者の直立状態において、索状体の腰部アームへの固定位置は、回転軸より下方かつ回転軸と異なる位置に配置されているため、回転軸を中心に腰部アームが回動することで索状体が引き出され、大腿部アームに設けられた弾性体の弾性力により腰部アームの位置を基に戻そうとする補助力を発生させることができる。さらに、索状体の腰部アームへの固定位置を回転軸より下方に配置することで、使用者の上体の動作を妨げずに使用者の上体を起こす補助力を発生させることができる。
ここで、前記使用者の直立状態において、前記索状体の前記腰部アームへの固定位置は、前記プーリより上方かつ後方に配置されていてもよい。これにより、大腿部アームに対して腰部アームが回動するときに、プーリより腰部アーム側に位置する索状体の延設方向が大きく変化しない。したがって、弾性体の弾性力を効率よく腰部アームの回動運動に変換し、腰部アームの回動を滑らかに行うことができる。
ここで、前記大腿部アームは、大腿部第1アームと、大腿部第2アームとを有し、前記大腿部第1アームと前記大腿部第2アームとは、前記回転軸の延設方向に対して略90°回転した方向に延設された回動部材により連結されていてもよい。使用者が開脚、すなわち大腿部を側方外側へ開く動作をすると、大腿部第2アームが大腿部第1アームに対して大腿部と共に側方外側へ回動する。したがって、装着状態において使用者が開脚する際にも、動作補助装置が使用者の動作を妨げないようにすることができる。
ここで、前記使用者の直立状態において、前記回動部材の高さ方向の位置は、前記索状体の前記腰部アームへの固定位置及び前記プーリよりも上方に配置されていてもよい。これにより、使用者が開脚動作をしても、索状体は腰部アームからプーリまでは大腿部第1アームの側面に沿ったままになり、腰部アームに無理な力を加えることなく大腿部第2アームの回動を滑らかに行うことができる。さらに、弾性体の弾性力により、使用者が開脚状態から直立状態に戻る際に、大腿部第2アームを大腿部に追従させることができる。
ここで、前記プーリの軸は前記回転軸と略平行であり、前記大腿部アームには、前記プーリの軸の延設方向に対して略90°回転した方向に延設された軸を有する縦プーリが設けられており、前記縦プーリは、高さ方向の位置が前記プーリと前記弾性体との間であってもよい。これにより、プーリや弾性体に無理な力をかけずに、索状体を滑らかに引っ張ることができる。また、大腿部第2アームが使用者の側方側へ回動する際にも、弾性体及び索状体を滑らかに引き出すことができる。
ここで、腰部アームが前記回転軸を中心に略45度回転したとき、前記腰部アームと前記索状体との固定部分と前記プーリとの間における前記索状体の延設方向と略直交する線上に前記回転軸が位置してもよい。これにより、索状体を介して伝達される弾性体の弾性力を、効率よく腰部アームの回動運動に変換することができる。
ここで、前記補助ユニットは、前記使用者の左右にそれぞれ対をなして設けられており、前記使用者の胸部に装着される第2装着部材と、前記第2装着部材及び前記補助ユニットを連結するベルトフレームと、を備えてもよい。これにより、腰部アームをより堅固に使用者に固定し、使用者の胸部又は腹部の前傾動作により腰部アームを確実に回動させることで、より確実に補助力を発生させることができる。
本発明によれば、軽量で、使用者の上体の動作を妨げずに使用者の上体を起こす補助力を発生させることができる。
動作補助装置1の斜視図である。 動作補助装置の概略を示す正面図である。 動作補助装置の概略を示す右側面図である。 使用者が腰を屈曲させているときの動作補助装置1の様子を示す斜視図である。 使用者が腰を屈曲させているときの動作補助装置1の様子を示す右側面図である。 使用者が開脚し、大腿部が側方へ開く動作をしているときの、動作補助装置1の様子を示す正面図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。本発明に係る動作補助装置1は、索状体を用いて使用者の腰を伸ばす動作を補助するものである。
図1は動作補助装置1の斜視図であり、図2は動作補助装置1の概略を示す正面図であり、図3は動作補助装置1の概略を示す右側面図である。以下、使用者の後から前に向かう方向を+x方向とし、使用者の右から左に向かう方向を+y方向とし、使用者の下から上に向かう方向を+z方向とする。
動作補助装置1は、主として、使用者の右側面に装着される補助ユニット10と、使用者の左側面に装着される補助ユニット20と、補助ユニット10、20を使用者に装着するための部材である装着部30と、を備える。補助ユニット10、20は、使用者の左右にそれぞれ対をなして設けられている。動作補助装置1は、装着部30により補助ユニット10、20が使用者の側面に固定されることで、使用者に装着される。
装着部30は、主として、第1装着部材31a(腰部装着部材に相当)と、第2装着部材31bと、第1ベルトフレーム33aと、第2ベルトフレーム33bと、パッド35a、35bと、を有する。
第1装着部材31aは、使用者の腰に装着される帯状の部材である。第1装着部材31aは、装着状態において略正面に位置する一対の第1取付部材32aを有し、第1取付部材32aにより両端が接続されて環状に形成されている。1対の第1取付部材32aが連結されたり離れたりすることにより、使用者が第1装着部材31aを腰部の周囲に当接させて装着できるようになっている。第1取付部材32aには、第1装着部材31aの周囲長を調節するための機構が備わっていてもよい。また、第1取付部材32aは必須ではない。
第2装着部材31bは、使用者の胸部に装着されるための帯状の部材である。第2装着部材31bは、装着状態において略正面に位置する一対の第2取付部材32bを有し、第2取付部材32bにより両端が接続されて環状に形成されている。1対の第2取付部材32bが連結されたり離れたりすることにより、使用者が第2装着部材31bを胸部に装着できるようになっている。第2取付部材32bには、第2装着部材31bの周囲長を調節するための機構が備わっていてもよい。また、第2取付部材32bは必須ではない。
第1ベルトフレーム33aは、第1装着部材31aを保持し、左右の補助ユニット10、20(ここでは、腰部アーム11、21(後に詳述))の上端部を互いに連結する部材である。第1ベルトフレーム33aは、両端が前方(+x方向)に向かって滑らかに折り曲げられた略棒状の部材である。第1ベルトフレーム33aは略剛体であり、左右の補助ユニット10、20の位置関係を保持する。第1ベルトフレーム33aは第1連結部材34aを有し、第1連結部材34aにより第1ベルトフレーム33aと第1装着部材31aとが背面側略中央部で連結されている。
第1ベルトフレーム33aは、両端にそれぞれ設けられた右連結部材34c及び左連結部材34dを有する。右連結部材34cの外側面は補助ユニット10の上端に位置する腰部アーム11に連結されている。左連結部材34dの外側面は補助ユニット20の上端に位置する腰部アーム21に連結されている。また、右連結部材34c及び左連結部材34dの内側面は、第1装着部材31aに連結されており、第1装着部材31aの一部、特に背面側が第1ベルトフレーム33aの内側面に沿うようになっている。
第2ベルトフレーム33bは、第2装着部材31bを保持して左右の補助ユニット10、20(ここでは、腰部アーム11、21(後に詳述))の上端部を互いに連結する部材である。第2ベルトフレーム33bは、両端が斜め前方(+x・-z方向)に向かって滑らかに折り曲げられた略棒状の部材であり、補助ユニット10、20が有する腰部アーム11、21(後に詳述)の上端部に両端がそれぞれ連結されている。第2ベルトフレーム33bは略剛体であり、左右の補助ユニット10、20の位置関係を保持することができる。第2ベルトフレーム33bは第2連結部材34bを有し、第2連結部材34bにより第2ベルトフレーム33bと第2装着部材31bとが背面側略中央部で連結されている。
補助ユニット10は、主として、腰部アーム11と、大腿部第1アーム12と、回動部材13と、大腿部第2アーム14(大腿部第1アーム12及び大腿部第2アーム14は大腿部アームに相当する)と、弾性体ユニット15と、を有する。また、補助ユニット20は、主として、腰部アーム21と、大腿部第1アーム22と、回動部材23と、大腿部第2アーム24(大腿部第1アーム22及び大腿部第2アーム24は大腿部アームに相当する)と、及び弾性体ユニット25と、を有する。弾性体ユニット15、25は、それぞれ内部に弾性体15a、25aを有する。補助ユニット10と補助ユニット20は対をなして設けられており、略左右対称であるので、以降の説明においては主に補助ユニット20について説明する。
腰部アーム21は、略平板状の部材であり、xz平面に略沿って、すなわち使用者の腰部側面に沿って設けられる。腰部アーム21は、装着状態において使用者の上半身の前屈に追従する。腰部アーム21の上端(+z端)近傍には、第1装着部材31a、第1ベルトフレーム33a、及び第2ベルトフレーム33bが連結されている。
腰部アーム21の下端(-z端)近傍には、索状体26の一端に連結される固定部材21bが設けられている。固定部材21bは、例えば+y方向に突出するピンである。本実施形態においては、索状体26の一端は環状になっており、当該環が固定部材21bに挿通されることで索状体26が固定部材21bに連結される。
固定部材21b(索状体26の腰部アーム21への固定部分)は、回転軸21aと異なる位置に配置されている。また、使用者の直立状態において、固定部材21bは、回転軸21aより下方(-z側)に配置されており、プーリ22a(後に詳述)より上方(+z側)に配置されている。ここで、使用者の直立状態とは、動作補助装置1を装着した使用者が腰を曲げず、大腿部から上半身にかけて真っ直ぐな状態をいう。使用者の直立状態において、腰部アーム21、大腿部第1アーム22及び大腿部第2アーム24の長手方向は鉛直方向に略沿っている。
腰部アーム21は、+x方向に突出する突出部を有する。突出部には、腰部アーム21と大腿部第1アーム22と連結し、腰部アーム21に対して大腿部第1アーム22及び大腿部第2アーム24を回動可能にする回転軸21aが設けられている。回転軸21aは、y方向に延設されている。
大腿部第1アーム22は、略平板状の部材であり、腰部アーム21及び大腿部第2アーム24と連結される。大腿部第1アーム22は、腰部アーム21の下側(-z側)に、平面同士が対向するように設けられている。大腿部第1アーム22及び腰部アーム21は、回転軸21aにより、使用者の側面に沿って互いに回動可能である。
大腿部第1アーム22には、プーリ22a及び縦プーリ22bが設けられている。プーリ22a及び縦プーリ22bは、索状体26が巻き掛けられている定滑車である。
プーリ22aは、固定部材21bから斜め下方向(+x・-z方向)に伸びる索状体26の延設方向を-z方向に変換する。プーリ22aの軸は、回転軸21aと略平行である。使用者の直立状態において、固定部材21bがプーリ22aより上方かつ後方に配置されているため、大腿部第1アーム22及び大腿部第2アーム24に対して腰部アーム21が回動するときに、固定部材21bとプーリ22aとの間における索状体26の延設方向が大きく変化しない。これにより、弾性体25a(後に詳述)の弾性力を効率よく腰部アーム21の回動運動に変換することができる。
縦プーリ22bは、プーリ22aの下方(-z側)に設けられており、高さ方向の位置がプーリ22aと弾性体25a(後に詳述)との間である。また、縦プーリ22bは、大腿部第1アーム22の下端近傍に設けられている。縦プーリ22bの軸は、x方向に略沿っており、プーリ22aの軸の延設方向に対して略90°回転した方向に延設されている。索状体26は、縦プーリ22bの外周面のうち大腿部第1アーム22側に巻き掛けられている。
大腿部第2アーム24は、xz平面に略沿って設けられた略平板状の部材である。大腿部第1アーム22と大腿部第2アーム24とは、大腿部第1アーム22に設けられている回動部材23により連結されている。回動部材23は、例えばヒンジであり、回転軸21aの延設方向に対して略90°回転した方向(x方向)に延設されている。回動部材23は、高さ方向(z方向)の位置が回転軸21aとプーリ22aとの間であり、装着状態において使用者の股関節付近に配置される。
大腿部第2アーム24は、回動部材23により、大腿部第1アーム22に対して使用者の側面から離間する方向に回動可能である。回動部材23は、使用者が足を開脚、すなわち側方外側へ開いたときに、大腿部第2アーム24を大腿部と共に側方外側へ回動させ、使用者の開脚動作を妨げないようにする。
使用者の直立状態において、回動部材23は、固定部材21b及びプーリ22aよりも上方に配置されている。これにより、大腿部第2アーム24が回動部材23を中心に使用者の側方外側へ回動する際に、プーリ22a及び縦プーリ22bより上側に位置する索状体26は大腿部第1アーム22の側面に沿ったままになる。したがって、腰部アーム21に過度な力を伝達することがなく、大腿部第2アーム24の回動を滑らかに行うことができる。
大腿部第2アーム24には、第2縦プーリ24aと、弾性体ユニット25と、が設けられる。
第2縦プーリ24aは、索状体26が巻き掛けられている定滑車であり、縦プーリ22bと同様に軸がx方向に略沿っている。第2縦プーリ24aの高さ方向の位置は、プーリ22aと弾性体25a(後に詳述)との間である。索状体26は、第2縦プーリ24aの外周面のうち大腿部第1アーム22と反対側に巻き掛けられている。第2縦プーリ24aは、弾性体ユニット25から索状体26が引き出される孔に近接して配置されている。これにより、大腿部第2アーム24が回動部材23を中心に回動したとしても、索状体26をプーリ22aの周囲にxz平面に沿って巻き掛け、かつ、索状体26を弾性体ユニット25から真っ直ぐ引き出すことができる。これにより、プーリ22aや弾性体ユニット25に無理な力がかからず、索状体26を滑らかに引っ張ることができる。
索状体26は、一端が固定部材21bを介して腰部アーム21に連結され、他端が弾性体ユニット25の弾性体25aに連結されている。
弾性体ユニット25は、大腿部第2アーム24の+y側、すなわち装着状態において使用者の大腿部の外側面に位置するように設けられている。弾性体ユニット25は、弾性体25aが、箱25cの内部に収容されて構成されている。弾性体25aは、索状体26を弾性体ユニット25の内部に引き込む弾性力を発揮する。弾性体25aは、例えばぜんまいばねであるが、トーションスプリングやねじりばねであってもよい。弾性体25aは、直接又は箱25cを介して一端が大腿部第2アーム24に連結されている。
なお、弾性体ユニット25は、図示しないプーリを有してもよい。プーリは、弾性体25aに加えられる力の大きさに関わらず弾性体25aのばね定数が一定になるように略円錐台形状に構成されており、箱25cの内部に収容されている。プーリには索状体26の一端が連結されており、プーリの外周に索状体26が巻回されている。弾性体25aの一端は箱25c内面に連結されており、弾性体25aの他端はプーリに連結されている。索状体26が弾性体ユニット25の外部に向かって引っ張られると、プーリが回転し、プーリが弾性体25aを引っ張る。つまり、弾性体25aは、プーリを介して、索状体26を弾性体ユニット25内部に引き込む。
パッド35bは、大腿部第2アーム24の下端に設けられている湾曲した平板状の部材である。パッド35bは、+x方向に膨らむように湾曲しており、パッド35bの湾曲面の内側、すなわち-x方向に向く面は、装着状態において使用者の大腿部前面に当接される。パッド35bは、大腿部が前面側に移動する動作に追従して移動可能である。
図4は、使用者が腰を屈曲させているときの動作補助装置1の様子を示す斜視図である。図5は、使用者が腰を屈曲させているときの動作補助装置1の様子を示す右側面図である。
装着状態において使用者の腰が屈曲すると、大腿部の動きに伴ってパッド35bが+x方向に押し出される。すると、大腿部第1アーム22及び大腿部第2アーム24は、腰部アーム21に対して、回転軸21aを中心にして+y軸方向から見て時計回りに回動する(図5の白抜き矢印参照)。プーリ22aは、大腿部第1アーム22と共に回動するため、固定部材21bとプーリ22aの距離が離間する。これにより、固定部材21bに連結されている索状体26は、プーリ22a、縦プーリ22b、及び第2縦プーリ24aに案内されて弾性体ユニット25から引き出される。
索状体26が弾性体ユニット25から引き出されると、弾性体25aの弾性力により索状体26が引き戻され、その結果弾性体25a及び索状体26が腰部アーム21を+y軸方向から見て時計回りに回転させる(図5の黒矢印参照)。このように、動作補助装置1は、使用者の腰の屈曲に伴って索状体26が引っ張られることで弾性体25aの弾性力を発生させ、この弾性力を腰部アーム21を元の位置に戻そうとする補助力(使用者が上体を起こす補助力)とすることができる。
なお、腰部アーム21の回転力(補助力)を大きくするためには、回転軸21aと固定部材21bとの距離をできるだけ離すことが望ましい。本実施の形態では、腰部アーム21の下側に凸部を設け、その凸部の下端近傍に固定部材21bを設けることで、回転軸21aと固定部材21bとの距離をできるだけ離すようにしている。
使用者の直立状態において、固定部材21bがプーリ22aよりも上方かつ後方に設けられている(図3参照)。つまり、プーリ22aは、固定部材21bと弾性体25aの間に設けられる。したがって、腰部アーム21の回動動作にかかわらず、索状体26が弾性体ユニット25から真っ直ぐに引き出され、弾性体25aの弾性力を効率よく動作補助装置1の補助力とすることができる。
図5に示すように、腰部アーム21が回転軸21aを中心に略45度回転したとき、固定部材21bとプーリ22aとの間における索状体26の延設方向と略直交する線上に回転軸21aが位置する(図5の二点鎖線参照)。これにより、索状体26を介して伝達される弾性体25aの弾性力を、効率よく腰部アーム21の回動運動に変換することができる。
図6は、使用者が開脚し、大腿部が側方へ開く動作をしているときの、動作補助装置1の様子を示す正面図である。大腿部第2アーム14、24は、大腿部の動きに伴って、回動部材13、23を軸にして側方外側に向かって回動する(図6の白抜き矢印参照)。その結果、大腿部第2アーム14、24の回動量に応じて索状体16、26が弾性体ユニット15、25から引き出される。装着状態においてプーリ22aが回動部材23よりも下方に位置し、回動部材23の高さ方向の位置が回転軸21aとプーリ22aとの間であるため、使用者が開脚動作をする際に、索状体26は腰部アーム21から縦プーリ22bまでは大腿部第1アーム22の側面に沿ったままである。同様に、索状体16も大腿部第1アーム12の側面に沿ったままである。したがって、腰部アーム21に無理な力を加えることなく、弾性体25aの付勢力に抗して索状体26を引き出すことができる。
索状体26が弾性体ユニット25から引き出されると、索状体26に連結されている弾性体25aは、索状体26を弾性体ユニット25内部に引き戻そうとする方向の弾性力を生じる。この弾性力は、大腿部第2アーム24を使用者の側面に沿う位置へ戻す方向に働く。すなわち、使用者が開脚状態から直立状態に戻る際に、弾性体25aによる弾性力により大腿部第2アーム24を大腿部に追従させることができる。
本実施の形態によれば、電気等の外部の動力を用いることなく、前屈姿勢から起き上がるときの腰の伸長動作を補助し、腰部の筋肉への負担を軽減することができる。また、プーリ12a、22a、縦プーリ12b、22b、第2縦プーリ14a、24aにより、弾性体15a、25aの弾性力を効率よく伝達し、使用者の上体を起こす補助力を効率よく発生させることできる。
また、本実施の形態によれば、弾性体ユニット25が大腿部第2アーム24に固定されているため、プーリの数を減らすことができ、簡易な構成で腰部の補助を実現することができ、装置を軽量化することができる。さらに、弾性体ユニット25が大腿部側に設けられているため、動作補助装置1の腰付近の構成が簡素になり、使用者の腰のひねり動作等の上体の動作を妨げずに、使用者の上体を起こす補助力を発生させることができる。
なお、本実施の形態では、装着部30が、第1装着部材31aと、第2装着部材31bと、第1ベルトフレーム33aと、第2ベルトフレーム33bとを有したが、第1装着部材31a以外は必須ではない。例えば、第2装着部材31bは必須ではなく、第1装着部材31aを強い締め付け力で使用者に固定してもよいし、第1装着部材31aを幅広のコルセット状にして使用者に固定してもよい。しかしながら、第2装着部材31b、第1ベルトフレーム33a及び第2ベルトフレーム33bを有する場合には、第1装着部材31aのみを有する構成に比べて腰部アーム21をより堅固に使用者に固定し、使用者の胸部又は腹部の前傾動作により腰部アーム21を確実に回動させることができるため、動作補助装置1が第2装着部材31b、第1ベルトフレーム33a及び第2ベルトフレーム33bを有することが望ましい。
また、縦プーリ12b、22b及び第2縦プーリ14a、24aは必須ではない。ただし、索状体26を弾性体ユニット25から真っ直ぐ引き出し、プーリ22aや弾性体ユニット25に無理な力をかけないためには、y方向の位置(大腿部第1アーム22又は大腿部第2アーム24からの距離)が異なる2つの縦プーリ(縦プーリ12b、22b及び第2縦プーリ14a、24a)をプーリ12a、22aと弾性体15a、25aとの間に設けることが望ましい。
以上、この発明の実施形態を、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。また、本発明の技術的思想は、人体の動作を補助する動作補助装置以外にも適用可能である。
また、本発明において、「略」とは、厳密に同一である場合のみでなく、同一性を失わない程度の誤差や変形を含む概念である。例えば、略平行、略直交とは、厳密に平行、直交の場合には限られない。また、例えば、単に平行、直交等と表現する場合においても、厳密に平行、直交等の場合のみでなく、略平行、略直交等の場合を含むものとする。また、本発明において「近傍」とは、例えばAの近傍であるときに、Aの近くであって、Aを含んでも含まなくてもよいことを示す概念である。
1 :動作補助装置
10、20:補助ユニット
11、21:腰部アーム
12、22:大腿部第1アーム
13、23:回動部材
14、24:大腿部第2アーム
15、25:弾性体ユニット
21a :回転軸
21b :固定部材
12a、22a :プーリ
12b、22b :縦プーリ
14a、24a :第2縦プーリ
15a、25a :弾性体
25c :箱
26 :索状体
30 :装着部
31a :第1装着部材
31b :第2装着部材
32a :第1取付部材
32b :第2取付部材
33a :第1ベルトフレーム
33b :第2ベルトフレーム
34a :第1連結部材
34b :第2連結部材
34c :右連結部材
34d :左連結部材
35a、35b:パッド

Claims (7)

  1. 使用者の側面に固定される補助ユニットと、
    前記使用者の腰に装着される腰部装着部材と、
    を備えた動作補助装置であって、
    前記補助ユニットは、
    前記腰部装着部材に連結された腰部アームと、
    前記使用者の大腿部に装着された大腿部アームと、
    前記腰部アームと前記大腿部アームとを連結し、前記腰部アームに対して前記大腿部アームを回動可能にする回転軸と、
    前記大腿部アームに設けられたプーリと、
    前記大腿部アームに設けられた弾性体と、
    一端が前記腰部アームに連結され、他端が前記弾性体に連結され、前記プーリに巻き掛けられた索状体と、を有し、
    前記使用者の直立状態において、前記索状体の前記腰部アームへの固定位置は、前記回転軸より下方に配置されている
    ことを特徴とする動作補助装置。
  2. 前記使用者の直立状態において、前記索状体の前記腰部アームへの固定位置は、前記プーリより上方かつ後方に配置されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の動作補助装置。
  3. 前記大腿部アームは、大腿部第1アームと、大腿部第2アームとを有し、
    前記大腿部第1アームと前記大腿部第2アームとは、前記回転軸の延設方向に対して略90°回転した方向に延設された回動部材により連結されている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の動作補助装置。
  4. 前記使用者の直立状態において、前記回動部材は、前記索状体の前記腰部アームへの固定位置及び前記プーリよりも上方に配置されている
    ことを特徴とする請求項3に記載の動作補助装置。
  5. 前記プーリの軸は前記回転軸と略平行であり、
    前記大腿部アームには、前記プーリの軸の延設方向に対して略90°回転した方向に延設された軸を有する縦プーリが設けられており、
    前記縦プーリは、高さ方向の位置が前記プーリと前記弾性体との間である
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の動作補助装置。
  6. 前記腰部アームが前記回転軸を中心に略45度回転したとき、前記腰部アームと前記索状体との固定部分と前記プーリとの間における前記索状体の延設方向と略直交する線上に前記回転軸が位置する
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の動作補助装置。
  7. 前記補助ユニットは、前記使用者の左右にそれぞれ対をなして設けられており、
    前記使用者の胸部に装着される第2装着部材と、
    前記第2装着部材及び前記補助ユニットを連結するベルトフレームと、
    を備えることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の動作補助装置。
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