JP7220250B2 - ヤガ幼虫大規模繁殖用自動化生産ライン及び自動化生産方法 - Google Patents

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Description

本発明はヤガ飼育の分野に関し、特にヤガ幼虫大規模繁殖用自動化生産ライン及び自動化生産方法に関する。
この部分の内容は本願の背景情報で、必ずしも従来技術と認められるものではない。
ヤガの殆どは草食性害虫で、世界的に問題となっている害虫である。ヤガによる農作物被害を軽減し、ヤガの効果的防除を実現するために、本研究グループはヤガの卵寄生蜂、夜蛾黒卵蜂(Telenomus remus)の大規模繁殖技術について研究している。夜蛾黒卵蜂の繁殖には多くのヤガ卵を使うため、ヤガ大規模繁殖技術の改良が急務となる。
ヤガ幼虫同士が食い合うため、飼育時は一般的に1匹ずつ飼育する。例えば、複数の飼育孔を備えるヤガ飼育トレイにおいて、各飼育孔にヤガ幼虫を入れてヤガを飼育すると、ヤガが別々に飼育されるため、ヤガ幼虫が多くなると互いに食い合うことが避けられる。しかし、ヤガ幼虫の体積が小さく、体が柔らかくか弱いので、大量のヤガ幼虫に対して自動的に別々の容器に分注して飼育することはできない。従来、ヤガの大規模繁殖では幼虫分注作業が主に人力で行われ、従来技術で半機械的な方法で幼虫分注を行う案もあるが、ヤガ幼虫の損傷が深刻で、均一な分注ができず、損失率が高いことが欠点であり、好ましくない。また、ヤガ幼虫の大規模飼育では、飼料汚染やカビ発生が避けにくく、幼虫がウイルス、細菌、真菌に感染しやすいため、大量のヤガ幼虫が死亡すると、生産が止まってしまう。このような不利な要素があるため、ヤガ幼虫飼育は人工飼育の段階にとどまり、自動化の程度が低く、コストが高く、飼育規模とヤガの品質は大規模な天敵繁殖のニーズを満たさない。
本願は主にヤガ幼虫分注作業の自動化の程度が低く、分注効率が低いという問題を解決するために、ヤガ幼虫大規模繁殖用自動化生産ライン及びこれを用いたヤガ幼虫分注方法を提供し、自動的かつ定量的にヤガ幼虫を各飼育孔にセットする作業の難度を下げ、当該作業のヤガ幼虫に対する損傷を軽減し、ヤガ幼虫分注の自動化の程度を向上させ、分注効率を高めることを目的とする。
本願は上記の実情に鑑みてなされたもので、
ヤガ幼虫大規模繁殖用自動化生産ラインであって、
輸送装置と、
ヤガ飼料をヤガ飼育トレイの飼育孔に注入する飼料注入装置と、
前記ヤガ飼料を入れたヤガ飼育トレイを設定温度に冷却する冷却装置と、
ヤガ幼虫と媒質を均一に混合してヤガ幼虫分注料を形成し、ヤガ幼虫分注料を定量的にヤガ飼育トレイの飼育孔に投下するヤガ幼虫分注装置と、
ヤガ飼育トレイに通気孔を備えるシールフィルムを貼り付けて、飼育孔をブロックするシール装置とを含み、
前記飼料注入装置、前記冷却装置、前記ヤガ幼虫分注装置及び前記シール装置は前記ヤガ幼虫大規模繁殖用自動化生産ラインの前後方向にこの順に配置されるヤガ幼虫大規模繁殖用自動化生産ラインを提供する。
選択可能で、前記ヤガ幼虫分注装置は、
混合容器と、前記混合容器を駆動して回転させて、前記混合容器内のヤガ幼虫と媒質を均一に混合させてヤガ幼虫分注料を形成させる回転駆動部品とを備える混合機構と、
前記混合容器から出たヤガ幼虫分注料を受け止め、定量的にヤガ飼育トレイの飼育孔に投下する投下機構とを含む。
選択可能で、前記回転駆動部品は前記混合容器を駆動して360度回転させることができる。
選択可能で、前記投下機構は、
投下チェンバーを有する投下容器と、
前記投下チェンバーの底壁を振動させる振動部品とを含む。
選択可能で、前記振動部品は前記投下容器の外側に設けられ、好ましくは、前記投下チェンバーの底壁は外側に延伸する延伸部を有し、前記振動部品は前記延伸部に設けられる。
選択可能で、前記投下チェンバーの底壁は、
前記投下容器の側壁に固定して接続された固定層であって、前記固定層には前記固定層に対する垂直方向に沿って前記固定層を貫通する複数の漏れ孔が設けられ、前記漏れ孔の前記固定層の前記投下チェンバーから遠い面に位置する開口は漏れ孔の出口である前記固定層と、
前記固定層に対して固定して設けられたガイド層であって、前記ガイド層には前記ガイド層に対する垂直方向に沿って前記ガイド層を貫通する複数のガイドチャネルが設けられ、前記ガイドチャネルの前記ガイド層の前記固定層に近い面に位置する開口はガイドチャネルの入口であり、前記ガイドチャネルの入口の前記固定層における投影は前記漏れ孔の出口からずれる前記ガイド層と、
前記固定層と前記ガイド層との間に設けられた可動層であって、前記可動層には前記可動層に対する垂直方向に沿って前記可動層を貫通する複数の中継孔が設けられ、前記中継孔と前記ガイドチャネルは一対一で対応し、前記可動層は移動して第1位置と第2位置とで切り替わることができ、前記可動層が第1位置に位置する時、前記中継孔は対応する前記ガイドチャネルに連通するとともに、前記漏れ孔の出口を避け、前記可動層が第2位置に位置する時、前記中継孔は少なくとも1つの前記漏れ孔に連通するとともに、前記ガイドチャネルの入口を避ける前記可動層とを含む。
選択可能で、前記ヤガ幼虫大規模繁殖用自動化生産ラインは、空のヤガ飼育トレイを搬送装置にセットする飼育トレイ供給装置をさらに含み、
且つ/又は、前記ヤガ幼虫大規模繁殖用自動化生産ラインは、シール装置の飼育孔密封作業が完了したヤガ飼育トレイを搬送装置から取り出す飼育トレイ降ろし装置をさらに含む。
さらに本願は、前記ヤガ幼虫大規模繁殖用自動化生産ラインを用いたヤガ幼虫分注方法であって、
前記飼料注入装置よりヤガ幼虫飼育トレイの各飼育孔にヤガ飼料を注入するステップと、
前記冷却装置により前記ヤガ飼料を入れたヤガ飼育トレイを設定温度に冷却するステップと、
前記ヤガ幼虫分注装置によりヤガ幼虫と媒質を均一に混合してヤガ幼虫分注料を形成し、ヤガ飼育トレイのヤガ飼料を入れた飼育孔に定量的にヤガ幼虫分注料を投下するステップと、
前記シール装置によりヤガ幼虫分注料を入れた飼育孔に通気孔を備えるプラスチック製シールフィルムを貼り付けて、飼育孔をブロックするステップとを含む前記方法を提供する。
選択可能で、前記ヤガ幼虫分注装置によりヤガ幼虫と媒質を均一に混合してヤガ幼虫分注料を形成するステップで、前記媒質は小麦ふすま、トウモロコシ穂軸粉末の少なくとも一つを含む。
選択可能で、前記ヤガ幼虫分注装置によりヤガ幼虫と媒質を均一に混合してヤガ幼虫分注料を形成するステップで、前記媒質は小麦ふすま及びトウモロコシ穂軸粉末を含み、且つ前記小麦ふすまと前記トウモロコシ穂軸粉末の質量比は1:1である。
さらに本願は、ヤガ幼虫自動化大規模繁殖用人工飼料であって、成分は、大豆粉60~100重量部、小麦胚芽粉末200~270重量部、酵母粉末30~60重量部、寒天粉末40~60重量部、ビタミンC 10~20重量部、カゼイン5~20重量部、水1800~3000重量部を含む前記飼料を提供する。
一好適例では、前記飼料の成分は、大豆粉70~90重量部、小麦胚芽粉末220~240重量部、酵母粉末40~50重量部、寒天粉末45~55重量部、ビタミンC 10~20重量部、カゼイン12~20重量部、水2000~3000重量部を含む。
一好適例では、前記飼料の成分は、ソルビン酸カリウム4~6重量部、p-ヒドロキシ安息香酸メチル3~4重量部、60~80%酢酸1~3mL、コレステロール1~3重量部、塩化コリン1~3重量部をさらに含む。
一好適例では、前記飼料の成分は、マルチビタミン0.05~1重量部、イノシトール0.4~0.8重量部、プロピオン酸ナトリウム0.1~0.3重量部、ナタマイシン0.8~1.2重量部をさらに含む。
一好適例では、前記マルチビタミンは、ビタミンB1 500~700重量部、ピリドキシン塩酸塩50~200重量部、ビオチン5~15重量部、ニコチンアミド300~500重量部、ビタミンB2 100~300重量部、葉酸50~200重量部、ビタミンB12 1~5重量部、D-パントテン酸カルシウム300~500重量部を含む。
一好適例では、前記飼料の成分は、大豆粉75~85重量部、小麦胚芽粉末225~235重量部、酵母粉末42~46重量部、寒天粉末48~52重量部、ソルビン酸カリウム4.5~5重量部、p-ヒドロキシ安息香酸メチル3.2~3.8重量部、60~80%酢酸1~3mL、マルチビタミン0.05~1重量部、ビタミンC 12~18重量部、イノシトール0.5~0.7重量部、コレステロール1.5~2.5重量部、プロピオン酸ナトリウム0.15~0.2重量部、ナタマイシン0.8~1.2重量部、カゼイン12~18重量部、塩化コリン1.5~2.5重量部、水2200~2700重量部を含む。
さらに本願は、ヤガ飼料の製造方法であって、
(1)寒天粉末を秤量し、水に加えて攪拌して溶解し、次に圧力鍋で煮込み、液体寒天を得るステップと、
(2)所定量の大豆粉、小麦胚芽粉末、酵母粉末及びカゼイン粉末を秤量し、均一に攪拌して、混合粉末を得るステップと、
(3)ウォーターバス装置に水を加え、加熱して沸騰したら、攪拌しながら前記ステップ(1)の液体寒天、ステップ(2)の混合粉末をそれぞれ加え、40~60分間加熱して、主原料混合物を得るステップと、
(4)ソルビン酸カリウム、p-ヒドロキシ安息香酸メチル、ビタミンC、コレステロール及び塩化コリンを秤量して充分に水に溶解して、混合補助剤溶液を得るステップと、
(5)前記ステップ(3)の主原料混合物を60℃以下に冷却し、次に前記ステップ(4)の混合補助剤溶液及び酢酸をそれぞれ加え、速やかに攪拌して均一になると、前記飼料を得るステップとを含む前記方法を提供する。
一好適例では、前記ステップ(4)は、マルチビタミン、イノシトール、プロピオン酸ナトリウム、ナタマイシンを前記混合補助剤溶液に加え、充分に溶解させるステップをさらに含む。
一好適例では、前記方法は、
(6)前記飼料を容器に注ぎ、4℃冷蔵庫で保存して、塊状の飼料を形成させるステップをさらに含み、
さらに、前記大豆粉及び/又は小麦胚芽粉末を加える前に、予め110~130℃で1~3時間加熱乾燥するステップを含む。
さらに本発明は、ヤガ人工繁殖方法であって、本発明に記載の飼料で飼育して、ヤガ成虫を得るステップを含む前記方法を提供する。
前記ヤガ幼虫大規模繁殖用自動化生産ラインでは、ヤガ幼虫分注装置によりヤガ幼虫と媒質を混合してヤガ幼虫分注料を形成することで、定量的なヤガ幼虫分注料にほぼ同じ数量のヤガ幼虫が含まれるため、ヤガ飼育トレイの各飼育孔に定量的にヤガ幼虫分注料を投下すれば、各飼育孔内のヤガ幼虫の数量はほぼ同じである。自動化作業で定量的にヤガ幼虫を各飼育孔にセットする場合、定量的なヤガ幼虫分注料をそのまま入れるだけで済み、体積が小さなヤガ幼虫を分離しなくてもよいため、作業が容易になる。また、ヤガ幼虫と媒質が混合しているため、自動的かつ定量的にヤガ幼虫を各飼育孔にセットするうちに、自動化装置とヤガ幼虫の接触及びヤガ幼虫の圧迫が減り、ヤガ幼虫の損傷が緩和される。したがって、飼育孔へのヤガ飼料注入から密封飼育までの全プロセスは、自動化装置によって完了するため、ヤガ幼虫繁殖の自動化の程度が向上し、大規模な天敵繁殖のニーズが満たされる。
本願に係るヤガ幼虫大規模繁殖用自動化生産ラインを用いたヤガ幼虫大規模繁殖のための自動化生産方法では、ヤガ幼虫分注装置によりヤガ幼虫と媒質を混合してヤガ幼虫分注料を形成することで、定量的なヤガ幼虫分注料にほぼ同じ数量のヤガ幼虫が含まれるため、ヤガ飼育トレイの各飼育孔に定量的にヤガ幼虫分注料を投下すれば、各飼育孔内のヤガ幼虫の数量はほぼ同じである。自動化作業で定量的にヤガ幼虫を各飼育孔にセットする場合、定量的なヤガ幼虫分注料をそのまま入れるだけで済み、体積が小さなヤガ幼虫を分離しなくてもよいため、作業が容易になる。また、ヤガ幼虫と媒質が混合しているため、自動的かつ定量的にヤガ幼虫を各飼育孔にセットするうちに、自動化装置とヤガ幼虫の接触及びヤガ幼虫の圧迫が減り、ヤガ幼虫の損傷が緩和される。したがって、飼育孔へのヤガ飼料注入から密封飼育までの全プロセスは、自動化装置によって完了するため、ヤガ幼虫繁殖の自動化の程度が向上し、大規模な天敵繁殖のニーズが満たされる。
ハスモンヨトウ幼虫自動化大規模繁殖用人工飼料及び繁殖方法の有益な効果は以下のとおりである。
1.飼料配合の改良で、高温下でなくても人工飼料が流動性を保つため、機械装置による自動注入が可能で、本発明に係るヤガ幼虫大規模繁殖用自動化生産ラインの飼料注入装置に用いれば、ヤガ幼虫飼料の自動化注入作業が実現し、栄養素、抗生物質、防腐剤の効果も損なわれない。
2.人工飼料はヤガ幼虫の大規模繁殖に用いられ、25日後も飼料にはカビが発生せず、ヤガ幼虫の大規模繁殖で飼料が汚染しやすい欠点が解消されるとともに、蛹化率が明らかに向上し、ヤガ幼虫繁殖のコストが下がる。
3.平均蛹化率は96.56%に、平均羽化率は94.87%に、蛹重は0.61gに、1回当たりの産卵量は2110.60個に達し、いずれも従来技術に基づく配合を上回る数値であり、しかも従来技術に基づく配合よりも幼虫段階と蛹期が明らかに短縮される。
4.人件費と飼料コストが低減され、ヤガの品質が向上している。
本発明一実施例に係るヤガ幼虫大規模繁殖用自動化生産ラインの構造概略図である。 図1の混合機構のM-M方向の構造概略図である。 図1の投下機構の構造概略図である。 図3の投下機構の断面図である。 図4の投下機構の別の角度からの断面図である。 図5の可動層が第2位置に位置する時の断面図である。 図1のAの一部拡大図である。 本願の比較実験で実験Iに用いられる媒質のグレースケール画像である。 本願の比較実験で実験IIに用いられる媒質のグレースケール画像である。 本願の比較実験で実験IIIに用いられる媒質のグレースケール画像である。 本発明の実施例及び比較例で調製した人工飼料の昆虫投入20日目の外観である。
次に、本発明の技術案とその有益な効果を分かりやすく明瞭にするために、いくつかの実施例を挙げて詳細に説明する。なお、図面は実際の寸法関係に従って作成されるとは限らず、局所では特徴の詳細を表現するために拡大又は縮小が認められる。特に定義がない限り、本明細書で使用される科学技術用語は本願の属する技術分野の科学技術用語と意味が同じである。
本発明の説明において、用語「中心」、「縦方向」、「横方向」、「長さ」、「幅」、「厚さ」、「高さ」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「鉛直」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」、「時計回り」、「反時計回り」等で示した方位又は位置関係は図面に示す方位又は位置関係に基づくもので、本発明の説明の簡素化のためのものに過ぎず、対象となる装置又は部品は必ず特定の方位に設けられ、特定の方位から構成又は作業されなければならないことを言わず、本発明に対する限定と理解されない。
本発明では、用語「第1」、「第2」は一意に説明するために使用されるもので、対象となる特徴の相対的な重要性又は対象となる技術特徴の数量を示すものと理解されない。したがって、「第1」、「第2」で限定された特徴は明示的に少なくとも1つの当該特徴を含む。本発明の説明で、「複数」とは少なくとも2つを意味し、例えば2つ、3つなどであり、「いくつか」とは少なくとも1つを意味し、例えば1つ、2つ、3つなどであり、他に具体的な限定がなされた場合はこの限りではない。
本発明では、明確な限定がない限り、用語「取り付ける」、「連結」、「接続」、「固定」、「設置」などは広義に理解される。例えば、「接続」とは、固定して接続されることでもよいし、取り外し可能に接続されることでもよく、又は一体的になることでもよい。機械的に接続されることでもよいし、電気的接続されることでもよい。直接的に連結されることでもよいし、介在物を介して間接的に連結されることでもよく、さらには2つの部品が内部に連通すること又は2つの部品の相互の作用関係でもよい。当業者にとっては、状況に応じて本発明における前記用語の意味を具体的に理解することができる。
本発明では、明確な限定がない限り、第1特徴が第2特徴の「上」、「上方」もしくは「上面」、又は「下」、「下方」もしくは「下面」に位置するとは、第1特徴が第2特徴に直接的に接触することでもよいし、又は第1特徴と第2特徴が介在物を介して間接的に接触することでもよい。且つ、第1特徴が第2特徴の「上」、「上方」又は「上面」に位置するとは第1特徴が第2特徴の真上又は斜め上方に位置することでもよいし、又は第1特徴の水平面からの高さが第2特徴の同高さより大きいことを意味してもよい。第1特徴が第2特徴の「下」、「下方」又は「下面」に位置するとは第1特徴が第2特徴の真下又は斜め下方に位置することでもよいし、又は第1特徴の水平面からの高さが第2特徴の水平面からの高さより小さいことでもよい。
図1から図7に示すように、本願の一実施例のヤガ幼虫大規模繁殖用自動化生産ラインは、輸送装置10と、飼料注入装置20と、冷却装置30と、ヤガ幼虫分注装置と、シール装置40とを含む。飼料注入装置20はヤガ飼料をヤガ飼育トレイの飼育孔に注入する。冷却装置30は前記ヤガ飼料を入れたヤガ飼育トレイを設定温度に冷却する。ヤガ幼虫分注装置はヤガ幼虫と媒質を均一に混合してヤガ幼虫分注料を形成し、ヤガ幼虫分注料を定量的にヤガ飼育トレイの飼育孔に投下する。シール装置40はヤガ飼育トレイに通気孔を備えるシールフィルムを貼り付けて、飼育孔をブロックする。前記飼料注入装置20、前記冷却装置30、前記ヤガ幼虫分注装置及びシール装置40はヤガ幼虫大規模繁殖用自動化生産ラインの前後方向にこの順に配置される。
言い換えれば、輸送装置10はまず、ヤガ飼育トレイの飼育孔にヤガ飼料を注入する作業に備え、ヤガ飼育トレイを飼料注入装置20の位置に輸送し、次に、前記ヤガ飼料を入れたヤガ飼育トレイを設定温度に冷却する作業に備え、ヤガ飼育トレイを冷却装置30に輸送し、さらに、飼育トレイの飼育孔に定量的にヤガ幼虫分注料を投下する作業に備え、ヤガ飼育トレイをヤガ幼虫分注装置に輸送し、最後に、ヤガ飼育トレイに通気孔を備えるシールフィルムを貼り付けて、飼育孔を密封する作業に備え、ヤガ飼育トレイをシール装置40に輸送する。
前記ヤガ幼虫大規模繁殖用自動化生産ラインでは、ヤガ幼虫分注装置によりヤガ幼虫と媒質を混合してヤガ幼虫分注料を形成することで、定量的なヤガ幼虫分注料にほぼ同じ数量のヤガ幼虫が含まれるため、ヤガ飼育トレイの各飼育孔に定量的にヤガ幼虫分注料を投下すれば、各飼育孔内のヤガ幼虫の数量はほぼ同じである。自動化作業で定量的にヤガ幼虫を各飼育孔にセットする場合、定量的なヤガ幼虫分注料をそのまま入れるだけで済み、体積が小さなヤガ幼虫を分離しなくてもよいため、作業が容易になる。また、ヤガ幼虫と媒質が混合しているため、自動的かつ定量的にヤガ幼虫を各飼育孔にセットするうちに、自動化装置とヤガ幼虫の接触及びヤガ幼虫の圧迫が減り、ヤガ幼虫の損傷が緩和される。したがって、飼育孔へのヤガ飼料注入から密封飼育までの全プロセスは、自動化装置によって完了するため、ヤガ幼虫繁殖の自動化の程度が向上し、大規模な天敵繁殖のニーズが満たされる。
また、ヤガ幼虫分注で人力作業が減るため、人力作業中の不注意によるヤガ幼虫の損傷が減り、ヤガ飼育トレイに分注された後もヤガ幼虫の生存率が保てるため、ヤガの飼育生存率の保証につながる。
なお、本実施例で、飼料注入装置20より飼育孔に注入された飼料は液体飼料で、温度が高く、流れやすいものである。高温の飼料が自由に流れることやヤガ幼虫を焼くことを避けるために、ヤガ幼虫を飼育孔に投下する前に、予め飼料を冷却する必要がある。そのために、飼料注入装置20とヤガ幼虫分注装置との間に冷却装置30が設けられる。
なお、ヤガ幼虫分注装置はヤガ幼虫と媒質を均一に混合するとは、ヤガ幼虫と媒質を実質的に均一に混合することをいう。しかもヤガ幼虫と媒質を均一に混合するうちに、媒質がヤガ幼虫を損傷しない。なお、ヤガ幼虫分注装置によって形成されたヤガ幼虫分注料中のヤガ幼虫の密度については、ヤガ飼育トレイ中の飼育孔の大きさに適する必要があり、定量的なヤガ幼虫分注料が飼育孔に収まりきれないこと、飼育孔に注入されたヤガ幼虫分注料にヤガ幼虫がないあるいはヤガ幼虫の数量が少ないことを避ける。さらに、各飼育孔へのヤガ幼虫分注料の投下量は、各飼育孔内のヤガ幼虫の数量がほぼ同じであるようにヤガ幼虫分注料中のヤガの密度と飼育孔の大きさで決める。
具体的には、本実施例で、ヤガ幼虫分注装置は混合機構100と、投下機構200とを含む。混合機構100は混合容器110と、回転駆動部品130とを含む。回転駆動部品130は混合容器110を駆動して回転させて、混合容器110内のヤガ幼虫と媒質を均一に混合させてヤガ幼虫分注料を形成させる。投下機構200は混合容器110から出たヤガ幼虫分注料を受け止め、定量的にヤガ飼育トレイの飼育孔に投下する。
なお、投下機構200は混合容器110から出たヤガ幼虫分注料を受け止めるため、混合容器110から出たヤガ幼虫分注料が支障なく投下機構200に受け止められるように、投下機構200の位置と混合容器110の位置が対応する。
また、投下機構200は混合容器110から出たヤガ幼虫分注料を受け止めるため、混合後のヤガ幼虫分注料が投下機構200に入った後、混合機構100はヤガ幼虫分注料の投下完了を待たなくても新たにヤガ幼虫分注料の混合形成を始めることができ、即ち混合機構100は投下機構200と同時に作業することで、立て続けに投下機構200にヤガ幼虫分注料を供給することができ、ヤガ幼虫分注の効率も向上する。
本実施例で、回転駆動部品130は混合容器110を駆動して360度回転させることができる。混合容器110が最大限に回転すると、混合容器110内のヤガ幼虫と媒質がより速やかにかつ充分に混合するため、ヤガ幼虫と媒質の混合効率が向上するとともに、ヤガ幼虫と媒質がより均一に混合する。さらに、ヤガ幼虫と媒質の混合効率の向上により、ヤガ幼虫が互いにぶつかり合う機会が減り、媒質との混合中のヤガ幼虫生存率も向上する。
なお、別の可能な実施例では、回転駆動部品130の駆動を受ける混合容器110の回転角度については、ヤガ幼虫と媒質が均一に混合できれば360度未満でも構わない。
選択可能で、本実施例で、回転駆動部品130は第1回転シリンダ131と、第2回転シリンダ135と、両端がそれぞれ第1回転シリンダ131、第2回転シリンダ135に接続された接続部品133とを含む。第1回転シリンダ131は接続部品133を介して第2回転シリンダ135を連れて回転軸aの回りを回転させて、混合容器110を連れて回転軸aの回りを回転させることができる。第2回転シリンダ135は混合容器110を連れて回転軸bを回りに回転させることができる。回転軸aと回転軸bは一直線上にない。なお、別の可能な実施例では、回転駆動部品130は前記形態に限らず、混合容器110を回転駆動できる構造部品であれば特に問題はない。
本実施例で、投下機構200は投下容器210と、振動部品230とを含む。投下容器210は投下チェンバー(投下空間)211を有する。振動部品230は投下チェンバー211の底壁213を振動させる。振動部品230を設けると、投下チェンバー211の底部のヤガ幼虫分注料がそれに連れられて振動し、各飼育孔に投下されたヤガ幼虫分注料の量の差が減り、各飼育孔内のヤガ幼虫の数量が一致し、これによって各飼育孔内のヤガ幼虫の数量が保証され、ヤガ飼育トレイの使用率も向上する。
また、投下チェンバー211の底壁213を駆動して振動させることで、投下チェンバー211内のヤガ幼虫分注料がより均一に投下チェンバー211の底壁213を敷き詰めることになり、投下チェンバー211の底壁213の一部領域にヤガ幼虫分注料がなく、あるいはヤガ幼虫分注料が足りない状況が緩和され、ヤガ飼育トレイの一部の飼育孔にヤガ幼虫分注料が投下されず、あるいはヤガ幼虫分注料の投下量が足りないような状況が避けられ、ヤガ飼育トレイの使用率が向上する。
任意選択で、本実施例で、振動部品230は投下容器210の外側に設けられ、投下チェンバー211の内部のスペースを使用しないため、投下チェンバー211ではヤガ幼虫分注料を受け入れるスペースが一層大きくなる。また、投下チェンバー211で受け入れるスペースが一定である場合に、振動部品230を投下容器210の外側に設けると、投下容器210の体積が小さくなり、投下容器210の使用スペースが減る。また、投下チェンバー211内に位置する振動部品230がヤガ幼虫分注料の落下を止めることも避けられる。
図4から図6に示すように、本実施例で、投下チェンバー211の底壁213は外側に延伸する延伸部2131を有し、前記振動部品230は延伸部2131に設けられる。このようにして、振動部品230が振動して延伸部2131を連れて振動させると、投下チェンバー211の底壁213全体を連れて振動させる。
具体的には、本実施例で、振動部品230は振動モータである。なお、別の可能な実施例では、振動部品230は振動モータに限らず、投下チェンバー211を駆動して振動させる別の構造であってもよく、例えば、電磁バイブレータなどである。
本実施例で、投下チェンバー211の底壁213は固定層212と、ガイド層214と、可動層216とを含む。固定層212は投下容器210の側壁215に固定して接続される。固定層212には固定層212に対する垂直方向に沿って固定層212を貫通する複数の漏れ孔2121が設けられる。漏れ孔2121の固定層212の投下チェンバー211から遠い面に位置する開口は漏れ孔の出口2123である。ガイド層214は固定層212に対して固定して設けられる。ガイド層214にはガイド層214に対する垂直方向に沿ってガイド層214を貫通する複数のガイドチャネル2141が設けられる。ガイドチャネル2141のガイド層214の固定層212に近い面に位置する開口はガイドチャネルの入口2143であり、ガイドチャネルの入口2143の固定層212における投影は漏れ孔の出口2123からずれる。可動層216は固定層212とガイド層214との間に設けられる。つまり投下チェンバー211の底壁213に対する垂直方向に、固定層212、可動層216及びガイド層214がこの順に設けられ、しかも可動層216は固定層212の投下チェンバー211から遠い側に位置する。可動層216には可動層216に対する垂直方向に沿って可動層216を貫通する複数の中継孔2161が設けられる。中継孔2161とガイドチャネル2141は一対一で対応する。可動層216は移動して第1位置と第2位置とで切り替わることができる。図4及び図5に示すように、可動層216が第1位置に位置する時、中継孔2161は対応するガイドチャネル2141に連通するとともに、漏れ孔の出口2123を避ける。図6に示すように、可動層216が第2位置に位置する時、中継孔2161は1つの漏れ孔2121に連通するとともに、ガイドチャネルの入口2143を避ける。
したがって、可動層216が第2位置に位置する時、投下チェンバー211内のヤガ幼虫分注料は漏れ孔2121より可動層216の中継孔2161に落下できる。可動層216が第1位置に位置する時、中継孔2161内のヤガ幼虫分注料はガイドチャネル2141に沿って落下できる。
選択可能で、本実施例で、可動層216は固定層212に密着され、ヤガ幼虫分注料が可動層216と固定層212の間に落ちることが避けられ、さらに、可動層216と固定層212の間に落ちたヤガ幼虫が可動層216と固定層212に圧迫されて死亡することが避けられ、可動層216と固定層212の間に落ちたヤガ幼虫分注料はガイドチャネル2141を介してヤガ飼育トレイの飼育孔に落下できないような状況も避けられる。同様に、本実施例では、可動層216はガイド層214に密着され、ヤガ幼虫分注料が可動層216とガイド層214の間に落ちることが避けられ、さらに、可動層216とガイド層214の間に落ちたヤガ幼虫が可動層216とガイド層214に圧迫されて死亡することが避けられ、可動層216とガイド層214の間に落ちたヤガ幼虫分注料はガイドチャネル2141を介してヤガ飼育トレイの飼育孔に落下できないような状況も避けられる。
また、可動層216は固定層212に密着され、且つ可動層216がガイド層214に密着されるため、可動層216が第2位置に留まる時間をコントロールすることで、ヤガ幼虫分注料が中継孔2161を満たすことができ、つまり投下機構200によって各飼育孔に投入されるヤガ幼虫分注料の量が同じで、さらにはヤガ幼虫分注料の定量的な投下が効果的に実現され、各飼育孔内のヤガ幼虫の数量が一致するようになり、これによって各飼育孔内のヤガ幼虫の数量が保証され、ヤガ飼育トレイの使用率も向上する。
本実施例で、可動層216が第2位置に位置する時、中継孔2161の可動層216の固定層212に近い面に位置する開口の固定層212における投影が完全に漏れ孔の出口2123に入り、つまり中継孔2161が、固定層212に遮られず完全に投下チェンバー211内に露出するため、ヤガ幼虫分注料がより早く中継孔2161を満たすことになる。なお、別の可能な実施例では、可動層216が第2位置に位置する時、中継孔2161は完全には投下チェンバー211内に露出しなくてもよく、つまり中継孔の一部が固定層212に遮られてもよい。
さらに、本実施例で、漏れ孔2121と中継孔2161は一対一で対応して設けられる。しかも漏れ孔の出口2123の大きさ又は形状が、中継孔2161の漏れ孔の出口2123に近い側の開口の大きさ又は形状と同じである。なお、別の可能な実施例では、漏れ孔2121と中継孔2161は一対一で対応する形態に限らず、漏れ孔の出口2123の大きさ又は形状は中継孔2161の漏れ孔の出口2123に近い側の開口の大きさ又は形状と同じである形態にも限らず、可動層216が第2位置に位置する時、投下チェンバー211内のヤガ幼虫分注料が漏れ孔2121を介して中継孔2161に落下するものであれば問題はない。
本実施例で、可動層216が第1位置に位置する時、中継孔2161のガイドチャネルの入口2143に近い側の開口の大きさ又は形状が、ガイドチャネルの入口2143の大きさ又は形状と完全に同じで且つ完全に整列しているため、中継孔2161内のヤガ幼虫分注料がより順調にかつ完全にガイドチャネル2141に落ちることが保証される。なお、別の可能な実施例では、可動層216が第1位置に位置する時、中継孔2161のガイドチャネルの入口2143に近い側の開口の大きさ又は形状が、ガイドチャネルの入口2143の大きさ又は形状と完全には同じでなくてもよい。
本実施例で、投下機構200は可動層216を駆動して移動させる駆動部品250をさらに含む。つまり駆動部品250は可動層216が第1位置と第2位置との間に往復移動するように駆動することで、より効果的に投下機構200の動作の自動化を実現する。さらに、本実施例で、駆動部品250はシリンダである。駆動部品250は可動層216を駆動して第1位置と第2位置との間に往復移動させる。なお、別の可能な実施例では、駆動部品250はシリンダに限らず、可動層216を駆動して第1位置と第2位置との間に往復移動させるものであれば問題はない。
なお、別の可能な実施例では、可動層216は回転又は他の動作形態により第1位置と第2位置とで切り替わってもよい。これに応じて、漏れ孔2121、中継孔2161の位置を調整すればよい。
本実施例で、投下機構200は投下チェンバー211内に設けられ、且つ底壁213に対する平行方向に沿って移動する疎網層270をさらに含み、疎網層270と底壁213との間にギャップが設けられる。疎網層270は網目状で、投下チェンバー211内のヤガ幼虫分注料の落下をとめない。疎網層270を設けると、投下チェンバー211内のヤガ幼虫分注料が一層解され、ヤガ幼虫分注料が投下チェンバー211内に長くとどまるため又は投下チェンバー211の底壁213の振動の影響で固まるような状況を防げる。
具体的には、本実施例で、投下機構200は一重の疎網層270だけを含み、且つ疎網層270が投下チェンバー211の底壁213に近いところに位置するため、投下チェンバー211の底部のヤガ幼虫分注料が一層解され、ヤガ幼虫分注料がより順調に投下されることになる。
より具体的には、本実施例で、疎網層270は可動層216に固定して接続される。可動層216が動くと疎網層270が連れられて動作する構成となり、投下機構200の構造が一層簡単になる。
本実施例で、ヤガ幼虫大規模繁殖用自動化生産ラインは飼育トレイ供給装置50と、飼育トレイ降ろし装置60とをさらに含む。前記飼育トレイ供給装置50は空のヤガ飼育トレイを搬送装置にセットする。前記飼育トレイ降ろし装置60はシール装置40の飼育孔密封作業が完了したヤガ飼育トレイを搬送装置から取り出す。飼育トレイ供給装置50と飼育トレイ降ろし装置60を設けると、ヤガ幼虫繁殖の自動化の程度が一層向上し、大規模な天敵繁殖のニーズが満たされる。
また、飼料注入装置20はアレイのように設けられた複数のスポイト21を含み、同時にヤガ飼育トレイの複数の飼育孔にヤガ飼料を注入でき、注入効率が向上する。
選択可能で、本実施例で、飼料注入装置20はスポイト21の下側にセットされる飼料受けトレイ23をさらに含み、飼料注入装置20が注入作業を完了するたびに、飼料受けトレイ23をスポイト21の下側にセットすれば、スポイト21内に残るヤガ飼料がヤガ飼育トレイの飼育孔が設けられない位置に落ちることが避けられ、後に飼育孔のブロック作業も容易になる。なお、次の注入作業に備え、ヤガ飼料がスポイト21からヤガ飼育トレイの飼育孔に滴り落ちるように、飼料受けトレイ23を外す必要がある。
なお、任意選択で、別の可能な実施例では、飼料注入装置20が注入作業を完了するたびに、スポイト21内のヤガ飼料を吸い戻せば、スポイト21内に残るヤガ飼料がヤガ飼育トレイの飼育孔が設けられない位置に滴り落ちることが避けられる。
本実施例で、冷却装置30は保温室31と、保温室31を冷却する産業空調33とを含む。産業空調33の動作をコントロールすれば保温室31は基本的に設定温度に保持され、且つ当該設定温度が液体飼料の温度をはるかに下回るため、保温室31内の環境温度下でヤガ飼育トレイはヤガ飼料が固体に凝固するほど冷却される。なお、別の可能な実施例では、冷却装置30の構造はこれに限らず、ヤガ飼料が凝固するまで温度が低下し、しかもヤガ飼料の成分を汚染しないものであれば問題はない。
なお、選択可能で、別の可能な実施例では、ヤガ飼育トレイ内のヤガ幼虫の飼育時間などの情報を付与して後続の管理に役立つために、ヤガ幼虫大規模繁殖用自動化生産ラインはインクジェットプリント装置を含んでもよい。
次に、実施例と比較例を用いてハスモンヨトウ幼虫自動化大規模繁殖用人工飼料及び繁殖方法について具体的に説明する。
実施例1:人工飼料成分最適化
次の配合で人工飼料を調製し、特に説明がない限り、成分の単位はgである。
Figure 0007220250000001
前記マルチビタミンは、ビタミンB 1600mg、ピリドキシン塩酸塩100mg、ビオチン10mg、ニコチンアミド400mg、ビタミンB2 200mg、葉酸100mg、ビタミンB12 2.5mg、D-パントテン酸カルシウム400mgを含む。
調製ステップは以下のとおりである。
1.上記の配合で寒天粉末を秤量し、1700mLの水に加え、攪拌して溶解させたら圧力鍋で1時間煮込んだ。
2.ウォーターバス装置に750mLの水を加えて加熱し、120℃で2時間加熱乾燥させた大豆粉、小麦胚芽、及び酵母粉末、カゼインを秤量し、粉体を均一に混合し、ウォーターバス装置で水が沸騰したらステップ1の液体寒天と秤量後の粉体を加え、絶えず攪拌しながら50分間煮込んだ後、冷却した。
3.ソルビン酸カリウム、p-ヒドロキシ安息香酸メチル、マルチビタミン、ビタミンC、イノシトール、コレステロール、プロピオン酸ナトリウム、ナタマイシン、塩化コリンを秤量し、110mLの水を加えて攪拌して充分に溶解させた後、ステップ2で60℃以下に冷却したペースト状物に加え、酢酸を加え、速やかに攪拌して均一になると容器に注ぎ、使用に備えて冷蔵庫で4℃保管しておいた。
上記のように得た飼料を塊状に切り、昆虫飼育室内の独立のスペースにセットして幼虫に自由に摂食させたところ、配合A~Eはいずれも幼虫に摂食され、配合A~Cの飼料が多めに摂食され、同じ投下量において、配合Aの飼料が最も早く完食されたことから、幼虫に最も好まれることが示された。したがって、後の実験で最適な飼料配合として配合Aを選んだ。
比較例1:従来技術に基づく人工飼料調製方法
配合Fの調製は中国特許出願201610649936.6(朱麗梅「ヤガ人工飼料及びヤガ室内人工飼育方法」)を参照し、成分はキャベツの葉の粉末100g、大豆粕粉30g、ビール酵母粉末10g、p-ヒドロキシ安息香酸ブチル2g、ソルビン酸カリウム1g、寒天12.5g、イノシトール0.16g、コレステロール0.15g、マルチビタミン3.5g、水500mLであった。
調製ステップは実施例1とほぼ同じで、粉体を除いて、他の成分はいずれも飼料温度が55℃に下がってから加えた。
比較例2:従来技術に基づく人工飼料調製方法
配合Gの調製は文献(塗業苟,「ヤガ人工飼育技術」,江西農業学報 2010,22(1):87-88)を参照し、成分はコーンフラワー600g、p-ヒドロキシ安息香酸メチル5.5g、大豆粉300g、複合液体ビタミン45mL、酵母粉末270g、4mol/L水酸化カリウム50mL、スクロース150g、6%酢酸120mL、寒天50g、10%ホルムアルデヒド45mL、ソルビン酸5.5g、水3050mL、ビタミンC 18.75gであった。
配合Gの調製ステップは配合Aとほぼ同じで、粉体を除いて、他の成分はいずれも飼料温度が55℃に下がってから加えた。
実施例2:ヤガ飼育実験
調製飼料でヤガを飼育し、飼育条件は以下のとおりである。
ヤガ幼虫を昆虫飼育室にセットし、昆虫飼育室の温度を(26±1)℃に、相対湿度を60%~70%にコントロールし、光照条件はL14:D10であり、幼虫は自然に成長する。ヤガの1~3齢幼虫成長段階では集団飼育し、毎日1~2回飼育した。人工飼料スライスの厚さは0.5cm、幅は5cm、長さは8cmであった。ヤガの3~6齢幼虫成長段階では1匹ずつ飼育し、人工飼料スライスの厚さは約1cm、幅は2cm、長さは4cmであり、1匹ずつ1塊の飼料を与え、完食されると新しい飼料に取り替える。20日間の飼料のカビ発生状況写真である図11に示すように、20日後、本発明の飼料にカビが発生せず、10~20日間で比較例1、2の飼料にはいずれも大面積のカビ発生が認められた。
飼育後、全ての幼虫が成熟したら、成長状況を記録し、次の表に結果をまとめた。
Figure 0007220250000002
結果が示すように、本発明の配合で幼虫を飼育する場合、幼虫段階も蛹期も従来技術より顕著に短縮され、しかも蛹化率、蛹重、羽化率、奇形率などの指標が比較文献より顕著に優れ、繁殖後のヤガ産卵量は比較例1、2を顕著に上回ることから、本発明の飼料での繁殖は優れた効果が認められた。
本願に係るヤガ幼虫自動化大規模繁殖用人工飼料は、高温下でなくても流動性を保つため、機械装置による自動注入が可能で、本願に係るヤガ幼虫大規模繁殖のための自動化生産方法に用いることができ、具体的には飼料注入装置によりヤガ幼虫飼育トレイの各飼育孔にヤガ飼料を注入するステップに使用すれば、ヤガ幼虫大規模繁殖のための自動化生産の自動化を一層高める効果を得る。
本願の一実施例は前記ヤガ幼虫大規模繁殖用自動化生産ラインを用いたヤガ幼虫大規模繁殖のための自動化生産方法であって、具体的には、
前記飼料注入装置20よりヤガ幼虫飼育トレイの各飼育孔にヤガ飼料を注入するステップS01と、
前記冷却装置30により前記ヤガ飼料を入れたヤガ飼育トレイを設定温度に冷却するステップS02と、
前記ヤガ幼虫分注装置によりヤガ幼虫と媒質を均一に混合してヤガ幼虫分注料を形成し、ヤガ飼育トレイのヤガ飼料を入れた飼育孔に定量的にヤガ幼虫分注料を投下するステップS03と、
シール装置40によりヤガ幼虫分注料を入れた飼育孔に通気孔を備えるシールフィルムを貼り付けて、飼育孔を密封するステップS04とを含む前記方法を提供する。
前記ヤガ幼虫大規模繁殖のための自動化生産方法では、ヤガ幼虫分注装置によりヤガ幼虫と媒質を混合してヤガ幼虫分注料を形成することで、定量的なヤガ幼虫分注料にほぼ同じ数量のヤガ幼虫が含まれるため、ヤガ飼育トレイの各飼育孔に定量的にヤガ幼虫分注料を投下すれば、各飼育孔内のヤガ幼虫の数量はほぼ同じである。自動化作業で定量的にヤガ幼虫を各飼育孔にセットする場合、定量的なヤガ幼虫分注料をそのまま入れるだけで済み、体積が小さなヤガ幼虫を分離しなくてもよいため、作業が容易になる。また、ヤガ幼虫と媒質が混合しているため、自動的かつ定量的にヤガ幼虫を各飼育孔にセットするうちに、自動化装置とヤガ幼虫の接触及びヤガ幼虫の圧迫が減り、ヤガ幼虫の損傷が緩和される。したがって、飼育孔へのヤガ飼料注入から密封飼育までの全プロセスは、自動化装置によって完了するため、ヤガ幼虫繁殖の自動化の程度が向上し、大規模な天敵繁殖のニーズが満たされる。
なお、ステップS03で前記ヤガ幼虫分注装置によりヤガ幼虫と媒質を均一に混合してヤガ幼虫分注料を形成する作業は、輸送装置10がヤガ飼育トレイをヤガ幼虫分注装置の位置に送ることを待たず、ステップS01、ステップS02と同時に行われてもよく、しかも1回の当該作業で形成されたヤガ幼虫分注料は複数のヤガ飼育トレイに使用できる。
任意選択で、前記ヤガ幼虫分注装置によりヤガ幼虫と媒質を均一に混合してヤガ幼虫分注料を形成するステップで、前記媒質は小麦ふすま、トウモロコシ穂軸粉末の少なくとも一つを含む。小麦ふすま及びトウモロコシ穂軸粉末はいずれも軽量でしかも小さな顆粒であるため、ヤガ幼虫と均一に混合しやすく、ヤガ幼虫を損傷するリスクも低い。
任意選択で、前記ヤガ幼虫分注装置によりヤガ幼虫と媒質を均一に混合してヤガ幼虫分注料を形成するステップで、前記媒質は小麦ふすま及びトウモロコシ穂軸粉末を含み、且つ前記小麦ふすまと前記トウモロコシ穂軸粉末の質量比は1:1である。ヤガ幼虫が媒質と混合されヤガ幼虫分注料が形成されるプロセス、及びヤガ幼虫分注料が定量的にヤガ飼育トレイの飼育孔に投下されるプロセスで幼虫の損失率が低く、しかも各飼育孔内のヤガ幼虫の割合は実際の生産により適合するものである。
発明者がハスモンヨトウ幼虫を使って、比較実験で前記結論を一層裏付けた。具体的には、表3に示すように、当該比較実験で3つの異なる実験設定で検証し、3つの実験の番号はそれぞれI、II、IIIであった。実験Iでは媒質に20メッシュ~40メッシュのトウモロコシ穂軸粉末が選ばれ、つまり20メッシュの網ふるいを通るが40メッシュの網ふるいは通れないトウモロコシ穂軸粉末であり、図8を参照する。実験IIでは媒質に40メッシュ~60メッシュのトウモロコシ穂軸粉末が選ばれ、つまり40メッシュの網ふるいを通るが60メッシュの網ふるいは通れないトウモロコシ穂軸粉末であり、図9を参照する。実験IIIでは媒質に20~40メッシュの小麦ふすまと40メッシュのトウモロコシ穂軸粉末の混合物が選ばれ、1:1の質量比で均一に混合した混合物であり、20~40メッシュの小麦ふすまは20メッシュの網ふるいを通るが40メッシュの網ふるいは通れない小麦ふすまで、40メッシュのトウモロコシ穂軸粉末は40メッシュの網ふるいを通るトウモロコシ穂軸粉末であり、図10を参照する。
実験設定ごとに10回繰り返し測定することで、実験の確実性を検証した。具体的には、実験で使用するヤガ飼育トレイは32の飼育孔が設けられたものである。実験時は、3種の異なる媒質をそれぞれ耐高温容器に入れてオートクレーブに置き、121℃で30分間殺菌した。次にオートクレーブから取り出して室温に自然冷却させ、蓋を開けて紫外線オゾン殺菌ライトで媒質を40分間照射した。
媒質とハスモンヨトウ幼虫を、媒質0.7mLとハスモンヨトウ幼虫3匹の割合で配合し、混合容器110に入れて同じ速度で混合容器を1時間回転させて、ヤガ幼虫分注料を形成した。続いてすぐにヤガ幼虫分注料をハスモンヨトウ飼料を入れた飼育孔に投下した。シール装置40で飼育孔に通気孔を備えるシールフィルムをカバーして飼育孔をブロックした。シールされたヤガ飼育トレイを、温度が25℃~27℃で相対湿度が60%~70%で光照条件がL14:D10である飼育室に入れて飼育し、5日後、各飼育孔のハスモンヨトウ幼虫の数量を記録し、幼虫数が0匹、1匹、2匹、3匹、4匹以上の孔数を数え、結果を表4にまとめた。
Figure 0007220250000003
注:実験Iで分散にはDavis幼虫分散方法を用いた。
Figure 0007220250000004
表4から分かるように、実験IIIは幼虫損失率が最も低く、しかもハスモンヨトウ幼虫の数量が2~3匹の飼育孔の割合が大きく、ヤガの繁殖飼育にとって好適である。
なお、上記の実施例はいずれも例示的なもので、特許請求の範囲に係る全ての可能な実施形態が含まれるものではない。本開示の範囲から逸脱しない範囲において、前記実施例に様々な変形や変更を行うことができる。また、前記実施例の各技術特徴を任意に組み合わせることで、本発明に明確な記載のない別の実施例を得られる。したがって、前記実施例は本発明のいくつかの実施形態を示すものに過ぎず、本発明の特許請求の範囲に限定を加えるものではない。
10…輸送装置、20…飼料注入装置、21…スポイト、23…飼料受けトレイ、30…冷却装置、31…保温室、33…産業空調、40…シール装置、50…供給装置、60…降ろし装置、100…混合機構、110…混合容器、130…回転駆動部品、131…第1回転シリンダ、133…接続部品、135…第2回転シリンダ、200…投下機構、210…投下容器、211…投下チェンバー、213…底壁、2131…延伸部、215…側壁、212…固定層、2121…漏れ孔、2123…漏れ孔の出口、214…ガイド層、2141…ガイドチャネル、2143…ガイドチャネルの入口、216…可動層、2161…中継孔、230…振動部品、250…駆動部品、270…疎網層。

Claims (10)

  1. ヤガ幼虫大規模繁殖用自動化生産ラインであって、
    輸送装置と、
    ヤガ飼料をヤガ飼育トレイの飼育孔に注入する飼料注入装置と、
    前記ヤガ飼料を入れたヤガ飼育トレイを設定温度に冷却する冷却装置と、
    ヤガ幼虫と媒質を均一に混合してヤガ幼虫分注料を形成し、ヤガ幼虫分注料を定量的にヤガ飼育トレイの飼育孔に投下するヤガ幼虫分注装置と、
    ヤガ飼育トレイに通気孔を備えるシールフィルムを貼り付けて、飼育孔をブロックするシール装置とを含み、
    前記飼料注入装置、前記冷却装置、前記ヤガ幼虫分注装置及び前記シール装置は前記ヤガ幼虫大規模繁殖用自動化生産ラインの前後方向にこの順に配置され、
    前記ヤガ幼虫分注装置は、
    混合容器と、前記混合容器を駆動して回転させて、前記混合容器内のヤガ幼虫と媒質を均一に混合させてヤガ幼虫分注料を形成させる回転駆動部品とを備える混合機構と、
    前記混合容器から出たヤガ幼虫分注料を受け止め、定量的にヤガ飼育トレイの飼育孔に投下する投下機構とを含み、
    前記投下機構は、
    投下チェンバーを有する投下容器と、
    前記投下チェンバーの底壁を振動させる振動部品とを含み、
    前記投下チェンバーの底壁は、
    前記投下容器の側壁に固定して接続された固定層であって、前記固定層には前記固定層に対する垂直方向に沿って前記固定層を貫通する複数の漏れ孔が設けられ、前記漏れ孔の前記固定層の前記投下チェンバーから遠い面に位置する開口は漏れ孔の出口である前記固定層と、
    前記固定層に対して固定して設けられたガイド層であって、前記ガイド層には前記ガイド層に対する垂直方向に沿って前記ガイド層を貫通する複数のガイドチャネルが設けられ、前記ガイドチャネルの前記ガイド層の前記固定層に近い面に位置する開口はガイドチャネルの入口であり、前記ガイドチャネルの入口の前記固定層における投影は前記漏れ孔の出口からずれる前記ガイド層と、
    前記固定層と前記ガイド層との間に設けられた可動層であって、前記可動層には前記可動層に対する垂直方向に沿って前記可動層を貫通する複数の中継孔が設けられ、前記中継孔と前記ガイドチャネルは一対一で対応し、前記可動層は移動して第1位置と第2位置とで切り替わることができ、前記可動層が第1位置に位置する時、前記中継孔は対応する前記ガイドチャネルに連通するとともに、前記漏れ孔の出口を避け、前記可動層が第2位置に位置する時、前記中継孔は少なくとも1つの前記漏れ孔に連通するとともに、前記ガイドチャネルの入口を避ける前記可動層とを含む、
    ことを特徴とする前記ヤガ幼虫大規模繁殖用自動化生産ライン。
  2. 前記回転駆動部品は前記混合容器を駆動して360度回転させることができることを特徴とする請求項1に記載のヤガ幼虫大規模繁殖用自動化生産ライン。
  3. 前記振動部品は前記投下容器の外側に設けられることを特徴とする請求項1に記載のヤガ幼虫大規模繁殖用自動化生産ライン。
  4. 前記投下チェンバーの底壁は外側に延伸する延伸部を有し、前記振動部品は前記延伸部に設けられることを特徴とする請求項1に記載のヤガ幼虫大規模繁殖用自動化生産ライン。
  5. 前記ヤガ幼虫大規模繁殖用自動化生産ラインは、空のヤガ飼育トレイを搬送装置にセットする飼育トレイ供給装置をさらに含む、請求項1に記載のヤガ幼虫大規模繁殖用自動化生産ライン。
  6. 前記ヤガ幼虫大規模繁殖用自動化生産ラインは、シール装置の飼育孔密封作業が完了したヤガ飼育トレイを搬送装置から取り出す飼育トレイ降ろし装置をさらに含む、請求項1に記載のヤガ幼虫大規模繁殖用自動化生産ライン。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載のヤガ幼虫大規模繁殖用自動化生産ラインを用いたヤガ幼虫大規模繁殖のための自動化生産方法であって、
    前記飼料注入装置よりヤガ幼虫飼育トレイの各飼育孔にヤガ飼料を注入するステップと、
    前記冷却装置により前記ヤガ飼料を入れたヤガ飼育トレイを設定温度に冷却するステップと、
    前記ヤガ幼虫分注装置によりヤガ幼虫と媒質を均一に混合してヤガ幼虫分注料を形成し、ヤガ飼育トレイのヤガ飼料を入れた飼育孔に定量的にヤガ幼虫分注料を投下するステップと、
    前記シール装置によりヤガ幼虫分注料を入れた飼育孔に通気孔を備えるシールフィルムを貼り付けて、飼育孔をブロックするステップとを含むことを特徴とする前記方法。
  8. 前記ヤガ幼虫分注装置によりヤガ幼虫と媒質を均一に混合してヤガ幼虫分注料を形成するステップで、前記媒質は小麦ふすま、トウモロコシ穂軸粉末の少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項7に記載の方法。
  9. 前記ヤガ幼虫分注装置によりヤガ幼虫と媒質を均一に混合してヤガ幼虫分注料を形成するステップで、前記媒質は小麦ふすま及びトウモロコシ穂軸粉末を含み、且つ前記小麦ふすまと前記トウモロコシ穂軸粉末の質量比は1:1であることを特徴とする請求項7に記載の方法。
  10. 前記ヤガ飼料は、ヤガ幼虫自動化大規模繁殖用人工飼料であって、
    成分は、大豆粉60~100重量部、小麦胚芽粉末200~270重量部、酵母粉末30~60重量部、寒天粉末40~60重量部、ビタミンC10~20重量部、カゼイン5~20重量部、水1800~3000重量部を含むことを特徴とする、請求項7に記載の方法。
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