JP7220239B2 - 可動板ロック機構および可動板の可動制御構造 - Google Patents

可動板ロック機構および可動板の可動制御構造 Download PDF

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Description

本発明は、可動板ロック機構およびロック機構付き板体収納用ラックに関し、特に、固定状態と固定解除の状態に保持できる可動板をその固定状態の位置でロックする可動板ロック機構、並びに、プリント基板、液晶ディスプレイ用基板、ガラス板、合成樹脂板等の板体を多数収納保持して工程作業や保管、搬送するために用いられ、収納する板体の横幅寸法に合わせて収納幅径を容易に変化させることができるロック機構付き板体収納用ラックに関する。
例えば、プリント基板、液晶ディスプレイ用基板等の板体を多数収納保持して工程作業や保管、搬送等を行うに際しては、箱体や枠体の相対向する1組の側板の内面に複数の板体係合溝を形成し、この板体係合溝に板体の両端を係合させて収納する構造のラックも従来から知られている(特許文献1)。
収納する板体の横幅寸法が変化するたびに異なる収納幅径のラックを用意することは無駄が多いことから、前記板体の横幅寸法に合わせてラックの収納域の幅径を可変させることのできるラックが用いられている。このラックは、板体係合溝を備えた一方の側板を固定し、他方の側板を一方の側板に対して平行状態を保持したまま自在に移動可能とすることで、収納域の幅径を容易に設定できるものである(特許文献2)。
また、壁部の出入口を開閉動作する扉板を上述の可動板とした場合、前記扉板(可動板)に該扉板の板面に沿って回動する作動レバーを枢着し、前記扉板を閉めたとき、前記作動レバーを壁部の出入口の側縁に形成した溝部に係合させることで、前記出入口に前記扉板が閉扉状態で固定されるような開閉扉構造は一般的に知られている。
特開2001-168558号公報 特開2009-126701号公報
特許文献1所載の従来の板体収納用ラックにあっては、移動自在な他方の側板を固定する際、そしてその固定状態を解く際には、側板の上下左右の四隅に配設された固定レバー部材を倒したり起したりして操作しなければならず、手間がかかるものであった。1箇所の固定レバーだけでも側板を固定することはできるものの、その固定した場所以外の側板部分は移動方向にがたついてしまい、板体を確実に収納することはできなかった。
特許文献2に示す板体収納用ラックは、板体保持用移動側板に枢着した操作レバーを一方向に回動させることで、前記移動側板に軸支した回動板および該回動板に連結した杆体を介して、前記ラックの上下面板(天板および底板)に保持した係止部材を前記移動側板の上下端部に係合させて該移動側板を固定し、操作レバーを逆方向に回動させることで前記移動側板の固定が解除されるようにしたものであって、操作レバーの操作のみで移動側のラック側板を容易かつ安定的に固定、固定解除できる構造としている。しかし、この構造においては、前記操作レバーが不慮に人や何かの物体に当たって固定解除方向に回動した場合、ラック側板が移動してしまうおそれがある。
本発明は、可動板に装着した作動レバーの操作で可動板を所定位置に固定したとき、その固定位置で前記作動レバーが特別な操作なく自動的かつ確実にロックされ、また固定解除も容易に行い得る可動板ロック機構を提供することを目的とする。
本発明はまた、板体収納用ラックの位置変更可能な移動側板を作動レバーの操作で容易に固定、固定解除し得るとともに、前記移動側板の固定状態で自動的に前記作動レバーが確実にロックされるロック機構付き板体収納用ラックを提供することを目的とする。
さらに、壁部の出入口を開閉する扉構造において、閉扉状態で扉板に枢着した作動レバーを壁部の出入口の側縁の溝に係合させて扉板を固定状態としたとき、何らかの原因で前記作動レバーが回動して壁部の出入口の側縁の溝から外れてしまい、扉が固定解除状態となってしまうことがある。このような扉板を作動レバーの操作で容易に固定、固定解除し得るとともに、前記移扉板の閉扉状態で特別な操作なく自動的にかつ確実にロックされるロック機構付き開閉扉を提供することを目的とする。
本発明によれば、可動板の一側面に回動可能に保持され、かつ該可動板を固定及び固定解除するように動作する可動板ロック機構であって、
前記可動板に対して接近及び離間方向に移動可能かつ該可動板に向かってバネ付勢力により押圧付勢されてなるとともに脚部を有する円環体と、
前記円環体と一体に回転するように組付けられてなる作動レバーと、
可動板の円環体脚部に対応する位置に固定され、かつ先低傾斜面が形成されてなるロック係合部材と、を有し、
前記円環体が一方向に回転された状態では、前記脚部が前記ロック係合部材の端面に接当したロック状態となり、前記円環体が前記バネ付勢力に抗して前記可動板に対して離間方向に引き出されてかつ他方向に回転された状態では、前記脚部は前記ロック係合部材の傾斜面上を摺動降下しロック解除状態となることを特徴とする可動板ロック機構が提供される。
本発明の他の形態によれば、前記ロック係合部材は前記円環体の中心に対して点対称かつ円弧状に一対固定され、前記円環体は一対の脚部を有することを特徴とする可動板ロック機構が提供される。
本発明の他の形態によれば、前記作動レバーは回動板に連結されてなり、前記回動板には一端が係止部材に枢着されてなる杆体の他端が連結されてなることを特徴とする可動板ロック機構が提供される。
本発明によれば、開閉自在に固定される可動板と、作動レバーが篏合される凹溝を有し、
前記可動板の一側面に対して接近及び離間方向に移動可能かつ該可動板に向かってバネ付勢力により押圧付勢されてなるとともに脚部を有する円環体と、
前記円環体と一体に回転するように組付けられてなる作動レバーと、
可動板の円環体に対応する位置に固定され、かつ先低傾斜面が形成されてなるロック係合部材と、を有し、
前記円環体が一方向に回転された状態では、前記脚部が前記ロック係合部材の端面に接当したロック状態となり、前記円環体が前記バネ付勢力に抗して前記可動板に対して離間方向に引き出されてかつ他方向に回転された状態では、前記脚部は前記ロック係合部材の傾斜面上を摺動降下しロック解除状態となることを特徴とする可動板の可動制御構造が提供される。
本発明によれば、扉板や棚板の移動側板など各種の可動板を作動レバーの操作で固定したとき作動レバーが自動的にロックされ、また前記作動レバーのロック解除と可動板の固定解除も容易かつ同時に行い得、これによって前記可動板の固定位置で前記作動レバーが不慮に固定解除方向に移動してしまうことがなくなる。
本発明の実施例に係る可動板の機構を示した正面図である。 本発明の可動板ロック機構の可動板の固定時における回動板および杆体の正面図である。 本発明の可動板ロック機構の可動板の固定解除時における回動板および杆体の正面図である。 本発明の可動板ロック機構における可動板固定時の係止部材と固定設置板との関係を示す正面断面図である。 本発明の可動板ロック機構における可動板固定解除時の係止部材と固定設置板との関係を示す正面断面図である。 本発明の他の実施例に係る可動板を、壁部の出入口に設けられる開閉扉板として構成した場合の開閉扉板の正面図である。 本発明の実施例に係る可動板ロック機構を組立て順に分解して示した斜視図である。 可動板ロック機構の保持台およびロック係合部材の斜視図である。 可動板ロック機構および蓋体部材を除去した状態の円環体の斜視図である。 本発明の可動板ロック機構の外観斜視図である。 本発明の実施例に係る可動板ロック機構のロック時の拡大縦断面図である。 本発明の実施例に係る可動板ロック機構のロック解除時の拡大縦断面図である。 本発明の実施例に係る可動板ロック機構を備えた板体収納用ラックの斜視図である。 本発明の実施例に係る可動板ロック機構を備えた板体収納用ラックのロック時における板体収納用移動側板の正面図である。 本発明の実施例に係る可動板ロック機構を備えた板体収納用ラックにおける板体収納用移動側板の固定時の回動板および杆体の正面図である。 本発明の実施例に係る可動板ロック機構を備えた板体収納用ラックにおける板体収納用移動側板の固定解除時の回動板および杆体の正面図である。 本発明の実施例に係る可動板ロック機構を備えた板体収納用ラックにおける板体収納用移動側板の固定時の係止部材と上面板との関係を示す正面断面図である。 本発明の実施例に係る可動板ロック機構を備えた板体収納用ラックにおける板体収納用移動側板の固定解除時の係止部材と上面板との関係を示す正面断面図である。 本発明の実施例に係る可動板ロック機構の斜視図(a)、可動板ロック機構の作動レバーを外した状態の斜視図(b)、可動板ロック機構の蓋部材を外した状態の斜視図(c)につき、ロック状態(1)からロック解除(5)までの動作を示す工程図である。
はじめに、本発明の可動板ロック機構3を説明するために、本発明の可動板ロック機構3が適用される機構の例について説明する。図1は、本発明の可動板ロック機構3の適用例として第一の実施例による可動板の機構を示したものであり、この実施例では、可動板40は上下の固定設置板39の間に配置され、この固定設置板39に対して可動板40が固定された状態と、固定解除された状態に保持されるようになっている。可動板40が固定解除された状態では、可動板40は固定設置板39に対して前後方向(図の面に対して垂直方向)に移動可能となっている。このような可動板40は例えば可動板自体を前記固定設置板39に対して移動可能な移動壁面として構成可能である。
可動板40の板面の横幅方向中央位置および上下方向中央位置に可動板ロック機構が回転可能に軸支されている。可動板ロック機構3は円筒部36、作動レバー37、および操作レバー38で構成されている。可動板40の上下方向中間位置で、かつ可動板ロック機構3の両側に一対の回動板11、15が軸支されている。各回動板11、15は可動板ロック機構3側へ向かって延びるアーム20、21を有し、このアームの先端が作動板ロック機構3の作動レバー37の先端に連結されている。具体的には、作動レバー37の先端に係合ピン部材(図示せず)が一体に設けられ、回動板11、15のアーム20、21には前記係合ピン部材が挿入される長孔(図示せず)が形成され、作動レバー37の回転によって回動板11、15が作動レバーの中心回転方向とは逆方向に一定範囲内でその中心軸まわりに回転するようになっている。
図1を参照すれば、一方の回動板11の同心円上の相対向する位置に各一端が軸支されかつ他端が互いに反対方向に延出する一対の杆体12、13が設けられている。各杆体12、13の前記他端は、固定設置板39と係合して該固定設置板に圧接、遊離する係止部材10が連結されている。なお、回動板11に軸支される上下一対の杆体12、13の基端部分は、図2、図3に示される如く、回動板11が回転する際に該回動板の枢軸11aに接衝しないように外方にわん曲した形状となっている。
いま、上下の杆体12、13がそれぞれ伸長方向に延び動作して杆体12、13の先端に連結されている係止部材10が固定設置板39から離間している状態から、操作レバー38の手動操作で作動レバー37を一方向(図1の矢印C方向、時計方向)に回転させると、回転板11は作動レバー37の回転向きとは逆の向き(同図D方向、反時計方向)に回転し、図2に示すごとく、杆体12,13およびこれに連結された上下の係止部材10が互いに内側に引っ張られて該係止部材10が固定設置板39に圧接され、これによって可動板40が固定設置板39に対して固定状態となる(図4)。
これと逆に、操作レバー38の操作で作動レバー37を前述と逆方向(反時計方向)に回転させると、図3に示すごとく、杆体12,13が外側に押し出される方向に移動してその先端に係合する係止部材10が、図5に示すごとく、固定設置板39から離間する。これにより、杆体12、13を介して係止部材10に連結されている可動板40は上下の固定設置板39に対する固定状態が解除される。
図6は本発明の可動板ロック機構3の他の適用例として第2の実施例による可動板の機構を示したものであり、可動板ロック機構3における可動板を、壁部の出入口に設けられる開閉扉板91とした場合の他の実施例を示している。開閉扉板91は壁部90の出入口の片側部にヒンジ部93を介して開閉可能に設置されている。また、出入口における壁部90の他方の壁側部には縦長の凹溝92が形成されている。扉板91の板面には閉扉状態で扉板91を固定するため可動板ロック機構3が設けられている。可動板ロック機構3はこの実施例では円筒部36から直径方向外側へ張り出した作動レバー37と、この作動レバー37に直交する操作レバー38とを有しており、操作レバー38及び/又は作動レバー37を操作して作動レバー37を扉板固定方向(矢印A方向)に回転させることで作動レバー37の先端が出入口の壁側部の凹溝92に挿入されて扉板31が壁部32に対して閉扉の固定状態となる。この状態から作動レバー37を逆方向に回転させると、作動レバー37の先端が壁側部の凹溝92から抜け出て扉板91が壁部90に対し固定解除状態となる。閉じた扉板91の固定状態、つまり作動レバー37が壁側部の凹溝92に挿入された状態で、作動レバー37の回転がロックされている。
上述の各実施例で、本発明の可動板のロック機構3は、前記作動レバー37の一方向回転で可動板の移動或いは開閉が固定状態となり、前記作動レバー37の反対方向の回転でこれらの固定が解除状態となる。以下、可動板ロック機構3の構造とロック状態と解除の動作について説明する。
まず、図7乃至図12により本発明の可動板ロック機構3の構造について説明する。図7は、本発明の可動板ロック機構3を組立て順に分解して示した斜視図、図8は可動板40(図6に示す第二の実施例に係る構成においては可動板としての開閉扉板91)に固着される保持台52およびロック係合部材55の斜視図である。可動板ロック機構3は、全体として中心軸線を有し、作動レバー構体35に対して同心状に組み付けられた形態で可動板40に設けられる。可動板40の外面に蓋体部材51の保持台52が固定されている。保持台52は中心円柱部53を有し、また、円板形の蓋体部材51はその裏面に軸部54が突出形成されており、この軸部54が保持台52の中心円柱部53と係止形態に固着されるようになっている。可動板40には保持台52に隣接して一対のロック係合部材55が保持台52の中心円柱部53に対して点対称となる形態で、かつ保持台52を囲むように固着されている。ロック係合部材55は一端が肩高のロック係合段部55aとなっており、この部分から他端へ向って先低の傾斜面55bが形成されている。なお、傾斜面55bの先端部は可動板40の板面に段差なく接合している。
作動レバー構体35は外筒部36を有し、この外筒部36に作動レバー37および操作レバー38が形成されているが、この形態をロック機構と関連してさらに具体的に説明すれば、可動板ロック機構55の中心部には外筒部36と同心状に内筒部56が形成されている。外筒部36と内筒部56は可動板ロック機構3の内部で連結板により連結されるが、この連結板には直径方向に対向した一対の円弧状溝部57が形成されている。円弧状溝部57には、後述する円環体58に形成された一対の脚部59が挿入されている。
図9は可動板ロック機構3において蓋体部材51を除去した状態の円環体58の斜視図、図10は本発明に係る可動板ロック機構3の組立て状態の斜視図である。図7~図10を参照すれば、円環体58は可動板ロック機構3の外筒部内径に対応する外径を有して該外筒部36内に収容され、この状態で円環体58の一対の脚部59が前記連結板の円弧状溝部57に隙間なく挿入される。この構成により、可動板ロック機構3が軸線まわりに回動するときは、円環体58も該可動板ロック機構3と一体で回動する。さらに後述するように、円環体58は可動板ロック機構3に対して軸線方向に一定の範囲で出入動作し得るようになっている。
円環体58はその中心部に短筒部60が設けられている。短筒部60は円環体58の端部(前記脚部の伸長側と反対側の端部)よりやや軸線方向中側へ寄った位置に形成され、かつリブ61を介して円環体58の中心部に保持されている。短筒部60を支持するリブ61には、円環体58の内周部に近接するように、かつ若干斜め外方へ伸びるように舌片部材62が形成されている。舌片部材62は円環体58を構成する材質、具体的には合成樹脂材で形成されるため、先端の押し付けにより、バネ性を発揮して弾性偏倚可能である。
円環体58を可動板ロック機構3に組み付けた状態で、円環体58の短筒部60に蓋体部材51の裏面の軸部54が挿入され、この軸部54が保持台52の中心円柱部53に固定状態に連結される。蓋体部材51は円環体58の端部の内径部を蓋閉するように円環体内周部に接して円環体58に装着される。この状態で円環体58の前記舌片部材62の先端は蓋体部材51の裏面に押圧接触されている。なお、前述したように円環体58はその軸線方向に一定範囲で移動し得るが、固定保持されている蓋体部材51と舌片部材62との接当により拘束されているため、円環体58が可動板ロック機構3から完全に抜け出てしまうことはない。また、舌片部材62のバネ性により、円環体58は可動板ロック機構3内で常に可動板40へ向って押圧されている。
図9および図11、図12を参照すれば、既に述べたように、操作レバー38の手動操作により、作動レバー37が時計方向(図1のC方向)に回転して図1の状態になったとき、図2、図4に示すように上下の杆体12、13が可動板40の中心側へ引き込まれ、これによって前記杆体に連結した係止部材10が固定設置板39に圧接され、可動板40は固定設置板39に対して固定状態となる。このときの円環体58は図9、図11の状態にあり、バネ性の舌片部材62の押圧付勢により可動板40の板面に接当ないし近接する形態に保持されて、該円環体の脚部59がロック係合部材55の肩高となったロック係合段部55aに接当し、これによって作動レバー37は図1の反時計方向への回転(つまり可動板の固定解除方向への回転)は阻止される。この状態が可動板40の固定時における作動レバー37のロック状態である。
この状態から、手動で円環体58を手前側(可動板40の板面から離れる方向)へ、舌片部材62のバネ付勢力に抗して、引き出すことにより円環体58の脚部59とロック係合部材55のロック係合段部55aから離脱し、円環体58と一体回転の作動レバー37を図1の反時計方向に回転させることで、可動板ロック機構3のロック解除となり、円環体58は舌片部材62のバネ性により可動板側へ押されつつ円環体58の脚部59がロック係合部材55の傾斜面55bを滑って可動板40の板面に接当し、可動板40は固定解除状態となる。
可動板40を固定状態にするには、操作レバー38を上述と逆方向に回動させることで可動板40の固定がなされるとともに、可動板ロック機構3と一体回転の円環体58がこれに従って回転し、円環体58の脚部59がロック係合部材55の傾斜面55bに載りあがり、舌片部材62のバネ付勢力でロック係合段部55aから可動板40の板面上へ落ち込み、円環体58の脚部59がロック係合段部55aに係合して可動板40の固定と同時に作動レバー57のロックがなされる。
次に、図19を参照して、可動板ロック機構3のロック状態からロック解除の一連の動作を説明する。動作をわかりやすくするため、本発明の実施例に係る可動板ロック機構3の斜視図(a)、可動板ロック機構の作動レバー37を外した状態の斜視図(b)、さらに可動板ロック機構3の蓋部材51を外した状態の斜視図(c)を示し、それぞれ縦方方向(1)~(5)は同じ動作状態を示している。
まず、ロック状態からロック解除状態への動作を説明する。脚部59は円環体の脚部59がロック係合部材55の肩高となったロック係合段部55a端面に接当し可動板ロック機構3はロック状態である(動作状態(1))。ここから円環体58を手前(可動板40と反対方向)に引いて脚部59がロック係合段部55aを乗り越える状態とする(動作状態(2))。そのまま操作レバー38を回すと円環体58も追従して回る。尚、この時、蓋部材51は固定されているため回らない(動作状態(3))。ロック係合部材55の傾斜面55b上を円環体の脚部59が摺動しながら降下すると円環体全体が降下する(動作状態(4))。ロック係合部材55の傾斜面55bを脚部59が摺動し可動板40に当接した状態でロック解除完了となる。
反対に、ロック解除状態からロック状態への動作はこの工程の逆となる。上述の構造説明で示したように、円環体58に設けられた舌片部材62と固定されている蓋部材63とによりバネが縮むことにより弾性が生まれる。ここで操作レバー38を上記と反対に回すとロック係合部材55の傾斜面55b上を脚部59が摺動しながら上昇すると円環体全体が上昇する。脚部59がロック係合部材55の傾斜面55bを上り終えた時にロック係合段部55aから脚部59が落ちて脚部59がロック係合段部55a端面に当接し可動板ロック機構3はロック状態となる。
なお、ロック機構の蓋体部材51の上面には窓孔63aをもつ前面板63が回転可能に設けられ、蓋体部材51には作動レバー37のロック、ロック解除を示す色分け等の表示がなされており、ロック時とロック解除時に応じて前面板63を回転させてその窓孔63aから色分け表示を目視できるようにされている。色分け表示のほか、ロック、非ロック等の文字表示としてもよいことは勿論である。
ここで、上述の可動板ロック機構3を備えた製品の例として第3の実施例の板体収納用ラック1について説明する。第3の実施例は、上記第1の実施例の変形である。図13は、プリント基板、液晶ディスプレイ用基板、ガラス板、合成樹脂板等の板体を収納保持して工程作業や保管、搬送するために用いられる本発明のロック機構付き板体収納用ラックを示している。この板体収納用ラック1は、一定間隔を設けて相対向する固定設置板3939と、この上下面板間に間隔を設けて間置され内面に収納する板体Bを係合する板体係合溝4を水平方向に沿って複数形成した板体保持用固定側板3、同じくこの板体保持用固定側板3に対して平行状態を保持し板体保持用固定側板3と対向する方向に移動自在でかつ板体係合溝4が内面に形成された板体保持用の可動板40(図13)と、上下面板2間に間置された4本の固定的な柱部材6とを備えている。
前記上下面板2の相対向する内面には、図13に示すごとく、それぞれ2本の長方体形状のラックギア7がレール状に並列して配設され、その各ラックギア7の上面と外側面の2つの面にギアを形成している。そして、この4本のラックギア7の上面側のギアは、板体保持用移動側板5における移動係合溝4が形成された面の裏面で、可動板40の上下両側部に左右方向に配設された2本の第1の回転軸8に配設されたギア(図示せず)と咬合している。同様に、4本のラックギア7の外側面側のギアは、板体保持用の可動板40の左右両側部に上下方向に配設された2本の第2の回転軸(図示せず)に配設されたギア(図示せず)と咬合している。これにより、板体保持用の可動板40は、その左右が連動して傾くことなく一体的に移動するとともに、その上下も連動し傾くことなく一体的に移動するものである。
前記上下面板2における各ラックギア7の外側には、ラックギア7と平行して上下面板2を上下に貫通する係合溝である位置設定係合部9が形成されるとともに、この位置設定係合部9には、図14、図17及び図18に示すごとく、これに沿って移動自在な合成樹脂製の係止部材10がそれぞれ配置されている。
一方、図3に示す板体保持用の可動板40の右側部には、上下の係止部材10の間に回動自在に配置された回動板11と、この回動板11の同心円上の相対向する位置に一端が軸支されかつ互いに反対方向に延出して他端が各係止部材10と係合する1対の杆体12,13とからなる第1の連結機構14が配設されている。この杆体12,13における回動板11に軸支される一端部分は、図15および図16に示すごとく、回動板11が回転する際に中心の軸にぶつからないように外方にわん曲する形状となっている。
図14に示されるように、板体保持用の可動板40の中央部位に図1、図7に記載したものと略同様の可動板ロック機構3が正逆回転可能に設けられている。可動板ロック機構3は円筒部36から直径方向外側へ張り出した作動レバー37と、作動レバー37に直交するように円筒体36から直径方向に張り出た操作レバー38とを有している。作動レバー37は回動板11、15から側板中央側へのびたアーム20、21に係合ピンおよび長孔の係合を介して連結されており、この形態も図1に関して説明した構成と同様である。
可動板ロック機構3の操作レバー38の操作により、作動レバー37を中心軸回転時計方向に回転させると、回動板11、15は中心軸回転に反時計方向に回転し、図14に示す状態となる。この状態では右側の回動板11に連結された上下の杆体12、13は図15に拡大して示すように、側板2の中央側へ引き込められ、杆体12、13の先端に連結された係止部材10は上下面板2に外方から圧接する形態となる。その結果、板体保持用移動側板5は上下面板2に対して固定状態となる。図13で左側の回動板15およびその上下の杆体16、17も同様に動作して係止部材10により移動側板が固定される。
側板固定状態から操作レバー38を前述と逆方向に回転させ、作動レバー37が中心軸回転反時計方向に回転すると、回動板11は図16の状態となって杆体12、13がそれぞれ上方向および下方向に延出し、杆体先端に連結された係止部材10は図18に明示するように上下面板2から離間する方向へ動作し、移動側板5は上下面板2に対して固定解除の状態となる。左側の回動板15およびその上下の杆体16、17も同様に動作して上下面板に対して係止部材10が離間し、可動板40は固定解除の状態となる。
上述のごとく、操作レバー38による作動レバー37の回転により、板体保持用の可動板は固定、固定解除の状態になるが、本発明においては、可動板40を固定状態としたとき、可動板ロック機構3がその位置で自動的にロックされるようになっている。
可動板40の板面中央部位に中心円柱部材53を有する保持台52およびロック係合部材55が図8に示すような形態で固着され、この保持台52と同心状に図7に示す可動板ロック機構3が設置されている。可動板ロック機構3の外筒部36と内筒部56との間の円弧状溝部57に、脚部59をもつ円環体58が挿入され、さらに円環体58に蓋体部材51が被せられている。蓋体部材51の裏面に突出する軸部54が円環体58の短筒部60に挿入されて該軸部54が板体保持用移動側板5上の保持台52の中心円柱部53に連結されている。円環体58は可動板ロック機構3と一体回転するとともに、該可動板ロック機構3に対してその中心軸線方向に所定範囲で出入移動可能となっている。
この板体保持用ラックにおけるロック機構は図7~図12に関して説明した機構と同様であり、作動レバー37が板体保持用移動側板の固定方向に回転したとき、円環体58の脚部59が板体保持用移動側板5上のロック係合部材55のロック係合段部55aと係合して作動レバー37のロック状態となり、円環体58を手前側へ手動で引き出しつつ作動レバー37を前記移動側板の固定解除方向に回転させたとき、円環体58の脚部59がロック係合部材55のロック係合段部55aから外れて該ロック係合部材の傾斜面55b側へ移動し、作動レバー37のロック状態も解除される。
このように本発明のロック機構35付き板体収納用ラック1によれば、板体収納用ラックの位置変更可能な移動側板を作動レバーの1操作で容易に固定、固定解除し得るとともに、前記移動側板の固定状態で自動的に前記作動レバーがロックされ、また作動レバーのロック解除と側板の固定解除も容易に行い得る。
第1の実施例及び第3の実施例に示した前後に移動する可動板を有する可動板ロック機構3の摘要実施例としては、板体保持用ラックの他、会議室等の部屋を仕切る可動壁、書庫や倉庫の移動棚板に適用する例が挙げられる。また第2の実施例に示した開閉扉など蝶番式で開閉される可動板への摘要実施例の他、スライド式開閉扉に適用する例が挙げられる。このように本発明の可動板ロック機構3はあらゆるタイプの可動板のロック及び解除を確実かつ容易にするものである。
1 板体収納用ラック
3 可動板ロック機構
9 位置設定係合部
10 係止部材
11、12、15 回転板
12、13、16、17 杆体
20、21 アーム
38 操作レバー
31 開閉扉板
35 作動レバー構体
36 外筒体
37 作動レバー
38 操作レバー
39 固定設置板
40 可動板
51 蓋体部材
52 保持台
55 ロック係合部材
55a ロック係合段部
55b 傾斜面
58 円環体
59 脚部
60 短筒部
62 舌片部材
90 壁部
91 開閉扉板
92 凹溝
93 ヒンジ部

Claims (4)

  1. 可動板の一側面に回動可能に保持され、かつ該可動板を固定及び固定解除するように動作する可動板ロック機構であって、
    前記可動板に対して接近及び離間方向に移動可能かつ該可動板に向かってバネ付勢力により押圧付勢されてなるとともに脚部を有する円環体と、
    前記円環体と一体に回転するように組付けられてなる作動レバーと、
    可動板の円環体脚部に対応する位置に固定され、かつ先低傾斜面が形成されてなるロック係合部材と、を有し、
    前記円環体が一方向に回転された状態では、前記脚部が前記ロック係合部材の端面に接当したロック状態となり、前記円環体が前記バネ付勢力に抗して前記可動板に対して離間方向に引き出されてかつ他方向に回転された状態では、前記脚部は前記ロック係合部材の傾斜面上を摺動降下しロック解除状態となることを特徴とする可動板ロック機構。
  2. 前記ロック係合部材は前記円環体の中心に対して点対称かつ円弧状に一対固定され、前記円環体は一対の脚部を有することを特徴とする請求項1に記載の可動板ロック機構。
  3. 前記作動レバーは回動板に連結されてなり、前記回動板には一端が係止部材に枢着されてなる杆体の他端が連結されてなることを特徴とする請求項1又は2に記載の可動板ロック機構。
  4. 開閉自在に固定される可動板と、作動レバーが篏合される凹溝を有し、
    前記可動板の一側面に対して接近及び離間方向に移動可能かつ該可動板に向かってバネ付勢力により押圧付勢されてなるとともに脚部を有する円環体と、
    前記円環体と一体に回転するように組付けられてなる作動レバーと、
    可動板の円環体に対応する位置に固定され、かつ先低傾斜面が形成されてなるロック係合部材と、を有し、
    前記円環体が一方向に回転された状態では、前記脚部が前記ロック係合部材の端面に接当したロック状態となり、前記円環体が前記バネ付勢力に抗して前記可動板に対して離間方向に引き出されてかつ他方向に回転された状態では、前記脚部は前記ロック係合部材の傾斜面上を摺動降下しロック解除状態となることを特徴とする可動板の可動制御構造。
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