JP7218783B1 - プレス成形割れ判定方法、プレス成形割れ判定装置及びプレス成形割れ判定プログラム、並びにプレス成形割れ抑制方法 - Google Patents
プレス成形割れ判定方法、プレス成形割れ判定装置及びプレス成形割れ判定プログラム、並びにプレス成形割れ抑制方法 Download PDFInfo
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Abstract
Description
一般的に、プレス成形時に割れを生じさせるプレス成形の形態は、曲げ変形、伸びフランジ変形、絞り変形及び張出変形、の4種に分類できる。そして、これらのプレス成形の形態において、割れ発生の有無を予め判定する技術がいくつか提案されている。
例えば、曲げ変形における割れ発生を判定する方法として、V曲げ試験の割れ発生時における曲げ外側表面ひずみ量から曲げ割れを判定する方法が開示されている(特許文献1)。
また、伸びフランジ変形における割れ発生を判定する方法として、穴広げ試験後のせん断縁近傍におけるひずみ勾配から、伸びフランジ部の板縁割れの成形限界を算出する方法が開示されている(特許文献2)。
また、実際のプレス成形品のプレス成形において変形経路が一次経路から二次経路へと変化する場合、一次経路と二次経路それぞれの変形パターン(圧縮変形、引張変形)の組み合わせや、一次経路から二次経路へと変化するひずみ分配比の違いにより、無数の変形経路が考えられるため、変形経路が一定の簡易な成形試験に基づいて作成したFLDを用いて割れ発生の有無を判定するのは限界があった。
さらに、プレス成形において金属板の圧縮変形中にしわが発生すると、しわの発生する箇所とその周囲の応力が変化するため、発生したしわによる成形限界への影響も考慮する必要があるが、FLDではこのような影響を考慮することはできなかった。
さらに、一次経路から二次経路へと変形経路が変化するプレス成形において、割れの発生を抑制する技術が求められていた。
成形限界条件導出ステップと、プレス成形限界判定ステップと、を含み、
前記成形限界条件導出ステップは、
前記金属板を前記変形経路で変形させる基礎成形試験を種々の成形条件で行い、該種々の成形条件について、前記金属板における前記変形経路が圧縮変形から引張変形に変化する部位の割れ発生の有無を取得する基礎成形試験工程と、
前記金属板の前記基礎成形試験を解析対象とするFEM解析を前記種々の成形条件について行い、前記金属板の板厚の変化を算出する基礎成形試験FEM解析工程と、
該基礎成形試験FEM解析工程において算出した前記金属板の板厚の変化に基づいて、前記種々の成形条件について、前記変形経路の圧縮変形において前記金属板が最大板厚に至るまでの板厚の変化量である最大板厚増加量と、前記変形経路において圧縮変形から引張変形へと変化して前記金属板が最大板厚から最小板厚に至るまでの板厚の変化量である相対板厚減少量と、を基礎成形試験割れ判定パラメータとして求める基礎成形試験割れ判定パラメータ算出工程と、
前記基礎成形試験工程において前記種々の成形条件について取得した割れの発生の有無と、前記基礎成形試験割れ判定パラメータ算出工程において前記種々の成形条件について求めた基礎成形試験割れ判定パラメータと、を関連付けて、前記最大板厚増加量及び前記相対板厚減少量を各軸とする二次元座標上にプロットする基礎成形試験割れ判定パラメータプロット工程と、
該二次元座標上にプロットした割れ発生の有無の分布に基づいて、前記変形経路で前記金属板が変形する部位の割れ発生の有無を区分する成形限界線を成形限界条件として求める成形限界条件取得工程と、を有し、
前記プレス成形限界判定ステップは、
前記金属板を対象とするプレス成形のFEM解析を行うプレス成形FEM解析工程と、
該プレス成形FEM解析工程のFEM解析結果に基づき、前記金属板の変形経路が圧縮変形から引張変形に変化する領域を割れ発生の有無を判定する割れ発生判定領域として設定するプレス成形割れ判定領域設定工程と、
該プレス成形割れ判定領域設定工程において設定した前記割れ発生判定領域について、前記金属板のプレス成形での圧縮変形における最大板厚増加量と、前記プレス成形での引張変形における相対板厚減少量と、をプレス成形におけるプレス成形割れ判定パラメータとして算出するプレス成形割れ判定パラメータ算出工程と、
該プレス成形割れ判定パラメータ算出工程において算出したプレス成形割れ判定パラメータと、前記成形限界条件取得工程で取得した前記成形限界条件と、を比較して前記割れ発生判定領域における割れ発生の有無を判定するプレス成形割れ発生有無判定工程と、を有することを特徴とするものである。
成形限界条件導出ユニットと、プレス成形限界判定ユニットと、を備え、
前記成形限界条件導出ユニットは、
前記金属板を前記変形経路で変形させる基礎成形試験の種々の成形条件について取得した前記金属板における前記変形経路が圧縮変形から引張変形に変化する部位の割れ発生の有無に関する試験結果を取り込む基礎成形試験結果取込部と、
前記金属板の前記基礎成形試験を解析対象とするFEM解析を前記種々の成形条件について行い、前記金属板の板厚の変化を算出する基礎成形試験FEM解析部と、
該基礎成形試験FEM解析部により算出した前記金属板の板厚の変化に基づいて、前記種々の成形条件について、前記変形経路の圧縮変形において前記金属板が最大板厚に至るまでの板厚の変化量である最大板厚増加量と、前記変形経路において圧縮変形から引張変形へと変化して前記金属板が最大板厚から最小板厚に至るまでの板厚の変化量である相対板厚減少量と、を基礎成形試験割れ判定パラメータとして求める基礎成形試験割れ判定パラメータ算出部と、
前記基礎成形試験結果取込部により取り込んだ割れ発生の有無と、前記基礎成形試験割れ判定パラメータ算出部により求めた基礎成形試験割れ判定パラメータと、を関連付けて、前記最大板厚増加量及び前記相対板厚減少量を各軸とする二次元座標上にプロットする基礎成形試験割れ判定パラメータプロット部と、
該二次元座標上にプロットした割れ発生の有無の分布に基づいて、前記変形経路で前記金属板が変形する部位の割れ発生の有無を区分する成形限界線を成形限界条件として求める成形限界条件取得部と、を有し、
前記プレス成形限界判定ユニットは、
前記金属板を対象とするプレス成形のFEM解析を行うプレス成形FEM解析部と、
該プレス成形FEM解析部によるFEM解析結果に基づき、前記金属板の変形経路が圧縮変形から引張変形に変化する領域を割れ発生の有無を判定する割れ発生判定領域として設定するプレス成形割れ判定領域設定部と、
該プレス成形割れ判定領域設定部において設定した前記割れ発生判定領域について、前記金属板のプレス成形での圧縮変形における最大板厚増加量と、前記プレス成形での引張変形における相対板厚減少量と、をプレス成形におけるプレス成形割れ判定パラメータとして求めるプレス成形割れ判定パラメータ算出部と、
該プレス成形割れ判定パラメータ算出部により算出したプレス成形割れ判定パラメータと、前記成形限界条件取得部により取得した前記成形限界条件と、を比較して前記割れ発生判定領域における割れ発生の有無を判定するプレス成形割れ発生有無判定部と、を有することを特徴とするものである。
コンピュータを、成形限界条件導出ユニットと、プレス成形限界判定ユニットと、して実行させる機能を備え、
前記成形限界条件導出ユニットを、
前記金属板を前記変形経路で変形させる基礎成形試験の種々の成形条件について取得した前記金属板における前記変形経路が圧縮変形から引張変形に変化する部位の割れ発生の有無に関する試験結果を取り込む基礎成形試験結果取込部と、
前記金属板の前記基礎成形試験を解析対象とするFEM解析を前記種々の成形条件について行い、前記金属板の板厚の変化を算出する基礎成形試験FEM解析部と、
該基礎成形試験FEM解析部により算出した前記金属板の板厚の変化に基づいて、前記種々の成形条件について、前記変形経路の圧縮変形において前記金属板が最大板厚に至るまでの板厚の変化量である最大板厚増加量と、前記変形経路において圧縮変形から引張変形へと変化して前記金属板が最大板厚から最小板厚に至るまでの板厚の変化量である相対板厚減少量と、を基礎成形試験割れ判定パラメータとして求める基礎成形試験割れ判定パラメータ算出部と、
前記基礎成形試験結果取込部により取り込んだ種々の成形条件での金属板の割れ発生の有無と、前記基礎成形試験割れ判定パラメータ算出部により求めた基礎成形試験割れ判定パラメータと、を関連付けて、前記最大板厚増加量及び前記相対板厚減少量を各軸とする二次元座標上にプロットする基礎成形試験割れ判定パラメータプロット部と、
該二次元座標上にプロットした割れ発生の有無の分布に基づいて、前記変形経路で前記金属板が変形する部位の割れ発生の有無を区分する成形限界線を成形限界条件として求める成形限界条件取得部と、して実行させる機能と、
前記プレス成形限界判定ユニットを、
前記変形経路で前記金属板が変形する部位の割れ発生の有無に関する成形限界条件として求める成形限界条件取得部と、
前記金属板を対象とするプレス成形のFEM解析を行うプレス成形FEM解析部と、
該プレス成形FEM解析部によるFEM解析結果に基づき、前記金属板の変形経路が圧縮変形から引張変形に変化する領域を割れ発生の有無を判定する割れ発生判定領域として設定するプレス成形割れ判定領域設定部と、
該プレス成形割れ判定領域設定部において設定した前記割れ発生判定領域について、前記金属板のプレス成形での圧縮変形における最大板厚増加量と、前記プレス成形での引張変形における相対板厚減少量と、をプレス成形におけるプレス成形割れ判定パラメータとして求めるプレス成形割れ判定パラメータ算出部と、
該プレス成形割れ判定パラメータ算出部により算出したプレス成形割れ判定パラメータと、前記成形限界条件取得部により取得した前記成形限界条件と、を比較して前記割れ発生判定領域における割れ発生の有無を判定するプレス成形割れ発生有無判定部と、して実行させる機能と、を有することを特徴とするものである。
前記プレス成形割れ発生有無判定工程において前記割れ発生判定領域に割れ発生有りと判定された場合、該割れ発生判定領域に割れ発生無しと判定されるまで、前記プレス成形FEM解析工程における成形条件を変更し、前記プレス成形FEM解析工程と、前記プレス成形割れ判定領域設定工程と、前記プレス成形割れ判定パラメータ算出工程と、前記プレス成形割れ発生有無判定工程と、を繰り返し行うことを特徴とするものである。
本発明の実施の形態1及び実施の形態2について説明するに先立ち、本発明を着想するに至った経緯を説明する。
そこで、一次経路での圧縮変形による圧縮変形量と、二次経路での引張変形による引張変形量、のそれぞれを、金属板の板厚方向の真ひずみ(板厚変化量)で表すことを想到した。
図2において、縦軸は圧縮変形から引張変形へと変化する変形経路での金属板の板厚方向の真ひずみ(=-ln(変形後板厚/変形前板厚))で与えられる板厚減少率、横軸は金属板の変形開始からの経過時間である。
このとき、(i)一次経路での圧縮変形による板厚方向の真ひずみεcompressionと、(ii)二次経路での引張変形による板厚方向の真ひずみεtension after compressionは、それぞれ、式(1)及び式(2)で与えられる。
また、圧縮変形による加工硬化とその後の延性等の変形特性の低下との関係は、プレス成形に用いる金属板に固有の特性と考えられるので、実際のプレス成形の替わりに、金属板を圧縮変形から引張変形に変化する変形経路で変形させる成形試験により、金属板における割れ発生の有無を求めることを着想した。
<プレス成形割れ判定方法>
本発明の実施の形態1に係るプレス成形割れ判定方法は、金属板のプレス成形において、金属板の変形経路が圧縮変形から引張変形に変化する部位の割れ発生の有無を判定するものであって、図1に示すように、成形限界条件導出ステップS10と、プレス成形限界判定ステップS20と、を含む。
成形限界条件導出ステップS10は、金属板を圧縮変形から引張変形に変化する変形経路で変形させる基礎成形試験を行い、金属板における圧縮変形から引張変形に変化する部位の割れ発生の有無に関する成形限界条件を導出するステップであり、図1に示すように、基礎成形試験工程S11と、基礎成形試験FEM解析工程S13と、基礎成形試験割れ判定パラメータ算出工程S15と、基礎成形試験割れ判定パラメータプロット工程S17と、成形限界条件取得工程S19と、を有する。
基礎成形試験工程S11は、金属板を圧縮変形から引張変形に変化する変形経路で変形させる基礎成形試験を種々の成形条件で行い、種々の成形条件について、金属板における変形経路が圧縮変形から引張変形に変化する部位の割れ発生の有無を取得する工程である。
そして、金属板における圧縮変形を受けた部位は、パンチ肩部33aに接してダイ穴部35aに押し込まれることで引張変形を受け、ダイ穴部35aへの引き込み後においても引張変形を受ける。
その結果、底付き柱状容器41のコーナー部41aとその周辺における縦壁部45は、圧縮変形から引張変形へと変化する変形経路で成形される。
基礎成形試験FEM解析工程S13は、金属板の基礎成形試験を解析対象とするFEM解析を種々の成形条件について行い、金属板の板厚の変化を算出する工程である。
図2に示すように、金属板は、圧縮変形する過程では板厚が増加して最大板厚hcに達し、圧縮変形後に引張変形する過程では板厚が減少する。ここで、引張変形における板厚の最小値を最小板厚htと表記する。
基礎成形試験割れ判定パラメータ算出工程S15は、基礎成形試験FEM解析工程S13において算出した金属板の板厚の変化に基づいて、種々の成形条件について、変形経路の圧縮変形において金属板が最大板厚hcに至るまでの板厚の変化量である最大板厚増加量と、変形経路において圧縮変形から引張変形へと変化して金属板が最大板厚hcから最小板厚htに至るまでの板厚の変化量である相対板厚減少量と、を基礎成形試験割れ判定パラメータとして算出する工程である。
そして、このように算出した最大板厚増加量と相対板厚減少量とを基礎成形試験割れ判定パラメータとして取得する。
基礎成形試験割れ判定パラメータプロット工程S17は、図6に一例として示すように、基礎成形試験工程S11において種々の成形条件について取得した割れの発生の有無と、基礎成形試験割れ判定パラメータ算出工程S15において種々の成形条件について求めた基礎成形試験割れ判定パラメータと、を関連付けて、最大板厚増加量及び相対板厚減少量を各軸とする二次元座標上にプロットする工程である。
成形限界条件取得工程S19は、基礎成形試験割れ判定パラメータプロット工程S17において二次元座標上にプロットした割れ発生の有無の分布に基づいて、圧縮変形から引張変形に変化する変形経路で金属板が変形する部位の割れ発生の有無を区分する成形限界線を成形限界条件として取得する工程である。
プレス成形限界判定ステップS20は、成形限界条件導出ステップS10において導出した成形限界条件に基づいて、金属板のプレス成形において、金属板の変形経路が圧縮変形から引張変形に変化する部位の割れ発生の有無を判定するステップであり、図1に示すように、プレス成形FEM解析工程S21と、プレス成形割れ判定領域設定工程S23と、プレス成形割れ判定パラメータ算出工程S25と、プレス成形割れ発生有無判定工程S27と、を有する。
プレス成形FEM解析工程S21は、金属板を対象とするプレス成形のFEM解析を行う工程である。
プレス成形FEM解析工程S21におけるFEM解析により、プレス成形において金属板に生じるひずみ、応力及び板厚等の変化をFEM解析に用いる要素ごとに求めることができる。
プレス成形割れ判定領域設定工程S23は、プレス成形FEM解析工程S21におけるFEM解析結果に基づき、金属板のプレス成形における変形経路が圧縮変形から引張変形に変化する領域を割れ発生の有無を判定する割れ発生判定領域として設定する工程である。
プレス成形割れ判定パラメータ算出工程S25は、プレス成形FEM解析工程S21におけるFEM解析結果に基づいて、プレス成形割れ判定領域設定工程S23において設定した割れ発生判定領域について、圧縮変形において最大板厚に至るまでの板厚の変化量である最大板厚増加量と、圧縮変形から引張変形へと変化して最大板厚から最小板厚い至るまでの板厚の変化量である相対板厚減少量と、をプレス成形割れ判定パラメータとして求める工程である。
本実施の形態では、金属板の初期の板厚h0と圧縮変形での最大板厚hcとを用いて、前述した式(1)により与えられる圧縮変形での真ひずみεcompressionを最大板厚増加量として算出し、最大板厚hcと引張変形での最小板厚htとを用いて、前述した式(2)により与えられる圧縮変形後の引張変形での真ひずみεtension after compressionを相対板厚減少量として算出する。
プレス成形割れ発生有無判定工程S27は、プレス成形割れ判定パラメータ算出工程S25において算出したプレス成形割れ判定パラメータと、成形限界条件取得工程S19において取得した成形限界条件と、を比較し、割れ発生判定領域の割れ発生の有無を判定する工程である。
まず、プレス成形割れ判定パラメータ算出工程S25で求めたプレス成形割れ判定パラメータを、最大板厚増加量と相対板厚減少量を縦軸と横軸とする二次元座標上にプロットする。
これに対し、プレス成形割れ判定パラメータが成形限界線を超える、すなわち、プレス成形の最大板厚増加量に対応する成形限界条件の相対板厚減少量よりもプレス成形の相対板厚減少量が大きい、のであれば割れ有り、と判定する。
これに対し、絞り加工では、金属板を圧縮変形させる一次経路において大きな圧縮変形量を付与することができ、また、その後の二次経路においても大きな引張変形を与えることができる。これにより、絞り加工による基礎成形試験では、圧縮変形における最大板厚増加量と圧縮変形後の引張変形における相対板厚減少量とを広い範囲で求めることができるため、割れ発生の有無を区分する成形限界線を広い範囲で作成することができ、成形限界線の精度を高めるとともに適用可能な成形限界条件を広範囲とすることができる。
もっとも、本発明において、基礎成形試験割れ判定パラメータ又はプレス成形割れ判定パラメータとして求める最大板厚増加量及び相対板厚減少量は、例えば、圧縮変形及び圧縮変形後の引張変形における真ひずみから変換される公称ひずみや、圧縮変形での板厚方向の真ひずみをプラスとし、引張変形での板厚方向の真ひずみをマイナスとして算出したものであってもよい。
本発明の実施の形態1に係るプレス成形割れ判定装置1は、金属板のプレス成形において、金属板の変形経路が圧縮変形から引張変形に変化する部位の割れ発生の有無を判定するものであって、図7に示すように、成形限界条件導出ユニット10と、プレス成形限界判定ユニット20と、を備える。
プレス成形割れ判定装置1は、コンピュータ(PC等)のCPU(中央演算処理装置)によって構成されたものであってもよい。この場合、上記の各ユニットは、コンピュータのCPUが所定のプログラムを実行することによって機能する。
成形限界条件導出ユニット10は、金属板を圧縮変形から引張変形に変化する変形経路で変形させる基礎成形試験を行い、金属板における圧縮変形から引張変形に変化する部位の割れ発生の有無に関する成形限界条件を導出するものであり、図7に示すように、基礎成形試験結果取込部11と、基礎成形試験FEM解析部13と、基礎成形試験割れ判定パラメータ算出部15と、基礎成形試験割れ判定パラメータプロット部17と、成形限界条件取得部19と、を有する。
基礎成形試験結果取込部11は、金属板を圧縮変形から引張変形に変化する変形経路で変形させる基礎成形試験の種々の成形条件について取得した金属板における変形経路が圧縮変形から引張変形に変化する部位の割れ発生の有無に関する試験結果を取り込むものである。
基礎成形試験FEM解析部13は、金属板の基礎成形試験を解析対象とするFEM解析を種々の成形条件について行い、金属板の板厚の変化を算出するものである。
基礎成形試験割れ判定パラメータ算出部15は、基礎成形試験FEM解析工程S13において算出した金属板の板厚の変化に基づいて、種々の成形条件について、変形経路の圧縮変形において金属板が最大板厚hcに至るまでの板厚の変化量である最大板厚増加量と、変形経路において圧縮変形から引張変形へと変化して金属板が最大板厚hcから最小板厚htに至るまでの板厚の変化量である相対板厚減少量と、を基礎成形試験割れ判定パラメータとして算出するものである。
基礎成形試験割れ判定パラメータプロット部17は、図6に一例として示すように、基礎成形試験結果取込部11により取り込んだ種々の成形条件での金属板の割れ発生の有無と、基礎成形試験割れ判定パラメータ算出部15により種々の成形条件について求めた基礎成形試験割れ判定パラメータと、を関連付けて、最大板厚増加量及び相対板厚減少量を各軸とする二次元座標上にプロットするものである。
成形限界条件取得部19は、基礎成形試験割れ判定パラメータプロット部17により二次元座標上にプロットした割れ発生の有無の分布に基づいて、圧縮変形から引張変形に変化する変形経路で金属板が変形する部位の割れ発生の有無を区分する成形限界線を成形限界条件として取得するものである。
プレス成形限界判定ユニット20は、成形限界条件導出ユニット10により導出した成形限界条件に基づいて、金属板のプレス成形において、金属板の変形経路が圧縮変形から引張変形に変化する部位の割れ発生の有無を判定するステップであり、図7に示すように、プレス成形FEM解析部21と、プレス成形割れ判定領域設定部23と、プレス成形割れ判定パラメータ算出部25と、プレス成形割れ発生有無判定部27と、を有する。
プレス成形FEM解析部21は、金属板を対象とするプレス成形のFEM解析を行うものである。
プレス成形FEM解析部21におけるFEM解析は、前述した実施の形態1のプレス成形FEM解析工程S21と同様に、プレス成形において金属板に生じるひずみ、応力及び板厚等の変化をFEM解析に用いる要素ごとに求める。
プレス成形割れ判定領域設定部23は、プレス成形FEM解析部21によるFEM解析結果に基づき、金属板のプレス成形における変形経路が圧縮変形から引張変形に変化する領域を割れ発生の有無を判定する割れ発生判定領域として設定するものである。
プレス成形割れ判定パラメータ算出部25は、プレス成形FEM解析部21によるFEM解析結果に基づいて、プレス成形割れ判定領域設定部23により設定した割れ発生判定領域について、圧縮変形において最大板厚に至るまでの板厚の変化量である最大板厚増加量と、圧縮変形から引張変形へと変化して最大板厚から最小板厚に至るまでの板厚の変化量である相対板厚減少量と、をプレス成形割れ判定パラメータとして求めるものである。
プレス成形割れ発生有無判定部27は、プレス成形割れ判定パラメータ算出部25により算出したプレス成形割れ判定パラメータと、成形限界条件導出ユニット10により導出した成形限界条件と、を比較し、割れ発生判定領域の割れ発生の有無を判定するものである。
本発明の実施の形態1は、コンピュータによって構成されたプレス成形割れ判定装置1の各部を機能させるプレス成形割れ判定プログラムとして構成することができる。
すなわち、本発明の実施の形態1に係るプレス成形割れ判定プログラムは、金属板のプレス成形において、前記金属板の変形経路が圧縮変形から引張変形に変化する部位の割れ発生の有無を判定するものであって、コンピュータを、図7に一例として示すような、成形限界条件導出ユニット10と、プレス成形限界判定ユニット20と、して実行させる機能を有するものである。
<プレス成形割れ抑制方法>
本発明の実施の形態2に係るプレス成形割れ抑制方法は、前述した本発明の実施の形態1に記載のプレス成形割れ判定方法により、金属板のプレス成形において金属板の変形経路が圧縮変形から引張変形に変化する部位の割れ発生の有無を判定し、該判定した結果に基づいて、プレス成形における割れ発生を抑制する成形条件を求めるものである。以下、本実施の形態2に係るプレス成形割れ抑制方法について、図8に基づいて説明する。
成形可能領域とは、図6に一例として示す二次元座標上において、成形限界線よりも相対板厚減少量が小さい領域である。
続いて、設定した暫定成形仕様でのプレス成形品のプレス成形のFEM解析を行い、プレス成形におけるプレス成形割れ判定パラメータを算出する(S43)。プレス成形割れ判定パラメータの算出は、実施の形態1に係るプレス成形割れ判定方法のプレス成形FEM解析工程S21と、プレス成形割れ判定領域設定工程S23と、プレス成形割れ判定パラメータ算出工程S25と、同様(図1)の手順に行う。
暫定成形仕様の変更は、例えば、ブランク形状や成形条件を変化させる。成形条件としては、例えば、絞り加工を行う場合においては、ブランクホルダーのしわ押さえ力を増加させると、金属板におけるフランジ部に相当する部位からの材料流入抵抗が増加する。その結果、圧縮変形での最大板厚増加量が減少し、引張変形での相対板厚減少量が増加する。そして、最大板厚増加量が小さい方が、相対板厚減少量の限界値が増加するため、割れ抑制に効果的である。
また、図13より、コーナー部71aにおける縦壁部75同士の稜線のフランジ部77側(図13のP部)では、割れ危険度の値が0.8を超えて高く、割れが発生しやすいことが分かる。
図14に、算出したプレス成形割れ判定パラメータを最大板厚増加量と相対板厚減少量の二次元座標上にプロットしたグラフを示す。さらに、図15に、算出した割れ判定パラメータを用いて求めた割れ危険度を部品71に表示したコンター図を示す。
さらに、図15に示すように、図13において縦壁部75における割れ危険度の高かったP部の割れ危険度が低下しており、図14に示す結果と同様、縦壁部75における割れを抑制できたことが示された。
さらに、本発明に係るプレス成形割れ抑制方法によれば、金属板のプレス成形において、前記金属板の変形経路が圧縮変形から引張変形に変化する部位の割れ発生を判定し、その判定に基づいて成形条件を変更することにより、プレス成形における割れの発生を抑制することができる成形条件を決定できることが示された。
10 成形限界条件導出ユニット
11 基礎成形試験結果取込部
13 基礎成形試験FEM解析部
15 基礎成形試験割れ判定パラメータ算出部
17 基礎成形試験割れ判定パラメータプロット部
19 成形限界条件取得部
20 プレス成形限界判定ユニット
21 プレス成形FEM解析部
23 プレス成形割れ判定領域設定部
25 プレス成形割れ判定パラメータ算出部
27 プレス成形割れ発生有無判定部
31 金型
33 パンチ
33a パンチ肩部
35 ダイ
35a ダイ穴部
35b ダイ肩部
37 ブランクホルダー
41 底付き柱状容器
41a コーナー部
43 底部
45 縦壁部
47 フランジ部
51 金属板
61 金型
63 パンチ
63a パンチ肩部
65 ダイ
65a ダイ穴部
65b ダイ肩部
67 ブランクホルダー
71 部品
71a コーナー部
73 底部
75 縦壁部
77 フランジ部
81 金属板
Claims (4)
- 金属板のプレス成形において、前記金属板の変形経路が圧縮変形から引張変形に変化する部位の割れ発生の有無を判定するプレス成形割れ判定方法であって、
成形限界条件導出ステップと、プレス成形限界判定ステップと、を含み、
前記成形限界条件導出ステップは、
前記金属板を前記変形経路で変形させる基礎成形試験を種々の成形条件で行い、該種々の成形条件について、前記金属板における前記変形経路が圧縮変形から引張変形に変化する部位の割れ発生の有無を取得する基礎成形試験工程と、
前記金属板の前記基礎成形試験を解析対象とするFEM解析を前記種々の成形条件について行い、前記金属板の板厚の変化を算出する基礎成形試験FEM解析工程と、
該基礎成形試験FEM解析工程において算出した前記金属板の板厚の変化に基づいて、前記種々の成形条件について、前記変形経路の圧縮変形において前記金属板が最大板厚に至るまでの板厚の変化量である最大板厚増加量と、前記変形経路において圧縮変形から引張変形へと変化して前記金属板が最大板厚から最小板厚に至るまでの板厚の変化量である相対板厚減少量と、を基礎成形試験割れ判定パラメータとして求める基礎成形試験割れ判定パラメータ算出工程と、
前記基礎成形試験工程において前記種々の成形条件について取得した割れの発生の有無と、前記基礎成形試験割れ判定パラメータ算出工程において前記種々の成形条件について求めた基礎成形試験割れ判定パラメータと、を関連付けて、前記最大板厚増加量及び前記相対板厚減少量を各軸とする二次元座標上にプロットする基礎成形試験割れ判定パラメータプロット工程と、
該二次元座標上にプロットした割れ発生の有無の分布に基づいて、前記変形経路で前記金属板が変形する部位の割れ発生の有無を区分する成形限界線を成形限界条件として求める成形限界条件取得工程と、を有し、
前記プレス成形限界判定ステップは、
前記金属板を対象とするプレス成形のFEM解析を行うプレス成形FEM解析工程と、
該プレス成形FEM解析工程のFEM解析結果に基づき、前記金属板の変形経路が圧縮変形から引張変形に変化する領域を割れ発生の有無を判定する割れ発生判定領域として設定するプレス成形割れ判定領域設定工程と、
該プレス成形割れ判定領域設定工程において設定した前記割れ発生判定領域について、前記金属板のプレス成形での圧縮変形における最大板厚増加量と、前記プレス成形での引張変形における相対板厚減少量と、をプレス成形におけるプレス成形割れ判定パラメータとして算出するプレス成形割れ判定パラメータ算出工程と、
該プレス成形割れ判定パラメータ算出工程において算出したプレス成形割れ判定パラメータと、前記成形限界条件取得工程で取得した前記成形限界条件と、を比較して前記割れ発生判定領域における割れ発生の有無を判定するプレス成形割れ発生有無判定工程と、を有することを特徴とするプレス成形割れ判定方法。 - 金属板のプレス成形において、前記金属板の変形経路が圧縮変形から引張変形に変化する部位の割れ発生の有無を判定するプレス成形割れ判定装置であって、
成形限界条件導出ユニットと、プレス成形限界判定ユニットと、を備え、
前記成形限界条件導出ユニットは、
前記金属板を前記変形経路で変形させる基礎成形試験の種々の成形条件について取得した前記金属板における前記変形経路が圧縮変形から引張変形に変化する部位の割れ発生の有無に関する試験結果を取り込む基礎成形試験結果取込部と、
前記金属板の前記基礎成形試験を解析対象とするFEM解析を前記種々の成形条件について行い、前記金属板の板厚の変化を算出する基礎成形試験FEM解析部と、
該基礎成形試験FEM解析部により算出した前記金属板の板厚の変化に基づいて、前記種々の成形条件について、前記変形経路の圧縮変形において前記金属板が最大板厚に至るまでの板厚の変化量である最大板厚増加量と、前記変形経路において圧縮変形から引張変形へと変化して前記金属板が最大板厚から最小板厚に至るまでの板厚の変化量である相対板厚減少量と、を基礎成形試験割れ判定パラメータとして求める基礎成形試験割れ判定パラメータ算出部と、
前記基礎成形試験結果取込部により取り込んだ割れ発生の有無と、前記基礎成形試験割れ判定パラメータ算出部により求めた基礎成形試験割れ判定パラメータと、を関連付けて、前記最大板厚増加量及び前記相対板厚減少量を各軸とする二次元座標上にプロットする基礎成形試験割れ判定パラメータプロット部と、
該二次元座標上にプロットした割れ発生の有無の分布に基づいて、前記変形経路で前記金属板が変形する部位の割れ発生の有無を区分する成形限界線を成形限界条件として求める成形限界条件取得部と、を有し、
前記プレス成形限界判定ユニットは、
前記金属板を対象とするプレス成形のFEM解析を行うプレス成形FEM解析部と、
該プレス成形FEM解析部によるFEM解析結果に基づき、前記金属板の変形経路が圧縮変形から引張変形に変化する領域を割れ発生の有無を判定する割れ発生判定領域として設定するプレス成形割れ判定領域設定部と、
該プレス成形割れ判定領域設定部において設定した前記割れ発生判定領域について、前記金属板のプレス成形での圧縮変形における最大板厚増加量と、前記プレス成形での引張変形における相対板厚減少量と、をプレス成形におけるプレス成形割れ判定パラメータとして求めるプレス成形割れ判定パラメータ算出部と、
該プレス成形割れ判定パラメータ算出部により算出したプレス成形割れ判定パラメータと、前記成形限界条件取得部により取得した前記成形限界条件と、を比較して前記割れ発生判定領域における割れ発生の有無を判定するプレス成形割れ発生有無判定部と、を有することを特徴とするプレス成形割れ判定装置。 - 金属板のプレス成形において、前記金属板の変形経路が圧縮変形から引張変形に変化する部位の割れ発生の有無を判定するプレス成形割れ判定プログラムであって、
コンピュータを、成形限界条件導出ユニットと、プレス成形限界判定ユニットと、して実行させる機能を備え、
前記成形限界条件導出ユニットを、
前記金属板を前記変形経路で変形させる基礎成形試験の種々の成形条件について取得した前記金属板における前記変形経路が圧縮変形から引張変形に変化する部位の割れ発生の有無に関する試験結果を取り込む基礎成形試験結果取込部と、
前記金属板の前記基礎成形試験を解析対象とするFEM解析を前記種々の成形条件について行い、前記金属板の板厚の変化を算出する基礎成形試験FEM解析部と、
該基礎成形試験FEM解析部により算出した前記金属板の板厚の変化に基づいて、前記種々の成形条件について、前記変形経路の圧縮変形において前記金属板が最大板厚に至るまでの板厚の変化量である最大板厚増加量と、前記変形経路において圧縮変形から引張変形へと変化して前記金属板が最大板厚から最小板厚に至るまでの板厚の変化量である相対板厚減少量と、を基礎成形試験割れ判定パラメータとして求める基礎成形試験割れ判定パラメータ算出部と、
前記基礎成形試験結果取込部により取り込んだ種々の成形条件での金属板の割れ発生の有無と、前記基礎成形試験割れ判定パラメータ算出部により求めた基礎成形試験割れ判定パラメータと、を関連付けて、前記最大板厚増加量及び前記相対板厚減少量を各軸とする二次元座標上にプロットする基礎成形試験割れ判定パラメータプロット部と、
該二次元座標上にプロットした割れ発生の有無の分布に基づいて、前記変形経路で前記金属板が変形する部位の割れ発生の有無を区分する成形限界線を成形限界条件として求める成形限界条件取得部と、して実行させる機能と、
前記プレス成形限界判定ユニットを、
前記変形経路で前記金属板が変形する部位の割れ発生の有無に関する成形限界条件として求める成形限界条件取得部と、
前記金属板を対象とするプレス成形のFEM解析を行うプレス成形FEM解析部と、
該プレス成形FEM解析部によるFEM解析結果に基づき、前記金属板の変形経路が圧縮変形から引張変形に変化する領域を割れ発生の有無を判定する割れ発生判定領域として設定するプレス成形割れ判定領域設定部と、
該プレス成形割れ判定領域設定部において設定した前記割れ発生判定領域について、前記金属板のプレス成形での圧縮変形における最大板厚増加量と、前記プレス成形での引張変形における相対板厚減少量と、をプレス成形におけるプレス成形割れ判定パラメータとして求めるプレス成形割れ判定パラメータ算出部と、
該プレス成形割れ判定パラメータ算出部により算出したプレス成形割れ判定パラメータと、前記成形限界条件取得部により取得した前記成形限界条件と、を比較して前記割れ発生判定領域における割れ発生の有無を判定するプレス成形割れ発生有無判定部と、して実行させる機能と、を有することを特徴とするプレス成形割れ判定プログラム。 - 請求項1に記載のプレス成形割れ判定方法により、金属板のプレス成形において金属板の変形経路が圧縮変形から引張変形に変化する部位の割れ発生の有無を判定し、該判定した結果に基づいて、プレス成形における割れ発生を抑制する成形条件を求めるプレス成形割れ抑制方法であって、
前記プレス成形割れ発生有無判定工程において前記割れ発生判定領域に割れ発生有りと判定された場合、該割れ発生判定領域に割れ発生無しと判定されるまで、前記プレス成形FEM解析工程における成形条件を変更し、前記プレス成形FEM解析工程と、前記プレス成形割れ判定領域設定工程と、前記プレス成形割れ判定パラメータ算出工程と、前記プレス成形割れ発生有無判定工程と、を繰り返し行うことを特徴とするプレス成形割れ抑制方法。
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