JP7218687B2 - 層状岩塩構造を示し、リチウム、ニッケル、タングステン及び酸素を含有する正極活物質の製造方法 - Google Patents
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Description
ここで、焼成後のリチウムニッケル金属酸化物の表面を、水で洗浄して、焼成後のリチウムニッケル金属酸化物の表面に付着し得る水溶性不純物を除去する技術も知られている。
本発明はかかる知見に基づき完成されたものである。
a)層状岩塩構造を示すリチウムニッケルタングステン含有酸化物を準備する工程、
b)水及び水溶性有機溶媒を含有する洗浄溶剤を準備する工程、
c)前記リチウムニッケルタングステン含有酸化物及び前記洗浄溶剤を混合して、前記リチウムニッケルタングステン含有酸化物を洗浄する工程、
d)前記リチウムニッケルタングステン含有酸化物を乾燥する工程、を有することを特徴とする。
a)層状岩塩構造を示すリチウムニッケルタングステン含有酸化物を準備する工程、
b)水及び水溶性有機溶媒を含有する洗浄溶剤を準備する工程、
c)前記リチウムニッケルタングステン含有酸化物及び前記洗浄溶剤を混合して、前記リチウムニッケルタングステン含有酸化物を洗浄する工程、
d)前記リチウムニッケルタングステン含有酸化物を乾燥する工程、を有することを特徴とする。
以下、本発明の正極活物質の製造方法で製造される正極活物質を、本発明の正極活物質ということがある。
一般式(1) LiaNibWcMdDeOfFg
一般式(1)において、a、b、c、d、e、f、gは、0.5≦a≦2、0.8≦b<1、0<c<0.2、0≦d<0.2、0≦e<0.2、b+c+d+e=1、1.8≦f≦2.2、0≦g≦0.2を満足する。
Mは、Co、Mn、Al、Mo、Zrから選択される金属である。
DはLi、Ni、W、M、O、F以外の元素である。
そうすると、リチウムニッケルコバルトアルミニウム酸化物における充電時の酸化反応としては、Ni3+→Ni4++e-との一電子酸化が生じることになる。
bは、0.85≦b≦0.99を満足するのが好ましく、0.9≦b≦0.98を満足するのがより好ましく、0.93≦b≦0.97を満足するのがさらに好ましい。
一般式(1)において、dは、0<d≦0.15を満足するのが好ましく、0.005≦d≦0.1を満足するのがより好ましく、0.01≦d≦0.08を満足するのがさらに好ましく、0.02≦d≦0.06を満足するのがさらにより好ましく、0.03≦d≦0.05を満足するのが特に好ましい。
2)前記遷移金属水酸化物を加熱して、付着水を除去する又は遷移金属酸化物とする工程
3)付着水が除去された遷移金属水酸化物又は前記遷移金属酸化物とリチウム塩を混合し、焼成する工程
ニッケル塩及びタングステン化合物並びに必要に応じてM及び/又はDで規定される元素を含む化合物を水に溶解し、ニッケル及びタングステン並びに必要に応じてM及び/又はDを所定の比で含む遷移金属含有水溶液を調製する工程、
塩基性水溶液を調製する工程、
前記塩基性水溶液と前記遷移金属含有水溶液を混合し、ニッケル及びタングステン並びに必要に応じてM及び/又はDを遷移金属水酸化物として析出させる遷移金属水酸化物析出工程、を含む。
不活性ガスとしては、窒素、アルゴン、ヘリウムを例示できる。
脱酸素剤、還元剤、酸化防止剤としては、アスコルビン酸及びその塩、グリオキシル酸及びその塩、ヒドラジン、ジメチルヒドラジン、ヒドロキノン、ジメチルアミンボラン、NaBH4、NaBH3CN、KBH4、亜硫酸及びその塩、チオ硫酸及びその塩、ピロ亜硫酸及びその塩、亜リン酸及びその塩、次亜リン酸及びその塩を例示できる。
加熱温度としては、100~800℃の範囲内が好ましく、200~700℃の範囲内がより好ましく、300~600℃の範囲内が特に好ましい。2)工程は常圧下で行ってもよいし、減圧下で行ってもよい。
3)工程は、付着水が除去された遷移金属水酸化物又は前記遷移金属酸化物とリチウム塩を混合し、焼成する工程である。
F化合物としては、LiF、NaF、KF、MgF2、CaF2、BaF2、AlF3などの金属フッ化物を例示できる。
P化合物としては、H3PO4、LiH2PO4、Li2HPO4、Li3PO4、NaH2PO4、Na2HPO4、Na3PO4、KH2PO4、K2HPO4、K3PO4などのリン酸及びリン酸塩を例示できる。
ここで、LNW酸化物の結晶生成の点から言及すると、なるべく低温で加熱した方が、均一な組成であって均一な形状の結晶が生成しやすい。そのため、第2焼成工程の温度としては、550~950℃、550~900℃、550~850℃、550~800℃の範囲を例示できる。
コート工程の存在に因り、本発明の正極活物質の寿命が改善される場合がある。また、3)工程の焼成において、コートした金属化合物が障壁となり、ニッケルが層状岩塩構造のリチウムサイトに移動することを抑制する場合があると考えられる。
金属化合物のうち、金属酸化物は、ペロブスカイト型などの結晶構造を示すものが好ましい。
coat-2)キレート化合物を含有するジルコニウム水溶液と、前記分散液を混合し、遷移金属酸化物の表面に水酸化ジルコニウムを析出させるジルコニウム析出工程、
coat-3)表面に水酸化ジルコニウムを析出させた遷移金属酸化物を乾燥してコート体とする工程
キレート化合物を含有するジルコニウム水溶液は、ジルコニウム化合物とキレート化合物を水に溶解して製造される。キレート化合物を含有するジルコニウム水溶液は、通常、酸性の溶液である。ジルコニウム水溶液におけるジルコニウムに対するキレート化合物のモル比としては、1以上が好ましく、1~10の範囲内が好ましく、1.5~8の範囲内がより好ましく、2~6の範囲内がさらに好ましい。
coat-3)工程での乾燥は、表面に水酸化ジルコニウムを析出させた遷移金属酸化物に付着した水分を除去することが主な目的である。ただし、加熱温度を高くすることで、遷移金属酸化物の表面に存在する水酸化ジルコニウムを脱水させて、酸化ジルコニウムに変化させてもよい。すなわち、コート体は、水酸化ジルコニウムでコートされた遷移金属酸化物でもよいし、酸化ジルコニウムでコートされた遷移金属酸化物でもよい。
単に水のみを洗浄溶剤として用いた場合には、その洗浄能力が高いために、LNW酸化物の表面の不純物だけではなく、リチウムなどのLNW酸化物の構成金属を溶解して除去する場合があると考えられるし、また、LNW酸化物の表面の結晶状態を著しく乱す場合があると考えられる。
水溶性有機溶媒の割合が過小であれば、水が多く含まれる洗浄溶剤の洗浄作用が強すぎる場合がある。水溶性有機溶媒の割合が過大の場合には、洗浄溶剤の可燃性が高まるため、好ましいとはいえない。
LNW酸化物を水に分散させた場合には、LNW酸化物からリチウムが溶出するため、塩基性を示す。pH8.5~11の範囲内の塩基性の緩衝液を使用することで、LNW酸化物における層状岩塩構造からのリチウムの溶出を抑制できると考えられる。また、タングステン化合物はアルカリ性の水溶液に溶解しやすいことが知られているため、pH1.5~5.5の範囲内の緩衝液を使用することで、LNW酸化物における層状岩塩構造からのタングステンの溶出を抑制できると考えられる。
好適な酸性のpHの範囲として、2~5、3~5、3.5~5、3.7~4.5を例示できる。好適な塩基性のpHの範囲として、8.7~10.5、9~10を例示できる。
また、乾燥温度を150~500℃の範囲内としてもよいし、又は、乾燥後のLNW酸化物を150~500℃の温度で加熱してもよい。150~500℃との比較的高い温度でLNW酸化物を処理することで、c)工程で乱れた表面の結晶構造が整えられると推定される。150~500℃の範囲内の温度としては、200~400℃の範囲内が好ましく、300~400℃の範囲内がより好ましく、330~370℃の範囲内が特に好ましい。
a)工程:1)工程
硫酸ニッケル6水和物、硫酸コバルト7水和物、及び、タングステン酸ナトリウム2水和物を、ニッケル、コバルト、タングステンのモル比が95:4:1となる量で、純水に溶解させて、400mLの遷移金属含有水溶液を調製した。
大気下、遷移金属水酸化物を300℃で5時間加熱して、遷移金属酸化物とした。
10gの遷移金属酸化物、2.12gの水酸化リチウム無水物、0.13gのNa3PO4、0.023gのLiFを乳鉢で混合し、混合物とした。そして、前記混合物を、大気雰囲気下、550℃で15時間加熱し、第1焼成体とした。
実施例1のLNW酸化物の理論上の組成は、Li1Ni0.95Co0.04W0.01Na0.01P0.01O2F0.01である。
蒸留水0.5mL(0.5g)とエタノール1mL(0.789g)を混合して、実施例1の洗浄溶剤とした。実施例1の洗浄溶剤におけるエタノールの割合は、0.789g/(0.5g+0.789g)=0.61であった。
実施例1の洗浄溶剤の全量と1gの実施例1のLNW酸化物を混合し、1分間撹拌することで、実施例1のLNW酸化物を洗浄した。混合物におけるLNW酸化物の質量%は、100×1g/(1g+0.5g+0.789g)=43.7であった。
洗浄後の実施例1のLNW酸化物を濾過し、減圧下、80℃で乾燥することで、実施例1の正極活物質を製造した。
セパレータとしてガラスフィルター(ヘキストセラニーズ社)を準備した。
また、厚さ500μmの金属リチウム箔を準備した。
セパレータを対極と評価極で挟持し電極体とした。この電極体をコイン型電池ケースCR2032(宝泉株式会社)に収容し、さらに電解液を注入して、コイン型電池を得た。これを実施例1のリチウムイオン二次電池とした。
a)工程
実施例1のLNW酸化物を準備した。
b)工程
蒸留水0.5mL(0.5g)とエタノール1.5mL(1.1835g)を混合して、実施例2の洗浄溶剤とした。実施例2の洗浄溶剤におけるエタノールの割合は、1.1835g/(0.5g+1.1835g)=0.703であった。
c)工程
実施例2の洗浄溶剤の全量と1gの実施例1のLNW酸化物を混合し、1分間撹拌することで、LNW酸化物を洗浄した。混合物におけるLNW酸化物の質量%は、100×1g/(1g+0.5g+1.1835g)=37.3であった。
d)工程
洗浄後のLNW酸化物を濾過し、減圧下、80℃で乾燥することで、実施例2の正極活物質を製造した。
未洗浄の実施例1のLNW酸化物を正極活物質として用いたこと以外は、実施例1と同様の方法で、比較例1の正極及びリチウムイオン二次電池を製造した。
c)工程において、実施例1の洗浄溶剤に代えて5gの水を用いたこと以外は、実施例1と同様の方法で、比較例2の正極活物質、正極及びリチウムイオン二次電池を製造した。
c)工程の混合物におけるLNW酸化物の質量%は、100×1g/(1g+5g)=16.7であった。
c)工程において、実施例1の洗浄溶剤に代えて0.5gの水を用いたこと以外は、実施例1と同様の方法で、比較例3の正極活物質、正極及びリチウムイオン二次電池を製造した。
c)工程の混合物におけるLNW酸化物の質量%は、100×1g/(1g+0.5g)=66.7%であった。混合物における固形分の濃度が高かったため、作業が困難であった。実験室内では作業が可能であったものの、工業化する際には、混合物における固形分の濃度を低下する必要があるといえる。
実施例1、実施例2、比較例1~比較例3のリチウムイオン二次電池に対して、0.1mA/gの電流で4.4Vまで充電し、次いで、2.5Vまで放電した。ここで、初期効率を以下の式で算出した。これらの結果を表1に示す。
初期効率(%)=100×(放電容量)/(充電容量)
比較例2においては、未洗浄の比較例1よりは放電容量が増加したものの、実施例1、実施例2、比較例3と比べると、放電容量が低い。比較例2においては、洗浄においてLNW酸化物に対する水の量が多かったため、LNW酸化物を構成する金属が過剰に溶出したか、LNW酸化物の表面の結晶状態が過剰に乱れたと推定される。
洗浄においてLNW酸化物に対する水の量が少ない実施例1、実施例2、比較例3においては、充電容量、放電容量、初期効率のいずれのパラメータも好適な値であった。ただし、既述したとおり、比較例3においては、c)工程での作業性に難があった。洗浄溶剤として水とエタノールを併用した実施例1及び実施例2においては、作業性も良好であり、洗浄の効果も適正であったといえる。
c)工程において、実施例1の洗浄溶剤に代えて5gの水を用いたこと以外は、実施例1と同様の方法で、参考例1の正極活物質、正極及びリチウムイオン二次電池を製造した。
c)工程において、洗浄溶剤として、5gの水に代えて0.5gのリン酸系緩衝液(pH6.86)を用いたこと以外は、参考例1と同様の方法で、参考例2の正極活物質、正極及びリチウムイオン二次電池を製造した。
c)工程において、洗浄溶剤として、5gの水に代えて0.5gのホウ酸系緩衝液(pH9.18)を用いたこと以外は、参考例1と同様の方法で、参考例3の正極活物質、正極及びリチウムイオン二次電池を製造した。
c)工程において、洗浄溶剤として、5gの水に代えて0.5gのフタル酸系緩衝液(pH4.01)を用いたこと以外は、参考例1と同様の方法で、参考例4の正極活物質、正極及びリチウムイオン二次電池を製造した。
参考例1~参考例4のリチウムイオン二次電池に対して、評価例1と同様の試験を行い、評価した。結果を表2に示す。
なお、参考例2~参考例4において、c)工程の混合物におけるLNW酸化物の質量%は、100×1g/(1g+0.5g)=66.7であり、混合物における固形分の濃度が高かったため、作業が困難であった。
a)工程
実施例1のLNW酸化物を準備した。
b)工程
2mL(2g)のホウ酸系緩衝液(pH9.18)とエタノール3mL(2.367g)を混合して、実施例3の洗浄溶剤とした。実施例3の洗浄溶剤におけるエタノールの割合は、2.367g/(2g+2.367g)=0.542であった。
c)工程
1mLの実施例3の洗浄溶剤と1gの実施例1のLNW酸化物を混合し、1分間撹拌することでLNW酸化物を洗浄した。混合物におけるLNW酸化物の割合は53質量%であった。
d)工程
洗浄後のLNW酸化物を濾過し、減圧下、80℃で乾燥することで、実施例3の正極活物質を製造した。
c)工程の撹拌時間を5分間としたこと以外は、実施例3と同様の方法で、実施例4の正極及びリチウムイオン二次電池を製造した。
c)工程の撹拌時間を30分間としたこと以外は、実施例3と同様の方法で、実施例5の正極及びリチウムイオン二次電池を製造した。
c)工程の撹拌時間を60分間としたこと以外は、実施例3と同様の方法で、実施例6の正極及びリチウムイオン二次電池を製造した。
未洗浄の実施例1のLNW酸化物を正極活物質として用いたこと以外は、実施例3と同様の方法で、比較例4の正極及びリチウムイオン二次電池を製造した。
実施例3~実施例6及び比較例4のリチウムイオン二次電池に対して、評価例1と同様の試験を行い、評価した。結果を表3に示す。
a)工程
実施例1のa)工程における2)工程の後に以下のコート工程を行い、次いで、以下の3)工程を行ったこと以外は、実施例1と同様の方法で、実施例7のLNW酸化物を製造した。実施例7のLNW酸化物が層状岩塩構造を示すことは、粉末X線回折測定にて確認した。
純水に遷移金属酸化物を加えて、遷移金属酸化物の分散液を調製した。
0.3gの硫酸ジルコニウム、及び、キレート化合物としてのグリコール酸0.17gを水に溶解して、ヒドロキシカルボン酸含有ジルコニウム水溶液を調製した。なお、当該ヒドロキシカルボン酸含有ジルコニウム水溶液において、ジルコニウムとグリコール酸のモル比は1:2であった。
上記遷移金属酸化物の分散液と、上記ヒドロキシカルボン酸含有ジルコニウム水溶液を混合し混合液とした。次いで、該混合液のpHが12.5になるまで、水酸化ナトリウム水溶液を1時間かけて添加し、遷移金属酸化物の表面に水酸化ジルコニウムを析出させたコート体を得た。コート体を濾過で分離した後に、乾燥した。
乾燥後のコート体を、次段落の3)工程に供した。
10gのコート体、2.12gの水酸化リチウム無水物、0.13gのNa3PO4、0.023gのLiFを乳鉢で混合し、混合物とした。そして、前記混合物を、大気雰囲気下、650℃で5時間加熱し、第1焼成体とした。
第1焼成体を乳鉢で解砕し、粉末状とした。粉末状の第1焼成体を、酸素ガス雰囲気下、750℃で15時間加熱し、LNW酸化物を得た。該LNW酸化物を乳鉢で解砕し、実施例7のLNW酸化物とした。
実施例7のLNW酸化物の理論上の組成は、Li1Ni0.95Co0.04W0.01Zr0.0025Na0.01P0.01O2F0.01である。
実施例3の洗浄溶剤を準備した。
c)工程
1mLの実施例3の洗浄溶剤と1gの実施例7のLNW酸化物を混合し、60分間撹拌することで、実施例7のLNW酸化物を洗浄した。混合物におけるLNW酸化物の割合は53質量%であった。
d)工程
洗浄後の実施例7のLNW酸化物を濾過し、減圧下、80℃で乾燥することで、実施例7の正極活物質を製造した。
実施例4、実施例6及び実施例7のリチウムイオン二次電池に対して、0.1mA/gの電流で4.4Vまで充電し、次いで、2.5Vまで放電するとの充放電サイクルを繰り返し実行した。充放電サイクル数と放電容量の関係をグラフにして図1に示す。
他方、コート工程を経た実施例7の正極活物質は、洗浄時間が長期間であるものの、充放電サイクルが進行した際の放電容量の減少の程度が抑制されていることがわかる。すなわち、コート工程を経た実施例7の正極活物質は、好適に放電容量を維持できるといえる。その理由として、コート工程を経た実施例7の正極活物質は、層状岩塩構造の維持が好適に為されていると推定される。
d)工程を以下のとおりとしたこと以外は、実施例4と同様の方法で、実施例8の正極活物質を製造した。実施例8の正極活物質を用いたこと以外は、実施例4と同様の方法で、実施例8の正極及びリチウムイオン二次電池を製造した。
洗浄後のLNW酸化物を濾過し、減圧下、80℃で乾燥した。その後、大気下、LNW酸化物を150℃で5時間加熱することで、実施例8の正極活物質を製造した。
d)工程を以下のとおりとしたこと以外は、実施例4と同様の方法で、実施例9の正極活物質を製造した。実施例9の正極活物質を用いたこと以外は、実施例4と同様の方法で、実施例9の正極及びリチウムイオン二次電池を製造した。
洗浄後のLNW酸化物を濾過し、減圧下、80℃で乾燥した。その後、大気下、LNW酸化物を300℃で5時間加熱することで、実施例9の正極活物質を製造した。
d)工程を以下のとおりとしたこと以外は、実施例4と同様の方法で、実施例10の正極活物質を製造した。実施例10の正極活物質を用いたこと以外は、実施例4と同様の方法で、実施例10の正極及びリチウムイオン二次電池を製造した。
洗浄後のLNW酸化物を濾過し、減圧下、80℃で乾燥した。その後、大気下、LNW酸化物を350℃で5時間加熱することで、実施例10の正極活物質を製造した。
d)工程を以下のとおりとしたこと以外は、実施例4と同様の方法で、実施例11の正極活物質を製造した。実施例11の正極活物質を用いたこと以外は、実施例4と同様の方法で、実施例11の正極及びリチウムイオン二次電池を製造した。
洗浄後のLNW酸化物を濾過し、減圧下、80℃で乾燥した。その後、大気下、LNW酸化物を450℃で5時間加熱することで、実施例11の正極活物質を製造した。
d)工程を以下のとおりとしたこと以外は、実施例4と同様の方法で、実施例12の正極活物質を製造した。実施例12の正極活物質を用いたこと以外は、実施例4と同様の方法で、実施例12の正極及びリチウムイオン二次電池を製造した。
洗浄後のLNW酸化物を濾過し、減圧下、80℃で乾燥した。その後、大気下、LNW酸化物を550℃で5時間加熱することで、実施例12の正極活物質を製造した。
実施例4、実施例8~実施例12のリチウムイオン二次電池に対して、0.1mA/gの電流で4.4Vまで充電し、次いで、2.5Vまで放電するとの充放電サイクルを繰り返し実行した。充放電サイクル数と放電容量の関係をグラフにして図2に示す。
a)工程:1)工程
94g(357.6mmol)の硫酸ニッケル6水和物、4.2g(14.94mmol)の硫酸コバルト7水和物、0.6g(1.82mmol)のタングステン酸ナトリウム2水和物、0.35g(0.93mmol)の硝酸アルミニウム9水和物、及び、キレート化合物として0.28g(3.68mmol)のグリコール酸を、400mLの純水に溶解させて、遷移金属含有水溶液を調製した。
遷移金属含有水溶液におけるニッケル、コバルト、タングステン、アルミニウムのモル比は、95.5:4:0.5:0.25である。
大気下、遷移金属水酸化物を300℃で5時間加熱して、前駆体である遷移金属酸化物とした。
10gの前駆体、3.0g(125mmol)の水酸化リチウム無水物、0.475g(1.25mmol)のNa3PO412水和物、0.032g(1.25mmol)のLiFを乳鉢で混合し、混合物とした。そして、前記混合物を、大気雰囲気下、600℃で10時間加熱し、第1焼成体とした。
実施例13のLNW酸化物の理論上の組成は、Li1Ni0.955Co0.04W0.005Al0.0025Na0.03P0.01O2F0.01である。
0.02mol/Lのシュウ酸水溶液2質量部とエタノール2.4質量部を混合して、実施例13の洗浄溶剤とした。実施例13の洗浄溶剤におけるエタノールの割合は、2.4/(2+2.4)=0.55であった。0.02mol/Lのシュウ酸水溶液のpHは2であった。
50質量部の実施例13の洗浄溶剤と50質量部の実施例13のLNW酸化物を混合し、60分間撹拌することで、実施例13のLNW酸化物を洗浄した。混合物におけるLNW酸化物の割合は、50質量%であった。
洗浄後の実施例13のLNW酸化物を濾過し、減圧下、120℃で5時間乾燥することで、実施例13の正極活物質を製造した。
セパレータとしてガラスフィルター(ヘキストセラニーズ社)を準備した。
また、厚さ500μmの金属リチウム箔を準備した。
セパレータを対極と評価極で挟持し電極体とした。この電極体をコイン型電池ケースCR2032(宝泉株式会社)に収容し、さらに電解液を注入して、コイン型電池を得た。これを実施例13のリチウムイオン二次電池とした。
a)工程
実施例13のLNW酸化物を準備した。
b)工程
0.1mol/Lの炭酸水素アンモニウム水溶液2質量部とエタノール2.4質量部を混合して、実施例14の洗浄溶剤とした。実施例14の洗浄溶剤におけるエタノールの割合は、2.4/(2+2.4)=0.55であった。0.1mol/Lの炭酸水素アンモニウム水溶液のpHは7であった。
以下、実施例14の洗浄溶剤を用いたこと以外は、実施例13と同様の方法で、実施例14の正極活物質、正極及びリチウムイオン二次電池を製造した。
洗浄溶剤として水を用いたこと以外は、実施例13と同様の方法で、比較例5の正極活物質、正極及びリチウムイオン二次電池を製造した。
未洗浄の実施例13のLNW酸化物を正極活物質として用いたこと以外は、実施例13と同様の方法で、比較例6の正極及びリチウムイオン二次電池を製造した。
洗浄溶剤として0.02mol/Lのシュウ酸水溶液を用いたこと以外は、実施例13と同様の方法で、比較例7の正極活物質、正極及びリチウムイオン二次電池を製造した。
洗浄溶剤として0.1mol/Lの炭酸水素アンモニウム水溶液を用いたこと以外は、実施例13と同様の方法で、比較例8の正極活物質、正極及びリチウムイオン二次電池を製造した。
実施例13、実施例14、比較例5~比較例8のリチウムイオン二次電池を、0.1Cの電流で4.4Vまで充電し、次いで、2.5Vまで放電した。
表4に、充電容量、電圧2.5Vまでの放電容量、及び、電圧3.6Vまでの放電容量を示す。
Claims (6)
- a)層状岩塩構造を示すリチウムニッケルタングステン含有酸化物を準備する工程、
b)水及び水溶性有機溶媒を含有する洗浄溶剤を準備する工程、
c)前記リチウムニッケルタングステン含有酸化物及び前記洗浄溶剤を混合して、前記リチウムニッケルタングステン含有酸化物を洗浄する工程、
d)前記リチウムニッケルタングステン含有酸化物を乾燥する工程、を有し、
下記(II)、(IV)、(V)、(VII)、(IX)からなる群より1つ以上選択される構成要件(但し(V)及び(VII)は同時に選択されない)を有することを特徴とする正極活物質の製造方法。
(II):b)工程の前記洗浄溶剤が、pH1.5~5.5又はpH8.5~11の範囲内の緩衝液及び水溶性有機溶媒を混合した洗浄溶剤である、
(IV):c)工程において、前記リチウムニッケルタングステン含有酸化物及び前記洗浄溶剤を混合した混合物全体に対する前記リチウムニッケルタングステン含有酸化物の割合が60質量%以下である、
(V):a)工程で準備したリチウムニッケルタングステン含有酸化物が、以下の1)~3)の工程で製造されたものである。
1)ニッケルタングステン含有遷移金属水酸化物を準備する工程
2)前記遷移金属水酸化物を加熱して、付着水を除去する又は遷移金属酸化物とする工程
3)付着水が除去された前記遷移金属水酸化物又は前記遷移金属酸化物とリチウム塩を混合し、焼成する工程、
(VII):a)工程で準備したリチウムニッケルタングステン含有酸化物が、以下の工程で製造されたものである、
1)ニッケルタングステン含有遷移金属水酸化物を準備する工程
2)前記遷移金属水酸化物を加熱して、付着水を除去する又は遷移金属酸化物とし、次いで、付着水が除去された前記遷移金属水酸化物又は前記遷移金属酸化物を金属化合物でコートして、コート体とする工程、
3)前記コート体とリチウム塩を混合し、焼成する工程、
(IX):a)工程における前記リチウムニッケルタングステン含有酸化物、又は、前記正極活物質が下記一般式(1)で表される、
一般式(1) Li a Ni b W c M d D e O f F g
一般式(1)において、a、b、c、d、e、f、gは、0.5≦a≦2、0.8≦b<1、0<c<0.2、0≦d<0.2、0≦e<0.2、b+c+d+e=1、1.8≦f≦2.2、0≦g≦0.2を満足する。
Mは、Co、Mn、Al、Mo、Zrから選択される金属である。
DはLi、Ni、W、M、O、F以外の元素である。 - 前記(VII)の構成要件を有さず、
d)工程において、乾燥時の温度を150~500℃の範囲内とするか、又は、乾燥後に、前記リチウムニッケルタングステン含有酸化物を150~500℃の温度で加熱する、請求項1に記載の正極活物質の製造方法。 - 前記(VII)の構成要件を有し、
前記コート体とする工程での前記金属化合物が、ZrO2、CaVO3、MnO2、La2CuO4、La2NiO4、SnO2、Tl2Mn2O7、EuO、Fe2O3、CaMnO3、SrMnO3、(Sr,La)TiO3、LaTiO3、SrFeO3、BaMoO3、CaMoO3、Ln2Os2O7(LnはY及び希土類元素から選択される元素である。)、Tl2Ir2O7、Cd2Re2O7、Lu2Ir2O7、Bi2Rh2O7、Bi2Ir2O7、Ti2O3、WO2、VO、V2O3、LaMnO3、CaCrO3、LaCoO3、(ZnO)5、SrCrO3、In0.97Y0.03O3、ZnxAlyO(x+y=1)、LiV2O4、Na1-xCoO2(0<x<1)、LiTi2O4、SrMoO3、BaPbO3、Tl2Os2O7、Pb2Os2O7、Pb2Ir2O7、Lu2Ru2O7、Bi2Ru2O7、SrRuO3、CaRuO3、CrO2、MoO2、ReO2、TiO、LaO、SmO、LaNiO3、SrVO3、ReO3、IrO2、RuO2、RhO2、OsO2、NdO、NbO、La2O3、NiO、LaSrxCoyO3(x+y=1)、NaCoO3、NaNiO3、LiCoO3、LiNiO3から選択される金属酸化物又はこれらの前駆体の金属水酸化物である請求項1に記載の正極活物質の製造方法。 - 前記洗浄溶剤における水の質量(Ww)と水溶性有機溶媒の質量(Wo)の関係がWo/(Ww+Wo)<0.6を満足する、又は、前記洗浄溶剤における緩衝液の質量(Wb)と水溶性有機溶媒の質量(Wo)の関係がWo/(Wb+Wo)<0.6を満足する、請求項1~3のいずれか1項に記載の正極活物質の製造方法。
- 請求項1~4のいずれか1項に記載の正極活物質の製造方法で正極活物質を製造する工程、
前記正極活物質を用いて正極を製造する工程、を有する、正極の製造方法。 - 請求項5に記載の製造方法で、正極を製造する工程、
前記正極を用いてリチウムイオン二次電池を製造する工程、を有する、リチウムイオン二次電池の製造方法。
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