JP7218572B2 - 分散印刷システム及び情報処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、分散印刷システム及び情報処理装置に関する。
機密文書を印刷する方法として、一般に印刷装置に対して印刷ジョブを投入した後、実際にユーザが、ジョブを投入した印刷装置でユーザ認証(あるいはパスワード入力)を行った時点で印刷を開始するように制御する、いわゆるセキュリティ印刷がある。セキュリティ印刷の開始時には、用紙を出力する印刷装置でユーザ認証を受けることにより、そのユーザが印刷装置の前に居ることが担保される。このため、他人が印刷物を覗き見する等の情報漏洩を防止することができる。
分散印刷に用いられる技術として、例えば、特許文献1には、ユーザがユーザ認証情報を入力した印刷装置を基点とし、該基点の印刷装置と同時に見渡すことのできる印刷装置のみを印刷ジョブの分担先に設定できるように制限する技術が開示されている。
特開2016-143286号公報
特許文献1に開示された技術では、ユーザが目視可能な範囲内で印刷を実行する印刷装置群(分担先)を予め指定することでセキュリティが確保される。しかし、印刷を分担する印刷装置をユーザが見える範囲以上に拡大したい場合や、オフィス内の印刷装置の配置の変更がある場合には、その都度、分担先である印刷装置を修正する必要がある。このため、分散印刷を柔軟に行うことができなかった。
本発明はこのような状況に鑑みて成されたものであり、利便性の高い分散印刷を可能とすることを目的とする。
上述した目的のうち少なくとも一つを実現するために、本発明の一側面を反映した分散印刷システムは、印刷管理サーバと、印刷管理サーバに対してネットワークを介して接続された複数の印刷装置と、を備える。
印刷管理サーバは、ジョブを分割するジョブ分割部と、ジョブを投入したユーザのユーザ認証情報が設定され、かつ、関係性を有する複数のジョブに対して、複数のジョブに共通の関係情報を設定し、分割されたジョブの各々に対して、ユーザ認証情報及び関係情報を設定する情報設定部と、複数の印刷装置毎に異なるジョブ、又は分割されたジョブを配信するジョブ配信部と、複数の印刷装置のうち、ユーザにより指定された印刷装置に対して、関係情報が一致するジョブ、又は分割されたジョブに基づく分散印刷を指示する分散印刷指示部と、を有する。
印刷装置は、ジョブ配信部から受信したジョブ、又は分割されたジョブを記憶する記憶部と、入力されたユーザ認証情報に基づいてユーザを認証する認証部と、認証部により正当と認証されたユーザ認証情報が一致し、かつ関係情報が一致する、ユーザ認証情報及び関係情報が設定されたジョブ、又は分割されたジョブを記憶部から抽出し、ジョブ、又は分割されたジョブを実行するジョブ実行部と、ジョブ実行部が実行するジョブ、又は分割されたジョブに関する実行情報を印刷管理サーバに通知する通知部と、を有する。
印刷管理サーバの分散印刷指示部は、印刷装置から通知された実行情報に基づいて、ジョブ実行部により実行されたジョブ、又は分割されたジョブに設定されるユーザ認証情報及び関係情報と、他のジョブ、又は分割されたジョブに設定されるユーザ認証情報及び関係情報とが一致する場合に、他のジョブが配信された他の印刷装置に対し、他のジョブ、又は分割されたジョブに基づく分散印刷を指示する。
また、本発明の一側面を反映した分散印刷システムは、印刷管理サーバと、印刷管理サーバに対してネットワークを介して接続された複数の印刷装置と、を備える。
印刷管理サーバは、ジョブを投入したユーザのユーザ認証情報が設定され、かつ、関係性を有する複数のジョブに対して、複数のジョブに共通の関係情報を設定する情報設定部と、複数の印刷装置毎に異なるジョブを配信するジョブ配信部と、複数の印刷装置のうち、ユーザにより指定された印刷装置に対して、関係情報が一致するジョブに基づく分散印刷を指示する分散印刷指示部と、を有する。
印刷装置は、ジョブ配信部から受信したジョブを記憶する記憶部と、入力されたユーザ認証情報に基づいてユーザを認証する認証部と、認証部により正当と認証されたユーザ認証情報が一致し、かつ関係情報が一致する、ユーザ認証情報及び関係情報が設定されたジョブを記憶部から抽出し、ジョブを実行するジョブ実行部と、ユーザからの操作入力を受け付け、記憶部に記憶されるジョブを表示する操作表示部と、操作表示部に表示される画面の制御を行う表示制御部と、を有する。
ジョブ実行部は、同じユーザ認証情報が設定されたジョブを実行するか否かを操作入力の内容により判断し、操作入力の内容に基づいて、表示制御部は、同じユーザ認証情報が設定されたジョブを印刷対象として表示し、又は表示しない選択を行う。
また、本発明に係る情報処理装置は、ジョブを分割するジョブ分割部と、ジョブを投入したユーザのユーザ認証情報が設定され、かつ、関係性を有する複数のジョブに対して、複数のジョブに共通の関係情報を設定し、分割されたジョブの各々に対して、ユーザ認証情報及び関係情報を設定する情報設定部と、ネットワークを介して接続された複数の印刷装置毎に異なるジョブ、又は分割されたジョブを配信するジョブ配信部と、複数の印刷装置のうち、ユーザにより指定された印刷装置に対して、関係情報が一致するジョブ、又は分割されたジョブに基づく分散印刷を指示する分散印刷指示部と、を備える。
分散印刷指示部は、印刷装置から通知された、印刷装置が実行するジョブ、又は分割されたジョブに関する実行情報に基づいて、印刷装置により実行されたジョブに設定されるユーザ認証情報及び関係情報と、他のジョブに設定されるユーザ認証情報及び関係情報とが一致する場合に、他のジョブが配信された他の印刷装置に対し、他のジョブに基づく分散印刷を指示する。
本発明によれば、ジョブに設定されたユーザ認証情報が同じであり、かつ、このジョブと関係性を有するジョブが、ユーザにより指定された印刷装置で実行され、分散印刷が行われるようになるため、分散印刷の利便性が向上する。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施の形態の説明により明らかにされる。
本発明の一実施の形態に係る分散印刷システムの構成例を示す概要図である。 本発明の一実施の形態に係る印刷管理サーバの内部構成例を示すブロック図である。 本発明の一実施の形態に係る印刷管理サーバのハードウェア構成例を示すブロック図である。 本発明の一実施の形態に係る印刷装置の内部構成例を示すブロック図である。 本発明の一実施の形態に係る印刷装置の主要部の構成例を示すハードウェア構成図である。 本発明の一実施の形態に係るセキュアジョブを分割して、複数の印刷装置に分割ジョブを送信する処理の例を示す説明図である。 本発明の一実施の形態に係る複数の印刷装置に分散された分割ジョブとグループの例を示す説明図である。 本発明の一実施の形態に係るキューに蓄積されたジョブの配置がジョブIDの順番でない例を示す説明図である。 本発明の一実施の形態に係る分散印刷システムの各装置で行われる処理の例を示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態に係る印刷管理サーバと、他の印刷装置の処理の例を示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態に係る通常のジョブの選択画面の表示例を示すユーザ・インターフェイス図である。 本発明の一実施の形態に係る他の印刷装置に記憶されるジョブを表示可能な選択画面の表示例を示すユーザ・インターフェイス図である。 本発明の一実施の形態に係る同じグループIDのジョブだけが表示される選択画面の表示例を示すユーザ・インターフェイス図である。 本発明の一実施の形態に係る起点となるジョブと同じグループIDが設定されるジョブと、起点となるジョブに関係するジョブとが表示される選択画面の表示例を示すユーザ・インターフェイス図である。 本発明の一実施の形態に係る印刷結果画面の表示例を示すユーザ・インターフェイス図である。
以下、本発明を実施するための形態について、添付図面を参照して説明する。本明細書及び図面において、実質的に同一の機能又は構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複する説明を省略する。
[一実施の形態]
図1は、分散印刷システム1の構成例を示す概要図である。
分散印刷システム1は、ネットワーク2に接続されたクライアントPC10(情報処理装置の一例)、印刷管理サーバ20、複数台の印刷装置30(1)~(4)を備える。印刷装置30(1)~(4)を区別しない場合には、印刷装置30と総称する。ネットワーク2は、例えば、LAN(Local Area Network)等である。
分散印刷システム1を使って機密文書のセキュア印刷を行う場合、クライアントPC10を操作するユーザは、クライアントPC10に表示されるジョブの設定画面よりセキュリティ印刷モードを設定する。そして、ユーザは、ユーザ認証情報であるユーザIDとパスワードを設定画面から入力することで、ジョブにユーザ認証情報を設定できる。なお、ユーザ認証情報は、クライアントPC10にログインしたユーザに固有の情報であるため、ユーザがクライアントPC10を使ってジョブを投入した時点で、プリンタドライバ等によりジョブに自動的に設定されてもよい。その後、クライアントPC10は、ユーザ認証情報が設定されたジョブをネットワーク2を通じて印刷管理サーバ20に送信する処理を行う。
ここで、ユーザは、複数台の印刷装置30がそれぞれ一又は複数のジョブを分担して印刷する、分散印刷を指定可能である。ユーザが分散印刷を指定すると、クライアントPC10から印刷管理サーバ20に対して、ジョブのデータに加えて、分散印刷である旨の通知が行われる。
印刷管理サーバ20は、クライアントPC10から受信したジョブを蓄積する。そして、印刷管理サーバ20は、各印刷装置の性能、紙残量、待機中のジョブなどを考慮し、部単位、ページ単位、カラー/モノクロ印刷等などを加味して、複数の印刷装置30に最適に分散できるようにジョブを分割し、分割ジョブを生成する。その際、印刷管理サーバ20は、分割ジョブに対して、分割前のジョブ(元のジョブ)とは異なるジョブIDを新規に付与する。例えば、分割前のジョブにジョブIDとして「1」が付与されていれば、このジョブを2つに分割した分割ジョブには、それぞれ「1-1」、「1-2」というジョブIDが付与される。分割ジョブに新規に付与されるジョブIDは、各ジョブで一意の番号である。また、印刷管理サーバ20は、分割元の親ジョブの情報(ジョブ名やジョブID等の識別情報)と、分割ジョブは、何番目のジョブなのかといった子情報(例えば、5分割ジョブのうちの2番目等)を併せて保持しておき、ジョブを管理する。
その後、印刷管理サーバ20は、適切な印刷装置30に分割ジョブを配信する。そして、印刷管理サーバ20は、ユーザから印刷指示を受信すると、分割ジョブを受信した各印刷装置30に対して印刷開始を指示する。ユーザからの印刷指示は、クライアントPC10への操作により、又はユーザが印刷装置30を操作することで行われる。
印刷装置30は、印刷管理サーバ20からジョブを受信した後、印刷開始の指示に基づいて印刷を行い、画像が印刷された用紙を排紙トレイに排出する。なお、印刷装置30は、ユーザが印刷装置30にログインするまで印刷を待ち、ユーザにより印刷指示が行われた後に、印刷開始してもよい。
また、ネットワーク2に接続された印刷装置30は、他の印刷装置30と通信可能である。このため、ユーザが認証情報を入力した印刷装置30がジョブを実行する際、他の印刷装置30においても自動的にジョブの実行(「ジョブの印刷」とも呼ぶ)が開始される。ただし、他の印刷装置30が記憶するジョブによっては、ユーザからの明示的な印刷指示が行われるまで他の印刷装置30が印刷を待機してもよい。
図1では、印刷管理サーバ20をクライアントPC10と分けて記載したが、システム構成上、クライアントPC10に、印刷管理サーバ20のサーバ機能が搭載されてもよい。この場合、クライアントPC10が、印刷管理サーバ20として動作する。
<印刷管理サーバの内部構成>
図2は、印刷管理サーバ20の内部構成例を示すブロック図である。
印刷管理サーバ20は、制御部21及び記憶部22を備える。
制御部21は、ジョブ管理部21a、ジョブ分割部21b、情報設定部21c、ジョブ配信部21d、分散印刷指示部21e及び通信部21fを備える。
記憶部22は、ジョブ記憶領域22aにジョブや分割ジョブを記憶する他、ジョブID記憶領域22b、グループID記憶領域22cを有する。
ジョブ管理部21aは、通信部21fがネットワーク2を介してクライアントPC10から受信したジョブに対して、ジョブを一意に識別可能な情報としてジョブID(ジョブ識別情報の一例)を設定して管理する。クライアントPC10から受信したジョブは、記憶部22のジョブ記憶領域22aに記憶される。また、ジョブに設定されたジョブIDは、記憶部22に設けられたジョブID記憶領域22bに記憶される。なお、クライアントPC10から受信した時点で既にジョブIDが設定されていれば、ジョブ管理部21aがこのジョブから抽出したジョブIDをジョブID記憶領域22bに記憶する。
ジョブ分割部21bは、ジョブ記憶領域22aに記憶されるジョブを任意の数に分割する。ジョブ分割部21bが、ジョブを分割する基準としては、例えば、ページ毎、データ量毎、用紙の種類毎がある。例えば、大量ページの印刷が要求されるジョブであれば、分割した複数のページを、複数の印刷装置30が別々に印刷可能となるようにジョブが分割される。
情報設定部21cは、ジョブを投入したユーザのユーザ認証情報が設定され、かつ、関係性を有する複数のジョブに対して、複数のジョブに共通するグループID(関係情報の一例)を設定する。ジョブに設定されたグループIDは、記憶部22に設けられたグループID記憶領域22cに記憶される。ジョブの関係性の有無は、分割前のジョブ、分割ジョブのいずれに対しても判断される。また、情報設定部21cは、分割されたジョブの各々に対して、ユーザ認証情報及びグループIDを設定することができる。
グループIDにより、分散印刷における複数のジョブの関係性が示される。例えば、情報設定部21cは、分割前のジョブ(親)と、分割後のジョブ(子)の親子関係の関係性を、グループIDで表すことができる。例えば、ジョブIDが、「1-1」、「1-2」であれば、分割前のジョブのジョブIDが「1」であり、このジョブが分割されて「1-1」、「1-2」のジョブIDが設定されたという親子関係が判明する。
このように情報設定部21cは、ジョブに対する分散印刷の実行可否、ジョブの名称、ジョブに設定されたユーザ認証情報、印刷指示が行われた時間、ジョブの原稿情報、印刷設定情報、及びジョブを投入したクライアント端末の情報のうち、少なくとも一つ以上の情報に基づいてグループIDを設定する。
ここで、情報設定部21cが、分割ジョブを含む複数のジョブの関係性を判断する条件(1)~(4)の具体例を以下に挙げる。
(1)ジョブの名称において、特定の文字列が一致している場合
例:分散_20180918_(展示会用ポスター).001,分散_20180918_(展示会用ポスター).002,分散_20180918_(展示会用ポスター).003のようにドット”.”の前方の文字列が一致している場合
(2)ジョブを投入したユーザ情報及びクライアントPC10の情報が一致している場合
例:ユーザAかつ、クライアントPC10(IPアドレス192.168.x.xx)から投入されたジョブ
(3)ジョブの原稿及び印刷設定情報が一致している場合
例:原稿のサイズが「A4・フルカラー」で複数ページあり、かつジョブの印刷設定情報が「両面印刷・面付け(4UP等)・1200dpi・オートカラー」であるもの
(4)ジョブの投入時間が一定範囲以内だった場合
例:最初のセキュアジョブの投入に続けて、5分以内に投入されたジョブ
また、上記条件(1)~(4)のうち、複数の条件を組み合わせて情報設定部21cが関係性を判断してもよい。すなわち、情報設定部21cは、ジョブの名称、及び、ジョブを投入したユーザが同じ場合に関係性が有ると判断してジョブにグループIDを付与するといった処理が考えられる。また、複数の印刷装置30がジョブを分散印刷する場合、ジョブ分割部21bによって分割された各ジョブに対して、情報設定部21cが関係性があると判断することで同じグループIDが付与される。ここで、情報設定部21cは、グループIDが設定されていない他のジョブに対してグループIDを設定することができる。
実際には複数のクライアントPC10からジョブが投入された場合でも、それぞれのジョブ間の関係性を把握する必要がある。このため、関係性を判断した上でグループIDを付与する処理は、印刷管理サーバ20上で実行されることが妥当である。
ジョブ配信部21dは、複数の印刷装置30毎に異なるジョブを配信する。ジョブ配信部21dにより、分割されていないジョブ、分割ジョブのいずれもが配信される。
分散印刷指示部21eは、複数の印刷装置30のうち、ユーザにより指定された印刷装置に対して、グループIDが一致するジョブの分散印刷を指示する。このため、分散印刷指示部21eは、ジョブ配信部21dがジョブを配信した複数の印刷装置30のそれぞれに対して、分散印刷の指示を行うことができる。分散印刷の指示は、通信部21fを通じて、複数の印刷装置30に送信される。
また、分散印刷指示部21eは、印刷装置30から通知された実行情報に基づいて、印刷装置30のジョブ実行部32c(後述する図4を参照)により実行されたジョブに設定されるユーザ認証情報及びグループIDと、他のジョブに設定されるユーザ認証情報及び関係情報とを確認する。そして、分散印刷指示部21eは、ユーザ認証情報及び関係情報が一致する場合に、他のジョブが配信された他の印刷装置30に対し、他のジョブに基づく分散印刷を指示することができる。実行情報とは、あるグループIDが設定されたジョブの一つを印刷装置30が実行したことを印刷管理サーバ20に知らせるための情報である。また、分散印刷指示部21eは、印刷装置30からグループID及び認証結果情報を受信すると、既にジョブを配信した他の印刷装置30に対して、ユーザ認証情報及びグループIDが一致するジョブの実行を指示することもできる。
<印刷管理サーバのハードウェア構成>
図3は、印刷管理サーバ20のハードウェア構成例を示すブロック図である。
印刷管理サーバ20は、CPU(Central Processing Unit:中央処理装置)23、ROM(Read Only Memory)24、RAM(Random Access Memory)25、記憶装置26、通信インターフェイス27を備え、いわゆるコンピューターとして用いられる。印刷管理サーバ20内の各部は、バスを介して接続されている。
図2に示した制御部21は、CPU23、ROM24、RAM25によって構成される。制御部21は、印刷管理サーバ20内の各部の動作を制御するコンピューターの一例として用いられる。
CPU23は、本実施の形態に係る各機能を実現するソフトウェアのプログラムコードをROM24から読み出し、図2に示したジョブ管理部21a、ジョブ分割部21b、情報設定部21c、ジョブ配信部21d、分散印刷指示部21e及び通信部21fの処理を実行する。
ROM24は、不揮発性メモリの一例として用いられ、CPU23が動作するために必要なプログラムやデータ等を記憶している。
RAM25は、揮発性メモリの一例として用いられ、CPU23が行う各処理に必要な情報(データ)を一時的に記憶する。
記憶装置26は、例えばHDD(Hard Disk Drive)で構成され、CPU23が各部を制御するためのプログラム、OS(Operating System)、コントローラー等のプログラム、データを記憶する。記憶装置26に記憶されるプログラム、データの一部は、ROM24にも記憶されている。記憶装置26は、CPU23によって実行されるプログラムを格納したコンピューターが読取可能な非一過性の記録媒体の一例として用いられる。なお、印刷管理サーバ20によって実行されるプログラムを格納したコンピューターが読取可能な非一過性の記録媒体としては、HDDに限定されず、例えば、SSD(Solid State Drive)、CD-ROM、DVD-ROM等の記録媒体であってもよい。記憶装置26には、図2に示したジョブID記憶領域22b、グループID記憶領域22c、各種のジョブ等が記憶される。
通信インターフェイス27は、NIC(Network Interface Card)やモデム等で構成され、ネットワーク2を介して各装置との接続を確立し、各種データの送受信を実行する。通信インターフェイス27は、通信部21fにより動作が制御される。
<印刷装置の内部構成>
次に、印刷装置30の内部構成例について図4を参照して説明する。
図4は、印刷装置30の内部構成例を示すブロック図である。ここでは、図1に示した印刷装置30(1)の構成例を説明する。なお、他の印刷装置30(2)~(4)は、いずれも印刷装置30(1)と同様の構成であるため、詳細な説明を省略する。
印刷装置30(1)は、操作表示部31、制御部32、記憶部33を備える。
操作表示部31は、例えば、タッチパネルで構成される液晶表示装置であり、印刷装置30(1)の上部に取付けられる。このため、操作表示部31は、ユーザからの操作入力を受け付け、記憶部33に記憶されるジョブを表示することができる。そこで、印刷装置30(1)の近くにいるユーザは、操作表示部31を通じて、ユーザID、パスワード(ユーザ認証情報)を入力することが可能である。この操作入力の内容に基づいて、表示制御部32dは、同じユーザ認証情報が設定されたジョブを印刷対象として表示し、又は表示しない選択を行ってもよい。
なお、操作表示部31に接続される不図示の読取部(カードリーダ等)により、ユーザが携帯するICカードに記憶されるユーザ認証情報が読取られてもよい。
制御部32は、ジョブ受信部32a、認証部32b、ジョブ実行部32c、表示制御部32d、通知部32e、通信部32fを備える。
ジョブ受信部32aは、印刷管理サーバ20からネットワーク2を通じて配信されたジョブを受信する。ジョブ受信部32aは、印刷管理サーバ20のジョブ分割部21bにより分割された分割ジョブも受信する。ジョブ受信部32aが受信したジョブ及び分割ジョブは、記憶部33のジョブ記憶領域33aに記憶される。
記憶部33は、ジョブ記憶領域33a、グループID記憶領域33b及びユーザ認証情報記憶領域33cを備える。
ジョブ記憶領域33aには、印刷管理サーバ20から受信した、例えば、分割されていないジョブ、分割ジョブの2種類のジョブが記憶されている。
グループID記憶領域33bには、複数のジョブの関係性を表すグループIDが記憶される。
認証部32bは、操作表示部31から入力されたユーザ認証情報に基づいてユーザを認証する。この認証に際して、認証部32bは、ユーザ認証情報記憶領域33cに記憶されるユーザ認証情報と、ジョブに設定されたユーザ認証情報とが一致するか判定する。認証部32bは、ユーザ認証情報が一致する場合に、「正当」と判定し、ジョブの実行等の処理を許可する。ユーザ認証情報が一致しない場合には、「不当」と判定し、以降の処理を不許可とする。
ジョブ実行部32cは、認証部32bにより正当と認証されたユーザ認証情報が一致し、かつグループIDが一致する、ユーザ認証情報及びグループIDが設定されたジョブを記憶部33から抽出し、ジョブを実行する。ここで、ジョブ実行部32cは、同じユーザ認証情報が設定されたジョブを実行するか否かを、操作表示部31を通じて行われた操作入力の内容により判断できる。例えば、グループIDが異なるジョブがジョブ記憶領域33aに記憶されていても、ユーザが許可した場合には、ジョブ実行部32cは、グループIDが異なるジョブを実行することが可能である。
ジョブ実行部32cがジョブの実行を開始すると、印刷装置30(1)内の印刷に関わる各部(用紙搬送部、一次転写部、二次転写部、定着部)等の動作を制御し、ジョブの設定情報に従って印刷を行う。ここで、ジョブ実行部32cは、実行するジョブに設定されるユーザ認証情報及びグループIDが一致するジョブであって、他の印刷装置30に記憶されるジョブを実行する指示を、他の印刷装置30に対して行うことも可能である。この場合、他の印刷装置30にて、指示されたジョブの実行が開始される。
表示制御部32dは、操作表示部31に表示される画面の制御を行う。このため、表示制御部32dは、画面に表示される情報、画面の表示形態等を制御して、ユーザが操作入力可能な画面を操作表示部31に表示させ、操作入力を促すことが可能である。
通知部32eは、ジョブ実行部32cが実行するジョブに関する実行情報を、通信部32fを通じて印刷管理サーバ20に通知する。また、通知部32eは、ジョブ実行部32cが実行するジョブに設定されたグループIDと、認証部32bがユーザを正常に認証したことを表す認証結果情報を、通信部32fを通じて印刷管理サーバ20又は他の印刷装置30に通知することもできる。
通信部32fは、印刷管理サーバ20からジョブを受信したり、他の印刷装置30に印刷指示を送信したりする。また、通信部32fは、印刷管理サーバ20、他の印刷装置30との間で各種の情報をやり取りすることが可能である。
ここで、他の印刷装置30として、印刷装置30(2)を想定した処理は以下のようになる。
例えば、印刷装置30(2)の認証部32bは、印刷装置30(1)から受信したグループID及び認証結果情報が、印刷装置30(2)が有する記憶部33から抽出したジョブに設定されるグループID及び認証結果情報と一致するか判定する。そして、グループID及び認証結果情報が一致する場合に、印刷装置30(2)が有するジョブ実行部32cがジョブを自動的に実行する。このようにして、印刷装置30(1)と印刷装置30(2)による分散印刷が可能となる。
<印刷装置のハードウェア構成>
図5は、印刷装置30(1)の主要部の構成例を示すハードウェア構成図である。なお、印刷装置30(1)と同様の構成である他の印刷装置30(2)~(4)については、図示及び説明を省略する。
印刷装置30(1)は、CPU34、ROM35、RAM36、画像形成部37、記憶装置38及び通信インターフェイス39を備え、いわゆるコンピューターとして用いられる。印刷装置30(1)内の各部は、バスを介して接続されている。
図4に示した制御部32は、CPU34、ROM35、RAM36によって構成される。制御部32は、印刷装置30(1)内の各部の動作を制御するコンピューターの一例として用いられる。
CPU34は、本実施の形態に係る各機能を実現するソフトウェアのプログラムコードをROM35から読み出し、図4に示したジョブ受信部32a、認証部32b、ジョブ実行部32c、表示制御部32d、通知部32e及び通信部32fの処理を実行する。また、CPU34は、例えば、操作表示部31を通じて行われるユーザの印刷指示に基づいて画像形成部37の画像形成処理(印刷動作)を制御する。
ROM35は、不揮発性メモリの一例として用いられ、CPU34が動作するために必要なプログラムやデータ等を記憶している。
RAM36は、揮発性メモリの一例として用いられ、CPU34が行う各処理に必要な情報(データ)を一時的に記憶する。
画像形成部37は、CPU34の制御部により、用紙に画像を形成し、この画像を用紙に定着する一連の画像形成処理(印刷)を行う。
記憶装置38は、例えばHDDで構成され、CPU34が各部を制御するためのプログラム、OS、コントローラー等のプログラム、データを記憶する。記憶装置38に記憶されるプログラム、データの一部は、ROM35にも記憶されている。記憶装置38は、CPU34によって実行されるプログラムを格納したコンピューターが読取可能な非一過性の記録媒体の一例として用いられる。なお、印刷管理サーバ20によって実行されるプログラムを格納したコンピューターが読取可能な非一過性の記録媒体としては、HDDに限定されず、例えば、SSD、CD-ROM、DVD-ROM等の記録媒体であってもよい。記憶装置38には、図4に示したジョブ記憶領域33a、グループID記憶領域33b及びユーザ認証情報記憶領域33c等が設けられる。
通信インターフェイス39は、NICやモデム等で構成され、ネットワーク2を介して各装置との接続を確立し、各種データの送受信を実行する。この通信インターフェイス39は、図4に示した通信部32fにより動作が制御される。
次に、本実施の形態に係るジョブの分割処理、複数のジョブをグループにまとめる処理について図6~図8を参照して説明する。
図6は、ジョブを分割して、複数の印刷装置30に分割ジョブを送信する処理の例を示す説明図である。この処理は、印刷管理サーバ20にて行われる。この処理では、セキュアジョブを分割し、配信する処理について説明する。
始めに、印刷管理サーバ20のジョブ分割部21bは、記憶部22から読み出したジョブ1を複数(例えば、3つ)に分割する(S1)。ここで、ジョブ1は、ある書籍の本身印刷のジョブである。そして、ジョブ1は、例えば、分割ジョブ1-1、1-2、1-3の3つに分割される。分割ジョブ1-1、1-2、1-3のグループIDとして、例えば“001”が割当てられる。
次に、ジョブ分割部21bは、記憶部22から読み出したジョブ3を複数(例えば、2つ)に分割する(S2)。ここで、ジョブ3は、表表紙又は裏表紙印刷のジョブである。そして、ジョブ3は、例えば、分割ジョブ3-1、3-2の2つに分割される。分割ジョブ3-1、3-2のグループIDとして、例えば“002”が割当てられる。
このようにジョブ分割部21bがジョブを分割する際には、情報設定部21cが各分割ジョブに対し、グループIDを付与する。同じグループIDが付与された分割ジョブは、関係性(例えば、親が同一の子)を有することが分かる。なお、分割ジョブに付与する情報は、グループID以外の識別子であってもよい。
次に、分散印刷指示部21eは、ジョブ1-1,3-2を印刷装置30(1)に配信し(S3)、ジョブ1-2,3-1を印刷装置30(2)に配信し(S4)、ジョブ1-3を印刷装置30(3)に配信する(S5)。
図7は、複数の印刷装置30に分散された分割ジョブとグループの例を示す説明図である。
ここでは、複数のジョブが複数の印刷装置30に分散して記憶されている場合に、印刷対象がどのように決定されるかを説明する。そこで、印刷装置30(1)~(4)にそれぞれ分割ジョブ、又は分割されていないジョブが配信され、記憶部22のキューに蓄積されたとする。以下の説明では、分割ジョブ、及び分割されていないジョブを区別しない場合、単に「ジョブ」とも呼ぶ。キューは、例えば、先入れ先出し(FIFO:First In, First Out)で動作するため、キューに蓄積されたジョブは、図中の下から順に取出され、実行される。
まず、認証情報としてユーザAが設定されたジョブだけに注目して説明する。
印刷装置30(1)のキューには、ジョブ1-1,2,5が記憶される。印刷装置30(2)のキューには、ジョブ1-2,3,6が記憶される。印刷装置30(3)のキューには、ジョブ1-3,10が記憶される。印刷装置30(4)のキューには、ジョブ9が記憶される。
ユーザBが設定されたジョブ4は印刷装置30(3)に記憶され、ユーザBが設定されたジョブ8は印刷装置30(2)に記憶される。
ユーザCが設定されたジョブ7は印刷装置30(3)に記憶され、ユーザCが設定されたジョブ11は印刷装置30(1)に記憶される。
分散印刷指示部21eにより分散印刷が指示されるジョブは、起点となるジョブを投入したユーザと同一のユーザで、かつ、起点となるジョブに設定されたグループIDと同一のグループIDが設定されるものが選ばれる。例えば、ユーザAが印刷装置30(1)にてユーザ認証を行った場合、起点となるジョブは、例えば、ユーザが分散印刷の指示を行う際に、最初に選択したジョブである。このため、印刷装置30(1)に記憶されるジョブ1-1が起点となるジョブとして選択される。ユーザAがジョブ1-1を選択すると、ジョブ1-1に割当てられたグループIDが“001”である他のジョブ(ジョブ1-2,1-3,2,3)についても印刷対象(1)として自動的に決定される。
また、図7にて、左下がりの斜線の枠で囲って示される印刷対象(2)は、印刷対象(1)で決定された印刷装置30が実行可能なジョブに合わせて、同じユーザIDであるユーザAのジョブも実行可能であることを表す。このため、グループIDが“001”であるジョブを実行する印刷装置30(1)~30(3)において、ユーザAが設定されたジョブ5,6,10についても、グループIDが異なるが、分散印刷指示部21eにより印刷対象(2)として決定される。
一方、ジョブ9には、印刷対象(1)と同じグループID“001”が設定されておらず、印刷対象(1)で決定された印刷装置30に記憶されたジョブでもないので、印刷対象(1),(2)のいずれとも関係性がない。このため、ジョブ9は印刷対象外となる。
図8は、キューに蓄積されたジョブの配置がジョブIDの順番でない例を示す説明図である。
印刷管理サーバ20から複数の印刷装置30に対して分割ジョブが配信される際、必ずしも印刷順でキューに分割ジョブが蓄積されない。
例えば、印刷対象(1)に示すように、ユーザAが選択したジョブ1-1に設定されるグループID“001”と同じグループIDが設定される他のジョブ1-2は、印刷装置30(2)のキューの1番目に配置され、ジョブ1-3は、印刷装置30(3)のキューの2番目に配置される。
また、印刷対象(2)に示すように、ユーザAが選択したジョブ2-1に設定されるグループID“001”と同じグループIDが設定される他のジョブ2-2は、印刷装置30(2)のキューの3番目に配置され、ジョブ2-3は、印刷装置30(3)のキューの1番目に配置される。
また、印刷対象(3)に示すように、印刷装置30(2)のジョブ3-1に設定されるグループID“002”と同じグループIDが設定される他のジョブ3-2は、印刷装置30(1)のキューの3番目に配置される。
このように印刷装置30毎にキューに蓄積される分割ジョブの順番が、ジョブIDの順番でない場合は、それぞれの分割ジョブ単位で出力されるように、キュー内における印刷順の調整が行われる。例えば、キューの並び替え、印刷順序リストの編集、ジョブに対する優先度の設定等が行われる。
このため、表示制御部32dは、操作表示部31から通じて起点として選択されたジョブに関する情報を印刷管理サーバ20に送信する。そして、印刷管理サーバ20の分散印刷指示部21eは、ジョブに設定されたグループIDと一致するグループIDが設定された他のジョブ、及び印刷装置30で印刷対象として選択された他のジョブの出力順を並び替える指示を行う。
これにより、例えば、印刷装置30(3)におけるジョブ1-3をキューの1番目とし、ジョブ2-3をキューの2番目とする並び替えが行われる。同様に、印刷装置30(2)におけるジョブ2-2をキューの2番目とし、ジョブ3-2をキューの3番目とする並び替えが行われる。
このようにキュー内の分割ジョブが並び替えられることで、各印刷装置30により印刷されるジョブが、ジョブIDの順となる。そして、ジョブ実行部32cは、ジョブIDの順にジョブを実行する。このため、ユーザAは、印刷装置30(1)~30(3)の間を行き来して、印刷された用紙を回収した後、用紙の順番を並び替えるような手間を省くことができる。
<分散印刷の処理例>
次に、本実施の形態に係る分散印刷の処理について説明する。
図9は、分散印刷システム1の各装置で行われる処理の例を示すフローチャートである。ここでは、主に印刷装置30(1)が印刷処理を行う例について説明する。この処理では、印刷装置30(1)において、同じユーザ認証情報及びグループIDが設定されるジョブが自動的に実行され、印刷が行われる。
本処理の開始前に、既に印刷装置30(1)のジョブ受信部32aがジョブ1を受信した状態である。ジョブ実行部32cは、受信したジョブ1にセキュアジョブの指定がされているか否かを判断する(S11)。ジョブ1にセキュアジョブの指定がされていなければ(S11のNO)、ジョブ1は、通常のジョブであるため、ジョブ実行部32cはジョブ1を実行して印刷を開始し(S12)、本処理を終了する。
複数の印刷装置30が連携して分散印刷を行う場合、ユーザは、複数の印刷装置30の中から選択した1台の印刷装置30を操作してジョブの印刷を開始する。このため、ジョブ1にセキュアジョブの指定がされていれば(S11のYES)、認証部32bは、操作表示部31から入力されたユーザ認証情報に基づいて、認証成功したか否か判断する(S13)。この時、ユーザは、その印刷装置30の操作表示部31に表示されたGUI(Graphical User Interface)画面上でユーザ名とパスワードを含むユーザ認証情報を入力する。なお、以降の説明では、セキュアジョブを単に「ジョブ」と呼ぶ。
認証部32bが認証成功していないと判断した場合(S13のNO)、ジョブの印刷は開始されず、ステップS13の処理が繰り返される。認証部32bが認証成功したと判断した場合(S13のYES)、認証されたユーザのユーザIDが設定されたジョブの一覧が操作表示部31に表示される。ユーザは、表示されたジョブの一覧から、印刷を開始したいジョブを選択し、画面に表示される印刷開始ボタン74(後述する図12を参照)を押下する。これにより、ユーザが操作する印刷装置30で実際に出力されるジョブ1が決定され、ジョブ実行部32cはジョブの印刷を開始する(S14)。
この時、ユーザが操作する印刷装置30に記憶されている複数のジョブから、ユーザが印刷開始を指示したジョブ1と同じユーザ認証情報とグループIDが設定されたジョブが検索される(S15)。そして、ジョブ実行部32cは、検索したジョブについても印刷対象とする。
また、ユーザが印刷開始ボタン74を押した時に、ユーザが操作している印刷装置30にて、ジョブ1の印刷が開始されたことを表す通知情報がネットワーク2を通じて他の印刷装置30に送信される。この通知情報には、ジョブ1のユーザ認証情報、つまりユーザID、パスワードに加えて、グループIDが付加される。
ここで、他の印刷装置30のネットワーク2上における宛先情報として、MIB(Management Information Base)を用いてもよい。また、印刷管理サーバ20にネットワーク2上に有る印刷装置30を登録しておき、その登録情報を参照することで、通知情報の送信に利用したり、印刷装置30が印刷管理サーバ20に対して、他の印刷装置30への通知情報の転送を依頼してもよい。
また、印刷装置30が他の印刷装置30へ送信する情報、特にユーザ認証情報においてはセキュリティの観点からHTTPS(Hypertext Transfer Protocol Secure)やSSH(Secure Shell)等のセキュアなプロトコルでやり取りすることが望ましい。また、情報そのものを暗号化したり、ハッシュ化してさらに安全性を高めてもよい。
その際、処理の一形態としては、印刷装置30の操作表示部31にユーザ認証情報が入力された時点で、ユーザ認証情報を他の印刷装置30に送信し、印刷装置30が印刷開始した時にさらにグループIDを含むジョブの開始情報を送る、というように処理を分けて実行してもよい。ただし、ここで入力されたユーザ認証情報が間違っていた場合は当然ジョブの印刷は開始されないため、認証が成功した場合のみ他の印刷装置30に送信を行う。
再び図9の説明に戻る。
上述したように、ジョブ実行部32cは、記憶部33に記憶されている他のジョブを検索し(S15)、検索したジョブ2を記憶部33から読み出す。そして、ジョブ実行部32cは、検索したジョブ2に対して、既に印刷したジョブ1と同じユーザ認証情報が設定されているか判断する(S16)。ジョブ2に対して、ジョブ1と同じユーザ認証情報が設定されていなければ(S16のNO)、本処理を終了する。
一方、ジョブ2に対して、ジョブ1と同じユーザ認証情報が設定されていれば(S16のYES)、ジョブ実行部32cは、ジョブ2が、既に印刷したジョブ1と同じグループIDが設定されているか判断する(S17)。ジョブ1と同じグループIDが設定されていなければ(S17のNO)、ジョブ実行部32cは、ステップS19に移行する。
一方、ジョブ1と同じグループIDが設定されていれば(S17のYES)、ジョブ実行部32cは、このジョブ2の印刷を開始する(S18)。次に、ジョブ実行部32cは、記憶部33にジョブの残りがあるか否かを判断する(S19)。ジョブの残りがあれば(S19のYES)、ジョブ実行部32cは、ステップS15に戻ってジョブを実行して残りの印刷を行うための処理を続ける。
一方、ジョブの残りがなければ(S19のNO)、ジョブ実行部32cは、他の印刷装置30(2)にアクセスして、他の印刷装置30(2)に記憶されているジョブを検索する(S20)。また、ジョブ実行部32cは、印刷管理サーバ20に対して、印刷装置30(1)における印刷処理が完了したことを通知する。その後、本処理を終了する。
なお、説明の都合上、ステップS20にて印刷装置30(1)のジョブ実行部32cがアクセスするのは、他の印刷装置30(2)に限定した。しかし、ジョブ実行部32cは、印刷管理サーバ20で管理され、ネットワーク2に接続される、全ての印刷装置30にアクセスしてジョブを検索してもよい。
図10は、印刷管理サーバ20と、他の印刷装置30(2)の処理の例を示すフローチャートである。この処理は、図9に示した印刷装置30(1)の処理後に行われる。
始めに、印刷管理サーバ20の分散印刷指示部21eは、印刷装置30(1)から受信した通知(実行情報)に基づいて、ジョブ1が認証され、印刷されたことを検出する(S31)。次に、分散印刷指示部21eは、他の印刷装置30(2)内に記憶されている他のジョブを検索する(S32)。このとき、既に印刷されたジョブ2と同じグループIDが設定された他のジョブとして、ジョブ3が記憶部33に記憶されていたとする。
次に、印刷装置30(2)の認証部32bは、検索されたジョブ3に、既に印刷されたジョブ1と同じユーザ認証情報が設定されているか判断する(S33)。ジョブ3にジョブ1と同じユーザ認証情報が設定されていなければ(S33のNO)、本処理を終了する。
一方、認証部32bは、ジョブ3にジョブ1と同じユーザ認証情報が設定されていれば(S33のYES)、ジョブ3がジョブ1と同じグループIDを設定されているか判断する(S34)。ジョブ3にジョブ1と同じグループIDが設定されていなければ(S34のNO)、ジョブ実行部32cは、ステップS36に移行する。
一方、ジョブ3にジョブ1と同じグループIDが設定されていれば(S34のYES)、ジョブ実行部32cは、このジョブ3に基づいて印刷を開始する(S35)。次に、ジョブ実行部32cは、記憶部33に分割ジョブの残りがあるか否かを判断する(S36)。分割ジョブの残りがあれば(S36のYES)、ジョブ実行部32cは、ステップS33に戻ってジョブを実行して残りの印刷を行うための処理を続ける。
一方、分割ジョブの残りがなければ(S36のNO)、ジョブ実行部32cは、印刷管理サーバ20に対して、印刷装置30(2)における印刷処理が完了したことを通知する。その後、本処理を終了する。
このように他の印刷装置30(2)においては、印刷装置30(1)の処理によって送信されたジョブ1に関する情報を受信した際に、必要な復号化等の処理を実施した上で、他の印刷装置30(2)が記憶部33に記憶するジョブを検索し、印刷を開始する。
なお、図10に示した処理は、他の印刷装置30(2)が単独で行ってもよい。また、図10では、印刷管理サーバ20と他の印刷装置30(2)の処理について説明したが、他の印刷装置30(2)以外の印刷装置30(3)等においても、図10と同じ処理が並行して行われる。
また、印刷装置30(1)が、ユーザ認証情報とグループIDを異なるタイミングで別々に送信する場合、まず、他の印刷装置30(2)は、ユーザ認証情報が一致したジョブの一覧を保持しておく。その後、グループIDを受信すると、保持しておいた一覧の中からグループIDが同じものを選択し、印刷対象とした上で、印刷装置30(1)への応答処理を実行する。
これらの処理が自動的に実行される場合、起点となるジョブが指定された印刷装置30に対して何らかの応答、つまりジョブの印刷が開始されたかどうかを結果表示画面(後述する図15を参照)によりユーザに通知することが望ましい。つまり、他の印刷装置30(2)は、印刷装置30(1)から情報を受信した後、印刷を開始したならば、印刷開始したジョブのジョブIDや名称などの情報を送信元の印刷装置30(1)、又は印刷管理サーバ20に返し、印刷対象がなければその旨(印刷を行わなかったことを表す通知等)を返答する。ただし、分散印刷システム1が全自動で処理を行う場合、ユーザは、印刷が行われなかったことを表す通知を煩わしく感じる場合があるため、このような通知は必須でない。
次に、印刷装置30の操作表示部31に表示される画面の構成例について、図11~図15を参照して説明する。
図11は、通常のジョブの選択画面60の表示例を示すユーザ・インターフェイス図である。
選択画面60には、ユーザが操作する印刷装置30(1)に記憶されているジョブの情報として、ジョブ名、ユーザ、ページ数、グループIDの各項目が表示される自装置ジョブ表示部61が設けられる。ユーザは、自装置ジョブ表示部61に表示されたジョブの情報を確認して、印刷装置30(1)に実行させるジョブを選択する。ユーザにより選択され、又は分散印刷指示部21eの指示により印刷管理サーバ20により選択されたジョブは、色を変えて強調表示される。この例では、グループIDが“001”で特定されるジョブ1-1,2が選択されたことが示される。
この選択画面60には、グループIDで一つにまとめられたジョブのうち、印刷装置30(1)に記憶されているジョブしか表示されない。そして、ユーザが、印刷開始ボタン62を押す操作を行ってジョブの実行を指示した後、印刷装置30(1)がジョブを実行して印刷を開始する。また、印刷装置30(1)にて印刷開始ボタン62を押す操作が行われると、他の印刷装置30(2)~(4)のいずれかに記憶され、グループIDで特定される他のジョブについても自動的に選択され、印刷が開始される。
図12は、他の印刷装置30(2)~(4)に記憶されるジョブを表示可能な選択画面70の表示例を示すユーザ・インターフェイス図である。
図11に示した選択画面60を使用するユーザの利便性をさらに高めるための形態として、図12に示す選択画面70が考えられる。この選択画面70では、選択画面60のように自動的にジョブ1以外のジョブの印刷を開始するのではなく、印刷対象のジョブを印刷開始前に一覧表示することを可能とする。
選択画面70には、図11に示した選択画面60と同様にジョブ名、ユーザ、ページ数、グループIDの各項目が表示される他、ネットワーク2に接続された各印刷装置30の名称である印刷装置名も表示される。選択画面70には、印刷対象となるジョブが、選択画面70が表示される印刷装置30(1)だけでなく、他の印刷装置30(2)~(4)についても表示される。
選択画面70の上側には、選択画面70が表示される印刷装置30(1)が記憶するジョブの情報が表示される自装置ジョブ表示部71が設けられる。自装置ジョブ表示部71には、ジョブ名、ユーザ、ページ数、グループIDの項目に加えて、印刷装置の項目が含まれる。そして、印刷装置の項目には、印刷装置30(1)を表す「Prt1」と表示される。
選択画面70の下側には、他の印刷装置30(2)~(4)が記憶するジョブの情報が表示される他装置ジョブ表示部72が設けられる。他装置ジョブ表示部72に表示される項目は、自装置ジョブ表示部71に表示される項目と同じである。そして、他の印刷装置30(2)~(4)に記憶されるジョブの情報と共に、印刷装置の項目に印刷装置30(2)~(4)を表す「Prt2」~「Prt4」が表示される。
他装置ジョブ表示部72の下には、ユーザが同じグループIDのジョブのみを表示することを指示するために用いられるチェックボックス73が設けられる。図12では、チェックボックス73がチェックされていない状態である。この状態では、印刷装置30(1)に記憶されるジョブに設定されるグループID(“001”,“002”)以外のグループID(“003”,“010”)を持つジョブの情報についても他装置ジョブ表示部72に表示される。
ユーザが、印刷装置30(1)にてグループID“001”で特定されるジョブ1-1,2を手動で選択すると、他の印刷装置30(2)~(4)のグループID“001”で特定されるジョブ1-2,3,1-3も自動的に選択され、色を変えて強調表示される。このように選択画面70には、選択画面70が表示される印刷装置30(1)に記憶され、起点となるジョブ(1-1)と同一のユーザ、かつ同一のグループIDが設定され、他の印刷装置30(2),(3)に記憶されるジョブが表示され、選択可能な状態となる。
このように選択画面70により、分散印刷システム1が有する全ての印刷装置30について、同じユーザ認証情報を持つジョブの一覧を印刷装置30(1)で表示可能となる。さらに、印刷装置30(1)では、同じグループIDを持つジョブ(印刷開始対象のジョブ)をデフォルトで選択状態とすることで、グループIDが同じジョブをユーザに分かりやすく示すことができる。
選択画面70では、ユーザがどのジョブを実際に印刷するかを設定可能である。この設定は、例えば、一覧表示されたリスト内のジョブをユーザがクリックすることで、印刷対象としてジョブを追加したり、印刷対象からジョブを削除したりする操作により行われる。操作表示部31は、特定のグループIDが設定されたジョブが印刷対象であることを画面に表示し、ユーザの操作入力により、印刷対象に含まれるジョブの追加又は削除を受け付ける。
表示制御部32dが、ジョブの実行前に、印刷対象となったジョブの一覧を画面に表示させる際には、ユーザにより起点として選択されたジョブに設定されたグループIDと一致するグループIDが設定された他のジョブと、一致しないグループIDが設定された他のジョブとの表示形態(例えば、表示色)を変えて操作表示部31に表示する。このため、ユーザは、印刷対象となったジョブ、印刷対象となっていないジョブのいずれをも画面上で確認することができる。
なお、同じグループIDで特定される複数のジョブが自動的に選択され、ジョブが実行されてもよい。しかし、選択されたジョブを選択画面70に一旦表示することで、ユーザが、印刷対象であるジョブを確認したり、別のジョブを印刷対象に追加したり、印刷対象からジョブを削除したりする操作が可能となる。また、グループIDが異なるジョブは自動的に選択される印刷対象ではないが、ユーザが任意で印刷対象に加えることも可能である。
現在選択されているジョブと関係性がないジョブ9は、他装置ジョブ表示部72にてグレー表示とされる。例えば、ジョブ9のグループID“002”は、自装置ジョブ表示部71に表示される印刷装置30(1)のグループID“001”とは異なる。そして、ジョブ9は、図7に示した印刷装置30(4)に記憶されている。そこで、ジョブ9は、グレー表示され、現在選択されているジョブと関係性がないことが示される。なお、ジョブ9自体を、リストから非表示としてもよい。また、ユーザが、印刷装置30(4)にジョブ9があることを確認した上で、印刷装置30(4)にジョブを印刷させるのであれば、ジョブ9を印刷対象として選択することもできる。
このように印刷装置30(1)が、他の印刷装置30(2)~(4)に記憶されているジョブを表示するには、図9,図10に示したフローチャートにおけるセキュアジョブの印刷処理において、「印刷開始」のステップS14,S18,S35の処理が、それぞれ「印刷開始対象としてリスト登録」に変更される必要がある。リストとは、例えば、選択画面70にジョブの一覧を表示するために、印刷対象毎にまとめられたジョブの並びを表す。そして、図9,図10に示した各フローチャートが終了した後、印刷開始対象としてリスト登録されたジョブの一覧が選択画面70に表示される。
その後、ジョブ実行部32cは、印刷対象に含まれるジョブを実行して印刷を開始する。印刷の開始は、ユーザが印刷開始ボタン74を押すことで行われてもよいし、自動的に行われてもよい。
選択画面70の機能を実現するには、例えば、印刷装置30(1)がジョブ1に対するユーザ認証を行った時点で、正当と認証したユーザ認証情報を他の印刷装置30(2)~(4)に送信すると良い。ユーザ認証情報を受信した他の印刷装置30(2)~(4)のいずれかが、同じユーザ認証情報が設定されたジョブを記憶していれば、そのジョブに関する情報(ジョブID、ジョブ名、グループID)を印刷装置30(1)に返答する。
ただし、複数の印刷装置30間でユーザ認証情報及びジョブに関する情報をやり取りするのでなく、印刷管理サーバ20を経由してやり取りしてもよい。また、印刷管理サーバ20は、各印刷装置30に配信したジョブの一覧を保持しておき、印刷装置30(1)から受信したユーザ認証情報に一致するユーザ認証情報が設定されたジョブを印刷装置30(1)に返答してもよい。
図13は、同じグループIDのジョブだけが表示される選択画面70の表示例を示すユーザ・インターフェイス図である。
印刷装置30(1)に記憶されるジョブの数が多いと、操作表示部31に多数のジョブが表示され、ユーザがジョブを選択しにくくなる。このため、チェックボックス73がチェックされると、表示制御部32dは、ユーザが選択したグループIDを持つジョブだけを自装置ジョブ表示部71及び他装置ジョブ表示部72に表示するフィルタリングを実施できる。
例えば、ユーザが自装置ジョブ表示部71でグループIDが“001”であるジョブを選択すると、他装置ジョブ表示部72には、他の印刷装置30(2),(3)が記憶するジョブの内、グループIDが“001”であるジョブだけが自動的に選択され、表示される。このようにグループIDが異なるジョブを非表示にすることで、ユーザは、印刷対象とするジョブのグループIDが同じジョブだけを確認できる。
ここで、印刷装置30(1)がユーザ認証を行った時点ではユーザ認証情報を他の印刷装置30(2)~(4)に送信しないようにする。そして、印刷装置30(1)がユーザ認証情報を正当と判定した後、さらにユーザによりジョブが選択されたタイミングで、印刷装置30(1)が、印刷装置30(2)~(4)に対して、ユーザ認証情報と、選択されたジョブのグループIDとを送信する。そして、他の印刷装置30(2)~(4)からは、グループIDが同じジョブの情報だけを印刷装置30(1)に返答させる。これにより、各印刷装置30間における不要な通信を削減することができる。
ユーザ認証情報及びグループIDが一致するジョブを実行する印刷装置30(2)~(4)が、同じユーザ認証情報が設定され、グループIDが異なるジョブを記憶している場合がある。ただし、印刷装置30(2)~(4)は、印刷装置30(1)にて認証されたユーザが投入したジョブのグループIDが異なっていても印刷対象としてよい。例えば、ジョブ1-1の印刷を行う印刷装置30(1)は、ジョブ1-1の印刷と共に、他のジョブについても印刷可能であるという関係性が存在するためである。そして、起点となるジョブを印刷する印刷装置30(1)に対して、他の印刷装置30(2)~(4)がジョブ情報を返答することで、印刷装置30(1)は、ユーザに印刷対象となるジョブを表示したり、ジョブの追加又は削除の設定を行ったりすることが可能となる。
また、グループIDが同じであるが、異なる印刷装置30に配信されたジョブについても印刷対象として自動的に印刷を実行可能とする。ジョブを印刷する印刷装置30(2)~(4)は、印刷された用紙の回収対象でもある。このため、同じグループIDが設定されたジョブが印刷装置30(2)~(4)で印刷されると、ユーザは、印刷装置30(2)~(4)に行って、印刷された用紙を回収する。このため、印刷装置30(2)~(4)に近づいた他のユーザに印刷された用紙が見られてしまうというセキュリティ上の問題も生じなくなる。
図14は、起点となるジョブと同じグループIDが設定されるジョブと、起点となるジョブに関係するジョブとが表示される選択画面70の表示例を示すユーザ・インターフェイス図である。
選択画面70が印刷対象となるジョブを表示する場合、起点となるジョブに設定されたグループIDと同じグループIDが設定されるジョブと、グループIDが異なるにも関わらず印刷対象となったジョブは異なる。そこで、図14に示す選択画面70では、ユーザが印刷対象となったジョブを見分けやすくするために、印刷対象毎に表示形態(表示色等)を変えてジョブを表示する。
図14に示す選択画面70には、印刷装置30(1)にて起点となるジョブ1-1が選択されると、ジョブ1-1と同じグループID“001”であるジョブ2が自装置ジョブ表示部71に表示されることが示される。また、ジョブ1-1と同じグループID“001”であるジョブ1-2,3,1-3が他装置ジョブ表示部72にも表示される。
チェックボックス73はチェックされていないので、グループID“001”とは異なるグループIDを持つジョブ6,10,9についても他装置ジョブ表示部72に表示される。ここで、ジョブ6,10は、グループIDが“001”であるジョブを実行した際に動作する“Prt2”、“Prt3”で表される印刷装置30(2),(3)にて実行可能なジョブである。そこで、グループID“001”が設定されたジョブとは異なる色でジョブ6,10の情報が表示される。このため、ユーザは、印刷装置30(2),(3)で印刷されたことが分かり、印刷装置30(2),(3)に行ってグループID“001”の印刷物を回収する際に、グループID“003”、“010”の印刷物を回収することもできる。
ただし、ジョブ9を実行可能な印刷装置30(4)は、ユーザが印刷物を回収するために立ち寄る印刷装置30(1)~(3)とは異なる場所にある。このため、ユーザは、印刷装置30(1)~(3)に立ち寄った際、併せて印刷装置30(4)に立ち寄るかは判断できない。このため、ジョブ9については、他のジョブとは異なる色で表示される。
なお、図12~図14に示した選択画面70の表示形態では、グループIDが同じジョブの情報、グループIDは異なっても関連性があるジョブの情報は、異なる色で表示したが、これらの情報を区別できる表示形態を選択画面70に採用してもよい。例えば、関連性があるジョブだけをまとめた他装置ジョブ表示部を新たに設けて、他装置ジョブ表示部72に表示されたジョブのリストを分けてジョブを表示する表示形態としてもよい。また、選択画面70は、グループIDが同じジョブの情報、グループIDは異なっても関連性があるジョブの情報、及び関連性がないジョブの情報毎にタブ表示する表示形態としてもよい。
図15は、印刷結果画面80の表示例を示すユーザ・インターフェイス図である。
表示制御部32dは、ジョブの実行後に、ジョブ実行部32cにより実行されたジョブの一覧と、ジョブを実行した印刷装置30の一覧とを画面に表示させる制御を行う。例えば、表示制御部32dにより表示が制御される印刷結果画面80には、ジョブ名及び印刷装置名の項目が表示される印刷開始ジョブ表示部81が含まれる。選択画面70で選択されたジョブの印刷が自動的に開始されると、開始されたジョブ、このジョブの印刷を開始した印刷装置30の名称が印刷結果画面80に表示される。ユーザは、印刷開始ジョブ表示部81に表示されたジョブ名及び印刷装置名を確認することで、どの印刷装置30で何のジョブの印刷が開始されたかを把握することができる。なお、印刷結果画面80は、ジョブの実行中に表示されてもよい。
以上説明した一実施の形態に係る分散印刷システム1では、セキュリティを確保した分散印刷を行うために、まず、ユーザが特定の印刷装置30(1)にてユーザ認証情報(ユーザ名、パスワードなど)を入力する。そして、印刷装置30(1)にて分散印刷の一部分が印刷開始されると、他の印刷装置30(2)~(4)においても、印刷装置30(1)から受信したユーザ認証情報とグループIDが一致するユーザ認証情報とグループIDが設定された他のジョブの印刷が開始される。このように他の印刷装置30(2)~(4)は、ユーザ認証情報とジョブグループIDの二要素で印刷対象とするかどうかを判定することができる。
ただし、同じユーザ認証情報が設定されていても、グループIDが異なるジョブであっても、そのジョブを記憶する印刷装置30が既に印刷する担当になっている場合、グループIDが異なるジョブの印刷を開始してよい。グループIDが異なるジョブが開始されても、既に印刷装置30が印刷するように指示されたジョブの印刷を開始するため、この印刷装置30にユーザが印刷物を回収しに来る。このため、出力された印刷物が放置されて他のユーザに内容が見られてしまうというセキュリティ上の問題は生じない。これによって、複数の印刷装置30にある同じユーザ認証情報を持つジョブをすべて印刷してしまうのではなく、関係性があるジョブだけに絞って、かつセキュリティを確保して印刷することが可能になる。
また、複数のジョブが複数の印刷装置30に分散して記憶される場合に、各印刷装置30がジョブを受信したタイミング次第ではキューに積まれた順番のまま印刷を開始することが適切でない。このため、ジョブの番号順に印刷が行われるよう、キュー内のジョブの入替が行われる。これにより、ジョブが順番(例えば、ジョブIDの順)に印刷されるようになり、印刷装置30で印刷された用紙をユーザが並べ替える手間を省くことができる。
[変形例]
なお、上述した実施の形態に係る分散印刷システム1では、ユーザがクライアントPC10を操作してジョブの投入処理を実行した後、ジョブが印刷管理サーバ20に送られる。そして、印刷管理サーバ20にて、ジョブ間の関係性が判断された後、必要であればグループIDが付与され、分散印刷が指定される複数の印刷装置30に分割ジョブが送られる。ただし、一つのジョブを元に分散印刷をする場合には、クライアントPC10上でジョブを分割し、分割したジョブを複数の印刷装置30に配信すると共に、分散印刷の指示を行うことも可能である。この場合、クライアントPC10の構成は、印刷管理サーバ20と同様の構成とされる。このため、分散印刷システム1から印刷管理サーバ20を除いても、クライアントPC10が分割ジョブの関係性を設定し、グループIDを複数の印刷装置30に送信することが可能である。
また、上述した実施の形態に係る分散印刷システム1では、起点となるジョブを印刷する印刷装置30(1)から、他の印刷装置30(2)~(4)に向けて情報を送信し、受信した印刷装置30側でさらにジョブの検索処理などを行い、返答する構成とした。ただし、印刷装置30(1)が他の印刷装置30に対してジョブリストの返信要求を送信してもよい。この場合、印刷装置30(1)が、他の印刷装置30からジョブリストを受信した後、印刷装置30(1)の中で同じユーザ認証情報かつ同じグループIDを持つジョブを検索してもよい。そして、印刷装置30(1)は、印刷開始対象とするかを判定した判定結果を操作表示部31の画面上に表示してもよい。
また、印刷装置30(1)は、複数台の印刷装置30を管理している印刷管理サーバ20に対してジョブの検索、印刷開始対象の判定を実行するようにリクエストを送信し、結果を受信してもよい。この場合、印刷管理サーバ20が他の印刷装置30に対してジョブリストの返信要求を送信し、ジョブの検索、印刷開始対象の判定を実行した後、返信要求への応答として、判定結果であるジョブリストを印刷装置30(1)に送信する。
なお、本発明は上述した実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りその他種々の応用例、変形例を取り得ることは勿論である。
例えば、上述した実施の形態は本発明を分かりやすく説明するために装置及びシステムの構成を詳細かつ具体的に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されない。また、ここで説明した実施の形態の構成の一部を他の実施の形態の構成に置き換えることは可能であり、さらにはある実施の形態の構成に他の実施の形態の構成を加えることも可能である。また、各実施の形態の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換をすることも可能である。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
1…分散印刷システム、20…印刷管理サーバ、21a…ジョブ管理部、21b…ジョブ分割部、21c…情報設定部、21d…ジョブ配信部、21e…分散印刷指示部、30…印刷装置、31…操作表示部、32a…ジョブ受信部、32b…認証部、32c…ジョブ実行部、32d…表示制御部、32e…通知部、32f…通信部

Claims (17)

  1. 印刷管理サーバと、前記印刷管理サーバに対してネットワークを介して接続された複数の印刷装置と、を備え、
    前記印刷管理サーバは、
    ジョブを分割するジョブ分割部と、
    前記ジョブを投入したユーザのユーザ認証情報が設定され、かつ、関係性を有する複数の前記ジョブに対して、複数の前記ジョブに共通の関係情報を設定し、分割された前記ジョブの各々に対して、前記ユーザ認証情報及び前記関係情報を設定する情報設定部と、
    複数の前記印刷装置毎に異なる前記ジョブ、又は分割された前記ジョブを配信するジョブ配信部と、
    複数の前記印刷装置のうち、前記ユーザにより指定された前記印刷装置に対して、前記関係情報が一致する前記ジョブ、又は分割された前記ジョブに基づく分散印刷を指示する分散印刷指示部と、を有し、
    前記印刷装置は、
    前記ジョブ配信部から受信した前記ジョブ、又は分割された前記ジョブを記憶する記憶部と、
    入力された前記ユーザ認証情報に基づいて前記ユーザを認証する認証部と、
    前記認証部により正当と認証された前記ユーザ認証情報が一致し、かつ前記関係情報が一致する、前記ユーザ認証情報及び前記関係情報が設定された前記ジョブ、又は分割された前記ジョブを前記記憶部から抽出し、前記ジョブ、又は分割された前記ジョブを実行するジョブ実行部と、
    前記ジョブ実行部が実行する前記ジョブ、又は分割された前記ジョブに関する実行情報を前記印刷管理サーバに通知する通知部と、を備え
    前記印刷管理サーバの前記分散印刷指示部は、前記印刷装置から通知された前記実行情報に基づいて、前記ジョブ実行部により実行された前記ジョブ、又は分割された前記ジョブに設定される前記ユーザ認証情報及び前記関係情報と、他の前記ジョブ、又は分割された前記ジョブに設定される前記ユーザ認証情報及び前記関係情報とが一致する場合に、他の前記ジョブが配信された他の前記印刷装置に対し、他の前記ジョブ、又は分割された前記ジョブに基づく分散印刷を指示する
    分散印刷システム。
  2. 前記印刷装置は、前記ジョブ実行部が実行する前記ジョブ、又は分割された前記ジョブに設定された前記関係情報と、前記認証部が前記ユーザを正常に認証したことを表す認証結果情報を、他の前記印刷装置に通知する通知部を有し、
    他の前記印刷装置は、前記印刷装置から受信した前記関係情報及び前記認証結果情報が、他の前記印刷装置が有する記憶部から抽出した前記ジョブ、又は分割された前記ジョブに設定される前記関係情報及び前記認証結果情報と一致する場合に、他の前記印刷装置が有するジョブ実行部が前記ジョブ、又は分割された前記ジョブを実行する
    請求項に記載の分散印刷システム。
  3. 前記情報設定部は、前記ジョブに対する分散印刷の実行可否、前記ジョブの名称、前記ジョブに設定された前記ユーザ認証情報、前記印刷指示が行われた時間、前記ジョブの原稿情報、印刷設定情報、及び前記ジョブを投入したクライアント端末の情報のうち、少なくとも一つ以上の情報に基づいて前記関係情報を設定する
    請求項1又は2に記載の分散印刷システム。
  4. 前記印刷装置は、前記ユーザからの操作入力を受け付け、前記記憶部に記憶される前記ジョブ、又は分割された前記ジョブを表示する操作表示部と、
    前記操作表示部に表示される画面の制御を行う表示制御部と、を有し、
    前記ジョブ実行部は、同じ前記ユーザ認証情報が設定された前記ジョブ、又は分割された前記ジョブを実行するか否かを前記操作入力の内容により判断する
    請求項1~のいずれか一項に記載の分散印刷システム。
  5. 前記操作入力の内容に基づいて、前記表示制御部は、同じ前記ユーザ認証情報が設定された前記ジョブ、又は分割された前記ジョブを印刷対象として表示し、又は表示しない選択を行う
    請求項4に記載の分散印刷システム。
  6. 印刷管理サーバと、前記印刷管理サーバに対してネットワークを介して接続された複数の印刷装置と、を備え、
    前記印刷管理サーバは、
    ジョブを投入したユーザのユーザ認証情報が設定され、かつ、関係性を有する複数のジョブに対して、複数の前記ジョブに共通の関係情報を設定する情報設定部と、
    複数の前記印刷装置毎に異なる前記ジョブを配信するジョブ配信部と、
    複数の前記印刷装置のうち、前記ユーザにより指定された前記印刷装置に対して、前記関係情報が一致する前記ジョブに基づく分散印刷を指示する分散印刷指示部と、を有し、
    前記印刷装置は、
    前記ジョブ配信部から受信した前記ジョブを記憶する記憶部と、
    入力された前記ユーザ認証情報に基づいて前記ユーザを認証する認証部と、
    前記認証部により正当と認証された前記ユーザ認証情報が一致し、かつ前記関係情報が一致する、前記ユーザ認証情報及び前記関係情報が設定された前記ジョブを前記記憶部から抽出し、前記ジョブを実行するジョブ実行部と、
    前記ユーザからの操作入力を受け付け、前記記憶部に記憶される前記ジョブを表示する操作表示部と、
    前記操作表示部に表示される画面の制御を行う表示制御部と、を有し、
    前記ジョブ実行部は、同じ前記ユーザ認証情報が設定された前記ジョブを実行するか否かを前記操作入力の内容により判断し、
    前記操作入力の内容に基づいて、前記表示制御部は、同じ前記ユーザ認証情報が設定された前記ジョブを印刷対象として表示し、又は表示しない選択を行う
    分散印刷システム。
  7. 前記印刷管理サーバは、前記ジョブを分割するジョブ分割部を有し、
    前記情報設定部は、分割された前記ジョブの各々に対して、前記ユーザ認証情報及び前記関係情報を設定し、
    前記ジョブ配信部は、分割された前記ジョブを複数の前記印刷装置に配信する
    請求項6に記載の分散印刷システム。
  8. 前記印刷装置は、前記ジョブ実行部が実行する前記ジョブに設定された前記関係情報と、前記認証部が前記ユーザを正常に認証したことを表す認証結果情報を、他の前記印刷装置に通知する通知部を有し、
    他の前記印刷装置は、前記印刷装置から受信した前記関係情報及び前記認証結果情報が、他の前記印刷装置が有する記憶部から抽出した前記ジョブに設定される前記関係情報及び前記認証結果情報と一致する場合に、他の前記印刷装置が有するジョブ実行部が前記ジョブを実行する
    請求項7に記載の分散印刷システム。
  9. 前記情報設定部は、前記ジョブに対する分散印刷の実行可否、前記ジョブの名称、前記ジョブに設定された前記ユーザ認証情報、前記印刷指示が行われた時間、前記ジョブの原稿情報、印刷設定情報、及び前記ジョブを投入したクライアント端末の情報のうち、少なくとも一つ以上の情報に基づいて前記関係情報を設定する
    請求項6~8のいずれか一項に記載の分散印刷システム。
  10. 前記表示制御部は、前記操作入力により指定された前記ジョブに前記関係情報が設定されたことを前記印刷管理サーバに通知し、
    前記ジョブ実行部は、前記関係情報が設定された前記ジョブを実行して印刷を開始する
    請求項4、5、6~9のいずれか一項に記載の分散印刷システム。
  11. 前記表示制御部は、前記ジョブの実行前に、印刷対象となった前記ジョブの一覧を前記画面に表示させる制御を行う
    請求項4、5、6~9のいずれか一項に記載の分散印刷システム。
  12. 前記操作表示部は、前記関係情報が設定された前記ジョブが印刷対象であることを前記画面に表示し、前記操作入力により、前記印刷対象に含まれる前記ジョブの追加又は削除を受け付ける
    請求項4、5、6~9のいずれか一項に記載の分散印刷システム。
  13. 前記表示制御部は、前記ユーザにより起点として選択された前記ジョブに設定された前記関係情報と一致する前記関係情報が設定された他の前記ジョブと、一致しない前記関係情報が設定された他の前記ジョブとの表示形態を変えて前記操作表示部に表示させる
    請求項4、5、6~9のいずれか一項に記載の分散印刷システム。
  14. 前記表示制御部は、前記操作表示部から通じて起点として選択された前記ジョブに関する情報を前記印刷管理サーバに送信し、
    前記印刷管理サーバは、前記ジョブに設定された前記関係情報と一致する前記関係情報が設定された他の前記ジョブ、及び前記印刷装置で印刷対象として選択された他の前記ジョブの出力順を並び替える指示を行い、
    前記印刷装置の前記ジョブ実行部は、前記指示に従って前記ジョブを並び替えて前記ジョブを実行する
    請求項4、5、6~9のいずれか一項に記載の分散印刷システム。
  15. 前記ジョブ実行部は、実行する前記ジョブに設定される前記ユーザ認証情報及び前記関係情報が一致し、他の前記印刷装置に記憶される前記ジョブを実行させる指示を他の前記印刷装置に行う
    請求項4、5、6~9のいずれか一項に記載の分散印刷システム。
  16. 前記表示制御部は、前記ジョブの実行中又は実行後に、実行された前記ジョブの一覧と、前記ジョブを実行した前記印刷装置の一覧とを前記画面に表示させる制御を行う
    請求項4、5、6~9のいずれか一項に記載の分散印刷システム。
  17. ジョブを分割するジョブ分割部と、
    前記ジョブを投入したユーザのユーザ認証情報が設定され、かつ、関係性を有する複数の前記ジョブに対して、複数の前記ジョブに共通の関係情報を設定し、分割された前記ジョブの各々に対して、前記ユーザ認証情報及び前記関係情報を設定する情報設定部と、
    ネットワークを介して接続された複数の印刷装置毎に異なる前記ジョブ、又は分割された前記ジョブを配信するジョブ配信部と、
    複数の前記印刷装置のうち、前記ユーザにより指定された前記印刷装置に対して、前記関係情報が一致する前記ジョブ、又は分割された前記ジョブに基づく分散印刷を指示する分散印刷指示部と、を備え
    前記分散印刷指示部は、前記印刷装置から通知された、前記印刷装置が実行する前記ジョブ、又は分割された前記ジョブに関する実行情報に基づいて、前記印刷装置により実行された前記ジョブ、又は分割された前記ジョブに設定される前記ユーザ認証情報及び前記関係情報と、他の前記ジョブ、又は分割された前記ジョブに設定される前記ユーザ認証情報及び前記関係情報とが一致する場合に、他の前記ジョブが配信された他の前記印刷装置に対し、他の前記ジョブ、又は分割された前記ジョブに基づく分散印刷を指示する
    情報処理装置。
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