JP7218336B2 - 吸収性物品の性能評価装置 - Google Patents

吸収性物品の性能評価装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7218336B2
JP7218336B2 JP2020153576A JP2020153576A JP7218336B2 JP 7218336 B2 JP7218336 B2 JP 7218336B2 JP 2020153576 A JP2020153576 A JP 2020153576A JP 2020153576 A JP2020153576 A JP 2020153576A JP 7218336 B2 JP7218336 B2 JP 7218336B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
jig
performance evaluation
opening
peripheral portion
wearer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020153576A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2022047666A5 (ja
JP2022047666A (ja
Inventor
海月 李
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daio Paper Corp
Original Assignee
Daio Paper Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daio Paper Corp filed Critical Daio Paper Corp
Priority to JP2020153576A priority Critical patent/JP7218336B2/ja
Priority to TW110129876A priority patent/TW202210049A/zh
Priority to CN202180057998.7A priority patent/CN116056677A/zh
Priority to EP21866499.3A priority patent/EP4190297A1/en
Priority to PCT/JP2021/030568 priority patent/WO2022054539A1/ja
Priority to US18/040,082 priority patent/US20230240916A1/en
Publication of JP2022047666A publication Critical patent/JP2022047666A/ja
Publication of JP2022047666A5 publication Critical patent/JP2022047666A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7218336B2 publication Critical patent/JP7218336B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F13/00Bandages or dressings; Absorbent pads
    • A61F13/15Absorbent pads, e.g. sanitary towels, swabs or tampons for external or internal application to the body; Supporting or fastening means therefor; Tampon applicators
    • A61F13/84Accessories, not otherwise provided for, for absorbent pads
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F13/00Bandages or dressings; Absorbent pads
    • A61F13/15Absorbent pads, e.g. sanitary towels, swabs or tampons for external or internal application to the body; Supporting or fastening means therefor; Tampon applicators
    • A61F13/84Accessories, not otherwise provided for, for absorbent pads
    • A61F2013/8488Accessories, not otherwise provided for, for absorbent pads including testing apparatus

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Vascular Medicine (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)
  • Orthopedics, Nursing, And Contraception (AREA)

Description

本発明は、吸収性物品の性能評価装置に関するものであり、特に、吸収性物品のトップシート上に排出された排泄物の拡散状況、吸収性物品の吸収容量、排泄物が外部に排出する位置を高精度に測定できる吸収性物品の性能評価装置に関するものである。
半球型形状に形成された内側治具と、内側治具よりも寸法が大きく半球型形状に形成された外側治具の間に吸収性物品を支持して吸収性物品の性能を測定する性能評価装置が開示されている。(特許文献1)
特開2018-183491号公報
しかし、特許文献1の性能評価装置を使用して測定される性能評価は、内側治具の外周部の形状が、装着者の腹部や腰部の体形と大きく異なることから、装着者に装着された吸収性物品の性能評価とは異なる恐れがあった。
そこで、本発明の課題は、吸収性物品が装着者に装着された状態での吸収容量等の性能評価に近似した性能評価を行うことができる吸収性物品の性能評価装置を提供することにある。
上記課題を解決した手段は以下のとおりである。
第1手段は、吸収性物品の身体面側を支持する内側治具と反身体面側を支持する外側治具からなる治具と、前記治具を支持する架台から形成される吸収性物品の性能評価装置において、
前記内側治具は、内側から外側を視認可能な透明な樹脂で形成され、前記外側治具は、外側から内側を視認可能な透明な樹脂で形成され、前記内側治具の外周部は、装着者の腹部と腰部の体形形成され、前記外側治具の内周部は、前記内側治具の外周部に沿って、前記内側治具の外周部よりも大きな寸法形成され、前記架台は、底板と、前記底板の幅方向の両側部に設けられた側板と、前記治具の外周部を支持するアームと、前記アームの下部を支持する幅方向に延在する回転軸と、前記回転軸を回転自在に支持する支持部から形成され、左側面視において、前記回転軸を反時計方向に回転させて、前記治具の上下方向に延在する第1仮想線と回転軸の前後方向に延在する第2仮想線の侠角を90度から30度に変更し、前記回転軸を時計方向に回転させて、前記治具の上下方向に延在する第1仮想線と回転軸の前後方向に延在する第2仮想線の侠角を90度から30度に変更する構成としたことを特徴とする。
第2手段は、第1手段において、平面視において、前記内側治具の内周部の幅方向の中間部に、前記内周部の後部から前方に延在する背側ステーと、前記内周部の前部から後方に延在する腹側ステーを形成し、側面視において、前記背側ステーの装着者の肛門の位置に排便口を形成し、前記腹側ステーの装着者の尿導口の位置に尿導口を形成していることを特徴とする。
第3手段は、第2手段において、前記尿導口は、男性装着者の尿導口の位置の男性尿導口と、女性装着者の尿導口の位置の女性尿導口で形成されていることを特徴とする。
手段は、第手段において、前記側板に形成された第1開口部とアームに形成された第2開口部に、幅方向に延在する支軸を挿通して、前記第1仮想線と第2仮想線の侠角を保持することを特徴とする。
手段は、第1~のいずれか1項の手段において、前記内側治具の上端部に載上して、前記内側治具に荷重を加える荷重器を備えることを特徴とする。
第1手段によれば、内側治具は、内側から外側を視認可能な透明な樹脂で形成され、外側治具は、外側から内側を視認可能な透明な樹脂で形成され、内側治具の外周部は、装着者の腹部と腰部の体形形成され、外側治具の内周部は、内側治具の外周部に沿って、内側治具の外周部よりも大きな寸法形成されているので、使い捨ておむつを内側治具の外周部に装着者が使い捨ておむつを装着した状態に酷似した状態で支持することができ、使い捨ておむつが装着者に装着された状態での吸収容量等の性能評価に近似した性能評価を行うことができる。また、内側治具の内周部と外側治具の外周部から使い捨ておむつに排出された排泄物の拡散状況、排泄物の漏出し位置等を容易に観察することができる。
また、架台は、底板と、底板の幅方向の両側部に設けられた側板と、治具の外周部を支持するアームと、アームの下部を支持する幅方向に延在する回転軸と、回転軸を回転自在に支持する支持部から形成され、左側面視において、回転軸を反時計方向に回転させて、治具の上下方向に延在する第1仮想線と回転軸の前後方向に延在する第2仮想線の侠角を90度から30度に変更し、回転軸を時計方向に回転させて、治具の上下方向に延在する第1仮想線と回転軸の前後方向に延在する第2仮想線の侠角を90度から30度に変更する構成としたので、使い捨ておむつが立位姿勢、うつ伏せ姿勢、仰向け姿勢の装着者に装着された状態での使い捨ておむつの吸収容量等の性能評価を行うことができる。
第2手段によれば、第1手段による効果に加えて、平面視において、内側治具の内周部の幅方向の中間部に、内周部の後部から前方に延在する背側ステーと、内周部の前部から後方に延在する腹側ステーを形成し、側面視において、背側ステーの装着者の肛門の位置に排便口を形成し、腹側ステーの装着者の尿導口の位置に尿導口を形成しているので、排便口から人工便、尿導口から人口尿を使い捨ておむつに排出して使い捨ておむつの吸収容量等の性能評価を精度よく行うことができる。
第3手段によれば、第2手段による効果に加えて、尿導口は、男性装着者の尿導口の位置の男性尿導口と、女性装着者の尿導口の位置の女性尿導口で形成されているので、男性尿導口と女性尿道口から人口尿を使い捨ておむつに排出して使い捨ておむつの吸収容量等の性能評価をより精度よく行うことができる。
手段によれば、第手段による効果に加えて、側板に形成された第1開口部とアームに形成された第2開口部に、幅方向に延在する支軸を挿通して、第1仮想線と第2仮想線の侠角を保持するので、使い捨ておむつが立位姿勢、うつ伏せ姿勢、仰向け姿勢の装着者に装着された状態での使い捨ておむつの吸収容量等の性能評価を精度よく行うことができる。
手段によれば、第1~のいずれか1項の手段による効果に加えて、内側治具の上端部に載上して、内側治具に荷重を加える荷重器を備えるので、使い捨ておむつが座位姿勢の装着者に装着されて、使い捨ておむつに所定の体重が加わった状態での使い捨ておむつの吸収容量等の性能評価を行うことができる。
使い捨ておむつの性能評価装置の斜視図である。 使い捨ておむつを支持する治具の内側治具の斜視図である。 内側治具の(a)は正面図、(b)は(c)X-X断面図、(c)は平面図、(d)は右側面図である。 使い捨ておむつを支持する治具の外側治具の斜視図である。 内側治具の(a)は正面図、(b)は(c)のY-Y断面図、(c)は平面図、(d)は右側面図である。 治具の内側治具と外側治具の間に使い捨ておむつを支持した正面図である。 使い捨ておむつを支持する治具を装着する架台の斜視図である。 使い捨ておむつを支持する治具の内側治具に所定の荷重を加えるか負荷器の斜視図である。 装着者の立位姿勢時の使い捨ておむつの性能評価の説明図である。 装着者のうつ伏せ姿勢時の使い捨ておむつの性能評価の説明図である。 装着者の仰向け姿勢時の使い捨ておむつの性能評価の説明図である。 装着者の座位姿勢時の使い捨ておむつの性能評価の説明図である。 使い捨ておむつの身体側の平面図である。 使い捨ておむつの反身体側の平面図である。 図13のZ-Z断面図である。
<使い捨ておむつの性能評価装置>
図1に示すように、使い捨ておむつの性能評価装置は、使い捨ておむつを支持する治具1と、治具1を支持する架台4で形成されている。
治具1は、装着者で幼児の鼠径部を含む腹部と臀部を含む腰部の体形に準じて外周部が形成された内側治具2と、内側治具2の外周部に沿って内側治具2の外周部よりも所定の寸法大きく内周部が形成された外側治具3から形成されている。
治具1に支持された使い捨ておむつに所定の荷重を加えて性能評価を行うために、内側治具2の上端部に所定の荷重を加える図8に示す荷重器5が備えられている。
(内側治具)
図2,3に示すように、内側治具2は、所定の厚さを有する透明の樹脂で形成されている。これにより、内側治具2の内周部から使い捨ておむつに排出された人口尿等の拡散状況等を観察することができる。
内側治具2の外周部は、装着者の腰部に順じて形成された背側部2Aと、腹部に準じて形成された腹側部2Bと、股間部に準じて形成された股間部2Cと、両側部に準じて形成された左右一対の側部2Dが形成されている。また、背側部2Aの下部には後方に延出する臀部60が形成され、腹側部2Bの下部には前側に凸部を有する湾曲部61が形成されている。これにより、内側治具2に使い捨ておむつを、装着者が使い捨ておむつを装着した状態に酷似した状態に支持させることができ、使い捨ておむつが装着者に装着された状態での吸収容量等の性能評価に近似した性能評価を行うことができる。
側面視において、背側部2Aの内周部における幅方向の中間には、内周部に所定の間隔を有して上下方向に延在する背側ステー62が形成され、背側ステー62の下部は股間部2Cの後部の内周部に連結されている。
側面視において、腹側部2Bの内周部における幅方向の中間には、内周部に所定の間隔を有して上下方向に延在する腹側ステー63が形成され、腹側ステー63の下部は股間部2Cの前部の内周部に連結されている。
側面視において、股間部2Cの幅方向の中間部の後部には、装着者の肛門の位置に準じて排便口65が形成され、前部には男性の尿導口の位置に準じて男性尿導口66が形成され、男性尿導口66の後側には女性の尿導口の位置に準じて女性尿導口67が形成されている。また、背側ステー62には、排便口65に連通された便導65Aが形成され、腹側ステー63には、男性尿導口66に連通された男性尿導66Aと、女性尿導口67に連通された女性尿導67Aが形成されている。これにより、便導65Aを介して排便口65から人工便、男性尿導66Aを介して男性尿導口66から人口尿、女性尿導67Aを介して女性尿導口67から人口尿を使い捨ておむつに排出して使い捨ておむつが吸収可能な全体吸収量、使い捨ておむつの部位ごとの吸収量、人口尿等の漏出し位置等を測定して、装着者が使い捨ておむつを装着した場合における使い捨ておむつが吸収可能な全体吸収量、使い捨ておむつの部位ごとの吸収量、人口尿等の漏出し位置等を高い精度で予測することができる。なお、本明細書においては、男性尿導口66と女性尿導口67を総称して尿導口という。
なお、本実施形態の体重が12~20kgの幼児が装着する使い捨ておむつの性能評価装置は、図3に示すA寸法は180mm、B寸法は130mm、C寸法は10mm、D寸法は70mm、E寸法は直径7mm、F寸法は直径7mm、G寸法は直径10mm、H寸法は144mm、I寸法は144mmに形成されている。
(外側治具)
図4,5に示すように、外側治具3は、所定の厚さを有する透明の樹脂で形成されている。これにより、外側治具3の外周部から使い捨ておむつに排出された人口尿等の漏出し等を観察することができる。
外側治具3の内周部は、内側治具2の外周部に沿って所定の間隔を隔てて形成されている。すなわち、外側治具3の内周部は、内側治具2の背側部2Aに沿って所定の間隔を隔てて形成された背側部3aと、腹側部2Bに沿って所定の間隔を隔てて形成された腹側部3bと、股間部2Cに沿って所定の間隔を隔てて形成された股間部3cと、左右一対の側部2Dに沿って所定の間隔を隔てて形成された左右一対の側部3dが形成されている。これにより、図6に示すように、内側治具2の外周部と外側治具3の内周部の間に形成された空間内に使い捨ておむつを挿入させて、内側治具2の外周部と外側治具3の内周部で使い捨ておむつを、装着者が使い捨ておむつを装着した状態に酷似した状態に支持させることができる。
外側治具3の外周部は、外側治具3の内周部と同様に、内側治具2の背側部2Aに沿って所定の間隔を隔てて形成された背側部3Aと、腹側部2Bに沿って所定の間隔を隔てて形成された腹側部3Bと、股間部2Cに沿って所定の間隔を隔てて形成された股間部3Cと、左右一対の側部2Dに沿って所定の間隔を隔てて形成された左右一対の側部3Dが形成されている。
外側治具3の背側部3Aの幅方向の中間の上下方向の中間には上下方向に延在する溝69Aが形成され、腹側部3Bの幅方向の中間には上下方向に延在する溝69Bが形成されている。これにより、架台4のアーム75に対して外側治具3を押し下げることによってアーム75の内周部に外側治具3の溝69A,69Bを係止することができる。また、架台4のアーム75に対して外側治具3を押し上げることによってアーム75の内周部と外側治具3の溝69A,69Bの係止を容易に解除することができる。なお、本明細書においては、溝69Aと溝69Bを総称して溝69という。
なお、本実施形態の体重が12~20kgの幼児が装着する使い捨ておむつの性能評価装置は、図5に示すJ寸法は160mm、K寸法は205mm、L寸法は174mmに形成されている。
(架台)
図7に示すように、架台4は、所定の厚さを有する矩形状の底板70と、底板70の上面の幅方向の両側部に設けられた左側板(請求項の「側板」)71と右側板72と、底板70の上面の前後方向と幅方向の中間に設けられた幅方向に延在する回転軸73と、回転軸73の幅方向の両側部を回転自在に支持する支持部74と、回転軸73の幅方向の中間に固定された外側治具3の溝69が係止されるアーム75から形成されている。
左側面視において、左側板71には、回転軸73の軸心を中心とする所定の半径上に、回転軸73によって回転させられたアーム75の回転角度を保持する幅方向に延在する後側支軸(請求項の「支軸」)76と前側支軸(請求項の「支軸」)77の左部を挿通する10個の開口部(請求項の「第1開口部」)81が形成されている。
左側板71における回転軸73よりも後側の部位に形成された開口部81は、上側から順番に第1後側開口部81は時計方向に30度の位置に形成され、第2後側開口部81は時計方向に60度の位置に形成され、第3後側開口部81は時計方向に90度の位置に形成され、第4後側開口部81は時計方向に120度の位置に形成され、第5後側開口部81は時計方向に150度の位置に形成されている。
左側板71における回転軸73よりも前側の部位に形成された開口部81は、上側から順番に第1前側開口部81は反時計方向に30度の位置に形成され、第2前側開口部81は反時計方向に60度の位置に形成され、第3前側開口部81は反時計方向に90度の位置に形成され、第4前側開口部81は反時計方向に120度の位置に形成され、第5前側開口部81は反時計方向に150度の位置に形成されている。
右側面視において、右側板(請求項の「側板」)72には、回転軸73の軸心を中心とする所定の半径上に、回転軸73によって回転させられたアーム75の回転角度を保持する幅方向に延在する後側支軸76と前側支軸77の右部を挿通する10個の開口部82が形成されている。
右側板72における回転軸73よりも後側の部位に形成された開口部(請求項の「第1開口部」)82は、上側から順番に第1後側開口部82は時計方向に30度の位置に形成され、第2後側開口部82は時計方向に60度の位置に形成され、第3後側開口部82は時計方向に90度の位置に形成され、第4後側開口部82は時計方向に120度の位置に形成され、第5後側開口部82は時計方向に150度の位置に形成されている。
右側板72における回転軸73よりも前側の部位に形成された開口部82は、上側から順番に第1前側開口部82は反時計方向に30度の位置に形成され、第2前側開口部82は反時計方向に60度の位置に形成され、第3前側開口部82は反時計方向に90度の位置に形成され、第4前側開口部82は反時計方向に120度の位置に形成され、第5前側開口部82は反時計方向に150度の位置に形成されている。
これにより、左側面視において、回転軸73を反時計方向に回転させてアーム75に係止された治具1を座位姿勢からうつ伏せ姿勢に径方向に30度ピッチで移動させることができ、回転軸73を時計方向に回転させてアーム75に係止された治具1を座位姿勢から仰向け姿勢に径方向に30度ピッチで移動させることができる。なお、本実施形態においては、左側板71の開口部81と右側板72の開口部82を径方向に30度ピッチで形成しているが15度ピッチで形成することもできる。
左側面視において、底板70の上面と左側板71の右面における回転軸73に対向する部位は補強板83で連結され、底板70の上面と右側板72の左面における回転軸73に対向する部位は補強板84で連結されている。これにより、左側板71と右側板72の剛性が高まり左側板71と右側板72の変形を防止することができる。
左側面視において、アーム75の内周部の形状は、外側治具3の外周部の形状に沿って形成され、アーム75の内周部の後側と前側部位の形状は、外側治具3の溝69に沿って形成されている。これにより、外側治具3をアーム75に容易に着脱することができ、外側治具3の股間部3Cがアーム75の下部との干渉を防止することができる。
アーム75の内周部の前側上部には、ウレタン等の緩衝材85が設けられている。これにより、外側治具3をアーム75に密着させて係止して位置決めできるので、使い捨ておむつの性能評価の測定誤差を小さくすることができる。また、アーム75の下部における後側部には開口部(請求項の「第2開口部」)75Aが形成され、前側部には開口部(請求項の「第2開口部」)75Bが形成されている。
左側板71の開口部81と、アーム75の開口部75Aと、右側板72の開口部82に挿通された後側支軸76の幅方向の両側部にはナット等の後側ストッパ86が装着される。これにより、使い捨ておむつの性能評価の測定中に左側板71の開口部81と右側板72の開口部82から後側支軸76が脱落するのを防止することができる。
左側板71の開口部81と、アーム75の開口部75Bと、右側板72の開口部82に挿通された前側支軸77の幅方向の両側部にはナット等の前側ストッパ87が装着される。これにより、使い捨ておむつの性能評価の測定中に左側板71の開口部81と右側板72の開口部82から前側支軸77が脱落するのを防止することができる。
(荷重器)
図8に示すように、荷重器5は、内側治具2の上端部に載上する底板90と、底板90の上面から上下方向に延在する2個の脚91と、脚91の上端部に固定された矩形状の上板92から形成されている。
平面視において、底板90の外周部の形状は、内側治具2の上端部の形状と略同一形状に形成されている。これにより、内側治具2の上端部に均等に荷重を加えることができる。
上板92の前後方向と幅方向の中間部には、重りを載上する矩形状の凹部93が形成されている。これにより、使い捨ておむつの性能評価の測定中に重りが滑り落ちるのが防止されて使い捨ておむつの性能評価の測定を安全に行うことができる。
<使い捨ておむつの性能評価方法>
次に、使い捨ておむつの性能評価方法について説明する。使い捨ておむつを装着した装着者の姿勢は、歩行等を行う立位姿勢と、うつ伏せで睡眠を行ううつ伏せ姿勢と、仰向けで睡眠を行う仰向け姿勢と、椅子等に着席する座位姿勢に大別される。
同じ量の排尿が行われた場合にあっても、立位姿勢と、うつ伏せ姿勢と、仰向け姿勢と、座位姿勢では、使い捨ておむつのトップシート10上に排出された尿等の拡散状態、吸収体21に吸収される吸収容量、外部に漏出す位置等の性能が異なり、立位姿勢と、うつ伏せ姿勢と、仰向け姿勢と、座位姿勢毎の尿等の拡散状態等の性能を高い精度で測定することが当業者にとって希求されている。
(立位姿勢時の使い捨ておむつの性能評価方法)
図9に示すように、内側治具2と外側治具3で使い捨ておむつを支持した後に、使い捨ておむつが支持された治具1を架台4のアーム75に係止する。なお、図9は、理解を容易にするために左側板71の図示を省略している。
次に、回転軸73を回転させて外側治具3を、外側治具3の上端部に直交する上下方向に延在する第1仮想線L1と回転軸73の軸心上に引いた前後方向に延在する第2仮想線L2が直交する位置に移動させる。
次に、後側支軸76を左側板71の第3後側開口部81と、アーム75の開口部75Aと、右側板72の第3後側開口部82に挿通し、前側支軸77を左側板71の第3前側開口部81と、アーム75の開口部75Bと、右側板72の第3前側開口部82に挿通する。
これにより、治具1に支持された使い捨ておむつを、使い捨ておむつの上下方向と第2仮想線L2が直交する位置に保持することができ、立位姿勢時の使い捨ておむつの尿の拡散状態、吸収容量、漏出す位置等の性能評価を精度よく行うことができる。なお、装着者が、立位姿勢の場合には、装着者に装着された使い捨ておむつの上下方向は、第2仮想線L2と実質的に同一な水平線に対して直交する。
(うつ伏せ姿勢時の使い捨ておむつの性能評価方法)
図10に示すように、内側治具2と外側治具3で使い捨ておむつを支持した後に、使い捨ておむつが支持された治具1を架台4のアーム75に係止する。なお、図10は、理解を容易にするために左側板71の図示を省略している。
次に、回転軸73を反時計方向に回転させて外側治具3を、外側治具3の上端部に直交する上下方向に延在する第1仮想線L1と回転軸73の軸心上に引いた前後方向に延在する第2仮想線L2の夾角が30度になる位置に移動させる。
次に、後側支軸76を左側板71の第1後側開口部81と、アーム75の開口部75Aと、右側板72の第1後側開口部82に挿通し、前側支軸77を左側板71の第5前側開口部81と、アーム75の開口部75Bと、右側板72の第5前側開口部82に挿通する。
これにより、治具1に支持された使い捨ておむつを、治具1に支持された使い捨ておむつの上下方向と第2仮想線L2の夾角が30度になる位置に保持することができ、うつ伏せ姿勢時の使い捨ておむつの尿の拡散状態、吸収容量、漏出す位置等の性能評価を精度よく行うことができる。なお、装着者が、うつ伏せ姿勢の場合には、装着者に装着された使い捨ておむつの上下方向と水平線の夾角が30度となる。
(仰向け姿勢時の使い捨ておむつの性能評価方法)
図11に示すように、内側治具2と外側治具3で使い捨ておむつを支持した後に、使い捨ておむつが支持された治具1を架台4のアーム75に係止する。なお、図11は、理解を容易にするために左側板71の図示を省略している。
次に、回転軸73を時計方向に回転させて外側治具3を、外側治具3の上端部に直交する上下方向に延在する第1仮想線L1と回転軸73の軸心上に引いた前後方向に延在する第2仮想線L2の夾角が30度になる位置に移動させる。
次に、後側支軸76を左側板71の第5後側開口部81と、アーム75の開口部75Aと、右側板72の第5後側開口部82に挿通し、前側支軸77を左側板71の第1前側開口部81と、アーム75の開口部75Bと、右側板72の第1前側開口部82に挿通する。
これにより、治具1に支持された使い捨ておむつを、治具1に支持された使い捨ておむつの上下方向と第2仮想線L2の夾角が30度になる位置に保持することができ、仰向け姿勢時の使い捨ておむつの尿の拡散状態、吸収容量、漏出す位置等の性能評価を精度よく行うことができる。なお、装着者が、仰向け姿勢の場合には、装着者に装着された使い捨ておむつの上下方向と水平線の夾角が30度となる。
(座位姿勢時の使い捨ておむつの性能評価方法)
図12に示すように、内側治具2と外側治具3で使い捨ておむつを支持した後に、使い捨ておむつが支持された治具1を架台4のアーム75に係止する。なお、図12は、理解を容易にするために左側板71の図示を省略している。
次に、回転軸73を回転させて外側治具3を、外側治具3の上端部に直交する上下方向に延在する第1仮想線L1と回転軸73の軸心上に引いた前後方向に延在する第2仮想線L2が直交する位置に移動させる。
次に、後側支軸76を左側板71の第3後側開口部81と、アーム75の開口部75Aと、右側板72の第3後側開口部82に挿通し、前側支軸77を左側板71の第3前側開口部81と、アーム75の開口部75Bと、右側板72の第3前側開口部82に挿通する。
次に、内側治具2の上端部に荷重器5の底板90を載上させた後に、装着者の体重に基づいて算出された装着時に使い捨ておむつに加わる荷重に相当する重りを荷重器5の凹部93に載上する。
これにより、治具1に支持された使い捨ておむつを、使い捨ておむつの上下方向と第2仮想線L2が直交する位置に保持することができ、座位姿勢時の使い捨ておむつの尿の拡散状態、吸収容量、漏出す位置等の性能評価を精度よく行うことができる。なお、装着者が、座位姿勢の場合には、装着者に装着された使い捨ておむつの上下方向は、第2仮想線L2と実質的に同一な水平線に対して直交し、装着者に装着された使い捨ておむつには最も大きな荷重加わる。
<使い捨ておむつ>
次に、使い捨ておむつの性能評価装置を使用して評価される使い捨ておむつについて説明する。
図13~15に示すように、使い捨ておむつは、身体側に設けられた液透過性のトップシート10と、反身体側に設けられた液不透過性のバックシート11と、トップシート10とバックシート11の間に設けられた吸収要素20から形成されている。また、吸収要素20は、吸収体21と、吸収体21を覆う包装シート22とから形成されている。
バックシート11の反身体側には、外装シート12が設けられている。また、トップシート10と吸収要素20の間には、トップシート10を透過した排泄物を吸収要素20に移動させ、排泄物の逆戻りを防止する中間シート15を設けるのが好ましい。
吸収要素20の幅方向の両側には、所定の間隔を隔てて排泄物の外部への漏れを防止する立体ギャザー30が設けられている。立体ギャザー30は、実質的に幅方向に連続するギャザーシート31と、ギャザーシート31の前後方向に沿って伸長状態で固定された細長状の弾性伸縮部材32から形成されている。
立体ギャザー30の折れ線30Aの外側には、所定の間隔を隔てて排尿の外部への漏れを防止する平面ギャザー40が形成されている。平面ギャザー40は、バックシート11と、ギャザーシート31の間に前後方向に沿って伸長状態で固定された細長状の弾性伸縮部材41から形成されている。
吸収要素20の前後方向の両側には、エンドフラップ部EFが形成され、吸収要素20の幅方向の両側には、サイドフラップ部SFが形成されている。
サイドフラップ部SFにおける背側部の幅方向の両側には、ファスニングテープ50が設けられている。ファスニングテープ50は、サイドフラップ部SFに固定される基材51と、基材51の身体側に設けられた係止部52から形成されている。
外装シート12の反身体側の腹側部には、ファスニングテープ50の係止部52が係止される前後方向に所定の間隔を有して幅方向に延在する矩形状のターゲットシート53が設けられている。
背側のエンドフラップ部EFを形成するトップシート10とバックシート11の間には、後述する伸縮シート55が設けられている。
次に、トップシート10等の素材および特徴部分について順に説明する。
(トップシート)
トップシート10は、有孔又は無孔の不織布や、多孔性プラスチックシート等で形成されている。また、このうち不織布は、その原料繊維が何であるかは、特に限定されない。例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維等や、これらから二種以上が使用された混合繊維、複合繊維等を例示することができる。さらに、不織布は、どのような加工によって製造されたものであってもよい。加工方法としては、公知の方法、例えば、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法、エアスルー法、ポイントボンド法等を例示することができる。例えば、柔軟性、ドレープ性を求めるのであれば、スパンレース法が、嵩高性、ソフト性を求めるのであれば、サーマルボンド法が、好ましい加工方法となる。
なお、トップシート10の表面には、予め親水性剤が塗布されているのは好ましい。
(バックシート)
バックシート11は、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂や、ポリエチレンシート等に不織布を積層したラミネート不織布、防水フィルムを介在させて実質的に液不透過性を確保した不織布(この場合は、防水フィルムと不織布とでバックシート11が構成される。)等で形成されている。もちろん、このほかにも、近年、ムレ防止の観点から好まれて使用されている液不透過性かつ透湿性を有する素材も例示することができる。この液不透過性かつ透湿性を有する素材のシートとしては、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を混練して、シートを成形した後、一軸又は二軸方向に延伸して得られた微多孔性シートを例示することができる。さらに、マイクロデニール繊維を用いた不織布、熱や圧力をかけることで繊維の空隙を小さくすることによる防漏性強化、高吸水性樹脂または疎水性樹脂や撥水剤の塗工といった方法により、防水フィルムを用いずに液不透過性としたシートも、バックシート11として用いることができる。
(外装シート)
外装シート12は、吸収要素20を支持し、着用者に装着するための部分である。外装シート12は、両側部の前後方向中央部が括れた砂時計形状とされており、ここが着用者の脚を囲む部位となる。
外装シート12は、不織布で形成するのが好適である。不織布の種類は特に限定されず、素材繊維としては、たとえばポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維を用いることができ、加工法としてはスパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、エアスルー法、ニードルパンチ法等を用いることができる。ただし、肌触り及び強度を両立できる点でスパンボンド不織布やSMS不織布、SMMS不織布等の長繊維不織布が好適である。不織布は一枚で使用する他、複数枚重ねて使用することもできる。後者の場合、不織布相互を接着剤等により接着するのが好ましい。不織布を用いる場合、その繊維目付けは10~50g/m、特に15~30g/mのものが望ましい。
(中間シート)
中間シート15は、トップシート10と同様の素材で形成されている。中間シート15は、トップシート10に接合するのが好ましく、その接合にヒートエンボスや超音波溶着を用いる場合は、中間シート15の素材は、トップシート10と同程度の融点をもつものが好ましい。中間シート15に不織布を用いる場合、その不織布の繊維の繊度は2.0~5.0dtex程度とするのが好ましい。
(吸収体)
吸収体21は、繊維の集合体により形成することができる。この繊維集合体としては、綿状パルプや合成繊維等の短繊維を積繊したものの他、セルロースアセテート等の合成繊維のトウ(繊維束)を必要に応じて開繊して得られるフィラメント集合体も使用できる。繊維目付けとしては、綿状パルプや短繊維を積繊する場合は、例えば100~300g/m程度とすることができ、フィラメント集合体の場合は、例えば30~120g/m程度とすることができる。合成繊維の場合の繊度は、例えば、1~16dtex、好ましくは1~10dtex、さらに好ましくは1~5dtexである。フィラメント集合体の場合、フィラメントは、非捲縮繊維であってもよいが、捲縮繊維であるのが好ましい。捲縮繊維の捲縮度は、例えば、1インチ当たり5~75個、好ましくは10~50個、さらに好ましくは15~50個程度とすることができる。また、均一に捲縮した捲縮繊維を用いる場合が多い。
吸収体21は、高吸収性ポリマー粒子を含むのが好ましく、特に、少なくとも液受け入れ領域において、繊維の集合体に対して高吸収性ポリマー粒子(SAP粒子)が実質的に厚み方向全体に分散されているものが望ましい。
吸収体21の上部、下部、及び中間部にSAP粒子が無い、あるいはあってもごく僅かである場合には、「厚み方向全体に分散されている」とは言えない。したがって、「厚み方向全体に分散されている」とは、繊維の集合体に対し、厚み方向全体に「均一に」分散されている形態のほか、上部、下部及び又は中間部に「偏在している」が、依然として上部、下部及び中間部の各部分に分散している形態も含まれる。また、一部のSAP粒子が繊維の集合体中に侵入しないでその表面に残存している形態や、一部のSAP粒子が繊維の集合体を通り抜けて包装シート22上にある形態も排除されるものではない。
高吸収性ポリマー粒子とは、「粒子」以外に「粉体」も含む。高吸収性ポリマー粒子の粒径は、この種の吸収性物品に使用されるものをそのまま使用でき、1000μm以下、特に150~400μmのものが望ましい。高吸収性ポリマー粒子の材料としては、特に限定無く用いることができるが、吸水量が40g/g以上のものが好適である。高吸収性ポリマー粒子としては、でんぷん系、セルロース系や合成ポリマー系等のものがあり、でんぷん-アクリル酸(塩)グラフト共重合体、でんぷん-アクリロニトリル共重合体のケン化物、ナトリウムカルボキシメチルセルロースの架橋物やアクリル酸(塩)重合体等のものを用いることができる。高吸収性ポリマー粒子の形状としては、通常用いられる粉粒体状のものが好適であるが、他の形状のものも用いることができる。
高吸収性ポリマー粒子としては、吸水速度が70秒以下、特に40秒以下のものが好適に用いられる。吸水速度が遅すぎると、吸収体21内に供給された液が吸収体21外に戻り出てしまう所謂逆戻りを発生し易くなる。
高吸収性ポリマー粒子の目付け量は、当該吸収体21の用途で要求される吸収量に応じて適宜定めることができる。したがって一概には言えないが、50~350g/mとすることができる。ポリマーの目付け量が50g/m未満では、吸収量を確保し難くなる。350g/mを超えると、効果が飽和するばかりでなく、高吸収性ポリマー粒子の過剰によりジャリジャリした違和感を与えるようになる。
(包装シート)
包装シート22は、ティッシュペーパ、特にクレープ紙、不織布、ポリラミ不織布、小孔が開いたシート等で形成されている。ただし、高吸収性ポリマー粒子が抜け出ないシートであるのが望ましい。クレープ紙に換えて不織布を使用する場合、親水性のSMMS(スパンボンド/メルトブローン/メルトブローン/スパンボンド)不織布が特に好適であり、その材質はポリプロピレン、ポリエチレン/ポリプロピレン等を使用できる。繊維目付けは、5~40g/m、特に10~30g/mのものが望ましい。
(立体ギャザー)
立体ギャザー30のギャザーシート31としては撥水性不織布を用いることができ、また弾性伸縮部材32としては糸ゴム等を用いることができる。弾性伸縮部材は、複数本設ける他、各1本設けることができる。
ギャザーシート31の反身体側面は、トップシート10の側部上に幅方向の固着始端を有し、この固着始端から幅方向外側の部分は、バックシート11の側部およびその幅方向外側に位置する外装シート12の側部にホットメルト接着剤等により固着されている。
脚周りにおいては、立体ギャザー30の固着始端より幅方向内側は、製品前後方向両端部ではトップシート10上に固定されているものの、その間の部分は非固定の自由部分であり、この自由部分が弾性伸縮部材32の収縮力により起立するようになる。おむつの、装着時には、おむつが舟形に体に装着されるので、そして弾性伸縮部材32の収縮力が作用するので、弾性伸縮部材32の収縮力により立体ギャザー30が起立して脚周りに密着する。その結果、脚周りからのいわゆる横漏れが防止される。
(平面ギャザー)
ギャザーシート31とバックシート11との間に、糸ゴム等からなる脚周り弾性伸縮部材41が前後方向に沿って伸長された状態で固定されている。脚周り弾性伸縮部材41は、複数本設ける他、各1本設けることができる。
(ファスニングテープ)
ファスニングテープ50の基材51の基部は、ホットメルト接着剤等によってギャザーシート31と外装シート12の間に固定されている。また、基材51は、不織布、プラスチックフィルム、ポリラミ不織布、紙やこれらの複合素材から形成されている。
係止部52は、メカニカルファスナーのフック材から形成されている。フック材は、その外面側に多数の係合突起を有する。係合突起の形状としては、(A)レ字状、(B)J字状、(C)マッシュルーム状、(D)T字状、(E)ダブルJ字状(J字状のものを背合わせに結合した形状のもの)等が存在するが、いずれの形状であっても良い。もちろん、ファスニングテープ50の係止部として粘着材層を設けることもできる。
(ターゲットシート)
ターゲットシート53は、ループ糸が表面に多数設けられたプラスチックフィルムや不織布等から形成されている。
(伸縮シート)
伸縮シート55は、背側のエンドフラップ部EFを伸縮させて装着者の背中周りに背側のエンドフラップ部EFを密着させる伸縮シートである。
<明細書中の用語の説明>
明細書中で以下の用語が使用される場合、明細書中に特に記載が無い限り、以下の意味を有するものである。
・「前後(縦)方向」とは腹側(前側)と背側(後側)を結ぶ方向を意味し、「幅方向」とは前後方向と直交する方向(左右方向)を意味する。
・「表側」とは装着者の肌に近い方を意味し、「裏側」とは装着者の肌から遠い方を意味する。「表面」とは部材の、装着者の肌に近い方の面を意味し、「裏面」とは装着者の肌から遠い方の面を意味する。
・「MD方向」及び「CD方向」とは、製造設備における流れ方向(MD方向)及びこれと直交する横方向(CD方向)を意味し、いずれか一方が製品の前後方向となるものであり、他方が製品の幅方向となるものである。不織布のMD方向は、不織布の繊維配向の方向である。繊維配向とは、不織布の繊維が沿う方向であり、例えば、TAPPI標準法T471の零距離引張強さによる繊維配向性試験法に準じた測定方法や、前後方向及び幅方向の引張強度比から繊維配向方向を決定する簡易的測定方法により判別することができる。
・「展開」とは、収縮や弛み無く平坦に展開した状態を意味する。
・「伸長率」は、自然長を100%としたときの値を意味する。例えば、伸長率が200%とは、伸長倍率が2倍であることと同義である。
・「ゲル強度」は次のようにして測定されるものである。人工尿49.0gに、高吸収性ポリマーを1.0g加え、スターラーで攪拌させる。生成したゲルを40℃×60%RHの恒温恒湿槽内に3時間放置したあと常温にもどし、カードメーター(I.techno Engineering社製:Curdmeter-MAX ME-500)でゲル強度を測定する。
・「人工尿」は、尿素:2wt%、塩化ナトリウム:0.8wt%、塩化カルシウム二水和物:0.03wt%、硫酸マグネシウム七水和物:0.08wt%、及びイオン交換水:97.09wt%を混合したものであり、特に記載の無い限り、温度40度で使用される。
・「目付け量」は次のようにして測定されるものである。試料又は試験片を予備乾燥した後、標準状態(試験場所は、温度23±1℃、相対湿度50±2%)の試験室又は装置内に放置し、恒量になった状態にする。予備乾燥は、試料又は試験片を温度100℃の環境で恒量にすることをいう。なお、公定水分率が0.0%の繊維については、予備乾燥を行わなくてもよい。恒量になった状態の試験片から、試料採取用の型板(100mm×100mm)を使用し、100mm×100mmの寸法の試料を切り取る。試料の重量を測定し、100倍して1平米あたりの重さを算出し、目付けとする。
・「厚み」は、自動厚み測定器(KES-G5 ハンディー圧縮試験機)を用い、荷重:0.098N/cm、及び加圧面積:2cmの条件下で自動測定する。
・「吸水量」は、JIS K7223-1996「高吸水性樹脂の吸水量試験方法」によって測定する。
・「吸水速度」は、2gの高吸収性ポリマー及び50gの生理食塩水を使用して、JIS K7224‐1996「高吸水性樹脂の吸水速度試験法」を行ったときの「終点までの時間」とする。
・試験や測定における環境条件についての記載がない場合、その試験や測定は、標準状態(試験場所は、温度23±1℃、相対湿度50±2%)の試験室又は装置内で行うものとする。
・各部の寸法は、特に記載が無い限り、自然長状態ではなく展開状態における寸法を意味する。
本発明は、使い捨ておむつ等の吸収性物品の性能評価装置に利用可能なものである。
1 治具
2 内側治具
3 外側治具
4 架台
5 荷重器
62 背側ステー
63 腹側ステー
65 排便口
66 男性尿導口(尿導口)
67 女性尿導口(尿導口)
70 底板
71 左側板(側板)
72 右側板(側板)
73 回転軸
74 支持部
75 アーム
75A 開口部(第2開口部)
75B 開口部(第2開口部)
76 後側支軸(支軸)
77 前側支軸(支軸)
81 開口部(第1開口部)
82 開口部(第1開口部)
L1 第1仮想線
L2 第2仮想線

Claims (5)

  1. 吸収性物品の身体面側を支持する内側治具と反身体面側を支持する外側治具からなる治具と、前記治具を支持する架台から形成される吸収性物品の性能評価装置において、
    前記内側治具は、内側から外側を視認可能な透明な樹脂で形成され、
    前記外側治具は、外側から内側を視認可能な透明な樹脂で形成され、
    前記内側治具の外周部は、装着者の腹部と腰部の体形形成され、
    前記外側治具の内周部は、前記内側治具の外周部に沿って、前記内側治具の外周部よりも大きな寸法形成され、
    前記架台は、底板と、前記底板の幅方向の両側部に設けられた側板と、前記治具の外周部を支持するアームと、前記アームの下部を支持する幅方向に延在する回転軸と、前記回転軸を回転自在に支持する支持部から形成され、
    左側面視において、前記回転軸を反時計方向に回転させて、前記治具の上下方向に延在する第1仮想線と回転軸の前後方向に延在する第2仮想線の侠角を90度から30度に変更し、前記回転軸を時計方向に回転させて、前記治具の上下方向に延在する第1仮想線と回転軸の前後方向に延在する第2仮想線の侠角を90度から30度に変更する構成とした
    ことを特徴とする吸収性物品の性能評価装置。
  2. 平面視において、前記内側治具の内周部の幅方向の中間部に、前記内周部の後部から前方に延在する背側ステーと、前記内周部の前部から後方に延在する腹側ステーを形成し、
    側面視において、前記背側ステーの装着者の肛門の位置に排便口を形成し、前記腹側ステーの装着者の尿導口の位置に尿導口を形成している請求項1記載の吸収性物品の性能評価装置。
  3. 前記尿導口は、男性装着者の尿導口の位置の男性尿導口と、女性装着者の尿導口の位置の女性尿導口で形成されている請求項2記載の吸収性物品の性能評価装置。
  4. 前記側板に形成された第1開口部とアームに形成された第2開口部に、幅方向に延在する支軸を挿通して、前記第1仮想線と第2仮想線の侠角を保持する請求項記載の吸収性物品の性能評価装置。
  5. 前記内側治具の上端部に載上して、前記内側治具に荷重を加える荷重器を備える請求項1~のいずれか1項に記載の吸収性物品の性能評価装置。
JP2020153576A 2020-09-14 2020-09-14 吸収性物品の性能評価装置 Active JP7218336B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020153576A JP7218336B2 (ja) 2020-09-14 2020-09-14 吸収性物品の性能評価装置
TW110129876A TW202210049A (zh) 2020-09-14 2021-08-13 吸收性物品的性能評價裝置
EP21866499.3A EP4190297A1 (en) 2020-09-14 2021-08-20 Device for assessing performance of absorbent article
PCT/JP2021/030568 WO2022054539A1 (ja) 2020-09-14 2021-08-20 吸収性物品の性能評価装置
CN202180057998.7A CN116056677A (zh) 2020-09-14 2021-08-20 吸收性物品的性能评价装置
US18/040,082 US20230240916A1 (en) 2020-09-14 2021-08-20 Apparatus for assessing performance of absorbent articles

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020153576A JP7218336B2 (ja) 2020-09-14 2020-09-14 吸収性物品の性能評価装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2022047666A JP2022047666A (ja) 2022-03-25
JP2022047666A5 JP2022047666A5 (ja) 2022-04-20
JP7218336B2 true JP7218336B2 (ja) 2023-02-06

Family

ID=80631551

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020153576A Active JP7218336B2 (ja) 2020-09-14 2020-09-14 吸収性物品の性能評価装置

Country Status (6)

Country Link
US (1) US20230240916A1 (ja)
EP (1) EP4190297A1 (ja)
JP (1) JP7218336B2 (ja)
CN (1) CN116056677A (ja)
TW (1) TW202210049A (ja)
WO (1) WO2022054539A1 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20060105316A1 (en) 2004-11-12 2006-05-18 Thomas Harkin Method, apparatus and kit for demonstrating the use of absorbent products
JP2011026733A (ja) 2009-07-24 2011-02-10 Tohoku Univ 触刺激測定装置
JP2018183491A (ja) 2017-04-27 2018-11-22 日本製紙クレシア株式会社 吸収性物品の漏れを測定する試験器具及び試験方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09253126A (ja) * 1996-03-25 1997-09-30 Oji Paper Co Ltd 使い捨ておむつ
JP4633698B2 (ja) * 2006-09-25 2011-02-16 大王製紙株式会社 吸収性物品
JP6159214B2 (ja) * 2013-10-07 2017-07-05 ユニ・チャーム株式会社 着用物品

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20060105316A1 (en) 2004-11-12 2006-05-18 Thomas Harkin Method, apparatus and kit for demonstrating the use of absorbent products
JP2011026733A (ja) 2009-07-24 2011-02-10 Tohoku Univ 触刺激測定装置
JP2018183491A (ja) 2017-04-27 2018-11-22 日本製紙クレシア株式会社 吸収性物品の漏れを測定する試験器具及び試験方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP4190297A1 (en) 2023-06-07
TW202210049A (zh) 2022-03-16
US20230240916A1 (en) 2023-08-03
WO2022054539A1 (ja) 2022-03-17
JP2022047666A (ja) 2022-03-25
CN116056677A (zh) 2023-05-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6219436B2 (ja) 吸収性物品
WO2021100774A1 (ja) 使い捨ておむつ
US11160691B2 (en) Absorbent article with strong and weak bonded portions
JP2021078870A5 (ja)
JP7218336B2 (ja) 吸収性物品の性能評価装置
JP6726416B2 (ja) 使い捨ておむつ
JP6934500B2 (ja) 使い捨ておむつ
JP7009143B2 (ja) 使い捨て着用物品
JP2022047666A5 (ja)
JP7490509B2 (ja) 使い捨ておむつとその製造方法
JP7289679B2 (ja) 使い捨ておむつ
JP7509637B2 (ja) 使い捨ておむつ
JP7152896B2 (ja) 使い捨ておむつ
JP7274323B2 (ja) 使い捨ておむつ
JP7295762B2 (ja) 使い捨ておむつ
JP2019063005A5 (ja)
WO2022244386A1 (ja) 使い捨ておむつとその製造方法
JP7179547B2 (ja) 使い捨ておむつ
JP2019058548A5 (ja)
JP7071858B2 (ja) 使い捨ておむつ
JP6601795B2 (ja) 使い捨ておむつ
JP7290917B2 (ja) テープタイプ使い捨ておむつ
JP6974094B2 (ja) 使い捨ておむつ
JP2023130575A (ja) 使い捨ておむつ
JP6797056B2 (ja) テープタイプ使い捨ておむつ

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220411

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220411

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221125

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221216

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230113

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230125

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7218336

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150