JP2018183491A - 吸収性物品の漏れを測定する試験器具及び試験方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、吸収性物品の人体着用状態を再現し、かつ、比較的簡便な構造で安価な、吸収性物品の漏れを測定する試験器具及びその測定方法を提供することを目的とする。
【解決手段】吸収性物品2の漏れを測定する試験器具1であって、略半球型形状の容器の底部中央付近に注水管13を貫通して固定した、略半球型形状の第1の容器11と、第1の容器11と略同寸法又はそれよりも寸法が大きく、注水管13を設けていない略半球型形状の第2の容器12とを、第2の容器12を外側にして重ねて、第1の容器11と第2の容器12の間に挟むように吸収性物品2を固定し、吸収性物品2の人体着用状態と同等の方向及び角度で注水管13から所定量の液体を注水し、吸収性物品2に液体を吸収させて吸収性物品2の漏れを測定することを特徴とする試験器具1を提供する。
【選択図】図2
【解決手段】吸収性物品2の漏れを測定する試験器具1であって、略半球型形状の容器の底部中央付近に注水管13を貫通して固定した、略半球型形状の第1の容器11と、第1の容器11と略同寸法又はそれよりも寸法が大きく、注水管13を設けていない略半球型形状の第2の容器12とを、第2の容器12を外側にして重ねて、第1の容器11と第2の容器12の間に挟むように吸収性物品2を固定し、吸収性物品2の人体着用状態と同等の方向及び角度で注水管13から所定量の液体を注水し、吸収性物品2に液体を吸収させて吸収性物品2の漏れを測定することを特徴とする試験器具1を提供する。
【選択図】図2
Description
本発明は、吸収性物品の人体着用状態を再現して吸収性物品の漏れを測定する試験器具及び試験方法に関する。
吸収性物品は、吸収性物品が備える吸収量、吸収速度等の吸収性能を測定し、試験することによって、想定される吸収性能を吸収性物品が実際に発揮し、漏れなく体液を吸収することができるかを測定することができる。
吸収性物品の吸収性能の試験は、例えば、人体に吸収性物品を装着せずに、吸収性物品のトップシートが上側になるように、吸収性物品を平面上に展開して、生理食塩水等の液体を吸収性物品に吸収させることで、吸収性物品の漏れを測定する方法が想定できる。一方で、吸収性物品は使用時において人体に着用されるものであることから、人体に直接装着しないまでも、ダミー人形に吸収性物品を装着して、吸収性物品に液体を注入し、吸収性物品に液体を吸収させることで、吸収性物品の漏れを測定する方法も想定できる。
特許文献1は、実際の人体着用状態を再現し、吸収性物品の漏れを適正に測定することを目的に、評価対象の吸水性能評価用のトルソーであって、胴部と、胴部に連なる一対の大腿部とを備え、模擬体液漏出用の単一又は複数の開口部と、開口部に模擬体液を供給する送液チューブを取り付ける取付け部と、が設けられているトルソーを、開示している。また、特許文献2は、人の動作や体温に伴う吸収性物品への影響を再現し、吸収性物品の吸収性能を適正に測定することを目的に、2本の脚部ボディーに設けられた各足部骨格を胴部ボディーに対して前後左右に動かせるようにした、紙おむつの性能検査用ダミー人形を、開示している。
ところが、特許文献1や特許文献2に開示されるトルソーや人体ダミー人形等は、トルソーや人体ダミー人形等の運搬に多大な労力を必要とし、特に、特許文献2に開示される人体ダミー人形等では、運搬が困難となる場合も想定される。ここで、例えば、大人用紙おむつの使用現場である病院等で、大人用紙おむつの漏れを測定する場合等においては、人体への着用状態を再現し、かつ、運搬も容易な試験器具、試験装置が必要となる。
また、特許文献2に開示される人体ダミー人形等は、人体ダミー人形等によって人の動作等を再現するために、複雑な操作を必要とする場合があり、操作に熟練性が必要となるだけでなく、装置が複雑化し装置の費用が高価になる場合もある。
したがって、本発明は、吸収性物品の人体着用状態を再現し、かつ、比較的簡便な構造で安価な、吸収性物品の漏れを測定する試験器具及び試験方法を提供することを目的とする。
本発明の発明者は、上記課題に鑑み、鋭意研究を行った。その結果、吸収性物品の漏れを測定する試験器具であって、略半球型形状の容器の底部中央付近に注水管を貫通して固定した、略半球型形状の第1の容器と、第1の容器と略同寸法又はそれよりも寸法が大きく、注水管を設けていない略半球型形状の第2の容器とを、第2の容器を外側にして重ねて、第1の容器と第2の容器の間に挟むように吸収性物品を固定する試験器具により、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
(1) 本発明の第1の態様は、吸収性物品の漏れを測定する試験器具であって、略半球型形状の容器の底部中央付近に注水管を貫通して固定した、略半球型形状の第1の容器と、前記第1の容器と略同寸法又はそれよりも寸法が大きく、注水管を設けていない略半球型形状の第2の容器とを、前記第2の容器を外側にして重ねて、前記第1の容器と前記第2の容器の間に挟むように吸収性物品を固定し、前記吸収性物品の人体着用状態と同等の方向及び角度で注水管から所定量の液体を注水し、前記吸収性物品に液体を吸収させて前記吸収性物品の漏れを測定することを特徴とする試験器具である。
(2) (1)の試験器具において、前記第1の容器は、内径が100mm以上400mm以下であり、高さが30mm以上250mm以下であってもよい。
(3) (1)又は(2)の試験器具において、前記第2の容器は、内径が100mm以上400mm以下であり、高さが30mm以上250mm以下であってもよい。
(4) (1)から(3)のいずれかの試験器具において、前記第1の容器は、透明であってもよい。
(5) (1)から(4)のいずれかの試験器具において、前記第1の容器は、網状又はメッシュ状であってもよい。
(6) 本発明の第2の態様は、吸収性物品の漏れを測定する試験方法であって、略半球型形状の容器の底部中央付近に注水管を貫通して固定した、略半球型形状の第1の容器と、前記第1の容器と略同寸法又はそれよりも寸法が大きく、注水管を設けていない略半球型形状の第2の容器とを、前記第2の容器を外側にして重ねて、前記第1の容器と前記第2の容器の間に挟むように吸収性物品を固定し、前記吸収性物品の人体着用状態と同等の方向及び角度で注水管から所定量の液体を注水し、前記吸収性物品に液体を吸収させて前記吸収性物品の漏れを測定することを特徴とする試験方法である。
(7) (6)の試験方法において、前記第1の容器は、内径が100mm以上400mm以下であり、高さが30mm以上250mm以下であってもよい。
(8) (6)又は(7)の試験方法において、前記第2の容器は、内径が100mm以上400mm以下であり、高さが30mm以上250mm以下であってもよい。
(9) (6)から(8)のいずれかの試験方法において、前記第1の容器は、透明であってもよい。
(10) (6)から(9)のいずれかの試験方法において、前記第1の容器は、網状又はメッシュ状であってもよい。
(2) (1)の試験器具において、前記第1の容器は、内径が100mm以上400mm以下であり、高さが30mm以上250mm以下であってもよい。
(3) (1)又は(2)の試験器具において、前記第2の容器は、内径が100mm以上400mm以下であり、高さが30mm以上250mm以下であってもよい。
(4) (1)から(3)のいずれかの試験器具において、前記第1の容器は、透明であってもよい。
(5) (1)から(4)のいずれかの試験器具において、前記第1の容器は、網状又はメッシュ状であってもよい。
(6) 本発明の第2の態様は、吸収性物品の漏れを測定する試験方法であって、略半球型形状の容器の底部中央付近に注水管を貫通して固定した、略半球型形状の第1の容器と、前記第1の容器と略同寸法又はそれよりも寸法が大きく、注水管を設けていない略半球型形状の第2の容器とを、前記第2の容器を外側にして重ねて、前記第1の容器と前記第2の容器の間に挟むように吸収性物品を固定し、前記吸収性物品の人体着用状態と同等の方向及び角度で注水管から所定量の液体を注水し、前記吸収性物品に液体を吸収させて前記吸収性物品の漏れを測定することを特徴とする試験方法である。
(7) (6)の試験方法において、前記第1の容器は、内径が100mm以上400mm以下であり、高さが30mm以上250mm以下であってもよい。
(8) (6)又は(7)の試験方法において、前記第2の容器は、内径が100mm以上400mm以下であり、高さが30mm以上250mm以下であってもよい。
(9) (6)から(8)のいずれかの試験方法において、前記第1の容器は、透明であってもよい。
(10) (6)から(9)のいずれかの試験方法において、前記第1の容器は、網状又はメッシュ状であってもよい。
本発明の第一の態様に係る、吸収性物品の漏れを測定する試験器具は、略半球型形状の容器の底部中央付近に注水管を貫通して固定した、略半球型形状の第1の容器と、第1の容器と略同寸法又はそれよりも寸法が大きく、注水管を設けていない略半球型形状の第2の容器とを、第2の容器を外側にして重ねて、第1の容器と第2の容器の間に挟むように吸収性物品を固定し、吸収性物品の人体着用状態と同等の方向及び角度で注水管から液体を注水し、吸収性物品に液体を吸収させ、吸収性物品の漏れを測定する。これにより、吸収性物品の人体着用状態を再現し、かつ、比較的簡便な構造で安価な、吸収性物品の漏れを測定する試験器具とすることができる。
また、本発明の第二の態様に係る、吸収性物品の漏れを測定する試験方法は、略半球型形状の容器の底部中央付近に注水管を貫通して固定した、略半球型形状の第1の容器と、第1の容器と略同寸法又はそれよりも寸法が大きく、注水管を設けていない略半球型形状の第2の容器とを、第2の容器を外側にして重ねて、第1の容器と第2の容器の間に挟むように吸収性物品を固定し、吸収性物品の人体着用状態と同等の方向及び角度で注水管から液体を注水し、吸収性物品に液体を吸収させ、吸収性物品の漏れを測定する。これにより、吸収性物品の人体着用状態を再現し、かつ、比較的簡便な構造で安価な、吸収性物品の漏れを測定する試験方法とすることができ、測定における複雑な操作を要求せず、操作の熟練性が不要な試験方法とすることができる。
以下、本発明の実施形態に係る、吸収性物品2の漏れを測定する試験器具1及び試験方法について詳細に説明するが、これらは例示の目的で掲げたものでこれらにより本発明を限定するものではない。なお、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号を付している。
<試験器具>
図1に示すように、本発明の第一の態様は、吸収性物品2の漏れを測定する試験器具1であって、略半球型形状の容器の底部中央付近に注水管13を貫通して固定した、略半球型形状の第1の容器11と、第1の容器11と略同寸法又はそれよりも寸法が大きく、注水管13を設けていない略半球型形状の第2の容器12とを、第2の容器12を外側にして重ねて、第1の容器11と第2の容器12の間に挟むように吸収性物品2を固定し、吸収性物品2の人体着用状態と同等の方向及び角度で注水管13から所定量の液体を注水し、吸収性物品2に液体を吸収させて吸収性物品2の漏れを測定することを特徴とする試験器具1である。これにより、吸収性物品2の人体着用状態を再現し、かつ、比較的簡便な構造で安価な、吸収性物品2の漏れを測定する試験器具1とすることができる。
図1に示すように、本発明の第一の態様は、吸収性物品2の漏れを測定する試験器具1であって、略半球型形状の容器の底部中央付近に注水管13を貫通して固定した、略半球型形状の第1の容器11と、第1の容器11と略同寸法又はそれよりも寸法が大きく、注水管13を設けていない略半球型形状の第2の容器12とを、第2の容器12を外側にして重ねて、第1の容器11と第2の容器12の間に挟むように吸収性物品2を固定し、吸収性物品2の人体着用状態と同等の方向及び角度で注水管13から所定量の液体を注水し、吸収性物品2に液体を吸収させて吸収性物品2の漏れを測定することを特徴とする試験器具1である。これにより、吸収性物品2の人体着用状態を再現し、かつ、比較的簡便な構造で安価な、吸収性物品2の漏れを測定する試験器具1とすることができる。
[第1の容器]
図1(a)に示すように、第1の容器11は、略半球型形状の容器の底部中央付近に注水管13を貫通して固定している。略半球型形状であることによって、吸収性物品2の人体着用状態を再現することができる。第1の容器11は、略半球形型形状であればよく、例えば、球帯形状であってもよい。また、第1の容器11は可撓性を有していてもよい。
図1(a)に示すように、第1の容器11は、略半球型形状の容器の底部中央付近に注水管13を貫通して固定している。略半球型形状であることによって、吸収性物品2の人体着用状態を再現することができる。第1の容器11は、略半球形型形状であればよく、例えば、球帯形状であってもよい。また、第1の容器11は可撓性を有していてもよい。
第1の容器11の内径は、100mm以上400mm以下であることが好ましく、150mm以上300mm以下であることがより好ましい。また、第1の容器11の高さは、30mm以上250mm以下であることが好ましく、50mm以上200mm以下であることがより好ましい。
第1の容器11は、略半球型形状であることで、吸収性物品2の人体着用状態を再現することができるが、透明であることが好ましい。これにより、第1の容器11と第2の容器12を脱着せずに、第1の容器11と第2の容器12の間に挟まれている吸収性物品2を目視することができる。
第1の容器11は、略半球型形状であることで、吸収性物品2の人体着用状態を再現することができるが、網状又はメッシュ状であることが好ましい。これにより、第1の容器11と第2の容器12を脱着せずに、第1の容器11と第2の容器12の間に挟まれている吸収性物品2を目視することができる。
図1(a)から(c)に示すように、第1の容器11は、底部中央付近に注水管13を貫通して固定しているが、注水管13を設ける位置は適宜変更することができる。
[第2の容器]
図1(d)に示すように、第2の容器12は、第1の容器11と略同寸法又はそれよりも寸法が大きく、注水管13を設けていない略半球型形状の容器である。略半球型形状であることによって、吸収性物品2の人体着用状態の再現することができ、第1の容器11と略同寸法又はそれよりも寸法が大きいことによって、第2の容器12を外側にして重ねて、第1の容器11と第2の容器12の間に挟むように吸収性物品2を固定することができる。また、第2の容器12は、略半球形型形状であればよく、例えば、球帯形状であってもよい。また、第2の容器12は可撓性を有していてもよい。
図1(d)に示すように、第2の容器12は、第1の容器11と略同寸法又はそれよりも寸法が大きく、注水管13を設けていない略半球型形状の容器である。略半球型形状であることによって、吸収性物品2の人体着用状態の再現することができ、第1の容器11と略同寸法又はそれよりも寸法が大きいことによって、第2の容器12を外側にして重ねて、第1の容器11と第2の容器12の間に挟むように吸収性物品2を固定することができる。また、第2の容器12は、略半球形型形状であればよく、例えば、球帯形状であってもよい。また、第2の容器12は可撓性を有していてもよい。
第2の容器12の内径は、100mm以上400mm以下であることが好ましく、150mm以上300mm以下であることがより好ましい。また、第2の容器12の高さは、30mm以上250mm以下であることが好ましく、50mm以上200mm以下であることがより好ましい。
[吸収性物品]
吸収性物品2は、液体を吸収する物品であれば特に制限はないが、身体側表面に配置される液透過性のトップシートと、衣類側表面に配置される液不透過性のバックシートと、トップシート及びバックシートの間に配置された吸収体と、を備える吸収性物品2であることが好ましく、例えば、テープ止めタイプやパンツタイプの紙おむつ、生理用ナプキン、軽失禁パッド、軽失禁ライナー等であることが好ましい。
吸収性物品2は、液体を吸収する物品であれば特に制限はないが、身体側表面に配置される液透過性のトップシートと、衣類側表面に配置される液不透過性のバックシートと、トップシート及びバックシートの間に配置された吸収体と、を備える吸収性物品2であることが好ましく、例えば、テープ止めタイプやパンツタイプの紙おむつ、生理用ナプキン、軽失禁パッド、軽失禁ライナー等であることが好ましい。
試験器具1は、図2(a)に示すように、第1の容器11と第2の容器12とを、第2の容器12を外側にして重ねて、第1の容器11と第2の容器12の間に挟むように吸収性物品2を固定する。第2の容器12は、第1の容器11と略同寸法又はそれよりも寸法が大きいため、吸収性物品2を固定することができる。
試験器具1は、図2(a)から(c)に示すように、吸収性物品2の人体着用状態と同等の方向及び角度で注水管13から所定量の液体を注水し、吸収性物品2に液体を吸収させて吸収性物品2の漏れを測定する。ここで、試験器具1は、第1の容器11の開口部から底部に向かう方向又は第2の容器12の開口部から底部に向かう方向が高さ方向であり、吸収性物品2の人体着用状態において胴体から脚に向かう方向である。
図2(b)に示すように、試験器具1の高さ方向と鉛直方向とが略同一方向である場合、着用者の立位の姿勢を再現することができる。これにより、吸収性物品2の人体着用状態において略鉛直方向に排出され略水平方向に拡散する体液と同等の方向及び角度に、注水管13から注水するときの方向及び角度を合わせ、吸収性物品2に液体を吸収させることができ、吸収性物品2の漏れを測定することができる。
また、図2(c)に示すように、試験器具1の高さ方向と水平方向とが略同一方向である場合、着用者の仰臥位、伏臥位、側臥位等の臥位の姿勢を再現することができる。これにより、吸収性物品2の人体着用状態において略鉛直方向に排出され略鉛直方向に拡散する体液と同等の方向及び角度に、注水管13から注水するときの方向及び角度を合わせ、吸収性物品2に液体を吸収させることができ、吸収性物品2の漏れを測定することができる。
<試験方法>
本発明の第二の態様は、吸収性物品2の漏れを測定する試験方法であって、略半球型形状の容器の底部中央付近に注水管13を貫通して固定した、略半球型形状の第1の容器11と、第1の容器11と略同寸法又はそれよりも寸法が大きく、注水管13を設けていない略半球型形状の第2の容器12とを、第2の容器12を外側にして重ねて、第1の容器11と第2の容器12の間に挟むように吸収性物品2を固定し、吸収性物品2の人体着用状態と同等の方向及び角度で注水管13から所定量の液体を注水し、吸収性物品2に液体を吸収させて吸収性物品2の漏れを測定することを特徴とする試験方法である。これにより、吸収性物品2の人体着用状態を再現し、かつ、比較的簡便な構造で安価な、吸収性物品2の漏れを測定する試験方法とすることができ、測定における複雑な操作を要求せず、操作の熟練性が不要な試験方法とすることができる。
本発明の第二の態様は、吸収性物品2の漏れを測定する試験方法であって、略半球型形状の容器の底部中央付近に注水管13を貫通して固定した、略半球型形状の第1の容器11と、第1の容器11と略同寸法又はそれよりも寸法が大きく、注水管13を設けていない略半球型形状の第2の容器12とを、第2の容器12を外側にして重ねて、第1の容器11と第2の容器12の間に挟むように吸収性物品2を固定し、吸収性物品2の人体着用状態と同等の方向及び角度で注水管13から所定量の液体を注水し、吸収性物品2に液体を吸収させて吸収性物品2の漏れを測定することを特徴とする試験方法である。これにより、吸収性物品2の人体着用状態を再現し、かつ、比較的簡便な構造で安価な、吸収性物品2の漏れを測定する試験方法とすることができ、測定における複雑な操作を要求せず、操作の熟練性が不要な試験方法とすることができる。
本発明の、吸収性物品2の漏れを測定する試験方法は、略半球型形状の容器の底部中央付近に注水管13を貫通して固定した、略半球型形状の第1の容器11と、第1の容器11と略同寸法又はそれよりも寸法が大きく、注水管13を設けていない略半球型形状の第2の容器12とを、第2の容器12を外側にして重ねて、第1の容器11と第2の容器12の間に挟むように吸収性物品2を固定する。これにより、吸収性物品2の人体着用状態を再現することができ、かつ、比較的簡便な構造で安価な、吸収性物品2の漏れを測定する試験方法とすることができる。
また、本発明の、吸収性物品2の漏れを測定する試験方法は、吸収性物品2の人体着用状態と同等の方向及び角度で注水管13から所定量の液体を注水し、吸収性物品2に液体を吸収させて吸収性物品2の漏れを測定する。これにより、測定における複雑な操作を要求せず、操作の熟練性が不要な試験方法とすることができる。なお、第1の容器11と第2の容器12とを、第2の容器12を外側にして重ねればよく、第1の容器11の底部を第2の容器12の底部に対してずらして重ねることによって、吸収性物品2の人体着用状態と同等の方向及び角度に、注水管13から注水するときの方向及び角度を合わせ、注水管13から所定量の液体を注水し、吸収性物品2に液体を吸収させて吸収性物品2の漏れを測定してもよい。
本発明の、吸収性物品2の漏れを測定する試験方法においては、本発明の試験器具1を用いて吸収性物品2の漏れを測定することができ、上述の本発明の試験器具1の構成とすることができる。
以下の実施例により本発明を更に具体的に説明する。なお、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実施例の記載に限定されるものではない。
<実施例1>
実施例1に係る、吸収性物品の漏れを測定する試験器具においては、略半球型形状の容器の底部中央付近に注水管を貫通して固定した第1の容器と、第1の容器と同寸法で注水管を設けていない略半球型形状の第2の容器と、を備える試験器具とした。表1に、実施例1に係る試験器具の寸法と、費用を記載した。
実施例1に係る、吸収性物品の漏れを測定する試験器具においては、略半球型形状の容器の底部中央付近に注水管を貫通して固定した第1の容器と、第1の容器と同寸法で注水管を設けていない略半球型形状の第2の容器と、を備える試験器具とした。表1に、実施例1に係る試験器具の寸法と、費用を記載した。
実施例1に係る、吸収性物品の漏れを測定する試験器具を用いて、吸収性物品の漏れを測定する試験を、小型パッドと、大型パッドについて、行った。小型パッドは、長さを480mm、幅を200mmとし、大型パッドは、長さを630mm、幅を320mmとした。試験方法は、以下のとおりである。まず、第1の容器と、第2の容器とを、第2の容器を外側にして重ねて、第1の容器と第2の容器の間に挟むように吸収性物品を固定した。そして、注水管から生理食塩水150mL/回を注水して、吸収性物品への吸収、漏れの発生を観察した。漏れがない場合には、注水してから10分後に生理食塩水150mL/回を再度注水し、吸収性物品への吸収、漏れの発生を同様に確認した。漏れが発生するまで上記の注水を繰り返し、漏れが発生した時点で試験を終了した。小型パッドの漏れを測定した試験の結果を表2に、大型パッドの漏れを測定した試験の結果を表3に記載した。漏れが発生しなかった場合を「〇」、漏れが発生した場合を「×」とした。
<比較例1>
比較例1においては、図3に示すような人体ダミー人形を用いて、吸収性物品の漏れを測定する試験を、小型パッドと、大型パッドについて行った。表1に、比較例1に係る人体ダミー人形の寸法と、費用を記載した。また、小型パッドと大型パッドは、実施例1と同様のものを使用し、人体ダミー人形に吸収性物品を装着して吸収性物品を固定した後は、実施例1と同様の注水操作による試験方法を行った。表2及び表3に、比較例1に係る人体ダミー人形による試験の結果を記載した。
比較例1においては、図3に示すような人体ダミー人形を用いて、吸収性物品の漏れを測定する試験を、小型パッドと、大型パッドについて行った。表1に、比較例1に係る人体ダミー人形の寸法と、費用を記載した。また、小型パッドと大型パッドは、実施例1と同様のものを使用し、人体ダミー人形に吸収性物品を装着して吸収性物品を固定した後は、実施例1と同様の注水操作による試験方法を行った。表2及び表3に、比較例1に係る人体ダミー人形による試験の結果を記載した。
表1から3に示すように、実施例1に係る、吸収性物品の漏れを測定する試験器具によれば、吸収性物品の人体着用状態を再現し、かつ、比較的簡便な構造で安価な、吸収性物品の漏れを測定する試験器具とすることができ、また、測定における複雑な操作を要求せず、操作の熟練性が不要な試験方法とすることができた。
1 試験器具
2 吸収性物品
11 第1の容器
12 第2の容器
13 注水管
2 吸収性物品
11 第1の容器
12 第2の容器
13 注水管
Claims (10)
- 吸収性物品の漏れを測定する試験器具であって、
略半球型形状の容器の底部中央付近に注水管を貫通して固定した、略半球型形状の第1の容器と、前記第1の容器と略同寸法又はそれよりも寸法が大きく、注水管を設けていない略半球型形状の第2の容器とを、前記第2の容器を外側にして重ねて、
前記第1の容器と前記第2の容器の間に挟むように吸収性物品を固定し、
前記吸収性物品の人体着用状態と同等の方向及び角度で注水管から所定量の液体を注水し、前記吸収性物品に液体を吸収させて前記吸収性物品の漏れを測定することを特徴とする試験器具。 - 前記第1の容器は、内径が100mm以上400mm以下であり、高さが30mm以上250mm以下であることを特徴とする、請求項1に記載の試験器具。
- 前記第2の容器は、内径が100mm以上400mm以下であり、高さが30mm以上250mm以下であることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の試験器具。
- 前記第1の容器は、透明であることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の試験器具。
- 前記第1の容器は、網状又はメッシュ状であることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の試験器具。
- 吸収性物品の漏れを測定する試験方法であって、
略半球型形状の容器の底部中央付近に注水管を貫通して固定した、略半球型形状の第1の容器と、前記第1の容器と略同寸法又はそれよりも寸法が大きく、注水管を設けていない略半球型形状の第2の容器とを、前記第2の容器を外側にして重ねて、
前記第1の容器と前記第2の容器の間に挟むように吸収性物品を固定し、
前記吸収性物品の人体着用状態と同等の方向及び角度で注水管から所定量の液体を注水し、前記吸収性物品に液体を吸収させて前記吸収性物品の漏れを測定することを特徴とする試験方法。 - 前記第1の容器は、内径が100mm以上400mm以下であり、高さが30mm以上250mm以下であることを特徴とする、請求項6に記載の試験方法。
- 前記第2の容器は、内径が100mm以上400mm以下であり、高さが30mm以上250mm以下であることを特徴とする、請求項6又は請求項7に記載の試験方法。
- 前記第1の容器は、透明であることを特徴とする、請求項6から8のいずれか一項に記載の試験方法。
- 前記第1の容器は、網状又はメッシュ状であることを特徴とする、請求項6から9のいずれか一項に記載の試験方法。
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