JP7218186B2 - 燃焼設備の診断情報の提供方法 - Google Patents
燃焼設備の診断情報の提供方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7218186B2 JP7218186B2 JP2019005313A JP2019005313A JP7218186B2 JP 7218186 B2 JP7218186 B2 JP 7218186B2 JP 2019005313 A JP2019005313 A JP 2019005313A JP 2019005313 A JP2019005313 A JP 2019005313A JP 7218186 B2 JP7218186 B2 JP 7218186B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- flame
- information
- target
- image
- combustion equipment
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Description
本発明は、燃料を燃焼させる燃焼設備の使用者に対して、燃焼設備に係わる診断を行うサービスを提供することを目的とする。
また、かかる目的のもと、本発明は、燃焼設備において撮影され状態判断の対象となる火炎画像である対象火炎画像を取得し、火炎の状態を決定する条件である火炎条件がそれぞれ関係付けられた複数の火炎画像から、取得した対象火炎画像と一致または類似する火炎画像を選択し、対象火炎画像の火炎条件を特定し、特定した火炎条件を燃焼設備に関連付けて保持し、特定した火炎条件に基づく燃焼設備に係わる診断情報を事象に応じて表示画面に表示し、診断情報は、特定した火炎条件に基づく燃焼設備のメンテナンスに関するメンテナンス情報を含み、メンテナンス情報は、他の燃焼設備について特定した火炎条件を用いて作成することを特徴とする燃焼設備の診断情報の提供方法である。
また、燃焼設備に設けられた識別情報に基づいて特定した燃焼設備に火炎条件を関連付けることを特徴とする。
そして、識別情報に基づいて特定した燃焼設備に関する燃焼設備情報を表示画面に表示することを特徴とする。
図1に示すように、燃焼設備の診断情報の提供方法は、以下のように利用される。例えば都市ガス等の燃料の使用者であって燃料を燃焼させる燃焼設備10を有するユーザは、端末装置20を用いて燃焼設備10における状態判断の対象となる火炎の画像(以下、対象火炎画像)の撮影を行う。そして、ユーザは、端末装置20にて撮影した対象火炎画像を、ネットワークを介してサーバ装置30に送信する。サーバ装置30では、対象火炎画像に基づいて燃焼設備10の火炎の状態を決定する火炎条件の特定を行う。さらに、サーバ装置30は、火炎条件に基づく燃焼設備10に係わる診断情報を、端末装置20を介してユーザに提供する。
以下、本実施形態の診断情報の提供方法について具体的に説明する。
図2は、燃焼評価の対象設備となる燃焼設備10の一例を示す図である。
燃焼設備10は、炉室11において火炎を発生させるメインバーナ12と、メインバーナ12に対して燃料を供給する経路である燃料供給路13と、メインバーナ12に対して空気を供給する経路である空気供給路14と、炉室11の排気を行う排気経路15と、を有する。また、燃焼設備10は、燃料供給路13の燃料流量および空気供給路14の空気流量をそれぞれ調整する調整部16と、燃料供給路13に接続する検査燃料路17と、空気供給路14に接続する検査空気路18とを有する。さらに、燃焼設備10は、識別タグ19(図1参照)を有している。
テストバーナ40の構造等は、特に限定されるものではない。本実施形態のテストバーナ40は、例えば円柱状の概形を有し、ユーザが手に持った状態で燃焼させて使用可能なサイズのものである。また、本実施形態のテストバーナ40は、検査燃料路17の燃料および検査空気路18の空気が混合した気体が流れ、メインフレイム(主たる火炎)を生じさせるメイン燃焼孔と、メイン燃焼孔の周囲に複数配置され、メインフレイムを安定させるパイロットフレイムを生じさせるパイロット燃焼孔とを有している。
端末装置20には、スマートフォンなどの携帯電話や、タブレット型端末などの携帯端末機器など、ユーザが持ち歩くことが可能な装置を用いることができる。そして、本実施形態の端末装置20は、タッチパネルが設けられており、画像を表示する画面200をユーザがタッチすることで画面200に表示される画像に対する操作および指示を行う。また、端末装置20は、撮影を行うカメラと、撮影した画像を送信したり、サーバ装置30などの他装置から情報を受信したりする情報通信を行うための通信デバイスとを有している。
図3は、本実施形態のサーバ装置30の機能ブロック図である。
図4および図5は、本実施形態の火炎画像DB部33に記憶される火炎画像の一例を示す図である。
設備特定部31は、端末装置20から受信した識別情報に基づいて、状態判断の対象となる燃焼設備10を特定する。本実施形態においては、後述するように、設備情報記憶部32が、燃焼設備10と識別情報とを紐付けて記憶している。そして、設備特定部31は、登録されている複数の燃焼設備のうち、端末装置20から受信した識別情報に対応する燃焼設備10を特定する。
設備情報記憶部32は、診断対象となる複数の燃焼設備に関する情報(以下、燃焼設備情報と呼ぶ)を記憶している。燃焼設備情報には、ユーザに関する情報であるユーザ情報と、燃焼設備10の仕様に関する設備仕様情報と、燃焼設備10から収集される運転実績データに関する運転実績情報と、が含まれる。そして、設備情報記憶部32は、上述した識別タグ19を読み取ることで得られる燃焼設備10の固有の情報である識別情報に、燃焼設備情報を構成する各々の情報を関連付けて管理する。
「ユーザ名称」は、ユーザの具体的な名称である。また、「ユーザ管理番号」は、ユーザの単位で設定され、ユーザごとに管理するための番号である。例えば、ユーザ管理番号には、数字、英文字またはこれらの組合せを用いることができる。
「設備名称」は、燃焼設備10の具体的な名称である。例えば、設備名称には、名称を示すテキスト情報や型番などを用いることができる。
「設備メーカー」は、燃焼設備10を製造するメーカーの具体的な名称である。
「設備種類」は、例えば、バッチ式か連続式のいずれかの方式に特定される。バッチ式は、処理対象に対する一の処理が終了する度に燃焼を停止し、次の処理対象の処理の開始に伴って燃焼を再び行うなど、燃焼の入り切りを繰り返す方式である。一方、連続式は、燃焼を一定期間連続して行いながら複数の処理対象に対して熱処理を行う方式である。
「使用用途」は、金属の熱処理や、ボイラー、焼却炉など加熱処理の使用用途を特定する情報である。
「設備能力」は、燃焼設備10としての加熱能力に関する情報や、例えば1バッチ(チャージ)あたりの処理量に関する情報である。
「制御方式」は、例えば炉室11の温度の制御など燃焼制御に関する方式を特定する情報である。
「サイズ情報」は、例えば炉室11の炉内寸法など炉室11のサイズや燃焼設備10の規模に関する情報である。
「バーナ名称」は、メインバーナ12の具体的な名称である。例えば、バーナ名称には、名称を示すテキスト情報や型番などを用いることができる。
「バーナ燃焼量」は、メインバーナ12の定格燃焼量に関する情報である。
「バーナ台数」は、燃焼設備10に設けられるメインバーナ12の設置台数に関する情報である。
「燃料使用量」は、例えば月ごとや年間などの単位で特定された燃焼設備10が消費した燃料の使用量の情報である。
「生産量」は、例えば対象物の熱処理の場合には、熱処理を行った対象物の量を用いることができる。
「他の計測量」は、例えば炉室11に設けられた温度センサや排気経路15に設けられた排気ガスの成分等に関する計測センサなど、燃焼設備10に設けられる計測機器に基づく計測結果(例えば、平均温度や一酸化炭素濃度など)の情報である。
火炎画像DB(データベース)部33は、予め撮影された複数の火炎画像IFを有している。そして、火炎画像DB部33は、各火炎画像IFにおける火炎の火炎条件を有している。つまり、火炎画像DB部33は、火炎画像IFと火炎条件との関係を複数記憶している。火炎条件とは、火炎の状態を決定する条件のことである。本実施形態では、火炎条件は、燃料流量、空気流量、空気比、および燃料種を含む。そして、本実施形態では、1つの火炎画像IFに対して、1つの火炎条件として燃料流量、空気比および燃料種が対応付けられている。
なお、空気比は、(実際の空気量)/(理論空気量)で求まる。ここで、理論空気量は、燃料を完全燃焼させるために必要な空気量のことである。
図4に示す例では、火炎画像DB部33に記憶される都市ガスの複数の火炎画像IFとして、燃料流量が0.50[NL/min.]であって、空気比が0.0~1.5の16種類の火炎画像IFが例示されている。
また、図5に示す例では、火炎画像DB部33に記憶される都市ガスの複数の火炎画像IFとして、空気比が0.0であって、燃料流量が0.50[NL/min.]~5.00[NL/min.]の10種類の火炎画像IFが例示されている。
図3に示すように、撮影画像取得部34は、テストバーナ40にて燃焼する火炎の対象火炎画像を端末装置20から取得する。そして、撮影画像取得部34は、取得した対象火炎画像を特定部36に送る。
また、撮影画像取得部34は、取得した対象火炎画像の内容に応じて、ユーザに対して対象火炎画像の撮影に関する指示を行う場合がある。本実施形態の撮影画像取得部34は、火炎画像IFとの比較を行うために対象火炎画像が適した画像となるよう指示を行う。この場合、撮影画像取得部34による指示は、送信部39によって端末装置20に送信される。そして、本実施形態では、端末装置20の画面200に、対象火炎画像とともに、テキストメッセージによる指示が表示される。例えば、撮影画像取得部34は、対象火炎画像として取得した画像の撮影現場が明る過ぎる場合、暗い場所で撮影するよう指示したり、火炎の背後に黒色の衝立などの比較的暗い色の背景板を設置することを指示したりする。
撮影条件取得部35は、対象火炎画像の撮影に関する撮影条件情報を取得する。撮影条件情報には、対象火炎画像を撮影する現場の温度や湿度などの撮影環境条件、バーナの種類や外径などテストバーナ40に関するバーナ条件、カメラまたはカメラが搭載されるデバイスの性能や特性に関する撮影デバイス条件が含まれる。
撮影条件取得部35は、撮影条件情報をユーザの情報入力によって取得することができる。また、撮影条件取得部35は、撮影条件情報のうち撮影環境条件を、現場の温度や湿度を別途測定する測定機器から取得しても良い。また、撮影条件取得部35は、撮影条件情報のうちバーナ条件を、対象火炎画像に映り込んでいるテストバーナ40の画像に基づいて特定しても良い。また、撮影条件取得部35は、撮影条件情報のうち撮影デバイス条件を、撮影画像データに含まれるExif情報などのメタ情報として取得しても良い。
特定部36は、火炎画像DB部33に記憶される複数の火炎画像IFから、撮影画像取得部34が取得した対象火炎画像と一致または類似する火炎画像IFのマッチングを行う。
本実施形態の特定部36は、火炎画像IFと対象火炎画像との比較を行うにあたって、対象火炎画像の火炎のサイズを火炎画像IFに合わせる画像処理を行う。対象火炎画像における火炎のサイズは、テストバーナ40と端末装置20との距離に応じて異なるためである。
なお、対象火炎画像と火炎画像IFとのサイズが合っていれば良く、上記のように、対象火炎画像の下端部の幅に基づいてサイズ調整を行う例に限定されない。例えば、特定部36は、対象火炎画像にテストバーナ40が含まれる場合にはテストバーナ40の外径に基づいてサイズ調整をすれば良い。さらに、特定部36は、対象火炎画像のサイズを特定できる基準スケール等が対象火炎画像に含まれている場合には、基準スケールの数値に基づいて対象火炎画像のサイズを調整すれば良い。
複数の火炎画像IFに基づく対象火炎画像の火炎条件の特定には、例えば、以下の方法を用いることができる。
一方、特定部36は、複数の火炎画像IFの中に対象火炎画像と一致または類似する火炎画像IFが無い場合、対象火炎画像の燃料の種類が都市ガスではないと判断する。
そして、撮影場所の明るさが予め定められた基準量よりも明るい場合には、特定部36は、基準量に対する明るさに応じて、対象火炎画像に対して明るさを調整したり色を補正したりする画像処理を行う。そして、特定部36は、画像処理が施された対象火炎画像を用いて、火炎画像IFとの比較を行う。
また同様に、特定部36は、撮影デバイス条件が対象火炎画像に与える影響を反映させた補正を対象火炎画像に施したうえで、複数の火炎画像IFから補正した対象火炎画像に一致または類似する火炎画像IFの特定を行う。
火炎条件情報記憶部37は、診断対象の燃焼設備10について特定した火炎条件を、その燃焼設備10に関連付けて記憶する。本実施形態において、火炎条件情報記憶部37は、診断対象の燃焼設備10のID情報に対応付けて火炎条件を記憶する。また、本実施形態では、同じ燃焼設備10について継続的に火炎条件の特定が行われることを想定している。従って、火炎条件情報記憶部37は、同じ燃焼設備10に関して、異なるタイミングで特定された複数の火炎条件が記憶される。また、本実施形態の火炎条件情報記憶部37は、異なる他の燃焼設備に関しても、同様に複数の火炎条件の情報を蓄積する。
診断部38は、診断対象の燃焼設備10の火炎画像に基づいて特定された火炎条件に基づいて診断情報を作成する。そして、診断部38は、作成した診断情報を送信部39に送る。
本実施形態の診断情報には、特定した火炎条件に応じた燃焼設備10の火炎の調整に関する調整情報と、特定した火炎条件に基づく燃焼設備10のメンテナンスに関するメンテナンス情報とが含まれる。
なお、診断部38は、調整情報を作成する際に用いる目標値は、一の値に限定されない。例えば、診断部38は、目標値を基準としてプラス側とマイナス側に値の幅をもたせた許容範囲と、実際の火炎条件との比較に基づいて調整情報を作成しても良い。
例えば、診断部38は、燃焼設備10に関する過去の火炎条件を用いてメンテナンス情報を作成する。ここで、月に一度の周期など定期的に対象の燃焼設備10の診断が行われる場合を想定する。この場合、最初の診断から一定期間が経過すると、同じ対象の燃焼設備10について複数回分の診断結果が得られる。そして、診断部38は、複数回分の診断結果の傾向(トレンド)に基づいて燃焼設備10のメンテナンス情報を作成する。
例えば、診断部38は、他の燃焼設備において、火炎条件の推移と故障の発生時期の情報を得ている場合がある。診断部38は、診断対象の燃焼設備10の火炎条件の推移が、他の燃焼設備の火炎条件の推移に類似していると判断した場合、将来的に、診断対象の燃焼設備10についても故障が発生することが予測する。この場合、診断部38は、所定の時期に故障が発生する可能性がある旨の内容のメンテナンス情報を作成する。
送信部39は、特定部36から取得した火炎条件や診断情報を端末装置20に送信する。具体的には、送信部39は、火炎条件として、燃料流量および空気比の情報を送信する。さらに、本実施形態において、送信部39は、対象火炎画像における火炎の燃料が都市ガスであるか否かについての情報を端末装置20に送信する。また、送信部39は、診断情報として、調整情報やアドバイス情報を端末装置に送信する。
図6は、本実施形態の診断情報の提供方法における動作例を示したシーケンス図である。
図6に示すように、ユーザは、端末装置20からサーバ装置30にログインする(S101)。なお、本実施形態では、診断情報の提供方法としてのサービスを契約したユーザに対して、契約期間内に有効なアカウントを設定している。
そして、ユーザは、診断対象の燃焼設備10の火炎を端末装置20により撮影する(S108)。さらに、端末装置20は、燃焼設備10の火炎を撮影した対象火炎画像をサーバ装置30に送信する(S109)。このとき、端末装置20は、火炎画像に識別情報を関連付けて送信する。
そして、端末装置20は、画面200にサーバ装置30から取得した火炎条件を表示する(S113)。なお、本実施形態では、端末装置20の画面200には、火炎条件に併せて、診断情報の一つとしての調整情報が表示される。
図7は、端末装置20に表示されるメニュー画面の表示例である。
図8は、設備情報の表示における端末装置20の画面200の表示内容の一例である。
設備情報表示ボタン621(図7参照)が選択されると、図8(A)に示すように、画面200には、ユーザ情報61と、燃焼設備10に関する燃焼設備情報として設備仕様情報63が表示される。図8(A)に示す例では、設備仕様情報63として、設備管理情報64、燃料種情報65、設備属性情報66、およびバーナ属性情報67がそれぞれ画面200に表示される。
なお、図8(B)では、運転実績情報68と併せて、ユーザ情報61および設備管理情報64を画面200に表示している。
図9は、火炎条件の測定における端末装置20の画面200の表示内容の一例である。
測定ボタン622(図7参照)が選択されると、図9(A)に示すように、画面200には、操作メッセージ51と、バーナ目標位置52と、測定実行ボタン53とが表示される。
本実施形態では、バーナ目標位置52にテストバーナ40が合うように対象火炎画像を撮影することで、火炎画像DB部33に記憶された火炎画像IFと同じサイズで撮影できるようになっている。なお、バーナ目標位置52にテストバーナ40を合わせることは必須ではない。ただし、本実施形態では、バーナ目標位置52に合わせることで、対象撮影画像を火炎画像IFと比較する際に、対象火炎画像のサイズの拡大量や縮小量を低減し、拡大/縮小処理に伴うマッチング精度の低下を抑制している。
なお、測定実行ボタン53が押下されると、測定を停止する測定停止ボタン56が画面200に表示される。
そして、図9(B)に示す例では、調整情報57の一例として、火炎の調整の具体的な指示を示す、「空気比を上げて下さい」という内容のテキストメッセージを画面200に表示する。なお、例えば火炎条件に関して予め定められた目標値に対して、特定された対象火炎画像の火炎条件が上回っている場合には、逆に、「空気比を下げて下さい」という内容のテキストメッセージが画面200に表示される。
また、本実施形態において、対象火炎画像の撮影日時を画面200に表示したり、上述のとおり履歴情報として残したりしても良い。
図10は、燃焼設備の分析における端末装置20の画面200の表示内容の一例である。
分析ボタン623(図7参照)が選択されると、図10に示すように、画面200には、ユーザ情報61と、設備管理情報64と、火炎条件の測定結果72と、調整情報57と、燃焼設備10のメンテナンスに関するメンテナンス情報73と、をそれぞれ表示する。
また、ユーザが火炎の調整を行った際に、調整量(例えば、調整部16(図2参照)の制御)に関する情報を併せて記憶しても良い。
図11は、変形例のサーバ装置30の機能ブロック図である。
変形例の診断情報の提供方法は、サーバ装置30の機能構成が本実施形態とは異なる。なお、変形例の説明において、上述した実施形態と同様な構成については同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
火炎特徴量DB(データベース)部233は、複数の火炎についての特徴量の情報を有している。そして、火炎特徴量DB部233は、各火炎の火炎条件を有している。つまり、火炎特徴量DB部233は、火炎の特徴量と、火炎条件との関係を複数記憶している。
火炎の特徴量には、メインフレイムとパイロットフレイムの高さなどの比、内炎と外炎との大きさの比、火炎の形状、火炎の色、乱れの様子などが含まれる。
特徴量特定部236は、撮影画像取得部34が取得した対象火炎画像を画像解析することで、その対象火炎の特徴量を特定する。特徴量特定部236は、火炎特徴量DB部233が記憶している火炎の特徴量と同じ観点に基づいて対象火炎の特徴量を特定する。そして、特徴量特定部236は、特定した対象火炎の特徴量の情報を特定部36に送る。
なお、変形例においても、特定部36は、本実施形態と同様に、撮影条件取得部35に基づく補正の処理を行っても良い。
変形例では、学習データとして火炎条件が予め分かっている大量の火炎画像をCNNに機械学習させる。具体的には、例えば、燃料流量が0.50[NL/min.]であって空気比が1.0である大量の火炎画像をCNNに機械学習させる。同様に、例えば、燃料流量が0.50[NL/min.]であって空気比が1.1である大量の火炎画像をCNNに機械学習させる。同様にして、他の火炎条件についても火炎画像をCNNに機械学習させ、火炎条件ごとに火炎画像の特徴量を学習させる。そのうえで、端末装置20にて撮影した対象火炎画像を学習済みのCNNに入力し、対象火炎画像を複数の火炎条件のうち何れかに分類させる。
また、サーバ装置30の特定部36は、火炎画像または火炎の特徴量に加えて、火炎が燃焼する際に生じる音情報に基づいて、対象火炎の火炎条件を特定しても良い。
端末装置20およびサーバ装置30は、それぞれ、演算手段であるCPU(Central Processing Unit)、主記憶手段であるメモリ、磁気ディスク装置(HDD:Hard Disk Drive)、ネットワークインターフェイス、ディスプレイ装置を含む表示機構、音声機構、および、キーボードやマウス等の入力デバイス等を備える。
そして、磁気ディスク装置には、OSのプログラムやアプリケーション・プログラムが格納されている。そして、これらのプログラムがメモリに読み込まれてCPUに実行されることにより、本実施形態の端末装置20およびサーバ装置30の各々における各機能部の機能が実現される。
さらに、本実施形態の診断情報の提供方法において、一連の動作を端末装置20およびサーバ装置30にてそれぞれ実現させるプログラムは、例えば通信手段により提供することはもちろん、各種の記録媒体に格納して提供しても良い。
また、本実施形態の診断情報の提供方法を実現するシステムにおいて行われる一連の機能を実現するための構成は、上述した例に限定されない。例えば、上述した実施形態においてサーバ装置30が実現する機能は、全てサーバ装置30によって実現される必要はなく、端末装置20が一部または全部の機能を実現しても良い。
また、変形例において、サーバ装置30の特徴量特定部236の機能を端末装置20が備えていても良い。この場合、端末装置20は、テストバーナ40を撮影した対象火炎画像から火炎の特徴量を抽出し、抽出した火炎の特徴量の情報をサーバ装置30に送信する。
Claims (4)
- 燃焼設備において撮影され状態判断の対象となる火炎画像である対象火炎画像を取得し、
火炎の状態を決定する条件である火炎条件がそれぞれ関係付けられた複数の火炎画像から、取得した前記対象火炎画像と一致または類似する火炎画像を選択し、当該対象火炎画像の火炎条件を特定し、
特定した前記火炎条件を前記燃焼設備に関連付けて保持し、
特定した前記火炎条件に基づく前記燃焼設備に係わる診断情報を事象に応じて表示画面に表示し、
前記診断情報は、特定した前記火炎条件に基づく前記燃焼設備のメンテナンスに関するメンテナンス情報を含み、
前記メンテナンス情報は、前記燃焼設備について特定した過去の前記火炎条件を用いて作成することを特徴とする燃焼設備の診断情報の提供方法。 - 燃焼設備において撮影され状態判断の対象となる火炎画像である対象火炎画像を取得し、
火炎の状態を決定する条件である火炎条件がそれぞれ関係付けられた複数の火炎画像から、取得した前記対象火炎画像と一致または類似する火炎画像を選択し、当該対象火炎画像の火炎条件を特定し、
特定した前記火炎条件を前記燃焼設備に関連付けて保持し、
特定した前記火炎条件に基づく前記燃焼設備に係わる診断情報を事象に応じて表示画面に表示し、
前記診断情報は、特定した前記火炎条件に基づく前記燃焼設備のメンテナンスに関するメンテナンス情報を含み、
前記メンテナンス情報は、他の燃焼設備について特定した前記火炎条件を用いて作成することを特徴とする燃焼設備の診断情報の提供方法。 - 前記燃焼設備に設けられた識別情報に基づいて特定した当該燃焼設備に前記火炎条件を関連付けることを特徴とする請求項1または2に記載の燃焼設備の診断情報の提供方法。
- 前記識別情報に基づいて特定した前記燃焼設備に関する燃焼設備情報を前記表示画面に表示することを特徴とする請求項3に記載の燃焼設備の診断情報の提供方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019005313A JP7218186B2 (ja) | 2019-01-16 | 2019-01-16 | 燃焼設備の診断情報の提供方法 |
JP2022193706A JP7393511B2 (ja) | 2019-01-16 | 2022-12-02 | 学習モデル生成方法およびプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019005313A JP7218186B2 (ja) | 2019-01-16 | 2019-01-16 | 燃焼設備の診断情報の提供方法 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022193706A Division JP7393511B2 (ja) | 2019-01-16 | 2022-12-02 | 学習モデル生成方法およびプログラム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020112332A JP2020112332A (ja) | 2020-07-27 |
JP7218186B2 true JP7218186B2 (ja) | 2023-02-06 |
Family
ID=71666892
Family Applications (2)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019005313A Active JP7218186B2 (ja) | 2019-01-16 | 2019-01-16 | 燃焼設備の診断情報の提供方法 |
JP2022193706A Active JP7393511B2 (ja) | 2019-01-16 | 2022-12-02 | 学習モデル生成方法およびプログラム |
Family Applications After (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022193706A Active JP7393511B2 (ja) | 2019-01-16 | 2022-12-02 | 学習モデル生成方法およびプログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (2) | JP7218186B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7058367B1 (ja) * | 2021-09-30 | 2022-04-21 | 東京瓦斯株式会社 | 学習モデル生成方法、プログラム及び空気比推定装置 |
JP7058370B1 (ja) | 2021-11-19 | 2022-04-21 | 東京瓦斯株式会社 | 燃焼設備 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000121045A (ja) | 1998-10-16 | 2000-04-28 | Yamatake Corp | 炎診断装置 |
JP2010133677A (ja) | 2008-12-08 | 2010-06-17 | Ueno Shoten:Kk | 薪ストーブ診断システム及び薪ストーブ診断プログラム |
US20170148184A1 (en) | 2015-11-10 | 2017-05-25 | Honeywell International Inc. | Methods for monitoring combustion process equipment |
JP7133927B2 (ja) | 2018-01-15 | 2022-09-09 | キヤノン株式会社 | 情報処理装置及びその制御方法及びプログラム |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0637974B2 (ja) * | 1984-09-05 | 1994-05-18 | 株式会社日立製作所 | 燃焼診断装置 |
JPS62206675A (ja) * | 1986-03-07 | 1987-09-11 | Hitachi Ltd | 火炎画像処理方法 |
JPH0690080B2 (ja) * | 1987-05-29 | 1994-11-14 | 日本ファ−ネス工業株式会社 | バ−ナ燃焼状態解析装置 |
JPH07133927A (ja) * | 1993-11-09 | 1995-05-23 | Hitachi Ltd | 燃焼器制御装置 |
JP2963009B2 (ja) * | 1994-08-04 | 1999-10-12 | 川崎重工業株式会社 | カラー画像を利用した燃焼判定・制御方法および判定・制御装置 |
CN102506444B (zh) | 2011-11-04 | 2014-04-02 | 国电南京自动化股份有限公司 | 基于智能控制的计算机视觉技术的炉膛火焰检测方法 |
JP5755171B2 (ja) | 2012-03-30 | 2015-07-29 | 公立大学法人大阪府立大学 | 焼却炉における燃焼状態検出装置および燃焼制御装置 |
CN105678332B (zh) | 2016-01-08 | 2020-01-10 | 昆明理工大学 | 火焰图像cnn识别建模的转炉炼钢终点判断方法及系统 |
-
2019
- 2019-01-16 JP JP2019005313A patent/JP7218186B2/ja active Active
-
2022
- 2022-12-02 JP JP2022193706A patent/JP7393511B2/ja active Active
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000121045A (ja) | 1998-10-16 | 2000-04-28 | Yamatake Corp | 炎診断装置 |
JP2010133677A (ja) | 2008-12-08 | 2010-06-17 | Ueno Shoten:Kk | 薪ストーブ診断システム及び薪ストーブ診断プログラム |
US20170148184A1 (en) | 2015-11-10 | 2017-05-25 | Honeywell International Inc. | Methods for monitoring combustion process equipment |
JP7133927B2 (ja) | 2018-01-15 | 2022-09-09 | キヤノン株式会社 | 情報処理装置及びその制御方法及びプログラム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2023026444A (ja) | 2023-02-24 |
JP7393511B2 (ja) | 2023-12-06 |
JP2020112332A (ja) | 2020-07-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP7393511B2 (ja) | 学習モデル生成方法およびプログラム | |
CN105378810B (zh) | 测量数据的远程共享 | |
JP6133479B1 (ja) | 検針システム | |
CN104395848B (zh) | 用于实时干低氮氧化物(dln)和扩散燃烧监视的方法和系统 | |
CN110753891A (zh) | 焙烧加热器的远程监测 | |
JP7158188B2 (ja) | 燃焼評価システム、情報処理装置およびプログラム | |
JP2020205065A (ja) | 電気的に動作する喫煙装置用の不良診断器具 | |
CN111738631B (zh) | 仪表管理系统、管理平台、工业仪表及方法 | |
EP1122662A2 (en) | System and method for ordering parts of analysing system | |
JP2018073185A (ja) | 記録システム、端末装置、サーバ装置、プログラムおよび方法 | |
JP2019200463A (ja) | 検査画像表示制御方法、検査画像表示制御装置及び検査画像表示制御システム | |
KR102594649B1 (ko) | 스마트 체크리스트를 이용한 건축물 사전점검 시스템 및 그 방법 | |
CN208548044U (zh) | 仪表读取系统 | |
JP7218235B2 (ja) | 燃焼情報の提供方法、燃焼情報提供装置、およびプログラム | |
JP2003167966A (ja) | 定期保守管理システム | |
US20190204156A1 (en) | Measurement Data Management System, Measurement Data Management Method, And Optical Characteristic Measurement Device | |
JP5377190B2 (ja) | 光ファイバ監視装置 | |
JP4382702B2 (ja) | 環境測定システムおよび環境測定プログラム | |
JP2000121045A (ja) | 炎診断装置 | |
CN110907598A (zh) | 煤矿安全仪器仪表检测中心设备一网通检测系统 | |
CN114740159A (zh) | 一种天然气能量计量组分获取方法和物联网系统 | |
JP4746695B2 (ja) | 設備機器の遠方監視制御システムおよびサーバ | |
RU2764359C1 (ru) | Устройство для диагностики состояния оборудования (варианты), способ диагностики состояния оборудования и система для диагностики состояния оборудования (варианты) | |
CN110164118A (zh) | 计量装置的监控方法、终端、系统及服务器 | |
JP4658502B2 (ja) | 設備機器の遠方監視制御システムおよびサーバ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20211006 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220628 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20220629 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220825 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20220906 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20221202 |
|
C60 | Trial request (containing other claim documents, opposition documents) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60 Effective date: 20221202 |
|
A911 | Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20221221 |
|
C21 | Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21 Effective date: 20221227 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20230117 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20230125 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7218186 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |