JP7217868B2 - 車いす固定装置 - Google Patents
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Description
しかしながら、特許文献1に開示のフックのような構成は、利用する車いすの寸法、前後輪の形状、及び重量等の仕様について一定の制限がある。すなわち、フック構成の寸法、形状等にマッチする車いすのみ、特許文献1に開示の車いす乗降装置のような装置を使用して固定を行うことができる。一方、フックの使用範囲外の仕様を有する車いすは、そのような車いす乗降装置を使用することができず、車両等への固定ができなくなる問題が生じてしまう。また、特許文献1に開示の車いす乗降装置に係るフック構成は、複雑である。よって、そのような車いす乗降装置を車両等へ導入すると、コストがかかってしまう。
まず、図1を参照しつつ、本実施形態に係る車いす固定装置1の構成について説明する。図1は、本実施形態に係る車いす固定装置1の構成を説明するための模式図である。
本実施形態に係る車いす固定装置1は、車いすが置くことが可能な様々な平坦な場所に使用されることができる装置である。例えば、車いす固定装置1は、車両、飛行機及び船等の交通手段のフロア、建物内部の床、及び室外の路面等に使用されることができる。以下の説明では、便宜のために、車両のフロアに設置された車いす固定装置1を例として説明する。
次に、図2乃至図3(B)を参照しつつ、本実施形態に係る車いす固定本部2、すなわち、ストッパ部10及び袋体20の構成について説明する。図2は、本実施形態に係る車いす固定本部2の構成を説明するための図である。図3は、図2の断面図であり、図3(A)は図2のA-A線断面図であり、図3(B)は図2のB-B線断面図である。
続いて、図4乃至図6(E)を参照しつつ、空気が導入される過程における本実施形態に係る車いす固定本部2の形状変化を説明する。図4は、空気が導入される過程における本実施形態に係る車いす固定本部2の形状変化を説明するための斜視図であり、図4(A)は空気が袋体20に導入される前の車いす固定本部2の状態を示す図であり、図4(B)は空気が第1袋空間21に導入された場合に係る車いす固定本部2の状態を示す図であり、図4(C)は空気が第1袋空間21及び第2袋空間22に導入された場合に係る車いす固定本部2の状態を示す図であり、図4(D)は空気が袋体20の全ての袋空間に導入された場合に係る車いす固定本部2の状態を示す図である。図5は、図4(C)のC-C線断面図である。図6は、空気が導入される過程における本実施形態に係る車いす固定本部2の形状変化を説明するための正面図であり、図6(A)は空気が袋体20に導入される前の車いす固定本部2の状態を示す図であり、図6(B)は空気が第1袋空間21に導入された場合に係る車いす固定本部2の状態を示す図であり、図6(C)は空気が第1袋空間21及び第2袋空間22に導入された場合に係る車いす固定本部2の状態を示す図であり、図6(D)は空気が第1袋空間21乃至第3袋空間23に導入された場合に係る車いす固定本部2の状態を示す図であり、図6(E)は空気が袋体20の全ての袋空間に導入された場合に係る車いす固定本部2の状態を示す図である。
まず、図4(A)及び図6(A)に示すように、空気導入前の状態において、袋体20の各袋空間に空気が導入されておらず、袋体20は折り畳められた平坦な状態である。また、この場合、袋体20の折り畳み状態は、図6(A)に示すように、第1袋空間21が最も下方側、かつ第1ストッパ11及び第2ストッパ12の全体を跨るように配置しており、第2袋空間22が第1袋空間21の上方かつ第1ストッパ11側に配置されており、第3袋空間23及び第4袋空間24が第1袋空間21の上方かつ第2ストッパ12側に配置されている。また、第4袋空間24は、上下方向にて、第3袋空間23と第1袋空間21との間に配置されている。
次に、制御部40の制御によって、流体導入部30が袋体20に空気を導入し始める。これにより、車いす固定本部2が空気導入過程の状態に入る。
まず、空気が袋体20の下方にある第1袋空間21に導入される。よって、図4(B)及び図6(B)に示すように、第1袋空間21は、平坦な形状から、上方側(車両に取り付けられたとき、乗車空間の内部)に向かって膨張して突起する。一方、第2袋空間22乃至第4袋空間24は、空気がまだ導入されていないため、変形していない。
流体導入部30によって空気を導入し続けると、第1袋空間21が完全に空気によって充填された後に、空気が第2袋空間22に導入され始める。
そして、流体導入部30によって空気を導入し続けると、第1袋空間21及び第2袋空間22が完全に空気によって充填された後に、空気が第3袋空間23に導入され始める。
続いて、流体導入部30によって空気をさらに導入し続けると、第1袋空間21乃至第3袋空間23が完全に空気によって充填された後に、空気が第4袋空間24に導入され始める。
その後、流体導入部30によって空気をさらに導入し続けると、袋体20は、第4三角形を維持する。このため、第1ストッパ11及び第2ストッパ12も、角度を成すようにフロアに対して傾斜するとともに、巻き上がっている状態を維持する。
続いて、図4乃至図7(C)を参照しつつ、本実施形態に係る車いす固定装置1による車いすWの固定について説明する。図7は、本実施形態に係る車いす固定装置1による車いすWの固定を説明するための図であり、図7(A)は車いす固定装置が動作する前の待機状態を示す図であり、図7(B)は車いすの前輪が固定されたときに係る移行状態を示す図であり、図7(C)は車いすの前輪及び後輪が固定された固定状態を示す図である。
まず、図7(A)、図4(A)及び図6(A)に示すように、車いす固定装置1の待機状態において、車いすWは、フロアに移動して、車いす固定装置1のストッパ部10の上方に停車する。この場合、後に車いす固定装置1を動作させるために、車いすWは、前輪W1が第1ストッパ11側に位置し、後輪W2が第2ストッパ12側に位置するように停車する。
次に、車いすWの使用者が制御部40を起動すると、車いす固定装置1が作動する。よって、車いす固定装置1は、待機状態から移行状態に移行する。
続いて、流体導入部30は、空気を車いす固定本部2の袋体20に導入し続けると、袋体20の、後方側の車いすWの後輪W2に向かう側の一部、すなわち、第2ストッパ12が設けられた側の一部も、膨張する。よって、車いす固定装置1は、移行状態から固定状態に入る。
その結果、本実施形態に係る車いす固定装置1によれば、簡易な構成を用いて、コストを軽減しつつ、車いすの自動固定を可能にするとともに、様々な仕様を有する車いすが利用することができ、良好な使用性を得ることができる車いす固定装置を提供することである。
Claims (1)
- 車いすを固定する車いす固定装置であって、
フロアに設けられたストッパ部と、
前記ストッパ部の下方に設けられ、流体の導入状態によって変形可能な袋体と、
前記袋体に流体を導入する流体導入部と、を備え、
前記ストッパ部は、前記袋体の変形に伴い、姿勢変化可能な、第1ストッパ及び第2ストッパを有し、
前記車いすが固定されたとき、前記第1ストッパ及び前記第2ストッパは、角度を成すように前記フロアに対して傾斜しており、前記車いすの前輪は、前記第1ストッパによって支持されており、前記車いすの後輪は、前記第2ストッパによって支持されている、車いす固定装置。
Priority Applications (1)
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JP2020002683A JP7217868B2 (ja) | 2020-01-10 | 2020-01-10 | 車いす固定装置 |
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Family
ID=77058532
Family Applications (1)
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- 2020-01-10 JP JP2020002683A patent/JP7217868B2/ja active Active
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