JP7217804B2 - 表示制御装置および表示制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、運転者以外のユーザが指摘した情報を運転者が視認可能な車載表示装置に表示する制御を行う表示制御装置および表示制御方法に関する。
現在、車両内または車両外に存在する情報端末に提示された位置情報を含む位置関連情報を車載表示装置に表示する技術が実用化されている。
具体的には、車両内に存在するスマートフォンに代表される携帯情報端末に表示された位置関連情報を車載表示装置に表示する技術が実用化されている。当該技術では、携帯情報端末に表示された位置関連情報を車載表示装置に表示し、車両内に設けられた操作装置を用いて携帯情報端末の操作を行うことが可能である。
携帯情報端末に表示された位置関連情報を車載表示装置に提供する例としては、携帯情報端末がナビゲーション機能を有するアプリケーションを実行して位置関連情報を車載表示装置に提供する場合、または携帯情報端末がPOI(Point of Interest)サーチ機能を有するアプリケーションを実行して位置関連情報を車載表示装置に提供する場合などが挙げられる。
従来、携帯情報端末から位置情報付画像を受信し、当該位置情報付画像に含まれる位置情報が示す地点を車載表示装置に表示する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。また、グループ走行中の他車両から位置情報を取得し、グループを構成する各車両の位置を示すアイコンを地図に表示する技術が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2016-12292号公報 特開2017-9317号公報
特許文献1,2では、例えば、特定地点を示す表示オブジェクトを地図に表示する場合、運転者は地図における特定地点を認識することはできるが、当該特定地点が実際の風景におけるどの位置に対応するのかを容易に認識することができない。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、外部から取得した位置情報が実際の風景におけるどの位置に対応するのかを運転者に容易に認識させることが可能な表示制御装置および表示制御方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明による表示制御装置は、情報表示装置の画面に表示された地図においてユーザが指摘した地図上の地物を指摘対象とし、当該指摘対象の位置である指摘位置を含む指摘情報を取得する指摘情報取得部と、自車両の現在位置である自車両位置、および自車両の向きを含む自車両情報を取得する自車両情報取得部と、地図情報を取得する地図情報取得部と、指摘情報取得部が取得した指摘情報と、自車両情報取得部が取得した自車両情報と、地図情報取得部が取得した地図情報とに基づいて、自車両の運転者が視認する風景における指摘位置に対応する位置に、ユーザが指摘対象を指摘したことを示す指摘オブジェクトを重畳して表示する制御を行う表示制御部とを備え、指摘情報は、ユーザが指摘対象を指摘したときの操作の属性を示す操作属性を含み、表示制御部は、操作属性に基づいて指摘オブジェクトを表示する制御を行う
本発明によると、表示制御装置は、自車両情報取得部が取得した自車両情報と、地図情報取得部が取得した地図情報とに基づいて、自車両の運転者が視認する風景における指摘位置に対応する位置に、ユーザが指摘対象を指摘したことを示す指摘オブジェクトを重畳して表示する制御を行い、指摘情報は、ユーザが指摘対象を指摘したときの操作の属性を示す操作属性を含み、表示制御部は、操作属性に基づいて指摘オブジェクトを表示する制御を行うため、外部から取得した位置情報が実際の風景におけるどの位置に対応するのかを運転者に容易に認識させることが可能となる。
本発明の目的、特徴、態様、および利点は、以下の詳細な説明と添付図面とによって、より明白となる。
本発明の実施の形態1による表示制御装置の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1による表示制御装置の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1による携帯情報端末の動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1による携帯情報端末の表示の一例を示す図である。 本発明の実施の形態1による表示制御装置の動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1によるヘッドアップディスプレイの表示の一例を示す図である。 本発明の実施の形態1によるヘッドアップディスプレイの表示の一例を示す図である。 本発明の実施の形態1による携帯情報端末の表示の一例を示す図である。 本発明の実施の形態1によるヘッドアップディスプレイの表示の一例を示す図である。 本発明の実施の形態1によるヘッドアップディスプレイの表示の一例を示す図である。 本発明の実施の形態1による携帯情報端末の表示の一例を示す図である。 本発明の実施の形態1によるヘッドアップディスプレイの表示の一例を示す図である。 本発明の実施の形態1による指摘オブジェクトの一例を示す図である。 本発明の実施の形態1による指摘オブジェクトの一例を示す図である。 本発明の実施の形態1による携帯情報端末の表示の一例を示す図である。 本発明の実施の形態1によるヘッドアップディスプレイの表示の一例を示す図である。 本発明の実施の形態1による携帯情報端末の表示の一例を示す図である。 本発明の実施の形態1によるヘッドアップディスプレイの表示の一例を示す図である。 本発明の実施の形態1による立体的な指摘オブジェクトの表示を説明するための図である。 本発明の実施の形態1による立体的な指摘オブジェクトの表示を説明するための図である。 本発明の実施の形態1による立体的な指摘オブジェクトの表示を説明するための図である。 本発明の実施の形態1による立体的な指摘オブジェクトの表示を説明するための図である。 本発明の実施の形態1による立体的な指摘オブジェクトの表示を説明するための図である。 本発明の実施の形態2による表示制御装置の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態2による後席表示装置の表示の一例を示す図である。 本発明の実施の形態2によるヘッドアップディスプレイの表示の一例を示す図である。 本発明の実施の形態3による表示制御装置の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態3による映像表示装置の表示の一例を示す図である。 本発明の実施の形態3による映像表示装置の表示の一例を示す図である。 本発明の実施の形態4による表示制御装置の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態4によるヘッドアップディスプレイの表示の一例を示す図である。 本発明の実施の形態5による表示制御装置の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態による表示制御装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態による表示制御装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態による表示制御システムの構成の一例を示すブロック図である。
本発明の実施の形態について、図面に基づいて以下に説明する。
<実施の形態1>
<1-1.構成>
図1は、本実施の形態1による表示制御装置1の構成の一例を示すブロック図である。なお、図1では、本実施の形態1による表示制御装置を構成する必要最小限の構成を示している。また、表示制御装置1は、自車両に搭載されているものとする。
図1に示すように、表示制御装置1は、指摘情報取得部2と、自車両情報取得部3と、地図情報取得部4と、表示制御部5とを備えている。また、指摘情報取得部2は、情報表示装置6に通信可能に接続されている。
指摘情報取得部2は、情報表示装置6の画面に表示された画像においてユーザが指摘した指摘対象の位置である指摘位置を含む指摘情報を取得する。自車両情報取得部3は、自車両の現在位置である自車両位置、および自車両の向きを含む自車両情報を取得する。地図情報取得部4は、地図情報を取得する。表示制御部5は、指摘情報取得部2が取得した指摘情報と、自車両情報取得部3が取得した自車両情報と、地図情報取得部4が取得した地図情報とに基づいて、自車両の運転者が視認する風景における指摘位置に対応する位置に、ユーザが指摘対象を指摘したことを示す指摘オブジェクトを重畳して表示する制御を行う。
図2は、他の構成に係る表示制御装置7の構成の一例を示すブロック図である。
図2に示すように、表示制御装置7は、指摘情報取得部2と、自車両情報取得部3と、地図情報取得部4と、表示制御部5とを備えている。また、指摘情報取得部2は携帯情報端末8に通信可能に接続され、表示制御部5はヘッドアップディスプレイ9と通信可能に接続されている。以下では、表示制御装置7およびヘッドアップディスプレイ9は自車両に搭載され、携帯情報端末8は自車両に乗車している運転者以外の乗員が所持しているものとして説明する。
指摘情報取得部2は、携帯情報端末8から、当該携帯情報端末8の画面に表示された画像においてユーザが指摘した指摘位置を含む指摘情報を取得する。携帯情報端末8は、例えばスマートフォンであり、位置情報を用いた情報を表示するアプリケーションを保持している。位置情報を用いた情報を表示するアプリケーションとしては、例えば、地図を表示するアプリケーション、目的地までの経路案内を行うアプリケーション、またはPOIサーチを行うアプリケーションなどが挙げられる。なお、携帯情報端末8は、図1に示す情報表示装置6の一態様である。また、携帯情報端末8は、タッチパネルを有し、ユーザが表示画面に対してタッチ操作することが可能であるものとする。
自車両情報取得部3は、図示しないGNSS(Global Navigation Satellite System)衛星から取得した位置情報に基づいて、自車両位置および自車両の向きを含む自車両情報を取得する。なお、GNSS衛星から取得した位置情報に、自車両の速度、移動距離、および操舵方向などをさらに付加して、自車両のより正確な現在位置および向きを求めてもよい。自車両の速度、移動距離、および操舵方向などの各情報は、自車両に設けられた各種センサから取得する。
地図情報取得部4は、少なくとも位置情報を含む地図情報を取得する。なお、地図情報取得部4は、予め地図情報を保持してもよく、必要に応じて外部から地図情報を取得してもよい。
表示制御部5は、指摘情報取得部2が取得した指摘情報と、自車両情報取得部3が取得した自車両情報と、地図情報取得部4が取得した地図情報とに基づいて、自車両の運転者が視認する風景における指摘位置に対応する位置に指摘オブジェクトを重畳して表示するようにヘッドアップディスプレイ9を制御する。ヘッドアップディスプレイ9は、自車両の運転者が視認する風景を含む表示領域を有している。なお、ヘッドアップディスプレイ9は、HUDともいう。
<1-2.動作>
以下では、携帯情報端末8および表示制御装置7の各動作について説明する。なお、以下の説明において、表示制御装置7と自車両の乗員であるユーザが所持している携帯情報端末8とは、例えば無線LAN(Local Area Network)またはBluetooth(登録商標)によって通信が確立されているものとする。また、携帯情報端末8では、表示制御装置7に指摘情報を送信する機能を有するアプリケーションが実行されているものとする。
<1-2-1.携帯情報端末8の動作>
図3は、携帯情報端末8の動作の一例を示すフローチャートである。
ステップS11において、携帯情報端末8は、ユーザの操作に従って地図を表示するアプリケーションを実行すると、例えば図4に示すような地図を表示する。図4では、ビル11~14が存在する道路を自車両10が走行中であることを示している。自車両10の位置は、携帯情報端末8がGNSS衛星から取得した位置情報に相当する。携帯情報端末8は、予め地図情報を保持してもよく、必要に応じて携帯情報端末8の周辺の地図情報を外部から取得してもよい。なお、図4は、片側一車線の道路を示しており、自車両10は道路の左側を走行している場合について示しているが、これに限るものではない。例えば、道路の右側を走行することが義務付けられた国では、自車両10は道路の右側を走行することになる。この場合、携帯情報端末8には、道路の右側に自車両10が表示される。
携帯情報端末8は、GNSS衛星から取得した位置情報に基づいて、携帯情報端末8が予め定められた速度以上で移動している場合は自車両内に存在していると判断する。なお、車両で移動中か否かによって、携帯情報端末8の位置を示すオブジェクトの表示態様を変更してもよい。例えば、携帯情報端末8が予め定められた速度以上で移動している場合は、図4に示すような自車両10のオブジェクトを表示し、携帯情報端末8が予め定められた速度よりも遅い速度で移動している場合は、人などを示すオブジェクトを表示してもよい。
ステップS12において、携帯情報端末8は、当該携帯情報端末8の表示画面に対してユーザがタッチ操作したか否かを判断する。図4の例では、ユーザ15がビル12をタッチ操作している場合を示している。すなわち、ビル12は、ユーザ15が指摘した指摘対象である。ユーザがタッチ操作した場合は、ステップS13に移行する。一方、ユーザがタッチ操作していない場合は、ステップS11に戻る。
ステップS13において、携帯情報端末8は、ユーザがタッチ操作した位置であるタッチ位置に対応する指摘位置を算出する。図4の例では、携帯情報端末8は、ユーザ15のタッチ位置と地図情報とに基づいて、ビル12の絶対位置を指摘位置として算出する。
ステップS14において、携帯情報端末8は、指摘位置を含む指摘情報を表示制御装置7に送信する。図4の例では、携帯情報端末8は、ビル12の絶対位置である指摘位置を含む指摘情報を表示制御装置7に送信する。
<1-2-2.表示制御装置7の動作>
図5は、表示制御装置7の動作の一例を示すフローチャートである。
ステップS21において、指摘情報取得部2は、携帯情報端末8から指摘情報を取得したか否かを判断する。指摘情報を取得するまでステップS21の処理を繰り返し、指摘情報を取得するとステップS22に移行する。
ステップS22において、表示制御部5は、自車両に対する指摘対象の相対位置を算出する。具体的には、表示制御部5は、指摘情報取得部2が取得した指摘情報に含まれる指摘位置と、地図情報取得部4が取得した地図情報とに基づいて、地図における指摘位置を特定する。ここで特定される指摘位置は、携帯情報端末8の表示画面においてユーザがタッチ操作して指摘した指摘対象の絶対位置に相当する。
そして、表示制御部5は、特定した指摘対象の指摘位置と、自車両情報取得部3が取得した自車両情報に含まれる自車両位置とに基づいて、自車両に対する指摘対象の相対位置を算出する。なお、表示制御部5は、自車両情報に含まれる自車両の向きをさらに考慮して、自車両に対する指摘対象の相対方向を算出してもよい。
ステップS23において、表示制御部5は、ヘッドアップディスプレイ9に表示する指摘オブジェクトを生成する。
ステップS24において、表示制御部5は、指摘オブジェクトを表示するようにヘッドアップディスプレイ9を制御する。具体的には、表示制御部5は、実際の風景におけるステップS22で算出した指摘対象の相対位置に指摘オブジェクトが重畳して表示するようにヘッドアップディスプレイ9を制御する。
図6は、ヘッドアップディスプレイ9の表示の一例を示す図である。なお、図6では、図4に示すように携帯情報端末8のユーザ15がビル12をタッチ操作したときに、ヘッドアップディスプレイ9に指摘オブジェクト16を表示する場合を示している。指摘オブジェクト16は、携帯情報端末8のユーザがビル12を指摘したことを示しており、実際の風景におけるビル12に重畳するように表示されている。なお、図6の例では、指摘オブジェクト16は指差しを示すオブジェクトであるが、これに限るものではなく、他の図形、文字、またはこれらの組み合わせであってもよい。
なお、ヘッドアップディスプレイ9の虚像距離が可変である場合、表示制御部5は、指摘対象に指摘オブジェクトの虚像距離を近づけてもよく、自車両から指摘対象までの距離が遠いほど指摘オブジェクト16の虚像距離を長くしてもよい。また、ヘッドアップディスプレイ9の虚像距離が固定である場合、表示制御部5は、指摘対象の方向に指摘オブジェクトを表示してもよい。
ステップS25において、表示制御部5は、指摘オブジェクトの消去条件を満足したか否かを判断する。指摘オブジェクトの消去条件を満足するまでステップS25の処理を繰り返し、指摘オブジェクトの消去条件を満足するとステップS26に移行する。
指摘オブジェクトの消去条件は、任意の条件であればよく、例えば、表示オブジェクトを一定時間表示した後に自動的に消去する、運転者の操作によって消去する、自車両から取得した任意のトリガ信号を取得すると消去する、携帯情報端末8の指示に従って消去する、あるいは自車両が指摘対象を通り過ぎると消去するなどでもよい。
ステップS26において、表示制御部5は、指摘オブジェクトを消去するようにヘッドアップディスプレイ9を制御する。
<1-3.変形例>
以下では、本実施の形態1による表示制御装置7の変形例について説明する。
<1-3-1.変形例1>
上記では、携帯情報端末8は、指摘位置のみを含む指摘情報を表示制御装置7に送信する場合について説明したが、これに限るものではない。例えば、携帯情報端末8は、指摘位置に加えて、指摘対象である地物の属性を示す地物属性を含む指摘情報を表示制御装置7に送信してもよい。地物属性は、指摘対象である地物の名称、地物の種別、および地物の色などを含む。
表示制御部5は、指摘情報取得部2が取得した指摘情報に含まれている地物属性に応じた付加指摘オブジェクトを生成する。具体的には、表示制御部5は、図4のステップS23において、指摘オブジェクトとともに付加指摘オブジェクトを生成する。
そして、表示制御部5は、例えば図7に示すように、指摘オブジェクト16とともに付加指摘オブジェクト17を表示するようにヘッドアップディスプレイ9を制御する。図7の例では、付加指摘オブジェクト17は、ビル12の名称である「ABCDビル」を示すオブジェクトである。なお、付加指摘オブジェクト17は、文字、図形、画像、音声、効果音、またはこれらの組み合わせであってもよい。
指摘情報に含める地物属性は、携帯情報端末8が実行したアプリケーションにおいてユーザが選択してもよい。あるいは、指摘情報取得部2が取得した指摘情報に含まれる複数の地物属性の中から、表示制御部5が付加指摘オブジェクトの生成に用いる地物属性を選択してもよい。
<1-3-2.変形例2>
上記では、携帯情報端末8が、指摘対象の絶対位置を指摘位置として算出し、当該指摘位置を含む指摘情報を表示制御装置7に送信する場合について説明したが、これに限るものではない。例えば、携帯情報端末8は、当該携帯情報端末8に対する指摘対象の相対位置を指摘位置として算出し、当該指摘位置を含む指摘情報を表示制御装置7に送信してもよい。
具体的には、図3のステップS13において、携帯情報端末8は、当該携帯情報端末8の位置情報と、地図情報と、ユーザのタッチ位置とに基づいて、携帯情報端末8に対する指摘対象の相対位置を指摘位置として算出する。図4のステップS24において、表示制御部5は、指摘対象の相対位置に基づいて指摘オブジェクトを表示するようにヘッドアップディスプレイ9を制御する。
なお、上記の他に、携帯情報端末8は、当該携帯情報端末8に対する指摘対象の相対方向である指摘方向を算出し、当該指摘方向を含む指摘情報を表示制御装置7に送信するようにしてもよい。指摘方向は、携帯情報端末8の位置情報と、地図情報と、ユーザのタッチ位置とに基づいて算出することができる。表示制御部5は、指摘方向に基づいて指摘オブジェクトを表示するようにヘッドアップディスプレイ9を制御する。
<1-3-3.変形例3>
例えば、図8に示すように、携帯情報端末8のユーザが自車両10の右後方に存在するビル14をタッチ操作して指摘した場合、ヘッドアップディスプレイ9ではビル14に重畳するように指摘オブジェクト16を表示することができない。このような場合において、表示制御部5は、図9に示すように、指摘対象であるビル14が自車両の右後方に存在することを示す指摘オブジェクト16を、ヘッドアップディスプレイ9の右下の表示領域に表示するようにヘッドアップディスプレイ9を制御してもよい。
なお、表示制御部5は、図10に示すように、指摘オブジェクト16とともに、自車両の後方に指摘対象が存在していることを示す付加指摘オブジェクト17を表示するようにヘッドアップディスプレイ9を制御してもよい。
また、表示制御部5は、指摘位置がヘッドアップディスプレイ9の表示領域内であるか否かに応じて、指摘オブジェクトの表示態様を変えてもよい。例えば、表示制御部5は、指摘オブジェクトの大きさ、形状、色、またはブリンクなどを変えてもよい。
<1-3-4.変形例4>
表示制御部5は、携帯情報端末8のユーザが指摘対象を指摘したときの操作に基づいて、指摘オブジェクトを表示するようにヘッドアップディスプレイ9を制御してもよい。
具体的には、携帯情報端末8は、ユーザが指摘対象を指摘したときの操作の属性を示す操作属性を含む指摘情報を表示制御装置7に送信する。表示制御部5は、操作属性に基づいて指摘オブジェクトを表示するようにヘッドアップディスプレイ9を制御する。操作属性は、少なくともタッチ操作およびジェスチャー操作を含む。
例えば、図11に示すように、携帯情報端末8のユーザが指摘対象であるビル12の位置で円を描くジェスチャー操作18をした場合、携帯情報端末8は、ジェスチャー操作18の属性を示す操作属性を含む指摘情報を表示制御装置7に送信する。表示制御部5は、操作属性に基づいて、図12に示すように、実際の風景におけるビル12に円形の指摘オブジェクト16が重畳して表示するようにヘッドアップディスプレイ9を制御する。
また、ユーザが指摘対象をタッチ操作で指摘した場合、表示制御部5は、例えば図6に示すような指摘オブジェクト16を表示するようにヘッドアップディスプレイ9を制御する。
なお、上記では、ユーザが円を描くジェスチャー操作をする場合について説明したが、他のジェスチャー操作を行った場合も同様に、ジェスチャー操作に応じた形状の指摘オブジェクトがヘッドアップディスプレイ9に表示される。
上記では、ジェスチャー操作に応じた形状の指摘オブジェクトがヘッドアップディスプレイ9に表示される場合について説明したが、これに限るものではない。例えば、携帯情報端末8に表示したメニュー画面から、ユーザが指摘オブジェクトの形状を選択するようにしてもよい。この場合、ユーザが選択した形状の属性を含む指摘情報が表示制御装置7に送信される。
<1-3-5.変形例5>
変形例4では、ジェスチャー操作に応じた形状の指摘オブジェクトをヘッドアップディスプレイ9に表示する場合について説明したが、このとき表示制御部5は、ジェスチャー操作に応じた動的な指摘オブジェクトを表示するようにヘッドアップディスプレイ9を制御してもよい。
例えば、図13,14に示すように、表示制御部5は、時間の経過とともに表示態様が変化する指摘オブジェクト16を表示するようにヘッドアップディスプレイ9を制御してもよい。なお、図13,14に示す動的な指摘オブジェクト16の表示は、1回でもよく、複数回繰り返してもよい。
なお、携帯情報端末8は、動的な指摘オブジェクトを表示することを含む操作属性を表示制御装置7に送信してもよく、表示制御部5が操作属性に基づいて動的な指摘オブジェクトを生成してもよい。
<1-3-6.変形例6>
上記では、例えば図4に示すように、携帯情報端末8のユーザが建物であるビル12を指摘する場合について説明したが、指摘対象は建物に限らず道路であってもよい。
例えば、図15に示すように、ユーザが携帯情報端末8に表示されている道路をタッチ操作した場合、携帯情報端末8は、タッチ位置に対応する道路の絶対位置である指摘位置を含む指摘情報を表示制御装置7に送信する。この場合、表示制御部5は、図16に示すように、実際の風景における指摘位置に対応する位置に指摘オブジェクト16を表示するようにヘッドアップディスプレイ9を制御する。
図17に示すように、ユーザが携帯情報端末8に表示されている道路を右折するように道路をなぞるジェスチャー操作をした場合、携帯情報端末8は、ジェスチャー操作でなぞった道路の絶対位置の集合である指摘位置を含む指摘情報を表示制御装置7に送信する。この場合、表示制御部5は、図18に示すように、実際の風景における指摘位置に対応する位置に、ジェスチャー操作に応じた指摘オブジェクト16を表示するようにヘッドアップディスプレイ9を制御する。
携帯情報端末8に目的地までの経路を案内する経路を示す経路案内線が道路に重畳して表示されている場合にユーザが当該経路案内線をタッチ操作すると、携帯情報端末8は、経路案内線に応じた道路の絶対位置の集合である指摘位置を含む指摘情報を表示制御装置7に送信してもよい。この場合、表示制御部5は、実際の風景における指摘位置に対応する位置に指摘オブジェクトを表示するようにヘッドアップディスプレイ9を制御する。
このように、携帯情報端末8のユーザが指摘する指摘対象は地物に限らず、地物に関連する仮想的な地物であってもよい。この場合、携帯情報端末8は、指摘対象である仮想的な地物の属性を示す仮想地物属性を含む指摘情報を表示制御装置7に送信する。表示制御部5は、仮想地物属性に応じた指摘オブジェクトを表示するようにヘッドアップディスプレイ9を制御する。
表示制御部5は、指摘対象の指摘位置と自車両位置との位置関係に応じて、指摘オブジェクトの表示態様を連続的または不連続的に変化させてもよい。例えば、目的地までの経路の途中で交差点を右折または左折する場合、表示制御部5は、交差点と自車両位置との位置関係に応じて指摘オブジェクトの表示態様を変化させてもよい。また、表示制御部5は、指摘対象の指摘位置と自車両位置との距離が50m未満、50m以上200m未満、200m以上のそれぞれに応じて指摘オブジェクトの表示態様を変化させてもよい。
グループ走行中の各車両の位置を含む地図を携帯情報端末8に表示している場合にユーザが特定車両をタッチ操作して指摘したとき、携帯情報端末8は、特定車両の位置である指摘位置を含む指摘情報を表示制御装置7に送信してもよい。表示制御部5は、実際の風景における特定車両が存在する方向を示す指摘オブジェクトを表示するようにヘッドアップディスプレイ9を制御する。このときの指摘オブジェクトは、車両を示す形状、またはグループのメンバーを特定する画像または記号であってもよい。
<1-3-7.変形例7>
携帯情報端末8は、ユーザによる指摘がなくても任意のタイミングで指摘情報を表示制御装置7に送信してもよい。例えば、携帯情報端末8が観光案内を行うアプリケーションを実行している場合、携帯情報端末8は、例えば観光名所に近づくと当該観光名所の位置を指摘位置として含む指摘情報を表示制御装置7に送信する。この場合、表示制御部5は、実際の風景における観光名所に対応する位置に指摘オブジェクトを表示するようにヘッドアップディスプレイ9を制御する。
<1-3-8.変形例8>
上記では、図1に示す情報表示装置6が図2に示す携帯情報端末8である場合について説明したが、これに限るものではない。図1に示す情報表示装置6は、例えば、自車両に搭載され、少なくとも自車両位置から予め設定した目的地までの経路を探索するナビゲーション装置であってもよい。ナビゲーション装置の表示画面に対するユーザの指摘は、タッチ操作に限らず、リモコン、タッチパッド、自車両内に設けられた遠隔操作スイッチであってもよい。
なお、ナビゲーション装置が表示制御装置7を包含する構成としてよく、この場合、ナビゲーション装置がヘッドアップディスプレイ9の表示を制御することになる。
図1に示す情報表示装置6は、自車両の助手席または後席に設けられた車載表示装置であってもよい。この場合、助手席または後席の乗員は、車載表示装置に表示された地図から任意の指摘対象を指摘することができる。
ナビゲーション装置または車載表示装置から表示制御装置7に送信される指摘情報は、付加指摘オブジェクトとして表示するテキスト文字などからなるメッセージ情報を含んでもよい。メッセージ情報は、ユーザが任意に入力してもよく、予め準備した複数の定型文からユーザが選択するようにしてもよい。
<1-3-9.変形例9>
上記では、携帯情報端末8が、当該携帯情報端末8がGNSS衛星から取得した位置情報を用いる場合について説明したが、これに限るものではない。例えば、携帯情報端末8は、自車両情報取得部3が取得した自車両情報を表示制御装置7から取得して利用してもよい。
<1-3-10.変形例10>
上記では、例えば図6に示すように、平面的な指摘オブジェクト16をヘッドアップディスプレイ9に表示する場合について説明したが、これに限るものではない。例えば、ヘッドアップディスプレイ9が奥行きを有する立体的なオブジェクトを表示することが可能な3D(three-dimensional)ヘッドアップディスプレイである場合、当該3Dヘッドアップディスプレイに立体的な指摘オブジェクトを表示してもよい。
図19に示すように、表示制御部5は、直線形状の立体的な指摘オブジェクト16の両端であるCsおよびCeを結ぶ直線の延長線上にビル19が存在する位置に指摘オブジェクト16を表示するように、3Dヘッドアップディスプレイを制御する。なお、図19において、Y軸方向は自車両の進行方向を示し、X軸方向は自車両の進行方向に対して垂直方向を示している。
一般的に、指摘対象の方向に指摘オブジェクトを重畳して表示する方法としては、運転者の目の位置を推定して指摘オブジェクトの位置合わせを行う方法と、運転者の目の位置を検出して指摘オブジェクトの位置合わせを行う方法とがある。前者は、運転者の目の位置を推定するときに誤差が生じるが、安価に実現することができるという長所がある。後者は、運転者の目の位置を検出する装置が必要となりコストがかかるが、運転者の目の位置の検出誤差が小さいため指摘オブジェクトの位置合わせを正確に行うことができるという長所がある。
図23に示すように、指摘オブジェクト16のCsおよびCeが重畳して一点となるように運転者の目の位置を調整すると、運転者の目と指摘オブジェクト16とを結ぶ線の延長線上に指摘対象であるビル19が存在することになる。この場合、指摘オブジェクト16とビル19とが重畳して表示されることになる。一方、図20~22に示すように、指摘オブジェクト16のCsおよびCeが重畳して一点とならないように運転者の目の位置を調整すると、運転者の目と指摘オブジェクト16とを結ぶ線の延長線上にはビル19が存在しない。このように、指摘オブジェクト16のCsおよびCeが重畳して一点となるように運転者の目の位置を調整すると、運転者の目と指摘オブジェクト16とを結ぶ線の延長線上に指摘対象であるビル19が存在することが分かる。このような本変形例10による方法は、運転者自身が目の位置を調整する必要があるが、目の位置を検出する装置が不要であり、指摘オブジェクトの位置合わせを正確に行うことができるという長所がある。
なお、図19~22では、直線形状のオブジェクトを指摘オブジェクトとする場合について説明したが、これに限るものではない。例えば、虚像距離が異なる2つのオブジェクトの組み合わせを指摘オブジェクトとしてもよい。この場合、ヘッドアップディスプレイ9は、必ずしも3Dヘッドアップディスプレイである必要はなく、虚像距離が異なる2つのオブジェクトを表示する機能を有していればよい。
<1-4.効果>
本実施の形態1によれば、表示制御部5は、携帯情報端末8のユーザが指摘した指摘対象を、自車両の運転者が視認する風景における指摘位置に対応する位置に指摘オブジェクトとして表示するようにヘッドアップディスプレイ9を制御する。これにより、携帯情報端末8のユーザが指摘した指摘対象が実際の風景におけるどの位置に対応するのかを運転者に容易に認識させることができる。
<実施の形態2>
<2-1.構成>
図24は、本実施の形態2による表示制御装置20の構成の一例を示すブロック図である。
図24に示すように、表示制御装置20の指摘情報取得部2は、後席表示装置21と通信可能に接続されており、後席表示装置21から指摘情報を取得する。その他の構成および動作は、実施の形態1で説明した図2に示す表示制御装置7と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
後席表示装置21は、自車両の後席に設けられた車載表示装置であり、撮影装置22が撮影した映像を表示することができる。撮影装置22は、自車両に設けられており、自車両の前方を撮影する前方撮影カメラを有している。なお、撮影装置22は、前方撮影カメラに限らず、自車両の後方を撮影する後方撮影カメラ、および自車両の後側方を撮影する後側方撮影カメラなどをさらに有してもよい。
<2-2.動作>
以下では、後席表示装置21および表示制御装置20の各動作について説明する。
<2-2-1.後席表示装置21の動作>
後席表示装置21の動作は、図3のステップS11以外は実施の形態1で説明した携帯情報端末8の動作と同様である。
後席表示装置21は、ユーザの操作に従って、撮影装置22が撮影した映像を表示するアプリケーションを実行する。その結果、後席表示装置21には、例えば図25に示すような自車両の前方を撮影した映像が表示される。
図25に示すように、ユーザ15が映像におけるビル23をタッチ操作して指摘すると、後席表示装置21は、自車両に対するビル23の相対方向である指摘方向を含む指摘情報を表示制御装置20に送信する。具体的には、後席表示装置21は、映像の表示範囲と、表示画面におけるユーザの指摘位置とに基づいて、自車両に対する指摘対象の相対方向である指摘方向を算出する。そして、後席表示装置21は、指摘方向を含む指摘情報を表示制御装置20に送信する。
<2-2-2.表示制御装置20の動作>
表示制御装置20の動作は、図5のステップS21以外は実施の形態1で説明した表示制御装置7の動作と同様である。
表示制御部5は、指摘情報取得部2が取得した指摘情報に含まれる指摘方向に基づいて、指摘オブジェクトを表示するようにヘッドアップディスプレイ9を制御する。具体的には、表示制御部5は、例えば図26に示すように、実際の風景におけるビル23が存在する方向を示す指摘オブジェクト16が重畳して表示するようにヘッドアップディスプレイ9を制御する。
上記では、後席表示装置21が指摘方向を含む指摘情報を表示制御装置20に送信する場合について説明したが、これに限るものではない。後席表示装置21は、ユーザが指摘した指摘対象の指摘位置を含む指摘情報を表示制御装置20に送信してもよい。この場合、表示制御部5は、実際の風景における指摘位置に対応する位置に指摘オブジェクトが重畳して表示するようにヘッドアップディスプレイ9を制御する。
指摘対象がヘッドアップディスプレイ9の表示領域外に存在する場合、表示制御部5は、例えば図9のような、指摘対象が後方に存在することを示す指摘オブジェクト16を表示するようにヘッドアップディスプレイ9を制御してもよい。
<2-3.変形例>
以下では、本実施の形態2による表示制御装置20の変形例について説明する。
<2-3-1.変形例1>
表示制御部5は、指摘情報取得部2が取得した指摘情報に含まれる指摘方向と、地図情報取得部4が取得した地図情報とに基づいて、指摘方向に存在する地物を指摘対象と判断してもよい。例えば図26において、表示制御部5は、指摘方向に存在するビル23を指摘対象と判断する。そして、表示制御部5は、ビル23と重畳して指摘オブジェクト16を表示するようにヘッドアップディスプレイ9を制御する。このとき、表示制御部5は、地図情報取得部4からビル23に関する情報を取得し、当該情報を付加指摘オブジェクトとして表示するようにヘッドアップディスプレイ9を制御してもよい。
<2-3-2.変形例2>
変形例1では、表示制御部5が指摘方向に存在する地物を指摘対象と判断することについて説明したが、これに限るものではない。例えば、後席表示装置21が指摘方向に存在する地物を指摘対象と判断してもよい。この場合、後席表示装置21は、地図情報を取得する機能を有しているものとする。後席表示装置21は、指摘対象の種別などを示す地物属性を含む指摘情報を表示制御装置20に送信する。
表示制御装置20は、指摘情報取得部2が取得した指摘情報に含まれる地物属性に基づいて、地図情報取得部4が取得した地図情報に含まれる地物を特定する。そして、表示制御装置20は、特定した地物に重畳して指摘オブジェクトを表示するようにヘッドアップディスプレイ9を制御する。
なお、後席表示装置21は、地図情報に含まれる指摘対象に関する情報を指摘情報に含めて表示制御装置20に送信してもよい。
<2-3-3.変形例3>
後席表示装置21は、画像認識する機能を有してもよい。この場合、後席表示装置21は、撮影装置22が撮影した映像を画像認識し、ユーザが指摘した指摘対象を認識する。そして、後席表示装置21は、指摘方向と指摘対象の種別などを示す地物属性とを含む指摘情報を表示制御装置20に送信する。
表示制御装置20は、指摘情報取得部2が取得した指摘情報に含まれる指摘方向と地物属性とに基づいて、地図情報取得部4が取得した地図情報に含まれる地物を特定する。そして、表示制御装置20は、特定した地物に重畳して指摘オブジェクトを表示するようにヘッドアップディスプレイ9を制御する。
<2-3-4.変形例4>
図24では、後席表示装置21を一例として説明したが、これに限るものではない。図24に示す後席表示装置21に代えて、助手席に設けられた車載表示装置であってもよく、自車両の乗員が所持する携帯情報端末であってもよい。携帯情報端末に表示する映像は、当該携帯情報端末が備えるカメラが撮影した映像であってもよく、撮影装置22が撮影した映像でもよい。
<2-4.効果>
本実施の形態2によれば、表示制御部5は、後席表示装置21に表示された映像においてユーザが指摘した指摘対象を、自車両の運転者が視認する風景における指摘位置に対応する位置に指摘オブジェクトとして表示するようにヘッドアップディスプレイ9を制御する。これにより、後席表示装置21のユーザが指摘した指摘対象が実際の風景におけるどの位置に対応するのかを運転者に容易に認識させることができる。
<実施の形態3>
<3-1.構成>
図27は、本実施の形態3による表示制御装置24の構成の一例を示すブロック図である。
図27に示すように、表示制御装置24の表示制御部5は、撮影装置22および映像表示装置25と通信可能に接続されている。その他の構成および動作は、実施の形態1で説明した図2に示す表示制御装置7と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
撮影装置22は、自車両に設けられており、前方撮影カメラおよび後方撮影カメラを有しており、自車両の運転者が視認する風景を含む映像を撮影する。
映像表示装置25は、自車両の運転者が視認可能な箇所に設けられており、撮影装置22を構成する前方撮影カメラまたは後方撮影カメラが撮影した映像を表示する。特に、後方撮影カメラが撮影した映像は、バックミラーに代えて自車両の後方を撮影した電子ミラーの映像に相当する。
<3-2.動作>
以下では、携帯情報端末8および表示制御装置24の各動作について説明する。
<3-2-1.携帯情報端末8の動作>
携帯情報端末8の動作は、実施の形態1で説明した図3に示す携帯情報端末8の動作と同様である。例えば、携帯情報端末8が図4に示すような地図を携帯情報端末8に表示し、ユーザ15がビル12をタッチ操作して指摘すると、携帯情報端末8は、ビル12の指摘位置を含む指摘情報を表示制御装置24に送信する。
<3-2-2.表示制御装置24の動作>
表示制御装置24の動作は、図5のステップS22およびステップS24以外は実施の形態1で説明した表示制御装置7の動作と同様である。
表示制御部5は、指摘情報取得部2が取得した指摘情報に含まれる指摘位置に基づいて、撮影装置22を構成する前方撮影カメラが撮影した実際の風景における指摘位置に対応する位置に指摘オブジェクトを表示するように映像表示装置25を制御する。このとき、表示制御部5は、前方撮影カメラから取得した撮影方向および撮影範囲に基づいて、前方撮影カメラが撮影した映像と指摘位置との位置合わせを行う。その結果、例えば図28に示すように、映像表示装置25では、指摘対象であるビル12に重畳して指摘オブジェクト16が表示される。
また、例えば図8に示すように、ユーザが自車両の後方に存在するビル14を指摘した場合、表示制御部5は、図29に示すように、撮影装置22を構成する後方撮影カメラが撮影した映像を表示するとともに、当該映像の指摘位置に対応する位置に指摘オブジェクト16を表示するように映像表示装置25を制御する。その結果、映像表示装置25では、指摘対象であるビル14に重畳して指摘オブジェクト16が表示される。
なお、前方撮影カメラが撮影した映像と後方撮影カメラが撮影した映像との切り替えが自動的に行われない場合、表示制御部5は、例えば図9,10に示すように、指摘対象が表示領域外に存在することを示す指摘オブジェクトを表示するように映像表示装置25を制御してもよい。また、前方撮影カメラまたは後方撮影カメラが撮影した映像のうちの一方には指摘対象が含まれているが他方には指摘対象が含まれていない場合、表示制御部5は、一方の映像を表示すれば指摘オブジェクトが表示されることを示すメッセージを表示するように映像表示装置25を制御してもよい。
<3-3.変形例>
以下では、本実施の形態3による表示制御装置24の変形例について説明する。
<3-3-1.変形例1>
上記では、前方撮影カメラまたは後方撮影カメラの一方が撮影した映像を映像表示装置25に表示する場合について説明したが、これに限るものではない。
例えば、映像表示装置25は、前方撮影カメラが撮影した映像を表示する映像表示装置と、後方撮影カメラが撮影した映像を表示する映像表示装置とを別個に有してもよい。
また、1つの映像表示装置25が、前方撮影カメラが撮影した映像と後方撮影カメラが撮影した映像との両方を同時に表示してもよい。
<3-3-2.変形例2>
撮影装置22は、後側方撮影カメラをさらに有してもよい。この場合、表示制御部5は、後側方撮影カメラが撮影した映像に指摘オブジェクトを重畳して表示するように映像表示装置25を制御する。後側方撮影カメラが撮影した映像は、ドアミラーまたはフェンダーミラーに代えて自車両の後側方を撮影した電子ミラーの映像に相当する。
<3-3-3.変形例3>
一般的に、撮影装置22が撮影する撮影領域と、映像表示装置25が表示する表示領域とは一致せず、表示領域よりも撮影領域の方が広い。そのため、撮影装置22が撮影した映像には指摘対象が含まれるが、映像表示装置25に表示する表示領域には指摘対象が含まれない場合が生じる。このような場合、表示制御部5は、指摘対象が含まれるように映像表示装置25の表示領域を調整するようにしてもよい。
<3-4.効果>
本実施の形態3によれば、表示制御部5は、携帯情報端末8のユーザが指摘した指摘対象を、撮影装置22が撮影した風景における指摘位置に対応する位置に指摘オブジェクトとして表示するように映像表示装置25を制御する。これにより、携帯情報端末8のユーザが指摘した指摘対象が実際の風景におけるどの位置に対応するのかを運転者に容易に認識させることができる。
<実施の形態4>
<4-1.構成>
図30は、本実施の形態4による表示制御装置26の構成の一例を示すブロック図である。
図30に示すように、表示制御装置26の表示制御部5は、ヘッドアップディスプレイ9、撮影装置22、および映像表示装置25と通信可能に接続されている。その他の構成および動作は、実施の形態1で説明した図2に示す表示制御装置7、および実施の形態3で説明した図27に示す表示制御装置24と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。なお、撮影装置22は、後方撮影カメラであるものとする。
<4-2.動作>
以下では、携帯情報端末8および表示制御装置26の各動作について説明する。
<4-2-1.携帯情報端末8の動作>
携帯情報端末8の動作は、実施の形態1で説明した図3に示す携帯情報端末8の動作と同様である。例えば、図8に示すような地図を携帯情報端末8に表示し、ユーザ15が自車両10の後方に存在するビル14をタッチ操作して指摘すると、携帯情報端末8は、ビル14の指摘位置を含む指摘情報を表示制御装置26に送信する。
<4-2-2.表示制御装置26の動作>
表示制御装置24の動作は、実施の形態1で説明した表示制御装置7の動作と、実施の形態3で説明した表示制御装置24の動作とを組み合わせた動作に相当する。
表示制御部5は、指摘情報取得部2が取得した指摘情報に含まれる指摘位置が自車両の後方である場合、撮影装置22が撮影した実際の風景における指摘位置に対応する位置に指摘オブジェクトを表示するように映像表示装置25を制御する。その結果、例えば図29に示すように、映像表示装置25には、指摘対象であるビル14に重畳して指摘オブジェクト16が表示される。
また、例えば図4に示すように、ユーザ15が自車両の前方に存在するビル12を指摘した場合、表示制御部5は、例えば図6に示すように、実際の風景における指摘位置に対応する位置に指摘オブジェクト16を表示するようにヘッドアップディスプレイ9を制御する。
なお、映像表示装置25に指摘オブジェクトを表示するとき、ヘッドアップディスプレイ9には何も表示しなくてもよく、図31に示すように、電子ミラーに相当する映像表示装置25に指摘オブジェクトが表示されていることを示す付加指摘オブジェクト17をヘッドアップディスプレイ9に表示するようにしてもよい。なお、付加指摘オブジェクト17は、前景の視認性を確保するために半透過であってもよい。
携帯情報端末8でユーザが指摘した指摘対象が、ヘッドアップディスプレイ9の表示領域、および映像表示装置25の表示領域のいずれにも含まれない場合、表示制御部5は、ヘッドアップディスプレイ9および映像表示装置25の少なくとも一方に、指摘対象が表示領域外に存在することを示す指摘オブジェクトを表示するように制御してもよい。
<4-3.効果>
本実施の形態4によれば、表示制御部5は、携帯情報端末8のユーザが指摘した指摘対象が自車両の前方に存在する場合はヘッドアップディスプレイ9に指摘オブジェクトを表示するように制御し、指摘対象が自車両の後方に存在する場合は映像表示装置25に表示するように制御する。これにより、携帯情報端末8のユーザが指摘した指摘対象が実際の風景におけるどの位置に対応するのかを運転者に容易に認識させることができる。
<実施の形態5>
<5-1.構成>
図32は、本実施の形態5による表示制御装置27の構成の一例を示すブロック図である。
図32に示すように、表示制御装置27は、自車両位置情報を外部に送信する自車両位置情報送信部28を備える。また、指摘情報取得部2および自車両位置情報送信部28は通信装置29に通信可能に接続されている。その他の構成および動作は、その他の構成および動作は、実施の形態1で説明した図2に示す表示制御装置7と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
通信装置29は、自車両に搭載されており、自車両の外部に存在する携帯情報端末30と通信可能に接続されている。具体的には、通信装置29は、携帯情報端末30から指摘情報を受信すると、当該指摘情報を指摘情報取得部2に送信する。また、通信装置29は、自車両位置情報送信部28から自車両位置情報を受信すると、当該自車両位置情報を携帯情報端末30に送信する。
<5-2.動作>
実施の形態1では、携帯情報端末8は自車両内に存在するため、携帯情報端末8の位置と自車両の位置とが一致する。一方、本実施の形態5では、携帯情報端末30は自車両外に存在するため、携帯情報端末30の位置と自車両の位置とが一致しない。従って、携帯情報端末30は、当該携帯情報端末30が取得した位置情報を自車両位置とすることができない。
上記の対策として、本実施の形態5では、自車両位置情報送信部28は、自車両情報取得部3が取得した自車両情報に含まれる自車両位置を自車両位置情報として通信装置29を介して携帯情報端末30に送信する。携帯情報端末30は、表示制御装置27から受信した自車両位置情報に基づいて、ユーザの指摘位置を算出する。そして、携帯情報端末30は、指摘位置を含む指摘情報を、通信装置29を介して表示制御装置27に送信する。表示制御部5は、指摘情報取得部2が取得した指摘情報に含まれる指摘位置に基づいて、実際の風景における指摘位置に対応する位置に指摘オブジェクトを表示するようにヘッドアップディスプレイ9を制御する。
<5-3.変形例>
以下では、本実施の形態5による表示制御装置27の変形例について説明する。
<5-3-1.変形例1>
表示制御装置27は、自車両位置情報送信部28を備えなくてもよい。この場合、携帯情報端末30は、自車両位置とは関係のない適当な位置の地図を表示するため、ヘッドアップディスプレイ9の表示領域に指摘対象が含まれない、または指摘位置が自車両位置から離れた位置になる可能性がある。しかし、このような構成によれば、表示制御装置27から携帯情報端末30に自車両位置情報を送信する必要がないため、表示制御装置27と携帯情報端末30との間における通信トラフィックを軽減することができる。
<5-3-2.変形例2>
図32では、携帯情報端末30を一例として示したが、これに限るものではなく、表示制御装置27に指摘情報を送信することができる装置であればよい。例えば、携帯情報端末30に代えて、パーソナルコンピュータなどであってもよい。また、携帯情報端末30に代えて、外部から車両に経路案内、交通情報、または観光案内などの種々の情報を提示するシステムであってもよい。
<5-3-3.変形例3>
表示制御装置27は、表示装置であるヘッドアップディスプレイ9の表示領域に対応する実際の風景の領域を示す風景領域情報を、通信装置29を介して携帯情報端末30に送信するようにしてもよい。この場合、携帯情報端末30は、ユーザの指摘位置と風景領域情報とに基づいて、ヘッドアップディスプレイ9の表示領域における指摘オブジェクトの表示位置を算出する。そして、携帯情報端末30は、算出した表示位置を示す表示位置情報を含む指摘情報を表示制御装置27に送信する。表示制御装置27は、指摘情報取得部2が取得した指摘情報に含まれる表示位置に指摘オブジェクトを表示するようにヘッドアップディスプレイ9を制御する。
なお、ヘッドアップディスプレイ9に代えて、例えば図27に示す映像表示装置25の場合も上記内容を適用することができる。この場合、表示制御装置27は、映像表示装置25の表示領域に対応する実際の風景の領域を示す風景領域情報を、通信装置29を介して携帯情報端末30に送信するようにすればよい。
また、携帯情報端末30は、実施の形態2で説明したように、撮影装置22が撮影した映像を表示する場合も上記内容を適用することができる。
<5-3-4.変形例4>
携帯情報端末30は、車載機器のコマンド属性を含む指摘情報を表示制御装置27に送信してもよい。例えば、携帯情報端末30のユーザが指摘対象として待ち合わせ場所を指摘した場合、携帯情報端末30は、表示制御装置27を搭載する車両が有するナビゲーション機能に用いられる目的地設定、経路探索、および経路誘導を示すコマンド属性を含む指摘情報を表示制御装置27に送信する。
表示制御装置27は、携帯情報端末30から取得したコマンド属性に従ってナビゲーション装置を制御して、経路探索および経路案内を行ってもよい。このとき、表示制御部5は、経路案内に関する情報を表示するようにヘッドアップディスプレイ9を制御してもよい。
なお、表示制御装置27は、ナビゲーション装置と一体に構成されてもよく、別個に構成されてもよい。
コマンド属性は、ナビゲーション装置における地点登録コマンドなどでもよい。また、コマンド属性は、ヘッドライトの点滅、ハザードランプ、またはクラクションなどの車両ボディ系の機器を操作するコマンドであってもよい、この場合、車両外のユーザが車両の存在を確認するために有効である。
コマンド属性は、車両と携帯情報端末30との距離が一定の距離以内、例えば20m以内に近づいたときに、ヘッドライトの点滅、ハザードランプの点灯、またはクラクションを鳴らすなどといった条件付きのコマンドでもよい。この場合、携帯情報端末30のユーザがタクシーを呼ぶ場合などに活用することができる。
コマンド属性は、車両から外部に種々の情報を表示する車両外向け表示システムを制御するコマンドであってもよい。例えば、携帯情報端末30のユーザが、自ら呼んだタクシーに近づいたとき、タクシーは適当なウェルカム表示を車両外に向けて表示する。ウェルカム表示としては、例えば、予め登録したユーザを識別するIDを表示することなどが考えられる。これにより、ユーザは、自らがタクシーが到着したことを認識することができる。
コマンド属性の対象となる機器は、表示制御装置27と通信を行うことが可能な車載機器であればよい。車載機器としては、走行制御系の車載機器、安全系の車載機器、ボディ系の車載機器、および車載情報系の車載機器などが挙げられる。
携帯情報端末30または表示制御装置27は、予め定められた規則に基づいて自動的にコマンド属性の使用の有無を判断してもよく、携帯情報端末30のユーザがコマンド属性を指摘情報に含める操作を行ってもよい。
<5-4.効果>
本実施の形態5によれば、表示制御部5は、車両外に存在する携帯情報端末30のユーザが指摘した指摘対象を、自車両の運転者が視認する風景における指摘位置に対応する位置に指摘オブジェクトとして表示するようにヘッドアップディスプレイ9を制御する。これにより、携帯情報端末30のユーザが指摘した指摘対象が実際の風景におけるどの位置に対応するのかを運転者に容易に認識させることができる。
<ハードウェア構成>
各実施の形態1~5で説明した表示制御装置1,7,20,24,26,27における指摘情報取得部2、自車両情報取得部3、地図情報取得部4、表示制御部5、および自車両位置情報送信部28の各機能は、処理回路により実現される。すなわち、表示制御装置1,7,20,24,26,27は、指摘情報を取得し、自車両情報を取得し、地図情報を取得し、自車両の運転者が視認する風景における指摘位置に対応する位置に指摘オブジェクトを重畳して表示する制御を行い、自車両位置情報を送信するための処理回路を備える。処理回路は、専用のハードウェアであってもよく、メモリに格納されるプログラムを実行するプロセッサ(CPU(Central Processing Unit)、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、DSP(Digital Signal Processor)ともいう)であってもよい。
処理回路が専用のハードウェアである場合、図33に示すように、処理回路31は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、またはこれらを組み合わせたものが該当する。指摘情報取得部2、自車両情報取得部3、地図情報取得部4、表示制御部5、および自車両位置情報送信部28の各機能をそれぞれ処理回路31で実現してもよく、各機能をまとめて1つの処理回路31で実現してもよい。
処理回路31が図34に示すプロセッサ32である場合、指摘情報取得部2、自車両情報取得部3、地図情報取得部4、表示制御部5、および自車両位置情報送信部28の各機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェアまたはファームウェアは、プログラムとして記述され、メモリ33に格納される。プロセッサ32は、メモリ33に記録されたプログラムを読み出して実行することにより、各機能を実現する。すなわち、表示制御装置1,7,20,24,26,27は、指摘情報を取得するステップ、自車両情報を取得するステップ、地図情報を取得するステップ、自車両の運転者が視認する風景における指摘位置に対応する位置に指摘オブジェクトを重畳して表示する制御を行うステップ、自車両位置情報を送信するステップが結果的に実行されることになるプログラムを格納するためのメモリ33を備える。また、これらのプログラムは、指摘情報取得部2、自車両情報取得部3、地図情報取得部4、表示制御部5、および自車両位置情報送信部28の手順または方法をコンピュータに実行させるものであるともいえる。ここで、メモリとは、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)等の不揮発性または揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、DVD(Digital Versatile Disc)等、または、今後使用されるあらゆる記憶媒体であってもよい。
なお、指摘情報取得部2、自車両情報取得部3、地図情報取得部4、表示制御部5、および自車両位置情報送信部28の各機能について、一部の機能を専用のハードウェアで実現し、他の機能をソフトウェアまたはファームウェアで実現するようにしてもよい。
このように、処理回路は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせによって、上述の各機能を実現することができる。
<システム構成>
以上で説明した表示制御装置は、車載用ナビゲーション装置、すなわちカーナビゲーション装置だけでなく、車両に搭載可能なPND(Portable Navigation Device)、および車両の外部に設けられたサーバなどを適宜に組み合わせてシステムとして構築されるナビゲーション装置あるいはナビゲーション装置以外の装置にも適用することができる。この場合、表示制御装置の各機能あるいは各構成要素は、上記システムを構築する各機能に分散して配置される。
具体的には、一例として、表示制御装置の機能をサーバに配置することができる。例えば、図35に示すように、車両には、運転者以外の乗員が所持する携帯情報端末8と、車両に搭載されたヘッドアップディスプレイ9とを備える。また、サーバ34は、指摘情報取得部2、自車両情報取得部3、地図情報取得部4、および表示制御部5を備える。このような構成とすることによって、表示制御システムを構築することができる。図24,27,30,32のそれぞれに示す表示制御装置20,24,26,27についても同様である。
このように、表示制御装置の各機能を、システムを構築する各機能に分散して配置した構成であっても、上記の実施の形態と同様の効果が得られる。
また、上記の実施の形態における動作を実行するソフトウェアを、例えばサーバに組み込んでもよい。このソフトウェアをサーバが実行することにより実現される表示制御方法は、情報表示装置の画面に表示された画像においてユーザが指摘した指摘対象の位置である指摘位置を含む指摘情報を取得し、自車両の現在位置である自車両位置、および自車両の向きを含む自車両情報を取得し、地図情報を取得し、取得した指摘情報、自車両情報、および地図情報に基づいて、自車両の運転者が視認する風景における指摘位置に対応する位置に、ユーザが指摘対象を指摘したことを示す指摘オブジェクトを重畳して表示する制御を行うことである。
このように、上記の実施の形態における動作を実行するソフトウェアをサーバに組み込んで動作させることによって、上記の実施の形態と同様の効果が得られる。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
本発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての態様において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
1 表示制御装置、2 指摘情報取得部、3 自車両情報取得部、4 地図情報取得部、5 表示制御部、6 情報表示装置、7 表示制御装置、8 携帯情報端末、9 ヘッドアップディスプレイ、10 自車両、11,12,13,14 ビル、15 ユーザ、16 指摘オブジェクト、17 付加指摘オブジェクト、18 ジェスチャー操作、19 ビル、20 表示制御装置、21 後席表示装置、22 撮影装置、23 ビル、24 表示制御装置、25 映像表示装置、26,27 表示制御装置、28 自車両位置情報送信部、29 通信装置、30 携帯情報端末、31 処理回路、32 プロセッサ、33 メモリ、34 サーバ。

Claims (20)

  1. 情報表示装置の画面に表示された地図においてユーザが指摘した前記地図上の地物を指摘対象とし、当該指摘対象の位置である指摘位置を含む指摘情報を取得する指摘情報取得部と、
    自車両の現在位置である自車両位置、および前記自車両の向きを含む自車両情報を取得する自車両情報取得部と、
    地図情報を取得する地図情報取得部と、
    前記指摘情報取得部が取得した前記指摘情報と、前記自車両情報取得部が取得した前記自車両情報と、前記地図情報取得部が取得した前記地図情報とに基づいて、前記自車両の運転者が視認する風景における前記指摘位置に対応する位置に、前記ユーザが前記指摘対象を指摘したことを示す指摘オブジェクトを重畳して表示する制御を行う表示制御部と、
    を備え
    前記指摘情報は、前記ユーザが前記指摘対象を指摘したときの操作の属性を示す操作属性を含み、
    前記表示制御部は、前記操作属性に基づいて前記指摘オブジェクトを表示する制御を行う、表示制御装置。
  2. 前記表示制御部は、前記風景を含む表示領域を有するヘッドアップディスプレイに前記指摘オブジェクトを表示する制御を行うことを特徴とする、請求項1に記載の表示制御装置。
  3. 前記表示制御部は、前記風景を含む映像を表示する映像表示装置に前記指摘オブジェクトを表示する制御を行うことを特徴とする、請求項1に記載の表示制御装置。
  4. 前記映像表示装置は、前記自車両の後方の映像を表示することを特徴とする、請求項3に記載の表示制御装置。
  5. 前記表示制御部は、前記風景における前記指摘位置に対応する位置に応じて、前記自車両の前方の前記風景を含む表示領域を有するヘッドアップディスプレイ、または前記自車両の後方の前記風景を含む映像を表示する映像表示装置に前記指摘オブジェクトを表示する制御を行うことを特徴とする、請求項1に記載の表示制御装置。
  6. 前記指摘情報は、前記表示制御部の制御対象である表示装置の表示領域における表示位置情報を含み、
    前記表示制御部は、前記表示位置情報に基づいて前記指摘オブジェクトを前記表示装置の表示領域に表示する制御を行うことを特徴とする、請求項1に記載の表示制御装置。
  7. 前記指摘位置は、前記指摘対象の絶対位置、および前記自車両に対する前記指摘対象の相対位置のうちの少なくとも一方を含むことを特徴とする、請求項1に記載の表示制御装置。
  8. 前記指摘情報は、前記自車両に対する前記指摘対象の相対方向である指摘方向を含むことを特徴とする、請求項1に記載の表示制御装置。
  9. 前記指摘情報は、前記指摘対象である地物の属性を示す地物属性を含み、
    前記表示制御部は、前記地物属性に基づいて前記地図情報に含まれる地物を特定することを特徴とする、請求項1に記載の表示制御装置。
  10. 前記指摘情報は、前記指摘対象である地物の属性を示す地物属性を含み、
    前記表示制御部は、前記地物属性に応じた付加指摘オブジェクトを表示する制御を行うことを特徴とする、請求項1に記載の表示制御装置。
  11. 前記指摘情報は、前記指摘対象である仮想的な地物の属性を示す仮想地物属性を含み、
    前記表示制御部は、前記仮想地物属性に応じた前記指摘オブジェクトを表示する制御を行うことを特徴とする、請求項1に記載の表示制御装置。
  12. 前記操作属性は、ジェスチャー操作を含み、
    前記表示制御部は、前記ジェスチャー操作に応じた動的な前記指摘オブジェクトを表示する制御を行うことを特徴とする、請求項に記載の表示制御装置。
  13. 前記情報表示装置は、少なくとも前記自車両位置から予め設定した目的地までの経路を探索するナビゲーション装置であることを特徴とする、請求項1に記載の表示制御装置。
  14. 前記情報表示装置は、前記自車両の助手席または後席に設けられた車載表示装置であることを特徴とする、請求項1に記載の表示制御装置。
  15. 前記車載表示装置は、前記自車両の周辺を撮影した映像を表示し、
    前記指摘情報取得部は、前記映像において前記ユーザが指摘した前記指摘対象の方向を含む前記指摘情報を取得することを特徴とする、請求項14に記載の表示制御装置。
  16. 前記情報表示装置は、前記自車両内に存在する携帯情報端末であることを特徴とする、請求項1に記載の表示制御装置。
  17. 前記情報表示装置は、前記自車両外に存在する携帯情報端末またはパーソナルコンピュータであることを特徴とする、請求項1に記載の表示制御装置。
  18. 前記自車両情報取得部が取得した前記自車両位置を示す自車両位置情報を前記情報表示装置に送信する自車両位置情報送信部をさらに備えることを特徴とする、請求項1に記載の表示制御装置。
  19. 記表示制御部は、前記風景を含む表示領域に奥行きを有する立体的なオブジェクトを表示する3Dヘッドアップディスプレイに前記指摘オブジェクトを表示する制御を行い、
    前記指摘オブジェクトは、奥行きを有する直線形状のオブジェクト、または虚像距離が異なる2つのオブジェクトであり、
    前記表示制御部は、前記運転者の目と前記直線形状のオブジェクトとの延長線上、または前記運転者の目と前記2つのオブジェクトを結ぶ直線との延長線上に前記指摘対象が存在するように、前記直線形状のオブジェクト、または前記2つのオブジェクトを表示する制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の表示制御装置。
  20. 指摘情報取得部、自車両情報取得部、地図情報取得部、および表示制御部を備えるコンピュータの動作によって実現される表示制御方法であって、
    前記指摘情報取得部が、情報表示装置の画面に表示された地図においてユーザが指摘した前記地図上の地物を指摘対象とし、当該指摘対象の位置である指摘位置を含む指摘情報を取得し、
    前記自車両情報取得部が、自車両の現在位置である自車両位置、および前記自車両の向きを含む自車両情報を取得し、
    前記地図情報取得部が、地図情報を取得し、
    前記表示制御部が、前記指摘情報取得部が取得した前記指摘情報、前記自車両情報取得部が取得した前記自車両情報、および前記地図情報取得部が取得した前記地図情報に基づいて、前記自車両の運転者が視認する風景における前記指摘位置に対応する位置に、前記ユーザが前記指摘対象を指摘したことを示す指摘オブジェクトを重畳して表示する制御を行い、
    前記指摘情報は、前記ユーザが前記指摘対象を指摘したときの操作の属性を示す操作属性を含み、
    前記表示制御部が、前記操作属性に基づいて前記指摘オブジェクトを表示する制御を行う、表示制御方法。
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