JP7215876B2 - 施工シミュレーション装置、施工シミュレーション方法、及びプログラム - Google Patents

施工シミュレーション装置、施工シミュレーション方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、施工シミュレーション装置、施工シミュレーション方法、及びプログラムに関する。
従来、柱や梁等の構造物の施工をシミュレーションする技術が検討されている。例えば、特許文献1には、種々の建物の設計図面が格納された設計図面ファイルと、種々の建材イメージが格納された建材ファイルと、に基づいて、設計図面ファイルに含まれる任意の設計図面に対し、建材ファイルに含まれる任意の建材イメージを適用して、建物の施行イメージを生成する施工シミュレーション技術が記載されている。
特開2011-242852号公報
構造物の施工では、金銭的なコストや時間的なコストを最小化することが求められている。この点、施工現場における作業員の配置によっては、作業員による作業が非効率的になったり過剰な作業員が投入されたりして、無駄なコストが発生することがある。このため、作業員の配置を最適化するための施工シミュレーションを実現できれば、施工現場におけるコストの最小化に貢献することができるが、特許文献1の技術では、建材の選定を支援するだけであり、作業員の配置の最適化することはできない。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、施工現場における作業員の配置を最適化することが可能な施工シミュレーション装置、施工シミュレーション方法、及びプログラムを提供することである。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る施工シミュレーション装置は、仮想世界において構造物の施工をシミュレーションする施工シミュレーション装置であって、繰り返し訪れる指示機会において、ユーザによる、前記構造物を施工する作業員キャラクタの配置に関する指示を受け付ける受付手段と、前記ユーザにより指示された前記作業員キャラクタの配置に基づいて、前記構造物の施工をシミュレーションする施工シミュレーション手段と、前記施工シミュレーション手段によるシミュレーションが完了した場合に、前記構造物の施工に要したコストを評価する評価手段と、を含むことを特徴とする。
本発明の一態様に係る施工シミュレーション方法は、仮想世界において構造物の施工をシミュレーションする施工シミュレーション方法であって、繰り返し訪れる指示機会において、ユーザによる、前記構造物を施工する作業員キャラクタの配置に関する指示を受け付ける受付ステップと、前記ユーザにより指示された前記作業員キャラクタの配置に基づいて、前記構造物の施工をシミュレーションする施工シミュレーションステップと、前記施工シミュレーションステップによるシミュレーションが完了した場合に、前記構造物の施工に要したコストを評価する評価ステップと、を含むことを特徴とする。
本発明の一態様に係るプログラムは、仮想世界において構造物の施工をシミュレーションするコンピュータを、繰り返し訪れる指示機会において、ユーザによる、前記構造物を施工する作業員キャラクタの配置に関する指示を受け付ける受付手段、前記ユーザにより指示された前記作業員キャラクタの配置に基づいて、前記構造物の施工をシミュレーションする施工シミュレーション手段、前記施工シミュレーション手段によるシミュレーションが完了した場合に、前記構造物の施工に要したコストを評価する評価手段、として機能させる。
また、本発明の一態様では、前記仮想世界では、複数の前記構造物が施工対象となっており、前記施工シミュレーション手段は、前記ユーザにより指示された前記作業員キャラクタの配置と、施工中の前記構造物の位置又は施工完了した前記構造物の位置と、に基づいて、前記作業員キャラクタの移動を制御する、ことを特徴とする。
また、本発明の一態様では、前記仮想世界には、複数の前記作業員キャラクタを配置可能であり、前記受付手段は、前記複数の作業員キャラクタの各々の配置に関する指示を受け付け、前記施工シミュレーション手段は、前記複数の作業員キャラクタの互いの位置関係に基づいて、各作業員キャラクタの移動を制御する、ことを特徴とする。
また、本発明の一態様では、前記構造物は、複数の工程を経て施工され、前記複数の工程にそれぞれ対応する複数種類の前記作業員キャラクタが用意されており、前記受付手段は、前記ユーザによる、作業をさせる前記作業員キャラクタの種類に関する指示を更に受け付け、前記施工シミュレーション手段は、前記ユーザにより指示された作業員キャラクタの種類に更に基づいて、前記構造物の施工をシミュレーションする、ことを特徴とする。
また、本発明の一態様では、前記受付手段は、前記ユーザによる、前記仮想世界における資材置場の位置に関する指示を更に受け付け、前記施工シミュレーション手段は、前記ユーザにより指示された資材置場の位置に更に基づいて、前記構造物の施行をシミュレーションする、ことを特徴とする。
また、本発明の一態様では、前記受付手段は、前記ユーザによる、複数の前記作業員キャラクタの中で作業をさせる作業員キャラクタに関する指定を受け付け、各作業員キャラクタには、スキルパラメータが設定されており、前記施工シミュレーション手段は、前記ユーザにより指示された作業員キャラクタのスキルパラメータに更に基づいて、前記構造物の施工をシミュレーションする、ことを特徴とする。
また、本発明の一態様では、前記施工シミュレーション装置は、現実の作業現場における作業員の作業状況に基づいて、各作業員キャラクタの前記スキルパラメータを設定する設定手段を更に含む、ことを特徴とする。
また、本発明の一態様では、前記施工シミュレーション装置は、前記施工シミュレーション手段によるシミュレーションが完了した場合に、前記ユーザにより指示された前記作業員キャラクタの配置と、前記構造物の施工に要したコストと、に基づいて、前記構造物又は他の構造物の施工に要するコストを抑制可能な前記作業員キャラクタの配置を出力する学習器Lの教師データを取得する教師データ取得手段と、前記教師データに基づいて、前記学習器Lを学習させる学習手段と、を更に含むことを特徴とする。
また、本発明の一態様では、前記施工シミュレーション装置は、前記施工シミュレーション手段によるシミュレーションが完了した場合に、前記ユーザにより指示された前記作業員キャラクタの配置と、前記構造物の施工に要したコストと、に基づいて、前記構造物の施工に要するコストを抑制可能な前記作業員キャラクタの配置を検索する検索手段、を更に含むことを特徴とする。
本発明によれば、施工現場における作業員の配置を最適化することができる。
実施形態に係る施工シミュレーション装置のハードウェア構成を示す図である。 仮想世界の一例を示す図である。 作業員キャラクタの一例を示す図である。 柱が施工される様子を示す図である。 梁が施工される工程を示す図である。 朝礼広場の位置と資材置場の位置が指定される様子を示す図である。 第1ターン開始時のシミュレーション画面の一例を示す図である。 第1ターンが開始された場合のシミュレーション画面の一例を示す図である。 シミュレーションが完了した場合のシミュレーション画面の一例を示す図である。 施工シミュレーション装置で実現される機能の一例を示す機能ブロック図である。 シミュレーション状況データのデータ格納例を示す図である。 施工シミュレーション装置で実行される処理を示すフロー図である。 変形例における機能ブロック図である。
[1.施工シミュレーション装置の全体構成]
以下、本発明に係る実施形態について、図面を参照しつつ説明する。図1は、実施形態に係る施工シミュレーション装置のハードウェア構成を示す図である。施工シミュレーション装置10は、ユーザが操作するコンピュータであり、例えば、パーソナルコンピュータ、携帯情報端末(タブレット型コンピュータを含む)、又は携帯電話機(スマートフォンを含む)等である。図1に示すように、例えば、施工シミュレーション装置10は、制御部11、記憶部12、通信部13、操作部14、及び表示部15を含む。
制御部11は、少なくとも1つのプロセッサを含む。制御部11は、記憶部12に記憶されたプログラムやデータに従って処理を実行する。記憶部12は、主記憶部及び補助記憶部を含む。例えば、主記憶部はRAMなどの揮発性メモリであり、補助記憶部は、ハードディスクやフラッシュメモリなどの不揮発性メモリである。通信部13は、有線通信又は無線通信用の通信インタフェースを含み、例えば、ネットワークを介してデータ通信を行う。操作部14は、入力デバイスであり、例えば、タッチパネルやマウス等のポインティングデバイスやキーボード等である。操作部14は、操作内容を制御部11に伝達する。表示部15は、例えば、液晶表示部又は有機EL表示部等である。
なお、記憶部12に記憶されるものとして説明するプログラム及びデータは、ネットワークを介して施工シミュレーション装置10に供給されるようにしてもよい。また、施工シミュレーション装置10のハードウェア構成は、上記の例に限られず、種々のハードウェアを適用可能である。例えば、施工シミュレーション装置10は、コンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体を読み取る読取部(例えば、光ディスクドライブやメモリカードスロット)や外部機器と直接的に接続するための入出力部(例えば、USB端子)を含んでもよい。この場合、情報記憶媒体に記憶されたプログラムやデータが読取部又は入出力部を介して、施工シミュレーション装置10に供給されるようにしてもよい。
[2.施工シミュレーション装置の概要]
施工シミュレーション装置10は、仮想世界において構造物の施工をシミュレーションする。仮想世界とは、シミュレーションが行われる架空の世界であり、施工シミュレーション装置10内に構築される架空の施工現場である。例えば、仮想世界が2次元的な平面で表現される場合には、互いに直交する2つの座標軸が仮想世界に設定され、仮想世界内の位置は、2次元座標によって示される。また例えば、仮想世界が3次元的な空間で表現される場合には、互いに直交する3つの座標軸が仮想世界に設定され、仮想世界内の位置は、3次元座標によって示される。
構造物とは、施工の対象となる物である。別の言い方をすれば、構造物は、シミュレーションの対象となる物であり、施工物、建築物、又は建造物ということもできる。例えば、ビルや住宅等の建物、道路、橋、トンネル、又はダム等が構造物に相当してもよいし、これらを構成する個々の部材(例えば、柱、梁、外壁、路体、路床、路盤等)が構造物に相当してもよい。例えば、仮想世界が2次元的に表現される場合には、構造物は画像によって表現され、仮想世界が3次元的に表現される場合には、構造物は3次元モデルによって表現される。
施工とは、構造物の工事である。シミュレーションとは、仮想世界において模擬的に構造物を施工することであり、施工シミュレーション装置10内で架空の構造物を施工することである。施工シミュレーション装置10は、仮想世界における構造物の施工開始から、当該構造物の施工完了までをシミュレーションする。複数の構造物が施工対象となる場合には、施工シミュレーション装置10は、これら複数の構造物の全ての施工完了までをシミュレーションする。
本実施形態では、仮想世界が3次元的に表現され、建物の柱と梁が構造物に相当する場合を説明する。構造物の設計図は、予め作成されており、施工シミュレーション装置10は、設計図が示す構造物の施工開始から施工完了までのシミュレーションを実行する。設計図自体は、種々のタイプの設計図を適用可能であり、2次元的な設計図であってもよいし、3次元的な設計図であってもよい。設計図は、記憶部12や外部の情報記憶媒体に記憶されていてもよいし、通信部13を介して他のコンピュータから取得されてもよい。施工シミュレーション装置10は、施工シミュレーションのプログラム(施工シミュレータ)が起動すると、設計図に基づいて、記憶部12に仮想世界を構築する。
図2は、仮想世界の一例を示す図である。図2に示すように、仮想世界VWには、ワールド座標系の3つの座標軸(X軸-Y軸-Z軸)が設定され、仮想世界VW内の位置は、ワールド座標系の3次元座標によって示される。本実施形態では、仮想世界VWがブロック状(マス目状)に区切られており、仮想世界VW内の位置は、個々のブロックを示す3次元座標によって示される。ブロックとは、仮想世界VWにおいて区切られた個々の立体である。ここでは、ブロックが立方体である場合を説明するが、ブロックは直方体等の他の形状であってもよい。構造物は、ブロック単位で施工され、後述する作業員キャラクタもブロック単位で移動する。
仮想世界VWには、架空の施工現場であるフィールドFが配置される。フィールドFは、構造物や作業員キャラクタが配置される平面である。本実施形態では、仮想世界VWがブロック状に区切られているので、フィールドFは、碁盤の目状に区切られていることになる。構造物は、フィールドF上の任意の位置に施工されてよく、図2の例では、フィールドFに配置された線路R1,R2の間に施工されるものとする。なお、図2では省略しているが、線路R1,R2は、所定の高さを有しているものとする。
また、フィールドF上には、仮想カメラVCが設定される。仮想カメラVCは、仮想世界VWの様子を表示部15に表示させるために設定される視点である。仮想世界VWのうち仮想カメラVCの視野内の領域が表示部15に表示される。仮想カメラVCは、任意の位置に設定されてよく、例えば、動かないように固定されていてもよいし、ユーザの操作やシミュレーションの状況に応じて動いてもよい。
本実施形態では、構造物として、6本の柱P1~P6と、7本の梁J1~J7と、が施工される。以降の説明では、柱P1~P6を特に区別する必要のないときは単に柱Pと記載し、梁J1~J7を特に区別する必要のないときは単に梁Jと記載する。柱Pの寸法及び配置と、梁Jの寸法及び配置と、は設計図に示されているものとする。柱P及び梁Jの寸法は、互いに異なっていてもよいが、説明の簡略化のために、ここでは互いに同じとする。
本実施形態では、仮想世界VWがブロック状に区切られているので、柱P及び梁Jは、ブロック単位で施工される。例えば、柱Pは、太さが1ブロック分であり、高さが4ブロック分である。このため、柱Pは、ブロックを縦に4個積み上げた形状となる。また例えば、梁Jは、太さが1ブロック分であり、長さが4ブロック分である。このため、梁Jは、ブロックを横に4個並べた形状となる。柱P及び梁Jは、ユーザの指示に基づいて動作する作業員キャラクタによって施工される。
図3は、作業員キャラクタの一例を示す図である。図3に示すように、作業員キャラクタCは、作業員を模したキャラクタである。本実施形態では、仮想世界VWがブロック状に区切られているので、作業員キャラクタCは、ブロック単位で表現される。作業員キャラクタCの寸法は、任意であってよいが、本実施形態では、作業員キャラクタCは、太さが1ブロック分であり、高さが2ブロック分である。このため、作業員キャラクタCは、ブロックを縦に2個並べた形状となる。作業員キャラクタCが運搬する資材は、作業員キャラクタCのブロック内に吸収されるものとするが、作業員キャラクタCとは別に、資材を示すブロックが設定されてもよい。
なお、図3では、説明の簡略化のために、作業員キャラクタCをブロック状に示しているが、作業員キャラクタCの形状は、任意であってよく、例えば、人型の3次元モデルが構築されてもよい。また、作業員キャラクタCは、単独で作業をしてもよいが、チームを組んで集団で作業する場合には、図3に示すように、チーム内の作業員キャラクタCの人数に応じてフィールドF上の占有面積が変わる。例えば、2人チームであれば、4ブロック分の連続した領域を占有し、3人チームであれば、6ブロック分の連続した領域を占有する。チーム全体の形状は、図3の例に限られず、個々の作業員キャラクタCを示すブロックが連結していればよい。
本実施形態では、柱P及び梁Jは、複数の工程を経て施工され、当該複数の工程にそれぞれ対応する複数種類の作業員キャラクタCが用意されている。工程や作業員キャラクタCは、施工対象の構造物に応じたものを用意すればよく、本実施形態では、鉄筋を組み立てる配筋作業、鉄筋を囲むように型枠を設置する型枠作業、型枠内にコンクリートを流し込む打設作業、及び足場を組み立てる仮設作業といった4つの工程があり、それぞれを担当する鉄筋工、型枠工、コンクリート工、及び仮設工の4種類の作業員キャラクタCが用意されている。なお、作業員キャラクタCは、任意の種類を用意することができ、例えば、警備員や現場監督といったキャラクタがいてもよい。ユーザは、現在の施工状況に適した作業員キャラクタCに指示を行い、効率的に柱P及び梁Jを施工することを目指す。
図4は、柱Pが施工される様子を示す図である。図4に示すように、柱Pは、配筋作業、型枠作業、打設作業、及び仮設作業の順で工程を繰り返し、4ブロック分の高さまで伸びた場合に施工完了となる。例えば、柱Pの1ブロック目は、フィールドF上にいる作業員キャラクタCの作業範囲内なので、足場を組む必要がない。このため、仮設作業を要することなく、配筋作業、型枠作業、及び打設作業の順に行われることによって、1ブロック目の施工が完了する。
また例えば、柱Pの2ブロック目~4ブロック目は、フィールドF上にいる作業員キャラクタCの作業範囲外なので、足場を組む必要がある。本実施形態では、仮想世界VWがブロック状に区切られているので、足場もブロック単位で設定される。例えば、作業員キャラクタCは、足場の下に入ることができ、足場の上に登ることができるものとする。足場は、施工完了までフィールドF上に残置する。
例えば、柱Pの2ブロック目は、仮設作業により1ブロック目の周囲に足場が組まれたうえで、配筋作業、型枠作業、及び打設作業の順に行われることによって施工される。同様に、3ブロック目は、仮設作業により2ブロック目の周囲に足場が組まれたうえで、配筋作業、型枠作業、及び打設作業の順に行われることによって施工される。4ブロック目の手順も同様であるが、それ以上柱Pを高くする必要がないので、最後の仮設作業は省略してもよい。
各工程は、担当の作業員キャラクタCが柱Pの施工場所付近まで移動し、一定時間作業が行われることで完了する。各工程に要する作業時間は同じであってもよいが、本実施形態では、工程ごとに作業時間が設定されているものとする。例えば、作業時間は、ブロック単位で定められており、1ブロック分の柱Pを施工するための配筋作業、型枠作業、打設作業、及び仮設作業の各々の作業時間が定められている。
例えば、配筋作業は、鉄筋工の作業員キャラクタCの作業範囲内(例えば、鉄筋工の作業員キャラクタCの現在位置を含む周囲1ブロックの範囲内)で自由に行うことができ、1ブロックあたりの作業時間は24時間である。鉄筋工の作業員キャラクタCは、鉄筋を設置すべき場所に留まって作業してもよいし、当該場所の周囲を移動しながら作業してもよい。また例えば、型枠作業は、配筋作業が完了し、鉄筋が存在する場合に作業可能となり、1ブロックあたりの作業時間は4時間である。型枠工の作業員キャラクタCは、型枠を設置すべき場所に留まって作業してもよいし、当該場所の周囲を移動しながら作業してもよい。なお、作業員キャラクタCは、鉄筋や型枠の上には乗れないものとする。
また例えば、打設作業は、型枠作業が完了し、閉じられた型枠が存在する場合に作業可能となり、1ブロックあたりの作業時間は1時間である。コンクリート工の作業員キャラクタCは、打設すべき場所に留まって作業してもよいし、当該場所の周囲を移動しながら作業してもよい。作業員キャラクタCは、複数のブロックの打設作業を同時に行えるようにしてもよい。なお、作業員キャラクタCは、打設後すぐにコンクリートの上に乗れるようにしてもよいが、ここでは、所定時間(例えば、3日)以上経過しなければ乗れないものとする。
また例えば、仮設作業は、作業範囲を超える上部作業が発生する場合に行われ、1ブロックあたりの作業時間が1時間に設定されている。作業範囲は、作業員キャラクタCの周囲の任意の領域であってよいが、本実施形態では、作業員キャラクタCを示す上下2ブロックのうち、下にあるブロックの周囲1ブロック分を作業範囲とする。仮設工の作業員キャラクタCは、足場を設置すべき場所に留まって作業してもよいし、当該場所の周囲を移動しながら作業してもよい。
なお、上記説明した各工程の作業時間は、1人の作業員キャラクタCが作業した場合に要する時間である。このため、複数の作業員キャラクタCがチームを組んで作業をする場合には、その分だけ施工完了を早めることが可能である。ただし、必要以上に多くの作業員キャラクタCが作業をしても、施工完了を早めることはできないものとする。このため、必要以上に多くの作業員キャラクタCでチームを組ませると、非効率な作業となりコスト増加の要因となる。
例えば、配筋作業の上限人数を4人とすると、1人の作業員キャラクタCが配筋作業をする場合、上記の通り1ブロックあたり24時間要するところ、2人の作業員キャラクタCであれば1ブロックあたり12時間で完了する。同様に、3人の作業員キャラクタCであれば1ブロックあたり8時間で完了し、4人の作業員キャラクタCであれば1ブロックあたり6時間で完了する。ただし、5人以上の作業員キャラクタCでチームを組ませても、1ブロックあたり6時間要し、それ以上は早くならない。このため、5人以上の作業員キャラクタCでチームを組ませると、その分だけ無駄な人件費が発生してコスト増加の要因となる。
施工完了を早めることができる作業員キャラクタCの上限人数は、各工程で同じであってもよいが、本実施形態では、工程ごとに当該上限人数が定められているものとする。例えば、配筋作業、型枠作業、打設作業、及び仮設作業の各々の上限人数を、4人、2人、1人、2人とする。配筋作業と同様に、型枠作業、打設作業、及び仮設作業についても、上限人数よりも多くの作業員キャラクタCでチームを組ませても、施工完了を早めることはできない。
また、本実施形態では、各工程を完了させるために必要な資材の量が定められており、作業員キャラクタCが一度に運搬可能な資材の量(例えば、30kg)に上限値が定められているものとする。作業員キャラクタCは、作業中に資材が不足すると、後述する資材置場まで資材を取りに帰る。このため、少ない作業員キャラクタCで作業させてしまうと、資材置場と作業現場との間の無駄な往復が発生してしまい、コスト増加の要因となる。
例えば、1ブロックの配筋作業で必要な資材の量を4人で運べる分量(例えば、120kg)とすると、1人の作業員キャラクタCが配筋作業をする場合、6時間作業をするたびに、資材置場まで資材を取りに帰らなければならず、無駄なコストが発生する。一方、4人の作業員キャラクタCでチームを組ませると、必要な資材の量を一度に運搬でき、資材置場まで資材を取りに帰ることなく、配筋作業を完了できる。
各工程を完了させるために必要な資材の量は、互いに同じであってもよいが、本実施形態では、工程ごとに資材の必要量が定められているものとする。例えば、配筋作業、型枠作業、打設作業、仮設作業の1ブロックあたりの必要量を、それぞれ4人で運べる分量、2人で運べる分量、1人で運べる分量、2人で運べる分量とする。配筋作業を例に挙げて説明したように、型枠作業、打設作業、及び仮設作業についても、作業途中で資材が不足した場合には、資材置場まで資材を取りに帰らなければならない。
以上の通り、本実施形態では、配筋作業は、4人の鉄筋工の作業員キャラクタCがチームを組むと、最も効率がよい。型枠作業は、2人の型枠工の作業員キャラクタCがチームを組むと、最も効率がよい。打設作業は、1人のコンクリート工の作業員キャラクタCが作業をすると、最も効率がよい。仮設作業は、2人の仮設工の作業員キャラクタCがチームを組むと、最も効率がよい。ただし、これらの条件はユーザに開示されておらず、ユーザは、試行錯誤してシミュレーションすることになる。
以上のようにして柱Pが施工されると、梁Jの施工が可能になる。例えば、梁Jは、両端に配置される2本の柱Pが完成した後に施工可能となる。このため、両端の柱Pが完成していないにも関わらず、梁Jを施工しようとして作業員キャラクタCを向かわせると、コスト増加の要因となる。梁Jは、柱Pと同様に4つの工程を経て施工されるが、その順序が柱Pとは異なるものとする。
図5は、梁Jが施工される工程を示す図である。図5に示すように、梁Jは、フィールドFから離れた場所に設置されるので、まず初めに、作業員キャラクタCの作業範囲を確保するために仮設作業をする必要がある。その後、配筋作業と型枠作業をする必要があるが、梁Jの全ての型枠の設置が完了しないとコンクリートが流れ出てしまうので、2本の柱Pの間の全ての足場、鉄筋、及び型枠が設置された後に、打設作業が行われる。
本実施形態では、梁Jは4ブロック分の長さを有するので、仮設作業、配筋作業、及び型枠作業が4回繰り返されて、4ブロック分の足場、鉄筋、及び型枠が設置された後に、4ブロック分の打設作業が一度にまとめて行われるものとする。本実施形態では、梁Jの個々の工程に要する作業時間や資材の必要量が柱Pと同じである場合を説明するが、これらは異なっていてもよい。
以上説明した条件のもと、作業員キャラクタCは、ユーザの指示に基づいて、柱P及び梁Jを施工する。本実施形態では、説明の簡略化のために、ユーザが作業員キャラクタCの配置のみを指示する場合を説明するが、作業員キャラクタCの作業内容の詳細や作業員キャラクタCが使用する機材といった他の要素をユーザが指示してもよい。他にも例えば、資材置場への資材の搬入をユーザが指示してもよい。
配置は、作業員キャラクタCの移動先又は作業場所ということもできる。作業員キャラクタCは、フィールドF上に設定された朝礼広場に待機しており、朝礼広場を出て資材置場を経由し、ユーザが指示した配置先に移動して作業を行う。本実施形態では、作業員キャラクタCが移動したり作業をしたりするとコストが発生し、作業員キャラクタCが朝礼広場から出なければコストは発生しないものとする。朝礼広場の位置と資材置場の位置は、予め定められていてもよいが、本実施形態では、シミュレーションの開始時にユーザが指定するものとする。
図6は、朝礼広場の位置と資材置場の位置が指定される様子を示す図である。図6に示すように、施工シミュレーションのプログラムが起動すると、仮想世界VWを仮想カメラVCから見た様子を示すシミュレーション画面Gが表示部15に表示される。ここでは、シミュレーションがまだ開始されていないので、シミュレーション画面Gには、フィールドFだけが表示される。なお、図6の例では、フィールドF上に、柱Pを施工すべき位置が点線で表示されているが、図2と同様に、柱P及び梁Jの全体が点線で表示され、どのような構造物の施工をすべきかをユーザに案内してもよい。
ユーザは、シミュレーション画面Gに表示されたフィールドF上の任意の位置を指定し、朝礼広場と資材置場を設定する。ただし、柱P及び梁Jが施工される場所の周囲は指定できないものとする。先述したように、作業員キャラクタCは、朝礼広場を出て資材置場に向かうので、これらはなるべく近い方が、移動時間が短くなるのでコストは低くなる。ただし、朝礼広場と資材置場が柱P及び梁Jの施工場所に近すぎると、作業員キャラクタCが密集しすぎてしまい、移動が非効率になるので、柱P及び梁Jが施工される場所からはある程度離した方がコストは低くなる。
ユーザが朝礼広場と資材置場の位置を指定すると、シミュレーションが開始する。本実施形態では、シミュレーションはターン制で進行し、ターンが訪れるたびに、ユーザは作業員キャラクタCの行動を指示する。ターンは、シミュレーション中に繰り返し訪れ、本実施形態では、定期的にターンが訪れるものとするが、不定期的にターンが訪れてもよい。
また、本実施形態では、仮想世界において作業可能な時間帯が定められており、例えば、8時~17時の間に作業が行われる。このうち12時~13時は、昼休みである。作業中の作業員キャラクタCは、昼休みの開始時間である12時に朝礼広場に帰るものとする。昼休みが終了すると、作業員キャラクタCは、朝礼広場を出てユーザが指示した位置に向かう。ターンは、作業可能な時間帯である8時~12時及び13時~17時において、一定時間(例えば、30分)が経過するたびに訪れる。シミュレーションが開始すると、最初のターンである第1ターンが訪れる。ユーザは、第1ターンにおける作業員キャラクタCの行動を指示する。
図7は、第1ターン開始時のシミュレーション画面Gの一例を示す図である。図7に示すように、シミュレーション画面Gには、現在のターンと、仮想世界における日時と、が表示される。ここでは、シミュレーションを開始したばかりなので、全ての作業員キャラクタCは、朝礼広場で待機している状態となる。
梁Jは、両端の2本の柱Pがなければ施工することができないので、ユーザは、まず初めに柱Pを施工するために作業員キャラクタCの配置を指示する。フィールドFの任意の位置に作業員キャラクタCを配置して柱P及び梁Jを施工可能としてもよいが、本実施形態では、説明の簡略化のために、柱P及び梁Jの施工場所(図6及び図7の点線で示す場所)の何れかが指定されるものとする。
ユーザが作業員キャラクタCの配置を指示すると、作業員キャラクタCは、配置先への移動、資材置場からの資材搬出、配置先での作業、及び朝礼広場への帰還といった行動をする。本実施形態では、説明の簡略化のために、作業員キャラクタCの行動が自動的に決定されるものとするが、ユーザが作業員キャラクタCの行動を随時指示してもよい。
図8は、第1ターンが開始された場合のシミュレーション画面Gの一例を示す図である。ここでは、ユーザが、3人の鉄筋工の作業員キャラクタCでチームを組ませ、柱P1の位置を配置先として指定した場合を説明する。図8に示すように、これら3人の作業員キャラクタCが朝礼広場を出発して資材置場に向かう。ターン中は、仮想世界VWにおける時間が経過し、シミュレーション画面Gの表示が時間経過に応じて変化する。なお、ここでは、時間が徐々に経過し、作業員キャラクタCの行動がリアルタイムで表示される場合を説明するが、ターンが瞬時に終了し、作業員キャラクタCが瞬時に移動してもよい。
作業員キャラクタCの移動経路は、所定の経路探索アルゴリズムに基づいて決定され、本実施形態では、ビデオゲーム等で用いられる影響度マップが用いられるものとする。影響度マップは、フィールドF上に設定され、各マスの評価値が設定される。評価値は、作業員キャラクタCが通行すべきか否かを示す数値であり、例えば、他の作業員キャラクタCがいる場所付近、施工中の構造物、及び施工完了した構造物の付近は、作業員キャラクタCが通行しないように評価値が低くなる。
作業員キャラクタCは、影響度マップに基づいて移動し、例えば、他の作業員キャラクタC、施工中の構造物、及び施工完了した構造物を避けるようにして、配置先まで移動する。このため、朝礼広場及び資材置場から見て手前側の柱P5,P6を先に施工してしまうと、奥側の柱P1~P4への移動が非効率になってしまい、コスト増加の要因となる。このため、最も奥にある柱P1,P2を先に施工した方が、コストを小さくできる。
仮想世界VWにおける時間が経過して第2ターンが訪れると、図7を参照して説明した流れと同様にして、第2ターンにおける作業員キャラクタCの行動が指示される。第3ターン以降も同様にして、ターンが訪れるたびに作業員キャラクタCの行動が指示される。ユーザは、6本の柱P1~P6と、7本の梁J1~J7と、を最小のコストで施工することを目指す。
シミュレーションが完了すると、柱P及び梁Jの施工に要したコストが評価される。コストは、金銭的なコストであってもよいし、時間的なコストであってもよい。例えば、コストは、作業員キャラクタCの人件費や施工に要した資材の料金である。他にも例えば、トラックやクレーン等の機材を使用可能とする場合には、これらの使用状況に応じてコストが発生してもよい。また例えば、コストは、シミュレーションの完了までに要した日時であってもよい。予め定められた工期よりも早く終了した場合には、ボーナスとしてコストが減少してもよい。これとは逆に、予め定められた工期よりも遅れた場合には、ペナルティとしてコストが増加してもよい。
図9は、シミュレーションが完了した場合のシミュレーション画面Gの一例を示す図である。図9に示すように、シミュレーション画面Gには、シミュレーションが完了した日時やシミュレーションが完了するまでに要したコストが表示される。コストがかかりすぎた場合、ユーザは、初めからシミュレーションをやり直し、コストを抑制可能な他の配置等を試すことができる。ユーザは、シミュレーションを繰り返し、施工完了までに要するコストを最小化することを目指す。シミュレーション画面Gには、過去にシミュレーションにおける最小コストや平均コストといった情報が表示されてもよい。
なお、本実施形態では、説明の簡略化のために省略したが、シミュレーションは、他の種々の条件が設定されてもよい。例えば、所定時間間隔で線路R1,R2上を電車が走行し、電車が走行する時間帯は、作業員キャラクタCが作業できないようにしてもよい。また例えば、所定時間間隔で資材置場に資材が補充され、この間は、作業員キャラクタCが朝礼広場と資材置場の間を移動できないようにしてもよい。
以上のように、本実施形態の施工シミュレーション装置10では、ユーザにより指示された作業員キャラクタCの配置に基づいて、柱P及び梁J等の構造物の施工をシミュレーションし、シミュレーションが完了した場合に施工に要したコストを評価することで、施工現場における作業員の配置を最適化することを可能としている。以降、本技術の詳細について説明する。
[3.本実施形態で実現される機能]
図10は、施工シミュレーション装置10で実現される機能の一例を示す機能ブロック図である。図10に示すように、施工シミュレーション装置10では、データ記憶部100、受付部101、施工シミュレーション部102、及び評価部103が実現される。
[データ記憶部]
データ記憶部100は、記憶部12を主として実現される。データ記憶部100は、シミュレーションの実行に必要なデータを記憶する。ここでは、データ記憶部100が記憶するデータとして、シミュレーション状況データDT1を説明する。
図11は、シミュレーション状況データDT1のデータ格納例を示す図である。図11に示すように、シミュレーション状況データDT1は、実行中のシミュレーションの状況を示すデータであり、施工シミュレーション部102のシミュレーション結果に応じて更新される。例えば、シミュレーション状況データDT1には、仮想世界VWの状況が格納される。仮想世界VWの状況として、作業員キャラクタCに関する情報、構造物の施工状況に関する情報、朝礼広場の位置、及び資材置場の位置がシミュレーション状況データDT1に格納される。
作業員キャラクタCに関する情報は、作業員キャラクタCの名前、種類、現在位置、配置、移動経路、及びステータスといった情報である。ステータスは、作業員キャラクタCの現在の行動内容であり、例えば、「待機」、「移動中」、及び「作業中」といったステータスが用意されている。なお、作業員キャラクタCに関する情報は、上記の例に限られず、他にも例えば、作業員キャラクタCが保有する資材の量等が含まれていてもよい。
例えば、ユーザが作業員キャラクタCに作業を指示しておらず、作業員キャラクタCが朝礼広場にいる場合には、ステータスは「待機」となる。シミュレーションの開始時点では、全ての作業員キャラクタCのステータスは「待機」となる。先述したように、作業員キャラクタCが朝礼広場にいてステータスが「待機」である場合には、作業員キャラクタCのコストは発生しない。
また例えば、ユーザが作業員キャラクタCの配置を指示しており、配置先に向けて移動中の場合には、ステータスは「移動中」となる。先述したように、作業員キャラクタCは、作業中に資材が不足した場合には資材置場まで資材を取りに戻るので、この場合にも、ステータスは「移動中」となる。また、作業員キャラクタCは、配置先での作業を終えると朝礼広場に戻るので、この場合にも、ステータスは「移動中」となる。作業員キャラクタCが朝礼広場に戻った場合には、ステータスは「移動中」から「待機」に変わる。
また例えば、作業員キャラクタCが配置先に到着して作業を開始した場合には、ステータスは「作業中」となる。先述したように、本実施形態では、作業員キャラクタCが作業を開始するための条件が設定されており、作業員キャラクタCが配置先に到着しても作業を開始できない場合には、ステータスは「作業中」にはならず、「待機」又は「移動中」となる。
構造物の施工状況に関する情報は、構造物の名前、種類、位置、及びステータスといった情報が格納される。ステータスは、構造物の現在の施工状況であり、例えば、「施工前」、「施工中」、及び「施工完了」といったステータスが用意されている。後述するように、「施工中」のステータスは、「1ブロック目の施工中(配筋作業中)」及び「1ブロック目完成」等の詳細なステータスが用意されている。
図4を参照して説明したように、柱Pの1ブロック目は、配筋作業、型枠作業、打設作業の順で施工されるので、最初の配筋作業を担当する鉄筋工の作業員キャラクタCが到着するまでは、柱Pのステータスは「施工前」となる。ステータスが「施工前」の場合、フィールドF上の柱Pの施工場所には何も配置されない。
鉄筋工の作業員キャラクタCが柱Pの施工場所付近に到着すると、1ブロック目の配筋作業が開始され、ステータスは「1ブロック目の施工中(配筋作業中)」となる。その後、配筋作業の進行状況を示す数値が時間経過に応じて徐々に増加し、配筋作業の進行状況が100%になると、ステータスは「1ブロック目の施工中(配筋作業完了)」となり、鉄筋を示すブロックが配置される。
ステータスが「1ブロック目の施工中(配筋作業完了)」になると、型枠作業が可能になり、型枠工の作業員キャラクタCが到着すると、ステータスが「1ブロック目の施工中(型枠作業中)」に変わる。その後、型枠作業の進行状況を示す数値が時間経過に応じて徐々に増加し、型枠作業の進行状況が100%になると、ステータスは「1ブロック目の施工中(型枠作業完了)」となり、型枠を示すブロックが配置される。
ステータスが「1ブロック目の施工中(型枠作業完了)」になると、打設作業が可能になり、コンクリート工の作業員キャラクタCが到着すると、ステータスが「1ブロック目の施工中(打設作業中)」に変わる。その後、打設作業の進行状況を示す数値が時間経過に応じて徐々に増加し、打設作業の進行状況が100%になると、柱Pの1ブロック目が完成するので、ステータスは「1ブロック目完成」となり、柱Pの1ブロック目が配置される。
柱Pの1ブロック目のステータスが「1ブロック目の施工完了」になると、柱Pの2ブロック目の作業が可能になる。柱Pの2ブロック目は、仮設作業、配筋作業、型枠作業、打設作業の順で施工されるので、仮設工の作業員キャラクタCが到着すると、ステータスは「2ブロック目の施工中(仮設作業中)」となる。その後、仮設作業の進行状況を示す数値が時間経過に応じて徐々に増加し、仮設作業の進行状況が100%になると、ステータスは「2ブロック目の施工中(仮設作業完了)」となり、1ブロック目の周囲に足場を示すブロックが配置される。
ステータスが「2ブロック目の施工中(仮設作業完了)」になると、2ブロック目の配筋作業が可能になる。その後の配筋作業、型枠作業、及び打設作業におけるステータスの変化は、1ブロック目と同様である。また、柱Pの3ブロック目及び4ブロック目におけるステータスの変化は、2ブロック目と同様である。柱Pの4ブロック目の打設作業が完了すると、ステータスは「施工完了」となり、柱P全体を示す4つのブロックが配置される。
次に、梁Jのステータスの変化について説明する。梁Jは、両端にある2本の柱Pのステータスが「施工完了」になった場合に作業が可能になる。図5を参照して説明したように、梁Jは、仮設作業、配筋作業、及び型枠作業が4回繰り返された後に、4ブロック分の打設作業がまとめて行われるので、最初の仮設作業を担当する仮設工の作業員キャラクタCが到着するまでは、ステータスは「施工前」となる。ステータスが「施工前」の場合、梁Jの施工場所には何も配置されない。
仮設工の作業員キャラクタCが梁Jの施工場所の下に到着すると、仮設作業が開始され、ステータスは「1ブロック目の施工中(仮設作業中)」となる。その後、仮設作業の進行状況を示す数値が時間経過に応じて徐々に増加し、仮設作業の進行状況が100%になると、ステータスは「1ブロック目の施工中(仮設作業完了)」となり、柱Pの間に足場を示すブロックが配置される。
ステータスが「1ブロック目の施工中(仮設作業完了)」になると、配筋作業が可能になり、鉄筋工の作業員キャラクタCが到着すると、ステータスが「1ブロック目の施工中(配筋作業中)」に変わる。その後、配筋作業の進行状況を示す数値が時間経過に応じて徐々に増加し、配筋作業の進行状況が100%になると、ステータスは「1ブロック目の施工中(配筋作業完了)」となり、鉄筋を示すブロックが配置される。
ステータスが「1ブロック目の施工中(配筋作業完了)」になると、型枠作業が可能になり、型枠工の作業員キャラクタCが到着すると、ステータスが「1ブロック目の施工中(型枠作業中)」に変わる。その後、型枠作業の進行状況を示す数値が時間経過に応じて徐々に増加し、型枠作業の進行状況が100%になると、ステータスは「1ブロック目の施工中(型枠作業完了)」となり、型枠を示すブロックが配置される。
梁Jの1ブロック目のステータスが「1ブロック目の施工中(型枠作業完了)」になると、梁Jの2ブロック目の作業が可能になる。その後の仮設作業、配筋作業、及び型枠作業におけるステータスの変化は、1ブロック目と同様である。また、梁Jの3ブロック目及び4ブロック目におけるステータスの変化も同様である。
梁Jの4ブロック目の型枠作業が完了し、ステータスが「4ブロック目の施工中(型枠作業完了)」になると、2本の柱Pを繋ぐようにして型枠を示すブロックが配置され、打設作業が可能になる。その後、コンクリート工の作業員キャラクタCが到着すると、ステータスが「1ブロック目の施工中(打設作業中)」に変わる。その後、打設作業の進行状況を示す数値が時間経過に応じて徐々に増加し、打設作業の進行状況が100%になると、ステータスは「施工完了」となり、梁J全体を示す4つのブロックが配置される。
また例えば、シミュレーション状況データDT1には、ユーザの指示内容の履歴が格納される。ユーザの指示内容の履歴として、各ターンにおける作業員キャラクタCの配置が格納される。別の言い方をすれば、ターンごとの作業員キャラクタCの配置が格納される。また例えば、シミュレーション状況データDT1には、現在のターン及び現在のコストが格納される。
なお、データ記憶部100に記憶されるデータは、上記の例に限られない。例えば、データ記憶部100は、作業員キャラクタCの基本情報が格納された作業員データや構造物の基本情報が格納された構造物データを記憶してもよい。また例えば、データ記憶部100は、設計図が格納された設計図データを記憶してもよい。また例えば、データ記憶部100は、資材置場に置かれる資材に関する資材データを記憶してもよい。また例えば、作業員キャラクタCが機材を使用する場合には、データ記憶部100は、機材に関する機材データを記憶してもよい。
[受付部]
受付部101は、制御部11を主として実現される。受付部101は、繰り返し訪れるターンにおいて、ユーザによる、構造物を施工する作業員キャラクタCの配置に関する指示を受け付ける。ターンは、指示機会の一例である。指示機会は、ユーザが作業員キャラクタCの配置を指示する機会であり、シミュレーション中に複数回訪れる。指示機会は、ターンのように定期的に訪れてもよいし、ユーザが所望する任意のタイミングで訪れてもよい。例えば、指示機会は、シミュレーション中にユーザが所定の操作をした場合に訪れてもよい。
受付部101は、操作部14の検出信号に基づいて、ユーザの指示を受け付ける。本実施形態では、シミュレーション画面Gにおいて作業員キャラクタCの配置が指示されるので、受付部101は、シミュレーション画面G上の任意の位置の指示を受け付けることになる。先述したように、フィールドF上の任意の位置を指示可能としてもよいが、本実施形態では、説明の簡略化のために、柱P又は梁Jの施工場所の何れかの位置が指示される場合を説明する。このため、受付部101は、柱P又は梁Jの施工場所の何れかの指示を受け付ける。
本実施形態では、仮想世界VWには、複数の作業員キャラクタCを配置可能であり、受付部101は、複数の作業員キャラクタCの各々の配置に関する指示を受け付ける。受付部101は、作業員キャラクタCごとに、ユーザによる指示を受け付ける。例えば、ユーザは、複数の作業員キャラクタCの中から作業をさせる作業員キャラクタCを選択し、当該選択した作業員キャラクタCの配置を指示する。
本実施形態では、構造物は、複数の工程を経て施工され、複数の工程にそれぞれ対応する複数種類の作業員キャラクタCが用意されており、受付部101は、ユーザによる、作業をさせる作業員キャラクタCの種類に関する指示を更に受け付ける。受付部101は、作業員キャラクタCの種類の指示と、当該作業員キャラクタCの配置の指示と、を受け付ける。図7の例では、作業員キャラクタCの種類に応じた名前が設定されているので、ユーザは、作業員キャラクタCの名前を選択することによって、作業員キャラクタCの種類を指示する。
本実施形態では、資材置場を任意の場所に配置可能であり、受付部101は、ユーザによる、仮想世界における資材置場の位置に関する指示を更に受け付ける。本実施形態では、シミュレーション画面Gにおいて資材置場の配置が指示されるので、受付部101は、シミュレーション画面G上の任意の位置の指示を受け付ける。先述したように、フィールドF上の任意の位置を指示可能としてもよいが、本実施形態では、柱P及び梁Jの周囲は指定できないものとする。
[施工シミュレーション部]
施工シミュレーション部102は、制御部11を主として実現される。施工シミュレーション部102は、ユーザにより指示された作業員キャラクタCの配置に基づいて、構造物の施工をシミュレーションする。例えば、施工シミュレーション部102は、作業員キャラクタCの移動と、作業員キャラクタCの作業によって構造物が完成する様子と、をシミュレーションし、仮想世界の現在の状況を更新する。別の言い方をすれば、施工シミュレーション部102は、構造物が施工されるまでのコストをシミュレーションする。
施工シミュレーション部102は、シミュレーション結果に基づいて、シミュレーション状況データDT1を更新する。例えば、施工シミュレーション部102は、作業員キャラクタCの移動経路を決定して作業員キャラクタCの現在位置を更新したり、作業員キャラクタCが配置先に到着した場合にステータスを変更したりする。また例えば、施工シミュレーション部102は、作業員キャラクタCが施工現場にいる場合に時間経過に応じて施工状況を示す数値を更新したり、構造物のステータスを変更したりする。
また例えば、施工シミュレーション部102は、シミュレーション状況データDT1に格納された現在のコストを更新する。例えば、施工シミュレーション部102は、作業員キャラクタCのステータスが「移動中」又は「作業中」である場合に、時間経過に応じてコストを増加させる。また例えば、施工シミュレーション部102は、仮想世界VWの現在日時が所定の工期を経過した場合に、時間経過に応じてコストを増加させる。
作業員キャラクタCは、ユーザが指定した配置先に移動して構造物を施工するので、施工シミュレーション部102は、ユーザが指定した配置先に、作業員キャラクタCを移動させる。作業員キャラクタCの移動経路は、任意の経路探索アルゴリズムで決定されてよく、本実施形態では、ビデオゲームで用いられる影響度マップが利用される場合を説明するが、ナビゲーション分野で用いられるダイクストラ法やエースター探索法等が利用されてもよい。
本実施形態では、仮想世界VWでは、複数の構造物が施工対象となっており、施工シミュレーション部102は、ユーザにより指示された作業員キャラクタCの配置と、施工中の構造物の位置又は施工完了した構造物の位置と、に基づいて、作業員キャラクタCの移動を制御する。施工シミュレーション部102は、施工中の構造物の位置又は施工完了した構造物の位置の付近を通らずに、作業員キャラクタCを配置先まで移動させる。付近とは、所定距離以内の領域であり、例えば、周囲1マス~3マス程度であってよい。
例えば、施工シミュレーション部102は、施工中の構造物の位置又は施工完了した構造物の位置に基づいて、影響度マップの各マスの評価値を設定する。例えば、施工シミュレーション部102は、施工中の構造物の位置又は施工完了した構造物の位置に近いほど評価値を低く設定し、作業員キャラクタCが通行しないようにする。別の言い方をすれば、施工シミュレーション部102は、施工中の構造物の位置又は施工完了した構造物の位置から遠いほど評価値を高く設定し、作業員キャラクタCが通行するようにする。施工シミュレーション部102は、評価値の高いマスを通って配置先に到達するように、作業員キャラクタCの移動経路を決定する。
また例えば、施工シミュレーション部102は、複数の作業員キャラクタCの互いの位置関係に基づいて、各作業員キャラクタCの移動を制御してもよい。施工シミュレーション部102は、各作業員キャラクタCが他の作業員キャラクタCの現在位置付近を通らないように、作業員キャラクタCを移動させる。別の言い方をすれば、施工シミュレーション部102は、作業員キャラクタC同士が近づきすぎたり衝突したりしないように、作業員キャラクタCを移動させる。
例えば、施工シミュレーション部102は、各作業員キャラクタCの現在位置に基づいて、影響度マップの各マスの評価値を設定する。例えば、施工シミュレーション部102は、作業員キャラクタCの現在位置に近いほど評価値を低く設定し、他の作業員キャラクタCが通行しないようにする。別の言い方をすれば、施工シミュレーション部102は、作業員キャラクタCの現在位置から遠いほど評価値を高く設定し、他の作業員キャラクタCが通行するようにする。施工シミュレーション部102は、評価値の高いマスを通って配置先に到達するように、作業員キャラクタCの移動経路を決定する。
本実施形態では、複数種類の作業員キャラクタCが用意されているので、施工シミュレーション部102は、ユーザにより指示された作業員キャラクタCの種類に更に基づいて、構造物の施工をシミュレーションする。先述したように、構造物は複数の工程を経て施工され、各工程を担当する作業員キャラクタCが予め定められているので、施工シミュレーション部102は、個々の工程に適した作業員キャラクタCが指定された場合に、当該工程を進行させる。別の言い方をすれば、作業員キャラクタCは自身の種類に応じた作業をするので、施工シミュレーション部102は、ユーザにより指示された作業員キャラクタCに、当該作業員キャラクタCの種類に応じた作業をさせる。
本実施形態では、ユーザが資材置場の位置を指定するので、施工シミュレーション部102は、ユーザにより指示された資材置場の位置に更に基づいて、構造物の施行をシミュレーションする。例えば、施工シミュレーション部102は、資材置場の位置に基づいて、作業員キャラクタCの移動を制御する。施工シミュレーション部102は、作業員キャラクタCが資材置場を経由して配置先に移動したり、配置先で資材が不足した場合に作業員キャラクタCが資材置場まで戻らせたりする。別の言い方をすれば、施工シミュレーション部102は、資材置場と配置先との間で作業員キャラクタCを移動させる。
[評価部]
評価部103は、制御部11を主として実現される。評価部103は、施工シミュレーション部102によるシミュレーションが完了した場合に、構造物の施工に要したコストを評価する。コストを評価とは、ユーザの指示内容を評価すること、又は、シミュレーション結果を評価することである。本実施形態では、シミュレーション状況データDT1に格納されたコストを表示させることがコストを評価することに相当する場合を説明するが、「コスト大」、「コスト中」、又は「コスト小」のようにコストが属する帯域が表示されてもよいし、コストに応じた点数等が表示されてもよい。
評価部103は、シミュレーション状況データDT1に格納された構造物のステータスが全て「施工完了」になった場合に、シミュレーションが完了したと判定する。評価部103は、シミュレーションが完了したと判定された場合のシミュレーション状況データDT1に格納されたコストを取得し、当該コストを表示部15に表示させることによって、コストを評価する。
[4.本実施形態において実行される処理]
図12は、施工シミュレーション装置10で実行される処理を示すフロー図である。以降説明する処理は、制御部11が記憶部12に記憶されたプログラムに従って動作することによって実行される。また、以降説明する処理は、図10に示す機能ブロックにより実行される処理の一例である。
図12に示すように、施工シミュレーション装置10において、シミュレーションのプログラムが起動すると、制御部11は、記憶部12に記憶された設計図に基づいて、仮想世界VWを構築する(S1)。例えば、設計図には、施工現場の形状やサイズ等が示されており、S1においては、制御部11は、設計図に示された施工現場の形状やサイズに基づいて、フィールドFを配置し、仮想世界VWを構築する。
制御部11は、S1で構築した仮想世界VWに基づいて、シミュレーション画面Gを表示部15に表示させる(S2)。S2においては、図6に示す状態のシミュレーション画面Gが表示され、ユーザが朝礼広場と資材置場の位置を指定可能な状態となる。
制御部11は、操作部14の検出信号に基づいて、ユーザによる、朝礼広場と資材置場の配置に関する指示を受け付ける(S3)。S3においては、制御部11は、シミュレーション画面Gに表示されたフィールドF上の位置の指定を受け付ける。制御部11は、ユーザが指定した朝礼広場と資材置場の位置をシミュレーション状況データDT1に格納し、フィールドF上に朝礼広場と資材置場を示す3次元モデルを配置する。
制御部11は、シミュレーションを開始し(S4)、操作部14の検出信号に基づいて、第1ターンにおける作業員キャラクタCの配置に関する指示を受け付ける(S5)。S5において、制御部11は、シミュレーション画面Gにおいてユーザが指示したフィールドF上の位置の指定を受け付ける。制御部11は、ユーザが指定した配置先をシミュレーション状況データDT1に格納する。
制御部11は、ターンを開始して、ユーザにより指示された配置に基づいて、シミュレーションを実行する(S6)。S6においては、制御部11は、作業員キャラクタCの位置や施工中の構造物の位置等に基づいて、フィールドF上に設定された影響度マップの評価値を決定する。制御部11は、影響度マップの評価値に基づいて、「移動中」のステータスの作業員キャラクタCの移動を制御し、「作業中」のステータスの作業員キャラクタCが作業する構造物の作業状況を時間経過に応じて増加させる。制御部11は、「移動中」又は「作業中」のステータスの作業員キャラクタCに基づいて、シミュレーション状況データDT1に格納されたコストを更新する。
制御部11は、シミュレーション状況データDT1に基づいて、シミュレーションが完了したか否かを判定する(S7)。S7においては、制御部11は、シミュレーション状況データDT1に格納された構造物のステータスが全て「施工完了」になったか否かを判定する。全て「施工完了」になった場合には、シミュレーションが完了したと判定される。
シミュレーションが完了したと判定されない場合(S7;N)、制御部11は、シミュレーション状況データDT1に基づいて、次のターンが訪れたか否かを判定する(S8)。S8においては、制御部11は、シミュレーション状況データDT1が示す日時がターンの開始時点になったか否かを判定する。
次のターンが訪れたと判定されない場合(S8;N)、S5の処理に戻り、現在のターンにおけるシミュレーションが継続される。一方、次のターンが訪れたと判定された場合(S8;Y)、S5の処理に戻り、次のターンにおける作業員キャラクタCの配置に関する指示が受け付けられる。
S7において、シミュレーションが完了したと判定された場合(S7;Y)、制御部11は、シミュレーション状況データDT1に格納された現在のコストをシミュレーション画面Gに表示させ(S9)、本処理は終了する。S9においては、制御部11は、シミュレーション状況データDT1に格納されたコストをシミュレーション画面Gに表示させる。
以上説明した施工シミュレーション装置10によれば、ユーザが指示した作業員キャラクタCの配置に基づいてシミュレーションが実行され、シミュレーションが完了した場合に、構造物の施工に要したコストが評価されることで、シミュレーションにおけるユーザの指示が的確であるか否かをコストによって把握させ、施工現場における作業員の配置を最適化することができる。
また、ユーザにより指示された作業員キャラクタCの配置と、施工中の構造物の位置又は施工完了した構造物の位置と、に基づいて、作業員キャラクタCの移動が制御されることで、施工現場における作業員の導線を確保した配置であるか否かをユーザに把握させることができる。また、作業員キャラクタCの移動経路がコストに影響するので、コストによって作業員キャラクタCの移動が効率的であるか否かを把握させ、施工現場における作業員の配置をより最適化することができる。
また、複数の作業員キャラクタCの互いの位置関係に基づいて、各作業員キャラクタCの移動が制御されることで、施工現場において作業員同士が邪魔にならないような配置であるか否かをユーザに把握させることができる。また、作業員キャラクタCの移動経路がコストに影響するので、コストによって作業員キャラクタCの移動が効率的であるか否かを把握させ、施工現場における作業員の配置をより最適化することができる。
また、ユーザにより指示された作業員キャラクタCの種類に基づいて、構造物の施工がシミュレーションされることで、各工程に適した作業員キャラクタCを作業させているか否かをユーザに把握させ、施工現場において適材適所となるように、作業員の配置を最適化することができる。
また、ユーザにより指示された資材置場の位置に基づいて構造物の施工がシミュレーションされることで、資材置場の位置がコストに影響するので、施工現場における資材置場の配置を最適化することができる。
[5.変形例]
なお、本発明は、以上に説明した実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変更可能である。
図13は、変形例における機能ブロック図である。図13に示すように、以降説明する変形例では、実施形態で説明した機能に加え、設定部104、教師データ取得部105、学習部106、及び検索部107が実現される。
(1)例えば、実施形態では、全ての作業員キャラクタCの能力が均等であり、移動速度、資材運搬量、及び作業速度が一定値である場合を説明したが、各作業員キャラクタCにスキルパラメータが設定されており、作業員キャラクタCごとに能力が異なってもよい。スキルパラメータは、作業員キャラクタCの能力の高さを示し、数値が高いほど能力が高く、数値が低いほど能力が低い。スキルパラメータが高いほど、作業量や資材運搬量が多くなったり、移動速度が速くなったりする。スキルパラメータは、作業員キャラクタCと関連付けられてデータ記憶部100に予め記憶されているものとする。
なお、本変形例においても、実施形態で説明したように、受付部101は、ユーザによる、複数の作業員キャラクタCの中で作業をさせる作業員キャラクタCに関する指定を受け付ける。このため、ユーザは、互いにスキルパラメータが異なる複数の作業員キャラクタCの中から作業をさせる任意の作業員キャラクタCを選択することができる。例えば、ターンが訪れるとシミュレーション画面Gに作業員キャラクタCの一覧が表示され、受付部101は、シミュレーション画面Gに表示された作業員キャラクタCのうちの少なくとも1つを選択する。
施工シミュレーション部102は、ユーザにより指示された作業員キャラクタCのスキルパラメータに更に基づいて、構造物の施工をシミュレーションする。例えば、施工シミュレーション部102は、作業員キャラクタCのスキルパラメータに基づいて、構造物の施工完了までの早さを制御する。施工シミュレーション部102は、スキルパラメータが高いほど構造物の施工完了を早くし、スキルパラメータが低いほど構造物の施工完了を遅くする。
また例えば、施工シミュレーション部102は、作業員キャラクタCのスキルパラメータに基づいて、作業員キャラクタCの移動を制御する。施工シミュレーション部102は、スキルパラメータが高いほど作業員キャラクタCを速く移動させ、スキルパラメータが低いほど作業員キャラクタCを遅く移動させる。また例えば、施工シミュレーション部102は、作業員キャラクタCのスキルパラメータに基づいて、作業員キャラクタCの資材の運搬量を決定する。施工シミュレーション部102は、スキルパラメータが高いほど作業員キャラクタCの運搬量を多くし、スキルパラメータが低いほど作業員キャラクタCの運搬量を少なくする。
なお、スキルパラメータによって作業員キャラクタCのコストが変化してもよい。例えば、スキルパラメータが高いほどコストの増加分が大きくなり、スキルパラメータが低いほどコストの増加分が小さくなる。この場合、施工シミュレーション部102は、スキルパラメータに基づいて、コストを決定する。
変形例(1)によれば、作業員キャラクタCのスキルパラメータに基づいて、構造物の施工がシミュレーションされることで、シミュレーションの精度を高めることができる。
(2)また例えば、作業員キャラクタCのスキルパラメータは、シミュレータの作成者が指定したりユーザが設定したりして固定値としてもよいが、現実の作業現場における作業員の作業状況が反映されるようにしてもよい。即ち、作業員キャラクタCのスキルパラメータは、現実の作業現場における作業員の能力と合うように、動的に変化してもよい。
本変形例では、設定部104が実現される。設定部104は、制御部11を主として実現される。設定部104は、現実の作業現場における作業員の作業状況に基づいて、各作業員キャラクタCのスキルパラメータを設定する。現実の作業員の作業状況は、単位時間あたりの作業員の作業量、資材運搬量、及び移動速度といった情報である。
例えば、現実の作業現場における作業の監視者が、作業員の作業を監視し、コンピュータに対して作業量、資材運搬量、及び移動速度といった情報を入力する。設定部104は、当該入力された情報に基づいて、スキルパラメータを設定する。入力された情報とスキルパラメータとの関係は、予め定めておけばよく、例えば、設定部104は、入力された情報が示す数値が高いほどスキルパラメータを高く設定し、入力された情報が低いほどスキルパラメータを低く設定する。
また例えば、監視者の入力を要することなく、スキルパラメータが設定されてもよい。例えば、現実の作業現場における作業員にスマートフォン等の端末を装着させ、端末から送信された情報に基づいて、スキルパラメータが設定されてもよい。この場合、端末は、GPSセンサや加速度センサ等のセンサを含み、センサの検出信号によって、作業員の作業量や移動速度を検出する。また例えば、現実の作業現場の資材にRFIDタグ等を付与しておき、作業現場における資材のタグを読み取ることにより、作業員の資材運搬量が検出されてもよい。他にも例えば、現実の作業現場に配置されたカメラの撮影画像が解析されることで、作業員の作業量、資材運搬量、及び移動速度といった情報が取得されてもよい。このように、現実の作業現場に配置された機器をIOT化し、設定部104は、当該機器から情報を受信することによって、作業員キャラクタCのスキルパラメータを設定してもよい。
変形例(2)によれば、現実の作業現場における作業員の能力がスキルパラメータに反映されるので、シミュレーションの精度をより効果的に高めることができる。
(3)また例えば、シミュレーションにおけるユーザの指示内容と発生したコストを蓄積し、機械学習を利用して、コストを抑制可能な作業員キャラクタCの配置が探索されるようにしてもよい。
本変形例では、データ記憶部100は、学習器Lのアルゴリズムを記憶する。学習器Lは、いわゆる人工知能で用いられる種々のタイプの学習器Lを適用可能であり、例えば、機械学習又は深層学習で利用される学習器Lであってよい。学習器Lは、入力された設計図に示された構造物の配置を特徴量化し、当該特徴量に基づいて、コストを抑制可能な作業員キャラクタCの配置を出力する。なお、構造物の配置以外にも、構造物の種類、寸法、及び材質といった情報を設計図に示しておき、これらの情報が特徴量化されてもよい。学習器Lのアルゴリズムには、設計図に示された構造物の位置と、コストを抑制可能な作業員キャラクタCの配置と、の関係が示されていることになる。
また、本変形例では、教師データ取得部105と学習部106が実現される。教師データ取得部105と学習部106は、制御部11を主として実現される。教師データ取得部105は、施工シミュレーション部102によるシミュレーションが完了した場合に、ユーザにより指示された作業員キャラクタCの配置と、構造物の施工に要したコストと、に基づいて、構造物又は他の構造物の施工に要するコストを抑制可能な作業員キャラクタCの配置を出力する学習器Lの教師データDT2を取得する。
教師データDT2は、学習データとも呼ばれるものであり、学習器Lのアルゴリズムの係数を決定するために利用される。例えば、コストが低いユーザの指示内容を学習器Lに学習させる場合には、教師データ取得部105は、シミュレーションが完了した場合のコストが閾値未満であるユーザの指示内容に基づいて、教師データDT2を取得する。閾値は、予め定められた固定値としてもよいし、上位10%が選出されるような可変値としてもよい。コストが閾値以上であるユーザの指示内容は、教師データDT2には含まれず、学習器Lの学習で使用されない。例えば、教師データ取得部105は、シミュレーションで利用した設計図が示す構造物の配置を入力とし、コストが低かったユーザの指示内容が示す作業員キャラクタCの配置を出力とした教師データDT2を取得する。
学習部106は、教師データDT2に基づいて、学習器Lを学習させる。学習器Lの学習方法自体は、種々の手法を適用可能であり、教師有り機械学習で用いられる学習方法を利用すればよい。上記のように、コストが低いユーザの指示内容が教師データDT2に含まれている場合には、学習部106は、シミュレーションで利用した設計図が入力された場合に、コストが低いユーザの指示内容を出力するように、学習器Lのアルゴリズムの係数を決定する。また例えば、学習部106は、シミュレーションで利用した設計図と似た設計図が入力された場合に、コストが低いユーザの指示内容と似た指示内容を出力するように、学習器Lのアルゴリズムの係数を決定する。本変形例では、シミュレーションで利用した設計図が示す構造物の配置を入力とし、コストが低かったユーザの指示内容が示す作業員キャラクタCの配置を出力とした教師データDT2が取得されるので、学習部106は、これら入出力の関係に基づいて、アルゴリズムの係数を決定する。
学習部106によって学習された学習器Lは、シミュレーションで用いられた設計図又は新たな設計図(シミュレーションで用いられたことのない設計図)が入力された場合に、学習済みのユーザ(コストが低かったユーザ)の指示内容に基づいて、入力された設計図が示す構造物を施工するためのコストを抑制可能な作業員キャラクタCの配置を出力する。学習部106が出力する作業員キャラクタCの配置は、各ターンにおける配置である。なお、学習器Lが出力するコストは、必ずしも最小のコストとはならないことがあり、コストが低かったユーザの指示内容を参考にして学習器Lが推測した最小と思われるコストである。実施形態で説明したような設計図であれば、柱Pを手前側から施工するとコストが高くなり、柱Pを奥側から施工するとコストが低くなることが学習器Lに学習されているので、学習器Lは、入力された設計図が示す構造物の施工に要するコストを抑制する配置として、奥側から作業員キャラクタCを作業させるような配置を出力する。
変形例(3)によれば、学習器Lによってコストを抑制可能な作業員キャラクタCの配置が出力されるので、施工現場における作業員の配置をより最適化することができる。また、シミュレーションで用いられた設計図ではない新たな設計図だったとしても、学習器Lは、学習済みの設計図を参考にして、当該新たな設計図が示す構造物の施工に要するコストを抑制可能な作業員キャラクタCの配置を出力することができる。
(4)また例えば、学習器Lを利用せずに、コストが低かったユーザの指示内容を参考にして、コストを最小化するための作業員キャラクタCの配置が探索されてもよい。この場合、施工シミュレーション装置10は、コストが低かったユーザの指示内容を改変しながら、自動的にシミュレーションを実行し、ユーザがたたき出した最低コストよりも低いコストを探索する。
本変形例では、検索部107が実現される。検索部107は、制御部11を主として実現される。検索部107は、施工シミュレーション部102によるシミュレーションが完了した場合に、ユーザにより指示された作業員キャラクタCの配置と、構造物の施工に要したコストと、に基づいて、構造物の施工に要するコストを抑制可能な作業員キャラクタCの配置を検索する。
検索部107は、シミュレーションが完了した場合のコストが閾値未満であったユーザの指示内容に基づいて、シミュレーションにおける指示内容のサンプルデータを生成する。サンプルデータは、コストが低かったユーザの指示内容の一部が改変された内容であり、例えば、検索部107は、ユーザが指示した配置先を所定距離だけずらした指示内容としたり、ユーザが指示した作業員キャラクタCの作業順を入れ替えたりすることによって、サンプルデータを作成する。ただし、ユーザの指示内容を改変しすぎると、コストが低いユーザの指示内容を参考にすることができなくなるので、改変量は所定量未満とする。ここでの改変量とは、配置先の位置の差であり、ユーザが指示した配置先とのずれが所定量未満となるようにサンプルデータが作成される。
検索部107は、複数のサンプルデータを取得し、個々のサンプルデータごとに、シミュレーションを自動的に実行してシミュレーション完了までに要したコストを取得する。検索部107は、当該取得したコストが過去のユーザの最低コストよりも低かった場合に、当該取得したコストを、構造物の施工に要するコストを抑制可能な作業員キャラクタCの配置として取得する。
変形例(4)によれば、構造物の施工に要するコストを抑制可能な作業員キャラクタCの配置が検索されるので、施工現場における作業員の配置をより最適化することができる。
(5)また例えば、上記変形例を組み合わせてもよい。
また例えば、仮想世界VWがブロック状に区切られている場合を説明したが、仮想世界VWはブロック状に区切られていなくてもよく、ブロックの概念が存在しなくてもよい。また例えば、シミュレーションの方法は、実施形態で説明した例に限られず、シミュレーション中にランダムに事故が発生したり、作業員キャラクタCの資材運搬量に応じて事故が発生したりしてもよい。このようなシミュレーション結果を蓄積し、ユーザの指示内容によって多数の事故が発生した場合には、当該ユーザの指示内容を学習器Lに学習させ、安全計画や災害事例等を出力する学習器Lを作成してもよい。
また例えば、実施形態では、施工シミュレーション装置10によって各機能が実現される場合を説明したが、例えば、データ記憶部100は、サーバコンピュータによって実現されてもよい。また例えば、施工シミュレーション装置10は、サーバコンピュータによって実現され、ユーザが操作する端末がネットワークを介して施工シミュレーション装置10の機能を利用してもよい。
10 施工シミュレーション装置、11 制御部、12 記憶部、13 通信部、14 操作部、15 表示部、C 作業員キャラクタC、F フィールド、G シミュレーション画面、J 梁、L 学習器、P 柱、VC 仮想カメラ、VW 仮想世界、100 データ記憶部、101 受付部、102 施工シミュレーション部、103 評価部、104 設定部、105 教師データ取得部、106 学習部、107 検索部、DT1 シミュレーション状況データ、DT2 教師データ。

Claims (12)

  1. 仮想世界において構造物の施工をシミュレーションする施工シミュレーション装置であって、
    繰り返し訪れる指示機会において、ユーザによる、前記構造物を施工する作業員キャラクタの配置に関する指示を受け付ける受付手段と、
    前記ユーザにより指示された前記作業員キャラクタの配置に基づいて、前記構造物の施工をシミュレーションする施工シミュレーション手段と、
    前記施工シミュレーション手段によるシミュレーションが完了した場合に、前記構造物の施工に要したコストを評価する評価手段と、
    前記施工シミュレーション手段によるシミュレーションが完了した場合に、前記ユーザにより指示された前記作業員キャラクタの配置と、前記構造物の施工に要したコストと、に基づいて、前記構造物又は他の構造物の施工に要するコストを抑制可能な前記作業員キャラクタの配置を出力する学習器の教師データを取得する教師データ取得手段と、
    前記教師データに基づいて、前記学習器を学習させる学習手段と、
    を含むことを特徴とする施工シミュレーション装置。
  2. 仮想世界において構造物の施工をシミュレーションする施工シミュレーション装置であって、
    繰り返し訪れる指示機会において、ユーザによる、前記構造物を施工する作業員キャラクタの配置に関する指示を受け付ける受付手段と、
    前記ユーザにより指示された前記作業員キャラクタの配置に基づいて、前記構造物の施工をシミュレーションする施工シミュレーション手段と、
    前記施工シミュレーション手段によるシミュレーションが完了した場合に、前記構造物の施工に要したコストを評価する評価手段と、
    前記施工シミュレーション手段によるシミュレーションが完了した場合に、前記ユーザにより指示された前記作業員キャラクタの配置と、前記構造物の施工に要したコストと、に基づいて、前記構造物の施工に要するコストを抑制可能な前記作業員キャラクタの配置を検索する検索手段と、
    を含むことを特徴とする施工シミュレーション装置。
  3. 前記仮想世界では、複数の前記構造物が施工対象となっており、
    前記施工シミュレーション手段は、前記ユーザにより指示された前記作業員キャラクタの配置と、施工中の前記構造物の位置又は施工完了した前記構造物の位置と、に基づいて、前記作業員キャラクタの移動を制御する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の施工シミュレーション装置。
  4. 前記仮想世界には、複数の前記作業員キャラクタを配置可能であり、
    前記受付手段は、前記複数の作業員キャラクタの各々の配置に関する指示を受け付け、
    前記施工シミュレーション手段は、前記複数の作業員キャラクタの互いの位置関係に基づいて、各作業員キャラクタの移動を制御する、
    ことを特徴とする請求項1~3の何れかに記載の施工シミュレーション装置。
  5. 前記構造物は、複数の工程を経て施工され、
    前記複数の工程にそれぞれ対応する複数種類の前記作業員キャラクタが用意されており、
    前記受付手段は、前記ユーザによる、作業をさせる前記作業員キャラクタの種類に関する指示を更に受け付け、
    前記施工シミュレーション手段は、前記ユーザにより指示された作業員キャラクタの種類に更に基づいて、前記構造物の施工をシミュレーションする、
    ことを特徴とする請求項1~の何れかに記載の施工シミュレーション装置。
  6. 前記受付手段は、前記ユーザによる、前記仮想世界における資材置場の位置に関する指示を更に受け付け、
    前記施工シミュレーション手段は、前記ユーザにより指示された資材置場の位置に更に基づいて、前記構造物の施行をシミュレーションする、
    ことを特徴とする請求項1~の何れかに記載の施工シミュレーション装置。
  7. 前記受付手段は、前記ユーザによる、複数の前記作業員キャラクタの中で作業をさせる作業員キャラクタに関する指定を受け付け、
    各作業員キャラクタには、スキルパラメータが設定されており、
    前記施工シミュレーション手段は、前記ユーザにより指示された作業員キャラクタのスキルパラメータに更に基づいて、前記構造物の施工をシミュレーションする、
    ことを特徴とする請求項1~の何れかに記載の施工シミュレーション装置。
  8. 前記施工シミュレーション装置は、現実の作業現場における作業員の作業状況に基づいて、各作業員キャラクタの前記スキルパラメータを設定する設定手段を更に含む、
    ことを特徴とする請求項に記載の施工シミュレーション装置。
  9. 仮想世界において構造物の施工をシミュレーションする施工シミュレーション方法であって、
    繰り返し訪れる指示機会において、ユーザによる、前記構造物を施工する作業員キャラクタの配置に関する指示を受け付ける受付ステップと、
    前記ユーザにより指示された前記作業員キャラクタの配置に基づいて、前記構造物の施工をシミュレーションする施工シミュレーションステップと、
    前記施工シミュレーションステップによるシミュレーションが完了した場合に、前記構造物の施工に要したコストを評価する評価ステップと、
    前記施工シミュレーションステップによるシミュレーションが完了した場合に、前記ユーザにより指示された前記作業員キャラクタの配置と、前記構造物の施工に要したコストと、に基づいて、前記構造物又は他の構造物の施工に要するコストを抑制可能な前記作業員キャラクタの配置を出力する学習器の教師データを取得する教師データ取得ステップと、
    前記教師データに基づいて、前記学習器を学習させる学習ステップと、
    を含むことを特徴とする施工シミュレーション方法。
  10. 仮想世界において構造物の施工をシミュレーションする施工シミュレーション方法であって、
    繰り返し訪れる指示機会において、ユーザによる、前記構造物を施工する作業員キャラクタの配置に関する指示を受け付ける受付ステップと、
    前記ユーザにより指示された前記作業員キャラクタの配置に基づいて、前記構造物の施工をシミュレーションする施工シミュレーションステップと、
    前記施工シミュレーションステップによるシミュレーションが完了した場合に、前記構造物の施工に要したコストを評価する評価ステップと、
    前記施工シミュレーションステップによるシミュレーションが完了した場合に、前記ユーザにより指示された前記作業員キャラクタの配置と、前記構造物の施工に要したコストと、に基づいて、前記構造物の施工に要するコストを抑制可能な前記作業員キャラクタの配置を検索する検索ステップと、
    を含むことを特徴とする施工シミュレーション方法。
  11. 仮想世界において構造物の施工をシミュレーションするコンピュータを、
    繰り返し訪れる指示機会において、ユーザによる、前記構造物を施工する作業員キャラクタの配置に関する指示を受け付ける受付手段、
    前記ユーザにより指示された前記作業員キャラクタの配置に基づいて、前記構造物の施工をシミュレーションする施工シミュレーション手段、
    前記施工シミュレーション手段によるシミュレーションが完了した場合に、前記構造物の施工に要したコストを評価する評価手段、
    前記施工シミュレーション手段によるシミュレーションが完了した場合に、前記ユーザにより指示された前記作業員キャラクタの配置と、前記構造物の施工に要したコストと、に基づいて、前記構造物又は他の構造物の施工に要するコストを抑制可能な前記作業員キャラクタの配置を出力する学習器の教師データを取得する教師データ取得手段、
    前記教師データに基づいて、前記学習器を学習させる学習手段、
    として機能させるためのプログラム。
  12. 仮想世界において構造物の施工をシミュレーションするコンピュータを、
    繰り返し訪れる指示機会において、ユーザによる、前記構造物を施工する作業員キャラクタの配置に関する指示を受け付ける受付手段、
    前記ユーザにより指示された前記作業員キャラクタの配置に基づいて、前記構造物の施工をシミュレーションする施工シミュレーション手段、
    前記施工シミュレーション手段によるシミュレーションが完了した場合に、前記構造物の施工に要したコストを評価する評価手段、
    前記施工シミュレーション手段によるシミュレーションが完了した場合に、前記ユーザにより指示された前記作業員キャラクタの配置と、前記構造物の施工に要したコストと、に基づいて、前記構造物の施工に要するコストを抑制可能な前記作業員キャラクタの配置を検索する検索手段、
    として機能させるためのプログラム。
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