JP7215671B2 - 疾病診断・治療・予防システム - Google Patents

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Description

この発明は、疾病の診断・治療・予防システムに関する。
疾病の診断・治療・予防システムについては、従来種々提案されている。
特許文献1には、家庭内における腹膜透析において患者が入力した医療データのうち、異常データであると判定された場合にのみ病院へ通知する医療データの警告通知システム及び方法が提案されている。
特許文献2には、医療や介護の従事者間で患者個人情報を共有するシステムが提案されている。
特開2004-41574号公報 特許第5752835号
さまざまながんに罹患する者が増加しているなか、新しいがん治療が行われている。
例えば、がん治療の臨床試験では、他の疾患・疾病の治療と同様に、さまざまな医薬品や医療用具が使用されるので、患者にとって新しい治療を受けられる可能性がある。一方で副作用が現れる可能性もあり、臨床試験を受けている患者の中にはその副作用を自覚することが困難な場合もある。そのため、治療を担当する医療者は患者の状態をリアルタイムに把握することが難しい。
この発明は、上記課題に鑑み、特定の疾患・疾病について日常の診療等を受けている患者の状態をリアルタイムで把握する疾病の診断・治療・予防システムを提供することを目的とする。
[1]
複数の医療者が使用する複数の医療者端末と、前記医療者から疾患・疾病についての治療を受ける複数の患者が使用する複数の患者端末とが通信ネットワークを介してサーバ装置と通信可能に接続されてなる、疾病の診断・治療・予防に使用される疾病診断・治療・予防システムであって、
前記サーバ装置は、
前記医療者端末を使用する医療者から入力された特定の患者に関する患者情報に基づいて当該患者情報を登録する患者情報登録処理部と、
前記患者情報登録処理部で登録する前記患者が前記疾病診断・治療・予防システムを利用する際に使用する患者IDを付与するID付与部と、
前記患者IDが付与された前記患者を担当する複数の前記医療者及び、当該複数の前記医療者が使用する複数の前記医療者端末を特定する情報を前記患者IDに関連付けて登録する担当医療者情報登録処理部と、
前記患者端末から患者IDの認証要求を受けた際に認証処理を行う認証処理部と、
前記疾患・疾病における有害事象に関する質問と当該質問に対する複数の回答とが組み合わされている複数の疾病診断用問合せ情報を、前記認証処理部で認証を受けた前記患者端末に対して送出する疾病診断用問合せ情報送出処理部と、
前記患者端末から取得した前記複数の疾病診断用問合せ情報における前記複数の質問への各回答情報を疾病診断用情報として前記患者IDで特定される患者情報に関連付けて登録する疾病診断用情報登録処理部と、
前記複数の質問への各回答情報のそれぞれがあらかじめ定められている異常条件に該当しているかどうか判定する判定処理部と、
前記判定処理部で前記異常条件に該当していると判定された場合に、当該異常条件に該当する回答を行った前記患者を担当する前記医療者が使用する前記医療者端末に対してアラートを通知するアラート作成手段と
を備え
前記判定処理部は、前記複数の質問への各回答情報のそれぞれがあらかじめ定められている異常条件に該当していないと判定したときに、更に、前記複数の質問への各回答情報の組み合わせが、前記複数の質問への各回答情報の組み合わせに関してあらかじめ定められている異常条件に該当しているかどうか判定する
疾病診断・治療・予防システム。
この発明によれば、特定の疾患・疾病について日常の診療等を受けている患者の状態をリアルタイムで把握する疾病の診断・治療・予防システムを提供することができる。
本発明の構成の一例を表す図である。 本発明が備えるサーバ装置の構成の一例を表す図である。 (a)疾病診断用問合せ情報の一例を表す図である。(b)疾病診断用問合せ情報が患者端末に表示された状態の一例を表す図である。 本発明が備える医療者端末にアラートが通知された状態の一例を表す図である。 (a)QOL評価用問合せ情報の一例を表す図である。(b)QOL評価用問合せ情報が患者端末に表示された状態の一例を表す図である。 本発明の処理の一例を表すフローチャートである。 図6に続く本発明の処理を表すフローチャートである。 本発明の処理の他の例を表すフローチャートである。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態の一例を説明する。
[疾病診断・治療・予防システムの構成]
本実施形態の疾病診断・治療・予防システムは、複数の医療者が使用する複数の医療者端末と、前記医療者から疾患・疾病についての治療を受ける複数の患者が使用する複数の患者端末とが通信ネットワークを介してサーバ装置と通信可能に接続されてなるシステムとしている。
図1に示す疾病診断・治療・予防システム1は、一例として、複数の医療者が使用する複数の医療者端末4と電子カルテ管理装置31、前記医療者から疾患・疾病についての治療を受ける複数の患者、例えば、がんについての日常診療や、臨床試験を受けている複数の患者が使用する複数の患者端末2とが、インターネット通信網、無線通信規格で定められている無線通信網、等の通信ネットワーク5を介してサーバ装置3と通信可能に接続されて構成されている。
本実施形態では、医療者を、患者が治療を受けている医療機関内の医師、看護師、薬剤師、等の医療従事者としている。また、この医療従事者の指揮・監督下におかれる医療事務者等の医療機関所属者も含めることができる。
患者端末2は、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット端末、携帯電話機、等、の端末である。
医療者端末4は、前記医療者が所属する医療機関に配備されるパーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット端末、携帯電話機、等、の端末である。前記医療者を上記のような職種としているので、医療者端末4には、前記医師が使用する医師端末、前記看護師が使用する看護師端末、前記薬剤師が使用する薬剤師端末、前記医療機関所属者が使用する医療機関所属者端末、等といった各医療従事者が使用する端末が含まれる。
患者端末2と医療者端末4はそれぞれ、サーバ装置3との間での通信ネットワーク5を介して情報通信を行う通信機能を備えており、また、図示していないが、CPU、ROM、RAM等から構成され各種データの処理・演算を行う演算処理部、各種データを表示する液晶ディスプレイ等の表示手段、各種データを入力するキーボード、タッチパネル等の入力手段、各種データを記憶するハードディスク、内蔵ストレージ等の記憶手段を備え、患者端末2と医療者端末4における動作を前記演算処理部で制御するコンピュータプログラムを記憶している。
電子カルテ管理装置31は、前記患者のカルテを電子データで管理するための装置で、前記医療者が所属する前記医療機関に配備されるパーソナルコンピュータ、タブレット端末、データベースサーバ、等の装置である。電子カルテ管理装置31は、サーバ装置3と医療者端末4との間での通信ネットワーク5を介して情報通信を行う通信機能を備えており、また、図示していないが、CPU、ROM、RAM等から構成され各種データの処理・演算を行う演算処理部、各種データを表示する液晶ディスプレイ等の表示手段、各種データを入力するキーボード、タッチパネル等の入力手段、各種データを記憶するハードディスク、内蔵ストレージ等の記憶手段を備え、電子カルテ管理装置31における動作を前記演算処理部で制御するコンピュータプログラムを記憶している。
サーバ装置3は、本実施形態の疾病診断・治療・予防システムを提供するサービス提供者によって通信ネットワーク5上に設置される。サーバ装置3は、図示していないが、CPU、ROM、RAM等から構成され、この実施形態のシステムの各種の機能が実現されるように各種データの処理・演算を行う演算処理部、各種データを記憶するハードディスク等の記憶手段を備え、サーバ装置3における動作を前記演算処理部で制御するコンピュータプログラムを記憶している。
サーバ装置3は、図2に示すように、情報送受信部6、制御部7、記憶手段8、患者情報登録処理部9、ID付与部10、担当医療者情報登録処理部11、認証処理部12、リマインド先情報取得部13、疾病診断用問合せ情報送出処理部14、疾病診断用情報登録処理部15、判定処理部16、アラート作成手段17、疾病診断用情報出力手段18、リマインド手段19、QOL評価用問合せ情報送出処理部20、QOL評価用情報登録処理部21、QOL評価用情報出力手段22を備えている。
情報送受信部6は、通信ネットワーク5を介して患者端末2と医療者端末4と電子カルテ管理装置31とそれぞれ情報の送受信処理を行う。
制御部7は、各処理部、各処理手段が行う情報処理を制御する。
記憶手段8は、医療者データベース(以下、本明細書、図面においてデータベースを「DB」という)8a、患者DB8b、有害事象DB8c、QOL評価DB8dを備えている。各DBはデータベースサーバ等の物理的なハードウェアで構成することができる。
医療者DB8aには、前記医療者に関する情報であって、各医療者が所属する医療機関ID、医療者ID、等の情報が含まれている医療者情報が記憶されている。
患者DB8bには、前記医療者からがんについての日常診療や、臨床試験を受けている前記患者についての情報であって、電子カルテ、後述する患者ID、等の患者を特定する患者情報が記憶されている。前記患者情報は、前記医療者が使用する医療者端末4によって入力され、後述する患者情報登録処理部9によって患者DB8bに登録される。あるいは、前記患者情報のうち、前記患者IDは、後述するID付与部10による患者ID付与処理の際に、患者情報登録処理部9が患者DB8bに登録する形態とすることができる。また、前記患者情報のうち、前記電子カルテは、医療者端末4によって入力された前記電子カルテが電子カルテ管理装置31へ送信され、当該電子カルテを電子カルテ管理装置31から取得し、患者情報登録処理部9が患者DB8bに登録する形態とすることができる。
有害事象DB8cには、前記がん治療を受けている際に前記患者が気付きにくい症状や薬剤の副作用といった有害事象(Adverse Event)についての情報が記憶されている。本実施形態では、一例としてNCI-PRO-CTCAETM ITEMS-JAPANESEに掲載されている各種の有害事象についての情報が記憶されている。
QOL評価DB8dには、前記がん治療を受けている前記患者の日常の健康状態といったQOL(Quality of Life)についての情報が記憶されている。本実施形態では、一例としてQOL-ACD(がん薬物療法におけるQOL調査票)、EORTC QLQ-C30(European Organization for Research and Treatment of Cancer Quality of Life Questionnaire Core 30)、EORTC QLQ-BR23(Breast 23)、FACT(Functional Assessment of Cancer Therapy)等、種々のがんの部位別のQOL指標が記憶されている。
患者情報登録処理部9は、医療者端末4を使用する医療者から入力された特定の患者に関する患者情報に基づいて当該患者情報を登録する処理を行う。本実施形態では、前記医療者からがんについての日常診療や、その臨床試験を受けている前記患者についての前記電子カルテ、後述する患者ID、等、の患者を特定する患者情報が、前記医療者が使用する医療者端末4によって入力され、当該患者情報が患者DB8bに登録される。あるいは、電子カルテ管理装置31から前記電子カルテを取得してこれが患者DB8bに登録される。
ID付与部10は、患者情報登録処理部9で登録する前記患者が本実施形態の疾病診断・治療・予防システム1を利用する際に使用する患者IDを付与する処理を行う。この患者IDは、患者情報登録処理部9によって前記患者情報として患者DB8bに登録される。
本実施形態では、前記医療者が治療を担当する前記患者についての前記患者情報を入力することにより、患者端末2にではなく、医療者端末4に前記患者IDが付与される。そのため、前記複数の患者の誰もが前記患者IDの付与を受けるのではなく、前記医師が医療用医薬品を前記患者に処方するのと同じように、前記医療者から前記疾病・疾患についての治療を受けている特定の患者だけが前記患者IDの付与を受けることになる。
担当医療者情報登録処理部11は、前記患者IDが付与された前記患者を担当する複数の前記医療者及び、当該複数の前記医療者が使用する複数の医療者端末4を特定する情報を前記患者IDに関連付けて登録する処理を行う。本実施形態では、前記患者IDが付与された前記患者を担当する医療機関内の前記医師、前記看護師、前記薬剤師、等の前記医療者情報及び当該医師、看護師、薬剤師、等が使用する複数の前記医療者端末を特定する情報(メールアドレス等)が前記患者IDに関連付けられて医療者DB8aに登録される。
認証処理部12は、患者端末2から前記患者IDの認証要求を受けた際に所定の認証処理を行う。本実施形態では、患者IDと電話番号を使用した二段階認証を使用している。前記患者IDを付与された前記患者が患者端末2を使用して疾病診断・治療・予防システム1にアクセスし、当該システムを利用するためのアプリケーションをダウンロード、インストールする。インストールした前記アプリケーションを実行後、患者端末2に表示されるログイン画面にて前記患者ID、電話番号を入力してサーバ装置3へ送信する。認証処理部12は、入力された前記電話番号を利用したショートメッセージで、患者端末2へパスワードの設定を促す通知を行う。患者端末2に所定のパスワードが入力されると、認証処理部12は患者IDとパスワードの設定処理を行う。前記設定処理後、患者端末2に表示されるログイン画面にて前記患者ID、前記パスワードを入力してサーバ装置3へ認証を要求する。認証処理部12は、入力された前記患者ID、前記パスワードが、設定された患者ID、パスワードと一致するか認証する。このほか、指紋認証、顔認証といった認証手段を単独で、又は組み合わせて用いることもできる。
リマインド先情報取得部13は、後述するリマインド手段19から前記患者IDの認証が完了した患者端末2へ送られる前記患者IDの認証要求処理に始まる前記疾病診断用情報収集の工程を開始することについてのリマインドの送信先情報を取得する処理を行う。本実施形態では、プッシュ通知を行うためのデバイストークンを患者端末2から取得する形態としている。
疾病診断用問合せ情報送出処理部14は、前記疾患・疾病における有害事象に関する質問と当該質問に対する複数の回答とが組み合わされている複数の疾病診断用問合せ情報を、認証処理部12で認証を受けた患者端末2に対して送出する処理を行う。本実施形態では、有害事象DB8cに記憶されている前記有害事象についての情報に基づいて、図3(a)に示すような疾病診断用問合せ情報23が作成され、前記アプリケーションを起動し、前記患者IDの認証が完了した患者端末2に図3(b)に示すように表示される。
図3に示す疾病診断用問合せ情報23は、前記疾患・疾病における複数の有害事象24aに関する質問24と、各質問24に対するチェックボックス形式の複数の回答25とが組み合わされ、7日間ごとに(毎週)前記患者に回答を促すものとなっている。また、各有害事象24aに関する質問24に対する複数の回答25にはそれぞれ異常ランク25aが設定されている。この異常ランク25aは後述する判定処理部16の判定処理に使用される。
なお、疾病診断用問合せ情報23は、上述したNCI-PRO-CTCAETM ITEMS-JAPANESEに掲載されている各種の有害事象についての情報の中から、前記疾患・疾病における共通の複数の有害事象と、前記患者が治療を受けている前記疾患・疾病特有の一乃至複数の有害事象とを選択し、これらの有害事象に関する質問24と当該質問24に対する複数の回答25とが組み合わされている構成とすることができる。
疾病診断用情報登録処理部15は、患者端末2から取得した複数の疾病診断用問合せ情報23における複数の質問24への各回答情報を疾病診断用情報として前記患者IDで特定される患者情報に関連付けて登録する処理を行う。本実施形態では、図3に示す各有害事象24aについての質問24への回答25が、当該回答した前記患者の前記患者IDに関連付けられて患者DB8bに登録される。
判定処理部16は、複数の有害事象24aに関する質問24への各回答情報のそれぞれがあらかじめ定められている異常条件に該当しているかどうか判定する処理を行う。
本実施形態では、図3(a)に示されている異常ランク25a「Grade1」~「Grade5」のうち、「Grade3」を、前記医療者へアラートを通知するための異常条件として定めている。そして、判定処理部16は、前記患者が回答した複数の有害事象24aに関する質問24への各回答情報のそれぞれが、前記異常条件として定められている「Grade3」に該当しているかどうか判定する処理を行う。
例えば、図3において、前記患者が有害事象24a「口内乾燥」についての質問24「口内乾燥は一番ひどいときでどの程度でしたか?」に対して、回答25「軽度」を選択した場合、当該回答25「軽度」は異常ランク25aが「Grade2」に定められているため、判定処理部16は前記医療者へアラートを通知するための異常条件「Grade3」に該当していないと判定する。
一方、図3において、前記患者が有害事象24a「口内乾燥」についての質問24「口内乾燥は一番ひどいときでどの程度でしたか?」に対して、回答25「中等度」を選択した場合、当該回答25「中等度」は異常ランク25aが「Grade3」に定められているため、判定処理部16は前記医療者へアラートを通知するための異常条件「Grade3」に該当していると判定する。
また、判定処理部16は、複数の有害事象24aに関する質問24への各回答情報のそれぞれがあらかじめ定められている異常条件に該当していないと判定したときに、更に、複数の有害事象24aに関する質問への各回答情報の組み合わせが、複数の有害事象24aに関する質問25への各回答情報の組み合わせに関してあらかじめ定められている異常条件に該当しているかどうか判定する処理を行うこともできる。
例えば、図3(a)において、有害事象24a「口内乾燥」、「皮膚乾燥」に関する質問24への各回答25の組み合わせについて、「Grade3が一つ含まれている」を、前記医療者へアラートを通知するための異常条件として定める。この場合、前記患者が有害事象24a「口内乾燥」についての質問24「口内乾燥は一番ひどいときでどの程度でしたか?」に対して、回答25「軽度」を選択し、有害事象24a「皮膚乾燥」についての質問24「皮膚乾燥は一番ひどいときでどの程度でしたか?」に対して、回答25「中等度」を選択した場合、当該回答25「軽度」と「中等度」の組み合わせには異常ランク25a「Grade3」が一つ含まれているため、判定処理部16は前記医療者へアラートを通知するための異常条件「Grade3が一つ含まれている」に該当していると判定する。
この他、n回目の複数の有害事象24aに関する質問24への各回答情報のそれぞれと、n+1回目の複数の有害事象24aに関する質問24への各回答情報のそれぞれとを比較して、「n+1回目の各質問24への回答25の異常ランク25aがn回目の各質問への回答25の異常ランク25aから2段階上昇した」ことを、前記医療者へアラートを通知するための異常条件として定め、判定処理部16がこの異常条件に該当しているかどうか判定する処理を行うこともできる。
例えば、図3(a)において、前記患者が初回に有害事象24a「口内乾燥」についての質問24「口内乾燥は一番ひどいときでどの程度でしたか?」に対して、回答25「そいうことはなかった」を選択し、2回目の回答時に有害事象24a「口内乾燥」についての質問24「口内乾燥は一番ひどいときでどの程度でしたか?」に対して、回答25「中等度」を選択した場合、初回の回答25「そいうことはなかった」の異常ランク25a「Grade1」から2回目の回答25「中等度」の異常ランク25a「Grade3」へと異常ランク25aが2段階上昇しているため、判定処理部16は、前記医療者へアラートを通知するための異常条件「n+1回目の各質問24への回答25の異常ランク25aがn回目の各質問への回答25の異常ランク25aから2段階上昇した」に該当していると判定する。
アラート作成手段17は、判定処理部16で前記異常条件に該当していると判定された場合に、当該異常条件に該当する回答を行った前記患者を担当する前記医療者が使用する医療者端末4に対してアラートを通知する処理を行う。本実施形態では、例えば図4に示すように、前記異常条件に該当する回答を行った前記患者を担当する医療機関内の前記医師、看護師、等が使用する医療者端末4に、前記患者の患者ID、有害事象24a「便秘」に関する質問への回答の異常ランク25a「Grade3」、異常ランクの推移、疾病診断用情報へのリンク先URL27等が付帯されたアラートメール26が送信される。
前記患者を担当する前記医療者は、医療者端末4を使用してアラートメール26に付帯されている疾病診断用情報へのリンク先URL27へアクセスし、前記患者の前記疾病診断用情報の閲覧を要求することができる。この場合、認証処理部12は、更に、閲覧要求を行ってきた前記医療者が、当該閲覧要求に係る前記疾病診断用情報の前記患者の担当者として登録されているか否かの認証を行う。本実施形態では、前記医療者がリンク先URL27から疾病診断・治療・予防システム1にアクセスし、医療者端末4に表示されるログイン画面にて前記医療者IDを入力してサーバ装置3へ認証を要求する。認証処理部12は、入力された前記医療者IDと一致する医療者IDを、医療者DB8aに記憶されている前記患者IDに関連付けられている前記医療者情報から検索する。
疾病診断用情報出力手段18は、前記医療者の認証が行われた後に、前記疾病診断用情報を、前記閲覧要求を行ってきた医療者端末4に出力する処理を行う。例えば、入力する前記患者ID、医療機関ID、閲覧する情報の抽出条件に応じた前記疾病診断用情報が医療者端末4に表示される。このような処理により、複数の前記医療者は、担当する前記患者の有害事象についての情報を閲覧・共有することが可能となる。
リマインド手段19は、所定期間ごとに、患者端末2に対して、前記患者IDの認証要求処理に始まる前記疾病診断用情報収集の工程を開始するようリマインドする処理を行う。本実施形態では、7日間(1週間)ごとに前記患者IDが登録されている患者の患者端末2が備える従来公知のプッシュ通知機能を利用してプッシュ通信を配信することとしている。
QOL評価用問合せ情報送出処理部20は、前記疾患・疾病の治療を受けている前記患者のQOL評価に関する質問と当該質問に対する複数の回答とが組み合わされている複数のQOL評価用問合せ情報を、認証処理部12で認証を受けた患者端末2に対して送出する処理を行う。本実施形態では、QOL評価DB8dに記憶されている前記QOL指標に基づいて、図5(a)に示すようなQOL評価用問合せ情報28が作成され、前記アプリケーションを起動し、前記患者IDの認証が完了した患者端末2に図5(b)に示すように表示される。
図5に示すQOL評価用問合せ情報28は、前記疾患・疾病の治療を受けている前記患者の複数のQOLに関する質問29と、各質問29に対する複数の回答30とが組み合わされ、所定期間ごとに前記患者に回答を促すものとなっている。
QOL評価用情報登録処理部21は、患者端末2から取得した複数のQOL評価用問合せ情報28における複数のQOLに関する質問29への各回答情報をQOL評価用情報として前記患者IDで特定される患者情報に関連付けて登録する処理を行う。本実施形態では、図5に示す各QOLに関する質問29への回答30が、当該回答した前記患者の前記患者IDに関連付けられてQOL評価DB8dに登録される。
前記患者を担当する前記医療者は、医療者端末4を使用してサーバ装置3へアクセスし、前記患者の前記QOL評価用情報の閲覧を要求することができる。この場合、認証処理部12は、閲覧要求を行ってきた前記医療者が、当該閲覧要求に係る前記QOL評価用情報の前記患者の担当者として登録されているか否かの認証を行う。本実施形態では、前記医療者が医療者端末4を使用して疾病診断・治療・予防システム1にアクセスし、医療者端末4に表示されるログイン画面にて前記医療者IDを入力してサーバ装置3へ認証を要求する。認証処理部12は、入力された前記医療者IDと一致する医療者IDを、医療者DB8aに記憶されている前記患者IDに関連付けられている前記医療者情報から検索する。
QOL評価用情報出力手段22は、前記医療者の認証が行われた後に、前記QOL評価用情報を、前記閲覧要求を行ってきた医療者端末4に出力する処理を行う。例えば、入力する前記患者ID、医療機関ID、閲覧する情報の抽出条件に応じた前記QOL評価用情報が医療者端末4に表示される。このような処理により、複数の前記医療者は、担当する前記患者のQOLについての情報を閲覧・共有することが可能となる。
また、QOL評価用情報出力手段22は、前記QOL評価用情報を、電子カルテ管理装置31に出力する処理を行うこともできる。電子カルテ管理装置31では、記録されている前記電子カルテに、前記患者ID、医療機関ID、閲覧する情報の抽出条件に応じた前記QOL評価用情報が入力され、前記電子カルテが更新される。このような処理によって、複数の前記医療者は、電子カルテ管理装置31にアクセスして、担当する前記患者のQOLについての情報を閲覧・共有することも可能となる。
このように、本実施形態の疾病診断・治療・予防システム1は、がんについての日常診療や、その臨床試験を受けている患者に対して、前記患者が気付きにくい症状や薬剤の副作用(有害事象)に関する質問へ定期的に回答させ、その回答が所定の異常条件に該当した場合に、前記患者を担当する複数の医療者が使用する医療者端末4及び/又は電子カルテ管理装置31にアラートを通知する仕組みを採用しているので、がんについての日常診療や、その臨床試験を受けている患者の状態をリアルタイムで把握可能なシステムとなっている。
また、がんについての日常診療や、その臨床試験を受けている患者に対して、日常の健康状態といったQOLに関する質問を定期的に回答させ、その回答が蓄積される仕組みを採用しているので、がんについての日常診療や、その臨床試験を受けている患者の日常の状態をリアルタイムで把握可能なシステムとなっている。
また、医師が医療用医薬品を患者に処方するのと同じように、特定の患者を担当する医師だけが患者IDを当該患者に付与する疾病診断・治療・予防システム1となっている。
[疾病診断・治療・予防システムの処理フロー(1)]
図1~図4、図6、図7を参照して本実施形態の疾病診断・治療・予防システム1の処理フローの一例を説明する。この処理フローでは、がんについての日常診療や、その臨床試験を受けている患者が疾病診断・治療・予防システム1を利用することを例としている。
(S101)
がんについての日常診療や、その臨床試験を受けている患者を担当する医療者は、医療者端末4を使用して当該医療者についての医療者ID、医療機関ID、等の医療者情報及び使用する医療者端末4を特定する情報(メールアドレス等)を入力する。
(S102)
サーバ装置3の担当医療者情報登録処理部11は、医療者端末4から前記医療者情報及び医療者端末4を特定する情報を取得して、これらの情報を医療者DB8aに登録する。
(S103)
S101と並行して、前記患者を担当する医療者は、医療者端末4を使用して前記患者についての前記電子カルテ等、の患者を特定する患者情報を入力する。
(S104)
サーバ装置3の患者情報登録処理部9は、医療者端末4から前記患者を特定する患者情報を取得して、当該患者情報を患者DB8bに登録する。
(S105)
ID付与部10は、患者情報登録処理部9で登録する前記患者が本実施形態の疾病診断・治療・予防システム1を利用する際に使用する患者IDを付与する処理を行う。この患者IDは、患者情報登録処理部9によって前記患者情報として患者DB8bに登録される。この際、前記医療者情報及び医療者端末4を特定する情報が前記患者IDに関連付けられて医療者DB8aに登録される。
前記医療者は前記患者IDを前記患者に通知する。
(S106)
前記患者IDの付与を受けた前記患者は、患者端末2を使用して疾病診断・治療・予防システム1にアクセスし、当該システムを利用するためのアプリケーションをダウンロード、インストールする。インストールした前記アプリケーションを実行後、患者端末2に表示されるログイン画面にて前記患者ID、パスワードを入力してサーバ装置3へ認証を要求する。
(S107)
サーバ装置3の認証処理部12は、入力された前記患者ID、前記パスワードが、設定された患者ID、パスワードと一致するか認証する。認証に失敗した場合、再度前記患者IDの入力を促す処理を行う。
前記患者IDの認証が完了した場合、リマインド先情報取得部13は、前記患者IDの認証が完了した患者端末2から、リマインド手段19が行う前記患者IDの認証要求処理に始まる前記疾病診断用情報収集の工程を開始することをプッシュ通知で行うためのデバイストークンを取得する。
(S108)
疾病診断用問合せ情報送出処理部14は、有害事象DB8cに記憶されている前記有害事象についての情報に基づいて、図3(a)に示すような疾病診断用問合せ情報23を作成し、前記患者IDの認証が完了した患者端末2に送出する処理を行う。患者端末2には、図3(b)に示すように疾病診断用問合せ情報23が表示される。
(S109)
前記患者は、患者端末2を使用して複数の有害事象24aに関する質問24に対してそれぞれ回答25を入力する。
(S110)
サーバ装置3の疾病診断用情報登録処理部15は、患者端末2から取得した複数の疾病診断用問合せ情報23における複数の質問24への各回答25を疾病診断用情報として前記患者IDで特定される患者情報に関連付けて患者DB8bに登録する処理を行う。
(S111)
判定処理部16は、複数の有害事象24aに関する質問24への各回答25のそれぞれがあらかじめ定められている異常条件に該当しているかどうか判定する処理を行う。
例えば、図3(a)に示されている異常ランク25a「Grade1」~「Grade5」のうち、「Grade3」を、前記医療者へアラートを通知するための異常条件として定めている場合、判定処理部16は、前記患者が回答した複数の有害事象24aに関する質問24への各回答25のそれぞれが、前記異常条件として定められている「Grade3」に該当しているかどうか判定する処理を行う。
(S112)
判定処理部16で前記異常条件に該当していると判定された場合(S111:Y)、アラート作成手段17は、例えば、図4に示すように、前記異常条件に該当する回答を行った前記患者を担当する医療機関内の医師、看護師、等が使用する医療者端末4に、前記患者の患者ID、カルテ番号、有害事象24a「便秘」に関する質問への回答の異常ランク25a「Grade3」、異常ランクの推移、疾病診断用情報へのリンク先URL27等が付帯されたアラートメール26を送信する。
(S113)
前記患者を担当する前記医療者は、医療者端末4を使用してアラートメール26に付帯されている疾病診断用情報へのリンク先URL27へアクセスし、前記患者の前記疾病診断用情報の閲覧を要求することができる。この場合、前記医療者は、リンク先URL27から疾病診断・治療・予防システム1にアクセスし、医療者端末4に表示されるログイン画面にて前記医療者IDを入力してサーバ装置3へ認証を要求する。
(S114)
認証処理部12は、入力された前記医療者IDと一致する医療者IDを、医療者DB8aに記憶されている前記患者IDに関連付けられている前記医療者情報から検索する。認証に失敗した場合、再度前記患者IDの入力を促す処理を行う。
(S115)
疾病診断用情報出力手段18は、前記医療者の認証が行われた後に、前記疾病診断用情報を、前記閲覧要求を行ってきた医療者端末4に出力する処理を行う。
(S116)
医療者端末4には、入力した前記患者ID、医療機関ID、閲覧する情報の抽出条件に応じた前記疾病診断用情報が表示される。このような処理により、複数の前記医療者は、担当する前記患者の有害事象についての情報を閲覧・共有することが可能となる。
(S117)
S111において、判定処理部16は、複数の有害事象24aに関する質問25への各回答情報のそれぞれがあらかじめ定められている異常条件に該当していないと判定したとき(S111:N)に、更に、複数の有害事象24aに関する質問24への各回答情報の組み合わせが、複数の有害事象24aに関する質問24への各回答情報の組み合わせに関してあらかじめ定められている異常条件に該当しているかどうか判定する処理を行うこともできる。
判定処理部16で前記異常条件に該当していると判定された場合(S117:Y)、上述したS112へ移行する。
(S118)
判定処理部16で前記異常条件に該当していないと判定された場合(S117:N)、アラートを医療者端末4へ通知することなく処理を終了する。
(S119)
リマインド手段19は、所定期間ごとに、患者端末2に対して、前記患者IDの認証要求処理に始まる前記疾病診断用情報収集の工程を開始するようリマインドする処理を行う。
例えば、患者端末2が備える従来公知のプッシュ通知機能を利用してプッシュ通信を配信してリマインド処理を行う。
[疾病診断・治療・予防システムの処理フロー(2)]
図1、図2、図5、図8を参照して本実施形態の疾病診断・治療・予防システム1の処理フローの他の例を説明する。この処理フローでは、がん治療を受けている患者などが疾病診断・治療・予防システム1を利用することで、患者等の日常の健康状態といったQOLについての情報を収集、集約する処理フローを例としている。
上述した[疾病診断・治療・予防システムの処理フロー(1)]で行われるS101~S107の工程については図8での図示を省略している。
(S120)
QOL評価用問合せ情報送出処理部20は、QOL評価DB8dに記憶されている前記QOL指標に基づいて、図5(a)に示すようなQOL評価用問合せ情報28を作成し、前記患者IDの認証が完了した患者端末2に送出する処理を行う。患者端末2には、図5(b)に示すようにQOL評価用問合せ情報28が表示される。
(S121)
前記患者は、患者端末2を使用して複数のQOLに関する質問29に対してそれぞれ回答30を入力する。
(S122)
サーバ装置3のQOL評価用情報登録処理部21は、患者端末2から取得した複数のQOL評価用問合せ情報28における複数のQOLに関する質問29への各回答情報をQOL評価用情報として前記患者IDで特定される患者情報に関連付けてQOL評価DB8dに登録する処理を行う。
(S123)
前記患者を担当する前記医療者は、医療者端末4を使用してサーバ装置3へアクセスし、前記患者の前記QOL評価用情報の閲覧を要求することができる。この場合、前記医療者は、医療者端末4を使用して疾病診断・治療・予防システム1にアクセスし、医療者端末4に表示されるログイン画面にて前記医療者IDを入力してサーバ装置3へ認証を要求する。
(S124)
認証処理部12は、入力された前記医療者IDと一致する医療者IDを、医療者DB8aに記憶されている前記患者IDに関連付けられている前記医療者情報から検索する。認証に失敗した場合、再度前記患者IDの入力を促す処理を行う。
(S125)
QOL評価用情報出力手段22は、前記医療者の認証が行われた後に、前記QOL評価用情報を、前記閲覧要求を行ってきた医療者端末4に出力する処理を行う。また、QOL評価用情報出力手段22は、前記QOL評価用情報を、電子カルテ管理装置31に出力する処理を行うこともできる。電子カルテ管理装置31では、記録されている前記電子カルテに、前記患者ID、医療機関ID、閲覧する情報の抽出条件に応じた前記QOL評価用情報が入力され、前記電子カルテが更新される。
(S126)
医療者端末4には、入力した前記患者ID、医療機関ID、閲覧する情報の抽出条件に応じた前記QOL評価用情報が表示される。このような処理により、複数の前記医療者は、担当する前記患者のQOLについての情報を閲覧・共有することが可能となる。また、上述した電子カルテ管理装置31に記録されている前記電子カルテに、前記患者ID、医療機関ID、閲覧する情報の抽出条件に応じた前記QOL評価用情報が入力され、前記電子カルテが更新される場合、複数の前記医療者は、電子カルテ管理装置31にアクセスして、担当する前記患者のQOLについての情報を閲覧・共有することも可能となる。
なお、上述した[疾病診断・治療・予防システムの処理フロー(1)]で行われるS109の工程と同様に、所定の期間経過時に、患者端末2から前記患者IDの認証要求処理に始まるQOL評価用情報収集の工程が開始されないときには、リマインド手段19が、所定期間ごとに、患者端末2に対して、前記患者IDの認証要求処理に始まる前記QOL評価用情報収集の工程を開始するようリマインドする処理を行う。
以上、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明したが本発明は上述した実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲の記載から把握される技術的範囲において種々に変更可能である。
例えば、上述した実施形態では、患者のカルテを電子データで管理する電子カルテ管理装置31が、通信ネットワーク5を介して、サーバ装置3、複数の医療者端末4、複数の患者端末2と通信可能に接続されている構成であった。これに替えて、サーバ装置3外に電子カルテ管理装置31が備えられているのではなく、図1図示の構成におけるサーバ装置3が、上述した電子カルテ管理装置31の機能を実行する電子カルテ管理処理部をも備えている構成にすることもできる。
1 疾病診断・治療・予防システム
2 患者端末
3 サーバ装置
4 医療者端末
5 通信ネットワーク
6 情報送受信部
7 制御部
8 記憶手段
8a 医療者DB
8b 患者DB
8c 有害事象DB
8d QOL評価DB
9 患者情報登録処理部
10 ID付与部
11 担当医療者情報登録処理部
12 認証処理部
13 リマインド先情報取得部
14 疾病診断用問合せ情報送出処理部
15 疾病診断用情報登録処理部
16 判定処理部
17 アラート作成手段
18 疾病診断用情報出力手段
19 リマインド手段
20 QOL評価用問合せ情報送出処理部
21 QOL評価用情報登録処理部
22 QOL評価用情報出力手段
23 疾病診断用問合せ情報
24 有害事象に関する質問
24a 有害事象
25 回答
25a 異常ランク
26 アラートメール
27 リンク先URL
28 QOL評価用問合せ情報
29 QOLに関する質問
30 回答
31 電子カルテ管理装置

Claims (4)

  1. 複数の医療者が使用する複数の医療者端末と、前記医療者から疾患・疾病についての治療を受ける複数の患者が使用する複数の患者端末とが通信ネットワークを介してサーバ装置と通信可能に接続されてなる、疾病の診断・治療・予防に使用される疾病診断・治療・予防システムであって、
    前記サーバ装置は、
    前記医療者端末を使用する医療者から入力された特定の患者に関する患者情報に基づいて当該患者情報を登録する患者情報登録処理部と、
    前記患者情報登録処理部で登録する前記患者が前記疾病診断・治療・予防システムを利用する際に使用する患者IDを付与するID付与部と、
    前記患者IDが付与された前記患者を担当する複数の前記医療者及び、当該複数の前記医療者が使用する複数の前記医療者端末を特定する情報を前記患者IDに関連付けて登録する担当医療者情報登録処理部と、
    前記患者端末から患者IDの認証要求を受けた際に認証処理を行う認証処理部と、
    前記疾患・疾病における有害事象に関する質問と当該質問に対する複数の回答とが組み合わされている複数の疾病診断用問合せ情報を、前記認証処理部で認証を受けた前記患者端末に対して送出する疾病診断用問合せ情報送出処理部と、
    前記患者端末から取得した前記複数の疾病診断用問合せ情報における前記複数の質問への各回答情報を疾病診断用情報として前記患者IDで特定される患者情報に関連付けて登録する疾病診断用情報登録処理部と、
    前記複数の質問への各回答情報のそれぞれがあらかじめ定められている異常条件に該当しているかどうか判定する判定処理部と、
    前記判定処理部で前記異常条件に該当していると判定された場合に、当該異常条件に該当する回答を行った前記患者を担当する前記医療者が使用する前記医療者端末に対してアラートを通知するアラート作成手段と
    を備え
    前記判定処理部は、前記複数の質問への各回答情報のそれぞれがあらかじめ定められている異常条件に該当していないと判定したときに、更に、前記複数の質問への各回答情報の組み合わせが、前記複数の質問への各回答情報の組み合わせに関してあらかじめ定められている異常条件に該当しているかどうか判定する
    疾病診断・治療・予防システム。
  2. 前記アラート作成手段は、前記アラートに、前記異常条件に該当する回答を行った前記患者を特定する患者IDを付帯させる請求項1記載の疾病診断・治療・予防システム。
  3. 前記認証処理部は、更に、前記医療者から前記医療者端末を介して前記患者の前記疾病診断用情報を閲覧する要求を受けた際に、当該閲覧要求を行ってきた前記医療者が、当該閲覧要求に係る前記疾病診断用情報の前記患者の担当者として登録されているか否かの認証を行い、
    前記サーバ装置は、前記認証が行われた後に、前記疾病診断用情報を、前記閲覧要求を行ってきた前記医療者が使用する前記医療者端末に送出する疾病診断用情報送出手段を更に備えている
    請求項1又は2記載の疾病診断・治療・予防システム。
  4. 前記サーバ装置は、更に、所定期間ごとに、前記患者端末に対して、前記患者IDの認証要求処理に始まる前記複数の疾病診断用問合せ情報における前記複数の質問への各回答情報の入力を開始するようリマインドするリマインド手段を備えている請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の疾病診断・治療・予防システム。
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