JP7215290B2 - 定着装置 - Google Patents

定着装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7215290B2
JP7215290B2 JP2019062290A JP2019062290A JP7215290B2 JP 7215290 B2 JP7215290 B2 JP 7215290B2 JP 2019062290 A JP2019062290 A JP 2019062290A JP 2019062290 A JP2019062290 A JP 2019062290A JP 7215290 B2 JP7215290 B2 JP 7215290B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure pad
pad
stay
corner
holder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019062290A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020140187A (ja
Inventor
浩司 半田
健二 竹内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to CN202022543976.7U priority Critical patent/CN213634105U/zh
Priority to CN201922397928.9U priority patent/CN212060880U/zh
Priority to US16/729,693 priority patent/US10928762B2/en
Publication of JP2020140187A publication Critical patent/JP2020140187A/ja
Priority to US17/168,655 priority patent/US11392067B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP7215290B2 publication Critical patent/JP7215290B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本開示は、定着装置に関する。
従来、画像形成装置に設けられる定着装置が知られている。例えば、定着装置は、加熱ローラと、ベルトと、第1加圧パッドと、第2加圧パッドと、パッドホルダと、第1ステイと、第2ステイと、バネとを備える。第1加圧パッドおよび第2加圧パッドは、ベルトを加熱ローラに押しつけてニップ領域を形成する。第1加圧パッドは、ニップ領域における用紙の搬送方向において、第2加圧パッドに対して下流側に位置する。パッドホルダは、第1加圧パッドおよび第2加圧パッドを保持する。第1ステイおよび第2ステイは、パッドホルダを支持する。第1ステイは、第1加圧パッドに対して加熱ローラの反対側に位置する。第2ステイは、第2加圧パッドに対して加熱ローラの反対側に位置する。バネは、第1ステイおよび第2ステイのそれぞれを加熱ローラに向かって付勢する。定着装置は、トナー像が転写された用紙がニップ領域を通過するときに、用紙を加熱および加圧して、用紙にトナー像を定着させる(下記特許文献1参照。)。
特開2016-057527号公報
上記した特許文献1に記載の定着装置において、パッドホルダには、ニップ領域における用紙の搬送方向において異なる2箇所、具体的には、第1ステイとパッドホルダとの接触箇所および第2ステイとパッドホルダとの接触箇所からバネによる荷重が入力される。そのため、ステイの製造誤差やパッドホルダに対するステイの組み付け誤差の影響により、パッドホルダに入力される荷重が変動して、ニップ領域における圧力分布が不安定となる場合がある。
また、ニップ領域の圧力分布では、ニップ領域を通過した用紙を加熱ローラから円滑に剥離するために、第1加圧パッドが形成する下流側のニップ領域(以下、下流ニップ領域とする。)の圧力が、第2加圧パッドが形成する上流側のニップ領域(以下、上流ニップ領域とする。)の圧力よりも大きいことが望まれる。
そこで、上記した誤差の影響を抑制するとともに、ニップ領域における用紙の搬送方向の下流側の圧力を確保するために、上記した特許文献1に記載の定着装置において、第2ステイを除き、パッドホルダに第1ステイとパッドホルダとの接触箇所の1箇所から荷重を入力することが検討される。
しかし、パッドホルダに第1ステイとパッドホルダとの接触箇所から荷重を入力すると、第1加圧パッドを加熱ローラに向けて付勢できる一方、第2加圧パッドが加熱ローラから離れるようにパッドホルダが回転して、却ってニップ領域における用紙の搬送方向の圧力分布が不安定となるおそれある。
そこで、本開示の目的は、第1加圧パッドが形成する下流ニップ領域の圧力を、第2加圧パッドが形成する上流ニップ領域の圧力よりも大きく確保でき、ニップ領域における用紙の搬送方向の圧力分布が不安定になることを抑制できる定着装置を提供することにある。
(1)本開示の定着装置は、ローラと、ベルトと、第1加圧パッドと、第2加圧パッドと、パッドホルダと、ステイと、バネと、を備える。ローラは、第1方向に延びる。ベルトは、第2方向において、ローラと向かい合う。第2方向は、第1方向と直交する。第1加圧パッドは、ベルトをローラに向けて加圧する。第2加圧パッドは、第1加圧パッドよりも軟質である。第2加圧パッドは、ベルトをローラに向けて加圧する。パッドホルダは、第1加圧パッドおよび第2加圧パッドを保持する。ステイは、パッドホルダを支持する。バネは、ステイを介して第1加圧パッドおよび第2加圧パッドをローラに向けて付勢する。第1加圧パッドは、ローラとベルトとが接触するニップ領域における用紙の搬送方向において、第2加圧パッドよりも下流に配置される。ステイとパッドホルダとの接触箇所は、ニップ領域における用紙の搬送方向において、ニップ領域の中央よりも下流、かつ、第1加圧パッドの中央よりも上流に位置する。
このような構成によれば、ステイとパッドホルダとの接触箇所が、ニップ領域における用紙の搬送方向においてニップ領域の中央よりも下流に位置する。そのため、バネの付勢力が、ニップ領域における用紙の搬送方向において上流に位置する第2加圧パッドよりも下流に位置する第1加圧パッドに効率よく作用する。また、ステイとパッドホルダとの接触箇所は、ニップ領域における用紙の搬送方向において第1加圧パッドの中央よりも上流に位置する。そのため、第2加圧パッドがローラから離れるように、パッドホルダが回転することを抑制できる。
その結果、第1加圧パッドが形成する下流ニップ領域の圧力を、第2加圧パッドが形成する上流ニップ領域の圧力よりも大きく確保でき、ニップ領域における用紙の搬送方向の圧力分布が不安定になることを抑制できる。
(2)第2加圧パッドは、第1加圧パッドから間隔を空けて配置されてもよい。この場合、接触箇所は、ニップ領域における用紙の搬送方向において、第2加圧パッドよりも第1加圧パッドの近くに位置する。
このような構成によれば、第2加圧パッドが第1加圧パッドから間隔を空けて配置されるので、ローラとベルトとが接触するニップ領域を広く確保することができる。また、ステイとパッドホルダとの接触箇所が第2加圧パッドよりも第1加圧パッドの近くに位置するので、ニップ領域を広く確保しても、バネの付勢力を第1加圧パッドに確実に作用させることができる。その結果、ニップ領域を広く確保しても、ニップ領域において所望する圧力分布を確保することができる。
(3)ステイは、ニップ領域における用紙の搬送方向において、第1加圧パッドと重ならない位置に配置されてもよい。
このような構成によれば、ステイが、ニップ領域における用紙の搬送方向において、ニップ領域の中央よりも下流、かつ、第1加圧パッドよりも上流に位置する。そのため、第2加圧パッドがローラから離れるようにパッドホルダが回転することを確実に抑制できる。その結果、ニップ領域における用紙の搬送方向の圧力分布が不安定になることをより確実に抑制できる。
(4)第1加圧パッドは、第2方向におけるローラ側において、第1角部と、第2角部とを有してもよい。この場合、第1角部は、ニップ領域における用紙の搬送方向の上流側に位置する。第2角部は、ニップ領域における用紙の搬送方向の下流側に位置する。第1角部は、ベルトをローラに圧接させ、第2角部は、ベルトをローラに圧接させない。
このような構成によれば、第1角部がベルトをローラに圧接させ、第2角部がベルトをローラに圧接させないので、ニップ領域における用紙の搬送方向の圧力分布を適切に調整することができる。
(5)接触箇所は、ニップ領域における用紙の搬送方向において、第1角部よりも上流側に位置してもよい。
このような構成によれば、ステイとパッドホルダとの接触箇所が、ニップ領域における用紙の搬送方向において、ニップ領域の中央よりも下流、かつ、第1角部よりも上流に位置するので、第2加圧パッドがローラから離れるようにパッドホルダが回転することをより確実に抑制できる。
(6)第2加圧パッドは、第2方向におけるローラ側において、上流角部と、下流角部とを有してもよい。この場合、上流角部は、ニップ領域における用紙の搬送方向の上流側に位置する。下流角部は、ニップ領域における用紙の搬送方向の下流側に位置する。下流角部は、ベルトをローラに圧接させ、上流角部は、ベルトをローラに圧接させない。
このような構成によれば、下流角部がベルトをローラに圧接させ、上流角部がベルトをローラに圧接させないので、ニップ領域における用紙の搬送方向の圧力分布をより適切に調整することができる。
(7)定着装置は、サブステイをさらに備えてもよい。サブステイは、ステイに連結される。サブステイは、パッドホルダと接触可能である。サブステイがパッドホルダに接触可能な箇所は、ニップ領域における用紙の搬送方向において、ニップ領域よりも上流に位置してもよい。
しかるに、パッドホルダは、バネがステイを介して第1加圧パッドおよび第2加圧パッドをローラに向けて付勢したときに変形する場合がある。パットホルダが変形すると、ニップ領域における圧力分布が不安定となるおそれがある。
一方、上記の構成によれば、ステイに連結されるサブステイが、パッドホルダが変形したときに、ニップ領域における用紙の搬送方向において、ニップ領域よりも上流でパッドホルダと接触する。
そのため、サブステイとパッドホルダとの接触がニップ領域における圧力分布に影響することを抑制できながら、パッドホルダの変形を抑制することができる。
本開示の定着装置によれば、第1加圧パッドが形成する下流ニップ領域の圧力を、第2加圧パッドが形成する上流ニップ領域の圧力よりも大きく確保でき、ニップ領域における用紙の搬送方向の圧力分布が不安定になることを抑制できる。
図1は、本発明の第1実施形態の定着装置を備える画像形成装置の概略構成図である。 図2は、図1に示す定着装置の概略構成図を示す。 図3は、図2に示す定着装置のA-A断面図である。 図4は、図1に示す定着装置の側面図である。 図5Aは、図2に示す第1加圧パッドのパッドホルダに対する組み付けを説明するための説明図である。図5Bは、図5Aに示す第1加圧パッドの第1角部と第1ホルダ突出部の基準面との間の寸法の測定を説明するための説明図である。 図6は、図2に示すパッドホルダの第1フレームおよび第2フレームに対する組み付けを説明するための説明図である。 図7は、図2に示す定着装置の斜視図である。 図8は、第1実施形態の定着装置の変形例の側面図である。 図9は、フレームおよびサブフレームの変形例の斜視図である。 図10は、本発明の第2実施形態の定着装置の概略構成図である。 図11は、図10に示す第1加圧パッドおよび第2加圧パッドの拡大図である。 図12は、図10に示す定着装置から、加熱ローラ、ベルトおよび摺動シートを除いた状態の正面図である。 図13は、図12に示すA-A断面図である。 図14は、図12に示すB-B断面図である。 図15は、図12に示すC-C断面図である。
1.画像形成装置の概略
図1に示すように、本発明の定着装置1は、画像形成装置100に設けられる。以下、画像形成装置100の概略について説明する。
画像形成装置100は、感光ドラム101と、帯電器102と、レーザースキャンユニット103と、現像ローラ104と、転写ローラ105と、定着装置1と、給紙部106と、給紙トレイ107と、排紙トレイ108とを備える。
帯電器102は、感光ドラム101の表面を帯電する。レーザースキャンユニット103は、帯電器102によって帯電された感光ドラム101の表面を露光する。これにより、感光ドラム101の表面には、静電潜像が形成される。現像ローラ104は、静電潜像が形成された感光ドラム101の表面にトナーを供給する。これにより、感光ドラム101の表面には、トナー像が形成される。給紙部106は、給紙トレイ107内の用紙を、感光ドラム101と転写ローラ105との間に供給する。転写ローラ105は、感光ドラム101の表面に形成されたトナー像を用紙に転写する。定着装置1は、トナー像が転写された用紙を加熱および加圧して、用紙にトナー像を定着させる。定着装置1を通過した用紙は、排紙トレイ108に排紙される。
2.定着装置の詳細
図1から図3に示すように、定着装置1は、ローラの一例としての加熱ローラ2と、ベルト3と、第1加圧パッド4と、第2加圧パッド5と、パッドホルダ6と、第1プレート66と、第2プレート67と、ステイ68と、押圧部材69と、フレーム7,8と、軸受け11,12と、サブフレーム9,10と、複数のねじ14と、を備える。
2.1 加熱ローラ2
図1に示すように、加熱ローラ2は、トナー像が転写された用紙が加熱ローラ2とベルト3との間を通過するときに、その用紙を加熱する。加熱ローラ2は、用紙のトナー像が転写された面に接する。加熱ローラ2は、第1方向に延びる。加熱ローラ2は、第1方向に延びる回転軸線について回転可能である。加熱ローラ2は、回転駆動力が与えられることで用紙を搬送する。加熱ローラ2は、ローラ本体20と、ヒータ21とを備える。ローラ本体20は、第1方向に延びる円筒形状を有する。ヒータ21は、ローラ本体20を加熱する。ヒータ21は、ハロゲンヒータである。ヒータ21は、ローラ本体20の内部に位置する。ヒータ21は、第1方向に延びる。
2.2 ベルト3
図2に示すように、ベルト3は、第2方向において、加熱ローラ2と向かい合う。第2方向は、第1方向と直交する。第2方向は、加熱ローラ2の径方向のうち特定の方向である。ベルト3は、加熱ローラ2と接触する。第2方向は、加熱ローラ2とベルト3とが接触するニップ領域Nにおける用紙の搬送方向と交差する。ニップ領域Nにおける用紙の搬送方向は、用紙が加熱ローラ2とベルト3との間を通過するときの搬送方向であり、ニップ領域Nにおける加熱ローラ2の回転方向と同じである。なお、ニップ領域Nについて、詳しくは後述する。ベルト3は、無端ベルトである。ベルト3は、第1方向に延びる。ベルト3は、円筒形状を有する。ベルト3は、耐熱性と可撓性とを有し、一例としてポリイミド樹脂で構成される。
2.3 第1加圧パッド4
図2に示すように、第1加圧パッド4は、トナー像が転写された用紙が加熱ローラ2とベルト3との間を通過するときに、その用紙を加圧する。第1加圧パッド4は、ベルト3を加熱ローラ2に向けて加圧する。第1加圧パッド4は、ベルト3の内部に位置する。第1加圧パッド4は、ニップ領域Nにおける用紙の搬送方向において、第2加圧パッド5よりも下流に配置される。第1加圧パッド4は、第2加圧パッド5よりも硬質である。第1加圧パッド4は、ゴムなどの弾性体からなる。第1加圧パッド4は、第1方向に延びる。第1加圧パッド4は、第1方向から見て矩形状を有する。第1加圧パッド4は、第1角部40と、第2角部41と、第3角部42と、第4角部43とを有する。第1角部40および第2角部41は、第2方向における加熱ローラ2側に位置する。第3角部42および第4角部43は、第1角部40および第2角部41に対して加熱ローラ2の反対側に位置する。
第1角部40および第2角部41は、第3方向に互いに間隔を空けて位置する。第3方向は、第1方向および第2方向の両方向と直交する。第1角部40は、第3方向の一方側に位置する。第2角部41は、第3方向の他方側に位置する。第1角部40は、ニップ領域Nにおける用紙の搬送方向の上流側に位置する。第2角部41は、ニップ領域Nにおける用紙の搬送方向の下流側に位置する。第1角部40は、ニップ領域Nにおける用紙の搬送方向において、第2角部41に対して上流側に位置する。第1角部40は、ベルト3を加熱ローラ2に圧接させる。これによって、第1角部40は、ベルト3を加熱ローラ2に接触させて下流ニップ領域N1を形成する。第2角部41は、ベルト3を加熱ローラ2に圧接させない。第1角部40は、ベルト3と接触する。第1角部40は、ベルト3の一部を加熱ローラ2との間に挟む。第2角部41は、ベルト3に対して間隔を空けて位置する。
第3角部42および第4角部43は、第3方向に互いに間隔を空けて位置する。第3角部42は、ニップ領域Nにおける用紙の搬送方向において、第4角部43に対して上流側に位置する。
第1加圧パッド4は、ニップ領域Nにおける用紙の搬送方向において、上流端面44と、下流端面45とを有する。上流端面44は、ニップ領域Nにおける用紙の搬送方向において、下流端面45に対して上流側に離れて位置する。上流端面44および下流端面45は、第3方向に互いに間隔を空けて位置する。上流端面44は、第1角部40と第3角部42との間に位置する。下流端面45は、第2角部41と第4角部43との間に位置する。
2.4 第2加圧パッド5
図2に示すように、第2加圧パッド5は、トナー像が転写された用紙が加熱ローラ2とベルト3との間を通過するときに、その用紙を加圧する。第2加圧パッド5は、ベルト3を加熱ローラ2に向けて加圧する。詳しくは、第1加圧パッド4の少なくとも一部および第2加圧パッド5の少なくとも一部は、ベルト3を加熱ローラ2に向けて加圧する。第2加圧パッド5は、第1加圧パッド4に対して第3方向に間隔を空けて配置される。第2加圧パッド5は、ニップ領域Nにおける用紙の搬送方向において、第1加圧パッド4から上流に間隔を空けて位置する。第2加圧パッド5は、第1加圧パッド4よりも軟質である。第2加圧パッド5は、ゴムなどの弾性体からなる。第2加圧パッド5は、第1方向に延びる。第2加圧パッド5は、第1方向から見て矩形状を有する。
第2加圧パッド5は、第1部分50と、第2部分51とを有する。第1部分50は、第3方向の一方側に位置する。第2部分51は、第3方向の他方側に位置する。第2部分51は、ニップ領域Nにおける用紙の搬送方向において、第1部分50に対して下流側に位置する。第1部分50は、ベルト3を加熱ローラ2に圧接させない。第2部分51は、ベルト3を加熱ローラ2に圧接させる。第1部分50は、ベルト3に対して間隔を空けて位置する。第2部分51は、ベルト3と接触する。第2部分51は、ベルト3の一部を加熱ローラ2との間に挟む。
また、第2加圧パッド5は、上流角部の一例としての第5角部54と、下流角部の一例としての第6角部55と、第7角部56と、第8角部57とを有する。第5角部54および第6角部55は、第2方向における加熱ローラ2側に位置する。第7角部56および第8角部57は、第5角部54および第6角部55に対して加熱ローラ2の反対側に位置する。
第5角部54は、ニップ領域Nにおける用紙の搬送方向の上流側に位置する。第6角部55は、ニップ領域Nにおける用紙の搬送方向の下流側に位置する。第6角部55は、ニップ領域Nにおける用紙の搬送方向において、第5角部54に対して下流側に位置する。第8角部57は、ニップ領域Nにおける用紙の搬送方向において、第7角部56に対して下流側に位置する。第5角部54は、ベルト3を加熱ローラ2に圧接させない。第6角部55は、ベルト3を加熱ローラ2に圧接させる。これによって、第6角部55は、ベルト3を加熱ローラ2に接触させて上流ニップ領域N2を形成する。第5角部54は、ベルト3に対して間隔を空けて位置する。第6角部55は、ベルト3と接触する。第6角部55は、ベルト3の一部を加熱ローラ2との間に挟む。
つまり、第1加圧パッド4の第1角部40および第2加圧パッド5の第6角部55が、ベルト3を加熱ローラ2に向けて加圧する。これによって、ベルト3において、第6角部55と加熱ローラ2との間に挟まれる部分から、第1角部40と加熱ローラ2とに挟まれる部分までが、加熱ローラ2と接触して、ニップ領域Nを形成する。言い換えれば、用紙の搬送方向において、上流ニップ領域N2の上流端から下流ニップ領域N1の下流端までが、ニップ領域Nとして構成される。
また、第2加圧パッド5は、ニップ領域Nにおける用紙の搬送方向において、上流端面52と、下流端面53とを有する。上流端面52は、ニップ領域Nにおける用紙の搬送方向において、下流端面53に対して上流側に離れて位置する。上流端面52および下流端面53は、第3方向に互いに間隔を空けて位置する。第1部分50は、上流端面52を有する。上流端面52は、第5角部54と第7角部56との間に位置する。第2部分51は、下流端面53を有する。下流端面53は、第6角部55と第8角部57との間に位置する。
2.5 パッドホルダ6
図2および図3に示すように、パッドホルダ6は、第1加圧パッド4および第2加圧パッド5を保持する。パッドホルダ6は、ホルダ本体60と、ホルダ突出部61,62とを備える。
図2に示すように、ホルダ本体60は、第1加圧パッド4および第2加圧パッド5を支持する。ホルダ本体60は、ベルト3の内部に位置する。ホルダ本体60は、第1方向に延びる。ホルダ本体60は、第1凹部63と、第2凹部64とを備える。
第1凹部63および第2凹部64は、第2方向において、加熱ローラ2側に位置する。第1凹部63および第2凹部64は、第3方向において互いに間隔を隔てて位置する。第1凹部63は、ニップ領域Nにおける用紙の搬送方向において、第2凹部64に対して下流側に位置する。
第1凹部63は、第1加圧パッド4および第1プレート66を収容する。第1凹部63は、第2方向において加熱ローラ2から離れるように凹む。第1凹部63は、第1方向に延びる。第1凹部63は、規制面63Aと、内側面63Bとを有する。つまり、パッドホルダ6は、規制面63Aを備える。規制面63Aは、第1加圧パッド4の第3方向の移動を規制する。規制面63Aは、第1加圧パッド4に対して第3方向に接触する。詳しくは、規制面63Aは、第1加圧パッド4の下流端面45に対して第3方向に接して、第1加圧パッド4の第3方向の移動を規制する。言い換えれば、規制面63Aは、ニップ領域Nにおける用紙の搬送方向において、下流端面45に対して下流側から接触する。規制面63Aは、第1加圧パッド4に対して第2凹部64の反対側に位置する。内側面63Bは、第1加圧パッド4と第2凹部64との間に位置する。
第2凹部64は、第2加圧パッド5および第2プレート67を収容する。第2凹部64は、第2方向において加熱ローラ2から離れるように凹む。第2凹部64は、第1方向に延びる。第2凹部64は、規制面64Aと、内側面64Bとを有する。規制面64Aは、第2加圧パッド5の第3方向の移動を規制する。規制面64Aは、第2加圧パッド5に対して第3方向に接触する。詳しくは、規制面64Aは、第2加圧パッド5の上流端面52に対して第3方向に接して、第2加圧パッド5の第3方向の移動を規制する。言い換えれば、規制面64Aは、ニップ領域Nにおける用紙の搬送方向において、上流端面52に対して上流側から接触する。規制面64Aは、第2加圧パッド5に対して第1凹部63の反対側に位置する。内側面64Bは、第2加圧パッド5と第1凹部63との間に位置する。
図3に示すように、ホルダ突出部61,62は、第1方向においてホルダ本体60を挟む。ホルダ本体60は、第1方向において、一端部60Aと、一端部60Aに対して離れて位置する他端部60Bとを備える。ホルダ突出部61は、ホルダ本体60の一端部60Aから第1方向に突出する。ホルダ突出部62は、ホルダ本体60の他端部60Bから第1方向に突出する。ホルダ突出部61,62のそれぞれは、角筒形状を有する。
2.6 第1プレート66
図2に示すように、第1プレート66は、第1凹部63の内部に位置する。第1プレート66は、第1方向に延びる。第1プレート66は、第1加圧パッド4よりも硬質な材料、例えば、金属または樹脂からなる。第1プレート66は、第1凹部63の底面と接触する。第1プレート66は、第2方向において、第1加圧パッド4に対して加熱ローラ2の反対側に位置する。第1加圧パッド4は、第1プレート66に接着固定されている。第1プレート66は、ニップ領域Nにおける用紙の搬送方向において、第1加圧パッド4の下流端面45に対して、上流側にずれている。第1プレート66は、第3方向において、一端部661と、一端部661から離れて位置する他端部662とを有する。一端部661は、ニップ領域Nにおける用紙の搬送方向において、他端部662に対して下流側に位置する。一端部661は、第3方向において、規制面63Aと間隔を空けて向かい合う。一端部661は、第3方向において、下流端面45に対して規制面63Aの反対側に位置する。他端部662は、第3方向において、内側面63Bと向かい合う。
2.7 第2プレート67
第2プレート67は、第2凹部64の内部に位置する。第2プレート67は、第1方向に延びる。第2プレート67は、例えば、第1プレート66と同じ材料からなる。第2プレート67は、第2凹部64の底面と接触する。第2プレート67は、第2方向において、第2加圧パッド5に対して加熱ローラ2の反対側に位置する。第2加圧パッド5は、第2プレート67に接着固定されている。第2プレート67は、ニップ領域Nにおける用紙の搬送方向において、第2加圧パッド5の上流端面52に対して、下流側にずれている。第2プレート67は、第3方向において、一端部671と、一端部671から離れて位置する他端部672とを有する。一端部671は、ニップ領域Nにおける用紙の搬送方向において、他端部672に対して下流側に位置する。一端部671は、第3方向において、内側面64Bと向かい合う。他端部672は、第3方向において、規制面64Aと間隔を空けて向かい合う。他端部672は、第3方向において、上流端面52に対して規制面64Aの反対側に位置する。
2.8 ステイ68
図2に示すように、ステイ68は、パッドホルダ6を支持する。ステイ68は、第2方向において、パッドホルダ6に対して、加熱ローラ2の反対側に位置する。ステイ68は、パッドホルダ6と接触する。ステイ68は、第2方向に延びる。ステイ68は、第2方向において、一端面68Aと、一端面68Aから離れて位置する他端面68Bとを有する。一端面68Aは、第3方向に沿う。一端面68Aは、パッドホルダ6と接触する。ステイ68とパッドホルダ6との接触箇所Aは、ニップ領域Nにおける用紙の搬送方向において、ニップ領域Nの中央Bよりも下流、かつ、第1加圧パッド4の中央Cよりも上流に位置する。言い換えれば、接触箇所Aは、ニップ領域Nにおける用紙の搬送方向において、ニップ領域Nの中央Bと、第1加圧パッド4の中央Cとの間に位置する。接触箇所Aは、ニップ領域Nにおける用紙の搬送方向において、第2加圧パッド5よりも第1加圧パッド4の近くに位置する。ステイ68は、ニップ領域Nにおける用紙の搬送方向において、第1加圧パッド4と重ならない位置に配置される。接触箇所Aは、ニップ領域Nにおける用紙の搬送方向において、第1角部40よりも上流側に位置する。また、接触箇所Aは、ニップ領域Nにおける用紙の搬送方向において、上流端面44に対して上流側に間隔を空けて位置し、ニップ領域Nの中央Bに対して下流側に間隔を空けて位置する。
図3に示すように、ステイ68は、押圧部材69により、加熱ローラ2に向かって押圧される。これによって、第1加圧パッド4および第2加圧パッド5が、ベルト3を加熱ローラ2に向かって加圧する。ステイ68は、金属からなる。ステイ68は、ステイ本体681と、挿入部682,683とを備える。ステイ本体681は、第2方向において、ホルダ本体60に対して、加熱ローラ2の反対側に位置する。ステイ本体681は、ホルダ本体60と接触する。ステイ本体681は、第3方向において、第1加圧パッド4と第2加圧パッド5との間の中間よりも、第1加圧パッド4側に位置する(図2参照)。ステイ本体681は、第1方向に延びる。挿入部682は、ステイ本体681の第1方向の一端部から、第1方向に突出する。挿入部683は、ステイ本体681の第1方向の他端部から、第1方向に突出する。挿入部682は、ホルダ突出部61の内部に挿入される。挿入部683は、ホルダ突出部62の内部に挿入される。
2.9 押圧部材69
押圧部材69は、ステイ68に押圧力を付与する。押圧部材69は、第1方向に間隔を空けて2つ配置される。押圧部材69は、バネ691と、当接部692とを備える。つまり、定着装置1は、バネ691を備える。バネ691は、ステイ68を介して第1加圧パッド4および第2加圧パッド5を加熱ローラ2に向けて付勢する。バネ691は、線材が螺旋状に巻回される圧縮コイルばねである。当接部692は、押圧部材69の一端部に設けられる。当接部692は、第2方向において、ホルダ突出部61,62のそれぞれに対して、加熱ローラ2の反対側から当接する。押圧部材69の他端部は、フレーム7,8のそれぞれに支持される。これにより、押圧部材69は、パッドホルダ6を介して、ステイ68を、加熱ローラ2に向かって押圧する。
2.10 フレーム7,8、軸受け11,12
図3に示すように、フレーム7,8は、加熱ローラ2を支持する。フレーム7,8は、第1方向において互いに間隔を空けて位置する。なお、フレーム8の構造は、フレーム7の構造と同様であるため、フレーム8の構造についての説明を省略する。
フレーム7は、板形状を有する。フレーム7は、第1方向と直交するように延びる。フレーム7は、平面部72を備える。平面部72は、フレーム7におけるフレーム8と反対側の表面である。平面部72は、第1方向と直交するように延びる。フレーム7は、第1支持部70(図6参照)と、開口部71(図6参照)と、第1突出部73(図4参照)と、第2突出部74(図4参照)とを備える。
第1支持部70は、第1方向における加熱ローラ2の両端部を支持する。第1支持部70は、加熱ローラ2の径方向において、フレーム7,8に対して加熱ローラ2を位置決めする。詳しくは、加熱ローラ2は、第1方向において、一端部2Aと、一端部2Aから離れて位置する他端部2Bとを有する。フレーム7が備える第1支持部70は、一端部2Aを支持する。フレーム8が備える第1支持部70は、他端部2Bを支持する。
第1支持部70は、穴である。第1支持部70は、第1方向から見て円形状を有する。一端部2Aは、フレーム7の第1支持部70に挿入される。他端部2Bは、フレーム8の第1支持部70に挿入される。これにより、加熱ローラ2は、フレーム7,8を第1方向に貫通する。一端部2Aの周面は、軸受け11により回転可能に支持される。他端部2Bの周面は、軸受け12により回転可能に支持される。言い換えれば、軸受け11は、一端部2Aの周面を回転可能に支持する。軸受け12は、他端部2Bの周面を回転可能に支持する。フレーム7の第1支持部70は、軸受け11を支持する。フレーム8の第1支持部70は、軸受け12を支持する。
開口部71は、第2方向において、第1支持部70に対して間隔を空けて位置する。フレーム7の開口部71は、ホルダ突出部61が挿入される。ホルダ突出部61は、第1方向においてフレーム7を貫通する。フレーム8の開口部71は、ホルダ突出部62が挿入される。ホルダ突出部62は、第1方向においてフレーム8を貫通する。第2方向における開口部71の寸法は、第2方向におけるホルダ突出部61およびホルダ突出部62のそれぞれの寸法よりも大きい。第3方向における開口部71の寸法は、第3方向におけるホルダ突出部61およびホルダ突出部62のそれぞれの寸法よりも大きい。
図4に示すように、第1突出部73および第2突出部74は、平面部72に位置する。第1突出部73および第2突出部74は、第3方向に互いに間隔を空けて位置する。第1突出部73は、ホルダ突出部61に対して第3方向の一方側に位置する。第2突出部74は、ホルダ突出部61に対して第3方向の他方側に位置する。第2突出部74は、第3方向において、パッドホルダ6のホルダ突出部61に対して第1突出部73の反対側に位置する。第1突出部73および第2突出部74のそれぞれは、平面部72から第1方向に突出する。第1突出部73および第2突出部74のそれぞれは、円柱形状を有する。
2.11 サブフレーム9,10
図3および図4に示すように、サブフレーム9,10は、パッドホルダ6を支持する。サブフレーム9は、第1方向において、フレーム7に対してフレーム8の反対側に位置する。サブフレーム9は、第1方向において、フレーム7の平面部72と接触する。サブフレーム10は、第1方向において、フレーム8に対してフレーム7の反対側に位置する。サブフレーム10は、第1方向において、フレーム8の平面部72と接触する。なお、サブフレーム9の構造は、サブフレーム10の構造と同様であるため、サブフレーム10の構造についての説明を省略する。
図4に示すように、サブフレーム9は、フレーム7に対して第3方向に移動可能である。詳しくは、サブフレーム9は、ねじ14がフレーム7およびサブフレーム9を締結する前の状態において、第3方向に移動可能である。サブフレーム9は、板形状を有する。サブフレーム9は、第1方向と直交するように延びる。サブフレーム9は、第2支持部90と、第1接触部91と、第2接触部92とを備える。
第2支持部90は、パッドホルダ6を第2方向に移動可能に支持する。第2支持部90は、穴である。第2支持部90は、第2方向に延びる。第2支持部90は、第1方向において開口部71(図6参照)と連通する。サブフレーム9の第2支持部90には、ホルダ突出部61が挿入される。サブフレーム10の第2支持部90には、ホルダ突出部62が挿入される(図6参照)。第2方向における第2支持部90の寸法は、第2方向におけるホルダ突出部61およびホルダ突出部62のそれぞれの寸法よりも大きい。
第2支持部90は、接触面90A,90Bを有する。サブフレーム9の接触面90A,90Bは、ホルダ突出部61と接触可能である。サブフレーム10の接触面90A,90Bは、ホルダ突出部62と接触可能である。接触面90A,90Bは、第3方向において互いに間隔を空けて向かい合う。接触面90A,90Bのそれぞれは、第2方向に沿って延びる。
第1接触部91は、第1突出部73に対して第2方向に接触する。第2接触部92は、第2突出部74に対して第2方向に接触する。第1接触部91および第2接触部92は、第3方向に互いに間隔を空けて位置する。第1接触部91は、第3方向において、第2支持部90に対して一方側に位置する。第2接触部92は、第3方向において、第2支持部90に対して他方側に位置する。
第1接触部91は、穴である。第1接触部91は、第3方向に延びる。第1接触部91には、第1突出部73が挿入される。第1接触部91は、第1ガイド面91A,91Bを有する。第1ガイド面91A,91Bは、第2方向において互いに間隔を空けて向かい合う。第1ガイド面91A,91Bのそれぞれは、第1突出部73と接触可能であり、第1突出部73の移動をガイドする。第1ガイド面91A,91Bのそれぞれは、第3方向に沿って延びる。
第2接触部92は、穴である。第2接触部92は、第3方向に延びる。第2接触部92には、第2突出部74が挿入される。第2接触部92は、第2ガイド面92A,92Bを有する。第2ガイド面92A,92Bは、第2方向において互いに間隔を空けて向かい合う。第2ガイド面92A,92Bのそれぞれは、第2突出部74と接触可能であり、第2突出部74の移動をガイドする。第2ガイド面92A,92Bのそれぞれは、第3方向に沿って延びる。
これによって、サブフレーム9,10のそれぞれは、第1突出部73と第1接触部91とが接触するとともに、第2突出部74および第2接触部92が接触した状態において第3方向に移動可能である。
2.12 ねじ14
図4に示すように、サブフレーム9は、ねじ14により、フレーム7に固定可能である。サブフレーム10は、ねじ14により、フレーム8に固定可能である(図3参照)。複数のねじ14は、第1ねじ14Aと、第2ねじ14Bとを含む。第1ねじ14Aは、フレーム7およびサブフレーム9を締結する。第2ねじ14Bは、サブフレーム9およびサブフレーム10を締結する(図3参照)。
3.定着装置1の製造工程
次に、図5Aから図7を参照して、定着装置1の製造工程の一実施形態について説明する。
図5Aに示すように、定着装置1の製造において、まず、第1加圧パッド4が第1プレート66に接着される。このとき、第1加圧パッド4の下流端面45は、第3方向において、第1プレート66の一端部661に対して他端部662の反対側に位置する。第1加圧パッド4の上流端面44は、第3方向において、一端部661と他端部662との間に位置する。
また、第2加圧パッド5が第2プレート67に接着される。このとき、第2加圧パッド5の上流端面52は、第3方向において、第2プレート67の他端部672に対して一端部671の反対側に位置する。第2加圧パッド5の下流端面53は、第3方向において、一端部671と他端部672との間に位置する。
次いで、第1加圧パッド4および第1プレート66が、第1凹部63に配置される。このとき、第1プレート66の一端部661は、規制面63Aと接触せず、第1加圧パッド4の下流端面45が、規制面63Aと接触する。
また、第2加圧パッド5および第2プレート67が、第2凹部64に配置される。このとき、第2プレート67の他端部672は、規制面64Aと接触せず、第2加圧パッド5の上流端面52が、規制面64Aと接触する。
次いで、図5Bに示すように、第3方向における第1角部40とホルダ突出部61の基準面61Aとの間の寸法Lが測定される。基準面61Aは、例えば、第3方向におけるホルダ突出部61の端面である。その後、ホルダ本体60がベルト3の内側に挿入される。
次いで、図6に示すように、ベルト3は、フレーム7とフレーム8との間に配置される。このとき、ホルダ突出部61は、フレーム7の開口部71に挿通される。ホルダ突出部62は、フレーム8の開口部71に挿通される。
次いで、サブフレーム9が、フレーム7の平面部72に配置される。また、サブフレーム10が、フレーム8の平面部72に配置される。このとき、サブフレーム9の第2支持部90は、ホルダ突出部61を受け入れる。サブフレーム10の第2支持部90は、ホルダ突出部62を受け入れる。第1接触部91は、第1突出部73を受け入れる。第2接触部92は、第2突出部74を受け入れる。
次いで、図7に示すように、加熱ローラ2、軸受け11,12が、フレーム7,8に組み付けられる。フレーム7,8は、連結フレーム7xによって連結される。定着装置1は、フレーム7,8を連結する連結フレーム7xを備える。次いで、上記した寸法Lに基づいて、サブフレーム9,10が第3方向にスライドされて、第1加圧パッド4が所望の位置に配置される(図2参照)。
次いで、第1ねじ14Aがサブフレーム9およびフレーム7を締結する。第2ねじ14Bがサブフレーム10およびフレーム8を締結する(図3参照)。以上によって、定着装置1が製造される。
4.第1実施形態の作用効果
図2に示すように、ステイ68とパッドホルダ6との接触箇所Aは、ニップ領域Nにおける用紙の搬送方向においてニップ領域Nの中央Bよりも下流に位置する。そのため、バネ691の付勢力が、ニップ領域Nにおける用紙の搬送方向において上流に位置する第2加圧パッド5よりも下流に位置する第1加圧パッド4に効率よく作用する。また、ステイ68とパッドホルダ6との接触箇所Aは、ニップ領域Nにおける用紙の搬送方向において第1加圧パッド4の中央Cよりも上流に位置する。そのため、第2加圧パッド5が加熱ローラ2から離れるように、パッドホルダ6が回転することを抑制できる。
その結果、第1加圧パッド4が形成する下流ニップ領域N1の圧力を、第2加圧パッド5が形成する上流ニップ領域N2の圧力よりも大きく確保でき、ニップ領域Nにおける用紙の搬送方向の圧力分布が不安定になることを抑制できる。
第2加圧パッド5は、第1加圧パッド4から間隔を空けて配置される。そのため、加熱ローラ2とベルト3とが接触するニップ領域Nを広く確保することができる。また、ステイ68とパッドホルダ6との接触箇所Aは、第2加圧パッド5よりも第1加圧パッド4の近くに位置する。そのため、ニップ領域Nを広く確保しても、バネ691の付勢力を第1加圧パッド4に確実に作用させることができる。その結果、ニップ領域Nを広く確保しても、ニップ領域Nにおいて所望する圧力分布を確保することができる。
ステイ68は、ニップ領域Nにおける用紙の搬送方向において、第1加圧パッド4と重ならない位置に配置される。そのため、ステイ68は、ニップ領域Nにおける用紙の搬送方向において、ニップ領域Nの中央Bよりも下流、かつ、第1加圧パッド4よりも上流に位置する。そのため、第2加圧パッド5が加熱ローラ2から離れるようにパッドホルダ6が回転することを確実に抑制できる。その結果、ニップ領域Nにおける用紙の搬送方向の圧力分布が不安定になることをより確実に抑制できる。
また、ステイ68は、ニップ領域Nにおける用紙の搬送方向において、第1加圧パッド4と重ならない位置に配置されるので、ステイ68が、ニップ領域Nにおける用紙の搬送方向において、第1加圧パッド4と重なる位置に配置される場合と比較して、ヒータ21からの熱の影響を受けにくい。そのため、ステイ68が熱変形することを抑制でき、ニップ領域Nにおける用紙の搬送方向の圧力分布の安定性の向上を図ることができる。
第1加圧パッド4において、第1角部40がベルト3を加熱ローラ2に圧接させ、第2角部41がベルト3を加熱ローラ2に圧接させない。そのため、定着動作時において、適切な押圧力を用紙に付与することができる。また、ニップ領域Nにおける用紙の搬送方向の圧力分布を適切に調整することができる。
ステイ68とパッドホルダ6との接触箇所Aは、ニップ領域Nにおける用紙の搬送方向において、第1角部40よりも上流側に位置する。そのため、接触箇所Aは、ニップ領域Nにおける用紙の搬送方向において、ニップ領域Nの中央Bよりも下流、かつ、第1角部40よりも上流に位置する。その結果、第2加圧パッド5が加熱ローラ2から離れるようにパッドホルダ6が回転することをより確実に抑制できる。
また、接触箇所Aが、ニップ領域Nにおける用紙の搬送方向において、第1角部40よりも上流側に位置するので、ヒータ21からの熱が、第1加圧パッド4およびパッドホルダ6を介して、ステイ68に伝達されることを抑制でき、ステイ68が熱変形することを確実に抑制できる。そのため、ニップ領域Nにおける用紙の搬送方向の圧力分布の安定性のさらなる向上を図ることができる。
第2加圧パッド5において、第6角部55がベルト3を加熱ローラ2に圧接させ、第5角部54がベルト3を加熱ローラ2に圧接させない。そのため、ニップ領域Nにおける用紙の搬送方向の圧力分布をより適切に調整することができる。
図4に示すように、加熱ローラ2を支持するフレーム7が第1突出部73を備え、サブフレーム9が第1接触部91を備える。第1接触部91は、第1突出部73に対して第2方向に接触する。そして、サブフレーム9は、第1突出部73と第1接触部91とが接触した状態において、第3方向に移動可能である。
そのため、パッドホルダ6に対する第1加圧パッド4の組み付け誤差などが生じた場合であっても、サブフレーム9を第3方向に移動させることにより、第3方向において加熱ローラ2に対する第1加圧パッド4の位置を調整でき、加熱ローラ2に対する第1加圧パッド4の位置精度の向上を図ることができる。
図3に示すように、第1支持部70は、加熱ローラ2の径方向においてフレーム7に対して加熱ローラ2を位置決めする。そのため、サブフレーム9を第3方向に移動させることにより、第3方向において加熱ローラ2に対する第1加圧パッド4の位置を確実に調整することができる。
第1支持部70は、軸受け11を支持し、加熱ローラ2を径方向に位置決めする。そのため、フレーム7が、加熱ローラ2にかかる第2方向の荷重を、軸受け11を介して確実に受けることができる。その結果、フレーム7に対する加熱ローラ2の位置が安定し、第2方向における加熱ローラ2に対する第1加圧パッド4の位置を安定させることができる。
図4に示すように、サブフレーム9は、第2支持部90を備える。第2支持部90は、パッドホルダ6を第2方向に移動可能に支持する。そのため、加熱ローラ2に対する第1加圧パッド4の押圧力を調整することができる。
接触面90Aは、第3方向においてホルダ突出部61と接触する。そのため、第2支持部90は、パッドホルダ6にかかる第3方向の荷重を受けることができる。その結果、第3方向における加熱ローラ2に対する第1加圧パッド4の位置をより安定させることができる。
第1ねじ14Aは、フレーム7およびサブフレーム9を締結する。そのため、第1ねじ14Aは、第3方向における加熱ローラ2に対する第1加圧パッド4の位置を調整した状態で、サブフレーム9をフレーム7に対して固定することができる。
第1突出部73および第1接触部91が、パッドホルダ6に対して第3方向の一方側において接触するとともに、第2突出部74および第2接触部92がパッドホルダ6に対して第3方向の他方側において接触する。そのため、サブフレーム9を第3方向に沿ってスライドさせることができ、第3方向における加熱ローラ2に対する第1加圧パッド4の位置精度の向上を確実に図ることができる。
規制面63Aは、第1加圧パッド4に対して第3方向に接触する。そのため、第3方向におけるパッドホルダ6に対する第1加圧パッド4の位置精度の向上を図ることができる。
ステイ本体681は、第3方向において、第1加圧パッド4と第2加圧パッド5との間の中間よりも、第1加圧パッド4側に位置する。これによって、第1加圧パッド4が、第2加圧パッド5と比較して大きな荷重を、ステイ68を介して押圧部材69から受ける。そのため、サブフレーム9を第3方向に移動させることにより、比較的大きな荷重を受ける第1加圧パッド4の加熱ローラ2に対する位置を調整することができる。
5.第1実施形態の変形例
次に、図8を参照して、第1実施形態の変形例について説明する。変形例において、上記した実施形態と同様の部材には同じ符号を付し、説明を省略する。
図8に示すように、変形例の定着装置1は、接触部材15を備える。接触部材15は、フレーム7に設けられる。接触部材15は、フレーム7の平面部72に配置される。接触部材15は、サブフレーム9に対して第3方向に接触する。接触部材15は、シャフト151を有する。シャフト151は、第1方向に延びる。シャフト151は、フレーム7に固定される。接触部材15は、シャフト151を中心に揺動して位置を固定することが可能である。
このような変形例によれば、接触部材15がサブフレーム9に対して第3方向に接触するので、第3方向におけるフレーム7に対するサブフレーム9の位置精度の向上を図ることができる。また、変形例においても、上記した第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
次に、図9を参照して、フレーム7およびサブフレーム9の変形例を説明する。フレーム7およびサブフレーム9の変形例において、上記した実施形態と同様の部材には同じ符号を付し、説明を省略する。
図9に示すように、フレーム7が第1接触部91および第2接触部92を備え、サブフレーム9が第1突出部73および第2突出部74を備える。このような変形例においても、上記した第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
6.第2実施形態
次に、図10から図15を参照して、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態において、上記した実施形態と同様の部材には同じ符号を付し、説明を省略する。
第2実施形態の定着装置200は、加熱ローラ2と、ベルト3と、第1加圧パッド4と、第2加圧パッド205と、パッドホルダ206と、摺動シート207と、ステイ201と、サブステイ202と、押圧部材212(図12参照)と、連結部材208(図13参照)と、第1ねじ209(図13参照)と、上流ガイド203と、第2ねじ210(図14参照)と、下流ガイド204と、第3ねじ211(図15参照)とを備える。
6.1 第2加圧パッド205
第2加圧パッド205は、第2方向および第3方向の寸法を除いて、第1実施形態の第2加圧パッド5と同じ構造を有する。そのため、第2加圧パッド205の説明を省略する。第2加圧パッド205の第2方向の寸法は、第1加圧パッド4および第2加圧パッド5の第2方向の寸法よりも大きい。第2加圧パッド205の第3方向の寸法は、第1加圧パッド4および第2加圧パッド5の第3方向の寸法よりも大きい。
6.2 パッドホルダ206
パッドホルダ206は、第1加圧パッド4および第2加圧パッド205を保持する。パッドホルダ206は、第3方向における第2凹部64の寸法を除いて、第1実施形態のホルダ本体60と同じ構造を有する。そのため、パッドホルダ206の説明を省略する。パッドホルダ206が備える第2凹部64の第3方向の寸法は、ホルダ本体60が備える第2凹部64の第3方向の寸法よりも大きい。また、第2凹部64の第3方向の寸法は、第1凹部63の第3方向の寸法よりも大きい。
6.3 摺動シート207
摺動シート207は、ベルト3の第1加圧パッド4および第2加圧パッド205に対する摺動を円滑にする。摺動シート207は、ベルト3と、第1加圧パッド4および第2加圧パッド205との間を通過するように延びる。摺動シート207は、ニップ領域Nにおいて、ベルト3の内周面と第1加圧パッド4との間、および、ベルト3の内周面と第2加圧パッド205との間で挟まれる。摺動シート207は、第1端と、第1端から離れて位置する第2端とを有する。摺動シート207の第1端は、上流ガイド203に固定される。摺動シート207の第2端は、いずれの部材にも固定されていない。なお、摺動シート207の第2端は、下流ガイド204などに固定されてもよい。
6.4 ステイ201
ステイ201は、パッドホルダ206を支持する。ステイ201は、第2方向において、パッドホルダ206に対して、加熱ローラ2の反対側に位置する。ステイ201は、パッドホルダ206と接触する。ステイ201は、1枚の金属板からなり、ヘミング曲げ形状を有する。ステイ201は、第1端面201Aと、第1端面201Aから離れて位置する第2端面201Bとを有する。第1端面201Aおよび第2端面201Bのそれぞれは、第3方向に沿う。第1端面201Aは、パッドホルダ206と接触する。
図11に示すように、ステイ201の第1端面201Aとパッドホルダ206との接触箇所Aは、ニップ領域Nにおける用紙の搬送方向において、ニップ領域Nの中央Bよりも下流、かつ、第1加圧パッド4の中央Cよりも上流に位置する。言い換えれば、接触箇所Aは、ニップ領域Nにおける用紙の搬送方向において、ニップ領域Nの中央Bと、第1加圧パッド4の中央Cとの間に位置する。接触箇所Aは、ニップ領域Nにおける用紙の搬送方向において、第2加圧パッド205よりも第1加圧パッド4の近くに位置する。ステイ201は、ニップ領域Nにおける用紙の搬送方向において、第1加圧パッド4と重なる位置に配置される。接触箇所Aは、第2方向に投影したときに、第1角部40と重なる。第2端面201Bは、ニップ領域Nにおける用紙の搬送方向において、第1端面201Aに対して上流に位置する。第2端面201Bは、パッドホルダ206と接触しない。第2端面201Bは、第2方向において、パッドホルダ206と間隔を空けて配置される。第2端面201Bは、第2方向において、第1端面201Aに対してパッドホルダ206の反対側に位置する。
6.5 サブステイ202
サブステイ202は、第2方向において、パッドホルダ206に対して、加熱ローラ2の反対側に位置する。サブステイ202は、ニップ領域Nにおける用紙の搬送方向において、ステイ201に対して上流に間隔を空けて位置する。サブステイ202は、パッドホルダ206と接触可能である。サブステイ202は、1枚の金属板からなり、L字に屈曲されている。サブステイ202は、第1端面202Aと、第1端面202Aから離れて位置する第2端面202Bとを有する(図10参照)。第1端面202Aは、第3方向に沿う。第1端面202Aは、第2方向において、ステイ201の第2端面201Bと、パッドホルダ206との間に位置する。第2端面202Bは、第2方向に沿っており、第3方向において、ステイ201と間隔を空けて向かい合う(図10参照)。
第1端面202Aは、パッドホルダ206と接触可能である。具体的には、第1端面202Aは、パッドホルダ206が変形していない状態において、第2方向においてパッドホルダ206に対して間隔を空けて位置する。第1端面202Aは、第2方向において、ステイ201の第1端面201Aと第2端面201Bとの間に位置する。一方、第1端面202Aは、押圧部材212がステイ201を押圧して、パッドホルダ206が変形した状態において、パッドホルダ206と接触できる。サブステイ202の第1端面202Aがパッドホルダ206に接触可能な箇所Dは、ニップ領域Nにおける用紙の搬送方向において、ニップ領域Nよりも上流に位置する。言い換えれば、サブステイ202の接触可能な箇所Dは、ニップ領域Nにおける用紙の搬送方向において、上流ニップ領域N2の上流端に対して、上流に間隔を空けて位置する。そのため、サブステイ202は、パッドホルダ206が変形したときに、ニップ領域Nにおける用紙の搬送方向において、ニップ領域Nよりも上流でパッドホルダ206と接触する。その結果、サブステイ202とパッドホルダ206との接触が、ニップ領域Nにおける圧力分布に影響することを抑制できながら、パッドホルダ206の変形を抑制することができる。
6.6 押圧部材212
図12に示すように、押圧部材212は、ステイ201を、加熱ローラ2に向かって押圧する。押圧部材212は、第1方向に間隔を空けて2つ配置される。押圧部材212は、バネ212Aと、当接部212Bとを備える。つまり、定着装置1は、バネ212Aを備える。バネ212Aは、ステイ201を介して第1加圧パッド4および第2加圧パッド205を加熱ローラ2に向けて付勢する。これにより、第1加圧パッド4および第2加圧パッド205は、摺動シート207を介して、ベルト3を加熱ローラ2に接触させる。バネ212Aは、線材が螺旋状に巻回される圧縮コイルばねである。当接部212Bは、押圧部材212の一端部に設けられる。当接部212Bは、第2方向において、第1方向におけるステイ201の端部に対して、加熱ローラ2の反対側から当接する。押圧部材212の他端部は、フレーム7,8のそれぞれに支持される。
6.7 連結部材208および第1ねじ209
図13に示すように、サブステイ202は、ステイ201に連結される。具体的には、サブステイ202は、連結部材208および第1ねじ209により、ステイ201に連結される。連結部材208は、サブステイ202に固定される。連結部材208は、ねじ固定部208Aと、ボス208Bとを備える。
ねじ固定部208Aは、ニップ領域Nにおける用紙の搬送方向において、サブステイ202に対して下流に位置する。ねじ固定部208Aは、第3方向に延びる。ねじ固定部208Aは、第3方向において、ステイ201が備える第1穴201Cおよび第2穴201Dを通る。ねじ固定部208Aは、第3方向に延びるねじ穴208Cを有する。ボス208Bは、第3方向において、ねじ固定部208Aからステイ201の反対側に突出する。ボス208Bは、サブステイ202が備える第1穴202Cに挿入される。ボス208Bは、第1穴202Cに挿入された状態でかしめによって変形される。これにより、連結部材208は、サブステイ202に固定される。第1ねじ209は、連結部材208をステイ201に固定する。第1ねじ209は、ステイ201に対してサブステイ202の反対側から、ねじ穴208Cにねじ込まれる。
6.8 上流ガイド203および第2ねじ210
図14および図15に示すように、上流ガイド203は、上流ガイド本体203Aと、ねじ固定部203Bとを備える。ねじ固定部203Bについては、後で説明する。上流ガイド本体203Aは、ニップ領域Nにおける用紙の搬送方向において、第2加圧パッド205に対して上流に位置する。上流ガイド本体203Aは、摺動シート207を介してベルト3の回転を案内する。上流ガイド203は、サブステイ202に固定される。上流ガイド本体203Aは、ねじ穴203Cを有する。ねじ穴203Cは、第3方向において、サブステイ202が備える第2穴202Dと通じる。第2ねじ210は、上流ガイド203をサブステイ202に固定する。第2ねじ210は、サブステイ202に対して上流ガイド203の反対側から、ねじ穴203Aにねじ込まれる。
6.8 下流ガイド204および第3ねじ211
図15に示すように、下流ガイド204は、下流ガイド本体204Aと、固定部204Bとを備える。下流ガイド本体204Aは、ニップ領域Nにおける用紙の搬送方向において、第1加圧パッド4に対して下流に位置する。下流ガイド本体204Aは、摺動シート207を介してベルト3の回転を案内する。固定部204Bは、下流ガイド本体204Aから連続して延びる。固定部204Bは、ステイ201に接触する。固定部204Bは、穴204Cを有する。穴204Cは、第3方向において、ステイ201が備える第3穴201Eと通じる。
下流ガイド204は、上流ガイド203に連結される。具体的には、下流ガイド204は、上流ガイド203が備えるねじ固定部203Bに連結される。ねじ固定部203Bは、上流ガイド本体203Aから、第3方向に延びる。ねじ固定部203Bは、第3方向において、サブステイ202が備える第3穴202Eと、ステイ201が備える第4穴201Fとを通る。ねじ固定部203Bは、第3方向に延びるねじ穴203Cを有する。ねじ穴203Cは、第3方向において、第3穴201Eおよび穴204Cと通じる。第3ねじ211は、下流ガイド204を上流ガイド203に固定する。第3ねじ211は、固定部204Bに対してねじ固定部203Bの反対側から、穴204Cおよび第3穴201Eを介して、ねじ穴203Cにねじ込まれる。なお、下流ガイド204は、ステイ201に固定されていてもよい。
7.第2実施形態の作用効果
図11に示すように、ステイ201とパッドホルダ206との接触箇所Aは、ニップ領域Nにおける用紙の搬送方向においてニップ領域Nの中央Bよりも下流、かつ、第1加圧パッド4の中央Cよりも上流に位置する。そのため、第1加圧パッド4が形成する下流ニップ領域N1の圧力を、第2加圧パッド205が形成する上流ニップ領域N2の圧力よりも大きく確保でき、ニップ領域Nにおける用紙の搬送方向の圧力分布が不安定になることを抑制できる。つまり、第2実施形態によっても、第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
8.第1実施形態および第2実施形態の変形例
第1実施形態および第2実施形態では、ローラの一例としての加熱ローラ2が、ローラ本体20の内側に配置されるヒータ21を備えるが、本発明は、これに限定されない。例えば、定着装置1は、ヒータ21がローラ本体20の外側に位置する外部加熱方式であってもよい。また、定着装置1は、ローラ本体20を誘導加熱するIH方式であってもよい。また、ヒータ21はローラ本体20の内側に配置されず、ベルト3の内側に配置されてもよい。この場合、ローラとベルトとの位置関係を逆にして配置するのが好ましい。すなわち、用紙のトナー像が転写された面にヒータを内蔵したベルト3の外周面が接触するように配置し、用紙のトナー像が転写された面とは反対の面に、ローラの一例としての加圧ローラが接触するように配置するのが好ましい。また、定着装置1は、複数の感光ドラム101を備える画像形成装置100に設けられてもよい。
1 定着装置
2 加熱ローラ
3 ベルト
4 第1加圧パッド
5 第2加圧パッド
6 パッドホルダ
68 ステイ
691 バネ
201 ステイ
202 サブステイ
205 第2加圧パッド
206 パッドホルダ
A 接触箇所
B ニップ領域の中央
C 第1加圧パッドの中央
D 接触可能箇所

Claims (7)

  1. 第1方向に延びるローラと、
    前記第1方向と直交する第2方向において、前記ローラと向かい合うベルトと、
    前記ベルトを前記ローラに向けて加圧する第1加圧パッドと、
    前記第1加圧パッドよりも軟質であって、前記ベルトを前記ローラに向けて加圧する第2加圧パッドと、
    前記第1加圧パッドおよび前記第2加圧パッドを保持するパッドホルダと、
    前記パッドホルダを支持するステイと、
    前記ステイを介して前記第1加圧パッドおよび前記第2加圧パッドを前記ローラに向けて付勢するバネと、を備え、
    前記第1加圧パッドは、前記ローラと前記ベルトとが接触するニップ領域における用紙の搬送方向において、前記第2加圧パッドよりも下流に配置されており、
    前記ステイと前記パッドホルダとの接触箇所は、前記ニップ領域における用紙の搬送方向において、前記ニップ領域の中央よりも下流、かつ、前記第1加圧パッドの中央よりも上流に位置することを特徴とする、定着装置。
  2. 前記第2加圧パッドは、前記第1加圧パッドから間隔を空けて配置されており、
    前記接触箇所は、前記ニップ領域における用紙の搬送方向において、前記第2加圧パッドよりも前記第1加圧パッドの近くに位置することを特徴とする、請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記ステイは、前記ニップ領域における用紙の搬送方向において、前記第1加圧パッドと重ならない位置に配置されることを特徴とする、請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記第1加圧パッドは、前記第2方向における前記ローラ側において、前記ニップ領域における用紙の搬送方向の上流側に位置する第1角部と、前記ニップ領域における用紙の搬送方向の下流側に位置する第2角部と、を有し、
    前記第1角部は、前記ベルトを前記ローラに圧接させ、前記第2角部は、前記ベルトを前記ローラに圧接させないことを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載の定着装置。
  5. 前記接触箇所は、前記ニップ領域における用紙の搬送方向において、前記第1角部よりも上流側に位置することを特徴とする、請求項4に記載の定着装置。
  6. 前記第2加圧パッドは、前記第2方向における前記ローラ側において、前記ニップ領域における用紙の搬送方向の上流側に位置する上流角部と、前記ニップ領域における用紙の搬送方向の下流側に位置する下流角部と、を有し、
    前記下流角部は、前記ベルトを前記ローラに圧接させ、前記上流角部は、前記ベルトを前記ローラに圧接させないことを特徴とする、請求項1~5のいずれか一項に記載の定着装置。
  7. 前記ステイに連結され、前記パッドホルダと接触可能なサブステイをさらに備え、
    前記サブステイが前記パッドホルダに接触可能な箇所は、前記ニップ領域における用紙の搬送方向において、前記ニップ領域よりも上流に位置することを特徴とする、請求項1~6のいずれか一項に記載の定着装置。
JP2019062290A 2019-02-22 2019-03-28 定着装置 Active JP7215290B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
CN202022543976.7U CN213634105U (zh) 2019-02-22 2019-12-27 定影装置
CN201922397928.9U CN212060880U (zh) 2019-02-22 2019-12-27 定影装置
US16/729,693 US10928762B2 (en) 2019-02-22 2019-12-30 Fixing device
US17/168,655 US11392067B2 (en) 2019-02-22 2021-02-05 Fixing device including plural nip pads

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019030311 2019-02-22
JP2019030311 2019-02-22

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020140187A JP2020140187A (ja) 2020-09-03
JP7215290B2 true JP7215290B2 (ja) 2023-01-31

Family

ID=72265030

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019062290A Active JP7215290B2 (ja) 2019-02-22 2019-03-28 定着装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7215290B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008107390A (ja) 2006-10-23 2008-05-08 Konica Minolta Business Technologies Inc 定着装置および画像形成装置
JP2009216910A (ja) 2008-03-10 2009-09-24 Fuji Xerox Co Ltd 定着装置及び画像形成装置
JP2016018161A (ja) 2014-07-10 2016-02-01 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP2016161858A (ja) 2015-03-04 2016-09-05 富士ゼロックス株式会社 定着装置及び画像形成装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008107390A (ja) 2006-10-23 2008-05-08 Konica Minolta Business Technologies Inc 定着装置および画像形成装置
JP2009216910A (ja) 2008-03-10 2009-09-24 Fuji Xerox Co Ltd 定着装置及び画像形成装置
JP2016018161A (ja) 2014-07-10 2016-02-01 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP2016161858A (ja) 2015-03-04 2016-09-05 富士ゼロックス株式会社 定着装置及び画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020140187A (ja) 2020-09-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7953361B2 (en) Fixing device and image forming apparatus
US9164435B2 (en) Fixing device and image forming apparatus
JP6347163B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2007079067A (ja) 画像加熱装置、及び画像形成装置
US7606508B2 (en) Image forming apparatus with a fixing apparatus
JP2012008394A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2015084082A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2016018160A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2009047913A (ja) 定着装置およびその定着装置を備えた画像形成装置
JP2022144611A (ja) 加熱装置、画像形成装置
US9790042B2 (en) Sheet conveyance apparatus and image forming apparatus
US8295751B2 (en) Thermal fixing unit having pivotally movable pressure pad and image forming device provided with the same
JP7215290B2 (ja) 定着装置
US9841710B1 (en) Transport device, fixing device, and image forming apparatus
US11392067B2 (en) Fixing device including plural nip pads
JP7215217B2 (ja) 定着装置
CN213634105U (zh) 定影装置
JP4902955B2 (ja) 定着装置、画像形成装置および定着装置の製造方法
JP2020144259A (ja) 定着装置
US9256172B2 (en) Fixing device and image forming apparatus including same
US11841658B2 (en) Fixing apparatus with a detection element disposed in a hole portion of a heater holder member and image forming apparatus
JP7267737B2 (ja) 像加熱装置
US11156947B2 (en) Fixing device and image forming apparatus
JP7448876B2 (ja) 加熱装置、画像形成装置
JP7210893B2 (ja) 定着装置およびこれを備える画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220218

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20221209

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20221220

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230102

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7215290

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150