JP7213966B2 - 通信機器、サーバ、制御方法、及び通信システム - Google Patents
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Description
本開示は、通信機器、サーバ、制御方法、及び通信システムに関する。
非特許文献1には、IoT(Internet of Things)機器向けの機器管理用の通信プロトコルの1つであるLwM2M(Lightweight Machine to Machine)の技術仕様が記載されている。LwM2Mは、IoT機器用に少ないデータ量でのデータのやり取りをすることが可能になっている。また、LwM2Mは、クライアント・サーバモデルを採用しており、Pull型でサーバがクライアントのデータを取得するようになっている。
「Lightweight Machine to Machine Technical Specification」、Open Mobile Alliance、インターネット<URL:http://www.openmobilealliance.org/release/LightweightM2M/V1_0-20170208-A/OMA-TS-LightweightM2M-V1_0-20170208-A.pdf>
第1の態様に係る通信機器は、サーバからの読み出しコマンドの受信に応じて、前記読み出しコマンドにより指定されたデータを前記サーバに送信する機器である。前記通信機器は、前記通信機器と前記サーバとの間の通信が可能とされる期間を示す生存期間を延長するための更新要求メッセージを前記サーバに送信する通信部を備える。前記通信部は、前記通信機器から前記サーバへの送信データがある場合、前記送信データの読み出しを前記サーバに要求する読み出し要求情報を含む前記更新要求メッセージを送信する。
第2の態様に係るサーバは、通信機器に対して読み出しコマンドを送信することにより、前記読み出しコマンドにより指定されたデータを前記通信機器から取得するサーバである。前記サーバは、前記通信機器と前記サーバとの間の通信が可能とされる期間を示す生存期間を延長するための更新要求メッセージを前記通信機器から受信する通信部を備える。前記通信部は、前記通信機器から前記サーバへの送信データの読み出しを前記サーバに要求する読み出し要求情報を含む前記更新要求メッセージを受信する。前記通信部は、前記読み出し要求情報を含む前記更新要求メッセージの受信に基づいて、前記読み出し要求情報により要求された前記送信データを取得するための前記読み出しコマンドを前記通信機器に送信する。
第3の態様に係る制御方法は、サーバからの読み出しコマンドの受信に応じて、前記読み出しコマンドにより指定されたデータを前記サーバに送信する通信機器のための方法である。前記制御方法は、前記通信機器と前記サーバとの間の通信が可能とされる期間を示す生存期間を延長するための更新要求メッセージを前記サーバに送信する送信ステップを含む。前記送信ステップは、前記通信機器から前記サーバへの送信データがある場合、前記送信データの読み出しを前記サーバに要求する読み出し要求情報を含む前記更新要求メッセージを送信するステップを含む。
第4の態様に係る制御方法は、通信機器に対して読み出しコマンドを送信することにより、前記読み出しコマンドにより指定されたデータを前記通信機器から取得するサーバのための方法である。前記制御方法は、前記通信機器と前記サーバとの間の通信が可能とされる期間を示す生存期間を延長するための更新要求メッセージを前記通信機器から受信する受信ステップであって、前記更新要求メッセージは、前記通信機器から前記サーバへの送信データの読み出しを前記サーバに要求する読み出し要求情報を含む、受信ステップと、前記読み出し要求情報を含む前記更新要求メッセージの受信に基づいて、前記読み出し要求情報により要求された前記送信データを取得するための前記読み出しコマンドを前記通信機器に送信する送信ステップとを含む。
第5の態様に係る通信システムは、サーバと、前記サーバからの読み出しコマンドの受信に応じて、前記読み出しコマンドにより指定されたデータを前記サーバに送信する通信機器とを備える。前記通信機器は、前記通信機器と前記サーバとの間の通信が可能とされる期間を示す生存期間を延長するための更新要求メッセージを前記サーバに送信する第1通信部を備える。前記第1通信部は、前記通信機器から前記サーバへの送信データがある場合、前記送信データの読み出しを前記サーバに要求する読み出し要求情報を含む前記更新要求メッセージを送信する。前記サーバは、前記読み出し要求情報を含む前記更新要求メッセージを受信する第2通信部を備える。前記第2通信部は、前記読み出し要求情報を含む前記更新要求メッセージの受信に基づいて、前記読み出し要求情報により要求された前記送信データを取得するための前記読み出しコマンドを前記通信機器に送信する。
クライアントである通信機器からサーバに対して効率的なデータ送信を行うために、任意のデータを任意のタイミングで通信機器からサーバに送信したいというニーズがある。
しかしながら、LwM2Mは、Pull型でサーバが通信機器からデータを取得することが基本であり、通信機器が自発的にデータをサーバに送ることを想定していないため、通信機器からサーバに対して効率的なデータ送信を行うことが難しい。
そこで、本開示は、Pull型でサーバがデータを取得する前提下においてサーバに対して効率的なデータ送信を行うことを可能とする。
図面を参照して実施形態について説明する。図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。
(通信システムの構成)
まず、一実施形態に係る通信システムの構成について説明する。図1は、一実施形態に係る通信システム1の構成を示す図である。
まず、一実施形態に係る通信システムの構成について説明する。図1は、一実施形態に係る通信システム1の構成を示す図である。
図1に示すように、通信システム1は、通信機器100と、外部機器200と、通信ネットワーク300と、LwM2Mサーバ400とを有する。LwM2Mサーバ400は、データを通信機器100から取得するサーバの一例である。
通信機器100は、LwM2Mクライアントに相当する。通信機器100は、無線通信機能を有するIoT機器である。例えば、通信機器100は、各種のセンサを有し、センサにより得られたデータをLwM2Mサーバ400にアップロードする。
通信機器100は、LPWA(Low Power Wide Area)方式の無線通信を通信ネットワーク300と行ってもよい。LPWA方式は、消費電力を抑えつつ遠距離の無線通信を実現する方式である。LPWA方式は、例えば、セルラLPWA、SIGFOX、又はLoRaWANである。セルラLPWAは、3GPP(3rd Generation Partnership Project)規格において規定されたeMTC(enhanced Machine Type Communications)又はNB-IoT(Narrow Band-Internet of Things)であってもよい。
外部機器200は、通信機器100と接続される機器である。外部機器200は、通信機器100と直接接続されるか、又はケーブルを介して間接的に通信機器100と接続される。外部機器200は、例えば、UART(Universal Asynchronous Receiver/Transmitter)方式又はUSB(Universal Serial Bus)方式の有線通信を通信機器100と行う。
外部機器200は、PC(Personal Computer)、センサ機器、メータ機器、又は自動販売機等の機器である。外部機器200は、IoT向けのアプリケーションを実行する。通信機器100と接続された外部機器200は、自身が無線通信の機能を有していなくても、通信機器100を介して通信ネットワーク300及びLwM2Mサーバ400との通信を行うことができる。
通信ネットワーク300は、通信事業者により提供されるネットワークを含む。通信ネットワーク300は、インターネットを含んでもよい。通信ネットワーク300は、通信機器100との無線通信を行う基地局310を有する。図1において、通信ネットワーク300に含まれる基地局310を1つのみ例示しているが、通信ネットワーク300には複数の基地局310が含まれている。
LwM2Mサーバ400は、通信ネットワーク300を介して、LwM2M規格に基づいてLwM2Mクライアントである通信機器100を管理する。LwM2Mはクライアント・サーバモデルを採用しており、LwM2Mサーバ400は、LwM2Mクライアントである通信機器100からPull型でデータを取得する。
LwM2Mサーバ400から通信機器100へ送信されるコマンドは主に以下の4つである。
1)Read:
通信機器100からデータを取得するための読み出しコマンド。
通信機器100からデータを取得するための読み出しコマンド。
2)Write:
通信機器100にデータやパラメータを書き込むための書き込みコマンド。
通信機器100にデータやパラメータを書き込むための書き込みコマンド。
3)Execute:
通信機器100に再起動などの処理を実行させる実行コマンド。
通信機器100に再起動などの処理を実行させる実行コマンド。
4)Observe:
Readコマンドの拡張版であり、LwM2Mサーバ400から指定されたデータが変化したタイミング及び指定された時間間隔でこのデータをLwM2Mサーバ400へ通知させるよう指示する通知指示コマンド。
Readコマンドの拡張版であり、LwM2Mサーバ400から指定されたデータが変化したタイミング及び指定された時間間隔でこのデータをLwM2Mサーバ400へ通知させるよう指示する通知指示コマンド。
また、通信システム1では、通信機器100が通信できない状態を考慮して、生存期間(Lifetime)をLwM2Mサーバ400及び通信機器100の両方で保持する。通信機器100が通信できない状態とは、例えば、通信機器100が圏外にある状態、及び/又は通信機器100が消費電力を低減させるためにスリープモードに入っている状態等をいう。通信機器100は、この生存期間が終了する前に、LwM2Mサーバ400に対して登録の更新(Update)を行うことにより生存期間を延長する。
通信機器100からLwM2Mサーバ400へ送信されるメッセージは以下の3つである。
1)Register:
LwM2Mサーバ400への初回時の登録要求メッセージ。
LwM2Mサーバ400への初回時の登録要求メッセージ。
2)Update:
生存期間延長のための更新要求メッセージ。
生存期間延長のための更新要求メッセージ。
3)Notify:
Observeコマンドに対応したデータを通知する通知メッセージ。
Observeコマンドに対応したデータを通知する通知メッセージ。
通信機器100は、Registerメッセージ及びUpdateメッセージにいくつかのパラメータを付与してLwM2Mサーバ400に送信する。パラメータは、例えば、上述の生存期間(Lifetime)やサポートしているオブジェクトの番号等である。
なお、通信機器100は、リソースモデルという形式でデータを管理する。リソースモデルは、オブジェクト、オブジェクトインスタンス、リソースのツリー構造になっている。各要素には番号が割り当てられる。例えば、デバイスの製造元(Manufacturer)を表すリソースは/3/0/0のように表現され、これは3番のオブジェクト、0番のオブジェクトインスタンス、0番のリソースであることを意味する。通信機器100は、/3/0/0を指定するReadコマンドをLwM2Mサーバ400から受信すると、通信機器100の製造元データをLwM2Mサーバ400に返す。
(通信機器の構成)
次に、一実施形態に係る通信機器100の構成について説明する。図2は、一実施形態に係る通信機器100の構成を示す図である。
次に、一実施形態に係る通信機器100の構成について説明する。図2は、一実施形態に係る通信機器100の構成を示す図である。
図2に示すように、通信機器100は、アンテナ110と、通信部120と、制御部130と、記憶部140と、電源管理部150と、接続部160とを有する。通信機器100には、図示を省略するインターフェイスを介してUIM/SIM170及びセンサ180を接続可能である。
アンテナ110は、無線信号の送受信に用いられる。通信部120は、制御部130の制御下で基地局310との無線通信を行うとともに、基地局310を介してLwM2Mサーバ400との通信を行う。通信部120は、アンテナ110が基地局310から受信した無線信号に対して増幅処理及びフィルタ処理等を行い、無線信号をベースバンド信号に変換して制御部130に出力する。また、通信部120は、制御部130から入力されたベースバンド信号を無線信号に変換し、増幅処理等を行ってアンテナ110から送信する。
通信部120は、LwM2M規格に基づく通信をLwM2Mサーバ400と行う。例えば、通信部12は、Readコマンド、Writeコマンド、Executeコマンド、及びObserveコマンドのいずれかをLwM2Mサーバ400から受信する。また、通信部12は、Registerメッセージ、Updateメッセージ、及びNotifyメッセージのいずれかをLwM2Mサーバ400に送信する。
制御部130は、通信機器100における各種の処理及び制御を行う。例えば、制御部130は、LPWA方式によって基地局310との無線通信を行うように通信部120を制御する。制御部130は、少なくとも1つのプロセッサを含む。プロセッサは、ベースバンドプロセッサと、CPU(Central Processing Unit)とを含んでもよい。ベースバンドプロセッサは、ベースバンド信号の変調・復調及び符号化・復号等を行う。CPUは、記憶部140に記憶されたプログラムを実行して各種の処理を行う。
制御部130は、LwM2M規格に基づく処理を行う。例えば、制御部130は、Readコマンド、Writeコマンド、Executeコマンド、及びObserveコマンドのいずれかを通信部120が受信すると、受信したコマンドに応じた処理を行う。また、制御部130は、Registerメッセージ、Updateメッセージ、及びNotifyメッセージのいずれかを生成し、生成したメッセージを通信部120に出力する。また、制御部130は、生存期間(Lifetime)を管理し、この生存期間が終了する前にLwM2Mサーバ400に対して登録の更新(Update)を行うことにより生存期間を延長する。
記憶部140は、揮発性メモリ及び不揮発性メモリを含み、制御部130により実行されるプログラム、及び制御部130による処理に用いられる情報及びデータを記憶する。
電源管理部150は、バッテリ及びその周辺回路を含む。電源管理部150は、通信機器100の駆動電力を供給する。なお、通信機器100が外部機器200とUSBにより接続される場合、駆動電力が外部機器200からUSB給電により供給されてもよい。
接続部160は、外部機器200と電気的に接続するためのインターフェイスである。接続部160に外部機器200が電気的に接続された状態において、制御部130は、外部機器200が通信ネットワーク300と送受信するデータの転送処理を行う。
UIM/SIM170は、通信ネットワーク300との通信を行うために必要な加入者情報等を記憶する。
センサ180は、複数種類のセンサを含み、温度、湿度、気圧、照度、加速度、及び/又は地磁気等を測定して測定値からなるデータを出力する。センサ180が出力するデータは、制御部130を介して記憶部140に記憶される。制御部130は、記憶部140に記憶されたデータを管理する。
(LwM2Mサーバの構成)
次に、一実施形態に係るLwM2Mサーバ400の構成について説明する。図3は、LwM2Mサーバ400の構成を示す図である。
次に、一実施形態に係るLwM2Mサーバ400の構成について説明する。図3は、LwM2Mサーバ400の構成を示す図である。
図3に示すように、LwM2Mサーバ400は、通信部410と、制御部420と、記憶部430とを有する。
通信部410は、通信ネットワーク300に有線又は無線で接続される。通信部410は、制御部420の制御下で、通信ネットワーク300を介してLwM2Mサーバ400との通信を行う。
通信部410は、LwM2M規格に基づく通信を通信機器100と行う。例えば、通信部410は、Readコマンド、Writeコマンド、Executeコマンド、及びObserveコマンドのいずれかを通信機器100に送信する。また、通信部410は、Registerメッセージ、Updateメッセージ、及びNotifyメッセージのいずれかを通信機器100から受信する。
制御部420は、LwM2Mサーバ400における各種の処理及び制御を行う。制御部420は、少なくとも1つのプロセッサを含む。プロセッサは、記憶部430に記憶されたプログラムを実行して各種の処理を行う。
制御部420は、LwM2M規格に基づく処理を行う。例えば、制御部420は、Registerメッセージ、Updateメッセージ、及びNotifyメッセージのいずれかを通信部410が受信すると、受信したメッセージに応じた処理を行う。また、制御部420は、Readコマンド、Writeコマンド、Executeコマンド、及びObserveコマンドのいずれかを生成し、生成したメッセージを通信部410に出力する。
記憶部430は、揮発性メモリ及び不揮発性メモリを含み、制御部420により実行されるプログラム、及び制御部420による処理に用いられる情報及びデータを記憶する。
(通信システムの動作)
次に、一実施形態に係る通信システム1の動作について説明する。
次に、一実施形態に係る通信システム1の動作について説明する。
通信システム1は、Pull型でLwM2Mサーバ400が通信機器100からデータを取得することを基本としており、任意のデータを任意のタイミングで通信機器100からLwM2Mサーバ400に送信することが難しい。
LwM2Mサーバ400が定期的にReadコマンドを送信することで、通信機器100からLwM2Mサーバ400へのデータ送信頻度を高めることも考えられる。しかしながら、Readコマンドを送信するタイミングで通信機器100がスリープ状態になっていると、期待するタイミングでデータを取得することができない。また、LwM2Mサーバ400と通信機器100の間にNAT(Network Address Translation)装置がある場合、通信機器100からLwM2Mサーバ400にはデータを送れるが、LwM2Mサーバ400から通信機器100には必ずしもコマンドを送れないことがある。
一方、Observeコマンドは、LwM2Mサーバ400が指定した時間間隔で通信機器100からLwM2Mサーバ400にデータを通知(Notify)することが可能であるが、1つのObserveコマンド、すなわち、1つのリソース(1つのデータ)につき2つのタイマが必要となる。
1つ目のタイマは、最小変化時間(pmin)である。通信機器100は、最小変化時間(pmin)が経過するまではデータの値が変化してもこのデータを通知しない。最小変化時間(pmin)を設定することで、通知の頻度が高くなりすぎることを防止できる。2つ目のタイマは、最大無変化時間(pmax)である。通信機器100は、データの値が変化しなくても、最大無変化時間(pmax)が経過したら必ずこのデータを通知する。最大無変化時間(pmax)を設定することで、データの定期的な確認が可能になる。
このため、Observeコマンドでは、LwM2Mサーバ400が複数種類のリソースに対応する複数種類のデータを通信機器100から取得したい場合、通信機器100が多量のタイマを管理する必要があり、処理負荷が大きくなる。また、Observeコマンドでは、通知タイミングを時間間隔でしか設定できないため、特定の時刻を指定して通知させることが難しい。
したがって、通信システム1は、例えば通信機器100側で異常を検知したような場合に、この異常に関するデータをリアルタイムにLwM2Mサーバ400に通知することが困難である。
そこで、一実施形態では、Updateメッセージを利用してReadコマンドの送信をLwM2Mサーバ400に促すことにより、通信機器100からLwM2Mサーバ400への擬似的なPush送信を実現する。Updateメッセージは、本来、通信機器100とLwM2Mサーバ400との間の通信が可能とされる期間を示す生存期間(Lifetime)を延長するためのメッセージである。
図4は、一実施形態に係る通信シーケンスを示す図である。
ステップS1:
通信機器100において、制御部130がRegisterメッセージを生成し、通信部120がこのRegisterメッセージをLwM2Mサーバ400に送信する。ここで、Registerメッセージは、LwM2Mサーバ400への初回時の登録要求メッセージである。Registerメッセージは、パラメータ値として、最初の生存期間(Lifetime)を含む。LwM2Mサーバ400において、通信部410がRegisterメッセージを受信し、制御部420がこのRegisterメッセージを処理する。
通信機器100において、制御部130がRegisterメッセージを生成し、通信部120がこのRegisterメッセージをLwM2Mサーバ400に送信する。ここで、Registerメッセージは、LwM2Mサーバ400への初回時の登録要求メッセージである。Registerメッセージは、パラメータ値として、最初の生存期間(Lifetime)を含む。LwM2Mサーバ400において、通信部410がRegisterメッセージを受信し、制御部420がこのRegisterメッセージを処理する。
ステップS2:
LwM2Mサーバ400において、制御部420が、Register処理が完了したことを示す応答コード(2.01 Created)を生成し、通信部410がこの応答コード(2.01 Created)を通信機器100に送信する。通信機器100において、通信部120が応答コード(2.01 Created)を受信する。
LwM2Mサーバ400において、制御部420が、Register処理が完了したことを示す応答コード(2.01 Created)を生成し、通信部410がこの応答コード(2.01 Created)を通信機器100に送信する。通信機器100において、通信部120が応答コード(2.01 Created)を受信する。
ステップS3:
通信機器100において、制御部130は、特定のリソースに対応するデータをLwM2Mサーバ400に送信する必要が生じたと判断する。例えば、制御部130は、このデータが異常な値を示したこと、又はこのデータについて事前に指定されたタイミングになったことを検知し、このデータをLwM2Mサーバ400に送信する必要が生じたと判断する。ここでは、特定のリソースがリソース/4/0/2、すなわち、受信信号強度(RSSI)であるものとする。
通信機器100において、制御部130は、特定のリソースに対応するデータをLwM2Mサーバ400に送信する必要が生じたと判断する。例えば、制御部130は、このデータが異常な値を示したこと、又はこのデータについて事前に指定されたタイミングになったことを検知し、このデータをLwM2Mサーバ400に送信する必要が生じたと判断する。ここでは、特定のリソースがリソース/4/0/2、すなわち、受信信号強度(RSSI)であるものとする。
制御部130がUpdateメッセージを生成し、通信部120がこのUpdateメッセージをLwM2Mサーバ400に送信する。このUpdateメッセージは、パラメータ値として、更新された生存期間(Lifetime)を含む。ここでは生存期間(Lifetime)が「600」である一例を図示しているが、実際には生存期間(Lifetime)を延長する必要がない場合は、生存期間(Lifetime)を省略してもよい。
また、このUpdateメッセージは、通信機器100からLwM2Mサーバ400への送信データの読み出しをLwM2Mサーバ400に要求する読み出し要求情報を含む。図4の例では、読み出し要求情報は、「Read /4/0/2」である。「Read /4/0/2」は、リソース/4/0/2、すなわち、RSSIデータの読み出しをLwM2Mサーバ400に要求することを示す。ここで、「/4/0/2」は、LwM2Mサーバ400に読み出しを要求する送信データの種類を識別するデータ識別子に相当する。
本動作例では、LwM2Mサーバ400に読み出しを要求する送信データが1種類であるものとするが、LwM2Mサーバ400に読み出しを要求する送信データが複数種類ある場合、制御部130は、「/4/0/2」に加えて他のデータ識別子もUpdateメッセージに含める。すなわち、制御部130は、複数種類の送信データに対応する複数のデータ識別子(複数のコマンド列)をUpdateメッセージに含めてもよい。
そして、LwM2Mサーバ400において、通信部410がUpdateメッセージを受信し、制御部420がこのUpdateメッセージを処理する。制御部420は、Updateメッセージに応じて生存期間(Lifetime)を更新するとともに、通信機器100がリソース/4/0/2、すなわち、RSSIデータの読み出しを要求していると判断する。Updateメッセージに複数のデータ識別子(複数のコマンド列)が含まれている場合、制御部420は、各データ識別子が示すデータの読み出しを通信機器100が要求していると判断する。
ステップS4:
LwM2Mサーバ400において、制御部420が、Update処理が完了したことを示す応答コード(2.04 Changed)を生成し、通信部410がこの応答コード(2.04 Changed)を通信機器100に送信する。通信機器100において、通信部120が応答コード(2.04 Changed)を受信する。
LwM2Mサーバ400において、制御部420が、Update処理が完了したことを示す応答コード(2.04 Changed)を生成し、通信部410がこの応答コード(2.04 Changed)を通信機器100に送信する。通信機器100において、通信部120が応答コード(2.04 Changed)を受信する。
ステップS5:
LwM2Mサーバ400において、制御部420は、読み出し要求情報を含むUpdateメッセージの受信に基づいて、読み出し要求情報により要求された送信データを取得するためのReadコマンドを通信機器100に送信する。このReadコマンドは、リソース/4/0/2、すなわち、RSSIデータの読み出しを指示するものである。なお、Updateメッセージに複数のデータ識別子(複数のコマンド列)が含まれていた場合、制御部420は、各データ識別子について順次Readコマンドを通信機器100に送信する。
LwM2Mサーバ400において、制御部420は、読み出し要求情報を含むUpdateメッセージの受信に基づいて、読み出し要求情報により要求された送信データを取得するためのReadコマンドを通信機器100に送信する。このReadコマンドは、リソース/4/0/2、すなわち、RSSIデータの読み出しを指示するものである。なお、Updateメッセージに複数のデータ識別子(複数のコマンド列)が含まれていた場合、制御部420は、各データ識別子について順次Readコマンドを通信機器100に送信する。
通信機器100において、通信部120がReadコマンドを受信し、制御部130がこのReadコマンドを処理する。
ステップS6:
制御部130は、Readコマンドで指定されたリソース/4/0/2に応じてRSSIデータを記憶部140から読み出し、このRSSIデータを含む応答(Success)を生成し、この応答(Success)を通信部120に出力する。通信部120は、この応答(Success)をLwM2Mサーバ400に送信する。LwM2Mサーバ400において、通信部410が応答(Success)を受信し、制御部420がこの応答(Success)を処理し、RSSIデータを取得する。
制御部130は、Readコマンドで指定されたリソース/4/0/2に応じてRSSIデータを記憶部140から読み出し、このRSSIデータを含む応答(Success)を生成し、この応答(Success)を通信部120に出力する。通信部120は、この応答(Success)をLwM2Mサーバ400に送信する。LwM2Mサーバ400において、通信部410が応答(Success)を受信し、制御部420がこの応答(Success)を処理し、RSSIデータを取得する。
このように、通信機器100は、LwM2Mサーバ400からのReadコマンドの受信に応じて、Readコマンドにより指定されたデータをLwM2Mサーバ400に送信する。通信機器100は、通信機器100とLwM2Mサーバ400との間の通信が可能とされる期間を示す生存期間を延長するためのUpdateメッセージをLwM2Mサーバ400に送信する。通信機器100は、通信機器100からLwM2Mサーバ400への送信データがある場合、この送信データの読み出しをLwM2Mサーバ400に要求する読み出し要求情報を含むUpdateメッセージを送信する。
LwM2Mサーバ400は、通信機器100からLwM2Mサーバ400への送信データの読み出しをLwM2Mサーバ400に要求する読み出し要求情報を含むUpdateメッセージを受信すると、読み出し要求情報を含むUpdateメッセージの受信に基づいて、読み出し要求情報により要求された送信データを取得するためのReadコマンドを通信機器100に送信する。
これにより、Pull型でLwM2Mサーバ400がデータを取得する前提下において、LwM2Mサーバ400に対して効率的なデータ送信を行うことを可能とすることができる。
(変更例)
上述した実施形態において、Updateメッセージを利用してReadコマンドの送信をLwM2Mサーバ400に促す一例を説明した。しかしながら、通信機器100がObserveコマンドをLwM2Mサーバ400から受信している場合、Notifyメッセージも利用してReadコマンドの送信をLwM2Mサーバ400に促してもよい。
上述した実施形態において、Updateメッセージを利用してReadコマンドの送信をLwM2Mサーバ400に促す一例を説明した。しかしながら、通信機器100がObserveコマンドをLwM2Mサーバ400から受信している場合、Notifyメッセージも利用してReadコマンドの送信をLwM2Mサーバ400に促してもよい。
具体的には、通信機器100において、通信部120は、LwM2Mサーバ400からObserveコマンドを受信した後、このObserveコマンドにより指定されたデータが変化したタイミング及びObserveコマンドにより指定された時間間隔で、この指定されたデータを含むNotifyメッセージをLwM2Mサーバ400に送信する。
ここで、制御部130は、Notifyメッセージの送信時に、Observeコマンドにより指定されたデータ以外の送信データがある場合、この送信データの読み出しをLwM2Mサーバ400に要求する読み出し要求情報をこのNotifyメッセージに含める。ここで、読み出し要求情報は、この送信データのデータ識別子を含む。
LwM2Mサーバ400において、通信部410がNotifyメッセージを受信し、制御部420がこのNotifyメッセージを処理する。制御部420は、Notifyメッセージに含まれる読み出し要求情報に基づいて、通信機器100が特定の送信データの読み出しを要求していると判断する。そして、制御部420は、読み出し要求情報を含むNotifyメッセージの受信に基づいて、読み出し要求情報により要求された送信データを取得するためのReadコマンドを通信機器100に送信する。
これにより、Pull型でLwM2Mサーバ400がデータを取得する前提下において、LwM2Mサーバ400に対して効率的なデータ送信を行うことを可能とすることができる。
(その他の実施形態)
上述した実施形態において、通信機器100が無線通信によりLwM2Mサーバ400との通信を行う一例について説明したが、通信機器100は、有線通信によりLwM2Mサーバ400との通信を行ってもよい。
上述した実施形態において、通信機器100が無線通信によりLwM2Mサーバ400との通信を行う一例について説明したが、通信機器100は、有線通信によりLwM2Mサーバ400との通信を行ってもよい。
また、上述した実施形態において、LwM2M規格に基づく通信システム1について説明した。しかしながら、Pull型でサーバが通信機器からデータを取得することを基本とする規格又はプロトコルであればよく、LwM2M規格に限定されるものではない。
通信機器100又はLwM2Mサーバ400が行う各処理をコンピュータに実行させるプログラムが提供されてもよい。プログラムは、コンピュータ読取り可能媒体に記録されていてもよい。コンピュータ読取り可能媒体を用いれば、コンピュータにプログラムをインストールすることが可能である。ここで、プログラムが記録されたコンピュータ読取り可能媒体は、非一過性の記録媒体であってもよい。非一過性の記録媒体は、特に限定されるものではないが、例えば、CD-ROMやDVD-ROM等の記録媒体であってもよい。また、通信機器100が行う各処理を実行する機能部(回路)を集積化し、通信機器100を半導体集積回路(チップセット、SoC)として構成してもよい。
以上、図面を参照して実施形態について詳しく説明したが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
本願は、日本国特許出願第2019-101523号(2019年5月30日出願)の優先権を主張し、その内容の全てが本願明細書に組み込まれている。
Claims (8)
- サーバからの読み出しコマンドの受信に応じて、前記読み出しコマンドにより指定されたデータを前記サーバに送信する通信機器であって、
前記通信機器と前記サーバとの間の通信が可能とされる期間を示す生存期間を延長するための更新要求メッセージを前記サーバに送信する通信部を備え、
前記通信部は、前記通信機器から前記サーバへの送信データがある場合、前記送信データの読み出しを前記サーバに要求する読み出し要求情報を含む前記更新要求メッセージを送信する
通信機器。 - 前記通信部は、前記サーバから通知指示コマンドを受信した後、前記通知指示コマンドにより指定されたデータが変化したタイミング及び前記通知指示コマンドにより指定された時間間隔で、前記指定されたデータを含む通知メッセージを前記サーバに送信し、
前記通信部は、前記通知メッセージの送信時に、前記指定されたデータ以外の前記送信データがある場合、前記読み出し要求情報を含む前記通知メッセージを送信する
請求項1に記載の通信機器。 - 前記読み出し要求情報は、前記サーバに読み出しを要求する前記送信データの種類を識別するデータ識別子を含む
請求項1又は2に記載の通信機器。 - 前記サーバに読み出しを要求する前記送信データが複数種類ある場合、前記読み出し要求情報は、前記複数種類の送信データに対応する複数のデータ識別子を含む
請求項3に記載の通信機器。 - 通信機器に対して読み出しコマンドを送信することにより、前記読み出しコマンドにより指定されたデータを前記通信機器から取得するサーバであって、
前記通信機器と前記サーバとの間の通信が可能とされる期間を示す生存期間を延長するための更新要求メッセージを前記通信機器から受信する通信部を備え、
前記通信部は、前記通信機器から前記サーバへの送信データの読み出しを前記サーバに要求する読み出し要求情報を含む前記更新要求メッセージを受信し、
前記通信部は、前記読み出し要求情報を含む前記更新要求メッセージの受信に基づいて、前記読み出し要求情報により要求された前記送信データを取得するための前記読み出しコマンドを前記通信機器に送信する
サーバ。 - サーバからの読み出しコマンドの受信に応じて、前記読み出しコマンドにより指定されたデータを前記サーバに送信する通信機器のための制御方法であって、
前記通信機器と前記サーバとの間の通信が可能とされる期間を示す生存期間を延長するための更新要求メッセージを前記サーバに送信することを含み、
前記送信することは、前記通信機器から前記サーバへの送信データがある場合、前記送信データの読み出しを前記サーバに要求する読み出し要求情報を含む前記更新要求メッセージを送信することを含む
制御方法。 - 通信機器に対して読み出しコマンドを送信することにより、前記読み出しコマンドにより指定されたデータを前記通信機器から取得するサーバのための制御方法であって、
前記通信機器と前記サーバとの間の通信が可能とされる期間を示す生存期間を延長するための更新要求メッセージを前記通信機器から受信することを含み、
前記受信することは、前記通信機器から前記サーバへの送信データの読み出しを前記サーバに要求する読み出し要求情報を含む前記更新要求メッセージを前記通信機器から受信することを含み、
前記制御方法は、さらに、前記読み出し要求情報を含む前記更新要求メッセージの受信に基づいて、前記読み出し要求情報により要求された前記送信データを取得するための前記読み出しコマンドを前記通信機器に送信すること、を含む
制御方法。 - サーバと、
前記サーバからの読み出しコマンドの受信に応じて、前記読み出しコマンドにより指定されたデータを前記サーバに送信する通信機器と、備え、
前記通信機器は、
前記通信機器と前記サーバとの間の通信が可能とされる期間を示す生存期間を延長するための更新要求メッセージを前記サーバに送信する第1通信部を備え、
前記第1通信部は、前記通信機器から前記サーバへの送信データがある場合、前記送信データの読み出しを前記サーバに要求する読み出し要求情報を含む前記更新要求メッセージを送信し、
前記サーバは、
前記読み出し要求情報を含む前記更新要求メッセージを受信する第2通信部を備え、
前記第2通信部は、
前記読み出し要求情報を含む前記更新要求メッセージの受信に基づいて、前記読み出し要求情報により要求された前記送信データを取得するための前記読み出しコマンドを前記通信機器に送信する
通信システム。
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