JP6889386B2 - 基地局装置、端末装置、無線通信システム、及び端末移動方法 - Google Patents

基地局装置、端末装置、無線通信システム、及び端末移動方法 Download PDF

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Description

本発明は、基地局装置、端末装置、無線通信システム、及び端末移動方法に関する。
近年、パソコンなどのインターネット関連機器以外の様々な装置を、インターネットに接続するIoT(Internet of Things)が注目されている。IoTで接続される装置は、例えば、遠隔から操作される家庭用電気製品や、定期的に測定結果をサーバなどに送信するセンサなどがある。これらの装置は、通信量及び通信回数が少ないため、基地局装置と常時無線接続していなくてもよい。しかし、これらの装置の通信頻度によっては、通信が発生する毎に基地局装置と無線接続を行うことは、通信毎に電力を消費し、電力効率が良くない場合がある。そこで、次世代(例えば、5G(第5世代移動体通信))の通信規格においては、基地局装置と無線接続しておらず、基地局装置の通信エリア内に在圏している状態(例えば、IDLE状態)と、基地局装置と無線接続し、無線通信が可能である状態(例えば、CONNECTED状態)との中間の状態で、CONNECTED状態に遷移することなく、少ないデータ量の通信を行うことができるINACTIVE状態が検討されている。
通信システムにおける中間の状態に関する技術については、以下の特許文献1,2に記載されている。
特開2016−154339号公報 特開2016−187224号公報
しかし、INACTIVE状態の端末装置が、無線通信中の基地局装置と異なる通信方式(RAT:Radio Access Technology)の基地局装置(例えば、4G(第4世代移動体通信)の基地局装置)に移動する場合がある。
INACTIVE状態の端末装置が、例えば、セルリセレクションで基地局装置を移動し、移動先の基地局装置でIDLE状態になったとする。この場合、端末装置は、移動先の基地局装置に対してTAU(Tracking Area Update)手順を行うことで、基地局装置に対して位置情報の更新を行う。
一方、INACTIVE状態の端末装置が、例えば、RAT間ハンドオーバで基地局装置を移動し、移動先の基地局装置でCONNECTED状態になったとする。この場合、端末装置と移動元及び移動先の基地局装置との間でRAT間ハンドオーバ手順を実施する。
上述したように、いずれの場合においても、INACTIVE状態の端末装置が旧バージョンの基地局装置に移動する場合、移動のための手順が必要であり、手順を実行することに伴うメッセージの送受信が必要となる。当該メッセージの送受信を行うことで、端末装置は電力を消費し、無線リソースを使用する。
そこで、端末装置の他RATの基地局装置への移動に伴う移動手順を抑制する第1基地局装置、端末装置、無線通信システム、及び端末移動方法を提供する。
1つの側面では、端末装置と、第1通信方式の基地局装置と、前記第1通信方式とは異なる第2通信方式の他の基地局装置を有し、前記基地局装置及び前記他の基地局装置は前記端末装置の通信を中継する無線通信システムにおける前記基地局装置であって、前記基地局装置に対する前記端末装置の状態であって、前記第2通信方式では対応しない状態である第1状態の端末装置から、前記端末装置の移動先での状態を示す移動先状態を受信する受信部と、前記端末装置が前記他の基地局装置に移動するとき、前記移動先状態及び前記端末装置の通信経路に関するコンテキスト情報を、前記他の基地局装置に送信する送信部とを有する。
一開示は、端末装置の他RATの基地局装置への移動に伴う移動手順を抑制する。
図1は、無線通信システム10の構成例を示す図である。 図2は、第1基地局装置200に接続する端末装置100の状態遷移の例を示す図である。 図3は、第1基地局装置200の構成例を示す図である。 図4は、第2基地局装置300の構成例を示す図である。 図5は、端末装置100の構成例を示す図である。 図6は、無線通信システム10における端末移動処理のシーケンスの例を示す図である。 図7は、移動要求受信処理S103の処理フローチャートの例を示す図である。 図8は、移動確認受信処理S105の処理フローチャートの例を示す図である。 図9は、端末装置100が指定状態としてCONNECTEDを指定した場合の端末移動処理のシーケンスの例を示す図である。 図10は、端末装置100が指定状態としてCONNECTEDを指定した場合の端末移動処理のシーケンスの例を示す図である。 図11は、端末装置100が基地局装置を移動するときの、指定状態判定処理を行うシーケンスの例を示す図である。 図12は、指定状態判定処理S401の処理フローチャートの例を示す図である。 図13は、無線通信システム10における端末移動処理のシーケンスの例を示す図である。 図14は、指定状態判定処理S501の処理フローチャートの例を示す図である。 図15は、指定パラメータ一覧の例を示す図である。 図16は、移動要求受信処理S503の処理フローチャートの例を示す図である。 図17は、移動確認受信処理S505の処理フローチャートの例を示す図である。 図18は、無線通信システム10における端末移動処理のシーケンスの例を示す図である。 図19は、移動要求受信処理S602の処理フローチャートの例を示す図である。 図20は、無線通信システム10における端末移動処理のシーケンスの例を示す図である。
以下、本実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。本明細書における課題及び実施例は一例であり、本願の権利範囲を限定するものではない。特に、記載の表現が異なっていたとしても技術的に同等であれば、異なる表現であっても本願の技術を適用可能であり、権利範囲を限定するものではない。
[第1の実施の形態]
第1の実施の形態について説明する。
<無線通信システムの構成例>
図1は、無線通信システム10の構成例を示す図である。無線通信システム10は、端末装置100、第1基地局装置200、第2基地局装置300、及びNR−CN(New Radio-Core Network)400を有する。
端末装置100は、例えば、スマートフォンやタブレット端末などの移動体通信装置である。端末装置100は、例えば、第1基地局装置200又は第2基地局装置300と無線接続し、外部ネットワークや他の通信装置と通信を行う。
第1基地局装置200は、第1通信方式(例えば、5G)の基地局装置である。第1基地局装置200は、端末装置100と無線接続し、端末装置100の行う通信を中継する、例えば、gNodeBである。第1基地局装置200は、通信エリアA200を有する。通信エリアは、第1基地局装置200が、端末装置100と無線接続することができる範囲である。
第2基地局装置300(他の基地局装置)は、第1通信方式とは異なる第2通信方式(例えば、4G)の基地局装置である。第2基地局装置300は、端末装置100と無線接続し、端末装置100の行う通信を中継する、eNodeB(evolved Node B)である。第2基地局装置300は、通信エリアA300を有する。
NR−CN400は、第1基地局装置200及び第2基地局装置300を管理し、外部ネットワークと端末装置100の通信を中継するコアネットワーク、又は制御装置である。NR−CN400は、例えば、MME(Mobility Management Entity)や、S−GW(Serving Gateway)を有する。また、NR−CN400は、例えば、異なる通信方式の基地局装置である第2基地局装置300及び第1基地局装置200を接続することで、端末装置100の基地局装置間(第1基地局装置200と第2基地局装置300)の移動を実現する。
第2通信方式における、端末装置100と第2基地局装置300との接続状態を示す状態は、IDLE状態及びCONNECTED状態がある。
IDLE状態は、例えば、端末装置100が第2基地局装置300の通信エリア200A内に在圏しており、第2基地局装置300が端末装置100の位置情報を認識している状態である。第2基地局装置300は、例えば、IDLE状態の端末装置100に対して着信があった場合、ページングを使用して端末装置100を呼び出すことができる。端末装置100は、例えば、データ通信を行わない待ち受け時に、IDLE状態となる。
CONNECTED状態は、例えば、端末装置100と第2基地局装置300が無線接続し、端末装置100と第2基地局装置300間でパケットの送受信などのデータ通信を行うことができる状態である。端末装置100は、例えば、音声通話やデータ通信を行うとき、CONNECTTED状態となる。
第1通信方式における、端末装置100と第1基地局装置200との接続状態を示す状態は、IDLE状態及びCONNECTED状態に加え、INACTIVE状態がある。
INACTIVE状態は、例えば、端末装置100がCONNECTED状態に遷移することなく、所定データ量(例えば、CONNECTED状態において通信可能なデータ量より少ないデータ量)の通信を行うことができる状態である。INACTIVE状態の端末装置100は、例えば、INACTIVE状態における識別子であるResumeID(identifier)が第1基地局装置200から割り当てられる。INACTIVE状態の端末装置100は、例えば、INACTIVE状態の端末装置100が使用するINACTIVE状態の端末装置専用の周波数帯域を使用し、RRC(Radio Resource Control)レイヤのコネクションを確立することなく、第1基地局装置200にデータを送信することができる。INACTIVE状態は、端末装置100と第1基地局装置200との間は、無線接続していない状態(IDLE状態と同様)であるが、第1基地局装置200とNR−CN400間のセッションは維持(保持)されている状態である。
図2は、第1基地局装置200に接続する端末装置100の状態遷移の例を示す図である。第2基地局装置300における端末装置100の状態は、IDLE状態及びCONNECTED状態の2状態であるが、第1基地局装置200における端末装置100の状態は、さらに、INACTIVE状態を有する。
例えば、第2基地局装置300における端末装置100の状態遷移は、IDLE状態からCONNECTED状態、又はCONNECTED状態からIDLE状態である(T1)。しかし、第1基地局装置200における端末装置100の状態遷移は、遷移T1に加え、INACTIVE状態に遷移する、又はINACTIVE状態から遷移する遷移T2、及び遷移T3が存在する。
端末装置100は、例えば、電源を通電させたとき、近接する第1又は第2基地局装置に位置情報を送信し、初期状態であるIDLE状態となる。端末装置100は、第1基地局装置200と通信を行うとき、IDLE状態から、例えば、INACTIVE状態に遷移する(T2)。一方、端末装置100は、INACTIVE状態における通信を終了すると、INACTIVE状態からIDLE状態に遷移する(T2)。なお、INACTIVE状態は、例えば、RRCコネクションを確立していない(無線接続していない)状態であるため、CONNECTED状態に比べて消費電力が低い。そのため、端末装置100は、通信が終了してもIDLE状態に遷移せず、INACTIVE状態を維持してもよい。
また、第1基地局装置200と大量のデータ通信を行うとき、INACTIVE状態からCONNECTED状態に遷移する(T3)。一方、端末装置100は、第1基地局装置200との大量のデータ通信を終了すると、CONNECTED状態からINACTIVE状態に遷移する(T3)。端末装置100は、例えば、通信するデータ量に応じて、INACTIVE状態とCONNECTED状態のどちらの状態に遷移するかを決定してもよい。
なお、第1基地局装置200における端末装置100の状態遷移は、IDLE状態とINACTIVE状態の遷移T2、及びINACTIVE状態とCONNECTED状態の遷移T3の、両方向全ての状態遷移を実装されなくてもよい。例えば、端末装置100は、INACTIVE状態とCONNECTED状態の遷移T3が実装されていなくてもよい。
図1に戻り、端末装置100は、第1基地局装置200におけるINACTIVE状態である。そして、端末装置100は、端末装置100のユーザの移動や、周辺の電波の劣化により、第2基地局装置300に移動する。第2基地局装置300は、INACTIVE状態に対応しないため、端末装置100はINACTIVE状態を維持したまま第2基地局装置300に移動することができない。
そこで、第1の実施の形態では、端末装置100が移動後の状態を決定する。そして、移動元の第1基地局装置200は、移動先の第2基地局装置300に、位置情報などを含む端末装置100のUE(User Equipment)コンテキスト(以降、コンテキストと呼ぶ場合がある)を送信する。移動先の第2基地局装置300は、受信したコンテキストを内部メモリに記憶することで、移動後の端末装置100からコンテキストの取得を行わない。
<第1基地局装置の構成例>
図3は、第1基地局装置200の構成例を示す図である。第1基地局装置200は、CPU(Central Processing Unit)210、ストレージ220、DRAM(Dynamic Random Access Memory)などのメモリ230、NIC(Network Interface Card)240、及びRF(Radio Frequency)回路250を有する。
ストレージ220は、プログラムやデータを記憶する、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)、又はSSD(Solid State Drive)などの補助記憶装置である。ストレージ220は、通信制御プログラム221、端末移動管理プログラム222、及び端末コンテキスト情報テーブル223を記憶する。
端末コンテキスト情報テーブル223は、第1基地局装置200とIDLE状態、INACTIVE状態、又はCONNECTED状態の端末装置100(以降、第1基地局装置200配下の端末装置100と呼ぶ場合がある)のUEコンテキスト(コンテキスト情報)を、端末装置ごとに記憶するテーブルである。
UEコンテキストは、例えば、端末装置100が通信するネットワークとの通信経路の関する情報であり、端末装置100に対して設定されているベアラに関する情報や、端末装置100の無線測定に関わる設定情報などが含まれる。また、UEコンテキストには、例えば、第1基地局装置200及び第2基地局装置300(以降、基地局装置と呼ぶ場合がある)内で端末装置100を一意に識別する識別子である、PCI(Physical Cell Identifier)、C−RNTI(Cell-Radio Network Temporary Identifier)などが含まれる。また、UEコンテキストには、端末装置100の位置情報が含まれてもよい。
メモリ230は、ストレージ220に記憶されているプログラムをロードする領域である。また、メモリ230は、プログラムがデータを記憶する領域としても使用される。
NIC240は、他の基地局装置やCR−CN400を介して、外部ネットワークと接続するネットワークインターフェースである。第1基地局装置200は、NIC240介して、他の通信装置や外部ネットワークとパケットの送受信を行うことで、端末装置100の通信を中継する。
RF回路250は、端末装置100と無線接続する装置である。RF回路250は、例えば、アンテナを有し、無線接続する端末装置100と信号(電波)を送受信することで、端末装置100とデータを含むパケットの送受信を実現する。
CPU210は、通信制御プログラム221を実行することで、通信制御処理を行う。通信制御処理は、端末装置100が行う通信を中継する処理である。第1基地局装置200は、通信制御処理において、例えば、端末装置100から受信したパケットをパケットの送信先に送信する。また、第1基地局装置200は、通信制御処理において、例えば、端末装置100宛てのパケットを受信すると、端末装置100に受信したパケットを送信する。
CPU210は、端末移動管理プログラム222を実行することで、受信部及び送信部を構築し、端末移動管理処理を行う。端末移動管理処理は、第1基地局装置200の配下の端末装置100の移動管理を行う処理である。端末移動管理処理は、サブルーチンとして移動要求受信処理を有する。
また、CPU210は、端末移動管理プログラム222が有する移動要求受信モジュール2221を実行することで、受信部及び送信部を構築し、移動要求受信処理を行う。移動要求受信処理は、端末装置100から移動要求を受信したときに実行され、移動先の基地局装置に端末装置100のコンテキストを送信する処理である。
<第2基地局装置の構成例>
図4は、第2基地局装置300の構成例を示す図である。第2基地局装置300は、CPU310、ストレージ320、DRAMなどのメモリ330、NIC340、及びRF回路350を有する。
ストレージ320は、プログラムやデータを記憶する、フラッシュメモリ、HDD、又はSSDなどの補助記憶装置である。ストレージ320は、通信制御プログラム321、端末移動管理プログラム322、及び端末コンテキスト情報テーブル323を記憶する。
端末コンテキスト情報テーブル323は、第2基地局装置300とIDLE状態又はCONNECTED状態の端末装置100(以降、第2基地局装置300配下の端末装置100と呼ぶ場合がある)のコンテキスト情報を、端末装置ごとに記憶するテーブルである。
メモリ330は、ストレージ220に記憶されているプログラムをロードする領域である。また、メモリ330は、プログラムがデータを記憶する領域としても使用される。
NIC340は、他の基地局装置やCR−CN400を介して、外部ネットワークと接続するネットワークインターフェースである。
RF回路350は、端末装置100と無線接続する装置である。RF回路350は、例えば、アンテナを有し、無線接続する端末装置100と信号(電波)を送受信することで、端末装置100とデータを含むパケットの送受信を実現する。
CPU310は、通信制御プログラム321を実行することで、通信制御処理を行う。通信制御処理は、第1基地局装置200の有する通信制御処理と同様の処理である。通信制御処理は、サブルーチンとして移動確認受信処理を有する。
CPU310は、端末移動管理プログラム322を実行することで、端末移動管理処理を行う。端末移動管理処理は、第2基地局装置300の配下の端末装置100の移動管理を行う処理である。端末移動管理処理は、サブルーチンとして移動確認受信処理を有する。
また、CPU310は、端末移動管理プログラム322が有する移動確認受信モジュール3221を実行することで、移動確認受信処理を行う。移動確認受信処理は、移動元の基地局装置から移動確認を受信したときに実行され、自基地局装置の処理負荷や配下の端末装置の数などに応じて、端末装置100の移動を許可するか否かを決定する処理である。また、第2基地局装置300は、移動確認受信処理において、端末装置100の移動を許可する場合、受信した端末装置100のコンテキストを内部テーブル(端末コンテキスト情報テーブル323)に記憶する。
<端末装置の構成例>
図5は、端末装置100の構成例を示す図である。端末装置100は、CPU110、ストレージ120、DRAMなどのメモリ130、及びRF回路150を有する。
ストレージ120は、プログラムやデータを記憶する、フラッシュメモリ、HDD、又はSSDなどの補助記憶装置である。ストレージ120は、通信プログラム121、品質監視プログラム122を記憶する。
CPU110は、通信プログラム121を実行することで、通信処理を行う。通信処理は、基地局装置200を介して、外部ネットワークや他の通信装置と通信を行う処理である。端末装置100は、通信処理において、例えば、基地局装置を介して、通信相手の通信装置にパケットを送信する。また、端末装置100は、通信処理において、例えば、基地局装置を介して、通信相手の通信装置からパケットを受信する。
CPU110は、品質監視プログラム122を実行することで、決定部及び移動先状態送信部を構築し、品質監視処理を行う。品質監視処理は、基地局装置から受信する電波の受信品質、例えば、受信電力やFER(Frame Err Rate)などを測定し、監視する処理である。端末装置100は、例えば、受信品質が所定値以下となったとき(品質劣化が発生したとき)、他の基地局装置に移動することを要求する移動要求を、通信する基地局装置に送信する。また、端末装置100は、例えば、定期的に測定した受信品質を、通信する基地局装置に送信する。なお、定期的に送信される受信品質は、移動要求に含めてもよい。
また、CPU110は、品質監視プログラム122が有する移動要求送信モジュール1221を実行することで、移動先状態送信部を構築し、移動要求送信処理を行う。移動要求送信処理は、定期的、又は品質劣化が発生したとき、通信する基地局装置に移動要求を送信する処理である。
また、CPU110は、品質監視プログラム122が有する指定状態判定モジュール1222を実行することで、決定部を構築し、指定状態判定処理を行う。指定状態判定処理は、端末装置100が第1基地局装置200から第2基地局装置300への移動要求を送信するとき、移動先での状態(以降、指定状態と呼ぶ場合がある)を判定する処理である。端末装置100は、指定状態判定処理において、例えば、自装置の実施する通信の特性や、周辺の電波環境などに応じて、指定状態を判定(決定)する。
<端末移動処理>
図6は、無線通信システム10における端末移動処理のシーケンスの例を示す図である。端末装置100は、第1基地局装置200とINACTIVE状態であり(S101)、INACTIVE状態における端末装置100を識別するResumeIDである「Y」(例えば、数字)を第1基地局装置200から割り当てられている。そして、端末装置100は、例えば、第1基地局装置200から受信する信号の品質劣化(無線品質が基準値未満となる)の発生を検出し、第2基地局装置300への移動を要求する移動要求を、第1基地局装置200に送信する(S102)。移動要求は、例えば、移動先の基地局装置(第2基地局装置300)の識別子、指定状態、及びResumeIDを含むメッセージである。第6においては、移動要求S102は、第2基地局装置300の識別子「300」、指定状態「IDLE」、及びResumeID「Y」を含む。
第1基地局装置200は、端末装置100から移動要求を受信すると、移動要求受信処理を行う(S103)。
図7は、移動要求受信処理S103の処理フローチャートの例を示す図である。第1基地局装置200は、移動要求に含まれるResumeIDに対応する(すなわち、端末装置100に対応する)コンテキスト、及び移動要求に含まれる指定状態を含む移動確認を生成する(S103−1)。移動確認は、移動先の第2基地局装置300に、端末装置100の移動を許可するか否かを確認するメッセージである。第1基地局装置200は、ResumeIDに対応するコンテキストを、端末コンテキスト情報テーブルから抽出する。
第1基地局装置200は、生成した移動確認を移動先の基地局装置に送信する(S103−2)。そして、第1基地局装置200は、移動確認結果を移動先の基地局装置から受信するのを待ち受ける(S103−3のNo)。第1基地局装置200は、移動確認結果を受信すると(S103−3のYes)、移動確認結果を確認する(S103−4)。
第1基地局装置200は、移動確認結果がOKである場合(S103−4のYes)、端末装置100の移動が許可されたと判定し、移動要求のResumeIDに対応するコンテキストを削除し(S103−5)、端末装置100に移動応答(OK)を送信する(S103−6)。第1基地局装置200が移動要求のResumeIDに対応するコンテキストを削除するのは、移動先の第2基地局装置300にコンテキストを送信することで、端末装置100が移動先の第2基地局装置300に移動するためである。すなわち、端末装置100は、第1基地局装置200の配下ではなく、第2基地局装置300の配下に移動する。なお、移動応答(OK)は、端末装置100の送信する移動要求に含まれる移動先の基地局装置に、端末装置100が移動することを許可する旨のメッセージである。
一方、第1基地局装置200は、移動確認結果がOKでない場合(S103−4のNo)、端末装置100の移動が許可されないと判定し、端末装置100に移動応答(NG)を送信する(S103−7)。移動応答(NG)は、端末装置100の送信する移動要求に含まれる移動先の基地局装置に、端末装置100が移動することを許可しない旨のメッセージである。第1基地局装置200は、端末装置100が移動先の基地局装置に移動しないため、端末装置100のコンテキストを削除しない。
図6のシーケンスに戻り、第1基地局装置200は、移動要求受信処理S103において、コンテキストと指定状態を含む移動確認を第2基地局装置300に送信する(S104、図7のS103−2)。第2基地局装置300は、移動確認を受信すると、移動確認受信処理を行う(S105)。
図8は、移動確認受信処理S105の処理フローチャートの例を示す図である。第2基地局装置300は、受信した移動確認に含まれる指定状態がCONNECTEDか否かを確認する(S105−1)。
第2基地局装置300は、指定状態がCONNECTED状態である場合(S105−1のYes)、CONNECTED状態の端末装置100を増加させることができるか否かを判定する(S105−2)。第2基地局装置300は、例えば、自基地局装置が輻輳状態であったり、処理負荷が所定値以上であったりするとき、これ以上CONNECTED状態の端末装置100を増加させることはできないと判定する。
第2基地局装置300は、CONNECTED状態の端末装置100を増加させることができると判定すると(S105−2のYes)、移動確認に含まれるコンテキストを内部メモリ(端末コンテキスト情報テーブル323)に記憶し(S105−3)、移動確認結果(OK)を移動元の基地局装置に送信する(S105−4)。移動確認結果(OK)は、端末装置100に、移動先の基地局装置への移動を許可するメッセージである。第2基地局装置300は、移動してくる端末装置100のコンテキストを内部メモリに記憶することで、コンテキストを取得するための端末装置100との処理(所定メッセージの送受信)を省略することができる。
一方、第2基地局装置300は、CONNECTED状態の端末装置100を増加させることができないと判定すると(S105−2のNo)、移動確認結果(NG)を移動元基地局装置に送信し(S105−5)、処理を終了する。移動確認結果(NG)は、端末装置100に、移動先の基地局装置への移動を許可しないメッセージである。
図6のシーケンスに戻り、第2基地局装置300は、移動確認受信処理S105において、コンテキストを記憶し(S106、図8のS105−3)、移動確認結果(OK)を送信する(S107、図8のS105−4)。
第1基地局装置200は、移動要求受信処理S103において、移動確認結果(OK)を受信すると、端末装置100のコンテキストを削除し(S108、図7のS103−5)、移動応答(OK)を端末装置100に送信する(S109、図7のS103−6)。
端末装置100−1は、移動応答(OK)を受信すると、移動先の第2基地局装置300と、指定状態であるIDLE状態となる(S110)。ここで、端末装置100−1は、端末装置100と移動先の第2基地局装置300間のコンテキストを確立する処理や、TAU手順を行わない。これは、移動先の第2基地局装置300が端末装置100のコンテキストを記憶しているため、コンテキストを確立する処理や、TAU手順を実行する必要がないためである。
第1の実施の形態では、INACTIVE状態の端末装置100は、INACTIVE状態に対応しない第2基地局装置300に移動するとき、移動先の状態を指定する。これにより、端末装置100は、移動先の基地局装置で適切な状態に遷移することができる。
また、第1の実施の形態では、移動元の第1基地局装置200は、端末装置100が移動するとき、移動先の第2基地局装置300に端末装置100のコンテキストを引き継ぐ。これにより、端末装置100の移動後のコンテキスト確立手順やTAU手順を省略することができる。従って、端末装置100の省電力化や、手順実行による無線リソース使用量の削減が実現できる。
<第1の変形例>
第1の変形例では、端末装置100がCONNECTED状態を指定状態とし、CONNETED状態に遷移する処理について説明する。
図9は、端末装置100が指定状態としてCONNECTEDを指定した場合の端末移動処理のシーケンスの例を示す図である。端末装置100は、第1基地局装置200とINACTIVE状態である(S101)。端末装置100は、移動要求を第1基地局装置200に送信する(S201)。移動要求は、指定状態「CONNECTED」を含む。第1基地局装置200は、端末装置100から移動要求を受信すると、移動要求受信処理を行う(S103)。
第1基地局装置200は、移動要求受信処理S103において、コンテキストと指定状態(CONNECTED)を含む移動確認を第2基地局装置300に送信する(S202、図7のS103−2)。第2基地局装置300は、移動確認を受信すると、移動確認受信処理を行う(S105)。
第2基地局装置300は、移動確認受信処理S105において、端末装置100を自装置の配下することができるか(CONNECTED状態の端末装置100の増加が可能か)否かを判定する(図8のS105−2)。第2基地局装置300は、端末装置100を配下にすることができると判定すると(図8のS105−2のYes)、コンテキストを記憶し(S106、図8のS105−3)、移動確認結果(OK)を送信する(S107、図8のS105−4)。
第1基地局装置200は、移動要求受信処理S103において、移動確認結果(OK)を受信すると、端末装置100のコンテキストを削除し(S108、図7のS103−5)、移動応答(OK)を端末装置100に送信する(S109、図7のS103−6)。
端末装置100−1は、移動応答(OK)を受信すると、移動先の第2基地局装置300と、簡易アタッチ手順(省略手順)を行う(S203)。
簡易アタッチ手順は、例えば、端末装置100がCONNECTED状態を維持しつつ、基地局装置を移動するハンドオーバ手順から一部の手順を省略した手順である。省略する手順は、コンテキストに含まれる情報を取得(又は確立)する一部の手順である。
第2基地局装置300は、例えば、IMSI(International Mobile Subscriber Identity)の要求(取得)手順を省略することができる。IMSIは、端末装置100の契約者を識別する識別子である。IMSIの要求手順は、例えば、第2基地局装置300がIMSI要求を端末装置100に送信し、端末装置100がIMSI応答を第2基地局装置300に送信する手順である。
また、第2基地局装置300は、例えば、認証やセキュリティに関する情報の取得手順を省略することができる。認証の要求手順は、例えば、第2基地局装置300が認証要求を端末装置100に送信し、端末装置100が認証応答を第2基地局装置300に送信する手順である。また、セキュリティの要求手順は、例えば、第2基地局装置300がセキュリティ要求を端末装置100に送信し、端末装置100がセキュリティ応答を第2基地局装置300に送信する手順である。なお、RRC(Radio Resource Control)レイヤにおける暗号化の指示手順を省略してもよい。
さらに、第2基地局装置300は、例えば、MMEとS−GW間のベアラに関する情報を確立(取得)する手順を省略することができる。ベアラ情報は、例えば、第2基地局装置300とNR−CN400間のセッションに関する情報である。第2基地局装置300は、コンテキストを第1基地局装置200から受信したとき、第1基地局装置200とNR−CN400間のセッションに関する情報を、自装置(第2基地局装置300)とNR−CN400間のセッションに関する情報に変更し、内部メモリに記憶する。
さらに、第2基地局装置300は、端末装置100のCapabilityに関する情報の取得手順を省略することができる。Capabilityは、端末装置100の能力やバージョンに関する情報である。Capabilityの取得手順は、例えば、第2基地局装置300がCapability要求を端末装置100に送信し、端末装置100がCapability応答を第2基地局装置300に送信する手順である。
端末装置100は、簡易アタッチ手順を行い、第2基地局装置300とCONNECTED状態となる(S204)。
第1の実施の形態の第1の変形例では、端末装置100が移動先の基地局装置において、簡易アタッチ手順を行うことでCONNECTED状態に遷移する。これにより、通常のハンドオーバ手順よりいくつかの手順を書略することができ、端末装置100の省電力化、及び無線リソースの使用量の削減を実現できる。
<第2の変形例>
第2の変形例では、端末装置100がCONNECTED状態を指定状態とし、移動先の基地局装置が移動を許可しない場合の処理について説明する。
図10は、端末装置100が指定状態としてCONNECTEDを指定した場合の端末移動処理のシーケンスの例を示す図である。端末装置100は、第1基地局装置200とINACTIVE状態である(S101)。端末装置100は、第2基地局装置300への移動を要求する移動要求を、第1基地局装置200に送信する(S201)。移動要求は、指定状態「CONNECTED」を含む。
第1基地局装置200は、移動要求受信処理S103において、コンテキストと指定状態(CONNECTED)を含む移動確認を第2基地局装置300に送信する(S202、図7のS103−2)。第2基地局装置300は、移動確認を受信すると、移動確認受信処理を行う(S105)。
第2基地局装置300は、移動確認受信処理S105において、端末装置100を自装置の配下することができるか否かを判定する(図8のS105−2)。第2基地局装置300は、例えば、輻輳の発生や処理負荷の増大に基づき、端末装置100を配下にすることができないと判定する(図8のS105−2のNo)。第2基地局装置300は、移動確認結果(NG)を送信する(S301、図8のS105−5)。
第1基地局装置200は、移動要求受信処理S103において、移動確認結果(NG)を受信すると、移動応答(NG)を端末装置100に送信する(S302、図7のS103−7)。このとき、第1基地局装置200は、端末装置100のコンテキストを削除しない。
端末装置100−1は、移動応答(NG)を受信すると、移動元の第1基地局装置200と、INACTIVE状態を維持する。あるいは、端末装置100は、例えば、受信品質(無線品質)の劣化が発生している場合、第1基地局装置200とIDLE状態に遷移してもよい。
第1の実施の形態の第2の変形例では、端末装置100は、例えば、移動先の基地局装置に輻輳が発生している場合など、移動先の基地局装置に移動しない。そして、端末装置100は、例えば、INACTIVE状態を維持する。これにより、端末装置100は、必要な通信量が確保できない基地局装置への移動を防止でき、移動元の基地局装置とのINACTIVE状態を維持することができる。
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態では、端末装置100における指定状態判定処理について説明する。
<指定状態判定処理>
図11は、端末装置100が基地局装置を移動するときの、指定状態判定処理を行うシーケンスの例を示す図である。端末装置100は、INACTIVE状態(S101)である第1基地局装置200に送信する移動要求(S402)に含まれる指定状態を、指定状態判定処理にて決定する(S401)。
図12は、指定状態判定処理S401の処理フローチャートの例を示す図である。指定状態判定処理S401では、端末装置100は、過去所定時間における通信データ量の基づき、指定状態を決定する。
端末装置100は、過去の所定時間の通信データ量を取得する(S401−1)。過去の所定時間の通信データ量は、例えば、端末装置100が内部メモリに記憶しておく。
端末装置100は、取得した所定時間の通信データ量が閾値未満の場合(S401−2のNo)、指定状態をIDLE状態と決定する(S401−3)。一方、取得した所定時間の通信データ量が閾値以上の場合(S401−2のYes)、指定状態をCONNECTED状態と決定する(S401−4)。
端末装置100は、決定した指定状態、ResumeID,移動先基地局装置の識別子を含む移動要求を、移動元の基地局装置に送信する(S401−5)。
これにより、端末装置100は、通信データ量が少ない場合はIDLE状態、通信データ量が多い場合はCONNECTED状態に遷移し、通信データ量に応じた適切な状態に遷移することができる。
なお、端末装置100がIoT端末の場合、通信頻度や通信データ量があらかじめ決まっている場合がある。このような場合、端末装置100は、INACTIVE状態で基地局装置を移動するときであって、移動先の基地局装置がINACTIVE状態に対応していない場合の遷移先の状態を、ストレージや内部メモリに記憶しておいてもよい。この場合、端末装置100は、指定状態判定処理において、記憶している指定状態を読み出し、移動要求に含める。
[第3の実施の形態]
第3の実施の形態では、端末装置100は、移動要求に指定パラメータを含め送信する場合について説明する。
<端末移動処理>
図13は、無線通信システム10における端末移動処理のシーケンスの例を示す図である。端末装置100は、第1基地局装置200とINACTIVE状態である(S101)。端末装置100は、INACTIVE状態(S101)である第1基地局装置200に送信する移動要求(S502)に含まれる指定状態を、指定状態判定処理にて決定する(S501)。
図14は、指定状態判定処理S501の処理フローチャートの例を示す図である。図14の処理S401−1〜4は、図12の処理S401−1〜4と同様である。
端末装置100は、指定状態をCONNECTEDと決定すると(S401−4)、指定パラメータを取得する(S501−1)。指定パラメータは、例えば、端末装置100のストレージやメモリに記憶されている。そして、端末装置100は、指定状態がCONNECTEDである場合は、指定パラメータも移動要求に含め、移動要求を移動元の基地局装置に送信する(S501−2)。また、指定パラメータは、端末装置100の特性によって決定されてもよい。特性とは、例えば、通信頻度、通信データ量、移動の有無などであり、端末装置100が通信において享受、又は提供するサービス内容に応じた端末装置100の特徴である。
図15は、指定パラメータ一覧の例を示す図である。端末装置100は、例えば、DRX(Discontinuous Reception:間欠受信)の時間間隔を指定する。端末装置100が、送信専用の端末装置である場合、受信間隔を長い時間(又は受信しない)を指定する。
また、端末装置100は、ue−InactiveTimeを指定する。第2基地局装置は、端末装置100と通信を行わない無通信の時間を監視し、無通信がue−InactiveTimeで指定された時間継続すると、端末装置100とのRRCコネクション(無線におけるセッション)を解放(リリース)する通信監視を行う。端末装置100が、例えば、月に1回程度しか通信を行わない、通信頻度が低いIoT端末である場合、短い時間でRRCコネクションをリリースするよう指定する。
さらに、端末装置100は、ReportConfigEUTRAに関する情報を指定する。ReportConfigEUTRAは、受信品質の測定内容や、測定結果を含む品質報告を送信する送信周期が設定される情報である。端末装置100が移動しない端末装置である場合、受信品質の変化が発生する可能性は低いため、測定しないように指定する。
さらに、端末装置100は、CQI(Channel Quality Indicator)―ReportConfigに関する情報を指定する。CQI―ReportConfigは、CQI(品質報告)の報告周期(送信周期)や測定内容が設定される情報である。端末装置100が移動しない端末装置である場合、CQIの変化が発生する可能性は低いため、測定(もしくは報告)しないように指定する。
図13のシーケンスに戻り、端末装置100は、指定状態判定処理S501において、指定状態を「CONNECTED」、指定パラメータを「Z」(Zは、図15に示すパラメータの組み合わせ、又は1つである)を含む移動要求を送信する(S502、図14のS501−2)。第1基地局装置200は、端末装置100から移動要求を受信すると、移動要求受信処理を行う(S503)。
図16は、移動要求受信処理S503の処理フローチャートの例を示す図である。図16の処理S103−2〜7は、図7の処理S103−2〜7と同様である。第1基地局装置200は、ResumeIDに対応するコンテキスト、指定状態に加え、移動要求に指定パラメータが含まれている場合、移動要求に含まれる指定パラメータを含む移動確認を生成する(S503−1)。
図13のシーケンスに戻り、第1基地局装置200は、移動要求受信処理S503において、指定パラメータを含む移動確認を第2基地局装置300に送信する(S504、図16のS103−2)。第2基地局装置300は、移動確認を受信すると、移動確認受信処理を行う(S505)。
図17は、移動確認受信処理S505の処理フローチャートの例を示す図である。図17の処理S105−1〜5は、図8の処理S105−1〜5と同様である。第2基地局装置300は、移動確認のコンテキストに加え(S105−4)、指定パラメータを内部メモリに記憶する(S505−1)。
図13のシーケンスに戻り、第2基地局装置300は、移動確認受信処理S505において、コンテキスト及び指定パラメータを内部メモリに記憶する(S506、図17のS105−4及びS505−1)。そして、第2基地局装置300は、移動確認受信処理S505において、移動確認結果(OK)を第1基地局装置200に送信する(S107)。以降、図13のシーケンスの処理S108、S109、S203、S204は、図9のシーケンスの処理S108、S109、S203、S204と同様である。
なお、端末装置100は、第2基地局装置300とのCONNECTED状態において、指定パラメータに応じた処理を行う。
第3の実施の形態では、端末装置100と移動先の第2基地局装置300との間で、指定パラメータを共有する。これにより、端末装置100は、さらなる省電力を実現することができる。
[第4の実施の形態]
第4の実施の形態では、端末装置100は、定期的に移動要求を送信する。第1基地局装置200は、端末装置100の移動について判定を行う。
<端末移動処理>
図18は、無線通信システム10における端末移動処理のシーケンスの例を示す図である。端末装置100は、第1基地局装置200とINACTIVE状態である(S101)。端末装置100は、例えば、定期的に移動要求を第1基地局装置200に送信する(S601)。
第1基地局装置200は、端末装置100から移動要求を受信すると、移動要求受信処理を行う(S602)。
図19は、移動要求受信処理S602の処理フローチャートの例を示す図である。第1基地局装置200は、端末装置100の移動契機が発生したか否かを判定する(S602−1)。第1基地局装置200は、例えば、移動要求に含まれる、端末装置100による受信品質の測定結果に基づき、端末装置100の移動契機を判定する。また、第1基地局装置200は、例えば、端末装置100から受信した信号の受信品質に基づき、端末装置100の移動契機を判定する。もしくは、第1基地局装置200は、端末装置100の受信品質及び第1基地局装置200の受信品質の両方に基づき、端末装置100の移動契機を判定してもよい。
第1基地局装置200は、端末装置100の移動契機が発生したと判定すると(S602−Yes)、処理S103−1〜7を行う。図19の処理S103−1〜7は、図7の処理S103−1〜7と同様の処理である。
一方、第1基地局装置200は、端末装置100の移動契機が発生していないと判定すると(S602−No)、処理を終了する。
図18のシーケンスに戻り、第1基地局装置200は、移動要求受信処理S602において、端末装置100の移動契機は発生していないと判定し(図19のS602−1のYes)、処理を終了する。
そして、あるタイミングから無線品質の劣化(無線品質が基準値未満となる)が発生する(S604)。このとき、第1基地局装置200は、移動要求を受信し(S605)、移動要求受信処理を行う(S602)。
第1基地局装置200は、移動要求受信処理S602において、無線品質の劣化による端末装置100の移動契機が発生していると判定し(図19のS602−1のYes)、移動確認を第2基地局装置300に送信する(S606、図19のS103−2)。以降、図18の処理S105〜110は、図6の処理S105〜110と同様である。
第4の実施の形態において、端末装置100は、移動先での状態に加え、移動先で使用するパラメータを指定する。これにより、端末装置100は、移動先の基地局装置において、より適切な通信を行うことができる。
[第5の実施の形態]
第5の実施の形態において、端末装置100は、IDLE状態及びCONNECTED状態とは異なる中間状態を指定状態とする。中間状態は、例えば、第1通信方式におけるINACTIVE状態と近似する(又は同等の)状態であり、第2通信方式における第2基地局装置300が対応する状態である。
<端末移動処理>
図20は、無線通信システム10における端末移動処理のシーケンスの例を示す図である。端末装置100は、第1基地局装置200とINACTIVE状態である(S101)。端末装置100は、指定状態を中間状態(図20においてはNEW)とした移動要求を、第1基地局装置200に送信する(S701)。第1基地局装置200は、端末装置100から移動要求を受信すると、移動要求受信処理を行う(S103)。
第1基地局装置200は、移動要求受信処理S103において、コンテキストと指定状態(中間状態)を含む移動確認を第2基地局装置300に送信する(S702、図7のS103−2)。第2基地局装置300は、移動確認を受信すると、移動確認受信処理を行う(S105)。以降、図20の処理S105〜109は、図6の処理S105〜109と同様である。
端末装置100は、移動応答(OK)を受信し(S109)、第2基地局装置300と中間状態に遷移する(S703)。
例えば、第1通信方式が5Gに準拠した方式であり、第2通信方式が4Gに準拠した通信であるとする。5Gで提案されるINACTIVE状態は、4Gにおいては対応しない状態である。そこで、4Gにおいて、5GのINACTIVE状態に近似する(又は同じ)中間状態を定義し、第2基地局装置300が中間状態に対応することで、端末装置100は、移動先の第2基地局装置300で、INACTIVE状態と近似する(又は同じ)中間状態に遷移することが可能となる。例えば、INACTIVE状態において、端末装置100と第1基地局装置200との無線セッション(例えば、RRCセッション)を確立していないとすると、第2基地局装置300との無線セッションも確立しないため、処理S702においては、TAU手順や無線セッションの確立処理を省略することができる。
10…無線通信システム
100…端末装置
110…CPU
120…ストレージ
121…通信プログラム
122…品質監視プログラム
1221…移動要求送信モジュール
1222…指定状態判定モジュール
130…メモリ
150…RF回路
200…第1基地局装置
210…CPU
220…ストレージ
221…通信制御プログラム
222…端末移動管理プログラム
2221…移動要求受信モジュール
223…端末コンテキスト情報テーブル
230…メモリ
240…NIC
250…RF回路
300…第2基地局装置
310…CPU
320…ストレージ
321…通信制御プログラム
322…端末移動管理プログラム
3221…移動確認受信モジュール
323…端末コンテキスト情報テーブル
330…メモリ
340…NIC
350…RF回路
400…NR−CN

Claims (16)

  1. 端末装置と、第1通信方式の基地局装置と、前記第1通信方式とは異なる第2通信方式の他の基地局装置を有し、前記基地局装置及び前記他の基地局装置は前記端末装置の通信を中継する無線通信システムにおける前記基地局装置であって、
    前記基地局装置に対する前記端末装置の状態であって、前記第2通信方式では対応しない状態である第1状態の端末装置から、前記端末装置の移動先での状態を示す移動先状態を受信する受信部と、
    前記端末装置が前記他の基地局装置に移動するとき、前記移動先状態及び前記端末装置の通信経路に関するコンテキスト情報を、前記他の基地局装置に送信する送信部とを有する
    基地局装置。
  2. 前記第1状態は、前記基地局装置が、前記基地局装置及び前記他の基地局装置を制御する制御装置と前記基地局装置間の、前記端末装置の通信に関するセッションを保持する状態である
    請求項1記載の基地局装置。
  3. 前記第1状態は、INACTIVE状態である
    請求項1記載の基地局装置。
  4. 前記送信部は、さらに、
    前記端末装置が前記他の基地局装置に移動することを許可するか否か確認する移動確認を前記他の基地局装置に送信し、
    前記他の基地局装置から前記移動確認の結果を受信し、
    前記受信した移動確認の結果を前記端末装置に送信し、
    前記移動確認の結果において前記端末装置の移動が許可された場合、前記端末装置のコンテキスト情報を削除する、
    請求項1記載の基地局装置。
  5. 前記送信部は、前記端末装置と前記基地局装置間の無線品質が基準値未満であるとき、前記端末装置が前記他の基地局装置に移動するときと判定する
    請求項1記載の基地局装置。
  6. 前記送信部は、前記端末装置と前記基地局装置間の無線品質が基準値未満である場合に送信される前記移動先状態を前記端末装置から受信したとき、前記端末装置が前記他の基地局装置に移動するときと判定する
    請求項1記載の基地局装置。
  7. 前記受信部は、さらに、前記端末装置が移動先で使用するパラメータを前記端末装置から受信し、
    前記送信部は、さらに、前記パラメータを前記他の基地局装置に送信する
    請求項1記載の基地局装置。
  8. 端末装置と、第1通信方式の基地局装置と、前記第1通信方式とは異なる第2通信方式の他の基地局装置を有し、前記基地局装置及び前記他の基地局装置は前記端末装置の通信を中継する無線通信システムにおける端末装置であって、
    前記端末装置が、前記基地局装置に対する状態であって、前記第2通信方式では対応しない状態である第1状態である場合、前記端末装置の移動先での状態を示す移動先状態を決定する決定部と、
    前記基地局装置に前記移動先状態を送信する移動先状態送信部を有する
    端末装置。
  9. 前記決定部は、前記端末装置の所定時間における通信データ量に基づき、前記移動先状態を決定する
    請求項記載の端末装置。
  10. 前記決定部は、さらに、前記端末装置が移動先で使用するパラメータを決定し、
    前記移動先状態送信部は、前記決定したパラメータを前記基地局装置に送信する
    請求項記載の端末装置。
  11. 前記決定部は、前記端末装置の有する特性に応じて、前記パラメータを決定する
    請求項10記載の端末装置。
  12. 端末装置と、
    前記端末装置の通信を中継する第1通信方式の基地局装置と、
    前記端末装置の通信を中継する前記第1通信方式とは異なる第2通信方式の他の基地局装置を有し、
    前記端末装置は、前記基地局装置に対する前記端末装置の状態であって、前記第2通信方式では対応しない状態である第1状態であるとき、前記端末装置の移動先での状態を示す移動先状態を前記基地局装置に送信し、
    前記基地局装置は、前記端末装置が前記他の基地局装置に移動するとき、受信した移動先状態及び前記端末装置の通信経路に関するコンテキスト情報を、前記他の基地局装置に送信し、
    前記他の基地局装置は、受信した前記端末装置のコンテキスト情報を記憶する
    無線通信システム。
  13. 前記移動先状態が第2状態である場合、
    前記他の基地局装置は、前記コンテキスト情報に含まれる情報の取得手順を省略した省略手順を実施し、前記端末装置を前記第2状態に遷移させる
    請求項12記載の無線通信システム。
  14. 前記第2状態は、前記端末装置と前記他の基地局装置間で無線セッションを確立しないIDLE状態である
    請求項13記載の無線通信システム。
  15. 前記第2状態は、前記端末装置と前記他の基地局装置間で所定データ量以上の通信を行うことができるCONNECTED状態である
    請求項13記載の無線通信システム。
  16. 端末装置と、第1通信方式の基地局装置と、前記第1通信方式とは異なる第2通信方式の他の基地局装置を有し、前記基地局装置及び前記他の基地局装置は前記端末装置の通信を中継する無線通信システムにおける前記基地局装置における端末移動方法であって、
    前記基地局装置に対する前記端末装置の状態であって、前記第2通信方式では対応しない状態である第1状態の端末装置から、前記端末装置の移動先での状態を示す移動先状態を受信し、
    前記端末装置が前記他の基地局装置に移動するとき、前記移動先状態及び前記端末装置の通信経路に関するコンテキスト情報を、前記他の基地局装置に送信する
    端末移動方法。
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