JP7213897B2 - 核酸ユニットとその高分子核酸及びその応用 - Google Patents

核酸ユニットとその高分子核酸及びその応用 Download PDF

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Description

本発明は、核酸技術分野に関し、特に、新型構造の核酸ユニットとそれの自己組織化した一つまたは複数の目的遺伝子の発現を干渉することのできる高分子核酸に関する。
CON(相補的オリゴヌクレオチド)技術によって、人工合成されたオリゴヌクレオチド分子が配列の相補性によって標的分子と結合し標的分子の生物特性を変更することができるようになった。CON技術は、RNAi(RNA干渉)技術と、ASO(アンチセンスオリゴヌクレオチド)技術との2種類を含み、現在、すでに機能ゲノム学研究に汎用されていて、小分子化合物及び生物学的製剤以外の第3の治療手段になる可能性がある。例えば、ホモ接合型家族性高コレステロール血症(homozygous familial hypercholesterolemia、FoFH)を治療するためのmipomersenは、Genzymeにより研究開発された合成されたチオリン酸オリゴヌクレオチドであり、Apo B-100タンパクmRNAのコード領域と相補的にペアリングすることで、Apo B-100タンパク(LDLとVLDLの主なアポリポ蛋白)の翻訳合成を抑制して、FoFH患者のLDL-C、TC、Non-HDL-Cレベルを有効に下げる。CON技術がある程度の成功を取得したが、該技術にはいまだに改善すべきものがある。例えば、伝統的なRNAi試薬には、1)合成工程が複雑で、生産コストが比較的に高く、2)エンドヌクレアーゼとエキソヌクレアーゼに対して非常に敏感であり、安定性が高くなく、3)抑制の有効率が高くなく、単一の分子によっても標的遺伝子の発現を抑制できることを保証できず、4)主にセンス鎖からの非特異的な活性による副作用があり、5)細胞、特に動物の体内に導入しにくい問題がある。
ナノ技術は直径が1~100nmナノ範囲内である物質の性質及び応用を研究する。ナノ構造の物質が有する小サイズ効果、表面効果、高拡散性等の特性は、科学研究や技術応用のために新領域を開いた。オリゴヌクレオチド構造は柔軟性を有し、例えばRNA構造の場合、自己組織化してナノ構造を形成することができる。DNAとRNAを代表とする核酸ナノ技術は、ナノ技術分野が発展すべき新しい方向である。
本発明が解決しようとする技術課題は、如何に標的遺伝子の発現を抑制または低下または干渉するかである。
上記技術課題を解決するため、本発明はまず、標的遺伝子の発現を抑制または低下または干渉するための高分子核酸分子を提供する。
本発明による標的遺伝子の発現を抑制または低下または干渉するための高分子核酸分子は、n本のX型核酸分子からなる。
前記X型核酸分子それぞれは、5’末端から順に標的断片1、標的断片2、リンカー断片3からなる。前記X型核酸分子それぞれは、標的断片1がその隣り合うX型核酸分子のリンカー断片3と相補的にペアリングする。具体的には、n本のX型核酸分子をそれぞれ、X1ユニット、X2ユニット、X3ユニット、…、Xn-1ユニット、Xnユニットと称す。前記X1ユニットのリンカー断片3が前記X2ユニットの標的断片1と相補的にペアリングし(完全相補)、前記X2ユニットのリンカー断片3が前記X3ユニットの標的断片1と相補的にペアリングし(完全相補)、類似に、前記Xn-1ユニットのリンカー断片3が前記Xnユニットの標的断片1と相補的にペアリングし(完全相補)、前記Xnユニットのリンカー断片3が前記X1ユニットの標的断片1と相補的にペアリングする(完全相補)。各前記X型核酸分子の標的断片1は他のX型核酸分子の配列といずれも相補しない。
前記高分子核酸分子それぞれは、標的断片1と標的断片2がいずれも標的遺伝子と相補的にペアリングし、前記高分子核酸分子それぞれは標的断片1と標的断片2によって標的遺伝子の特定の配列と結合して、標的遺伝子の発現に対する抑制または低下または干渉を実現する。ある特定の状況で、標的遺伝子の配列と相補する領域はリンカー断片3の配列の一部までに延長することができる。同一のX型核酸分子における標的断片1と標的断片2は、同一であることができれば、異なることもできる。2本の異なるX型核酸分子における標的断片1または標的断片2は同一であることができれば、異なることもできる。
前記X型核酸分子それぞれは、長さが同じである(構造も同じである)。
前記nは、3以上の整数である。
本発明の具体的な実施例において、前記n本のX型核酸分子は、順に末端がつながり(前のX型核酸分子のリンカー断片3が次の隣り合うX型核酸分子の標的断片1と相補することで実現される)、最終的に環状の二次構造を有する高分子核酸分子を形成する。
上記高分子核酸分子において、前記n本のX型核酸分子はさらに、線形構造を有する高分子核酸分子を形成することができ、前記線形構造を有する高分子核酸分子はH1型核酸分子とHn型核酸分子からなるH型核酸分子をさらに含む。
n本のX型核酸分子をそれぞれ、X1ユニット、X2ユニット、X3ユニットと、…、Xn-1ユニット、Xnユニットと称する。前記X1ユニットのリンカー断片3が前記X2ユニットの標的断片1と相補的にペアリングし、前記X2ユニットのリンカー断片3が前記X3ユニットの標的断片1と相補的にペアリングし、類似に、前記Xn-1ユニットのリンカー断片3が前記Xnユニットの標的断片1と相補的にペアリングする。そして前記H1型核酸分子が前記X1ユニットの標的断片1と相補的にペアリングし、前記Hn型核酸分子が前記Xnユニットのリンカー断片3と相補的にペアリングする。
さらに、前記H型核酸分子は5’末端または3’末端にHy断片をさらに含み、前記H型核酸分子はHx断片とHy断片からなる。
前記H1型核酸分子と前記X1ユニットとの相補領域は前記X1ユニットの標的断片2の配列の一部または全部までに延長することができ、前記Hn型核酸分子と前記Xnユニットとの相補領域は前記Xnユニットの標的断片2の配列の一部分または全部までに延長することができる。
前記H1型核酸分子のHx断片は前記X1ユニットの標的断片1と相補的にペアリングし、前記Hn型核酸分子のHx断片は前記Xnユニットのリンカー断片3と相補的にペアリングし、前記Hy断片は前記X1ユニットまたは前記Xnユニットの標的断片2における5’末端または3’末端からの一つ、二つまたは複数の連続する核酸分子と相補的にペアリングする。
上記高分子核酸分子において、環状構造を有する高分子核酸分子は、n本の前記X型核酸分子における標的断片2の逆相補配列であるn個の断片が順に接続されてなるC型核酸分子をさらに含む。具体的には、前記C型核酸分子は3’末端から、順に帽端(キャッピングされた端)断片1、帽端断片2、帽端断片3、…、帽端断片Cn-1、帽端断片nからなる。なお、n本のX型核酸分子をそれぞれX1ユニット、X2ユニット、X3ユニット、…、Xn-1ユニット、Xnユニットと称す。
前記X1ユニットのリンカー断片3は前記X2ユニットの標的断片1と相補的にペアリングし、前記X2ユニットのリンカー断片3は前記X3ユニットの標的断片1と相補的にペアリングし、類似に、前記Xn-1ユニットのリンカー断片3が前記Xnユニットの標的断片1と相補的にペアリングし、前記Xnユニットのリンカー断片3が前記X1ユニットの標的断片1と相補的にペアリングし、前記帽端断片1が前記X1ユニットの標的断片2と相補的にペアリングし、前記帽端断片2が前記X2ユニットの標的断片2と相補的にペアリングし、類似に、前記帽端断片Cn-1が前記Xn-1ユニットの標的断片2と相補的にペアリングし、前記帽端断片nが前記Xnユニットの標的断片2と相補的にペアリングする。
上記高分子核酸分子において、前記核酸分子(X型核酸分子、H型核酸分子またはC型核酸分子)は、DNAまたはRNAまたはDNAとRNAからなるオリゴヌクレオチドであることができる。
さらに、前記核酸分子(X型核酸分子、H型核酸分子またはC型核酸分子)は、一本鎖RNA分子である。
上記高分子核酸分子において、前記X型核酸分子は長さが15~50ntであり、好ましは24~36ntである。
前記標的断片1は長さが5~24ntである。
前記標的断片2は長さが1~20ntである。
前記リンカー断片3は長さが5~24ntである。
前記標的断片1と前記標的断片2の長さの合計は少なくとも14~16ntである。
前記Hy断片は長さが2~6ntであるかまたはさらに長い。
さらに、前記X型核酸分子は長さが24~36ntである。
上記高分子核酸分子において、前記高分子核酸分子は少なくとも一つの修飾されたヌクレオチドを含む。
さらに、前記修飾は、リン酸骨格修飾、塩基修飾及び/またはリボース修飾である。前記リボース修飾は、リボース2位水酸基がハロゲン基またはO-アルキル基によって置換されることである。前記アルキル基は、メチル基、エチル基、プロピル基またはメチルエチル基である。
さらに、前記X型核酸分子のリンカー断片3は、3’末端の第1位ヌクレオチドから連続する5~9個のヌクレオチドのリボース2位水酸基がハロゲン基またはO-アルキル基によって置換される。
前記H型核酸分子のHx断片は、3’末端の第1位ヌクレオチドから連続する5~9個のヌクレオチドのリボース2位水酸基がハロゲン基またはO-アルキル基によって置換される。
前記H型核酸分子は、3’末端の第1位ヌクレオチドから連続する8~30個のヌクレオチドのリボース2位水酸基がハロゲン基またはO-アルキル基によって置換され、好ましくは、前記H型核酸分子は、3’末端の第1位ヌクレオチドから連続する14~18個のヌクレオチドのリボース2位水酸基がハロゲン基またはO-アルキル基によって置換される。
前記C型核酸分子中の各帽端断片は、5’末端の第1位ヌクレオチドから連続する2~6個のヌクレオチドのリボース2位水酸基がハロゲン基またはO-アルキル基によって置換される。
上記高分子核酸分子において、前記nは3または4または5または6または7または8である。
さらに、前記nは4または5または6である。
上記高分子核酸分子において、前記標的遺伝子の数量は一つまたは二つまたは複数であり、且つ前記標的遺伝子の数量はn個以下である。X型核酸分子それぞれは一つの標的遺伝子に対応し、または複数本のX型核酸分子が同一の標的遺伝子の異なる領域に対応する。
さらに、前記標的遺伝子の数量は一つまたは4個または6個である。
前記標的遺伝子は、PPIB遺伝子、p65遺伝子、BIRC5遺伝子、CTNNB遺伝子、COPS5遺伝子、CLU遺伝子、EIF4E遺伝子、HIF1A遺伝子、TP53遺伝子、VEGFA遺伝子、SOD1遺伝子の中の少なくとも1種である。
またさらに、標的遺伝子PPIBの発現を干渉するための高分子核酸分子は、下記のa1)~a5)であり、
a1)配列1、配列2、配列3及び配列4により示される一本鎖RNA分子からなるもの、
a2)配列1、配列2、配列3、配列4、配列20及び配列21により示される一本鎖RNA分子からなるもの、
a3)配列1、配列2、配列3、配列4及び配列8により示される一本鎖RNA分子からなるもの、
a4)配列2、配列3、配列9、配列10、配列11及び配列12により示される一本鎖RNA分子からなるもの、
a5)配列2、配列3、配列6、配列9、配列10、配列11、配列13及び配列14により示される一本鎖RNA分子からなるもの、
標的遺伝子P65の発現を干渉するための高分子核酸分子は、下記のb1)~b5)であり、
b1)配列15、配列16、配列17及び配列18により示される一本鎖RNA分子からなるもの、
b2)配列6、配列7、配列15、配列16、配列17及び配列19により示される一本鎖RNA分子からなるもの、
b3)配列15、配列16、配列17、配列18及び配列22により示される一本鎖RNA分子からなるもの、
b4)配列15、配列16、配列17、配列23、配列24及び配列25により示される一本鎖RNA分子からなるもの、
b5)配列15、配列16、配列17、配列20、配列23、配列24、配列26及び配列27により示される一本鎖RNA分子からなるもの、
標的遺伝子BIRC5、CTNNB、COPS5、CLUの発現を同時に干渉するための高分子核酸分子は、配列28、配列29、配列30及び配列31により示される一本鎖RNA分子からなり、
標的遺伝子BIRC5、CTNNB、COPS5、CLU、EIF4E、HIF1Aの発現を同時に干渉するための高分子核酸分子は、配列28、配列29、配列30、配列32、配列33及び配列34により示される一本鎖RNA分子からなり、
標的遺伝子SOD1、PPIB、P65、VEGFAの発現を同時に干渉するための高分子核酸分子は、下記のc1)~c3)であり、
c1)配列35、配列36、配列37及び配列38により示される一本鎖RNA分子からなるもの、
c2)配列35、配列36、配列37、配列38、配列39及び配列40により示される一本鎖RNA分子からなるもの、
c3)配列35、配列36、配列37、配列38及び配列41により示される一本鎖RNA分子からなるものであり、
標的遺伝子VEGFAの発現を干渉するための高分子核酸分子は、下記のd1)~d11)であり、
d1)配列42、配列43、配列44、配列45、配列46及び配列47により示される一本鎖RNA分子からなるもの、
d2)配列48、配列49、配列50、配列51、配列52及び配列53により示される一本鎖RNA分子からなるもの、
d3)配列54、配列55、配列56、配列57、配列58及び配列59により示される一本鎖RNA分子からなるもの、
d4)配列42、配列43、配列45、配列46及び配列47により示される一本鎖RNA分子からなるもの、
d5)配列48、配列49、配列51、配列52及び配列53により示される一本鎖RNA分子からなるもの、
d6)配列54、配列55、配列57、配列58及び配列59により示される一本鎖RNA分子からなるもの、
d7)配列42、配列45、配列46及び配列47により示される一本鎖RNA分子からなるもの、
d8)配列48、配列51、配列52及び配列53により示される一本鎖RNA分子からなるもの、
d9)配列54、配列57、配列58及び配列59により示される一本鎖RNA分子からなるもの、
d10)配列60、配列61、配列62、配列63、配列64及び配列65により示される一本鎖RNA分子からなるもの、
d11)配列66、配列67、配列68、配列69、配列70及び配列71により示される一本鎖RNA分子からなるもの、
標的遺伝子TP53の発現を干渉するための高分子核酸分子は、下記のe1)~e11)であり、
e1)配列72、配列73、配列74、配列75、配列76及び配列77により示される一本鎖RNA分子からなるもの、
e2)配列78、配列79、配列80、配列81、配列82及び配列83により示される一本鎖RNA分子からなるもの、
e3)配列84、配列85、配列86、配列87、配列88及び配列89により示される一本鎖RNA分子からなるもの、
e4)配列73、配列74、配列75、配列76及び配列77により示される一本鎖RNA分子からなるもの、
e5)配列79、配列80、配列81、配列82及び配列83により示される一本鎖RNA分子からなるもの、
e6)配列54、配列55、配列57、配列58及び配列59により示される一本鎖RNA分子からなるもの、
e7)配列74、配列75、配列76及び配列77により示される一本鎖RNA分子からなるもの、
e8)配列80、配列81、配列82及び配列83により示される一本鎖RNA分子からなるもの、
e9)配列配列86、配列87、配列88及び配列89により示される一本鎖RNA分子からなるもの、
e10)配列90、配列91、配列92、配列93、配列94及び配列95により示される一本鎖RNA分子からなるもの、
e11)配列96、配列97、配列98、配列99、配列100及び配列101により示される一本鎖RNA分子からなるものである。
上記技術課題を解決するため、本発明においてさらに上記高分子核酸分子の誘導体を提供する。
本発明による上記高分子核酸分子の誘導体は、
(m1)上記高分子核酸分子に一つまたは複数のヌクレオチドを削除または増加して得た誘導体であって、前記高分子核酸分子と同様な機能を有する高分子核酸分子の誘導体、
(m2)上記高分子核酸分子にヌクレオチドの置換または修飾を行って得た誘導体であって、前記高分子核酸分子と同様な機能を有する高分子核酸分子の誘導体、
(m3)上記高分子核酸分子の骨格をチオリン酸エステル骨格に改善して得た誘導体であって、前記高分子核酸分子と同様な機能を有する高分子核酸分子の誘導体、
(m4)上記高分子核酸分子によってペプチド核酸、ロックド核酸(Locked nucleic acid)またはアンロックド核酸(unlocked nucleic acid)をコードして得た誘導体であって、前記高分子核酸分子と同様な機能を有する高分子核酸分子の誘導体、
(m5)上記高分子核酸分子の一つの末端または途中に信号分子及び/または活性分子及び/または官能基を接続して得た誘導体であって、前記高分子核酸分子と同様な機能を有する高分子核酸分子の誘導体の中のいずれか1種である。
上記技術課題を解決するため、本発明において上記高分子核酸分子の調製方法を提供する。
本発明による上記高分子核酸分子の調製方法は、
M1)上記X型核酸分子及び/またはH型核酸分子及び/またはC型核酸分子を合成する工程と、
M2)前記X型核酸分子及び/または前記H型核酸分子及び/または前記C型核酸分子をアニーリングさせて、前記高分子核酸を得る工程と、を含む。
上記方法において、前記アニーリングの反応系は、同モル量の各一本鎖RNA分子、RNAアニーリングbufferと水を均一に混合して体系を得た。前記アニーリングの反応条件は、PCR機器において90℃、2minで充分に変性させ、その後、PCR機器において温度を25℃まで下げてアニーリングさせる。
nが4である場合、アニーリング体系(総体積は100μLである)において、各一本鎖RNA分子溶液(濃度は100μMである)20μL、RNAアニーリングbuffer(5X)15μL、DEPC水5μLである。
nが5である場合、アニーリング体系(総体積は150μLである)において、各一本鎖RNA分子溶液(濃度は150μMである)20μL、RNAアニーリングbuffer(5X)30μL、DEPC水20μLである。
nが6である場合、アニーリング体系(総体積は200μLである)において、各一本鎖RNA分子溶液(濃度は200μMである)20μL、RNAアニーリングbuffer(5X)40μL、DEPC水40μLである。
上記技術課題を解決するため、本発明において上記高分子核酸分子または誘導体の新しい応用をさらに提供する。
本発明において、A1)又はA2)における上記高分子核酸分子または誘導体の応用を提供する。
A1)標的遺伝子の細胞での発現レベルの調節、
A2)標的遺伝子の発現による病気を予防及び/または和らげる及び/または治療するための製品の調製
上記応用において、前記調節は、抑制または低下または干渉である。
上記応用において、前記細胞は腫瘍細胞である。
上記応用において、前記標的遺伝子は疾患関連遺伝子であり、前記疾患関連遺伝子は具体的に腫瘍関連遺伝子であり、前記腫瘍関連遺伝子は具体的に、PPIB遺伝子、p65遺伝子、BIRC5遺伝子、CTNNB遺伝子、COPS5遺伝子、CLU遺伝子、EIF4E遺伝子、HIF1A遺伝子、TP53遺伝子、VEGFA遺伝子、SOD1遺伝子の中の少なくとも1種である。
上記技術課題を解決するため、本発明において細胞での標的遺伝子の発現レベルを抑制または低下または干渉するための試薬または試薬キットまたは薬物をさらに提供する。
本発明による細胞での標的遺伝子の発現レベルを抑制または低下または干渉するための試薬または試薬キットまたは薬物は、上記高分子核酸分子または上記誘導体を含む。
上記技術課題を解決するため、最後に本発明において細胞での標的遺伝子の発現レベルを抑制または低下または干渉するための方法をさらに提供する。
本発明による細胞での標的遺伝子の発現レベルを抑制または低下または干渉するための方法は、上記高分子核酸分子または誘導体を前記細胞に導入して前記細胞での標的遺伝子の発現レベルの抑制または低下を実現する工程を含む。
上記方法において、前記導入する方法は、前記高分子核酸分子、トランスフェクション試薬と緩衝液を均一に混合して細胞培養培地に投入して反応系を得て、前記高分子核酸分子の前記反応系での終濃度は1~300nMである。
上記方法において、前記細胞は腫瘍細胞である。
上記方法において、前記標的遺伝子は疾患関連遺伝子であり、前記疾患関連遺伝子は具体的に腫瘍関連遺伝子であり、前記腫瘍関連遺伝子は具体的に、PPIB遺伝子、p65遺伝子、BIRC5遺伝子、CTNNB遺伝子、COPS5遺伝子、CLU遺伝子、EIF4E遺伝子、HIF1A遺伝子、TP53遺伝子、VEGFA遺伝子、SOD1遺伝子の中の少なくとも1種である。
本発明によると、以下のメリットを有する:
1)RNAi効果を向上させる。
2)構造がさらに安定的で、化学安定性が良好で、ヌクレアーゼ分解に対する耐性が強化され、特に、血液での安定性が強化され、半減期が延長される。
3)オフターゲット率を低下する。
4)ナノ粒子構造を形成して、細胞への導入能力が強化される。
5)核酸分子をモジュール化設計することができる。
6)一部の構造の高分子核酸はRNAi作用を果たす時にDicer酵素の参与を必要としないため、化学修飾に対する耐性がより高く、一部修飾または完全修飾を行うことができる。
本発明によると、CON技術をナノ技術と結合して、精確に設計可能であり、且つ自己組織化能力を有する核酸構造を構築することで、マルチ標的の干渉作用を実現し、疾患が発生または進行する信号通路における複数の遺伝子の発現を抑制し、または複数の疾患の標的遺伝子の発現を同時に抑制するに用いられ、生物学、化学等の多くの学科分野で幅広い応用の見込みがある。
標的核酸ユニット-X型を示す図である。 フランキング核酸ユニット-H型を示す図である。 帽端核酸ユニット-C型を示す図である。 R構造の高分子核酸の平面と環状図を示す図である。上方の図はR構造の高分子核酸の平面を示す図である。下方の図はR構造の高分子核酸の環状を示す図である(左:R=(Xi)4;右:R=(Xi)6)。 L構造の高分子核酸の平面を示す図である。 Cr構造の高分子核酸の平面を示す図である。 単一遺伝子の相対的な発現レベルを示す。 マルチ遺伝子の相対的な発現レベルを示す。 マルチ遺伝子の相対的な発現レベル(n=4)を示す。
以下の実施例に用いられる実験方法は、特別な説明がない限り、いずれも通常の方法である。
以下の実施例に用いられる材料、試薬等は、特別な説明がない限り、いずれも市販品から入手可能なものである。
実施例1、核酸ユニット、高分子核酸の設計及び合成
一、核酸ユニットの設計
本発明において3種類の形態の核酸ユニットを設計し、それぞれX型標的核酸ユニット、H型フランキング核酸ユニット、C型帽端核酸ユニットと称す。これらの核酸ユニットは、複種類の構造の高分子核酸に自由に組み合わせられることができる。
1、標的核酸ユニット:X型
X型標的核酸ユニットの構造は、5’-T1-T2-A3-3’である。ここで、T1は標的断片1で、T2は標的断片2で、A3はリンカー断片3であり、T1とT2によって、標的遺伝子配列に相補的なひと区切りの配列を構成する。ある特定の状況で、標的遺伝子配列に相補的なの領域はA3の一部の配列までに延長することができる。X型標的核酸ユニットの長さは15~50ntであり、好ましくは24~36ntである。ここで、T1の長さは5~24ntで、T2の長さは1~20ntで、A3の長さは5~24ntである。図1にX型標的核酸ユニットを示す。
2、フランキング核酸ユニット:H型
H型フランキング核酸ユニットの構造は、3’-Hx-Hy-5’または3’-Hy-Hx-5’である。ここで、Hxはフランキング主体断片で、Hyはフランキング延長断片(Hyは存在しなくてもよい)である。HxとHyは、ホスホジエステル結合を介して接続される。HyはHxの5’末端または3’末端に位置する。HxがXユニットのT1断片またはA3断片と相補的にペアリングし、HyはXユニットのT2断片の5’末端または3’末端からの一つ、二つまたは複数の連続するヌクレオチドと相補的にペアリングする。Hyの長さは2~6ntまたはさらに長いことができる。図2にH型フランキング核酸ユニットを示す。
3、帽端核酸ユニット:C型
C型帽端核酸ユニットの構造は、3’-C1-C2-……Cn-5’である。ここで、C1は帽端断片1で、X1ユニットのT2断片と逆相補し、C2は帽端断片2で、X2ユニットのT2断片と逆相補し、類似に、Cnは帽端断片nで、XnユニットのT2断片と逆相補する。図3にC型帽端核酸ユニットを示す。
二、高分子核酸分子の設計
本発明において、工程1の3種類の核酸ユニットに従って、3種類の構造の高分子核酸を設計し、それぞれR構造の高分子核酸、L構造の高分子核酸、Cr構造の高分子核酸と称す。これらの構造は、同時に同一の遺伝子の異なる部位を標的とすることができ、同時に異なる遺伝子の異なる部位を標的とすることもでき、標的遺伝子の発現の干渉を実現する。
1、高分子核酸の構造1:R構造
R構造の高分子核酸の構造は、(Xi)nである。ここで、Xiは標的核酸ユニットである。nは3以上の整数であり、3~8の整数であることが好ましく、4、5、6であることがさらに好ましい。
n個のX型標的核酸ユニットを、それぞれX1ユニット、X2ユニット、X3ユニット、…、Xn-1ユニット、Xnユニットと称す。
本発明のR構造の高分子核酸において、標的核酸ユニットそれぞれは、いずれも配列の相補的作用によって、高分子核酸における、自体以外の他の二つの標的核酸ユニットと二本鎖領域を形成し、すなわち、隣り合うXユニットがT1断片とA3断片との相補的なペアリングによって接続される。具体的には、X1ユニットのA3断片がX2ユニットのT1断片と相補的にペアリングし、X2ユニットのA3断片がX3ユニットのT1断片と相補的にペアリングし、類似に、XnユニットのA3断片がX1ユニットのT1断片と相補的にペアリングして(各標的核酸ユニットのT1断片が隣り合う標的核酸ユニットのA3断片と相補的にペアリングし、且つ各標的核酸ユニットのT1断片は他の標的核酸ユニットの配列といずれも相補的にペアリングしない)、環状の二次構造を形成する。当該環状構造において、各標的核酸ユニットの構造や長さは同じである。
各標的核酸ユニットは、そのT1及びT2によって標的遺伝子の特定の配列に結合して、標的遺伝子の発現を調節する。
図4にR構造の高分子核酸の平面と環状図を示す。
2、高分子核酸構造2:L構造
L構造の高分子核酸の構造は、H1-(Xi)n-Hnである。ここで、H1、Hnはいずれもフランキング核酸ユニットであり、Xiは標的核酸ユニットである。nは3以上の整数であり、3~8の整数であることが好ましく、4、5、6であることがさらに好ましい。
n個のX型標的核酸ユニットをそれぞれ、X1ユニット、X2ユニット、X3ユニット、…、Xn-1ユニット、Xnユニットと称す。
本発明のL構造の高分子核酸において、X1ユニットのA3断片がX2ユニットのT1断片と相補的にペアリングし、X2ユニットのA3断片がX3ユニットのT1断片と相補的にペアリングし、類似に、Xn-1ユニットのA3断片がXnユニットのT1断片と相補的にペアリングし。そして、H1ユニットがX1ユニットのT1断片と相補的にペアリングする。H1ユニットとX1ユニットとの相補領域は、X1ユニットのT2断片の一部または全部までに延長することができる。HnユニットがXnユニットのA3断片と相補的にペアリングし、HnユニットとXnユニットとの相補領域は、XnユニットのT2断片の一部または全部までに延長することができる。H1ユニットの5’末端またはHnユニットの3’末端はHy断片をさらに含み、Hy断片は、前記X1ユニットまたは前記Xnユニットの標的断片2における5’末端または3’末端からの一つ、二つまたは複数の連続する核酸分子と相補的にペアリングする。
図5にL構造の高分子核酸の平面を示す。
3、高分子核酸構造3:Cr構造
Cr構造の高分子核酸の構造は、(Xi)n-Cである。ここで、Xiは標的核酸ユニットで、Cは帽端核酸ユニットである。nは3以上の整数であり、3~8の整数であることが好ましく、4、5、6であることがさらに好ましい。
n個のX型標的核酸ユニットをそれぞれ、X1ユニット、X2ユニット、X3ユニット、…、Xn-1ユニット、Xnユニットと称す。
本発明のCr構造の高分子核酸において、X1ユニットのA3断片がX2ユニットのT1断片と相補的にペアリングし、X2ユニットのA3断片がX3ユニットのT1断片と相補的にペアリングし、類似に、Xn-1ユニットのA3断片がXnユニットのT1断片と相補的にペアリングする。そして帽端核酸ユニットCは、帽端断片1、帽端断片2、…、帽端断片nからなり、帽端断片1がX1ユニットのT2断片と相補的にペアリングし、帽端断片2がX2ユニットのT2断片と相補的にペアリングし、類似に、帽端断片nがXnユニットのT2断片と相補的にペアリングする。帽端断片1、帽端断片2、…、帽端断片nはいずれもホスホジエステル結合を介して接続されて一本鎖核酸を形成する。
図6にCr構造の高分子核酸の平面を示す。
三、高分子核酸の合成方法及び核酸ユニットの修飾方法
1、高分子核酸の合成方法
本発明の核酸ユニットは、配列特異的な形態で互いにアニーリングし、その相補性によって該高分子核酸の自己組織化が促進されて、二次構造を有する高分子核酸分子を形成する。具体的な合成方法は以下のとおりである。
1)高分子核酸構造に必要な核酸ユニットを合成する。
2)核酸ユニットをアニーリング条件に置いて、互いにアニーリングして自己組織化して二次構造体を形成する。
アニーリング反応系は、同モル量の各核酸ユニット、RNAアニーリングbuffer(5X)(Beyotime製Annealing Buffer for RNA oligos(5X)、R0051)と水(DEPC水)を均一に混合して得た体系である。
アニーリング反応条件は、PCR機器において90℃、2minで充分に変性させ、その後、PCR機器において温度を25℃まで下げてアニーリングさせる。
2、核酸ユニットの修飾方法
ヌクレアーゼの安定性と生物学活性を増やすために、核酸に、例えば2’リボース水酸基をハロゲン基またはO-アルキル基で置換する等のリボースに対する化学修飾を含む適切なリボース、塩基、リン酸部分の修飾を導入することができる。ここで、アルキル基はメチル基、エチル基、プロピル基またはメチルエチル基等を含む。このような核酸修飾によって高分子核酸の干渉活性が低下することはない。本発明において設計された核酸ユニットは以下の修飾を含む:
1)標的核酸ユニットにおけるA3リンカー断片の3’末端の第1位ヌクレオチドから連続する5~9個のヌクレオチドのリボース2位水酸基が、ハロゲン基またはO-アルキル基によって置換される。
2)フランキング核酸ユニットのフランキング主体断片の3’末端の第1位ヌクレオチドから連続する5~9個のヌクレオチドのリボース2位水酸基が、ハロゲン基またはO-アルキル基によって置換され、またはフランキング核酸ユニットの3’末端の第1位ヌクレオチドから連続する8~30個のヌクレオチドのリボース2位水酸基が、ハロゲン基またはO-アルキル基によって置換される。好ましくは、フランキング核酸ユニットの3’末端の第1位ヌクレオチドから連続する14~18個のヌクレオチドのリボース2位水酸基がハロゲン基またはO-アルキル基によって置換される。
3)帽端核酸ユニットの各帽端核酸断片の5’末端から3’末端までの2~6個のヌクレオチドのリボース2位水酸基が、ハロゲン基またはO-アルキル基によって置換される。
実施例2、高分子核酸の調製及び標的遺伝子の発現の干渉での応用
(一)R構造の高分子核酸:同一遺伝子の異なる領域を標的とする抑制実験
1、高分子核酸
以下の構造の高分子核酸を調製し、各構造の標的核酸ユニットはそれぞれVEGFA、TP53遺伝子の4個、5個または6個の異なる領域を標的とする。
Aは、標的核酸ユニットのT1とA3断片は12ntで、T2断片は6ntであることを表す。
Bは、標的核酸ユニットのT1とA3断片は12ntで、T2断片は5ntであることを表す。
Cは、標的核酸ユニットのT1とA3断片は12ntで、T2断片は3ntであることを表す。
Dは、標的核酸ユニットのT1とA3断片は11ntで、T2断片は6ntであることを表す。
Eは、標的核酸ユニットのT1とA3断片は10ntで、T2断片は6ntであることを表す。
nが4である場合、アニーリング体系(総体積は100μLである)において、各核酸ユニット溶液(濃度は100μMである)20μL、RNAアニーリングbuffer(5X)15μL、DEPC水5μLである。
nが5である場合、アニーリング体系(総体積は150μLである)において、各核酸ユニット溶液(濃度は150μMである)20μL、RNAアニーリングbuffer(5X)30μL、DEPC水20μLである。
nが6である場合、アニーリング体系(総体積は200μLである)において、各核酸ユニット溶液(濃度は200μMである)20μL、RNAアニーリングbuffer(5X)40μL、DEPC水40μLである。
標的遺伝子がVEGFAである高分子核酸は、以下の1)~11)である。
1)VEGFA-R6-A(R構造、n=6):そのXユニットの配列のX1~X6は順に表1の配列42~47である。
2)VEGFA-R6-B(R構造、n=6):そのXユニットの配列のX1~X6は順に表1の配列48~53である。
3)VEGFA-R6-C(R構造、n=6):そのXユニットの配列のX1~X6は順に表1の配列54~59である。
4)VEGFA-R5-A(R構造、n=5):そのXユニットの配列のX1~X5は順に表1の配列42、43、45、46、47である。
5)VEGFA-R5-B(R構造、n=5):そのXユニットの配列のX1~X5は順に表1の配列48、49、51、52、53である。
6)VEGFA-R5-C(R構造、n=5):そのXユニットの配列のX1~X5は順に表1の配列54、55、57、58、59である。
7)VEGFA-R4-A(R構造、n=4):そのXユニットの配列のX1~X4は順に表1の配列42、45、46、47である。
8)VEGFA-R4-B(R構造、n=4):そのXユニットの配列のX1~X4は順に表1の配列48、51、52、53である。
9)VEGFA-R4-C(R構造、n=5):そのXユニットの配列のX1~X4は順に表1の配列54、57、58、59である。
10)VEGFA-R6-D(R構造、n=6):そのXユニットの配列のX1~X6は順に表1の60~65である。
11)VEGFA-R6-E(R構造、n=6):そのXユニットの配列のX1~X6は順に表1の配列66~71である。
標的遺伝子がTP53である高分子核酸は、以下の1)~11)である。
1)TP53-R6-A(R構造、n=4):そのXユニットの配列のX1~X6は順に表2の配列72~77である。
2)TP53-R6-B(R構造、n=6):そのXユニットの配列のX1~X6は順に表2の配列78~83である。
3)TP53-R6-C(R構造、n=6):そのXユニットの配列のX1~X6は順に表2の配列84~89である。
4)TP53-R5-A(R構造、n=5):そのXユニットの配列のX1~X5は順に表2の配列73~77である。
5)TP53-R5-B(R構造、n=5):そのXユニットの配列のX1~X5は順に表2の配列79~83である。
6)TP53-R5-C(R構造、n=5):そのXユニットの配列のX1~X5は順に表2の配列85~89である。
7)TP53-R4-A(R構造、n=4):そのXユニットの配列のX1~X4は順に表2の配列74~77である。
8)TP53-R4-B(R構造、n=4):そのXユニットの配列のX1~X4は順に表2の配列80~83である。
9)TP53-R4-C(R構造、n=5):そのXユニットの配列のX1~X4は順に表2の配列86~89である。
10)TP53-R6-D(R構造、n=6):そのXユニットの配列のX1~X6は順に表2の配列90~95である。
11)TP53-R6-E(R構造、n=6):そのXユニットの配列のX1~X6は順に表2の配列96~101である。
核酸ユニットの配列
Figure 0007213897000001
核酸ユニットの配列
Figure 0007213897000002
注:小文字は、該ヌクレオチドのリボースが2’-O-メチル基リボースによって修飾されたことを表す。下線付きの配列は標的配列である。
2、抑制実験
5×10個のHeLa細胞(ATCC番号はCRL-1958である)を10%ウシ胎児血清を含有するDMEM培養培地の12ウェル培養用プレートに接種して、それぞれ工程1で調製された高分子核酸をHeLa細胞にトランスフェクションする。すなわち、高分子核酸とトランスフェクション試薬、緩衝液(広州市鋭博生物科学技術有限会社、名称riboFECTTM CP Buffer、品番C10511-1)を混合して細胞培養培地に添加し、1ウェルの体積は1mLであり、高分子核酸のトランスフェクションする終濃度を50nMとし、培養用プレートを5% CO、37℃インキュベータに入れて48h培養した。トランスフェクション試薬とトランスフェクションの具体的な工程についてはriboFectTM(広州市鋭博生物科学技術有限会社)での方法を参照することができる。
毎回細胞をプレートに塗布する時に、試験グループ以外に、陰性対照グループ(NC)と未処理対象グループ(NT)を設置した。試験グループと対照グループはいずれも三つの重複がある。NCグループの対照配列はsiRNAであり、5'-UUCUCCGAACGUGUCACGUdTdT-3'と5'-ACGUGACACGUUCGGAGAAdTdT-3'の2本の一本鎖RNA分子が相補的に結合して得られた二本鎖RNA分子である。
37℃、5% COで48h孵化してトランスフェクション後の細胞を収集し、rizol方法でトランスフェクション後の細胞のRNAを抽出してリアルタイム定量PCRを実行して、標的遺伝子mRNAの発現レベルを検出し、q-PCRを3回繰り返し、その結果は全部平均値±SDで表す。標的遺伝子を検出するリアルタイム定量PCRのプライマー配列は表に示すとおりである。
表3に検出結果を示す。実験の結果、上述した異なる構造の高分子分子はいずれも標的遺伝子の発現を有効に抑制することができる。
mRNAの相対的な発現レベル
Figure 0007213897000003
注:陰性対照発現レベルは1である。
(二)R構造の高分子核酸:低濃度抑制実験。
1、高分子核酸
工程(一)に従って、VEGFA-R6-A高分子核酸のXユニット配列と高分子核酸TP53-R6-AのXユニット配列を調製した。P65-R6-A高分子核酸のXユニットの配列のX1~X6が順に表5に示す配列15、16、17、23、24、25であるように調製した。
2、抑制実験
工程(一)における抑制実験の高分子核酸のトランスフェクションする終濃度を1nMに変更し、その他の工程は不変に保持した。
表4に検出結果を示す。実験の結果、低濃度の本発明の高分子核酸も標的遺伝子の発現レベルを低下させる目的を実現することができる。
mRNA相対的な発現レベル
Figure 0007213897000004
注:陰性対照発現レベルは1である。
(三)3種類の構造の高分子核酸:同一の遺伝子の異なる領域を標的とする抑制実験
1、高分子核酸
以下の構造の高分子核酸を調製し、各構造の標的核酸ユニットはそれぞれ、PPIBまたはP65遺伝子の4個または6個の異なる領域を標的とする。
標的遺伝子がPPIBである高分子核酸は以下の1)~5)である:
1)PPIB-R4(R構造、n=4):そのXユニットの配列のX1~X4は順に表5における配列1~4である。
2)PPIB-L4(L構造、n=4):そのXユニットの配列のX1~X4は順に表5における配列1~3、配列5であり、そのH1ユニットの配列は配列20であり、H4ユニットの配列は配列21である。
3)PPIB-Cr4(Cr構造、n=4):そのXユニットの配列のX1~X4は順に表5における配列1~4であり、Cユニットの配列は配列8である。
4)PPIB-R6(R構造、n=6):そのXユニットの配列のX1~X6は順に表5における配列2、3、9、10、11、12である。
5)PPIB-L6(L構造、n=6):そのXユニットの配列のX1~X6は順に表5における配列2、3、9、10、11、13であり、H1ユニットの配列は配列6で、H6ユニットの配列は配列14である。
標的遺伝子がP65である高分子核酸は以下の1)~5)である:
1)P65-R4(R構造、n=4):そのXユニットの配列のX1~X4は順に表5における配列15~18である。
2)P65-L4(L構造、n=4):そのXユニットの配列のX1~X4は順に表5における配列15~17、配列19であり、H1ユニットの配列は配列6で、H4ユニットの配列は配列7である。
3)P65-Cr4(Cr構造、n=4):そのXユニットの配列のX1~X4は順に表5における配列15~18であり、Cユニットの配列は配列22である。
4)P65-R6(R構造、n=6):そのXユニットの配列のX1~X6は順に表5における配列15、16、17、23、24、25である。
5)P65-L6(L構造、n=6):そのXユニットの配列のX1~X6は順に表5における配列15、16、17、23、24、26であり、H1ユニットの配列は配列20で、H6ユニットの配列は配列27である。
核酸ユニットの配列
Figure 0007213897000005
注:小文字は、該ヌクレオチドのリボースが2-O-メチル基リボースによって修飾されたことを表す。下線付きの配列は標的配列である。Xユニット:第1~12位がT1で、第13~18位がT2で、第19~30がA3である。H1ユニット:第1~4位がHyで、第5~16位がHxである。H4ユニット:第1~12位がHxで、第13~16位がHyである。Cユニット:第1~6位がC4で、第7~12位がC3で、第13~18位がC2で、第19~24位がC1である。
2、抑制実験
抑制実験の工程は工程(一)と同様である。
図7に抑制結果を示す。5種類の構造の高分子核酸がいずれも標的遺伝子の発現を有効に抑制することが分かる。標的遺伝子PPIBに対する抑制レベルはいずれも80%以上であり、標的遺伝子P65に対する抑制レベルはいずれも75%以上である。
(四)R構造の高分子核酸の異なる遺伝子を標的とする場合の抑制実験(n=4、6)。
1、高分子核酸
以下のR構造の高分子核酸を調製し、該高分子核酸は4個または6個の異なる標的遺伝子を標的とする。
BCCC-R4:標的遺伝子はBIRC5、CTNNB、COPS5、CLUであり、そのXユニットの配列のX1~X4は順に表3に示す配列28~31である。
BCCCEH-R6:標的遺伝子はBIRC5、CTNNB、COPS5、CLU、EIF4E、HIF1Aであり、そのXユニットの配列のX1~X6は順に表6に示す配列32、33、28、29、30、34である。
2、抑制実験
抑制実験の工程は工程(一)と同様である。
核酸ユニットの配列
Figure 0007213897000006
注:小文字は、該ヌクレオチドのリボースが2-O-メチル基リボースによって修飾されたことを表す。下線付きの配列は標的配列である。Xユニット:第1~12位がT1で、第13~18位がT2で、第19~30がA3である。
図8に抑制実験の結果を示す。2種類の構造の高分子核酸がいずれも4個または6個の標的遺伝子の発現を有効に抑制することが分かる。R4構造の高分子核酸が標的とした4種類の遺伝子の発現レベルはいずれも0.2以下に低下された。
(五)R構造、L構造、Cr構造の高分子核酸が異なる遺伝子を標的とする場合の抑制実験(n=4)
1、高分子核酸
以下の各構造の高分子核酸を調製し、該高分子核酸は4個の異なる標的遺伝子を標的とする。
SPPV-R4:標的遺伝子がSOD1、PPIB、P65、VEGFAであり、そのXユニットの配列のX1~X4は順に表7に示す配列35~38である。
SPPV-L4:標的遺伝子がSOD1、PPIB、P65、VEGFAであり、そのXユニットの配列のX1~X4は順に表7に示す配列35~38であり、そのH1ユニットの配列は配列39で、H4ユニットの配列は配列40である。
SPPV-Cr4:標的遺伝子がSOD1、PPIB、P65、VEGFAであり、そのXユニットの配列のX1~X4は順に表7に示す配列35~38であり、Cユニットの配列は配列41である。
2、抑制実験
工程(一)と同様な抑制実験を行った。
図9に抑制実験の結果を示す。3種類の構造の高分子核酸がいずれも4種類の標的遺伝子の発現を有効に抑制することが分かる。そして、3種類の高分子構造において、Cr4構造の高分子核酸の抑制効果が一番優れていて、各標的遺伝子の発現レベルがいずれも最低であった。
核酸ユニットの配列
Figure 0007213897000007
注:小文字は、該ヌクレオチドのリボースが2-O-メチル基リボースによって修飾されたことを表す。下線付きの配列は標的配列である。Xユニット:第1~12位がT1で、第13~18位がT2で、第19~30がA3である。H1ユニット:第1~4位がHyで、第5~16位がHxである。H4ユニット:第1~12位がHxで、第13~16位がHyである。Cユニット:第1~6位がC4で、第7~12位がC3で、第13~18位がC2で、第19~24位がC1である。
表8に上記各実験において標的遺伝子を検出するリアルタイム定量PCRのプライマー配列を示す。
標的遺伝子を検出するリアルタイム定量PCRのプライマー配列
Figure 0007213897000008
本発明は、新規の高分子核酸を構成することのできる核酸ユニット及び目的遺伝子の発現を干渉することのできる高分子核酸を提供する。本発明によると、新規の核酸ユニット及びその自己組織化しる高分子核酸を設計して構築することで、マルチ標的の干渉を実現し、疾患が発生または進行する信号通路における複数の遺伝子の発現を抑制し、または複数の疾患の標的遺伝子の発現を同時に抑制して、生物学、化学等の多くの学科分野で幅広い応用の見込みがある。該高分子核酸によると、一つの遺伝子に位置するかまたは複数の遺伝子に位置する複数の配列を同時に標的とすることができる。本発明によると、1)RNAi効果が高く、2)安定性が優れ、3)オフターゲット率を低下させ、4)細胞への導入能力が強化され、5)モジュール化設計が可能であるメリットを有する。

Claims (25)

  1. 標的遺伝子の発現を干渉するための高分子核酸分子複合体であって、
    n本のX型核酸分子からなり、
    前記X型核酸分子それぞれは、5’末端から順に標的断片1、標的断片2、リンカー断片3からなり、
    前記X型核酸分子それぞれは、標的断片1がその隣り合うX型核酸分子のリンカー断片3に相補的であり、
    前記高分子核酸分子複合体それぞれは、標的断片1と標的断片2がいずれも標的遺伝子と相補的であり、
    前記X型核酸分子それぞれは、長さが完全に同一であり、
    前記nが3以上の整数であり、
    前記X型核酸分子は、長さが15~50ntであり、
    前記標的断片1は、長さが5~24ntであり、
    前記標的断片2は、長さが1~20ntであり、
    前記リンカー断片3は、長さが5~24ntであり、
    前記標的断片1と前記標的断片2の長さの合計は少なくとも14~16ntであることを特徴とする高分子核酸分子複合体。
  2. H1型核酸分子とHn型核酸分子からなるH型核酸分子をさらに含み、
    n本のX型核酸分子をそれぞれ、X1ユニット、X2ユニット、X3ユニット、…、Xn-1ユニット、Xnユニットと称し、
    前記X1ユニットのリンカー断片3が前記X2ユニットの標的断片1と相補的であり、前記X2ユニットのリンカー断片3が前記X3ユニットの標的断片1と相補的であり、…、前記Xn-1ユニットのリンカー断片3が前記Xnユニットの標的断片1と相補的であり、
    前記H1型核酸分子が前記X1ユニットの標的断片1と相補的であり、前記Hn型核酸分子が前記Xnユニットのリンカー断片3と相補的であることを特徴とする請求項1に記載の高分子核酸分子複合体。
  3. 前記H型核酸分子は5’末端または3’末端にHy断片をさらに含み、前記H型核酸分子はHx断片とHy断片からなり、
    前記H1型核酸分子のHx断片が前記X1ユニットの標的断片1と相補的であり、前記Hn型核酸分子のHx断片が前記Xnユニットのリンカー断片3と相補的であり、
    前記Hy断片が、前記X1ユニットまたは前記Xnユニットの標的断片2における5’末端または3’末端からの一つ、二つまたは複数の連続する核酸分子と相補的であることを特徴とする請求項2に記載の高分子核酸分子複合体。
  4. それぞれn本の前記X型核酸分子における標的断片2の逆相補配列であるn個の断片が順に接続されてなるC型核酸分子をさらに含むことを特徴とする請求項2に記載の高分子核酸分子複合体。
  5. 前記X型核酸分子、前記H型核酸分子、前記C型核酸分子がいずれも一本鎖RNA分子であることを特徴とする請求項4に記載の高分子核酸分子複合体。
  6. 前記X型核酸分子は、長さが24~36ntであることを特徴とする請求項1に記載の高分子核酸分子複合体。
  7. 少なくとも一つの修飾されたヌクレオチドを含むことを特徴とする請求項4に記載の高分子核酸分子複合体。
  8. 前記修飾が、リン酸骨格修飾、塩基修飾及び/またはリボース修飾であることを特徴とする請求項7に記載の高分子核酸分子複合体。
  9. 前記リボース修飾が、リボース2位水酸基がハロゲン基またはO-アルキル基によって置換されることであることを特徴とする請求項8に記載の高分子核酸分子複合体。
  10. 前記アルキル基が、メチル基、エチル基、プロピル基またはメチルエチル基であることを特徴とする請求項9に記載の高分子核酸分子複合体。
  11. 前記X型核酸分子のリンカー断片3の3’末端の第1位ヌクレオチドから連続する5~9個のヌクレオチドのリボース2位水酸基が、ハロゲン基またはO-アルキル基によって置換され、
    または、前記H型核酸分子のHx断片の3’末端の第1位ヌクレオチドから連続する5~9個のヌクレオチドのリボース2位水酸基が、ハロゲン基またはO-アルキル基によって置換され、
    または、前記H型核酸分子の3’末端の第1位ヌクレオチドから連続する8~30個のヌクレオチドのリボース2位水酸基が、ハロゲン基またはO-アルキル基によって置換され、
    または、前記C型核酸分子におけるX型核酸分子の標的断片2と相補的である各断片の5’末端の第1位ヌクレオチドから連続する2~6個のヌクレオチドのリボース2位水酸基が、ハロゲン基またはO-アルキル基によって置換されることを特徴とする請求項9に記載の高分子核酸分子複合体。
  12. 前記H型核酸分子の3’末端の第1位ヌクレオチドから連続する14~18個のヌクレオチドのリボース2位水酸基が、ハロゲン基またはO-アルキル基によって置換されることを特徴とする請求項11に記載の高分子核酸分子複合体。
  13. 前記nが、3または4または5または6または7または8であることを特徴とする請求項1に記載の高分子核酸分子複合体。
  14. 前記nが、4または5または6であることを特徴とする請求項13に記載の高分子核酸分子複合体。
  15. 前記標的遺伝子の数量は、一つまたは二つまたは複数であり且つn個以下であり、
    または、前記標的遺伝子の数量は、一つまたは4個または6個であることを特徴とする請求項1に記載の高分子核酸分子複合体。
  16. 前記標的遺伝子が、PPIB遺伝子、p65遺伝子、BIRC5遺伝子、CTNNB遺伝子、COPS5遺伝子、CLU遺伝子、EIF4E遺伝子、HIF1A遺伝子、TP53遺伝子、VEGFA遺伝子、SOD1遺伝子の中の少なくとも1種であることを特徴とする請求項1に記載の高分子核酸分子複合体。
  17. 標的遺伝子PPIBの発現を干渉するための高分子核酸分子複合体が、下記のa1)~a5)の何れか1つであり、
    a1)配列番号1、配列番号2、配列番号3及び配列番号4により示される一本鎖RNA分子からなるもの、
    a2)配列番号1、配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号20及び配列番号21により示される一本鎖RNA分子からなるもの、
    a3)配列番号1、配列番号2、配列番号3、配列番号4及び配列番号8により示される一本鎖RNA分子からなるもの、
    a4)配列番号2、配列番号3、配列番号9、配列番号10、配列番号11及び配列番号12により示される一本鎖RNA分子からなるもの、
    a5)配列番号2、配列番号3、配列番号6、配列番号9、配列番号10、配列番号11、配列番号13及び配列番号14により示される一本鎖RNA分子からなるもの、
    または、標的遺伝子P65の発現を干渉するための高分子核酸分子複合体が、下記のb1)~b5)の何れか1つであり、
    b1)配列番号15、配列番号16、配列番号17及び配列番号18により示される一本鎖RNA分子からなるもの、
    b2)配列番号6、配列番号7、配列番号15、配列番号16、配列番号17及び配列番号19により示される一本鎖RNA分子からなるもの、
    b3)配列番号15、配列番号16、配列番号17、配列番号18及び配列番号22により示される一本鎖RNA分子からなるもの、
    b4)配列番号15、配列番号16、配列番号17、配列番号23、配列番号24及び配列番号25により示される一本鎖RNA分子からなるもの、
    b5)配列番号15、配列番号16、配列番号17、配列番号20、配列番号23、配列番号24、配列番号26及び配列番号27により示される一本鎖RNA分子からなるもの、
    または、標的遺伝子BIRC5、CTNNB、COPS5、CLUの発現を同時に干渉するための高分子核酸分子複合体が、配列番号28、配列番号29、配列番号30及び配列番号31により示される一本鎖RNA分子からなり、
    または、標的遺伝子BIRC5、CTNNB、COPS5、CLU、EIF4E、HIF1Aの発現を干渉するための高分子核酸分子複合体が、配列番号28、配列番号29、配列番号30、配列番号32、配列番号33及び配列番号34により示される一本鎖RNA分子からなり、
    または、標的遺伝子SOD1、PPIB、P65、VEGFAの発現を同時に干渉するための高分子核酸分子複合体が、下記のc1)~c3)の何れか1つであり、
    c1)配列番号35、配列番号36、配列番号37及び配列番号38により示される一本鎖RNA分子からなるもの、
    c2)配列番号35、配列番号36、配列番号37、配列番号38、配列番号39及び配列番号40により示される一本鎖RNA分子からなるもの、
    c3)配列番号35、配列番号36、配列番号37、配列番号38及び配列番号41により示される一本鎖RNA分子からなるもの、
    または、標的遺伝子VEGFAの発現を干渉するための高分子核酸分子複合体が、下記のd1)~d11)の何れか1つであり、
    d1)配列番号42、配列番号43、配列番号44、配列番号45、配列番号46及び配列番号47により示される一本鎖RNA分子からなるもの、
    d2)配列番号48、配列番号49、配列番号50、配列番号51、配列番号52及び配列番号53により示される一本鎖RNA分子からなるもの、
    d3)配列番号54、配列番号55、配列番号56、配列番号57、配列番号58及び配列番号59により示される一本鎖RNA分子からなるもの、
    d4)配列番号42、配列番号43、配列番号45、配列番号46及び配列番号47により示される一本鎖RNA分子からなるもの、
    d5)配列番号48、配列番号49、配列番号51、配列番号52及び配列番号53により示される一本鎖RNA分子からなるもの、
    d6)配列番号54、配列番号55、配列番号57、配列番号58及び配列番号59により示される一本鎖RNA分子からなるもの、
    d7)配列番号42、配列番号45、配列番号46及び配列番号47により示される一本鎖RNA分子からなるもの、
    d8)配列番号48、配列番号51、配列番号52及び配列番号53により示される一本鎖RNA分子からなるもの、
    d9)配列番号54、配列番号57、配列番号58及び配列番号59により示される一本鎖RNA分子からなるもの、
    d10)配列番号60、配列番号61、配列番号62、配列番号63、配列番号64及び配列番号65により示される一本鎖RNA分子からなるもの、
    d11)配列番号66、配列番号67、配列番号68、配列番号69、配列番号70及び配列番号71により示される一本鎖RNA分子からなるもの、
    または、標的遺伝子TP53の発現を干渉するための高分子核酸分子複合体が、下記のe1)~e11)の何れか1つであり、
    e1)配列番号72、配列番号73、配列番号74、配列番号75、配列番号76及び配列番号77により示される一本鎖RNA分子からなるもの、
    e2)配列番号78、配列番号79、配列番号80、配列番号81、配列番号82及び配列番号83により示される一本鎖RNA分子からなるもの、
    e3)配列番号84、配列番号85、配列番号86、配列番号87、配列番号88及び配列番号89により示される一本鎖RNA分子からなるもの、
    e4)配列番号73、配列番号74、配列番号75、配列番号76及び配列番号77により示される一本鎖RNA分子からなるもの、
    e5)配列番号79、配列番号80、配列番号81、配列番号82及び配列番号83により示される一本鎖RNA分子からなるもの、
    e6)配列番号54、配列番号55、配列番号57、配列番号58及び配列番号59により示される一本鎖RNA分子からなるもの、
    e7)配列番号74、配列番号75、配列番号76及び配列番号77により示される一本鎖RNA分子からなるもの、
    e8)配列番号80、配列番号81、配列番号82及び配列番号83により示される一本鎖RNA分子からなるもの、
    e9)配列番号86、配列番号87、配列番号88及び配列番号89により示される一本鎖RNA分子からなるもの、
    e10)配列番号90、配列番号91、配列番号92、配列番号93、配列番号94及び配列番号95により示される一本鎖RNA分子からなるもの、
    e11)配列番号96、配列番号97、配列番号98、配列番号99、配列番号100及び配列番号101により示される一本鎖RNA分子からなるもの、ことを特徴とする請求項16に記載の高分子核酸分子複合体。
  18. 請求項1乃至17の中のいずれか一項に記載の高分子核酸分子複合体の誘導体であって、
    請求項1乃至17の中のいずれか一項に記載の高分子核酸分子複合体の骨格をチオリン酸エステル骨格に改善して得た誘導体であって、前記高分子核酸分子複合体と同様な機能を有する高分子核酸分子複合体の誘導体であり、前記同様な機能とは、前記誘導体が同様に、標的遺伝子の発現を干渉する機能を有することを指すことを特徴とする高分子核酸分子複合体の誘導体。
  19. 請求項1乃至17の中のいずれか一項に記載の高分子核酸分子複合体の調製方法であって
    M1)請求項1乃至17の中のいずれか一項に記載のX型核酸分子及び/またはH型核酸分子及び/またはC型核酸分子を合成する工程と、
    M2)前記X型核酸分子及び/または前記H型核酸分子及び/または前記C型核酸分子をアニーリングさせて、前記高分子核酸分子複合体を得る工程と、を含むことを特徴とする高分子核酸分子複合体の調製方法。
  20. 下記のA1)又はA2)における請求項1乃至17の中のいずれか一項に記載の高分子核酸分子複合体または請求項18に記載の誘導体の応用方法。
    A1)非ヒト細胞またはヒト離体細胞における標的遺伝子の発現レベルの調節、
    A2)標的遺伝子の発現による病気を予防及び/または和らげる及び/または治療するための製品の調製
  21. 前記調節が、抑制または低下または干渉であることを特徴とする請求項20に記載の応用方法。
  22. 前記細胞が腫瘍細胞であることを特徴とする請求項20に記載の応用方法。
  23. 前記標的遺伝子が疾患関連遺伝子であり、
    または、前記疾患関連遺伝子が腫瘍関連遺伝子であり、
    または、前記腫瘍関連遺伝子が、PPIB遺伝子、p65遺伝子、BIRC5遺伝子、CTNNB遺伝子、COPS5遺伝子、CLU遺伝子、EIF4E遺伝子、HIF1A遺伝子、TP53遺伝子、VEGFA遺伝子、SOD1遺伝子の中の少なくとも1種であることを特徴とする請求項20に記載の応用方法。
  24. 請求項1乃至17の中のいずれか一項に記載の高分子核酸分子複合体または請求項18に記載の誘導体を含むことを特徴とする標的遺伝子の細胞での発現レベルを抑制または低下または干渉するための試薬または試薬キットまたは薬物。
  25. 請求項1乃至17の中のいずれか一項に記載の高分子核酸分子複合体または請求項18に記載の誘導体を細胞に導入して標的遺伝子の細胞での発現レベルを抑制または低下させることを含み、前記細胞が人の細胞である場合、前記細胞がインビトロ細胞であることを特徴とする標的遺伝子の細胞での発現レベルを抑制または低下または干渉する方法。
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