JP7212927B2 - 建物外壁の張り仕舞い用見切り金具、張り仕舞い構造及び張り仕舞い部の施工方法 - Google Patents

建物外壁の張り仕舞い用見切り金具、張り仕舞い構造及び張り仕舞い部の施工方法 Download PDF

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Description

本発明は、建物の軒天部や窓周り部の外壁材の張り仕舞い工事において使用される建物外壁の張り仕舞い用見切り金具、該見切り金具を使用した張り仕舞い構造及び張り仕舞い部の施工方法に関する。
建物の外壁工事等を行う場合には、外壁材として下記の特許文献1に開示されているようなサイディングボードが広く使用されている。サイディングボードとしては多種多様のデザイン、質感、色のものが用意されており、材質も従来からの窯業系サイディングボードに加えて、近年では角波板金等を使用した金属系サイディングボードが登場している。
そして、このような外壁材を建物の構造躯体に張設して行く場合の張り仕舞い部の処理に見切り金具が使用されている。このうち、建物の軒天部や窓周り部の上端部の見切りに使用される見切り金具としては、下記の特許文献2に開示されているように、見切り金具を先に構造躯体に取り付けてから外壁材を取り付ける先付け式の見切り金具が多く使用されていた。
特開平11-311010号公報 特開平10-252256号公報
しかし、このような先付け式の見切り金具12を外壁材50の上端部27用の見切り金具として、図12に示すように外壁材50の下端部28用の見切り金具13と共に使用する場合、外壁材50の高さ方向Zの長さLを上端部27用の見切り金具12の見付け幅W分、短くしないと、上下の見切り金具12、13間のスペースに外壁材50を納めることができなくなってしまう。従って、図示のように上端部27用の見切り金具12の内部に外壁材50が存在しない空間15が大きく現れる軒天部8の建物外壁の張り仕舞い構造103Bになってしまう。
また、図13に示すように先付け式の見切り金具12を上端部27用の見切り金具として、下端部28用の見切り金具13を使用しない状態で使用する場合には、外壁材50の下端部28の位置が決まらないので外壁材50の高さ方向Zの位置合わせが難しくなってしまう。また、下端部28用の見切り金具13を使用しないため、外壁材50の下端部28の切り口が露出してしまって見映えの悪い建物外壁の張り仕舞い構造103Cになってしまう。
本発明はこのような点に基づいてなされたものでその目的とするところは、建物の軒天部や窓周り部の外壁材の張り仕舞い工事に際して、外壁材の納まりが良く、外壁材の上端部に形成される空間の高さを小さくすることができ、施工が容易な建物外壁の張り仕舞い用見切り金具と、該見切り金具を使用した張り仕舞い構造及び張り仕舞い部の施工方法を提供することにある。
上記目的を達成すべく本発明の請求項1による建物外壁の張り仕舞い構造は、外壁材の張り仕舞い工事に使用される見切り金具を使用した建物の軒天部に適用される張り仕舞い構造であって、
外壁材の上端部と建物の軒天部との間の見切りに、
外壁材の上端部の外面に宛がわれる、外面に沿った垂直方向に延びる見切り板と、上記見切り板の基端部から外壁材の厚み分、内方に折り曲げて水平方向に延びる水平折曲げ部と、上記水平折曲げ部の終端を斜め外方に折り返し、その先端を外壁材の上端面に当接させる、バネ性を有する傾斜折曲げ部と、を備えた後付け式の見切り金具を使用し、
外壁材の下端部の見切りに、先付け式の見切り金具を使用したことを特徴とするものである。
また、請求項2による建物外壁の張り仕舞い構造は、請求項1記載の建物外壁の張り仕舞い構造において、上記傾斜折曲げ部は、上記水平折曲げ部の終端に対して所定の第1折曲げ角度で接続される第1傾斜折曲げ部と、上記第1傾斜折曲げ部の終端に対して上記第1折曲げ角度より小さな第2折曲げ角度で接続される第2傾斜折曲げ部と、を備えていることを特徴とするものである。
また、請求項3による建物外壁の張り仕舞い構造は、請求項1または2記載の建物外壁の張り仕舞い構造において、上記水平折曲げ部と上記傾斜折曲げ部との接続部には、その屈曲点を挟んで両者の一部に跨がる通気口が幅方向に所定ピッチで複数設けられていることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項4による建物外壁の張り仕舞い構造は、外壁材の張り仕舞い工事に使用される見切り金具を使用した建物の窓周り部に適用される張り仕舞い構造であって、
窓周り部の上部の軒天部に接続される外壁材に対しては、外壁材の上端部と建物の軒天部との間の見切りに、
外壁材の上端部の外面に宛がわれる、外面に沿った垂直方向に延びる見切り板と、上記見切り板の基端部から外壁材の厚み分、内方に折り曲げて水平方向に延びる水平折曲げ部と、上記水平折曲げ部の終端を斜め外方に折り返し、その先端を外壁材の上端面に当接させる、バネ性を有する傾斜折曲げ部と、を備えた後付け式の見切り金具を使用し、外壁材の下端部の見切りに、先付け式の見切り金具を使用し、
窓周り部の下部の外壁材に対しては、外壁材の上端部と窓周り部との間の見切りに、外壁材の上端部の外面に宛がわれる、外面に沿った垂直方向に延びる見切り板と、上記見切り板の基端部から外壁材の厚み分、内方に折り曲げて水平方向に延びる水平折曲げ部と、上記水平折曲げ部の終端を斜め外方に折り返し、その先端を外壁材の上端面に当接させる、バネ性を有する傾斜折曲げ部と、を備えた後付け式の見切り金具を使用したことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項5による建物外壁の張り仕舞い構造は、請求項4記載の建物外壁の張り仕舞い構造において、上記傾斜折曲げ部は、上記水平折曲げ部の終端に対して所定の第1折曲げ角度で接続される第1傾斜折曲げ部と、上記第1傾斜折曲げ部の終端に対して上記第1折曲げ角度より小さな第2折曲げ角度で接続される第2傾斜折曲げ部と、を備えていることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項6による建物外壁の張り仕舞い構造は、請求項4または5記載の建物外壁の張り仕舞い構造において、上記水平折曲げ部と上記傾斜折曲げ部との接続部には、その屈曲点を挟んで両者の一部に跨がる通気口が幅方向に所定ピッチで複数設けられていることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項7による建物外壁の張り仕舞い部の施工方法は、外壁材の張り仕舞い工事に使用される見切り金具を使用した建物の軒天部や窓周り部に適用される張り仕舞い部の施工方法であって、
建物の構造躯体における外壁材の下端部の取付け位置に先付け式の見切り金具を取り付ける見切り金具先付け工程と、
上記取り付けた先付け式の見切り金具に対して外壁材の下端部を挿入して支持させた状態で、外壁材の上方に必要な空間を確保し得る長さに切断した外壁材を構造躯体に取り付ける外壁材設置工程と、
上記外壁材上方の空間を埋めるように、
外壁材の上端部の外面に宛がわれる、外面に沿った垂直方向に延びる見切り板と、上記見切り板の基端部から外壁材の厚み分、内方に折り曲げて水平方向に延びる水平折曲げ部と、上記水平折曲げ部の終端を斜め外方に折り返し、その先端を外壁材の上端面に当接させる、バネ性を有する傾斜折曲げ部と、を備えた後付け式の見切り金具を外方から挿入して取り付ける見切り金具後付け工程と、を備えていることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項8による建物外壁の張り仕舞い部の施工方法は、請求項7記載の建物外壁の張り仕舞い部の施工方法において、上記傾斜折曲げ部は、上記水平折曲げ部の終端に対して所定の第1折曲げ角度で接続される第1傾斜折曲げ部と、上記第1傾斜折曲げ部の終端に対して上記第1折曲げ角度より小さな第2折曲げ角度で接続される第2傾斜折曲げ部と、を備えていることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項9による建物外壁の張り仕舞い部の施工方法は、請求項7または8記載の建物外壁の張り仕舞い部の施工方法において、上記水平折曲げ部と上記傾斜折曲げ部との接続部には、その屈曲点を挟んで両者の一部に跨がる通気口が幅方向に所定ピッチで複数設けられていることを特徴とするものである。
そして、上記手段によって以下のような効果が得られる。即ち、本発明の建物外壁の張り仕舞い用見切り金具によると、前面に設けた見切り板によって外壁材の上端面の切り口が外部から見えなくなる、いわゆる「見切り」が行われる。また、見切り板から延びる水平折曲げ部と傾斜折曲げ部を、外壁材の上端面と軒天部や窓周り部との間の空間に挿し込むことによって傾斜折曲げ部が外壁材の上端面に当接して撓み変形し、その反発力を外壁材の端面と軒天部や窓周り部に伝えることで、必要な係止力が得られる。これにより、建物外壁の張り仕舞い用見切り金具をワンタッチで取り付けることが可能になって作業効率が大幅に向上する。
また、上記傾斜折曲げ部を、所定の第1折曲げ角度で折り曲げた第1傾斜折曲げ部と、該第1折曲げ角度より小さな第2折曲げ角度で折り曲げた第2傾斜折曲げ部と、を備えることによって形成した場合には、傾斜折曲げ部全体の高さを外壁材の上端面と軒天部や窓周り部との間の空間の高さに合わせる調整機能を、主に第2傾斜折曲げ部のバネ力による撓み変形によって行い、外壁材の上端面と軒天部や周り部との間の空間の確保と、外壁材と外壁材背面の構造躯体との間の隙間の確保と、を行う支持部材としての機能を主に第1傾斜折曲げ部によって行うことが可能になる。
また、水平折曲げ部と傾斜折曲げ部との接続部に通気口を、幅方向に所定ピッチで複数設けた場合には、該通気口を利用して外壁材の内側からの風が外壁材の上端面の上方空間を通って外壁材の外側に抜けるため、建物の通気性が良くなる。
また、本発明の建物外壁の張り仕舞い構造によると、外壁材の上端部の見切りを後付け式の上記建物外壁の張り仕舞い用金具で行い、外壁材の下端部の見切りを先付け式の見切り金具によって行っている。従って、外壁材の上端部と下端部の見切りを先付け式の見切り金具を使用した場合に比べて、外壁材の高さ方向の長さを長く取ることができ、例えば外壁材の上端面の切り口が露出して外壁材の上端部の見切りが不完全になる事態が防止される。
そして、この効果は建物の軒天部と窓周り部の両方の外壁材の張り仕舞い部に適用される。
また、本発明の建物外壁の張り仕舞い部の施工方法によると、建物の構造躯体に取り付けた先付け式の見切り金具に下端部を支持させた状態で外壁材の高さ方向の長さを計測して所定の長さに外壁材を切断できるから、外壁材の切断作業と、外壁材の高さ方向の取付け位置の調整と、が容易になり、外壁材の高さ方向の取付け位置が一定になる。
また、外壁材の上端部の見切りは、後付け式の上記建物外壁の張り仕舞い用見切り金具を使用して行っているから、外壁材の上端部と軒天部または窓周り部との間の見切りを建物外壁の張り仕舞い用見切り金具を外方からワンタッチで挿し込むだけで実行できるようになり、見切り金具の取付け作業が容易になる。また、外壁材の張り替え作業の際にも建物外壁の張り仕舞い用見切り金具を手前に引き抜くことによって簡単に取り外すことができるから、外壁材の張り替え作業も容易になる。
本発明の実施の形態を示す図で、建物外壁の張り仕舞い用見切り金具の適用対象となる軒天部と窓周り部を備えた建物の一例を示す斜視図である。 本発明の実施の形態を示す図で、建物外壁の張り仕舞い用見切り金具を使用した建物外壁の張り仕舞い構造の一例を示す側断面図である。 本発明の実施の形態を示す図で、建物外壁の張り仕舞い用見切り金具を使用した建物外壁の張り仕舞い構造の他の一例を示す側断面図である。 本発明の実施の形態を示す図で、建物外壁の張り仕舞い用見切り金具を示す側面図である。 本発明の実施の形態の変形例を示す図で、建物外壁の張り仕舞い用見切り金具を示す側断面図である。 本発明の実施の形態の変形例を示す図で、建物外壁の張り仕舞い用見切り金具を示す背面図である。 本発明の実施の形態の変形例を示す図で、建物外壁の張り仕舞い用見切り金具を示す平面図である。 本発明の実施の形態を示す図で、建物外壁の上端部と軒天部との間に後付け式の建物外壁の張り仕舞い用見切り金具を使用し、建物外壁の下端部に見切り金具を使用しない場合の建物外壁の張り仕舞い構造を模式的に示す側断面図である。 本発明の実施の形態を示す図で、建物外壁の上端部と軒天部との間に後付け式の建物外壁の張り仕舞い用見切り金具を使用し、建物外壁の下端部に先付け式の見切り金具と水切り金具を使用した場合の建物外壁の張り仕舞い構造を模式的に示す側断面図である。 本発明の実施の形態を示す図で、窓周り部上方の外壁材と、下方の外壁材のそれぞれの上端部に後付け式の建物外壁の張り仕舞い用見切り金具を使用し、窓周り部上方の外壁材の下端部に先付け式の見切り金具を使用した場合の建物外壁の張り仕舞い構造を模式的に示す側断面図である。 従来例を示す図で、建物外壁の上端部と軒天部との間に先付け式の見切り金具を使用し、建物外壁の下端部に見切り金具を使用しない場合の建物外壁の張り仕舞い構造を模式的に示す側断面図である。 従来例を示す図で、建物外壁の上端部と軒天部との間に先付け式の見切り金具を使用し、建物外壁の下端部に先付け式の見切り金具と水切り金具を使用した場合の建物外壁の張り仕舞い構造を模式的に示す側断面図である。 従来例を示す図で、建物外壁の上端部と軒天部との間に先付け式の見切り金具を使用し、建物外壁の下端部に見切り金具を使用しないで水切り金具のみを使用した場合の建物外壁の張り仕舞い構造を模式的に示す側断面図である。 本発明の実施の形態を示す図で、建物外壁の張り仕舞い部の施工方法の各工程を施工手順に従って段階的に示す説明図である。
以下、図示の実施の形態を例にとって、本発明の建物外壁の張り仕舞い用見切り金具、張り仕舞い構造及び張り仕舞い部の施工方法について説明する。最初に、図1に基づいて本発明の建物外壁の張り仕舞い用見切り金具が適用される建物の外観構成の概略について簡単に説明する。次に、図2及び図3に基づいて本発明の建物外壁の張り仕舞い用見切り金具を建物の軒天部に適用する場合と建物の窓周り部に適用する場合とに分けて本発明の建物外壁の張り仕舞い構造について具体的に説明する。
続いて、本発明の建物外壁の張り仕舞い用見切り金具の構成をその変形例の構成と併せて図4~図7に基づいて具体的に説明する。
次に、本発明の建物外壁の張り仕舞い構造を複数の態様に分けて、従来の建物外壁の張り仕舞い構造と比較して図8~図13に基づいて具体的に説明する。
次に、このようにして構成される建物外壁の張り仕舞い用見切り金具を使用することによって実行される本発明の建物外壁の張り仕舞い部の施工方法の内容を図14に基づいて具体的に説明し、最後に上記実施の形態とは部分的構成を異にする建物外壁の張り仕舞い用見切り金具、張り仕舞い構造及び張り仕舞い部の施工方法の他の実施の形態の構成と内容について言及する。
(1)建物の外観構成の概略(図1参照)
本発明の建物外壁の張り仕舞い用見切り金具11が適用される建物1は、基礎Bの上に立ち上げられる間柱6や胴縁7を備える構造躯体2を有している。そして、構造躯体2の外周には窯業系のサイディングボードや、例えばガルバリウム鋼板(登録商標)によって形成される角波板金等からなる金属系のサイディングボードを外壁材50とする建物外壁5が張設されている。
また、建物1の上面には屋根10が設けられており、屋根10が建物外壁5から外方にはみ出した部分が軒10aになり、軒10aの下面の建物外壁5と接続される部分が軒天部8となる。
また、建物外壁5の一部をくり貫くことによって窓9aのサッシフレームFや扉9b等が設けられており、これらの周囲の建物外壁5と接続される部分が窓周り部9となる。
そして、本発明の建物外壁の張り仕舞い用見切り金具11は、上述した軒天部8と窓周り部9における外壁材50の上端部27における見切りに使用される。
(2)建物外壁の張り仕舞い構造の具体的構成(図2及び図3参照)
次に、本発明の建物外壁の張り仕舞い構造3を、本発明の建物外壁の張り仕舞い用見切り金具11を建物1の軒天部8に適用する場合と、建物1の窓周り部9に適用する場合とに分けて具体的に説明する。
(A)軒天部に適用する場合(図2参照)
本発明の建物外壁の張り仕舞い用見切り金具11を建物1の軒天部8に適用する場合には、図示のように外壁材50Aの上端部27と建物1の軒天部8との間の見切りに、後述する本発明の後付け式の見切り金具11を使用し、外壁材50Aの下端部28の見切りに、先付け式の見切り金具13を使用する。
具体的には、基礎Bの上に構造躯体2の一部である間柱6等を立ち上げ、その外面に胴縁7をビス29で取り付ける。そして、胴縁7の外面に同じくビス29で外壁材50Aを取り付ける。
また、外壁材50Aの下端部28における背面の胴縁7には、一例として図示のようにクランク状に折り曲げられた形状の水切り金具14が同じくビス29を使用して取り付けられている。
そして、このようにして取り付けられる外壁材50Aの上端部27と下端部28の見切りに、本実施形態による建物外壁の張り仕舞い構造3Aが適用される。即ち、外壁材50Aの上端部27の見切りには、外壁材50Aの上端面27aと軒天部8との間の空間15aを埋めて外壁材50Aの上端面27aの切り口を隠すことができる後述する本発明の後付け式の見切り金具11を建物1の外方から内方に向けて挿し込むことによって取り付け、後付け式の見切り金具11と軒天部8との当接部の隙間にシーリング材31を充填する。また、図示は省略するが後付け式の見切り金具11と外壁材50Aの上端部27との当接部の隙間にもシーリング材31を充填することが可能である。
一方、外壁材50Aの下端部28の見切りには、図示のような角溝型の先付け式の見切り金具13を使用して、ビス29で胴縁7に固定することで当該先付け式の見切り金具13を取り付ける。
(B)窓周り部に適用する場合(図3参照)
本発明の建物外壁の張り仕舞い用見切り金具11を建物1の窓周り部9に適用する場合には、図示のように窓周り部9の上部の軒天部8に接続される外壁材50Bに対しては、外壁材50Bの上端部27と建物1の軒天部8との間の見切りに後述する本発明の後付け式の見切り金具11を使用し、当該外壁材50Bの下端部28の見切りに、先付け式の見切り金具13を使用する。
一方、窓周り部9の下部の外壁材50Cに対しては、外壁材50Cの上端部27と窓周り部9との間の見切りに、後述する本発明の後付け式の見切り金具11Cを使用し、当該外壁材50Cの下端部28の見切りに、図示は省略するが上記と同様、先付け式の見切り金具13を使用する。
具体的には、窓9aや扉9bを取り付けるための枠体33を間柱6間のスペース等を利用して構造躯体2に設けると共に、該枠体33や間柱6等の外面にビス29を使用して銅縁7を取り付ける。
また、胴縁7の外面にも同じくビス29を使用して外壁材50Cを取り付ける。更に、外壁材50Cの下端部28における背面の胴縁7にも、図示は省略するが上記と同じ水切り金具14が同じくビス29を使用して取り付けられている。
そして、このようにして取付けられる外壁材50Bと外壁材50Cのそれぞれ上端部27と下端部28の見切りに、本実施形態による建物外壁の張り仕舞い構造3Bが適用される。即ち、窓周り部9の上部に設けられる外壁材50Bと下部に設けられる外壁材50Cのそれぞれの上端部27の見切りには、外壁材50Bの上端面27aと軒天部8との間の空間15Bまたは外壁材50Cの上端面27aとサッシフレームFとの間の空間15Cを埋めて外壁材50B、50Cのそれぞれの上端面27aの切り口を隠すことができる後述する、本発明の後付け式見切り金具11、11Cを建物1の外方から内方に向けて挿し込むことによって取り付ける。
また、後付け式の見切り金具11と軒天部8との当接部と、後付け式の見切り金具11とサッシフレームFとの当接部にシーリング材31を充填する。また、後付け式の見切り金具11と外壁材50B、後付け式の見切り金具11Cと外壁材50Cのそれぞれの上端部27との当接部と、の隙間にも必要に応じてシーリング材31を充填することが可能である。
一方、外壁材50B、50Cの下端部28の見切りには、上記と同様の角溝型の先付け式の見切り金具13を使用して、ビス29で胴縁7に固定することで当該先付け式の見切り金具13を取り付ける。また、先付け式の見切り金具13とサッシフレームFの間にもシーリング材31を充填する。
(3)建物外壁の張り仕舞い用見切り金具の具体的構成(図4~図7参照)
本発明の建物外壁の張り仕舞い用見切り金具11は、建物1の軒天部8や窓周り部9の外壁材50A、50B、50Cの上端部27の張り仕舞い工事に使用される見切り金具であって、外壁材50A、50B、50Cの上端部27の外面に宛がわれる、外面に沿った垂直方向(高さ方向Zと一致)に延びる見切り板21と、該見切り板21の基端部から外壁材50A、50B、50Cの厚みT分、内方に折り曲げて水平方向(奥行き方向Yと一致)に延びる水平折曲げ部22と、該水平折り曲げ部22の終端を斜め外方に折り返し、その先端25aを外壁材50A、50B、50Cの上端面27aに当接させる、バネ性を有する傾斜折り曲げ部23と、を備えることによって基本的に構成されている。
そして、このようにして構成される見切り金具11は、外壁材50A、50B、50Cの設置後に取り付けられる後付け挿込み式の見切り金具であることを特徴としている。
更に、本実施の形態では、上記傾斜折曲げ部23は、上記水平折曲げ部22の終端に対して所定の第1折曲げ角度θ1で接続される第1傾斜折曲げ部24と、該第1傾斜折り曲げ部24の終端に対して上記第1折曲げ角度θ1より小さな第2折曲げ角度θ2で接続される第2傾斜折曲げ部25と、を備えることによって構成されている。
因みに、図示の実施の形態では、第1折曲げ角度θ1が約145°、第2折曲げ角度θ2が約30°でθ1>θ2であり、θ1+θ2<180°の関係になっている。これに伴って、傾斜折曲げ部23は、前面の見切り板21側が低くなる、下り傾斜になっている。
また、負荷が掛かっていない状態での傾斜折曲げ部23の高さH1は、外壁材50A、50B、50Cの上端面27aと、その上方に位置する軒天部8やサッシフレームFとの間にできる空間15A、15B、15Cの高さH2よりも高くなっており、これにより当該後付け式の見切り金具11を取り付けた場合に傾斜折曲げ部23のバネ性が発揮されて後付け式の見切り金具11が係止状態で上述したそれぞれの部位に取り付けられるようになっている。尚、実際は本発明の建物外壁の張り仕舞い用見切り金具11の傾斜折曲げ部23の高さH1に合わせて、上記空間15A、15B、15Cの高さH2を定めておき、その空間15A、15B、15Cの高さH2になるように外壁材50A、50B、50Cの高さ方向Zの長さLを調整する。
また、本実施の形態による建物外壁の張り仕舞い用見切り金具11は、例えばガルバリウム鋼板(登録商標)によって形成される1枚の平板状の板材を折り曲げることによって形成されており、その幅方向Xの長さは、取り付ける外壁材50A、50B、50Cの幅方向Xの長さに合わせて適宜つなぎ合わせ、切断することによって調整される。
また、外壁材50A、50B、50Cの前面に現れる見切り板21の先端部21aは、図示のように内側に折り返されていて、見切り板21のエッジで手や指を切らないようにしている。また、このように折り返した先端部21aとすることで、一旦、取り付けた建物外壁の張り仕舞い用見切り金具11を取り外す場合の手掛かりとして、上記先端部21aを利用することが可能になる。
更に、窓周り部9の下部に取り付けられる建物外壁の張り仕舞い用見切り金具11Cについては、図5~図7に示すように通気口17が設けられた見切り金具を一例として使用する。
具体的には、水平折り曲げ部22と傾斜折り曲げ部23の接続部となる屈曲点Cを挟んで水平折曲げ部22と傾斜折曲げ部23のそれぞれの一部に跨るように、一例として角穴状の通気孔17を幅方向Xに所定ピッチPで複数設けた建物外壁の張り仕舞い用見切り金具11Cを使用する。
尚、通気孔17の形成に当たっては一例としてパンチングプレスが使用でき、平板状の出発材料に対してパンチングプレスで複数の通気口17を形成し、その後、上記所定の形状に折り曲げることによって建物外壁の張り仕舞い用見切り金具11Cを形成する。
因みに、このような通気口17を設けた建物外壁の張り仕舞い用見切り金具11Cを使用することによって、窓周り部9において建物1の内部からの風が例えば胴縁7と外壁材50Cとの隙間16を通って通気口17から外壁材50CとサッシフレームFの間の空間15C内に進入する。そして、外壁材50Cと建物外壁の張り仕舞い用見切り金具11Cの見切り板21との間の隙間16等を通って建物1の外部に抜けるため、通気性が向上する。
(4)本発明の建物外壁の張り仕舞い構造と従来の建物外壁の張り仕舞い構造との比較(図8~図13参照)
図8は、軒天部8と外壁材50Aの上端部27との間のみに本発明の後付け式の見切り金具11を取り付け、外壁材50Aの下端部28の見切りを行わない場合の建物外壁の張り仕舞い構造3Aを示している。また、図11は軒天部8と外壁材50Aの上端部27との間のみに付け式の見切り金具12を取り付け、外壁材50Aの下端部28の見切りを行わない場合の従来の建物外壁の張り仕舞い構造103Aを示している。
この場合は、本発明の後付け式の見切り金具11を使用した場合でも、従来の先付け式の見切り金具12を使用した場合でも、外壁材50Aの上端面27aと軒天部8との間に形成される空間15Aの高さH2はほぼ同じで、外壁材50Aの高さ方向Zの長さLもほぼ同じに調整できる。
図9は、外壁材50Aの上端面27と軒天部8との間に本発明の後付け式の見切り金具11を取り付け、外壁材50Aの下端部28に先付け式の見切り金具13を取り付けた場合の建物外壁の張り仕舞い構造3Bを示している。また、図12は、軒天部8と外壁材50Aの上端部27との間に先付け式の見切り金具12を取り付け、外壁材50Aの下端部28に先付け式の見切り金具13を同じく取り付けた場合の建物外壁の張り仕舞い構造103Bを示している。
この場合は、図9に示す本発明の建物外壁の張り仕舞い構造3Bでは上記図8に示す建物外壁の張り仕舞い構造3Aと同様、外壁材50Aの上端面27aと軒天部8との間の空間15Aの高さH2は良好に保たれているのに対して、図12に示す建物外壁の張り仕舞い構造103Bでは、先付け式の2つの見切り金具12、13間のスペースに外壁材50Aを納める都合上、外壁材50Aの高さ方向Zの長さが短くなってL0になる(L0<L)ため、外壁材50Aの上端面27と軒天部8との間の空間15Aの高さがその見付け幅Wと同じH3(H3=W)になってしまい、上記図9に示す空間15Aの高さH2より大きくなってしまう(H3>H2)。
従って、図12に示すような高さ方向Zの長さがL0と、短い外壁材50Aは使用できないので、従来は、図13に示すような外壁材50Aの下端部28の先付け式の見切り金具13を取り外した建物外壁の張り仕舞い構造103Cにするより致し方なかった。
しかし、このような構造の建物外壁の張り仕舞い構造103は、高さ方向Zの位置合わせが難しく、外壁材50Aの下端部28の見切りができないので外壁材50Aの下端部28の切り口が露出してしまって見映えが悪くなってしまう。
図10は、窓周り部9の上下の外壁材50B、50Cに見切り金具を適用した本発明の建物外壁の張り仕舞い構造3Dを示している。
具体的には、窓周り部9の上部の外壁材50Bについては、外壁材50Bの上端部27と軒天部8との間に本発明の後付け式の見切り金具11を取り付け、外壁材50Bの下端部28に通水口19が形成された先付け式の見切り金具13Bを取り付けている。一方、窓周り部9の下部の外壁材50Cについては、外壁材50Cの上端部27とサッシフレームFとの間に通気口17が形成された本発明の後付け式の見切り金具11Cを取り付け、外壁材50Cの下端部28に図示は省略するが、先付け式の見切り金具13を取り付けている。
このように外壁材50B、50Cの上端部27の見切りには、後付け式の本発明の建物外壁の張り仕舞い見切り金具11、11Cを使用するため、外壁材50Bの上端部27と軒端部8との間と、外壁材50Cの上端部27とサッシフレームFとの間の空間15B、15Cの高さH2分の余裕が確保してあればよく、しかも後付け式の見切り金具であるから施工も容易になる。
また、外壁材50B、50Cの張り替え作業の際にも、上記後付け式の見切り金具11、11Cは、ワンタッチで容易に取り外すことができるから外壁材50B、50Cの張り替え作業が容易になる。
(5)建物外壁の張り仕舞い部の施工方法の内容(図14参照)
次に、このようにして構成される建物外壁の張り仕舞い用見切り金具11、11Cを使用することによって実行される本発明の建物外壁の張り仕舞い部の施工方法の内容を図14に基づいて具体的に説明する。尚、図14では建物の張り仕舞い用見切り金具11を使用して建物1の軒天部8に適用する張り仕舞い部の施工方法を図示している。
即ち、この建物外壁の張り仕舞い部の施工方法は、外壁材50の張り仕舞い工事に使用される見切り金具11、13を使用した建物1の軒天部8に適用される張り仕舞い部の施工方法であって、見切り金具先付け工程S1と、外壁材設置工程S2と、見切り金具後付け工程S3と、の3つの工程を備えることによって基本的に構成されている。以下、これら3つの工程を順番に具体的に説明する。
(A)見切り金具先付け工程(図14(a)参照)
見切り金具先付け工程S1は、建物1の構造躯体2における外壁材50の下端部28の取付け位置に先付け式の見切り金具13を取り付ける工程である。
即ち、水切り金具14が一例として取付けられている胴縁7等を利用してビス29により先付け式の見切り金具13を所定の位置に取り付ける。
(B)外壁材設置工程(図14(b)参照)
外壁材設置工程S2は、上記取り付けた先付け式の見切り金具13に対して外壁材50の下端部28を挿入して支持させた状態で、外壁材50の上方に必要な空間15を確保し得る長さLに切断された外壁材50を構造躯体2に取り付ける工程である。
即ち、外壁材50の上方の空間15の高さH2になるように外壁材50を切断して、外壁材50の下端部28を前工程で取り付けた先付け式の見切り金具13の凹部13a内に挿入し支持させた状態でビス29を利用して胴縁7に外壁材50を固定する。
(C)見切り金具後付け工程(図14(c)参照)
見切り金具後付け工程S3は、外壁材50の上方の空間15を埋めるように、本発明の後付け式の見切り金具11を外方から挿入して取り付ける工程である。
この場合、本発明の後付け式の見切り金具11の傾斜折曲げ部23の高さH1は、上記空間15の高さH2よりも高くなるように形成されている(H1>H2)ため、傾斜折曲げ部23のバネ作用が働いて、ワンタッチで後付け式の見切り金具11を取り付けることができるようになっている。
そして、このようにして構成される本実施の形態による建物外壁の張り仕舞い用見切り金具11、張り仕舞い構造3及び張り仕舞い部の施工方法によれば、建物1の軒天部8や窓周り部9における外壁材50の張り仕舞い工事において、外壁材50の納まりが良く、外壁材50の上端部27に形成される空間15の高さH2を小さくすることができる。
また、ワンタッチで装着できる建物外壁の張り仕舞い用見切り金具11を使用することによって外壁材50の端部での見切り作業が容易になり、作業効率が向上する。更に、窓周り部9に適用される見切り金具として通気口17が形成された本発明の建物外壁の張り仕舞い用見切り金具11Cを使用した場合には、当該見切り金具11Cの使用部位の通気性が向上する。
[他の実施の形態]
本発明の建物外壁の張り仕舞い用見切り金具11、張り仕舞い構造3及び張り仕舞い部の施工方法は、上述した実施の形態のものに限定されず、その説明の要旨内での変更が可能である、
例えば、第1傾斜折曲げ部24の第1折曲げ角度θ1と第2傾斜折曲げ部25の第2折曲げ角度θ2の値は、上記実施の形態の説明の中で述べた数値に限らず、θ1>θ2と、θ1+θ2<180°と、の二つの関係を有する範囲で種々の大きさの数値を採用することが可能である。この他、第1傾斜折曲げ部24の長さを長くして傾斜折曲げ部23を第1傾斜折曲げ部24のみによって構成することも可能である。また、傾斜折曲げ部23を湾曲形状とすることも可能である。
また、建物外壁の張り仕舞い用見切り金具11Cに対して設けられる通気口17の形状は、角穴形状に限らず、長円形状、スリット形状、円形状等、種々の形状のものが採用可能である。また、通気口17は、水平折曲げ部22と第1傾斜折曲げ部24の接続部を挟んだ領域に加えて、水平折曲げ部22と見切り板21の接続部を挟んだ領域等に設けることが可能である。
本発明の建物外壁の張り仕舞い用金具、張り仕舞い構造及び張り仕舞い部の施工方法は、建物の軒天部や窓周り部の外壁材の張り仕舞い工事を行っている施工分野等で利用でき、特に、外壁材を納まり良く、効率良く取り付けて工期の短縮や作業負担の軽減を図りたい場合に利用可能性を有する。
1 建物
2 構造躯体
3 建物外壁の張り仕舞い構造
5 建物外壁
6 間柱
7 胴縁
8 軒天部
9 窓周り部
9a 窓
9b 扉
10 屋根
10a 軒
11 建物外壁の張り仕舞い用見切り金具(後付け式の見切り金具)
12 (外壁材上端部用の)先付け式の見切り金具
13 (外壁材下端部用の)先付け式の見切り金具
13a 凹部
14 水切り金具
15 空間
16 隙間
17 通気口
18 シーリング材
19 通水口
21 見切り板
21a 先端部
22 水平折曲げ部
23 傾斜折曲げ部
24 第1傾斜折曲げ部
25 第2傾斜折曲げ部
25a 先端
27 上端部
27a 上端面
28 下端部
28a 下端面
29 ビス
31 シーリング材
33 枠体
50 外壁材
B 基礎
X 幅方向
Y 奥行き方向(水平方向)
Z 高さ方向(垂直方向)
L 長さ
W 見付け幅
T 厚み
θ1 第1折曲げ角度
θ2 第2折曲げ角度
F サッシフレーム
H 高さ
C 屈曲点
P ピッチ
S1 見切り金具先付け工程
S2 外壁材設置工程
S3 見切り金具後付け工程

Claims (9)

  1. 外壁材の張り仕舞い工事に使用される見切り金具を使用した建物の軒天部に適用される張り仕舞い構造であって、
    外壁材の上端部と建物の軒天部との間の見切りに、
    外壁材の上端部の外面に宛がわれる、外面に沿った垂直方向に延びる見切り板と、上記見切り板の基端部から外壁材の厚み分、内方に折り曲げて水平方向に延びる水平折曲げ部と、上記水平折曲げ部の終端を斜め外方に折り返し、その先端を外壁材の上端面に当接させる、バネ性を有する傾斜折曲げ部と、を備えた後付け式の見切り金具を使用し、
    外壁材の下端部の見切りに、先付け式の見切り金具を使用したことを特徴とする建物外壁の張り仕舞い構造。
  2. 上記傾斜折曲げ部は、上記水平折曲げ部の終端に対して所定の第1折曲げ角度で接続される第1傾斜折曲げ部と、上記第1傾斜折曲げ部の終端に対して上記第1折曲げ角度より小さな第2折曲げ角度で接続される第2傾斜折曲げ部と、を備えていることを特徴とする請求項1記載の建物外壁の張り仕舞い構造。
  3. 上記水平折曲げ部と上記傾斜折曲げ部との接続部には、その屈曲点を挟んで両者の一部に跨がる通気口が幅方向に所定ピッチで複数設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の建物外壁の張り仕舞い構造。
  4. 外壁材の張り仕舞い工事に使用される見切り金具を使用した建物の窓周り部に適用される張り仕舞い構造であって、
    窓周り部の上部の軒天部に接続される外壁材に対しては、外壁材の上端部と建物の軒天部との間の見切りに、
    外壁材の上端部の外面に宛がわれる、外面に沿った垂直方向に延びる見切り板と、上記見切り板の基端部から外壁材の厚み分、内方に折り曲げて水平方向に延びる水平折曲げ部と、上記水平折曲げ部の終端を斜め外方に折り返し、その先端を外壁材の上端面に当接させる、バネ性を有する傾斜折曲げ部と、を備えた後付け式の見切り金具を使用し、外壁材の下端部の見切りに、先付け式の見切り金具を使用し、
    窓周り部の下部の外壁材に対しては、外壁材の上端部と窓周り部との間の見切りに、外壁材の上端部の外面に宛がわれる、外面に沿った垂直方向に延びる見切り板と、上記見切り板の基端部から外壁材の厚み分、内方に折り曲げて水平方向に延びる水平折曲げ部と、上記水平折曲げ部の終端を斜め外方に折り返し、その先端を外壁材の上端面に当接させる、バネ性を有する傾斜折曲げ部と、を備えた後付け式の見切り金具を使用したことを特徴とする建物外壁の張り仕舞い構造。
  5. 上記傾斜折曲げ部は、上記水平折曲げ部の終端に対して所定の第1折曲げ角度で接続される第1傾斜折曲げ部と、上記第1傾斜折曲げ部の終端に対して上記第1折曲げ角度より小さな第2折曲げ角度で接続される第2傾斜折曲げ部と、を備えていることを特徴とする請求項4記載の建物外壁の張り仕舞い構造。
  6. 上記水平折曲げ部と上記傾斜折曲げ部との接続部には、その屈曲点を挟んで両者の一部に跨がる通気口が幅方向に所定ピッチで複数設けられていることを特徴とする請求項4または5記載の建物外壁の張り仕舞い構造。
  7. 外壁材の張り仕舞い工事に使用される見切り金具を使用した建物の軒天部や窓周り部に適用される張り仕舞い部の施工方法であって、
    建物の構造躯体における外壁材の下端部の取付け位置に先付け式の見切り金具を取り付ける見切り金具先付け工程と、
    上記取り付けた先付け式の見切り金具に対して外壁材の下端部を挿入して支持させた状態で、外壁材の上方に必要な空間を確保し得る長さに切断した外壁材を構造躯体に取り付ける外壁材設置工程と、
    上記外壁材上方の空間を埋めるように、
    外壁材の上端部の外面に宛がわれる、外面に沿った垂直方向に延びる見切り板と、上記見切り板の基端部から外壁材の厚み分、内方に折り曲げて水平方向に延びる水平折曲げ部と、上記水平折曲げ部の終端を斜め外方に折り返し、その先端を外壁材の上端面に当接させる、バネ性を有する傾斜折曲げ部と、を備えた後付け式の見切り金具を外方から挿入して取り付ける見切り金具後付け工程と、を備えていることを特徴とする建物外壁の張り仕舞い部の施工方法。
  8. 上記傾斜折曲げ部は、上記水平折曲げ部の終端に対して所定の第1折曲げ角度で接続される第1傾斜折曲げ部と、上記第1傾斜折曲げ部の終端に対して上記第1折曲げ角度より小さな第2折曲げ角度で接続される第2傾斜折曲げ部と、を備えていることを特徴とする請求項7記載の建物外壁の張り仕舞い部の施工方法。
  9. 上記水平折曲げ部と上記傾斜折曲げ部との接続部には、その屈曲点を挟んで両者の一部に跨がる通気口が幅方向に所定ピッチで複数設けられていることを特徴とする請求項7または8記載の建物外壁の張り仕舞い部の施工方法。
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