JP7211892B2 - 導電性ポリウレタン発泡体およびその製造方法 - Google Patents
導電性ポリウレタン発泡体およびその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7211892B2 JP7211892B2 JP2019097045A JP2019097045A JP7211892B2 JP 7211892 B2 JP7211892 B2 JP 7211892B2 JP 2019097045 A JP2019097045 A JP 2019097045A JP 2019097045 A JP2019097045 A JP 2019097045A JP 7211892 B2 JP7211892 B2 JP 7211892B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- conductive
- energy ray
- polythiol
- active energy
- iii
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
- Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
Description
ポリウレタン原料(I)を含む組成物をメカニカルフロス法にて発泡させて得られる発泡性組成物を硬化して得られるウレタン発泡体であり、
前記ポリウレタン原料(I)は、イオン導電性基および活性エネルギー線重合性官能基を有するウレタンプレポリマー(A)と、活性エネルギー線重合性シリコーン(B)とを含み、
前記ウレタン発泡体は、JIS K 6796における抽出溶媒をアセトンにしたゲル分率が90%以上である
ことを特徴とする導電性ポリウレタン発泡体である。
導電性ポリウレタン発泡体の製造方法であって、
ポリオール(a-1)、ポリイソシアネート(a-2)、活性水素含有基または活性水素と反応し得る官能基とイオン導電性基とを有する導電剤(a-3)、および、活性水素含有基または活性水素と反応し得る官能基を有する活性エネルギー線重合性化合物(a-4)から合成されるプレポリマー(A)と、活性エネルギー線重合性シリコーン(B)とを含むポリウレタン原料(I)を調製する調製工程と、
前記ポリウレタン原料(I)を含む組成物をメカニカルフロス法にて発泡させることで、発泡性組成物を得る発泡工程と、
前記発泡性組成物に活性エネルギー線を照射する照射工程と
を含み、
前記ウレタン発泡体は、JIS K 6796における抽出溶媒をアセトンにしたゲル分率が90%以上である
ことを特徴とする導電性ポリウレタン発泡体の製造方法である。
なお、本製造方法は、前記調整工程後に、ロール軸を回転させながら当該ロール軸上に前記発泡性組成物を塗工する塗工工程を更に含むことで、ロール状の導電性ポリウレタン発泡体を製造するものであってもよい。
前記ポリチオール(III)の官能基数が2.0~6.0であることが好ましい。
(10%CLDの測定方法)
JIS K 6400-2に準じ、サンプルサイズを50mm×50mm×厚み5mmとし、50%予備圧縮を一回行った後、10%圧縮時のCLDを測定する。
A4サイズで肉厚2mmのローラ上に形成したサンプルを平板状に置き、両端に各500gfを荷重する。R8340a(測定装置の名称)の端子を接続し、100V×10sec印加時の平均抵抗値を測定する。測定条件を以下に示す。
測定器 ADVANTEST社製 R8340a
印加電圧 100V
印加時間 10sec
測定環境 22℃ 55%RH
荷重 500gf(両端にそれぞれ荷重)
測定方法 平板測定法
導電性ポリウレタン発泡体は、ポリウレタン原料(I)を含む発泡性組成物を硬化して得られる。発泡性組成物は、ポリウレタン原料(I)を含む組成物を、メカニカルフロス法にて発泡させて得られる。発泡性組成物は、ポリチオール(III)を含むことが好ましく、その他の成分(IV)を更に含んでいてもよい。なお、メカニカルフロス法は、通常、造泡用気体(II)の存在下で実施され、発泡性組成物もこの造泡用気体(II)を含むが、最終的に得られる導電性ポリウレタン発泡体自体は、構造内(発泡体のセル内)に、造泡用気体(II)を含んでいてもよいし、造泡用気体(II)を含まなくてもよい。以下、(I)~(IV)のそれぞれの成分について説明する。
ポリウレタン原料(I)は、プレポリマー(A)と、活性エネルギー線重合性シリコーン(B)とを含む。
プレポリマー(A)は、骨格中に組み込まれた、イオン導電性基および活性エネルギー線重合性官能基を有する。
ポリオール(a-1)は、1つの分子に2個以上の水酸基を有する化合物であり、本発明の効果を阻害しない限りにおいて、特に限定されない。
エチレングリコール、1,3-プロピレングリコール、1,2-プロピレングリコール、1,3-ブタンジオール、1,4-ブタンジオール、1,5-ペンタンジオール、1,6-ヘキサンジオール、3-メチル-1,5-ペンタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,8-オクタンジオール、1,9-ノナンジオール、1,4-テトラコサンジオール、1,6-テトラコサンジオール、1,4-ヘキサコサンジオール、1,6-オクタコサンジオールグリセリン、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン、ヘキサントリオール、ペンタエリスリトール、ソルビトール、マンニトール、ソルビタン、ジグリセリン、ジペンタエリスリトール等の脂肪族ポリオール;
1,2-シクロヘキサンジオール、1,4-シクロヘキサンジオール、シクロヘキサンジメタノール,トリシクロデカンジメタノール、シクロペンタジエンジメタノール、2,5-ノルボルナンジオール、1,3-アダマンタンジオール、ダイマージオール等の脂環族ポリオール;
ビスフェノールA、ビスフェノールF、フェノールノボラック、クレゾールノボラック等の芳香族ポリオール;
等を挙げることができる。これらは1つ又は複数を組み合せて用いることができる。
コハク酸、アジピン酸、セバシン酸及びアゼライン酸等の脂肪族ポリカルボン酸;
フタル酸、テレフタル酸、イソフタル酸及びナフタレンジカルボン酸等の芳香族ポリカルボン酸;
ヘキサヒドロフタル酸、ヘキサヒドロテレフタル酸及びヘキサヒドロイソフタル酸等の脂環族ポリカルボン酸;
これらのポリカルボン酸の酸エステル;
等を挙げることができる。
エチレングリコール、1,2-プロピレングリコール、1,3-プロピレングリコール、1,3-ブタンジオール、1,4-ブタンジオール、1,5-ペンタンジオール、1,6-ヘキサンジオール、3-メチル-1,5-ペンタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,8-オクタンジオール、1,9-ノナンジオール、ジエチレングリコール等の多価アルコールの少なくとも1種と、
ジエチレンカーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート等と
を反応させて得られるもの等が挙げられる。
エチレンオキシド、プロピレンオキシド、テトラヒドロフラン等の環状エーテルをそれぞれ重合させて得られるポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレンエーテルグリコール等、及び、これらのコポリエーテルが挙げられる。
コハク酸、アジピン酸、セバシン酸及びアゼライン酸等の脂肪族ポリカルボン酸;
フタル酸、テレフタル酸、イソフタル酸及びナフタレンジカルボン酸等の芳香族ポリカルボン酸;
ヘキサヒドロフタル酸、ヘキサヒドロテレフタル酸及びヘキサヒドロイソフタル酸等の脂環族ポリカルボン酸;
これらのポリカルボン酸の酸エステル;
等を挙げることができる。
ポリイソシアネート(a-2)は、1つの分子に2個以上のイソシアネート基を有する化合物であり、本発明の効果を阻害しない限りにおいて、特に限定されない。
2官能のポリイソシアネートとして、2,4-トルエンジイソシアネート(2,4-TDI)、2,6-トルエンジイソシアネート(2,6-TDI)、m-フェニレンジイソシネート、p-フェニレンジイソシアネート、4,4’-ジフェニルメタンジイソシアネート(4,4’-MDI)、2,4’-ジフェニルメタンジアネート(2,4’-MDI)、2,2’-ジフェニルメタンジイソシアネート(2,2’-MDI)、水素添加MDI、キシリレンジイソシアネート、3,3’-ジメチル-4,4’-ビフェニレンジイソネート、3,3’-ジメトキシ-4,4’-ビフェニレンジイソシアネート、ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネート、1,5-ナフタレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート(XDI)、水素添加XDI、テトラメチルキシレンジイソシアネート(TMXDI)、等の芳香族系のもの;
シクロヘキサン-1,4-ジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタン-4,4’-ジイソシアネート、メチルシクロヘキサンジイソシアネート等の脂環族のもの;
ブタン-1,4-ジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソプロピレンジイソシアネート、メチレンジイソシアネート、リジンジイソシアネート等のアルキレン系のもの;
2官能以上のポリイソシアネートとして、ポリメリックMDI;
3官能以上のポリイソシアネートとして、1-メチルベンゾール-2,4,6-トリイソシアネート、1,3,5-トリメチルベンゾール-2,4,6-トリイソシアネート、ビフェニル-2,4,4’-トリイソシアネート、ジフェニルメタン-2,4,4’-トリイソシアネート、メチルジフェニルメタン-4,6,4’-トリイソシアネート、4,4’-ジメチルジフェニルメタン-2,2’,5,5’テトライソシアネート、トリフェニルメタン-4,4’,4”-トリイソシアネート、リジンエステルトリイソシアネート、1,3,6-ヘキサメチレントリイソシアネート、1,6,11-ウンデカントリイソシアネート、ビシクロヘプタントリイソシアネート、1,8-ジイソシアナトメチルオクタン等;
これらのポリイソシアネートの変性体や誘導体等;
等が挙げられる。
導電剤(a-3)としては、活性水素含有基または活性水素と反応し得る官能基を有する導電剤である限り特に限定されない。
活性エネルギー線重合性化合物(a-4)としては、活性水素含有基または活性水素と反応し得る官能基を有する活性エネルギー線重合性化合物である限り特に限定されない。活性エネルギー線重合性化合物(a-4)は、1分子中にこのような官能基を複数含んでいてもよい。
活性エネルギー線重合性シリコーン(B)としては、分子内に不飽和炭素結合を含む官能基を有するシリコーンであればよく、特に限定されない。活性エネルギー線重合性シリコーン(B)は、不飽和炭素結合を含む官能基を1分子中に複数(好ましくは、1分子中に2~3個)含んでいてもよい。
造泡用気体としては、特に限定されないが、ポリオールやイソシアネート等の反応に悪影響を与えない気体であることが好ましく、乾燥空気や不活性ガス(例えば、窒素、二酸化炭素、ヘリウム、アルゴン等)であることがより好ましい。
ポリチオール(III)は、ポリウレタン原料(I)に含まれる活性エネルギー線重合性の官能基(不飽和炭素結合)とエンチオール反応することが可能である。このようなエンチオール反応による硬化とすることで、酸素阻害を防止し、所望の硬化物を得ることが可能である。
発泡性組成物は、本発明の効果を阻害しない限りにおいて、その他の成分を含むことができる。その他の成分としては、溶媒、分散媒、触媒、整泡剤、発泡剤、気泡剤、重合開始剤、光安定剤、架橋剤、界面活性剤、増粘剤、気泡核剤、可塑剤、滑剤、着色剤、酸化防止剤、酸素捕捉剤、充填剤、補強剤、難燃剤、表面処理剤等の公知の添加成分等が挙げられる。
導電性ポリウレタン発泡体の構造は、特に限定されず、その用途に応じて適宜の構造とすればよい。
(10%CLDの測定方法)
JIS K 6400-2に準じ、サンプルサイズを50mm×50mm×厚み5mmとし、50%予備圧縮を一回行った後、10%圧縮時のCLDを測定する。
導電性ポリウレタン発泡体の製造方法は、好ましくは、以下の工程を含む。
(工程1:調製工程)
ポリオール(a-1)、ポリイソシアネート(a-2)、活性水素含有基または活性水素と反応し得る官能基を有する導電剤(a-3)、および、活性水素含有基または活性水素と反応し得る官能基を有する活性エネルギー線重合性化合物(a-4)から合成されるプレポリマー(A)と、活性エネルギー線重合性シリコーン(B)とを含むポリウレタン原料(I)を調製する工程である。
(工程2:発泡工程)
ポリウレタン原料(I)と、造泡用気体(II)とを、窒素雰囲気下で機械撹拌し、発泡させることで、発泡性組成物を得る工程である。
(工程3:塗工工程(任意工程))
導電性ポリウレタン発泡体が導電性発泡ロールである場合に実施され得る工程であり、ロール軸を回転させながら、ロール軸上に発泡性組成物を塗工する工程である。
(工程4:照射工程)
発泡性組成物に活性エネルギー線を照射する工程である。
調製工程は、公知の方法を用いることができる。例えば、プレポリマー(A)を撹拌しながら活性エネルギー線重合性シリコーン(B)を所定の量添加し、ポリウレタン原料(I)とすることができる。
発泡工程では、いわゆるメカニカルフロス(機械発泡)法を使用することができる。
塗工工程は、導電性ポリウレタン発泡体が導電性発泡ロールである場合に実施され得る工程であり、ロール軸を回転させながら、ロール軸上に発泡性組成物を塗工する工程である。
照射工程は、発泡性組成物に、活性エネルギー線を照射する工程である。
本発明の導電性ポリウレタン発泡体を組み込むことが可能な電子写真方式の画像形成装置としては、特に限定されないが、好ましくはレーザープリンターが挙げられる。本発明の導電性ポリウレタン発泡体は、低硬度であり、且つ、導電剤のブリードが防止されるため、レーザープリンターの帯電ロール(感光ドラムを帯電させるロール体)として好ましく使用することが可能である。
使用した原料は以下の通りである。
<<ポリオール(a-1)>>
PPG1000:ポリプロピレングリコール、分子量1000
PPG2000:ポリプロピレングリコール、分子量2000
PPG3000:ポリプロピレングリコール、分子量3000
BEPG:ブチルエチルプロパンジオール
<<ポリイソシアネート(a-2)>>
TDI:トルエンジイソシアネート
<<導電剤(a-3)>>
カチオンIN:水酸基含有第四級アンモニウム塩型カチオン性導電剤、日油製
<<活性エネルギー線重合性化合物(a-4)>>
HEMA:2-ヒドロキシエチルメタクリレート
<<活性エネルギー線重合性シリコーン(B)>>
整泡剤A:TEGORAD 2100、エボニック製
なお、TEGORAD 2100は、以下に示したような構造を有する。
<<ポリチオール(III)>>
チオール3F:Lecad803 SC有機化学製
チオール4F:Lecad804 SC有機化学製
チオール6F:Lecad806 SC有機化学製
なお、チオール4Fは、以下に示したような構造を有する。
<<その他の成分>>
導電剤A:1SX-1090、高分子イオン導電剤、大成ファインケミカル社製
<<実施例1>>
<調製工程>
表1に記載された配合量にて、(a-1)~(a-4)を混合してプレポリマー(A)を合成した。合成は、次の条件で行った。
1.(a-1)および(a-2)を混合して窒素雰囲気化で80℃に加熱し3h反応させた。
2.混合物の温度を60℃とした後、(a-3)成分を添加し1h反応させた。
3.混合物に(a-4)成分を添加し1h反応させた。
4.混合物の温度を80℃に上げて、光重合開始剤、酸化防止剤、光安定剤等の添加剤を、プレポリマー100gに対して合計で1~1.5gの範囲となるように配合した。
次に、表1に記載された配合量にて、プレポリマー(A)とシリコーン(B)、ポリチオール(III)とを混合してポリウレタン原料(I)を調製した。混合物の粘度が高い場合は80℃程度まで加熱した。
<発泡工程、塗工工程、照射工程>
機械発泡を行い、発泡性組成物を調製した。機械発泡は、大気下でインラインホモミキサーを使用し二酸化炭素を混ぜて実施。Φ5の金属製の軸両端を回転治具でチャッキングし、軸を50rpmの速度で回転させながら、発泡された原料を軸の片側端部を起点に必要な長さ(L寸、250mm)まで塗布した。なお、塗工厚が、1.5mmとなるように塗工した。
塗布完了後、照射機(高圧水銀ランプ)により原料にUVを照射し、硬化させた。
なお、照射条件は、100mW/cm2以上で10,000mJ/cm2相当とした。
<加工工程>
硬化物の両端を切断して必要寸法を残し、硬化物表面を円筒研削機を用い研磨して、ローラとした。
使用する原料を表1に示したものに変更した以外は、実施例1と同様にして、実施例2~13、比較例1~4に係るロール状ウレタン発泡体を得た。
以下に示す物性測定を実施した。測定結果を表1に示す。
JIS K 7117-2に準じ、80℃におけるプレポリマー(A)の粘度を測定した。
各ロール状ウレタン発泡体について、JIS K 6796における抽出溶媒をアセトンにし、ゲル分率を測定した。
JIS K 6400-2に準じ、各ロール状ウレタン発泡体をサンプルサイズ50mm×50mm×厚み5mmとなるようにカットし、50%予備圧縮を一回行った後、10%圧縮時のCLDを測定した。
<<画像評価>>
各ロール状ウレタン発泡体を使用して、画像評価試験を行った。評価方法は以下の通りである。
<評価方法>
ブリード評価として、22℃55%RHの環境下に馴染ませた各ローラの両端に500gの荷重を掛け、印加電圧1000Vで6時間の連続通電試験を実施する。このブリード評価された導電性ローラを画像形成装置にセットして、画像評価を実施した。導電性ローラにブリードがあると、他のローラにブリードした物質が付着して画像に滲み、白抜け、黒ポチ等の現象が観察される。また、導電性ローラの硬度が高いと、密着性が低下し、同様に画像評価が悪化する。この画像の状態によって、ロール状ウレタン発泡体のブリードの抑制効果および低硬度の達成を評価した。
<評価基準>
○:ブリードした物質に由来する滲み、白抜け、黒点等が観察されなかった。
×:ブリードした物質に由来する滲み、白抜け、黒点等が観察された。
Claims (11)
- ポリウレタン原料(I)を含む組成物をメカニカルフロス法にて発泡させて得られる発泡性組成物を硬化して得られるウレタン発泡体であり、
前記ポリウレタン原料(I)は、イオン導電性基および活性エネルギー線重合性官能基を有するウレタンプレポリマー(A)と、活性エネルギー線重合性シリコーン(B)とを含み、
前記ウレタン発泡体は、JIS K 6796における抽出溶媒をアセトンにしたゲル分率が90%以上であり、
前記発泡性組成物に活性エネルギー線を照射して得られたものである
ことを特徴とする導電性ポリウレタン発泡体。 - 前記発泡性組成物は、ポリチオール(III)を更に含み、
前記ポリチオール(III)の官能基数が2.0~6.0である、請求項1記載の導電性ポリウレタン発泡体。 - 前記発泡性組成物におけるSH-INDEX((ポリチオール(III)の含有量[g]×ポリチオール(III)の官能基数)/(ポリチオール(III)の分子量[g/mol]×プレポリマー(A)の活性エネルギー線重合性の官能基量[mol])が、0.5~1.5の範囲にある、請求項2記載の導電性ポリウレタン発泡体。
- 前記ウレタン発泡体は、下記方法で測定される10%CLDが200kPa以下である、請求項1~3の何れか一項に記載の導電性ポリウレタン発泡体。
(10%CLDの測定方法)
JIS K 6400-2に準じ、サンプルサイズを50mm×50mm×厚み5mmとし、50%予備圧縮を一回行った後、10%圧縮時のCLDを測定する。 - 前記プレポリマー(A)の80℃におけるJIS K 7117-2に準じた粘度が、1~20Pa・sである、請求項1~4の何れか一項に記載の導電性ポリウレタン発泡体。
- 請求項1~5の何れか一項に記載の導電性ポリウレタン発泡体からなる画像形成装置用部材。
- 請求項6に記載の画像形成装置用部材を備えた画像形成装置。
- 導電性ポリウレタン発泡体の製造方法であって、
ポリオール(a-1)、ポリイソシアネート(a-2)、活性水素含有基または活性水素と反応し得る官能基とイオン導電性基とを有する導電剤(a-3)、および、活性水素含有基または活性水素と反応し得る官能基を有する活性エネルギー線重合性化合物(a-4)から合成されるプレポリマー(A)と、活性エネルギー線重合性シリコーン(B)とを含むポリウレタン原料(I)を調製する調製工程と、
前記ポリウレタン原料(I)を含む組成物をメカニカルフロス法にて発泡させることで、発泡性組成物を得る発泡工程と、
前記発泡性組成物に活性エネルギー線を照射する照射工程と
を含み、
前記ウレタン発泡体は、JIS K 6796における抽出溶媒をアセトンにしたゲル分率が90%以上である
ことを特徴とする導電性ポリウレタン発泡体の製造方法。 - 前記導電性ポリウレタン発泡体がロール状であり、
前記調整工程後に、ロール軸を回転させながら当該ロール軸上に前記発泡性組成物を塗工する塗工工程を更に含む、請求項8記載の製造方法。 - 前記発泡性組成物は、ポリチオール(III)を更に含み、
前記ポリチオール(III)の官能基数が2.0~6.0である、請求項8又は9記載の製造方法。 - 前記発泡性組成物におけるSH-INDEX((ポリチオール(III)の含有量[g]×ポリチオール(III)の官能基数)/(ポリチオール(III)の分子量[g/mol]×プレポリマー(A)の活性エネルギー線重合性の官能基量[mol])が、0.5~1.5の範囲にある、請求項10記載の製造方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019097045A JP7211892B2 (ja) | 2019-05-23 | 2019-05-23 | 導電性ポリウレタン発泡体およびその製造方法 |
JP2023002637A JP2023029577A (ja) | 2019-05-23 | 2023-01-11 | 導電性ポリウレタン発泡体およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019097045A JP7211892B2 (ja) | 2019-05-23 | 2019-05-23 | 導電性ポリウレタン発泡体およびその製造方法 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2023002637A Division JP2023029577A (ja) | 2019-05-23 | 2023-01-11 | 導電性ポリウレタン発泡体およびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020189948A JP2020189948A (ja) | 2020-11-26 |
JP7211892B2 true JP7211892B2 (ja) | 2023-01-24 |
Family
ID=73453370
Family Applications (2)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019097045A Active JP7211892B2 (ja) | 2019-05-23 | 2019-05-23 | 導電性ポリウレタン発泡体およびその製造方法 |
JP2023002637A Pending JP2023029577A (ja) | 2019-05-23 | 2023-01-11 | 導電性ポリウレタン発泡体およびその製造方法 |
Family Applications After (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2023002637A Pending JP2023029577A (ja) | 2019-05-23 | 2023-01-11 | 導電性ポリウレタン発泡体およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (2) | JP7211892B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7211892B2 (ja) * | 2019-05-23 | 2023-01-24 | 株式会社イノアックコーポレーション | 導電性ポリウレタン発泡体およびその製造方法 |
Family Cites Families (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4263031B2 (ja) * | 2003-06-26 | 2009-05-13 | 日本合成化学工業株式会社 | 活性エネルギー線硬化型樹脂組成物 |
JP4360174B2 (ja) * | 2003-10-17 | 2009-11-11 | 日本ポリウレタン工業株式会社 | 導電性ロール及びその製造方法 |
JP5095199B2 (ja) * | 2006-12-22 | 2012-12-12 | 株式会社イノアックコーポレーション | トナー供給ローラの製造方法 |
JP2011202070A (ja) * | 2010-03-26 | 2011-10-13 | Dic Corp | 硬化性樹脂組成物及びその硬化物 |
JP5909137B2 (ja) * | 2012-04-05 | 2016-04-26 | 藤森工業株式会社 | 粘着剤組成物及び表面保護フィルム |
JP6087574B2 (ja) * | 2012-10-23 | 2017-03-01 | 株式会社イノアック技術研究所 | 光硬化発泡体製造方法 |
JP6847599B2 (ja) * | 2016-06-30 | 2021-03-24 | 株式会社イノアック技術研究所 | 導電性弾性ローラ用の弾性層、弾性層を備えた導電性弾性ローラおよび、導電性弾性ローラ用の弾性層の製造方法 |
JP7353728B2 (ja) * | 2017-11-29 | 2023-10-02 | 株式会社イノアック技術研究所 | 導電性エラストマー、導電性ローラ、及びこれらの製造方法、並びに画像形成装置 |
JP7211892B2 (ja) * | 2019-05-23 | 2023-01-24 | 株式会社イノアックコーポレーション | 導電性ポリウレタン発泡体およびその製造方法 |
-
2019
- 2019-05-23 JP JP2019097045A patent/JP7211892B2/ja active Active
-
2023
- 2023-01-11 JP JP2023002637A patent/JP2023029577A/ja active Pending
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2020189948A (ja) | 2020-11-26 |
JP2023029577A (ja) | 2023-03-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP3222644A1 (en) | Polyurethane, preparing method therefor, and use thereof | |
US8388799B2 (en) | Composition for forming polishing layer of chemical mechanical polishing pad, chemical mechanical polishing pad and chemical mechanical polishing method | |
US20050277703A1 (en) | Static dissipative polyurethane foams | |
KR101529152B1 (ko) | 폴리우레탄 발포 시트의 제조방법 및 그것을 사용한 피혁 유사 시트형상물 | |
JP2007284625A (ja) | 発泡ポリウレタンエラストマーおよびその製造方法並びに鉄道用パッド | |
JP2023029577A (ja) | 導電性ポリウレタン発泡体およびその製造方法 | |
EP3081582A1 (en) | Polyol composition for producing flexible polyurethane foam, flexible polyurethane foam, and method for producing flexible polyurethane foam | |
JP6778217B2 (ja) | 積層体、現像部材及び積層体の製造方法 | |
TW201139060A (en) | Polishing pad and manufacturing method thereof and manufacturing method of glass substrate | |
WO2017138564A1 (ja) | 高分子体、研磨パッド、および、高分子体の製造方法 | |
US11630401B2 (en) | Laminate and conductive roller | |
EP2003156A1 (de) | Urethangruppen und Isocyanatgruppen enthaltende Prepolymere | |
CN109153761B (zh) | 聚氨酯发泡片的制造方法 | |
JP4976747B2 (ja) | ポリウレタン発泡体の製造方法 | |
JP5327035B2 (ja) | 二液常温硬化型ウレタン塗膜防水組成物 | |
JP7123799B2 (ja) | 研磨パッド | |
JP2009131916A (ja) | ポリウレタン研磨パッドの製造方法 | |
JP2008126363A (ja) | ポリウレタン研磨パッドの製造方法 | |
KR101804939B1 (ko) | 전분당계 수분산성 폴리우레탄 수지 및 이의 제조방법 | |
JP2006206793A (ja) | ポリウレタンフォームの製造方法およびポリウレタンフォーム | |
JP7409827B2 (ja) | 導電性ローラおよびその製造方法 | |
JP2023098331A (ja) | ウレタンフォーム | |
JP2019099619A (ja) | ウレタンプレポリマー、導電性エラストマー、導電性ローラ、及びこれらの製造方法、並びに画像形成装置 | |
JP4471490B2 (ja) | 半導体研磨用ポリウレタン研磨パッドを製造する方法 | |
JP7290044B2 (ja) | 樹脂組成物及び該樹脂組成物から形成される物品 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20211119 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20221004 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20221110 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20221122 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20221221 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20230112 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7211892 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |