JP7211283B2 - 座屈応力度の推定装置、座屈応力度の推定方法、及び座屈応力度の推定プログラム - Google Patents

座屈応力度の推定装置、座屈応力度の推定方法、及び座屈応力度の推定プログラム Download PDF

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本発明は、座屈応力度の推定装置、座屈応力度の推定方法、及び座屈応力度の推定プログラムに関する。
従来、せん断力が作用して面内で曲げられる板要素の座屈応力度(局部座屈応力度)を推定することが行われている。この座屈応力度の推定方法では、(1)式で表されるフーリエ級数を用いることが一般的であり、板要素の面外変位Wを推定する場合は、(1)式を(1-1)式の表現に変えた上で座屈応力度の推定が行われている(例えば、非特許文献1参照)。
ただし、bは板要素の厚さ方向に直交する方向の長さである。
Figure 0007211283000001
そして、このフーリエ級数にエネルギー法を適用することで、座屈応力度を推定している。フーリエ級数の基底は直交性を有するため、フーリエ級数により多くの曲面を精度良く近似できる。
Stephen P. Timoshenko and James M. Gere、「Theory of Elastic Stability」 Second Edition
しかしながら、フーリエ級数には近似の収れんが遅いという問題がある。例えば建築物の部材や部材を構成する板要素にせん断力が作用する場合に生じる座屈変形を近似しようとした場合、フーリエ級数の第25項部分和程度、すなわち、(1-1)式でNを25程度とする必要がある。この場合、近似関数は、未定係数a以外の三角関数による項を50含む。
このようにフーリエ級数では近似の収れんに多くの項数が必要であるため、フーリエ級数による分析は手計算では行うことができず、計算機を用いた数値計算が必要になる。さらに、従来の座屈応力度の推定方法では、推定結果を物理的に理解しやすく定式化できないという技術課題がある。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであって、フーリエ級数を用いた場合よりもせん断力が作用する板要素の座屈応力度の推定に必要な計算を簡単に行うとともに、推定結果を物理的に理解しやすく定式化できる座屈応力度の推定装置、座屈応力度の推定方法、及び座屈応力度の推定プログラムを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
本発明の座屈応力度の推定装置は、材軸方向に延びるx軸及び板幅方向に延びるy軸に沿ってそれぞれ広がり、前記x軸に沿う方向又は前記y軸に沿う方向にせん断力が外力として作用して座屈する板要素の座屈応力度を推定する座屈応力度の推定装置であって、前記板要素の板厚方向に延びる軸をz軸とし、前記板要素の前記x軸に沿う方向の第1端に向かうに従い、前記z軸の正の向き及び前記z軸の負の向きに交互に波状に変位する前記板要素の、前記x軸に沿う方向における半波長をaとしたときに、前記z軸に沿う方向に向けた前記板要素の面外変位Wを(2)式により推定する変位推定部と、(2)式に基づいた前記面外変位Wを生じる前記板要素の前記座屈応力度を、エネルギー法に基づいて求める応力度算出部と、を備えることを特徴としている。
ただし、Nは2以上の自然数であり、a,a,b,λは未定係数であり、bは前記y軸に沿う方向における前記板要素の長さである。
Figure 0007211283000002
また、本発明の座屈応力度の推定方法は、材軸方向に延びるx軸及び板幅方向に延びるy軸に沿ってそれぞれ広がり、前記x軸に沿う方向又は前記y軸に沿う方向にせん断力が外力として作用して座屈する板要素の座屈応力度を推定する座屈応力度の推定方法であって、前記板要素の板厚方向に延びる軸をz軸とし、前記板要素の前記x軸に沿う方向の第1端側に向かうに従い、前記z軸の正の向き及び前記z軸の負の向きに交互に波状に変位する前記板要素の、前記x軸に沿う方向における半波長をaとしたときに、前記z軸に沿う方向に向けた前記板要素の面外変位Wを(3)式により推定する変位推定工程と、(3)式に基づいた前記面外変位Wを生じる前記板要素の前記座屈応力度を、エネルギー法に基づいて求める応力度算出工程と、を行うことを特徴としている。
ただし、Nは2以上の自然数であり、a,a,b,λは未定係数であり、bは前記y軸に沿う方向における前記板要素の長さである。
Figure 0007211283000003
また、本発明の座屈応力度の推定プログラムは、材軸方向に延びるx軸及び板幅方向に延びるy軸に沿ってそれぞれ広がり、前記x軸に沿う方向又は前記y軸に沿う方向にせん断力が外力として作用して座屈する板要素の座屈応力度を推定する推定装置用の座屈応力度の推定プログラムであって、前記板要素の板厚方向に延びる軸をz軸とし、前記板要素の前記x軸に沿う方向の第1端に向かうに従い、前記z軸方向の正の向き及び前記z軸方向の負の向きに交互に波状に変位する前記板要素の、前記x軸に沿う方向における半波長をaとしたときに、前記推定装置を、前記z軸に沿う方向に向けた前記板要素の面外変位Wを(4)式により推定する変位推定部と、(4)式に基づいた前記面外変位Wを生じる前記板要素の前記座屈応力度を、エネルギー法に基づいて求める応力度算出部と、して機能させることを特徴としている。
ただし、Nは2以上の自然数であり、a,a,b,λは未定係数であり、bは前記y軸に沿う方向における前記板要素の長さである。
Figure 0007211283000004
発明者らは、三角関数を用いつつも、フーリエ級数よりも少ない項数で、せん断力が作用する板要素の面外変位を推定できる関数を複数検討した。その結果、(2)式を用いて板要素の面外変位Wをフーリエ級数よりも少ない項数で推定できることを見出した。なお、(3)式及び(4)式は(2)式と同一である。
(2)式は、フーリエ級数よりも少ない項数で板要素の面外変位Wを推定できるため、フーリエ級数を用いた場合よりも推定に必要な計算を簡単に行うことができる。さらに、面外変位Wを一定の精度で推定するために必要な項数が、(1-1)式のフーリエ級数を用いて推定する場合よりも、(2)式を用いて推定する場合の方が少ないため、フーリエ級数を用いた場合よりも推定結果を物理的に理解しやすく定式化することができる。
また、前記の座屈応力度の推定装置、座屈応力度の推定方法、及び座屈応力度の推定プログラムにおいて、前記Nは2であってもよい。
これらの発明によれば、まず(2)式において、半波長a及び未定係数λを定数として扱った状態で未定係数a,a,b,及びbを求め、次に半波長a及びλを変数として扱い、(2)式における半波長a及びλを求める。(2)式において未定係数a等を求める際に、一度に求める未定係数の数が4つ以下であるため、解の公式が知られている4次以下の方程式を用いて未定係数a,a,b,及びb等を容易に求めることができる。
また、前記の座屈応力度の推定装置において、前記応力度算出部は、(5)式及び(6)式を用いて、(7)式による前記座屈応力度τcrに最小の正の値を与える実数である前記未定係数a,b,λ及び前記半波長aに基づいて、前記座屈応力度τcrを求めてもよい。
ただし、Eは前記板要素のヤング係数であり、νは前記板要素のポアソン比であり、tは前記板要素の厚さである。
Figure 0007211283000005
また、前記の座屈応力度の推定方法において、前記応力度算出工程では、(8)式及び(9)式を用いて、(10)式による前記座屈応力度τcrに最小の正の値を与える実数である前記未定係数a,b,λ及び前記半波長aに基づいて、前記座屈応力度τcrを求めてもよい。
ただし、Eは前記板要素のヤング係数であり、νは前記板要素のポアソン比であり、tは前記板要素の厚さである。
Figure 0007211283000006
また、前記の座屈応力度の推定プログラムにおいて、前記応力度算出部は、(11)式及び(12)式を用いて、(13)式による前記座屈応力度τcrに最小の正の値を与える実数である前記未定係数a,b,λ及び前記半波長aに基づいて、前記座屈応力度τcrを求めてもよい。
ただし、Eは前記板要素のヤング係数であり、νは前記板要素のポアソン比であり、tは前記板要素の厚さである。
Figure 0007211283000007
これらの発明によれば、エネルギー法に基づいて座屈応力度τcrを求める際に、数式を用いて座屈応力度τcrを正確に求めることができる。
本発明の座屈応力度の推定装置、座屈応力度の推定方法、及び座屈応力度の推定プログラムによれば、フーリエ級数を用いた場合よりもせん断力が作用する板要素の座屈応力度の推定に必要な計算を簡単に行うとともに、推定結果を物理的に理解しやすく定式化することができる。
本発明の一実施形態の座屈応力度の推定装置が適用されるウェブを備える建築物の斜視図である。 同座屈応力度の推定装置の概要を示す図である。 同ウェブがx軸に沿う方向に十分長い場合に、せん断力が作用したウェブが座屈している状態を模式的に示す斜視図である。 図3のウェブにおけるx軸に沿う方向の一波長分を拡大した斜視図である。 ウェブにせん断力が作用する場合の、y軸の座標によるウェブの面外変位の推定結果の一例を表す図である。 ウェブにせん断力が作用する場合の、Nに対する座屈係数の変化の一例を表す図である。
以下、本発明に係る座屈応力度の推定装置の一実施形態を、図1から図6を参照しながら説明する。
この座屈応力度の推定装置(推定装置、以下単に推定装置と言う)は、例えば図1に示す建築物1に、鉄骨梁として用いられるH形鋼10のウェブ(板要素)13等の座屈応力度を推定するのに用いられる。H形鋼10は、上フランジ(第1フランジ)11と、下フランジ(第2フランジ)12と、上フランジ11及び下フランジ12を互いに連結するウェブ13と、を備えている。なお、図1では、後述する床スラブ20を二点鎖線で示している。
H形鋼10の上フランジ11及び下フランジ12も、板要素である。板要素は、弾性要素である。弾性要素は、材料非線形を考慮しない要素である。
H形鋼10は、例えば水平面に沿う方向に延びている。上フランジ11は、平板状に形成され、上フランジ11の厚さ方向が上下方向に沿うように配置されている。下フランジ12は、平板状に形成され、上フランジ11よりも下方に配置されている。下フランジ12は、下フランジ12の厚さ方向が上下方向に沿うように配置されている。
ウェブ13は、ウェブ13の厚さ方向に見たときに矩形を呈する平板状に形成されている。ウェブ13は、ウェブ13の厚さ方向が水平面に沿うように配置されている。ウェブ13は、上フランジ11の下面における幅方向の中心と、下フランジ12の上面における幅方向の中心とを連結している。
H形鋼10の長手方向の端部は、柱15等に固定されている。H形鋼10は、床スラブ20を床スラブ20の下方から支持している。H形鋼10の上フランジ11には、頭付きスタッド等のシヤコネクタ21が設けられている。シヤコネクタ21は、床スラブ20に埋設されている。
建築物1は、床スラブ20上に図示しない設備を設置する等して用いられる。
図2に、本実施形態の推定装置50を示す。推定装置50はコンピュータであり、CPU(Central Processing Unit)51と、主記憶装置55と、補助記憶装置60と、入出力インタフェース(IO・I/F)65と、記録・再生装置70と、を備えている。CPU51、主記憶装置55、補助記憶装置60、入出力インタフェース65、及び記録・再生装置70は、バス75により互いに接続されている。
主記憶装置55は、CPU51のワークエリア等になるRAM(Random Access Memory)等である。
入出力インタフェース65は、キーボードやマウス等の入力装置66、及び表示装置67に接続される。
記録・再生装置70は、USB(Universal Serial Bus)メモリ等の記録媒体71に対するデータの記録や再生を行う。
補助記憶装置60は、各種データやプログラム等が記憶されるハードディスクドライブ装置等である。補助記憶装置60には、前記コンピュータを推定装置50として機能させるための座屈応力度の推定プログラム(以下、単に推定プログラムと言う)61や、OSプログラム等の各種プログラム等が格納されている。推定プログラム61を含む各種プログラムは、記録・再生装置70を介して記録媒体71から補助記憶装置60に取り込まれる。推定プログラム61等は、記録媒体71に格納される。
なお、これらのプログラムは、CDやDVD等のディスク型の記録媒体や、図示されていない通信装置を介して外部装置から補助記憶装置60に取り込まれてもよい。
CPU51は、各種演算処理を実行する。CPU51は、機能的に、ウェブ13の面外変位を推定する変位推定部52と、面外変位を生じるウェブ13の座屈応力度を、エネルギー法に基づいて求める応力度算出部53と、を備えている。CPU51の機能構成要素である変位推定部52及び応力度算出部53は、補助記憶装置60に格納されている推定プログラム61等をCPU51が実行することで機能する。推定プログラム61等は、推定装置50用のプログラムである。推定プログラム61は、推定装置50を変位推定部52及び応力度算出部53として機能させる。
本実施形態の推定装置50の変位推定部52及び応力度算出部53では、図3に示すように、ウェブ13の位置座標を、x軸、y軸、及びz軸で構成する右手系の直交座標系に基づいて認識する。なお、図3及び後述する図5では、ウェブ13の面外変位を推定値よりも大きく示している。
ウェブ13は、ウェブ13の材軸方向に延びるx軸、及びウェブ13の板幅方向に延びるy軸に沿ってそれぞれ広がるとする。x軸及びy軸のうち、例えばx軸は水平面に沿って延び、y軸は上下方向に沿って延びるとする。ウェブ13の板厚方向に延びる軸を、z軸とする。x軸、y軸、及びz軸は、互いに直交する。z軸に沿う方向(以下、z軸方向と言う)に見て、ウェブ13は、x軸に沿う方向(以下、x軸方向と言う)に延びる辺、及びy軸に沿う方向(以下、y軸方向と言う)に延びる辺をそれぞれ有する。ウェブ13は、x軸方向に十分長いとする。ここで言うウェブ13がx軸方向に十分長いとは、ウェブ13のx軸方向の各端に配置されy軸方向に延びる表面(以下、x軸方向の端面と言う)13aの境界条件が、座屈変形に与える影響を無視できる程度の長さをウェブ13が有していることを意味する。
ウェブ13の面外変位は、ウェブ13のz軸方向に向けた変位である。
ウェブ13のx軸方向の端面13aにそれぞれy軸方向のせん断力F1が外力として作用すると、ウェブ13が座屈(局部座屈)する場合がある。なお、せん断力F1は、ウェブ13のx軸方向の全長さにわたって伝達される。
ウェブ13のx軸方向の各端面13aに作用するせん断力F1は、互い等しい大きさの外力である。
この場合、ウェブ13のx軸方向の第1端(x軸方向の端面13aの一方)に向かうに従い、z軸の正の向き及びz軸の負の向きに交互に変位して、ウェブ13が全体として複数の波長分の波状(以下、x軸方向に波状と言う)に変位する場合がある。
x軸に沿って変位したウェブ13の1波長分において、x軸方向の第1端とは反対の第2端をx軸の原点とし、この第2端からx軸方向の第1端に向かう向きをx軸の正の向きとする。
y軸の原点を、ウェブ13のy軸方向の中心とする。y軸の正の向きを、上向きとする。
z軸の原点を、ウェブ13のz軸方向の中心(厚さ方向の中心)とする。z軸の正の向きを、x軸の正の向き及びy軸の正の向きに対して、右手系の直交座標系を構成する向きとする。
この例では、x軸の座標が小さい方のx軸方向の端面13aにy軸の正の向きにせん断力F1が作用し、x軸の座標が大きい方のx軸方向の端面13aにy軸の負の向きにせん断力F1が作用している。
x軸方向の各端面13aに作用する外力であるせん断力F1に釣り合うように、ウェブ13のy軸方向の各端面13bには、内力としてせん断力F2が生じる。
なお、以下に説明する長さ等の単位には、長さに対しては「m」といった、SI単位が好ましく用いられる。ウェブ13のy軸方向の長さ(せい)をbとし、ウェブ13の厚さ(z軸方向の長さ)をtとする。ウェブ13のヤング係数をEとし、ウェブ13のポアソン比をνとする。
推定装置50は、フランジ11,12が連結されていないウェブ13にせん断力F1が作用して座屈したときの、ウェブ13の座屈応力度を推定する。なお、推定装置50は、H形鋼10において、フランジ11,12の厚さが無視できる程度に薄い、フランジ11,12の剛性が無視できる程度に低い等の場合に、H形鋼10の座屈応力度をウェブ13の座屈応力度として推定してもよい。
本実施形態の推定装置50の変位推定部52及び応力度算出部53では、ウェブ13の座屈応力度を推定する際に、以下の1から6の仮定を行っている。
1.ウェブ13の厚さは薄く、ウェブ13の厚さはウェブ13のx軸方向の長さ及びy軸方向の長さに比べて短い。
2.ウェブ13のたわみ(座屈による面外変位)は小さく、ウェブ13の厚さよりも小さい。
3.ウェブ13の厚さ方向の中央面は、ウェブ13の曲げによって伸縮することなく、中立面を保つ。
4.ウェブ13の断面では、曲げに対して平面保持の仮定が成立する。
5.ウェブ13の材料は、均質であり、等方性を有する。
6.ウェブ13に外力が作用したときの変位は、フックの法則に従う。
図3に示すように、ウェブ13にせん断力F1が作用すると、ウェブ13がx軸方向に波状に変位する場合がある。x軸方向に波状に変位したウェブ13における、y軸上のある座標かつx軸の上のある座標におけるz軸方向に向けた面外変位がsin(π(x+λsin(πy/b))/a)の式で表されると仮定すると、ウェブ13のx軸方向に波状に変位したウェブ13のx軸方向の波長は、2aになる。x軸方向の半波長(波長の半分の長さ)は、aになる。
図4は、ウェブ13のx軸方向の中央部におけるx軸方向の長さが波長2aである部分の面外変位を示す図である。
ウェブ13にせん断力F1が作用している場合、従来は(1-1)式で表されるフーリエ級数を用いてx軸上のある座標かつy軸上のある座標におけるz軸方向に向けたウェブ13の面外変位wを推定していた。
発明者らは、三角関数を用いつつも、フーリエ級数よりも少ない項数で、x軸上のある座標かつy軸上のある座標におけるz軸方向に向けたウェブ13の面外変位(第1面外変位)wを推定できる関数を複数検討した。なお、面外変位wは、y軸の座標の関数であり、x軸の座標の関数ではない(x軸上のある座標における関数である)。
その結果、ウェブ13にせん断力F1が作用する場合、x軸上のある座標かつy軸上のある座標におけるz軸方向に向けたウェブ13の面外変位wは(16)式により、フーリエ級数よりも少ない項数で推定されることを見出した。ただし、Nは2以上の自然数であり、a,a,bは未定係数である。
(16)式は、y軸の座標の累乗関数を用いた三角関数による項を含む。cosπ(2y/b及びcos(π/2)(2y/bは、基底となる。(16)式は、ウェブ13等の板要素の面外変形の推定に好ましく用いることができる。
Figure 0007211283000008
一方で、x軸上の任意の座標かつy軸上のある座標におけるz軸方向に向けたウェブ13の面外変位(第2面外変位)Wは、(18)式により推定される。(18)式は、前述のように、ウェブ13におけるx軸上のある座標におけるz軸方向に向けた面外変位がsin(π(x+λsin(πy/b))/a)の式で表される、という仮定に基づく。ただし、(18)式における未定係数λは、y軸方向の位相のずれを表す実数である。面外変位Wは、y軸の座標及びx軸の座標それぞれの関数であり、ウェブ13の座屈応力度を推定する際に用いられる。なお、図3の面外変位Wは、図4の面外変位Wをx軸方向に繰り返したものである。図3のウェブ13の座屈応力度を推定することと図4のウェブ13の座屈応力度を推定することは同義であることから、前記(18)式は図4の面外変位Wを推定したものである。
なお、(18)式に(16)式を代入すると、(19)式が得られる。(19)式においてNが2である場合には、(20)式のように変形できる。
Figure 0007211283000009
例えば、図4のウェブ13にせん断力F1が作用する前における、ウェブ13においてx軸の座標がx、y軸の座標がyの部分(以下、推定対象部分と言う)のz軸の座標は0である。ウェブ13にせん断力F1が作用した後において、この推定対象部分における面外変位Wは、(19-1)式により推定され、このときのz軸の座標は、0に(19-1)式により推定した面外変位Wを足した値となる。すなわち、せん断力F1が作用した後では、推定対象部分は、x軸の座標がx、y軸の座標がy、z軸の座標がWとなる位置に配置されていると推定される。
Figure 0007211283000010
変位推定部52は、ウェブ13の面外変位Wを(19)式により推定する。
ウェブ13は、x軸の座標が0以上a以下という閉区間に配置され、y軸の座標が-(b/2)以上(b/2)以下という閉区間に配置されている。このとき、座屈変形によりウェブ13内で生じる歪エネルギーUは(21)式で表され、せん断力F1により与えられる外力ポテンシャルVは(22)式で表される。
全ポテンシャルエネルギーΠは、歪エネルギーUと外力ポテンシャルVとの和として、(23)式で表される。
Figure 0007211283000011
ここで、Dはウェブ13の板剛性であり、(25)式で表される。τcrはウェブ13の座屈応力度である。関数δは、座屈が発生した時のウェブ13のx軸方向の変形を表現した関数であり、(27)式で表される。ただし、δはウェブ13のx軸方向の第2端上のy軸方向の第2端(上端)におけるy軸方向の変位である。
例えば、(∂/∂x)はWをxにより二階偏微分した関数を意味し、(∂/(∂x∂y))はWをx,yによりそれぞれ一階偏微分した関数を意味する。
Figure 0007211283000012
応力度算出部53は、エネルギー法に基づいて、(19)式に基づいた面外変位Wを生じるウェブ13の座屈応力度τcrを求める。応力度算出部53は、ウェブ13の座屈応力度τcrを、(30)式及び(31)式を用いて、(32)式による座屈応力度τcrに最小の正の値を与える実数であるa,b,λ及び半波長aに基づいて、座屈応力度τcrを求める。
ただし、座屈係数kは、(33)式により求められる。
Figure 0007211283000013
具体的には、半波長a及び未定係数λを定数として扱った状態で、前記全ポテンシャルエネルギーΠを未定係数a,bで偏微分した関数が0に等しいことを表す方程式を連立させて、実数であるa,bを求める。連立方程式の解となるa,bの組が複数ある場合には、a,bの複数の組のうち、(32)式による座屈応力度τcrに最小の正の値を与えるa,bの組に基づいて(a,bの組を(32)式に代入して)座屈応力度τcrを求める。次に、半波長a及び未定係数λを変数として扱い、前記a,bの組が求められた全ポテンシャルエネルギーΠを半波長a、未定係数λで偏微分した関数が0に等しいことを表す方程式から、半波長a及び未定係数λを求める。以上のように求められた前記a,bの組及び半波長a及び定数λに基づいて求められた座屈応力度τcrが、求める座屈応力度τcrとなる。
連立方程式の解となる未定係数a,bの組が1つのみの場合には、a,bの組が(32)式による座屈応力度τcrに最小の正の値を与える場合に、a,bの組に基づいて座屈応力度τcrを求める。次に、半波長a及び未定係数λを変数として扱い、前述のように座屈応力度τcrを求める。
なお、本実施形態の座屈応力度の推定方法(以下、単に推定方法と言う)では、ウェブ13の面外変位Wを(19)式により推定する変位推定工程と、面外変位Wを生じるウェブ13の座屈応力度τcrを、エネルギー法に基づいて求める応力度算出工程を行う。
ウェブ13に座屈応力度τcrが生じるときにウェブ13に作用するせん断力F1は、板要素に関する公知の方程式から求めることができる。ウェブ13に作用するせん断力F1をこのせん断力F1よりも小さくすることで、ウェブ13が座屈するのを抑えることができる。
〔面外変位及び座屈応力度の推定精度の評価〕
(面外変位による比較)
図5に、ウェブ13にせん断力F1が作用する場合の、y軸の座標によるウェブ13の面外変位Wの推定結果を表す。ウェブ13のy軸方向の各端に配置されx軸方向に延びる表面(以下、y軸方向の端面と言う)13bは、固定支持(回転不能に支持、剛接合)されているとした。この面外変位Wは、図4の切断線A-Aの断面における面外変位である。
図5において、横軸はウェブ13の長さbの半分の値(b/2)に対するy軸の座標を表し、縦軸は推定したウェブ13の面外変位Wを表す。横軸の-1はウェブ13の下端を表し、横軸の1はウェブ13の上端を表す。縦軸において、面外変位Wの値は、図4の範囲における面外変位Wの最大値により無次元化している。すなわち、図4において、切断線A-Aの以外の断面において、切断線A-Aの断面における面外変位Wの2倍程度変位している部分がある。このため、切断線A-Aの断面における無次元化した面外変位Wが、-0.5~0.5程度の値になる。
図5において、実線による線L1はFEM(Finite Element Method)による解析結果を表す。点線による線L2は本実施形態の(19)式を用いて推定した結果(ただしNは2)を表し、一点鎖線による線L3は(1-1)式を用いて推定した結果(ただしNは25)を表す。線L2及び線L3が線L1にほぼ一致しているため、線L2及び線L3が線L1に重なっている。
FEMによる解析結果を、(1-1)式のフーリエ級数でNが25の場合と同程度の精度で近似するのに必要な、本実施形態の(19)式におけるNは、2であることが分かった。
(座屈応力度による比較)
ウェブ13の座屈応力度τcrを、(1-1)式、本実施形態の(19)式で求め、座屈係数で比較した結果を、表1及び図6に示す。
Figure 0007211283000014
本実施形態の(19)式を用いた場合には、Nを2にした。一方、比較例である(1-1)式のフーリエ級数を用いた場合には、Nを4,5,7,‥,25と変化させた。
表1において、ウェブ13のy軸方向の端面13bが単純支持の場合の座屈係数は、面外変位W及び座屈応力度τcrの推定精度が高くなるのに従い、5.34に収束する(図6中の線L11参照)。ウェブ13のy軸方向の端面13bが固定支持の場合の座屈係数は、面外変位W及び座屈応力度τcrの推定精度が高くなるのに従い、8.98に収束する(図6中の線L12参照)。
図6において、横軸はNを表し、縦軸は座屈係数kを表す。白抜きの丸印は、本実施形態の(19)式を用いた単純支持の場合の推定結果を表す。黒塗り丸印は、(1-1)式のフーリエ級数を用いた単純支持の場合の推定結果を表す。白抜きの四角印は、本実施形態の(19)式を用いた固定支持の場合の推定結果を表す。黒塗り四角印は、(1-1)式のフーリエ級数を用いた固定支持の場合の推定結果を表す。
本実施形態の(19)式を用いて座屈係数kを評価した場合の精度は、単純支持及び固定支持のいずれにおいても、(1-1)式のフーリエ級数でNが25の場合の精度と同程度であることが分かった。
以上説明したように、本実施形態の推定装置50、推定方法、及び推定プログラム61によれば、発明者らは、三角関数を用いつつも、(1-1)式のフーリエ級数よりも少ない項数で、せん断力F1が作用するウェブ13の面外変位を推定できる関数を複数検討した。その結果、(19)式を用いてウェブ13の面外変位Wをフーリエ級数よりも少ない項数で推定できることを見出した。
(19)式は、(1-1)式のフーリエ級数よりも少ない項数でウェブ13の面外変位Wを推定できるため、フーリエ級数を用いた場合よりも推定に必要な計算を簡単に行うことができる。さらに、面外変位Wを一定の精度で推定するために必要な項数が、(1-1)式のフーリエ級数を用いて推定する場合よりも、(19)式を用いて推定する場合の方が少ないため、フーリエ級数を用いた場合よりも推定結果を物理的に理解しやすく定式化することができる。
(19)式を用いることで、ウェブ13の面外変位Wを素早く近似することができる。すなわち、面内曲げを受ける建築物の部材や部材を構成する板要素が局部座屈を生じるときの座屈波形を素早く近似することができる。
また、Nは2である。まず(19)式において、半波長a及び未定係数λを定数として扱った状態で未定係数a,a,b,及びbを求め、次に半波長a及び未定係数λを変数として扱い、(19)式における半波長a及び未定係数λを求める。(19)式において未定係数a等を求める際に、一度に求める未定係数の数が4つ以下である。このため、解の公式が知られている4次以下の方程式を用いて未定係数a,a,b,及びb等を容易に求めることができる。
また、応力度算出部53は(応力度算出工程では)、(30)式及び(31)式を用いて、(32)式による座屈応力度τcrに最小の正の値を与える実数であるa,b,λ及び半波長aに基づいて、座屈応力度τcrを求める。エネルギー法に基づいて座屈応力度τcrを求める際に、(30)式から(32)式の数式を用いて座屈応力度τcrを正確に求めることができる。
以上、本発明の一実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の構成の変更、組み合わせ、削除等も含まれる。
例えば、前記実施形態では、ウェブ13のy軸方向の各端面13bに外力であるせん断力が、x軸方向に作用してもよい。y軸方向の各端面13bに作用するせん断力に釣り合うように、ウェブ13のx軸方向の各端面13aには、内力としてせん断力が生じる。そして、前記(21)式の右辺第2項括弧内δ/aをδ/bと読み替え、(22)式の右辺のbをaと読み替えることで適用される。この場合、δはウェブ13のx軸方向の第2端上のy軸方向の第2端(上端)におけるx軸方向の変位である。
(19)式におけるNは3以上でもよい。
座屈応力度τcrをエネルギー法に基づいて求める際には、(30)式から(32)式を用いなくてもよい。
本実施形態では、推定装置50が板要素であるウェブ13の座屈応力度を推定するとしたが、板要素はウェブ13に限定されず、上フランジ11や下フランジ12等でもよい。
13 ウェブ(板要素)
50 座屈応力度の推定装置
52 変位推定部
53 応力度算出部
61 座屈応力度の推定プログラム
F1 せん断力

Claims (9)

  1. 材軸方向に延びるx軸及び板幅方向に延びるy軸に沿ってそれぞれ広がり、前記x軸に沿う方向又は前記y軸に沿う方向にせん断力が外力として作用して座屈する板要素の座屈応力度を推定する座屈応力度の推定装置であって、
    前記板要素の板厚方向に延びる軸をz軸とし、
    前記板要素の前記x軸に沿う方向の第1端に向かうに従い、前記z軸の正の向き及び前記z軸の負の向きに交互に波状に変位する前記板要素の、前記x軸に沿う方向における半波長をaとしたときに、
    前記z軸に沿う方向に向けた前記板要素の面外変位Wを(1)式により推定する変位推定部と、
    (1)式に基づいた前記面外変位Wを生じる前記板要素の前記座屈応力度を、エネルギー法に基づいて求める応力度算出部と、
    を備える座屈応力度の推定装置。
    ただし、Nは2以上の自然数であり、a,a,b,λは未定係数であり、bは前記y軸に沿う方向における前記板要素の長さである。
    Figure 0007211283000015
  2. 前記Nは2である請求項1に記載の座屈応力度の推定装置。
  3. 前記応力度算出部は、(2)式及び(3)式を用いて、(4)式による前記座屈応力度τcrに最小の正の値を与える実数である前記未定係数a,b,λ及び前記半波長aに基づいて、前記座屈応力度τcrを求める請求項1又は2に記載の座屈応力度の推定装置。
    ただし、Eは前記板要素のヤング係数であり、νは前記板要素のポアソン比であり、tは前記板要素の厚さである。
    Figure 0007211283000016
  4. 材軸方向に延びるx軸及び板幅方向に延びるy軸に沿ってそれぞれ広がり、前記x軸に沿う方向又は前記y軸に沿う方向にせん断力が外力として作用して座屈する板要素の座屈応力度を推定する座屈応力度の推定方法であって、
    前記板要素の板厚方向に延びる軸をz軸とし、
    前記板要素の前記x軸に沿う方向の第1端側に向かうに従い、前記z軸の正の向き及び前記z軸の負の向きに交互に波状に変位する前記板要素の、前記x軸に沿う方向における半波長をaとしたときに、
    前記z軸に沿う方向に向けた前記板要素の面外変位Wを(5)式により推定する変位推定工程と、
    (5)式に基づいた前記面外変位Wを生じる前記板要素の前記座屈応力度を、エネルギー法に基づいて求める応力度算出工程と、
    を行う座屈応力度の推定方法。
    ただし、Nは2以上の自然数であり、a,a,b,λは未定係数であり、bは前記y軸に沿う方向における前記板要素の長さである。
    Figure 0007211283000017
  5. 前記Nは2である請求項4に記載の座屈応力度の推定方法。
  6. 前記応力度算出工程では、(6)式及び(7)式を用いて、(8)式による前記座屈応力度τcrに最小の正の値を与える実数である前記未定係数a,b,λ及び前記半波長aに基づいて、前記座屈応力度τcrを求める請求項4又は5に記載の座屈応力度の推定方法。
    ただし、Eは前記板要素のヤング係数であり、νは前記板要素のポアソン比であり、tは前記板要素の厚さである。
    Figure 0007211283000018
  7. 材軸方向に延びるx軸及び板幅方向に延びるy軸に沿ってそれぞれ広がり、前記x軸に沿う方向又は前記y軸に沿う方向にせん断力が外力として作用して座屈する板要素の座屈応力度を推定する推定装置用の座屈応力度の推定プログラムであって、
    前記板要素の板厚方向に延びる軸をz軸とし、
    前記板要素の前記x軸に沿う方向の第1端に向かうに従い、前記z軸の正の向き及び前記z軸の負の向きに交互に波状に変位する前記板要素の、前記x軸に沿う方向における半波長をaとしたときに、
    前記推定装置を、
    前記z軸に沿う方向に向けた前記板要素の面外変位Wを(9)式により推定する変位推定部と、
    (9)式に基づいた前記面外変位Wを生じる前記板要素の前記座屈応力度を、エネルギー法に基づいて求める応力度算出部と、
    して機能させる座屈応力度の推定プログラム。
    ただし、Nは2以上の自然数であり、a,a,b,λは未定係数であり、bは前記y軸に沿う方向における前記板要素の長さである。
    Figure 0007211283000019
  8. 前記Nは2である請求項7に記載の座屈応力度の推定プログラム。
  9. 前記応力度算出部は、(10)式及び(11)式を用いて、(12)式による前記座屈応力度τcrに最小の正の値を与える実数である前記未定係数a,b,λ及び前記半波長aに基づいて、前記座屈応力度τcrを求める請求項7又は8に記載の座屈応力度の推定プログラム。
    ただし、Eは前記板要素のヤング係数であり、νは前記板要素のポアソン比であり、tは前記板要素の厚さである。
    Figure 0007211283000020
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