JP7211195B2 - 変圧器 - Google Patents

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Description

本発明は、変圧器に関し、特に、巻線を軸方向両側から保持部材で保持することができる変圧器に関する。
変圧器は、電磁誘導を利用して交流電力の電圧を変換する機器であり、磁気回路を構成する鉄心と、電気回路を構成する巻線(コイル)とを備えている。このような変圧器としては、例えば、鉄心及び巻線がフレーム部材(締付部材)によって支持される構成を採用したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1のフレーム部材は、複数の電磁鋼板を積層した鉄心の上下両側において、鉄心を積層方向両側から締め付けて支持している。特許文献1では、フレーム部材と巻線の上下両端部との間に保持部材(締付部材)が介挿され、かかる保持部材を介して巻線が上下方向両側から支持されている。
また、特許文献1にあっては、保持部材として、板状をなす複数の絶縁部材を鉛直方向に積層した構成も開示されている。
特開2015-8174号公報
上記のように複数の絶縁部材を積層した保持部材では、地震等の発生によって巻線に水平方向の力が加わると、それぞれの絶縁部材にて水平方向にずれや傾きが生じ易くなり、巻線を安定して支持できなくなる、という問題がある。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、巻線に水平方向の力が加わっても、巻線の支持が不安定になることを抑制することができる変圧器を提供することを目的の一つとする。
本発明における一態様の変圧器は、鉄心と、該鉄心に巻回されるように配置されて軸方向が上下方向に向けられた巻線と、該巻線の上下両側に配置されるフレームと、該フレームと前記巻線との間に設けられて該巻線を保持する保持部材とを備えた変圧器であって、前記保持部材は、上下方向に積層される複数の積層部材と、該複数の積層部材と前記巻線とで挟まれて配置される固定部材とを備え、前記複数の積層部材のうち、前記巻線に最も近い位置の積層部材を巻線側積層部材とし、前記固定部材は、前記巻線を上面側又は下面側から支持する第1支持面と、前記第1支持面の裏面側に設けられ、前記巻線側積層部材を支持する第2支持面と、前記巻線を側面側から支持する第3支持面と、前記巻線側積層部材を側面側から支持する第4支持面とを備えていることを特徴とする。
本発明によれば、固定部材が第4支持面を有するので、かかる第4支持面によって積層部材を側面から支持することができる。これにより、地震等で巻線に水平方向の力が作用しても、複数の積層部材にて水平方向へのずれや傾きが発生することを規制でき、巻線の支持の安定化を図ることができる。
実施の形態に係る変圧器を模式的に表す部分正面断面図である。 巻線を保持する準備段階の上部保持部材を一部縦断面視した説明図である。 固定部材及び積層部材の概略斜視図である。 巻線を保持した状態の上部保持部材を一部縦断面視した説明図である。
以下、本発明の一実施の形態に係る変圧器について、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下においては、本発明に係る変圧器をモールド変圧器とした場合について説明する。しかしながら、本発明は、モールド変圧器に限定されるものではなく適宜変更が可能である。例えば、モールド変圧器以外の乾式変圧器(例えば、H種乾式変圧器)やガス絶縁変圧器及び油入変圧器に適用することもできる。
図1は、実施の形態に係る変圧器を模式的に表す部分正面断面図である。図1に示す変圧器1は、磁気回路を構成する鉄心10と、電気回路を構成する巻線(コイル)20と、鉄心10及び巻線20を支持するフレーム30とを備えて構成されている。図1では、1つの巻線20を図示したが、3相3脚、3相5脚等の変圧器1の構造に応じて巻線20が複数設けられる。
鉄心10は、電磁鋼板を積層及び接合する構成を例示でき、脚部11と、脚部11の上下位置に接合される上ヨーク部12及び下ヨーク部13とを備えている。
巻線20は、脚部11の周りに巻回されるように配置されている。巻線20は、内側巻線21と、内側巻線21の外側に同心となるように設けられた外側巻線22とを有し、各巻線21、22の全表面が樹脂又は樹脂を含んだ絶縁機材で被覆されている。被覆する樹脂としては、例えば、耐熱性及び電気絶縁性に優れたエポキシ樹脂が用いられる。ここで、巻線20の軸方向は、円筒状となる巻線20の中心軸位置が延在する方向であり、図1における上下方向に向けられている。巻線20は、後述する保持部材40を介してフレーム30との間で位置決めされる。
フレーム30は、鉄心10の上端部に設けられた上部フレーム31と、鉄心10の下端部に設けられた下部フレーム32とを備えている。
上部フレーム31及び下部フレーム32は、鉄心10の図1中紙面直交方向両側にそれぞれ設けられ、図1では紙面奥行側の各フレーム31、32が不図示となる。上部フレーム31によって鉄心10の上部領域が、下部フレーム32によって鉄心10の下部領域が挟み込まれるようにして支持される。各フレーム31、32は、特に限定されるものでないが、本実施の形態では断面がL字状に形成されて長手方向に延出する鋼材や板金加工材等の金属構造物により構成される。
ここで、巻線20の上側に上部フレーム31が配置され、巻線20の下側に下部フレーム32が配置される。各フレーム31、32にて水平方向に沿う水平部31a、32aが巻線20側に配置され、該水平部31a、32aと巻線20との間に、巻線20を保持するための保持部材40が設けられている。なお、図1では、外側巻線22に設けた保持部材40を図示し、内側巻線21に設けた保持部材40の図示を省略している。以下において、外側巻線22に設けた保持部材40について説明する。
保持部材40は、外側巻線22の上面と上部フレーム31の水平部31aとの間に設けられた上部保持部材41と、巻線20の下面と下部フレーム32の水平部32aとの間に設けられた下部保持部材42とを備えている。
続いて、本実施の形態の上部保持部材41について、図2ないし図4を参照して説明する。図2は、巻線を保持する準備段階の上部保持部材を一部縦断面視した概略説明図である。図3は、固定部材及び積層部材の概略斜視図である。
図2及び図3に示すように、上部保持部材41は、上下方向に積層される複数(本実施の形態では3枚)の積層部材43と、かかる複数の積層部材43と外側巻線22(図3では不図示)の上面とで挟まれて配置される固定部材44とを備えている。
積層部材43は、最も上方に位置する積層部材43を除き、上面中央部に凸部43aが形成され、下面中央部に凹部43bが形成されている。最も上方に位置する積層部材43は、上面及び下面を貫通する孔43cが形成されている。複数の積層部材43を上下方向に積層した場合、凸部43aが上方に隣り合う積層部材43の凹部43bや孔43cに挿入されて嵌合した状態で連結される。なお、積層部材43の上下方向の向きは逆にしてもよい。
ここで、複数の積層部材43のうち、巻線20に最も近い(最も下方)位置の積層部材43を巻線側積層部材43Aとし、上部フレーム31に最も近い(最も上方)位置の積層部材43をフレーム側積層部材43Bとする。
固定部材44は、水平方向に沿って位置するベース壁441と、ベース壁441の上面に連なって上方に延びる概略円筒状の周壁442と、ベース壁441の下面における一端側(図2中右端側)から下方に突出するストッパ壁443とを備えている。ベース壁441は外側巻線22の上面上に配置される。周壁442の内部には複数積層された積層部材43が配置され、ベース壁441の上面上に巻線側積層部材43Aが接触して載置された状態となる。ストッパ壁443は、外側巻線22の外側の周面となる側面より外方に配置される。
ここで、固定部材44は、第1支持面44a、第2支持面44b、第3支持面44c及び第4支持面44dを備えている。第1支持面44aは、ベース壁441の下面によって形成される。第1支持面44aは、外側巻線22の上面に沿って位置しており、外側巻線22の上面に下方への力を加えて外側巻線22を上面側から支持する。本実施の形態では、第1支持面44aと外側巻線22の上面との間にシート部材STを設けたが、かかるシート部材STを省略し、第1支持面44aと外側巻線22の上面とが直接接触するようにしてもよい。
第2支持面44bは、周壁442の内部におけるベース壁441の上面によって形成され、第1支持面44aの裏面側に設けられる。第2支持面44bは、巻線側積層部材43Aの下面に沿って位置しており、巻線側積層部材43Aの下面に上方への力を加えて各積層部材43を下面側から支持する。
第3支持面44cは、ストッパ壁443の内面(図2中左面)によって形成される。第3支持面44cは、外側巻線22の径方向で鉄心10における脚部11に最も遠い部分における外側巻線22の側面(外側の周面)に沿って配置される。第3支持面44cは、外側巻線22の側面から中心位置方向(脚部11に向かう方向)に押さえる力を付与可能となり、外側巻線22を側面側から支持する。本実施の形態では、第3支持面44cとの外側巻線22の側面との間にスペーサSPを設けたが、かかるスペーサSPを省略し、第3支持面44cと外側巻線22の側面とが直接接触するようにしてもよい。
第4支持面44dは、周壁442の内周面によって形成される。第4支持面44dは、周壁442内にて、巻線側積層部材43Aを含む複数積層された積層部材43の側面に沿って位置している。第4支持面44dの上下長さは、巻線側積層部材43Aの積層方向(上下方向)厚さより長く形成され、具体的には、巻線側積層部材43Aの厚さの約1.5倍程度に形成される。第4支持面44dは、巻線側積層部材43A及びその上方の積層部材43の側面から該積層部材43の中心位置方向に押さえる力を付与可能となり、積層された積層部材43を側面側から支持する。
上部保持部材41にあっては、上記の積層部材43及び固定部材44に加え、結合部材45、アダプタ46及び弾性部材47を更に備えている。アダプタ46は、所定の上下厚みに形成されて上部フレーム31の水平部31aに固定され、該水平部31aと結合部材45とを連結するよう設けられる。弾性部材47は、ゴム板等によって弾性変形可能に設けられ、本実施の形態では3枚設けられて厚さ方向(上下方向)に重ねられている。
結合部材45は、アダプタ46の下面に固定される円筒状の外側形成部451と、外側形成部451の内側に設けられた内側形成部452とを備えている。外側形成部451の内周面は雌ねじ形状(図示省略)に設けられる一方、内側形成部452の外周面は雄ねじ形状(図示省略)に設けられ、それらが螺合して結合されている。結合部材45では、内側形成部452を軸線周りに回転操作することで、内側形成部452自体を上下方向に変位し、外側巻線22に対して離反接近可能に設けられる(図4参照)。
内側形成部452は、上記の雄ねじ形状が外周面に形成された円筒部452aと、円筒部452aの上端に連なって形成された上壁部452bとを備えている。図2の状態にて、内側形成部452内に弾性部材47が3枚重なって収められる。円筒部452aは、積層部材43を上方から覆って受容可能な大きさに設けられる。
図4は、巻線を保持した状態の上部保持部材を一部縦断面視した説明図である。図2に示す状態から内側形成部452を回転操作して下降させると、図4に示すように、弾性部材47がフレーム側積層部材43Bに押し当てられる。内側形成部452の下降量に応じて各弾性部材47が圧縮され、フレーム側積層部材43Bの上面に下方への力が加えられる。かかる下方への力は、内側形成部452における上壁部452bの下面から弾性部材47を介して加えることとなる。よって、結合部材45において、上壁部452bの下面はフレーム側積層部材43Bを上面側から支持する第5支持面45aとされる。第5支持面45aは、第2支持面44bと対向するように設けられる。
内側形成部452の下降による下方への力は、弾性部材47、積層部材43、固定部材44を通じ、該固定部材44の第1支持面44aによって外側巻線22の上面に加えられる。言い換えると、固定部材44の第1支持面44aが外側巻線22を上面側から支持するようになる。また、この状態においては、外側巻線22から上向きの反力が発生し、該反力が固定部材44の第2支持面44bを介して巻線側積層部材43Aに加えられる。言い換えると、第2支持面44bが巻線側積層部材43Aを下面側から支持するようになる。
図4の状態では、上部保持部材41によって外側巻線22を下方に押さえ付けている。外側巻線22の下部は下部保持部材42に載置されて支持されるので(図1参照)、外側巻線22が各保持部材41、42によって上下両側から締め付けられて保持される。この状態において、結合部材45は、複数の積層部材43におけるフレーム側積層部材43Bと上部フレーム31とで挟まれて配置される。また、弾性部材47は、結合部材45の第5支持面45aとフレーム側積層部材43Bとの間に配置される。
更に、図4の状態にて、下降した内側形成部452における円筒部452aの下端側は、固定部材44の上面から上方に離れつつフレーム側積層部材43Bを受容している。このとき、円筒部452aの内周面はフレーム側積層部材43Bの側面(外周面)に沿って配置される。かかる配置において、結合部材45における円筒部452aの内周面はフレーム側積層部材43Bを側面側から支持する第6支持面45bとされる。第6支持面45bの上下長さは、フレーム側積層部材43Bの積層方向(上下方向)厚さより長く形成される。第6支持面45bは、フレーム側積層部材43Bの側面から中心に向かう方向の押さえ力を付与可能となり、フレーム側積層部材43Bを含む各積層部材43を側面側から支持する。
本実施の形態では、図4に示す外側巻線22の保持状態で、地震等によって水平方向の力が上部保持部材41に作用し、それぞれの積層部材43にて水平方向にずれたり傾いたりする力が発生しても、該ずれや傾きを以下に述べるように抑制することができる。
固定部材44においては、巻線側積層部材43Aを含む複数の積層部材43の側面近傍に第4支持面44dが位置している。これにより、それぞれの積層部材43が水平方向にずれたり傾いたりしようとしても、積層部材43の側面が第4支持面44dに接触して水平方向に支持されるようになる。これにより、第4支持面44dによって各積層部材43のずれ及び傾きが規制されるようになる。
特に、第4支持面44dが巻線側積層部材43Aとその上に積層する積層部材43との各側面に沿って位置するので、該積層部材43A、43でのずれや傾きをより良く抑制することができる。
結合部材45においては、フレーム側積層部材43Bの側面近傍に第6支持面45bが位置している。これにより、フレーム側積層部材43Bが水平方向にずれたり傾いたりしようとしても、フレーム側積層部材43Bの側面が第6支持面45bに接触して水平方向に支持されるようになる。これにより、第6支持面45bによって各積層部材43のずれ及び傾きが規制されるようになる。
ここで、固定部材44は第3支持面44cを有しており、第3支持面44cは外側巻線22の側面近傍に位置している。これにより、固定部材44に対し外側巻線22が水平方向にずれたり傾いたりしようとしても、外側巻線22と第3支持面44cとがスペーサSPを介して押し合うようになり、外側巻線22が側面側から第3支持面44cによって支持されるようになる。これにより、第3支持面44cによって、固定部材44を含む上部保持部材41と外側巻線22との間でのずれ及び傾きが規制されるようになる。
このような実施の形態によれば、外側巻線22に水平方向の力が加わっても、複数積層された積層部材43でのずれや傾きを抑制することができる。これにより、複数の積層部材43が上下に揃って積層した状態に良好に維持でき、外側巻線22が各フレーム31、32間で支持不能となって脱落したり、外側巻線22の支持が不安定になったりすることを抑制することができる。
ここで、上記実施の形態の固定部材44を省略して積層部材43の枚数を増加した比較構造を検討する。該比較構造と上記実施の形態の構成とを比べると、複数の積層部材43の一部を固定部材44に変更するだけで、上述のように複数積層された積層部材43でのずれや傾きを抑制することができる。従って、変圧器1の耐震対策を実施するにあたり、比較構造の一部の構成を固定部材44に交換すればよいので、耐震対策のためのコスト上昇を抑制でき、また、短時間での耐震対策を実現することが可能となる。
本実施の形態における下部保持部材42にあっては、図1に示すように、上部保持部材41を上下逆向きとしつつ簡略化した構成が採用される。更に述べると、下部保持部材42は、上部保持部材41の固定部材44以外の構成を省略しつつ、該固定部材44の周壁442を上下方向に延長して下部フレーム32の水平部32a上に設置している。
本発明の実施の形態は上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の趣旨を逸脱しない範囲において様々に変更、置換、変形されてもよい。さらには、技術の進歩又は派生する別技術によって、本発明の技術的思想を別の仕方で実現することができれば、その方法を用いて実施されてもよい。したがって、特許請求の範囲は、本発明の技術的思想の範囲内に含まれ得る全ての実施態様をカバーしている。
保持部材40においては、下部保持部材42も、上記の上部保持部材41と同様に構成しつつ上下逆向きとした構成を採用してもよい。この場合、上部保持部材41における各構成が上下逆向きとなり、各構成を支持する方向も上下逆向きとなる。また、保持部材40は、下部保持部材42を上記の上部保持部材41と同様に構成しつつ上下逆向きとした構成し、上部保持部材41を図1に示す下部保持部材42と同様に構成しつつ上下逆向きとした構成を採用してもよい。なお、上部保持部材41および下部保持部材42の構造をともに採用する場合、下部保持部材42側の弾性部材47を省略してもよい。このような構成とすることで、外側巻線22自体の重みによる弾性部材47の劣化を防止することができる。
また、上述した保持部材40を用いて内側巻線21を支持するようにしてもよい。但し、内側巻線21は鉄心10の脚部11近傍に配置されるので、外側巻線22に比べて水平方向の力による変位は生じ難くなる。
また、積層部材43や弾性部材47の枚数、厚さは、フレーム30と巻線20との離間距離等の各種条件に応じて適宜変更される。
また、上記実施の形態では、第4支持面44dを円筒状の周壁442によって形成して積層部材43の周方向に一連に連なる形状としたが、これに限られるものでなく、一部に隙間等を設けて複数に分割して形成してもよい。このとき、第4支持面44dは、巻線20の径方向で、鉄心10における脚部11に最も近い部分及び最も遠い部分にて、巻線側積層部材43Aの側面に沿う位置に形成されるとよい。これにより、巻線20の揺れ等に対して第4支持面44dから巻線側積層部材43Aの側面側を支持する力を効率良く加えることができる。
また、上記実施の形態では、本発明を変圧器に適用した構成について説明したが、上述した作用効果が得られるのであれば、他の電力用静止器や電力変換装置に適用することも可能である。
また、上記実施の形態にて図示した内容は、説明用に模式的に表したものであり、上述した作用効果を発揮できれば、巻線20やフレーム30の形状等について変更してもよい。
1 変圧器
10 鉄心
20 巻線
21 内側巻線
22 外側巻線
30 フレーム
31 上部フレーム
32 下部フレーム
40 保持部材
43 積層部材
43A 巻線側積層部材
43B フレーム側積層部材
44 固定部材
44a 第1支持面
44b 第2支持面
44c 第3支持面
44d 第4支持面
45 結合部材
45a 第5支持面
45b 第6支持面

Claims (9)

  1. 鉄心と、該鉄心に巻回されるように配置されて軸方向が上下方向に向けられた巻線と、該巻線の上下両側に配置されるフレームと、該フレームと前記巻線との間に設けられて該巻線を保持する保持部材とを備えた変圧器であって、
    前記保持部材は、上下方向に積層される複数の積層部材と、該複数の積層部材と前記巻線とで挟まれて配置される固定部材とを備え、
    前記複数の積層部材のうち、前記巻線に最も近い位置の積層部材を巻線側積層部材とし、
    前記固定部材は、前記巻線を上面側又は下面側から支持する第1支持面と、
    前記第1支持面の裏面側に設けられ、前記巻線側積層部材を支持する第2支持面と、
    前記巻線を側面側から支持する第3支持面と、
    前記巻線側積層部材を側面側から支持する第4支持面とを備えていることを特徴とする変圧器。
  2. 前記第4支持面の上下方向長さは、前記巻線側積層部材の積層方向厚さよりも長いことを特徴とする請求項1に記載の変圧器。
  3. 前記複数の積層部材のうち、前記フレームに最も近い位置の積層部材をフレーム側積層部材とし、
    前記保持部材は、前記複数の積層部材と前記フレームとで挟まれて配置される結合部材を備え、
    前記結合部材は、前記第2支持面に対向して設けられ、前記フレーム側積層部材を支持する第5支持面と、
    前記フレーム側積層部材を側面側から支持する第6支持面とを備えていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の変圧器。
  4. 前記第6支持面の上下長さは、前記フレーム側積層部材の積層方向厚さよりも長いことを特徴とする請求項3に記載の変圧器。
  5. 前記第5支持面と前記フレーム側積層部材との間に弾性部材が設けられていることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の変圧器。
  6. 前記第4支持面は、前記巻線の径方向で前記鉄心に最も近い部分及び最も遠い部分にて、前記巻線側積層部材の側面に沿って配置されることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の変圧器。
  7. 前記第3支持面は、前記巻線の径方向で前記鉄心に最も遠い部分における該巻線の側面に沿って配置されることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の変圧器。
  8. 前記フレームは、上部フレームと下部フレームとを有し、
    前記保持部材は、前記上部フレームと前記巻線の上面との間に設けられることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の変圧器。
  9. 前記巻線は、内側巻線と、該内側巻線の外側に設けられた外側巻線とを有し、
    前記保持部材は、前記外側巻線を保持することを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の変圧器。
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