JP2018207025A - 静止誘導電器 - Google Patents

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Abstract

【課題】
各巻線の端部に適切に保持及び冷却された磁性体リングを配置し電磁機械力が低減し信頼性を向上させた静止誘導電気を提供することを目的とする。
【解決手段】
上記課題を解決するための本発明に係る静止誘導電器では、鉄心1と、鉄心1外側に巻回された巻線4と、巻線4を鉄心1の長手方向から挟持する複数の鉄心締付け金具2と、鉄心外側に巻回された珪素鋼板から成る磁性体リング18と磁性体リング18の外周に絶縁体19を設け、絶縁体19の外周に導電体20を設け、巻線4と鉄心締付け金具2との間に配置される積層磁性体複合リング10と、巻線4と積層磁性体複合リング10との間に配置される保持冷却構造23と、を有する静止誘導電器であって、保持冷却構造23は、巻線4と積層磁性体複合リング10との間から突出している部分は長手方向に延在し、巻線4と積層磁性体複合リング10に対して凹型であることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、静止誘導電器に関し、特に静止誘導電器の巻線からの漏れ磁束を収集し鉄心に帰還させる磁束制御構造に関するものである。
鉄心脚部及び鉄心継鉄部からなる鉄心と、その鉄心脚部の回りに巻かれた複数の巻線とで構成される静止誘導電器において、特に大型の鉄心を用いる場合は、鉄心を積厚方向の両側から、上下の鉄心締付け金具で締付け、鉄心形状をしっかりと保持するとともに、同金具を利用して巻線を保持することが行われる。
そして静止誘導電器を駆動した場合巻線から発生する漏れ磁束は、静止誘導電器内構造物の損失や巻線に発生する電磁機械力発生の原因となることが知られている。具体的には、巻線からの漏れ磁束の多くが鉄心継鉄部に到達する前に、空間に拡散して上下の鉄心締付け金具に入るため、締付け金具に渦電流が発生して、損失となる。
この問題を解決する方法の一つとして、特開平02−148811号では、鉄心脚部の回りに巻かれた複数の巻線の上下に単一の磁性体リングを設置する構造が開示されている。この構成を用いると巻線端部から漏れ出した磁束は空間に拡散する前に磁性体リングに吸収されて、その後、磁束は磁性体リング内部を入射角度方向に流れて、鉄心締付け金具に磁束が到達する前に鉄心継鉄部に到達するため、締付け金具での渦電流の発生を抑制して損失を低減する効果が示されている。
一方、漏れ磁束による巻線に発生する電磁機械力発生を低減するために、特公昭53−25092号では、半径の異なる積層された円盤状磁性体を、一つの磁脚の低電圧巻線および高電圧巻線端部にそれぞれ独立に設置する構造が提案されている。この構成を用いると巻線端部から漏れ出した磁束は空間に拡散する前に磁性体リングに吸収されて、鉄心継鉄部に到達するため、巻線端部での磁束分布が変化する。よって磁性体リングを設けない場合に比べ、電磁機械力が低減することが開示されている。また、当該磁性体リングは低電圧巻線と高電圧巻線の端部にそれぞれ独立して配置されているため、好適な絶縁特性が得られることが開示されている。
特開平02−148811号公報 特公昭53−25092号公報
ここで、特許文献1の構造では漏れ磁束を集める磁性体リングを巻線から絶縁上問題のない程度に離して配置させれば損失低減には一定の効果が期待できるが、電磁機械力低減に必要な巻線端部で好適な磁束密度分布を得るのは容易ではない。
一方、特許文献2に開示された構成は、磁性体リングを巻線の近くに配置でき電磁機械力低減に好適な巻線部磁場が得られる。しかしながら、特許文献2では、磁性体リングを含む磁束制御部材の固定方法および冷却方法については開示されていない。巻線締付構造では軸方向(垂直方向)の電磁力のほかに、半径方向の電磁力が発生する。この場合、磁性体リングを含む磁束制御部材と巻線上端面との間の摩擦力のみで、前記電磁力に抗して磁束制御部材を所定の位置に保持するのは容易ではない。また、磁束制御部材内の磁性体リング中には磁束が流れ、鉄損が発生する可能性がある。そのため磁性体リングの温度を維持することが求められ、適切な冷却を行う必要がある。
そこで本発明では、各巻線の端部に適切に保持及び冷却された磁性体リングを配置し電磁機械力が低減し信頼性を向上させた静止誘導電気を提供することを目的とする。
以上の課題を解決するための本発明に係る静止誘導電器では、鉄心と、前記鉄心外側に巻回された巻線と、前記巻線を前記鉄心の長手方向から挟持する複数の鉄心締付け金具と、前記鉄心外側に巻回された珪素鋼板から成る磁性体リングと前記磁性体リングの外周に絶縁体を設け、前記絶縁体の外周に導電体を設け、前記巻線と前記鉄心締付け金具との間に配置される積層磁性体複合リングと、前記巻線と前記積層磁性体複合リングとの間に配置される保持冷却構造と、を有する静止誘導電器であって、前記保持冷却構造は、前記巻線と前記積層磁性体複合リングとの間から突出している部分は前記長手方向に延在し、前記巻線と前記積層磁性体複合リングに対して凹型であることを特徴とする。
本発明によれば、各巻線の端部に適切に保持及び冷却された磁性体リングを配置し電磁機械力が低減し信頼性を向上させた静止誘導電気を提供することが可能となる。
第1の実施例における変圧器の主要部分を示す縦断面図である。 第1の実施例における変圧器の巻線および保持冷却構造部材を軸方向上側から俯瞰した図である。 第1の実施例における変圧器の巻線、保持冷却構造部材および積層磁性体複合リングを拡大した縦断面を示す図である。 第1の実施例における変圧器の積層磁性体複合リングを構成する珪素鋼板リング18の俯瞰図である。 第1の実施例における変圧器の積層磁性体複合リングを構成する珪素鋼板リング18である。 第1の実施例における変圧器の積層磁性体複合リングを構成する珪素鋼板リングを巻回するアルミニウム巻回テープである。 第2の実施例における変圧器の巻線および保持冷却構造部材を軸方向上側から俯瞰した図である。 第2の実施例における変圧器の積層磁性体複合リング内部に発生する電磁機械力を示すグラフである。
以下、図面を用いて本発明の実施例を説明する。尚、下記はあくまでも実施例であり、本発明の実施態様を下記具体的内容に限定することを意図する趣旨ではない。
図1〜図3を用いて第1の実施例を説明する。図1は本実施例の変圧器の主要部分を示す縦断面図である。図2は、第1の実施例における変圧器の巻線4,5および上部保持冷却構造部材14,15を軸方向上側から俯瞰した図である。図3は図1に示す実施例の内、巻線4、保持冷却構造部材15および積層磁性体複合リング11を示す拡大縦断面図である。
図1に示すように変圧器の主要部分は、珪素鋼板を多数積層して形成した鉄心脚部と鉄心継鉄からなる鉄心1と、鉄心脚部に巻回された低電圧側巻線4とその外側に巻回された高電圧側巻線5とからなる。鉄心1は、巻線の上方に配置される上部鉄心締付け金具2及び巻線の下方に配置される下部鉄心締付け金具3とで固定されている。
上部鉄心締付け金具2には、張出し構造物9が設けられている。張出し構造物9の下面には巻線押付け部材8が取付けられている。巻線押付け部材8によって巻線周辺の部材を固定している。具体的には上部絶縁剛性部材6、上部積層磁性体複合リング10及び11、上部保持冷却構造部材14及び15、低電圧側巻線4,高電圧側巻線5、下部保持冷却構造部材16及び17、下部積層磁性体複合リング12及び13を、下部絶縁剛性部材7に上方から押し付ける事によって全体を軸方向に締め付けて位置決めする構造となっている。
巻線の上方及び下方に配置された上部保持冷却構造部材14、15は、図1のように巻線4、5及び上部積層磁性体複合リング10、11にそれぞれ挟まれて配置され、上部保持冷却構造部材14,15の内径側及び外径側が巻線4、5及び上部積層磁性体複合リング10及び11から内径方向および外径方向にはみ出した形状である。はみ出し部分については上下方向に延在しており、図1の縦断面方向から見ると上部保持冷却構造部材はH型である。また、はみ出した部分の軸方向における長さは巻線と積層磁性体複合リングの間隔より大きくなっている。巻線下方に配置されている下部保持冷却構造部材16及び17についても上部保持冷却構造部材14及び15と同様に、巻線4、5及び下部積層磁性体複合リング12、13にそれぞれ挟まれて配置され、下部保持冷却構造部材16,17の内径側及び外径側が巻線4、5及び下部積層磁性体複合リング12及び13から内径方向および外径方向にはみ出した形状である。保持冷却構造部材をこのような構造とする事により保持冷却構造部材のはみ出した部分が上下に存在する物体に対して凹型であり、挟み込んで支えることができるため、上部積層磁性体複合リング10及び11と上部保持冷却構造部材14及び15と低電圧側巻線4及び高電圧巻線5と下部保持冷却構造部材16及び17と下部積層磁性体複合リング12及び13を、軸方向のみならず径方向にも強固に固定出来る。
保持冷却構造部材15について更に説明する。上部保持冷却構造部材15は上部積層磁性体複合リング11と低電圧側巻線4の軸方向の間に設置される。上部保持冷却構造部材15は、水平部材と両端に垂直に設けられた垂直部材で構成され、図3の拡大縦断面図では、H形の形状をしている。同図の紙面に垂直な方向の寸法は、電磁機械力と冷却を考慮し、所定の長さに設定している。低電圧側巻線4の上方に上部保持冷却構造部材15を嵌め合わせるように配置し、その上に積層磁性体複合リング11を配置する。上部保持冷却構造部材15は金属で製作しており、隣接する絶縁体保護のための保護部材26,27を設けている。図示はしていないが、上部保持冷却構造部材15及び上部積層磁性体複合リング11は電気的に接続されて等電位となっている。これにより低電圧巻線4と積層磁性体複合リング11間の電位差を小さくした状態で積層磁性体複合リング11の実装を可能にする事が出来る。なお、電気機械力の大きさによっては、保持冷却構造部材は金属ではなく絶縁体(繊維強化プラスチックなど)を用いてもよい。上述した保持冷却構造部材の構造は、上部保持冷却構造部材(高圧巻線側)14、下部保持冷却構造部材16,17についても同様である。
次に図1に示した本実施例の変圧器の縦断面図の中で、電磁気特性に特に関係する部分の機能を説明する。電磁気特性に関係する部材は、鉄心1、上部締め金具2、下部締め金具3、低電圧側巻線4、高電圧側巻線5、上部高電圧側積層磁性体複合リング10、上部低電圧側積層磁性体複合リング11、下部高電圧側積層磁性体複合リング12及び下部低電圧側積層磁性体複合リング13である。ここで積層磁性体複合リングの磁気作用について説明する。例えば、巻線4から上方に漏れ出した磁束は積層磁性体複合リング11に入り積層磁性体複合リング11の内部を入射角度方向に流れた後、鉄心1に入る。つまり、積層磁性体複合リング11は巻線4の端部と鉄心1の間を磁気的に短絡させる作用を有する。
図2に図1に示した実施例の内、変圧器を上方から見た図を示す(但し、保持冷却構造部材及び巻線のみ記載したものである)。保持冷却構造部材14,15は図2における変圧器の真ん中を中心に放射状に分散して配置されている。このような配置を採ることによって、変圧器周辺に充鎮されている変圧器を冷却する油などの流体の流れを妨げず変圧器の冷却特性を保持することができ、同時に巻線4及び5を径方向に固定する事が出来る。更に変圧器を冷却する油などの流体によって保持冷却構造部材14,15自体も冷却することが出来る。
図3を用いて本発明の実施例における積層磁性体複合リングおよび保持冷却構造部材を詳しく説明する。低電圧側巻線4の上部には上部積層磁性体複合リング11が配置されている。上部積層磁性体複合リング11は一般的には珪素鋼板等を鉄心1に関して同心に巻回している。上部積層磁性体複合リング11の最も内側は磁性体リング18を構成し、磁性体リング18の周囲を絶縁体19で覆う。次いで、絶縁体19の外側を導電体20で覆い、導電体20の外側を一般的には絶縁紙21を巻回して覆い絶縁する。更に導電体20に電気的な引き出し線22を設けこれを低電圧側巻線4に電気的に接続して、低電圧側巻線4と積層磁性体複合リング11を等電位とする。これにより低電圧巻線4と積層磁性体複合リング11間の電位差を小さくした状態で積層磁性体複合リング11の実装を可能にする事が出来る。
図4および図5を用いて積層磁性体複合リングを構成する磁性体リングの構造について説明する。図4は磁性体リング18を斜め方向から見たものであり図5は上方から見たものである。本実施例では磁性体リング18は帯状の珪素鋼鈑を同心円状に巻回して積層させ、樹脂で固着して形成している。なお、帯状の珪素鋼鈑は長さ方向を磁化容易軸方向の珪素鋼鈑を用いており、巻線4の端部から漏れ出て磁性体リング18に入った磁束を効率的に入射角度方向に流すようにしている。
次に、積層磁性体複合リングを構成する導電体の詳細ついて述べる。図6は、導電体を設けた後の部材を斜めから見たものである。積層磁性体複合リングは、図4に示した前記珪素鋼板リング18を絶縁体19で覆い、更に、導電体20で覆うことにより製作される。具体的には、アルミ二ウムなどの導電性の高いテープを絶縁体で覆われた珪素鋼板リング18に巻回する事により、導電体20を構成する。更に、同様の手法で絶縁紙テープを巻回することにより、絶縁層21を構成する。また、図示していないが導電体20と巻線4を電気的に接続して等電位とし、導電体20と巻線4の間の電位差を小さくして積層磁性体複合リング11の実装を可能にする事が出来る。
本発明では、導電性部材を設けた積層磁性体複合リングと巻線端部との間に積層磁性体複合リングと巻線の径方向への位置ずれを防止し、積層磁性体複合リングからの放熱を可能にする保持冷却構造部材を複数に配置する。これによって電磁機械力を低減できるとともに電磁機械力が働いた場合でも、積層磁性体複合リングと巻線の径方向への位置ずれを起こすことはなく十分な冷却が行われることにより、積層磁性体複合リングの温度上昇を低く抑える効果がある。
また本実施例によれば、巻線と積層磁性体複合リングにそれぞれ異なる方向や大きさの電磁機械力が働く場合でも、相対的な変位を保持冷却構造部材で制限することで巻線の機械的障害を防止する。また、保持冷却構造部材の挿入により上部積層磁性体複合リングの冷却面積を増加させ、磁性体リングの温度上昇を保持冷却構造部材を用いない場合に比べ30%程に低減できる効果がある。
次に、図7及び図8を用いて本発明の第2の実施例を述べる。図7は変圧器のうち、低電圧側巻線4、高電圧側巻線5及び上部保持冷却構造部材23、24を示した図である。
本実施例の構成は上部保持冷却構造部材23、24の個数や配置の疎密は異なる以外は第1の実施例と同様である。
図示していないが本実施例は三相変圧器であり、図7中の座標の原点はV相の中心でありx軸方向にはU,V,Wの各相の脚が並んでいる。変圧器が励磁されてV相の電流が最大であるときの上部積層磁性体複合リング11に発生する電磁機械力25を図8に示す。同図の横軸は、図7に示した角度である。
図8に示すように、角度θが90度の場合電磁機械力は最低となり、角度θが約30度の場合電磁機械力は最大となる。そこで、本実施例の図7では電磁機械力の相対的に大きい部位に多くの保持冷却構造部材を配置している。ここでいう相対的に大きい部位とは電磁機械力が最小の値を示す部位ではない部位をいう。すなわち電磁機械力の大きさの分布に合わせ、保持冷却構造部材を原点からの放射線上に粗密を付けて分散配置している。
本実施例によれば、巻線と積層磁性体複合リングの相対的な変位を保持冷却構造部材で制限することで巻線の機械的障害を防止できるだけでなく、磁性体リングの温度上昇を磁性体リングの温度上昇を保持冷却構造部材を用いない場合の25%程に低減できる。
1 鉄心
2 上部鉄心締付け金具
3 下部鉄心締付け金具
4 低電圧側巻線
5 高電圧側巻線
6、7 絶縁剛性部材
8 巻線押し付け部材
9 張り出し構造物
10,11 上部積層磁性体複合リング
12,13 下部積層磁性体複合リング
14,15 上部保持冷却構造部材
16,17 下部保持冷却構造部材
18 珪素鋼板リング
19 絶縁部材
20 導電体
21 絶縁紙テープによる絶縁体
22 導電線
23、24 上部保持冷却構造部材
25 上部積層磁性体複合リング中の珪素鋼板リングにおける電磁機械力
26、27 保護部材

Claims (5)

  1. 鉄心と、
    前記鉄心外側に巻回された巻線と、
    前記巻線を前記鉄心の長手方向から挟持する複数の鉄心締付け金具と、
    前記鉄心外側に巻回された珪素鋼板から成る磁性体リングと
    前記磁性体リングの外周に絶縁体を設け、前記絶縁体の外周に導電体を設け、前記巻線と前記鉄心締付け金具との間に配置される積層磁性体複合リングと、
    前記巻線と前記積層磁性体複合リングとの間に配置される保持冷却構造と、を有する静止誘導電器であって、
    前記保持冷却構造は、前記巻線と前記積層磁性体複合リングとの間から突出している部分は前記長手方向に延在し、前記巻線と前記積層磁性体複合リングに対して凹型である静止誘導電器。
  2. 請求項1に記載の静止誘導電器であって、
    前記積層磁性体複合リングは前記鉄心を中心に放射線上に配置されていることを特徴とする静止誘導電器。
  3. 請求項1または2に記載の静止誘導電器であって、
    前記導電体と前記巻線とを電気的に接続する引き出し線を有することを特徴とする静止誘導電器。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の静止誘導電器であって、
    前記導電体がアルミニウムであることを特徴とする静止誘導電器。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の静止誘導電器であって、
    前記静止誘導電器の電磁機械力が相対的に大きい箇所に前記保持冷却装置を配置することを特徴とする静止誘導電器。
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