JP7210241B2 - 真空遮断器 - Google Patents

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Description

本発明は、真空遮断器に関する。
従来、真空遮断器の状態、特に真空バルブの圧力を監視する際に、主回路を停電させ、開極状態で同相主回路端子間に交流高電圧を印加して、閃絡の有無を確認していた。
これに対し、停電を必要としない監視技術として、例えば特許文献1に記載の技術が知られている。本技術では、真空バルブの圧力が真空漏れにより変化すると、投入コイルまたは遮断コイルに流れる制御電流(大きさ、波形)および投入動作時間が変化することを利用し、制御電流および投入動作時間の両方または一方を測定し、信号処理装置により機械的固渋と識別することにより、真空バルブの真空漏れを検出している。
特開平8-180777号公報
特許文献1に記載の技術では、制御電流の大きさや波形が不可逆的に大きく、もしくは長く変化する場合や、投入動作時間が不可逆的に長く変化する場合に、真空バルブの真空漏れが有ると判定する。また、制御電流や投入動作時間が可逆的に変化している場合には、機械的固渋と判定する。このため、本技術では、制御電流や投入動作時間の変化を多数回測定しなければならず、真空漏れの判定に長時間を要する。
そこで本発明は、早期に動作状態を判定できる真空遮断器を提供する。
上記課題を解決するために、本発明による真空遮断器は、真空バルブと、真空バルブの開閉を操作する操作器と、各々が真空バルブの開閉に応じて開閉する複数の信号接点と、真空バルブの開閉を制御する制御装置とを備えるものであって、制御装置は、真空バルブの開閉を制御する遮断指令および投入指令を作成する制御部と、複数の信号接点の開閉に基づいて、真空遮断器が遮断状態から投入状態へ遷移するのに要する投入動作時間と、真空遮断器が投入状態から遮断状態へ遷移するのに要する遮断動作時間と、を計測する動作時間計測部と、投入動作時間と基準投入動作時間との比較、および遮断動作時間と基準遮断動作時間との比較に基づいて、真空遮断器の異常を判定する比較部と、を備えるとともに、以下の第1~第4の手段の内のいずれかを備える。
第1の手段として、比較部は、投入動作時間が基準投入動作時間よりも大きく、かつ遮断動作時間が基準遮断動作時間よりも小さい場合、異常が真空バルブの真空漏れであると判定する。
第2の手段として、比較部は、投入動作時間が基準投入動作時間よりも大きく、かつ遮断動作時間が基準遮断動作時間よりも大きい場合、異常が、真空バルブの接点消耗もしくは操作器を含む機構部の摩擦増加であると判定する。
第3の手段として、比較部は、投入動作時間が基準投入動作時間よりも大きく、かつ遮断動作時間が基準遮断動作時間と同等である場合、異常が、操作器が備える電磁石の電源となるコンデンサの静電容量低下であると判定する。
第4の手段として、本発明による真空遮断器は、真空バルブの接点の消耗量を計測する接点消耗計測部と、接点消耗計測部によって計測される消耗量に基づいて、真空バルブの接点消耗の有無を判定する信号処理部と、を備え、比較部は、投入動作時間が基準投入動作時間よりも大きく、かつ遮断動作時間が基準遮断動作時間よりも大きい場合、真空バルブの前記接点消耗の有無の判定結果に応じて、異常が、真空バルブの接点消耗および操作器を含む機構部の摩擦増加のいずれであるかを判別する。
本発明によれば、真空遮断器の状態を早期に判定することができる。
上記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
実施例1であるスイッチギヤの縦断面図である。 真空遮断器の縦断面図を示す。 真空遮断器の正面図を示す。 実施例1におけるスイッチギヤの回路構成を示す。 実施例1における真空遮断器の動作を示すタイミングチャートである。 実施例1における異常判定処理を示すフローチャートである。 実施例3であるスイッチギヤの回路構成を示す。 実施例4であるスイッチギヤの回路構成を示す。 実施例5であるスイッチギヤの回路構成を示す。
以下、本発明の実施形態について、下記の実施例1~5により、図面を用いながら説明する。各図において、参照番号が同一のものは同一の構成要件あるいは類似の機能を備えた構成要件を示している。
図1は、本発明の実施例1であるスイッチギヤの縦断面図である。
図1に示すように、スイッチギヤ150の筐体内において、真空遮断器156が遮断器室154に配置される。また、配電用ケーブル161が、スイッチギヤ150の筐体内において、ケーブル室155に配置される。スイッチギヤ150の筐体内における母線室153に配置される母線162は、真空遮断器156における遮断用真空バルブの一方の主接点すなわち固定接点に電気的に接続される。配電用ケーブル161は、遮断用真空バルブの他方の主接点すなわち可動接点に電気的に接続される。
スイッチギヤ150の筐体前面(図1中、右側)には扉が設けられ、扉を開けると、真空遮断器156の前面に設けられて、スイッチ類などを備える操作パネルが露出する。保守点検時には、扉を開けて、真空遮断器156を引き出すことができる。また、スイッチギヤ150の筐体背部(図1中、左側)には、上述のケーブル室155および母線室153が位置し、この背部内に、上述の配電用ケーブル161および母線162が位置する。
スイッチギヤ150の筐体内における計測器室152内には、真空遮断器156を制御するための制御装置が配置される。本制御装置は、真空遮断器の開閉動作、すなわち真空バルブの主接点の開閉を制御する制御部180と、真空遮断器156の状態監視装置を構成する、動作時間計測部220、比較部221および異常状態表示部222を備える。
動作時間計測部220は、真空遮断器156の動作時間、すなわち投入動作時間や開極動作時間などを計測する。比較部221は、動作時間計測部220の計測結果に基づいて、真空遮断器156の状態における異常の有無や異常の種類を判定する。異常状態表示部222は、比較部221によって真空遮断器156の状態が異常であると判定されると、真空遮断器156が異常状態であることを、ランプ点灯(もしくは消灯)、画像、音声などによって表示する。
図2は、真空遮断器156の縦断面図を示す。
真空バルブ9内の固定接点7は、真空バルブ9外において、固定側導体133に電気的に接続される。また、真空バルブ9内の可動接点8は、真空バルブ9外において、可撓性電極140を介して、可動側導体134に電気的に接続される。固定側導体133には、母線162(図1)の接続部となる断路部131が取り付けられ、可動側導体134には、配電用ケーブル161(図1)の接続部となる断路部132が取り付けられる。
電磁石を備える操作器14の操作ロッド部が、シャフト5の回りに回動可能なレバーを有するリンク機構を介して、絶縁ロッド114に機械的に連結されている。絶縁ロッド114には、可動接点8から延びる可動軸が連結される。電磁石への通電が制御されて操作器14が上下方向に作動すると、リンク機構および絶縁ロッド114を介して、操作器14の上下動が可動接点8に伝達される。これにより、真空バルブ9が開閉され、真空遮断器156は、投入状態および遮断状態になる。なお、ワイプばね59および遮断ばね60の付勢力によって、真空バルブ9の開極動作すなわち真空遮断器156の遮断動作が高速化されるとともに、遮断状態が保持される。
図2に示すように、真空遮断器156には、操作器14と連動する補助スイッチ20が設けられる。後述するように(図5)、補助スイッチ20における信号接点である常時開接点および常時閉接点の動作タイミングと、制御部180(図1)が作成する投入指令および遮断指令(開極指令)のタイミングとの時間差に基づいて、真空遮断器156の投入動作時間および遮断動作時間が計測される。後述するように(図6)、計測される投入動作時間および遮断動作時間の時間的変化に基づいて、真空バルブ9内の固定接点7および可動接点8の消耗、真空バルブ9の真空漏れ、可動接点8の駆動機構部(操作器14を含む)における摩擦増など、真空遮断器156の状態が判定される。
図3は、真空遮断器156の正面図を示す。
操作器14が備える電磁石は、コンデンサ16を操作器駆動用電源として作動する。すなわち、電磁石は、コンデンサ16に充電された電力によって作動する。補助スイッチ20は、操作器14の上部すなわち電磁石の上部空間に位置し、操作器14とリンク部を介して機械的に接続される。これにより、補助スイッチ20における信号接点は、電磁石が作動すると、操作器14の上下方向の動きに連動して開閉される。上述の投入動作時間および遮断動作時間の変化に基づいて、コンデンサ16の静電容量の変化が監視される。
なお、図2および図3に示すように、真空バルブ9、固定側導体133、可動側導体134、可撓性電極140、絶縁ロッド114、ワイプばね59は、絶縁フレーム130内に設けられる。また、操作器14、補助スイッチ20、遮断ばね60は、ケース10内に設けられる。図3に示すように、本実施例1における真空遮断器156は、三相交流配電系統用であるため、三個の絶縁フレーム130の各々に、真空バルブなどが設けられる。そして、三個の真空バルブが、一台の操作器14によって開閉される。
図4は、本実施例1におけるスイッチギヤ150(図1)の制御回路構成を示す。なお、真空遮断器156における主接点(真空バルブ9の固定接点7および可動接点8(図2))は図示を省略している。
操作器14(図2)が備える電磁石の遮断コイル210(TC:Trip Coil)および投入コイル211(CC:Closing Coil)の一端は、それぞれ、制御装置における信号接点である開極指令接点201および投入指令接点202を介して、操作器駆動用直流電源(以下、「操作電源」と記す)の高電位(P)側に接続される。また、遮断コイル210および投入コイル211の他端は、それぞれ補助スイッチ20における常時開接点205および常時閉接点206を介して、操作電源の低電位(N)側に接続される。
開極指令接点201および投入指令接点202は、制御部180(図1)が真空遮断器156に対する遮断指令(もしくは開極指令)および投入指令を出力する場合、それぞれ遮断指令および投入指令に応じて閉じる。
ここで、開極指令接点201および投入指令接点202は、操作電源の高電位(P)に接続される。したがって、開極指令接点201が閉じると、操作電源の高電位(P)が開極指令接点201を介して、動作時間計測部220の信号入力部に伝達される。これにより、制御部180が出力する遮断指令を検出できる。また、投入指令接点202が閉じると、操作電源の高電位(P)が投入指令接点202を介して、動作時間計測部220の信号入力部に伝達される。これにより、制御部180が出力する投入指令を検出できる。
補助スイッチ20の常時開接点205および常時閉接点206は、操作器14の電磁石を励磁する際に閉じる。これに対し、補助スイッチ20における信号接点である常時開接点203および常時閉接点204は、それぞれ、真空遮断器156の投入状態および遮断状態において閉じる。
ここで、常時開接点203および常時閉接点204は操作電源の高電位(P)に接続される。したがって、真空遮断器156の投入状態に常時開接点203が閉じると、操作電源の高電位(P)が動作時間計測部220の信号入力部へ出力される。これにより、真空遮断器156の投入状態が検出できる。また、真空遮断器156の遮断状態に常時閉接点204が閉じると、操作電源の高電位(P)が動作時間計測部220の信号入力部へ出力される。これにより、真空遮断器156の遮断状態が検出できる。
なお、投入ランプ212および遮断ランプ213が、操作電源の低電位(N)側に接続されるとともに、それぞれ常時開接点203および常時閉接点204を介して、操作電源の高電位(P)側に接続される。したがって、投入ランプ212は、常時開接点203が閉じると点灯し、真空遮断器156が投入状態であることを表示する。また、遮断ランプ213は、常時閉接点204が閉じると点灯し、真空遮断器156が遮断状態であることを表示する。
図4の回路の動作の概略は次のとおりである。なお、真空遮断器156は、まず、遮断状態であるとする。
遮断状態において、制御部180(図1)からの投入指令に応じて投入指令接点202が閉じられると、投入指令が出力されたタイミングでは補助スイッチ20の常時閉接点206は遮断状態から継続して閉じているため、投入指令に対して遅れることなく、投入コイル211に励磁電流が流れる。これにより、操作器14(図2)は、真空バルブ9(図2)の可動接点8(図2)を操作して、真空バルブ9の閉極動作を開始する。このとき、常時閉接点204も常時閉接点206と同様に閉じているので、操作電源の高電位(P)が、遮断状態から継続して、真空遮断器156が遮断状態であることを示す遮断状態信号として、動作時間計測部220に入力される。なお、操作電源の高電位(P)は、投入指令接点202を介して、投入指令信号として、動作時間計測部220に入力される。
操作器14によって、真空バルブ9が閉極されると、真空遮断器156は投入状態となる。このとき、図示されないラッチ手段(例えば、操作器が備える永久磁石(本実施例1)や機械的ラッチ機構など)により、操作器14の動作が拘束され、投入コイル211に励磁電流が流れなくても、真空遮断器156の投入状態が保持される。また、補助スイッチ20においては、操作器14に連動して、常時閉接点204,206が閉状態から開状態になり、常時開接点203,205が開状態から閉状態になる。
このように、常時閉接点206が開くので、投入状態で投入コイル211に電流が流れ続けることがなく、操作器14の電力消費量が低減される。また、常時閉接点204が開くので、動作時間計測部220への遮断状態信号の入力が停止するとともに、遮断ランプ213が消灯する。
これに対し、常時開接点203が閉じるので、操作電源の高電位(P)が、真空遮断器156が投入状態であることを示す投入状態信号として、動作時間計測部220に入力されるとともに、投入ランプ212が点灯する。なお、常時開接点205が閉じることにより、制御部180(図1)から遮断指令が出力されたときに、遮断指令に対して遅れることなく、遮断コイル210に励磁電流を流すことができる。
上述のような投入状態において、遮断指令に応じて開極指令接点201が閉じられると、遮断指令が出力されたタイミングでは補助スイッチ20の常時開接点205は投入状態から継続して閉じているため、遮断指令に対して遅れることなく、遮断コイル210に励磁電流が流れる。これにより、操作器14(図2)は、真空バルブ9(図2)の可動接点8(図2)を操作して、真空バルブ9の開極動作を開始する。このとき、常時開接点203も常時開接点205と同様に閉じているので、操作電源の高電位(P)が、投入状態から継続して、投入状態信号として、動作時間計測部220に入力される。なお、操作電源の高電位(P)は、開極指令接点201を介して、遮断指令信号として、動作時間計測部220に入力される。
操作器14によって、真空バルブ9が開極されると、真空遮断器156は遮断状態となる。このとき、ワイプばね59や遮断ばね60の付勢力もしくは図示されないラッチ手段などにより、操作器14の動作が拘束され、遮断コイル210に励磁電流が流れなくても、真空遮断器156の遮断状態が保持される。また、補助スイッチ20においては、操作器14に連動して、常時開接点203,205が閉状態から開状態になり、常時閉接点204,206が開状態から閉状態になる。
このように、常時開接点205が開くので、遮断状態で遮断コイル210に電流が流れ続けることがなく、操作器14の電力消費量が低減される。また、常時開接点203が開くので、動作時間計測部220への投入状態信号の入力が停止するとともに、投入ランプ212が消灯する。
これに対し、常時閉接点204が閉じるので、操作電源の高電位(P)が、遮断状態信号として、動作時間計測部220に入力されるとともに、遮断ランプ213が点灯する。なお、常時閉接点206が閉じることにより、前述のように、制御部180(図1)から投入指令が出力されたときに、投入指令に対して遅れることなく、投入コイル211に励磁電流を流すことができる。
後述するように、本実施例1において、真空遮断器156が備える制御装置は、動作時間計測部220と比較部221と異常状態表示部222とによって、上述の投入指令信号、遮断指令信号、投入状態信号、遮断状態信号に基づいて、真空遮断器156の状態を監視して、真空遮断器156の状態における異常の有無や異常の種類を判定する。
図5は、本実施例1における真空遮断器156の動作を示すタイミングチャートである。
図5において、投入指令電圧および開極指令電圧は、それぞれ上述の投入指令信号および遮断指令信号に相当する。コイル電流は、投入コイル211および遮断コイル210に流れる電流を一括して示す。なお、電流の方向を考慮して、投入コイル211および遮断コイル210に流れる電流は、それぞれ正および負の電流として示す。ストロークは、操作器14の可動部、もしくは真空バルブ9の可動接点8の、遮断状態における位置を基準とした、移動量に対応する。また、補助スイッチ(SW)のA接点(図4における常時開接点203)およびB接点(図4における常時閉接点204)からの信号は、それぞれ上述の投入状態信号および遮断状態信号に相当する。
本実施例1における動作時間計測部220(図4)は、投入指令電圧(投入指令信号)の立ち上がりから、補助スイッチのA接点からの信号(投入状態信号)の立ち上がりまでの投入時間C2を計測する。投入指令電圧の立ち上がりは、制御部180(図2)から投入指令が出力されるタイミングである。また、補助スイッチのA接点からの信号の立ち上がりは、操作器14に連動する補助スイッチのA接点が開状態から閉状態に遷移するとともに、真空遮断器156が遮断状態から投入状態に遷移するタイミングである。したがって、投入時間C2は、投入指令が出力されてから、投入状態になるまでに要する時間である。すなわち、真空遮断器156の投入動作の遅れ時間である。
また、本実施例1における動作時間計測部220(図4)は、開極指令電圧(遮断指令信号)の立ち上がりから、補助スイッチのB接点からの信号(遮断状態信号)の立ち上がりまでの遮断時間T2を計測する。開極指令電圧の立ち上がりは、制御部180(図2)から遮断指令が出力されるタイミングである。また、補助スイッチのB接点からの信号の立ち上がりは、操作器14に連動する補助スイッチのB接点が開状態から閉状態に遷移するとともに、真空遮断器156が投入状態から遮断状態に遷移するタイミングである。したがって、遮断時間T2は、遮断指令が出力されてから、遮断状態になるまでに要する時間である。いわば、遮断時間T2は、真空遮断器156の遮断動作の遅れ時間である。
なお、B接点が閉状態から開状態に遷移するタイミングとA接点が開状態から閉状態に遷移するタイミングには時間差(C1)がある。また、A点が閉状態から開状態に遷移するタイミングとB接点が開状態から閉状態に遷移するタイミングには、時間差(T1)がある。これらの時間差を有するように、補助スイッチ20が構成される。これにより、A接点およびB接点が相補的に開閉されるとき、A接点およびB接点が同時に閉状態となることが回避される。
なお、図5に示す投入時間C2は、真空遮断器156が遮断状態から投入状態へ遷移するのに要する投入動作時間を示す一つの指標である。また、図5に示す遮断時間T2は、真空遮断器156が投入状態から遮断状態へ遷移するのに要する遮断動作時間を示す一つの指標である。C2,T2以外に、例えば、図5に示す時間的パラメータC0,C1,T0,T1を用いる指標を適用してもよいが、これについては後述する(実施例2)。
図6は、実施例1における真空遮断器156の制御装置が実行する異常判定処理を示すフローチャートである。なお、本実施例1においては、マイクロコンピュータなどの演算処理装置が所定のプログラムを実行することにより、異常判定処理がなされる。
まず、ステップ300で、制御装置における動作時間計測部220(図1,4)は、開極動作(すなわち遮断動作)であるか否かを判定する。開極動作ではない場合(S300のNO)、すなわち投入動作である場合、ステップS301Aで、動作時間計測部220は投入時間C2(図5)を計測する。また、開極動作である場合(S300のYES)、ステップS301Bで、動作時間計測部220は遮断時間T2(図5)を計測する。
なお、ステップS300,S301A,S301Bは、動作時間計測部220によって、投入指令信号(図5:投入指令電圧)、遮断指令信号(図5:開極指令電圧)、投入状態信号(図5:補助SWのA接点からの信号)、並びに遮断状態信号(図5:補助SWのB接点からの信号)に基づいて実行される。すなわち、動作時間計測部220は、入力信号が投入指令信号および投入状態信号であれば、投入動作であり開極動作ではないと判定し、さらに投入指令信号および投入状態信号の立ち上がりのタイミング間の時間差から投入時間C2を計測する。また、動作時間計測部220は、入力信号が遮断指令信号および遮断状態信号であれば、開極動作であると判定し、さらに遮断指令信号および遮断状態信号の立ち上がりのタイミング間の時間差から遮断時間T2を計測する。
次に説明するように、計測された投入時間C2および遮断時間T2に基づいて、制御装置における比較部221によって、真空遮断器の状態の異常の有無や種類が判定される。
ステップS302Aで、比較部221は、計測された投入時間C2と、計測時点が現時点(投入時間C2の計測時点)よりも一時点前であり、比較部221が記録している投入時間C2’と、を比較する。すなわち、比較部221は、投入時間C2’に対する投入時間C2の時間的変化が、増加、不変、減少のいずれであるかを判定する。そして、比較部221は、半導体メモリなどの記憶装置に記録されている、投入時間の増減に関する増減情報を、判定結果に応じて更新する。
また、ステップS302Bで、比較部221は、動作時間計測部220によって計測された遮断時間T2と、計測時点が現時点(遮断時間T2の計測時点)よりも一時点前であり、比較部221が記録している遮断時間T2’と、を比較する。すなわち、比較部221は、遮断時間T2’に対する遮断時間T2の時間的変化が、増加、不変、減少のいずれであるかを判定する。そして、比較部221は、比較部221に記録されている、投入時間の増減に関する増減情報を、判定結果に応じて更新する。
次に、ステップS303で、比較部221は、ステップS302Aにおいて更新された投入時間の増減情報に基づいて、投入時間C2が増加しているか否かを判定する。増加していない場合(ステップS303のNO)すなわち不変であるか減少している場合、比較部221は、次にステップS304を実行し、増加している場合(ステップS303のYES)、比較部221は、次にステップS305を実行する。
ここで、投入時間C2の増大の要因となる異常状態は、後述するように、複数種類ある。また、異常状態によっては、投入時間C2が増大しない場合もある。そこで、以下に説明するように、本実施例1では、ステップS304およびS305において、比較部221は、さらに遮断時間T2の増減情報に基づいて、異常の有無や異常の種類を判定する。
ステップS304で、比較部221は、ステップS302Bにおいて更新された遮断時間の増減情報に基づいて、遮断時間T2が増加しているか否かを判定する。増加していない場合(ステップS304のNO)すなわち不変であるか減少している場合、比較部221は、次にステップS306を実行し、増加している場合(ステップS304のYES)、比較部221は、次にステップS307を実行する。
ここで、比較部221(図1)は、ステップS304において遮断時間T2が増加していないと判定することによって、真空遮断器156は正常であると判断する。また、比較部221は、ステップS304において遮断時間T2が増加していると判定することによって、真空バルブ9(図2)の固定接点7や可動接点8が消耗していると判定する。なお、真空バルブ9の固定接点7や可動接点8が消耗すると、ワイプばね59の蓄勢エネルギーが減少するため、遮断時間T2が増加する。これらの判定結果に応じて、異常状態表示部222(図1)は、ランプ点灯(もしくは消灯)、画像、音声などによって、ステップS306では正常であることを表示し、ステップS307では接点消耗であることを表示する。
ステップS305で、比較部221は、ステップS302Bにおいて更新された遮断時間の増減情報に基づいて、遮断時間T2が増加しているか、減少しているか、不変であるかを判定する。増加している場合(ステップS305の「増加」)、次にステップS307,S308が異常状態表示部222によって実行され、減少している場合(ステップS305の「減少」)、次にステップS309が異常状態表示部222によって実行され、不変である場合(ステップS305の「不変」)、次にステップS310が異常状態表示部222によって実行される。
ここで、比較部221(図1)は、ステップS305において、遮断時間T2が増加していると判定することによって、上述のように接点消耗であるか、もしくは駆動機構部における部材間の摩擦力が増えていると判定する。なお、接点消耗と摩擦力の増大とを分別する手段については、後述する(実施例5)。
また、比較部221(図1)は、ステップS305において、開極時間T2が減少していると判定することによって、真空バルブ9に真空リークが発生していると判断する。なお、真空リークが発生すると、真空バルブ9内外の気圧差にともない可動接点8に作用する押し込み力、いわば自閉力が、減少するため、投入時間C2が増加するとともに、遮断時間T2が減少する。
また、比較部221(図1)は、ステップS305において、遮断時間T2が不変であると判定することによって、電磁石駆動用電源となるコンデンサ16(図3)の静電容量が減少している判定する。
本実施例1における真空遮断器156のように、電磁石コイルと、永久磁石を用いるラッチ手段とを備える操作器14においては、投入動作時は電磁石に吸引力を発生させ、遮断ばね60とワイプばね59(図2)を蓄勢しながら投入するため、コイル電流が大きくなる。このため、コンデンサ16の静電容量が減少すると、電磁石の吸引力を十分に発生させるだけの電流を供給できないため、投入時間C2が長くなる。また、遮断時には、投入時に蓄勢したワイプばね59と遮断ばね60の蓄勢エネルギーで遮断動作が行われるので、永久磁石の磁束をキャンセルするだけのコイル電流が流れればよい。
したがって、遮断時のコイル電流は、投入時のコイル電流よりも小さくて良い(図5参照)。このため、コンデンサ16の静電容量減少は、遮断時間T2にはあまり影響しない。したがって、コンデンサ16の静電容量が減少すると、投入時間C2は長くなるが、遮断時間T2はほとんど変化しない。
ステップS305における判定結果に応じて、異常状態表示部222(図1)は、ランプ点灯(もしくは消灯)、画像、音声などによって、ステップS307では接点消耗であることを表示し、ステップS308では摩擦増であることを表示し、ステップS309では真空リークであることを表示し、ステップS310では電源コンデンサ容量低下であることを表示する。
ステップS306~S310のいずれかの表示が実行されると、ステップS311において、比較部221は、投入時間C2および遮断時間T2を、半導体メモリなどの記憶装置に記録する。
なお、本実施例1においては、図6に示す異常判定処理が、真空遮断器156の状態を監視している間、繰り返し実行される。
上述の実施例1によれば、複数の信号接点、すなわち開極指令接点201、投入指令接点202、補助スイッチ20における常時開接点203および常時閉接点204の開閉に基づいて、真空遮断器156が遮断状態から投入状態へ遷移するのに要する投入動作時間、すなわち投入時間C2と、真空遮断器156が投入状態から遮断状態へ遷移するのに要する遮断動作時間、すなわち遮断時間T2とが計測される。さらに、計測された投入動作時間すなわち投入時間C2と、基準投入動作時間すなわち一時点前の投入時間C2’との比較、および遮断動作時間すなわち遮断時間T2と、基準遮断動作時間すなわち一時点前の遮断時間T2’との比較に基づいて、真空遮断器156の異常状態が判定される。これにより、異常状態を早期に判定できる。また、異常状態の判定精度や信頼性が向上する。
また、C2’に対するC2の時間的変化(増減)、すなわちC2とC2’の大小関係を判定するとともに、T2’に対するT2の時間的変化(増減)、すなわちT2とT2’の大小関係を判定することにより、異常の有無に加えて異常の種類を判定することができる。
本実施例1では、基準投入動作時間および基準遮断動作時間が、投入動作時間および遮断動作時間の既計測値C2’,T2’であるが、これに代えて、比較部221における記憶装置に予め設定される所定値を用いてもよい。この場合、計測されたC2と所定値との大小関係が判定されるとともに、計測されたT2と所定値との大小関係が判定される。すなわち、C2が、投入時間の所定値よりも大であるか(「増加」に対応)、小であるか(「減少」に対応)、等しいか(「不変」に対応)、が判定されるとともに、T2が、遮断時間の所定値よりも大であるか、小であるか、等しいか、が判定される。これら所定値は、真空遮断器の状態が正常である場合の投入時間および遮断時間の値である。なお、所定値は、真空遮断器が正常状態である場合における、投入時間および遮断時間の数値範囲によって与えられてもよい。この場合、C2,T2が、正常範囲を上回るか(「増加」に対応)、正常範囲を下回るか(「減少」に対応)、正常範囲内であるか(「不変」に対応)、が判定される。
本発明の実施例2であるスイッチギヤについて、図5を用いて説明する。なお、本実施例2の装置構成や回路構成は、実施例1(図1~4)と同様である。
以下、主に実施例1と異なる点について説明する。
本実施例2において、動作時間計測部220は、投入時間C2および遮断時間T2に加えて、時間的パラメータとして、図5に示すC0およびC1の組み、もしくはT0およびT1の組のいずれか、もしくは両方を計測する。
C0は投入指令電圧(投入指令信号)の立ち上がりから、補助スイッチのB接点からの信号(遮断状態信号)の立下りまでの時間である。すなわち、C0は、投入指令信号が出力されるタイミングと、B接点が閉状態から開状態に遷移するタイミングとの時間差である。
また、C1は、B接点からの信号(遮断状態信号)の立下りから、補助スイッチ20のA接点からの信号(投入状態信号)の立ち上がりまでの時間である。すなわち、C1は、B接点が閉状態から開状態に遷移するタイミングと、A接点が開状態から閉状態に遷移するタイミングとの時間差である。
図5より分かるように、C1は、C2とC0の差分である。したがって、動作時間計測部220は、入力する投入指令信号および遮断状態信号に基づいてC0を計測し、さらに、C2からC0を減算することにより、C1を計測する。なお、C1は、遮断状態信号および投入状態信号に基づいて、計測してもよい。
T0は開極指令電圧(遮断指令信号)の立ち上がりから、補助スイッチのA接点からの信号(投入状態信号)の立下りまでの時間である。すなわち、T0は、遮断指令信号が出力されるタイミングと、A接点が閉状態から開状態に遷移するタイミングとの時間差である。
また、T1は、補助スイッチのA接点からの信号(投入状態信号)の立下りから、補助スイッチのB接点からの信号(遮断状態信号)の立ち上がりまでの時間である。すなわち、T1は、A接点203が閉状態から開状態に遷移するタイミングと、B接点が開状態から閉状態に遷移するタイミングとの時間差である。
図5より分かるように、T1は、T2とT0の差分である。したがって、動作時間計測部220は、入力する遮断指令信号および投入状態信号に基づいてT0を計測し、さらに、T2からT0を減算することにより、T1を計測する。なお、T1は、投入状態信号および遮断状態信号に基づいて、計測してもよい。
これにより、比較部221は、駆動機構部における摩擦増と判定する場合(図6のステップS305の「増加」)、上述のC0およびC1に基づいて、もしくは上述のT0およびT1に基づいて、静止摩擦および動摩擦のどちらが増加しているのかを判定する。
例えば、計測された一組のC0,C1、計測時点が現時点(C0,C1の計測時点)よりも一時点前の既計測値であり、比較部221は、比較部221が記録している一組のC0’,C1’と、を比較する。すなわち、比較部221は、C0’およびC1’に対するそれぞれC0およびC1の変化が、増加、不変、減少のいずれであるかを判定する。
判定の結果、C0およびC1の内、C0のみが増加して、C1が増加していない場合、比較部221は、駆動機構部の静止摩擦(操作機構が動き出すまでの摩擦)が増えていると判定する。また、C1も増加している場合、比較部221は、動摩擦(操作機構が動き出してからの摩擦)が増えていると判定する。
なお、比較部221は、T0,T1に基づき、同様に、静止摩擦および動摩擦のどちらが増加しているのかを判定できる。
さらに、投入動作時間および遮断動作時間を示す指標(実施例1では、C2,T2)として、C1,T1を用い、C1,T1の増減情報に基づいて、図6と同様の異常判定処理を行ってもよい。この場合、操作器14と補助スイッチ20を連結するリンクにガタや遊びがあり、C2やT2の計測値がばらつく場合でも、C1とT1は、同じ補助スイッチ20におけるA接点およびB接点の開閉タイミング間の時間差であり、操作器14と補助スイッチ20の両方が動き始めてからの時間差であるため、リンクのガタや遊びの影響が抑制される。これにより、異常判定の精度が向上する。
図7は、本発明の実施例3であるスイッチギヤの回路構成を示す。本図7においては、前述の図4と同様に、真空遮断器156における主接点(真空バルブ9の固定接点7および可動接点8(図2))は図示を省略している(後述の図8(実施例4)、図9(実施例5)も同様)。なお、本実施例3の装置構成は、実施例1(図1~3)と同様である(後述の実施例4、実施例5も同様)。
以下、主に、実施例1と異なる点について説明する。
本実施例3においては、電磁石コイルの電気抵抗の温度変化や、ラッチ手段である永久磁石の吸引力の温度変化による、投入動作時間や遮断動作時間の変動分が補正される。
図7に示すように、真空遮断器の制御装置は、動作時間計測部220、比較部221および異常状態表示部222に加えて、さらに、温度計測部223と信号処理部224を備えている。
温度計測部223は、スイッチギヤの温度、例えば、真空遮断器156のケース温度や遮断器室154内(図1)の温度を計測する。
信号処理部224は、予め、温度と、投入動作時間および遮断動作時間の各変動との関係を表すデータを有し、本データに基づき、温度計測部223によって計測される温度に応じて、動作時間計測部220によって計測される投入動作時間および遮断動作時間を、温度による変動分を含まないように補正する。
実施例3によれば、温度変動分が補正された動作時間の計測値に基づき真空遮断器の異常状態を判定するので、判定の精度が向上する。
図8は、本発明の実施例4であるスイッチギヤの回路構成を示す。
以下、主に、実施例3と異なる点について説明する。
図8に示すように、本実施例4では、動作時間計測部220が、真空遮断器156内、例えば、操作器14や補助スイッチ20などを収納するケース10(図1,2)の内部に設けられる。
実施例4によれば、動作時間計測部220が電磁的にシールドされるので、動作時間計測部220の動作に対する、短絡電流遮断時などよって発生する電磁ノイズの影響が緩和される。これにより、真空遮断器の動作時間の計測精度が向上する。
図9は、本発明の実施例5であるスイッチギヤの回路構成を示す。
以下、主に、実施例1と異なる点について説明する。
本実施例5においては、真空バルブ9(図2)の主接点(固定接点7、可動接点8)の消耗量が計測され、計測結果が異常状態の判定に用いられる。
図9に示すように、真空遮断器の制御装置は、動作時間計測部220、比較部221および異常状態表示部222に加えて、さらに、接点消耗計測部225および信号処理部224を備えている。
接点消耗計測部225は、図示されない変位センサーなどにより、主接点の消耗量を計測する。信号処理部224は、接点消耗計測部225による消耗量の計測値に基づいて、主接点の消耗の有無を判定する。例えば、信号処理部224は、消耗量の計測値があらかじめ設定される許容値を超えたら、消耗有と判定し、許容値以下であれば消耗無と判定する。
比較部221は、投入時間C2が増加し、かつ開極時間T2が増加していると判定すると(図6のステップS305の「増加」)、さらに信号処理部224による主接点の消耗の有無の判定結果を参照する。比較部221は、消耗有の場合、異常状態が接点消耗であると判定し(図6のステップS307)、消耗無の場合、異常状態が駆動機構部の摩擦増であると判定する(図6のステップS308)。
本実施例5によれば、投入動作時間および遮断動作時間の両方を増加させる異常状態である駆動機構部の摩擦増と主接点の消耗とを判別することができる。
なお、本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、前述した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置き換えをすることが可能である。
5 シャフト、7 固定接点、8 可動接点、9 真空バルブ、10 ケース、
14 操作器、16 コンデンサ、20 補助スイッチ、59 ワイプばね、
60 遮断ばね、114 絶縁ロッド、130 絶縁フレーム、131 断路部、
132 断路部、133 固定側導体、134 可動側導体、140 可撓性電極、
150 スイッチギヤ、152 計測器室、153 母線室、154 遮断器室、
155 ケーブル室、156 真空遮断器、161 配電用ケーブル、
162 母線、180 制御部、201 開極指令接点、202 投入指令接点、
203 常時開接点、204 常時閉接点、205 常時開接点、
206 常時閉接点、210 遮断コイル、211 投入コイル、
212 投入ランプ、213 遮断ランプ、220 動作時間計測部、
221 比較部、222 異常状態表示部、223 温度計測部、
224 信号処理部、225 接点消耗計測部

Claims (4)

  1. 真空バルブと、前記真空バルブの開閉を操作する操作器と、各々が前記真空バルブの開閉に応じて開閉する複数の信号接点と、前記真空バルブの開閉を制御する制御装置と、を備える真空遮断器において、
    前記制御装置は、
    前記真空バルブの開閉を制御する遮断指令および投入指令を作成する制御部と、
    前記複数の信号接点の開閉に基づいて、前記真空遮断器が遮断状態から投入状態へ遷移するのに要する投入動作時間と、前記真空遮断器が投入状態から遮断状態へ遷移するのに要する遮断動作時間と、を計測する動作時間計測部と、
    前記投入動作時間と基準投入動作時間との比較、および前記遮断動作時間と基準遮断動作時間との比較に基づいて、前記真空遮断器の異常を判定する比較部と、
    を備え
    前記比較部は、前記投入動作時間が前記基準投入動作時間よりも大きく、かつ前記遮断動作時間が前記基準遮断動作時間よりも小さい場合、前記異常が前記真空バルブの真空漏れであると判定することを特徴とする真空遮断器。
  2. 真空バルブと、前記真空バルブの開閉を操作する操作器と、各々が前記真空バルブの開閉に応じて開閉する複数の信号接点と、前記真空バルブの開閉を制御する制御装置と、を備える真空遮断器において、
    前記制御装置は、
    前記真空バルブの開閉を制御する遮断指令および投入指令を作成する制御部と、
    前記複数の信号接点の開閉に基づいて、前記真空遮断器が遮断状態から投入状態へ遷移するのに要する投入動作時間と、前記真空遮断器が投入状態から遮断状態へ遷移するのに要する遮断動作時間と、を計測する動作時間計測部と、
    前記投入動作時間と基準投入動作時間との比較、および前記遮断動作時間と基準遮断動作時間との比較に基づいて、前記真空遮断器の異常を判定する比較部と、
    を備え、
    前記比較部は、前記投入動作時間が前記基準投入動作時間よりも大きく、かつ前記遮断動作時間が前記基準遮断動作時間よりも大きい場合、前記異常が、前記真空バルブの接点消耗もしくは前記操作器を含む機構部の摩擦増加であると判定することを特徴とする真空遮断器。
  3. 真空バルブと、前記真空バルブの開閉を操作する操作器と、各々が前記真空バルブの開閉に応じて開閉する複数の信号接点と、前記真空バルブの開閉を制御する制御装置と、を備える真空遮断器において、
    前記制御装置は、
    前記真空バルブの開閉を制御する遮断指令および投入指令を作成する制御部と、
    前記複数の信号接点の開閉に基づいて、前記真空遮断器が遮断状態から投入状態へ遷移するのに要する投入動作時間と、前記真空遮断器が投入状態から遮断状態へ遷移するのに要する遮断動作時間と、を計測する動作時間計測部と、
    前記投入動作時間と基準投入動作時間との比較、および前記遮断動作時間と基準遮断動作時間との比較に基づいて、前記真空遮断器の異常を判定する比較部と、
    を備え、
    前記比較部は、前記投入動作時間が前記基準投入動作時間よりも大きく、かつ前記遮断動作時間が前記基準遮断動作時間と同等である場合、前記異常が、前記操作器が備える電磁石の電源となるコンデンサの静電容量低下であると判定することを特徴とする真空遮断器。
  4. 真空バルブと、前記真空バルブの開閉を操作する操作器と、各々が前記真空バルブの開閉に応じて開閉する複数の信号接点と、前記真空バルブの開閉を制御する制御装置と、を備える真空遮断器において、
    前記制御装置は、
    前記真空バルブの開閉を制御する遮断指令および投入指令を作成する制御部と、
    前記複数の信号接点の開閉に基づいて、前記真空遮断器が遮断状態から投入状態へ遷移するのに要する投入動作時間と、前記真空遮断器が投入状態から遮断状態へ遷移するのに要する遮断動作時間と、を計測する動作時間計測部と、
    前記投入動作時間と基準投入動作時間との比較、および前記遮断動作時間と基準遮断動作時間との比較に基づいて、前記真空遮断器の異常を判定する比較部と、
    を備え、さらに、
    前記真空バルブの接点の消耗量を計測する接点消耗計測部と、
    前記接点消耗計測部によって計測される前記消耗量に基づいて、前記真空バルブの接点消耗の有無を判定する信号処理部と、
    を備え、
    前記比較部は、前記投入動作時間が前記基準投入動作時間よりも大きく、かつ前記遮断動作時間が前記基準遮断動作時間よりも大きい場合、前記真空バルブの前記接点消耗の有無の判定結果に応じて、前記異常が、前記真空バルブの接点消耗および前記操作器を含む機構部の摩擦増加のいずれであるかを判別することを特徴とする真空遮断器。
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