JP5225323B2 - ガス遮断器のアーク接触子の損耗検出方法 - Google Patents

ガス遮断器のアーク接触子の損耗検出方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5225323B2
JP5225323B2 JP2010103467A JP2010103467A JP5225323B2 JP 5225323 B2 JP5225323 B2 JP 5225323B2 JP 2010103467 A JP2010103467 A JP 2010103467A JP 2010103467 A JP2010103467 A JP 2010103467A JP 5225323 B2 JP5225323 B2 JP 5225323B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
contact
movable
arc
rod
stroke
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010103467A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011233392A (ja
Inventor
英治 西山
訓明 宮本
明宏 竹花
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chugoku Electric Power Co Inc
Original Assignee
Chugoku Electric Power Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chugoku Electric Power Co Inc filed Critical Chugoku Electric Power Co Inc
Priority to JP2010103467A priority Critical patent/JP5225323B2/ja
Publication of JP2011233392A publication Critical patent/JP2011233392A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5225323B2 publication Critical patent/JP5225323B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Arc-Extinguishing Devices That Are Switches (AREA)
  • Circuit Breakers (AREA)
  • Gas-Insulated Switchgears (AREA)

Description

この発明は、ガス遮断器のタンク内に収納された接触子の損耗についてタンクに封入された絶縁ガスを開放することなく検出する方法に関する
変電所等の電気設備に設置されて、これらの電気設備の電気系統の事故時に電流を遮断することにより当該事故による異常電流から電気系統を構成する機器を保護し、更に、その電流の遮断時において電極間に生ずるアーク放電を消弧するための機器として、例えば特許文献1や特許文献2等に示されるガス遮断器が用いられている。
この種のガス遮断器は、例えば特許文献1に示されるように、可動アーク接触子及び固定アーク接触子から成り、アークを開閉するアーク接触子と、このアーク接触子の周囲に配置されるもので、可動主接触子及び固定主接触子から成る主接触子と、可動アーク接触子及び可動主接触子を固定アーク接触子及び可動主接触子に対し遠近する方向に可動するための絶縁操作ロッドとからなる遮断部を、絶縁ガスが充填、封入されたタンク内に収納することで基本的に構成されている。
そして、これらの接触子は電流の開閉を繰り返すことで損耗し、しかもアーク接触子は、上記のようにアークを開閉するためアーク接触子の構成材料が溶解、蒸発等することから、主接続子よりも損耗度が著しいものとなる。このような損耗が進行したアーク接触子をそのまま使用したのでは、可動接触子を固定接触子から引き離す動作により電流の遮蔽を行うにあたって、可動接触子・固定接触子としての機能を十分に発揮することができなくなるおそれがある。
このため、接触子、特にアーク接触子の損耗度を定期的に点検することが好ましいが、これらの接触子を備えた遮断部は絶縁ガスが封入されたタンク内に収納されているので、接触子を直接に目視点検などで点検しようとするには六フッ化硫黄(SF)ガス等の絶縁ガスをタンクから開放する必要があるという不具合を有する。
この点、特許文献2では、タンクから絶縁ガスを開放せずに遮断器の接触子の損耗度を検出することを可能とした方法を示している。この特許文献2で示される遮断器の接触子の予防保全方法を以下に概説する。この遮断器の接触子の予防保全方法は、特許文献2の図1に示されるように、通常接触子とアーク接触子とを備えた遮断器の両主端子間に直流電源を接続した状態とし、更にこの回路上に直流電流計と直流電圧計とを配して、これらの直流電流計及び直流電圧計によって遮断器の開閉動作にともなう電流・電圧の時間的変化を記録し、それらの値から損耗前の両主端子間の抵抗値並びに抵抗の時間的変化を求め、これを基準として記録した後、所定の期間経過してから同様の方法により両主端子間の抵抗値並びに抵抗の時間変化を測定して、上記基準として記録した損耗前の両主端子間の抵抗の時間変化と比較するというものである。
特開2008−117592号公報 特開昭59−101727号公報
しかしながら、上記した特許文献2に示されるような遮断器の接触子の予防保全方法では、特許文献2の図2に示されるように、それぞれ、可動接触子と固定接触子及び可動アーク接触子と固定アーク接触子との双方が閉じる時間帯(0≦T≦T12)の抵抗値をR1、可動接触子と固定接触子とが開き、可動アーク接触子と固定アーク接触子とが閉じる時間帯(T1≦T≦T2)の抵抗値をR2、可動接触子と固定接触子及び可動アーク接触子と固定アーク接触子との双方が開く時間帯(T2≦T≦T3)の抵抗値をR3と設定し、更に、接触子の損耗によるこれらの抵抗の変化分をそれぞれΔR1、ΔR2、ΔR3と設定した場合に、これらR1、R2、R3及びΔR1、ΔR2、ΔR3の抵抗値そのものの測定は可能であっても、R1からR2、R2からR3等のような抵抗の時間変化の過渡情報を記録することは困難である。これは、遮断器の遮断に要する時間が駆動手段からの動力伝達による高速動作の場合で20ミリ秒(ms)程度であり、しかも、可動接触子が固定接触子から開離するのにかかる時間は1ミリ秒以下という非常に短いものとなっていることによるものである。
しかし、アーク接触子は、アークによりその表面が損耗し、特にアークが飛びやすい先端部分では、表面に凹凸が生じたり、表面が炭化したり、更には偏心する等の損耗が生ずることとなるので、アーク接触子の先端部分にこのような損耗が生ずると、アーク接触子の先端部分が他のアーク接触子の先端部分に接触した初期には通電状態が悪くなり、アーク接触子同士の接触面積が大きくなるに従い通電状態が回復すると考えられる。このため、アーク接触子の先端部分の損耗を検出するには、アーク接触子の先端部分が他のアーク接触子の先端部分とわずかに接触した初期からアーク接触子同士の接触面積が次第に大きくなるまでの通電状態の過渡的変化を把握することが重要である。
ところが、特許文献2に示される方法では、このようなアーク接触子の先端部分が他のアーク接触子の先端部分とわずかに接触した初期からアーク接触子同士の接触面積が次第に大きくなるまでの通電状態の過渡的変化を検出することが、上記したように時間軸に対して接触抵抗の抵抗変化を測定するため困難であるという不都合も有する。
そこで、本発明は、接触子(特にアーク接触子)の先端部分が他の接触子(特にアーク接触子)の先端部分とわずかに接触した初期から接触子(特にアーク接触子)同士の接触面積が次第に大きくなるまでの通電状態の過渡的変化を確実に検出して、接触子(特にアーク接触子)の先端部分の損耗を検出するガス遮断器のアーク接触子の損耗検出方法を提供することを目的とする。
この発明に係るガス遮断器のアーク接触子の損耗検出方法は、絶縁ガスが封入されたタンク内に、不動の状態の固定主接触子と、この固定主接触子に対し遠近する方向に可動して、前記固定主接触子との開閉を行うことが可能な可動主接触子と、不動の状態の固定アーク接触子と、この固定アーク接触子に対し遠近する方向に可動して前記固定アーク接触子との開閉を行うことが可能な可動アーク接触子と、前記可動主接触子及び前記可動アーク接触子を可動させるためのロッドと、前記可動主接触子、可動アーク接触子と固定主接触子、固定アーク接触子との開閉動作に連関して前記絶縁ガスを圧縮する圧縮装置と、前記圧縮装置で圧縮された絶縁ガスを前記可動アーク接触子と前記固定アーク接触子との間に生じたアークの発生領域に吐出させるためのノズルとを有したガス遮蔽器に用いられるガス遮断器のアーク接触子の損耗検出方法であって、前記ガス遮断器は、前記ロッドを相対的に低速で移動させることを可能とした動力伝達手段が設けられると共に、前記ロッドは当該ロッドのストロークの情報を提供するためのストローク情報提供手段が設けられたものとし、前記接触子の先端部分の表面が損耗する前に、前記ロッドを前記動力伝達手段を用いて低速移動させつつ、前記固定主接触子と前記可動主接触子との間、及び前記固定アーク接触子と前記可動アーク接触子との間での接触抵抗の抵抗値を、前記ストローク情報提供手段から得られる前記ロッドのストロークと関連させて計測し、これにより得られた接触抵抗の抵抗値の変化を、接触抵抗の抵抗値と前記ロッドのストロークとをそれぞれ基準軸として表される基準の特性線として記録しておき、改めて、前記ロッドを前記動力伝達手段を用いて低速移動させつつ、前記固定主接触子と前記可動主接触子との間、及び前記固定アーク接触子と前記可動アーク接触子との間での接触抵抗の抵抗値を、前記ストローク情報提供手段から得られる前記ロッドのストロークと関連させて計測し、これにより得られた接触抵抗の抵抗値の変化を、接触抵抗の抵抗値と前記ロッドのストロークとをそれぞれ基準軸として表される特性線とした後、この特性線と前記基準の特性線との間で、前記固定アーク接触子と前記可動アーク接触子とのみが徐々に触れ始める段階でのそれぞれの曲線を比較することにより、前記アーク接触子の損耗を検出することを特徴としている(請求項1)。絶縁ガスは、例えば六フッ化硫黄(SF)ガス等が用いられる。ロッドは、動力伝達手段と直接的に連結された絶縁操作ロッドを指すが、この絶縁操作ロッドと連結された駆動ロッドも含まれうる。また、ストローク情報提供手段には、例えば複数のバーコードがロッドのうちの操作ロッドの軸方向に描かれたバーコードシール等が挙げられる。更に、ノズル、ロッドのうちの操作ロッド、絶縁支持筒、ブッシングは、絶縁性の素材により形成されている。
これにより、接触抵抗測定による接触子の損耗は、時間を基準軸とした接触抵抗の変化ではなくロッドのストロークを基準軸とした接触抵抗の抵抗値に基づいて判断するものとなり、ロッドを低速にて移動するように操作しても接触抵抗の抵抗値を測定することが可能となるので、アーク接触子の先端部分同士がわずかに接触する領域や主接触子の先端部分がわずかに接触する領域での接触抵抗の抵抗変化を認識することができ、最も損耗が大きくなる接触子の先端部分の表面の損耗を検出することが容易となる。すなわち、接触子の先端部分の表面の損傷は、固定接触子と可動接触子とが完全に接触してからの接触抵抗ではなくその接触抵抗の抵抗変化を特性線として表した場合の過渡特性カーブに表れるので、接触子の先端部分の表面が損耗する前の接触抵抗の過渡特性カーブを記録して、その後に測定した接触抵抗の過渡特性カーブと比較することにより、接触子の先端部分の表面の損耗を検出することができる。
ここで、この発明に係るガス遮断器のアーク接触子の損耗検出方法では、前記ロッドを前記動力伝達手段を用いて低速移動させつつ、前記固定主接触子と前記可動主接触子との間、及び前記固定アーク接触子と前記可動アーク接触子との間での接触抵抗の抵抗値を、前記ストローク情報提供手段から得られる前記ロッドのストロークと関連させて計測し記録し続けるにあたって、前記各接触子に電気を供給するための定電圧電源と、前記各固定接触子と前記各可動接触子との間での電流の変化を計測する電流計測手段と、前記ストローク情報提供手段から前記ロッドのストロークの情報を読み取る読み取り手段と、前記ロッドのストロークを記録する記録手段と、前記計測手段で得られた電流の変化から接触抵抗の抵抗値を計算する演算手段とを備えた測定装置を用いることを特徴としている(請求項2)。
読み取り手段は、例えばストローク情報提供手段がバーコードシールである場合にはバーコード読み取りセンサ等のストロークセンサである。これにより、ガス遮断器の構成については、さほどの設計変更をせずに本願発明に係る接触子の損耗を検出する方法を利用することが可能である。また、定電圧電源が用いられることにより、各固定接触子と可動接触子との間の接触抵抗の抵抗値を算出するにあたり、電圧は一定であるので、電流の変化のみからこの抵抗値を求めることが可能となる。
その一方で、この発明に係るガス遮断器のアーク接触子の損耗検出方法では、前記ロッドを前記動力伝達手段を用いて低速移動させつつ、前記固定主接触子と前記可動主接触子との間、及び前記固定アーク接触子と前記可動アーク接触子との間での接触抵抗の抵抗値を、前記ストローク情報提供手段から得られる前記ロッドのストロークと関連させて計測し記録し続けるにあたって、前記各接触子に電気を供給するための可変電圧電源と、 前記各固定接触子と前記各可動接触子との間での電流の変化を計測する電流計測手段と、前記ストローク情報提供手段から前記ロッドのストロークの情報を読み取る読み取り手段と、 前記ロッドのストロークを記録する記録手段と、前記計測手段で得られた電流の変化から接触抵抗の抵抗値を計算する演算手段とを備えた測定装置を用いることを特徴としている(請求項3)。
読み取り手段は、例えばストローク情報提供手段がバーコードシールである場合にはバーコード読み取りセンサ等のストロークセンサである。これにより、ガス遮断器の構成については、さほどの設計変更をせずに本願発明に係る接触子の損耗を検出する方法を利用することが可能である。また、定電圧電源を有しなくても接触抵抗の抵抗値を算出することが可能となる。
以上のように、請求項1から請求項3に記載の発明によれば、時間を基準軸とした接触抵抗の変化ではなくロッドのストロークを基準軸とした接触抵抗の抵抗値に基づいて接触子の損耗を検出するものとなり、ロッドを低速にて移動するように操作しても接触抵抗の抵抗値を測定することが可能となるため、アーク接触子の先端部分同士がわずかに接触する領域や主接触子の先端部分がわずかに接触する領域での接触抵抗の抵抗変化を導き出すことができるので、最も損耗が大きくなる接触子の先端部分の表面の損耗を検出することが容易となる。
すなわち、接触子の先端部分の表面の損傷は、固定接触子と可動接触子とが完全に接触してからの接触抵抗ではなくその接触抵抗の抵抗変化を特性線として表した場合の過渡特性カーブに表れるので、接触子の先端部分の表面が損耗する前の接触抵抗の過渡特性カーブを記録して、その後に測定した接触抵抗の過渡特性カーブと比較することにより、接触子の先端部分の表面の損耗を検出することができる。
また、この発明による接触抵抗の測定ではロッドのストロークに対する接触抵抗を測定するので、この測定値から接触子の損傷量を把握することもできる。
しかも、この発明による接触抵抗の測定は、時間を基準軸とした接触抵抗の抵抗変化を求めるものではないので、時間的精度は不要となり、操作ロッドの操作速度にムラが生じやすい手動操作にて操作することも可能となる。
そして、接触子の点検の際にガス遮断器のタンクに封入された絶縁ガスを開放しなくても良いので、接触子の点検、保守のためにガス遮断器ひいては電気設備の休止を行う必要がなくなる。
特に請求項1に記載の発明によれば、ガス遮断器の構成については、さほどの設計変更をせずに本願発明に係る接触子の損耗を検出する方法を利用することが可能であるので、ガス遮断器の製造、改修コストの削減を図ることもできる。
特に請求項2に記載の発明によれば、固定接触子と可動接触子との間の接触抵抗の抵抗値を算出するにあたり、電圧は一定であるため、電流の変化のみからこの抵抗値を求めることが可能となるので、抵抗値を算出するための演算手段について機能の高度なものを用いなくても良くなる。
特に請求項3に記載の発明によれば、理想的な定電圧電源が得られない場合でも本願発明に係る接触子の損耗を検出する方法を利用することが可能となる。
図1は、この発明が用いられるガス遮断器の全体の概略構成を示した断面図である。 図2は、同上のガス遮断器を構成する固定主接触子及び固定アーク接触子を有するユニットの半断面図と正面図とである。 図3は、同上のガス遮断器を構成する可動主接触子、可動アーク接触子、圧縮装置、ノズル等を有するユニットの半断面図である。 図4は、同上のガス遮断器のうち各接触子及びその周辺部分と測定装置とを示した説明図である。 図5は、固定主接触子と可動主接触子及び固定アーク接触子と可動アーク接触子との双方が閉じた状態を示す接触子の開閉の過程図である。 図6は、固定アーク接触子と可動アーク接触子とは閉じた状態であるが、固定主接触子と可動主接触子とが開き始め或いは閉じ始めた状態を示す接触子の開閉の過程図である。 図7は、固定アーク接触子と可動アーク接触子とは閉じた状態で、固定主接触子と可動主接触子とは開いた状態を示す接触子の開閉の過程図である。 図8は、固定主接触子と可動主接触子とは開いた状態であるが、固定アーク接触子と可動アーク接触子とが開き始め或いは閉じ始めた状態を示す接触子の開閉の過程図である。 図9は、固定主接触子と可動主接触子及び固定アーク接触子と可動アーク接触子との双方が開いた状態を示す接触子の開閉の過程図である。 図10は、操作ロッドの低速操作の下、接触子間の接触抵抗の抵抗値を操作ロッドのストロークを基準軸として示した特性線図である。 図11は、図4に示される測定装置の変形例であり、測定装置の電源として可変電圧電源を用い、更に電圧計測手段を追加した構成を示す説明図である。
以下、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。但し、ガス遮断器は、その全体及び各構成部品の形状や構造が、メーカーによって異なるのみならず、同じメーカーでも製造時期等によって異なるものであり、本願の図面で示されるガス遮断器はその形状及び構造の一例を示しているにすぎないものである。
図1において示されるガス遮断器1は、例えば六フッ化硫黄(SF)ガス等の絶縁ガスが封入された横長の密閉容器型のタンク2と、このタンク2の長手方向の両側において立設し、管4の内部に条状の接続導電体5が収納されて構成されたブッシング3、3と、タンク2を所定設置面に設置するための架台6と、タンク2の長手方向の一方端に配置されたボックス7と、前記タンク2内に配置された遮断部8とを有して構成されている。尚、タンク2は、GIS(Gas Insulated Switch)とも称されるガス絶縁開閉装置に使用される遮断器1の場合には、縦長の密閉容器型のものも存する。
そして、遮断部8は、図2から図9に示されるように、一方のブッシング3の接続導電体5の先端と連結された固定接触子側部10と、他方のブッシング3の導電体5の先端と連結された可動接触子側部11とがタンク2の軸線上に並ぶことで基本的に構成されている。
このうち、固定接触子側部10は、この実施例では、特に図2に示されるように、全体形態が略円筒状の導電性の部材であり、その開口の径方向の中心において可動接触子側部11とは反対側から可動接触子側部11側に向かって延びる固定アーク接触子12と、当該固定接触子側部10の内周面であって可動接触子側部11側の開口縁に円周方向に配置された固定主接触子13とを有したものとなっている。固定主接触子13は、複数ずつ間隔をおいて配置されても、全周にわたって配置されても良く、その配置は限定されない。固定アーク接触子12は、例えば1本の部材又は2本の部材で支持されているもので、この実施例では円柱状のものでその先端が略半球状に丸みをおびている。また、固定アーク接触子12、固定主接触子13は、接続導電体5と電気的に接続されている。そして、固定接触子側部10は、可動接触子側部11側に対して反対側に、絶縁ガスの放出用の開口が設けられている。
これに対し、可動接触子側部11は、特に図3及び図4に示されるように、下記する圧縮室18と連通した中空部22を内部に有する駆動ロッド21と、この駆動ロッド21の外周側に配置されたシリンダ20及びピストン17とを有し、シリンダ20が駆動ロッド21に従って動くのに対しピストン17は固定されて動かないものとなっていると共に、ピストン17の径方向外側端面がシリンダ20の内周面に気密性良く接しながら摺動し、且つ駆動ロッド21の外周面がピストン17の内周面に気密性良く接しながら摺動するものとなっている。また、可動接触子側部11は、駆動ロッド21の固定接触子側部10側の開口部分に配置された可動アーク接触子19と、シリンダ20の固定接触子側部10側に配置された可動主接触子16と、この可動主接触子16の固定接触子側部10側に配置されたノズル15とを有したものとなっており、可動主接触子16、可動アーク接触子19は、接続導電体5と電気的に接続されていると共にノズル15、可動主接触子16もシリンダ20と同様に駆動ロッド21に従って動くようになっている。更に、これらのピストン17とシリンダ20と可動主接触子16とノズル15とにより圧縮室18が画成され、可動アーク接触子19が圧縮室18内に配置されると共に、可動主接触子16は可動接触子側部11の外面に露出している。
そして、駆動ロッド21は、固定接触子側部10とは反対側端に操作ロッド25が連結され、中空部22のノズル15と反対側の端部が駆動ロッド21の径方向に延びて駆動ロッド21の側面に開口部23を形成していると共に、ピストン17は、駆動ロッド21の開口部23と連通可能な連通孔24が例えば当該ピストン17の長手方向に延びる長孔状に形成されている。操作ロッド25及び先述したノズル15は絶縁性の素材により形成されている。
もっとも、駆動ロッド21には、中空部22を有しないものもあり、上記説明が中空部22を有しない駆動ロッド21を備えたガス遮断器1を本発明の対象から排除する趣旨ではないことは勿論である。このことは、後述において中空部22と関連させてこの発明について説明する場合も同様である。
また、操作ロッド25は、図1に示されるように、その長手方向の端部がボックス7内に至り、このボックス5内において例えば間にリンク機構26を介して、油圧操作装置、電動バネ操作装置、空気操作方式の装置等の駆動手段27と連結されて、駆動手段27からの動力伝達により可動することができるようになっている。もっとも、駆動手段27の種類及び構造は、遮断部8による電流切断のためにリンク機構26を稼動させるのに適したものであれば良い。
尚、これらの固定接触子側部10及び可動接触子側部11は、ガス遮断器1を構成する主な絶縁物の一つである、図1に示される絶縁支持筒9a、9bより支持されつつその内部に収納されている。
次に、遮断部8による電流切断のための動作及びそれにより生ずる作用について図5から図9を用いて説明する。
図5において、固定主接触子13と可動主接触子16とが閉じ、固定アーク接触子12と可動アーク接触子19とが閉じて、遮断部8としても閉状態(i)が示されている。この場合、ノズル15は固定アーク接触子12により閉塞され、駆動ロッド21の中空部22は、可動アーク接触子19側の開口が固定アーク接触子12により閉塞されていると共に、駆動ロッド21の側面に開口した開口部23もピストン17の側面により閉塞された状態にある。これにより、絶縁ガスは圧縮室18内に封入された状態になっている。
図6において、遮断部8の切断動作の第1段階(ii)として、固定アーク接触子12と可動アーク接触子19とは閉じた状態であり、固定主接触子13と可動主接触子16とが開きつつある状態が示されている。この場合、駆動ロッド21が矢印方向に移動するので、ノズル15、可動主接触子16、シリンダ20も同方向に動き、圧縮室18は密閉状態を維持しつつその容積量が減少していくので圧縮室18内の絶縁ガスも圧縮され加圧されていく。
図7において、遮断部8の切断動作の第2段階(iii)として、固定アーク接触子12と可動アーク接触子19とは閉じた状態であり、固定主接触子13と可動主接触子16とが完全に離れて開いた状態が示されている。この場合、駆動ロッド21が矢印方向に更に移動するので、ノズル15、可動主接触子16、シリンダ20も同方向に更に動き、圧縮室18は密閉状態を維持しつつその容積量が更に減少していくので圧縮室18内の絶縁ガスもより圧縮され加圧されていく。
図8において、遮断部8の切断動作の第3段階(iv)として、固定主接触子13と可動主接触子16とが開いた状態であり、固定アーク接触子12と可動アーク接触子19とが開きつつある状態が示されている。この場合、固定アーク接触子12と可動アーク接触子19とが開いた際にアークが圧縮室18内で発生する一方、駆動ロッド21がより一層移動した状態にあるので、ノズル15、可動主接触子16、シリンダ20も同方向により一層移動した状態となり、圧縮室18は密閉状態を維持しつつその容積量が最も減少するので圧縮室18内の絶縁ガスも最も圧縮され加圧された状態となっている。
図9において、遮断部8の切断動作が完了し、固定主接触子13と可動主接触子16とが開き、固定アーク接触子12と可動アーク接触子19とが開いて、遮断部8としても開状態(v)が示されている。この場合、ノズル15から固定アーク接触子12が開放され、中空部22の開口部23がピストン17の連通孔24と連通した状態に置かれる。このため、圧縮室18内の圧縮された絶縁ガスは、ノズル15から固定アーク接触子12側のアーク発生領域に向けて吹き出されると共に、可動アーク接触子19の近傍から中空部22を介してピストン17の連通孔24から抜けるので、発生したアークの消弧が図られる。
ここで、図5に示される遮断部8の閉状態(i)から遮断部8の切断動作の各段階(ii)、(iii)、(iv)を経て遮断部8の開状態(v)に要する時間は、図1に示される駆動手段27から操作ロッド25を経由しての動力伝達による高速動作の場合には、例えば20ミリ秒となる。また、遮断部8の開状態(v)から遮断部8の閉状態(i)に復帰するには、切断動作の各段階(ii)、(iii)、(iv)とは逆にその段階を進めることとなる。
ところで、この発明では、接触子12、13、16、19の損耗を検出するにあたり、以下のガス遮断器1と測定装置31とを用いたものとなっている。
ガス遮断器1は、図1に示されるように、リンク機構26に対する動力伝達手段として手動操作レバー30が設けられており、駆動手段27の他に手動でも操作ロッド25をその軸方向に沿って可動させることができるようになっている。また、ガス遮断器1は、図4に示されるように、操作ロッド25のストロークを客観的に情報として提供するためのストローク情報提供部29が操作ロッド25に設けられている。このストローク情報提供部29は、例えば操作ロッド25の側面に貼り付けられたバーコードシール等である。
また、測定装置31は、図4に示されるように、電流計測定部・定電圧電源部32、演算部33、記録部34から構成されたもので、電流計測定部・定電圧電源部32は、定電圧電源42と電流計41とを有し、この電流計測定部・定電圧電源部32から引き出された一方の測定リード線38が接点37を介して一方の接続導電体5と電気的に接続され、他方の測定リード線40が接点39を介して他方の接続導電体5と電気的に接続されることが可能となっており、定電圧電源42から接触子12、13、16、19に一定電圧の電気が供給されると共に、接触子12、13、16、19間の電流の変化を計測することができるものとなっている。また、測定装置31の記録部34はストローク情報提供部29からの操作ロッド25のストロークの情報を読み取ることができる読み取り部35とコード36を介して連結されている。読み取り部35は、ストローク情報提供部29がバーコードシールである場合には、バーコード読み取りセンサであり、バーコードシールからの情報を確実に読み取れる位置に配置される。そして、演算部33は、定電圧電源42を用いていることに基づき電流計41で得られた電流の変化から接触抵抗の抵抗値を算出し、この抵抗値を操作ロッド25のストロークに対するものとして関連付けることが可能なものとなっている。
次に、このような構成の測定装置31について、接点37を一方の接続導電体5と電気的に接続し、接点39を他方の接続導電体5と電気的に接続した後、手動操作レバー30を手動で操作して、遮断部8の閉状態(i)から遮断部8の切断動作の各段階(ii)、(iii)、(iv)を経て遮断部8として開状態(v)へと低速で変動し、或いは反対に、遮断部8の開状態(v)から遮断部8の切断動作の各段階(iv)、(iii)、(ii)を経て遮断部8として閉状態(i)へと低速で変動するようにしつつ、その間の接触抵抗の抵抗値を計測し記録し続ける。
これにより得られた測定結果につき、接触抵抗の抵抗値を縦の基準軸、操作ロッド25の遮断部8の閉方向へのストロークを横の基準軸とし、固定アーク接触子12と可動アーク接触子19との間の接触抵抗の抵抗値をR1、固定アーク接触子12と可動アーク接触子19との間の接触抵抗の抵抗値及び固定主接触子13と可動主接触子16との間の接触抵抗の抵抗値を合算して得られた値をR2として、無限大からR2までの抵抗値の変化を表した場合には、図10に示される特性線図となる。
すなわち、操作ロッド25のストロークが最小となる、遮断部8の開状態(v)では、固定主接触子13と可動主接触子16のみならず固定アーク接触子12と可動アーク接触子19も開いた状態であるので、接触抵抗の抵抗値は、計測することができず無限大である。
次に、操作ロッド25のストロークが遮断部8の開状態(v)よりも大きな、第3段階(vi)では、固定アーク接触子12と可動アーク接触子19とのみが徐々に触れ始めるとした場合には、接触抵抗の抵抗値は、無限大から固定アーク接触子12と可動アーク接触子19との間の接触抵抗の抵抗値R1へと変化する。この遮断部8の第3段階(vi)での抵抗値の変化を過渡特性線として示めすと曲線として表される。
また、操作ロッド25のストロークが第3段階(vi)よりも大きな第2段階(iii)では、固定主接触子13と可動主接触子16とが開き、固定アーク接触子12と可動アーク接触子19とが閉じた状態であるので、接触抵抗の抵抗値は、固定アーク接触子12と可動アーク接触子19との間の接触抵抗の抵抗値R1が維持されることを示す直線的な過渡特性線として表される。
更に、操作ロッド25のストロークが第2段階(iii)よりも大きな第1段階(ii)では、固定アーク接触子12と可動アーク接触子19とが閉じた状態を維持しつつ固定主接触子13と可動主接触子16とが徐々に触れ始めるので、接触抵抗の抵抗値は、前記R1から固定アーク接触子12と可動アーク接触子19との間の接触抵抗の抵抗値及び固定主接触子13と可動主接触子16との間の接触抵抗の抵抗値を合成して得られた値R2へと変化する。この遮断部8の第1段階(ii)での抵抗値の変化を過渡特性線として示めすと曲線として表される。
そして、操作ロッド25のストロークが最大となる、遮断部8の閉状態(i)では、固定アーク接触子12と可動アーク接触子19のみならず固定主接触子13と可動主接触子16も閉じた状態であるので、接触抵抗の抵抗値は、前記R1から固定アーク接触子12と可動アーク接触子19との間の接触抵抗の抵抗値及び固定主接触子13と可動主接触子16との間の接触抵抗の抵抗値を合成して得られた値R2が維持されることを示す直線的な過渡特性線として表される。
このような図10に示される特性線図において、第3段階(vi)の過渡特性曲線と第1段階(ii)の過渡特性曲線とは、操作ロッド25の移動を手動操作レバー30による手動での低速動作としたことにより把握することができるものである。そして、この過渡特性曲線に基づいて接触子12、13、16、19の損耗を検出することができる。すなわち、固定アーク接触子12と可動アーク接触子19とが徐々に触れ始め、また、固定主接触子13と可動主接触子16とが徐々に触れ始めるにあたり、各接触子12、13、16、19の表面に凹凸が生じて荒れていたり、炭化していたり、偏心していたりする場合には、例えば図10の1点鎖線や2点鎖線に示されるような抵抗値の無限大からR1又はR1からR2への変化に何らかの乱れが生ずる。このため、まだ損耗していない状態の接触子12、13、16、19における遮断部8の接触抵抗を、測定装置31を用いて測定して、それにより得られた過渡特性線を判定基準として記録しておき、所定期間経過後に測定装置31を用いて再測定して得られた過渡特性線図を前記過渡特性線図と、特に第3段階(vi)の過渡特性曲線及び第1段階(ii)の過渡特性曲線を中心に比較して、曲線に乱れが生じている場合には接触子12、13、16、19に損耗が生じていることが検出される。
しかも、第3段階(vi)の過渡特性曲線同士及び第1段階(ii)の過渡特性曲線同士を比較する場合に、操作ロッド25のストロークを基準軸としているので、接触子12、13、16、19の消耗量(mm)までも検出することが可能である。
更には、第3段階(vi)の過渡特性曲線同士のみを比較するのみでもガス遮断器1の接触子12、13、16、19に対する安全の確保にもなる。アーク接触子12、19に比し、主接触子13、16はアークを開閉しないのでその損耗が微細であるから、アーク接触子12、19の損耗状態を把握していれば足りるためである。
図11においてこれまで説明してきたガス遮断器1の遮断部8及び測定装置31の変形例が示されている。以下、このガス遮断器1の遮断部8及び測定装置31について図11を用いて説明する。但し、遮断部8の構成はこれまで説明してきたものと同様であるので、遮断部8については同一の符号を付してその説明を省略する。
この測定装置31は、電流計測定部・電源部32’、演算部33、記録部34、及び電圧測定部44から構成されたもので、電流計測定部・電源部32は、可変電圧電源等の電源43と電流計41とを有し、この電流計測定部・電源部32’から引き出された一方の測定リード線38が接点37を介して一方の接続導電体5と電気的に接続され、他方の測定リード線40が接点39を他方の接続導電体5と電気的に接続されることが可能となっており、電源43から接触子12、13、16、19に電気が供給されると共に、接点37から接触子12、13、16、19を介して接点39に流れる電気の電流の変化を計測することができるものとなっている。また、測定装置31の記録部34はストローク情報提供部29からの操作ロッド25のストロークの情報を読み取ることができる読み取り部35とコード36を介して連結されている。この読み取り部35も、ストローク情報提供部29がバーコードシールである場合には、バーコード読み取りセンサであり、バーコードシールからの情報を確実に読み取れる位置に配置される。
更に、電圧測定部44は、電圧計45を有するもので、この電圧測定部44から引き出された一方の測定リード線47が接点46を介して一方の接続導電体5と電気的に接続され、他方の測定リード線49が接点48を介して他方の接続導電体5と電気的に接続されることが可能となっており、接触子12、13、16、19間の電圧の変化を計測することができるものとなっている。そして、演算部33は、電流計41及び電圧計45から接触抵抗の抵抗値を算出し、この抵抗値を操作ロッド25のストロークに対するものとして関連付けることが可能なものとなっている。これにより、電源に理想的な定電圧電源42が得られなくても測定装置31として成立することが可能になっている。
尚、上記実施例の説明としてリンク機構26に手動操作レバー30を取り付けて操作ロッド25の低速操作を手動で行うとして説明したが必ずしもこれに限定されない。駆動手段27による操作ロッド25の操作について、駆動手段27の制御部に遮断部8の遮断時用の高速動作用のモードとは別に低速動作モードを設定し、接触子の接触抵抗測定時にはこの低速動作モードに切り換えて駆動手段27からリンク機構26への動力伝達量を操作ロッド25が低速動作になるようにしても良い。また、ストローク情報提供部を操作ロッド25ではなく駆動ロッド21側に設けるようにしても良い。
1 ガス遮断器
2 タンク
7 ボックス
8 遮断部
10 固定接触子側部
11 可動接触子側部
12 固定アーク接触子
13 固定主接触子
15 ノズル
16 可動主接触子
18 圧縮室
19 可動アーク接触子
21 駆動ロッド
25 操作ロッド
26 リンク機構
27 駆動手段
29 ストローク情報提供部
30 手動操作レバー
31 測定装置
32 電流計測部・定電圧電源部
33 演算部
34 記録部
35 ストロークセンサ
41 電流計
42 定電圧電源
43 可変電圧電源
44 電圧計測部
45 電圧計

Claims (3)

  1. 絶縁ガスが封入されたタンク内に、不動の状態の固定主接触子と、この固定主接触子に対し遠近する方向に可動して、前記固定主接触子との開閉を行うことが可能な可動主接触子と、不動の状態の固定アーク接触子と、この固定アーク接触子に対し遠近する方向に可動して前記固定アーク接触子との開閉を行うことが可能な可動アーク接触子と、前記可動主接触子及び前記可動アーク接触子を可動させるためのロッドと、前記可動主接触子、可動アーク接触子と固定主接触子、固定アーク接触子との開閉動作に連関して前記絶縁ガスを圧縮する圧縮装置と、前記圧縮装置で圧縮された絶縁ガスを前記可動アーク接触子と前記固定アーク接触子との間に生じたアークの発生領域に吐出させるためのノズルとを有したガス遮蔽器に用いられるガス遮断器のアーク接触子の損耗検出方法であって、
    前記ガス遮断器は、前記ロッドを相対的に低速で移動させることを可能とした動力伝達手段が設けられると共に、前記ロッドは当該ロッドのストロークの情報を提供するためのストローク情報提供手段が設けられたものとし、
    前記接触子の先端部分の表面が損耗する前に、前記ロッドを前記動力伝達手段を用いて低速移動させつつ、前記固定主接触子と前記可動主接触子との間、及び前記固定アーク接触子と前記可動アーク接触子との間での接触抵抗の抵抗値を、前記ストローク情報提供手段から得られる前記ロッドのストロークと関連させて計測し、これにより得られた接触抵抗の抵抗値の変化を、接触抵抗の抵抗値と前記ロッドのストロークとをそれぞれ基準軸として表される基準の特性線として記録しておき、
    改めて、前記ロッドを前記動力伝達手段を用いて低速移動させつつ、前記固定主接触子と前記可動主接触子との間、及び前記固定アーク接触子と前記可動アーク接触子との間での接触抵抗の抵抗値を、前記ストローク情報提供手段から得られる前記ロッドのストロークと関連させて計測し、これにより得られた接触抵抗の抵抗値の変化を、接触抵抗の抵抗値と前記ロッドのストロークとをそれぞれ基準軸として表される特性線とした後、
    この特性線と前記基準の特性線との間で、前記固定アーク接触子と前記可動アーク接触子とのみが徐々に触れ始める段階でのそれぞれの曲線を比較することにより、前記アーク接触子の損耗を検出することを特徴とするガス遮断器のアーク接触子の損耗検出方法。
  2. 前記ロッドを前記動力伝達手段を用いて低速移動させつつ、前記固定主接触子と前記可動主接触子との間、及び前記固定アーク接触子と前記可動アーク接触子との間での接触抵抗の抵抗値を、前記ストローク情報提供手段から得られる前記ロッドのストロークと関連させて計測し記録し続けるにあたって、
    前記各接触子に電気を供給するための定電圧電源と、前記各固定接触子と前記各可動接触子との間での電流の変化を計測する電流計測手段と、前記ストローク情報提供手段から前記ロッドのストロークの情報を読み取る読み取り手段と、前記ロッドのストロークを記録する記録手段と、前記計測手段で得られた電流の変化から接触抵抗の抵抗値を計算する演算手段とを備えた測定装置を用いることを特徴とする請求項1に記載のガス遮断器のアーク接触子の損耗検出方法。
  3. 前記ロッドを前記動力伝達手段を用いて低速移動させつつ、前記固定主接触子と前記可動主接触子との間、及び前記固定アーク接触子と前記可動アーク接触子との間での接触抵抗の抵抗値を、前記ストローク情報提供手段から得られる前記ロッドのストロークと関連させて計測し記録し続けるにあたって、
    前記各接触子に電気を供給するための可変電圧電源と、
    前記各固定接触子と前記各可動接触子との間での電流の変化を計測する電流計測手段と、前記ストローク情報提供手段から前記ロッドのストロークの情報を読み取る読み取り手段と、 前記ロッドのストロークを記録する記録手段と、前記計測手段で得られた電流の変化から接触抵抗の抵抗値を計算する演算手段とを備えた測定装置を用いることを特徴とする請求項1に記載のガス遮断器のアーク接触子の損耗検出方法。
JP2010103467A 2010-04-28 2010-04-28 ガス遮断器のアーク接触子の損耗検出方法 Expired - Fee Related JP5225323B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010103467A JP5225323B2 (ja) 2010-04-28 2010-04-28 ガス遮断器のアーク接触子の損耗検出方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010103467A JP5225323B2 (ja) 2010-04-28 2010-04-28 ガス遮断器のアーク接触子の損耗検出方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011233392A JP2011233392A (ja) 2011-11-17
JP5225323B2 true JP5225323B2 (ja) 2013-07-03

Family

ID=45322520

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010103467A Expired - Fee Related JP5225323B2 (ja) 2010-04-28 2010-04-28 ガス遮断器のアーク接触子の損耗検出方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5225323B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10147572B2 (en) 2016-03-11 2018-12-04 Abb Schweiz Ag Embedded pole and method of assembling same

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106405412B (zh) * 2016-11-28 2023-09-19 温州大学 断路器特性测试装载台
US11360144B2 (en) 2019-09-27 2022-06-14 Saft America, Inc. Direct current contactor wear tracking

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53121169A (en) * 1977-03-31 1978-10-23 Hitachi Ltd Breaker and method of inspecting same
JPS59101727A (ja) * 1982-12-02 1984-06-12 株式会社 富士電機総合研究所 遮断器の接触子の予防保全方法
JP2002075146A (ja) * 2000-01-24 2002-03-15 Fuji Electric Co Ltd パッファ形ガス遮断器
KR101107809B1 (ko) * 2004-05-13 2012-01-25 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 상태 파악 장치 및 이 상태 파악 장치를 사용한 전력 개폐 기기의 개폐 제어 장치

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10147572B2 (en) 2016-03-11 2018-12-04 Abb Schweiz Ag Embedded pole and method of assembling same

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011233392A (ja) 2011-11-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7439744B2 (en) Automated arc generator and method to repeatably generate electrical arcs for AFCI testing
CN201302605Y (zh) 能够确定和显示接触部烧损的大功率开关
CN110491721B (zh) 一种内置触头式真空断路器真空度在线监测装置及方法
JP5225323B2 (ja) ガス遮断器のアーク接触子の損耗検出方法
JP2007080594A (ja) 真空開閉装置
US7253630B1 (en) Electro-optical voltage sensor circuit monitoring leakage or loss of vacuum of a vacuum interrupter and vacuum circuit interrupter including the same
US6023036A (en) Electrical contact wear and temperature indicator
US9177740B2 (en) Gas-insulated high-voltage switch for interruption of large currents
JP2009164018A (ja) 真空開閉装置及びその真空圧力診断方法
US20230268723A1 (en) Method for Determining the State of an Electrical Switchgear Assembly, Monitoring Unit for an Electrical Switchgear Assembly, And Electrical Switchgear Assembly
JP7210241B2 (ja) 真空遮断器
CN112782571A (zh) 断路器寿命监测方法、装置及系统
JP6919390B2 (ja) 引出し形の真空遮断器
US4263491A (en) Method for checking electric contacts of an enclosed-type switching device and an auxiliary apparatus for use with the switching device to use the method
JP5502669B2 (ja) ガス絶縁開閉装置の寿命評価方法
CA2889300C (en) Method for diagnosing a self-blowout circuit breaker, and diagnosis apparatus
WO2019044071A1 (ja) 真空開閉装置及びその異常監視方法
CN109239591B (zh) 一种高精度断路器触头磨损率在线检测方法
CN103852698A (zh) 一种断路器真空灭弧室的绝缘强度测试装置
CN113806913A (zh) 基于电弧能量的sf6断路器灭弧室寿命预测方法
KR20190006818A (ko) 진공 차단기
KR101580282B1 (ko) 변전소 변전 설비용 개폐장치 진단 방법
Köpf et al. Experimental research ondirect current switchgear
CN2741058Y (zh) 开关触头压降模拟测试装置
KR20100011682U (ko) 가스절연 개폐장치의 접지개폐기

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120910

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121015

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121204

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130305

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130312

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5225323

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160322

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees